JP5415135B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関する。
電気的に書き換え可能で且つ高集積化が可能な不揮発性半導体記憶装置として、NAND型フラッシュEEPROM(electrically erasable programmable read only memory)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された不揮発性半導体記憶装置は、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極が積層されたNチャネルMOSトランジスタからなる複数個のメモリセルトランジスタが直列に接続され、一端側のドレインが選択用のNMOSトランジスタを介してビット線コンタクトによりビット線に接続され、他端側のソースが選択用のNMOSトランジスタを介してソース線コンタクトによりソース線に接続されて構成されてなるNANDストリングを有し、複数のNANDストリングをアレイ状に配置してメモリセルアレイを構成している。
データを書込む時、メモリセルトランジスタの制御ゲートに高電圧を印加し、非選択メモリセルトランジスタを含むNANDストリングには中間電位を印加するため、NANDストリング間の反転電圧を高くする必要がある。そのため、隣接するNANDストリングの間に、素子分離層としてトレンチに絶縁材を埋め込んだSTI(Shallow Trench Isolation)を形成している。
然しながら、特許文献1に開示された不揮発性半導体記憶装置におけるSTIの素子分離能力は、隣接する素子(メモリセル)間の距離、即ち、素子分離絶縁膜の幅(トレンチの幅)と素子分離絶縁膜の深さ(トレンチの深さ)に依存する。
微細化のために素子分離絶縁膜の幅を狭くすると、十分な素子分離能力を得るためには、素子分離膜の深さをより深くしなければならない。これは、トレンチのアスペクト比を高くすることを意味しているため、トレンチ形成時のエッチングやトレンチへの絶縁材埋め込みなどのプロセスの実現が非常に困難となる。
その結果、NANDストリング間のピッチを狭めることが困難で、高集積化、大容量化が難しくなるという問題がある。
特開2008−187051号公報
本発明は、大容量化に適した構造のメモリセルトランジスタを有する不揮発性半導体記憶装置を提供する。
本発明の一態様の不揮発性半導体記憶装置は、第1導電型の第1半導体層の主面に、第1電荷蓄積部を介して形成された第1制御ゲート電極と、前記第1制御ゲート電極を挟むように形成された第2導電型の第1ソース・ドレイン不純物拡散層とを有する第1メモリセルトランジスタと、前記第1メモリセルトランジスタが形成されている領域を除く前記第1半導体層上に前記第1電荷蓄積部より厚い絶縁膜を介して形成された第1導電型の第2半導体層の主面に、第2電荷蓄積層部を介して形成された第2制御ゲート電極と、前記第2制御ゲート電極を挟むように形成された第2導電型の第2ソース・ドレイン不純物拡散層とを有する第2メモリセルトランジスタと、を具備することを特徴としている。
本発明によれば、大容量化に適した構造のメモリセルトランジスタを有する不揮発性半導体記憶装置が得られる。
本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図1(c)は図1(a)のB−B線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図1(d)は図1(a)のC−C線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置を比較例と対比して示す図で、図2(a)が本実施例の不揮発性半導体記憶装置を示す図、図2(b)が比較例の不揮発性半導体記憶装置を示す図。 本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を順に示す断面図。 本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を順に示す断面図。 本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を順に示す断面図。 本発明の実施例2に係る不揮発性半導体記憶装置を示す断面図。 本発明の実施例3に係る不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図7(a)はその平面図、図7(b)は図7(a)のD−D線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図7(c)は図7(a)のE−E線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例3に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。 本発明の実施例3に係る別の不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図9(a)はその平面図、図9(b)は図9(a)のF−F線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図9(c)は図9(a)のG−G線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例4に係る不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図10(a)はその平面図、図10(b)は図10(a)のH−H線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図10(c)は図10(a)のI−I線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例5に係る不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図11(a)はその平面図、図11(b)は図11(a)のJ−J線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図11(c)は図11(a)のK−K線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例5に係る別の不揮発性半導体記憶装置を示す平面図。 本発明の実施例6に係る不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図13(a)はその平面図、図13(b)は図13(a)のL−L線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図13(c)は図13(a)のM−M線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例7に係る不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図14(a)はその平面図、図14(b)は図14(a)のN−N線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図14(c)は図14(a)のO−O線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置について図1乃至図5を用いて説明する。図1は不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図1(c)は図1(a)のB−B線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図1(d)は図1(a)のC−C線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図2は不揮発性半導体記憶装置を比較例と対比して示す図で、図2(a)が本実施例の不揮発性半導体記憶装置を示す図、図2(b)が比較例の不揮発性半導体記憶装置を示す図、図3乃至図5は不揮発性半導体記憶装置の製造工程を順に示す断面図である。
本実施例は、不揮発性半導体記憶装置が電荷蓄積層を有する複数のメモリトランジスタをそれらのソース、ドレイン拡散層を隣接するもの同士で共用する形で直列接続してNANDストリングを構成するNAND型EEPROMの場合の例である。
図1に示すように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置10は、P型(第1導電型)の第1半導体層11の主面に、トンネル酸化膜12と、電荷蓄積層13と、酸化膜14とが順に積層された第1電荷蓄積部15aを介して形成された第1制御ゲート電極16aと、第1制御ゲート電極16aを挟むように形成されたN型(第2導電型)の第1ソース・ドレイン不純物拡散層17とを有する第1メモリセルトランジスタ18とを具備している。
更に、不揮発性半導体記憶装置10は、第1メモリセルトランジスタ18が形成されている領域を除く第1半導体層11上に第1電荷蓄積部15aより厚い絶縁膜19を介して形成されたP型の第2半導体層20の主面に、トンネル酸化膜12と、電荷蓄積層13と、酸化膜14とが順に積層された第2電荷蓄積部15bを介して形成された第2制御ゲート電極16bと、第2制御ゲート電極16bを挟むように形成されたN型の第2ソース・ドレイン不純物拡散層21とを有する第2メモリセルトランジスタ22と、を具備している。
更に、複数の第1メモリセルトランジスタ18が第1ソース・ドレイン拡散層17を隣接するもの同士で共用する形で直列接続され、ソース側の第1メモリセルトランジスタ18に第1選択ゲート電極23aを有する第1選択トランジスタ24が接続され、ドレイン側の第1メモリセルトランジスタ18に第1選択ゲート電極25aを有する第1選択トランジスタ26が接続されて第1のNANDストリングを構成している。
同様に、複数の第2メモリセルトランジスタ22が第2ソース・ドレイン拡散層21を隣接するもの同士で共用する形で直列接続され、ソース側の第2メモリセルトランジスタ22に第2選択ゲート電極23bを有する第2選択トランジスタ27が接続され、ドレイン側の第1メモリセルトランジスタ22に第2選択ゲート電極25bを有する第2選択トランジスタ28が接続されて第2のNANDストリングを構成している。
第1のNANDストリングと第2のNANDストリングが交互に配列されて、メモリセルアレイが構成されている。
ここで、第1制御ゲート電極15aと第2制御ゲート電極15bとが共通し、第1選択ゲート電極23aおよび第2選択ゲート電極23bとが共通し、第1選択ゲート電極25aおよび第2選択ゲート電極25bとが共通している。
以後、第1制御ゲート電極16aと第2制御ゲート電極16bとを総称して制御ゲート電極16、第1選択ゲート電極23aおよび第2選択ゲート電極23bとを総称して選択ゲート電極23、第1選択ゲート電極25aおよび第2選択ゲート電極25bとを総称して選択ゲート電極25とも言う。
更に、第1選択トランジスタ24のソース不純物拡散層29aに層間絶縁膜30を貫通するソースコンタクト31が接続され、第1選択トランジスタ26のドレイン不純物拡散層29bに層間絶縁膜30を貫通するドレインコンタクト32が接続されている。
同様に、第2選択トランジスタ27のソース不純物拡散層33aに層間絶縁膜30を貫通するソースコンタクト34が接続され、第2選択トランジスタ28のドレイン不純物拡散層33bに層間絶縁膜30を貫通するドレインコンタクト35が接続されている。
第1半導体層11は、支持基台であるシリコン基板36の主面に形成された絶縁膜37の上に形成された多結晶シリコン層である。同様に、第2半導体層20は、絶縁膜19上に形成された多結晶シリコン層である。
第1および第2メモリセルトランジスタ18、22は、多結晶シリコン層に形成されたNチャネル絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MOSトランジスタ)であり、制御ゲート電極16に高電圧を印加すると、電子がトンネル絶縁膜12を通り抜けて電荷蓄積層13に注入されることにより、しきい値が変化することを利用して情報を記憶するMONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)構造のメモリセルトランジスタである。
第2メモリセルトランジスタ22は、シリコン基板36の主面から第1メモリセルトランジスタ18より高い位置に形成され、第1メモリセルトランジスタ18と第2メモリセルトランジスタ22とは、絶縁膜19によりシリコン基板36の主面に垂直な方向に素子分離されている。
即ち、不揮発性半導体記憶装置10は、異なる平面上にあり、交互に隣接する平面形状を有するように配置された第1メモリセルトランジスタ18および第2メモリセルトランジスタ22を備えた、所謂3次元構造の不揮発性半導体記憶装置である。
図2は不揮発性半導体記憶装置10を比較例と対比して示す図で、図2(a)が本実施例の不揮発性半導体記憶装置を示す断面図、図2(b)が比較例の不揮発性半導体記憶装置を示す断面図である。
ここで、比較例とは、MONOS構造のメモリセルトランジスタが基板の主面と平行な方向に素子分離領域を挟んで配置されている不揮発性半導体記憶装置のことである。始めに、比較例について説明する。
図2(b)に示すように、比較例の不揮発性半導体記憶装置40は、半導体基板41に互いに隣接する素子領域41aと、素子分離領域41bとを有し、素子領域41aに電荷蓄積部42、制御ゲート電極43、図示されないソース・ドレイン不純物拡散層を有するメモリセルトランジスタが形成され、素子分離領域41bに素子分離層(STI)44が形成されている。
隣り合う素子領域41aが半導体基板41の主面に平行な方向に素子分離領域41bを挟んで配置されているので、チャネル幅方向Yにおける素子領域41aの幅(W1)+素子分離領域41bの幅(W2)だけの配列ピッチが必要である。
一方、本実施例の不揮発性半導体記憶装置10は、隣接する素子領域36aを有し、一方の素子領域36aに第1電荷蓄積部15a、第1制御ゲート電極16a、第1ソース・ドレイン不純物拡散層17を有する第1メモリセルトランジスタ18が形成され、他方の素子領域28aに第2電荷蓄積部15b、第2制御ゲート電極16b、第2ソース・ドレイン不純物拡散層21を有する第2メモリセルトランジスタ22が形成されている。
第1および第2メモリセルトランジスタ18、22は、隣り合う素子領域36aが素子分離層として機能する絶縁膜19の上側と下側に配置され、シリコン基板36の主面に平行な方向に隣接する平面形状を有しているので、シリコン基板36の主面に平行な方向の素子分離領域は不要であり、配列ピッチはチャネル幅方向Yにおける素子領域36aの幅(W1)だけで決まる。
従って、本実施例の不揮発性半導体記憶装置10は、比較例の不揮発性半導体記憶装置40より素子領域の間を狭めることが可能である。
不揮発性半導体記憶装置10において、消去動作は選択トランジスタのドレイン、ソース、ゲートに高電圧を印加し、制御ゲートは接地または低電圧にし、複数のメモリセルを同時に電荷蓄積層から電子をチャネル側へ放出、または正電荷をN型拡散層またはチャネルから電荷蓄積層へ注入する。
書込みは選択したメモリセルの制御ゲートに高電圧を印加し、非選択の制御ゲートとビット線側の選択ゲートは低電圧、ソース線側の選択ゲートは接地し、選択したメモリセルと同一ストリングのビット線側の選択トランジスタのドレインは接地し、ソース側の選択トランジスタのソースは接地または低電圧を印加する。
これにより、選択されたメモリセルの電荷蓄積層に電子が注入または正電荷が放出される。また、非選択のNANDストリングに中間電圧を印加することで、選択された制御ゲートの高電圧を緩和し誤書き込みを防ぐことが出来る。
上述の例では、消去は選択トランジスタのドレイン、ソース、ゲートに高電圧を印加したが、制御ゲートに負の高電圧を印加してもよい。この場合、選択トランジスタのドレイン、ソースは接地し、選択ゲートは選択トランジスタの閾値より高い電圧を印加する。
次に、不揮発性半導体記憶装置10の製造方法について説明する。図3乃至図5は不揮発性半導体記憶装置10の製造工程を順に示す断面図である。
始めに、図3(a)に示すように、P型またはN型のシリコン基板36上に絶縁膜37として、例えば熱酸化法により厚さ500nm程度のシリコン酸化膜を形成する。
次に、絶縁膜37上に、第1半導体層11として、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により厚さ500nm程度のBを添加したP型のポリシリコン膜を形成する。
次に、図3(b)に示すように、第1半導体層11上に絶縁膜19として、例えばCVDにより厚さ300nm程度のシリコン酸化膜を形成する。
次に、絶縁膜19上に、第2半導体層20として、例えばCVD法により厚さ500nm程度のBを添加したP型のポリシリコン膜を形成する。
次に、図3(c)に示すように、フォトリソグラフィ法により第2半導体層20上に第1ソース・ドレイン拡散層17および第2ソース・ドレイン拡散層21に対応するストライプ状の開口51aを有するマスク材51を形成する。
具体的には、第2半導体層20上にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜を形成し、フォトリソグラフィ法によりレジスト膜をパターンニグし、RIE(Reactive Ion Etching)法によりレジスト膜をマスクとしてシリコン窒化膜、シリコン酸化膜を順にエッチングして第2半導体層20を露出せさる。
次に、図4(a)に示すように、マスク材51を用いて、例えば塩素系/フッ素系ガスを用いたRIE法により第2半導体層20をエッチングし、フッ素系ガスを用いたRIE法により絶縁膜19をエッチングし、第1半導体層11を露出させる。これにより、第2半導体層20は、チャネル長方向Xにストライプ状に分離される。
次に、図4(b)に示すように、第2半導体層20の上面および側面、絶縁膜19の側面、および露出した第1半導体層11の上面をコンフォーマルに覆うようにトンネル酸化膜12、電荷蓄積層13、酸化膜14を順に積層し、電荷蓄積部15を形成する。
具体的には、トンネル酸化膜12は、例えば熱酸化法により第1半導体層11および第2半導体層20上にシリコン酸化膜を形成し、このシリコン酸化膜を、NH3ガスを用いて窒化処理した後、更に、酸化処理することにより得られるオキシナイトライド膜である。電荷蓄積層13は、例えばプラズマCVD法により形成されるシリコン窒化膜であり、酸化膜14は、例えばCVD法により形成されるシリコン酸化膜である。
次に、図5(a)に示すように、酸化膜14上に制御ゲート電極16として、例えばCVD法によりPを添加したN型のポリシリコン膜を形成し、フォトリソグラフィ法によりチャネル幅方向Yにストライプ状にパターニングする。
次に、図5(b)に示すように、制御ゲート電極16および図示しない選択ゲート電極23、25をマスクとして自己整合的に、電荷蓄積部15を通してPを第1半導体層11および第2半導体層20にイオン注入した後、活性化熱処理を施し、第1ソース・ドレイン拡散層17および第2ソース・ドレイン拡散層21を形成する。
次に、層間絶縁膜30として、例えばCVD法によりTEOS(Tetra ethyl Ortho Silicate)膜を形成し、層間絶縁膜30にコンタクトホールを形成し、コンタクトホールに導電材を埋め込んでソースコンタクト31、34、ドレインコンタクト32、35を形成する。これにより、図1に示す不揮発性半導体記憶装置10が得られる。
ここで、第1選択トランジスタ24、26および第2選択トランジスタ23、28については説明を省略したが、簡単に説明すると次のようになる。
図3(c)に示す工程において、マスク材51にソース不純物拡散層29a、33a、ドレイン不純物拡散層29b、33bが形成される領域に対応するストライプ状の開口を合わせて形成する。
図5(a)に示す工程の前に、ソース不純物拡散層29a、33a、ドレイン不純物拡散層29b、33bが形成される領域上の電荷蓄積部15を除去し、別にゲート絶縁膜を形成する。ゲート絶縁膜は電荷蓄積部15上にも形成されるので、電荷蓄積部15の酸化膜14を形成しないでおき、このゲート絶縁膜を酸化膜14としてもよい。
図5(b)に示す工程において、第1、第2メモリセルトランジスタ17、22の閾値と、第1選択トランジスタ24、26、第2選択トランジスタ27、28の閾値を異なる値にする場合は、レジストでマスクして別々にイオン注入を行う。
以上説明したように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置10は、異なる平面上にあり、絶縁膜19によりシリコン基板36の主面に垂直な方向に素子分離され、シリコン基板36の主面に平行な方向には互いに隣接する平面形状を有するように配置された第1メモリセルトランジスタ18および第2メモリセルトランジスタ22を備えている。
その結果、第1メモリセルトランジスタ18および第2メモリセルトランジスタ22を基板の主面に平行な方向には密に配置することができる。従って、大容量化に適した構造のメモリセルトランジスタを有する不揮発性半導体記憶装置が得られる。
ここでは、第1、第2電荷蓄積部15a、15bの制御ゲート側の膜が酸化膜14である場合について説明したが、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜で構成された積層膜、例えばシリコン酸化膜/シリコン窒化膜の積層膜またはシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の積層膜(ONO膜)としても良い。
本発明の実施例2に係る不揮発性半導体記憶装置について図6を用いて説明する。図6は本実施例の不揮発性半導体記憶装置を示す断面図である。
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。本実施例が実施例1と異なる点は、第1半導体層を単結晶層としたことにある。
即ち図6に示すように、不揮発性半導体記憶装置60は、P型シリコン基板61の主面に第1電荷蓄積部15aを介して形成された第1制御ゲート電極16aと、第1制御ゲート電極16aを挟むように形成された第1ソース・ドレイン不純物拡散層62とを有する第1メモリセルトランジスタ63を具備している。絶縁膜19は、P型シリコン基板61の主面に形成されている。
第1メモリセルトランジスタ63は、単結晶シリコン層に形成されたMONOS構造を有するNMOSトランジスタである。シリコン単結晶層は多結晶層より、結晶性(移動度、結晶欠陥など)が優れているので、シリコン単結晶層に形成されるMOSトランジスタは多結晶層に形成されるMOSトランジスタより高い性能が得られる。
従って、第1メモリセルトランジスタ63と第2メモリセルトランジスタ22のしきい値、相互コンダクタンスなどの性能が揃うように、ソース・ドレイン不純物拡散層への不純物注入量、チャネル幅、長などを調整することが望ましい。
P型シリコン基板61に形成される第1選択トランジスタ64、65と第2半導体層20に形成される第2選択トランジスタ27、28についても同様であり、その説明は省略する。
以上説明したように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置60は、P型シリコン基板61に第1メモリセルトランジスタ63を形成している。これにより、絶縁膜37、第1半導体層11を形成する工程を削減することができる利点がある。
本発明の実施例3に係る不揮発性半導体記憶装置について図7および図8を用いて説明する。図7は本実施例の不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図7(a)はその平面図、図7(b)は図7(a)のD−D線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図7(c)は図7(a)のE−E線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図8は不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図である。
本実施例において、上記実施例2と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。本実施例が実施例2と異なる点は、第2半導体層を単結晶層としたことにある。
即ち、図7に示すように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置70は、P型シリコン基板61の主面に形成された絶縁膜19に、ソースコンタクト31、34が形成される領域を内包するように形成されたストライプ状の開口71を通してP型シリコン基板61に連続したシリコン単結晶の第2半導体層72と、第2半導体層72に第2電荷蓄積部15bを介して形成された第2制御ゲート電極16bと、第2制御ゲート電極16bを挟むように形成された第2ソース・ドレイン不純物拡散層73とを有する第2メモリセルトランジスタ74を具備している。
第2メモリセルトランジスタ74は、第1メモリセルトランジスタ63と同様にシリコン単結晶層に形成されたMONOS構造を有するNMOSトランジスタなので、第1メモリセルトランジスタ63と揃った特性が容易に得られる。
シリコン単結晶の第2半導体層72に形成される第2選択トランジスタ75、76と第1選択トランジスタ64、65とについても同様であり、その説明は省略する。
次に、不揮発性半導体記憶装置70の製造方法について説明する。図8は不揮発性半導体記憶装置70の製造工程の要部を順に示す断面図である。
始めに、図8(a)に示すように、図3(a)と同様にしてP型シリコン基板61の主面に絶縁膜19として、例えば熱酸化法により厚さ500nm程度のシリコン酸化膜を形成する。
次に、図8(b)に示すように、フォトリソグラフィ法により絶縁膜19上に、ソースコンタクト31、34が形成される領域を内包する開口を有するレジスト膜(図示せず)を形成し、レジスト膜をマスクとしてRIE法により絶縁膜19をエッチングし、ソースコンタクト31、34が形成される領域を内包するストライプ状の開口71を形成する。
次に、図8(c)に示すように、レジスト膜を除去した後、絶縁膜19上にP型シリコン基板61に接して開口71を埋め込むように、例えばCVD法により厚さ500nm程度のBを添加したP型のポリシリコン膜81を形成する。
次に、図8(d)に示すように、ポリシリコン膜81にレーザを照射して固相エピタキシャル法により、P型シリコン基板61を基点にしてポリシリコン膜81を単結晶化し、第2半導体層72を形成する。
次に、図3(c)乃至図5(b)と同様にして、図7に示す不揮発性半導体記憶装置70が得られる。
以上説明したように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置70は、シリコン基板61に形成された第1メモリセルトランジスタ63と、固相エピタキシャル法により単結晶化された第2半導体層72に形成された第2メモリセルトランジスタ74とを具備している。その結果、第1メモリセルトランジスタ63および第2メモリセルトランジスタ74が、ともにシリコン単結晶層に形成されるので、高性能で特性の揃った第1メモリセルトランジスタ63および第2メモリセルトランジスタ74が得られる利点がある。
ここでは、ストライプ状の開口71が、ソースコンタクト31、34が形成される領域を内包するように形成される場合について説明したが、ソース領域内であればソースコンタクト31、34が形成される領域を内包しなくても構わない。
更に、ストライプ状の開口71をソース領域外の別な領域に形成することもできるが、占有面積が少なくて済むソース領域内に形成することが好ましい。
ソースコンタクト側からポリシリコン膜81を固相エピタキシャル法により単結晶化させる場合について説明したが、ドレイン側から行っても良いし、またソースおよびドレイン両側から行うこともできる。
図9はソースおよびドレイン両側からポリシリコン膜を単結晶化した不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図9(a)はその平面図、図9(b)は図9(a)のF−F線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図9(c)は図9(a)のG−G線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図である。
図9に示すように、不揮発性半導体記憶装置90は、P型シリコン基板61の主面に形成された絶縁膜19に、ソースコンタクト31、34が形成される領域を内包するように形成されたストライプ状の開口71およびドレインコンタクト32、35が形成される領域を内包するように形成されたストライプ状の開口91を通してP型シリコン基板61に連続したシリコン単結晶の第2半導体層92を具備している。
ポリシリコン膜81の単結晶化をソースおよびドレイン両側から行うことにより、単結晶化に要する時間を短縮できる利点が得られる。
また、メモリセルの高密度化でNANDストリングに接続されるメモリセル数が増加する場合は、ドレイン側も第2半導体層92をシリコン基板61に接続することにより、第2半導体層92に確実に電位を印加することができるので、安定した動作が得られる利点がある。
本発明の実施例4に係る不揮発性半導体記憶装置について図10を用いて説明する。図10は本実施例の不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図10(a)はその平面図、図10(b)は図10(a)のH−H線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図10(c)は図10(a)のI−I線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図である。
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。本実施例が実施例1と異なる点は、第1半導体層および第2半導体層をそれぞれのソースコンタクトに接続したことにある。
即ち、図10に示すように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置100は、ソース側の第1選択トランジスタ24のソース不純物拡散層29aを貫通し、第1半導体層11に接触するP型拡散層101と、P型拡散層101から立設し層間絶縁膜30の途中まで延伸したポリシリコン電極102と、下端面がソース不純物拡散層29aおよびP型拡散層101に接触し、ポリシリコン電極102を覆うソースコンタクト103とを具備している。
更に、不揮発性半導体記憶装置100は、ソース側の第2選択トランジスタ27のソース不純物拡散層33aを貫通し、第2半導体層20に至るP型拡散層101と、P型拡散層101から立設し層間絶縁膜30の途中まで延伸したポリシリコン電極102と、下端面がソース不純物拡散層33aおよびP型拡散層101に接触し、ポリシリコン電極102を覆うソースコンタクト104とを具備している。
ポリシリコン電極102は、P型拡散層101とソースコンタクト103、104との接触を確実なものとし、コンタクト抵抗を低減するために設けられている。
第1半導体層11および第1選択トランジスタ24のソース不純物拡散層29aは、ソースコンタクト103に共通接続される。同様に、第2半導体層20および第2選択トランジスタ27のソース不純物拡散層33aは、ソースコンタクト104に共通接続される。その結果、第1半導体層11および第2半導体層20に直接電圧を印加することができるので、安定した消去動作が可能になる。
次に、不揮発性半導体記憶装置100の製造工程の要部について説明する。図5(b)に示す工程において、ソースコンタクトが形成される領域に予めP型拡散層101に対応するマスク材を形成しておくことにより、第1および第2半導体層11、20にPをイオン注入して第1および第2ソース・ドレイン不純物拡散領域17、21を形成するときに同時にP型拡散層101を形成する。
即ち、P型の第1および第2半導体層11、20において、マスク材によりマスクされ、Pイオンが注入されなかった領域が、P型拡散層101として残置される。
次に、層間絶縁膜30を形成した後、層間絶縁膜30にP型拡散層101に対応する領域にスリットを形成し、CVD法によりスリットに低抵抗のP型ポリシリコン膜を途中まで埋め込むことにより、ポリシリコン電極102を形成する。
次に、層間絶縁膜30にコンタクトホールを形成し、コンタクトホールに導電材、例えはアルミニウム(Al)、ダングステンシリサイド(WSi)などを埋め込むことにより、ソースコンタクト103、104をドレインコンタクト32、35と同時に形成する。
以上説明したように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置100は、ソース不純物拡散層29a、33aを貫通しP型半導体層に至るP型拡散層101と、P型拡散層101から立設し層間絶縁膜30の途中まで延伸したポリシリコン電極102と、下端面がソース不純物拡散層29a、33aおよびP型拡散層101に接触し、ポリシリコン電極102を覆うソースコンタクト103、104とを具備している。
その結果、第1半導体層11がソースコンタクト103に接続され、第2半導体層20がソースコンタクト104に接続されるので、第1半導体層11および第2半導体層21に直接電圧を印加することができるので、安定した消去動作が得られる利点がある。
本発明の実施例5に係る不揮発性半導体記憶装置について図11用いて説明する。図11は本実施例の不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図11(a)はその平面図、図11(b)は図11(a)のJ−J線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図11(c)は図11(a)のK−K線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図である。
本実施例において、上記実施例4と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。本実施例が実施例4と異なる点は、第1半導体層および第2半導体層の側面がP型拡散層を介してポリシリコン電極の側面に接触していることにある。
即ち、図11に示すように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置110は、絶縁膜37から立設し、第1半導体層11およびソース側の第1選択トランジスタ24のソース不純物拡散層29aを貫通し、層間絶縁膜30の途中まで延伸したポリシリコン電極111と、第1半導体層11およびソース不純物拡散層29aの側面とポリシリコン電極111の側面との間に形成されたP型拡散層112と、下端面がソース不純物拡散層29aに接触し、ポリシリコン電極111を覆うソースコンタクト113とを具備している。
同様に、絶縁膜19から立設し、第2半導体層20およびソース側の第1選択トランジスタ27のソース不純物拡散層33aを貫通し、層間絶縁膜30の途中まで延伸したポリシリコン電極111と、第2半導体層20およびソース不純物拡散層33aの側面とポリシリコン電極111の側面との間に形成されたP型拡散層112と、下端面がソース不純物拡散層33aに接触し、ポリシリコン電極111を覆うソースコンタクト114とを具備している。
P型拡散層112は、ポリシリコン電極111とP型の第1半導体層11および第2半導体層20との接触を確実なものとし、コンタクト抵抗を低減するために設けられている。P型拡散層112は、第1半導体層11および第2半導体層20に、それぞれコンタクトホールを形成した後、ボロン等のP型不純物をコンタクトホールの側壁にイオン注入することにより形成する。
以上説明したように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置110は、第1半導体層11の側面がP型拡散層112を介してポリシリコン電極111の側面に接触し、第2半導体層20の側面がP型拡散層112を介してポリシリコン電極111の側面に接触している。
本実施例は、第1、第2半導体層11、20の側面とポリシリコン電極111の側面との接触面積が、図10に示すP型拡散層101の上面とポリシリコン電極103、104の下端面との接触面積より大きい場合に適した構造である。また側壁を利用しているので、占有面積を縮小することができる利点がある。
上述した実施例4、5において、ソース不純物拡散層とP型拡散層とを同時に共通接続するので、上層配線とのコンタクトを間引くことが可能である。
図12はソースコンタクトが間引かれた不揮発性半導体記憶装置を示す平面図である。図12に示すように、不揮発性半導体記憶装置120は、ソースコンタクトが1つおきに間引かれている。
間引くソースコンタクトについては特に制限は無いが、ソースコンタクト113を間引き、ソースコンタクト114を残置することが望ましい。コンタクトホールの深さが浅い方が加工し易いためである。
本発明の実施例6に係る不揮発性半導体記憶装置について図13を用いて説明する。図13は本実施例の不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図13(a)はその平面図、図13(b)は図13(a)のL−L線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図13(c)は図13(a)のM−M線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図である。
本実施例において、上記実施例4と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。本実施例が実施例4と異なる点は、第1半導体層および第2半導体層を、P型不純物拡散層を介してソースコンタクトに接続したことにある。
即ち、図13に示すように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置130は、ソース側の第1選択トランジスタ24のソース不純物拡散層29aを貫通し、第1半導体層11に至るP型拡散層131と、下端面がソース不純物拡散層29aおよびP型拡散層131に接触したソースコンタクト132とを具備している。
更に、不揮発性半導体記憶装置130は、ソース側の第2選択トランジスタ27のソース不純物拡散層33aを貫通し、第2半導体層20に至るP型拡散層131と、下端面がソース不純物拡散層33aおよびP型拡散層131に接触したソースコンタクト133とを具備している。
第1半導体層11およびソース不純物拡散層29aは、ソースコンタクト132に共通接続される。同様に、第2半導体層20およびソース不純物拡散層33aは、ソースコンタクト133に共通接続される。
以上説明したように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置130は、P型不純物拡散層131を介して第1半導体層11および第2半導体層20を、それぞれソースコンタクト132、133に接続しているので、図10に示すポリシリコン電極102を形成する工程が省略できる利点がある。
本実施例は、第1半導体層11および第2半導体層20と、ソースコンタクト132、133との接触抵抗が十分に低い場合に適した構造である。
本発明の実施例7に係る不揮発性半導体記憶装置について図14を用いて説明する。図14は本実施例の不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図14(a)はその平面図、図14(b)は図14(a)のN−N線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図14(c)は図14(a)のO−O線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図である。
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。本実施例が実施例1と異なる点は、第1、第2制御ゲート電極を微細化し、N型不純物拡散層を省いたことにある。
即ち、図14に示すように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置140は、P型の第1半導体層11の主面に、第1電荷蓄積部15aを介して形成された第1制御ゲート電極141aを有する第1メモリセル142が直列接続され、両端の第1メモリセル142に接続された一対の第1選択トランジスタ143、144とで構成される第1のNANDストリングと、第1メモリセル142が形成されている領域を除く第1半導体層11上に第1電荷蓄積部15aより厚い絶縁膜19を介して形成されたP型の第2半導体層20の主面に、第2電荷蓄積層部15bを介して形成された第2制御ゲート電極141bを有する第2メモリセル145が直列接続され、両端の第2メモリセル145に接続された一対の第2選択トランジスタ146、147とで構成される第2のNANDストリングと、を具備している。
第1制御ゲート電極141aと第2制御ゲート電極141bとが共通し、第1選択トランジスタ143の第1選択ゲート電極23aおよび第2選択トランジスタ146の第2選択ゲート電極23bとが共通し、第1選択トランジスタ144の第1選択ゲート電極25aおよび第2選択トランジスタ147の第2選択ゲート電極25bとが共通している。
第1、第2制御ゲート電極141a、141bのゲート長を微細化すると、従来の様に第1、第2制御ゲート電極141a、141bを挟むようにN型の不純物拡散層を設けた場合、パンチスルーが生じ、第1、第2メモリセル142、145がカットオフしなくなる。
従って、N型の不純物拡散層が無い方が、第1、第2制御ゲート電極141a、141bを微細化することができる。N型の不純物拡散層が無くてよい場合は、隣接する第1、第2制御ゲート電極141a、141bのスペースと第1、第2半導体層11、20の不純物濃度および動作電圧などに応じて定まるものである。
言い換えると、第1、第2メモリセル142、145は、微細化された第1、第2制御ゲート電極141a、141bを有し、第1、第2制御ゲート電極141a、141bを挟むように形成されるN型のソース・ドレイン不純物拡散層を省いたメモリセルトランジスタである。
メモリセルの動作は、第1のNANDストリングにおいて、第1選択トランジスタ143、144のドレインに印加された電圧を選択された第1メモリセル142に伝達させるために、選択されなかった第1メモリセル142の第1制御ゲート電極141aには低電圧を印加する。また、第1選択トランジスタ143、144の選択ゲート電極23a、25aにも低電圧を印加する。選択された第1メモリセル142の第1制御ゲート電極141aには、データを書込むときに高電圧を印加し、データを読出すときに第1メモリセル142のオン、オフを検知するための所望の電圧を印加する。第2のNANDストリングにおいても同様である。
データの消去時は、選択トランジスタのドレイン、ソースと第1半導体層11と第2半導体層20に高電圧を印加し、第1選択トランジスタ143、144と第2選択トランジスタ146、147とをフローティングまたは高電圧を印加し、制御ゲート電極141を接地することにより、一括で消去できる。
以上説明したように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置140は、微細化された第1、第2制御ゲート電極141a、141bを有し、N型不純物拡散層を省いた第1、第2メモリセル142、145を具備している。
その結果、不揮発性半導体記憶装置140のサイズを、実施例1に示す不揮発性半導体記憶装置10のサイズより更に縮小することができる利点がある。
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) 前記第1導電部は、前記第1ソース不純物拡散層を貫通し前記第1半導体層に接触するP型拡散層と、前記P型拡散層から立設し、側面が前記第1ソースコンタクトの内面に接触したポリシリコン電極とを具備し、前記第2導電部は、前記第2ソース不純物拡散層を貫通し前記第2半導体層に接触する前記P型拡散層と、前記P型拡散層から立設し、側面が前記第2ソースコンタクトの内面に接触した前記ポリシリコン電極とを具備する請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置。
(付記2) 前記第1導電部は、一方の側面が前記第1半導体層の側面にP型拡散層を介して接触し、他方が前記第1ソースコンタクトの内面に接触したポリシリコン電極を具備し、前記第2導電部は、一方の側面が前記第2半導体層の側面に前記P型拡散層を介して接触し、他方が前記第2ソースコンタクトの内面に接触したポリシリコン電極である請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置。
(付記3) 前記第1導電部は、下部が前記第1半導体層に接触し、上面が前記第1ソースコンタクトの下端面に接触したP型拡散層を具備し、前記第2導電部は、下部が前記第2半導体層に接触し、上面が前記第2ソースコンタクトの下端面に接触した前記P型拡散層である請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置。
(付記4) 第1導電型の第1半導体層の主面に、第1電荷蓄積部を介して形成された第1制御ゲート電極を有する第1メモリセルが直列接続され、両端の前記第1メモリセルに接続された一対の第1選択トランジスタとで構成される第1のNANDストリングと、
前記第1メモリセルが形成されている領域を除く前記第1半導体層上に前記第1電荷蓄積部より厚い絶縁膜を介して形成された第1導電型の第2半導体層の主面に、第2電荷蓄積層部を介して形成された第2制御ゲート電極を有する第2メモリセルが直列接続され、両端の前記第2メモリセルに接続された一対の第2選択トランジスタとで構成される第2のNANDストリングと、
を具備し、
前記第1制御ゲート電極と前記第2制御ゲート電極とが共通し、前記第1選択トランジスタの第1選択ゲート電極および前記第2選択トランジスタの第2選択ゲート電極とが共通している不揮発性半導体記憶装置。
(付記5) 前記第1または第2のNANDストリングを構成する前記第1または第2メモリセルの内から選択された前記第1または第2メモリセルにデータを書き込むまたはデータを読み出す際に、前記第1または第2選択トランジスタのドレインもしくはソースに第1の電圧を印加し、前記第1または第2選択トランジスタのゲート電極に第2の電圧を印加し、更に選択されなかった前記第1または第2メモリセルの制御ゲート電極に第3の電圧を印加することにより、選択された前記第1または第2メモリセルに前記第1の電圧が伝達されるように、前記第1乃至第3の電圧と、前記第1または第2半導体層の導電型と、前記第1または第2半導体層の不純物濃度とが設定されている付記4に記載の不揮発性半導体記憶装置。
10、40、60、70、90、100、110、120、130、140 不揮発性半導体記憶装置
11 第1半導体層
12 トンネル絶縁膜
13 電荷蓄積層
14 酸化膜
15a 第1電荷蓄積部
15b 第2電荷蓄積部
16a、141a 第1制御ゲート電極
16b、141b 第2制御ゲート電極
17、62 第1ソース・ドレイン拡散層
18、63 第1メモリセルトランジスタ
19、37 絶縁膜
20、72、92 第2半導体層
21、73 第2ソース・ドレイン拡散層
22、74 第2メモリセルトランジスタ
23a、25a 第1選択ゲート電極
23b、25b 第2選択ゲート電極
24、26、64、65、143、144 第1選択トランジスタ
27、28、75、76、146、147 第2選択トランジスタ
30、45 層間絶縁膜
31、34、103、104、113、114132、133、 ソースコンタクト
32、35 ドレインコンタクト
36 シリコン基板
41 半導体基板
36a、41a 素子領域
41b 素子分離領域
42 電荷蓄積部
43 制御ゲート電極
44 素子分離層(STI)
51 マスク材
51a、71、91 開口
61 P型シリコン基板
81 ポリシリコン膜
101、112、131 P型拡散層
102、111 ポリシリコン電極
142 第1メモリセル
145 第2メモリセル

Claims (5)

  1. 第1導電型の第1半導体層の主面に、第1電荷蓄積部を介して形成された第1制御ゲート電極と、前記第1制御ゲート電極を挟むように形成された第2導電型の第1ソース・ドレイン不純物拡散層とを有する第1メモリセルトランジスタと、
    前記第1メモリセルトランジスタが形成されている領域を除く前記第1半導体層上に前記第1電荷蓄積部より厚い絶縁膜を介して形成された第1導電型の第2半導体層の主面に、第2電荷蓄積層部を介して形成された第2制御ゲート電極と、前記第2制御ゲート電極を挟むように形成された第2導電型の第2ソース・ドレイン不純物拡散層とを有する第2メモリセルトランジスタと、
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記第1メモリセルトランジスタのチャネル幅方向の端部と、前記第2メモリセルトランジスタのチャネル幅方向の端部とが、前記第1半導体層の前記主面に垂直な同一平面上にあることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記第1半導体層および前記第2半導体層が多結晶層、または前記第1導体層および第2半導体層が単結晶層、あるいは前記第1半導体層が単結晶層および前記第2半導体層が多結晶層のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 複数の前記第1メモリセルトランジスタが前記第1ソース・ドレイン拡散層を隣接するもの同士で共用する形で直列接続され、両端の前記第1メモリセルトランジスタに接続された一対の第1選択トランジスタとで構成される第1のNANDストリングと、
    複数の前記第2メモリセルトランジスタが前記第2ソース・ドレイン拡散層を隣接するもの同士で共用する形で直列接続され、両端の前記第2メモリセルトランジスタに接続された一対の第2選択トランジスタとで構成される第2のNANDストリングと、
    を具備し、
    前記第1制御ゲート電極と前記第2制御ゲート電極とが共通し、前記第1選択トランジスタの第1選択ゲート電極および前記第2選択トランジスタの第2選択ゲート電極とが共通していることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記第1半導体層は、半導体基板の主面に絶縁膜を介して形成され、一方がソース側の前記第1選択トランジスタのソース不純物拡散層を貫通して前記第1半導体層に接触し、他方が前記ソース不純物拡散層を外部に接続するためのソースコンタクトに接触する第1導電部を介して、前記ソースコンタクトに接続され、
    前記第2半導体層は、一方がソース側の前記第2選択トランジスタのソース不純物拡散層を貫通して前記第2半導体層に接触し、他方が前記ソース不純物拡散層を外部に接続するためのソースコンタクトに接触する第2導電部を介して、前記ソースコンタクトに接続されていることを特徴とする請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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