以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1の概要を示す図である。ここでは、テレビ131にDVDレコーダ101と家庭用ゲーム機151とが接続されている状態を示している。テレビ131は、本発明における出力制御装置の一例であり、DVDレコーダ101は、本発明における再生装置の一例である。
図2は、テレビ131とDVDレコーダ101の構成例を示す図である。
DVDレコーダ101は、制御部102と、チューナ103と、ディスク管理部104と、エンコーダ105と、デコーダ106と、ユーザ入力部107と、スイッチ108と、データ出力I/F109と、コマンド出力I/F110と、DVD−RAMディスク111と、出力処理部112と、アンテナ121と、データ用ケーブル122と、コマンド用ケーブル123とを備えている。制御部102は、DVDレコーダ101の各構成部の動作を制御する。チューナ103は、アンテナ121で受信したテレビ放送から特定のチャンネルの映像音声データを取り出す。ディスク管理部104は、DVDディスク111に対してデータを読み書きする。エンコーダ105は、チューナ103から受け取った映像音声データをDVD−RAMディスク111の記録に適した形式に変換する。デコーダ106は、DVD−RAMディスク111に記録されているデータをデコードする。ユーザ入力部107は、DVDレコーダ101の本体上の操作ボタンや、ユーザが操作するリモコンから赤外線信号などの指示信号を受け取る受光器等である。スイッチ108は、チューナ103とデコーダ106のいずれかを選択する。データ出力I/F109は、データ用ケーブル122を通して映像音声データをテレビ131に出力する。コマンド出力I/F110は、コマンド用ケーブル123を通じてコマンドをテレビ131に出力する。DVD−RAMディスク111は、記録媒体の一例である。出力処理部112は、必要に応じて映像音声データを加工してデータ出力I/F109に出力する。アンテナ121は、テレビ放送を受信する。データ用ケーブル122は、映像音声データを伝送するためのD端子ケーブル・S端子ケーブル・RCAケーブル・DVIケーブル等である。コマンド用ケーブル123は、コマンドを伝送するためのRS232Cシリアルケーブル等である。
テレビ131は、画面132と、スピーカ133と、制御部134と、出力処理部135と、チューナ136と、スイッチ137と、ユーザ入力部138と、データ入力I/F139と、コマンド入力I/F140と、データ入力I/F141とを備えている。画面132は、映像を出力する。スピーカ133は、音声を出力する。制御部134は、テレビ131の各構成部の動作を制御する。出力処理部135は、必要に応じて映像音声データを加工して画面132またはスピーカ133に出力する。チューナ136は、アンテナ121で受信したテレビ放送から特定のチャンネルの映像音声データを取り出す。スイッチ137は、データ入力I/F139とデータ入力I/F141とチューナ136のいずれかを選択する。ユーザ入力部138は、テレビ131の本体上の操作ボタンや、ユーザが操作するリモコンから赤外線信号などの指示信号を受け取る受光器等である。データ入力I/F139は、データ用ケーブル122を通して映像音声データをDVDレコーダ101から入力する。コマンド入力I/F140は、コマンド用ケーブル123を通じてコマンドをDVDレコーダ101から入力する。データ入力I/F141は、データ用ケーブル124を通して映像音声データを家庭用ゲーム機151から入力する。
なお、家庭用ゲーム機151の構成については詳しい説明を省略する。
(1)DVDレコーダ101の動作
まず、DVDレコーダ101の動作について説明する。
ユーザは、「再生開始」「再生停止」「メニュー表示」「メニュー閉じる」など、様々な指示をユーザ入力部107に入力することができる。ユーザ入力部107は、ユーザからの指示を受け取ると、その指示を制御部102に出力する。制御部102は、ユーザ入力部107からの指示の内容に応じて、DVDレコーダ101の各構成部の動作を制御する。
[記録も再生も行っていない場合の動作]
チューナ103は、アンテナ121で受信したテレビ放送から特定のチャンネルの映像音声データを取り出してエンコーダ105とスイッチ108に出力する。スイッチ108は、チューナ103から受け取った映像音声データを出力処理部112に出力する。出力処理部112は、スイッチ108から受け取った映像音声データをデータ出力I/F109に出力する。このとき、出力処理部112は、例えば受信チャンネル番号表示を追加するなど、制御部102からの指示に応じて映像音声データを加工することもある。データ出力I/F109は、出力処理部112から受け取った映像音声データをデータ用ケーブル122を通してテレビ131に出力する。
ユーザは、チャンネルを変更する場合、ユーザ入力部107に選局を指示する。制御部102は、ユーザ入力部107から選局指示を受け取ると、そのチャンネルをチューナ103に指示する。チューナ103は、制御部102から指示されたチャンネルの映像音声データをスイッチ108に出力する。なお、チューナで受信した映像音声データをそのまま出力した画面のことを、以降、EE画面と呼ぶことにする。
[メニュー画面表示動作]
ここでいうメニュー画面とは、DVDレコーダ101の設定を行う画面、番組表(EPG)、DVD−RAMディスク111の記録内容一覧画面などである。
制御部102は、ユーザ入力部107から「メニュー表示」指示を受け取ると、メニュー画面の作成および出力を出力処理部112に指示する。出力処理部112は、制御部102から指示されたメニュー画面のデータを作成し、スイッチ108から受け取る映像音声データに代えて、このメニュー画面のデータをデータ出力I/F109に出力する。このとき、出力処理部112は、スイッチ108から受け取る映像音声データをメニュー画面の一部に含めることもある。
その後、制御部102は、ユーザ入力部107から「メニュー閉じる」指示を受け取るなど、メニュー画面を閉じる必要が生じた場合、メニュー終了を出力処理部112に指示する。出力処理部112は、制御部102からメニュー終了指示を受け取ると、メニュー画面の作成および出力を終了し、スイッチ108から受け取った映像音声データをデータ出力I/F109に出力する。
[記録動作]
制御部102は、ユーザ入力部107から録画指示を受け取ると、テレビ放送データの記録をエンコーダ105およびディスク管理部104に指示する。エンコーダ105は、チューナ103から受け取った映像音声データをDVD−RAMディスク111の記録に適したデータに変換してディスク管理部104に出力する。記録に適したデータとは、例えばMPEG2―PS(Program Stream)形式のデータである。
ディスク管理部104は、エンコーダ105から受け取ったデータをDVD−RAMディスク111に記録する。このとき、スイッチ108の入力はチューナ103のままであり、データ出力I/F109からはEE画面が出力される。
[再生動作]
制御部102は、ユーザ入力部107から再生開始指示を受け取ると、そのコンテンツを再生するようにデコーダ106およびディスク管理部104に指示する。また、制御部102は、入力をデコーダ106に切り換えるようにスイッチ108に指示する。
スイッチ108は、制御部102から指示を受け取ると、入力をデコーダ106に切り換える。ディスク管理部104は、制御部102から指示されたコンテンツをDVD−RAMディスク111から読み出してデコーダ106に出力する。デコーダ106は、記録制御部104から受け取ったコンテンツを映像音声データに変換してスイッチ108に出力する。スイッチ108は、デコーダ106から受け取った映像音声データを出力処理部112に出力する。出力処理部112は、スイッチ108から受け取った映像音声データをデータ出力I/F109に出力する。このとき、出力処理部112は、例えば「再生」という文字表示を追加するなど、制御部102からの指示に応じて映像音声データを加工することもある。データ出力I/F109は、出力処理部112から受け取った映像音声データをデータ用ケーブル122を通してテレビ131に出力する。
制御部102は、ユーザ入力部107から再生停止指示を受け取ると、そのコンテンツの再生を停止するようにデコーダ106およびディスク管理部104に指示する。また、制御部102は、入力をチューナ103に切り換えるようにスイッチ108に指示する。
DVD−RAMディスク111の再生が終了すると、DVDレコーダ101は、記録も再生もしていない状態に戻り、データ出力I/F109からはEE画面が出力される。
[コマンド送信動作]
制御部102は、データ出力I/F109がDVD−RAMディスク111の再生データの出力もしくはメニュー画面の出力を開始した時、「出力開始」コマンドを送信するようにコマンド出力I/F110に指示する。コマンド出力I/F110は、「出力開始」コマンドをコマンド用ケーブル123を通してテレビ131に送信する。
また、制御部102は、データ出力I/F109がDVD−RAMディスク111の再生データの出力もしくはメニュー画面の出力を終了してEE画面の出力を開始した時、「EE画面に戻った」コマンドを送信するようにコマンド出力I/F110に指示する。コマンド出力I/F110は、「EE画面に戻った」コマンドをコマンド用ケーブル123を通してテレビ131に送信する。
(2)テレビ131の動作
次に、テレビ131の動作について説明する。
ユーザは、「入力切換」「選局」「メニュー表示」「メニュー閉じる」など、様々な指示をユーザ入力部138に入力することができる。ユーザ入力部138は、ユーザからの指示を受け取ると、その指示を制御部134に出力する。制御部134は、ユーザ入力部138からの指示の内容に応じて、テレビ131の各構成部の動作を制御する。
[手動入力切換動作]
制御部134は、ユーザ入力部138から入力切換指示を受け取ると、入力を切り換えるようにスイッチ137に指示する。スイッチ137は、チューナ136からの入力を出力処理部135に出力している時、データ入力I/F139に入力を切り換える指示を制御部134から受け取ると、データ入力I/F139から受け取った映像音声データを出力処理部135に出力する。
[テレビ放送視聴動作]
テレビ放送を視聴する場合、スイッチ137の入力はチューナ136になっている。
チューナ136は、アンテナ121で受信したテレビ放送から特定のチャンネルの映像音声データを取り出してスイッチ137に出力する。スイッチ137は、チューナ137から受け取った映像音声データを出力処理部135に出力する。出力処理部135は、スイッチ137から受け取った映像音声データのうち、映像データを画面132に出力し、音声データをスピーカ133に出力する。このとき、出力処理部135は、例えば受信チャンネル番号表示を追加するなど、制御部134からの指示に応じて映像データを加工することもある。
[外部機器視聴動作]
外部機器からの映像を視聴する場合、スイッチ137の入力はデータ入力I/F139もしくはデータ入力I/F141になっている。ここでは、スイッチ137の入力がデータ入力I/F139になっている場合の動作を説明する。
データ入力I/F139は、データ用ケーブル122を通してDVDレコーダ101から映像音声データを受け取ってスイッチ137に出力する。スイッチ137は、データ入力I/F139から受け取った映像音声データを出力処理部135に出力する。
以降の動作はテレビ放送視聴動作と同様である。また、スイッチ137の入力がデータ入力I/F141になっている場合の動作も同様である。
[メニュー画面表示動作]
ここでいうメニュー画面とは、テレビ131の設定を行う画面、番組表(EPG)、接続機器操作画面などである。
制御部134は、ユーザ入力部138から「メニュー表示」指示を受け取ると、メニュー画面の作成および出力を出力処理部135に指示する。出力処理部135は、制御部134から指示されたメニュー画面のデータを作成して画面132に表示する。また、出力処理部135は、必要に応じて音声データをスピーカ133に出力する。このとき、スイッチ137から受け取る映像音声データをメニュー画面の一部に含めることもある。
その後、制御部135は、ユーザ入力部138から「メニュー閉じる」指示を受け取るなど、メニュー画面を閉じる必要が生じた場合、メニュー終了を出力処理部135に指示する。出力処理部135は、制御部135からメニュー終了指示を受け取ると、メニュー画面の作成および出力を終了し、スイッチ137から受け取った映像音声データを画面132およびスピーカ133に出力する。
[自動入力切換動作]
コマンド入力I/F140は、コマンド用ケーブル123を通してDVDレコーダ101からコマンドを受け取ると、そのコマンドを制御部134に出力する。制御部134は、コマンド入力I/F140から受け取ったコマンドが「出力開始」コマンドである場合、データ入力I/F139からの入力に切り換えるようにスイッチ137に指示する。
また、制御部134は、コマンド入力I/F140から受け取ったコマンドが「EE画面に戻った」コマンドである場合、その時点でのスイッチ137の入力がデータ入力I/F139であるときは、チューナ136からの入力に切り換えるようにスイッチ137に指示する。他方、その時点でのスイッチ137の入力がデータ入力I/F139以外であるときは、スイッチ137の入力は切り換えない。
(3)DVDレコーダ101とテレビ131の動作
図3は、DVDレコーダ101およびテレビ131の動作を示すフロー図である。
以下、DVDレコーダ101の再生開始/停止時におけるDVDレコーダ101とテレビ131の動作について説明する。ここでは、テレビ131の入力はチューナ136になっており、ユーザは、チューナ136で受信したテレビ放送を視聴しているものとする。
DVDレコーダ101は、ユーザから「再生開始」指示を受け取ると、DVD−RAMディスク111の再生を開始し(Step201)、スイッチ108の入力をデコーダ106に切り換える(Step202)。同時に、DVDレコーダ101は、「出力開始」コマンドをテレビ131に送信する(Step203)。
テレビ131は、「出力開始」コマンドを受け取ると、スイッチ137の入力をデータ入力I/F139に切り換える(Step204)。このとき、DVDレコーダ101から出力されたDVD−RAMディスク111の再生映像音声を視聴することができる。
その後、DVDレコーダ101は、ユーザから「再生停止」指示を受け取ると、DVD−RAMディスク111の再生を停止し(Step205)、スイッチ108の入力をチューナ103に切り換える(Step206)。同時に、DVDレコーダ101は、「EE画面に戻った」コマンドをテレビ131に送信する(Step207)。
テレビ131は、「EE画面に戻った」コマンドを受け取ると、スイッチ137の入力がデータ入力I/F139かどうかを確認する(Step208)。そして、スイッチ137の入力がデータ入力I/F139である場合、スイッチ137の入力をチューナ136に切り換える(Step209)。このとき、再度チューナ136で受信したテレビ放送を視聴することができる。他方、スイッチ137の入力がデータ入力I/F139以外である場合、スイッチ137の入力は切り換えない。
図4は、テレビ131に表示される画面の遷移を示す図である。ここでは、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ131の入力切換を行わなかった場合を想定している。
すなわち、チューナ136で受信したテレビ放送を視聴している時にDVDレコーダ101の再生を開始すると、自動的にテレビ131の入力がDVDレコーダ101に切り換わり、DVD−RAMディスク111の再生映像が表示される(Step204)。また、DVDレコーダ101の再生を停止すると、自動的にテレビ131の入力がチューナ136に切り換わり、チューナ136で受信したテレビ放送が表示される(Step209)。
図5は、テレビ131に表示される画面の遷移を示す図である。ここでは、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ131の入力切換を行った場合を想定している。
すなわち、チューナ136で受信したテレビ放送を視聴している時にDVDレコーダ101の再生を開始すると、図4と同様、自動的にテレビ131の入力がDVDレコーダ101に切り換わり、DVD−RAMディスク111の再生映像が表示される。DVD−RAMディスク111の再生中にテレビ131の入力をデータ入力I/F141に手動で切り換えると、家庭用ゲーム機151の画面が表示される。
その後、DVDレコーダ101の再生を停止しても、テレビ131の入力はデータ入力I/F139ではないので、テレビ131の入力は切り換わらない。すなわち、家庭用ゲーム機151の画面がそのまま表示され続ける。
DVDレコーダ101のメニュー画面の表示開始と表示終了を行う場合の動作も、図3に示すフロー図の通りである。すなわち、DVDレコーダ101はテレビ131に対し、メニュー画面の表示開始時に「出力開始」コマンドを送信し、メニュー画面の表示終了時に「EE画面に戻った」コマンドを送信する。
図6は、テレビ131に表示される画面の遷移を示す図である。すなわち、チューナ136で受信したテレビ放送を視聴している時にDVDレコーダ101のメニュー表示を開始すると、自動的にテレビ131の入力がDVDレコーダ101に切り換わり、DVDレコーダ101のメニュー画面が表示される。また、DVDレコーダ101のメニュー表示を終了すると、自動的にテレビ131の入力がチューナ136に切り換わり、チューナ136で受信したテレビ放送が表示される。
以上のように、本実施の形態1によれば、DVDレコーダ101の出力がEE画面に戻った時、その時のテレビ131の入力がDVDレコーダ101である場合のみ、自動的にテレビ131の入力をチューナ136で受信したテレビ放送に切り換えることができる。すなわち、EE画面に戻った時にテレビ131の入力がDVDレコーダ101でない場合は、テレビ131の入力は切り換わらないので、ユーザが混乱を招くことを回避することができる。
なお、図3のフロー図におけるStep201、Step202およびStep203の順序は入れ替わっていてもよいし、同時でもよい。同様に、Step205、Step206およびStep207の順序は入れ替わっていてもよいし、同時でもよい。
また、DVDレコーダ101は、外部機器と接続するための外部入力I/Fを備え、外部機器から出力された映像音声データと、チューナ103で受信したテレビ放送とを切り換えられるようになっていてもよい。
また、DVDレコーダ101で記録再生する記録媒体は、DVD−RAMディスクではなく、DVD−Rディスクなど他のリムーバブルメディアであってもよいし、ハードディスクのような固定メディアであってもよい。DVDレコーダは、一種類もしくは複数種類の記録媒体の記録再生を行うことが可能な記録再生装置であってもよい。エンコーダを備えず、DVD−RAMなどの記録メディアの再生のみを行うDVDプレーヤなどの再生専用装置をDVDレコーダに代えて採用してもよい。
また、DVDレコーダ101は、チューナを備えていなくてもよい。この場合、DVD−RAMディスクの再生を行っていない時には、図7に示すような所定の画面を出力するとともに、この所定の画面出力に戻った時に「EE画面に戻った」コマンドをテレビ131に出力するようにしておく。
また、コマンドは「再生開始」コマンドおよび「EE画面に戻った」コマンドであると説明したが、テレビ131の入力切換タイミングを示すコマンドであれば、どのようなコマンドであってもよい。
また、テレビ131は、二つのデータ入力I/Fを備えていると説明したが、一つもしくは三つ以上のデータ入力I/Fを備えていてもよい。これらのデータ入力I/Fは、同一の種類であってもよいし、異なる種類であってもよい。さらに、データ入力I/Fに同時に接続できる機器は一台であってもよいし、複数台であってもよい。要するに、コマンド入力I/F140で受け取ったコマンドの送信元の機器を特定することができ、かつテレビ131の入力をコマンド送信元機器に切り換えられればよい。
また、データ用ケーブル122およびコマンド用ケーブル123は、一本のケーブルもしくは複数本のケーブルであってもよいし、複数本の信号線を束ねて一本のケーブルにしたものでもよい。また、ケーブルではなく、赤外線などの無線信号でデータを伝送する構成を採用してもよい。
また、図3では、テレビ131が画面132を備えている構成を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、テレビ131は、画面を備えていない出力制御装置であってもかまわない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2におけるテレビは、DVDレコーダ101から「出力開始」コマンドを受け取った時の入力がチューナ136であり、かつ途中に手動で入力切換を行わなかった場合のみ、「EE画面に戻った」コマンドを受け取った時に入力をチューナ136に自動的に切り換える。以下、本実施の形態2を前記実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図8は、テレビ601とDVDレコーダ101の構成例を示す図である。実施の形態1と異なる点は、テレビ601の制御部611の機能と、テレビ601がフラグ保管部612を備えている点である。その他の構成部は、実施の形態1と同じ機能であるため、同じ番号を用いて説明する。
DVDレコーダ101の動作は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
(1)テレビ601の動作
以下、テレビ601の手動入力切換動作とコマンド受信時の動作について説明する。これらの動作は、実施の形態1におけるテレビ131の動作と異なる。
[手動入力切換動作]
制御部611は、ユーザ入力部138から入力切換指示を受け取ると、入力を切り換えるようにスイッチ137に指示する。スイッチ137は、チューナ136からの入力を出力処理部135に出力しているとき、データ入力I/F139への入力に切り換える指示を制御部611から受け取ると、データ入力I/F139から受け取った映像音声データを出力処理部135に出力する。このとき、制御部611は、フラグ保管部612に切換フラグの値として「TRUE」を保管する。
[コマンド受信時の動作]
コマンド入力I/F140は、コマンド用ケーブル123を通してDVDレコーダ101からコマンドを受け取ると、そのコマンドを制御部611に出力する。制御部611は、コマンド入力I/F140から受け取ったコマンドが「出力開始」コマンドである場合、データ入力I/F139からの入力に切り換えるようにスイッチ137に指示する。このとき、制御部611は、スイッチ137の元の入力がチューナ136である場合には「FALSE」を、それ以外である場合には「FALSE」をフラグ保管部612に切換フラグの値として保管する。
また、制御部611は、コマンド入力I/F140から受け取ったコマンドが「EE画面に戻った」コマンドである場合、フラグ保管部612に保管している切換フラグの値を参照する。そして、切換フラグの値が「FALSE」である場合、データ入力I/F139からの入力に切り換えるようにスイッチ137に指示する。他方、切換フラグの値が「TRUE」である場合、スイッチ137に入力切換は指示しない。
(2)DVDレコーダ101とテレビ601の動作
図9は、DVDレコーダ101およびテレビ601のフロー図である。以下、DVDレコーダ101の再生開始/停止時におけるDVDレコーダ101とテレビ601の動作について説明する。
DVDレコーダ101は、ユーザから「再生開始」指示を受け取ると、DVD−RAMディスク111の再生を開始し(Step701)、スイッチ108の入力をデコーダ106に切り換える(Step702)。同時に、DVDレコーダ101は、「出力開始」コマンドをテレビ601に送信する(Step703)。
テレビ601は、「出力開始」コマンドを受け取ると、スイッチ137の入力を確認する(Step704)。そして、スイッチ137の入力がチューナ136である場合、切換フラグの値を「FALSE」に設定する(Step705)。他方、スイッチ137の入力がチューナ136以外である場合、切換フラグの値を「TRUE」に設定する(Step706)。
その後、テレビ601は、スイッチ137の入力をデータ入力I/F139に切り換える(Step707)。このとき、DVDレコーダ101から出力されたDVD−RAMディスク111の再生映像音声を視聴することができる。
その後、DVDレコーダ101は、ユーザから「再生停止」指示を受け取ると、DVD−RAMディスク111の再生を停止し(Step708)、スイッチ108の入力をチューナ103に切り換える(Step709)。同時に、DVDレコーダ101は、「EE画面に戻った」コマンドをテレビ601に送信する(Step710)。
テレビ601は、「EE画面に戻った」コマンドを受け取ると、切換フラグの値を確認する(Step711)。そして、切換フラグの値が「FALSE」である場合、スイッチ137の入力をチューナ136に切り換える(Step712)。このとき、再度チューナ136で受信したテレビ放送を視聴することができる。他方、切換フラグの値が「TRUE」である場合、スイッチ137の入力は切り換えない。
また、テレビ601は、手動入力切換が行われたかどうかを常に確認している(Step713)。そして、手動入力切換が行われた場合、切換フラグの値を「TRUE」に設定する(Step714)。
以下、テレビ601の入力がチューナ136になっている状態で、チューナ136で受信したテレビ放送を表示するテレビ601の画面遷移について説明する。
図10は、テレビ601に表示される画面の遷移を示す図である。ここでは、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ601の入力切換を行わなかった場合を想定している。
すなわち、チューナ136で受信したテレビ放送を視聴している時にDVDレコーダ101の再生を開始すると、自動的にテレビ601の入力がDVDレコーダ101に切り換わり、DVD−RAMディスク111の再生映像が表示される(Step707)。このとき、切換フラグの値は「FALSE」に設定される。また、DVDレコーダ101の再生を停止すると、切換フラグの値は「FALSE」であるので、自動的にテレビ601の入力がチューナ136に切り換わり、チューナ136で受信したテレビ放送が表示される(Step712)。
図11は、テレビ601に表示される画面の遷移を示す図である。ここでは、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ601の入力切換を行った場合を想定している。
すなわち、チューナ136で受信したテレビ放送を視聴している時にDVDレコーダ101の再生を開始すると、図10と同様、自動的にテレビ601の入力がDVDレコーダ101に切り換わり、DVD−RAMディスク111の再生映像が表示される。このとき、切換フラグの値は「FALSE」に設定される。
DVD−RAMディスク111の再生中に、テレビ601の入力をデータ入力I/F141に手動で切り換えると、家庭用ゲーム機151の画面が表示され、切換フラグの値が「TRUE」に設定される。その後、DVDレコーダ101の再生を停止しても、切換フラグの値は「TRUE」であるので、テレビ601の入力は切り換わらず、家庭用ゲーム機151の画面がそのまま表示され続ける。
次に、テレビ601の入力がデータ入力I/F139になっている状態で、DVDレコーダ101からの出力映像を表示するテレビ601の画面遷移について説明する。
図12は、テレビ601に表示される画面の遷移を示す図である。ここでは、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ601の入力切換を行わなかった場合を想定している。
すなわち、DVDレコーダ101からの出力映像を表示している時にDVDレコーダ101の再生を開始すると、テレビ601の入力はDVDレコーダ101であるので、そのままDVD−RAMディスク111の再生映像が表示される(Step707)。このとき、スイッチ137の入力はチューナ136ではないので、切換フラグの値は「TRUE」に設定される。
また、DVDレコーダ101の再生を停止すると、切換フラグの値は「TRUE」であるので、テレビ601の入力は切り換わらず、DVDレコーダ101からの出力映像(DVDレコーダ101のEE画面)が表示される。
また、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ601の入力切換を行った場合、テレビ601に表示される画面遷移は、初期状態がテレビ放送視聴中であるときと同様である。すなわち、テレビ601の入力は切り換わらない。
以上のように、本実施の形態2によれば、DVDレコーダ101の出力がEE画面に戻った時、DVDレコーダ101の再生開始時のテレビ601の入力がチューナ136で受信したテレビ放送であり、かつ途中で手動入力切換を行わなかった場合のみ、自動的にテレビ601の入力をチューナ136で受信したテレビ放送に切り換えることができる。
これにより、実施の形態1の効果に加えて、例えばテレビ601の入力をDVDレコーダ101に切り換えたうえでDVDレコーダ101の再生を開始したりメニュー画面を表示させたりした場合は、DVDレコーダ101の出力がEE画面に戻った時、自動的にテレビ601の入力がチューナ136で受信したTV放送に切り換わらないようにすることが可能となる。
なお、切換フラグの値は「TRUE」と「FALSE」であると説明したが、これら以外の値を用いてもよい。要するに、「EE画面に戻った」コマンド受信時に、テレビ601の入力を自動的に切り換える必要があるかどうかを判定できる情報であればよい。
また、図9のフロー図におけるStep701、Step702およびStep703の順序は入れ替わっていてもよいし、同時でもよい。同様に、Step708、Step709およびStep710の順序は入れ替わっていてもよいし、同時でもよい。
また、DVDレコーダ101においてDVD−RAMディスク111を再生する場合の動作を例示したが、DVDレコーダ101のメニュー画面を表示する場合も、上記と同様の動作で自動的にテレビ601の入力が切り換わる。この画面遷移は、実施の形態1で説明した図6と同じ画面遷移であるため、ここでは説明を省略する。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3におけるテレビは、DVDレコーダ101から「出力開始」コマンドを受け取った時の入力(以下「元入力」という)を保管する。そして、「EE画面に戻った」コマンドを受け取った時、途中に手動で入力切換を行わなかった場合のみ、入力を元入力に自動的に切り換える。以下、本実施の形態3を前記実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図13は、テレビ901とDVDレコーダ101の構成例を示す図である。実施の形態1と異なる点は、テレビ901の制御部911の機能と、テレビ901が元画面情報保管部912を備えている点である。その他の構成部は、実施の形態1と同様であるため、同じ符号を用いて説明する。
DVDレコーダ101の動作は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
(1)テレビ901の動作
以下、テレビ901の手動入力切換動作とコマンド受信時の動作について説明する。これらの動作は、実施の形態1におけるテレビ131の動作と異なる。
図14は、元画面情報の一例を示す図である。すなわち、元画面情報保管部912には、DVDレコーダ101から「出力開始」コマンドを受信した時の表示画面を示す値が保管される。ユーザが手動で入力切換をした場合、元画面情報保管部912に保管されている元画面情報はリセットされる。ここでは、リセットされた元画面情報を「なし」で表現している。
[手動入力切換動作]
制御部911は、ユーザ入力部138から入力切換指示を受け取ると、入力を切り換えるようにスイッチ137に指示する。スイッチ137は、チューナ136からの入力を出力処理部135に出力しているとき、データ入力I/F139への入力に切り換える指示を制御部911から受け取ると、データ入力I/F139から受け取った映像音声データを出力処理部135に出力する。このとき、制御部911は、元画面情報保管部912に保管している元画面情報をリセットする。
[コマンド受信時の動作]
コマンド入力I/F140は、コマンド用ケーブル123を通してDVDレコーダ101からコマンドを受け取ると、そのコマンドを制御部911に出力する。制御部911は、コマンド入力I/F140から受け取ったコマンドが「出力開始」コマンドである場合、データ入力I/F139からの入力に切り換えるようにスイッチ137に指示する。このとき、制御部911は、スイッチ137の元入力を表す情報を元画面情報として元画面情報保管部912に保管する。例えば、スイッチ137の元入力がチューナ136である場合は「TV放送」を、スイッチ137の元入力がデータ入力I/F141である場合は「ゲーム」を元画面情報として保管する。
また、制御部911は、コマンド入力I/F140から受け取ったコマンドが「EE画面に戻った」コマンドである場合、元画面情報保管部912に保管している元画面情報を参照し、元画面情報が示す入力に切り換えるようにスイッチ137に指示する。元画面情報の値が「なし」であれば、スイッチ137に入力切換は指示しない。
(2)DVDレコーダ101とテレビ901の動作
図15は、DVDレコーダ101およびテレビ901のフロー図である。以下、DVDレコーダ101の再生開始/停止時におけるDVDレコーダ101とテレビ901の動作について説明する。
DVDレコーダ101は、ユーザから「再生開始」指示を受け取ると、DVD−RAMディスク111の再生を開始し(Step1001)、スイッチ108の入力をデコーダ106に切り換える(Step1002)。同時に、DVDレコーダ101は、「出力開始」コマンドをテレビ901に送信する(Step1003)。
テレビ901は、「EE画面に戻った」コマンドを受け取ると、元画面情報を確認する(Step1011)。そして、元画面情報が「なし」以外である場合、元画面情報が示す画面にスイッチ137の入力を切り換える(Step1012)。例えば、DVDレコーダ101の再生開始前のスイッチ137の入力がチューナ136である場合、元画面情報は「TV放送」であるので、スイッチ137の入力をチューナ136に切り換える。このとき、再度チューナ136で受信したテレビ放送を視聴することができる。
他方、元画面情報が「なし」である場合、スイッチ137の入力は切り換えない。また、元画面情報が「DVR1」や「ゲーム」である場合、元画面情報が示す外部機器からの出力をそのまま表示する。
また、テレビ901は、手動入力切換が行われたかどうかを常に確認している(Step1006)。そして、手動入力切換が行われた場合、元画面情報の値を「なし」にリセットする(Step1007)。
以下、テレビ901の入力がチューナ136になっている状態で、チューナ136で受信したテレビ放送を表示するテレビ901の画面遷移を説明する。
図16は、テレビ901に表示される画面の遷移を示す図である。ここでは、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ901の入力切換を行わなかった場合を想定している。
すなわち、チューナ136で受信したテレビ放送を視聴している時にDVDレコーダ101の再生を開始すると、自動的にテレビ901の入力がDVDレコーダ101に切り換わり、DVD−RAMディスク111の再生映像が表示される(Step1004)。このとき、元画面情報は「TV放送」に設定される(Step1005)。また、DVDレコーダ101の再生を停止すると、元画面情報の値は「TV放送」であるので、自動的にテレビ901の入力がチューナ136に切り換わり、チューナ136で受信したテレビ放送が表示される(Step1012)。
図17は、テレビ901に表示される画面の遷移を示す図である。ここでは、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ901の入力切換を行った場合を想定している。
すなわち、チューナ136で受信したテレビ放送を視聴している時にDVDレコーダ101の再生を開始すると、図16と同様、自動的にテレビ901の入力がDVDレコーダ101に切り換わり、DVD−RAMディスク111の再生映像が表示される(Step1004)。このとき、元画面情報は「TV放送」に設定される(Step1005)。
DVD−RAMディスク111の再生中に、テレビ901の入力をデータ入力I/F141に手動で切り換えると、家庭用ゲーム機151の画面が表示され、元画面情報は「なし」にリセットされる(Step1007)。その後、DVDレコーダ101の再生を停止しても、元画面情報の値は「なし」であるので、テレビ901の入力は切り換わらず、家庭用ゲーム機151の画面がそのまま表示され続ける。
次に、テレビ601の入力がデータ入力I/F141になっている状態で、家庭用ゲーム機151からの出力映像を表示するテレビ901の画面遷移について説明する。
図18は、テレビ901に表示される画面の遷移を示す図である。ここでは、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ601の入力切換を行わなかった場合を想定している。
すなわち、家庭用ゲーム機151からの出力映像を表示している時にDVDレコーダ101の再生を開始すると、図16と同様、自動的にテレビ901の入力がDVDレコーダ101に切り換わり、DVD−RAMディスク111の再生映像が表示される(Step1004)。このとき、元画面情報は「ゲーム」に設定される(Step1005)。
また、DVDレコーダ101の再生を停止すると、元画面情報の値は「ゲーム」であるので、自動的にテレビ901の入力が家庭用ゲーム機151に切り換わり、再度家庭用ゲーム機151からの出力映像が表示される(Step1012)。
また、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ901の入力切換を行った場合、テレビ901に表示される画面遷移は、初期状態がテレビ放送視聴中であるときと同様である。すなわち、テレビ901の入力は切り換わらない。
以上のように、本実施の形態3によれば、DVDレコーダ101の出力がEE画面に戻った時、途中で手動入力切換を行わなかった場合のみ、DVDレコーダ101の再生開始時の表示画面にテレビ901の入力を自動的に切り換えることができる。
これにより、実施の形態1の効果に加えて、DVDレコーダ101の再生を開始した場合やメニュー画面を表示させた場合でも、DVDレコーダ101の出力がEE画面に戻った時、自動的にテレビ901の入力が再生開始もしくはメニュー表示開始前の画面に戻るようにすることが可能となる。
なお、元画面情報の取りうる値は、図14に示す通りでなくてもよい。例えば、テレビ901の外部入力の数に応じて、その種類を増減させてもよい。要するに、「EE画面に戻った」コマンド受信時に、テレビ901の入力をどの画面に自動的に切り換えればよいかが分かる情報であればよい。
また、図15のフロー図におけるStep1001、Step1002およびStep1003の順序は入れ替わっていてもよいし、同時でもよい。同様に、Step1008、Step1009およびStep1010の順序は入れ替わっていてもよいし、同時でもよい。
また、DVDレコーダ101においてDVD−RAMディスク111を再生する場合の動作を例示したが、DVDレコーダ101のメニュー画面を表示する場合も、上記と同様の動作で自動的にテレビ901の入力が切り換わる。この画面遷移は、実施の形態1で説明した図6と同じ画面遷移であるため、ここでは説明を省略する。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4におけるテレビは、さらに細かい元画面情報を保管しておくことにより、入力を元入力に自動的に切り換えると同時に、例えば指定のメニュー画面を自動的に表示することができる。以下、本実施の形態4を前記実施の形態3と異なる点を中心に説明する。なお、本実施の形態4におけるテレビとDVDレコーダの構成は、前記実施の形態3(図13参照)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
(1)テレビ901の動作
以下、テレビ901のコマンド受信時の動作について説明する。この動作は、実施の形態3におけるテレビ901の動作と異なる。
図19は、元画面情報の一例を示す図である。すなわち、元画面情報保管部912には、DVDレコーダ101から「出力開始」コマンドを受信した時の表示画面を示す値が保管される。実施の形態3と異なる点は、スイッチ137の入力だけでなく、スイッチ137の入力がチューナ136である場合にはテレビ901が表示している画面の種類も同時に保管しておく点である。例えば、外部機器を選択するメニュー画面を表示している場合は、元画面情報として「TV:視聴機器選択画面」を保管しておく。実施の形態3と同様、ユーザが手動で入力切換をした場合、元画面情報保管部912に保管されている元画面情報はリセットされる。ここでも、リセットされた元画面情報を「なし」で表現している。
[コマンド受信時の動作]
コマンド入力I/F140は、コマンド用ケーブル123を通してDVDレコーダ101からコマンドを受け取ると、そのコマンドを制御部911に出力する。制御部911は、コマンド入力I/F140から受け取ったコマンドが「出力開始」コマンドである場合、データ入力I/F139からの入力に切り換えるようにスイッチ137に指示する。このとき、制御部911は、スイッチ137の元入力を表す情報を元画面情報として元画面情報保管部912に保管する。さらに、スイッチ137の元入力がチューナ136である場合にはテレビ901が表示している画面の種類も同時に保管する。例えば、スイッチ137の元入力がチューナ136である場合において、テレビ放送画面を表示していたときは「TV:TV放送」を、テレビ901のメニュー画面である視聴機器選択画面を表示していたときは「TV:視聴機器選択画面」を元画面情報として保管する。
また、制御部911は、コマンド入力I/F140から受け取ったコマンドが「EE画面に戻った」コマンドである場合、元画面情報保管部912に保管している元画面情報を参照し、元画面情報が示す入力に切り換えるようにスイッチ137に指示する。また、元画面情報に画面の種類を示す情報が含まれている場合、元画面情報が示すメニュー画面を表示するように出力処理部135に指示する。元画面情報の値が「なし」であれば、スイッチ137に入力切換は指示しない。
(2)DVDレコーダ101とテレビ901の動作
図20は、本実施の形態4におけるテレビ901のフロー図である。ここでは、図15に示すフロー図のStep1011以降に相当する動作だけを表している。すなわち、図15に示すフロー図のStep1010までについては実施の形態3と同様であるため、ここでは図示を省略している。
テレビ901は、「EE画面に戻った」コマンドを受け取ると、元画面情報を確認する(Step1501)。そして、元画面情報が「なし」以外である場合、元画面情報が示す画面にスイッチ137の入力を切り換える(Step1502)。例えば、DVDレコーダ101の再生開始前のスイッチ137の入力がチューナ136である場合、元画面情報は「TV:XXX」(XXXはテレビ901が表示していた画面を示す内容)であるので、スイッチ137の入力をチューナ136に切り換える。
また、テレビ901は、元画面情報が「TV:XXX」であるかどうかを確認する(Step1503)。そして、元画面情報が「TV:XXX」である場合、元画面情報が示す画面を表示する。例えば、元画面情報が「TV:TV放送」である場合、チューナ136で受信したテレビ放送を表示し、元画面情報が「TV:視聴機器選択画面」である場合、外部機器を選択するメニュー画面を表示する。
他方、元画面情報が「なし」である場合、スイッチ137の入力は切り換えない。また、元画面情報が「DVR1」や「ゲーム」である場合、元画面情報が示す外部機器からの出力をそのまま表示する。
以下、テレビ901の入力がチューナ136になっている状態で、外部機器を選択するメニュー画面を表示するテレビ901の画面遷移を説明する。
図21は、テレビ901に表示される画面の遷移を示す図である。ここでは、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ901の入力切換を行わなかった場合を想定している。
すなわち、外部機器を選択するメニュー画面からDVDレコーダ101を選択することによってDVDレコーダ101の再生を開始すると、自動的にテレビ901の入力がDVDレコーダ101に切り換わり、DVD−RAMディスク111の再生映像が表示される。このとき、元画面情報は「TV:視聴機器選択画面」に設定される。また、DVDレコーダ101の再生を停止すると、元画面情報の値は「TV:視聴機器選択画面」であるので、自動的にテレビ901の入力がチューナ136に切り換わる(Step1502)。さらに、元画面情報の値は「TV:XXX」であるので、「TV:視聴機器選択画面」が示すメニュー画面として、外部機器を選択するメニュー画面が自動的にテレビ901に表示される(Step1504)。
また、DVD−RAMディスク111の再生開始から再生停止までの間に手動でテレビ901の入力切換を行った場合、テレビ901に表示される画面遷移は、実施の形態3と同様、テレビ901の入力は切り換わらない。
以上のように、本実施の形態4によれば、DVDレコーダ101の出力がEE画面に戻った時、途中で手動入力切換を行わなかった場合のみ、DVDレコーダ101の再生開始時の表示画面にテレビ901の入力を自動的に切り換えることができ、かつテレビ901で以前に表示していたメニュー画面を自動的に表示させることができる。
これにより、実施の形態3の効果に加えて、DVDレコーダ101の再生開始時やメニュー画面表示開始時のテレビ901の表示画面がテレビ901のメニュー画面であったとしても、DVDレコーダ101の再生停止時やメニュー画面表示終了時、元の画面に戻るようにすることが可能となる。
なお、元画面情報の取りうる値は、図19に示す通りでなくてもよい。例えば、テレビ901の外部入力の数に応じて、その種類を増減させてもよい。要するに、「EE画面に戻った」コマンド受信時に、テレビ901の入力をどの画面に自動的に切り換えればよいのか、さらにテレビ放送表示に戻すのか、いずれかのメニュー画面を表示するのかが分かる情報であればよい。
なお、本発明は、前記した出力制御装置や再生装置として実現することができるだけでなく、このような出力制御装置や再生装置が備える特徴的な手段をステップとする出力制御方法や再生方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
なお、実施の形態でいう出力処理部135は、本発明における出力制御手段の一例である。また、実施の形態でいう制御部134・611・911は、本発明における切換制御手段の一例である。また、実施の形態でいうデコーダ106は、本発明における再生手段の一例である。また、実施の形態でいうエンコーダ105は、本発明における変換手段の一例である。また、実施の形態でいうディスク管理部104は、本発明における記録手段の一例である。また、実施の形態でいうメニュー画面は、本発明におけるユーティリティ画面の一例である。