JP5416397B2 - 作業工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンマやハンマドリル等のように長軸の先端工具を直線状に駆動する作業工具の構築技術に関する。
この種の作業工具の一例として、ハンマドリルの構成が下記特許文献1に開示されている。特許文献1に記載されたこのハンマドリルは、モータを冷却する冷却ファンを備える構成とされ、これによりモータの寿命向上や温度上昇抑制を図ることが可能とされる。
ところで、ハンマやハンマドリルのようなこの種の作業工具の設計に際しては、冷却ファンや冷却風流通路の構成や配置態様を工夫することによって、モータ、並びにその他の工具構成部品を効率よく冷却する更なる技術が要請される。
特開平11−309682号公報
そこで本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、長軸の先端工具を直線状に駆動する作業工具において、モータ並びにその他の工具構成部材を効率よく冷却するのに有効な技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る作業工具は、長軸の先端工具を直線状に駆動させて当該先端工具に所定の加工作業を遂行させる作業工具であって、工具本体、モータ、打撃部、運動変換部、第1の冷却風流通路、第2の冷却風流通路、モータ用冷却ファン及び打撃部用冷却ファンを少なくとも備える。ここでいう「作業工具」には、ハンマ、ハンマドリル等といったように、長軸の先端工具が直線運動することで被加工材に加工作業を行う態様の作業工具が広く包含される。またここでいう「所定の加工作業」には、先端工具が直線状の打撃動作のみを行うハンマ作業のみならず、直線状の打撃動作と周方向の回転動作とを行うハンマ作業が好適に包含される。
モータは、工具本体に収容されるとともに、モータ出力軸の延長線が先端工具の長軸線に対して当該長軸線を横切るように交差状に配置された構成とされる。打撃部は、工具本体の前方側に収容されて、先端工具を打撃する要素として構成される。従って、この作業工具は、打撃工具とも称呼される。ここでいう「工具本体の前方側」とは、工具本体のうち先端工具側、すなわち先端工具ないし先端工具の取り付け部位に近い側として規定される。この打撃部は、典型的にはシリンダのボア内壁に摺動自在に配設された打撃子としてのストライカと、ツールホルダに摺動自在に配設されストライカの運動エネルギをハンマビットの伝達する中間子としてのインパクトボルトを主体として構成される。運動変換部は、モータの上方に配設されて、モータの駆動によるモータ出力軸の回転出力を、打撃部による先端工具の打撃出力に運動変換する構成とされる。この運動変換部は、典型的にはモータ出力軸の回転出力によって駆動されるクランク軸、クランクアーム、ピストン等からなるクランク機構と、当該クランク機構を複数の歯車を介して減速して駆動する歯車減速機構を含む構成とされる。第1の冷却風流通路は、工具本体内に設けられてモータへと冷却風が流通可能な冷却風流通路として構成される。ここでいう「モータの上方」とは、モータの両端部のうち先端工具の軸線に対し近い方の端部側として規定することができる。第2の冷却風流通路は、工具本体内に設けられて打撃部へと冷却風が流通可能な冷却風流通路として構成される。モータ用冷却ファンは、モータの下方に配設されて、第1の冷却風流通路に冷却風を流通させるべくモータの駆動に伴って作動するモータ用冷却ファンとして構成される。ここでいう「モータの下方」とは、モータの両端部のうち先端工具の軸線に対し遠い方(離間した方)の端部側として規定することができる。このモータ用冷却ファンが作動すると、第1の冷却風流通路に冷却風が流通し、モータ及びその周辺部位が冷却される。打撃部用冷却ファンは、モータと運動変換部との間に配設されて、第2の冷却風流通路に冷却風を流通させるべくモータの駆動に伴って作動する冷却ファンとして構成される。この打撃部用冷却ファンが作動すると、第2の冷却風流通路に冷却風が流通し、打撃部及びその周辺部位が冷却される。
本発明に係る作業工具のこのような構成によれば、モータの冷却に用いるモータ用冷却ファンと、打撃部の冷却に用いる打撃部用冷却ファンとが、互いに独立した冷却ファンとなる。従って、例えばモータ冷却用冷却ファンと打撃部用冷却ファンとで、ファンの種類(軸流ファン、遠心ファンなど)や風量といったような仕様を変えることによって、それぞれの被冷却部位の冷却態様に適した最適設定を行なうことができ、以って各被冷却部位の温度上昇を効率よく抑えることが可能となる。
また、本発明に係る更なる形態の作業工具では、前記の第1の冷却風流通路は、工具本体のうちモータの上方に設けられた吸気口に連通し、モータの下方に設けられた排気口に連通する構成であるのが好ましい。このような構成によれば、モータの上方の吸気口から吸気された冷却風によってモータを冷却した後、冷却後の冷却風をモータの下方の排気口を通じて排気する第1の冷却風流通路が実現される。
また、本発明に係る更なる形態の作業工具では、前記の第1の冷却風流通路の吸気口は、工具本体のうち先端工具とは反対側の本体背面に設けられた構成であるのが好ましい。すなわち、第1の冷却風流通路の吸気口は、工具本体を挟んで先端工具とは反対側の離間位置に配設されている。このような構成によれば、先端工具による被加工材の加工時に生じる粉塵等を吸引しにくくすることが可能となる。
また、本発明に係る更なる形態の作業工具では、前記の第2の冷却風流通路は、工具本体のうち打撃部の側方ないし前方に設けられた吸気口に連通し、工具本体のうち運動変換部の側方に設けられた排気口に連通する構成であるのが好ましい。このような構成によれば、打撃部の側方ないし前方の吸気口から吸気された冷却風によって打撃部及び運動変換部を冷却した後、冷却後の冷却風を運動変換部の側方の排気口を通じて排気する第2の冷却風流通路が実現される。
本発明に係る別の形態の作業工具は、長軸の先端工具を直線状に駆動させて当該先端工具に所定の加工作業を遂行させる作業工具であって、工具本体、モータ、打撃部、運動変換部、第1の冷却風流通路、第2の冷却風流通路、給電ブラシ及び単一の冷却ファンを少なくとも備える。これら構成要素のうち、工具本体、モータ、打撃部、運動変換部、第1の冷却風流通路及び第2の冷却風流通路に関しては、前述の作業工具の構成要素と実質的に同一の機能を果たす。給電ブラシは、モータのモータ下部に配設されたモータ給電用の給電ブラシ(カーボンブラシともいう)として構成される。この給電ブラシは、モータ下部に設けられた整流子の外周面に摺接する構成とされる。単一の冷却ファンは、モータと運動変換部との間においてモータの給電ブラシとは反対側に配設されて、第1の冷却風流通路及び第2の冷却風流通路の双方に冷却風を流通させるべくモータの駆動に伴って作動する冷却ファンとして構成される。すなわち、この単一の冷却ファンは、第1の冷却風流通路を流通する冷却風によるモータの冷却と、第2の冷却風流通路を流通する冷却風による打撃部の冷却を兼務している。また、この作業工具では、第1の冷却風流通路を流通してモータを冷却した冷却風に第2の冷却風流通路を流通して打撃部を冷却した冷却風が合流して外部へ排出されるように構成されている。
本発明に係る作業工具のこのような構成によれば、モータ及び運動変換部の冷却を、単一の冷却ファンのみを用いて行なうことが可能となるため合理的であり、また既存の冷却ファンを用いることで装置コストがアップするのを抑えることが可能となり、以って効率のよい冷却構造を実現することが可能となる。また、この冷却ファンを、モータの給電ブラシと反対側のモータ上方に配設して給電ブラシから離間させることによって、モータの給電ブラシに粉塵等が流入して、いわゆるカーボンロックのような悪影響が生じるのを防止するのに有効とされる。
また、本発明に係る更なる形態の作業工具では、前記の第1の冷却風流通路は、工具本体のうち前記モータの下方に設けられた吸気口に連通し、工具本体のうち運動変換部の側方に設けられた排気口に連通する構成であり、前記の第2の冷却風流通路は、工具本体のうち打撃部の側方ないし前方に設けられた吸気口に連通し、第1の冷却風流通路に対する排気口と同一の排気口に連通する構成であるのが好ましい。このような構成によれば、第1の冷却風流通路を流通する冷却風によってモータが冷却される。また、第2の冷却風流通路を流通する冷却風によって打撃部が冷却される。更には、モータを冷却した後の冷却風と、打撃部を冷却した後の冷却風とを併合して、他の工具構成部材を冷却することが可能となる。この他の工具構成部材として典型的には、モータや打撃部に比べて温度上昇の度合いが低い運動変換部(前述のクランク機構及び歯車減速機構)などが挙げられる。
本発明に係る別の形態の作業工具は、長軸の先端工具を直線状に駆動させて当該先端工具に所定の加工作業を遂行させる作業工具であって、工具本体、モータ、打撃部、運動変換部、第1の冷却風流通路、第2の冷却風流通路、単一の冷却ファン、第1の冷却風流通路の吸気口、第2の冷却風流通路の吸気口、単一の排気口を少なくとも備える。これら構成要素のうち、工具本体、モータ、打撃部、運動変換部、第1の冷却風流通路及び第2の冷却風流通路に関しては、前述の作業工具の構成要素と実質的に同一の機能を果たす。単一の冷却ファンは、モータの下方に配設されて、第1の冷却風流通路及び第2の冷却風流通路の双方に冷却風を流通させるべくモータの駆動に伴って作動する冷却ファンとして構成される。第1の冷却風流通路の吸気口及び第2の冷却風流通路の吸気口は、いずれも工具本体のうち先端工具とは反対側の本体背面に設けられた吸気口として構成される。すなわち、第1の冷却風流通路の吸気口及び第2の冷却風流通路の吸気口は、いずれも工具本体を挟んで先端工具とは反対側の離間位置に配設されている。単一の排気口は、工具本体のうちモータの下方に設けられ、第1及び第2の冷却風流通路の双方に連通する排気口として構成される。
本発明に係る作業工具のこのような構成によれば、モータ及び運動変換部の冷却を、単一の冷却ファンのみを用いて行なうことが可能となるため合理的であり、また既存の冷却ファンを用いることで装置コストがアップするのを抑えることが可能となり、以って効率のよい冷却構造を実現することが可能となる。また、第1の冷却風流通路の吸気口及び第2の冷却風流通路の吸気口を、いずれも工具本体のうち工具背面に設けることで、先端工具による被加工材の加工時に生じる粉塵等を吸引しにくくすることが可能となる。
また、本発明に係る更なる形態の作業工具は、更に第1連通部、区画壁及び複数の第2連通部を含む構成であるのが好ましい。第1連通部は、第2の冷却風流通路に連通する吸気口と打撃部の収容空間と連通する連通部分として構成される。これにより、吸気口から吸気された外気は、運動変換部の収容空間を経由して、打撃部の収容空間へと流入する。区画壁は、打撃部の収容空間を先端工具の長軸方向に関し区画する部位として構成される。第2連通部は、区画壁において先端工具の長軸方向に関し離間して配設された連通部分として構成される。これにより、打撃部の収容空間に流入した冷却風は、複数の第2連通部を流通する際に、区画壁によって当該収容空間を先端工具の長軸方向に分散される。従って、このような構成によれば、打撃部の収容空間においては、先端工具の長軸方向に関する広範囲にわたって冷却風が概ね均等に分散されることとなり、打撃部を全体にわたって概ね均等に冷却することが可能となる。
本発明によれば、長軸の先端工具を直線状に駆動する作業工具において、冷却ファンや冷却風流通路の構成や配置態様を工夫することによって、モータ並びにその他の工具構成部材を効率よく冷却することが可能となった。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しつつ説明する。本実施の形態では、本発明にかかる「作業工具」の具体例として電動ハンマが説明される。
(第1実施の形態)
第1実施の形態の電動ハンマ101の全体構成に関しては、図1〜図3が参照される。ここで、図1には、本実施の形態の電動ハンマ101の全体構成が側面図にて示されている。また図2は、図1中の電動ハンマ101をハンドグリップ109側からみた図であり、図3には、図1中の電動ハンマ101において本体部103の部分的な断面構造が示されている。
図1及び図2に示すように、本発明の「作業工具」の一実施の形態の電動ハンマ101は、概括的に見て、電動ハンマ外郭を形成する本体部103、当該本体部103の長軸方向における先端領域(図示左側)に接続のツールホルダ(図示省略)に着脱自在に取付けられたハンマビット119、本体部103の長軸方向における他端部(図中右側)に連接された作業者が手で把持可能なハンドグリップ109を主体として構成される。ここでいう本体部103が本発明における「工具本体」に対応し、またここでいうハンマビット119が本発明における「先端工具」に対応する。
ハンマビット119は、ツールホルダ(図示省略)に対し、その長軸方向(本体部103の長軸方向)への相対的な往復動が可能に、かつその周方向への相対的な回動が規制された状態で保持される。このハンマビット119は、電動ハンマ101の一構成要素とされてもよいし、或いは電動ハンマ101とは別の構成部材とされてもよい。なお本明細書では、説明の便宜上、本体部103のうちハンマビット119側、すなわちハンマビット119ないしハンマビット119の取り付け部位に近い側を前方側或いは工具前側といい、ハンドグリップ109側を後方側或いは工具後側という。また、モータ111の両端部のうちハンマビット119の軸線に対し近い方の端部側を「上方」といい、またモータ111の両端部のうちハンマビット119の軸線に対し遠い方(離間した方)の端部側を「下方」という。
本体部103は、モータ(後述するモータ111)を収容するモータハウジング105と、運動変換部(後述する運動変換部113)を収容する運動変換部ハウジング107と、打撃部(後述する打撃部115)を収容する打撃部ハウジング108を主体として構成される。従って、打撃部を有するこの電動ハンマ101は、「打撃工具」とも称呼される。
運動変換部ハウジング107は、モータハウジング105の上方領域に配置されるハウジング部分として構成とされる。この運動変換部ハウジング107には、運動変換部113の側方のハウジング両側面にスリット状の複数の第1排気口124が設けられている。この第1排気口124が、本発明における「運動変換部の側方に設けられた排気口」に相当する。
打撃部ハウジング108は、運動変換部ハウジング107の前端部に連接して配置されてハンマビット119の長軸線上を工具前側へと延在する長軸状のハウジング部分として構成とされる。この打撃部ハウジング108には、打撃部115の側方なし前方のハウジング両側面にスリット状の複数の第1吸気口122が設けられている。ここでいう第1吸気口122が、本発明における「打撃部の側方ないし前方に設けられた吸気口」に相当する。
モータハウジング105は、打撃部ハウジング108の延在方向に対し交差状で、且つハンドグリップ109の延在方向に概ね平行に延在するハウジング部分として構成とされる。このモータハウジング105には、モータ111の上方であってハウジング背面(後方側の面)にスリット状の複数の第2吸気口132が設けられ、ハウジング下面(モータ111の下方)にスリット状の複数の第2排気口134が設けられている。ここでいう第2吸気口132が、本発明における「モータの上方に設けられた吸気口」に相当し、またここでいう第2排気口134が、本発明における「モータの下方に設けられた排気口」に相当する。
ハンドグリップ109は、その前側が開口されたコ字形に形成され、モータハウジング105及び運動変換部ハウジング107の工具後側に連接されている。また、ハンドグリップ109の上部領域には、操作部材110が配置されている。この操作部材110は、ACコード118を通じて供給される交流電源によって、モータ(後述するモータ111)を通電駆動する電源スイッチ(図示省略)を、オン位置とオフ位置間で動作させる操作部材として構成されている。
図3に示すように、モータ111は、モータ出力軸112の延長線がハンマビット119の長軸線に対して当該長軸線を横切るように交差状に配置された構成とされる。運動変換部113は、モータ111のモータ出力軸112の回転出力を直線運動に変換して打撃部115に伝達する構成とされる。この運動変換部113は、特に図示しないものの、モータ出力軸112の回転出力によって駆動されるクランク軸、クランクアーム、ピストン等からなるクランク機構と、当該クランク機構を複数の歯車を介して減速して駆動する歯車減速機構を含む構成とされる。ここでいう運動変換部113が、本発明における「運動変換部」に相当する。打撃部115は、特に図示しないものの、シリンダのボア内壁に摺動自在に配設された打撃子としてのストライカと、ツールホルダに摺動自在に配設されストライカの運動エネルギをハンマビットの伝達する中間子としてのインパクトボルトを主体として構成される。ここでいう打撃部115が、本発明における「打撃部」に相当する。
従って、モータ111のモータ出力軸112の回転出力は、運動変換部113によって減速しつつ直線運動に適宜変換された上で打撃部115に伝達され、当該打撃部115を介してハンマビット119の長軸方向(図3における左右方向)への衝撃力を発生する。また、このモータ111は、特に図示しないものの、モータ出力軸112と一体回転する電機子、モータケース内に固定される固定子、モータ下部に設けられた整流子、モータ下部に設けられてこの整流子の外周面に摺接して電流を供給するモータ給電用の給電ブラシ(「カーボンブラシ」ともいう)114を収容保持する。ここでいうモータ111が、本発明における「モータ」に相当する。
またモータ111には、モータ出力軸112の回転動作に伴って作動する打撃部用冷却ファン120及びモータ用冷却ファン130が設けられている。モータ出力軸112の上部に打撃部用冷却ファン120が連結され、またモータ出力軸112の下部にモータ用冷却ファン130が連結されている。これら打撃部用冷却ファン120及びモータ用冷却ファン130は、本体部103に収容された構成部材、典型的にはモータ111や打撃部115を冷却するための冷却構造を構成する。これらの冷却ファン120,130として、軸流ファンや遠心ファンを適宜選択して用いることが可能である。この場合、2つの冷却ファンは同一種類の冷却ファンとして構成されてもよいし、或いは互いに異なる種類の冷却ファンとして構成されてもよい。
打撃部用冷却ファン120は、モータ111の上方(図3中の上側)に配設された冷却ファン収容部121に収容されている。ここでいう打撃部用冷却ファン120が、本発明における「打撃部用冷却ファン」に相当する。冷却ファン収容部121は、運動変換部113との間の隔壁に形成された連通部123を通じて運動変換部113のための収容空間113aと連通している。この収容空間113aは、更に打撃部ハウジング108における打撃部115のための収容空間115aを経由して第1吸気口122を通じて外気と連通している。また、この冷却ファン収容部121は、第1排気口124を通じて外気と連通している。これにより、第1吸気口122と第1排気口124との間には、打撃部用冷却ファン120の作動によって収容空間115a及び収容空間113aを少なくとも流通する冷却風流通路が形成される。本体部103内に設けられて、打撃部115へと冷却風が流通可能なこの冷却風流通路が、本発明における「第2の冷却風流通路」に相当する。
モータ用冷却ファン130は、モータハウジング105の下方(図3中の下側)に配設された冷却ファン収容部131に収容されている。ここでいうモータ用冷却ファン130が、本発明における「モータ用冷却ファン」に相当する。冷却ファン収容部131は、モータ111との間の隔壁に形成された連通部133を通じてモータ111のための収容空間111aと連通している。この収容空間111aは、更に第2吸気口132を通じて外気と連通している。また、この冷却ファン収容部131は、モータハウジング105のハウジング下面、すなわち冷却ファン収容部131の下面に設けられた第2排気口134を通じて外気と連通している。これにより、第2吸気口132と第2排気口134との間には、モータ用冷却ファン130の作動によって収容空間111aを少なくとも流通する冷却風流通路が形成される。本体部103内に設けられて、モータ111へと冷却風が流通可能なこの冷却風流通路が、本発明における「第1の冷却風流通路」に相当する。
なお、打撃部用冷却ファン120に関連する冷却風流通路や、モータ用冷却ファン130に関連する冷却風流通路の形成に際しては、本体部103の内部に配設される区画壁を用いるのが好ましい。更に、この区画壁は、当該区画壁自体を弾性体によって構成したり、また当該区画壁に弾性体を取付けることによって、各冷却風流通路の密閉性を向上させるのが好ましい。
ここで上記構成の打撃部用冷却ファン120及びモータ用冷却ファン130が作動する際の冷却風の具体的な流れに関しては図4及び図5が参照される。図4には、図3中の電動ハンマ101において冷却風の流れが模式的に示され、また図5には、図2中の電動ハンマ101において冷却風の流れが模式的に示されている。なお、図4及び図5では、打撃部用冷却ファン120に関する冷却風の流れが黒塗り矢印で示される一方、モータ用冷却ファン130に関する冷却風の流れが白抜き矢印で示されている。また、第1排気口124から排気される冷却風に関し、図4においては説明の便宜上、当該冷却風がハウジング背面側に向けて排気されるように記載しているが、実際にはこの第1排気口124は図1に示すようにハウジング側面に設けられており、ハウジング側面に設けられたこの第1排気口124から図5に示す矢印のように左右両側に向けて冷却風が排気されるようになっている。
図4及び図5に示すように、モータ111のモータ出力軸112の回転動作に伴って打撃部用冷却ファン120が作動すると、第1吸気口122と第1排気口124との間に形成された冷却風流通路に、第1吸気口122から第1排気口124へと向かう冷却風の流れが生じる。すなわち、作動時の打撃部用冷却ファン120に吸入作用によって、まず第1吸気口122を通じて収容空間115aに外気が流入し、その後に収容空間113aに流入し、更に連通部123を通じて冷却ファン収容部121に流入する。このとき、打撃部115、運動変換部113及びそれらの周辺領域が冷却風によって順次冷却される。このとき、運動変換部113のうちの前述のクランク機構及び歯車減速機構の少なくとも一方を冷却する構成を採用することができる。冷却ファン収容部121に流入した冷却風は、その後に打撃部用冷却ファン120にて加圧されて、第1排気口124を通じて外部へと排気される。このように、本実施の形態では、打撃部用冷却ファン120は、少なくとも打撃部115の冷却を目的とした冷却ファンとして構成されている。
一方、モータ111のモータ出力軸112の回転動作に伴ってモータ用冷却ファン130が作動すると、第2吸気口132と第2排気口134との間に形成された冷却風流通路に、第2吸気口132から第2排気口134へと向かう冷却風の流れが生じる。すなわち、作動時のモータ用冷却ファン130に吸入作用によって、第2吸気口132を通じて収容空間111aに外気が流入し、その後に連通部133を通じて冷却ファン収容部131に流入する。このとき、モータ111及びその周辺領域が、冷却風によって冷却される。冷却ファン収容部131に流入した冷却風は、その後にモータ用冷却ファン130にて加圧され、第2排気口134を通じて外部へと排気される。このように、本実施の形態では、モータ用冷却ファン130は、モータ111の冷却を目的とした冷却ファンとして構成されている。
上記冷却構造では、打撃部115や運動変換部113の冷却に用いる打撃部用冷却ファン120と、モータ111の冷却に用いるモータ用冷却ファン130が互いに独立した冷却ファンとして構成されている。従って、例えば打撃部用冷却ファン120とモータ用冷却ファン130とで、ファンの種類(軸流ファン、遠心ファンなど)や風量といったような仕様を変えることによって、それぞれの被冷却部位の冷却態様に適した最適設定を行なうことができ、以って各被冷却部位の温度上昇を効率よく抑えることが可能となる。
また、上記冷却構造によれば、モータ用冷却ファン130の冷却風に関する第2吸気口132を、本体部103(モータハウジング105)のハウジング背面に設ける構成、すなわち本体部103を挟んでハンマビット119とは反対側の離間位置に配設する構成を採用することによって、ハンマビット119による被加工材の加工時に生じる粉塵等を吸引しにくくすることが可能となる。
また、上記冷却構造では、打撃部115の冷却に用いた冷却風を、モータ111の冷却に用いることがないため、モータ111の給電ブラシに粉塵等が流入して、いわゆるカーボンロックのような悪影響が生じるのを防止することが可能となる。
また、上記冷却構造では、打撃部用冷却ファン120及びモータ用冷却ファン130のいずれもが、それぞれの排気口に近い位置、すなわち各冷却風流通路の下流側に配設されており、打撃部115及びモータ111は、吸引式の冷却ファンによって生じる冷却風によって冷却される。このような吸引式の冷却ファンは、冷却風流通路の上流側に冷却ファンを配置する、いわゆる押し込み式の冷却ファンに比べて効率が良いため有利とされる。
なお、電動ハンマにおける各構成要素を冷却する冷却構造に関しては、上記冷却構造とは異なる別の実施形態を採用することも可能である。以下、別実施の形態の冷却構造を有する第2〜第4実施の形態の電動ハンマに関し説明する。
(第2実施の形態)
本発明の「作業工具」の一実施の形態である第2実施の形態の電動ハンマ201の全体構成に関しては、図6及び図7が参照される。ここで、図6には、第2実施の形態の電動ハンマ201において本体部の部分的な断面構造が示されている。また、図7には、第2実施の形態の電動ハンマ201をハンドグリップ109側からみた図が示されている。なお、第2実施の形態の電動ハンマ201は、第1実施の形態の電動ハンマ101と概ね同様の全体構成を有するため、図6及び図7において、図1〜図3中の構成要素と同様の構成要素には同様の符合を付しており、当該同様の構成要素に関しての説明は省略する。
図6及び図7に示す電動ハンマ201には、モータ211のモータ出力軸212の回転動作に伴って作動する単一の冷却ファン220が設けられている。この冷却ファン220は、本体部103に収容された構成部材、典型的にはモータ211や打撃部115を冷却するための冷却構造を構成する。この冷却ファン220としては、軸流ファンや遠心ファンを適宜選択して用いることが可能である。ここでいうモータ211が、本発明における「モータ」に相当し、またこのモータ211の給電ブラシ114が、本発明における「給電ブラシ」に相当する。
冷却ファン220は、モータハウジング105のうち、モータ211の上方(図6中の上側)に配設された冷却ファン収容部221に収容されている。この冷却ファン220は、モータ111と運動変換部113との間においてモータ111の給電ブラシ114と反対側に配設されている。ここでいう冷却ファン220が、本発明における「単一の冷却ファン」に相当する。冷却ファン収容部221は、収容空間113aを経由して、本体部103(運動変換部ハウジング107)のハウジング両側面に設けられたスリット状の複数の排気口226を通じて外気と連通している。ここでいう排気口226が、本発明における「運動変換部の側方に設けられた排気口」に相当する。また、この冷却ファン収容部221は、モータ211との間の隔壁に形成された連通部224を通じてモータ211のための収容空間211aと連通している。収容空間211aは、連通部225を通じて収容空間115aと連通しており、収容空間115aは更に、打撃部ハウジング108のうち打撃部115の側方ないし前方のハウジング両側面に設けられたスリット状の複数の第1吸気口222を通じて外気と連通している。なお、収容空間115aと収容空間113aとの間には区画壁227が設けられており、この区画壁227を介して収容空間115aと収容空間113aとの間の直接的な冷却風の流れが規制されている。また、収容空間211aは、モータハウジング105の下面(モータ211の下方)に設けられた第2吸気口223を通じて外気と連通している。ここでいう第1吸気口222が、本発明における「打撃部の側方ないし前方に設けられた吸気口」に相当し、またここでいう第2吸気口223が、本発明における「モータの下方に設けられた吸気口」に相当する。
これにより、第1吸気口222と排気口226との間に、冷却ファン220の作動によって収容空間115a及び収容空間113aを流通する冷却風流通路が形成される一方、第2吸気口223と排気口226との間に、冷却ファン220の作動によって収容空間211a及び収容空間113aを流通する冷却風流通路が形成される。すなわち、冷却ファン220は、2つの冷却風流通路に共通して、冷却風の流れを形成させるための機能を兼務している。ここでいう第1吸気口222と排気口226との間に形成された冷却風流通路が、本発明における「第2の冷却風流通路」に相当し、またここでいう第2吸気口223と排気口226との間に形成された冷却風流通路が、本発明における「第1の冷却風流通路」に相当する。
なお、第1吸気口222に連通する冷却風流通路や、第2吸気口223に連通する冷却風流通路の形成に際しては、本体部103の内部に配設される区画壁を用いるのが好ましい。更に、この区画壁は、当該区画壁自体を弾性体によって構成したり、また当該区画壁に弾性体を取付けることによって、各冷却風流通路の密閉性を向上させるのが好ましい。
ここで上記構成の冷却ファン220が作動する際の冷却風の具体的な流れに関しては図8及び図9が参照される。図8には、図6中の電動ハンマ201において冷却風の流れが模式的に示され、また図9には、図7中の電動ハンマ201において冷却風の流れが模式的に示されている。なお、図8及び図9では、冷却ファン220に関する冷却風の流れのうち、第1吸気口222からの流れが黒塗り矢印で示される一方、第2吸気口223からの流れが白抜き矢印で示されている。
図8及び図9に示すように、モータ211のモータ出力軸212の回転動作に伴って冷却ファン220が作動すると、第1吸気口222と排気口226との間に形成された冷却風流通路に、第1吸気口222から排気口226へと向かう冷却風の流れが生じる。すなわち、作動時の冷却ファン220に吸入作用によって、第1吸気口222を通じて収容空間115aに外気が流入して流通する。このとき、打撃部115及びその周辺領域が冷却風によって冷却される。収容空間115aを流通した冷却風は、収容空間115aから収容空間113aへの直接的な流れが区画壁227によって規制されているため、その後に連通部225を通じてモータ211のための収容空間211aに流入する。
一方、作動時の冷却ファン220の吸入作用によって、第2吸気口223を通じてモータ収容空間211aに外気が流入して、収容空間115a側から流入した冷却風と合流する。このとき、モータ211及びそれらの周辺領域が、それぞれ冷却風によって冷却される。その後、収容空間211aにおいて合流した2つの冷却風は、連通部224を通じて冷却ファン収容部121に流入して加圧された後、収容空間113aに流入する。収容空間113aに流入した冷却風は、その後に2つの冷却風流通路に対する同一の排気口226を通じて外部へと排気される。このとき、打撃部115を冷却した冷却風と、モータ211を冷却した冷却風を併合して、運動変換部113のうちの前述のクランク機構及び歯車減速機構の少なくとも一方を冷却する構成や、更なる別の部位を冷却する構成を採用することができる。運動変換部113は、モータ211や打撃部115に比べて温度上昇の度合いが低く、打撃部115やモータ211の冷却に用いられた後の冷却風によっても所望の冷却効果が得られる。
上記冷却構造によれば、モータ111、打撃部115及び運動変換部113の冷却を、単一の冷却ファン220のみを用いて行なうことが可能となるため合理的であり、また既存の冷却ファンを用いることで装置コストがアップするのを抑えることが可能となり、以って効率のよい冷却構造を実現することが可能となる。また、2つの冷却風流通路を流通した冷却風を併合して、他の工具構成部材の冷却に用いることが可能となる。
また、上記冷却構造では、冷却ファン220を、モータ111の給電ブラシ114と反対側のモータ上方に配設して給電ブラシ114から離間させることによって、モータ111の給電ブラシに粉塵等が流入して、いわゆるカーボンロックのような悪影響が生じるのを防止するのに有効とされる。
また、上記冷却構造では、冷却ファン220は、排気口に近い位置、すなわち各冷却風流通路の下流側に配設された吸引式の冷却ファンとして構成されるため、冷却風流通路の上流側に冷却ファンを配置する、いわゆる押し込み式の冷却ファンに比べて効率が良く有利とされる。
(第3実施の形態)
本発明の「作業工具」の一実施の形態である第3実施の形態の電動ハンマ301の全体構成に関しては、図10が参照される。ここで、図10には、第3実施の形態の電動ハンマ301において本体部の部分的な断面構造が示されている。なお、第3実施の形態の電動ハンマ301は、第1実施の形態の電動ハンマ101と概ね同様の全体構成を有するため、図10において、図1〜図3中の構成要素と同様の構成要素には同様の符合を付しており、当該同様の構成要素に関しての説明は省略する。
図10に示す電動ハンマ301には、モータ311のモータ出力軸312の回転動作に伴って作動する冷却ファン320が設けられている。この冷却ファン320は、本体部103に収容された構成部材、典型的にはモータ311や打撃部115を冷却するための冷却構造を構成する。この冷却ファン320としては、軸流ファンや遠心ファンを適宜選択して用いることが可能である。ここでいうモータ311が、本発明における「モータ」に相当する。
冷却ファン320は、モータハウジング105のうち、モータ311の下方(図10中の下側)に配設された冷却ファン収容部321に収容されている。ここでいう冷却ファン320が、本発明における「単一の冷却ファン」に相当する。冷却ファン収容部321は、モータハウジング105のハウジング下面、すなわち当該冷却ファン収容部321の下面に設けられた排気口329を通じて外気と連通している。ここでいう排気口329が、本発明における「第1及び第2の冷却風流通路の双方に連通する単一の排気口」に相当する。また、この冷却ファン収容部321は、モータ下方の連通部328及びモータ側方の連通部327を経由し、更に収容空間115aと連通している。
収容空間115aには、当該収容空間115aをハンマビット119の長軸方向に関し区画する区画壁325が配設されている。この区画壁325によって収容空間115aが区画領域325a及び325bに上下に区画され、これら区画領域325a及び325bは、ハンマビット119の長軸方向に関し離間して配設された複数の連通孔326を通じて互いに連通されている。ここでいう区画壁325は、収容空間115aをハンマビット119の長軸方向に関し区画する区画壁であり、本発明における「区画壁」に相当する。また、複数の連通孔326は、区画壁325においてハンマビット119の長軸方向に関し離間して配設された連通部分であり、本発明における「第2連通部」に相当する。下側の区画領域325bは連通孔326と連通し、上側の区画領域325aは、連通部324を通じて収容空間113aと連通し、更にこの収容空間113aは、本体部103のハウジング背面(工具後側の面)に設けられた第1吸気口322を通じて外気と連通している。ここでいう連通部324は、第1吸気口322と収容空間115aとを連通する連通部分であり、本発明における「第1連通部」に相当する。一方、冷却ファン収容部321は、連通部328及びモータ311のための収容空間311aを経由し、本体部103のハウジング背面に設けられた第2吸気口323を通じて外気と連通している。またここでいう第1吸気口322が、本発明における「第2の冷却風流通路に連通する吸気口」に相当し、またここでいう第2吸気口323が、本発明における「第1の冷却風流通路に連通する吸気口」に相当する。
これにより、第1吸気口322と排気口329との間に、冷却ファン320の作動によって収容空間115a及び収容空間113aを流通する冷却風流通路が形成される一方、第2吸気口323と排気口329との間に、冷却ファン320の作動によって収容空間311aを流通する冷却風流通路が形成される。すなわち、冷却ファン320は、2つの冷却風流通路に共通して、冷却風の流れを形成させるための機能を兼務している。第1吸気口322及び第2吸気口323は、いずれも本体部103のハウジング背面に設けられており、互いに離間した別個の吸気口として構成されてもよいし、或いは単一の吸気口として構成されてもよい。ここでいう第1吸気口322と排気口329との間に形成された冷却風流通路が、本発明における「第2の冷却風流通路」に相当し、またここでいう第2吸気口323と排気口329との間に形成された冷却風流通路が、本発明における「第1の冷却風流通路」に相当する。
なお、第1吸気口322に連通する冷却風流通路や、第2吸気口323に連通する冷却風流通路の形成に際しては、本体部103の内部に配設される区画壁を用いるのが好ましい。更に、この区画壁は、当該区画壁自体を弾性体によって構成したり、また当該区画壁に弾性体を取付けることによって、各冷却風流通路の密閉性を向上させるのが好ましい。
ここで、上記構成の冷却ファン320が作動する際の冷却風の具体的な流れに関しては図11が参照される。図11には、図10中の電動ハンマ301における冷却風の流れが模式的に示されている。なお、図11では、冷却ファン320に関する冷却風の流れのうち、第1吸気口322からの流れが黒塗り矢印で示される一方、第2吸気口323からの流れが白抜き矢印で示されている。
図11に示す電動ハンマ301において、モータ311のモータ出力軸312の回転動作に伴って冷却ファン320が作動すると、第1吸気口322と排気口329との間に形成された冷却風流通路に、第1吸気口322から排気口329へと向かう冷却風の流れが生じる。すなわち、作動時の冷却ファン320の吸入作用によって、第1吸気口322を通じて収容空間113aに外気が流入し、更に連通部324を通じ収容空間115aのうちの区画領域325aに流入する。この区画領域325aでは、区画領域325bへと流れる冷却風流通路が複数の連通孔326によって絞られているため、ハンマビット119の長軸方向に関する広範囲にわたって冷却風が概ね均等に分散されることとなり、打撃部115が全体にわたって概ね均等に冷却される。その後、区画領域325bの冷却風は、連通部327を通じてモータ311のための収容空間311aに流入する。
一方、モータ311のモータ出力軸312の回転動作に伴って冷却ファン320が作動すると、第2吸気口323と排気口329との間に形成された冷却風流通路に、第2吸気口323から排気口329へと向かう冷却風の流れが生じる。すなわち、作動時の冷却ファン320の吸入作用によって、第2吸気口323を通じてモータ311のための収容空間311aに外気が流入する。このとき、モータ311及びその周辺領域が冷却風によって冷却される。またモータ311を冷却した冷却風は、連通部327を通じて収容空間311aに流入した冷却風と合流する。その後、合流した冷却風は、収容空間311aにおいて合流した2つの冷却風は、連通部328を通じて冷却ファン収容部321に流入して加圧された後、排気口329を通じて外部へと排気される。
上記冷却構造によれば、モータ111、打撃部115及び運動変換部113の冷却を、単一の冷却ファン320を用いて行なうことが可能となるため合理的であり、また既存の冷却ファンを用いることで装置コストがアップするのを抑えることが可能となり、以って効率のよい冷却構造を実現することが可能となる。また、複数の連通孔326を有する区画壁325によって収容空間115aを区画することによって、打撃部115を全体にわたって概ね均等に冷却することが可能となる。
また、上記冷却構造では、冷却ファン320は、排気口に近い位置、すなわち各冷却風流通路の下流側に配設された吸引式の冷却ファンとして構成されるため、冷却風流通路の上流側に冷却ファンを配置する、いわゆる押し込み式の冷却ファンに比べて効率が良く有利とされる。
(第4実施の形態)
本発明の「作業工具」の一実施の形態である第4実施の形態の電動ハンマ401の全体構成に関しては、図12が参照される。ここで、図12には、第4実施の形態の電動ハンマ401において本体部の部分的な断面構造が示されている。なお、第4実施の形態の電動ハンマ401の冷却構造は、冷却風流通路のみが第3実施の形態の電動ハンマ301の冷却構造と異なる。従って、図12において、図10中の構成要素と同様の構成要素には同様の符合を付しており、当該同様の構成要素に関しての説明は省略する。
図12に示す電動ハンマ401には、電動ハンマ301の区画壁325のような部位が設けられていない。この電動ハンマ401において、外気に連通する第1吸気口322は、収容空間113a、連通部327を順次経由して、モータ311のための収容空間311aと連通している。
ここで、上記構成の電動ハンマ401において、冷却ファン320が作動する際の冷却風の具体的な流れに関しては図13が参照される。図13には、図12中の電動ハンマ401における冷却風の流れが模式的に示されている。
図13に示す電動ハンマ401において、モータ311のモータ出力軸312の回転動作に伴って冷却ファン320が作動すると、第1吸気口322と排気口329との間に形成された冷却風流通路(第2の冷却風流通路)に、第1吸気口322から排気口329へと向かう冷却風の流れが生じる。すなわち、作動時の冷却ファン320の吸入作用によって、第1吸気口322を通じて収容空間113aに外気が流入し、運動変換部113を冷却した後、連通部327を通じてモータ311のための収容空間311aに流入する。このとき、収容空間113aを流通する冷却風の一部は、収容空間113aとの間の領域を通じて収容空間115aへと流れて打撃部115を直接的に冷却し、或いは打撃部115からの熱伝導によって温度が上昇した運動変換部113を冷却することによって、打撃部115を間接的に冷却する。従って、第1吸気口322と排気口329との間の冷却風流通路は、打撃部115へと冷却風が流通可能な冷却風流通路(本発明における「第2の冷却風流通路」)とされる。また通部327を通じて収容空間311aに流入した冷却風は、第2吸気口323を通じて収容空間311aに流入してモータ311を冷却した後の冷却風と合流する。その後、合流した冷却風は連通部328を通じて冷却ファン収容部321に流入して加圧された後、排気口329を通じて外部へと排気される。
上記冷却構造によれば、モータ111、運動変換部113及び打撃部115の冷却を、単一の冷却ファン320を用いて行なうことが可能となるため合理的であり、また既存の冷却ファンを用いることで装置コストがアップするのを抑えることが可能となり、以って効率のよい冷却構造を実現することが可能となる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、本実施の形態に基づいた種々の応用例や変更例を想到することができる。例えば、本実施の形態を応用した以下の形態を実施することもできる。
上記第1実施の形態では、電動ハンマ101が、モータ111の上方に打撃部用冷却ファン120を配設し、モータ111の下方にモータ用冷却ファン130を配設する構成を少なくとも有していればよく、打撃部用冷却ファン120に対する吸気口及び排気口の配置や、モータ用冷却ファン130に対する吸気口及び排気口の配置に関しては、設計仕様等に応じて適宜変更が可能である。
また上記第2実施の形態では、電動ハンマ201が、モータ用及び打撃部用の単一の冷却ファン220をモータ211の給電ブラシ114とは反対側に配設する構成を少なくとも有していればよく、単一の冷却ファン220に対する吸気口や排気口の配置に関しては、設計仕様等に応じて適宜変更が可能である。
また、上記の各実施の形態では、作業工具として電動ハンマを例にとって説明したが、ハンマビット119のような先端工具が打撃動作と回転動作を行うハンマドリルに対し、本発明を適用してもよい。
また、本発明では、上記実施の形態や種々の変更の形態に鑑みた場合、以下のような態様を採り得る。
すなわち、本発明では、「請求項1に記載の作業工具であって、
前記モータ用冷却ファンと前記打撃部用冷却ファンとでファンの仕様が異なるように構成されていることを特徴とする作業工具」という構成(態様1)が想到される。ここでいう「ファンの仕様が異なる」とは、ファンの種類が互いに異なる形態や、ファンの風量設定が互いに異なる場合をいう。これにより、被冷却部位の冷却態様に適した所望の最適設定を行なうことが可能となる。
また、本発明では、「長軸の先端工具を直線状に駆動させて当該先端工具に所定の加工作業を遂行させる作業工具であって、
工具本体と、
前記工具本体に収容されるとともに、モータ出力軸の延長線が前記先端工具の長軸線に対して当該長軸線を横切るように交差状に配置されたモータと、
前記工具本体の前方側に収容されて、前記先端工具を打撃する打撃部と、
前記モータの上方に配設されて、前記モータの駆動による前記モータ出力軸の回転出力を、前記打撃部による前記先端工具の打撃出力に運動変換する運動変換部と、
前記工具本体内に設けられて前記モータへと冷却風が流通可能な第1の冷却風流通路と、
前記工具本体内に設けられて前記打撃部へと冷却風が流通可能な第2の冷却風流通路と、
前記モータの上方ないし下方に配設されて、前記第1の冷却風流通路及び前記第2の冷却風流通路に冷却風を流通させるべく前記モータの駆動に伴って作動する1または複数の冷却ファンと、を有し、
前記1または複数の冷却ファンは、当該冷却ファンの吸引によって前記第1の冷却風流通路及び前記第2の冷却風流通路に冷却風を流通させるべく、前記第1の冷却風流通路及び前記第2の冷却風流通路の下流側に配設された吸引式の冷却ファンとして構成されていることを特徴とする作業工具」という構成(態様2)が想到される。これにより、押し込み式の冷却ファンを用いる場合よりも効率が良い冷却構造が実現される。
また、本発明では、「長軸の先端工具を直線状に駆動させて当該先端工具に所定の加工作業を遂行させる作業工具であって、
工具本体と、
前記工具本体に収容されるとともに、モータ出力軸の延長線が前記先端工具の長軸線に対して当該長軸線を横切るように交差状に配置されたモータと、
前記工具本体の前方側に収容されて、前記先端工具を打撃する打撃部と、
前記モータの上方に配設されて、前記モータの駆動による前記モータ出力軸の回転出力を、前記打撃部による前記先端工具の打撃出力に運動変換する運動変換部と、
前記工具本体内に設けられて前記モータへと冷却風が流通可能な第1の冷却風流通路と、
前記工具本体内に設けられて前記打撃部へと冷却風が流通可能な第2の冷却風流通路と、
前記モータの上方ないし下方に配設されて、前記第1の冷却風流通路及び前記第2の冷却風流通路に冷却風を流通させるべく前記モータの駆動に伴って作動する1または複数の冷却ファンと、を有し、
前記第1の冷却風流通路及び前記第2の冷却風流通路は、前記工具本体内に設けられた弾性を有する区画壁によって密閉状に形成された構成であることを特徴とする作業工具」という構成(態様3)が想到される。ここでいう「弾性を有する区画壁」とは、区画壁自体を弾性体によって構成したり、また当該区画壁に弾性体を取付ける構成等が包含される。これにより、各冷却風流通路の密閉性を向上させることが可能となる。
本実施の形態の電動ハンマ101の全体構成を示す側面図である。 図1中の電動ハンマ101をハンドグリップ109側からみた図である。 図1中の電動ハンマ101の側面図において本体部103の部分的な断面構造を示す図である。 図3中の電動ハンマ101において冷却風の流れを模式的に示す図である。 図2中の電動ハンマ101において冷却風の流れを模式的に示す図である。 第2実施の形態の電動ハンマ201において本体部の部分的な断面構造を示す図である。 第2実施の形態の電動ハンマ201をハンドグリップ109側からみた図である。 図6中の電動ハンマ201において冷却風の流れを模式的に示す図である。 図7中の電動ハンマ201において冷却風の流れを模式的に示す図である。 第3実施の形態の電動ハンマ301において本体部の部分的な断面構造を示す図である。 図10中の電動ハンマ301における冷却風の流れを模式的に示す図である。 第4実施の形態の電動ハンマ401において本体部の部分的な断面構造を示す図である。 図12中の電動ハンマ401における冷却風の流れを模式的に示す図である。
101,201,301,401 電動ハンマ(作業工具)
103 本体部(工具本体)
105 モータハウジング
107 運動変換部ハウジング
108 打撃部ハウジング
109 ハンドグリップ
110 操作部材
111,211,311 モータ
111a,211a,311a モータの収容空間
112,212,312 モータ出力軸
113 運動変換部
113a 運動変換部の収容空間
114 給電ブラシ
115 打撃部
115a 打撃部の収容空間
118 ACコード
119 ハンマビット(先端工具)
120 打撃部用冷却ファン
121,131,221,321 冷却ファン収容部
122 第1吸気口
123,133 連通部
124 第1排気口
130 モータ用冷却ファン
132 第2吸気口
134 第2排気口
222 第1吸気口
223 第2吸気口
224,225 連通部
226 排気口
227 区画壁
322 第1吸気口
323 第2吸気口
324,327,328 連通部
325 区画壁
325a,325b 区画領域
326 連通孔
329 排気口

Claims (8)

  1. 長軸の先端工具を直線状に駆動させて当該先端工具に所定の加工作業を遂行させる作業工具であって、
    工具本体と、
    前記工具本体に収容されるとともに、モータ出力軸の延長線が前記先端工具の長軸線に対して当該長軸線を横切るように交差状に配置されたモータと、
    前記工具本体の前方側に収容されて、前記先端工具を打撃する打撃部と、
    前記モータの上方に配設されて、前記モータの駆動による前記モータ出力軸の回転出力を、前記打撃部による前記先端工具の打撃出力に運動変換する運動変換部と、
    前記工具本体内に設けられて前記モータへと冷却風が流通可能な第1の冷却風流通路と、
    前記工具本体内に設けられて前記打撃部へと冷却風が流通可能な第2の冷却風流通路と、
    前記モータの下方に配設されて、前記第1の冷却風流通路に冷却風を流通させるべく前記モータの駆動に伴って作動するモータ用冷却ファンと、
    前記モータと前記運動変換部との間に配設されて、前記第2の冷却風流通路に冷却風を流通させるべく前記モータの駆動に伴って作動する打撃部用冷却ファンと、
    を有することを特徴とする作業工具。
  2. 請求項1に記載の作業工具であって、
    前記第1の冷却風流通路は、前記工具本体のうち前記モータの上方に設けられた吸気口に連通し、前記モータの下方に設けられた排気口に連通する構成であることを特徴とする作業工具。
  3. 請求項2に記載の作業工具であって、
    前記吸気口は、前記工具本体のうち前記先端工具とは反対側の本体背面に設けられた構成であることを特徴とする作業工具。
  4. 請求項1または2に記載の作業工具であって、
    前記第2の冷却風流通路は、前記工具本体のうち前記打撃部の側方ないし前方に設けられた吸気口に連通し、前記工具本体のうち前記運動変換部の側方に設けられた排気口に連通する構成であることを特徴とする作業工具。
  5. 長軸の先端工具を直線状に駆動させて当該先端工具に所定の加工作業を遂行させる作業工具であって、
    工具本体と、
    前記工具本体に収容されるとともに、モータ出力軸の延長線が前記先端工具の長軸線に対して当該長軸線を横切るように交差状に配置されたモータと、
    前記工具本体の前方側に収容されて、前記先端工具を打撃する打撃部と、
    前記モータの上方に配設されて、前記モータの駆動による前記モータ出力軸の回転出力を、前記打撃部による前記先端工具の打撃出力に運動変換する運動変換部と、
    前記工具本体内に設けられて前記モータへと冷却風が流通可能な第1の冷却風流通路と、
    前記工具本体内に設けられて前記打撃部へと冷却風が流通可能な第2の冷却風流通路と、
    前記モータのモータ下部に配設されたモータ給電用の給電ブラシと、
    前記モータと前記運動変換部との間において前記モータの前記給電ブラシとは反対側に配設されて、前記第1の冷却風流通路及び前記第2の冷却風流通路の双方に冷却風を流通させるべく前記モータの駆動に伴って作動する単一の冷却ファンと、
    を有し、
    前記第1の冷却風流通路を流通して前記モータを冷却した冷却風に前記第2の冷却風流通路を流通して前記打撃部を冷却した冷却風が合流して外部へ排出されるように構成されていることを特徴とする作業工具。
  6. 請求項5に記載の作業工具であって、
    前記第1の冷却風流通路は、前記工具本体のうち前記モータの下方に設けられた吸気口に連通し、前記工具本体のうち前記運動変換部の側方に設けられた排気口に連通する構成であり、
    前記第2の冷却風流通路は、前記工具本体のうち前記打撃部の側方ないし前方に設けられた吸気口に連通し、前記第1の冷却風流通路に対する排気口と同一の排気口に連通する構成であることを特徴とする作業工具。
  7. 長軸の先端工具を直線状に駆動させて当該先端工具に所定の加工作業を遂行させる作業工具であって、
    工具本体と、
    前記工具本体に収容されるとともに、モータ出力軸の延長線が前記先端工具の長軸線に対して当該長軸線を横切るように交差状に配置されたモータと、
    前記工具本体の前方側に収容されて、前記先端工具を打撃する打撃部と、
    前記モータの上方に配設されて、前記モータの駆動による前記モータ出力軸の回転出力を、前記打撃部による前記先端工具の打撃出力に運動変換する運動変換部と、
    前記工具本体内に設けられて前記モータへと冷却風が流通可能な第1の冷却風流通路と、
    前記工具本体内に設けられて前記打撃部へと冷却風が流通可能な第2の冷却風流通路と、
    前記モータの下方に配設されて、前記第1の冷却風流通路及び前記第2の冷却風流通路の双方に冷却風を流通させるべく前記モータの駆動に伴って作動する単一の冷却ファンと、
    前記工具本体のうち前記先端工具とは反対側の本体背面に設けられた、前記第1の冷却風流通路に連通する吸気口及び前記第2の冷却風流通路に連通する吸気口と、
    前記工具本体のうち前記モータの下方に設けられ、前記第1及び第2の冷却風流通路の双方に連通する単一の排気口と、
    を有することを特徴とする作業工具。
  8. 請求項7に記載の作業工具であって、
    前記第2の冷却風流通路に連通する前記吸気口と前記打撃部の収容空間と連通する第1連通部と、
    前記工具本体のうち前記打撃部の収容空間を前記先端工具の長軸方向に関し区画する区画壁と、
    前記区画壁において前記先端工具の長軸方向に関し離間して配設された複数の第2連通部と、
    を有する構成であることを特徴とする作業工具。
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