JP5421789B2 - 天井ブレース取付金具 - Google Patents

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Description

本発明は、天井裏で格子状に組み付けられる天井下地材とこの天井下地材を吊り下げる吊ボルトの上端側との間に架け渡される天井ブレースを、前記天井下地材に取り付ける天井ブレース取付金具に関する。
従来から、メインバーとクロスバーとからなる天井下地材を格子状に組み付けてなる天井構造枠を、例えば、上階床スラブや屋上スラブから垂設されて要所に吊り下げ配置される吊ボルトの下端部に、吊ハンガー(吊金具)を介して吊下げ支持させることにより構築される吊天井が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
このような吊天井においては、耐震性向上のために、メインバーとクロスバーとの連結交差部の真上に位置する吊ボルトの下端部と、この吊ボルトに隣り合う他の吊ボルトの上端部との間に、天井ブレースを架け渡して設けるようになっていた。この天井ブレースは、吊ボルトの側面にそれぞれ溶接にて固定されていた。これは、吊ハンガーが幅の狭い帯状の板材を折り曲げ加工することで形成されており、この吊ハンガーに天井ブレースを取り付けることができないためである。このような構成では、天井ブレースが接続された吊ボルトの下方において、吊ハンガーの吊ボルトへの連結位置を中心として、吊ハンガーが揺動してしまう問題があった。
そこで、本出願人は、特許文献3に示す補強金具を創作して、吊ハンガーを覆うように取り付けることで、吊ハンガーの揺れを防止するようにした。この補強金具は、この取付部またはその近傍から天井下地材に至る範囲で形成され天井下地材に沿わされるように宛がわれて取り付けられる補強面部を備えており、この補強面部に天井ブレースを接続するように構成されている。
特開平9−13571号公報 特開2003−13540号公報 特開2007−70978号公報
ところで、施工現場にて、吊ボルトを垂設した後に、天井下地材を格子状に組み付けるが、吊ボルトの垂設位置と、天井下地材のメインバーとクロスバーとの連結交差部がずれてしまった場合、天井ブレースによる耐震性能の向上性を低下させてしまう虞があった。そのため、従来では、吊ボルトを上階床スラブや屋上スラブに打ち直して、位置修正を行うことがあったが、吊ボルトを上階床スラブ等に打ち直した場合、上階床スラブ等と吊ボルトとの接合強度が低下するため、打直しを禁止している施工現場もあった。
そこで、本発明は、前記の問題を解決するためになされたものであり、吊ボルトの垂設位置がずれた場合であっても、天井ブレースによる耐震性能の向上を十分に図ることができる天井ブレース取付金具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、天井裏で格子状に組み付けられる天井下地材とこの天井下地材を吊り下げる吊ボルトの上端部との間に架け渡される天井ブレースを、前記天井下地材に取り付ける天井ブレース取付金具であって、前記天井下地材を構成する同一断面形状のメインバーとクロスバーとの連結交差部において、前記メインバーと平行に配置され前記メインバーの上辺縁部に固定されるとともに前記メインバーの長手方向に沿って延在する前記天井ブレースが固定されるメイン平行部と、前記クロスバーと平行に配置され前記クロスバーの上辺縁部に固定されるとともに前記クロスバーの長手方向に沿って延在する前記天井ブレースが固定されるクロス平行部とを備えたブレース固定金具が設けられ、前記メイン平行部と前記クロス平行部とが別体で形成され、これら前記メイン平行部と前記クロス平行部とが互いに着脱可能に構成されており、前記メイン平行部の下端部に位置し、前記メインバーの上辺縁部に固定されるメインバー固定部は、前記メインバーの長手方向に見て、前記連結交差部の両側にそれぞれ形成され、前記クロス平行部の下端部に位置し、前記クロスバーの上辺縁部に固定されるクロスバー固定部は、前記クロスバーの長手方向に見て、前記連結交差部の両側にそれぞれ形成され、前記メインバー固定部と前記クロスバー固定部は同形状であることを特徴とする天井ブレース取付金具である。
このような構成によれば、メインバーとクロスバーとの連結交差部にブレース固定金具を設けることで、吊ボルトの垂設位置が連結交差部からずれた場合であっても、吊ボルトを移設することなく、天井ブレースの下端側を天井下地材の連結交差部に取り付けることができるので、天井ブレースによる耐震性能の向上を十分に図ることができる。また、メインバーの長手方向に沿って延在する天井ブレースと、クロスバーの長手方向に沿って延在する天井ブレースの両方を一の連結交差部に一体的に取り付けることができる。また、連結交差部を挟んでメインバーの長手方向両側で、ブレース固定金具と天井下地材とを連結できるので、バランスよく天井ブレースと天井下地材とを連結することができ、耐震性能をより一層向上させることができる。さらに、連結交差部を挟んでクロスバーの長手方向両側で、ブレース固定金具と天井下地材とを連結できるので、バランスよく天井ブレースと天井下地材とを連結することができ、耐震性能をより一層向上させることができる。
また、本発明は、前記ブレース固定金具が、前記天井下地材を支持する吊ハンガーを収容する収容部を備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、既存の吊ハンガーが連結交差部に位置している場合でも、吊ハンガーにブレース固定金具を固定することができる。
本発明に係る天井ブレース取付金具によれば、吊ボルトの垂設位置がずれた場合であっても、天井ブレースによる耐震性能の向上を十分に図ることができるといった優れた効果を発揮する。
本発明の第一実施形態に係る天井ブレース取付金具を示した分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る天井ブレース取付金具を示した分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る天井ブレース取付金具を用いて補強した天井下地材を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る天井ブレース取付金具の設置状態を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る天井ブレース取付金具の設置状態を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る天井ブレース取付金具の設置状態を示した側面図である。 本発明の第一実施形態に係る天井ブレース取付金具の設置状態を示した側面図である。 本発明の第二実施形態に係る天井ブレース取付金具の設置状態を示した斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る天井ブレース取付金具の設置状態を示した側面図である。 本発明の第二実施形態に係る天井ブレース取付金具の設置状態を示した側面図である。 本発明の第三実施形態に係る天井ブレース取付金具の設置状態を示した斜視図である。 本発明に係る天井ブレース取付金具の他の形態を示した概略平面図である。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態に係る天井ブレース取付金具について図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明に係る天井ブレース取付金具が採用されるシステム天井構造について説明する。システム天井構造には、グリッド型、クロス型、ライン型などのタイプがある。その一例として、グリッド型のシステム天井を図3に示す。
図3に示すように、グリッド型のシステム天井は、天井下地材を構成するメインバー2とクロスバー3とを等間隔をあけて略格子状に組み付けられた天井構造枠4を、例えば、上階床スラブ(図示せず)から垂設された複数の吊ボルト5の下端部に、吊ハンガー6を介して吊下げ支持することで構築される吊天井である。天井構造枠4で区画された各区画部には、天井パネル(天井板)7、照明器具(図示せず)や空調機器(図示せず)等が設置されている。なお、本実施形態では、吊ボルト5がメインバー2とクロスバー3との連結交差部8からずれた状態となっている。そして、連結交差部8に設けられた天井ブレース取付金具1と、連結交差部8からずれた位置の吊ボルト5に隣り合う吊ボルト5の上端部との間に、天井ブレース9が架け渡されて設けられている。なお、メインバー2は、連結交差部8において分断されずに直線状に通して設けられる部材であって、クロスバー3は、連結交差部8で分断されて、メインバー2の両側面にそれぞれ接続される部材である。具体的には、例えば、メインTバーとメインクロスバーの連結交差部では、メインTバーがメインバーを構成し、メインクロスバーがクロスバーを構成する。また、メインクロスバーとクロスバーの連結交差部では、メインクロスバーがメインバーを構成し、クロスバーがクロスバーを構成する。
本実施形態に係る天井ブレース取付金具1は、連結交差部8に設けられ、天井ブレース9を天井下地材2,3に固定するための金具である。天井ブレース取付金具1は、吊ボルト5が連結交差部8からずれた場合および連結交差部8に設けられている場合のいずれであっても利用可能である。
天井ブレース取付金具1は、天井下地材を構成するメインバー2とクロスバー3との連結交差部8に、天井ブレース9が固定されるブレース固定金具50を設けたことを特徴とする。ブレース固定金具50は、メインバー2と平行に配置されメインバー2の上辺縁部2aに固定されるとともにメインバー2の長手方向に沿って延在する天井ブレース9が固定されるメイン平行部51と、クロスバー3と平行に配置されクロスバー3の上辺縁部3aに固定されるとともにクロスバー3の長手方向に沿って延在する天井ブレース9が固定されるクロス平行部52との少なくとも一方(本実施形態ではメイン平行部51およびクロス平行部52の両方)を備えて構成されている。
図1および図2では、ブレース固定金具50と吊ハンガー20の両方を図示している。図3および図4では、吊ボルト5が連結交差部8からずれた場合を図示しており、この場合は、ブレース固定金具50のみが連結交差部8に設けられる。なお、図5乃至図7では、吊ボルト5が連結交差部8に位置する場合を図示しており、吊ハンガー20とブレース固定金具50とが一体化された状態を示している。
(吊ハンガー)
図1および図2に示すように、吊ハンガー20は、メインバー2の上辺縁部2aを挟み込むように保持する挟持部21を備えている。吊ハンガー20は、金具本体22と挟持部材23とで構成されている。金具本体22は、剛性と耐食性に優れた所望の板厚を有する金属製の帯状板材等に折曲げ加工を施すことによって一体形成されている。金具本体22の上端側には、ボルト挿通孔24を有する取付部25が形成されている。取付部25は水平方向に延在するように配置され、その上部にブレース固定金具50(第一部材53)が係止されて、ボルト挿通孔24に挿通されるボルト26aとナット26bによって、ブレース固定金具50が金具本体22に固定される。また、金具本体22の下端側には、メインバー2(図3参照)の上辺縁部2a(図3参照)の凸状表面形状に沿う凹形状に形成された一方の挟み部27が形成されている。金具本体22の幅方向両側には、補強リブ28がそれぞれ形成されている。補強リブ28は、金具本体22の板材を直角方向に折曲して形成されている。
挟持部材23は、金具本体22と同じく板材等によって一体形成されるものであって、金具本体22と同等の幅寸法を有している。挟持部材23には、図5乃至図6に示すように、メインバー2の上辺縁部2aの凸状表面形状(クロスバー3の上辺縁部3aも同じ形状である)に沿う凹形状に形成された他方の挟み部29が形成されている。挟持部材23は、その他方の挟み部29の凹部が金具本体22の一方の挟み部27の凹部に対向するように配置されている。図5に示すように、挟持部材23は、挟持部材23に挿通されて金具本体22のネジ穴に螺合されるネジ30を締め付けることで、金具本体22側に付勢され、一方の挟み部27と他方の挟み部29とで、メインバー2の上辺縁部2aまたはクロスバー3の上辺縁部3aを、両側から挟持するようになっている。この挟持部材23と金具本体22の下端部とで挟持部21が構成されている。
(ブレース固定金具)
図1および図2に示すように、ブレース固定金具50は、メイン平行部51とクロス平行部52とを備えている。メイン平行部51とクロス平行部52とは、それぞれ別体で形成されており、これらメイン平行部51とクロス平行部52とは互いに着脱可能に構成されている。メイン平行部51とクロス平行部52は、挟持部材23に接続される第一部材53とこの第一部材53に接続される第二部材54のいずれか一方によってそれぞれ構成される。
メイン平行部51およびクロス平行部52が、第一部材53および第二部材54のいずれによって構成されるかは、吊ハンガー20と第一部材53との取付け相対角度によって決まる。つまり、本実施形態のように、吊ハンガー20の板面幅方向が、第一部材53の後記するブレース固定面部56の面方向に対して直交するように配置される場合は、第一部材53は、メインバー2を挟持する吊ハンガー20に対して直交するので、クロスバー3を挟持することとなり、クロス平行部52となる。そして、第一部材53に直交する第二部材54が、メインバー2を挟持することとなり、メイン平行部51となる。なお、図11に示すように、吊ハンガー20の板面幅方向が、第一部材53の後記するブレース固定面部56の面方向に対して平行になるように配置される場合は、第一部材53は、メインバー2を挟持する吊ハンガー20に対して平行になるので、メインバー2を挟持することとなり、メイン平行部51となる。そして、第一部材53に直交する第二部材54が、クロスバー3を挟持することとなり、クロス平行部52となる。
第一部材53は、吊ハンガー20が連結交差部8に位置する場合、吊ハンガー20に連結される部材である(図5乃至図7参照)。第一部材53は、剛性と耐食性に優れた所望の板厚を有する金属製の板材等に、打抜き加工や折曲げ加工を施すことによって一体形成されている。本実施形態では、第一部材53は、クロス平行部52を構成しており、クロスバー3に沿って配置される。第一部材53は、上端側に水平に配置される係止部55と、この係止部55から略垂直に折り曲げられて形成されたブレース固定面部56とを備えて構成されている。
係止部55は、ブレース固定面部56の板幅方向の中央部から適宜の傾斜角度と板幅(吊ハンガー20の金具本体22の板幅と同等程度)をもって略ネック形状に連設された連設部57の上端側を水平状に折り曲げることで形成されている。連設部57には、第一部材53と第二部材54を固定するためのビスを挿通させる貫通孔57aが形成されている。係止部55には、先端縁部側から平面U字状に形成された切欠き部55aが形成されている。切欠き部55aは、ボルト26aが挿通される場所であって、係止部55と吊ハンガー20の取付部25が、ボルト26aに螺合される一対のナット26b,26bによって上下から挟まれることで、第一部材53が吊ハンガー20に固定される(図6および図7参照)。つまり、係止部55の下方の空間が、吊ハンガー20を収容する収容部20aを構成している。
ブレース固定面部56は、連設部57の幅方向両側に配置されており、天井ブレース9の側面が当接する平面部56aを備えている。ブレース固定面部56は、連設部57に対して所定幅の隙間60を空けて形成されており、この隙間60に第二部材54の係合部62が挿入されて、第一部材53と第二部材54が係合されるようになっている(図4および図5参照)。図4、図5および図7に示すように、ブレース固定面部56の下端側には、クロスバー3(図3参照)の上辺縁部3a(図3参照)の凸状表面形状(メインバー2の上辺縁部2aも同じ形状である)に沿う凹形状に形成された支持部(クロスバー固定部)58が形成されている。支持部58には、ビス孔58aが形成されている。そして、支持部58をクロスバー3に沿わしてその上辺縁部3aに宛がわせて、支持部58側からクロスバー3へとビスVをもむ(螺合させる)ことで、ブレース固定面部56にクロスバー3が固定される。また、第一部材53は、ブレース固定面部56の板幅方向両側の平面部56aが下方に延出して形成されており、メインバー2を跨いで、両支持部58,58がクロスバー3,3の上辺縁部3a,3aにそれぞれ宛がわれるようになっている。なお、支持部58とクロスバー3との固定は、前記構造に限定されるものではなく、例えば、吊ハンガー20のようにクロスバー3の上辺縁部3aを挟持するような構成としてもよい。平面部56aの幅方向端部には、補強リブ61がそれぞれ形成されている。補強リブ61は、第一部材53の板材を直角方向に折曲して形成されている。
図1および図2に示すように、第二部材54は、第一部材53に連結される部材であって、剛性と耐食性に優れた所望の板厚を有する金属製の板材等に、打抜き加工や折曲げ加工を施すことによって一体形成されている。本実施形態では、第二部材54は、メイン平行部51を構成しており、メインバー2(図3参照)に沿って配置される。第二部材54は、第一部材53に係合する係合部62と、この係合部62の板厚方向両側に位置するブレース固定面部63とを備えて構成されている。
係合部62は、図4および図5に示すように、第一部材53のブレース固定面部56と連設部57間の隙間60に挿入される部位であって、連設部57および係止部55(吊ハンガー20の収容部20a)を取り囲むように平面視コ字状に形成されている。係合部62は、その下端部が第一部材53の隙間60の下端部に当接するとともに、内周面が連設部57の表面および係止部55の外周縁部に当接することで、第一部材53に係合される。また、係合部62の側面には、貫通孔62aが形成されており、この貫通孔62aから第一部材53の連設部57の貫通孔57aに向けてビス(図示せず)をもむことで、第一部材53と第二部材54を固定している。
ブレース固定面部63は、図1および図2に示すように、係合部62の幅方向両側に配置されている。ブレース固定面部63は、係合部62の両端部の板材をそれぞれ外側に直角方向に折曲して形成されている。ブレース固定面部63は、天井ブレース9(図3参照)の側面が当接する平面部63aを備えており、各平面部63a,63aは、同一平面上に位置するように構成されている。ブレース固定面部63は、係合部62の下端部よりも下方に延出して二股状に形成されており、クロスバー3と第一部材53を跨ぐように構成されている。図4乃至図6に示すように、ブレース固定面部63の下端側には、メインバー2(図3参照)の上辺縁部2a(図3参照)の凸状表面形状に沿う凹形状に形成された支持部(メインバー固定部)64が形成されている。支持部64には、ビス孔64aが形成されている。そして、支持部64をメインバー2に沿わしてその上辺縁部2aに宛がわせて、支持部64側からメインバー2へとビスVをもむことで、ブレース固定面部63にメインバー2が固定される。なお、支持部64とメインバー2との固定は、前記構造に限定されるものではなく、例えば、吊ハンガー20のようにメインバー2の上辺縁部2aを挟持するような構成としてもよい。平面部63aの幅方向端部には、補強リブ65がそれぞれ形成されている。補強リブ65は、第二部材54の板材を直角方向に折曲して形成されている。
第二部材54は、ブレース固定面部63が第一部材53のブレース固定面部56に対して直交するように連結され、ブレース固定金具50が、平面視で略十字状を呈することとなる。
このような構成の天井ブレース取付金具1によれば、図3および図4に示すように、吊ボルト5の設置位置がメインバー2とクロスバー3との連結交差部8からずれている場合であっても、ブレース固定金具50をメインバー2とクロスバー3に直接固定することで、吊ボルト5を移設することなく、天井ブレース9を連結交差部8に取り付けることができる。このとき、吊ハンガー20がなくても、ブレース固定金具50は、各支持部58,64を介して、メインバー2とクロスバー3に十分な強度で固定されている。これによって、地震時にメインバー2に係る応力とクロスバー3にかかる応力を天井ブレース9に効率的に伝達できるとともに、吊ボルト5や吊ハンガー6に局所的な応力が偏心してかからないので、その剛性が高くなり、各部の座屈を抑制できる。したがって、天井ブレース9による耐震性能の向上を十分に図ることができる。
また、本実施形態では、ブレース固定金具50が、メイン平行部51(第二部材54)とクロス平行部52(第一部材53)の両方を備えているので、メインバー2の長手方向に沿って延在する天井ブレース9と、クロスバー3の長手方向に沿って延在する天井ブレース9の両方を、一の連結交差部8に一体的に取り付けることができ、耐震性能をより一層向上させることができる。さらに、連結交差部8からメインバー2およびクロスバー3が延在する四方向に天井部レース9を取付可能であることによって、天井裏のダクトや設備機器の影響でブレース設置位置に制限がある場合でも、構造上有利になるように効率よくブレースを配置することができる。
また、メイン平行部51の下端部に位置する支持部(メインバー固定部)64は、メインバー2の長手方向に見て、連結交差部8の両側にそれぞれ形成されているので、連結交差部8を挟んでブレース固定金具50とメインバー(天井下地材)2とを連結できる。したがって、バランスよく天井ブレース9とメインバー2とを連結することができ、耐震性能をより一層向上させることができる。
さらに、クロス平行部52の下端部に位置する支持部(クロスバー固定部)58は、クロスバー3の長手方向に見て、連結交差部8の両側にそれぞれ形成されているので、連結交差部8を挟んでブレース固定金具50とクロスバー(天井下地材)3とを連結できるので、バランスよく天井ブレース9とクロスバー3とを連結することができ、耐震性能をより一層向上させることができる。
また、図5乃至図7に示すように、吊ボルト5が連結交差部8に位置している場合は、既存の吊ハンガー20にブレース固定金具50を固定することができ、容易に且つ確実に、天井ブレース9を天井下地材2,3に固定することができる。
さらに、本実施形態では、ブレース固定金具50が、平面視十字状に形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、平面視T字状に形成してもよい。このような形状に形成すれば、天井の周縁部の連結交差部において、天井ブレースを連結することが可能になる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る天井ブレース取付金具1’について図面を参照して説明する。第二実施形態に係る天井ブレース取付金具1’は、図8乃至図10に示すように、ブレース固定金具50’が、第一部材53(クロス平行部52)のみを備えており、第二部材が設けられていない。
つまり、本実施形態に係る天井ブレース取付金具1’は、クロスバー3の長手方向に延在して設けられる天井ブレース9(図9参照)のみを連結する場合に設けられる天井ブレース取付金具1’であって、第一部材53は、メインバー2を挟持する吊ハンガー20に対して直交する方向に設けられており、クロスバー3に沿って配置されている。
なお、吊ハンガー20および第一部材53の構成は、第一実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。なお、本実施形態においても、吊ハンガー20が連結交差部8からずれていても、ブレース固定面部50’をメインバー2またはクロスバー3に直接固定することが可能である。
このような構成によれば、第一実施形態と同様の作用効果の他に以下のような作用効果を得られる。つまり、第一部材53(クロス平行部52)と第二部材54(メイン平行部51)が着脱可能であることによって、接続される天井ブレース9が一方向の場合は、不要なメイン平行部51またはクロス平行部52(本実施形態ではメイン平行部51である第二部材54)を離脱することができ、ブレース固定金具50’の部品点数の削減および天井ブレース取付金具1’の軽量化を達成することができる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る天井ブレース取付金具について図面を参照して説明する。第三実施形態に係る天井ブレース取付金具1”は、図11に示すように、吊ハンガー20の板面幅方向が、第一部材53のブレース固定面部56の面方向に対して平行になるように配置されており、第一部材53が、メインバー2を挟持する吊ハンガー20に対して平行になっている。したがって、第一部材53が、メインバー2を挟持することとなり、メイン平行部51となる。そして、第一部材53の下端側の支持部58がメインバー固定部となる。一方、第一部材53に直交する第二部材54が、クロスバー3を挟持することとなり、クロス平行部52となる。そして、第二部材54の下端側の支持部64がクロスバー固定部となる。この場合も、第一部材53と第二部材54との位置関係は、第一実施形態と同様である。
つまり、本実施形態は、第一部材53および第二部材54の、メインバー2、クロスバー3および吊ハンガー20に対する位置関係が、90度回転したものであり、各部材の形状は第一実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。なお、本実施形態においても、吊ハンガー20が連結交差部8からずれていても、ブレース固定面部56をメインバー2およびクロスバー3に直接固定することが可能である。
このような構成によれば、第一実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、第一部材53が、メインバー2を挟持する吊ハンガー20に対して平行になった場合において、第二部材を省略すると、接続される天井ブレース9がメインバー2に沿った一方向の場合に、ブレース固定金具50”の部品点数の削減および天井ブレース取付金具1”の軽量化を達成することができる。
[他の形態]
前記の第一実施形態および第二実施形態では、第一部材53がメインバー2とクロスバー3のうち一方に固定され、第二部材54がメインバー2とクロスバー3のうち他方に固定され、第一部材53と第二部材54とが互いに直交するように配置されているが、第一部材53と第二部材54の形状はこれに限定されるものではない。
例えば、図12に示すように、第一部材と第二部材を一対のL字部材70,70にて構成し、これをブレース固定金具71として、図示しない吊ハンガーに固定するようにしてもよい。L字部材70は、平面視略L字状を呈しており、一方の辺70aがメインバー2の一側面(図12中、右側)に固定され、他方の辺70bがメインバー2を跨いでメインバー2の他側面(図12中、左側)側に延出し、他側面側に固定されたクロスバー3の側面に固定されるように構成されている。他方のL字部材70は、前記L字部材70に対して、連結交差部8を中心に点対称になるように配置されており、一方の辺70aがメインバー2の他側面(図12中、左側)に固定され、他方の辺70bがメインバー2を跨いでメインバー2の一側面(図12中、右側)側に延出し、一側面側に固定されたクロスバー3の側面に固定されるように構成されている。各L字部材70,70は、ビス等の公知の固定手段によって互いに固定されている。L字部材70は、メインバー2に連結されるメイン平行部とクロスバー3に連結されるクロス平行部とを、一部材でそれぞれ構成している。なお、図12では、概略構成図を示しており、吊ハンガーおよびこれにL字部材70を連結する構成は図示を省略している。
このような構成によれば、第一実施形態および第三実施形態と同様の作用効果を得ることができる他に、一方のL字部材を省略するようにすれば、天井の入隅コーナー部において、天井ブレースを連結することが可能になる。
以上、本発明を実施するための形態についてそれぞれ説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、材質、形状や大きさなど適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、吊ハンガー20を既存の吊ハンガー6とどう形状としているがこれに限定されるものではなく、他の形状であってもよいし、ブレース固定金具と一体に形成した構成としてもよい。
また、前記実施形態では、ブレース固定金具50が、第一部材53と第二部材54とで別体に構成されているがこれに限定されるものではなく、平面視十字状またはT字状の形状で一体的に形成されてもよい。
1 天井ブレース取付金具
2 メインバー(天井下地材)
2a 上辺縁部
3 クロスバー(天井下地材)
3a 上辺縁部
5 吊ボルト
8 連結交差部
9 天井ブレース
20 吊ハンガー
20a 収容部
21 挟持部
50 ブレース固定金具
51 メイン平行部
52 クロス平行部
58 支持部(クロスバー固定部)
64 支持部(メインバー固定部)
1’ 天井ブレース取付金具
50’ ブレース固定金具
1” 天井ブレース取付金具

Claims (2)

  1. 天井裏で格子状に組み付けられる天井下地材とこの天井下地材を吊り下げる吊ボルトの上端部との間に架け渡される天井ブレースを、前記天井下地材に取り付ける天井ブレース取付金具であって、
    前記天井下地材を構成する同一断面形状のメインバーとクロスバーとの連結交差部において、前記メインバーと平行に配置され前記メインバーの上辺縁部に固定されるとともに前記メインバーの長手方向に沿って延在する前記天井ブレースが固定されるメイン平行部と、前記クロスバーと平行に配置され前記クロスバーの上辺縁部に固定されるとともに前記クロスバーの長手方向に沿って延在する前記天井ブレースが固定されるクロス平行部とを備えたブレース固定金具が設けられ、
    前記メイン平行部と前記クロス平行部とが別体で形成され、これら前記メイン平行部と前記クロス平行部とが互いに着脱可能に構成されており、
    前記メイン平行部の下端部に位置し、前記メインバーの上辺縁部に固定されるメインバー固定部は、前記メインバーの長手方向に見て、前記連結交差部の両側にそれぞれ形成され、
    前記クロス平行部の下端部に位置し、前記クロスバーの上辺縁部に固定されるクロスバー固定部は、前記クロスバーの長手方向に見て、前記連結交差部の両側にそれぞれ形成され、
    前記メインバー固定部と前記クロスバー固定部は同形状である
    ことを特徴とする天井ブレース取付金具。
  2. 前記ブレース固定金具は、前記天井下地材を支持する吊ハンガーを収容する収容部を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の天井ブレース取付金具。
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