JP2010114577A - 撮像装置、画像処理装置、撮像装置の制御方法及び画像処理方法 - Google Patents

撮像装置、画像処理装置、撮像装置の制御方法及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複眼撮像装置において、画像生成技術によってコンパクトな撮像部でぼかしを実現した立体画像を取得する。
【解決手段】複数の撮像手段を備えた撮像装置において、撮像手段毎に、主要被写体の合焦位置を含む複数の焦点位置において画像を撮影し、主要被写体の合焦位置で撮像した画像から主要被写体の領域を抽出し、主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像した画像から主要被写体以外の領域を抽出し、それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は撮像装置、画像処理装置、撮像装置の制御方法及び画像処理方法に係り、特に、複眼を用いて背景をぼかして主被写体を浮かび上がらせる立体画像を取得する撮像装置、画像処理装置、撮像装置の制御方法及び画像処理方法に関する。
被写界深度を利用して、背景をぼかして主被写体を浮かび上がらせる画像を撮影することは、重要な技術の1つである。これを実現するためには、撮像系の被写界深度が浅いことが必要条件であるが、被写界深度を浅くすると撮像素子が大型化するため、コンパクトな撮像装置において実現することは困難である。
このような課題に対し、特許文献1には、焦点条件の異なる2枚の同画像の画像情報を受けて、前記画像の主要部と背景とを検出する検出手段と、前記検出結果に応じて、前記2枚の画像の画像情報の少なくとも一方に、主要部と背景とで異なる画像処理を施す画像処理手段とを有する画像処理装置が記載されている。この技術によれば、小型の撮像素子を備えたデジタルカメラで撮影した画像であっても、背景をぼかして主被写体を浮かび上がらせる画像を撮影することが可能となる。
特開平10−233919号公報
複数の撮像手段を備えた複眼撮像装置によって、視差のある2枚以上の画像を撮影し、それら異なる画像を観察者が左右の目で同時に見ることにより、画像を立体視する方法が知られている。このような複眼撮像装置においても、被写界深度を利用して、背景をぼかして主被写体を浮かび上がらせる画像を撮影できることが好ましいが、大型の撮像部を複数持つことは、ユーザのハンドリングを著しく阻害するという問題点がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、画像生成技術によってコンパクトな撮像部でぼかしを実現した立体画像を取得する撮像装置、画像処理装置、撮像装置の制御方法及び画像処理方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の撮像装置は、複数の撮像手段を用いて立体画像を取得する撮像装置において、前記撮像手段毎に、焦点位置を移動して順次画像を撮影することにより複数の画像を取得する手段と、主要被写体の合焦位置で撮像された画像から主要被写体の領域を抽出する手段と、主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像された画像から前記主要被写体以外の領域を抽出する手段と、それぞれの撮像手段で撮像された画像毎に、前記それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成する手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、主要被写体の合焦位置で撮像した画像から主要被写体の領域を抽出し、主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像した画像から主要被写体以外の領域を抽出し、それぞれの撮像手段で撮像された画像毎に、それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成するようにしたので、背景をぼかして主被写体を浮かび上がらせる立体画像を取得することができる。
請求項2に示すように請求項1に記載の撮像装置において、前記撮像装置から前記主要被写体までの距離を計測する計測手段と、前記計測された距離に基づいて前記複数の撮像手段の輻輳角を変更する手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、主要被写体に適した立体画像を取得することができる。
請求項3に示すように請求項2に記載の撮像装置において、前記撮像装置の振れを検出する手段と、前記検出した振れに応じて撮像素子または撮影レンズの位置を移動することにより前記撮影レンズから前記撮像素子に至る光路を変更して前記振れが撮影画像に影響しないように補正する手段とを備え、前記計測手段は、前記主要被写体からの光と前記撮像素子または撮影レンズの位置の移動量とに基づいて三角測距の原理を用いて前記距離を計測することを特徴とする。
これにより、手振れ補正機能の構成部材を用いて主要被写体との距離を計測することができる。
請求項4に示すように請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置において、前記主要被写体を指定する手段を備えたことを特徴とする。
これにより、主要被写体の判別が容易になる。
請求項5に示すように請求項1から4のいずれかに記載の撮像装置において、前記主要被写体の合焦位置で撮像された画像と合焦位置以外の焦点位置で撮像された画像との前記主要被写体の対応点を検出する手段と、前記検出した対応点に基づいて前記主要被写体の輪郭を特定する手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、適切に主要被写体の領域を抽出することができる。
前記目的を達成するために請求項6に記載の画像処理装置は、複数の撮像手段において撮影された画像から立体画像を取得する画像処理装置において、それぞれ異なる焦点位置で撮影された同一シーンの複数の画像であって、複数の撮像手段ごとに撮影された複数の画像を入力させる入力手段と、主要被写体の合焦位置で撮像された画像から主要被写体の領域を抽出する手段と、主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像された画像から前記主要被写体以外の領域を抽出する手段と、それぞれの撮像手段で撮像された画像毎に、前記それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成する手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、背景をぼかして主被写体を浮かび上がらせる立体画像を取得することができる。
前記目的を達成するために請求項7に記載の撮像装置の制御方法は、複数の撮像手段を用いて立体画像を取得する撮像装置の制御方法において、前記撮像手段毎に、焦点位置を移動して順次画像を撮影することにより複数の画像を取得するフォーカスブラケット撮影工程と、主要被写体の合焦位置で撮像された画像から主要被写体の領域を抽出する工程と、主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像された画像から前記主要被写体以外の領域を抽出する工程と、それぞれの撮像手段で撮像された画像毎に、前記それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成する工程とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、主要被写体の合焦位置で撮像した画像から主要被写体の領域を抽出し、主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像した画像から主要被写体以外の領域を抽出し、それぞれの撮像手段で撮像された画像毎に、それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成するようにしたので、背景をぼかして主被写体を浮かび上がらせる立体画像を取得することができる。
前記目的を達成するために請求項8に記載の画像処理方法は、複数の撮像手段において撮影された画像から立体画像を取得する画像処理方法において、それぞれ異なる焦点位置で撮影された同一シーンの複数の画像であって、複数の撮像手段ごとに撮影された複数の画像を入力させる入力工程と、主要被写体の合焦位置で撮像された画像から主要被写体の領域を抽出する工程と、主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像された画像から前記主要被写体以外の領域を抽出する工程と、それぞれの撮像手段で撮像された画像毎に、前記それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成する工程とを備えたことを特徴とする。
これにより、背景をぼかして主被写体を浮かび上がらせる立体画像を取得することができる。
本発明によれば、主要被写体の合焦位置で撮像した画像から主要被写体の領域を抽出し、主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像した画像から主要被写体以外の領域を抽出し、それぞれの撮像手段で撮像された画像毎に、それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成するようにしたので、コンパクトな撮像部で背景をぼかして主被写体を浮かび上がらせる立体画像を取得することができ、複数の撮像手段を備えた撮像装置でも、ハンドリングのよいものをユーザに提供することが可能となる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明に係るデジタルカメラ1の正面斜視図である。同図に示すように、デジタルカメラ1の筐体は、略直方体の箱状に形成されており、その正面にはレンズ11、レンズ21が設けられている。このように、デジタルカメラ1は、複数の撮像系を備えた複眼デジタルカメラであり、同一被写体を複数視点(図1では、左右2つの視点を例示)から見た立体画像を撮影可能である。また、後述するように、デジタルカメラ1は、第1撮像光学系10の光軸と第2撮像光学系20の光軸とが成す輻輳角を変更可能に構成されている。
図2は、デジタルカメラ1の電気的構成の一例を示す図である。同図に示すように、デジタルカメラ1は、第1撮像光学系10、第2撮像光学系20、撮像信号処理部31、制御バス32、データバス33、対応点検出部34、画像合成部35、メモリ制御部36、メインメモリ37、デジタル信号処理部38、圧縮伸張処理部39、積算部40、外部メモリ制御部41、記録媒体42、表示制御部43、表示部44、CPU45、操作部46等を備えて構成される。
各部はCPU45に制御されて動作し、CPU45は、操作部46からの入力に基づき所定の制御プログラムを実行することにより、デジタルカメラ1の各部を制御する。
デジタルカメラ1は図示しないROMを備えており、ROMにはCPU45が実行する制御プログラムのほか、制御に必要な各種データ等が記録されている。CPU45は、ROMに記録された制御プログラムをメインメモリ37に読み出し、逐次実行することにより、デジタルカメラ1の各部を制御する。
なお、メインメモリ37は、SDRAMで構成されており、プログラムの実行処理領域として利用されるほか、画像データ等の一時記憶領域、各種作業領域として利用される。
操作部46は、タッチパネル47の他、図示しない電源ボタン、シャッターレリーズボタン、撮影モード/再生モード切替スイッチ等を備え、それぞれの操作に応じた信号をCPU45に出力する。
タッチパネル47は、例えばガラス又はプラスティック等からなり、光透過性を有する基板本体と、基板本体の上に面状に設けられ、光透過性を有する位置検出用電極と、位置検出用電極上に設けられた絶縁層とを有する静電容量式タッチパネルである。このタッチパネル47は、表示部44の前面に配置されており、表示部44に表示された画像に対応する部分に触れることにより、当該画像に対応するデータの入力が可能となっている。
第1撮像光学系10は、レンズ11、レンズ駆動部12、撮像素子13、手振れ補正機構14、撮像素子駆動部15、光学系駆動機構16を備えている。レンズ11は、図示しないズームレンズ、フォーカスレンズ、絞り、及びメカシャッタを含み、レンズ駆動部12に駆動されて、ズーミング、フォーカシング、絞りの開口量(F値)変更、及びメカシャッタの開閉を行う。
撮像素子13は、レンズ11の後段に配置されており、レンズ11を透過した被写体光を受光する。
CCD13の受光面には図示しない多数の受光素子が二次元的に配列されており、各受光素子に対応して図示しない赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造で配置されている。受光面上に結像された被写体光は、各受光素子によって電気信号に変換され、蓄積される。
各受光素子に蓄積された電気信号は、図示しない垂直転送路に読み出される。垂直転送路は、この信号を撮像素子駆動部15から供給されるクロックに同期して、1ラインずつ図示しない水平転送路に転送する。さらに水平転送路は、垂直転送路から転送された1ライン分の信号を、撮像素子駆動部15から供給されるクロックに同期して撮像信号処理部31へ出力する。
手振れ補正機構14は、センサシフト方式の手振れ補正機構であり、図示しない角速度センサによりデジタルカメラ1のブレを検出し、検出したブレに応じて撮像素子13を駆動して撮影画像の手振れ補正を行う。
光学系駆動機構16は、立体画像撮影の輻輳角を変更するように第1撮像光学系10を駆動する。これについては後述する。
なお、画像信号の出力は、デジタルカメラ1が撮影モードにセットされると開始される。即ち、デジタルカメラ1が撮影モードにセットされると、表示部44にスルー画像を表示するため、画像信号の出力が開始される。このスルー画像用の画像信号の出力は、本撮影の指示が行われると一旦停止され、本撮影が終了すると再度開始される。なお、本撮影終了時には、一定時間、表示部44に本撮影された撮影画像が表示される(ポストビュー)。ユーザは、ポストビューを確認することにより、撮影画像が適切に撮影できたか否かを確認することができる。
第2撮像光学系20についても、第1撮像光学系10と同様の構成となっており、レンズ21を透過した被写体光は、撮像素子23の各受光素子によって電気信号に変換され、撮像信号処理部31へ出力される。前述のスルー画像は、第2撮像光学系20で撮像された画像信号に基づいて表示してもよいし、第1撮像光学系10で撮像された画像信号と第2撮像光学系20で撮像された画像信号とを立体視可能に表示してもよい。
光学系駆動機構26は、立体画像撮影の輻輳角を変更するように第2撮像光学系20を駆動する。ここで、光学系駆動機構16と光学系駆動機構26は、レンズ11とレンズ21との間隔である基線長の中点を通る垂線に対して、レンズ11の光軸とレンズ21の光軸とが線対称に変更されるように、第1撮像光学系10と第2撮像光学系20を駆動する。
このように、光学系駆動機構16、26は、第1撮像光学系10の光軸と第2撮像光学系20の光軸とが成す輻輳角を変更することが可能である。
撮像信号処理部31は、図示しない相関二重サンプリング回路(CDS)、クランプ処理回路、自動ゲインコントロール回路(AGC)、及びA/D変換器を含んで構成される。
CDSは、画像信号に含まれているノイズの除去を行う。クランプ処理回路は、暗電流成分を除去する処理を行う。さらに、AGCは、暗電流成分が除去された画像信号を、設定された撮影感度(ISO感度)に応じた所定のゲインで増幅する。所要の信号処理が施されたアナログの画像信号は、A/D変換器において所定ビットの階調幅を持ったデジタルの画像信号に変換される。この画像信号は、いわゆるRAWデータであり、画素毎にR、G、Bの濃度を示す階調値を有している。このデジタルの画像信号は、データバス33、メモリ制御部36を介してメインメモリ37に格納される。
制御バス32、データバス33には、メモリ制御部36のほか、対応点検出部34、画像合成部35、デジタル信号処理部38、圧縮伸張処理部39、積算部40、外部メモリ制御部41、表示制御部43等が接続されており、これらは制御バス32の制御信号に基づいて、データバス33を介して互いに情報を送受信できるようにされている。
デジタル信号処理部38は、メインメモリ37に格納されたR、G、Bの各色の画像信号に対して所定の信号処理を施し、輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとからなる画像信号(Y/C信号)を生成する。
圧縮伸張処理部39は、CPU45からの圧縮指令に従い、入力された輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとからなる画像信号(Y/C信号)に所定形式(たとえば、JPEG)の圧縮処理を施し、圧縮画像データを生成する。また、CPU45からの伸張指令に従い、入力された圧縮画像データに所定形式の伸張処理を施して、非圧縮の画像データを生成する。
積算部40は、CPU45の指令に従い、メインメモリ37に格納されたR、G、Bの画像信号を取り込み、AE制御に必要な積算値を算出する。CPU45は、積算値から輝度値を算出し、輝度値から露出値を求める。また露出値から所定のプログラム線図に従って、絞り値及びシャッタースピードを決定する。
外部メモリ制御部41は、CPU45からの指令に従い、記録媒体42に対してデータの読み/書きを制御する。なお、記録媒体42は、メモリカードのようにデジタルカメラ1の本体に対して着脱自在なものでもよいし、デジタルカメラ1の本体に内蔵されたものでもよい。着脱自在とする場合は、デジタルカメラ1の本体にカードスロットを設け、このカードスロットに装填して使用する。
表示制御部43は、CPU45からの指令に従い、表示部44への表示を制御する。表示部44は、動画(スルー画像)を表示して電子ビューファインダとして使用できるとともに、撮影した記録前の画像(ポストビュー画像)や記録媒体42から読み出した再生画像等を表示することができる液晶モニタである。表示部44には、第1撮像光学系10と第2撮像光学系20において同時に撮像した画像を、時分割で交互に指向性を持たせて表示させることができ、このように表示することで、ユーザに画像を立体視させることが可能となっている。また、表示部44は、タッチパネル47を用いたユーザインターフェース用表示画面としても利用される。
対応点検出部34は、メインメモリ37に格納された複数の画像データを比較し、特定被写体に対して移動量を検出して対応点を特定する。
画像合成部35は、複数の画像データから特定部分を切り出して、合成する。
次に、図3を用いて、デジタルカメラ1のボケ効果のある立体画像の撮影動作について説明する。
デジタルカメラ1は、操作部46により電源がオンされ、撮影モードに設定されると、撮像素子13から画像信号の出力が開始され、表示部44にスルー画像の表示を開始する。ユーザは、この表示部44に表示されたスルー画像を見ながら構図を決定することができる。スルー画像の撮影については、手振れの補正が行われている。
また、ユーザは、操作部46により、デジタルカメラ1をボケ効果撮影モードに設定することが可能である(ステップS1)。ボケ効果撮影モードは、背景をぼかして主被写体を浮かび上がらせる立体画像を撮影するモードである。なお、ユーザがモード設定するのではなく、被写体に応じてデジタルカメラ1が自動的にボケ効果撮影モードに設定してもよい。
ユーザは、表示部44に表示されたスルー画像を見ながら、タッチパネル47を用いてスルー画像中の主被写体を指定する(ステップS2)。主被写体の指定は、表示部44に表示された主被写体を囲むように指定してもよいし、主被写体の領域の中の1点を指定してもよい。
次に、手振れ補正機能を停止させる(ステップS3)。前述のように、デジタルカメラ1は、手振れ補正機構14、24により撮影画像の手振れ補正を行うことが可能であるが、ボケ効果撮影モードでは、第1撮像光学系10と第2撮像光学系20の両方の手振れ補正機能を停止させ、手振れ補正機構14、24を指定された主被写体との距離情報を取得するために使用する。
手振れ補正機構14、24は、撮像素子13、23を所定量だけ移動させる(ステップS4)。CPU45は、撮像素子13、23の移動前後における撮像素子13、23において撮影される主被写体の画像内の移動量を算出することにより、距離情報の取得(ステップS5)を行う。そして、デジタルカメラ1から主被写体までの距離Lを算出可能なデータが取得できるまで、このステップS4、S5の処理を繰り返す(ステップS6)。ここで、レンズ11とレンズ駆動部12を結ぶ基線と、主被写体を通る当該基線と平行な線との距離を、距離Lとする。
距離情報の取得が終了したら、CPU45は、撮像素子13、23の移動量と主被写体の画像内の移動量の相関から、三角測距の原理を用いて、デジタルカメラ1から主被写体までの距離Lを算出する(ステップS7)。
次に、算出した距離Lの位置に存在する主被写体に最適な輻輳角になるように、光学系駆動機構16及び光学系駆動機構26により、第1撮像光学系10及び第2の撮像光学系を駆動して輻輳角を修正する(ステップS8)。距離Lに最適な輻輳角とは、第1撮像光学系10の光軸と第2撮像光学系20の光軸との交点が、レンズ11とレンズ12の基線長の中点から距離Lになるような輻輳角である。
この主被写体に最適な輻輳角において、本撮影を行う(ステップS9)。本撮影は、1回のシャッターレリーズ動作に連動して所定の時間間隔で連続して、第1撮像光学系10と第2撮像光学系20において同時に行う。また、それぞれの撮像光学系において撮影毎に焦点位置を変更することで、少なくとも主被写体に合焦した焦点位置を含む複数の焦点位置での撮影画像がそれぞれの撮像光学系において取得される。
具体的には、それぞれの撮像光学系において、所定の焦点位置で本撮影を行った後(ステップS9)、規定枚数の本撮影を終了したか否かを判定し(ステップS10)、規定枚数に足りない場合は、焦点位置を変更し(ステップS11)、再び本撮影を行う(ステップS9)。この規定枚数は、予め決められていてもよいし、ユーザが自由に設定できるように構成してもよい。
規定枚数の撮影が終了したと判断すると(ステップS10)、対応点検出部34は、撮像光学系毎に撮影された複数の画像について、それぞれの画像の比較を行うことで(ステップS12)、複数の焦点位置で撮影された画像に対して対応点検出を行う(ステップS13)。ステップS2において指定された主被写体に対して対応点検出することで、主被写体全体の動きを判別し、主被写体として動作している部分とそれ以外の被写体の部分との切り分けを行い、その境界線の部分を特定することで、主被写体の輪郭を特定する(ステップS14)。
この特定された主被写体の輪郭に基づいて、それぞれの撮像光学系で撮影された画像毎に、合焦した画像から主被写体の領域を抽出し、非合焦の画像から主被写体以外の領域を抽出し、抽出した領域を合成してボケ効果のある画像を生成する(ステップS15)。ここで、ステップS3において停止した手振れ補正機能を有効にしておくことで、この後のスルー画像の撮影については、再び手振れの補正を行うことができる。
このように、複眼の撮像装置において、画像生成技術によってコンパクトな撮像部でぼかしを実現した立体画像を取得することが可能となる。この立体画像は、外部メモリ制御部41を介して記録媒体42に記録される。
本実施の形態では、手振れ補正機構14は、センサシフト方式の手振れ補正機構を用いているが、レンズシフト方式の手振れ補正機構を用いてもよい。この場合のデジタルカメラ1から主被写体までの距離Lの算出については、レンズ11、21を移動させ、それぞれのレンズの位置において、指定された主被写体に対してフォーカスレンズを合焦させ、撮像素子の位置と合焦位置との距離情報の取得を行う。レンズ11、21の移動量と合焦位置の情報の相関から、三角測距の原理を用いて、デジタルカメラ1から主被写体までの距離Lを算出すればよい。
また、本実施の形態では、光学系駆動機構16と光学系駆動機構26によって第1撮像光学系10と第2撮像光学系20を駆動することにより輻輳角を修正しているが、手振れ補正機構14と手振れ補正機構24により、撮像素子13と撮像素子23を駆動して輻輳角を修正してもよい。前述のように、レンズシフト方式の手振れ補正機構を用いた場合は、レンズ11とレンズ21を駆動して輻輳角を修正してもよい。
なお、本発明は、複数の撮像手段毎に撮影されたそれぞれ異なる焦点位置で撮影された同一シーンの複数の画像を入力するように構成された画像処理装置に適用することも可能である。画像処理装置において、入力された画像に対してステップS12〜ステップS15の処理を行うことにより、背景をぼかして主被写体を浮かび上がらせる立体画像を取得することが可能となる。
図1は、本発明に係るデジタルカメラ1の正面斜視図である。 図2は、デジタルカメラ1の電気的構成の一例を示す図である。 図3は、デジタルカメラ1のボケ効果撮影の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1…デジタルカメラ、10…第1撮像光学系、11…レンズ、14…手振れ補正機構、16…光学系駆動機構、20…第2撮像光学系、21…レンズ、24…手振れ補正機構、26…光学系駆動機構、34…対応点検出部、35…画像合成部、44…表示部、45…CPU、47…タッチパネル

Claims (8)

  1. 複数の撮像手段を用いて立体画像を取得する撮像装置において、
    前記撮像手段毎に、焦点位置を移動して順次画像を撮影することにより複数の画像を取得する手段と、
    主要被写体の合焦位置で撮像された画像から主要被写体の領域を抽出する手段と、
    主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像された画像から前記主要被写体以外の領域を抽出する手段と、
    それぞれの撮像手段で撮像された画像毎に、前記それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成する手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像装置から前記主要被写体までの距離を計測する計測手段と、
    前記計測された距離に基づいて前記複数の撮像手段の輻輳角を変更する手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置の振れを検出する手段と、
    前記検出した振れに応じて撮像素子または撮影レンズの位置を移動することにより前記撮影レンズから前記撮像素子に至る光路を変更して前記振れが撮影画像に影響しないように補正する手段と、を備え、
    前記計測手段は、前記主要被写体からの光と前記撮像素子または撮影レンズの位置の移動量とに基づいて三角測距の原理を用いて前記距離を計測することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記主要被写体を指定する手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記主要被写体の合焦位置で撮像された画像と合焦位置以外の焦点位置で撮像された画像との前記主要被写体の対応点を検出する手段と、
    前記検出した対応点に基づいて前記主要被写体の輪郭を特定する手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 複数の撮像手段において撮影された画像から立体画像を取得する画像処理装置において、
    それぞれ異なる焦点位置で撮影された同一シーンの複数の画像であって、複数の撮像手段ごとに撮影された複数の画像を入力させる入力手段と、
    主要被写体の合焦位置で撮像された画像から主要被写体の領域を抽出する手段と、
    主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像された画像から前記主要被写体以外の領域を抽出する手段と、
    それぞれの撮像手段で撮像された画像毎に、前記それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成する手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 複数の撮像手段を用いて立体画像を取得する撮像装置の制御方法において、
    前記撮像手段毎に、焦点位置を移動して順次画像を撮影することにより複数の画像を取得するフォーカスブラケット撮影工程と、
    主要被写体の合焦位置で撮像された画像から主要被写体の領域を抽出する工程と、
    主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像された画像から前記主要被写体以外の領域を抽出する工程と、
    それぞれの撮像手段で撮像された画像毎に、前記それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成する工程と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. 複数の撮像手段において撮影された画像から立体画像を取得する画像処理方法において、
    それぞれ異なる焦点位置で撮影された同一シーンの複数の画像であって、複数の撮像手段ごとに撮影された複数の画像を入力させる入力工程と、
    主要被写体の合焦位置で撮像された画像から主要被写体の領域を抽出する工程と、
    主要被写体の合焦位置以外の焦点位置で撮像された画像から前記主要被写体以外の領域を抽出する工程と、
    それぞれの撮像手段で撮像された画像毎に、前記それぞれ抽出した主要被写体の領域及び主要被写体以外の領域を合成する工程と、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
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