JP5449087B2 - 翼体 - Google Patents
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Description
本発明の翼体は、前縁部と後縁部とを接続し圧力が作用する正圧面と、該正圧面と対向して設けられ、前縁部から後縁部へと凸状に湾曲して形成され、正圧面に作用する圧力に対して相対的に負圧が作用する負圧面と、該負圧面側に、前記前縁部に沿って設けられ、前記正圧面側に窪んで前記負圧面との間に段差を形成するとともに、翼長方向の幅寸法が前縁部側の始端から後縁部側の終端に向かうに従って漸次小さくなるように形成され、底面、及び該底面と前記負圧面との間で前記段差を形成する側面を有する切欠段差部と、該切欠段差部よりも後縁部側で、前記負圧面の前縁部から後縁部へ向かう曲率が最大となる最大転向部または該最大転向部よりも前縁部側に突出して設けられた突起部とを備えることを特徴としている。
て、負圧面に乗り上げる際に稜辺を巻き込むようにして強い縦渦を形成するので、境界層
の発達をさらに抑制し、剥離抑制効果をより大きくすることができる。
圧面へと導かれるので、圧力損失の増大を抑制することができる。
、翼幅方向の広い範囲において縦渦を形成することができる。これにより、翼幅方向の広
い範囲において、剥離を抑制することができる。
以下、本発明に係る第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の翼体を適用した一例として、ガスタービンを示している。
図1に示すように、ガスタービン1は、ロータ2と、圧縮空気を生成する圧縮機3と、圧縮機3から供給される圧縮空気に燃料を供給して燃焼ガスGを生成する燃焼器4と、燃焼器4から供給される燃焼ガスGにより回転駆動するタービン5とを備える。圧縮機3は、ロータ2の外周に配された圧縮機ケーシング3aと、ロータ2に固定されて環状に配列された複数の圧縮機動翼3bと、圧縮機ケーシング3aに支持されて環状に配列された複数の圧縮機静翼3cとを備え、圧縮機動翼3b及び圧縮機静翼3cは、タービン軸方向Rに複数段交互に配されている。また、タービン5は、ロータ2の外周に配されて内部を燃焼ガス流路Fとするタービンケーシング5aと、ロータ2に固定され環状に配列された複数のタービン動翼5bと、タービンケーシング5aに支持されて環状に配列された複数のタービン静翼5cとを備え、タービン動翼5b及びタービン静翼5cは、タービン軸方向Rに複数段交互に配されている。そして、第1の実施形態では、圧縮機動翼3bに、本発明の一態様を示す翼体が適用されている。以下に詳細を示す。
図6に示すように、切欠段差部20は、負圧面16の法線方向から見て二等辺三角形状となっており、後縁部14側の終端20bを後縁部14側に頂点を向け、前縁部13側の始端20aを底辺とするように形成されている。すなわち、この切欠段差部20は、翼長方向Yの幅寸法Pが、前縁部13側の始端20aから後縁部14側の終端20bに進むに従って漸次小さくなっている。
図6に示すように本実施形態では、デルタ部22は、頂点におけるなす角である頂角αが60°となるように設定されている。
また、図5に示すように、切欠段差部20の深さ、すなわち底面20cからデルタ部22の負圧面16までの高さ(より厳密には、翼型において底面20cと負圧面16とに接する内接円の直径)をHとし、隣接する切欠段差部20の終端20b間の寸法をWとすると、本実施形態ではHmax/Wを0.3としている。
まず、図1に示すように、ロータ27が回転駆動して、圧縮機3において圧縮機動翼3bが回転することで、吸気された空気は圧縮機動翼3bにより圧縮され、圧縮空気となって燃焼器4に供給される。この際、圧縮機動翼3bによって圧縮される空気は、前縁部13において正圧面15に沿った気流と負圧面16に沿った気流とに分かれて後縁部14側へと流れ、該後縁部14から、その後方の圧縮機静翼3c間へと流入する。
図8及び図9に示すように、前縁部13から負圧面16に沿って流れた気流の大部分が複数に分かれて各切欠段差部20に流入する。そして、この切欠段差部20に流入した気流が側面20d、20eに衝突又は側面20d、20eに沿って流れ、このうちの一部が近接する負圧面16に乗り上げる。この際、負圧面16に乗り上げた気流は、図8に示すように、稜辺23を巻き込むようにして強い縦渦T1を形成する。そして、図9に示すように、各稜辺23において、始端20a側から終端20b側に進むに従って徐々に縦渦T1が大きく、強いものとなっていく。換言すれば、縦渦T1の中心が稜辺23に沿って翼長方向Yに移動しながら縦渦T1が大きくなり、終端20bに達すると縦渦T1が下流に向けて流れていく。このようにして形成された縦渦T1は、負圧面16の下流側まで良好に維持される。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図12から図14は、本発明の第2の実施形態を示したものである。なお、この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図15及び図16は、本発明の第3の実施形態を示したものである。なお、この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
13 前縁部
14 後縁部
15 正圧面
16 負圧面
20、30 切欠段差部
20a、30a 始端
20b、30b 終端
21 突起部
22 デルタ部
M 最大転向部
Y 翼長方向
Claims (10)
- 前縁部と後縁部とを接続し圧力が作用する正圧面と、
該正圧面と対向して設けられ、前縁部から後縁部へと凸状に湾曲して形成され、正圧面に作用する圧力に対して相対的に負圧が作用する負圧面と、
該負圧面側に、前記前縁部に沿って設けられ、前記正圧面側に窪んで前記負圧面との間に段差を形成するとともに、翼長方向の幅寸法が前縁部側の始端から後縁部側の終端に向かうに従って漸次小さくなるように形成され、底面、及び該底面と前記負圧面との間で前記段差を形成する側面を有する切欠段差部と、
該切欠段差部よりも後縁部側で、前記負圧面の前縁部から後縁部へ向かう曲率が最大となる最大転向部または該最大転向部よりも前縁部側に突出して設けられた突起部とを備えることを特徴とする翼体。 - 請求項1に記載の翼体において、
前記切欠段差部の前記側面は、前記始端から前記終端へかけて凸面状に形成されていることを特徴とする翼体。 - 請求項2に記載の翼体において、
前記切欠段差部は、前縁部側から後縁部側に向かう方向視した断面積の変化率が、前縁部側の少なくとも途中から後縁部側へかけて一定となるように形成されていることを特徴とする翼体。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の翼体において、
前記切欠段差部及び前記突起部は、翼長方向に互いに異なる位置となるように複数設けられていることを特徴とする翼体。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の翼体において、
前記突起部は、前記負圧面の曲率が大きくなるのに応じて前記負圧面から突出する高さが高くなるようにして、前縁部側から後縁部側へ向かって複数設けられていることを特徴とする翼体。 - 前縁部と後縁部とを接続し圧力が作用する正圧面と、
該正圧面と対向して設けられ、前縁部から後縁部へと凸状に湾曲して形成され、正圧面に作用する圧力に対して相対的に負圧が作用する負圧面と、
前記負圧面側に、前記前縁部に沿って設けられ、前記正圧面側に窪んで前記負圧面との間に段差を形成するとともに、翼長方向の幅寸法が前縁部側から後縁部側に向かうに従って漸次小さくなるように形成され、底面、及び該底面と前記負圧面との間で前記段差を形成する側面を有する切欠段差部とを備え、
該切欠段差部の前記側面は、前縁部側の始端から、後縁部側の終端へかけて凸面状に形成されていることを特徴とする翼体。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の翼体において、
前記切欠段差部の前記側面は、前記負圧面と共に稜辺を形成する絶壁面とされていることを特徴とする翼体。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の翼体において、
前記切欠段差部の底面は、前記始端から前記終端に進むに従って漸次浅くなり、前記終端が曲率をもって前記負圧面と滑らかに接続されていることを特徴とする翼体。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の翼体において、
前記切欠段差部は、前記前縁部に沿って複数設けられ、
隣接する二つの前記切欠段差部の間には、前記負圧面の法線方向から見て前記負圧面が略三角形状に残存したデルタ部が形成されていることを特徴とする翼体。 - 請求項9に記載の翼体において、
前記切欠段差部は、前記終端の翼長方向の幅寸法が、隣接する前記切欠段差部同士の終端との間隔以上となる大きさに設定されていることを特徴とする翼体。
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