JP5414240B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱調理器に関し、特にリモートコントローラで操作する場合の操作性向上に関するものである。
従来の誘導加熱調理器では、複数の操作対象物の各々に対し、天板上に一つずつ操作部(複数のキースイッチや複数の表示用LEDを含むもの)が設けられている。例えば、一般的に使用されている誘導加熱調理器では、天板下方の左右に設けられた誘導加熱部と後方に設けられたラジエントヒータの合計3つの加熱部のそれぞれに対し、一つずつ合計3つの操作部が設けられている。このような誘導加熱調理器では、天板上に配置できる操作部のスペースが限られており、キースイッチの数やLEDの表示数、LCDのサイズを充分に増やすことができない。そのため、従来の誘導加熱調理器ではキー操作の一部の機能を前面と天板の2箇所に配置することで改善しているが、反面あっちこっちにキースイッチを設けたため、目的のキースイッチを捜す手間が増えたり、前面のキースイッチを操作する場合にはかがんだりする必要があるため、身体の不自由な人には操作が困難であるという問題が発生している。
この問題を解決する従来例として、本体に設けた加熱部と、本体内部に設けたロースター部を操作する操作部を本体から着脱できるようにするとともに当該操作部を取外したとき、これによって生ずる本体空間部の間口をフタで覆って体裁の維持と塵埃の侵入防止を図り、操作性を向上させた誘導加熱調理器が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−135718号公報(第2頁〜第3頁、図2)
一方、従来の誘導加熱調理器では、天面がフラットであるため、掃除しやすいという利点がある反面、視覚障害者にとっては、以下のような問題点がある。
(1)鍋に対応する操作部の位置が分からない。
(2)指や手などを触れても天板が平らであるため、操作部がどこにあるか分からない。操作部を構成する各スイッチボタンの位置は更に分からない。
しかしながら、上記特許文献1は、この問題に対する解決策については開示していないため、この問題を解決できない。
本発明は上記の問題を解決するために為されたものである。
本発明に係る誘導加熱調理器は、本体と、リモートコントローラと、を備え、前記本体は、被加熱物を載置する天板と、この天板の下方に設けられた複数の加熱部と、この加熱部を駆動する駆動手段と、前記リモートコントローラと通信を行う通信手段と、前記天板の手前近傍に手または前記リモートコントローラが接近または接触した時のその位置を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した手または前記リモートコントローラの位置に基づいて、複数の前記加熱部の内、操作対象となる特定の加熱部を決定し、前記リモートコントローラの設定情報に基づいて前記駆動手段により前記加熱部を駆動させる制御手段と、を備え、前記本体は、前記天板上に設けられた電極を備え、前記通信手段は、人体及び前記電極を介して前記リモートコントローラとの間で通信し、前記本体の制御手段は、前記通信手段の出力に基づいて手の接触した位置を検出し、その位置に基づいて操作対象となる特定の加熱部を決定するものである。
本発明によれば、本体の天板の手前近傍に手またはリモートコントローラが接近または接触した時のその位置を検出手段が検出すると、制御手段は、検出手段が検出した手または前記リモートコントローラの位置に基づいて、複数の加熱部の内、操作対象となる特定の加熱部を決定し、リモートコントローラの設定情報に基づいて駆動手段により加熱部を駆動させるので、ユーザは大まかな操作で天板上の操作対象物(加熱部)を切り替えることができるとともに、手元の見易いリモートコントローラを操作するだけで調理することが可能になり、操作性が向上する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成を示す図である。
図1に示すように、誘導加熱調理器は、誘導加熱調理器の本体1と、本体1の上面を形成し鍋などの被加熱物2を載置する透明な耐熱ガラス製の天板3とから構成される。また、天板3には、加熱部における火力の強さを設定する火力設定・表示部4等が設けられている。また、本体1は、魚や肉類を焼くのに好適なロースター5と、加熱部及びロースター5等に対し火力、調理時間、温度等の条件を設定且つ表示できるように複数の回転式ボタンや表示部を備えた前面操作部6と、天板3の下方に設けられ、加熱部の実体を構成する加熱コイル(図示せず)とから構成される。
なお、加熱部として従来用いられてきた加熱コイルとほぼ同じ径を持つコイルを配置することも可能であるが、このコイルよりも小さい複数の加熱コイルを多数分散配置して用いることにより鍋などの被加熱物を天板3上の自由な位置に配置できるようにすることも可能である。このような方式を実現するための構成と動作については、特願2007−267673号公報に記載されている通りであり、図2に示すように天板3の下方に加熱コイル8a〜8tが分散配置されている。また、図2において7は各加熱コイルに高周波電流を流すための回路、6eは電源スイッチ、9は表示手段、10は加熱コイル8a〜8t、回路7および表示手段9を収納する筐体、6a〜6dは使用者が電力調整を行なう前面操作部を表す。加熱コイル8a〜8t(以下、加熱コイル8と呼ぶ場合もある。)は、コイル径が100mm以下のものを、コイルの縁と縁の距離が20mm以下、加熱コイルの総面積が天板下面の面積に対して50%となるように奥行き方向と横方向に複数個配置する。また、図示されていないが、コイル径が加熱コイル8よりも小さい加熱コイルが、加熱コイル8間の空いたスペースを埋めるように配置される。
また、図3は本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。図3に示すように、誘導加熱調理器は、本体1とリモートコントローラ(以下、リモコンと呼ぶ場合もある)20から構成されている。また、本体1は商用交流電力を直流電力に変換するコンバータ12とコンバータ12の出力を高周波の交流電力に変換するインバータ13と、静電容量式タッチセンサで構成された検出部15と、この検出部15に設けられた複数の操作部16a〜16c(以下、これらをまとめて操作部16と呼ぶこともある)と、この操作部16あるいはリモコン20の操作部を用いてユーザによって設定された火力設定情報に基づいて、出力周波数を設定し、PWM演算を行い、インバータ駆動信号を生成してインバータ13を制御する制御手段11と、インバータ13によって駆動され共振コンデンサ14とともに動作して高周波磁界を発生する誘導加熱コイル(小型コイル)8と、リモコン20と赤外線などを利用して無線通信を行う通信部17と、本体1の操作部16の複数の操作ボタンを個別に使用して調理を行う従来の調理モード(以下、本体調理モードと呼ぶ)かリモコン20の操作部の操作ボタンによる調理モード(以下、リモコン調理モードと呼ぶ)かの切替を行う調理モード切替ボタン30とから構成される。検出部15は、手またはリモコン20が接触した時その位置を検出する検出手段であり、3つの加熱部(加熱コイル8)に対応する3つの領域が決められている。すなわち、図4に示すような3口型の誘導加熱調理器の例では、検出部15はほぼ3等分され、左側の領域が左側の加熱部を選択する領域、中央の領域が中央の加熱部を選択する領域、右側の領域が右側の加熱部を選択する領域として構成されている。また、それぞれの領域に、対応する加熱部を操作するための操作部16a〜16cが設けられており、操作部16a〜16cには、操作ボタン以外に火力等を示す表示部も含まれている。
また、リモコン20は、制御手段21と、機械式の操作ボタンで構成されているが、操作ボタンの配列や形状が操作部16のそれとほぼ同じように構成された操作部22と、本体1の通信部17と通信を行う通信部23とから構成されている。
なお、調理モード切替ボタン30には表示部が付加されており、この調理モード切替ボタン30を押す都度、押下信号が制御手段11へ送られ、制御手段11によって本体調理モードとリモコン調理モードが交互に切り替えられ、切り替え情報が調理モード切替ボタンへ送られることで現在どちらの調理モードであるかが切替ボタン30の表示部に表示されるように構成されている。なお、誘導加熱調理器本体1が起動された直後の初期値は本体調理モードとする。
なお、リモコン20の操作部22の各操作ボタンの配列や形状が操作部16の操作ボタンのそれとほぼ同じように構成されると書いたが、これに限る必要はなく、実質的に同じ機能を実現でき、且つユーザにとって操作が容易でしかも認識が可能であれば、操作ボタンの配列や形状が異なっても構わない。
また、リモコン20の通信部23は通常赤外線通信を行うための送信手段を備えており、本体1の通信部17はリモコン20からの赤外線を受信する受信手段を備えている。これにより、リモコン20の操作部22によって設定された設定情報が制御手段21によって処理され、通信部23で所定のキャリアを設定情報で変調して空間へ送り出される。
また、図3において、誘導加熱コイル8、共振コンデンサ14は1つだけ示されているが、図1の誘導加熱調理器では2〜3個配置されており、この内、比較的口径の大きい誘導加熱コイル8を3個配置した誘導加熱調理器を以下、3口型誘導加熱調理器と呼ぶこともある。
また、図1の構成においても誘導加熱コイル8、共振コンデンサ14の数はこれに限らない。
また、本体1の制御手段11はマイクロコンピュータやDSPなどで構成され、内蔵するメモリに設定データやテーブル類を予め格納しておき、これらを適宜利用して処理が行われる。リモコン20の制御手段21についても同様である。
また、インバータ13からの高周波電流の周波数が共振周波数のときに誘導加熱コイル8は最大の磁界すなわち最大加熱力を出力する。
また、上記では被加熱物2として鍋を例に挙げて説明したが、鍋に限定されるものでなく、他の金属製容器でも良い。
また、本実施の形態では操作部16は静電容量式タッチセンサで構成されていることを前提として説明するがこれに限らず、押しボタンスイッチなど他の手段で構成してもよい。
また、この他に本体1側に設けられた前面側操作部6とロースター5の制御回路もあるが、本発明とは関係ないため、説明を省略する。
図4は本発明の実施の形態1の概要を示す図である。図4(a)は従来の3口型の誘導加熱調理器の天板を示す図であり、同時に天板3の手前側に配置された帯状の1本の静電容量式タッチセンサで構成された検出部15上に、天板3の左側、中央、右側に配置された3個の加熱部(口径の比較的大きい誘導加熱コイル8)のそれぞれに対応して1個ずつ設けられた操作部16a、16b、16cが設けられていることを示している。
また、図4(b)と図4(c)は本発明の実施の形態1における動作を示す概念図であり、図4(b)の本体調理モードと図4(c)のリモコン調理モードとの切り替えの様子を示している。
図4(b)に示すように、この操作部16a、16b、16cはいずれも配列、形状、サイズが同じ構成の複数個の操作手段を含んでいる。本体1が本体調理モードに切替わっている場合には、ユーザが鍋などの被加熱物2を天板3上のいずれかの加熱部に対応する位置に載置した上で、この加熱部に対応する操作部16の操作ボタンをユーザが操作することにより、従来通り本体側で調理することができる。なお、図35(a)に操作部16におけるボタンの配置例を示す。
また、本体1がリモコン調理モードに切替わっている場合には、図4(c)に示すように、ユーザが鍋などの被加熱物2を天板3上のいずれかの加熱部に対応する位置に載置した上で、この加熱部に対応する操作部、即ちこの加熱部に最も近い操作部16またはその周囲に手またはリモコン20を接触させることで操作対象となる加熱部を選択することができ、その後、ユーザがリモコン20の操作部22を操作することにより、リモコン20で設定された情報に基づいて選択された本体1の加熱部を用いて調理を行うことができる。なお、図35(c)にリモコン20におけるボタンの配置例を示す。また、図36はリモコン20の操作部のボタンの表示例を示しており、調理内容によって表示が図36(a)から図36(b)にあるいはその逆に切り替わる。
以上の一連の操作を繰り返し実行することで、3口型の誘導加熱調理器の場合には最大3個までの被加熱物2を同時に調理することができる。
本実施の形態1では、従来の3口型の誘導加熱調理器を一例としてその動作を説明する。リモコン20は1つの操作部しか保有していないため、調理に当たり、どの加熱部を操作するのかを識別する必要があり、そのための方法として、人間の操作により切替えるように構成する。例えば、ユーザが検出部15のうち左側の加熱部に対応した領域を手で触れると、左側の加熱部が操作対象の加熱部として選択され、その後、リモコンの操作により火力調整などの制御が可能となる。即ち、ユーザが複数の加熱部それぞれに対応して設けられた検出部15の領域の内のいずれかを手やリモコンで触れることで選択するように構成する。なお、検出部15の各領域内の操作部16に触れることによっても操作対象の加熱部を選択することができる。
次に、本実施の形態1の動作の概要を説明する。ユーザは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器の本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する。これにより、誘導加熱調理器の制御手段11は動作を開始する。
制御手段11は初期化を行ない、本体調理モードを設定する。次に、制御手段は調理モード切替ボタン30の操作状況に基づいて本体調理モードかリモコン調理モードかを判定する。本体調理モードの場合には、従来の誘導加熱調理と同じように制御手段11は、選択された操作部16に対応する誘導加熱コイル8を本体1の操作部16によって設定された設定情報に基づいて駆動するようにインバータ13を制御する。一方、リモコン調理モードの場合には、制御手段11は、検出部15のうち、いずれの領域が選択されるかを監視する。そして、いずれかの領域がユーザによって選択されると、この座標位置情報が制御手段11へ送られる。制御手段11はこの座標位置情報に基づいて選択された領域を特定し、この領域に対応する加熱部(誘導加熱コイル)8を選択して図示しない記憶手段に記憶する。そしてユーザがリモコン20の操作部22を操作すると、このリモコン操作部22の設定情報が通信手段23経由で無線(赤外線)で本体1へ送信する。本体1の制御手段11はこの設定情報を通信手段17経由で受信すると、上記記憶手段に記憶する。
そして、制御手段11は、リモコン20から調理開始ボタンの押下信号を受信すると、記憶手段に記憶しておいた選択された加熱部8に対して、記憶手段に記憶しておいたリモコン20の操作部22の設定情報に基づいて選択した加熱部(誘導加熱コイル)8を駆動するようにインバータ13を制御する。これにより、ユーザが手で指定した加熱部16に対応する加熱部を利用して手元のリモコン20の操作部22を操作して容易に鍋などの被加熱物2の調理が行われる。
図5は本実施の形態1の動作を示すフローチャートである。
次に、実施の形態1の動作について図3〜図5を用いて説明する。
ユーザは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器の本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する。これにより、誘導加熱調理器の制御手段11は動作を開始する。
制御手段11は初期化を行なった(この時、本体調理モードが設定される)後、制御手段は調理モード切替ボタン30が押されたか否かを調べて操作モードを判定する(ステップS501)。ユーザによって調理モード切替ボタン30が押されなければ、制御手段11は従来の本体調理モードであると認識し、本体1の図示しない表示部に本体調理モードであることを表示した上でユーザからの操作入力を待つ。以後、ユーザは天板3に載置された鍋に対応する操作部16の操作ボタンから火力の強さを設定した上で調理開始ボタンを押す。これにより、制御手段11は、本体1の操作部16によって設定された設定情報を入力し(ステップS502)、この設定情報に基づいて誘導加熱駆動するようにインバータ13を制御する(ステップS507)。
一方、ステップS501において、ユーザが調理モード切替ボタン30を操作してリモコン調理モードが選択された場合、その信号が制御手段11へ送られるため、制御手段11はこの信号に基づいて調理モードを本体調理モードからリモコン調理モードに切替え、このリモコン調理モードの情報を本体の表示部に出力する。これにより、本体の表示部にリモコン調理モードが表示されるので、ユーザはリモコン調理モードへの切替えを確認することができる。次に、制御手段11は検出部15のいずれかの領域がユーザによって選択されるまで待つ。
なお、表示部は調理モード切替ボタン30上に設けてもよい。この場合には、ユーザが操作した切替ボタンの表示が切替わるので視認し易い。
次に、リモコン調理モードにおいて、ユーザは、検出部15のうち調理したい被加熱物2に対応する領域を手やリモコンで触れて選択する。
ユーザの手操作によって検出部15のいずれかの領域が選択されると、制御手段11は、どの領域が選択されたのかを個別信号線によって識別し、選択された領域に対応する加熱部を特定して、特定した加熱部の番号を記憶手段(図示せず)に記憶した後(ステップS503)、リモコン20からの設定情報受信待ちの状態になる。
次に、ユーザは調理を行うに当たり、リモコン20の操作部22の操作ボタンを使用して火力の強さなどの情報を設定する。これにより、リモコンの制御手段21はリモコン操作部22から入力した設定情報を通信部23経由で本体1へ送信する。本体1では、制御手段11が通信部17経由でリモコン20から設定情報を受信すると、受信した設定情報を記憶手段に記憶する(ステップS504)。次に、ユーザはリモコン20の操作部22の操作ボタンを使用して調理開始ボタンを押す。本体の制御手段11はリモコン20から通信部17経由で調理開始情報を受信すると(ステップS505)、記憶手段から特定した加熱部(誘導加熱コイル8)の番号と、設定情報を読み出し(ステップS506)、インバータ13により特定した加熱部の誘導加熱コイル8を読み出した設定情報に基づいて駆動させる(ステップS507)。
以後、調理が終了するまで加熱コイルの駆動が継続して行なわれる(ステップS508)。
調理の終了は本体調理モードの場合にはユーザが本体1に設けられている調理終了ボタンを押すことにより、これを制御手段11が認識してインバータ13に誘導加熱コイル8の駆動を停止させることで実施され、リモコン調理モードの場合にはユーザがリモコン20に設けられている調理終了ボタンを押すと、リモコン20の制御手段21が調理終了情報を通信部23経由で本体1へ送信し、制御手段11が通信部17経由でリモコン20から調理終了情報を受信してインバータ13に誘導加熱コイル8の駆動を停止させることで実施される(ステップS509)。
この実施の形態1によれば、本体1と、リモートコントローラ20と、を備え、本体1は、被加熱物2を載置する天板3と、天板3の下方に設けられた複数の加熱部8と、加熱部8を駆動する駆動手段(インバータ)13と、リモートコントローラ20と通信を行う通信手段17と、天板3の手前近傍に手または前記リモートコントローラが接触した時のその位置を検出する検出部15と、検出部15が検出した手またはリモートコントローラの位置に基づいて、複数の加熱部8の内、操作対象となる特定の加熱部8を決定し、リモートコントローラ20の設定情報に基づいて駆動手段13により加熱部8を駆動させる制御手段11と、を備えたので、ユーザは手元の1台の見易いリモートコントローラを操作するだけで調理することが可能になり、操作性が向上する。また、リモートコントローラの操作対象となる加熱部(誘導加熱コイル)を選択する際に、リモートコントローラや天板上の細かな文字・アイコン・点字・ボタン位置を確認することなく、大まかな操作で選択することができるため、操作性が大幅に向上する。なお、リモートコントローラ上の操作部を操作ボタンなどの立体構造物で構成すれば手や指で触れるだけでその位置が容易に分かるので、より操作性が向上する。
なお、上記では調理モード切替ボタンとして1つのボタンスイッチを設けたが、これに限る必要はなく、本体調理モード用切替ボタンとリモコン調理モード用切替ボタンを別々に設けてもよく同様の効果を奏する。
また、上記では調理モード切替ボタンを操作部16の操作スイッチとは別個に設けたが、調理モード切替ボタンを本体1に標準で設置されている操作部16のいずれかの操作スイッチと兼用させてもよく同様の効果を奏する。また、兼用することで設置スペースが大きくなることもなく、製造コストも安価に抑えられる。
実施の形態2.
実施の形態1では、3つ口型の誘導加熱調理器を対象として説明した。この実施の形態2では、3つ口型の誘導加熱コイルよりも径が小さい誘導加熱コイルを多数分散配置した誘導加熱調理器(以下、この誘導加熱調理器をフリーエリア型誘導加熱調理器と呼ぶこともある)について説明する。
図6は本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図であり、図中図3と同一符号は同一または相当部分を示す。
図6に示すように鍋の天板3上の載置位置を検出する鍋センサー19aが追加されていることと、3口型の誘導加熱コイルの口径よりも小さい口径を持つ複数の誘導加熱コイル8が天板3に分散配置されていること、操作部16の数は被加熱物2の数に応じて可変となっていること以外は図3の構成と同じである。
また、図7は本発明の実施の形態2の概要を示す図である。図7(a)はフリーエリア型誘導加熱調理器の天板を示す図である。天板の手前側には、静電容量式タッチセンサで構成された検出部15が設けられている。この検出部15は、天板3に載置された被加熱物の加熱設定を行う操作部16を表示する領域であるとともに、リモコン調理モードにおいて操作対象となる加熱部を選択するための領域であり、手やリモコンが触れた位置を検出する検出手段に相当する。加熱部を選択するための領域は、各操作部16及びその周囲であり、図7の例では検出部15は3つの領域に分かれている。
図7(b)と図7(c)は本発明の実施の形態2における動作を示す概念図であり、本体調理モード(図7(b))とリモコン調理モード(図7(c))との切り替えの様子を示している。
図7(b)は、同時に天板3にほぼ一列に載置された3つの被加熱物2に対応して天板3の手前側に3つの操作部16が表示されることを示している。これらの操作部16はいずれも同じ構成の複数個の操作スイッチを含んでおり、本体1の制御手段11が本体調理モードに切替っている場合には、ユーザが鍋などの被加熱物2を天板3上のいずれかの加熱部に対応する位置に載置した上で、この加熱部に対応する操作部16のスイッチをユーザが操作することにより、従来通り本体側で調理することができる。なお、図7(b)においては3つの被加熱物に対応して3つの操作部16がほぼ等間隔で配置されているが、例えば4つの操作部を設け、そのうち天板に載置された1つ又は複数の被加熱物のそれぞれに対して最も近い操作部16が自動的に表示されるようにしても良い。この場合、検出部15は4つの領域を有することになる。
また、本体1の制御手段11がリモコン調理モードに切替っている場合にも、図7(c)に示すとおり、天板3手前の検出部15には、天板3に載置された被加熱物2に対応して操作部16a〜16cが表示される。ユーザは、操作したい加熱部に対応する操作部、即ちその加熱部に最も近い操作部16周辺に手またはリモコンを接触させることで操作対象となる加熱部を選択することができる。必ずしも操作部16に触れる必要はなく、調理したい被加熱物の手前を触るという大まかな動作で操作対象を切り替えることができるため、使い勝手が良い。その後、ユーザがリモコン20の操作部22を操作することにより、リモコンで設定された情報に基づいて選択された加熱部を用いて調理を行うことができる。以上の一連の操作を繰り返し実行することで、フリーエリア型の誘導加熱調理器の場合には、天板3上に載置された少なくとも1つの被加熱物2を調理することができる。なお、リモコン調理モードにおいては、操作部16は操作を受け付けないため、操作部16a〜16cの表示をせずに、調理したい被加熱物の手前を手やリモコンで触れることにより加熱部を選択するようにしても良い。この場合、被加熱物を載置する度にその被加熱物の手前の所定領域を操作対象となる加熱部を選択するための領域として指定し、制御手段11が内蔵する記憶手段(図示せず)に記憶させる。加熱部を選択する所定領域は、一定の幅としても良いが、被加熱物の幅又はそれより若干大きい領域として指定すれば、より操作性が向上する。リモコン調理モードにおいて操作部16a〜16cの表示をすれば、加熱部を選択するための領域がわかりやすい。一方、操作部16a〜16cの表示をしない場合には、リモコン調理モードであることが一目でわかるという利点がある。
本実施の形態2における誘導加熱調理器はフリーエリア型誘導加熱調理器であるため、誘導加熱コイル8(8a〜8t)を分散配置することで、鍋などの被加熱物2を天板3上の自由な位置に載置できる。そして天板3の手前に設けられた帯状の検出部15において、載置された被加熱物2に最も近い位置に複数の操作スイッチを含む操作部16が表示される。なお、本実施の形態2では、天板3上の被加熱物2の載置位置を検出するために、複数の鍋センサー19aが図37に示すように誘導加熱コイル8と共に天板3の下方に分散配置されている。図37(a)は、鍋センサー19aが誘導加熱コイル8同士の間に配置される場合、図37(b)は、鍋センサー19aが各誘導加熱コイル8の中心に配置される場合、図37(c)は、鍋センサー19aが誘導加熱コイル8同士の間と各誘導加熱コイル8の中心に配置される場合を示している。
次に、本実施の形態2の動作を説明する。ユーザは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器の本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する。これにより、誘導加熱調理器の制御手段11は動作を開始する。
制御手段11は初期化を行なった(この時、本体調理モードが設定される)後、天板3上に新たに被加熱物2が載置される都度、天板3の手前側に設けられた検出部15の、被加熱物2の載置位置に最も近い位置に操作部6を表示する。
次に、制御手段11は実施の形態1と同様に調理モード切替ボタン30の操作状況に基づいて本体調理モードかリモコン調理モードかを判定する。本体調理モードの場合には、制御手段11は従来の誘導加熱調理と同じように、選択された操作部16に対応する誘導加熱コイル8を操作部16によって設定された設定情報に基づいて駆動するようにインバータ13を制御する。一方、リモコン調理モードの場合には、制御手段11は、検出部15のうち、いずれの領域が選択されるかを監視する。そして、ユーザがいずれかの領域に触れると、この座標情報が制御手段11へ送られる。制御手段11はこの座標に基づいて選択された領域を特定し、この領域に一番近い被加熱物に対応する加熱部(誘導加熱コイル8)を選択して記憶手段に記憶する。そしてユーザがリモコン20の操作部22を操作すると、このリモコン操作部22の設定情報が通信手段経由で無線(赤外線)で本体1へ送信する。本体1の制御手段11はこの設定情報を通信手段経由で受信すると、記憶手段に記憶する。
そして、制御手段11は、リモコン20から調理開始ボタンの押下信号を受信すると、記憶手段に記憶しておいた選択された加熱部(誘導加熱コイル8)を駆動するように、記憶手段に記憶しておいたリモコン20の操作部22の設定情報に基づいてインバータ13を制御する。これにより、ユーザが手で選択した領域に対応する加熱部を利用して手元のリモコン20の操作部22を操作して容易に鍋などの被加熱物2の調理が行われる。
なお、上記の説明では、ユーザが検出部15のいずれかの領域、つまり操作部16付近を触ることによって、触った位置に最も近い操作部に対応する加熱部を選択する方法について説明したが、操作部16のいずれかの操作ボタンに触れる、或いは押すことで操作対象となる加熱部を選択するようにしても良い。この場合、被加熱物を載置した時点で対応する加熱部と対応する操作部16とを割り当て、ユーザが触れた操作部16から対応する加熱部を特定する。
また、選択部16の数を超える被加熱物が載置された場合には、その旨を示す警報出力を行ってユーザに知らせることで、ユーザが載せようとした鍋を載せないように促す。
図8は本発明の実施の形態2における制御手段11の動作を示すフローチャートである。次に、本実施の形態2における制御手段11の動作のうち主に被加熱物の載置を検知して操作部を割り当てる動作について図6〜図8を用いて説明する。
ユーザは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器の本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する(ステップS521)。これにより、誘導加熱調理器本体1の制御手段11は動作を開始する。
制御手段11はまず初期値として本体調理モードを設定する。次に、制御手段11は天板3上に新たに被加熱物2が載置されたか否かを調べ(ステップS801〜S802)、新たな載置がなければ、図5のステップS501〜S509と同じ動作を実行する。
ステップS801において、ユーザが天板3上に被加熱物2を載置する(ステップS821)と、天板3上に新たな被加熱物2が鍋センサーによって検出され検出信号が制御手段11へ送られる。制御手段11は鍋センサーから被加熱物の検出信号を受け取ると、カウンタm(初期値は0とする)を1つカウントアップし(ステップS803)、カウントアップしたmのカウント値が予め設定した上限値を超えるか否かを判定し(ステップS804)、超えた場合には、表示手段または音声出力手段に「最大載置可能数を超えているので、今回載置した被加熱物を下ろしてください」という旨のメッセージを警報出力する(ステップS805)。この警報出力により、ユーザは新たな被加熱物2の載置をとりやめることができる。
ステップS804において、カウンタmの値が上限値を超えていなければ、制御手段11は被加熱物に対応する操作部16、すなわち被加熱物に最も近い操作部16をその被加熱物に割り当てる(ステップS806)。次に、制御手段11は、通常調理モードかリモコン調理モードかに応じて、図5のステップS501〜S509と同じ動作を実行する。
フリーエリア型誘導加熱調理器は天板上の自由な位置に被加熱物を載置できるため、リモートコントローラを用いて操作する場合に、操作対象となる加熱部を選択しにくいが、この実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様、大まかな操作で操作対象となる加熱部(誘導加熱コイル)が切り替えられるため、操作性が大幅に向上する。
実施の形態3.
実施の形態1および実施の形態2では、通常調理モードとリモコン調理モードの切替えに伴う操作性の向上について説明した。本実施の形態3では、本体天面に操作部がなく、リモコンのみで操作を行う場合について説明する。
誘導加熱調理器には3口型の誘導加熱調理器と径がより小さい誘導加熱コイルを分散配置して自由な位置に載置できる誘導加熱調理器があり、本実施の形態では説明の便宜上、個別に説明する。
(1)先ず、従来の3口型の誘導加熱調理器について説明する。
図9は本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。
図9において、調理モード切替ボタン30が無い点、操作部16a〜16cに代えて表示部18a〜18cが設けられている点以外は図3と同じ構成であるため、説明を省略する。表示部18a〜18cは、例えば図35の(b)に示すもので、「煮込み、通常、揚げ物」などのメニューを表示する部分と火力や加熱時間を表示する部分を有する。また、表示部18は、静電容量式タッチセンサで構成される検出部15の領域内に表示される。
図10(a)は本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器を示す概念図である。検出部15は、上記実施の形態1と同様、3つの加熱部に対応してほぼ同じ大きさの3つの領域を有している。リモコンと誘導加熱調理器との通信は一方向通信の場合と双方向通信の場合があるが、本実施の形態では一方向通信について説明する。図10(b)は本発明の実施の形態3における一方向通信による誘導加熱調理器の動作を示す概念図であり、リモコンの操作部の設定情報に基づいて調理する様子を示している。
次に、本実施の形態3における動作の概要を説明する。
実施の形態1と異なる点について主に説明する。
ユーザは調理に当たり、各加熱部(口径の比較的大きい誘導加熱コイル8)の各々に対応して天板3の周囲(手前側)に設けられた検出部15の内、調理しようとする加熱部に対応する表示部18の周辺を手で触れて選択し、次に、リモコン20の操作部22を利用して火力などの設定情報を設定し、調理開始ボタンを押す。これにより、リモコン20の制御手段21は、操作部22から取得した設定情報を通信部23経由で誘導加熱調理器の本体1へ設定情報を送信する。本体1の制御手段11は、通信部17経由で設定情報を受信すると、この設定情報を記憶するとともに、選択された検出部15の領域に対応する加熱部を、記憶手段に記憶させた設定情報に基づいて駆動するようにインバータを制御する。これにより調理が行われる。なお、リモコン20は、実施の形態1における操作部16の構成(すなわち操作部16を構成する各操作ボタンの配列や形状)が丸ごとほぼ同じように構成された1つの操作部22を有する。
操作対象となる加熱部の選択方法や、リモコンを用いた操作方法は上記実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
(2)多数の誘導加熱コイルが分散配置されたフリーエリア型誘導加熱調理器の場合
(1)では、3口型誘導加熱調理器の場合について説明した。ここでは、フリーエリア型誘導加熱調理器の場合について説明する。
図11は本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の他の構成例を示すブロック図である。
図11において、調理モード切替手段30が削除されていることと、操作部16a〜16cの代わりに表示部18a〜18cが設けられていること以外は図6と同じ構成であるため、重複説明を省略する。
また、図12は本発明の実施の形態3の他の例の概要を示す図である。図12(a)は多数の誘導加熱コイル8を分散配置した誘導加熱調理器の天板を示しており、図12(b)は天板3に載置された被加熱物2に対応して1個ずつ自動的に天板上の手前側の最寄りの位置に表示部18が表示されることを示している。
また、図12(b)は、ユーザが調理したい被加熱物の手前を触ってリモコンの操作対象となる加熱部を選択し、リモコンの操作部の設定情報に基づいて調理する様子を示している。
操作対象となる加熱部の選択方法や、リモコンを用いた操作方法は上記実施の形態2と同様であるので、説明を省略する。上記実施の形態2においては、検出部15の範囲内で操作部16の周囲に操作対象の加熱部を選択する領域を設けたが、この実施の形態3においても同様に、検出部15の範囲内で、各表示部18とその周囲を各表示部18に対応する加熱部を選択するための領域としている。図12においては、表示部は5つ設けられているため、それらの表示部に対応して検出部15はほぼ5等分されて5つの領域を有している。なお、表示部18の数とは無関係に、載置された被加熱物の数によって検出部15の領域を設定しても良い。例えば、図12(b)において、3つの被加熱物に対応して3つの領域に分けてもよく、その場合には、右端の表示部分(図12においては点灯されていない表示部分)に触れた場合でも、右端の被加熱物に対応する加熱部を操作対象として選択することができ、使い勝手が良い。この場合、被加熱物を載置した時点で、対応する加熱部と対応する領域とを対応付けて記憶しておき、ユーザが触れた領域に基づき対応する加熱部を特定する。
この実施の形態3によれば、上記実施の形態1、2と同様に大まかな操作で操作対象となる加熱部を選択できるため操作性が向上するとともに、本体に操作部を必要としないため表示部を大きく見やすくすることができ、より使い勝手が良くなる。また、通常調理モードとリモコン調理モードとの切り替えの必要がなく、常に見やすい手元のリモコンで操作することができる。また、フリーエリア型誘導加熱調理器においては、自由な位置に被加熱物を載置できるために加熱部と操作部の対応付けがわかりにくいが、操作部よりも小さい表示部のみを天板に表示するため、より被加熱物の近くに状態を表示することができるとともに、より細かく検出部15の領域を分けることもできる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、本体天面に触れることなく、手またはリモコンを翳すだけで操作対象となる加熱部を選択する場合について説明する。
図13は本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。本実施の形態4はフリーエリア型誘導加熱調理器、3口型誘導加熱調理器のいずれにも適用可能である。以下、説明を簡単にするため、フリーエリア型誘導加熱調理器を例に挙げて説明する。
図13に示すように、この実施の形態4においては、検出部15の代わりに天板3に近づいた手やリモコン等を検知する光センサー19bとその光センサーを駆動する手段191を設けている。それ以外は図11の構成と同じである。この実施の形態においては、光センサー19bが、天板に接近した手またはリモートコントローラの位置を検出する検出手段である。
また、図14は本発明の実施の形態4の概要を示す図である。図14(a)は多数の誘導加熱コイル8を分散配置したフリーエリア型誘導加熱調理器の天板を示す図であり、天板3に載置された被加熱物2(図示せず)に対応して1個ずつ天板上手前側の最寄りの位置に表示部18が自動表示されており、さらに手の接近を非接触で検出する光センサー19bがほぼ等間隔に配置されていることを示している。複数の光センサー19bは表示部18と対応する位置に配置されており、上方に光を発射して反射光の有無を監視している。反射光を検出すると、光センサーは対応する表示部18に手が接近したことを検出する。この光センサー19bの信号を制御手段11aが検出すると制御手段11aはどの表示部18が選択されたかを判断し、その表示部18に対応する加熱部を特定する。例えば、ユーザが真ん中の被加熱物に対する火力等を調整したい場合、真ん中の被加熱物の手前に手やリモコンを翳すと、その被加熱物に対応する表示部18bの両端に設けられた光センサー19bのいずれかが手やリモコンの接近を検知し、制御手段11aは表示部18bに対応する被加熱物の加熱部が操作対象となると判断する。
なお、図14においては、複数の光センサー19bを各表示部18と対応して配置する場合について示したが、これに限らず、手などの接近を検知した光センサー19bの位置と制御手段11aに記憶された被加熱物の載置位置とを比較し、手などの接近を検知した光センサー19bに一番近い被加熱物を直接対応付けて、その被加熱物を加熱する加熱部を操作対象と判断するようにしても良い。この場合、表示部18がなくても動作可能である。また、複数の光センサー19bの間隔も図14に示す例に限らず、より細かく配置しても良い。光センサー19bの数が多い場合には、より正確に手などの位置を検知できるため、対応する加熱部の判断もより正確になる。
図14(b)は本発明の実施の形態4における動作を示す概念図であり、調理したい被加熱物2の手前に手を接近させた時に光センサー19bがこれを検出する様子を示している。
また、図15は本実施の形態4の動作を示すフローチャートである。
次に、本実施の形態4の動作について図13〜図15を用いて説明する。
ユーザは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器の本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する。これにより、誘導加熱調理器の制御手段11は動作を開始して、初期化を実行した後、図8のステップS801〜S806と同じ動作を実行した後、表示部16の近傍に手またはリモコン20が翳されたか監視する(ステップS1701)。
次に、ユーザは、調理したい被加熱物2に対応する表示部18の上方に手またはリモコン20を翳す(ステップS1721)。
制御手段11は、ユーザによって表示部18の上方に手またはリモコン20が翳されると、どの表示部18が選択されたのかを光検出手段が検出し、検出信号を制御手段11aへ送る。制御手段11aは光センサー19bの検出信号に基づいて選択された表示部18を識別し、この表示部18の番号から対応する被加熱物を選択し、その被加熱物に対応する加熱部を操作対象として特定し記憶手段に記憶する(ステップS503)。これ以降、図5のステップS504〜S509に従って、リモコンの操作により操作対象の加熱部を駆動する。
なお、上記の説明では、フリーエリア型誘導加熱調理器を例にしたが、3口型誘導加熱調理器の場合には、各加熱部に対応する光センサー19bを予め決めておくことができる。
この実施の形態4によれば、上記実施の形態1〜3のように天板に手やリモコンを接触させる必要がないため、より大まかな動作で操作対象となる加熱部を選択でき、また、手が汚れている場合でも操作対象となる加熱部を特定することができ、操作性が大幅に向上する。また、実施の形態3と同様、本体に操作部を必要としないため表示部を大きく見やすくすることができ、より使い勝手が良くなるとともに、通常調理モードとリモコン調理モードとの切り替えの必要がなく、常に見やすい手元のリモコンで操作することができる。
実施の形態5.
実施の形態5においても、実施の形態4と同様、本体天面に触れることなく、手またはリモコンを翳すだけで操作対象となる加熱部を選択できる態様について説明する。本実施の形態5はフリーエリア型誘導加熱調理器、3口型誘導加熱調理器のいずれにも適用可能である。以下、フリーエリア型誘導加熱調理器を例に挙げて説明する。
図16は本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。
図16において、光センサー19bと光センサー駆動手段191に代えて、光センサーであるCCDカメラ19cとそのCCDカメラ19cを駆動する手段192が設けられている以外は図13と同じ構成であるため、重複説明を省略する。この実施の形態においては、CCDカメラ19cが、天板に接近した手またはリモートコントローラの位置を検出する検出手段である。
図17は本発明の実施の形態5における動作を示す概念図であり、リモコンの操作部の設定情報に基づいて調理する様子を示している。
CCDカメラ19cは図17(b)に示すように天板3の上方に設置される。制御手段11は、このCCDカメラ19cをモータとギヤで構成されたCCDカメラ駆動手段192を用いて所定の角度で振らせながら各表示部18の画像情報を次々に入力させる。
次に、本実施の形態5における動作の概要を説明する。
予めリモコン20の特徴を本体1の図示しない記憶手段に格納しておく。
制御手段は、CCDカメラ駆動手段192を制御してCCDカメラ19cを所定角度振らせては各表示部18を入力できる位置で停止させ、各表示部18毎にその周辺の領域の画像を入力させ、得られた画像情報を次の周期における1周期前(以下、前回と呼ぶ場合もある)の画像情報として記憶手段に格納するとともに、前回の画像情報を記憶手段から読み出して現在の画像情報と比較する。そして差分画像を抽出する。次に、この差分情報から、リモコン20の特徴を抽出し、抽出した特徴と記憶手段に記憶されたリモコン20の特徴とを照合する。そして、特徴が例えば80%以上合致していれば、リモコン20が現在の表示部18の近傍で翳されたと判断する。これにより、ユーザによって選択された表示部18を特定することができ、以降は、この特定された表示部18に対応する被加熱物2に対してリモコン操作部22の設定情報に基づいて実施の形態2と同様に加熱調理を行う。
なお、CCDカメラ19cはリモコン20を検知するだけでなく、手を検知するようにしても良い。また、表示部18を特定するのではなく、手やリモコンが翳された位置に最も近い被加熱物に対応する加熱部を操作対象として直接特定するようにしても良い。この場合、表示部18がなくても動作可能である。
本実施の形態5は、手またはリモコンを検知する手段が上記実施の形態4と異なるだけであり、動作は実施の形態4の図15と同じであるため、説明を省略する。
以上より、この実施の形態5によれば、実施の形態4と同様、実施の形態1〜3のように天板に手やリモコンを接触させる必要がないため、より大まかな動作で操作対象となる加熱部を選択でき、また、手が汚れている場合でも操作対象となる加熱部を特定することができ、操作性が大幅に向上する。また、実施の形態3と同様、本体に操作部を必要としないため表示部を大きく見やすくすることができ、より使い勝手が良くなるとともに、通常調理モードとリモコン調理モードとの切り替えの必要がなく、常に見やすい手元のリモコンで操作することができる。
実施の形態6.
この実施の形態6では手またはリモコンの接近を赤外線センサーで検出する形態について説明する。本実施の形態6はフリーエリア型誘導加熱調理器、3口型誘導加熱調理器のいずれにも適用可能である。以下、説明を簡単にするため、3口型誘導加熱調理器を例に挙げて説明する。
図18は本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。図18において、鍋センサー19aが無い点、光センサー19bおよび光センサー駆動手段191に代えて赤外線測距センサー19dが設けられている点以外は図13と同じであり、重複説明を省略する。赤外線測距センサー19dは天板3に近づく手やリモコンの位置を測定するものであり、検出手段に相当する。
図19は本実施の形態6における動作を示す概念図であり、図19(a)は天板3上の赤外線センサーの配置と照射方向を示す図、図19(b)は正面から見た拡大図である。この図19に示すように、赤外線測距センサー19dは天板3の手前側の左右両側端の対向する位置に設けられている。つまり、左端に設けられた赤外線測距センサー19dは右側からの赤外線を検出し、右端に設けられた赤外線測距センサー19dは左側からの赤外線を検出するように互いに反対方向に向いている。図19(a)(b)に示すように、天板3の手前に手やリモコンが翳されると、手やリモコンから発する赤外線が左右端の赤外線測距センサー19dによって検出され、双方の赤外線測距センサー19dが検出した赤外線の強度から、手あるいはリモコンから左右それぞれの赤外線測距センサー19dまでの距離を算出することで、天板3の左右方向(x軸方向)の手の位置を推定することができる。
なお、赤外線センサーを左右いずれか一方の端部に2つ設けても手の位置を測定することが可能であり、赤外線センサーを左右いずれか一方の端部に1つ設け、これを前後方向あるいは上下方向に移動する赤外線測距センサー19dを駆動する赤外線測距センサー駆動手段を設けても、三角測量により手の位置を測定することが可能である。また、複眼赤外線センサーを左右いずれか一方の端部に1つ設けて、各赤外線センサーの測定領域を分割するように構成しても測定が可能であり、効果も上記と同様である。
また、図20は本発明の実施の形態6における制御手段11の動作を示すフローチャートである。次に、本実施の形態6における制御手段11の動作を図18〜図20を用いて説明する。
ユーザは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器の本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する(ステップS521)。これにより、誘導加熱調理器本体1の制御手段11は動作を開始し、初期処理をした後、リモコンまたは手が翳されたかを監視する(ステップS1401)。この監視中に、ユーザが調理したい被加熱物2の手前に手またはリモコン20を翳す(ステップS1421)と、これを左右の赤外線測距センサー19dが検出し、検出信号を制御手段11へ送る。制御手段11は左右双方の赤外線測距センサー19dの検出した赤外線の強度に基づいて距離を算出し、対応する位置にある被加熱物の加熱部を特定し、記憶手段に記憶する(ステップS503)。これ以降は、図5のステップS504〜S509に従って、リモコンの操作により操作対象の加熱部を駆動する。
以上の処理により、この実施の形態6によれば、実施の形態5と同様の効果を奏する。
なお、この実施の形態6は表示部18a〜18cがなくても動作可能である。
実施の形態7.
以上の実施の形態では、誘導加熱調理器とリモコンとの通信を無線通信により行う場合について述べたが、本実施の形態7では、無線通信よりも秘匿性や省電力に優れた人体通信により行う場合について説明する。本実施の形態7はフリーエリア型誘導加熱調理器、3口型誘導加熱調理器のいずれにも適用可能である。
図21は本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。
図21に示す構成は、検出部15を設ける代わりに、通信部17とリモコン20の通信部23との間の通信を人体を介した準静電界による通信とした点以外は図11と同じ構成であるため、重複説明を省略する。
天板3において、各表示部18毎にその近傍(隣接が好ましい)に金属などの導電性素材で構成された電極51(51a〜51c)を薄膜の絶縁体とガラス板との間に設置し、この電極51と図示しないプリント配線回路基板に搭載されている通信部17とを有線で接続する。リモコン20の背面側外表面を手で握る部分を錆びにくい金属などの導電性素材で構成し、この部分を電極52として利用し、この電極52とリモコン20内部のプリント配線回路基板に搭載された通信部23とを有線で接続する。これにより、ユーザが一方の手でリモコン20を握りながら、他の手で調理をしようとする被加熱物2に最も近い表示部18に隣接する電極51に薄膜を介して触れると、リモコン20側の電極52と誘導加熱調理器側の電極51との間に人間を誘電体とするコンデンサが形成され、リモコン20から情報を流す都度、リモコン20から微弱な交流電圧が印加させ、電極51と電極52との間に人体の帯電を利用した準静電界が発生し、この準静電界によって作用する電位差が通信部17へ伝達される。これにより、リモコンから誘導加熱調理器への人体を介した人体通信が可能になる。このように、この実施の形態においては、人体通信を行う電極51と電極52が、天板に接触した手またはリモートコントローラの位置を検出する検出手段である。なお、準静電界は距離の3乗に反比例するため、微弱電圧との関係から薄膜以下の非常に近接した距離でのみ有効である。
図22は本発明の実施の形態7における動作を示す概念図であり、リモコンを握りながら別の手で左側の被加熱物に対応する表示部近傍の電極部51cに触れることで、リモコンの操作対象として左側の被加熱物に対応する加熱部を選択する様子を示している。この実施の形態においては、更にリモコン操作部22の設定情報をリモコン20から人体通信により、別の手で触れた天板3上の電極51を介して誘導加熱調理器の本体1へ送信し、この設定情報に基づいて調理することが可能である。なお、電極52は露出させても良いが、錆や汚れなどの問題を防止する観点からも薄膜の下に隠されており、リモコン20を握りながら、薄膜上に描かれた電極の領域を示すマークを頼りに所望の電極を手で触れるという操作を行う。これにより、準静電界により人体通信が可能になる。また、図22においては、各表示部18の右側に電極51を設ける場合について記載したが、これに限らず、表示部18の周囲でも良いし、表示部18を設けずに更に多くの電極を設け、手などが接触した電極の位置から操作対象となる加熱部を特定するようにしても良い。
図23は本発明の実施の形態7における制御手段の動作を示すフローチャートである。次に、本実施の形態7における制御手段11の動作について図21〜図23を用いて説明する。
ユーザは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器の本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する(ステップS521)。これにより、誘導加熱調理器の制御手段11は動作を開始し、制御手段11はまず初期化を行う。ここでは、天板3に載置される被加熱物の数を数えるカウンタmを0にクリアする(ステップS2501)。
次に、制御手段11は図8のステップS801〜S806と同じ動作を実行した後、リモコンによる操作対象となる加熱部を選択する信号を待つ状態になる。ユーザが調理を行いたい被加熱物に対応する表示部18近傍に触れる(ステップS2621)ことにより、その情報が制御手段11に送られる(ステップS2601)。そして、制御部11はその情報に基づき操作対象となる加熱部を特定して、記憶する(ステップS503)。その後は、図5のステップS504〜S509に従って、リモコンの操作により操作対象の加熱部を駆動する。
なお、上記の説明では、加熱部の選択に人体通信を用いたが、加熱部の選択とともに調理の設定情報を本体側に送信するようにしても良い。この場合、ユーザは調理を行うに当たり、一方の手を薄膜を介して電極51に触れたまま、他方の手でリモコン20を握りながら親指などでリモコン操作部22の操作ボタンを使用して火力などの情報を設定する。
制御手段11は、リモコン操作部22の操作ボタンによって設定された設定情報をリモコン20の制御手段21、通信部23、リモコン側の電極52、人体、薄膜絶縁体、誘導加熱調理器側の電極51、通信部17を介して受信すると、この設定情報を記憶手段に記憶するとともに、電極51の位置から操作対象となる加熱部を特定し記憶する。次に、制御手段11は、リモコン20から調理開始情報を受信するまで待ち、リモコン20から調理開始情報を受信すると、記憶手段に記憶した設定情報に基づいて特定した誘導加熱コイルを駆動するようにインバータ13を制御する。なお、リモコン20から調理開始情報を受信したときに、操作対象となる加熱部を特定するようにしても良い。
以上の処理により、この実施の形態7によれば、大まかな操作で操作対象となる加熱部を選択できるため操作性が向上するという効果に加え、空間を介さないため、高い秘匿性を確保でき、また微弱な電圧を使用するだけで済むので、省電力を図ることができる。
実施の形態8.
この実施の形態8では、以上の実施の形態とは異なる検出手段の例として、RFIDを用いた場合について説明する。本実施の形態8はフリーエリア型誘導加熱調理器、3口型誘導加熱調理器のいずれにも適用可能である。以下、説明を簡単にするため、フリーエリア型誘導加熱調理器を例に挙げて説明する。
図24は本発明の実施の形態8における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。図24に示す構成は、光センサー19bおよび光センサー駆動手段191に代えて、本体1にICチップ19eとアンテナコイル19fから成るRFIDタグ19gが設けられていることと、リモコン20にRFIDリーダ24が追加されていること以外は図13の構成と同じであるので、重複説明を省略する。
図25は本発明の実施の形態8における動作を示す概念図である。図25(a)に示すように天板3の加熱部近傍手前の表示部18付近にこの表示部に対応してリモコン20のRFIDリーダ24と直接非接触通信を行う複数のICチップ19eとアンテナコイル19fから成るRFIDタグ19gを直線上にほぼ等間隔に設ける。
次に、本実施の形態8の動作の概要を説明する。誘導加熱調理器の本体1が動作中に、ユーザが図25(b)に示すようにリモコン20を調理を行いたい被加熱物に対応する左側の表示部18に接近させたとき、リモコン20のRFIDリーダ24が非接触通信により、最も近いRFIDタグ19gのICチップ19eの番号をアンテナ19f経由で読み取り、この番号をリモコン20の制御手段21へ送る。制御手段21はこのICチップの番号を受け取ると通信部23経由で本体1へ送信する。本体1では制御手段11が通信部17経由でICチップの番号を受信すると、このICチップの番号に基づいてユーザがリモコン20を近づけて選択した加熱部8を特定することができる。これ以降、制御手段11はこの特定した加熱部8に対してリモコン20の操作部22によって設定された設定情報に基づいて加熱調理を行うようにインバータ13を制御する。
図26は本発明の実施の形態8における制御手段11の動作を示すフローチャートである。次に、本実施の形態8における制御手段11の動作について図24〜図26を用いて説明する。
ユーザは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器の本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する(ステップS521)。これにより、誘導加熱調理器本体1の制御手段11は動作を開始し、初期処理をした後、リモコン20のアクセスを待つ状態になる。
ユーザがリモコン20を操作対象の加熱部に対応する表示部18に接近させると、リモコン20のRFIDリーダ24が非接触通信により、最も近いRFIDタグ19gのICチップ19eの番号をアンテナ19f経由で読み取り、この番号をリモコン20の制御手段21へ送る(ステップS2921)。制御手段21はこのICチップの番号を受け取ると通信部23経由で本体1へ送信する。本体1では制御手段11が通信部17経由でICチップの番号を受信すると(ステップS2901)、このICチップの番号に対応する加熱部を測定し、図示しない内部の記憶手段に記憶させておく(ステップS503)。これ以降、制御手段11は図5のステップS504〜S509に従って、リモコンの操作により操作対象の加熱部を駆動する。
なお、RFIDタグ19gは表示部18に対応して設けなくても良い。この場合には、ICチップ19eの番号とその位置を対応付けておき、RFIDタグ19gの位置から操作対象となる加熱部を特定する。なお、この場合には表示部18がなくても動作可能である。
以上の処理により、この実施の形態8によれば、実施の形態4〜6と同様、天板に手やリモコンを接触させず近づけるだけで操作対象となる加熱部を選択でき、手が汚れている場合でも加熱部を選択する動作が可能になるため、操作性が大幅に向上する。
実施の形態9.
この実施の形態9では、リモコンとの双方向通信による調理の操作性について説明する。
実施の形態3を示す図9の構成は本発明の実施の形態9でも使用される。
また、図27は本発明の実施の形態9における双方向通信による誘導加熱調理器の動作を示す概念図であり、リモコンの操作部の設定情報に基づいて調理する様子を示している。
次に、本実施の形態9における動作の概要を説明する。
本実施の形態9では、従来の3口型の誘導加熱調理器を一例としてその動作を説明する。
実施の形態3と異なる点について主に説明する。
誘導加熱調理器の本体1の制御手段11は、リモコン20から調理開始信号を受信すると、選択された表示部に対応する加熱部を記憶手段に記憶させたリモコン操作部の設定情報に基づいて駆動するようにインバータを制御する。これにより調理が行われる。また、調理中の火力情報をリモコンへ送信する。これにより、リモコンでは、調理中の火力情報を画面に表示する手段を備えることにより目で確認することが可能になる。あるいは音声で出力することにより耳で知ることが可能になる。
また、図31は本発明の実施の形態9における制御手段11の動作を示すフローチャートである。次に、本実施の形態9における制御手段11の動作について図9、図27〜図28を用いて説明する。
ユーザは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器の本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する(ステップS521)。これにより、誘導加熱調理器の制御手段11は動作を開始し、制御手段11は、図5のステップS503〜S507に従って、リモコンの操作により加熱部を駆動する動作を実行する。
また、制御手段11は調理中の火力情報をリモコン20へ通信部17経由で送信する(ステップS3101)。この火力情報をリモコン20の制御手段21が通信部23経由で受信すると、リモコン20の図示しない表示部に表示する。これにより、ユーザは調理状況を確認することができる(ステップS3121)。そして、所定時間が経過して調理が完了すると制御手段11は調理していた特定加熱部(誘導加熱コイル)の駆動を停止して(ステップS509)処理を終了する。なお、調理中にユーザがリモコンの調理終了ボタンを押す(ステップS526)ことによって調理を強制終了させることができる。
以上の処理により、この実施の形態9によれば、大まかな動作で操作対象となる加熱部を選択できるとともに、双方向通信により誘導加熱調理器で調理中の火力情報をリモコンへ送信するので、ユーザは調理状況を知ることができる。
実施の形態10.
以上の実施の形態では、誘導加熱調理器の天板の上に手やリモコンを接触あるいは接近させて加熱部を選択する場合について述べたが、本実施の形態10では、リモコン上で複数の加熱部とその位置を表示し、この加熱部のうちのいずれかを選択することにより調理を行う場合について説明する。
図29は本発明の実施の形態10における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。
図29において、本体1の検出部15が削除され、代わりにリモコン20に表示選択部25が追加されている以外は図9と同じ構成であるため、重複説明を省略する。リモコン20の表示選択部25は図30に示すようにリモコン20の操作部22と同じ面上の上部に設けられ、さらに手による選択入力も可能なように例えば静電容量式タッチセンサで構成されている。この表示選択部25の表示領域にリモコン20の制御手段21によって複数の加熱部26が天板3上の加熱部8の配置とほぼ等しい比率で縮小化した状態で表示される。
図30は本発明の実施の形態10における動作を示す概念図であり、リモコン20の表示選択部25から操作対象となる加熱部を選択する様子を示している。
本実施の形態10では、従来の3口型の誘導加熱調理器を一例として動作の概要を説明する。
実施の形態3と異なる点について主に説明する。
リモコン20の制御手段21は、3口の加熱部のそれぞれとほぼ同じ形の加熱部26を天板3下部の加熱部(誘導加熱コイル)8のサイズと天板3上の配置がほぼ等しい比率で縮小化させた状態で表示制御部25の表示領域に表示し、表示された3つの加熱部26の内、いずれかの加熱部26がユーザによって選択されると、その座標位置を算出し、この算出された座標位置とリモコン20内の図示しない記憶手段に予め記憶されている各加熱部26の中心座標位置とそのサイズとに基づいてどの加熱部26が選択されたかを特定する。そして、この特定された加熱部26の番号を通信部23経由で誘導加熱調理器の本体1へ送信する。本体1では、制御手段11が通信部17経由で加熱部の番号を受信することにより、操作対象の加熱部8の特定が可能になる。この後は実施の形態3と同様にして、リモコン20の操作部によって設定された設定情報に基づいて、上記操作対象の加熱部(誘導加熱コイル)8を駆動するようにインバータ13を制御する。
また、図31は本発明の実施の形態10における制御手段11の動作を示すフローチャートである。次に、本実施の形態10における制御手段11の動作について図29〜図31を用いて説明する。
ユーザは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器の本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する(ステップS521)。これにより、誘導加熱調理器の制御手段11は動作を開始し、初期化を行なった後、リモコン20から調理したい加熱部の番号を受信するまで監視を続行する(ステップS503)。
一方、リモコン20の表示選択部25の表示領域には、複数(3つ)の加熱部26が表示される(ステップS3401)。
次に、ユーザは、リモコン20の表示選択部25の表示領域に表示された複数(3つ)の加熱部26のうち、調理したい加熱部26を指で押して選択する(ステップS3402)。これにより、選択された加熱部26に対応する本体1の加熱部(誘導加熱コイル)8の番号が制御手段21から通信部23経由で本体1へ送られ、本体1では通信部17経由で制御手段11に伝達される。
制御手段11は、リモコン20から選択された加熱部8の番号を受信すると、この加熱部8の番号を記憶手段に記憶する(ステップS503)。これ以降、制御手段11は図5のステップS504からS509に従い、リモコンの操作により加熱部を駆動する。
以上の処理により、この実施の形態10によれば、手元のリモコンですべての指令ができるので、さらに操作性が向上する。
なお、上述の例では、3口型誘導加熱調理器について説明したが、フリーエリア型誘導加熱調理器にも適用できる。この場合には、本体1に鍋センサ19aが必要となる。そして、天板3に被加熱物2が載置される都度、本体1の鍋センサ19aによって検出された位置情報と加熱部8の番号が本体1の制御手段11によって生成され通信部17経由でリモコン20へ送信されるので、本体1の通信部17とリモコン20の通信部23との通信は双方向通信となる。リモコン20の制御手段21は、本体1の制御手段11から受信した被加熱物の位置情報に基づきリモコン20の表示選択部25に加熱部26を表示する。
但し、表示画面の面積は小さいので、被加熱物の載置数が所定数を超えると、例えば現在表示されている被加熱物と隣接している2つの被加熱物の合計3つだけは通常の大きさで表示し、他の被加熱物の表示を小さくする。
実施の形態11.
上記各実施の形態では、リモコンを用いる誘導加熱調理器において操作対象となる加熱部を選択する方法について述べたが、本実施の形態11では、異常が発生した場合にユーザがリモコンを振ることで異常を本体に知らせ、調理を緊急停止させる場合について説明する。
図32は本発明の実施の形態11における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。検出部15が削除され、リモコン20に加速度センサー27が追加されている以外は図9と同様であるため、重複説明を省略する。
また、図33は本発明の実施の形態11における動作を示す概念図であり、ユーザによってリモコン20が振られる様子を示している。
異常発生などでユーザが調理を停止しようとする場合、図33に示すようにユーザがリモコン20を振ることで加速度センサー27がこのリモコン20の加速度を検出し、制御手段21は加速度センサー27の出力に基づいて異常の発生を検出すると、異常情報を生成し、通信部23経由で誘導加熱調理器の本体1へ送信する。本体1では、制御手段11が通信部17経由でこの異常情報を受信すると、インバータ13に全ての誘導加熱コイル8の駆動を停止させる。
また、図34は本発明の実施の形態11における制御手段11の動作を示すフローチャートである。次に、本実施の形態11における制御手段11の動作について図32〜図34を用いて説明する。
ユーザは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器の本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する(ステップS521)。これにより、誘導加熱調理器の制御手段11は動作を開始し、制御手段11は初期化を行なった後、リモコン20から異常情報を受信したか否かを調べる(ステップS3701)。リモコン20から異常情報を受信しなかった場合には、ステップS3701へ戻り、制御手段11はリモコン20から異常情報を受信したか否かの監視を再開する(ステップS3701)。ここで、異常が発生すると、ユーザはリモコンを手にとってこれを上下、左右、前後あるいはこの組合せのいずれかの方向に振る操作を行う(ステップS3721)。この操作により、リモコン20の内部に設けられている加速度センサ27は、異常信号を発生してリモコン20の制御手段21へ出力する。リモコン20の制御手段21は、この異常信号を入力すると、異常が発生したと判断し、異常発生の旨を示す異常情報を生成して通信部23経由で誘導加熱調理器の本体1へ送信する。本体1では、このリモコン20からの異常情報は通信部17経由で制御手段21に受信される。ステップS3701において、制御手段11がリモコン20から異常情報を受信すると、制御手段11はインバータ13に全ての誘導加熱コイル8の駆動を停止させた(ステップS3702)後、動作を終了する。
以上より、この実施の形態11によれば、操作対象となる加熱部の選択を大まかな動作で行えるだけでなく、加熱停止も大まかな動作で行えるため、より操作性が向上する。
なお、本実施の形態11は3口型誘導加熱調理器およびフリーエリア型誘導加熱調理器のいずれにも適用できる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の別の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1の概要を示す図である。 本実施の形態1の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2の概要を示す図である。 本実施の形態2の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3の概要を示す図である。 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の他の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3の他の例の概要を示す図である。 本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4の概要を示す図である。 本発明の本実施の形態4の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5の概要を示す図である。 本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態6における動作を示す概念図である。 本発明の実施の形態6における制御手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態7における動作を示す概念図である。 本発明の実施の形態7における制御手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態8における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態8における動作を示す概念図である。 本発明の実施の形態8における制御手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態9における双方向通信による誘導加熱調理器の動作を示す概念図である。 本発明の実施の形態9における制御手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態10における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態10における動作を示す概念図である。 本発明の実施の形態10における制御手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態11における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態11における動作を示す概念図である。 本発明の実施の形態11における制御手段の動作を示すフローチャートである。 (a)は操作部16におけるボタンの配置例を示す図、(b)はリモコン20におけるボタンの配置例を示す図である。 リモコン20の操作部のボタンの表示例を示す図である。 鍋センサーのレイアウトを示す図である。
符号の説明
1 本体、2 被加熱物(鍋)、3 天板、4 火力設定部、5 ロースター、6 前面操作部、6a〜6d 前面操作部、6e 電源スイッチ、7 回路、8 誘導加熱コイル、8a〜8t 誘導加熱コイル、9 表示手段(本体側)、10 筐体、11 制御手段、12 コンバータ、13 インバータ、14 共振コンデンサ、15、15a〜15c 検出部(本体側)、16、16a〜16c 操作部(本体側)、17 通信部(本体側)、18、18a〜18c 表示部、19a 鍋センサー、19b 光センサー、19c CCDカメラ、19d 赤外線測距センサー、19e ICチップ、19f アンテナコイル、19g RFIDタグ、20 リモートコントローラ、21 制御手段(リモコン側)、22 操作部(リモコン側)、23 通信部(リモコン側)、24 RFIDリーダ、25 表示選択部(リモコン側)、26 加熱部(リモコン側)、27 加速度センサー、30 調理モード切替ボタン、50 コンデンサ、51、51a〜51c 電極(本体側)、52 電極(リモコン側)、191 光センサー駆動手段、192 CCDカメラ駆動手段。

Claims (11)

  1. 本体と、
    リモートコントローラと、を備え、
    前記本体は、被加熱物を載置する天板と、
    この天板の下方に設けられた複数の加熱部と、
    この加熱部を駆動する駆動手段と、
    前記リモートコントローラと通信を行う通信手段と、
    前記天板の手前近傍に手または前記リモートコントローラが接近または接触した時のその位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した手または前記リモートコントローラの位置に基づいて、複数の前記加熱部の内、操作対象となる特定の加熱部を決定し、前記リモートコントローラの設定情報に基づいて前記駆動手段により前記加熱部を駆動させる制御手段と、を備え、
    前記本体は、前記天板上に設けられた電極を備え、
    前記通信手段は、人体及び前記電極を介して前記リモートコントローラとの間で通信し、
    前記本体の制御手段は、前記通信手段の出力に基づいて手の接触した位置を検出し、その位置に基づいて操作対象となる特定の加熱部を決定することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 本体と、
    リモートコントローラと、を備え、
    前記本体は、被加熱物を載置する天板と、
    この天板の下方に設けられた複数の加熱部と、
    この加熱部を駆動する駆動手段と、
    前記リモートコントローラと通信を行う通信手段と、
    前記天板の手前近傍に手または前記リモートコントローラが接近または接触した時のその位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した手または前記リモートコントローラの位置に基づいて、複数の前記加熱部の内、操作対象となる特定の加熱部を決定し、前記リモートコントローラの設定情報に基づいて前記駆動手段により前記加熱部を駆動させる制御手段と、を備え、
    前記リモートコントローラは、ICリーダと、通信手段と、を備え、
    前記本体は、前記天板の手前近傍に前記加熱部の各々に対応して前記ICリーダと非接触通信を行う複数のICチップとアンテナコイルとを備え、
    前記リモートコントローラが前記天板の所定位置に接近したとき、前記ICリーダが非接触通信により、特定のICチップを検出してこのICチップを識別する番号を読み取り、前記本体の制御手段は、前記リモートコントローラによって読み取られた前記ICチップの番号を前記通信手段経由で前記リモートコントローラから受信し、受信した前記ICチップの番号に基づいて操作対象となる特定の加熱部を決定することを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 本体と、
    リモートコントローラと、を備え、
    前記本体は、被加熱物を載置する天板と、
    この天板の下方に設けられた複数の加熱部と、
    この加熱部を駆動する駆動手段と、
    前記リモートコントローラと通信を行う通信手段と、
    前記天板の手前近傍に手または前記リモートコントローラが接近または接触した時のその位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した手または前記リモートコントローラの位置に基づいて、複数の前記加熱部の内、操作対象となる特定の加熱部を決定し、前記リモートコントローラの設定情報に基づいて前記駆動手段により前記加熱部を駆動させる制御手段と、を備え、
    前記リモートコントローラは、加速度センサと、リモコン制御手段とを備え、
    ユーザがこのリモートコントローラを振ると、前記加速度センサがこれを検出し、
    前記リモコン制御手段は、前記加速度センサの検出結果に基づいて、異常状態の発生を判断し、異常情報を前記本体へ送信し、
    前記本体の制御手段は前記通信手段を介して前記リモートコントローラから前記異常情報を受信すると、すべての誘導加熱コイルの駆動を停止するように前記駆動手段を制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 前記加熱部は、前記天板の下方にほぼ均一に分散配置された複数の誘導加熱コイルであることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記検出手段は手の接触位置を検出する静電容量式タッチセンサであり、
    前記制御手段は、前記静電容量式タッチセンサによって検出された手の位置に基づいて操作対象となる特定の加熱部を決定することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記検出手段は手または前記リモートコントローラの接近位置を検出する光センサであることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記光センサは前記本体の加熱部近傍に設けられた複数の受光素子であることを特徴とする請求項に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記光センサは前記天板の上方に設けられたCCDカメラであることを特徴とする請求項に記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記光センサは前記天板に設けられた赤外線センサであることを特徴とする請求項に記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記本体の制御手段は、前記リモートコントローラと前記本体間で双方向通信を行い、前記リモートコントローラに前記加熱部の状態を表示させることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記リモートコントローラは、火力の設定情報を設定するリモコン操作部と、表示と選択を行う表示選択手段と、前記本体の複数の加熱部を前記表示選択手段に表示させ、表示された複数の加熱部の内いずれかが外部から選択されるとその位置に基づいて選択された加熱部を特定し、特定した加熱部の番号を前記本体へ送信するリモコン制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
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