JP5429223B2 - 自動変速機のレンジ検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される自動変速機のレンジ検出装置、特に該検出装置の異常に対処する装置に関し、車両用自動変速機の技術分野に属する。
車両に搭載される自動変速機には、運転者のレバー操作によって選択されるレンジとして、走行レンジであるD(前進)レンジやR(後退)レンジなどと、非走行レンジであるP(駐車)レンジやN(中立)レンジなどとが設定され、それぞれのレンジに応じたモードで制御が行われるようになっている。そして、このレンジに応じた制御のために、また、選択されたレンジを運転席前方の表示部に表示するために、前記シフトレバーの操作によって選択されたレンジを検出するレンジ検出装置が備えられる。
例えば特許文献1には、図7に示すように、シフトレバーの操作に応動する可動接点Aと、該接点Aが摺接する4つの固定接点B1〜B4とを備え、これらの接点の接触、非接触により、シフトレバーが位置するレンジに応じて4つのスイッチC1〜C4のON、OFFの組み合わせパターンが異なるように構成し、そのパターンから運転者が選択したレンジを検出するようにしたものが開示されている。
また、このような接触式のもののほか、磁石によって生成される磁界を複数のセンサによって検出し、これらのセンサから出力されるON−OFF信号の組み合わせパターンによって選択されたレンジを検出する非接触式のものもあり、いずれも、複数の出力端子からコントローラに出力されるON−OFF信号の出力パターンに基づいてレンジが検出されるようになっている。
その場合に、この種のレンジ検出装置においては、前記特許文献1にも開示されているように、検出するレンジとして、前記P、R、N、D等の運転者による選択対象となる通常レンジに加えて、隣接するPレンジとRレンジの間のPRレンジ、RレンジとNレンジの間のRNレンジ、NレンジとDレンジの間のNDレンジ等の中間レンジも検出するように構成される。
これは、隣接する通常レンジの間に、両側のいずれのレンジであるとも確定しない不感帯を設けることにより、スイッチやセンサの検出範囲の重なり等によっていずれのレンジであるかの判定が不明確となることを回避し、或いは、通常レンジ間でのレンジの切換操作時に、次の通常レンジに対応するモードでの制御の開始タイミングを設定するなどのためである。
特開2004−116605号公報
ところで、前記のような構成のレンジ検出装置においては、断線や短絡により、出力端子から通常レンジ及び中間レンジの出力パターンとして定義された正常パターンとは異なる異常パターンが出力される場合があり、この場合、シフトレバーが位置するレンジが不明となるので、前記特許文献1に記載の発明では、故障診断を行うと共に、エンジントルクやエンジン回転数を制限するなどの自動変速機の保護制御を行うようになっている。
しかし、このような保護制御は車両の走行性を犠牲にするものであり、レンジ検出装置の異常パターンの出力時にも、できるだけ運転者が選択したレンジに応じたモードの制御を可能とすることが望まれるのである。そこで、本発明は、レンジ検出装置の異常パターン出力時にも、通常レンジまたは中間レンジのうちのいずれのレンジであるかを判定し、できるだけ運転者の要求に則したモードでの制御を実現することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、シフトレバーの操作に応動して複数の出力端子から出力される信号の組み合わせパターンが変化し、その出力パターンに基づいてシフトレバーが位置するレンジを検出する自動変速機のレンジ検出装置において、前記出力パターンが走行レンジと非走行レンジとでなる通常レンジ及び隣接する通常レンジの間に設けられた中間レンジについてそれぞれ定義された正常パターンであるときに、そのパターンが定義されたレンジをシフトレバーが位置するレンジと判定する第1判定手段と、前記出力パターンが前記正常パターンとは異なる異常パターンであって、その異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが2つ存在し、それらの正常パターンが定義されたレンジが走行レンジと非走行レンジであるときは、走行レンジの方をシフトレバーが位置するレンジと判定する第2判定手段とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記第2判定手段は、前記出力パターンが異常パターンであって、その異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが1つのときは、その正常パターンが定義されたレンジをシフトレバーが位置するレンジと判定することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、シフトレバーの操作に応動して複数の出力端子から出力される信号の組み合わせパターンが変化し、その出力パターンに基づいてシフトレバーが位置するレンジを検出する自動変速機のレンジ検出装置において、前記出力パターンが走行レンジと非走行レンジとでなる通常レンジ及び隣接する通常レンジの間に設けられた中間レンジについてそれぞれ定義された正常パターンであるときに、そのパターンが定義されたレンジをシフトレバーが位置するレンジと判定する第1判定手段と、前記出力パターンが前記正常パターンとは異なる異常パターンであって、その異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが2つ存在し、それらの正常パターンが定義されたレンジがいずれも中間レンジであるときは、シフトレバーが位置するレンジを中立レンジと判定する第2判定手段とを有することを特徴とする。
そして、請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記第2判定手段は、前記出力パターンが異常パターンであって、その異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが1つのときは、その正常パターンが定義されたレンジをシフトレバーが位置するレンジと判定することを特徴とする。
以上の構成により、本願の各請求項の発明によれば、次のような効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、複数の出力端子から各レンジについて定義された正常パターンと異なる異常パターンが出力されたときに、その出力された異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが2つ存在し、それらの正常パターンが定義されたレンジが走行レンジと非走行レンジであるときに、走行レンジの方がシフトレバーが位置するレンジと判定されるので、実際のシフトレバーの位置が走行レンジである場合に、正しくレンジの判定が行われたことになって、運転者が意図した通りの走行が可能となる。
また、シフトレバーの位置が非走行レンジである場合に、走行レンジであると判定しても、シフトレバーが現に非走行レンジにあれば車両が走行することはなく、シフトレバーの位置が走行レンジであるときに非走行レンジと判定する場合に比べて、運転者が意図するモードの制御に支障をきたすおそれが少なく、実害が抑制されることになる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが1つのときに、その正常パターンが定義されたレンジがシフトレバーが位置するレンジと判定されるので、高い判定精度が得られる。
一方、請求項3に記載の発明によれば、出力された異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが2つ存在し、それらの正常パターンが定義されたレンジがいずれも中間レンジであるときは、シフトレバーが位置するレンジを中立レンジと判定するので、実際のレンジがいずれかの中間レンジであっても、実害を招くことがない。
つまり、中間レンジは、もともとシフトレバーの操作中に通過するだけのレンジであって、いずれかの走行制御モードを特定するレンジではないから、中立レンジと判定しても走行制御に実害を招くことはなく、中間レンジを誤って特定して、その直後の通常レンジでの制御に支障をきたすよりも弊害が少ないのである。
そして、請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様、前記異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが1つのときに、その正常パターンが定義されたレンジがシフトレバーが位置するレンジと判定されるので、高い判定精度が得られる。

本発明の実施の形態に係る制御システムを示すブロック図である。 正常パターンと判定レンジとの関係を示す表である。 異常パターンと判定レンジとの関係を示す表である。 レンジ判定の制御例を示すフローチャートである。 同、他の制御例を示すフローチャートである。 図5の制御例よる異常パターンと判定レンジとの関係を示す表である。 従来のインヒビタスイッチの構造例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るレンジ検出装置を示すもので、このレンジ検出装置は、シフトレバー(図示せず)の操作によって作動するインヒビタスイッチ10と、該スイッチ10に設けられた第1〜第4出力端子11〜14からそれぞれ出力されるON−OFF信号が入力されるコントローラ20とによって構成されている。
そして、前記コントローラ20は、前記4つのON−OFF信号のON、OFFの組み合わせパターンからシフトレバーが位置するレンジを判定すると共に、自動変速機30におけるレンジに応じたモードでの制御のために該自動変速機に30に判定したレンジを送信し、また、当該車両の運転席等に設けられた表示部40に選択したレンジを表示するために該表示部40に判定したレンジを送信するようになっている。
ここで、この実施の形態では、シフトレバーの位置を示すレンジとして、P、R、N、Dの運転者による選択対象となる通常レンジと、隣接する通常レンジの間の中間レンジとが設定されており、その場合に、通常レンジは前記の順で並んでいるので、中間レンジは、PレンジとRレンジの間のPRレンジ、RレンジとNレンジの間のRNレンジ、及びNレンジとDレンジの間のNDレンジとが存在し、以上の7つのレンジを検出するように構成されている。
そして、これらの通常レンジ及び中間レンジについて、図2に示すように、第1〜第4出力端子のON、OFFパターンが定義されており、これ以外の9つの異常パターンは、図3に示すようなON、OFFの組み合わせとなる。
ここで、この実施の形態では、図2に示す各レンジの正常パターンは、次のような規則性を持って定義されている。
まず、PレンジからDレンジに至る7つのレンジの列において、隣接するパターン同士で、ON、OFFが1つずつ異なるように定義されている。
また、通常レンジP、R、N、Dは、ONが2個、OFFが2個とされ、中間レンジPR、RN、NDは、ONが1個又は3個、OFFが3個又は1個とされている。
このことから、図3に示す異常パターンのうち、ONが1個又は3個の異常パターンとON、OFFが1つだけ異なる正常パターンは、全て通常レンジの正常パターンとなり、ONが0個、2個又は4個の異常パターンとON、OFFが1つだけ異なる正常パターンは、全て中間レンジの正常パターンとなる。
さらに、図2に示す正常パターンのうちの通常レンジのパターンは、P→R→N→Dの順に、2つのONが第4出力端子側から第1出力端子側に向けて1つずつシフトするように定義されている。
このことから、前記順で隣接しない通常レンジ、即ち、いずれも走行レンジであるRレンジとDレンジ、及び、いずれも非走行レンジであるPレンジとNレンジの間では、各2個のONとOFFとが全て入れ替わって、全端子のON、OFFが異なることになる。したがって、いずれかの異常パターンとON、OFFが1つだけ異なる正常パターンが2つの通常レンジのパターンであるとき、その2つの通常レンジは、必ず走行レンジと非走行レンジの組み合せとなる。
以上の結果、図3に示す9つの異常パターンとON、OFFが1つだけ異なる正常パターンのレンジは、同図の「判定候補レンジ」の欄に記載したようになる。
次に、前記コントローラ20によるレンジの判定制御について説明する。
この制御は、図4に示すフローチャートに従って行われ、まず、ステップS1で、インヒビタスイッチ10の第1〜第4出力端子11〜14から出力されるON−OFF信号を読み込み、ステップS2で、これらの信号が示すON、OFFの組み合わせのパターン、即ち出力パターンが図2に示す正常パターンのいずれかに一致するか否かを判定する。
そして、一致する正常パターンが存在する場合には、ステップS3で、その正常パターンのレンジをシフトレバーが位置するレンジ(以下「実レンジ」という)であると認定する。
一方、前記出力パターンが図2に示すいずれの正常パターンとも一致しない場合、即ち、出力パターンが図3に示す9つの異常パターンのいずれかである場合には、ステップS4で、その異常パターンとON、OFFが1つだけ異なる正常パターンのレンジ、即ち、図3に示す判定候補レンジが1つしか存在しないか、2つ存在するかを判定する。
例えば、図3の左端の全ての出力端子がOFFの異常パターンの場合は、これとON、OFFが1つだけ異なる正常パターンはONが1つだけのパターンであって、図2から該当するのはPRレンジのパターンのみであることが判明する。また、左から2番目の第1出力端子のみがONの異常パターンの場合は、これとON、OFFが1つだけ異なる正常パターンはONが2つのパターンであって、図2から該当するのはNレンジとDレンジであることが判明し、異常パターン出力時の判定候補レンジが、前者の場合は1つ、後者の場合は2つとなる。
そして、このような判定動作により、判定候補レンジが1つであると判定された場合は、次にステップS5を実行し、判定候補とされたレンジを実レンジと判定する。
一方、前記ステップS4で、出力された異常パターンとON、OFFが1つだけ異なる正常パターンが2つあり、判定候補レンジが2つ存在すると判定されたときは、次にステップS6で、その2つの判定候補レンジは中間レンジであるか否かを判定する。
その場合、前述のように、2つの判定候補レンジは、いずれも中間レンジであるか、いずれも通常レンジであるかのどちらかであり、いずれも中間レンジである場合は、ステップS7で、実レンジはNレンジであると判定する。
また、いずれも通常レンジである場合は、前述のように、一方は走行レンジ、他方は非走行レンジとなるので、ステップS8で、走行レンジの方を実レンジであると判定する。例えば、出力された異常パターンが図3の左から2番目のパターンであった場合、ON、OFFが1つだけ異なる正常パターンが定義された判定候補レンジはNレンジとDレンジとなり、この場合、走行レンジであるDレンジが実レンジと判定される。
以上のようにして、インヒビタスイッチ10の第1〜第4出力端子11〜14のいずれか1つに、短絡等によるON故障または断線等によるOFF故障が発生し、正常パターンとON、OFFが1つだけ異なる異常パターンが出力されたときに、その異常パターンと正常パターンとの関係からシフトレバーが位置する実レンジが判定されることになる。
なお、前記ON故障やOFF故障が同時に複数の出力端子で発生することは考えにくく、また、ある正常パターンとON、OFFが2つ異なる異常パターンは、他の正常パターンと一致し、又は他の正常パターンとON、OFFが1つ異なる異常パターンとなるから、出力パターンが正常パターンとON、OFFが2つ異なる場合については、考慮していない。
そして、まず、出力された異常パターンとON、OFFが1つだけ異なる正常パターンの判定候補レンジが1つのときは、そのレンジがシフトレバーが位置する実レンジと判定されることにより、シフトレバーが位置するレンジが精度よく判定されることになる。
また、判定候補レンジが2つある場合において、その2つがいずれも中間レンジであるときは、シフトレバーが位置するレンジがNレンジとされる。
この場合、実際のレンジはいずれかの中間レンジであると考えられるが、中間レンジはいずれかの走行制御モードを特定するレンジではないから、中立レンジと判定しても走行制御に実害を招くことはなく、中間レンジを誤って特定して、その直後の通常レンジでの制御に支障をきたすよりも弊害が少なくなる。
さらに、判定候補レンジが2つある場合において、その2つが通常レンジの走行レンジと非走行レンジであるときは、シフトレバーが位置する実レンジは走行レンジと判定される。
この場合、実際のシフトレバーの位置が走行レンジであれば、正しくレンジの判定が行われたことになり、運転者が意図した通りのモードで制御が行われることになる。
これに対し、実際のシフトレバーの位置が非走行レンジであれば、レンジの判定を誤ったことになるが、シフトレバーの位置が現に非走行レンジにあれば車両が走行することはなく、シフトレバーの位置が走行レンジであるときに非走行レンジと判定する場合に比べて、運転者が意図するモードの制御に支障をきたすおそれが少なく、実害が抑制されることになる。
なお、図2、図3に示す出力パターンの例によれば、インヒビタスイッチ10からの出力パターンが正常パターンのいずれかである場合にも、いずれか1つの出力端子が故障により本来の正常パターンとON、OFFが反対の信号を出力した結果、他の正常パターンに一致した場合も想定され、この場合、出力された正常パターンのレンジをシフトレバーが位置する実レンジであると判定すると誤判定になる。
例えば、第1、第2出力端子がOFFで、第3、第4出力端子がONのパターンが出力されると、図2に示すように、Pレンジについて定義された正常パターンであるから、実レンジをPレンジであると判定することになるが、実際は、第4出力端子のON故障のため、シフトレバーの位置がPRレンジであるにも拘わらず、Pレンジの正常パターンが出力された、といった場合であり、次に、このような場合のための動作を備えた制御例を図5に示すフローチャートに従って説明する。
このフローチャートのステップS11〜S18は、図4のフローチャートのステップS1〜S8と同じであるが、ステップS12で出力パターンが正常パターンであると判定されたときに、ステップS21でフラグFが「1」であるか否かが判定される。
このフラグFは、例えばエンジンの始動時、或いはインヒビタスイッチ10の故障を修理したときなどに「0」にリセットされ、その後、異常パターンが出力されない限り、「0」に保持されている。したがって、異常パターンが出力されていない場合、ステップS13で、図4のフローチャートのステップS3と同様の正常パターン出力時の実レンジの判定制御が行なわれる。
また、前記ステップS12で出力パターンが異常パターンであると判定されたときは、ステップS14〜S18に従い、図4のフローチャートのステップS4〜S8と同様の異常パターン出力時の実レンジの判定制御が行われる。
しかし、この制御例では、前記ステップS12で異常パターンが出力されたことを判定したときに、ステップS22で、前記フラグFに「1」がセットされる。そのため、その後のシフトレバーの操作時には、インヒビタスイッチ10から正常パターンが出力されたときに、前記ステップS12からステップS21を経てステップS23〜S25が実行されることになる。
その場合に、この制御例では、出力された正常パターンのレンジと、このパターンとON、OFFが1つ異なる正常パターンのレンジとを判定候補レンジとするように設定されている。
また、前述のように、PレンジからDレンジに至る7つのレンジの正常パターンは、隣接するパターン同士でON、OFFが1つずつ異なるように設定されているので、図6に示すように、判定候補レンジは、出力された正常パターンのレンジ及びこれに隣接するレンジとなり、前記7つのレンジの列の両端に位置するPレンジ及びDレンジのパターンが出力されたときは、判定候補レンジは2つ、それ以外のレンジのパターンが出力されたときは、判定候補レンジは3つとなる。
そして、ステップS23で、上記のようにして抽出した判定候補レンジのうちに走行レンジが存在するか否かを判定し、存在するときは、ステップS24で、その走行レンジをシフトレバーが位置する実レンジと判定し、存在しないときは、ステップS25で、Nレンジをシフトレバーが位置する実レンジとする。
例えば、図2、図6に示すように、出力パターンがDレンジ又はNDレンジの正常パターンであるときは、Dレンジであると判定され、出力パターンがRレンジ又はPRレンジ又はRNレンジの正常パターンであるときはRレンジであると判定され、出力パターンがPレンジ又はNレンジの正常パターンであるときは、Nレンジであると判定される。
これにより、一旦、異常パターンが出力された後に、正常パターンが出力された場合にも、前述の異常パターンが出力されたときと同様、シフトレバーが位置する実レンジが適切に判定されることになる。
なお、以上の実施の形態における各レンジについてのパターンの定義は一例であって、他の定義例であっても、本発明は実施可能である。
以上のように、本発明によれば、シフトレバーで選択されたレンジを検出するレンジ検出装置の出力が異常な場合にも、実際にシフトレバーが位置するレンジが適切に判定され、当該車両の走行性が維持されることになるので、この種のレンジ検出装置が備えられた自動変速機ないしこれを搭載する車両の製造産業において、好適に利用される可能性がある。
1 レンジ検出装置
11〜14 出力端子
20 第1、第2判定手段(コントローラ)

Claims (4)

  1. シフトレバーの操作に応動して複数の出力端子から出力される信号の組み合わせパターンが変化し、その出力パターンに基づいてシフトレバーが位置するレンジを検出する自動変速機のレンジ検出装置において、
    前記出力パターンが走行レンジと非走行レンジとでなる通常レンジ及び隣接する通常レンジの間に設けられた中間レンジについてそれぞれ定義された正常パターンであるときに、そのパターンが定義されたレンジをシフトレバーが位置するレンジと判定する第1判定手段と、
    前記出力パターンが前記正常パターンとは異なる異常パターンであって、その異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが2つ存在し、それらの正常パターンが定義されたレンジが走行レンジと非走行レンジであるときは、走行レンジの方をシフトレバーが位置するレンジと判定する第2判定手段とを有することを特徴とする自動変速機のレンジ検出装置。
  2. 前記第2判定手段は、前記出力パターンが異常パターンであって、その異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが1つのときは、その正常パターンが定義されたレンジをシフトレバーが位置するレンジと判定することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機のレンジ検出装置。
  3. シフトレバーの操作に応動して複数の出力端子から出力される信号の組み合わせパターンが変化し、その出力パターンに基づいてシフトレバーが位置するレンジを検出する自動変速機のレンジ検出装置において、
    前記出力パターンが走行レンジと非走行レンジとでなる通常レンジ及び隣接する通常レンジの間に設けられた中間レンジについてそれぞれ定義された正常パターンであるときに、そのパターンが定義されたレンジをシフトレバーが位置するレンジと判定する第1判定手段と、
    前記出力パターンが前記正常パターンとは異なる異常パターンであって、その異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが2つ存在し、それらの正常パターンが定義されたレンジがいずれも中間レンジであるときは、シフトレバーが位置するレンジを中立レンジと判定する第2判定手段とを有することを特徴とする自動変速機のレンジ検出装置。
  4. 前記第2判定手段は、前記出力パターンが異常パターンであって、その異常パターンと信号が1つだけ異なる正常パターンが1つのときは、その正常パターンが定義されたレンジをシフトレバーが位置するレンジと判定することを特徴とする請求項3に記載の自動変速機のレンジ検出装置。
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