JP5434770B2 - 把持装置と方法 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物を挟んで把持する把持装置と方法に関する。
把持装置は、例えば、台などに置かれた対象物を把持して別の位置まで搬送する産業用ロボットである。把持装置は、対象物を搬送するために対象物を把持する把持爪を有する。
図1は、把持装置の動作を説明する図である。この例では、対象物1は、円柱形状を有している。図1は、この円柱の軸方向から見た図である。図1では、複数の対象物1が、水平方向に配列されたものを、上下に複数段だけ積み重ねている(以下、段積みという)。
図1のように、段積みされている対象物を把持するために、次のように把持爪31a、31bを動作させることが考えられる。
まず、図1(A)のように、これから把持する目標対象物1の上方側に、1対の把持爪31a、31bを位置させる。
次に、図1(B)のように、1対の把持爪31a、31bを、下降させて、目標対象物1の両側にある隙間に入れる。
その後、図1(C)のように、1対の把持爪31a、31bを、互いに近接する方向に移動させることで、1対の把持爪31a、31bで目標対象物1を挟んで把持する。
以下の特許文献1には、円筒状の目標対象物を2本の把持爪で持ち上げる装置が開示されている。また、以下の特許文献2には、円筒状の目標対象物を吸着パットで持ち上げる装置が開示されている。
特許第2718356号 特開平11−139558号公報
しかし、図1に示す動作のように、対象物1を1つだけ把持して搬送するので、搬送効率が高くない。
そこで、本発明の目的は、一度に、複数の対象物を把持して搬送できるようにすることにある。
上記目的を達成するため、本発明によると、対象物を把持する把持装置であって、
対象物を挟んで把持する1対の把持爪と
1対の把持爪を動作可能に支持して空間内を移動する支持移動体と、を備え、
前記1対の把持爪は、支持移動体に対して往復動方向に駆動されることで、互いに近接して対象物を挟み、または、互いに離間して該対象物を解放するようになっており、
さらに、1対の把持爪の間に位置し、1対の把持爪が把持した対象物を保持する保持機構を備え、
1対の把持爪に把持された対象物が、当該把持から解放されるように前記保持機構内の奥側に移動させられて、当該奥側で保持機構に保持され、この状態で、1対の把持爪が、別の対象物を把持できるように構成されている、ことを特徴とする把持装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態によると、支持移動体の移動により、1対の把持爪に把持された対象物が、別の対象物に押し付けられることで、当該把持から解放されるように前記保持機構内の奥側に移動させられて、当該奥側で保持機構に保持され、この状態で、1対の把持爪が、別の対象物を把持できるように構成されている。
代わりに、1対の把持爪に把持された対象物を、保持機構内の奥側に移動させる移動装置を備え、
前記移動装置により、1対の把持爪に把持された対象物が、当該把持から解放されるように前記保持機構内の奥側に移動させられて、当該奥側で保持機構に保持され、この状態で、1対の把持爪が、別の対象物を把持できるように構成されていてもよい。
本発明の別の実施形態によると、前記把持爪が、複数対設けられ、
各対の把持爪を第1および第2の把持爪として、各対において、第1の把持爪には、第1の被駆動部が結合され、第2の把持爪には、第2の被駆動部が結合され、
各対の第1および第2の把持爪は、それぞれ、第1および第2の被駆動部を介して支持移動体に支持されており、
第1および第2の被駆動部が、支持移動体に対して前記往復動方向に駆動されることで、各対の第1および第2の把持爪が、支持移動体に対して前記往復動方向に駆動され、互いに近接して対象物を挟み、または、互いに離間して該対象物を解放できるようになっており、
各対の把持爪毎に、前記保持機構が設けられている。
また、上記目的を達成するため、本発明によると、上述の把持装置を用いた対象物の把持方法であって、
目標対象物に対して、支持移動体を位置決めし、
この状態で、1対または複数対の把持爪を、支持移動体に対して前記往復動方向に駆動することで、該1対または複数対の把持爪で、目標対象物を挟み、
1対または複数対の把持爪に把持された対象物を、当該把持から解放するように前記保持機構内の奥側に移動させ、当該奥側で保持機構により保持し、
この状態で、1対または複数対の把持爪で別の対象物を把持する、ことを特徴とする把持方法が提供される。
上述した本発明によると、1対の把持爪の間に位置し、1対の把持爪が把持した対象物を保持する保持機構を備え、1対の把持爪に把持された対象物が、当該把持から解放されるように前記保持機構内の奥側に移動させられて、当該奥側で保持機構に保持され、この状態で、1対の把持爪が、別の対象物を把持できるように構成されている。従って、一度に、複数の対象物を把持して搬送できる。
把持爪による把持動作を説明する図である。 (A)は、本発明の第1実施形態による把持装置の構成を示し、(B)は、(A)の部分拡大図である。 第1実施形態による把持方法を示すフローチャートである。 第1実施形態による把持方法を説明する図である。 (A)は、第2実施形態による構成図であり、(B)は、(A)のB−B矢視図である。 第2実施形態による把持方法を示すフローチャートである。 第2実施形態による把持方法を説明する図である。 図7に示す動作の続きを示す説明図である。 図8に示す動作の続きを示す説明図である。 移動装置の構成例を示す。 対象物を配列する台の構成図である。
[第1実施形態]
図2(A)は、本発明の第1実施形態による把持装置10の構成図である。把持装置10は、対象物1を把持する装置であって、1対の把持爪3a、3b、支持移動体7、および保持機構8を備える。図2(B)は、図2(A)における支持移動体7付近を示す部分拡大図である。
1対の把持爪3a、3bは、対象物1を挟んで支持する。この例では、各把持爪3a、3bは、図2(B)に示すように、対象物1を挟む方向(以下、挟持方向という)と交差(この例では、直交)する方向に延びているアクセス部分9と、該アクセス部9の先端から挟持方向の側に延びている把持部分11と、を有する。図2(B)の例では、把持部分11は、アクセス部9の先端において挟持方向の側にアクセス部分9から曲って延びている。対象物1を把持する時に、この把持部分11が、対象物1をより奥側(この例では、下方側)からも支持することができる。従って、対象物1をより安定して把持できる。この例では、把持部分11により、把持した対象物1が下方に落下することを防止できる。
支持移動体7は、1対の把持爪3a、3bを動作可能に支持して空間内を移動する。すなわち、支持移動体7は、目標対象物1を1対の把持爪3a、3bが挟んで把持できる位置へ移動させられる。この位置で、1対の把持爪3a、3bが当該対象物1を把持すると、この状態で、支持移動体7は、別の位置へ当該対象物1を搬送するように移動させられる。
1対の把持爪3a、3bは、支持移動体7に対して往復動方向に駆動されることで、互いに近接して対象物1を挟み、または、互いに離間して該対象物1を解放するようになっている。好ましくは、前記往復動方向は、挟持方向に対して斜めの方向である。
保持機構8は、1対の把持爪3a、3bの間に位置し、1対の把持爪3a、3bが把持した対象物1を保持する。保持機構8は、対象物1を挟むことができるように対向する1対の対向部12を有する。各対向部12は、図2(B)に示すように、アクセス部9と平行に延びている保持部分14と、該保持部分14の先端から挟持方向と反対側に保持部分14から斜めに曲って延びている屈曲部分16と、を有する。
保持機構8により次の動作が可能となる。1対の把持爪3a、3bに把持された対象物1が、当該把持から解放されるように保持機構8内の奥側に移動させられて、当該奥側で保持機構8に保持され、この状態で、1対の把持爪3a、3bが、別の対象物1を把持できるように構成されている。
第1実施形態では、支持移動体の移動により、1対の把持爪3a、3bに把持された対象物1が、別の対象物1に押し付けられることで、当該把持から解放されるように保持機構8内の奥側に移動させられて、当該奥側で保持機構8に保持され、この状態で、1対の把持爪3a、3bが、別の対象物1を把持できるように構成されている、詳しくは、図4を参照して後述する。
支持移動体7には、ガイドレール13が設けられる。このガイドレール13を介して、第1および第2の被駆動部15a、15bが支持移動体7に取り付けられる。第1の被駆動部15aには、一方の把持爪3aが結合され、第2の被駆動部15bには、他方の把持爪3bが結合されている。この構成で、ガイドレール13は、把持爪3a、3bの被駆動部15a、15bを支持しながら、往復動方向における被駆動部15a、15b(すなわち、把持爪3a、3b)の移動を案内する。
被駆動部15a、15bは、図示しないアクチュエータにより往復動方向に駆動されることで、往復動方向に移動する。アクチュエータは、支持移動体7に設けられてよい。アクチュエータは、例えば、伸縮動作により把持爪3a、3bを往復動方向に駆動する空圧または油圧によるシリンダ装置であってよい。代わりに、アクチュエータは、サーボモータと、該サーボモータのトルクを往復動方向の駆動力に変換する変換機構(例えばラックとピニオン)とにより構成されてもよい。
支持移動体7は、3次元空間内を移動させられる。支持移動体7の移動は、例えば、図2(A)に示す多関節ロボットとしての把持装置10により実行されてよい。この場合、把持装置10は、図2(A)の例では、第1〜第4のアーム17a〜17d、および第1〜第3の関節19a〜19cを備える。第1のアーム17aには、支持移動体7が結合されている。また、第1のアーム17aは、第1の関節19aを介して第2のアーム17bに連結されているとともに、第1の関節19aの回転軸C1(図2(A)の紙面と垂直な軸)周りに第2のアーム17bに対して回転可能である。第2のアーム17bは、第2の関節19bを介して第3のアーム17cに連結されているとともに、第2の関節19bの回転軸C2(図2(A)の紙面と垂直な軸)周りに第3のアーム17cに対して回転可能である。第3のアーム17cは、第3の関節19cを介して第4のアーム17dに連結されているとともに、第3の関節19cの回転軸C3(図2(A)の紙面と垂直な軸)周りに第4のアーム17dに対して回転可能である。第4のアーム17dは、自身の中心軸である回転軸C4の周りに回転可能に設置台18に支持されている。第1〜第4のアーム17a〜17dは、それぞれ、回転軸C1〜C4周りに、図示しないアクチュエータにより回転駆動される。
第1実施形態による把持装置10を用いた対象物1の把持方法を説明する。図3は、把持方法を示すフローチャートである、図4は、把持方法の説明図である。
ステップS1において、図4(A)のように、複数の対象物1を、隙間をもって配列する。図4(A)の例では、配列した複数の対象物1を2段に積み重ねている。
ステップS2において、これら対象物1のうち1つの目標対象物1に対して、図4(A)のように支持移動体7を位置決めする。
この例では、1対の対向部12の屈曲部分16の間に、対象物1が位置するように支持移動体7を位置決めする。ここで、2つの屈曲部分16は、挟持方向と反対側に屈曲しているので、屈曲部分16の間の空間が広くなっている。これにより、1対の対向部12の屈曲部分16の間に対象物1を位置させることが容易となる。
ステップS3において、ステップS2で支持移動体7を位置決めした状態で、図4(B)のように、1対の把持爪3a、3bを、前記往復動方向に駆動することで、1対の把持爪3a、3bを、前記隙間の奥側へ移動させ、目標対象物1を挟む。すなわち、図4(B)のように、1対の把持爪3a、3bは、ガイドレール13に沿って互いに近接する往復動方向(斜め下方)に移動させられることで、目標対象物1を挟んで把持する。
ステップS4において、図4(C)のように、支持移動体7を移動させて、把持爪3a、3bで把持している対象物1を別の対象物1の上面に載せる。
ステップS5において、図4(D)のように、1対の把持爪3a、3bを、前記往復動方向に駆動することで、互いに離間させる。これにより、把持爪3a、3bで把持している対象物1が把持爪3a、3bから解放されるが、1対の対向部12(1対の屈曲部分16)の間に保持される。
ステップS6において、支持移動体7を、1対の対向部12の間の対象物1が乗っている前記別の対象物1へ向けて(この例では下方に)移動させる。これにより、図4(E)のように、ステップS3で把持した対象物1が、屈曲部分16に案内されながら、前記別の対象物1に押し上げられて保持機構8(1対の対向部12)の奥側に移動させられ、当該奥側で保持機構8に保持される。
ステップS7において、1対の把持爪3a、3bを、前記往復動方向に駆動することで、1対の把持爪3a、3bが、前記別の対象物1を挟む。すなわち、図4(F)のように、1対の把持爪3a、3bは、ガイドレール13に沿って互いに近接する往復動方向(斜め下方)に移動させられることで、対象物1を挟んで把持する。
図4で示す動作のように、保持機構8で対象物1を保持した状態で、把持爪3a、3bで別の対象物1を把持する。従って、複数の対象物1を同時に搬送することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態において、以下で説明する以外の点は、第1実施形態と同じである。
図5(A)は、第2実施形態による支持移動体7の付近を示す。図5(B)は、図5(A)のB−B矢視図である。なお、図5(B)において、段積みされた対象物1のうち、最上段の4つの対象物1のみを一点鎖線で描いている。
第2実施形態によると、上述した把持爪が、複数対設けられる。すなわち、把持装置10は、複数対の把持爪3a、3b、4a、4b、5a、5b、6a、6bを備える。この場合、把持爪の各対毎に、保持機構8が設けられる。
各対の把持爪を第1および第2の把持爪として、各対において、第1の把持爪3a、4a、5a、6aは、第1の被駆動部15aに結合され、第2の把持爪3b、4b、5b、6bは、第2の被駆動部15bに結合されている。第1および第2の被駆動部15a、15bが前記往復動方向に駆動されることで、各対の第1および第2の把持爪は、互いに近接して対象物1を挟み、または、互いに離間して該対象物1を解放できるようになっている。
各被駆動部15a、15bは、ガイドレール13に移動可能に直接支持される被支持部分21と、被支持部分21の下部に結合されている板状部分23とを有する。この板状部分23の下面に、複数の把持爪3a、4a、5a、6aまたは3b、4b、5b、6bが結合されている。
図5(B)に示すように、把持爪の複数対(例えば、把持爪3a、3bからなる対と、把持爪4a、4bからなる対)は、挟持方向と交差(この例では、直交)する水平方向にずれている。これにより、複数対の把持爪は、互いに干渉することなく、後述するように、それぞれ、複数の対象物1を同時に把持することができる。
同様に、各対の保持機構8は、挟持方向と交差(この例では、直交)する水平方向にずれている。
図5の例では、複数対の把持爪3a、3b、4a、4b、5a、5b、6a、6b、およびこれらの対にそれぞれ設けられた複数の保持機構8を1組として、2組が、挟持方向と直交する方向に離れて設けられている。これにより、把持装置10は、円柱状の対象物1の長手方向両側を把持できるので、各対象物1を安定して把持し保持できる。
第2実施形態による把持装置10を用いた対象物の把持方法を説明する。図6は、把持方法を示すフローチャートである、図7(A)〜図9(F)は、把持方法の説明図である。
ステップS11において、図7(A)のように、複数の対象物1を、隙間をもって配列する。図7(A)の例では、配列した複数の対象物1を3段に積み重ねている。
ステップS12において、これら対象物1のうち複数の目標対象物1に対して、図7(A)のように支持移動体7を位置決めする。
この例では、複数の保持機構8(複数対の対向部12)の屈曲部分16の間に、それぞれ、複数の対象物1が位置するように支持移動体7を位置決めする。ここで、各保持機構8(各対の対向部12)の2つの屈曲部分16は、挟持方向と反対側に屈曲しているので、屈曲部分16の間の空間が広くなっている。これにより、各保持機構8の屈曲部分16の間に対象物1を位置させることが容易となる。
ステップS13において、ステップS12で支持移動体7を位置決めした状態で、図7(B)のように、複数対の把持爪を、前記往復動方向に駆動することで、各対の把持爪3a、3bを、前記隙間の奥側へ移動させ、目標対象物1を挟む。すなわち、図7(B)のように、複数対の把持爪は、ガイドレール13に沿って互いに近接する往復動方向(斜め下方)に移動させられることで、複数の目標対象物1を同時に挟んで把持する。
ステップS14において、図8(C)のように、支持移動体7を移動させて、複数対の把持爪で把持している複数の対象物1を、それぞれ、複数の別の対象物1の上面に載せる。
ステップS15において、図8(D)のように、各対の把持爪を、前記往復動方向に駆動することで、互いに離間させる。これにより、各対の把持爪で把持している対象物1が把持爪から解放されるが、各対の対向部12(図8(D)では、対向部12の屈曲部分16)の間に保持される。
ステップS16において、図9(E)のように、支持移動体7を、各対の対向部12(図8(D)では、対向部12の屈曲部分16)の間の対象物1が乗っている前記別の対象物1へ向けて(この例では下方に)移動させる。これにより、ステップS13で把持した複数の対象物1が、それぞれ、屈曲部分16に案内されながら、前記別の対象物1に押し上げられて、複数の保持機構8の奥側に移動させられ、当該奥側で保持機構8に保持される。
ステップS17において、複数対の把持爪3a、3bを、前記往復動方向に駆動することで、複数対の把持爪3a、3bが、それぞれ、前記複数の別の対象物1を挟む。すなわち、図9(F)のように、複数対の把持爪は、ガイドレール13に沿って互いに近接する往復動方向(斜め下方)に移動させられることで、複数の別の目標対象物1を同時に挟んで把持する。
図7(A)〜図9(F)で示す動作のように、複数の保持機構8で対象物1を保持した状態で、複数対の把持爪で複数の別の対象物1を把持する。従って、多くの対象物1を同時に搬送することができる。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記の変更例1〜6を単独でまたは適宜組み合わせて採用してもよい。下記の変更例1〜6において、下記で述べない点は、上述と同じであってよい。
(変更例1)
各保持機構8は、上述の1対の対向部12に加えて、1対の把持爪に把持された対象物1を、保持機構8内の奥側に移動させる移動装置を備えていてもよい。この場合には、移動装置により、1対の把持爪に把持された対象物1が、当該把持から解放されるように保持機構8内の奥側に移動させられて、当該奥側で保持機構8に保持され、この状態で、1対の把持爪が、別の対象物1を把持できるように構成されている。
このような移動装置27は、例えば、図10に示すものであってよい。図10の例では、移動装置27は、支持移動体7に取り付けられ、空圧や油圧などで伸縮するシリンダ装置28と、シリンダ装置28の先端部(例えば、ピストンの先端部)に設けられた吸着パッド29とを有している。吸着パッド29は、図示しない吸引源からの吸引により対象物1に吸着する。
この構成で、図10(A)のように1対の把持爪3a、3bが対象物1を把持した状態で、当該対象物1に吸着パッド29が吸着し、この状態で、図10(B)のように、シリンダ装置28が縮む(ピストンが後退する)ことで、1対の把持爪3a、3bに把持された対象物1が、当該把持から解放されるように保持機構8内の奥側に移動させられて、当該奥側で保持機構8に保持される。この状態で、1対の把持爪3a、3bは、別の対象物1を挟んで把持することができる。
移動装置は、他の構成を有するものであってもよい。例えば、図2(B)の紙面に直交する方向に、対象物1を挟んで保持する1対の保持爪を設け、この保持爪が、保持機構8の奥側へ移動できるようにしてもよい。
なお、移動装置により、1対の把持爪に把持された対象物1を保持機構8内の奥側に移動させる時に、当該対象物1が当該把持から解放されるようにするためには、当該把持の力を小さくしておくのがよい。
代わりに、把持部分11が、対象物1を下方から支持することで当該対象物1を把持し、把持爪が挟持方向に対象物1を押し付けないようにしてもよい。これにより、移動装置により、1対の把持爪に把持された対象物1を保持機構8内の奥側に移動させる時に、当該対象物1が当該把持から解放される。
上述のような移動装置を、第2実施形態で採用する場合には、把持爪の各対毎に移動装置を設ける。
(変更例2)
保持機構8は、図4(B)において、紙面と直交する方向においても、(好ましくは、多少の隙間をもって)対象物1を挟んで保持するようにしてもよい。これにより、図4(B)の紙面と直交する方向に対象物1が保持機構8から外れることを防止できる。
(変更例3)
第1実施形態または第2実施形態において、図11(A)のように、複数の対象物1が置かれる台25に、複数の溝25aを一定の間隔で形成していてもよい。各溝25aは、対象物1の形状に整合(一致)する形状を有する。これら溝25aに、図11(B)のように、それぞれ、最下段の複数の対象物1を入れて配列する。これにより、各段において、水平方向に隣接する対象物1の隙間を、精度よく一定にすることができる。
(変更例4)
上述の各実施形態では、対象物1は、円柱形状のものであったが、本発明によると、対象物1は、他の形状(例えば、角柱形状)を有するものであってもよい。なお、対象物1は、円柱や角柱などの柱状でなくてもよい。
(変更例5)
上述の各実施形態では、目標対象物1が水平方向に配列されているので、目標対象物1から見て上側に支持移動体7を位置決めした状態で、1対のまたは各対の把持爪を互いに近接させ、これにより、1対のまたは各対の把持爪で目標対象物1を挟んで把持した。代わりに、目標対象物1が水平方向以外の方向に配列されている場合において、目標対象物1から見て他の側(例えば、対象物1の配列方向が鉛直方向である場合には、水平方向一方側)に支持移動体7を位置決めした状態で、1対のまたは各対の把持爪を互いに近接させ、これにより、1対のまたは各対の把持爪で目標対象物1を挟んで把持してもよい。
(変更例6)
上述の第1実施形態では、保持機構8は、1つの対象物1を保持したが、2つ以上の対象物1を保持してもよい。この場合、上述と同様に、次のように動作する。
まず、第1実施形態のように、保持機構8内で第1の対象物1を保持する。
この状態で、第1実施形態のように、1対の把持爪3a、3bで第2の対象物1を把持する。
次いで、支持移動体7を移動させて、把持爪3a、3bで把持している第2の対象物1を第3の対象物1の上面に載せる。
この状態で、1対の把持爪3a、3bを、前記往復動方向に駆動することで、互いに離間させる。これにより、把持爪3a、3bで把持している第2の対象物1が把持爪3a、3bから解放されるが、1対の対向部12(1対の屈曲部分16)の間に保持される。
次いで、支持移動体7を、1対の対向部12の間の対象物1が乗っている第3の対象物1へ向けて移動させる。これにより、把持した第2の対象物1が、屈曲部分16に案内されながら、第3の対象物1に押し上げられて保持機構8の奥側に移動させられ、当該奥側で保持機構8に保持される。この時、第1の対象物1は第2の対象物1に押し上げられて保持機構8のより奥側に移動させられる。これにより、第1および第2の対象物1が保持機構8に保持される。
この状態で、1対の把持爪3a、3bで第3の対象物1を挟んで把持することができる。
同様に、上述の第2実施形態の各保持機構8が、2つ以上の対象物1を保持してもよい。
1 対象物、3a、3b、4a、4b、5a、5b、6a、6b 把持爪、7 支持移動体、8 保持機構、9 アクセス部、10 把持装置、11 把持部分、12 対向部、13 ガイドレール、14 保持部分、15a、15b 被駆動部、16 屈曲部分、17a、〜17d アーム、18 設置台、19a〜19c 関節、21 被支持部分、23 板状部分、25 台、25a 溝、27 移動装置、28 シリンダ装置、29 吸着パッド

Claims (5)

  1. 対象物を把持する把持装置であって、
    対象物を挟んで把持する1対の把持爪と
    1対の把持爪を動作可能に支持して空間内を移動する支持移動体と、を備え、
    前記1対の把持爪は、支持移動体に対して往復動方向に駆動されることで、互いに近接して対象物を挟み、または、互いに離間して該対象物を解放するようになっており、
    さらに、1対の把持爪の間に位置し、1対の把持爪が把持した対象物を保持する保持機構を備え、
    1対の把持爪に把持された対象物が、当該把持から解放されるように前記保持機構内の奥側に移動させられて、当該奥側で保持機構に保持され、この状態で、1対の把持爪が、別の対象物を把持できるように構成されている、ことを特徴とする把持装置。
  2. 支持移動体の移動により、1対の把持爪に把持された対象物が、別の対象物に押し付けられることで、当該把持から解放されるように前記保持機構内の奥側に移動させられて、当該奥側で保持機構に保持され、この状態で、1対の把持爪が、別の対象物を把持できるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の把持装置。
  3. 1対の把持爪に把持された対象物を、保持機構内の奥側に移動させる移動装置を備え、
    前記移動装置により、1対の把持爪に把持された対象物が、当該把持から解放されるように前記保持機構内の奥側に移動させられて、当該奥側で保持機構に保持され、この状態で、1対の把持爪が、別の対象物を把持できるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の把持装置。
  4. 前記把持爪が、複数対設けられ、
    各対の把持爪を第1および第2の把持爪として、各対において、第1の把持爪には、第1の被駆動部が結合され、第2の把持爪には、第2の被駆動部が結合され、
    各対の第1および第2の把持爪は、それぞれ、第1および第2の被駆動部を介して支持移動体に支持されており、
    第1および第2の被駆動部が、支持移動体に対して前記往復動方向に駆動されることで、各対の第1および第2の把持爪が、支持移動体に対して前記往復動方向に駆動され、互いに近接して対象物を挟み、または、互いに離間して該対象物を解放できるようになっており、
    各対の把持爪毎に、前記保持機構が設けられている、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の把持装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の把持装置を用いた対象物の把持方法であって、
    目標対象物に対して、支持移動体を位置決めし、
    この状態で、1対または複数対の把持爪を、支持移動体に対して前記往復動方向に駆動することで、該1対または複数対の把持爪で、目標対象物を挟み、
    1対または複数対の把持爪に把持された対象物を、当該把持から解放するように前記保持機構内の奥側に移動させ、当該奥側で保持機構により保持し、
    この状態で、1対または複数対の把持爪で別の対象物を把持する、ことを特徴とする把持方法。
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