JP5428387B2 - データ伝送方法及びシステム、並びにデータ受信方法及び装置 - Google Patents

データ伝送方法及びシステム、並びにデータ受信方法及び装置 Download PDF

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本発明は、代表的な非線形等化手法である最尤系列推定(MLSE:Maximum Likelihood Sequence Estimation)等の非線形等化手法を用いて、送信データ系列を推定するデータ伝送方法及びシステム、並びにデータ受信方法及び装置に関する。
従来、受信信号系列からMLSEの原理により送信信号系列を推定することで、伝送中に生じる波形歪みに対する受信性能を向上させた信号受信装置が知られている(特許文献1、非特許文献1,2)。
特開2002−118473号公報
John G. Proakis, "Digital Communications, Fourth Ed.," New York, McGraw-Hill, 2001年 Joan M. Gen, et al., "ISI Mitigation Capability of MLSE Direct-Detection Receivers," IEEE Photonics Technology Letters, vol. 20, No. 8, pp.656-658, 2008年
非特許文献1および特許文献1に記載される手法は、遅延波によって生じる波形歪みに対する受信性能向上法であり、例えば、帯域制限による符号間干渉(ISI:Inter Symbol Interference)のように時間的に後続するデータ列も波形歪みに寄与する場合には、効果が限られる。
一方、非特許文献2に記載の手法は、時間的に前後する1シンボルが波形歪みに寄与していることを前提としたものである。このため、符号間干渉の及ぶ範囲が未知の場合や、符号間干渉の及ぶ範囲が時間軸上で非対称である場合(例えば先行1シンボルと後続3シンボルが干渉成分として寄与する場合)、符号間干渉の及ぶ範囲が伝送路の状況変化により時間的に変動する場合などには、効果が限られる。
光ファイバ伝送路や無線伝送路では、種々の劣化要因があるだけでなく、それが時間的に大きく変動し、このような伝送路に対しても有効な受信性能向上方法が望まれる。
本発明は、種々の劣化要因があり、それが時間的に大きく変動するような伝送路に対して、送信データ系列の高い推定精度を確保できるデータ伝送方法及びシステム、並びにデータ受信方法及び装置を提示することを目的とする。
本発明に係るデータ伝送方法は、PN符号系列からなる参照信号に続けて送信データを伝送路に出力する出力ステップと、当該伝送路からの受信信号からクロックを再生するクロック再生ステップと、当該クロックに従い当該受信信号を多値でデジタル化し、多値信号を出力する変換ステップと、当該変換ステップによる当該多値信号の当該参照信号を収容する部分から信処理特性を決定する受信処理特性決定ステップと、当該受信処理特性決定ステップで決定された当該受信処理特性に従い、当該変換ステップによる当該多値信号の当該送信データを収容する部分から当該送信データを再生する受信処理ステップとを有することを特徴とする
本発明に係るデータ伝送システムは、PN符号系列からなる参照信号を発生する手段、および、当該参照信号に続けて送信データを多重して、伝送路に出力する多重手段を具備するデータ送信装置と、当該伝送路からの入力信号から当該送信データを再生するデータ受信装置とからなるデータ伝送システムであって、当該データ受信装置が、当該伝送路からの入力信号からクロックを再生するクロック再生手段と、当該クロックに従い当該伝送路からの入力信号を多値でデジタル化し、多値信号を出力するA/D変換手段と、当該A/D変換手段により生成される当該多値信号の当該参照信号を収容する部分から受信処理特性を決定する受信処理特性決定手段と、当該受信処理特性決定手段で決定された当該受信処理特性に従い、当該A/D変換手段により生成される当該多値信号の当該送信データを収容する部分から当該送信データを再生する受信処理手段とを有することを特徴とする。
本発明に係るデータ受信方法は、PN符号系列からなる参照信号と、これに続く送信データが伝送路から入力する入力ステップと、当該入力ステップによる入力信号からクロックを再生するクロック再生ステップと、当該クロックに従い当該入力ステップによる入力信号を多値でデジタル化し、多値信号を出力する変換ステップと、当該変換ステップによる当該多値信号の当該参照信号を収容する部分から信処理特性を決定する受信処理特性決定ステップと、当該受信処理特性決定ステップで決定された当該受信処理特性に従い、当該変換ステップによる当該多値信号の当該送信データを収容する部分から当該送信データを再生する受信処理ステップとを有することを特徴とする。
本発明に係るデータ受信装置は、PN符号系列からなる参照信号と、これに続く送信データが伝送路から入力する入力手段と、当該入力手段による入力信号からクロックを再生するクロック再生手段と、当該クロックに従い当該入力手段による当該入力信号を多値でデジタル化し、多値信号を出力するA/D変換手段と、当該A/D変換手段により生成される当該多値信号の当該参照信号を収容する部分から受信処理特性を決定する受信処理特性決定手段と、当該受信処理特性決定手段で決定された当該受信処理特性に従い、当該A/D変換手段により生成される当該多値信号の当該送信データを収容する部分から当該送信データを再生する受信処理手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、帯域制限や符号間干渉等の各種劣化要因が混在し、かつ各要因の効果が時間的に変動するデータ伝送システムにおいても、直前の伝送状態に応じた受信処理特性で受信信号から送信データを推定するので、より高い推定精度を確保できる。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。 本実施例の波形例である。 3ビット信号100,000に対する受信信号の振幅変化例である。 本実施例のデータ受信装置におけるタイミングチャートである。 本実施例のMSLE処理パラメータを決定するパラメータ決定装置の動作フローチャートである。 パラメータ決定装置内における3ビット値に対して算出される平均値及び分散の計算結果表である。 2時刻のデータの組合せからデータの遷移情報を示すトレリス図(k=3)である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例を使用するデータ伝送システムの概略構成ブロック図を示す。
データ送信装置10は、伝送路16を介してデータ受信装置20にデータDtを送信する。伝送路16は、符号間干渉、多重反射、分散による波形歪みなど、時間経過によりデータ伝送特性が変動する伝送路、例えば、光ファイバ等の光伝送路、移動体通信システムの無線伝送路である。光ファイバ伝送路では、例えば、温度や風等による偏波の変動が、特に高速のデータ伝送路に対して大きな波形変動をもたらす。
データ送信装置10は、伝送路16の劣化状況をモニタし、その劣化状況に応じた最適な受信処理特性を決定するための参照信号を、送信データDtの直前に送信する。本実施例では、参照信号としてPN符号系列を採用した。すなわち、PN符号発生装置12は、固定長、例えば、127ビットのPN符号系列を、送信すべき固定長のデータDt毎に発生する。多重装置14は、固定長の送信データDtに先行して、PN符号発生装置12からの固定長のPN符号系列を配置する。換言すると、データ送信装置10は、PN符号系列をヘッダとして有するデータフレームに送信データDtを収容して、伝送路16に出力する。
データ受信装置20では、伝送路16から入力する受信信号は、A/D(アナログ/デジタル)変換器22とクロック再生装置24に入力する。クロック再生装置24は、受信信号からクロックを再生し、再生クロックをA/D変換器22にサンプリングクロックとして供給する。A/D変換器22は、クロック再生装置24からの再生クロックに従い、伝送路16からの受信信号を4ビット乃至8ビット程度に多値デジタル化する。詳細は後述するが、データ受信装置20は、A/D変換器22から出力される多値信号の、PN符号系列部分を使って、MLSE処理のためのパラメータを決定し、決定したパラメータにより送信データDtを推定する。
図2は、データ受信装置20における波形例を示す。図2(a)は送信データの2進値を示し、図2(b)は図2(a)に示す送信データに対応する送信信号波形を示す。図2(c)は、データ受信装置20による受信信号の波形を示す。図2(b)に示す送信信号波形は、伝送路16を伝搬する過程で、図2(c)に示すように劣化する。図2(d)は、図2(c)に示す受信信号波形をA/D変換器22によりデジタル化した結果を示す。すなわち、図2(d)は、A/D変換器22から出力される多値信号を示す。図2(e)は、図2(d)に示す多値信号にMLSE処理を適用して送信データDtを推定した結果を示し、図2(f)は図2(d)に示す2進波形に対する2進値を示す。図2(f)に示す2進値列が、受信データとなる。
図3は、3ビットの送信ビット列100と000に対する受信レベルの例を示す。横軸は時間を示し、縦軸は振幅レベルを示す。伝送路での劣化が激しくなれば、受信レベルはより大きくばらつくことになる。
図4は、A/D変換器22以降の波形例のタイミングチャートを示す。図4(a)は、A/D変換器22から出力される多値信号のタイミングを示す。PN(i)はi番目のPN符号系列を示し、D(i)は、i番目の受信データDを示す。伝送エラーが無い場合、受信データD(i)は送信データDt(i)に一致する。
A/D変換器22から出力される多値波形信号(図4(a))は、バッファメモリ26とPN符号検知装置28に入力する。バッファメモリ26は、少なくとも、PN符号検知装置28がデータフレームのデータ部に先行するPN符号系列を検知するのに要する時間、A/D変換器22から出力される多値信号を一時記憶する。
PN符号検知装置28は、A/D変換器22から出力される多値信号(図4(a))から、PN符号系列からなる参照信号部分を検知し、PN符号検知信号をバッファメモリ26およびスイッチ制御装置30に供給する。図4(b)はPN符号検知信号を示す。図4(a)に示す波形例では、PN符号検知信号により、バッファメモリ26内の、データフレームのPN符号部分PN(0)〜PN(3)とデータ部分D(0)〜D(2)の記憶位置を識別できるようになる。
バッファメモリ26は、PN符号検知装置28からのPN符号検知信号に応じて、記憶する多値信号を順次、スイッチ32に出力する。PN符号部分と、これより先行するデータフレームとの間にギャップがある場合には、バッファメモリ26からの読み出し際に、このギャップが破棄されるようにする。
スイッチ32は、スイッチ制御装置30の制御下でバッファメモリ26の出力データのうちのPN符号部分PN(0)〜PN(3)を端子Aからパラメータ決定装置34に供給し、データ部分D(0)〜D(2)を端子Bからバッファメモリ36に供給する。図4(c)は、バッファメモリ26から読み出される多値信号を示し、図4(d)はスイッチ32の切替え制御信号を示す。図4(d)で、PNは端子Aへの接続を示し、DATAは端子Bへの接続を示す。図4(c),(d)から分かるように、スイッチ制御装置30は、PN符号検知装置28からのPN符号検知信号(図4(b))に従い、バッファメモリ26からPN符号部分PN(0)〜PN(3)が出力されるタイミングでスイッチ32を端子Aに接続し、バッファメモリ26からデータ部分D(0)〜D(3)が出力されるタイミングでスイッチ32を端子Bに接続する。これにより、受信信号のうち、PN符号部分PN(0)〜PN(3)を示す多値信号がパラメータ決定装置34に入力され、データ部分D(0)〜D(3)を示す多値信号がバッファメモリ36に入力される。
バッファメモリ26、スイッチ制御装置30及びスイッチ32による、PN符号部分PN(0)〜PN(3)とデータ部分D(0)〜D(3)を分離して、それぞれパラメータ決定装置34とバッファメモリ36に分配する機能は、ランダムアクセスメモリ又はFIFI(First-In First-Out)メモリと、その読み出し位置を制御するメモリ制御装置とでも実現できることは明らかである。
スイッチ制御装置30は、スイッチ32を制御するスイッチ制御信号(図4(d))をパラメータ決定装置34にも供給する。パラメータ決定装置34は、スイッチ制御装置30からのスイッチ制御信号により、スイッチ32からPN符号部分が入力するタイミングを知ることができ、スイッチ32からのPN符号部分PN(0)〜PN(3)の多値信号を取り込む。PN符号発生装置38は、データ送信装置10のPN符号発生装置12と同様の基準でPN符号系列を発生する。そして、パラメータ決定装置34は、PN符号発生装置38からのPN符号系列を参照し、取り込んだPN符号部分(多値信号)に対して、後述する方法で、符号間干渉を除去するための最適な判定位置と、MLSE処理のためのパスメトリック計算用パラメータを決定する。判定位置及びMLSE処理用パラメータを決定すると、パラメータ決定装置34は、決定した判定位置及びMLSE処理用パラメータをMLSE処理装置40に設定し、MLSE処理の開始をMLSE処理装置40に指示する。
バッファメモリ36は、パラメータ決定装置34におけるパラメータ決定演算の時間遅れを補償するために設けられる。MLSE処理装置40は、パラメータ決定装置34からの開始指令に従い、バッファメモリ36から多値波形信号を順次取り込み、パラメータ決定装置34からの判定位置及びMLSE処理用パラメータを使って、MLSE処理により送信データDtを推定(再生)する。すなわち、MLSE処理装置40は、バッファメモリ36に格納されるデータ部分D(0)〜D(3)の多値信号を2値弁別する。図4(f)は、MLSE処理装置40による推定結果Dr(0),Dr(1),Dr(2)を示す。推定結果Dr(0),Dr(1),Dr(2),・・・は、受信データとして後段装置に供給される。
PN符号系列の場合で、パラメータ決定装置34における判定位置およびMLSEパラメータの決定方法を詳細に説明する。図5は、パラメータ決定装置34の動作フローチャートを示す。
パラメータ決定装置34は、スイッチ制御装置30からのスイッチ制御信号に従い、スイッチ32からのPN符号系列(多値信号)を取り込む(S1)。
連続するkビット{a,a,・・・,a}を{0,0,・・・,0}から{1,1,・・・,1}まで循環して(S2,S5,S6)、kビット{a,a,…,a}の各組み合わせに対してステップS3、S4を実行する。
先ず、取り込んだPN符号系列(多値信号)から、kビット列{a,a,…,a}に対応する信号系列{r1j,r2j,・・・,rkj}(但し、j=1,2,・・・,m)を抽出する(S3)。ここで、mは、データフレームの先頭に付与されているPN符号系列中に、連続するkビット{a,a,…,a}が出現する回数を示す。
そして、ステップS3で抽出した信号系列{r1j,r2j,・・・,rkj}(但し、j=1,2,・・・,m)をもとに、符号間干渉の影響を計算する。まず、1番目からk番目までの信号ビット列が{a,a,…,a}であるという条件のもとでのp番目(1≦p≦k)の信号レベルに対して、平均uと分散vを計算する(S4)。
以下では、平均uをu(a・・・ap-1xap+1・・・a,a)と表記し、分散vをv(a・・・ap-1xap+1・・・a,a)と表記する。p=1の場合、ステップS3で抽出した信号系列から平均uおよび分散vは、下記式
Figure 0005428387
で算出される。
一例として、k=3とし、PN符号系列として7段(127ビット)のPN系列を2周期分含む場合を想定する。この場合、7段のPN系列の1周期のなかに、3ビットの系列{a,a,a}は16回出現することから、付加されるPN符号系列の全体に対してm=32となる。例えば、送信ビット列が"000"である条件のもとで、1ビット目に対する信号レベルの平均u(x00,0)および分散v(x00,0)は、下記式
Figure 0005428387
により計算される。
パラメータ決定装置34は、このように計算された平均値uおよび分散vを一覧表形式で保存する。図6は、パラメータ決定装置34に記憶される平均値uおよび分散vの一覧表の例である。
kビット{a,a,・・・,a}={1,1,・・・,1}まで平均値uと分散vの計算が終了したら(S5)、得られた平均値uと分散vから、kビットのうち1レベルと0レベルの信号の分離度が最も大きくなるビット位置pを算出する(S7)。これは、p番目のビットに対する1レベルと0レベルの信号の分離度を評価することに相当する。分離度が高いほど、アイ開口が大きいことになる。具体的には、数2で算出された平均値uおよび分散vに対し、下記式
Figure 0005428387
によりパラメータQpを、p=1からkまで順に計算し、Qpの値が最大となるpを求める。これにより、受信信号の1レベルの分布と0レベルの分布が最も分離するビット位置p(1≦p≦k)が決定する。
パラメータ決定装置34は、得られた(p,u,v)をMLSE処理のパラメータとしてMLSE処理装置40に設定し、受信データ部分(多値信号)の2値弁別処理の開始をMLSE処理装置40に指示する(S8)。
MLSE処理装置40は、パラメータ決定装置34からのパラメータ(p,u,v)を使い、バッファメモリ36に記憶される受信データ(多値信号)にビタビアルゴリズムを適用して、受信データ(多値信号)を推定又は2値弁別する。ビタビアルゴリズムについては、「The Viterbi algorithm」(G. D. Forney, Jr.著,Proc. IEEE,vol.61,pp.268-278,(1973).)に詳しく説明されている。
MLSE処理装置40は、パラメータ決定装置34からの処理開始信号に従い、バッファメモリ36に記憶される受信データ(多値信号)を順次読み込む。先に説明したkビット単位に対する判定位置pに対して、2k-1個の状態に対するデータ遷移情報を示すトレリス図を用いることで、ビタビアルゴリズムにより受信信号をもとに送信ビットを最も良く推定できる。一例として、k=3とした場合のトレリス図を、図7に示す。
トレリス図において、各枝(図7における線分)に対して、枝メトリックを計算する。例えばk=3,p=1の場合で、データ受信レベルがrであったとき、状態00から状態00への枝メトリックM0、および状態00から状態10への枝メトリックM1は、
Figure 0005428387
で表される。
次に、ある時刻における状態に至るまでの状態遷移を示すパス全てについて、枝メトリックを累積加算し、その累積値が最大となるパスを選択するとともに、パスメトリックの値を記憶する。こうして選択されたパスは、確率的に最も確からしいパスであり、生き残りパスと呼ばれる。
以上の処理を時間毎に行い、最終的な生き残りパスを探索する。こうして確定した生き残りパスは、受信信号系列をもとに推定された、最も確からしい送信データ系列を表す。MLSE処理装置は、こうして確定した生き残りパスを推定受信データDr(0),Dr(1),Dr(2),・・・として出力する。
本実施例では、伝送路の伝送特性をモニタし、最適受信特性を決定するための参照信号を、送信データに先行して送信し、受信側では、受信した参照信号により受信処理特性、具体的にはMLSE処理特性を制御する。参照信号としてN段のPN符号系列を採用することで、N−1ビット以下の任意のビット数に対して、各ビット位置に対する1レベルと0レベルの信号の分離度を同一の精度で算出することが可能となる。このため、符号間干渉の及ぶ範囲に応じて、参照信号部分を変えることなくkの値をN−1以下の範囲で変化させることで柔軟に対応できるという利点もある。
本発明は、延波や符号間干渉などの各種劣化要因が混在し、なおかつ伝送路の状況が時間的に変動するデータ伝送システムに適用可能である。より具体的には、波長分散や偏波モード分散の影響により信号波形に歪みが生じる光ファイバ伝送システムに適用できる。光信号の偏波状態は、時々刻々と変化するので、偏波モード分散による歪みの影響も時間的に変動する。また、マルチパス干渉(MPI:Multipath Interference)による歪みの影響が時々刻々と変化する移動体通信システムにも適用可能である。
特定の説明用の実施例を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
10:データ送信装置
12:PN符号発生装置
14:多重装置
16:伝送路
20:データ受信装置
22:A/D(アナログ/デジタル)変換器
24:クロック再生装置
26:バッファメモリ
28:PN符号検知装置
30:スイッチ制御装置
32:スイッチ
34:パラメータ決定装置
36:バッファメモリ
38:PN符号発生装置
40:MLSE処理装置

Claims (10)

  1. PN符号系列からなる参照信号に続けて送信データを伝送路に出力する出力ステップと、
    当該伝送路からの受信信号からクロックを再生するクロック再生ステップと、
    当該クロックに従い当該受信信号を多値でデジタル化し、多値信号を出力する変換ステップと、
    当該変換ステップによる当該多値信号の当該参照信号を収容する部分から信処理特性を決定する受信処理特性決定ステップと、
    当該受信処理特性決定ステップで決定された当該受信処理特性に従い、当該変換ステップによる当該多値信号の当該送信データを収容する部分から当該送信データを再生する受信処理ステップ
    とを有することを特徴とするデータ伝送方法。
  2. 当該受信処理ステップが、最尤系列推定(MLSE:Maximum Likelihood Sequence Estimation)により当該変換ステップによる当該多値信号の当該送信データ部分から当該送信データを推定し、
    当該受信処理特性決定ステップは、当該受信処理特性として、MLSE処理のビット位置とパラメータを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
  3. 当該出力ステップは、当該参照信号をヘッダ部に収容し、当該送信データをデータ部に収容したデータフレームを当該伝送路に出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ伝送方法。
  4. PN符号系列からなる参照信号を発生する手段、および、当該参照信号に続けて送信データを多重して、伝送路に出力する多重手段を具備するデータ送信装置と、
    当該伝送路からの入力信号から当該送信データを再生するデータ受信装置
    とからなるデータ伝送システムであって、
    当該データ受信装置が、
    当該伝送路からの入力信号からクロックを再生するクロック再生手段と、
    当該クロックに従い当該伝送路からの入力信号を多値でデジタル化し、多値信号を出力するA/D変換手段と、
    当該A/D変換手段により生成される当該多値信号の当該参照信号を収容する部分から受信処理特性を決定する受信処理特性決定手段と、
    当該受信処理特性決定手段で決定された当該受信処理特性に従い、当該A/D変換手段により生成される当該多値信号の当該送信データを収容する部分から当該送信データを再生する受信処理手段
    とを有することを特徴とするデータ伝送システム。
  5. 当該受信処理手段が、最尤系列推定(MLSE:Maximum Likelihood Sequence Estimation)により当該A/D変換手段により生成される当該多値信号のデータ部分から当該送信データを推定するMLSE処理手段であり、
    当該受信処理特性決定手段が、当該受信処理特性としてMLSE処理のビット位置とパラメータを決定する手段である
    ことを特徴とする請求項に記載のデータ伝送システム。
  6. 当該多重手段は、当該参照信号をヘッダ部に収容し、当該送信データをデータ部に収容したデータフレームを当該伝送路に出力することを特徴とする請求項4又は5に記載のデータ伝送システム。
  7. PN符号系列からなる参照信号と、これに続く送信データが伝送路から入力する入力ステップと、
    当該入力ステップによる入力信号からクロックを再生するクロック再生ステップと、
    当該クロックに従い当該入力ステップによる入力信号を多値でデジタル化し、多値信号を出力する変換ステップと、
    当該変換ステップによる当該多値信号の当該参照信号を収容する部分から信処理特性を決定する受信処理特性決定ステップと、
    当該受信処理特性決定ステップで決定された当該受信処理特性に従い、当該変換ステップによる当該多値信号の当該送信データを収容する部分から当該送信データを再生する受信処理ステップ
    とを有することを特徴とするデータ受信方法。
  8. 当該受信処理ステップが、最尤系列推定(MLSE:Maximum Likelihood Sequence Estimation)により当該変換ステップによる当該多値信号の当該送信データ部分から当該送信データを推定し、
    当該受信処理特性決定ステップは、当該受信処理特性として、MLSE処理のビット位置とパラメータを決定する
    ことを特徴とする請求項に記載のデータ受信方法。
  9. PN符号系列からなる参照信号と、これに続く送信データが伝送路から入力する入力手段と、
    当該入力手段による入力信号からクロックを再生するクロック再生手段と、
    当該クロックに従い当該入力手段による当該入力信号を多値でデジタル化し、多値信号を出力するA/D変換手段と、
    当該A/D変換手段により生成される当該多値信号の当該参照信号を収容する部分から受信処理特性を決定する受信処理特性決定手段と、
    当該受信処理特性決定手段で決定された当該受信処理特性に従い、当該A/D変換手段により生成される当該多値信号の当該送信データを収容する部分から当該送信データを再生する受信処理手段
    とを有することを特徴とするデータ受信装置。
  10. 当該受信処理手段が、最尤系列推定(MLSE:Maximum Likelihood Sequence Estimation)により当該A/D変換手段により生成される当該多値信号のデータ部分から当該送信データを推定するMLSE処理手段であり、
    当該受信処理特性決定手段が、当該受信処理特性としてMLSE処理のビット位置とパラメータを決定する手段である
    ことを特徴とする請求項に記載のデータ受信装置。
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