JP5446307B2 - バッテリ温度制御装置、バッテリ温度制御方法及び自動車 - Google Patents

バッテリ温度制御装置、バッテリ温度制御方法及び自動車 Download PDF

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Description

本発明は、車両に搭載されたバッテリの温度制御に係り、特に、車室内の空気を使ってバッテリの温度を制御するバッテリ温度制御装置、バッテリ温度制御方法及び自動車に関する。
従来、車両の車輪を駆動するモータに電力を供給するバッテリの温度を制御する装置として、例えば、冷却ファンを駆動制御して車室内の空気をバッテリに供給して該バッテリを冷却する冷却ファンの制御装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の冷却ファンの制御装置は、車両の走行モードに応じて、蓄電機構(バッテリ)を冷却する冷却ファンの作動閾値を変更する。例えば、蓄電機構の温度が比較的上昇し易くなるスポーツモードでは、通常の走行モードよりも低い温度で冷却ファンが作動を開始するように作動閾値を設定する。これにより、各走行モードにおいて蓄電機構の温度が上昇し過ぎる前に冷却ファンを作動して冷却を行うことができる。
特開2005−204481号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来技術では、蓄電機構の温度が低過ぎてその出力電力の入出力制限が生じるようなときに暖機のために冷却ファンを作動させるようなことはしない。そのため、寒冷地などにおいて蓄電機構が低温になり過ぎると、蓄電機構に対する電力の入出力制限がかかり、これによってモータ走行が不能又は制限されて燃費が悪化する恐れがあった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、低温化によるバッテリ電力の入出力制限がかからないようにバッテリの温度を制御するのに好適なバッテリ温度制御装置、バッテリ温度制御方法及び自動車を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るバッテリ温度制御装置は、バッテリ温度制御手段が、第1の温度検出手段で検出した車両に搭載されたバッテリの温度が、第2の温度検出手段で検出した車室内の温度よりも低く、且つ予め設定した所定温度以下のときに、車室内の空気をバッテリに供給する。
本発明によれば、バッテリ温度制御手段が、バッテリの温度が車室内の温度よりも低く且つ所定温度以下のときに、このバッテリに対して車室内の空気を供給して該バッテリを暖機することができる。これにより、寒冷地などを走行時において、バッテリの低温化によるバッテリ電力の入出力制限によって、モータ走行が不能となる状態又は制限されるような状態が発生するのを抑制することができるという効果が得られる。
本発明に係るバッテリ温度コントローラを搭載したパラレルハイブリッド車両の概略構成図である。 ハイブリッド車両の制御システムの概略構成を示すブロック図である。 (a)は、冷却ユニット13の概略構成を示すブロック図であり、(b)は、エアコンユニット15の概略構成を示すブロック図である。 エアコンユニット15、冷却ユニット13及び高電圧バッテリ4の配置構成の一例と、この配置構成によって生じる空気の流れの一例を示す図である。 バッテリ温度コントローラ14の構成を示すブロック図である。 バッテリ温度コントローラ14で実行されるバッテリ温度制御処理例を示すフローチャートである。 高電圧バッテリ4の温度と、ファンモータ13bに供給する駆動信号のデューティー比との関係例を示す図である。 エアコンユニット15の供給温度に対するファンモータ13bの駆動信号のデューティー比を予め定めたマップデータの一例を示す図である。 エアコンモータ15bの駆動信号のデューティー比に対するファンモータ13bの駆動信号のデューティー比を予め定めたマップデータの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1〜図は、本発明に係るバッテリ温度制御装置、バッテリ温度制御方法及び自動車の実施形態を示す図である。
(構成)
まず、本発明に係るバッテリ温度コントローラを搭載したハイブリッド車両の概略構成を図1に基づき説明する。ここで、図1は、本発明に係るバッテリ温度コントローラを搭載したパラレルハイブリッド車両を下面側から見た概略構成図である。
かかるハイブリッド車両は、図1に示すように、車体CBと、車輪FR,FL,RR,RLと、エンジン1と、モータジェネレータ2と、自動変速機3と、高電圧バッテリ4と、インバータ5と、高電圧電源遮断装置6と、ハーネス7とを含む構成とした。
モータジェネレータ2は、力行運転と発電運転とが可能なものである。
自動変速機3は、トルクコンバータを有し、制御信号に応じて変速段の切替を自動で行うものである。
高電圧バッテリ4は、例えばリチウムイオンバッテリから構成し、蓄積した電力をインバータ5を介してモータジェネレータ2に供給するものである。また、高電圧バッテリ4は、モータジェネレータ2で発電した電力をインバータ5を介して充電するものである。
インバータ5は、例えばパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)方式のインバータであって、高電圧バッテリ4の直流電力を交流電力(PWM信号出力)に変換して、モータジェネレータ2に供給するものである。更に、モータジェネレータ2で発電した交流電力を直流電力に変換して高電圧バッテリ4に供給するものである。
高電圧電源遮断装置6は、車両が衝突するなど事故が発生したときに、そのことを検出して高電圧バッテリ4とインバータ5との電気的な接続を遮断するものである。
このハイブリッド車両は、更に、エンジンコントローラ8と、変速機コントローラ9と、バッテリコントローラ10と、MGコントローラ11と、ハイブリッドコントローラ12とを含む構成とした。
このハイブリッド車両は、更に、冷却ユニット13と、バッテリ温度コントローラ14と、エアコンユニット15と、バッテリ用温度計16と、室内用温度計17と、走行モード設定スイッチ18と、イグニッションスイッチ19とを含む構成とした。
次に、図2及び図3に基づき、ハイブリッド車両を制御する制御システムの概略構成を説明する。ここで、図2は、ハイブリッド車両の制御システムの概略構成を示すブロック図である。また、図3(a)は、冷却ユニット13の概略構成を示すブロック図であり、(b)は、エアコンユニット15の概略構成を示すブロック図である。
図2の制御システムにおいて、エンジンコントローラ8は、点火時期、燃料噴射量、スロットル開度等を制御することにより、エンジントルクやエンジン回転数を制御するものである。
変速機コントローラ9は、種々の電磁ソレノイドバルブ(不図示)を制御することにより、自動変速機3の変速比やロックアップを制御するものである。
バッテリコントローラ10は、高電圧バッテリ4の充電状態(以下、SOCと称す)、バッテリ電圧、バッテリ入出力可能電力を検出し、この検出結果をハイブリッドコントローラ12に出力するものである。
MGコントローラ11は、インバータ5を介してモータジェネレータ2の力行時又は発電時のMGトルク(電動機トルク)を制御するものである。ここで、MGトルクは、正の値でモータジェネレータ2の力行運転となり、負の値でモータジェネレータ2の発電運転となる。
ハイブリッドコントローラ12は、運転者のアクセル開度と、エンジンコントローラ8からのエンジン回転数と、変速機コントローラ9からの変速比、シフトポジション及び車速とを入力とする。更に、ハイブリッドコントローラ12は、バッテリコントローラ10からの充電状態、バッテリ電圧及びバッテリ入出力可能電力とを入力とする。更に、ハイブリッドコントローラ12は、MGコントローラ11からのモータジェネレータ回転数、力行/発電可能トルク、モータジェネレータ温度及びインバータ電圧とを入力とする。そして、これらの入力に基づき、エンジンコントローラ8に対する目標エンジントルクと、MGコントローラ11に対する最終MGトルクとを出力するものである。
冷却ユニット13は、図3(a)に示すように、冷却ファン13aと、ファンモータ13bとを含む構成となっている。
冷却ファン13aは、ファンモータ13bから直接又は伝達機構によって間接的に伝達される回転力によって回転駆動するものである。
ここで、図4は、エアコンユニット15、冷却ユニット13及び高電圧バッテリ4の配置構成の一例と、この配置構成によって生じる空気の流れの一例を示す図である。
図4に示すように、ハイブリッド車両は、車室前方側にエアコンユニット15を配置すると共に、車室と冷却ユニット13及び高電圧バッテリ4とを配置する室(以下、バッテリ室と称す)とを別室に構成している。更に、車室とバッテリ室とを連通する吸気路を設けている。
車室内には、更に、運転者が操舵操作をするステアリングホイール及び入力側ステアリング軸からなる操舵入力手段、運転者等の乗員が座る座席が配置してある。
更に、図示しないが、車室内には、車速を表示するスピードメータ、エンジン回転数を表示するタコメータ、ガソリン量を示すメータ、運転者がアクセル開度を操作するためのアクセルペダル、運転者がブレーキ操作をするためのブレーキペダル等が配置してある。
エアコンユニット15は、エアコンファン15aの回転駆動によって、所定温度の空気を、車室前方側から車室内に向けて供給(送風)する。
また、本実施形態において、冷却ユニット13の冷却ファン13aは、回転駆動することでその前面側で車室内の空気を吸気して背面側に排出する構成を有している。更に、吸気路の出口は、冷却ファン13aの前面側に面し、冷却ファン13aの背面側は高電圧バッテリ4に面している。従って、冷却ファン13aは、図4に示すように、まず、回転によって発生した吸引力によって、吸入口から車室内の空気を吸引して吸気路へと送り込む。そして、冷却ファン13aは、吸気路を介して吸引した車室内の空気を、その背面側から排出することで、車室内の空気を高電圧バッテリ4に供給(送風)する。
なお、冷却ファン13aの他に、冷却効率を高めるためにバッテリを排熱後の熱風を車外に排出する排出用ファン(不図示)を有する構成としてもよい。この場合は、例えば、冷却ユニット13に排気用の排気路を設け、バッテリ室に、排気路を外部へと連通する排気口を設ける。
ファンモータ13bは、バッテリ温度コントローラ14からの駆動信号(PWM信号)の供給に応じて回転駆動し、その回転力を直接又は間接的に冷却ファン13aに伝達するものである。
バッテリ温度コントローラ14は、高電圧バッテリ4の温度と、車室内の温度と、エアコンユニット15の作動状態と、走行モード設定スイッチ18の設定内容と、予め設定された閾温度とに基づき、ファンモータ13bを駆動制御するものである。
エアコンユニット15は、図3(b)に示すように、エアコンファン15aと、エアコンモータ15bと、エアコンコントローラ15cとを含む構成となっている。
エアコンファン15aは、エアコンモータ15bから直接又は間接的に伝達される回転力によって回転駆動し、不図示の圧縮器、凝縮器で発生した所定温度の空気を車室内に供給するものである。
エアコンモータ15bは、エアコンコントローラ15cからの駆動信号(PWM信号)の供給に応じて回転駆動し、その回転力を直接又は間接的にエアコンファン15aに伝達するものである。
エアコンコントローラ15cは、不図示の操作部を介してユーザ(運転者など)が設定した温度、風量などの設定内容に応じて、圧縮器、凝縮器の動作、エアコンモータ15bの動作などを制御するものである。また、エアコンコントローラ15cは、バッテリ温度コントローラ14からの作動状態の取得要求に応じて、供給温度の情報やエアコンモータ15bの駆動状態などのエアコンユニット15の作動状態を示す情報(信号)を、バッテリ温度コントローラ14に出力する。なお、図示しないが、エアコンコントローラ15cは、供給温度を測定するための不図示の温度計を備えている。
バッテリ用温度計16は、高電圧バッテリ4の温度を測定して、その測定結果をバッテリ温度コントローラ14に出力するものである。
室内用温度計17は、車室内の温度を測定して、その測定結果をバッテリ温度コントローラ14と、エアコンユニット15とにそれぞれ出力するものである。
走行モード設定スイッチ18は、ノーマルモード、エコモード、スポーツモード、スノーモードなどを含む複数種類の走行モードをユーザが設定するスイッチである。そして、走行モード設定スイッチ18は、その設定内容を示す信号を、エンジンコントローラ8、ハイブリッドコントローラ12及びバッテリ温度コントローラ14にそれぞれ出力する。
本実施形態では、走行モードの設定内容に応じて、エンジンコントローラ8、ハイブリッドコントローラ12などの各コントローラを制御して、各モードに応じた制御を行うようになっている。
イグニッションスイッチ19は、ユーザが当該スイッチ19をオンにすることによってスタータモータ(不図示)を作動してエンジン1を始動するものである。
次に、図5に基づき、バッテリ温度コントローラ14の構成を説明する。
ここで、図5は、バッテリ温度コントローラ14の構成を示すブロック図である。
バッテリ温度コントローラ14は、図5に示すように、メモリ14aと、バッテリ温度制御部14bとを含む構成とした。
メモリ14aは、高電圧バッテリ4の温度を制御するための各種判定処理用の温度の閾値である閾温度の情報、冷却ファン13aを駆動するファンモータ13bの駆動信号のパラメータマップなど、高電圧バッテリ4の温度制御に必要な情報を記憶するものである。
具体的に、閾温度として、メモリ14aには、高電圧バッテリ4の冷却処理の実行判定に用いる閾温度TpH、高電圧バッテリ4の暖機処理の実行判定に用いる閾温度TpL(TpL<TpH)などを記憶する。ここで、閾温度TpHは、高電圧バッテリ4が冷却を要する最低温度(例えば、60℃)となる。また、閾温度TpLは、高電圧バッテリ4が温度低下によって入出力制限を受けない最高温度(例えば、−5℃)又はそれよりも高い、余裕をもって設定した温度である。
なお、閾温度TpHは、走行モードの種類に応じて異なる温度としてもよい。例えば、ノーマルモードとスポーツモードとでは、よりハイパワーで走行するスポーツモードの方が高電圧バッテリ4の温度上昇が速くなり易いので、スポーツモードの閾温度TpHをノーマルモードのもの(例えば、60℃)より低い温度(例えば、40℃)に設定する。
バッテリ温度制御部14bは、バッテリ用温度計16で測定した温度、室内用温度計17で測定した温度、走行モード設定スイッチ18で設定した走行モード、エアコンユニット15の作動状態の情報及びメモリ14aに記憶した閾温度を入力とする。そして、これら入力情報に基づき、冷却ユニット13のファンモータ13bを制御して、高電圧バッテリ4への車室内の空気の供給、供給の停止、供給量(冷却ファン回転速度)の変更などを行って、高電圧バッテリ4の温度を制御するものである。
具体的に、バッテリ温度制御部14bは、高電圧バッテリ4の温度TpBが閾温度TpHより高い第1の状態のときに、車室内の空気を高電圧バッテリ4に供給して、高電圧バッテリ4の冷却処理を行う。更に、高電圧バッテリ4の温度TpBが車室内の温度TpR未満で、且つ閾温度TpL以下となる第2の状態のときに、車室内の空気を高電圧バッテリ4に供給して、高電圧バッテリ4の暖機処理を行う。
また、バッテリ温度制御部14bは、エアコンユニット15に対してその作動状態を示す情報(以下、作動状態情報と称す)の取得要求を送信して、エアコンユニット15から作動状態情報を取得する。本実施形態においては、この作動状態情報として、エアコンコントローラ15cから、車室内に供給する空気の温度を示す供給温度情報と、エアコンモータ15bの駆動信号の情報とを取得する。
また、バッテリ温度制御部14bは、高電圧バッテリ4の暖機処理の実行において、上記取得したエアコンユニットの作動状態情報に応じて、冷却ユニット13の冷却ファン13aの回転速度を制御する。
なお、本実施形態において、バッテリ温度制御部14bは、図示しないが、更に、マクロコンピュータ(以下、マイコンと称す)と、マイコンで実行する専用のプログラムを記憶するROMと、プログラムの実行に必要なデータを一時記憶するRAMとを備えている。更に、専用のプログラムの実行によってマイコンで演算されたPWM信号の1周期の期間Tと駆動電圧の供給期間τとに基づきファンモータ13bの駆動信号を生成して、これをファンモータ13bに供給する駆動信号発生器を備えている。そして、バッテリ温度制御部14bの各機能は、専用のプログラムをマイコンで実行することで、ソフトウェアによる演算処理とその演算結果に基づくハードウェアの制御とによって実現する。
また、上記マイコン、ROM及びRAMは、他のコントローラと共通のものを併用する構成としてもよい。また、専用のプログラムを記憶するROMを、メモリ14aとしてもよい。
(バッテリ温度制御処理)
次に、図6に基づき、バッテリ温度コントローラ14で実行されるバッテリ温度制御処理の一例を説明する。ここで、図6は、バッテリ温度コントローラ14で実行されるバッテリ温度制御処理例を示すフローチャートである。
バッテリ温度コントローラ14は、イグニッションスイッチ19がオンとなって電源が投入されると、マイコンにおいて専用のプログラムが実行され、図6に示すように、まずステップS100に移行する。
ステップS100では、バッテリ温度制御部14bにおいて、車両の制御システムが起動したことを検出して、初期化処理を実行し、ステップS102に移行する。
ステップS102では、バッテリ温度制御部14bにおいて、走行モード設定スイッチ18からの入力に基づき、スノーモードが設定されているか否かを判定し、設定されていると判定した場合(Yes)は、ステップS104に移行する。一方、スノーモードが設定されていないと判定した場合(No)は、ステップS118に移行する。
つまり、本実施形態において、スノーモードが設定されている場合は、車両が外気温の低い場所を走行している確率が高いので、この場合は、すぐに暖機動作用の判定処理へと移行する。更に、本実施形態では、スノーモードが設定されていない場合は、暖機動作を実行せず、冷却動作のための処理のみを実行する。これによって、暖機動作のための処理を効率よく実行することができる。
ステップS104に移行した場合は、バッテリ温度制御部14bにおいて、バッテリ用温度計16からの測定温度TpBと、室内用温度計17からの測定温度TpR及びメモリ14aから読み出した閾温度TpLとをそれぞれ比較して、ステップS106に移行する。以下、バッテリ用温度計16から入力される高電圧バッテリ4の測定温度TpBを、バッテリ温度TpBと称す。また、室内用温度計17から入力される車室内の測定温度TpRを、車室内温度TpRと称す。
ステップS106では、バッテリ温度制御部14bにおいて、ステップS104の比較結果から、バッテリ温度TpBは、車室内温度TpR未満で且つ閾温度TpL以下か否かを判定し、そうであると判定した場合(Yes)は、ステップS108に移行する。一方、バッテリ温度TpBが、車室内温度TpR未満で且つ閾温度TpL以下ではないと判定した場合(No)は、ステップS114に移行する。
ステップS108に移行した場合は、バッテリ温度制御部14bにおいて、エアコンユニット15に、作動状態情報の取得要求を送信して、エアコンユニット15からその作動状態情報を取得して、ステップS110に移行する。
ステップS110では、バッテリ温度制御部14bにおいて、ステップS108で取得した作動状態情報に基づき、高電圧バッテリ4の暖機用の駆動信号である暖機用駆動信号を生成して、ステップS112に移行する。
具体的に、エアコンユニット15の供給温度情報に基づき、車室内への供給温度が予め設定した閾温度TpS1〜TpSN(Nは、1以上の自然数)以下のときに、各閾温度に対して設定された回転速度で冷却ファン13aを回転する暖機用駆動信号を生成する。
例えば、エアコンユニット15が車室内に供給する空気の温度が低いうちは、暖機効率が低いので冷却ファン13aの回転速度が比較的遅くなるように暖機用駆動信号を生成する。一方、供給する温度が各設定した閾温度TpS1〜TpSNより高くなるごとに暖機効率が高くなっていくので、各閾温度より高くなるごとに冷却ファン13aの回転速度が段階的に速くなるように暖機用駆動信号を生成する。
また、エアコンモータ15bに供給する駆動信号の情報に基づき、駆動信号の供給内容に応じて予め設定されたパラメータマップを用いて、冷却ファン13aの回転駆動音が、エアコンファン15aの回転駆動音よりも小さくなる暖機用駆動信号を生成する。ここで、パラメータとは、PWM信号の1周期の期間Tと、この期間Tにおけるファンモータ13bへの駆動電圧の供給期間τ(τ≦T)のことである。
一般に、ファンは、回転速度が速くなるほどその駆動音が大きくなる、また、ファンのサイズのよって同じ回転速度でも供給能力が異なるので、冷却ファン13a及びエアコンファン15aのファンのサイズに基づき、冷却ファン13aの回転速度を設定する。つまり、この設定した回転速度に対応するパラメータマップを予め設定する。そして、エアコンファン15aのサイズ及び回転速度に応じたパラメータマップから、各回転駆動音より小さくなる回転速度で冷却ファン13aが回転するように暖機用駆動信号を生成する。
なお、エアコンユニット15が作動していないときは、非作動時のパラメータマップを用いて暖機用駆動信号を生成する。このパラメータマップは、例えば、エアコンユニットの供給温度や、回転駆動音を無視して暖機効率を優先させた駆動を行う内容のものとなる。
また、エアコンユニット15が作動していないときは、車室内の温度に応じて、エアコンユニット15を自動で所定設定温度で作動するようにしてもよい。
ステップS112では、バッテリ温度制御部14bにおいて、ステップS110で生成した暖機用駆動信号を、冷却ユニット13のファンモータ13bに供給して、ステップS104に移行する。
これによって、ファンモータ13bが回転駆動し、その回転力が冷却ファン13aに伝達され、冷却ファン13aが、エアコンユニット15の作動状態に基づき設定されたτの期間に応じた回転速度で回転駆動する。冷却ファン13aが回転駆動すると、その吸引力が、車室内の空気を吸入口から吸気路に引き込み、引き込んだ空気を高電圧バッテリ4に供給する。そして、車室内温度TpR(例えば、20℃)がバッテリ温度TpB(例えば、−5℃)よりも高いことから、供給した空気が高電圧バッテリ4を暖機する。
一方、ステップS106又はS120の「No」の分岐であるステップS114に移行した場合は、バッテリ温度制御部14bにおいて、冷却ユニット13のファンモータ13bが駆動中か否かを判定する。そして、駆動中であると判定した場合(Yes)は、ステップS116に移行し、駆動中ではないと判定した場合(No)は、ステップS102に移行する。
ステップS116に移行した場合は、バッテリ温度制御部14bにおいて、冷却ユニット13のファンモータ13bへの駆動信号の供給を停止して、ファンモータ13bを停止し、ステップS102に移行する。つまり、高電圧バッテリ4の温度が正常動作が可能な温度範囲となるので、高電圧バッテリ4の冷却及び暖機が不要となる。よって、冷却ファン13aの回転を停止する。
一方、ステップS102の「No」の分岐であるステップS118に移行した場合は、バッテリ温度制御部14bにおいて、バッテリ温度TpBと、メモリ14aから読み出した閾温度TpHとを比較して、ステップS120に移行する。
ステップS120では、バッテリ温度制御部14bにおいて、ステップS118の比較結果から、バッテリ温度TpBが、閾温度TpH以上か否かを判定し、TpH以上であると判定した場合(Yes)は、ステップS122に移行する。一方、バッテリ温度TpBが、閾温度TpH以上ではないと判定した場合(No)は、ステップS114に移行する。
ステップS122に移行した場合は、バッテリ温度制御部14bにおいて、冷却ユニット13のファンモータ13bに対して、バッテリ温度TpBの高さに応じて予めパラメータマップが設定されている冷却用駆動信号を供給して、ステップS118に移行する。
これによって、ファンモータ13bが回転駆動し、その回転力が冷却ファン13aに伝達され、冷却ファン13aが、設定されたτの期間に応じた回転速度で回転駆動する。具体的に、τの期間が長ければ長いほど冷却ファン13aの回転速度は速くなる。
冷却ファン13aが回転駆動すると、その吸引力が、車室内の空気を吸入口から吸気路に引き込み、引き込んだ空気を高電圧バッテリ4に供給(送風)する。そして、車室内温度TpR(例えば、20℃)がバッテリ温度TpB(例えば、60℃)よりも低いことから、供給した空気が高電圧バッテリ4を冷却する。
ここで、モータジェネレータ2は、「モータ」に対応し、冷却ユニット13は「送風機構」に対応し、バッテリ温度コントローラ14は「バッテリ温度制御手段」に対応し、エアコンユニット15は「エア・コンディショナ」に対応する。
また、バッテリ用温度計16は、「第1の温度検出手段」に対応し、室内用温度計17は、「第2の温度検出手段」に対応し、冷却ファン13aは「送風ファン」に対応し、ファンモータ13bは、「第1のアクチュエータ」に対応する。
また、エアコンファン15aは、「エアコンファン」に対応し、エアコンモータ15bは、「第2のアクチュエータ」に対応する。
また、閾温度TpHは、「第1の所定温度」に対応し、閾温度TpLは、「予め設定された所定温度」又は「第2の所定温度」に対応し、閾温度TpS1〜TpSNは、「第3の所定温度」に対応する。
また、ステップS100〜S116は、「バッテリ温度制御ステップ」に対応する。
(動作)
次に、図4及び図7〜図9に基づき、本実施形態の動作を従来例と比較しつつ説明する。
ここで、図7は、高電圧バッテリ4の温度と、ファンモータ13bに供給する駆動信号のデューティー比との関係例を示す図である。また、図8は、エアコンユニット15の供給温度に対するファンモータ13bの駆動信号のデューティー比を予め定めたマップデータの一例を示す図である。また、図9は、エアコンモータ15bの駆動信号のデューティー比に対するファンモータ13bの駆動信号のデューティー比を予め定めたマップデータの一例を示す図である。
高電圧バッテリの冷却を車室内の空気を用いて行う冷却ユニットを備えた車両においては、高電圧バッテリの温度が正常動作に支障を来す温度に上昇する前に、車室内の空気を冷却ファンによって供給して高電圧バッテリを冷却する。
しかしながら、従来では、寒冷地などにおいて高電圧バッテリが低温になり過ぎて正常動作に支障を来すような場合に、車室内の空気を冷却ファンによって供給するなどして高電圧バッテリを暖機する機能がない。そのため、寒冷地などを走行するときに、高電圧バッテリの低温化によって、バッテリ電力の入出力に制限がかかって、モータ走行ができなくなったり、モータ走行に制限がかかったりして、燃費が悪化する恐れがあった。
そこで、本実施形態では、高電圧バッテリ4の温度TpBが予め設定した閾温度TpL以下で、且つ車室内温度TpRが高電圧バッテリ4の温度TpBよりも高いときに、冷却ユニットを制御して、車室内の空気を高電圧バッテリ4に供給するようにした。
具体的には、イグニッションスイッチ19がオンとなってエンジン1が始動すると共に、バッテリ温度コントローラ14に電源が投入されると、バッテリ温度制御部14bにおいて、マイコンが専用のプログラムを実行する。これによって、車両の制御システムが起動したことを検出し、バッテリ温度制御動作が開始する(ステップS100)。
一方、運転者の操作部の操作によって、温度、風量などが設定され、エアコンユニット15が駆動したとする。エアコンユニット15は、駆動を開始すると、車室内の温度が設定温度となるように所定温度の空気を発生して、図4に示すように、これを車室内に向けて供給する。これによって、車室内はやがて設定温度に至る。ここでは、設定温度を「20℃」とする。
また、システムが起動したことを検出すると、バッテリ温度制御部14bは、初期化の後に、スノーモードが設定されているか否かを判定する(ステップS102)。ここでは、ノーマルモードが設定されており、上り坂の走行などによって、バッテリ温度TpBが「63℃」に上昇したとする。また、閾温度TpHは「60℃」とする。
ノーマルモードが設定されているので(ステップS102の「No」の分岐)、バッテリ温度制御部14bは、次に、バッテリ用温度計16からのバッテリ温度TpBと、メモリ14aから読み出した閾温度TpHとを比較する(ステップS118)。バッテリ温度TpB(63℃)は、閾温度TpH(60℃)よりも高いので(ステップS120の「Yes」の分岐)、ファンモータ13bに冷却用駆動信号を供給する(ステップS122)。
このとき、バッテリ温度制御部14bは、図7の点線に示すように、高電圧バッテリ4の温度範囲に応じて、冷却用駆動信号のデューティー比を設定する。図7において、横軸は、車室内温度[℃]であり、縦軸は、ファンモータ13bの駆動信号のデューティー比[%]である。つまり、高電圧バッテリ4の温度TpBが、閾温度TpH(60℃)を超えているときに、その温度が高ければ高いほどデューティー比が大きくなるように、駆動電圧の供給期間τを大きく設定する。
一方、ファンモータ13bへの冷却用駆動信号の供給によって、冷却ファン13aが回転駆動すると、この回転による吸引力が発生して、図4に示すように、この吸引力が車室内の空気を吸入口から吸気路へと引き込む。そして、冷却ファン13aは、この引き込んだ空気を、背面側から高電圧バッテリ4に供給(排出)する。上記したように、エアコンユニット15の駆動によって、車室内温度TpRが「20℃」となっており、この「20℃」の空気が高電圧バッテリ4に吹き付けられることになる。そのため、バッテリ温度TpBが「63℃」であることから、供給した「20℃」の空気が高電圧バッテリ4を冷却する。
また、冷却用駆動信号は、高電圧バッテリ4の温度に応じて、高温であればあるほど大きなデューティー比を設定している。デューティー比が大きいということは、冷却ファン13aの回転速度がより速くなることを示す。回転速度が速ければ速いほど、発生する吸引力が大きくなる。即ち、高電圧バッテリ4の温度が高温であればあるほど、吸引力が大きくなり、車室内の空気をより多く吸引して、高電圧バッテリ4に供給するようになる。
この冷却動作によって、バッテリ温度TpB(63℃)は、やがて閾温度TpH(60℃)を下回る(ステップS120の「No」の分岐)。例えば、バッテリ温度TpBが「58℃」に下がったとする。これにより、バッテリ温度制御部14bは、次に、駆動中のファンモータ13bを停止する(ステップS114の「Yes」の分岐及びステップS116)。これによって、冷却ファン13aがその回転を停止して、車室内の空気を吸引する力が無くなり、高電圧バッテリ4への空気の供給が略無くなる。つまり、高電圧バッテリ4が正常動作となる温度範囲となったときは、冷却ファン13aの回転を停止する。なお、吸気路に弁などを設けることで、冷却ファン13aを停止時に、車室とバッテリ室とを完全に隔離することも可能である。
一方、車両が、例えば気温「−10℃」の寒冷地に入って、そこをスノーモードに切り替えて走行中にバッテリ温度TpBが「−7℃」まで低下したとする。ここで、閾温度TpLは、「−5℃」とする。まず、バッテリ温度制御部14bは、スノーモードが設定されているか否かを判定する(ステップS102)。ここでは、スノーモードが設定されているので(ステップS102の「Yes」の分岐)、バッテリ温度制御部14bは、次に、バッテリ温度TpB(−7℃)と、車室内温度TpR(20℃)及び閾温度TpL(−5℃)とを比較する(ステップS104)。この場合は、バッテリ温度TpB(−7℃)が閾温度TpL(−5℃)よりも低く、且つ車室内温度(20℃)よりも低くなる(ステップS106の「Yes」の分岐)。この判定によって、バッテリ温度制御部14bは、次に、エアコンユニット15に対して作動状態情報の取得要求を送信して、作動状態情報を取得する(ステップS108)。
ここでは、作動状態情報として、エアコンユニット15の車室内への空気の供給温度「23℃」と、エアコンモータ15bの駆動信号のデューティー比「60%」とを取得したとする。なお、エアコンファン15aと、冷却ファン13aとは同じサイズであるとする。
バッテリ温度制御部14bは、エアコンユニット15から作動状態情報を取得すると、取得した作動状態情報に基づき、ファンモータ13bに供給する暖機用駆動信号を生成する(ステップS110)。
エアコンユニット15の供給する空気の温度が「23℃」であるので、バッテリ温度制御部14bは、例えば図8に示す予め用意された暖機効率を考慮したパラメータマップから、「23℃」に対応する駆動信号の1周期Tと供給期間τとを取得する。図8において、横軸は、エアコンユニット15の供給温度[℃]であり、縦軸は、エアコンモータ15bの駆動信号のデューティー比[%]である。
図8の例では、供給温度の閾値として閾温度TpS1〜TpS3の3つの温度を設定した。従って、供給温度が各設定した閾温度TpS1〜TpS3より高くなるごとに冷却ファン13aの回転速度が段階的に速くなる暖機用駆動信号を生成する。
ここで、閾温度TpS1を「15℃」、TpS2を「20℃」、TpS3を「25℃」とする。
取得した供給温度「23℃」は、TpS2よりも高いので、図8中の2段目の段に対応するデューティー比に対応するマップデータを取得することになる。
なお、図8に示すパラメータマップは、供給温度とデューティー比のマップとしたが、マップデータとしては、閾温度TpSのデータと、1周期Tのデータと、各供給温度に対応するτのデータとを有する。
次に、バッテリ温度制御部14bは、エアコンモータ15bの駆動信号のデューティー比が「60%」であるので、例えば図9に示す予め用意された回転駆動音を考慮したパラメータマップから、「60%」に対応する駆動信号の1周期Tと供給期間τとを取得する。図9において、横軸は、エアコンモータ15bの駆動信号のデューティー比[%]であり、縦軸は、ファンモータ13bの駆動信号のデューティー比[%]である。なお、図9に示すパラメータマップは、デューティー比のマップとなっているが、マップデータとしては、1周期Tのデータと、各エアコンモータ15bの駆動信号のデューティー比に対応するτのデータとを有する。なお、図8及び図9のパラメータマップにおいて、1周期Tは同じ期間とする。
図9の例では、エアコンモータ15bの駆動信号のデューティー比に対して、ファンモータ13bの駆動信号のデューティー比が1/2となるように設定してある。つまり、エアコンファン15aの回転速度に対して、冷却ファン13aの回転速度が1/2となる供給期間τを取得することになる。同じサイズで、冷却ファン13aの回転速度が、エアコンファン15aの回転速度の1/2となれば、冷却ファン13aの回転駆動音は、エアコンファン15aの回転駆動音よりも小さくなる。従って、この回転速度で、冷却ファン13aを回転駆動すれば、その回転駆動音は殆ど聞こえなくなる。
ここでは、取得したエアコンモータ15bの駆動信号のデューティー比は「60%」であるので、図9のパラメータマップから、ファンモータ13bの駆動信号のデューティー比「30%」に対応するマップデータを取得することになる。
また、本実施形態では、暖機効率(電流消費効率)を重視する場合は、図8のパラメータマップから取得したτ(以下、τ1)を用いて暖機用駆動信号を生成する。また、回転駆動音の除去を重視する場合は、図9のパラメータマップから取得したτ(以下、τ2)を用いて暖機用駆動信号を生成する。使用するマップデータの選択は、例えば、ユーザによる設定、走行モードの設定内容、走行環境などに基づき行う。
また、暖機用駆動信号の別の生成方法として、図8のパラメータマップから取得したτ1が、図9のパラメータマップから取得したτ2よりも大きい場合に、τ2を採用して暖機用駆動信号を生成する方法を採用してもよい。この生成方法において、τ1がτ2以下の場合は、τ1を採用して暖機用駆動信号を生成する。つまり、図8及び図9の双方のパラメータマップを組み合わせて用いる。また、双方のマップデータを用いる場合に、例えば、τ1とτ2の平均値や、τ1とτ2の重み付け平均値(例えば、重視する方の重みを大きくする)などを算出して、この算出値から暖機用駆動信号を生成するようにしてもよい。
また、暖機用駆動信号の別の生成方法として、図7の実線に示すように、エアコンユニット15の作動状態等を考慮せずに、一定のデューティー比の暖機用駆動信号を生成する方法もある。本実施形態では、エアコンユニット15が非作動のときに、この生成方法を用いる。
上記いずれかの方法を用いて暖機用駆動信号を生成すると、バッテリ温度制御部14bは、生成した暖機用駆動信号を、ファンモータ13bに供給する(ステップS118)。
これによって、冷却ファン13aが回転駆動し、この回転による吸引力が発生して、図4に示すように、この吸引力が車室内の空気を吸入口から吸気路へと引き込む。そして、冷却ファン13aは、この引き込んだ空気を、背面側から高電圧バッテリ4に送風する。エアコンユニット15の駆動によって、車室内温度TpRが「20℃」となっているので、この「20℃」の空気が高電圧バッテリ4に吹き付けられることになる。そのため、バッテリ温度TpBが「−7℃」であることから、供給した「20℃」の空気が高電圧バッテリ4を暖機する(暖める)。これによって、バッテリ温度TpBがやがて「−4℃」以上になり、高電圧バッテリ4は、低温化による入出力制限を受けずに電力の供給を行うことができる。特に、入出力制限がかかる温度に対して、閾温度TpLの温度に余裕をもたせることで、高電圧バッテリ4を、より確実に入出力制限を受けずに電力の供給を行うようにすることができる。
なお、この暖機動作によって、バッテリ温度TpBが「−4℃」以上になると(ステップS110の「No」の分岐)、冷却動作のときと同様に、駆動中のファンモータ13bを停止する(ステップS120の「Yes」の分岐及びステップS122)。
(効果)
(1)第1の温度検出手段が、車両の車輪を駆動するモータに電力を供給するバッテリ(高電圧バッテリ4)の温度を検出する。第2の温度検出手段が、前記車両の車室内の温度を検出する。バッテリ温度制御手段(バッテリ温度コントローラ14)が、バッテリの温度が、車室内の温度よりも低く、且つ予め設定された所定温度以下のときに、前記車室内の空気をバッテリに供給してバッテリの温度を制御する。
つまり、バッテリの温度が車室内の温度よりも低く且つ予め設定された所定温度(例えば、バッテリの動作に制限がかかる温度)以下のときに、車室内の空気をバッテリに供給することによってバッテリを暖機することができる。
これによって、寒冷地などにおいてバッテリの温度が低くなり過ぎて、バッテリが入出力制限を受けて、モータ走行が不能になる、又は制限がかかるなどの状況が発生するのを抑制することができるという効果が得られる。
(2)車両が、バッテリの温度が予め設定された第1の所定温度以上となる第1の状態のときに、バッテリに対して車室内の空気を供給して当該バッテリの冷却を行う冷却機構を備えている。バッテリ温度制御手段が、バッテリの温度が、車室内の温度よりも低く、且つ第1の所定温度よりも低い第2の所定温度以下となる第2の状態のときに、車室内の空気をバッテリに供給するように冷却機構を制御する。
つまり、バッテリの温度が車室内の温度よりも低く且つ第2の所定温度(例えば、バッテリの動作に制限がかかる温度)以下のときに、車両が備える冷却機構の動作を制御して、車室内の空気をバッテリに供給することによってバッテリを暖機することができる。
これによって、寒冷地などにおいてバッテリの温度が低くなり過ぎて、バッテリが入出力制限を受けて、モータ走行が不能になる、又は制限がかかるなどの状況が発生するのを抑制することができるという効果が得られる。
また、車両が元々備えている冷却機構の動作を制御して暖機を行うことができるので、新たに暖機の機構を設けることなく、比較的低コストで実現することができるという効果が得られる。
(3)第1の所定温度をバッテリが冷却を要する最低温度とし、第2の所定温度をバッテリが暖機を要する最高温度とした。
これによって、バッテリの温度が、高温になり過ぎる前に冷却することができ、低温になり過ぎる前に暖機することができ、バッテリの温度を常に正常動作できる温度に制御することができるという効果が得られる。
(4)車両が、所定温度の空気を供給することによって車室内の温度を制御するエア・コンディショナを備えている。冷却機構が、冷却ファンと、冷却ファンを回転駆動する第1のアクチュエータとを備え、前記第1のアクチュエータによって前記冷却ファンを回転駆動することで、前記車室内の空気を前記バッテリに供給する。バッテリ温度制御手段が、エア・コンディショナの作動状態を検出し、前記第2の状態において車室内の空気をバッテリに供給するときに、検出した作動状態に基づき、第1のアクチュエータに供給する駆動信号を制御する。
これによって、バッテリを暖機するときに、エア・コンディショナの作動状態に応じて、車両が備える冷却機構の第1のアクチュエータに供給する駆動信号を制御することができる。例えば、エア・コンディショナの供給する空気の温度が所定温度より低い間は、冷却ファンの回転速度が比較的遅くなるように駆動信号を制御し、所定温度以上となったときは、回転速度が比較的速くなるように駆動信号を制御することができる。従って、所定温度よりも高い温度の空気によって、バッテリを効率よく(電流の消費効率よく)暖機することができるという効果が得られる。
(5)バッテリ温度制御手段が、作動状態としてエア・コンディショナの供給する空気の温度状態を検出する。更に、第2の状態において車室内の空気をバッテリに供給するときに、検出した温度状態の示す温度が、第2の所定温度よりも高く且つ第1の所定温度よりも低い予め設定された第3の所定温度以下となるときを検出する。そして、第3の所定温度以下となるときを検出したときに、冷却ファンの回転速度が、検出した温度が第3の所定温度より高いときの回転速度よりも遅くなるように駆動信号を制御する。
これによって、エア・コンディショナの供給する空気の温度が第3の所定温度よりも低い間は、冷却ファンの回転速度が比較的遅くなるように駆動信号を制御することができる。更に、エア・コンディショナの供給する空気の温度が第3の所定温度以上となったときは、冷却ファンの回転速度が比較的速くなるように駆動信号を制御することができる。従って、第3の所定温度よりも高い温度の空気によって、バッテリを効率よく(電流の消費効率よく)暖機することができるという効果が得られる。
(6)エア・コンディショナが、エアコンファンと、前記エアコンファンを回転駆動する第2のアクチュエータとを備え、前記第2のアクチュエータによって前記エアコンファンを回転駆動することで、前記所定温度の空気を前記車室内に供給する。バッテリ温度制御手段が、前記作動状態として前記第2のアクチュエータの駆動状態を検出する。更に、前記第2の状態において車室内の空気をバッテリに供給するときに、検出した駆動状態に基づき、冷却ファンの回転速度が、該冷却ファンの回転駆動音がエアコンファンの回転駆動音よりも小さくなる回転速度となるように駆動信号を制御する。
これによって、バッテリを暖機するときに、冷却ファンの回転駆動音を、エアコンファンの回転駆動音より小さくすることができ、冷却ファンの回転駆動音がユーザに雑音と誤解される可能性を低減することができるという効果が得られる。
(7)前記駆動信号は、その1周期Tに対して、前記第1のアクチュエータに駆動電圧を供給する期間τ(τ≦T)と前記駆動電圧の供給を停止する期間(T−τ)とを設定したPWM信号である。第1のアクチュエータが、PWM信号によって冷却ファンに伝達する回転力を制御可能なものである。バッテリ温度制御手段が、前記第1のアクチュエータに供給する前記PWM信号における前記τの期間を、前記検出した作動状態に基づき設定することで前記ファンの回転速度を制御する。
これによって、駆動信号の1周期Tにおける駆動電圧の供給期間τを設定することで、冷却ファンの回転速度を制御することができるので、上記作動状態に応じた回転速度の制御を容易に行うことができるという効果が得られる。
(8)車両が、複数種類の走行モードが設定可能である。前記複数種類の走行モードは、雪路や凍結路を含む路面摩擦係数が比較的低い走行路の走行に特化した走行モードであるスノーモードを含む。バッテリ温度制御手段が、前記スノーモードが設定されているときは、前記第2の状態において前記車室内の空気を前記バッテリに供給するように前記駆動信号の制御を行う。一方、スノーモードが設定されていないときは、前記車室内の空気を前記バッテリに供給しないように前記駆動信号の制御を行う。
これによって、スノーモードが設定されているときのみバッテリの暖機を行うようにすることができる。スノーモードが設定されているということは、外の温度が低温であり、エア・コンディショナによって暖房を行っている可能性が高いので、このようなときに暖機を行うことで効率のよい暖機を行うことができるという効果が得られる。
(9)第1の温度検出手段が、車両の車輪を駆動するモータに電力を供給するバッテリ(高電圧バッテリ4)の温度を検出する。第2の温度検出手段が、前記車両の車室内の温度を検出する。バッテリ温度制御手段(バッテリ温度コントローラ14)が、バッテリの温度が、車室内の温度よりも低く、且つ予め設定された所定温度以下のときに、前記車室内の空気をバッテリに供給してバッテリの温度を制御する。
つまり、バッテリの温度が車室内の温度よりも低く且つ予め設定された所定温度(例えば、バッテリの動作に制限がかかる温度)以下のときに、車室内の空気をバッテリに供給することによってバッテリを暖機することができる。
これによって、寒冷地などにおいてバッテリの温度が低くなり過ぎて、バッテリが入出力制限を受けて、モータ走行が不能になる、又は制限がかかるなどの状況が発生するのを抑制することができる自動車とすることができる。
(10)第1の温度検出手段が、車両の車輪を駆動するモータに電力を供給するバッテリ(高電圧バッテリ4)の温度を検出する。第2の温度検出手段が、前記車両の車室内の温度を検出する。バッテリ温度制御手段(バッテリ温度コントローラ14)が、バッテリの温度が、車室内の温度よりも低く、且つ予め設定された所定温度以下のときに、前記車室内の空気をバッテリに供給してバッテリの温度を制御する。
つまり、バッテリの温度が車室内の温度よりも低く且つ予め設定された所定温度(例えば、バッテリの動作に制限がかかる温度)以下のときに、車室内の空気をバッテリに供給することによってバッテリを暖機することができる。
これによって、寒冷地などにおいてバッテリの温度が低くなり過ぎて、バッテリが入出力制限を受けて、モータ走行が不能になる、又は制限がかかるなどの状況が発生するのを抑制することができるバッテリ温度制御方法とすることができる。
(応用例)
(1)上記実施形態において、本発明をパラレル方式のハイブリッド車両に適用する構成としたが、この構成に限らない。例えば、シリーズ方式のハイブリッド車両、パラレル方式とシリーズ方式とを合わせたスプリット方式のハイブリッド車両、バッテリによるモータ駆動のみで走行可能な電気自動車などに適用してもよい。
(2)上記実施形態において、高電圧バッテリ4を、リチウムイオンバッテリで構成したが、この構成に限らず、鉛シールバッテリ、ニッケル水素バッテリ、キャパシタなど他の構成としてもよい。
(3)上記実施形態において、高電圧バッテリ4を冷却する冷却ユニットを制御して、高電圧バッテリ4の暖機をする構成としたが、この構成に限らない。例えば、冷却機構が水冷式タイプの場合などにおいて、別途暖機用のファンとモータを備えた構成としてもよい。この構成においても、上記実施形態で説明した、エアコンの作動状態(供給温度など)に基づく冷却ファン(この場合は暖機ファン)の回転速度制御、スノーモードに基づく暖機動作の実行判定などは適用可能である。
また、上記実施形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上記の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、上記の説明で用いる図面は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1…エンジン(内燃機関)、2…モータジェネレータ(電動機)、4…高電圧バッテリ、5…インバータ、10…バッテリコントローラ、11…MGコントローラ、12…ハイブリッドコントローラ、13…冷却ユニット、13a…冷却ファン、13b…ファンモータ、14…バッテリ温度コントローラ、14a…メモリ、14b…バッテリ温度制御部、15…エアコンユニット、15a…エアコンファン、15b…エアコンモータ、15c…エアコンコントローラ、16…バッテリ用温度計、17…室内用温度計、18…走行モード設定スイッチ、19…イグニッションスイッチ

Claims (8)

  1. 車両の車輪を駆動するモータに電力を供給するバッテリの温度を検出する第1の温度検出手段と、
    前記車両の車室内の温度を検出する第2の温度検出手段と、
    前記第1の温度検出手段で検出した前記バッテリの温度が、前記第2の温度検出手段で検出した前記車室内の温度よりも低く、且つ予め設定された所定温度以下のときに、前記車室内の空気を前記バッテリに供給して前記バッテリの温度を制御するバッテリ温度制御手段と、を備え、
    前記車両は、前記バッテリに対して車室内の空気を供給する送風機構と、所定温度の空気を供給することによって車室内の温度を制御するエア・コンディショナとを備えており、
    前記送風機構は、送風ファンと、前記送風ファンを回転駆動する第1のアクチュエータとを備え、前記第1のアクチュエータによって前記送風ファンを回転駆動することで、前記車室内の空気を前記バッテリに供給するようになっており、
    前記バッテリ温度制御手段は、前記エア・コンディショナの供給する空気の温度状態を検出し、前記車室内の空気を前記バッテリに供給するときに、前記検出したエア・コンディショナの供給する空気の温度状態に基づき、該温度状態の示す温度が高いほど前記送風ファンの回転速度が速くなるように前記第1のアクチュエータに供給する駆動信号を制御することを特徴とするバッテリ温度制御装置。
  2. 前記バッテリ温度制御手段は、前記第1の温度検出手段で検出した前記バッテリの温度が予め設定された第1の所定温度以上となる第1の状態のときに、前記バッテリに対して車室内の空気を供給するように前記駆動信号を制御し、前記第1の温度検出手段で検出した前記バッテリの温度が、前記第2の温度検出手段で検出した前記車室内の温度よりも低く、且つ予め設定された前記第1の所定温度よりも低い第2の所定温度以下となる第2の状態のときに、前記車室内の空気を前記バッテリに供給するように前記駆動信号を制御することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ温度制御装置。
  3. 前記バッテリ温度制御手段は、前記第2の状態において前記車室内の空気を前記バッテリに供給するときに、前記検出した温度状態の示す温度が、前記第2の所定温度よりも高く且つ前記第1の所定温度よりも低い予め設定された第3の所定温度以下のときは、前記送風ファンの回転速度が、前記検出した温度状態の示す温度が前記第3の所定温度より高いときの回転速度よりも遅くなるように前記駆動信号を制御することを特徴とする請求項に記載のバッテリ温度制御装置。
  4. 前記エア・コンディショナは、エアコンファンと、前記エアコンファンを回転駆動する第2のアクチュエータとを備え、前記第2のアクチュエータによって前記エアコンファンを回転駆動することで、前記所定温度の空気を前記車室内に供給するようになっており、
    前記バッテリ温度制御手段は、記第2のアクチュエータの駆動状態を検出し、前記第2の状態において前記車室内の空気を前記バッテリに供給するときに、前記検出した前記駆動状態に基づき、前記送風ファンの回転速度が、該送風ファンの回転駆動音が前記エアコンファンの回転駆動音よりも小さくなる回転速度となるように前記駆動信号を制御することを特徴とする請求項又は請求項に記載のバッテリ温度制御装置。
  5. 前記駆動信号は、その1周期Tに対して、前記第1のアクチュエータに駆動電圧を供給する期間τ(τ≦T)と前記駆動電圧の供給を停止する期間(T−τ)とを設定したPWM信号であり、
    前記第1のアクチュエータは、前記PWM信号によって前記送風ファンに伝達する回転力を制御可能なものであり、
    前記バッテリ温度制御手段は、前記第1のアクチュエータに供給する前記PWM信号における前記τの期間を、前記検出した作動状態に基づき設定することで前記送風ファンの回転速度を制御することを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載のバッテリ温度制御装置。
  6. 前記車両は、複数種類の走行モードが設定可能であり、
    前記複数種類の走行モードは、雪路や凍結路を含む路面摩擦係数が比較的低い走行路の走行に特化した走行モードであるスノーモードを含み、
    前記バッテリ温度制御手段は、前記スノーモードが設定されているときは、前記第2の状態において前記車室内の空気を前記バッテリに供給するように前記駆動信号の制御を行い、設定されていないときは、前記車室内の空気を前記バッテリに供給しないように前記駆動信号の制御を行うことを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載のバッテリ温度制御装置。
  7. 車両の車輪を駆動するモータに電力を供給するバッテリの温度を検出する第1の温度検出ステップと、
    前記車両の車室内の温度を検出する第2の温度検出ステップと、
    前記第1の温度検出ステップで検出した前記バッテリの温度が、前記第2の温度検出ステップで検出した前記車室内の温度よりも低く、且つ予め設定された所定温度以下のときに、前記車室内の空気を前記バッテリに供給して前記バッテリの温度を制御するバッテリ温度制御ステップと、を含み、
    前記車両は、前記バッテリに対して車室内の空気を供給する送風機構と、所定温度の空気を供給することによって車室内の温度を制御するエア・コンディショナとを備えており、
    前記送風機構は、送風ファンと、前記送風ファンを回転駆動する第1のアクチュエータとを備え、前記第1のアクチュエータによって前記送風ファンを回転駆動することで、前記車室内の空気を前記バッテリに供給するようになっており、
    前記バッテリ温度制御ステップにおいて、前記エア・コンディショナの供給する空気の温度状態を検出し、前記車室内の空気を前記バッテリに供給するときに、前記検出したエア・コンディショナの供給する空気の温度状態に基づき、該温度状態の示す温度が高いほど前記送風ファンの回転速度が速くなるように前記第1のアクチュエータに供給する駆動信号を制御することを特徴とするバッテリ温度制御方法。
  8. 車体と、
    車体に設置された複数の車輪と、
    前記車体に設置され、運転者による操舵操作が行われる操舵入力手段と、
    前記車輪を駆動するモータと、
    前記モータに電力を供給するバッテリと、
    前記バッテリの温度を検出する第1の温度検出手段と、
    前記車室内の温度を検出する第2の温度検出手段と、
    前記第1の温度検出手段で検出した前記バッテリの温度が、前記第2の温度検出手段で検出した前記車室内の温度よりも低く、且つ予め設定された所定温度以下のときに、前記車室内の空気を前記バッテリに供給するバッテリ温度制御手段と、
    前記バッテリに対して車室内の空気を供給する送風機構と、
    所定温度の空気を供給することによって車室内の温度を制御するエア・コンディショナと、を備え、
    前記送風機構は、送風ファンと、前記送風ファンを回転駆動する第1のアクチュエータとを備え、前記第1のアクチュエータによって前記送風ファンを回転駆動することで、前記車室内の空気を前記バッテリに供給するようになっており、
    前記バッテリ温度制御手段は、前記エア・コンディショナの供給する空気の温度状態を検出し、前記車室内の空気を前記バッテリに供給するときに、前記検出したエア・コンディショナの供給する空気の温度状態に基づき、該温度状態の示す温度が高いほど前記送風ファンの回転速度が速くなるように前記第1のアクチュエータに供給する駆動信号を制御することを特徴とする自動車。
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