JP5445368B2 - 半導体モジュール及び半導体モジュールの製造方法 - Google Patents

半導体モジュール及び半導体モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置を搭載した半導体モジュール及び半導体モジュールの製造方法に関する。
TO−263などのマウントタイプの半導体装置、例えばダイオードを実装するために、プリント基板が使用されている。プリント基板に配置された配線パターンによって半導体装置が相互に接続され、或いは半導体装置に電源が供給される。また、導体部と絶縁樹脂ブロックと弾性体(ばね)とを組み合わせた3つの部品からなる実装構造によって電気的な導通と半導体装置の放熱の機能を兼ねたヒートシンクを実現する半導体モジュールが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3482198号公報
しかしながら、半導体装置に大電流を流す場合には、プリント基板の配線パターンに使用される銅箔のインピーダンスによる発熱に対応するために、銅箔の面積を大きくする必要がある。このため、プリント基板の面積が大きくなる。
また、3つの部品からなる上記の実装構造を実現するためには、それら3つの部品を組み合わせて固定する必要があり、複雑な形状の絶縁樹脂ブロックと弾性体を用意しなければならない。このため、材料費が高価である。更に、実装構造の外形が大きくなってしまう。また、半導体装置のリードをプリント基板に半田付けしなければならず、更に、他回路との接続のために半田後付けなどの追加工程を要する。このため、製造工程が増大するという問題があった。
上記問題点に鑑み、本発明は、製造工程の増大が抑制され、且つ材料費の増大が抑制された半導体モジュール及び半導体モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、スリットを挟んで同一平面レベルに配置された第1及び第2の電極面を有し、第1の電極面と第2の電極面とがスリットに架橋された連結領域によって部分的に連結された金属板を準備するステップと、第1の主電極を第1の電極面に、第2の主電極を第2の電極面に、半田リフローによってそれぞれ電気的に接続して、第1及び第2の主電極を有する半導体装置を金属板に実装するステップと、半導体装置を冷却する冷却装置を金属板に装着するステップと、冷却装置を金属板に装着するステップの後に、連結領域を切断して第1の電極面と第2の電極面とを分離するステップとを含む半導体モジュールの製造方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、第1の電極面を有する第1の金属電極板と、第1の電極面と同一平面レベルに配置された第2の電極面を有する第2の金属電極板と、第1の電極面に接続された第1の主電極、及び第2の電極面に接続された第2の主電極を有する半導体装置とを備え、第1の金属電極板が第2の金属電極板に対向する領域から第2の金属電極板に向かう第1の突起を有し、第2の金属電極板が第1の金属電極板に対向する領域から第1の金属電極板に向かう第2の突起を有し、第1の突起と第2の突起が、第1の電極面と第2の電極面とを連結していた連結領域を切断して生じた半導体モジュールが提供される。
本発明によれば、製造工程の増大が抑制され、且つ材料費の増大が抑制された半導体モジュール及び半導体モジュールの製造方法を提供できる。
図1(a)は本発明の実施形態に係る半導体モジュールの構造を示す模式な斜視図であり、図1(b)は絶縁ブッシュの構造を示す模式図である。 図1(a)に示した半導体モジュールの平面図である。 図3(a)は図2に示した半導体モジュールの正面図であり、図3(b)は側面図である。 図4(a)は本発明の実施形態に係る半導体モジュールの電気回路の例であり、図4(b)は電気回路の他の例である。 本発明の実施形態に係る半導体モジュールの電気回路の他の例である。 本発明の実施形態に係る半導体モジュールの製造方法を説明するための工程図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は正面図である(その1)。 本発明の実施形態に係る半導体モジュールの製造方法を説明するための工程図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は正面図である(その2)。 本発明の実施形態に係る半導体モジュールの製造方法を説明するための工程図であり、図8(a)は平面図、図8(b)は正面図である(その3)。 本発明の実施形態に係る半導体モジュールの他の構造を示す模式的な斜視図である。 発明の実施形態に係る半導体モジュールに使用される金属板の連結領域の他の例を示す模式的な平面図である。 本発明の実施形態に係る半導体モジュールの凸部の形成方法を説明するための模式的な断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る半導体モジュールの構造を示す平面図である。 図13(a)は図12に示した半導体モジュールの正面図であり、図13(b)は側面図である。 図14(a)は本発明の他の実施形態に係る半導体モジュールの構造を示す平面図であり、図14(b)は正面図である。 本発明の他の実施形態に係る半導体モジュールの電気回路の例である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施形態に係る半導体モジュール1を図1(a)、図1(b)、図2、図3(a)及び図3(b)に示す。以下において、図2に示したx方向からみた図を半導体モジュール1の正面図、y方向からみた図を半導体モジュール1の側面図とする。
半導体モジュール1は、第1の電極面110を有する第1の金属電極板11と、第1の電極面110と同一平面レベルに配置された第2の電極面120を有する第2の金属電極板12と、第1の電極面110に接続された第1の主電極21、及び第2の電極面120に接続された第2の主電極22を有する半導体装置20とを備える。更に、第1の金属電極板11が、第2の金属電極板12に対向する領域から第2の金属電極板12に向かう第1の突起111を有する。そして、第2の金属電極板12が、第1の金属電極板11に対向する領域から第1の金属電極板11に向かう第2の突起121を有する。
図1(a)、図1(b)、図2、図3(a)及び図3(b)に示した半導体モジュール1は、一つの第2の金属電極板12の両側に第1の金属電極板11が配置された構造である。第2の金属電極板12と第1の金属電極板11との間に、それぞれ3個の半導体装置20が互いに並列に接続されている。ただし、第1の金属電極板11と第2の金属電極板12の個数は上記に限られない。更に、並列に接続される半導体装置20の個数は3に限られない。
半導体装置20は、例えばダイオードである。半導体装置20がダイオードである場合、例えば第1の主電極21はアノード電極、第2の主電極22はカソード電極である。この場合、カソード電極が第2の金属電極板12に接し、且つ電気的に接続されて、ダイオードが第2の金属電極板12上に配置され、且つダイオードのアノード電極である第1の主電極21によって第1の金属電極板11に電気的に接続されている。したがって、図1(a)に示した半導体モジュール1は、ダイオードがそれぞれ3個並列に配置された2の装置列が、カソード電極共通に接続された構成である。ただし、半導体モジュール1が、第1の主電極21がカソード電極、第2の主電極22がアノード電極である複数のダイオードをアノード電極を共通に接続した構成であってもよい。図3(a)の符号23は、半導体装置20の放熱フィンである金属部分を示す。
半導体モジュール1は、半導体装置20に対向する位置に配置されるように、第1の金属電極板11及び第2の金属電極板12に接続された冷却装置30を更に備える。冷却装置30は、半導体装置20で発生する熱を放熱する。具体的には、第1の金属電極板11及び第2の金属電極板12と冷却装置30とを電気的に絶縁する絶縁シート31を介して、冷却装置30が第1の金属電極板11及び第2の金属電極板12に固定されている。なお、図1(a)は絶縁シート31及び冷却装置30が装着されていない状態を示す。
絶縁シート31及び冷却装置30は、固定用ネジ41及び絶縁ブッシュ43によって第1の金属電極板11に固定され、固定用ネジ42及び絶縁ブッシュ43によって第2の金属電極板12に固定されている。絶縁ブッシュ43は、固定用ネジ41と第1の金属電極板11とが直接に接触しないように固定用ネジ41と第1の金属電極板11間に配置される。同様に、固定用ネジ42と第2の金属電極板12間に絶縁ブッシュ43が配置される。例えば図1(b)に示すように、チューブ状の絶縁ブッシュ43が固定用ネジ41、42の頭部の下面と軸を覆うことにより、固定用ネジ41と第1の金属電極板11とが電気的に絶縁され、固定用ネジ42と第2の金属電極板12とが電気的に絶縁される。
半導体装置20がダイオードである場合の、図1(a)に示した半導体モジュール1の電気回路の例を図4(a)、図4(b)に示す。ここで、第1の主電極21がアノード電極、第2の主電極22がカソード電極であるとする。ただし、既に述べたように、半導体モジュール1が、ダイオードをアノード電極を共通に接続した構成であってもよい。その場合の電気回路の例を図5に示す。
図4(a)、図4(b)、図5において破線で囲まれた部分が半導体モジュール1である。図4(a)、図4(b)、図5に示した例は、半導体モジュール1が、1次側コイル51及び2次側コイル52を有するトランス50の2次側コイル52の出力を整流する回路である。
第1の金属電極板11及び第2の金属電極板12には、一般的なプリント基板よりも熱伝導性の高い材料、例えば銅(Cu)板やアルミニウム(Al)板などを採用可能である。これにより、半導体装置20で発生する熱を効率よく放熱できる。
第1の金属電極板11の第1の電極面110の表面において、第1の主電極21との接続部分の周囲に凸部100が配置されている。同様に、第2の金属電極板の第2の電極面120の表面において、半導体装置20の第2の主電極22との接続部分の周囲に凸部100が配置されている。つまり、半導体装置20の周囲に凸部100が形成されている。凸部100についての詳細は後述する。
図6(a)、図6(b)〜図8(a)、図8(b)を参照して、本発明の実施形態に係る半導体モジュール1の製造方法を説明する。なお、以下に述べる半導体モジュール1の製造方法は一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により実現可能であることは勿論である。
図6(a)、図6(b)に示すように、スリット130を挟んで同一平面レベルに配置された第1の電極面110及び第2の電極面120を有する金属板10を準備する。図6に示すように、第1の電極面110と第2の電極面120とはスリット130に架橋された連結領域140によって部分的に連結されている。連結領域140はスリット130の両端部に配置されている。ネジ通し穴410、420は、固定用ネジ41、42がそれぞれ取り付けられるネジ通し穴である。ネジ通し穴410、420は、固定用ネジ41、42を覆う絶縁ブッシュ43が入る大きさである。
図7(a)、図7(b)に示すように、第1の主電極21及び第2の主電極22を有する半導体装置20を金属板10に実装する。具体的には、半導体装置20の一方の端部に配置された第1の主電極21から延伸するリードの端部を第1の電極面110に、半導体装置20の他方の端部の底面に配置された第2の主電極22を第2の電極面120に、それぞれ半田リフローによって接続する。なお、半導体装置20の形状に依存して、第1の主電極21と第1の電極面110との接続箇所の形態、及び第2の主電極22と第2の電極面120との接続箇所の形態は異なる。
次いで、図8(a)、図8(b)に示すように、冷却装置30を金属板10に装着する。具体的には、金属板10と冷却装置30とを電気的に絶縁する絶縁シート31を、金属板10と冷却装置30との間に配置する。そして、絶縁ブッシュ43を介して金属板10を第1の電極面110で貫通する固定用ネジ41、及び絶縁ブッシュ43を介して金属板10を第2の電極面120で貫通する固定用ネジ42によって、絶縁シート31及び冷却装置30を金属板10に固定する。冷却装置30は半導体装置を冷却する機能を有する、例えば冷却フィンや水冷装置である。
その後、連結領域140を切断して第1の電極面110と第2の電極面120とを分離する。連結領域140を切断することにより、金属板10は、第1の電極面110を有する第1の金属電極板11と、第2の電極面120を有する第2の金属電極板12とに分離される。これにより、図1(a)に示した半導体モジュール1が完成する。
なお、連結領域140を切断した際に、連結領域140の第1の電極面110に接続していた部分が、先端が第2の金属電極板12に向かう第1の突起111として、第1の金属電極板11の第2の金属電極板12に対向する領域に残る。同様に、連結領域140の第2の電極面120に接続していた部分が、先端が第1の金属電極板11に向かう第2の突起121として、第2の金属電極板12の第1の金属電極板11に対向する領域に残る。
上記の例では連結領域140の形状はU字形であり、U字の開口部に相当する底面に近い接続箇所において、第1の電極面110及び第2の電極面120と連結領域140が接続している。このため、外部から力を加えて接続箇所を支点として連結領域140を屈曲させることにより、金属板10から連結領域140を容易に除去できる。
なお、連結領域140の形状はU字形に限られるものではなく、どのような形状であってもよい。例えば図9に示すように、連結領域140の形状が矩形であってもよい。ただし、接続箇所を支点として連結領域140を屈曲させて接続箇所を切断するためには、第1の電極面110及び第2の電極面120と連結領域140との接続箇所が、連結領域140の第2の電極面120に近い端部に配置されていることが好ましい。
なお、外力により連結領域140を屈曲させて金属板10から連結領域140を除去するのではない場合、例えばニッパなどの切断器具によって連結領域140を切断する場合には、図10に示すように、外力を加える領域のない細い連結領域140を形成してもよい。
上記のように、半導体モジュール1の製造方法において、第1の電極面110と第2の電極面120とを連結する連結領域140を容易に除去できる。そして、連結領域140を金属板10から除去することにより、半導体装置20の第1の主電極21と第2の主電極22とが電気的に分離される。これにより、半導体装置20の機能が有効になる。
また、例えば図9に示すように、連結領域140の上面が第1の電極面110及び第2の電極面120と同一平面レベルであってもよい。しかし、連結領域140の上面が第1の電極面110及び第2の電極面120と異なる平面レベルにあることが好ましい。例えば図6(b)〜図8(b)に示すように、連結領域140の上面が第1の電極面110及び第2の電極面120よりも上方になるように、金属板10を形成する。具体的には、連結領域140と第1の電極面110及び第2の電極面120との接続箇所を折り曲げて、連結領域140の上面を第1の電極面110及び第2の電極面120より高く位置させる。その結果、外力を加えて連結領域140を切断することが容易になる。また、連結領域140にニッパなどの切断器具を差し入れやすくなり、切断器具が冷却装置30に接触して傷をつけるおそれがなくなる。
なお、連結領域140の上面を第1の電極面110及び第2の電極面120よりも下方にしてもよい。この場合には、金属板10から連結領域140を除去する際に、金属板10の下方に配置された冷却装置30に傷がつかないように注意する必要がある。
上記のように連結領域140の第1の電極面110及び第2の電極面120との接続箇所を折り曲げることにより、連結領域140の除去時に折り曲げ部分が緩衝となり、半導体装置20や半田固定箇所へのストレスを緩和できる。
なお、連結領域140の上面を第1の電極面110及び第2の電極面120と異なる平面レベルにした場合、第1の突起111及び第2の突起121の先端は、第1の電極面110及び第2の電極面120と異なる平面に位置する。例えば連結領域140の上面を第1の電極面110及び第2の電極面120よりも上方にした場合、第1の突起111及び第2の突起121の先端は、第1の電極面110及び第2の電極面120よりも上方に位置する。
また、図2に示すように、金属板10の第1の電極面110の表面において、第1の主電極21から延伸するリードとの接続部分の周囲に凸部100が形成されている。同様に、金属板10の第2の電極面120の表面において第2の主電極22との接続部分の周囲に凸部100が形成されている。この凸部100は、半導体装置20を金属板10に固定するための半田リフロー工程において、半導体装置20が金属板10上の所定の位置からずれてしまうのを以下のように防止する。
半田リフロー工程を開始する前に、半導体装置20の第1の主電極21及び第2の主電極22は、金属板10上の半田ペーストを予め塗布した領域に配置されている。しかし、半田リフロー装置内で金属板10を移動させることによる振動などによって、第1の主電極21及び第2の主電極22の位置がずれてしまうおそれがある。しかし、凸部100がストッパとなって半導体装置20の移動が防止される。このため、第1の主電極21及び第2の主電極22が金属板10上の半田ペーストが塗布された位置からずれるのを防止できる。
凸部100は、金属板10に「ハーフ抜きプレス」という加工を行うことで形成される。具体的には、第1の電極面110及び第2の電極面120の裏面から第1の電極面110及び第2の電極面120に向けて所定の位置に外力Fを加えるプレス加工を行う。これにより、図11に例示するように、金属板10の厚さdの半分程度の高さの凸部100が形成される。なお、凸部100の形状は、矩形、山型、円形など、種々の形状を採用可能である。
また、第1の電極面110及び第2の電極面120に凸部100が形成されるため、上記のハーフ抜きプレスを行うことによって、金属板10の折り曲げに対する強度が増大する。
以上に説明したように、本発明の実施形態に係る半導体モジュール1の製造方法によれば、半導体装置20の各電極を金属板10に接続する半田付けを半田リフローにより行うことができる。このため、製造工程の増大を抑制できる。また、複雑な形状の絶縁樹脂モールドや弾性体などを必要としないため、材料費の増大を抑制できる。更に、ハーフ抜きプレスによって凸部100を第1の電極面110及び第2の電極面120に形成することによって、半田リフロー工程における半導体装置20の位置ずれが防止される。
半導体装置20を金属板10に固定するための半田リフロー工程の後は、半導体モジュール1は1枚の金属板10上に半導体装置20が半田付けされた状態であり、半導体モジュール1を一つの部品として扱うことができる。金属板10と半導体装置20が一体化した状態で半導体モジュール1を搬送したり、他の部品や回路を取り付ける作業を行ったりできるため、容易且つ正確に半導体モジュール1を取り扱うことができる。このため、半導体モジュール1の信頼性も向上する。
例えば、絶縁シート31を金属板10との間に挟むだけで、放熱フィンや水冷装置などの冷却装置30に金属板10を簡単に、且つ、半導体装置20搭載部分の位置(間隔)を歪ませることなく、安定して固定することができる。
また、金属板10にプリント基板よりも熱伝導性の高い材料を採用することにより、半導体装置20に大電流を流す場合にも、半導体装置20で発生する熱を効率よく放熱できる。したがって、半導体モジュール1を大型化することなく、省スペースで大電流の流れる半導体装置20を動作させられる。
<変形例>
図12及び図13(a)、図13(b)に、本発明の実施形態の変形例に係る半導体モジュール1の変形例を示す。図12に示した半導体モジュール1は、半導体装置20と電気的に接続する装置(図示略)が実装されたプリント基板60を更に備える例である。なお、図12では、プリント基板60を透過して、プリント基板60の下方に配置された第1及び第2の金属電極板11、12、半導体装置20、絶縁シート31及び冷却装置30などが表示されている。プリント基板60を透過して表示された部分は破線で示している。
例えば、冷却装置30に第1の金属電極板11を接続する固定用ネジ41、及び冷却装置30に第2の金属電極板12を接続する固定用ネジ42に、半導体装置20と電気的に接続する装置が実装されたプリント基板やバスバーを共締めすることができる。
図12及び図13(a)、図13(b)に示した例では、プリント基板60が、冷却装置30と対向して半導体装置20の上方に配置されている。つまり、プリント基板60と半導体モジュール1とは積層構造をなしている。そして、固定用ネジ41により第1の電極面110に接して固定された導電体のジョイント81が、半導体装置20の第1の主電極21とプリント基板60上の配線パターンなどに接続する固定用ネジ71とを、電気的に接続している。更に、固定用ネジ42により第2の電極面120に接して固定された導電体のジョイント82が、半導体装置20の第2の主電極22とプリント基板60上の配線パターンなどに接続する固定用ネジ72とを、電気的に接続している。
その結果、ジョイント81、82、及び固定用ネジ71、72を介して、半導体装置20とプリント基板60に実装された装置とが電気的に接続される。これにより、半導体装置20とプリント基板60に実装された装置とにより、所望の電気回路を構成できる。
図12に示した半導体モジュール1を製造するためには、先ず、図6〜図7を参照して説明した方法と同様にして、金属板10に半導体装置20を実装する。
次いで、冷却装置30に絶縁シート31を介して半導体モジュール1を装着するが、この時、プリント基板60に実装された装置と半導体装置20とを、所望の回路を構成するように電気的接続できるように、ジョイント81、82を絶縁ブッシュ43を介して固定用ネジ41、42により装着する。次に、固定用ネジ71、72によりプリント基板60を、半導体モジュール1と積層構造をなすように装着する。なお、半導体モジュール1を冷却装置30に装着した後、連結領域140を切断して第1の電極面110と第2の電極面120とを分離する。また、連結領域140は、半導体モジュール1にプリント基板60を装着後に分離してもよい。
本発明の実施形態の変形例に係る半導体モジュール1によれば、電気的な接続が強固であり、且つ低いコストで、半導体装置20と他の回路を一体化した半導体モジュール1を実現できる。また、半導体モジュール1は金属板10に半導体装置20を実装した構成であるため、半導体モジュール1を薄くできる。このため、半導体装置20が実装された第1及び第2の金属電極板11、12をプリント基板60の下などに配置することが可能で、省スペース化を実現できる。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
既に述べた実施形態の説明においては、半導体モジュール1が2の第1の金属電極板11と1の第2の金属電極板12とを有する例を示したが、図14(a)、図14(b)に示すように、半導体モジュール1が第1の金属電極板11と第2の金属電極板12を1ずつ有する構成であってもよい。図14(a)、図14(b)は、連結領域140を切り離す前の状態を示している。図15に、半導体装置20がダイオードである場合の図14(a)、図14(b)に示した半導体モジュール1の電気回路の例を示す。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…半導体モジュール
10…金属板
11…第1の金属電極板
12…第2の金属電極板
20…半導体装置
21…第1の主電極
22…第2の主電極
30…冷却装置
31…絶縁シート
41、42…固定用ネジ
43…絶縁ブッシュ
60…プリント基板
71、72…固定用ネジ
81、82…ジョイント
100…凸部
110…第1の電極面
111…第1の突起
120…第2の電極面
121…第2の突起
130…スリット
140…連結領域

Claims (9)

  1. スリットを挟んで同一平面レベルに配置された第1及び第2の電極面を有し、前記第1の電極面と前記第2の電極面とが前記スリットに架橋された連結領域によって部分的に連結された金属板を準備するステップと、
    第1の主電極を前記第1の電極面に、第2の主電極を前記第2の電極面に、半田リフローによってそれぞれ電気的に接続して、前記第1及び第2の主電極を有する半導体装置を前記金属板に実装するステップと、
    前記半導体装置を冷却する冷却装置を前記金属板に装着するステップと、
    前記冷却装置を前記金属板に装着するステップの後に、前記連結領域を切断して前記第1の電極面と前記第2の電極面とを分離するステップと
    を含むことを特徴とする半導体モジュールの製造方法。
  2. 前記連結領域の上面が、前記第1及び第2の電極面と異なる平面レベルにあることを特徴とする請求項1に記載の半導体モジュールの製造方法。
  3. 前記第1の電極面において前記第1の主電極との接続部分の周囲、及び前記第2の電極面において前記第2の主電極との接続部分の周囲に、それぞれ凸部を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体モジュールの製造方法。
  4. 前記連結領域を切断するステップの前に、前記半導体装置と電気的に接続される他の装置を実装した基板を、前記金属板と積層構造をなすように前記金属板に装着するステップを更に含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体モジュールの製造方法。
  5. 第1の電極面を有する第1の金属電極板と、
    前記第1の電極面と同一平面レベルに配置された第2の電極面を有する第2の金属電極板と、
    前記第1の電極面に接続された第1の主電極、及び前記第2の電極面に接続された第2の主電極を有する半導体装置と
    を備え、前記第1の金属電極板が前記第2の金属電極板に対向する領域から前記第2の金属電極板に向かう第1の突起を有し、前記第2の金属電極板が前記第1の金属電極板に対向する領域から前記第1の金属電極板に向かう第2の突起を有し、
    前記第1の突起と前記第2の突起が、前記第1の電極面と前記第2の電極面とを連結していた連結領域を切断して生じたことを特徴とする半導体モジュール。
  6. 前記第1の金属電極板及び前記第2の金属電極板に接続された冷却装置を更に備えることを特徴とする請求項に記載の半導体モジュール。
  7. 前記第1の電極面の表面において前記第1の主電極との接続部分の周囲に凸部が配置され、前記第2の電極面の表面において前記第2の主電極との接続部分の周囲に凸部が配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体モジュール。
  8. 前記第1及び第2の突起の先端が、前記第1及び第2の電極面と異なる平面に位置することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  9. 前記半導体装置を前記第1及び第2の金属電極板に固定する固定用ネジを介して前記半導体装置と電気的に接続する他の装置を実装した基板を更に備え、前記第1及び第2の金属電極板と積層構造をなすように、前記基板が前記第1及び第2の金属電極板に装着されていることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
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