JP5450643B2 - 画像符号化装置、画像符号化方法、プログラムおよび集積回路 - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法、プログラムおよび集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、立体映像信号の圧縮符号化を行う画像符号化装置などに関し、特に、視差のある二つの映像信号、すなわちステレオ映像信号を扱うデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの画像記録機器または画像伝送機器に用いられ、ステレオ画像を符号化する画像符号化装置などに関する。
立体映像信号を撮影時に想定したスクリーンより大きなスクリーンに映写する場合、スクリーン面より後方に見える左右の像の間の距離が、両眼の間の距離よりも大きくなる。この場合、観視者は、その像を立体視するために、両眼の融合を維持しようとして、両眼の筋力と脳に強い疲労を覚える。そして、さらに距離(開き)が大きくなると、観視者はもはや両眼の融合を維持できなくなり、立体視が破綻してしまう問題がある。この問題を防ぐために、従来、観視者の注意が遠景に向けられないように、遠景をぼかす処理が行われる(例えば、非特許文献1参照)。
また、この遠景をぼかす処理を符号化時に行うことが考えられている。
従来の立体映像信号(ステレオ映像信号)を符号化する画像符号化装置は、ステレオ映像信号の視差に応じて量子化の度合いを制御することにより、符号量を制御する。すなわち、従来の画像符号化装置は、視差が小さい場合には、その視差を有する領域の重要度が大きいため、その領域の情報量を多くし、視差が大きい場合には、その視差を有する領域の情報量を少なくし、結果的にその領域の画像をぼかす処理を行っている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、上記特許文献1に記載された従来の画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、二つのカメラからの映像信号は、それぞれのプロセス回路101および102に入力されることによって、RGBコンポーネント信号が得られる。このRGBコンポーネント信号は、AD変換部103および104によってデジタルデータ列に変換された後、メモリ105および106に蓄積される。なお、メモリ105および106はそれぞれ、8ライン分のデジタルデータ列を格納し得るメモリである。8ライン分のデジタルデータ列、つまり、画面上の8行×8列の画素からなる領域(ブロック)のデータは、このメモリ105および106からそれぞれ読み出される。その後の処理はブロック毎に行われる。
メモリ105に蓄積されたブロックのデータは、DCT回路107に入力され、ここで離散コサイン変換され、周波数領域上の実数データからなる係数ブロックに変換される。そして、この係数ブロックは量子化回路108に入力され、ここで所定の量子化ステップの逆数を乗算され、整数化される。量子化ステップは、人の視覚特性を利用して定められ、低周波数側ほど歪を少なく許容し、高周波数側ほど歪を多く許容するように設定されている。すなわち、低周波数側の係数に対する量子化ステップが小さく設定され、低周波数側に符号量が多く割り当てられる。
そして、このようにして量子化されたデータに対して、ゼロパック回路109による零のランレングス符号化が施される。すなわち、ゼロパック回路109は、連続している零の数を数え、その数と、その連続する零を止めている係数とを組にすることによって、量子化されたデータを符号化する。
ここで、上記特許文献1記載の画像符号化装置は、メモリ105および106にそれぞれ格納されているブロックのデータ間の減算処理を画素ごとに行う減算器110と、この減算器110による減算結果の絶対値の和(視差信号)を求める絶対値和回路111とを有している。そして、この絶対値和回路111において得られる画素毎のデータの差の絶対値和は、そのブロックについての画像のずれ、すなわち視差に対応する。
量子化回路108は、絶対値和回路111の出力である視差信号に応じて量子化ステップを調節する。
ハフマン符号化部112は、ゼロパック回路109から出力されるランレングス符号化されたデータに対して、エントロピー符号化の一つであるハフマン符号化を行う。
このように、上記特許文献1記載の画像符号化装置は、視差が大きいブロックに対しては、量子化ステップを大きくすることで、そのブロックの圧縮率を高め、結果として符号化効率を向上すると共に、ぼかし処理を施している。
ここで、カメラの撮影方法について説明する。
図2Aは、2つのカメラによる撮影方法を示す図である。
カメラ21および22は、それぞれの光軸を交差させた状態で物体23を撮影する。このような状態における撮影方法を交差法という。
なお、光軸とは、カメラによる撮影によって得られる画像の中心にあって、その画像の面に対して垂直な方向に沿った軸である。視差は、カメラ21によって撮影された物体23の像(左像)の位置と、カメラ22によって撮影された物体23の像(右像)の位置との差である。また、カメラ21および22の配列方向に対して垂直な方向に沿った、カメラ21および22からの距離を、撮影距離という。さらに、上記垂直な方向に沿ったカメラ21および22から交点および焦点までの距離をそれぞれ、交点距離および焦点距離という。
例えば、カメラ21の光軸とカメラ22の光軸との交点に物体23があり、その交点にカメラ21および22の焦点が当てられている。このような場合、交点距離および焦点距離は等しく、その物体23の像は鮮明であり、その像の視差は最も小さい。一方、撮影距離が交点距離(焦点距離)よりも長い場合には、その撮影距離にある遠景の物体24の像の視差は、差25aおよび25bによって示され、物体23の視差よりも十分に大きい。
図2Bは、交差法における撮影距離と視差との関係を示す図である。
撮影距離Lにある被写体の像の視差Dは、図2Bに示すように、撮影距離Lが0から交点距離L1の間であれば、撮影距離Lが長くなるほど正の値として小さくなる。また、視差Dは、交点距離では0となる。また、視差Dは、撮影距離Lが交点距離L1よりも長い場合には、撮影距離Lが長くなるほど負の値として小さくなる。つまり、この場合には、視差Dは負の値で、撮影距離Lが長くなるほど視差Dの絶対値が大きくなる。
このように、物体23が交点(焦点)にある場合には、その物体23の像には視差がない。そして、交点よりもカメラ21および22から離れた位置にある遠景の物体24の像の視差は、負方向に大きい。この場合には、観視者は、物体23の像を容易に立体視することができるが、遠景にある物体24の像を立体視するには、両眼の視線を互いに離すようにする必要がある。その結果、両眼が疲れてしまう。
そこで、上記特許文献1の画像符号化装置は、一方のブロックと他方のブロックとの画像の差分を、視差の大きさとして特定し、視差が大きいブロックに対しては、量子化ステップを大きくすることで、視差の大きいブロックの画像をぼかしている。つまり、上記特許文献1の画像符号化装置は、視差が大きい領域では、その領域の重要度は低いため情報量を少なくし、視差が小さい領域では、その領域の重要度が大きいため情報量を多くしている。
特開平6−284449号公報
本田捷夫監修「立体映像技術−空間表現メディアの最新動向−」シーエムシー出版、2008年7月31日(P61−P62)
しかしながら、上記特許文献1記載の画像符号化装置では、重要な領域にぼかし処理を行ってしまう場合があるという問題がある。
つまり、上記特許文献1記載の画像符号化装置では、上述のように、視差が大きい領域では、その領域の重要度が低いため情報量を少なくし、視差が小さい領域では、その領域の重要度が大きいため情報量を多くする。このような画像符号化装置による符号化技術は、図2Aに示す交差法による撮影方法のみに適応できる技術であって、他の撮影方法には適用することができない。
図3Aは、2つのカメラによる他の撮影方法を示す図である。
カメラ21および22は、それぞれの光軸を平行にさせた状態で物体23を撮影する。このような状態における撮影方法を平行法という。例えば、カメラ21および22の焦点は物体23に当てられている。このような場合、その物体23の像は鮮明である。また、物体23の像の視差は、差26aおよび26bによって示され、物体23よりも撮影距離Lが長い位置にある遠景の物体24の像の視差は、差27aおよび差27bによって示される。
図3Bは、平行法における撮影距離と視差との関係を示す図である。
撮影距離Lにある被写体の像の視差Dは、図3Bに示すように、常に正の値であって、撮影距離Lが長くなるほど0に近づくように小さくなる。
つまり、平行法では、交差法と異なり、物体23が焦点にある場合であっても、その物体23の像には視差がある。さらに、焦点よりもカメラ21および22から離れた位置にある遠景の物体24の像の視差は、物体23の像の視差よりも小さい。言い換えれば、カメラ21および22によって得られる画像のうち、焦点が当てられている重要度が大きい領域には比較的大きな視差があり、焦点が当てられていない重要度が小さい領域(遠景)には0に近い小さな視差がある。
したがって、上記特許文献1記載の画像符号化装置が、平行法による撮影によって得られたカメラ21および22からの映像信号を符号化すると、視差が大きい領域には情報量を少なく割り当て、視差が小さい領域には情報量を多く割り当てるため、焦点が当てられた重要なブロック(領域)の画像に対してぼかし処理を行ってしまうことがある。このように、撮影方法によっては視差の分布が異なり、視差の小さい領域ほど、その領域の重要度が大きいとは限らないのである。
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、観視者の立体視による疲労を抑え、且つ撮影方法に起因して重要な領域にぼかし処理が行われてしまうのを防ぐことが可能な画像符号化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る画像符号化装置は、立体視するための2つの画像を符号化する画像符号化装置であって、カメラによる前記2つの画像の撮影方法を特定する方法特定部と、前記2つの画像間の視差を、前記2つの画像のそれぞれを構成する領域ごとに検出する視差検出部と、前記領域ごとに、前記方法特定部によって特定された撮影方法、および前記視差検出部によって当該領域に対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定する調整部と、前記領域ごとに、当該領域に対して決定された調整量だけ当該領域の画像がぼけるように、前記2つの画像を符号化する符号化部とを備える。
これにより、立体視するための2つの画像(例えば、主画像と副画像)が符号化される際には、視差だけでなく撮影方法にも基づいて調整量が決定され、その調整量だけ画像がぼけるように、その2つの画像が符号化される。このように画像がぼかされることによって、観視者の立体視による疲労を抑えることができる。さらに、視差だけでなく撮影方法にも基づいて調整量が決定されるため、撮影方法に起因して重要な領域にぼかし処理が行われてしまうのを防ぐことができる。
また、方法特定部は、前記撮影方法が平行法であるか交差法であるかを特定し、前記調整部は、前記方法特定部によって前記撮影方法が交差法であると特定された場合には、前記視差検出部によって検出された視差が第1の閾値より大きい領域に対して前記調整量を決定してもよい。
撮影方法が交差法である場合には、遠景を映す領域における視差は比較的大きいため、視差が第1の閾値より大きい領域に対して調整量が決定されることによって、視差の大きい遠景の画像を適切にぼかすことができ、観視者の立体視による疲労を抑えることができる。さらに、交差法の場合には、遠景より近い光軸の交点にある被写体を映す領域、つまり重要な領域における視差は極めて小さく、その視差が小さい領域に対しては調整量が決定されないため、その重量な領域にぼかし処理が行われてしまうのを防ぐことができる。
また、前記調整部は、前記視差が大きいほど、ぼかしの度合いが大きくなるような調整量を決定してもよい。
これにより、視差が大きい画像ほど強い強度でぼかされるため、観視者の疲労を適切に抑えることができる。
また、前記画像符号化装置は、さらに、前記カメラによる撮影によって得られる前記2つの画像のそれぞれのうち、焦点が当てられている領域を特定する焦点特定部を備え、前記調整部は、前記焦点特定部によって特定された領域に対して前記視差検出部によって検出された視差の大きさを、前記第1の閾値として設定してもよい。
これにより、焦点が当てられている領域(いわゆるフォーカスエリア)における視差が第1の閾値として設定され、その第1の閾値より大きい視差を有する領域に対して調整量が決定されるため、フォーカスエリアを鮮明に、つまり高画質化しながら、遠景の画像をぼかすことができる。
また、前記方法特定部は、前記撮影方法が平行法であるか交差法であるかを特定し、前記調整部は、前記方法特定部によって前記撮影方法が平行法であると特定された場合には、前記視差検出部によって検出された視差が第2の閾値より小さい領域に対して前記調整量を決定してもよい。
撮影方法が平行法である場合には、遠景を映す領域における視差は比較的小さいため、視差が第2の閾値より小さい領域に対して調整量が決定されることによって、視差の小さい遠景の画像を適切にぼかすことができる。さらに、交差法の場合には、遠景より近い被写体を映す領域、つまり重要な領域における視差は比較的大きく、その視差が大きい領域に対しては調整量が決定されないため、その重量な領域にぼかし処理が行われてしまうのを防ぐことができる。
また、前記調整部は、前記視差が小さいほど、ぼかしの度合いが大きくなるような調整量を決定してもよい。
これにより、視差が小さい画像ほど強い強度でぼかされるため、遠景の画像を適切にぼかすことができる。
また、前記画像符号化装置は、さらに、前記カメラによる撮影によって得られる前記2つの画像のそれぞれのうち、焦点が当てられている領域を特定する焦点特定部を備え、前記調整部は、前記焦点特定部によって特定された領域に対して前記視差検出部によって検出された視差の大きさを、前記第2の閾値として設定してもよい。
これにより、焦点が当てられている領域(いわゆるフォーカスエリア)における視差が第2の閾値として設定され、その第2の閾値より小さい領域に対して調整量が決定されるため、フォーカスエリアを鮮明に、つまり高画質化しながら、遠景の画像をぼかすことができる。
また、前記方法特定部は、前記2つの画像のそれぞれを生成するための前記カメラの2つの光軸が交わる角度を輻輳角として特定し、前記輻輳角が予め定められた角度より小さいか否かを判別し、前記輻輳角が小さくないと判別したときには、前記撮影方法が交差法であると特定し、前記輻輳角が小さいと判別したときには、前記撮影方法が平行法であると特定してもよい。
これにより、輻輳角が特定され、その輻輳角に応じて、撮影方法が平行法であるか交差法であるかが特定されるため、撮影方法を適切に特定することができる。
また、前記視差検出部は、前記2つの画像の間の視差を視差ベクトルとして前記領域ごとに検出し、前記方法特定部は、前記視差検出部によって領域ごとに検出される視差ベクトルの分布の中で、負の向きの視差ベクトルと正の向きの視差ベクトルとが混在しているか否かを判別し、混在していると判別したときには、前記撮影方法が交差法であると特定し、混在していないと判別したときには、前記撮影方法が平行法であると特定してもよい。
これにより、視差ベクトルの分布に応じて、撮影方法が平行法であるか交差法であるかが特定されるため、例えば、輻輳角に基づいて撮影方法を特定する場合と比べて、輻輳角をわざわざ特定する必要がなく、画像符号化装置の構成および処理動作を簡単にすることができる。
また、前記符号化部は、前記2つの画像のそれぞれについて、前記領域ごとに直交変換する変換部と、前記領域ごとに、前記変換部による直交変換によって得られた周波数係数を量子化する量子化部とを備え、前記量子化部は、何れかの領域の周波数係数を量子化するときには、当該領域に対して前記調整部によって決定された調整量だけ量子化ステップを増加し、増加された量子化ステップを用いて当該領域の周波数係数を量子化することにより、当該領域の画像をぼかしてもよい。
これにより、量子化ステップの増加によって画像がぼかされるため、画像の符号化に用いられるパラメータを、画像のぼかし処理に流用することができ、画像をぼかすための処理や構成要素を追加することなく、画像符号化装置の構成および処理動作を簡単にすることができる。
また、前記符号化部は、前記2つの画像のそれぞれについて、前記領域ごとに直交変換する変換部を備え、前記変換部は、何れかの領域に対して直交変換を行い、当該領域に対して周波数係数を生成したときには、当該領域に含まれる周波数係数のうち、当該領域に対して前記調整部によって決定された調整量に応じた広さの高周波数領域の周波数係数を切り捨てることにより、当該領域の画像をぼかしてもよい。
これにより、高周波数領域の周波数係数を切り捨てることによって画像がぼかされるため、画像の符号化によって生成されるデータを使って適切に画像をぼかすことができ、画像をぼかすための処理や構成要素を追加することなく、画像符号化装置の構成および処理動作を簡単にすることができる。
また、前記符号化部は、前記領域ごとに検出された視差を用いて、前記2つの画像のうちの一方の画像を、他方の画像から予測することによって予測画像を生成し、前記一方の画像と前記予測画像との差分を算出することによって、前記一方の画像を符号化してもよい。
これにより、いわゆる視差補償予測符号化が行われるため、2つの画像の符号化効率を向上することができる。
また、前記方法特定部は、前記2つの画像のそれぞれの撮像の向きを示す線の間の角度を前記撮影方法として特定し、前記調整部は、前記領域ごとに、前記方法特定部によって特定された角度、および前記視差検出部によって当該領域に対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定する。
これにより、2つの画像のそれぞれのいわゆる中心線の間の角度と視差とに応じて画像がぼかされるため、その角度に起因して重要な領域にぼかし処理が行われてしまうのを防ぐことができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る画像符号化装置は、立体視するための2つの画像を符号化する画像符号化装置であって、カメラによる平行法の撮影によって生成された前記2つの画像間の視差を、前記2つの画像のそれぞれを構成する領域ごとに検出する視差検出部と、前記領域ごとに、前記視差検出部によって当該領域に対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定する調整部と、前記領域ごとに、当該領域に対して決定された調整量だけ当該領域の画像がぼけるように、前記2つの画像を符号化する符号化部とを備える。これにより、撮影方法が平行法である場合において、重要な領域にぼかし処理が行われてしまうのを防ぐことができる。
なお、本発明は、このような画像符号化装置として実現することができるだけでなく、その画像符号化装置における処理動作の方法、画像符号化装置に処理動作させるためのプログラム、そのプログラムを格納する記録媒体、その画像符号化装置を備えるシステムや、その画像符号化装置によって符号化された信号を復号する画像復号装置としても実現することができる。
本発明の画像符号化装置は、観視者の立体視による疲労を抑え、且つ撮影方法に起因して重要な領域にぼかし処理が行われてしまうのを防ぐことができる。
図1は、従来の画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 図2Aは、2つのカメラによる撮影方法を示す図である。 図2Bは、交差法における撮影距離と視差との関係を示す図である。 図3Aは、2つのカメラによる他の撮影方法を示す図である。 図3Bは、平行法における撮影距離と視差との関係を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 図5Aは、同上の交差法においてぼかし処理が行われる範囲を示す図である。 図5Bは、同上の平行法においてぼかし処理が行われる範囲を示す図である。 図6は、同上の画像符号化装置の動作を示すフローチャートである。 図7は、同上のぼかし度合い調整処理の詳細を示すフローチャートである。 図8は、同上の変形例に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 図9Aは、同上の変形例に係る交差法においてぼかし処理が行われる範囲を示す図である。 図9Bは、同上の変形例に係る平行法においてぼかし処理が行われる範囲を示す図である。 図9Cは、同上の変形例に係る平行法においてぼかし処理が行われる他の範囲を示す図である。 図9Dは、同上の変形例に係る平行法において焦点にある被写体の像を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態2における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 図11は、同上の変形例に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 図12は、本発明の実施の形態3における画像符号化システムの構成を示すブロック図である。 図13は、本発明の実施の形態4における画像復号装置の構成を示すブロック図である。 図14は、本発明の実施の形態5における画像復号装置の構成を示すブロック図である。 図15は、本発明に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 図16は、本発明に係る画像符号化装置の動作を示すフローチャートである。 図17は、本発明に係る画像符号化装置の他の構成を示すブロック図である。 図18Aは、本発明に係るカメラの構成を説明するための図である。 図18Bは、本発明に係るカメラの他の構成を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図4は、本発明の実施の形態1における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
ステレオ撮影機器300Aは、被写体を立体視可能なように撮影し、撮影によって生成されたステレオ映像信号を符号化する。このようなステレオ撮影機器300Aは、実施の形態1における画像符号化装置300と、カメラCaおよびCbと、記憶部Meとを備えている。
カメラCaおよびCbは、それぞれ互いに例えば6.5cmの距離(人の両眼の平均的な間隔)を離して配置され、カメラCaおよびCbを含む平面に垂直な方向(例えば、図1の紙面に垂直な方向)に沿う軸を中心に回動自在に取り付けられている。また、カメラCaおよびCbはそれぞれ、被写体を撮影し、撮影によって得られた映像信号を画像符号化装置300に出力する。なお、カメラCaおよびCbのそれぞれから出力される映像信号を合わせて、ステレオ映像信号という。また、カメラCaから出力される映像信号によって示される画像を、主画像と称し、カメラCbから出力される映像信号によって示される画像を、副画像と称す。この主画像および副画像によって、被写体の像が立体視される。映像信号は複数のピクチャから構成され、カメラCaおよびCbのそれぞれは順次、略同一のタイミング(時刻)にピクチャを生成して出力する。
記憶部Meは、画像符号化装置300から出力される画像データ(後述の局所復号画像信号)を格納するための記録媒体である。
画像符号化装置300は、カメラCaおよびCbから出力されるステレオ映像信号を符号化することによって、符号化ステレオ映像信号を生成して出力する。また、画像符号化装置300は、ステレオ映像信号に含まれる2つの映像信号を符号化するときには、ピクチャを構成するブロック(領域)ごとにそれらの映像信号を符号化する。ここで、画像符号化装置300は、カメラCaから出力される映像信号を符号化するときには、映像信号に含まれる各ピクチャをそれぞれIピクチャ、PピクチャおよびBピクチャとして符号化する。なお、PピクチャおよびBピクチャを符号化するときには、画像符号化装置300は画面間予測符号化(動き補償予測符号化)を行う。一方、画像符号化装置300は、カメラCbから出力される映像信号を符号化するときには、視差補償予測符号化を行い、映像信号に含まれる各ピクチャをそれぞれPピクチャとして符号化する。つまり、画像符号化装置300は、主画像のピクチャから、そのピクチャと同一のタイミングで生成された副画像のピクチャを予測し、その予測結果に基づいて副画像のピクチャを符号化する。
このような画像符号化装置300は、輻輳角調整部302、符号化調整部303、セレクタ304、検出部305、減算器306、スイッチ307、変換部308、量子化部309、可変長符号化部310、逆量子化部311、逆変換部312、加算器313、スイッチ314、および補償部316を備える。
輻輳角調整部302は、カメラCaおよびCbの輻輳角θを特定する。例えば、カメラCaおよびCbにはそれぞれ角度を検出するセンサが取り付けられている。これらのセンサは、上述の回動によって可変に設定されているカメラCaまたはCbの向きを上述の角度として検出する。輻輳角調整部302は、それらのセンサによって検出された角度を取得し、それらの角度に基づいて輻輳角θを特定する。
さらに、輻輳角調整部302は、輻輳角θに基づいて、カメラCaおよびCbによる撮影方法が平行法であるか交差法であるかを判別し、その判別結果を示す撮影方法信号を符号化調整部303に出力する。例えば、輻輳角調整部302は、輻輳角θが予め定められた角度よりも小さければ、撮影方法が平行法であると判別し、輻輳角θが予め定められた角度以上であれば、撮影方法が交差法であると判別する。
セレクタ304は、カメラCaおよびCbのそれぞれから出力される映像信号を取得し、それらの映像信号を交互に切り替えてスイッチ307、減算器306または検出部305に出力する。例えば、セレクタ304はピクチャ単位に切り替えを行う。この場合には、セレクタ304は、カメラCaおよびCbからそれぞれ同一のタイミングでピクチャを取得すると、まず、カメラCaから取得されたピクチャを出力し、次に、カメラCbから取得されたピクチャを出力する。
減算器306は、セレクタ304から出力される映像信号によって示される符号化対象画像と、補償部316から出力される予測信号によって示される予測画像との差分をブロックごとに算出する。減算器306は、その差分を示す予測誤差信号をスイッチ307に出力する。ここで、減算器306は、符号化対象画像がPピクチャまたはBピクチャの画像(ブロック)である場合に、上述の差分を算出して予測誤差信号を出力する。
スイッチ307は、符号化対象画像がIピクチャの主画像である場合には、セレクタ304を変換部308に接続し、その符号化対象画像を示す映像信号をセレクタ304から変換部308に受け渡す。また、スイッチ307は、符号化対象画像がPピクチャまたはBピクチャの画像(主画像または副画像)である場合には、減算器306を変換部308に接続し、PピクチャまたはBピクチャの予測誤差信号を減算器306から変換部308に受け渡す。
変換部308は、ブロックごとに、映像信号または予測誤差信号を画像信号としてスイッチ307を介して取得し、その画像信号に対して直交変換(例えば離散コサイン変換)を行う。これにより、変換部308は、画像信号を周波数係数(DCT係数)に変換し、つまり、その画像信号の領域を空間領域から周波数領域に変換し、その周波数係数を量子化部309に出力する。
量子化部309は、変換部308から周波数係数を取得し、その周波数係数に対して量子化を行う。つまり、量子化部309は、周波数係数を量子化ステップで除算することによって量子化値を生成する。ここで、量子化部309は、符号化調整部303から調整信号を受けたときには、その調整信号によって示される調整量だけ量子化ステップを増加する。例えば、量子化部309は、符号化対象ブロックに対して調整信号を受けていない場合には、画像符号化規格(具体的には、H.264/AVCなど)にしたがって決められている量子化ステップを用いてその符号化対象ブロックを量子化する。そして、量子化部309は、符号化対象ブロックに対して調整信号を受けた場合には、その画像符号化規格にしたがって決められている量子化ステップに上述の調整量を加算または乗算することによって、その量子化ステップが増加するように、その量子化ステップを更新する。量子化部309は、このように増加された量子化ステップを用いて符号化対象ブロックを量子化する。
可変長符号化部310は、量子化部309によって生成された量子化値と、検出部305から出力されるベクトル(動きベクトルまたは視差ベクトル)とを可変長符号化することによって、符号化ステレオ映像信号を生成して出力する。なお、この可変長符号化は可逆的な符号化である。
逆量子化部311は、量子化部309によって生成された量子化値に対して逆量子化を行うことによって逆量子化周波数係数を生成する。つまり、逆量子化部311は、量子化部309で用いられた量子化ステップを量子化値に乗算することよって逆量子化周波数係数を生成する。なお、このときに生成される逆量子化周波数係数は、変換部308によって生成された周波数係数と異なり量子化誤差を含んでいる。
逆変換部312は、逆量子化部311によって生成された逆量子化周波数係数に対して逆直交変換(例えば逆離散コサイン変換)を行う。これにより、逆変換部312は、逆量子化周波数係数を画像信号に変換し、つまり、その逆量子化周波数係数の領域を周波数領域から空間領域に変換し、その画像信号を加算器313に出力する。
加算器313は、符号化対象画像がIピクチャの主画像である場合には、逆変換部312から出力される画像信号を局所復号画像信号として記憶部Meに格納する。また、加算器313は、符号化対象画像がPピクチャまたはBピクチャの画像(主画像または副画像)である場合には、逆変換部312から出力される画像信号と、スイッチ314を介して補償部316から出力される予測信号とを加算し、その加算結果を局所復号画像信号として記憶部Meに格納する。
検出部305は、セレクタ304から符号化対象画像を取得し、その符号化対象画像がPピクチャまたはBピクチャの主画像である場合には、その符号化対象画像に対してブロックごとに動きベクトルを検出する。つまり、検出部305は、記憶部Meに格納されている、既に符号化されて復号された他の主画像(IピクチャまたはPピクチャ)を示す局所復号画像信号を参照画像として参照する。そして、検出部305は、符号化対象画像(符号化対象ブロック)と同一または類似のブロックをその参照画像から探索することによって、その符号化対象画像の動きを動きベクトルとして検出する。そして、検出部305は、その動きベクトルを補償部316および可変長符号化部310に出力する。
一方、検出部305は、セレクタ304から取得した符号化対象画像がPピクチャの副画像である場合には、その符号化対象画像に対してブロックごとに視差ベクトルを検出する。つまり、検出部305は、記憶部Meに格納されている、既に符号化されて復号された主画像(Iピクチャ、PピクチャまたはBピクチャ)を示す局所復号画像信号を参照画像として参照する。そして、検出部305は、符号化対象画像(符号化対象ブロック)と同一または類似のブロックをその参照画像から探索することによって、その符号化対象ブロックと、同一または類似のブロックと間の位置関係を視差ベクトル(視差)として検出する。なお、符号化対象ブロックを含む副画像のピクチャと、主画像である参照画像(参照ピクチャ)とはそれぞれ、カメラCaおよびCbによって同一のタイミングで生成されたピクチャである。そして、検出部305は、その視差ベクトルを符号化調整部303、補償部316および可変長符号化部310に出力する。なお、視差ベクトルは、上記ブロック間の位置関係を、左右方向の位置のずれとして示す。また、左右の何れか一方が正の向きであり、他方が負の向きである。
補償部316は、検出部305から動きベクトルを取得したときには、その動きベクトルと参照画像を用いて動き補償を行うことによって予測信号を生成し、その予測信号を出力する。つまり、参照画像に含まれる上記同一または類似のブロックが上記動きベクトルに応じて空間的にシフトされる。一方、補償部316は、検出部305から視差ベクトルを取得したときには、その視差ベクトルと参照画像を用いて視差補償を行うことによって予測信号を生成し、その予測信号を出力する。つまり、参照画像に含まれる上記同一または類似のブロックが上記視差ベクトルに応じて空間的にシフトされる。
スイッチ314は、符号化対象画像がIピクチャの主画像である場合には、補償部316と加算器313との間を開放する。一方、スイッチ314は、符号化対象画像がPピクチャまたはBピクチャの画像(主画像または副画像)である場合には、補償部316を加算器313に接続し、予測信号を補償部316から加算器313へ受け渡す。
符号化調整部303は、輻輳角調整部302から撮影方法信号を取得するとともに、検出部305から視差ベクトルを取得する。そして、符号化調整部303は、その撮影方法信号が交差法を示すときには、大きさが第1の閾値より大きく、向きが負の視差ベクトルが検出されたブロックに対して、その視差ベクトルの大きさに応じた調整量を決定し、その調整量を示す調整信号を量子化部309に出力する。例えば、符号化調整部303は、視差ベクトルの大きさが大きいほど、大きい調整量を示す調整信号を出力する。この場合、量子化部309は、その調整信号を取得すると、その調整信号の示す調整量だけ量子化ステップを増加させる。
一方、符号化調整部303は、撮影方法信号が平行法を示すときには、大きさが第2の閾値より小さく、向きが正の視差ベクトルが検出されたブロックに対して、その視差ベクトルの大きさに応じた調整量を決定し、その調整量を示す調整信号を量子化部309に出力する。例えば、符号化調整部303は、視差ベクトルの大きさが小さいほど、大きい調整量を示す調整信号を出力する。この場合、量子化部309は、その調整信号を取得すると、その調整信号の示す調整量だけ量子化ステップを増加させる。
このように、増加された量子化ステップによってブロックの周波数係数が量子化されると、そのブロックの画像は、上述の画像符号化規格にしたがって符号化される画像と比べて、ぼけることとなる。このような画像をぼかす処理を、以下、ぼかし処理といい、上述の調整量を決定する処理をぼかし度合い調整処理という。
図5Aは、交差法においてぼかし処理が行われる範囲を示す図である。
図5Aに示すように、光軸の交点では、視差ベクトルの大きさは0である。ここで、例えば、第1の閾値が0の場合には、交点よりも遠い撮影距離Lにある被写体の像の視差ベクトルの向きは、負であり、その大きさは第1の閾値である0より大きい。その結果、本実施の形態における画像符号化装置300では、交点よりも遠い撮影距離Lにある被写体の像に対してぼかし処理が行われる。
図5Bは、平行法においてぼかし処理が行われる範囲を示す図である。
例えば、図5Bに示すように、撮影距離Lが距離Laのときに、その距離Laにおける視差ベクトルの大きさは第2の閾値となる。このような場合には、距離Laよりも遠い撮影距離Lにある被写体の像の視差ベクトルの向きは、正であり、その大きさは第2の閾値より小さい。その結果、本実施の形態における画像符号化装置300では、距離Laよりも遠い撮影距離Lにある被写体の像に対してぼかし処理が行われる。
図6は、本実施の形態における画像符号化装置300の動作を示すフローチャートである。
画像符号化装置300は、ステレオ映像信号に含まれるピクチャを順次符号化するときには、そのピクチャをブロックごとに符号化する。画像符号化装置300は、そのブロックを符号化するときには、まず、そのブロックである符号化対象画像が主画像か否かを判別する(ステップS100)。例えば、画像符号化装置300に備えられた制御部(図示せず)が判別する。
ここで、符号化対象画像が主画像であると判別されると(ステップS100のY)、上述の制御部は、さらに、その符号化対象画像に対して動き補償予測符号化を行うべきか否かを判別する(ステップS102)。例えば、画像符号化装置300は、符号化対象画像をPピクチャまたはBピクチャのブロックとして符号化するときには、動き補償予測符号化を行うべきと判別し、符号化対象画像をIピクチャのブロックとして符号化するときには、動き補償予測符号化を行うべきでないと判別する。
制御部は、動き補償予測符号化を行うべきと判別すると(ステップS102のY)、スイッチ307を制御して、減算器306を変換部308に接続させるとともに、スイッチ314を制御して、補償部316を加算器313に接続させる。
次に、検出部305は、その符号化対象画像のブロックに対して動きベクトルを検出する(ステップS104)。さらに、補償部316は、その検出された動きベクトルを用いて動き補償を行うことによって、符号化対象画像のブロックに対する予測信号を生成する(ステップS106)。また、減算器306は、符号化対象画像から、予測信号の示す画像を減算することによって予測誤差信号を生成する(ステップS108)。
変換部308は、ステップS108で生成された予測誤差信号に対して直交変換を行うことによって周波数係数を生成し(ステップS110)、量子化部309は、その周波数係数を量子化することによって量子化値を生成する(ステップS112)。そして、可変長符号化部310はその量子化値を可変長符号化する(ステップS114)。
一方、制御部は、ステップS102で動き補償予測符号化を行うべきでないと判別すると(ステップS102のN)、スイッチ307を制御して、セレクタ304を変換部308に接続させるとともに、スイッチ314を制御して、補償部316と加算器313との間を開放させる。その結果、変換部308は、セレクタ304から出力された符号化対象画像のブロックに対して直交変換を行うことによって周波数係数を生成する(ステップS110)。量子化部309は、その周波数係数を量子化することによって量子化値を生成し(ステップS112)、可変長符号化部310はその量子化値を可変長符号化する(ステップS114)。
また、制御部は、ステップS100で符号化対象画像が副画像であると判別すると(ステップS100のN)、スイッチ307を制御して、減算器306を変換部308に接続させるとともに、スイッチ314を制御して、補償部316を加算器313に接続させる。
次に、検出部305は、その符号化対象画像のブロックに対して視差ベクトルを検出する(ステップS116)。さらに、補償部316は、その検出された視差ベクトルを用いて視差補償を行うことによって、符号化対象画像のブロックに対する予測信号を生成する(ステップS118)。また、減算器306は、符号化対象画像から、予測信号の示す画像を減算することによって予測誤差信号を生成する(ステップS120)。
ここで、符号化調整部303は、ステップS116で検出された視差ベクトルと、輻輳角調整部302から出力された撮影方法信号とに基づいて、ぼかし度合い調整処理を実行する(ステップS130)。
その後、変換部308は、ステップS120で生成された予測誤差信号に対して直交変換を行うことによって周波数係数を生成する(ステップS140)。さらに、量子化部309は、量子化ステップを用いてその周波数係数を量子化することによって量子化値を生成する(ステップS142)。ここで、量子化部309は、ステップS130で実行されたぼかし度合い調整処理によって調整量が決定された場合には、その調整量にしたがって量子化ステップを増加し、その増加された量子化ステップを用いて量子化を行う。また、量子化部309は、ステップS130で実行されたぼかし度合い調整処理によって調整量が決定されなかった場合には、画像符号化規格にしたがって決められている量子化ステップを用いて量子化を行う。そして、可変長符号化部310はその量子化値を可変長符号化する(ステップS142)。
図7は、ぼかし度合い調整処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。
まず、輻輳角調整部302は、輻輳角θを特定し、その輻輳角θに基づいて、カメラCaおよびCbによる撮影方法が交差法であるか平行法であるかを判別する(ステップS132)。ここで、撮影方法が交差法であると判別されると(ステップS132の交差法)、符号化調整部303は、符号化対象画像のブロックに対して検出部305によって検出された視差ベクトルの向きが負であって、その視差ベクトルの大きさが第1の閾値よりも大きいか否かを判別する(ステップS134)。
ここで、視差ベクトルの向きが負であって、その視差ベクトルの大きさが第1の閾値よりも大きいと判別されると(ステップS134のY)、符号化調整部303は、その視差ベクトルの大きさに基づいて、量子化部309によって用いられる量子化ステップの調整量を決定する(ステップS138)。例えば、符号化調整部303は、視差ベクトルの大きさが大きいほど大きい調整量を決定する。
一方、ステップS134で、視差ベクトルの向きが負でない、または、その視差ベクトルの大きさが第1の閾値以下と判別されると(ステップS134のN)、符号化調整部303は調整量を決定しない。なお、このとき、符号化調整部303は、量子化ステップの増加が不要であることを示す調整量(例えば、0または1)を決定し、その調整量を示す調整信号を量子化部309に出力してもよい。この場合、量子化部309は、その調整信号を取得すると、画像符号化規格にしたがって決められている量子化ステップに対して、その調整信号の示す調整量=0を加算、または、その調整量=1を乗算する。その結果、量子化部309は、画像符号化規格にしたがって決められている量子化ステップを増加することなく、その量子化ステップを用いて量子化を行う。
また、ステップS132で、輻輳角調整部302によって撮影方法が平行法であると判別されると(ステップS132の平行法)、符号化調整部303は、符号化対象画像のブロックに対して検出部305によって検出された視差ベクトルの向きが正であって、その視差ベクトルの大きさが第2の閾値よりも小さいか否かを判別する(ステップS136)。
ここで、視差ベクトルの向きが正であって、その視差ベクトルの大きさが第2の閾値よりも小さいと判別されると(ステップS136のY)、符号化調整部303は、その視差ベクトルの大きさに基づいて、量子化部309によって用いられる量子化ステップの調整量を決定する(ステップS138)。例えば、符号化調整部303は、視差ベクトルの大きさが小さいほど大きい調整量を決定する。
一方、ステップS136で、視差ベクトルの向きが正でない、または、その視差ベクトルの大きさが第2の閾値以上と判別されると(ステップS136のN)、符号化調整部303は調整量を決定しない。なお、このとき、符号化調整部303は、上述と同様、量子化ステップの増加が不要であることを示す調整量(例えば、0または1)を決定してもよい。
なお、上述の説明では、副画像に対してのみぼかし処理を行ったが、主画像および副画像に対してぼかし処理を行ってもよい。この場合には、画像符号化装置300は、上述のように、主画像の後に副画像をブロックごとに符号化し、ブロックごとの調整量が決定された後に、その調整量を用いて、副画像と同様に、もう一度、主画像を符号化する。
このように本実施の形態では、撮影方法が交差法である場合に、ブロックに対して検出された視差ベクトルの向きが負であって、その視差ベクトルの大きさが第1の閾値よりも大きいときには、そのブロックには大きな量子化ステップが適用される。その結果、そのブロックはぼけた画像として符号化される。ここで、図5Aに示すように、映像信号の示すピクチャの中で、交差法の交点の像を含むブロックの視差ベクトルの大きさは0(または略0)である。したがって、第1の閾値が0の場合には、上述の大きな量子化ステップが適用されるブロックは、撮影距離Lが交点よりも長い位置にある遠景が映っている領域である。その結果、撮影距離Lが交点よりも長い位置にある遠景が映っている領域の画像をぼかすことができる。また、交点の像を含むブロックが観視者にとって重要な領域であれば、その重要な領域の画像をぼかしてしまうのを防ぎ、重量な領域以外の遠景が映っている領域の画像をぼかすことができる。
また、本実施の形態では、撮影方法が平行法である場合に、ブロックに対して検出された視差ベクトルの向きが正であって、その視差ベクトルの大きさが第2の閾値よりも小さいときには、そのブロックには大きな量子化ステップが適用される。その結果、そのブロックはぼけた画像として符号化される。ここで、図5Bに示すように、映像信号の示すピクチャの中で、距離Laにある被写体の像を含むブロックの視差ベクトルの大きさは第2の閾値である。したがって、上述の大きな量子化ステップが適用されるブロックは、撮影距離Lが距離Laよりも長い位置にある遠景が映っている領域である。その結果、撮影距離Lが距離Laよりも長い位置にある遠景が映っている領域の画像をぼかすことができる。また、距離Laの位置の被写体の像を含むブロックが観視者にとって重要な領域であれば、その重要な領域の画像をぼかしてしまうのを防ぎ、重量な領域以外の遠景が映っている領域の画像をぼかすことができる。
このように、本実施の形態では、ぼかし処理によって観視者の立体視による疲労を抑え、且つ撮影方法に起因して重要な領域にぼかし処理が行われてしまうのを防ぐことができる。つまり、本実施の形態では、輻輳角によって撮影方法を識別することによって、撮影方法によって異なる視差の分布に対しても、重要な領域に対する高画質化と、遠景(背景)の領域に対するぼかし処理とを適切に行うことができる。
なお、本実施の形態では、第1の閾値を0としたが、それ以外の値にしてもよい。また、本実施の形態では、画像符号化装置300は、固定された第1および第2の閾値を用いたが、第1および第2の閾値を変更してもよい。例えば、符号化調整部303は、画像符号化装置300の外部から信号を受信し、その信号にしたがって、第1または第2の閾値を変更する。これにより、上述の重要な領域を変更することができる。
(変形例1)
以下、本実施の形態における第1の変形例について説明する。本実施の形態では、量子化ステップを増加することによって符号化対象ブロックの画像をぼかしたが、そのブロックの高周波数領域の周波数係数を切り捨てることによってそのブロックの画像をぼかしてもよい。
つまり、本変形例に係る符号化調整部303は、上述の調整信号を変換部308に出力する。この調整信号によって示される調整量は、変換部308において切り捨てられる高周波数領域の広さとして扱われる。
具体的には、変換部308は、符号化調整部303から調整信号を取得すると、直交変換によって生成されたブロックの周波数係数のうち、その調整信号の示す調整量に応じた広さの高周波数領域に含まれる周波数係数を切り捨てる。つまり、変換部308は、調整量が大きければ、広い範囲の高周波数領域の周波数係数を0に変更し、調整量が小さければ、狭い範囲の高周波数領域の周波数係数を0に変更する。
なお、周波数係数の切り捨てと、量子化ステップの増加とを共に行ってもよい。
(変形例2)
以下、本実施の形態における第2の変形例について説明する。本変形例に係る画像符号化装置は焦点を調整し、その焦点にある被写体の画像をぼかすことなく、撮影距離Lが焦点よりも長い位置にある遠景が映っている領域の画像を適切にぼかす点に特徴がある。
図8は、本変形例に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
本変形例に係る画像符号化装置500は、上述の画像符号化装置300に対して、さらに、焦点調整部402を備えるとともに、画像符号化装置300の符号化調整部303の代わりに符号化調整部503を備える。
焦点調整部402は、カメラCaおよびCbの焦点を調整する。このとき、焦点調整部402は、カメラCaおよびCbの焦点(焦点距離)が同一となるように調整する。また、焦点調整部402は、カメラCaおよびCbから出力されるピクチャの中で、焦点が当てられている被写体の像を含むブロックの位置を示す焦点信号を符号化調整部503に出力する。例えば、焦点調整部402は、オートフォーカス(具体的には、コントラスト検出方式など)によって上記ブロックを識別する。
符号化調整部503は、ピクチャごとに焦点信号を取得すると、その焦点信号によって示される位置のブロックに対して検出部305によって検出された視差ベクトルの大きさを、第1または第2の閾値として設定する。つまり、符号化調整部503は、輻輳角調整部302から取得された撮影方法信号が交差法を示す場合には、上述の視差ベクトルの大きさを第1の閾値として設定する。一方、符号化調整部503は、輻輳角調整部302から取得された撮影方法信号が平行法を示す場合には、上述の視差ベクトルの大きさを第2の閾値として設定する。
図9Aは、交差法においてぼかし処理が行われる範囲を示す図である。
図9Aに示すように、第1の閾値は、焦点における視差ベクトルの大きさに設定される。そして、向きが負であって、大きさが第1の閾値より大きい視差ベクトルを有するブロックに対してぼかし処理が行われる。
ここで、例えば、焦点の撮影距離Lが交点よりも短い場合がある。この場合、向きが負であって、大きさが第1の閾値と等しい視差ベクトルが生じる位置を焦点対応位置といい、その焦点対応位置よりも遠い撮影距離Lにある被写体の像の視差ベクトルの向きは、負であり、その大きさは第1の閾値より大きい。その結果、焦点対応位置よりも遠い撮影距離Lにある被写体の像(遠景)に対してぼかし処理が行われる。
なお、焦点の撮影距離Lが交点よりも短い場合であっても、焦点対応位置ではなく、その焦点より遠い撮影距離Lにある被写体の像(遠景)に対してぼかし処理を行ってもよい。
また、さらに、焦点における視差ベクトルの大きさよりも、予め定められた大きさまたは割合だけ大きい第4の閾値(図示せず)が設定されてもよい。この場合、交差法において、焦点より近い位置であってその第4の閾値に対応する位置よりさらに近い撮影距離Lにある被写体の像の視差ベクトルの向きは、正であり、その大きさは第4の閾値より大きい。符号化調整部303は、大きさが第4の閾値より大きく、向きが正の視差ベクトルが検出されたブロックに対しても、その視差ベクトルの大きさに応じた調整量を決定し、その調整量を示す調整信号を量子化部309に出力する。その結果、焦点よりも近い撮影距離Lにある前景などの被写体の像に対してもぼかし処理が行われる。これにより、前景の大きな視差による観視者の疲労を抑えることができる。
図9Bは、平行法においてぼかし処理が行われる範囲を示す図である。
図9Bに示すように、第2の閾値は、焦点における視差ベクトルの大きさに設定される。したがって、平行法において、焦点よりも遠い撮影距離Lにある被写体の像の視差ベクトルの向きは、正であり、その大きさは第2の閾値より小さい。その結果、焦点よりも遠い撮影距離Lにある被写体の像に対してぼかし処理が行われる。
このように、本変形例では、撮影方法に関わらず、焦点にある被写体の像を含む領域(フォーカスエリア)の画像を鮮明にし、フォーカスエリア以外の遠景が映っている領域の画像をぼかすことができる。つまり、一般的なカメラ撮影時に、焦点と交点とがずれる可能性が高く、撮影者が意図した撮影構図に合わせた、より自然な立体画像を形成することができる。
図9Cは、平行法においてぼかし処理が行われる他の範囲を示す図である。
図9Cに示すように、第2の閾値は、焦点における視差ベクトルの大きさよりも小さく、限りなく0に近い値に設定されてもよい。この場合、平行法において、焦点より遠い位置であってその第2の閾値に対応する位置Lbよりさらに遠い撮影距離Lにある被写体の像(例えば遠い背景などの像)の視差ベクトルの向きは、正であり、その大きさは第2の閾値より小さい。その結果、焦点よりもより遠い撮影距離Lにある背景などの被写体の像に対してぼかし処理が行われる。
ここで、さらに、焦点における視差ベクトルの大きさよりも、予め定められた大きさまたは割合だけ大きい第3の閾値が設定されてもよい。この場合、平行法において、焦点より近い位置であってその第3の閾値に対応する位置Lcよりさらに近い撮影距離Lにある被写体の像の視差ベクトルの向きは、正であり、その大きさは第3の閾値より大きい。符号化調整部303は、大きさが第3の閾値より大きく、向きが正の視差ベクトルが検出されたブロックに対しても、その視差ベクトルの大きさに応じた調整量を決定し、その調整量を示す調整信号を量子化部309に出力する。その結果、焦点よりも近い撮影距離Lにある前景などの被写体の像に対してもぼかし処理が行われる。これにより、前景の大きな視差による観視者の疲労を抑えることができる。
また、上述のような場合には、焦点にある被写体の像に対して視差(視差ベクトル)が生じている。このような視差によって、主画像と副画像のそれぞれに映っている被写体の像の位置がずれ、その被写体の像が見づらくなることがある。
図9Dは、焦点にある被写体の像を示す図である。
主画像pLおよび副画像pRには、それぞれ被写体の像dLおよびdRが映っている。また、その被写体に焦点が当てられている。このとき、その焦点における視差(視差ベクトル)によって、それらの被写体の像dLおよびdRの位置はずれている。例えば、被写体の像dLの位置は、主画像pLの中心から右にずれ、被写体の像dRの位置は副画像pRの中心から左にずれている。
したがって、画像復号装置(画像再生装置)が主画像pLおよび副画像pRを単純に再生する場合、主画像pLおよび副画像pRを立体視することよって得られる立体画像pLRには、被写体の像dLおよびdRがそれぞれ左右にずれて表示される。そこで、画像復号装置(再生装置)は、それらの被写体の像dLおよびdRを、視差ベクトルの大きさが0となるようにシフトさせて立体画像pLR’を表示してもよい。これにより、焦点にある被写体の像dLRを鮮明に表示させることができる。
なお、本変形例では、画像符号化装置500は、焦点調整部402を1つだけ備えたが、カメラCaおよびCbのそれぞれに1つずつ焦点調整部402を備えても良い。
なお、本実施の形態およびその変形例では、輻輳角調整部302が、カメラCaおよびCbを回動させてもよい。つまり、輻輳角調整部302は、画像符号化装置の外部から、設定すべき角度(設定角度)を示す信号を受信し、輻輳角θがその設定角度となるようにカメラCaおよびCbを回動させてもよい。この場合、輻輳角調整部302は、その設定角度を輻輳角θとして特定する。また、本実施の形態およびその変形例では、画像符号化装置は輻輳角調整部302を1だけ備えたが、カメラCaおよびCbのそれぞれに対して1つずつ輻輳角調整部302を備えてもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態における画像符号化装置は、ピクチャを構成する各ブロックに対して検出された視差ベクトルの分布(視差分布)に基づいて撮影方法を特定する点に特徴がある。
図10は、本発明の実施の形態2における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態における画像符号化装置600は、視差分布識別部601、符号化調整部602、セレクタ304、検出部305、減算器306、スイッチ307、変換部308、量子化部309、可変長符号化部310、逆量子化部311、逆変換部312、加算器313、スイッチ314、および補償部316を備える。なお、本実施の形態では、画像符号化装置600が備える構成要素のうち、実施の形態1の画像符号化装置300が備える構成要素と同一のものに対しては、実施の形態1の構成要素と同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。つまり、画像符号化装置600は、実施の形態1の画像符号化装置300と比べて、輻輳角調整部302および符号化調整部303の代わりに、視差分布識別部601および符号化調整部602を備えている。
この画像符号化装置600は、視差分布を生成し、その視差分布に基づいて撮影方法が平行法か交差法かを特定する。画像符号化装置600は、視差分布を生成するために、カメラCaおよびCbに対して主画像および副画像の試し撮りを実行させる。
つまり、画像符号化装置600は、カメラCaから出力される映像信号に含まれるIピクチャを符号化(直交変換および量子化)して復号(逆直交変換および逆量子化)し、そのIピクチャの局所復号画像信号を記憶部Meに格納する。
次に、検出部305は、カメラCbから出力される映像信号に含まれるピクチャを取得し、そのピクチャを構成するブロックごとに、そのブロックの視差ベクトルを検出する。つまり、検出部305は、記憶部Meに格納されている上述のIピクチャの局所復号画像信号を参照画像として参照することによって、副画像のピクチャに含まれる各ブロックの視差ベクトルを検出する。
視差分布識別部601は、検出部305によって検出された視差ベクトルを取得し、副画像のピクチャに含まれる各ブロックの視差ベクトルの分布、つまり視差分布を生成する。そして、視差分布識別部601は、その視差分布の中で、正の向きの視差ベクトルと負の向きの視差ベクトルとが混在しているか否かを判別し、その判別結果を示す撮影方法信号を符号化調整部602に出力する。具体的には、視差分布識別部601は、混在していると判別した場合には、撮影方法が交差法であることを示す撮影方法信号を出力し、混在していないと判別した場合には、撮影方法が平行法であることを示す撮影方法信号を出力する。
符号化調整部602は、視差分布識別部601から撮影方法信号を取得する。そして、符号化調整部602は、実施の形態1の符号化調整部303と同様、その撮影方法信号が交差法を示すときには、大きさが第1の閾値より大きく、向きが負の視差ベクトルを有するブロックに対して、その視差ベクトルの大きさに応じた調整量を決定し、その調整量を示す調整信号を量子化部309に出力する。一方、符号化調整部602は、撮影方法信号が平行法を示すときには、大きさが第2の閾値より小さく、向きが正の視差ベクトルを有するブロックに対して、その視差ベクトルの大きさに応じた調整量を決定し、その調整量を示す調整信号を量子化部309に出力する。
このように、本実施の形態では、視差分布から撮影方法を特定するため、実施の形態1のような、カメラCaおよびCbの角度を検出するセンサや輻輳角調整部302などを必要とすることなく、画像符号化装置の構成および処理を簡単にすることができる。
(変形例1)
以下、本実施の形態における第1の変形例について説明する。本実施の形態では、量子化ステップを増加することによってブロックの画像をぼかしたが、実施の形態1の変形例1と同様、ブロックの高周波数領域の周波数係数を切り捨てることによってそのブロックの画像をぼかしてもよい。
つまり、本変形例に係る符号化調整部602は、上述の調整信号を変換部308に出力する。この調整信号によって示される調整量は、変換部308において切り捨てられる高周波数領域の広さとして扱われる。
具体的には、変換部308は、符号化調整部602から調整信号を取得すると、直交変換によって生成されたブロックの周波数係数のうち、その調整信号の示す調整量に応じた広さの高周波数領域に含まれる周波数係数を切り捨てる。つまり、変換部308は、調整量が大きければ、広い範囲の高周波数領域の周波数係数を0に変更し、調整量が小さければ、狭い範囲の高周波数領域の周波数係数を0に変更する。
なお、周波数係数の切り捨てと、量子化ステップの増加とを共に行ってもよい。
(変形例2)
以下、本実施の形態における第2の変形例について説明する。本変形例に係る画像符号化装置は、実施の形態1の変形例2と同様、焦点を調整し、その焦点にある被写体の画像をぼかすことなく、撮影距離Lが焦点よりも長い位置にある遠景が映っている領域の画像を適切にぼかす点に特徴がある。
図11は、本変形例に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
本変形例に係る画像符号化装置700は、上述の画像符号化装置600に対して、さらに、焦点調整部402を備えるとともに、画像符号化装置600の符号化調整部602の代わりに符号化調整部702を備える。
焦点調整部402は、カメラCaおよびCbの焦点を調整する。このとき、焦点調整部402は、カメラCaおよびCbの焦点(焦点距離)が同一となるように調整する。また、焦点調整部402は、カメラCaおよびCbから出力されるピクチャの中で、焦点が当てられている被写体の像を含むブロックの位置を示す焦点信号を符号化調整部702に出力する。
符号化調整部702は、ピクチャごとに焦点信号を取得すると、その焦点信号によって示される位置のブロックに対して検出部305によって検出された視差ベクトルの大きさを、第1または第2の閾値として設定する。つまり、符号化調整部702は、視差分布識別部601から取得された撮影方法信号が交差法を示す場合には、上述の視差ベクトルの大きさを第1の閾値として設定する。一方、符号化調整部702は、視差分布識別部601から取得された撮影方法信号が平行法を示す場合には、上述の視差ベクトルの大きさを第2の閾値として設定する。
このように、本変形例では、実施の形態1の変形例2と同様、撮影方法に関わらず、焦点にある被写体の像を含む領域(フォーカスエリア)の画像を鮮明にし、フォーカスエリア以外の遠景が映っている領域の画像をぼかすことができる。なお、本変形例では、画像符号化装置700は、焦点調整部402を1つだけ備えたが、カメラCaおよびCbのそれぞれに1つずつ焦点調整部402を備えても良い。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明に係る画像符号化装置を備えたシステムについて説明する。
図12は、本実施の形態における画像符号化システムの構成を示すブロック図である。
画像符号化システム800は、画像符号化部801、記憶部Me、カメラCa、カメラCb、表示部804、および外部記録装置805を備える。本実施の形態における記憶部Me、カメラCaおよびカメラCbは、実施の形態1および2とそれらの変形例における記憶部Me、カメラCaおよびカメラCbと同一である。また、本実施の形態における画像符号化部801は、実施の形態1および2とそれらの変形例における画像符号化装置300、500、600または700である。
カメラCaは、レンズCa1、撮像素子Ca2、主制御部Ca3およびレンズ制御部Ca4を備える。撮像素子Ca2は、例えばCCD(Charge Coupled Device)から構成され、レンズCa1を介して光信号を取得し、その光信号を電気信号に変換して主制御部Ca3に出力する。レンズ制御部Ca4は、主制御部Ca3からの制御に応じて、レンズCa1の焦点などを調整する。主制御部Ca3は、例えばIC(Integrated Circuit)から構成され、撮像素子Ca2から出力された電気信号を取得し、その電気信号を映像信号として画像符号化部801に出力する。さらに、主制御部Ca3は、撮像素子Ca2およびレンズ制御部Ca4を制御することにより、シャッタースピード、ゲイン調整、および焦点調整などを行う。
カメラCbは、レンズCb1、撮像素子Cb2、主制御部Cb3およびレンズ制御部Cb4を備える。カメラCbが備えるこれらの構成要素は、それぞれカメラCaが備える上述の各構成要素と同一である。
なお、主制御部Ca3およびCb3はそれぞれ、カメラCaおよびCbの焦点およびシャッタースピードなどが同一となるように協調動作を行う。
表示部804は、例えば液晶ディスプレイなどを備え、画像符号化部801からステレオ映像信号を取得し、そのステレオ映像信号により示される主画像および副画像を表示する。なお、表示部804は、画像符号化部801から局所復号画像信号を取得し、その局所復号画像信号により示される主画像および副画像を表示してもよい。
外部記録装置805は、例えばCD(Compact Disc)、MO(Magnet Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray Disc)、または半導体メモリなどの記録媒体が装着されるように構成されている。そして、外部記録装置805は、画像符号化部801から符号化ステレオ映像信号を取得し、その符号化ステレオ映像信号を装着された記録媒体に書き込む。
(実施の形態4)
図13は、本発明の実施の形態4における画像復号装置の構成を示すブロック図である。
画像復号装置1000は、実施の形態1、2またはそれらの変形例の画像符号化装置から出力される符号化ステレオ映像信号を復号する装置であって、可変長復号部1001、逆量子化/逆変換部1002、動き/視差補償部1003、加算器1004、デブロッキングフィルタ1005、フィルタ処理識別部1006、エッジ強調部1007、およびスイッチ1008を備える。
また、この画像復号装置1000は、記憶部Me1にデータを格納したり読み出したりしながら、符号化ステレオ映像信号に含まれる主画像および副画像のピクチャをそれぞれブロックごとに復号し、立体視可能なように、復号されたピクチャを表示部D1に表示せる。さらに、画像復号装置1000は、外部から主画像表示信号を取得したときには、符号化ステレオ映像信号に含まれる主画像だけを表示部D1に表示させる。つまり、表示部D1が3D映像の表示に対応していない場合には、画像復号装置1000は2D映像を表示部D1に表示させる。
なお、本実施の形態において復号される符号化ステレオ映像信号では、副画像だけでなく主画像に対しても、実施の形態1、2またはそれらの変形例における、ぼかし処理が行われている。
可変長復号部1001は、符号化ステレオ映像信号を可変長復号する。これによって、可変長符号化された、撮影方法信号と、量子化値と、量子化ステップと、動きベクトルまたは視差ベクトルとが復号される。つまり、実施の形態1、2またはそれらの変形例の画像符号化装置から出力される符号化ステレオ映像信号は、可変長符号化された撮影方法信号と、ブロックごとに可変長符号化された量子化値および量子化ステップ(量子化パラメータ)と、ブロックごとに可変長符号化された動きベクトルまたは視差ベクトルとを含んでいる。
可変長復号部1001は、動きベクトルまたは視差ベクトルを動き/視差補償部1003に出力し、量子化値および量子化ステップ(量子化パラメータ)を逆量子化/逆変換部1002に出力し、撮影方法信号をフィルタ処理識別部1006に出力する。
逆量子化/逆変換部1002は、可変長復号部1001から量子化値および量子化ステップ(量子化パラメータ)をブロックごとに取得すると、その量子化値に対して、量子化ステップを用いた逆量子化を行い、その結果、ブロックごとに逆量子化周波数係数を生成する。さらに、逆量子化/逆変換部1002は、逆量子化周波数係数に対して逆直交変換(例えば逆離散コサイン変換)を行う。これにより、逆量子化/逆変換部1002は、逆量子化周波数係数を画像信号に変換し、つまり、その逆量子化周波数係数の領域を周波数領域から空間領域に変換し、その画像信号を加算器1004に出力する。さらに、逆量子化/逆変換部1002は、ブロックごとに逆量子化に用いた量子化ステップをフィルタ処理識別部1006に出力する。
加算器1004は、復号対象画像がIピクチャの主画像である場合には、逆量子化/逆変換部1002から出力される画像信号を復号画像信号としてデブロッキングフィルタ1005に出力する。また、加算器1004は、復号対象画像がPピクチャまたはBピクチャの画像(主画像または副画像)である場合には、逆量子化/逆変換部1002から出力される画像信号と、動き/視差補償部1003から出力される予測信号とを加算し、その加算結果を復号画像信号としてデブロッキングフィルタ1005に出力する。
デブロッキングフィルタ1005は、加算器1004から復号画像信号を取得すると、その復号画像信号をフィルタリングする。つまり、デブロッキングフィルタ1005は、その復号画像信号が示すブロックの画像の歪(ブロッキング歪)を除去し、その歪が除去された復号画像信号を記憶部Me1に格納する。
動き/視差補償部1003は、復号対象画像(復号対象ブロック)がPピクチャまたはBピクチャの主画像である場合には、可変長復号部1001から取得した動きベクトルを用いて動き補償を行うことによって予測信号を生成し、その予測信号を加算器1004に出力する。つまり、動き/視差補償部1003は、記憶部Me1に格納されている、既に復号された主画像(IピクチャまたはPピクチャ)を示す復号画像信号を参照画像として参照する。そして、動き/視差補償部1003は、その参照画像中のブロックを動きベクトルに応じて空間的にシフトし、そのブロックの画像を示す信号を予測信号として生成して出力する。
一方、動き/視差補償部1003は、復号対象画像(復号対象ブロック)がPピクチャの副画像である場合には、可変長復号部1001から取得した視差ベクトルを用いて視差補償を行うことによって予測信号を生成し、その予測信号を加算器1004に出力する。つまり、動き/視差補償部1003は、記憶部Me1に格納されている、既に復号された主画像(Iピクチャ、PピクチャまたはBピクチャ)を示す復号画像信号を参照画像として参照する。そして、動き/視差補償部1003は、その参照画像中のブロックを視差ベクトルに応じて空間的にシフトし、そのブロックの画像を示す信号を予測信号として生成して出力する。さらに、動き/視差補償部1003は、その視差補償に用いた視差ベクトルをフィルタ処理識別部1006に出力する。
エッジ強調部1007は、フィルタ処理識別部1006から調整信号を取得すると、その調整信号に基づいて、記憶部Me1に格納されている復号画像信号の画像のエッジを強調する処理を行い、その処理された復号画像信号をスイッチ1008に出力する。
スイッチ1008は、フィルタ処理識別部1006による制御に応じて接続を切り替える。つまり、スイッチ1008は、エッジ強調部1007を介して表示部D1を記憶部Me1に接続させたり、エッジ強調部1007を介さずに表示部D1を記憶部Me1に接続させたりする。
フィルタ処理識別部1006は、主画像および副画像を表示する場合には、つまり、主画像のみを表示すべきことを示す主画像表示信号を取得していない場合には、スイッチ1008を制御し、表示部D1を記憶部Me1に接続させる。これにより、記憶部Me1に格納されている主画像および副画像を示す復号画像信号が読み出され、主画像および副画像が表示部D1に交互に表示される。したがって、この場合には、立体的に画像が表示される。
一方、フィルタ処理識別部1006は、主画像のみを表示すべきことを示す主画像表示信号を取得した場合には、表示対象の主画像のブロックごとに、スイッチ1008に接続を切り替えさせる。つまり、フィルタ処理識別部1006は、ブロックごとに、そのブロックに対して符号化時にぼかし処理が行われた否かを、動き/視差補償部1003から出力される、そのブロックに対応する視差ベクトルと、可変長復号部1001から出力される撮影方法信号とに基づいて判別する。そして、フィルタ処理識別部1006は、その判別結果に応じてスイッチ1008を制御する。
具体的には、フィルタ処理識別部1006は、撮影方法信号が交差法を示す場合には、ブロックに対応する視差ベクトルの向きが負で、且つその大きさが第1の閾値よりも大きいときに、そのブロックに対して符号化時にぼかし処理が行われた判別する。また、フィルタ処理識別部1006は、撮影方法信号が平行法を示す場合には、ブロックに対応する視差ベクトルの向きが正で、且つその大きさが第2の閾値よりも小さいときに、そのブロックに対して符号化時にぼかし処理が行われたと判別する。
フィルタ処理識別部1006は、ぼかし処理が行われていないと判別すると、スイッチ1008を制御することにより、表示部D1を記憶部Me1に接続させる。これにより、記憶部Me1に格納されている主画像のブロックを示す復号画像信号が読み出され、その主画像のブロックが表示部D1に表示される。一方、フィルタ処理識別部1006は、ぼかし処理が行われていると判別すると、スイッチ1008を制御することにより、表示部D1をエッジ強調部1007に接続させる。これにより、エッジ強調部1007は、ぼかし処理が行われた主画像のブロックを示す復号画像信号を記憶部Me1から読み出し、その復号画像信号によって示される主画像(ブロック)のエッジを強調し、その主画像のブロックを表示部D1に表示させる。
さらに、フィルタ処理識別部1006は、ぼかし処理が行われていると判別すると、逆量子化/逆変換部1002から出力された、主画像のブロックの逆量子化に用いられた量子化ステップに基づいて、ぼかし度合いを示す上述の調整量を特定する。つまり、フィルタ処理識別部1006は、主画像のブロックの逆量子化に用いられた量子化ステップから、予め定められた量子化ステップ(例えば、画像符号化規格によって決められている量子化ステップ)を減算し、その減算結果を調整量として特定する。そして、フィルタ処理識別部1006は、その調整量を示す調整信号をエッジ強調部1007に出力する。これにより、エッジ強調部1007は、復号画像信号によって示される主画像(ブロック)のエッジを強調するときには、エッジ強調部1007から調整信号を取得し、その調整信号により示される調整量だけエッジを強調する。
このように、本実施の形態における画像復号装置1000は、実施の形態1、2またはそれらの変形例における画像符号化装置によって生成される符号化ステレオ映像信号を立体視し得るように適切に復号して表示部D1に表示することができる。さらに、本実施の形態における画像復号装置1000は、表示部D1が3D映像の表示に対応していない場合には、主画像のみを表示部D1に表示させることができる。このとき、画像復号装置1000は、その主画像に対して符号化時にぼかし処理が行われていても、そのぼかされた主画像のエッジを適切に強調して、主画像を鮮明な2D映像として表示部D1にすることができる。
(実施の形態5)
図14は、本発明の実施の形態5における画像復号装置の構成を示すブロック図である。
画像復号装置1100は、実施の形態1、2またはそれらの変形例の画像符号化装置から出力される符号化ステレオ映像信号を復号する装置であって、可変長復号部1001、逆量子化/逆変換部1002、動き/視差補償部1003、加算器1004、デブロッキングフィルタ1010、フィルタ処理識別部1011、およびスイッチ1009を備える。
また、この画像復号装置1100は、記憶部Me1にデータを格納したり読み出したりしながら、符号化ステレオ映像信号に含まれる主画像および副画像のピクチャをそれぞれブロックごとに復号し、立体視可能なように、復号されたピクチャを表示部D1に表示せる。さらに、画像復号装置1100は、外部から主画像表示信号を取得したときには、符号化ステレオ映像信号に含まれる主画像だけを表示部D1に表示させる。つまり、表示部D1が3D映像の表示に対応していない場合には、画像復号装置1000は2D映像を表示部D1に表示させる。
なお、本実施の形態において復号される符号化ステレオ映像信号では、副画像だけでなく主画像に対しても、実施の形態1、2またはそれらの変形例における、ぼかし処理が行われている。また、本実施の形態では、画像復号装置1100が備える各構成要素のうち、実施の形態4の画像復号装置1000が備える構成要素と同一のものに対しては、実施の形態4の構成要素と同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
スイッチ1009は、フィルタ処理識別部1011による制御に応じて接続を切り替える。つまり、スイッチ1009は、加算器1004をデブロッキングフィルタ1010の入力に接続させたり、記憶部Me1をデブロッキングフィルタ1010の入力に接続させたりする。
デブロッキングフィルタ1010は、実施の形態4のデブロッキングフィルタ1005と同様、加算器1004から復号画像信号を取得すると、その復号画像信号をフィルタリングする。つまり、デブロッキングフィルタ1010は、その復号画像信号が示すブロックの画像の歪(ブロッキング歪)を除去し、その歪が除去された復号画像信号を記憶部Me1に格納する。また、デブロッキングフィルタ1010は、フィルタ処理識別部1011から調整信号を取得したときには、その調整信号によって示される調整量に応じた強度のフィルタリングを実行する。
フィルタ処理識別部1011は、主画像および副画像を表示する場合には、つまり、主画像のみを表示すべきことを示す主画像表示信号を取得していない場合には、スイッチ1009を制御し、加算器1004をデブロッキングフィルタ1010の入力に接続させる。これにより、記憶部Me1に格納されている主画像および副画像を示す復号画像信号が読み出され、主画像および副画像が表示部D1に交互に表示される。したがって、この場合には、立体的に画像が表示される。
一方、フィルタ処理識別部1011は、主画像のみを表示すべきことを示す主画像表示信号を取得した場合には、表示対象の主画像のブロックごとに、スイッチ1009に接続を切り替えさせる。つまり、フィルタ処理識別部1011は、実施の形態4のフィルタ処理識別部1006と同様に、ブロックごとに、そのブロックに対して符号化時にぼかし処理が行われた否かを、動き/視差補償部1003から出力される、そのブロックに対応する視差ベクトルと、可変長復号部1001から出力される撮影方法信号とに基づいて判別する。そして、フィルタ処理識別部1011は、その判別結果に応じてスイッチ1009を制御する。
フィルタ処理識別部1011は、ぼかし処理が行われていないと判別すると、スイッチ1009を制御することにより、加算器1004をデブロッキングフィルタ1010の入力に接続させる。これにより、加算器1004から出力される主画像のブロックを示す復号画像信号は、デブロッキングフィルタ1010によってフィルタリングされ、記憶部Me1を介して表示部D1に出力され、その表示部D1に表示される。
一方、フィルタ処理識別部1011は、ぼかし処理が行われていると判別すると、まず、スイッチ1009を制御することにより、加算器1004をデブロッキングフィルタ1010の入力に接続させる。これにより、加算器1004から出力される主画像のブロックを示す復号画像信号は、デブロッキングフィルタ1010によってフィルタリングされ、記憶部Me1に格納される。次に、フィルタ処理識別部1011は、スイッチ1009を制御することにより、記憶部Me1をデブロッキングフィルタ1010の入力に接続させる。これにより、フィルタリングされて記憶部Me1に格納された上述の復号画像信号は、さらに、デブロッキングフィルタ1010によって再びフィルタリングされる。再びフィルタリングされた復号画像信号は、記憶部Me1を介して表示部D1に出力され、その表示部D1に表示される。
さらに、フィルタ処理識別部1011は、ぼかし処理が行われていると判別すると、逆量子化/逆変換部1002から出力された、主画像のブロックの逆量子化に用いられた量子化ステップに基づいて、ぼかし度合いを示す上述の調整量を特定する。つまり、フィルタ処理識別部1011は、主画像のブロックの逆量子化に用いられた量子化ステップから、予め定められた量子化ステップ(例えば、画像符号化規格によって決められている量子化ステップ)を減算し、その減算結果を調整量として特定する。そして、フィルタ処理識別部1011は、その調整量を示す調整信号をデブロッキングフィルタ1010に出力する。これにより、デブロッキングフィルタ1010は、復号画像信号を再びフィルタリングするときには、フィルタ処理識別部1011から調整信号を取得し、その調整信号により示される調整量に応じた強度のフィルタリングを行う。
このように、本実施の形態における画像復号装置1100は、実施の形態1、2またはそれらの変形例における画像符号化装置によって生成される符号化ステレオ映像信号を立体視し得るように適切に復号して表示部D1に表示することができる。さらに、本実施の形態における画像復号装置1100は、表示部D1が3D映像の表示に対応していない場合には、主画像のみを表示部D1に表示させることができる。このとき、画像復号装置1100は、その主画像に対して符号化時にぼかし処理が行われていても、そのぼかされた主画像の歪みを適切に除去して、主画像を鮮明な2D映像として表示部D1にすることができる。
以上のように、本発明に係る画像符号化装置、画像符号化システムおよび画像復号装置について、実施の形態1〜5およびそれらの変形例を用いて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、本発明に係る画像符号化装置は、図4、図8、図10および図11に示す構成要素の全てを備えている必要はなく、何れかの構成要素を備えていなくても(例えば、図15または図17に示す構成要素だけでも)、本発明の効果を奏することができる。
図15は、本発明に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
本発明に係る画像符号化装置10は、立体視するための2つの画像を符号化する画像符号化装置であって、2つのカメラCaおよびCbによる2つの画像の撮影方法を特定する方法特定部12と、2つの画像間の視差を、その2つの画像のそれぞれを構成する領域ごとに検出する視差検出部11と、その領域ごとに、方法特定部12によって特定された撮影方法、および視差検出部11によって当該領域に対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定する調整部13と、その領域ごとに、当該領域に対して決定された調整量だけ当該領域の画像がぼけるように、2つの画像を符号化する符号化部14とを備える。ここで、視差検出部11は、実施の形態1〜5およびそれらの変形例における検出部305に対応する。方法特定部12は、実施の形態1〜5およびそれらの変形例における輻輳角調整部302または視差分布識別部601に対応する。調整部13は、実施の形態1〜5およびそれらの変形例における符号化調整部303,503,602,702に対応する。符号化部14は、実施の形態1〜5およびそれらの変形例における変換部308、量子化部309および可変長符号化部310に対応する。
また、本発明に係る画像符号化方法は、図6および図7に示すステップの全てを含んでいる必要はなく、何れかのステップを含んでいなくても(例えば、図16に示すステップだけでも)、本発明の効果を奏することができる。
図16は、本発明に係る画像符号化方法を示すフローチャートである。
本発明に係る画像符号化方法は、立体視するための2つの画像を符号化する画像符号化方法であって、2つのカメラによる2つの画像の撮影方法を特定し(ステップS10)、その2つの画像間の視差を、2つの画像のそれぞれを構成する領域ごとに検出し(ステップS12)、その領域ごとに、特定された撮影方法、および当該領域に対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定し(ステップS14)、その領域ごとに、当該領域に対して決定された調整量だけ当該領域の画像がぼけるように、2つの画像を符号化する(ステップS16)。このような画像符号化方法による符号化は、図15に示す画像符号化装置10によって行われる。
このように、本発明に係る画像符号化装置10およびその画像符号化方法では、立体視するための2つの画像(例えば、主画像と副画像)が符号化される際には、視差だけでなく撮影方法にも基づいて調整量が決定され、その調整量だけ画像がぼけるように、その2つの画像が符号化される。このように画像がぼかされることによって、観視者の立体視による疲労を抑えることができる。さらに、視差だけでなく撮影方法にも基づいて調整量が決定されるため、撮影方法に起因して重要な領域にぼかし処理が行われてしまうのを防ぐことができる。したがって、実施の形態1〜5およびそれらの変形例における構成要素のうち、画像符号化装置10が備える各構成要素以外のものについては、必須の構成要素ではない。また、符号化部14(ステップS16)における符号化についても、実施の形態1〜5およびそれらの変形例における符号化(直交変換や量子化、可変長符号化など)に限定されるものではない。
図17は、本発明に係る画像符号化装置の他の構成を示すブロック図である。
本発明に係る画像符号化装置10aは、立体視するための2つの画像を符号化する画像符号化装置であって、2つのカメラCaおよびCbによる2つの画像の撮影方法を特定する方法特定部12と、2つの画像間の視差を、その2つの画像のそれぞれを構成する領域ごとに検出する視差検出部11と、その領域ごとに、方法特定部12によって特定された撮影方法、および視差検出部11によって当該領域に対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定する調整部13aと、その領域ごとに、当該領域に対して決定された調整量だけ当該領域の画像がぼけるように、2つの画像を符号化する符号化部14とを備える。また、画像符号化装置10aは、さらに、2つのカメラによる撮影によって得られる2つの画像のそれぞれのうち、焦点が当てられている領域を特定する焦点特定部15を備え、調整部13aは、焦点特定部15によって特定された領域に対して視差検出部11によって検出された視差の大きさを、第1または第2の閾値として設定する。ここで、焦点特定部15は、実施の形態1〜5およびそれらの変形例における焦点調整部402に対応する。
このような画像符号化装置10aでは、上述の画像符号化装置10の効果を奏することができるとともに、フォーカスエリアにおける視差が第1または第2の閾値として設定されるため、フォーカスエリアを鮮明に、つまり高画質化しながら、遠景の画像をぼかすことができる。したがって、実施の形態1〜5およびそれらの変形例における構成要素のうち、画像符号化装置10aが備える各構成要素以外のものについては、必須の構成要素ではない。
また、実施の形態1〜5およびそれらの変形例では、遠景(背景)が映っている領域の画像をぼかしたが、逆に、フォーカスエリアに情報量を多く割り当て、そのフォーカスエリアを高画質化してもよい。また、実施の形態1〜5およびそれらの変形例では、遠景(背景)が映っている領域の画像をぼかしたが、例えば、撮影距離Lが焦点よりも近い近景が映っている領域の画像をぼかしてもよく、遠景および近景のそれぞれが映っている領域の画像を共にぼかしてもよい。
また、実施の形態1〜5およびそれらの変形例では、視差ベクトルの大きさに応じた調整量を決定したが、視差ベクトルの大きさに関わらず固定された調整量を決定してもよい。
また、実施の形態1〜5およびそれらの変形例では、カメラCbから出力される映像信号(副画像)に対して視差補償予測符号化を行ったが、視差補償予測符号化と動き補償予測符号化とを行ってもよい。つまり、画像符号化装置はマルチビュープロファイル(MVC:Multi-View Profile)として、視差補償予測と動き補償予測の両方式を利用した圧縮符号化方式を使用してもよい。
また、実施の形態1〜5およびそれらの変形例では、ステレオ撮影機器300Aは2つのカメラ(CaおよびCb)を備えていたが、1つのカメラだけ備えていてもよい。この場合、カメラは、カメラCaおよびCbが有する機能および構成を全て備えていてもよく、2つの光学機器(レンズ)に対して撮像素子(例えばCCD)を1つだけ備えていてもよい。カメラが撮像素子(例えばCCD)を1つだけ備えている場合には、その1つの撮像素子は、2つの光学機器のそれぞれから出力される光を受け、主画像を示す電気信号と副画像を示す電気信号に変換する。
また、実施の形態1〜5およびそれらの変形例では、平行法の場合、図5Bに示すように、撮影距離Lの増加に伴って視差ベクトルの向きが正から負に転換することはない。しかし、平行法であっても、交差法のように(図5Aに示すように)視差ベクトルの向きが転換するように、カメラ(CaおよびCb)を構成してもよい。
図18Aおよび図18Bは、カメラの構成を説明するための図である。
図18Aに示すように、交差法の場合には、カメラCaおよびCb(2つの光学機器)のそれぞれの光軸は交差する。ここで、カメラCaおよびCbのそれぞれでは、光学機器と、その光学機器に対応する撮像素子とが光軸に沿って配置されている。その結果、カメラCaの光学機器から、主画像に対応する撮影領域の中心に向かう中心線は、そのカメラCaの光学機器の光軸と一致している。同様に、カメラCbの光学機器から、副画像に対応する撮影領域の中心に向かう中心線は、そのカメラCbの光学機器の光軸と一致している。なお、これらの中心線は、主画像または副画像の撮像の向きを示す線である。したがって、2つの光軸が交差する場合には、2つの中心線も交差している。この中心線が交差していることによって、図5Aに示すように、撮影距離Lの増加に応じて視差ベクトルの向きが正から負に転換する。
一方、このようなカメラCaおよびCbの光軸が平行になるように、カメラCaおよびCbを配置すれば、上述の平行法による撮影が行われる。この場合には、カメラCaおよびCbのそれぞれの中心線も平行になる。したがって、図5Bに示すように、撮影距離Lの増加に応じて視差ベクトルの向きが正から負に転換することはない。
しかし、図18Bに示すように、平行法であっても、交差法のように、つまり図5Aに示すように、撮影距離Lの増加に応じて視差ベクトルの向きが正から負に転換することがある。この場合、カメラCaおよびCbのそれぞれでは、撮像素子が光軸からずれて配置されている。つまり、カメラCaおよびCbはいわゆるレンズシフトカメラとして構成されている。カメラCaおよびCbのそれぞれの光軸が平行であっても、その撮像素子のずれによって、カメラCaおよびCbのそれぞれの中心線が交差する。この中心線が交差していることによって、図5Aに示すように、撮影距離Lの増加に応じて視差ベクトルの向きが正から負に転換する。
したがって、実施の形態1〜5およびそれらの変形例において、画像符号化装置は、それらの中心線の間の角度を撮影方法として特定し、符号化調整部は、ブロック(領域)ごとに、その特定された角度、およびそのブロックに対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定してもよい。
なお、上述の例では、レンズシフトカメラによって、平行法において中心線を交差させたが、他の構成によって、平行法において中心線を交差させてもよい。例えば、光軸が平行に揃えられた2つのカメラのそれぞれでは、光学機器と、その光学機器に対応する撮像素子とが光軸に沿って配置され、その光学機器の視野角および撮像素子の受光面積が広く設定されている。そして、撮像素子によって生成される画像の一部(他方の撮像素子によって生成される画像側の一部)が主画像または副画像としてトリミングされる。このような2つのカメラであっても、上述のレンズシフトカメラのように、平行法でありながら中心線を交差させることができる。
また、実施の形態1〜5およびそれらの変形例では、カメラによる2つのピクチャ(主画像および副画像)の撮影方法を特定したが、その撮影方法を特定しなくてもよい。例えば、その撮影方法が平行法である場合には、その撮影方法を特定することなく、ブロック(領域)ごとに、2つのピクチャ間における視差に応じた調整量だけそのブロックの画像がぼけるように、2つのピクチャを符号化する。例えば、視差が閾値よりも小さければ、その視差に対応するブロックの画像がぼけるように2つのピクチャが符号化され、視差が小さいほど、その視差に対応するブロックの画像が強くぼける。これにより、撮影方法が平行法である場合において、重要な領域にぼかし処理が行われてしまうのを防ぐことができる。
また、本発明は、以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。上記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。上記マイクロプロセッサが、上記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。上記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。上記マイクロプロセッサが、上記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
また、上記の各装置を構成する構成要素の各部は、個別に1チップ化されていてもよいし、一部またはすべてを含むように1チップ化されていてもよい。
また、ここでは、システムLSIと呼称したが、集積度の違いにより、IC、LSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて構成要素の集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。上記ICカードまたは上記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。上記ICカードまたは上記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、上記ICカードまたは上記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記記録媒体に記録して移送することにより、または上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態および上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明にかかる画像符号化装置は、二つの映像信号から立体映像の符号化を行う際、立体映像の撮影方法によらずに、背景領域をぼかし、フォーカスエリアに情報を割り当てる事で見やすい立体映像の符号化を行える効果を奏し、例えば、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ等として有用である。
10,300,500,600,700 画像符号化装置
11 視差検出部
12 方法特定部
13 調整部
14 符号化部
302 輻輳角調整部
303,503,602,702 符号化調整部
304 セレクタ
305 検出部
306 減算器
307,314,1008,1009 スイッチ
308 変換部
309 量子化部
310 可変長符号化部
311 逆量子化部
312 逆変換部
313,1004 加算器
316 補償部
402 焦点調整部
601 視差分布識別部
800 画像符号化システム
801 画像符号化部
804 表示部
805 外部記録装置
1000,1100 画像復号装置
1001 可変長復号部
1002 逆量子化/逆変換部
1003 動き/視差補償部
1005,1010 デブロッキングフィルタ
1006,1011 フィルタ処理識別部
1007 エッジ強調部
Ca,Cb カメラ
D1 表示部
Me,Me1 記憶部

Claims (17)

  1. 立体視するための2つの画像を符号化する画像符号化装置であって、
    カメラによる前記2つの画像の撮影方法を特定する方法特定部と、
    前記2つの画像間の視差を、前記2つの画像のそれぞれを構成する領域ごとに検出する視差検出部と、
    前記領域ごとに、前記方法特定部によって特定された撮影方法、および前記視差検出部によって当該領域に対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定する調整部と、
    前記領域ごとに、当該領域に対して決定された調整量だけ当該領域の画像がぼけるように、前記2つの画像を符号化する符号化部と
    を備える画像符号化装置。
  2. 前記方法特定部は、前記撮影方法が平行法であるか交差法であるかを特定し、
    前記調整部は、
    前記方法特定部によって前記撮影方法が交差法であると特定された場合には、
    前記視差検出部によって検出された視差が第1の閾値より大きい領域に対して前記調整量を決定する、
    請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記調整部は、前記視差が大きいほど、ぼかしの度合いが大きくなるような調整量を決定する、
    請求項2に記載の画像符号化装置。
  4. 前記画像符号化装置は、さらに、
    前記カメラによる撮影によって得られる前記2つの画像のそれぞれのうち、焦点が当てられている領域を特定する焦点特定部を備え、
    前記調整部は、前記焦点特定部によって特定された領域に対して前記視差検出部によって検出された視差の大きさを、前記第1の閾値として設定する、
    請求項2または3に記載の画像符号化装置。
  5. 前記方法特定部は、前記撮影方法が平行法であるか交差法であるかを特定し、
    前記調整部は、
    前記方法特定部によって前記撮影方法が平行法であると特定された場合には、
    前記視差検出部によって検出された視差が第2の閾値より小さい領域に対して前記調整量を決定する、
    請求項1に記載の画像符号化装置。
  6. 前記調整部は、前記視差が小さいほど、ぼかしの度合いが大きくなるような調整量を決定する、
    請求項5に記載の画像符号化装置。
  7. 前記画像符号化装置は、さらに、
    前記カメラによる撮影によって得られる前記2つの画像のそれぞれのうち、焦点が当てられている領域を特定する焦点特定部を備え、
    前記調整部は、前記焦点特定部によって特定された領域に対して前記視差検出部によって検出された視差の大きさを、前記第2の閾値として設定する、
    請求項5または6に記載の画像符号化装置。
  8. 前記方法特定部は、
    前記2つの画像のそれぞれを生成するための前記カメラの2つの光軸が交わる角度を輻輳角として特定し、前記輻輳角が予め定められた角度より小さいか否かを判別し、前記輻輳角が小さくないと判別したときには、前記撮影方法が交差法であると特定し、前記輻輳角が小さいと判別したときには、前記撮影方法が平行法であると特定する、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の画像符号化装置。
  9. 前記視差検出部は、前記2つの画像の間の視差を視差ベクトルとして前記領域ごとに検出し、
    前記方法特定部は、
    前記視差検出部によって領域ごとに検出される視差ベクトルの分布の中で、負の向きの視差ベクトルと正の向きの視差ベクトルとが混在しているか否かを判別し、混在していると判別したときには、前記撮影方法が交差法であると特定し、混在していないと判別したときには、前記撮影方法が平行法であると特定する、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の画像符号化装置。
  10. 前記符号化部は、
    前記2つの画像のそれぞれについて、前記領域ごとに直交変換する変換部と、
    前記領域ごとに、前記変換部による直交変換によって得られた周波数係数を量子化する量子化部とを備え、
    前記量子化部は、何れかの領域の周波数係数を量子化するときには、当該領域に対して前記調整部によって決定された調整量だけ量子化ステップを増加し、増加された量子化ステップを用いて当該領域の周波数係数を量子化することにより、当該領域の画像をぼかす
    請求項1〜9の何れか1項に記載の画像符号化装置。
  11. 前記符号化部は、
    前記2つの画像のそれぞれについて、前記領域ごとに直交変換する変換部を備え、
    前記変換部は、何れかの領域に対して直交変換を行い、当該領域に対して周波数係数を生成したときには、当該領域に含まれる周波数係数のうち、当該領域に対して前記調整部によって決定された調整量に応じた広さの高周波数領域の周波数係数を切り捨てることにより、当該領域の画像をぼかす、
    請求項1〜9の何れか1項に記載の画像符号化装置。
  12. 前記符号化部は、
    前記領域ごとに検出された視差を用いて、前記2つの画像のうちの一方の画像を、他方の画像から予測することによって予測画像を生成し、前記一方の画像と前記予測画像との差分を算出することによって、前記一方の画像を符号化する、
    請求項1〜11の何れか1項に記載の画像符号化装置。
  13. 前記方法特定部は、前記2つの画像のそれぞれの撮像の向きを示す線の間の角度を前記撮影方法として特定し、
    前記調整部は、前記領域ごとに、前記方法特定部によって特定された角度、および前記視差検出部によって当該領域に対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定する
    請求項1に記載の画像符号化装置。
  14. カメラと、
    前記カメラによる撮影によって生成される、立体視するための2つの画像を符号化する請求項1〜13の何れか1項に記載の画像符号化装置と、
    前記画像符号化装置による符号化によって生成される信号を記録するための記録媒体と
    を備える画像符号化システム。
  15. 立体視するための2つの画像を符号化する画像符号化方法であって、
    カメラによる前記2つの画像の撮影方法を特定し、
    前記2つの画像間の視差を、前記2つの画像のそれぞれを構成する領域ごとに検出し、
    前記領域ごとに、特定された前記撮影方法、および当該領域に対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定し、
    前記領域ごとに、当該領域に対して決定された調整量だけ当該領域の画像がぼけるように、前記2つの画像を符号化する
    画像符号化方法。
  16. 立体視するための2つの画像を符号化するためのプログラムであって、
    カメラによる前記2つの画像の撮影方法を特定し、
    前記2つの画像間の視差を、前記2つの画像のそれぞれを構成する領域ごとに検出し、
    前記領域ごとに、特定された前記撮影方法、および当該領域に対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定し、
    前記領域ごとに、当該領域に対して決定された調整量だけ当該領域の画像がぼけるように、前記2つの画像を符号化する
    ことをコンピュータに実行させるプログラム。
  17. 立体視するための2つの画像を符号化する集積回路であって、
    カメラによる前記2つの画像の撮影方法を特定する方法特定部と、
    前記2つの画像間の視差を、前記2つの画像のそれぞれを構成する領域ごとに検出する視差検出部と、
    前記領域ごとに、前記方法特定部によって特定された撮影方法、および前記視差検出部によって当該領域に対して検出された視差に基づいて、画像をぼかすための調整量を決定する調整部と、
    前記領域ごとに、当該領域に対して決定された調整量だけ当該領域の画像がぼけるように、前記2つの画像を符号化する符号化部と
    を備える集積回路。
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