JP5422238B2 - 防錆剤含有廃液処理関連施工方法及び関連システム - Google Patents

防錆剤含有廃液処理関連施工方法及び関連システム Download PDF

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Description

本発明は、原子炉廃止措置や大規模修繕工事などにおいて、原子力プラント内化学除染処理工程、サプレッションプール水浄化処理工程及び防錆剤含有廃液処理工程を略同時期に実施する防錆剤含有廃液処理関連施工方法及び防錆剤含有廃液処理関連システムに関する。
防食剤は、原子力や鉄鋼、石油、ガス、化学等の各種プラントにおける備蓄タンク・配管設備等の構成金属に対する防錆・防食技術として広く使用されている。この防食剤には、有機防錆剤と無機防錆剤とがあり、有機防錆剤は有機カルボン酸、アゾナール系有機化合物等が、無機防錆剤はクロム酸塩(例えばクロム酸カリウム)等が知られている。
特に、原子力プラントにおいて原子炉格納容器の圧力制御機能を担う圧力抑制室(サプレッションチェンバ)内は、冷却材喪失事故時の蒸気凝縮などのために常に水(サプレッションプール水)が蓄えられており、この圧力抑制室の内面には塗装が施されているが、水中もしくは多湿の環境となっている。このため、塗装が剥がれた場合には、部分的な腐食や孔食が発生する恐れがあり、このため、サプレッションプール水に防食剤(有機防食剤と無機防食剤の混合)を添加して運転管理を行っている原子力プラントがある。
このようなサプレッションプール水を処分する場合には、放射性物質が混在していることから適切な処理を行い、最終埋設処分に適合した固型化廃棄体としなければならない。しかし、有機防食剤と無機防食剤が混在した条件での放射性廃液は、固化体や埋設施設の健全性に影響を与える懸念があり、最終埋設処分に適合させるためには防錆剤の前処理が必要になる。この問題を解決した処理方法が特許文献1に開示されている。この処理方法は、有機防錆剤についてはオゾンガスで分解し、6価クロムを含む無機防錆剤についてはギ酸を加えてpHを酸性に調整した後に、過酸化水素を加えて6価クロムを3価クロムに還元して無害化処理を行なっている。
ところで、防錆剤を含有するサプレッションプール水を全量処理する事例は、原子炉格納容器内の補修工事や原子炉廃止措置時等において発生する。プール水を仮設設備にて浄化処理する基本システムについては、特許文献2に記載されている方法がある。また、原子炉廃止措置時や炉内シュラウド修理工事等において、原子炉内構造物の表面に付着・堆積した放射性腐食生成物を除去するための原子炉内化学除染技術が既に存在している。この化学除染技術に関しても、オゾンガスを注入する方式の原子炉内化学除染技術が特許文献3に開示されている。
特開平2005−326361号公報 特開2000−111683号公報 特開2007−232531号公報
実機の原子力プラントにおけるサプレッションプール水等の、防錆剤を含む大量の放射性廃液を処理する場合については、有機防錆剤の分解と共に、6価クロムを含む無機防錆剤を還元処理する統合無害化処理技術が上述の特許文献1に存在するが、1500m以上ある廃液を合理的で且つ経済的に処理する施工方法は確立されていない。
更に、実機の原子力プラントにおける保有水には不溶解性の不純物が多く含まれ、この不純物が保有水の無害化分解処理を行う場合に分解処理効率(速度)を阻害することから、圧力抑制室内の浄化処理も兼ねた合理化処理システムが望まれている。
また、原子炉廃止措置や大規模修繕工事時には、目的にあった個別固有の技術が適用されており、これら放射性廃液処理・除染に関連する個別固有技術では、共有可能な装置・機器が大半を占めている。現地施工の工夫次第によって、共用装置・機器を有効に活用して、合理的で且つ経済的な処理システムが求められている。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、原子炉廃止措置や大規模修繕工事において、サプレッションプール水等の防錆剤を含有する放射性廃液の浄化及び無害化処理、並びに原子炉内構造物等に付着した放射性腐食生成物の除去を、合理的且つ経済的に実施できる防錆剤含有廃液処理関連施工方法及び関連システムを提供することにある。
本発明に係る防錆剤含有廃液処理関連施工方法は、原子力プラントにおける放射性物質を含む流体が接する構造物に付着した放射性腐食生成物を除去する原子力プラント内化学除染処理工程と、原子炉格納容器の圧力抑制室に貯留されたサプレッションプール水中の不溶解性不純物をろ過処理して前記プール水を浄化するサプレッションプール水浄化処理工程と、放射性廃液中に含有された防錆剤を分解処理して無害化する防錆剤含有廃液処理工程とを略同時期に順次実施する場合に、前記各工程において使用される装置・機器を共用化し、前記原子力プラント内化学除染処理工程で使用した紫外線照射装置を、前記サプレッションプール水浄化処理工程において、前記サプレッションプール水中の重金属イオンを析出沈澱物とし、且つ有機物を酸化分解する際に使用することを特徴とするものである。
また、本発明に係る防錆剤含有廃液処理関連システムは、原子力プラントにおける放射性物質を含む流体が接する構造物に付着した放射性腐食生成物を除去する原子力プラント内化学除染処理工程を実施する原子力プラント内化学除染処理システムと、原子炉格納容器の圧力抑制室に貯留されたサプレッションプール水中の不溶解性不純物をろ過処理して前記プール水を浄化するサプレッションプール水浄化処理工程を実施するサプレッションプール水浄化処理システムと、放射性廃液中に含有された防錆剤を分解処理して無害化する防錆剤含有廃液処理工程を実施する防錆剤含有廃液処理システムとを有し、前記原子力プラント内化学除染処理工程、前記サプレッションプール水浄化処理工程、前記防錆剤含有廃液処理工程が略同時期に順次実施される場合に、前記各処理システムにおいて使用される装置・機器が共用化されて構成され、前記サプレッションプール水浄化処理システムは、前記圧力抑制室から吸引された前記サプレッションプール水をろ過処理して、前記プール水中の不溶解性不純物を除去するろ過器と、このろ過器にてろ過処理された前記プール水に紫外線を照射して重金属イオンを析出沈澱物とし、且つ有機物を酸化分解する紫外線照射装置と、前記ろ過器、前記紫外線照射装置及び前記圧力抑制室間で前記プール水を循環させる浄化循環ラインと、を有して構成されたことを特徴とするものである。
本発明に係る防錆剤含有廃液処理関連施工方法及び関連システムによれば、原子炉廃止措置や大規模修繕工事において、サプレッションプール水等の防錆剤を含有する放射性廃液の浄化及び無害化処理、並びに原子炉内構造物等に付着した放射性腐食生成物の除去を、各工程において使用される装置・機器を共用化することで合理的且つ経済的に実施できる。
本発明に係る防錆剤含有廃液処理関連システムの一実施形態を示す構成図。 図1の原子力プラント内化学除染処理システムを原子炉圧力容器の一部と共に示す系統図。 図1における紫外線照射装置(図3(A))を、従来の紫外線照射装置(図3(B))と共に示す縦断面図。 図2のエジェクタを複数台設置した場合を示す概略系統図。 図1のサプレッションプール水浄化処理システムを示す系統図。 図1の防錆剤含有廃液処理システムを示す系統図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る防錆剤含有廃液処理関連システムの一実施形態を示す構成図である。この防錆剤含有廃液処理関連システム10は、原子力プラント内化学除染処理工程を実施する原子力プラント内化学除染処理システム11と、サプレッションプール水浄化処理工程を実施するサプレッションプール水浄化処理システム12と、防錆剤含有廃液処理工程を実施する防錆剤含有廃液処理システム13とを有する。
原子力プラント内化学除染処理工程は、原子炉圧力容器14(図2)や原子炉内構造物(炉心シュラウド15、炉心支持板16、上部格子板(不図示))、原子炉再循環系17等、場合によっては主蒸気配管、給水配管など、原子炉一次系を含む原子力プラントにおける炉水等の放射性物質を含む流体が接する構造物に付着した放射性腐食生成物を除去する工程である。また、サプレッションプール水浄化処理工程は、原子炉格納容器の圧力抑制室18(サプレッションチェンバ;図5)に貯留されたサプレッションプール水19中の不溶解性不純物をろ過処理等して、サプレッションプール水19を浄化する工程である。更に、防錆剤含有廃液処理工程は、放射性廃液中に含有された有機及び無機防錆剤を分解処理して無害化する工程である。
防錆剤含有廃液処理関連施工方法は、これらの原子力プラント内化学除染処理工程とサプレッションプール水浄化処理工程と防錆剤含有廃液処理工程とを略同時期に順次実施するものであり、原子炉廃止措置や大規模修繕工事などにおいて、工事従事者の被爆低減を主目的として、サプレッションプール水19等の防錆剤を含有する放射性廃液の浄化及び無害化処理、並びに原子炉内構造物に付着した放射性腐食生成物の除去を実施する。
以下、原子力プラント内化学除染処理システム11、サプレッションプール水浄化処理システム12、防錆剤含有廃液処理システム13の各システムについて説明するが、これらの各システムにおいて使用される装置・機器が共用化されている。
[A]原子力プラント内化学除染処理システム(図1〜図4)
図1に示すように、原子力プラント内化学除染処理システム11は、原子炉圧力容器14内の冷却水または除染液を循環させる循環ポンプ20を備えた除染液循環ライン21と、この除染液循環ライン21に順次配設された計測器22、電気ヒータ23、系統クーラ(復水器)24、脱塩器25、薬液注入装置26、過酸化水素水注入装置27及び紫外線照射装置28と、オゾンガス供給手段としてのオゾンガス発生装置29及びエジェクタ30と、を有して構成される。
ここで、オゾンガス混合器としてのエジェクタ30は、後の工程である防錆剤含有廃液処理工程で、廃液である処理液中にオゾンガスを混合させる際に使用するものであり、本原子力プラント内化学除染処理工程においては、循環する冷却水または除染液中に、オゾンガス発生装置29からのオゾンガスを混合する際に使用される。また、上述の計測器22、電気ヒータ23、系統クーラ24、脱塩器25、薬液注入装置26、過酸化水素水注入装置27、紫外線照射装置28、オゾンガス発生装置29及びエジェクタ30は、化学除染設備31(図2)を構成する。
原子力プラント内化学除染処理システム11は、例えばシュウ酸を還元剤として用いる還元除染工程と、このシュウ酸を分解する還元剤分解工程と、例えばオゾンを酸化剤として用いる酸化除染工程とを、順次繰り返して実施する。
還元除染工程では、薬液注入装置26から除染液循環ライン21内へシュウ酸を注入して冷却水を除染液とし、この除染液を電気ヒータ23により約95℃に加熱し、原子炉圧力容器14と化学除染設備31との間で除染液循環ライン21を介して除染液または冷却水を循環させることにより、原子炉圧力容器14、原子炉内構造物(炉心シュラウド15、炉心支持板16等)及び原子炉再循環系17等に付着した、放射性核種を含有する鉄酸化物(鉄の酸化皮膜)を溶解し、溶解した鉄イオンを脱塩器25により除去する。この還元除染工程においては、後の還元剤分解工程及び酸化除染工程の場合も同様であるが、原子炉再循環ポンプ32(図2)を起動させて原子炉再循環系17を運転状態とし、除染効率を高めている。
次の還元剤分解工程では、図1に示すように、過酸化水素水注入装置27から除染液循環ライン21内に過酸化水素水を注入し、除染液中のシュウ酸を二酸化炭素と水に酸化分解する。このシュウ酸の分解後、除染液中に過酸化水素水が残留している場合には、紫外線照射装置28から紫外線を照射することで、残留過酸化水素水を酸素と水に分解する。
次のオゾンによる酸化除染工程では、オゾンガス発生装置29にて発生したオゾンガスをエジェクタ30を用いて後述の如く冷却水または除染液中に混合させ、この除染液を系統クーラ24により約80℃に冷却し、原子炉圧力容器14と化学除染設備31との間で除染液循環ライン21を介して循環させる。これにより、原子炉圧力容器14、原子炉内構造物及び原子炉再循環系17等に付着した、放射性核種を含有するクロム酸化物(クロム含有率の高い酸化皮膜)を溶解し、この溶解したクロムイオンなどを脱塩器25にて除去する。
これらの還元除染工程、還元剤分解工程及び酸化除染工程において原子炉圧力容器14内に発生した排出ガスは、ベントクーラ33にて冷却され、蒸気が水33aとなって原子炉圧力容器14内へ戻されると共に、ブロア34Aが運転されることで、排ガス処理装置34により有害成分が吸着除去された後、建屋内換気空調系35へ導かれる。
ここで、前記紫外線照射装置28は、図3(A)に示すように、筒形状の缶体36内に複数本(例えば3本)の紫外線照射灯37が並列配置されて構成される。缶体36内に、原子力プラント内化学除染処理工程では除染液が流れ、サプレッションプール水浄化処理工程ではサプレッションプール水が流れ、防錆剤含有廃液処理工程では廃液(処理液)が流れる。尚、図3中の符号76はストレーナを示す。
つまり、従来の紫外線照射装置38は、図3(B)に示すように、缶体36に紫外線照射灯37が1灯配置される1灯式モジュール構造であったが、本実施の形態では、缶体36に紫外線照射灯37が3灯並列に配置された3灯式モジュール構造である。従来の紫外線照射装置38にあっては、紫外線による効果を向上させるためには、紫外線照射灯37の本数分だけ紫外線照射装置38が必要となり、装置のユニット化を図るうえで小型化が困難である。これに対し、3灯式モジュール構造の紫外線照射装置28では、装置の小型化が可能になり、機器設置スペースが確保できない原子力プラントでは非常に有効である。更に、紫外線照射装置28内での紫外線照射光の強度が格段に向上することから、紫外線照射装置28の1台当たりの紫外線による分解効率が向上する。
さて、図1及び図2に示すように、オゾンガス発生装置29からのオゾンガスを冷却水または除染液中に混合するオゾンガス混合器としてのエジェクタ30は、特に内部にジェットポンプを有しない構造の原子炉圧力容器14へのオゾンガス注入に使用される。また、原子炉圧力容器14と化学除染設備31との間に冷却水または除染液を循環させる除染液循環ライン21では、原子炉圧力容器14の底部に設けられたCRDハウジング(インコアハウジングを含む)39のそれぞれにホース40が接続され、これらのホース40に、炉心のセル配置に対応して設置された集合ヘッダ41(炉心最外周対応集合ヘッダ41A、炉心中央部対応集合ヘッダ41B)が接続され、これらの集合ヘッダ41に除染液循環ライン21の循環ポンプ20が接続される。
そして、除染液循環ライン21の循環ポンプ20下流側と炉心最外周対応集合ヘッダ41Aとの間に、オゾンガス抽気ポンプ42及び前記エジェクタ30が配設されたオゾンガス抽気ライン43が接続される。オゾンガス抽気ポンプ42は、エジェクタ30へ高圧水を供給するものである。エジェクタ30は、オゾンガス抽気ポンプ42からの高圧水の流動により負圧を生じさせ、オゾンガス発生装置29からのオゾンガスを吸引して、オゾンガス抽気ライン43を流れる冷却水または除染液中にオゾンガスを注入し混合させる。
除染液循環ライン21では、循環ポンプ20の上流側と下流側に止め弁44A、44Bが配設され、オゾンガス抽気ポンプ42では、オゾンガス抽気ポンプ42の上流側と下流側に止め弁45A、45Bが配設される。止め弁44A及び44Bは、循環ポンプ20の運転時に開操作され、停止時に閉操作される。また、止め弁45A及び45Bは、オゾンガス抽気ポンプ42の運転時に開操作され、停止時に閉操作される。
従って、オゾンガス抽気ライン43に着目すると、オゾンガス抽気ポンプ42と循環ポンプ20とは直列接続されることになり、しかも同時運転可能に構成されている。これらのオゾンガス抽気ポンプ42及び循環ポンプ20の同時運転時には、エジェクタ30への供給水圧が上昇してこのエジェクタ30のオゾンガス吸引効率が向上し、このため、オゾンガス抽気ポンプ42を単独運転する場合に比べて、エジェクタ30の出入口部の差圧が上昇するので、このエジェクタ30によるオゾンガス吸引量が増大する。
また、除染液循環ライン21及びオゾンガス抽気ライン43には、炉心最外周対応集合ヘッダ41Aを挟む位置に切替弁46A、46Bが配設されている。これらの切替弁46A及び46Bは、エジェクタ30がオゾンガスを混合しない非作動時(つまり、原子力プラント内化学除染処理工程における還元除染工程時及び還元剤分解工程時)に切替弁46Aが閉操作され、切替弁46Bが開操作される。このときには、オゾンガス抽気ポンプ42が停止されて止め弁45A及び45Bが閉操作され、且つ止め弁44A及び44Bが開操作されて循環ポンプ20が運転状態にある。従って、循環ポンプ20の運転により、原子炉圧力容器14底部の全てのCRDハウジングスタブチューブ(炉心最外周対応スタブチューブ47A及び炉心中央部対応スタブチューブ47B)から、CRDハウジング39及び全ての集合ヘッダ41(炉心最外周対応集合ヘッダ41A及び炉心中央部対応集合ヘッダ41B)を経て、図2の矢印αに示すように原子炉圧力容器14内の冷却水または除染液が除染液循環ライン21に吸い込まれる。
また、切替弁46A及び46Bは、エジェクタ30がオゾンガスを混合する作動時(原子力プラント内化学除染処理工程における酸化除染工程時)に切替弁46Aが開操作され、切替弁46Bが閉操作される。このときには、止め弁44A及び44Bが開操作されて循環ポンプ20が運転状態にあり、且つ止め弁45A及び45Bが開操作されてオゾンガス抽気ポンプ42が運転状態にある。従って、循環ポンプ20及びオゾンガス抽気ポンプ42の運転により、原子炉圧力容器14の底部の炉心中央部対応スタブチューブ47Bから、対応するCRDハウジング39及び炉心中央部対応集合ヘッダ41B等を経て、原子炉圧力容器14内の冷却水または除染液が除染液循環ライン21に引き込まれ、この冷却水または除染液の一部がオゾンガス抽気ライン43へ流入し、この冷却水または除染液にエジェクタ30からオゾンガスが混合される。オゾンガスが混合された冷却水または除染液は、図2の矢印βに示すように、炉心最外周対応集合ヘッダ41A及び対応するCRDハウジング39等を経て炉心最外周対応スタブチューブ47Aから原子炉圧力容器14内へ導入される。
この原子力プラント内化学除染処理時には、原子炉再循環ポンプ32も起動させて炉内攪拌を行っている。一般に、ジェットポンプがない原子炉圧力容器14では、この原子炉圧力容器14の下端にある再循環入口ノズル48から原子炉圧力容器14内に導入された冷却材は、炉心下部を通過する間に流れの分布が調整されて上昇し、その後に再循環出口ノズル49から流出する。炉心最外周対応スタブチューブ47Aから導入されたオゾンガスを含む冷却水または除染液は、この分布が調整された炉水(冷却水)によって均等に分散されることとなる。そして、この炉水(冷却水)は、比較的に短い距離でも上昇流となるため、原子炉圧力容器14の炉心最外周では、オゾン気泡が、その上昇途中において炉心シュラウド15の内壁面に衝突し、この衝撃力により、炉心シュラウド15に付着したクラッド(酸化皮膜)を剥離させる効果がある。
尚、原子炉圧力容器14のサイズによっては、酸化除染工程において必要なオゾンガス量が増加する。この場合には、図4に示すように、エジェクタ30は、複数台が並列に配置されて、冷却水または除染液に混合されるオゾンガス量が増量可能に構成される。
防錆剤含有廃液処理システム13との相互共用化を図るエジェクタ30であれば、このエジェクタ30の1台程度ではオゾンによる酸化除染工程時のオゾンガス量が不足する。このため、原子炉圧力容器14内へのオゾンガス注入においては、同仕様のエジェクタ30がオゾンガスの必要量に合わせて複数台並列に配置され、これらのエジェクタ30が、オゾンガスヘッダ50を介してオゾンガス発生装置29に連結されて、合算によるオゾンガスの吸引量増加が図られる。
[B]サプレッションプール水浄化処理システム(図1、図5)
サプレッションプール水浄化処理システム12は、図5に示すように、吸引治具51、排水ポンプ52、水中ポンプ53などを用いて、サプレッションプール水19と同時に、圧力抑制室18の底部壁面等に付着し堆積した不溶解性不純物を吸上げて、ろ過処理を行うのが基本である。この構成は、本来、不溶解性成分を捕捉除去する中空糸膜等のろ材を備えたろ過器54と、TOC(全有機炭素)成分を吸着除去する活性炭吸着塔55と、不純物イオン成分を吸着除去するイオン交換樹脂を充填した脱塩器56と、浄化後の水質を確認するためのサンプルタンク57と、浄化水をサプレッションプール水受入れ先まで移送する移送ポンプ58と、を有する。但し、本実施形態のサプレッションプール水浄化処理システム12では、前記活性炭吸着塔55及び前記脱塩器56が後述の理由で削除されている。
更に、このサプレッションプール水浄化処理システム12には、原子力プラント内化学除染処理システム11を構成する装置・機器である紫外線照射装置28、電気ヒータ23、系統クーラ(復水器)24、循環ポンプ20、ブロア34Aが追加されることにより、略同時期に実施される原子力プラント内化学除染処理システム11との間で装置・機器が共用化され、更に防錆剤含有廃液処理システム13との間で機能の合理化がなされている。
前記紫外線照射装置28は原子力プラント内化学除染処理システム11との共用装置であり、サプレッションプール水浄化処理工程において、サプレッションプール水19中の重金属イオンを析出沈澱物とし、且つ有機物を酸化分解する際に使用される。また、前記電気ヒータ23及び系統クーラ24は原子力プラント内化学除染処理システム11との共用機器であり、サプレッションプール水浄化処理工程において、サプレッションプール水19を濃縮し減容化する際に使用される。
ここで、前記活性炭吸着塔55及び前記脱塩器56を削除する理由を次に述べる。つまり、次工程の防錆剤含有廃液処理システム13は、TOC(全有機炭素)として分類される有機防錆剤をオゾンガスで分解し、無機防錆剤である6価クロムを3価クロムに還元処理し、これらの廃液を、イオン交換樹脂を備えた脱塩器25に通水することによって不純物イオンを除去する無害化処理プロセスである。従って、圧力抑制室18内の除染を含めたサプレッションプール水浄化処理工程で実施していたTOC成分や不純物イオンの除去を、次工程の防錆剤含有廃液処理工程において実施すればよいので、サプレッションプール水浄化処理システム12における活性炭吸着塔55及び脱塩器56を削除できるのである。この結果、これらのサプレッションプール水浄化処理システム12及び防錆剤含有廃液処理システム13によって、機能分離した合理的なシステムを構築することが可能となる。
以上のことから、本実施の形態のサプレッションプール水浄化処理システム12は、図1及び図5に示すように、圧力抑制室18から排水ポンプ52及び水中ポンプ53を用いて吸引されたサプレッションプール水19をろ過処理して、サプレッションプール水19中の不溶解性不純物を除去するろ過器54と、このろ過器54にてろ過処理されたサプレッションプール水19に紫外線を照射して重金属イオンを析出沈澱物とし、且つ紫外線照射により生成されるOHラジカルによって有機物を酸化分解する紫外線照射装置28と、ろ過器54、紫外線照射装置28及び圧力抑制室18間でサプレッションプール水19を循環させる浄化循環ライン59と、この浄化循環ライン59において、ろ過器54の下流側からサプレッションプール水19を取り込み、蒸発タンク60及び電気ヒータ23によりサプレッションプール水19を加熱し濃縮減容化して浄化循環ライン59へ戻す濃縮減容化ライン61と、を有して構成される。
ろ過器54のスラッジ側は、フィルタスラッジ貯蔵タンク62等に接続されて、ろ過器54にて捕獲された不溶解性不純物(スラッジ)が除去される。また、紫外線照射装置28は、上流側及び下流側が止め弁63A及び63Bを介して浄化循環ライン59に接続され、メンテナンス時等に止め弁63A及び63Bが閉操作されて浄化循環ライン59から分離される。
濃縮減容化ライン61が接続される浄化循環ライン59間に止め弁64が配設されると共に、濃縮減容化ライン61の吸入側と流出側に隔離弁65A、65Bがそれぞれ配設される。通常時には止め弁64が開操作され、隔離弁65A及び65Bが閉操作される。浄化循環ライン59内のサプレッションプール水19を濃縮減容化ライン61に取り込む際に、隔離弁65A及び65Bが開操作され、止め弁64が閉操作される。また、この濃縮減容化ライン61の蒸発タンク60と電気ヒータ23間に循環ポンプ20が配設され、蒸発タンク60と電気ヒータ23間でサプレッションプール水19を循環させる。これにより、このサプレッションプール水19が蒸発して濃縮され減容化される。
蒸発タンク60には、復水器24(系統クーラ)を経てサンプルタンク57が接続される。復水器24は、蒸発タンク60内で蒸発した蒸気を冷却してサンプルタンク57へ導き、このサンプルタンク57にて水質が確認される。サンプルタンク57は、移送ポンプ58を介して復水貯蔵タンク66に接続されると共に、移送ポンプ58の下流側に、蒸発タンク60に接続された戻りライン67が配設される。更に、サンプルタンク57にて発生した排気ガスは、ブロア34Aを経て建屋内換気空調系35へ排出される。
次に、本サプレッションプール水浄化処理システム12が実施するサプレッションプール水浄化処理工程について説明する。
圧力抑制室18の底部や壁面に付着し堆積した不溶解性不純物を排水ポンプ52及び水中ポンプ53を用いて吸引し、ろ過器54によってろ過処理することにより不溶解性不純物を除去する。その後、ろ過処理された循環水(サプレッションプール水19)を紫外線照射装置28に通過させ、紫外線を照射することによって、サプレッションプール水19中の重金属イオンを析出沈澱物(=不溶解物)の形態として圧力抑制室18に戻す。この析出沈澱物は、ろ過器54にて再度ろ過処理され、圧力抑制室18内に堆積された不溶解性不純物と共にろ過処理されて除去される。重金属イオンのうち、特に溶解度の高いFe3+の水酸化物イオンは、溶解度の小さなFe2+の酸化物として析出して沈澱し、ろ過処理される。
サプレッションプール水19のろ過処理後に紫外線照射を行うのは、不溶解性不純物によってサプレッションプール水19中の紫外線が遮られ、照射強度が低下することを防止するためである。また、紫外線照射装置28によるサプレッションプール水19への紫外線照射によってOHラジカルが生成され、このOHラジカルは、前記プール水19中の有機物(有機防錆剤を含む)を酸化分解することが知られている。このことから、サプレッションプール水浄化処理工程において、サプレッションプール水19中の重金属イオンと有機防錆剤を、並行して徐々に除去し分解することが可能となる。
また、サプレッションプール水19の浄化循環ライン59から一部処理水を濃縮減容化ライン61へ分流して蒸発タンク60に受け、隔離弁65A及び65Bの閉操作により、サプレッションプール水19の浄化処理とは隔離した状態で、蒸発タンク60に受け入れられたサプレッションプール水19を電気ヒータ23と循環ポンプ20よって加熱・循環する。水温は沸騰前の95℃程度に制御し、浄化処理と並行してサプレッションプール水19を濃縮し減容化する。サプレッションプール水19の蒸発蒸気は復水器24にて凝縮され、サンプルタンク57にて水質が確認され、放射能濃度や有機成分分析に問題がなければ、既設の復水貯蔵タンク66へ移送され、もしくは既設廃棄物処理系へ排出される。水質に問題がある場合には、戻りライン67を経て蒸発タンク60へ戻される。
蒸発タンク60にて1/5程度に濃縮され減容化された濃縮廃液は、隔離弁65A及び65Bの開操作により浄化循環ライン59へ戻され、浄化処理水としてろ過器54にてろ過処理された後、再度蒸発タンク60に受け入れられ、繰返しバッチ減容処理が行なわれる。こうしてサプレッションプール水19の不溶解性不純物を除去しながら、1500m以上もある圧力抑制室18内の大量のサプレッションプール水19を1/10程度まで減容化処理する。
[C]防錆剤含有廃液処理システム(図1、図6)
防錆剤含有廃液処理システム13は、前工程のサプレッションプール水浄化処理工程で濃縮減容化された放射性廃液であるサプレッションプール水19中の防錆剤(有機防錆剤及び無機防錆剤)を分解して無害化するものであり、有機防錆剤処理工程との無機防錆剤処理工程とを実施する。
この防錆剤含有廃液処理システム13は、図1及び図6に示すように、処理液槽68を含む処理液循環ライン69に循環ポンプ20、計測器22、電気ヒータ23、脱塩手段としての脱塩器25、過酸化水素水注入装置27、紫外線照射装置28、オゾンガス混合器70が順次配設されると共に、処理液槽68に薬液注入装置26が接続され、オゾンガス混合器70にオゾンガス発生装置29が接続されて構成される。これらのオゾンガス発生装置29及びオゾンガス混合器70がオゾンガス供給手段を構成する。更に、処理液槽68内に、超音波発振器71に接続された超音波振動子72が再発泡手段として配置され、また処理液槽68に、ベントクーラ33を介して排ガス処理装置34が接続される。
これらの装置・機器のうち、処理液槽68は、サプレッションプール水浄化処理システム12の蒸発タンク60を転用した共用機器である。また、循環ポンプ20、計測器22、電気ヒータ23、脱塩器25、薬液注入装置26、過酸化水素水注入装置27、紫外線照射装置28及びオゾンガス発生装置29は、原子力プラント内化学除染処理システム11との共用の装置・機器である。更に、オゾンガス混合器70がエジェクタ30である場合には、このオゾンガス混合器70が原子力プラント内化学除染処理システム11との共用機器となる。
ここで、処理対象の有機防錆剤としては、有機カルボン酸、またはアゾナール系有機化合物が、無機防錆剤としてはクロム酸塩(例えばクロム酸カリウム(KCrO))が知られている。後に詳説するが、有機防錆剤は、有機防錆剤処理工程においてオゾンにより酸化分解されて無害化される。また、無機防錆剤は、無機防錆剤処理工程において、ギ酸による酸性条件下で過酸化水素水により6価クロムが3価クロムに還元されて無害化される。
前記処理液槽68は、処理液としての廃液である、濃縮減容化されたサプレッションプール水19を、再度ろ過器54を経た後に適宜移送して処理し、数回から数10回に分けてバッチ式に無害化処理(上述の有機防錆剤処理工程及び無機防錆剤処理工程)を行う。
例えば、1500mのサプレッションプール水19が1/10程度まで減容化された場合には、無害化処理対象容量は150mとなり、処理液槽68の容量を6mとすれば、この無害化処理対象のサプレッションプール水19(150m)を全量処理するのに、処理液槽68での処理回数は25回となる。尚、サプレッションプール水19が濃縮減容化されていない場合には、サプレッションプール水19の処理液槽68での処理回数は、単純に250回となる。
前記オゾンガス混合器70は、処理液としての減容化されたサプレッションプール水19中に存在する有機防錆剤を酸化分解するために、オゾンガス発生装置29からのオゾンガスを処理液に吹き込んで混合させるものである。このオゾンガス混合器70は、図6ではオゾンミキサーを示す。このオゾンミキサーは、処理液循環ライン69を流れる処理液中にオゾンガスを吹き込むことによって、このオゾンミキサー部分において気液混合による界面反応を生じさせ、有機防錆剤を含む有機物を連続的に酸化分解処理するものである。
オゾンガス混合器70の他の例としては、処理液槽68の下部に設けられて、この処理液槽68内の処理液中にオゾンガスを吹き込んでバブリングさせる散気管、処理液循環ライン69に配設されて内部を流れる処理液に差圧(負圧)を生じさせ、そこにオゾンガスを吹き込むエジェクタ、循環ポンプ20に代えて処理液循環ライン69に配設され、この処理液循環ライン69を流れる処理液中にオゾンガスを直接混合するミキシングポンプ(渦流ポンプ)などがある。いずれの場合にも、処理液中の有機物と吹きこんだオゾンガスとを界面反応させることで、有機物を酸化分解させる。
前記紫外線照射装置28は、照射による紫外線によって、有機物とオゾンとの酸化分解を更に促進させると共に、無機防錆剤処理工程において余剰の過酸化水素水を水と酸素に分解する。また、前記脱塩器25は、イオン交換樹脂を備え、これにより、処理液中の分解生成物である不純物イオンと放射性イオンを吸着し除去して脱塩処理する。脱塩器25の使用済樹脂側は、放射性廃棄物処理系等の使用済樹脂貯蔵槽73などに接続される。更に、前記薬液注入装置26は、無機防錆剤処理工程において、処理液槽68内に例えばギ酸を注入して処理液を酸性とする。また、前記過酸化水素水注入装置27は、同工程において処理液循環ライン69内を流れる処理液中に過酸化水素水を注入して、無機防錆剤の6価クロムを3価クロムに還元する。
前記循環ポンプ20は、処理液槽68内の処理液を処理液循環ライン69において循環させるものである。この循環ポンプ20の下流側に設けられた計測器22は、処理液循環ライン69を流れる処理液の電導率、pH、電位などを計測する。また、電気ヒータ23は、処理液の温度を、有機または無機の防錆剤を分解するに適した所定温度に加熱する。更に、処理液循環ライン69には、防錆剤含有廃液処理終了後の廃液を移送するための液体廃棄物処理系74が接続されている。
前記超音波振動子72は、有機防錆剤処理工程において、処理液槽68内に超音波キャビテーションを発生させ、これにより処理液槽68内の処理液中に溶け込んだ溶存オゾンを再発泡化させるものである。処理液循環ライン69を流れる処理液中にオゾンガス混合器70からオゾンガスを注入することで、処理液中に溶け込むオゾン量は徐々に増加し、ある時間においてその処理液温度条件下で飽和濃度に達する。このとき、処理液槽68内の超音波振動子72による超音波キャビテーションによって、有機物との界面反応に使用されずに処理液中に溶け込んだ溶存オゾンを再発泡化(微小気泡化)させ、上記界面反応を誘導して、オゾンガスによる有機物の酸化反応を促進させる。これは、超音波による脱気技術を利用して、注入されたオゾンガスの有効利用を図るものである。
次に、有機防錆剤と無機防錆剤のそれぞれの処理工程を順次説明する。
有機防錆剤処理工程では、処理液槽68、オゾンガス発生装置29、オゾンガス混合器70、紫外線照射装置28及び脱塩器25を主に使用する。減容化されたサプレッションプール水19をろ過器54を経て処理液槽68内に処理液として適宜に導入し、循環ポンプ20を運転して、処理液循環ライン69内で処理液を循環させる。そして、電気ヒータ23により処理液を所定温度に加熱し、オゾンガス発生装置29にて発生したオゾンガスをオゾンガス混合器70(例えばオゾンミキサー)によって処理液中に注入し混合させる。
これによって、処理液中の有機防錆剤を含む有機物は、オゾンガスの酸化力によって酸化されて分解される。この酸化分解は、紫外線照射装置28から照射される紫外線によって促進される。超音波振動子72により発生する超音波キャビテーションによって、処理液中の溶存オゾンが再発泡化されることにより、オゾンガスによる有機物の酸化分解が更に促進される。有機防錆剤を含む有機物が分解されて生成された分解生成物のイオン成分は、放射性イオンと共に脱塩器25により吸着されて除去される。
無機防錆剤処理工程では処理液槽68、薬液注入装置26、過酸化水素水注入装置27、紫外線照射装置28、電気ヒータ23及び脱塩器25が主に使用される。有機物防錆剤処理工程を経た時点での処理液はアルカリ性であるため、処理液槽68内の処理液中に薬液注入装置26から、例えばギ酸を注入して処理液を酸性に調整する。
この状態で、処理液槽68内の処理液を処理液循環ライン69内に循環させ、過酸化水素水注入装置27から過酸化水素水を注入して無機防錆剤(例えばクロム酸塩)中の6価クロムを3価クロムに還元して無害化する。上述の処理で生成された、無機防錆剤の成分であるクロムイオン及びカリウムイオンなどは、放射性イオンと共に脱塩器25により吸着されて除去される。その後、過酸化水素水注入装置27から過酸化水素水を更に注入して、処理液中に残留するギ酸を分解する。このギ酸分解後に、処理液中に残留する過酸化水素水を、紫外線照射装置28から照射される紫外線によって水と酸素に分解する。
尚、再発泡化手段としては、超音波キャビテーションに代えて、スクリュープロペラ75を用いた翼により発生するキャビテーションを用いてもよい。使用場所によっては、超音波発振器71からの発生ノイズが不都合な工事があり、このような工事ではスクリュープロペラ75を適用することが有効である。
また、処理液槽68として、サプレッションプール水浄化処理システム12で使用された蒸発タンク60が転用されるものを述べたが、原子力プラント内化学除染処理終了後の原子炉圧力容器14を用いてもよい。サプレッションプール水浄化処理工程において1500mのサプレッションプール水が1/10程度まで減容化されて、処理対象の処理液(廃液)容量が150m程度になった場合には、原子炉圧力容器14を処理液槽68として用いることで、防錆剤含有廃液処理工程の処理回数が1回程度に低減されて、処理期間を短縮できる。
[D]効果
上述の原子力プラント内化学除染処理システム11、サプレッションプール水浄化処理システム12及び防錆剤含有廃液処理システム13から構成された防錆剤含有廃液処理関連システム10によれば、次の効果(1)〜(5)を奏する。
(1)防錆剤含有廃液処理システム13においてオゾンガス混合器70としてエジェクタが用いられる場合には、このエジェクタ30を原子力プラント内化学除染処理システム11において共用することができる。また、サプレッションプール水浄化処理システム12においては、原子力プラント内化学除染処理システム11での紫外線照射装置28、電気ヒータ23及び系統クーラ24(復水器)などを共用することができる。更に、防錆剤含有廃液処理システム13においては、サプレッションプール水浄化処理システム12での蒸発タンク60と、原子力プラント内化学除染処理システム11での計測器22、電気ヒータ23、脱塩器25、薬液注入装置26、過酸化水素水注入装置27、紫外線照射装置28、オゾンガス発生装置29などを共用することができる。
このように、原子力プラント内化学除染処理工程、サプレッションプール水浄化処理工程及び防錆剤含有廃液処理工程が略同時期に実施される原子炉廃止措置や大規模修繕工事において、サプレッションプール水19などの防錆剤を含有する放射性廃液の浄化及び無害化処理、並びに原子炉内構造物等に付着した放射性腐食生成物の除去を、上述のように、各工程において使用される装置・機器を共用化することで合理的且つ経済的に実施できる。
(2)サプレッションプール水浄化処理システム12が実施するサプレッションプール水浄化処理工程において、浄化循環ライン59を流れるサプレッションプール水19に紫外線照射装置28から紫外線を照射して、サプレッションプール水19中の重金属イオンを析出沈澱物とし、且つこのとき発生するOHラジカルによってサプレッションプール水19中の有機物を酸化分解する。このため、次工程の防錆剤含有廃液処理工程における脱塩処理のためのイオン交換樹脂量を削減でき、更に有機防錆剤の酸化分解処理の負担を軽減できるので、これらの両工程(サプレッションプール水浄化処理工程、防錆剤含有廃液処理工程)を合理的且つ経済的に実施できる。
(3)サプレッションプール水浄化処理システム12によるサプレッションプール水浄化処理工程おいては、濃縮減容化ライン61によってサプレッションプール水19が濃縮され減容化されるので、次工程の防錆剤含有廃液処理工程において処理対象の廃液の容積が減少する。この結果、この防錆剤含有廃液処理工程での処理期間を短縮でき、現地処理工程の短縮及び作業工数の削減を図ることができる。
(4)防錆剤含有廃液処理システム13による防錆剤含有廃液処理工程においては、処理液槽68内に設置された超音波振動子72によって超音波キャビテーションを発生させることができ、これにより、処理液槽68内の処理液中の溶存イオンを再発泡化させることができる。この結果、有機物とオゾンガスとの界面反応による有機物の酸化分解反応を促進でき、この酸化分解能力及び処理速度を向上させることができる。
(5)原子力プラント内化学除染処理システム11による原子力プラント内化学除染処理工程においては、オゾンによる酸化除染工程において、エジェクタ30を用いた注入方式が採用されるので、原子炉圧力容器14内にジェットポンプが存在しない場合にも、この原子炉圧力容器14内へオゾンガスを必要量だけ安全に注入することができる。
10 防錆剤含有廃液処理関連システム
11 原子力プラント内化学除染処理システム
12 サプレッションプール水浄化処理システム
13 防錆剤含有廃液処理システム
14 原子炉圧力容器
19 サプレッションプール水
20 循環ポンプ
21 除染液循環ライン
23 電気ヒータ
24 系統クーラ(復水器)
25 脱塩器
29 オゾンガス発生装置
30 エジェクタ
35 缶体
37 紫外線照射灯
42 オゾンガス抽気ポンプ
43 オゾンガス抽気ライン
54 ろ過器
59 浄化循環ライン
60 蒸発タンク
61 濃縮減容化ライン
68 処理液槽
69 処理液循環ライン
70 オゾンガス混合器
72 超音波振動子(再発泡化手段)
75 スクリュープロペラ(再発泡化手段)

Claims (13)

  1. 原子力プラントにおける放射性物質を含む流体が接する構造物に付着した放射性腐食生成物を除去する原子力プラント内化学除染処理工程と、原子炉格納容器の圧力抑制室に貯留されたサプレッションプール水中の不溶解性不純物をろ過処理して前記プール水を浄化するサプレッションプール水浄化処理工程と、放射性廃液中に含有された防錆剤を分解処理して無害化する防錆剤含有廃液処理工程とを略同時期に順次実施する場合に、前記各工程において使用される装置・機器を共用化し、
    前記原子力プラント内化学除染処理工程で使用した紫外線照射装置を、前記サプレッションプール水浄化処理工程において、前記サプレッションプール水中の重金属イオンを析出沈澱物とし、且つ有機物を酸化分解する際に使用することを特徴とする防錆剤含有廃液処理関連施工方法。
  2. 前記原子力プラント内化学除染処理工程で使用したヒータ及び復水器を、サプレッションプール水浄化処理工程において、サプレッションプール水を濃縮し減容化する際に使用することを特徴とする請求項1に記載の防錆剤含有廃液処理関連施工方法。
  3. 前記原子力プラント内化学除染処理工程で使用したオゾンガス発生装置、オゾンガス混合器、紫外線照射装置及び脱塩器と、サプレッションプール水浄化処理工程で使用した蒸発タンクとを、防錆剤含有廃液処理工程において、有機防錆剤を分解処理し無害化する際に使用することを特徴とする請求項1に記載の防錆剤含有廃液処理関連施工方法。
  4. 前記原子力プラント内化学除染処理工程で使用した薬液注入装置、過酸化水素水注入装置及び脱塩器と、サプレッションプール水浄化処理工程で使用した蒸発タンクとを、防錆剤含有廃液処理工程において、無機防錆剤を分解処理し無害化する際に使用することを特徴とする請求項1に記載の防錆剤含有廃液処理関連施工方法。
  5. 前記防錆剤含有廃液処理工程で、オゾンガスを廃液中に混合させる際に使用するエジェクタを、原子力プラント内化学除染処理工程において、循環する冷却水または除染液中にオゾンガスを混合する際に使用することを特徴とする請求項1に記載の防錆剤含有廃液処理関連施工方法。
  6. 原子力プラントにおける放射性物質を含む流体が接する構造物に付着した放射性腐食生成物を除去する原子力プラント内化学除染処理工程を実施する原子力プラント内化学除染処理システムと、
    原子炉格納容器の圧力抑制室に貯留されたサプレッションプール水中の不溶解性不純物をろ過処理して前記プール水を浄化するサプレッションプール水浄化処理工程を実施するサプレッションプール水浄化処理システムと、
    放射性廃液中に含有された防錆剤を分解処理して無害化する防錆剤含有廃液処理工程を実施する防錆剤含有廃液処理システムとを有し、
    前記原子力プラント内化学除染処理工程、前記サプレッションプール水浄化処理工程、前記防錆剤含有廃液処理工程が略同時期に順次実施される場合に、前記各処理システムにおいて使用される装置・機器が共用化されて構成され
    前記サプレッションプール水浄化処理システムは、前記圧力抑制室から吸引された前記サプレッションプール水をろ過処理して、前記プール水中の不溶解性不純物を除去するろ過器と、このろ過器にてろ過処理された前記プール水に紫外線を照射して重金属イオンを析出沈澱物とし、且つ有機物を酸化分解する紫外線照射装置と、前記ろ過器、前記紫外線照射装置及び前記圧力抑制室間で前記プール水を循環させる浄化循環ラインと、を有して構成されたことを特徴とする防錆剤含有廃液処理関連システム。
  7. 前記浄化循環ラインには、ろ過器の下流側からサプレッションプール水を取り込み、蒸発タンクとヒータとにより前記プール水を加熱し濃縮減容化して、前記循環ラインに戻す濃縮減容化ラインが配設されたことを特徴とする請求項に記載の防錆剤含有廃液処理関連システム。
  8. 前記紫外線照射装置は、サプレッションプール水等の処理液が流れる缶体内に、複数本の紫外線照射灯が並列配置されて構成されたことを特徴とする請求項に記載の防錆剤含有廃液処理関連システム。
  9. 前記防錆剤含有廃液処理システムは、
    廃液である処理液を貯留し無害化処理する処理液槽と、
    処理液にオゾンガスを供給して有機防錆剤を酸化分解するオゾンガス供給手段と、
    処理液中の分解生成物を脱塩処理する脱塩手段と、
    前記処理液槽、前記オゾン供給手段及び前記脱塩手段間で処理液を循環させる循環ラインと、
    前記処理液槽内に設置されて、処理液に溶け込んだ溶存オゾンを再発泡化させる再発泡化手段と、を有して構成されたことを特徴とする請求項に記載の防錆剤含有廃液処理関連システム。
  10. 前記再発泡化手段は、超音波キャビテーションを発生させる超音波振動子、または翼によるキャビテーションを発生させるスクリュープロペラであることを特徴とする請求項に記載の防錆剤含有廃液処理関連システム。
  11. 前記原子力プラント内化学除染処理システムは、
    原子炉圧力容器内の冷却水または除染液を循環させる循環ラインと、
    この循環ラインを流れる冷却水または除染液にオゾンガスを混合させる、オゾンガス発生装置及びオゾンガス混合器を備えたオゾンガス供給手段とを有し、
    前記オゾンガス混合器は、前記原子炉圧力容器の底部から前記循環ラインに取り込まれた冷却水または除染液の一部に、前記オゾンガス発生装置からのオゾンガスを混合させるエジェクタであり、このエジェクタにてオゾンガスが混合された除染液が前記原子炉圧力容器の底部に導入されるよう構成されたことを特徴とする請求項に記載の防錆剤含有廃液処理関連システム。
  12. 前記循環ラインに配設されて冷却水または除染液を循環させる除染液循環ポンプと、エジェクタへ冷却水または除染液を供給するオゾンガス抽気ポンプとが、直列接続されて同時運転可能に構成されたことを特徴とする請求項11に記載の防錆剤含有廃液処理関連システム。
  13. 前記エジェクタは複数台が並列配置されてなり、冷却水または除染液に混合されるオゾンガス量が増量可能に構成されたことを特徴とする請求項11に記載の防錆剤含有廃液処理関連システム。
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