JP5433056B2 - 中空パネル部材および中空パネル - Google Patents

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Description

本発明は、中空パネル部材および中空パネルに関する。
従来、様々な分野において、金属(合金含む)等からなる中空パネル部材およびこれを複数枚連結して形成した広幅の中空パネルが使用されている。例えば、トラック等の車両の荷台に設けられる背面や側面のドアパネル、アオリ、間仕切り板あるいは天井等の荷台壁には、車両の軽量化のため、アルミニウム合金製の中空パネル部材を複数枚連結した中空パネルが使用されている。この種の中空パネルを構成する単位となる中空パネル部材としては、具体的には、下記の中空パネル部材が公知である。
例えば、特許文献1には、略平行に配された表裏一体のメインパネル部と、メインパネル部の一端に配された凸端部と、他端に配された凹端部を有する中空パネル部材が開示されている。この中空パネル部材同士の連結は、凸端部と凹端部とを互いに部材の面方向にて嵌合させることにより行われる。上記のように、これまでの嵌合構造・嵌合手法は、中空パネル部材を部材の面方向に接近するように移動させて嵌合するものがほとんどである。他にも以下に示すような嵌合構造・嵌合手法も提案されている。
例えば、特許文献2には、一方の側壁に設けられた嵌合部と、他方の側壁に設けられた被嵌合部とを有する中空パネル部材が開示されている。この中空パネル部材において、嵌合部は、一方の側壁から略垂直に突出する第1スライド板および第2スライド板を有している。被嵌合部は、他方の側壁から略垂直に突出する第1ガイド板および第2ガイド板を有している。この中空パネル部材同士の連結は、概略、ガイド板表面に対してスライド板を傾斜させた状態で各スライド板の先端部を各ガイド板表面に当接させ、各ガイド板上にて各スライド板をスライドさせる工程と、スライドさせた各スライド板を各ガイド板に重ね合わせるために上記傾斜角の分だけ回転させる工程とを経て行われる。
また、特許文献3には、パネル連結端の両側壁側に先端側に伸長する係止板および支持板と、係止板の基端側と支持板の基端側とを連結する連結板とを有する中空パネル部材が開示されている。この中空パネル部材において、係止板は、先端側の内側面に形成された係止片を有している。支持板は、基端側の外側面に形成された係止溝部を有している。この中空パネル部材同士の連結は、概略、互いに連結方向と交差する方向に位置をずらして中空パネル部材同士を配置する工程と、上記配置した中空パネル部材同士を部材の面方向に接近するように移動させる工程と、上記接近させた中空パネル部材同士を部材の厚み方向に接近するように移動させ、係止片を係止溝部に係止させる工程とを経て行われる。
特許第3757230号 特許第4330969号 特開2007−302013号公報
しかしながら、凸端部と凹端部と互いに嵌合させる構造は、形状の異なる凸端部と凹端部とを形成する必要がある。また、上記嵌合構造は、嵌合部分の剛性を確保するため凸端部の長さを比較的長く形成する必要がある。そのため、上記嵌合構造は、嵌合部分の断面積が増加し、使用材料が多くなりがちである。また、複数枚の中空パネル部材を嵌合装置にて同時に連結して中空パネルを得るためには、上記嵌合装置は、嵌合部分の寸法にパネル枚数を乗じた分のストロークを必要とする。このようなストロークは、できる限り少ない方が中空パネルの製造上有利である。
また、その他の嵌合構造は、部材の面方向への移動以外に回転を伴ったり、部材の面方向および厚み方向の移動といった2段階の移動を行ったりしなければ、複数の中空パネル部材同士を嵌合させることができない。さらに、ピン等の接合部材も別途必要とする。そのため、これらの嵌合構造は、嵌合方法が複雑になるという問題がある。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、従来に比べ、嵌合部分の材料使用量を削減しやすく、複数枚のパネルを同時嵌合する際のストロークを少なくでき、嵌合方法が簡易な中空パネル部材、また、これを用いた中空パネルを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、嵌合部を介して複数枚連結することにより広幅の中空パネルを構成するための中空パネル部材であって、略平行に配置された表裏一対のメインパネル部と、該メインパネル部における部材の幅方向の両端の少なくとも一方に設けられた上記嵌合部とを有しており、
上記嵌合部は、同形状のもの同士で嵌合可能な形状を有しており、その断面形状において、部材の厚み方向内方に延びる第一脚部と、該第一脚部よりも部材の面方向外方に位置をずらして上記第一脚部と略平行に上記第一脚部と同方向に延びる第二脚部と、上記第一脚部における部材の面方向内方側の面とのなす角が90°未満である傾斜連結面部を有するとともに上記一対のメインパネル部の各内面にその両端がそれぞれ連結している傾斜連結片と、脚基端側に配置された上記メインパネル部における部材の幅方向の端部から上記メインパネル部の延長方向に延びる第一延長片とを有しており、上記第一脚部は上記傾斜連結片の上記傾斜連結面部から延びているとともに、上記第二脚部は上記第一延長片から延びており、
連結すべき一対の上記嵌合部のうち、一方の嵌合部における上記第一脚部の先端部と他方の嵌合部における上記第二脚部の先端部とは互いに係止可能な形状に形成されているとともに、一方の嵌合部における上記第二脚部の先端部と他方の嵌合部における上記第一脚部の先端部とは互いに係止可能な形状に形成されていることを特徴とする中空パネル部材にある(請求項1)。
本発明の他の態様は、上記中空パネル部材を複数枚有し、隣接する中空パネル部材同士の上記嵌合部同士が嵌合されることによって連結されていることを特徴とする中空パネルにある(請求項10)。
上記中空パネル部材は、上記のように、メインパネル部における部材の幅方向の両端の少なくとも一方に嵌合部を備えたものであり、隣り合う中空パネル部材の嵌合部同士を嵌合させることにより連結して広幅の中空パネルを構成する単位になるものである。
そして、上記中空パネル部材は、上記のように、特定構造の嵌合部を有している。そのため、上記中空パネル部材は、嵌合部を介して複数枚連結することにより広幅の中空パネルを構成する場合に、連結すべき一対の嵌合部を、部材の厚み方向において互いの第一脚部および第二脚部の脚側面を対面させて相対移動させることによって嵌合することが可能である。連結すべき一対の嵌合部同士が嵌合した状態では、一方の嵌合部における第一脚部の先端部と他方の嵌合部における第二脚部の先端部とが互いに係止される。また、一方の嵌合部における第二脚部の先端部と他方の嵌合部における第一脚部の先端部とが互いに係止される。
このように、上記中空パネル部材は、連結すべき一対の嵌合部同士が同形状であっても、部材の厚み方向一方向だけの平行移動によって嵌合することができる。そのため、上記中空パネル部材は、異形状の凸端部と凹端部とを嵌合させる従来の中空パネル部材に比べ、嵌合部分の断面積を小さくしやすく、嵌合部分の材料使用量を削減しやすい。また、上記中空パネル部材は、部材の厚み程度のストロークがあれば複数枚のパネルを同時嵌合することができるので、複数枚の中空パネル部材を同時嵌合する際のストロークを少なくすることが可能である。また、上記中空パネル部材は、従来のように、複数の移動を組み合わせることによって中空パネル部材同士を嵌合する必要がないので、嵌合方法も簡易である。
ここで、上記中空パネル部材において、上記嵌合部は、第一脚部における部材の面方向内方側の面とのなす角が90°未満である傾斜連結面部を有するとともに上記一対のメインパネル部の各内面にその両端がそれぞれ連結している傾斜連結片と、脚基端側に配置されたメインパネル部における部材の幅方向の端部からメインパネル部の延長方向に延びる第一延長片とをさらに有しており、第一脚部は、傾斜連結片の傾斜連結面部から延びており、第二脚部は、第一延長片から延びている構成とされている。
そのため、上記中空パネル部材は、傾斜連結片によって嵌合部の剛性が向上する。また、連結すべき一対の嵌合部のうち、一方の嵌合部の第一脚部における部材の面方向内方側に他方の嵌合部の第二脚部を配し、一方の嵌合部の第二脚部における部材の面方向内方側に他方の嵌合部の第一脚部を配しやすくなる。そのため、上記中空パネル部材は、連結すべき一対の嵌合部を、部材の厚み方向において互いの第一脚部および第二脚部における部材の面方向内方側の面同士を対面させて相対移動させることによって嵌合することが可能となる。それ故、上記中空パネル部材は、連結すべき一対の嵌合部同士の確実な嵌合に寄与することができる。
上記中空パネルは、上記特定構造の嵌合部を有する中空パネル部材を複数枚有し、隣接する中空パネル部材同士の嵌合部同士が嵌合されることによって連結されている。そのため、上記中空パネルは、嵌合部分の材料使用量を削減しやすく、複数枚の中空パネル部材を同時嵌合する際のストロークを少なくでき、嵌合方法も簡易である。
実施例1における、中空パネル部材の斜視図である。 実施例1における、中空パネル部材のメインパネル部における部材の幅方向の両端のうちの一方に形成した嵌合部の構造を示す断面図である。 実施例1における、中空パネル部材のメインパネル部における部材の幅方向の両端のうちの他方に形成した嵌合部の構造を示す断面図である。 (a)は実施例1における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させる前の状態を示す説明図、(b)は実施例1における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させた状態を示す説明図である。 実施例2における、中空パネル部材の斜視図である。 (a)は実施例3における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させる前の状態を示す説明図、(b)は実施例3における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させた状態を示す説明図である。 (a)は実施例4における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させる前の状態を示す説明図、(b)は実施例4における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させた状態を示す説明図である。 (a)は実施例5における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させる前の状態を示す説明図、(b)は実施例5における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させた状態を示す説明図である。 (a)は実施例6における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させる前の状態を示す説明図、(b)は実施例6における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させた状態を示す説明図である。 実施例6において、連結すべき一対の嵌合部同士が嵌合した状態で一対の嵌合部に曲げが負荷された場合について説明するための説明図である。 (a)は実施例7における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させる前の状態を示す説明図、(b)は実施例7における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させた状態を示す説明図である。 実施例7において、連結すべき一対の嵌合部同士が嵌合した状態で一対の嵌合部に曲げが負荷された場合について説明するための説明図である。 (a)は実施例8における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させる前の状態を示す説明図、(b)は実施例8における、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させた状態を示す説明図である。 実施例8において、連結すべき一対の嵌合部同士が嵌合した状態で一対の嵌合部に曲げが負荷された場合について説明するための説明図である。
上記中空パネル部材は、1枚の中空パネル部材において、メインパネル部における部材の幅方向の両端に嵌合部を有する構成、メインパネル部における部材の幅方向の一方の端部にのみ嵌合部を有するが、他方の端部には嵌合部を有しない構成のいずれかをとることができる。前者の構成を有する中空パネル部材は、主に、広幅の中空パネルの中間に配置される中空パネル部材として使用することができる。後者の構成を有する中空パネル部材は、主に、広幅の中空パネルの端部に配置される中空パネル部材として使用することができる。
上記「嵌合部の断面形状」は、部材の幅方向(部材の短手方向)に沿って嵌合部を切断したときの断面形状を意味する。また、上記「連結すべき一対の嵌合部」は、中空パネル部材同士を連結する際における一方の中空パネル部材が有する嵌合部と、連結相手となる他方の中空パネル部材が有する嵌合部とを意味し、互いに対となるものである。
また、上記中空パネル部材の幅方向でみて、部材の厚み方向に平行な中心線の方向側を部材の面方向内方、これと反対の方向側を部材の面方向外方とする。また、上記中空パネル部材の厚み方向でみて、部材の面方向に平行な中心線の方向側を部材の厚み方向内方、これと反対の方向側を部材の厚み方向外方とする。
上記中空パネル部材は、一対のメインパネル部の間に、これらを繋ぐリブを有することができる。これにより、メインパネル部の平面度と面圧強度を高め、中空パネル部材および中空パネル全体の剛性を高めることができる。上記中空パネル部材は、押し出し用のアルミニウム合金素材を用いて、押出成形により製造することができる。なお、上記中空パネル部材は、アルミニウム合金素材以外にも、他の押し出し可能な金属(合金含む)素材やプラスチック素材等によって形成することも可能である。また、一対のメインパネル部の外面間の距離、すなわち、部材の厚みは、例えば、15〜40mm程度とすることができる。
上記中空パネル部材において、嵌合部は、メインパネル部における部材の幅方向の両端に設けられており、パネル断面において、部材の厚み方向に平行な中心線を軸として線対称となる形状に形成することができる(請求項2)。
この場合には、メインパネル部における部材の幅方向の一方の端部に設けられた嵌合部が有する第一脚部および第二脚部と、他方の端部に設けられた嵌合部が有する第一脚部および第二脚部とは、ともに同方向を向く。そのため、複数枚の中空パネル部材を連結する場合には、隣り合う中空パネル部材同士の表裏を互いに反転させて配置することにより、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させることができる。
また、上記中空パネル部材において、嵌合部は、メインパネル部における部材の幅方向の両端に設けられており、パネル断面において、部材の中心を対称点として点対称となる形状に形成することもできる(請求項2)。
この場合には、メインパネル部における部材の幅方向の一方の端部に設けられた嵌合部が有する第一脚部および第二脚部と、他方の端部に設けられた嵌合部が有する第一脚部および第二脚部とは、互いに反対方向を向く。そのため、複数枚の中空パネル部材を連結する場合には、隣り合う中空パネル部材同士の表裏を互いに同じ向きに配置することにより、連結すべき一対の嵌合部同士を嵌合させることができる。それ故、この場合は、中空パネルのパネル面性状を均一にしやすい利点がある。また、この場合は、複数枚の中空パネル部材を連結する際に、隣り合う中空パネル部材同士の表裏を反転させる必要がない。そのため、この場合は、上記部材の厚み方向に連結すべき嵌合部同士を近接させて嵌合させることが可能なことも相まって、嵌合作業性に優れる利点もある。なお、上記にいう「パネル断面」は、部材の幅方向(部材の短手方向)に沿って切断したときの断面を意味する。
上記中空パネル部材において、第一脚部における部材の面方向内方の面と傾斜連結片の傾斜連結面部との間のなす角は、好ましくは20°〜70°程度、より好ましくは25°〜65°程度、さらに好ましくは、30°〜60°程度に設定するのがよい。上記のなす角の範囲内は、押し出し製造性、嵌合部の断面積の増加抑制効果のバランスに優れるからである。なお、上記のなす角は、後述する図2、図3に示される角αを指す。
上記中空パネル部材において、第一脚部は、その先端部における部材の面方向内方側の面から部材の面方向内方に向けて形成した第一突起部を有し、第二脚部は、その先端部における部材の面方向内方側の面から部材の面方向内方に向けて形成した第二突起部を有する構成とすることができる(請求項)。
この場合には、連結すべき一対の嵌合部同士が嵌合した状態では、一方の嵌合部における第一脚部の第一突起部と他方の嵌合部における第二脚部の第二突起部とが互いに係止される。また、一方の嵌合部における第二脚部の第二突起部と他方の嵌合部における第一脚部の第一突起部とが互いに係止される。そのため、この場合は、各突起部同士の掛け合わせによって確実な嵌合に寄与することができる。
上記中空パネル部材において、第一突起部は、脚先端側に行くに従って脚の厚みが小さくなるよう傾斜した傾斜先端面を有する構成とすることができる(請求項)。
この場合には、連結すべき一対の嵌合部同士の嵌合時に、一方の嵌合部における第一突起部の傾斜先端面に他方の嵌合部における第二突起部が当接し、上記傾斜先端面によって第二突起部が案内される。そして、各突起部同士が掛け合わせによって係止される。また、一方の嵌合部における第二突起部が他方の嵌合部における第一突起部の傾斜先端面に当接し、上記傾斜先端面によって第二突起部が案内される。そして、各突起部同士が掛け合わせによって係止される。そのため、この場合は、部材の厚み方向の嵌合作業を滑らかに行うことが可能な中空パネル部材が得られる。
なお、傾斜先端面と部材の厚み方向とのなす角は、好ましくは10°〜45°程度、より好ましくは12°〜30°程度、さらに好ましくは15°〜20°程度に設定するのがよい。上記のなす角の範囲内は、部材の厚み方向の嵌合作業性、掛け合わせによる係止効果のバランスに優れるからである。なお、上記のなす角は、後述する図2および図3に示すように、傾斜先端面と部材の厚み方向との間に形成される先端角βを指す。
上記中空パネル部材において、上記嵌合部における第一脚部と第二脚部との間の距離は、好ましくは5〜40mm程度、より好ましくは10〜15mm程度とすることができる。この場合には、連結すべき一対の嵌合部同士が嵌合した状態で一対の嵌合部に曲げが負荷された際に、嵌合箇所がより外れ難くなる利点がある。
上記中空パネル部材において、上記嵌合部の長さは、好ましくは10〜50mm程度、より好ましくは10〜30mm程度とすることができる。この場合には、連結すべき一対の嵌合部同士が嵌合した状態で一対の嵌合部に曲げが負荷された際に、嵌合箇所がより外れ難くなる利点がある。なお、上記嵌合部の長さは、中空パネル部材同士を連結したときに、一方のパネル面に表れる嵌合部による線と、他方のパネル面に表れる嵌合部による線との間の部材の面方向の距離を意味する。
上記中空パネル部材において、傾斜連結片は、傾斜連結面部における部材の面方向内方側の端部から第一脚部と略平行かつ同方向に延びる第一連結面部と、傾斜連結面部における部材の面方向外方側の端部から第一脚部と略平行かつ反対方向に延びる第二連結面部とを有する構成とすることができる(請求項)。
この場合には、傾斜連結片を有する嵌合部の長さを過度に長くせずに済む。また、この場合は、連結すべき一対の嵌合部同士の嵌合時に、一方の嵌合部における第一脚部および第二脚部と他方の嵌合部における傾斜連結片とが互いに干渉し難くなる。また、この場合は、一方の嵌合部における傾斜連結片と他方の嵌合部における第一脚部および第二脚部とが互いに干渉し難くなる。
上記中空パネル部材において、第一連結面部および第二連結面部の各先端部は、一対のメインパネル部の内面にそれぞれ結合している構成とすることができる(請求項)。
この場合には、第一連結面部および第二連結面部により、傾斜連結片の両端を一対のメインパネル部の内面に最短距離で連結させることができる。そのため、この場合は、傾斜連結片を有する嵌合部の長さを抑制しやすく、材料使用量の削減に寄与しやすくなる。
上記中空パネル部材において、傾斜連結片は、第一連結面部の先端部における部材の面方向内方側の面から部材の面方向内方に延びる段面部を有するとともに、第一延長片は、その先端部から上記メインパネル部の延長方向に延びる第二延長片を有しており、第二延長片は、その先端部における部材の厚み方向内方側の面から部材の厚み方向内方に向けて形成した内向き突起部を有しており、上記連結すべき一対の上記嵌合部のうち、一方の嵌合部における内向き突起部の先端面と他方の嵌合部における段面部の外面とを当接可能に構成するとともに、一方の嵌合部における段面部の外面と他方の嵌合部における内向き突起部の先端面とを当接可能に構成することができる(請求項)。
この場合には、連結すべき一対の嵌合部同士が嵌合した状態で一対の嵌合部に曲げが負荷された場合であっても、一方の嵌合部における内向き突起部の先端が、他方の嵌合部における段面部の外面を押さえ込む。また、一方の嵌合部における段面部の外面が、他方の嵌合部における内向き突起部の先端により押さえ込まれる。そのため、嵌合箇所がより外れ難くなり、嵌合部同士の突き当て部分も曲げによって開き難くなる利点がある。
この際、上記段面部は、その外面から部材の厚み方向外方に向けて形成した外向き突起部を有しており、連結すべき一対の嵌合部のうち、一方の嵌合部における外向き突起部の先端面と他方の嵌合部における第二延長片の内面とを当接可能に構成するとともに、一方の嵌合部における第二延長片の内面と他方の嵌合部における外向き突起部の先端面とを当接可能に構成することができる(請求項)。
この場合には、連結すべき一対の嵌合部同士が嵌合した状態で一対の嵌合部に曲げが負荷された場合であっても、一方の嵌合部における外向き突起部が、他方の嵌合部における第二延長片の内面によって拘束される。また、一方の嵌合部における第二延長片の内面が、他方の嵌合部における外向き突起部を拘束する。そのため、嵌合箇所がより外れ難くなり、嵌合部同士の突き当て部分も曲げによって開き難くなる利点がある。
また、上記以外にも、第二延長片が、第二脚部と内向き突起部との間における内面から部材の厚み方向内方に向けて形成した中間突起部を有しており、連結すべき一対の嵌合部のうち、一方の嵌合部における中間突起部の先端面と他方の嵌合部における段面部の外面とを当接可能に構成するとともに、一方の嵌合部における段面部の外面と他方の嵌合部における中間突起部の先端面とを当接可能に構成することもできる(請求項)。
この場合には、連結すべき一対の嵌合部同士が嵌合した状態で一対の嵌合部に曲げが負荷された場合であっても、一方の嵌合部における中間突起部が、他方の嵌合部における段面部の外表面によって拘束される。また、一方の嵌合部における段面部の外表面が、他方の嵌合部における中間突起部を拘束する。そのため、嵌合箇所がより外れ難くなり、嵌合部同士の突き当て部分も曲げによって開き難くなる利点がある。なお、上記中間突起部は、第二脚部や内向き突起部と接することなく配置される態様のみならず、第二脚部や内向き突起部と接して配置される態様も含む。また、上記接して配置される態様には、中間突起部が第二脚部と一体化している態様も含まれる。
上記中空パネル部材、上記中空パネルは、トラック等の車両の荷台に設けられる背面や側面のドアパネル、アオリ、間仕切り板あるいは天井等の荷台壁や、建材、テーブルの天板などとして好適に用いることができる。
以下、実施例にかかる中空パネル部材および中空パネルについて、図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1〜図4に、本例の中空パネル部材を示す。本例の中空パネル部材1は、嵌合部4(5)を介して複数枚連結することにより広幅の中空パネル6を構成するための中空パネル部材である。本例では、具体的には、中空パネル部材1は、車両の荷台壁として用いられる本例の中空パネル6を形成するためのものである。中空パネル部材1は、アルミニウム合金素材を押出成形することにより製造されている。
中空パネル部材1は、略平行に配置された表裏一対のメインパネル部2、3と、メインパネル部2、3における部材の幅方向の両端の少なくとも一方に設けられた嵌合部4(5)とを有している。本例では、図1に示すように、メインパネル部2、3における部材の幅方向の両端に嵌合部4、5が設けてある。また、メインパネル部2、3の間には、これらをつなぐリブ23が設けてある。
嵌合部4、5は、図4に示すように、同形状のもの同士で嵌合可能な形状を有している。嵌合部4、5は、図2、図3に示すように、その断面形状において、部材の厚み方向内方に延びる第一脚部41、51と、第一脚部41、51よりも部材の面方向外方に位置をずらして第一脚部41、51と略平行に第一脚部41、51と同方向に延びる第二脚部42、52とを有している。連結すべき一対の嵌合部4、5(連結すべき一対の嵌合部は、一対の嵌合部4、4、一対の嵌合部5、5の場合もありうるが、本例では、一対の嵌合部4、5の場合について説明する)のうち、一方の嵌合部4における第一脚部41の先端部と他方の嵌合部5における第二脚部52の先端部とは互いに係止可能な形状に形成されている。また、連結すべき一対の嵌合部4、5のうち、一方の嵌合部4における第二脚部42の先端部と他方の嵌合部5における第一脚部51の先端部とは互いに係止可能な形状に形成されている。以下、本例の中空パネル部材1について詳説する。
本例の中空パネル部材1における嵌合部4、5は、パネル断面において、部材の厚み方向に平行な中心線MLを軸として線対称となる形状に形成されている。
嵌合部4、5は、図2、図3に示すように、傾斜連結片43、53と第一延長片44、54とを有している。傾斜連結片43、53は、第一脚部41、51における部材の面方向内方側の面とのなす角αが90°未満(具体的には、45°)である傾斜連結面部431、531を有しており、一対のメインパネル部2、3の各内面にその両端がそれぞれ連結している。傾斜連結片43、53は、具体的には、傾斜連結面部431、531における部材の面方向内方側の端部から第一脚部41、51と略平行かつ同方向に延びる第一連結面部432、532と、傾斜連結面部431、531における部材の面方向外方側の端部から第一脚部41、51と略平行かつ反対方向に延びる第二連結面部433、533とを有しており、第一連結面部432、532および第二連結面部433、533の各先端部が一対のメインパネル部2、3の内面にそれぞれ結合している。
一方、嵌合部4、5の第一延長片44、54は、脚基端側に配置されたメインパネル部3における部材の幅方向の端部からメインパネル部3の延長方向に延びている。そして、第一脚部41、51は、傾斜連結片43、53の傾斜連結面部431、531から延びており、第二脚部42、52は、第一延長片44、54から延びている。なお、第一脚部41、51の脚先端位置は、第二脚部42、52の脚先端位置よりもメインパネル部2に近い位置に配置されている。
第一脚部41、51は、その先端部における部材の面方向内方側の面から部材の面方向内方に向けて形成した第一突起部411、511を有している。第二脚部42、52は、その先端部における部材の面方向内方側の面から部材の面方向内方に向けて形成した第二突起部421、521を有している。本例において、連結すべき一対の嵌合部4、5同士が嵌合した状態では、第一突起部411、511および第二突起部421、521が互いに相手側の突起部を乗り越えることによって掛かり合いがなされる。第一突起部411、511は、脚先端側に行くに従って脚の厚みが小さくなるよう傾斜した傾斜先端面412、512を有している。傾斜先端面412、512と部材の厚み方向と間のなす角β(先端角β)は、具体的には、18°に設定してある。
また、本例の中空パネル部材1は、脚先端側(第一延長片44、54が形成されていない側)のメインパネル部2の端部に、メインパネル部2の延長方向に突出する突出部46、56を有している。この突出部46、56は、連結すべき一対の嵌合部4、5同士を嵌合させる際に、その先端面に第二脚部42、52における部材の面方向外方側の面を当接させることにより、部材厚み方向の嵌合動作時における位置決めを容易にするためのものである。
なお、本例の中空パネル部材1において、各メインパネル部2、3の厚みは1.4mm、第一脚部41、51、第二脚部42、52の厚みは1.4mm、部材の厚みは19mm、嵌合部4、5の長さは10mm、嵌合部4、5の第一脚部41、51における部材の面方向外方側の面と第二脚部42、52における部材の面方向内方側の面との間の距離は6mmとした。
このような構造の中空パネル部材1を、嵌合部4、5を介して複数枚連結することにより所望の幅寸法を有する中空パネル6を形成することが可能である。以下、複数の中空パネル部材1を嵌合部を介して連結する場合の嵌合動作について説明する。
本例の中空パネル部材1は、メインパネル部2、3における部材の幅方向の両端に嵌合部4、5が設けられており、パネル断面において、部材の厚み方向に平行な中心線MLを軸として線対称となる形状に形成されている。したがって、本例では、隣り合う中空パネル部材1のうち、他方の中空パネル部材1は、一方の中空パネル部材1に対して表裏を反転させた状態で配置される。この際、連結すべき一対の嵌合部4、5同士は、互いに対面するように配置する。なお、上記表裏の反転の仕方により、一対の嵌合部4、4同士を嵌合させることもできるし、一対の嵌合部5、5同士を嵌合させることもできる。
そして、図4(a)に示すように、例えば、一方の中空パネル部材1の下方への移動を規制した状態で、連結すべき一対の嵌合部4、5同士が近接するように、他方の中空パネル部材1の嵌合部5を部材の厚み方向に押し込む。そうすると、一方の嵌合部4における第一脚部41および第二脚部42と、他方の嵌合部5における第二脚部52および第一脚部51とは、互いに部材の面方向内方側の面を対面させつつ、部材の厚み方向に移動する。この際、本例では、互いの第一脚部41、51における第一突起部411、511の傾斜先端面412、512によって互いの第二脚部52、42の第二突起部521、421が案内される。そして、第一突起部411、511および第二突起部521、421が互いの突起部を乗り越え、掛け合わせによって係止がなされる。なお、本例の場合、傾斜先端面412、512を設けたことにより、部材の厚み方向の嵌合作業を滑らかに行うことができる。このようにして、一方の嵌合部4における第一脚部41の第一突起部411と他方の嵌合部5における第二脚部52の第二突起部521とが互いに確実に係止される。また、一方の嵌合部4における第二脚部42の第二突起部421と他方の嵌合部5における第一脚部51の第一突起部511とが互いに確実に係止される。そして、一方の嵌合部4における第一脚部41の先端面が他方の嵌合部5における第一延長片54の内面に当接し、他方の嵌合部5における第一脚部51の先端面が一方の嵌合部4における第一延長片44の内面に当接することによって、中空パネル部材1、1はメインパネル部2、3に段差の無い平坦な状態に嵌合される。
上記の中空パネル部材1は、連結すべき一対の嵌合部4、5同士が同形状であっても、部材の厚み方向一方向だけの平行移動によって嵌合することができる。そのため、中空パネル部材1は、異形状の凸端部と凹端部とを嵌合させる従来の中空パネル部材に比べ、嵌合部分の断面積を小さくしやすく、嵌合部分の材料使用量を削減しやすい。また、中空パネル部材1は、部材の厚み程度のストロークがあれば複数枚の中空パネル部材1を同時嵌合することができるので、複数枚の中空パネル部材1を同時嵌合する際のストロークを少なくすることが可能である。また、中空パネル部材1は、従来のように、複数の移動を組み合わせることによって中空パネル部材1同士を嵌合する必要がないので、嵌合方法も簡易である。他にも、中空パネル部材1は、嵌合部4、5が同形状のもの同士で嵌合可能な形状を有しているため、中空パネル部材1の製造時に使用する押し出しダイスの種類削減にも寄与することができる。また、中空パネル部材1は、ピン等の接合部材(嵌合補強部材)が不要である。
本例の中空パネル6は、上記特定構造の嵌合部4、5を有する中空パネル部材1を複数枚有し、隣接する中空パネル部材1同士の嵌合部4、5同士が嵌合されることによって連結されている。また、本例の中空パネル6は、パネル両端に、メインパネル部2、3における部材の幅方向の一方の端部にのみ上記嵌合部4(5)を有するが、他方の端部には上記嵌合部4(5)を有しない構成の中空パネル部材(不図示)が連結されている。
本例の中空パネル6は、本例の中空パネル部材1を用いているので、嵌合部分の材料使用量を削減しやすく、複数枚の中空パネル部材1を同時嵌合する際のストロークを少なくでき、嵌合方法も簡易である。
(実施例2)
図5に示すように、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、その嵌合部4、5が、パネル断面において、部材の中心を対称点MPとして点対称となる形状に形成されている点で実施例1と異なっている。その他の構成は実施例1と同様である。
この場合は、複数枚の中空パネル部材1を連結する際の嵌合部4、5同士の配置は図4と同様である。しかし、この場合は、図4の配置をとるにあたって、隣り合う中空パネル部材1同士の表裏を互いに同じ向きに配置し、連結すべき一対の嵌合部4、5同士を嵌合させることができる。それ故、この場合は、中空パネル6のパネル面性状を均一にしやすい利点がある。また、この場合は、複数枚の中空パネル部材1を連結する際に、隣り合う中空パネル部材1同士の表裏を反転させる必要がない。そのため、この場合は、部材の厚み方向に連結すべき嵌合部4、5同士を近接させて嵌合させることが可能なことも相まって、嵌合作業性に優れる利点もある。その他の作用効果は実施例1と同様である。
(実施例3)
図6に示すように、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、嵌合部4、5の長さを18mmとした点で実施例1と異なっている。その他の構成は実施例1と同様である。
上記嵌合部4、5の長さの変更は、具体的には、実施例1に対して、第一延長片44、54の長さを長くしたり、傾斜連結片43、53の傾斜連結面部431、531の傾斜度合を変更したり、傾斜連結面部431、531の第一脚部41、51よりも外側の部分の長さを長くしたりすることなどによって行うことができる。嵌合部4、5の第一脚部41、51における部材の面方向外方側の面と第二脚部42、52における部材の面方向内方側の面との間の距離は、15mmである。また、第一脚部41、51における部材の面方向内方側の面と傾斜連結面部431、531とのなす角αは、70 °である。
この場合は、実施例1に比べ、嵌合部4、5における第一脚部41、51と第二脚部42、52との間の距離が大きくなっている。また、実施例1に比べ、嵌合部4、5の長さも長くなっている。そのため、この場合は、連結すべき一対の嵌合部4、5同士が嵌合した状態で一対の嵌合部4、5に曲げが負荷された際に、嵌合箇所がより外れ難くなる利点がある。その他の作用効果は実施例1と同様である。
(実施例4)
図7に示すように、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、実施例1の中空パネル部材1および中空パネル6に比べ、傾斜連結片43、53が、第一連結面部432、532の先端部における部材の面方向内方側の面から部材の面方向内方に延びる段面部434、534を有している。また、第一延長片44、54が、その先端部からメインパネル部3の延長方向に延びる第二延長片45、55を有している。この第二延長片45、55は、その先端部における部材の厚み方向内方側の面から部材の厚み方向内方に向けて形成した内向き突起部451、551を有している。
そして、連結すべき一対の嵌合部4、5のうち、一方の嵌合部4における内向き突起部451の先端面と他方の嵌合部5における段面部534の外面とが当接可能に構成されている。また、連結すべき一対の嵌合部4、5のうち、一方の嵌合部4における段面部434の外面と他方の嵌合部5における内向き突起部551の先端面とが当接可能に構成されている。
本例では、段面部434、534における部材の面方向内方側の端部に、部材の厚み方向外方に屈曲する屈曲面部435、535が形成してある。そして、この屈曲面部435、535の先端部は、ともにメインパネル部2、2の内面に結合してある。また、第二延長片45、55の長さは、連結すべき一対の嵌合部4、5同士が嵌合した状態のときに、互いの第二延長片45、55における内向き突起部451、551の先端面が、互いの屈曲面部535、435の外面に当接する長さに設定してある。なお、嵌合部4、5の長さは24mmである。その他の構成は、実施例1と同様である。
この場合には、連結すべき一対の嵌合部4、5同士が嵌合した状態で一対の嵌合部4、5に曲げが負荷された場合であっても、一方の嵌合部4における内向き突起部451の先端が、他方の嵌合部5における段面部534の外面を押さえ込む。また、一方の嵌合部4における段面部434の外面が、他方の嵌合部5における内向き突起部551の先端により押さえ込まれる。そのため、嵌合箇所がより外れ難くなり、嵌合部4、5同士の突き当て部分も曲げによって開き難くなる利点がある。その他の作用効果は実施例1と同様である。
(実施例5)
図8に示すように、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、基本的には、実施例4の中空パネル部材1および中空パネル6と同様の構成を有する。但し、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、段面部434、534が、その外面から部材の厚み方向外方に向けて形成した外向き突起部436、536を有している点で、実施例4と異なっている。そして、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、連結すべき一対の嵌合部4、5のうち、一方の嵌合部4における外向き突起部436の先端面と他方の嵌合部5における第二延長片55の内面とが当接可能に構成されている。また、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、連結すべき一対の嵌合部4、5のうち、一方の嵌合部4における第二延長片45の内面と他方の嵌合部5における外向き突起部536の先端面とが当接可能に構成されている。なお、本例では、第一連結面部432、532の延長方向における段面部434、534の外面に外向き突起部436、536が配置してある。外向き突起部436、536は、上記以外の段面部434、534の外面に配置することも可能である。その他の構成は実施例4と同様である。
この場合には、連結すべき一対の嵌合部4、5同士が嵌合した状態で一対の嵌合部4、5に曲げが負荷された場合であっても、一方の嵌合部4における外向き突起部436が、他方の嵌合部5における第二延長片55の内面によって拘束される。また、一方の嵌合部4における第二延長片45の内面が、他方の嵌合部5における外向き突起部536を拘束する。そのため、嵌合箇所がより外れ難くなり、嵌合部4、5同士の突き当て部分も曲げによって開き難くなる利点がある。その他の作用効果は実施例4と同様である。
(実施例6)
図9に示すように、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、基本的には、実施例4の中空パネル部材1および中空パネル6と同様の構成を有する。但し、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、第二延長片45、55が、第二脚部42、52と内向き突起部451、551との間における内面から部材の厚み方向内方に向けて形成した中間突起部452、552を有している点で、実施例4と異なっている。そして、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、連結すべき一対の嵌合部4、5のうち、一方の嵌合部4における中間突起部452の先端面と他方の嵌合部5における段面部534の外面とが当接可能に構成されている。また、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、一方の嵌合部4における段面部434の外面と他方の嵌合部5における中間突起部552の先端面とが当接可能に構成されている。その他の構成は実施例4と同様である。
この場合には、連結すべき一対の嵌合部4、5同士が嵌合した状態で一対の嵌合部4、5に曲げが負荷された場合であっても、一方の嵌合部4における内向き突起部451および中間突起部452が、他方の嵌合部5における段面部534の外面によって拘束される。また、一方の嵌合部4における段面部434の外面が、他方の嵌合部5における内向き突起部551および中間突起部552を拘束する。そのため、嵌合箇所がより外れ難くなり、嵌合部4、5同士の突き当て部分も曲げによって開き難くなる利点がある。その他の作用効果は実施例4と同様である。
ここで、図10に示すように、本例において、連結すべき一対の嵌合部4、5同士が嵌合した状態で一対の嵌合部4、5に曲げが負荷された場合について詳細に検討する。この場合、一対の嵌合部4、5に曲げMが負荷されると、一方の中空パネル部材1から他方のパネル部材1に対して、抗力Fが作用する。そのため、この抗力Fにより、他方の中空パネル部材1における嵌合部5の端部には、曲げM’が作用する。それ故、この嵌合部5の断面A(図中、他方の中空パネル部材1の嵌合部5において、第二脚部52における部材の面方向外方側の面の延長線上に当たる第二延長片55の基端の断面)に最大せん断力、最大曲げ応力が発生することになる。なお、F’は抗力Fに対する反力であり、このF’によって一方の中空パネル部材1の変形が拘束されることになる。つまり、嵌合箇所がより外れ難くなり、嵌合部4、5同士の突き当て部分も曲げによって開き難くなるのである。図10では、断面Aから他方の中空パネル部材1の面方向外方(図中右側)へ内向き突起部552が移動するほど、曲げM’が大きくなる。したがって、内向き突起部552(452)は、できる限り、中空パネル部材1における部材の面方向内方、つまり、第二脚部52(42)側へ寄せて配置することが望ましい。
(実施例7)
図11に示すように、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、基本的には、実施例6の中空パネル部材1および中空パネル6と同様の構成を有している。但し、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、連結すべき一対の嵌合部4、5同士が嵌合した状態とされたときに、互いの中間突起部452、552が、互いの第一連結面部532、432の延長方向とそれぞれ重複するように配置されている点で、実施例6と異なっている。
この場合は、図12に示すように、反力F’が第一連結面部432(532)を圧縮するように作用する。そのため、この場合は、反力F’が段面部434、534を圧縮するように作用する実施例6に比べ、段面部434、534が反力F’による変形を起こし難くなり有利である。また、M’が、図10の場合よりも小さくなるため有利である。
(実施例8)
図13に示すように、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、基本的には、実施例6の中空パネル部材1および中空パネル6と同様の構成を有している。但し、本例の中空パネル部材1および中空パネル6は、中間突起部452、552が第二延長片45、55の基端に配置されており、第二脚部42、52における部材の面方向外方側の面と一体化されている。そして、連結すべき一対の嵌合部4、5同士が嵌合した状態とされたときに、互いの中間突起部452、552が、互いの第一連結面部532、432の延長方向とそれぞれ重複する大きさに形成されている。これらの点で実施例6と異なっている。
この場合は、図14に示すように、断面Aが大きくなるため、上記曲げM’に対して強くなる。つまり、第二延長片55がより変形し難くなるため、嵌合箇所がより外れ難くなり、嵌合部4、5同士の突き当て部分も曲げによって一層開き難くなる利点がある。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲内で種々の変更が可能である。
1 中空パネル部材
2、3 メインパネル部
23 リブ
4、5 嵌合部
41、51 第一脚部
411、511 第一突起部
412、512 傾斜先端面
42、52 第二脚部
421、521 第二突起部
43、53 傾斜連結片
431、531 傾斜連結面部
432、532 第一連結面部
433、533 第二連結面部
434、534 段面部
435、535 屈曲面部
436、536 外向き突起部
44、54 第一延長片
45、55 第二延長片
451、551 内向き突起部
452、552 中間突起部
46、56 突出部
6 中空パネル

Claims (10)

  1. 嵌合部を介して複数枚連結することにより広幅の中空パネルを構成するための中空パネル部材であって、略平行に配置された表裏一対のメインパネル部と、該メインパネル部における部材の幅方向の両端の少なくとも一方に設けられた上記嵌合部とを有しており、
    上記嵌合部は、同形状のもの同士で嵌合可能な形状を有しており、その断面形状において、部材の厚み方向内方に延びる第一脚部と、該第一脚部よりも部材の面方向外方に位置をずらして上記第一脚部と略平行に上記第一脚部と同方向に延びる第二脚部と、上記第一脚部における部材の面方向内方側の面とのなす角が90°未満である傾斜連結面部を有するとともに上記一対のメインパネル部の各内面にその両端がそれぞれ連結している傾斜連結片と、脚基端側に配置された上記メインパネル部における部材の幅方向の端部から上記メインパネル部の延長方向に延びる第一延長片とを有しており、上記第一脚部は上記傾斜連結片の上記傾斜連結面部から延びているとともに、上記第二脚部は上記第一延長片から延びており、
    連結すべき一対の上記嵌合部のうち、一方の嵌合部における上記第一脚部の先端部と他方の嵌合部における上記第二脚部の先端部とは互いに係止可能な形状に形成されているとともに、一方の嵌合部における上記第二脚部の先端部と他方の嵌合部における上記第一脚部の先端部とは互いに係止可能な形状に形成されていることを特徴とする中空パネル部材。
  2. 請求項1に記載の中空パネル部材において、
    上記嵌合部は、上記メインパネル部における部材の幅方向の両端に設けられており、パネル断面において、部材の厚み方向に平行な中心線を軸として線対称となる形状に形成されている、あるいは、パネル断面において、部材の中心を対称点として点対称となる形状に形成されていることを特徴とする中空パネル部材。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載の中空パネル部材において、
    上記第一脚部は、その先端部における部材の面方向内方側の面から部材の面方向内方に向けて形成した第一突起部を有しており、
    上記第二脚部は、その先端部における部材の面方向内方側の面から部材の面方向内方に向けて形成した第二突起部を有していることを特徴とする中空パネル部材。
  4. 請求項に記載の中空パネル部材において、
    上記第一突起部は、脚先端側に行くに従って脚の厚みが小さくなるよう傾斜した傾斜先端面を有していることを特徴とする中空パネル部材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の中空パネル部材において、
    上記傾斜連結片は、上記傾斜連結面部における部材の面方向内方側の端部から上記第一脚部と略平行かつ同方向に延びる第一連結面部と、上記傾斜連結面部における部材の面方向外方側の端部から上記第一脚部と略平行かつ反対方向に延びる第二連結面部とを有することを特徴とする中空パネル部材。
  6. 請求項に記載の中空パネル部材において、
    上記第一連結面部および上記第二連結面部の各先端部は、上記一対のメインパネル部の内面にそれぞれ結合していることを特徴とする中空パネル部材。
  7. 請求項に記載の中空パネル部材において、
    上記傾斜連結片は、上記第一連結面部の先端部における部材の面方向内方側の面から部材の面方向内方に延びる段面部を有するとともに、
    上記第一延長片は、その先端部から上記メインパネル部の延長方向に延びる第二延長片を有しており、
    上記第二延長片は、その先端部における部材の厚み方向内方側の面から部材の厚み方向内方に向けて形成した内向き突起部を有しており、
    上記連結すべき一対の上記嵌合部のうち、一方の嵌合部における上記内向き突起部の先端面と他方の嵌合部における上記段面部の外面とが当接可能に構成されているとともに、一方の嵌合部における上記段面部の外面と他方の嵌合部における上記内向き突起部の先端面とが当接可能に構成されていることを特徴とする中空パネル部材。
  8. 請求項に記載の中空パネル部材において、
    上記段面部は、その外面から部材の厚み方向外方に向けて形成した外向き突起部を有しており、
    上記連結すべき一対の上記嵌合部のうち、一方の嵌合部における上記外向き突起部の先端面と他方の嵌合部における上記第二延長片の内面とが当接可能に構成されているとともに、一方の嵌合部における上記第二延長片の内面と他方の嵌合部における上記外向き突起部の先端面とが当接可能に構成されていることを特徴とする中空パネル部材。
  9. 請求項に記載の中空パネル部材において、
    上記第二延長片は、上記第二脚部と上記内向き突起部との間における内面から部材の厚み方向内方に向けて形成した中間突起部を有しており、
    上記連結すべき一対の上記嵌合部のうち、一方の嵌合部における上記中間突起部の先端面と他方の嵌合部における上記段面部の外面とが当接可能に構成されているとともに、一方の嵌合部における上記段面部の外面と他方の嵌合部における上記中間突起部の先端面とが当接可能に構成されていることを特徴とする中空パネル部材。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の中空パネル部材を複数枚有し、隣接する中空パネル部材同士の上記嵌合部同士が嵌合されることによって連結されていることを特徴とする中空パネル。
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