JP2016025031A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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匡薫 伊藤
Tadanobu Ito
匡薫 伊藤
幸男 川田
Yukio Kawada
幸男 川田
木下 広一
Koichi Kinoshita
広一 木下
和裕 亀岡
Kazuhiro Kameoka
和裕 亀岡
広美 蜷川
Hiromi Ninagawa
広美 蜷川
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Abstract

【課題】マルチコイル加熱方式を用いた誘導加熱調理器で、表示画面を含む入力操作部において、被加熱物の選定等の操作性を向上させる。【解決手段】互いに隣接するように置かれた4個以上の加熱コイル群の中で、被加熱物の下方に位置する複数の加熱コイルの連携動作によって、1つの被加熱物を加熱するものにおいて、加熱コイルの上にあるトッププレート上に置かれた被加熱物Nの位置を、制御装置によって検知させ、制御装置は、検知した被加熱物の位置を表示画面において使用者が操作できる第1のアイコンで表示し、この第1のアイコンを使用者が正しく選択したかどうかを検知し、正しい選択をした場合に、火力等の加熱調理条件を設定できる第2のアイコンを表示画面に表示させるため、この第1のアイコンの表示段階から第2のアイコンの表示過程における一連のタッチ操作を、音声で誘導する音声ガイド装置を備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、誘導加熱調理器、特に一つの被加熱物(金属製鍋など)を複数の加熱コイルによって加熱する方式の誘導加熱調理器に関する。
従来、1つの被加熱物(金属製鍋やフライパンなど)を、隣り合うように設置された複数の加熱コイルによって加熱する方式(以下、この方式を「マルチコイル方式」という)の誘導加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
さらにマルチコイル方式において、操作エリアを明確に表示して、使いやすく、信頼性および安全性の高い誘導加熱装置を提供するために、被加熱物である調理容器が載置されているかどうかを判定する調理容器検出部と、操作部とを備え、その調理容器検出部の判定結果を操作部の載置状況表示エリアにアイコンで表示し、アイコンの表示部にタッチしてそれを選択することによって操作部の操作表示エリアに操作パネルが表示され、操作パネルを選択していくことによってアイコンに対応する調理容器が加熱されるように動作するよう構成したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−165656号公報(第1頁、図1) 特開2014−44852号公報(第1頁、図3)
しかしながら、載置状況表示エリアに表示されたアイコンを、使用者が的確かつ迅速に選定できない場合がある。現在誘導加熱調理器の上面部に表示画面を含めた操作部を設けて、操作性を向上させることが主流であるが、トッププレートの上で加熱エリアの面積を確保するため、操作部の平面積(大きさ)に制約がある。このため液晶表示画面等から形成されるタッチ式入力機能を備えた表示画面を大きくすることができず、表示画面の中に表示されるタッチ入力用のアイコンの大きさ(視覚上で認識できる外形寸法)が小さく、例えば視力が弱い使用者にとっては、そのアイコンを素早く識別することが困難な場合も想定され、使い勝手や安全性の面で課題がある。
本発明は、載置状況表示エリアに表示されたアイコンを、使用者が容易に選定し、所望の被加熱物で調理を開始できるようにすることにある。
第1の発明になる誘導加熱調理器は、
被加熱物を載置するトッププレートを上面に有する本体と、
前記本体の内部に収容された複数個の加熱コイルと、
前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバーター回路と、
前記加熱コイルの直上に被加熱物が載置されているかどうかを判定する被加熱物載置判定部と、
前記本体の上面に設けた入力操作部と、
前記本体に設けた主電源スイッチと、
前記入力操作部の使用者へ音声で操作に関する情報を報知する音声ガイド装置と、
前記入力操作部、前記インバーター回路及び前記音声ガイド装置を制御する制御装置と、を備え、
前記入力操作部には、タッチ入力のための複数種類のアイコンが表示される表示画面を有し、
前記制御装置は、前記被加熱物載置判定部が被加熱物の載置を判定した結果に基づいて、前記表示画面の表示エリアに第1のアイコンを表示させ、
前記音声ガイド装置は、使用者が前記第1のアイコンにタッチ操作するために参考となる情報を報知し、
前記制御装置は、前記第1のアイコンに使用者がタッチしたことを検知した場合、前記表示画面において加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させ、その後第2のアイコンに使用者がタッチしたことを検知することにより、前記第1のアイコンに対応する被加熱物が加熱対象として選ばれ、加熱条件の入力が行えることを特徴とするものである。
この第1の発明の誘導加熱調理器によれば、操作部の表示画面に対応した位置にあるタッチ検知範囲の所定位置に使用者がタッチした場合、使用者が所望の第1のアイコンを選択できるが、仮にそのタッチした位置がアイコンの位置と一致していない場合には、位置のズレが検知されて、音声ガイド装置によって、第1のアイコンの位置を示す情報を前記音声ガイド装置によって報知させるから、載置状況表示エリアに表示された第1のアイコンを、使用者が入力操作部で容易に選定でき、操作性を向上させることができる。
第2の発明になる誘導加熱調理器は、
被加熱物を載置するトッププレートを上面に有する本体と、
前記本体の内部に収容された複数個の加熱コイルと、
前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバーター回路と、
前記加熱コイルの直上に被加熱物が載置されているかどうかを判定する被加熱物載置判定部と、
前記本体の上面に設けた入力操作部と、
前記本体に設けた主電源スイッチと、
前記入力操作部使用者へ音声で操作に関する情報を報知する音声ガイド装置と、
前記入力操作部、前記インバーター回路及び前記音声ガイド装置を制御する制御装置と、を備え、
前記加熱コイルは、互いに隣接するように規則正しく配置されており、かつ同一の外径寸法を有したものであり、
前記入力操作部には、タッチ入力のための複数種類のアイコンが表示される表示画面を有し、
前記制御装置は、前記被加熱物載置判定部が、互いに別々の位置にあって少なくとも隣接する2つの加熱コイルの上に第1の被加熱物と第2の被加熱物がそれぞれ載置されている状況と判定した結果に基づいて、前記表示画面の表示エリア内の2カ所に第1のアイコンを同時に表示させ、
前記音声ガイド装置は、使用者が前記第1のアイコンにタッチ操作するために参考となる情報を報知し、
前記制御装置は、前記2カ所の第1のアイコンの内、第1の被加熱物用の第1のアイコンに使用者がタッチしたことを検知した段階で、前記表示画面において第1の被加熱物による加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させ、その後第2のアイコンに使用者がタッチしたことを検知することにより、前記第1のアイコンに対応する第1の被加熱物が加熱対象として選ばれ、加熱条件の入力が行え、
さらに前記制御装置は、第1の被加熱物による加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させている期間中は、第2の被加熱物による加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させないことを特徴とするものである。
この第2の発明の誘導加熱調理器によれば、第1の被加熱物を選ぶため第1のアイコンに対応した表示画面の所定位置を使用者がタッチした場合、その触れた位置と第1のアイコンの位置とが仮に一致していない場合には、音声ガイド装置によって、第1のアイコンの位置を示す情報を前記音声ガイド装置によって報知させるから、載置状況表示エリアに表示された第1のアイコンを、使用者がタッチして容易に選定でき、操作性を向上させることができる。また同時に2か所以上に被加熱物を選定するためのアイコンが表示された場合であっても、第1のアイコンの選択によって第1の被加熱物について加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させている期間中は、第2の被加熱物による加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させないので、第1の被加熱物の加熱調理条件の設定に、表示画面の表示エリアを有効に利用でき、2つの被加熱物の加熱調理条件の設定場面において使用者に混乱を招くことがない。このため、操作方法が煩雑になることを防ぐことができ、わかりやすい操作を実現することができる。
この発明によれば、マルチコイル方式の誘導加熱調理器において、使用者が被加熱物を選定する段階で無用の混乱を招くことがない。このため、操作方法が煩雑になることを防ぐことができ、わかりやすい操作を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の外観を示す斜視図。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の回路構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の平面図。 図1の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図1。 図1の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図2。 図1の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図3。 図1の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図4。 図1の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図5。 図1の誘導加熱調理器の制御装置の制御動作を示すフローチャート図。 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図。 図10の誘導加熱調理器の表示画面とその周辺部を示す平面図1。 図10の誘導加熱調理器の表示画面とその周辺部を示す平面図2。 図10の誘導加熱調理器の制御装置の制御動作を示すフローチャート図。 本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図。 図14の誘導加熱調理器の制御装置の制御動作を示すフローチャート図。 本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器の平面図。 図16の誘導加熱調理器の制御装置の制御動作を示すフローチャート図。 図16の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図である。
実施の形態1.
以下、図1〜図9を参照して、実施の形態1を説明する。実施の形態1は、第1の発明と第2の発明を実施したものである。
図1は、本発明の実施の形態1に係る(厨房家具に組み込まれる形式の)誘導加熱調理器の外観を示す斜視図である。図2は、その誘導加熱調理器の回路構成を示すブロック図である。図3は、図1の誘導加熱調理器の平面図である。図4は、図1の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図1である。図5は、図1の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図2である。図6は、図1の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図3である。図7は、図1の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図4である。図8は、図1の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図5である。図9は、図1の誘導加熱調理器の制御装置の制御動作を示すフローチャート図である。
(加熱調理器の全体構成)
図1に示すように、本実施の形態1に係る誘導加熱調理器CHは、厨房家具(システムキッチン)(図示せず)に組み込まれて使用されるビルト・イン式又は組込式と呼ばれる形式の誘導加熱調理器であり、箱形の本体部1及び天面部2によって構成されている。
天面部は、本体部1の上面を被うように取付けられるものであり、耐熱性のガラス板等で形成される半透過又は不透明なトッププレート3が本体部1に乗せられて固定されている。
4は、トッププレート3の前方端に近い位置で、その左右の中央部に形成された透明な窓である。この窓に対応して、トッププレート3の下面に近接した位置には、加熱動作状態又は使用者の調理条件設定情報等を表示する液晶表示基板26(図示せず)が配置され、この液晶表示基板の表示画面部が前記窓4を通して、トッププレート3の上方から目視できるようになっている。5は、天面部2の前方端部に横長配置された上面操作部である。この上面操作部は、誘導加熱調理の各種条件(例えば、火力や加熱時間等)の設定、変更及び加熱動作の開始・停止を指令するためのもので、本発明の「入力操作部」に相当するものである。また後述するグリル部6の加熱調理の各種条件(例えば、火力や加熱時間等)の設定、変更及び加熱動作の開始・停止を指令するためのものである。なお、グリル部6専用の具体的な入力操作キーや押しボタンスイッチ、ダイヤル等は図示していない。
前記トッププレート3の上面(表面)には、物理的な構造物としては現れないが、後述するアイコン20が表示される表示画面30が視覚上で現れる。トッププレート3自体の特定部分が発光したり、画像を発生させる訳ではないが、以下の説明では、この表示画面30を、視認する使用者の立場に立って、「表示画面に表示」という表現を使う。
トッププレート3の上面には、図3に示すように、金属製の鍋やフライパン、調理用鉄板等の被加熱物N1、N2を載置して調理するための加熱エリア8が設定されている。図3では、1点鎖線で長方形に示した範囲が加熱エリアである。この加熱エリア8に対応して前記トッププレート3の下方には、直径が数cm〜10cm程度の外形形状が円形の加熱コイル10が多数規則正しく配置されている。この加熱コイルは、全て同一形状・同一構造(巻き線構造等)、同一の加熱能力(定格最大火力)のものである。つまり、同じ加熱コイルが、前後左右に規則正しく並べられており、各加熱コイル10は、できるだけお互いに接近するように配置されている。なお、各加熱コイルの中心部は、空洞10Aになっており、ここに後述する被加熱物Nの載置有無を判定する被加熱物載置検出部11のセンサー12が、それぞれ1個ずつ配置してある。また、以後の説明では、複数の被加熱物があり、相互に区別する必要がある場合は、N1、N2・・・のような符号を付けるが、被加熱物を総称する場合は「被加熱物N」と記載する。
図3の平面図では、誘導加熱コイル10とセンサー12の配置が分かるように図示しているが、実際にはこれら誘導加熱コイル10とセンサー12の上には、トッププレート3があるので、これら部品はトッププレート3上からは目視できない(なお、トッププレート3が、半透明である場合は、多少輪郭が分かる程度見える場合がある)。
マルチコイル方式において、被加熱物Nの載置有無を判定する被加熱物載置検出部11の方式は、既に各種提案があり、詳しくは説明しないが、例えば日本国の特開2010−165656号公報に示されているものが1例である。また、被加熱物Nの底面に向けて光を放射してその反射光を使って被加熱物Nの存在を検知する光学的センサーを用いることや、誘導加熱コイルに流れる微弱な電流量を検出して被加熱物Nの存在を検知する方式等、色々な方式が適用できる。
前記トッププレート3の上面(表面)の前記窓4と対応する長方形のエリアには、視認できるような構造物としては表れないが、例えば透明な薄い誘電膜と、その膜に使用者の指が触れたことを電気的に検知できる微細な検知用電極を縦横に多数配線する等の処理が施され、タッチ用表面構造物としての構造を備えている。つまり、そのような検知用電極が設置された範囲が、後述するタッチ検知範囲39(図4参照)となっている。言い換えると、タッチ検知範囲39には、後述する第1のアイコン20、第2のアイコン60A〜60F等の各種アイコンに、使用者がタッチ操作したかどうかを制御装置23が判定するための、タッチ位置の座標検出用電極が網目状に配置されている。なお、タッチ式入力プレートについては、抵抗膜方式や静電容量方式等、多数の技術が既に周知であるので、詳細な説明は省略する。
前記トッププレート3において、前記窓4と対応する長方形のエリアは、前記したように表示画面30として機能しており、使用者が文字や図形等の表示情報を容易に視認できるエリアである。この表示エリアは、以下述べるように3つの表示エリア40、41,42を含んでいる(図4参照)。
すなわち、40が、後述する第1のアイコン20(20A、20B)が表示される第1の表示エリアである。また41と42は、前記第1の表示エリア40以外の第2、第3の表示エリアである。第1の表示エリアは、広いトッププレート3の上の加熱エリア8全体をカバーするため、第2、第3の表示エリア41、42よりも遥かに広い面積が設定されており、この面積が縮小して、あるいは変形して表示されることはない。また使用者がタッチ操作で加熱すべき被加熱物Nを特定する前は、使用者が前記上面操作部5を操作しても、前記第1の表示エリア40の面積を縮小させ、あるいは変形させ、移動させて表示させることはできず、常に所定の位置で一定の面積で表示される第1の表示エリア40の中で、第1のアイコン20A、20Bや第2のアイコン60A〜60F等をタッチすることができる。
前記タッチ検知範囲39には、前記第1の表示エリア40と第2の表示エリア41が対応している。なお、図4では、隣接しない加熱コイル10の上に、2つの被加熱物N(N1、N2)が置かれた場合を示しており、加熱すべき被加熱物Nを特定するための第1のアイコン20は、左側に表示された第1のアイコン20Aと、右側に表示された第1のアイコン20B、の2つである。以下、これら2つ以上の第1のアイコンを総称する場合は、第1のアイコンとして符号は20を用いる。
前記表示画面30のタッチ検知範囲39の部分から、使用者がタッチ操作で加熱すべき被加熱物Nの特定や、火力等の調理条件を設定できるので、前記上面操作部5は、この表示画面30の部分を含めたものである。このため、上面操作部5の範囲は、図1と図3に破線で示した通りである。
図2において、37は、前記表示画面30の液晶表示基板を駆動する駆動回路であり、液晶表示画面へ電源供給を行う。
このように、この実施の形態1に示しているように、この発明の特徴は、第1の表示エリア40を利用して、被加熱物Nが置かれた位置を使用者が明確にイメージできるようになっている。つまり加熱エリア8に対する被加熱物Nの載置位置は、表示画面30の中でほぼ左右方向は実際の左右位置と対応した位置で、第1の表示エリア40の中に、第1のアイコン20で表示されるために、被加熱物Nの実際の載置位置と、表示画面30の中の第1のアイコン20A、20Bのイメージとが合致しやすい。
図3に示したトッププレート3の(加熱エリア8)縦方向寸法と横方向寸法は、1:2程度であるのに対し、図4に示した表示画面30の中の第1の表示エリア40の縦方向寸法Xと横方向寸法Yは、1:3程度である。つまり第1の表示エリアは、実際のトッププレート3の縦横比に比べて、縦方向が圧縮された形になっているが、これは、縦方向(つまり、使用者から見た手前側と、奥側)には、被加熱物Nを複数個並べて同時に調理されるケースは殆どなく、むしろ横方向に並べて載置されるケースが多いので、横方向をより明確に識別できるようにしたためである。第1の表示エリアを、トッププレート3の(加熱エリア8)縦横比と同じにし、つまり相似形にしても何ら支障はない。
隣接した4つの加熱コイル10の上に1つの被加熱物N1が載置された場合には、図4の左側部分に示すように、被加熱物N1の底面の形状は円形の図形20N1で模式的に表現され、また加熱動作する可能性のある加熱コイル10は破線の円形イメージ図46で表現され、これらの図形を含めて第1のアイコン20Aと呼ぶ。また隣接した6つの加熱コイル10の上に1つの被加熱物N2が載置された場合には、図4の右側部分に示すように、被加熱物N2の底面の形状は楕円形の図形20N2で表現され、6つの加熱コイル10は破線の円形イメージ図46で表示され、これら図形を含めて第1のアイコン20Bと呼ぶ。なお、図形20N1と20N2を総称する場合、20Nと符号を付ける。
隣接した複数の加熱コイル10の上に1つの被加熱物Nが載置された場合には、前述したように、加熱コイル10のイメージ図46と、被加熱物Nのイメージ図20Nから構成された第1のアイコン20(20A、20B)がトッププレート3の前方端部にある表示画面30に現れるが、これらイメージ図の相対的大きさは、実際の加熱コイル10と被加熱物Nの相対的大きさと完全に合致しなくとも良い。むしろ、使用者には、自分がトッププレート3の上に鍋等の被加熱物Nを置いた場合は、その位置は大体分かっているので、表示画面30では、視認性を上げるため、使用者が指先でタッチできるように可能な限り大きなもので目立つように表示して良い。
前記本体部1は、複数枚の金属製薄板を、スポット溶接やネジ止めという固定手段で繋ぎ合せて箱状に形成され、かつ上面が開口した本体筐体1Aを有している。この筐体1Aの内部には、前記トッププレート3の下面に出来るだけ接近するよう、上部に前記した誘導加熱コイル10が規則的に並べて配置されている。そして、本体部1の前面部右側には、プラスチック製の上部飾り板13と、プラスチック製の下部飾り板14があり、これら2つの飾り板13、14は、筐体1Aの前面壁(図示せず)にネジ等によって、それぞれ個別に取り付けられている。なお、この上部飾り板13の部分に、後述する主電源スイッチ15の操作ボタン15Aや、誘導加熱調理時の火力調節ダイヤル(図示せず)を設けても良い。
前記本体1の内部空間の左側には、グリル部6のグリル室(グリル庫ともいう。図示せず)が配置されている。そのグリル室は、金属製の板で区画形成されている。前記筐体1Aの前面部左側には、前記グリル室の前面開口部を開閉自在に覆うグリル扉6Aが前記本体1にレール機構で支えられて開閉自在(前後方向に移動自在)に設置されている。
さらに、筐体1Aの後部右角側には、第1の吸気口16が形成されている。この吸気口16が、前記グリル室と誘導加熱コイル10から構成された加熱源及び前記表示画面30や制御用回路基板(図示せず)、高周波電力供給用の回路基板(図示せず)並びに、誘導加熱コイル10を冷却するための冷却風の吸気口になっている。なお、その冷却風を発生するための電動送風機は、図示していないが、筺体1Aの内部に設置されている。また筺体1Aの背面には、第1の吸気口16と同様な目的で第2の吸気口(図示せず)が設けてある。
さらに、筐体1Aの後部右側の上面には、本体部1内部に導入された前記冷却風を排気するための排気口17が形成されている。また筐体1Aの後部左側の上面には、前記グリル室からの熱気を、その上昇流により自然に排気するための排気口18が形成されている。なお、2つの排気口17、18は、使用者の指やその他の異物が入らないように、全体が金属製の網や鎧戸等で覆われている。
図1において、15Aは、前記上面操作部5に配置した操作ボタンであり、これを押すことにより後述する主電源スイッチ15を開閉(ON・OFF)できる。
(誘導加熱調理器の制御部)
図2において、21は200Vの商用電源に繋がる電源線、15は使用者によって前記操作ボタン15Aにより開閉操作される主電源スイッチ、22はこの主電源スイッチを介して電気エネルギーが供給される電源回路、23は所定の定圧電流が供給されるマイクロ・コンピュータを中心に構成される制御装置である。前記マイクロ・コンピュータは、入力部と、出力部と、記憶部と、CPU(演算制御部)の4つの部分から構成され、その記憶部には、各種調理メニューに対応した通電制御プログラムが予め記憶(格納)されている。また、前記マイクロ・コンピュータの記憶部(ROM、RAM)とは別に、異常監視情報を記録する大容量の記憶装置23Rを内蔵している。
誘導加熱コイル10による誘導加熱調理とグリル部6の電気輻射熱調理の何れにおいても、電気的な異常状態の有無の監視が制御装置23によって実施されている。さらに制御装置23は、異常検知手段ESの一部を構成する温度検出回路24から温度情報を得て、調理器の主要な部分が異常な高温度になっていないかどうかを監視している。例えば前記表示手段(表示画面)30は、第1の表示エリア40〜第3の表示エリア42で1つの画面を形成するため、1つの液晶表示基板を主体に構成されているが、比較的熱に弱いので、所定温度(例えば60℃)を超えないように温度検出回路24を通じて監視しており、前記所定温度を超えた時点で異常予備状態と制御装置23によって判定される(なお、60℃〜65℃の範囲にある場合に限る)。この異常予備状態では直ちに加熱動作は停止せず、筺体1Aの内部空間を冷却している前記電動送風機(冷却ファン)の送風能力を上げることで改善する。しかし65℃を超えた時点で異常状態と制御装置23によって判定され、直ちに加熱動作を停止するため、例えば駆動しているインバーター回路25(後述する)の電源供給を遮断する。
そして、少なくともこのような異常予備状態から緊急停止までの期間における誘導加熱調理器の主要な部分(一例として前記した表示画面30の温度)の異常監視データが、制御装置23の記憶部23Rの中に、時系列で順次格納される。なお、記憶部23Rに記憶される異常監視データは、主電源スイッチ15を入れた時点から取得開始され、調理を停止するまでの電気的、物理的変化の履歴が反映されたものとなる。そのため、その後選択した調理メニュー(後述する、「湯沸し」、「煮込み」、「揚げ物」など)や、誘導加熱の火力の情報も、時系列で記録される。途中で異常状態が原因で緊急停止した場合は、その時点まで異常監視データが前記記憶装置23Rに保存されることになる。なお、前記調理メニュー(湯沸し、煮込み等)を選定する場合、「調理モードを選定する」と呼ぶ場合がある。
図2において、25は、前記誘導加熱コイル10に高周波電流を供給するためのインバーター回路である。誘導加熱コイル10は共振コンデンサーC等が接続された周知の共振回路の中に接続されている。なお、インバーター回路24は、複数個設けても良い。例えば、前記誘導加熱コイル10が合計40個ある場合、それらを20個ずつの2つのグループに分け、第1のグループを第1のインバーター回路が担当し、第2のグループを第2のインバーター回路が担当するようにしても良い。更に多くのインバーター回路を設けても良い。
なお、複数のインバーター回路25を設ける場合、前記制御装置23によって互いに独立して駆動されるようにし、不要なインバーター回路25が駆動されないようにする。つまり各加熱コイル10の単位で誘導加熱の制御ができるようになっている。
27は前記グリル部6のグリル庫内部に複数個設置した輻射式電気ヒーター、例えばシーズヒーター26を駆動する駆動回路である。前記シーズヒーター26は例えばグリル庫内部の天井付近と底面付近にそれぞれ水平に設置されている。
28は、前記グリル庫から排気口18に至る排気ダクト(図示せず)の入口部又はその途中に設置された触媒(図示せず)を加熱することによって、グリル庫から放出される煙の除去作用を促進するための触媒ヒーターであり、触媒(図示せず)を加熱することで酸化還元作用を促進する。29は、その触媒ヒーターの駆動回路である。
31は、電子的に作成した音声を合成する音声合成装置であり、使用者に対する操作の案内や、異常発生時の警告報知などをスピーカー32から音声でその都度報知する。この音声合成装置は、本発明でいう「音声ガイド装置」に相当する部分である。
24は温度検出回路である。この温度検出回路は、前記誘導加熱コイル10によって加熱されるトッププレート3上の被加熱物Nの温度や、そのトッププレート3の温度、グリル庫内部の雰囲気温度、インバーター回路25、表示画面30等を検知するための複数個の温度センサー(図示せず)から温度検知情報を受け取り、温度検出結果を制御装置23に送る。前記温度センサー(図示せず)は赤外線センサーのような非接触型、あるいはサーミスタのような接触型の何れであっても良く、それらを単独で、又は組み合わせて使用している。
33は、前記グリル庫の内部に高温蒸気を供給する蒸気供給装置であり、高温蒸気によってグリル庫で蒸し調理ができる。
34は、リアルタイム・クロックとも呼ばれている時計回路であり、主電源スイッチ15に繋がる電源回路とは別の専用電源(内蔵電池)BT1から電源が供給され、長期間に亘って駆動されるようになっている。これは例えば電波時計でも良く、常に制御装置23から求めがあれば、現在の日にちと正確な時刻を秒単位で知らせるものであり、この誘導加熱調理器の製造段階で正しい日時にセットされている。従って、誘導加熱調理器CHの主電源スイッチ15を切り、その後再度主電源を投入しても、この時計回路の時刻情報を影響受けず、常に最新の正しい時刻を制御装置23に伝える機能がある。このため、前記制御装置23の記憶装置23Rに記録される異常監視情報も、常に正確な時間が同時に記録されて保存されることになる。これにより後で保存されているデータを専門の保守修理業者やメーカが分析する際に、時間経過が正確に把握できる。
35は地震発生時の揺れを検知する感振機器であり、所定の震度(加速度)以上を感知した場合、振動感知信号を前記制御装置23に送り、制御装置23ではその信号を受けて地震発生と判断し、使用中の全ての加熱手段の電源供給を瞬時に遮断する動作を行う。
図2において、36は、被加熱物Nの材質検知(判定)手段であり、また誘導加熱コイル10に流れる電流検知手段である。なお、インバーター回路25の上流にある電源回路22からも入力電流の情報がインプットされるようになっている。なお、このように入力側電流と高周波出力側の電流を比較して、被加熱物Nの材質を判定することは周知であるので、詳しい説明は省略するが、この材質検知(判定)手段によって、被加熱物Nが、アルミや銅等の非磁性材料で形成されているか、又は鉄やステンレス等の磁性材で形成されているかが判定できる。
図2において、11は、前記加熱コイル10の直上に被加熱物Nが載置されているかどうかを判定する被加熱物載置判定部である。この判定部には、各加熱コイル10に対応してセンサー12が配置されている。そのセンサーは、前記したように光学式センサーを用いているが、これ以外の方式を用いても良い。
前記センサー12は、各加熱コイル10の中心部に確保された空洞部に1つずつ設置されている。なお、隣接する2つの加熱コイル10の間に設けたり、隣接する4つの加熱コイル10の中央部に1つずつ設けたり変更しても良い。図3においては、隣接する4つの加熱コイル10の中央部に1つずつセンサー12Bを設けた例も示しているが、12A、12Bの両方の設置は必須ではない。
誘導加熱可能な被加熱物Nの底面直径を、加熱コイル10の外径程度まで小さいものにする場合には、加熱コイル10の中心部にセンサー12を配置することが望ましいが、直径が数cmのような小さい鍋底を有する被加熱物を使用するケースは、現実的には殆どないので、この実施の形態1では、加熱できる最小の被加熱物Nは、その底面最大直径が18cm〜20cm程度であり、少なくとも4つの加熱コイル10の上方を1つの被加熱物N1が覆うような関係にある。そのため隣接する2つの加熱コイル10の間に前記センサー12を設けるように変更もできる。
また図3に破線で示した左側の被加熱物1は、トッププレート3に接する底面の最大直径が22cm程度であり、底面形状が真円に近いが、同じ図3に破線で示した右側の被加熱物N2は、トッププレート3に接する底面の最大直径が30cm程度であり、底面形状が楕円形に近い。このように楕円形や長方形の底面形状を有する被加熱物N2も、誘導加熱できるようになっている。
図4において、45は、前記被加熱物Nを選択する場合の第1のアイコン20が表示された操作段階で、使用者に当該アイコン20にタッチして鍋等の被加熱物Nを選択することを促すため、文字情報45Aを表示するアドバイス情報表示部(ガイドエリア)であり、前記第3の表示エリア42に、適宜現れる。
図4において、46は、前述したように、被加熱物Nがトッププレート3の加熱エリア8の上に載置された場合に表示される加熱コイル10のイメージ図である。48は、被加熱物Nがトッププレート3の加熱エリア8の上に載置された場合、その位置の概略を文字で示す位置表示情報であり、前記トッププレート3の加熱エリア8の左右中心線CLより左側範囲に載置された場合は「左」と表示され、また左右中心線CLの上に置かれた場合には「中央」と表示される。これら表示は、被加熱物載置判定部11が、被加熱物Nが真上にあることを検知した加熱コイル10の位置(座標)の情報を制御装置23に送信し、制御装置23が情報処理して位置の情報を表示画面30へ送信することによって表示される。
図4において、49は、被加熱物Nがトッププレート3の加熱エリア8の上に載置された順番を示す順番情報である。最も直近に置かれた被加熱物N1の第1のアイコン20Aには、「最新」と表示される。この表示は、被加熱物載置判定部11が、被加熱物Nが真上にあることを検知した加熱コイル10からの検知情報を、その都度制御装置23に送信し、制御装置23が、その順位を記憶装置に記憶しているので、仮に次々と別の被加熱物Nが置かれても、最も後に置いた被加熱物Nがどれであるかを表示画面30の第1のアイコン20に近接した前記順番情報で確認できる。
図4において、50は、被加熱物Nがトッププレート3の加熱エリア8の上に載置されて第1のアイコン20が表示されたタイミングで、第2の表示エリア41に現れるヘルプモード・キー(第4のアイコン)である。このヘルプモード・キーにタッチした場合、第1のアイコンをタッチする段階の使用者に対して、加熱対象の被加熱物Nを選択する操作を支援する情報が、前記音声ガイド装置31から報知される。
図6は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器において、その表示画面30の動作過程を示す平面図である。この図6において、FGは使用者の指先を示す。51は、使用者が第4のアイコン50に指先FGでタッチした際に、制御装置23が指先の方向を最初に検知するために表示画面30(トッププレート3)に設定した左方向の反応領域(検知部)であり、第4のアイコン50に近接した位置に出現する。同じく52は、第4のアイコン50から後方側の隣接位置に設定された後方の反応領域(検知部)である。
図6において、使用者が第4のアイコン50に指先FGを置いて、そのまま(タッチしたまま)トッププレート3上を、図6に示すように左側へ移動させ、その指先FGが左方向の反応領域(検知部)51で表示画面30から離れた瞬間に、制御装置23は使用者が(左側の)第1のアイコン20Aを選択する意図があると判断し、即座に矢印等の誘導マーク(図形)53を表示画面30に表示する(このとき、右側の第1のアイコン20Bの表示は消す)。そして指先FGが第1のアイコン20Aにタッチしたところで、指先を離すと、制御装置23は、その指先が離れた座標を検知し、左側の被加熱物N1が選択されたと判定し、図8に示したように、第2のアイコン60A〜60F、第3のアイコン65〜67、第5のアイコン70等を表示させた画面に切り替える。
次に図7において、使用者が第4のアイコン50に指先FGを置いて、そのまま(タッチしたまま)トッププレート3上を、図6に示すように後方へ移動させ、後方の反応領域(検知部)52の位置で、指先FGが反応領域52を離れた瞬間には、制御装置23は使用者が右側の第1のアイコン20Bを選択する意図があると判断し、即座に矢印等の誘導マーク(図形)53を表示画面30に表示する。誘導マーク(図形)53が表示された瞬間には、左側の第1のアイコン20Aの表示は消される。
図6において、左側の第1のアイコン20Aが表示され、右側の第1のアイコン20Bは表示されていないという前提で以下説明する。
この最初の段階で、使用者が第4のアイコン50に指先FGを置き、その後指先を第4のアイコン50から離した場合、及び第4のアイコン50と第1のアイコン20A以外の部分(但し、タッチ検知範囲39内)にタッチし、そのまま指先を離した場合、何れも、その指先が離れたタッチ検知範囲39の中の特定位置の座標情報は、当然第1のアイコン20Aの位置座標と異なり、制御装置23は使用者が第1のアイコン20Aを選択したと判定しない。
その場合は、音声ガイド装置31から、左側の第1のアイコン20Aか第2のアイコン20Bの何れか1つにタッチして、加熱希望の被加熱物Nを選択するような音声ガイドが実行される。その後、タッチ検知範囲39の中の第1のアイコン20A以外の部分を再び使用者がタッチした場合は、再び音声ガイド装置31が音声で案内し、このような動作を繰り返して第1のアイコン20Aにタッチするまで音声ガイド装置31は使用者に音声で第1のアイコン20Aにタッチできるよう参考情報を報知する。
ところで、図4では、使用者が事前に上面操作部5によって、「初心者モード」に設定していたため、第1のアイコン20が表示されることに同期して、第4のアイコン50が表示された。このように、上面操作部5の選択操作によって前記音声ガイド装置31の動作モードを、通常モードと初心者モードの中から、何れかのモードを選択することができる構成になっている。なお、押しボタン式スイッチ等の選択手段を本体部1に設けて、そのスイッチで、動作モードを選択するようにしても良い。初心者モードに設定した場合は、通常モードよりも、音声ガイド装置31の音声ガイド内容は詳細に行われる。また表示画面30においても、初心者モード特有の表示が行われる。なお、このような初心者モードと通常モードを選択できる加熱調理器の技術は、例えば日本特許公開公報(2009−243771、2009−193822)で既に知られている。
使用者が「通常モード」に設定していた場合には、図5に示しているように、第1のアイコン20が表示されることに同期して、第4のアイコン50は表示されない。つまり、習熟した使用者では、被加熱物Nの鍋等をトッププレート3の上に置いたあと、第4のアイコンに頼らず、第1のアイコン20に迷わずタッチできる(但し、習熟した使用者ではあるが、その者が、例えば視力が悪い場合は、1回のタッチで確実に第1のアイコン20にタッチできない場合が有り得る)。
次に図8について説明する、図8は、図1の誘導加熱調理器の表示画面30の動作過程を示す平面図である。すでに図4〜図7で説明した過程を経て、第1のアイコン20の選択をした後の状態を示している。
図8において、60は、第1の表示エリア40(図4参照)の中に表示される火力設定用のアイコン表示エリアである。この表示エリアには、誘導加熱調理時の加熱能力(火力ともいう)を指定する6段階の火力用アイコン60A〜60F(第2のアイコン)が表示される。最小火力用のアイコン60Aから最大火力用のアイコン60Fまでが一列に並んでいる。最小火力は例えば150W、最大火力は3000Wである。但し、1つの被加熱物Nの加熱に使用される加熱コイル10の数によって、実際に制御装置23が指令する最大火力値や最小火力値は変化する。
図8において、61、62は、ワンタッチ式の火力用アイコン60A〜60Fによって火力を設定したあとで、その火力を増大又は減少させることができる調整アイコンである。例えば火力の段階を示す「5」という数字が表示された火力用アイコン60Cにタッチし、第5段の火力値に設定したあと、その火力を1段階下げたい場合には、マイナスの表示のある「火力下げ」の調整アイコン61にタッチする。逆に火力上げる場合は、調整アイコン62にタッチすれば良い。なお、火力は11段階しか設定できないので、調整アイコン61、62は、1回の調整しかできず、例えば、最小火力1と火力3の中間火力「2」を設定することしかできない。63は、火力設定のアイコンであることを示す文字情報であり、アイコンではない。これら火力用アイコン60A〜60F及び調整アイコン61、62は、本発明でいう「第2のアイコン」の1つである。
図8において、65、66、67は、前記表示画面30において第2のアイコン20を表示させた段階で、加熱コイル10の駆動パターンを選択できる調理モードのアイコン(第3のアイコン)である。このアイコンも後述するように、必要なタイミングで前記制御装置23によって表示画面30に表示される。
図8において、65は、「通常煮込みモード」と文字で表示された煮込みモードの選択用のアイコンである。66は、「茹でモード」と文字で表示された茹でモードの選択用のアイコンである。67は、「湯沸かしモード」と文字で表示された湯沸かしモードの選択用のアイコンである。
図8において、70は、インフォーメーション・キー(第5のアイコン)である。この第5のアイコンにタッチした場合、第2のアイコンをタッチする段階の使用者に対して、加熱コイルの駆動パターンを選択できる調理モードの内容、例えば煮込みモードの場合の加熱コイル10の駆動パターン(通電パターンともいう)、消費電力量を節約するために加熱調理の調理条件の上手な設定方法、火力を設定する場合の注意点及び加熱調理中の安全上の注意点、の少なくとも何れか1つに関する情報が、前記音声合成装置(音声ガイド装置)31から報知される。またその報知と同期して、表示画面30が切り替わり、あるいは表示画面30の一部の表示エリアが変化し、文字や図形等で表示させても良い。これら調理モードのアイコン(第3のアイコン)65、66、67と、第5のアイコン70は、前記第1の表示エリア40(図4参照)の中に表示される。
図8において、71は、誘導加熱中であることを示す表示情報、72は、被加熱物Nとその加熱に関与する加熱コイル10の数を示す参考イメージ図である。これら表示情報71、参考イメージ図72は、前記第1の表示エリア40(図4参照)の中に表示されるが、アイコンとしての機能はないので、使用者がタッチしても何の入力もできない。
図8において、75は、次画面指令キー(第8のアイコン)であり、第2の表示エリア41の中に表示される。この第8のアイコンは、図8において、火力を設定した場合に現れる。但し、食用油を加熱して行う「揚げ物自動調理」等の調理モード(図8には記載していない)の場合、その調理モードに応じて火力の設定が、制御装置23の調理制御プログラムにより自動的に行われるので、その場合は、調理モードのアイコン(第3のアイコン)65、66、67に触れ、調理モードを選択した時点で、第8のアイコン75が表示画面30に現れる。この第8のアイコン75が現れた表示画面30には、図示しないが、前記火力用アイコン60A〜60F及び調整アイコン61、62と同様に、ワンタッチによって所望の調理時間を設定できるアイコン、またその設定した時間を延長又は短縮できるアイコン、の双方が表示される(なお、これら時間設定用アイコンは、「第9のアイコン」というが、これは第2のアイコンの1種である)。
この実施の形態1における各種アイコン20、50、60A〜60F、65〜67、70等は、何れも使用者が指でタッチした瞬間では、タッチ入力は有効とならず、その後に指を離した瞬間にタッチしたことが確定する方式のタッチスイッチ方式を採用している。なお、このような方式のタッチパネル装置の技術は、周知であり、例えば日本特許公開公報(平成11−175212号)で既に知られている。また以下の説明では、タッチ式入力の各種アイコンを使った入力の説明では、タッチすることは記載するが、タッチした状態から離すことは、その都度説明しない。
図8において、80は、表示画面30を囲むように、表示画面30の最外周部に対応してトッププレート3の上面に形成した仕切り枠である。この仕切り枠は、トッププレート3の上面に1〜2mm程度盛り上がった土手状のものである。この仕切り枠80の目的は、視力の弱い使用者、視覚障害者等が、表示画面30の位置や輪郭を指先で感知できるようにしたものである。耐熱性の樹脂やゴム等、電気絶縁性の材料から形成されて、トッププレート3の上面に接着されている。
前記仕切り枠80の中の右側隅角部に、前記した第4のアイコン50と第5のアイコン70が表示されるため、使用者は表示画面30の右隅角部に指先をスムーズに置くことができる。このため、視力の弱い使用者、視覚障害者等であっても、音声ガイド装置31が、第4のアイコン50や第5のアイコン70に指先を誘導できる。例えば、音声ガイド装置31が「表示画面の中の右下隅に、案内用のキーが表示されているので、それに触れて下さい。その後。直ぐに鍋の位置を示すアイコンにタッチできるよう、音声で案内します」というような音声ガイドを行うために、この仕切り枠80は、指先を案内する(基準となる)出発点を示す重要な機能を果たす。
図1〜図9には図示していないが、前記第1〜第5のアイコンの他に、表示画面30には前記制御装置23に対して誘導加熱動作の開始を指令するスタートキー(第6のアイコン73)と、誘導加熱動作の停止を指令するストップキー(第7のアイコン)74が適宜タイミングで表示される。なお、スタートキー(第6のアイコン73)は、第8のアイコン75が表示画面30に現れた表示画面30に表示されるので、火力と時間の双方がインプットできた段階で、使用者は加熱調理開始の指令を制御装置23に与えることができる。
次に図9について説明する。図9は、図1の誘導加熱調理器CHの制御装置23の制御動作を示すフローチャート図である。
図9において、S1〜S21が、制御装置23の中核を構成するマイクロ・コンピュータの制御プログラムに基づく各動作ステップである。
以下、スタートS1から順に説明する。前記主電源スイッチ15の操作ボタン15Aを押すと、主電源スイッチ15が閉じられる(S2)。
ステップS2で主電源スイッチ15が閉じられたことが制御装置23で検知されると、表示画面を構成する液晶表示画面の電源回路等が駆動回路37によって駆動され、表示画面30が起動される。また被加熱物載置判定部11と、被加熱物Nの材質検知(判定)手段36も起動される。さらに音声ガイド装置31も起動され、使用者に対して、加熱調理に使用する被加熱物Nをトッププレート3の上に置くように案内する(S3)。
使用者が、1つの被加熱物N1、例えば底面が円形の金属製鍋をトッププレート3の上に置くと、被加熱物載置判定部11が、どの加熱コイル10の上に被加熱物Nが置かれたのかを調べる。前記したように、各加熱コイル10には、その中心部にセンサー12Aが配置されている(4つの隣接する加熱コイル10の中央部にも、さらに別のセンサー12Bがある)ため、被加熱物N1の真下の位置にある加熱コイル10に配置したセンサー12Aからの検知信号で、被加熱物載置判定部11が被加熱物N1の存在を検知する(S4)。なお、規定の大きさよりも小さな金属物、例えばスプーン等は、この段階では被加熱物Nと判別されない。
次に、被加熱物Nの存在が検知された場合、ステップS5に進み、被加熱物Nの載置位置と材質判定が行われる。非常に大きな鉄板が置かれたような場合(例えば、隣接する10個の加熱コイル10を覆うような面積の鉄板が置かれている場合)には、加熱に不適当な被加熱物Nと判定される。また全体や、底面の相当な面積を占める部分が、銅やアルミのような非磁性材料で形成されていると判定された被加熱物Nも不適当な被加熱物Nと判定され、エラー表示のステップ(S20)に進み、前記表示画面30では、その旨表示され、また音声ガイド装置31からも使用できない被加熱物Nであると報知する。
前記ステップS5の判定でOKになった場合、次に、被加熱物Nの載置位置を、表示画面30において模式的、イメージ的に示すため、被加熱物Nの概略的な載置位置を示すための第1のアイコン20Aが表示される(S7)。この第1のアイコン20が表示された状態は、例えば図4に示している(但し、1つの被加熱物Nだけを置いた状態では、右側の第1のアイコン20Bは表示されない)。
前記音声ガイド装置31は、第1のアイコン20にタッチして、被加熱物Nを選択する操作を要求する(S8)。1つの被加熱物Nを置いたとしても、使用者は直ぐに加熱調理を開始する意図があるかどうか制御装置23では不明であるため、このようなステップS8を設けている。例えば、使用者が誘導加熱調理をする意図で、1つの被加熱物Nを置いたが、その後、被加熱物Nに野菜や肉、スープ等の被調理物を入れたり、トッププレート3の上に置いてあった別の調理器具を移動されたりする作業をする等、色々な状況が考えられるので、調理条件を直ぐに設定するステップに行くのかどうか、使用者の意思を確認するためのステップである。
次に、制御装置23は、表示画面30の何れかの部位に使用者がタッチしたことを検知した場合(S9)、タッチ検知範囲39の配置した検知電極からの信号を分析し、タッチした位置の座標と、現在表示している第1のアイコン20の座標とが一致するかどうかを判定する(S10)。
次に、ステップS11では、実質的にタッチ位置と第1のアイコン20との位置に差異があるかどうかを判定する。ここでいう位置の判定では、第1のアイコン20とタッチ位置の、双方の位置に対応した座標値が完全に一致しなくとも、許容範囲(反応範囲)の座標を事前に設定してあるので、その範囲内かどうかの判定が行われる。従って指先FGの位置が、多少前後左右にずれても、タッチしたと判定される。
ステップS11の判定の結果、位置に差異はない、との判定になった場合は、次のステップS12に進む。
一方、2つの位置に差異がある、との判定結果であった場合は、ステップS19に進み、音声ガイド装置31は、タッチ位置が違っている(第1のアイコンから離れている)ことを音声で報知する。この場合、ステップS10では、タッチ位置と第1のアイコン20との位置にどれだけの差異があるかどうかを座標値で分かっているので、その座標値を一致させるように、直前にタッチした位置を基準にして、もっと右方向か左方向か、あるいは後方にあるか、等の情報も報知して良い。そしてステップS9に戻る。
なお、使用者が、初心者モードに設定しておらず、通常モードで使用開始したが、前記ステップS11で位置の差異があると判定された場合、強制的に初心者モードに切り替わり、ステップS9の段階で、前記第4のアイコン50を表示し、図6と図7に示したように、指先の位置を最初は第4のアイコンのある表示画面30の右前隅部、つまり仕切り枠80の角部分に指定し、そこから、音声ガイド装置31によって音声でガイドをしながら、第1のアイコン20の位置まで指先を案内するようにしても良い。
以上のようなステップを経て、ステップS11で、第1のアイコン20がタッチされたと判定した直後は、ステップS12に進み、図8に示すように、第2のアイコン60A〜60Fや第3のアイコン65〜67を選択できる表示内容に変化させる。
具体的には、次のステップ13で、第2のアイコン60A〜60Fや第3のアイコン65〜67によって、火力値を設定して加熱動作開始指令を与えると、被加熱物Nの載置位置にある特定の加熱コイル10だけにインバーター回路25から高周波電力が供給され、加熱動作が開始される(S14)。加熱停止動作が行われ、あるいはタイマー調理と呼ばれている設定時間が超過すると(S15)、前記インバーター回路25は停止する(S16)。なお、インバーター回路25によって誘導加熱している期間中、前記被加熱物Nの材質検知(判定)手段36は、加熱コイルの出力側電流検出も行い、また電源回路22側の入力電流検出も行い、常に目的とする加熱能力(火力)が発揮されるように、制御装置23へ検出結果を送信し続ける。そのため、制御装置23は、インバーター回路25の出力を目標範囲の中に制御して加熱駆動できる。
インバーター回路25の停止後、新たな被加熱物N(例えばN2)の載置があったかどうか再び前記被加熱物載置判定部11に問い合わせる。そして所定時間(例えば10分間)だけこのまま待機し、被加熱物載置判定部11からの被加熱物N(N2)の載置検知信号が来るのを待つ。
ステップS17で新しい被加熱物N(N2)が検知されていない、と判定され、被加熱物N(N2)の載置がなかった場合には、次のステップS18へ進む。そしてステップS18では、使用者が主電源スイッチ15をOFFにするか、あるいはそのまま一定時間(例えば30分)経過した段階、但し、トッププレート3の温度が安全な温度まで低下したことが、温度検出回路24によって検出された段階で、主電源スイッチ15は自動的にOFFされ、終了となる(S19)。
しかし、ステップS17で、新たな被加熱物N2の載置があった場合には、ステップS5に戻り、被加熱物N2の載置位置と材質判定が行われる。
(実施の形態1の総括)
以上の説明から明らかなように、実施の形態1に示した誘導加熱調理器CHは、第1の発明を実施している。
すなわち、実施の形態1における誘導加熱調理器CHは、
被加熱物Nを載置するトッププレート3を上面に有する本体部1と、
前記本体部の内部に収容された複数個の加熱コイル10と、
前記加熱コイル10に高周波電流を供給するインバーター回路25と、
前記加熱コイル10の直上に被加熱物が載置されているかどうかを判定する被加熱物載置判定部11と、
前記本体部1の上面に設けた入力操作部(上面操作部)5と、
前記本体部1に設けた主電源スイッチ15と、
前記入力操作部5の使用者へ音声で操作に関する情報を報知する音声ガイド装置31と、
前記入力操作部5、前記インバーター回路25及び前記音声ガイド装置31を制御する制御装置23と、を備え、
前記入力操作部5には、タッチ入力のための複数種類のアイコンが表示される表示画面30を有し、
前記制御装置23は、前記被加熱物載置判定部11が被加熱物Nの載置を判定した結果に基づいて、前記表示画面30の第1の表示エリア40に第1のアイコン20を表示させ、
前記音声ガイド装置31は、使用者が前記第1のアイコン20にタッチ操作するために参考となる情報を報知し、
前記制御装置23は、前記第1のアイコン20に使用者がタッチしたことを検知した場合、前記表示画面30において加熱調理の条件を選択する第2のアイコン60A〜60AFを表示させ、その後第2のアイコンに使用者がタッチしたことを検知することにより、前記第1のアイコン20に対応する被加熱物Nが加熱対象として選ばれ、加熱条件の入力が行えることを特徴とするものである。
従って、この実施の形態1の誘導加熱調理器によれば、入力操作部5の表示画面30に対応した位置にあるタッチ検知範囲39の所定位置に使用者がタッチした場合、使用者が所望の第1のアイコン20を選択できるが、仮にそのタッチした位置がアイコン20の位置と一致していない場合には、位置のズレが検知されて、音声ガイド装置31によって、第1のアイコン20の位置を示す情報を報知させるから、表示画面30の載置状況表示エリア(第1の表示エリア)40に表示された第1のアイコン20を、使用者が上面操作部5において容易に選定でき、操作性を向上させることができる。
また、以上の説明から明らかなように、実施の形態1に示した誘導加熱調理器CHは、第2の発明を実施している。
すなわち、実施の形態1における誘導加熱調理器CHは、
被加熱物Nを載置するトッププレート3を上面に有する本体部1と、
前記本体部1の内部に収容された複数個の加熱コイル10と、
前記加熱コイル10に高周波電流を供給するインバーター回路25と、
前記加熱コイル10の直上に被加熱物が載置されているかどうかを判定する被加熱物載置判定部11と、
前記本体部の上面に設けた入力操作部5と、
前記本体部1に設けた主電源スイッチ15と、
前記入力操作部5の使用者へ音声で操作に関する情報を報知する音声ガイド装置31と、
前記入力操作部5、前記インバーター回路25及び前記音声ガイド装置31を制御する制御装置23と、を備え、
前記加熱コイル10は、互いに隣接するように規則正しく配置されており、かつ同一の外径寸法を有したものであり、
前記入力操作部5には、タッチ入力のための複数種類のアイコン20、60が表示される表示画面30を有し、
前記制御装置23は、前記被加熱物載置判定部11が、互いに別々の位置にあって少なくとも隣接する2つの加熱コイル10の上に第1の被加熱物N1と第2の被加熱物N2がそれぞれ載置されている状況と判定した結果に基づいて、前記表示画面30の表示エリア(第1の表示エリア40)内の2カ所に第1のアイコン20A、20Bを同時に表示させ、
前記音声ガイド装置31は、使用者が前記第1のアイコン20A、20Bにタッチ操作するために参考となる情報を報知し、
前記制御装置23は、前記2カ所の第1のアイコン20A、20Bの内、第1の被加熱物N1用の第1のアイコンに使用者がタッチしたことを検知した段階で、前記表示画面30において第1の被加熱物N1による加熱調理の条件を選択する第2のアイコン60を表示させ、その後第2のアイコン60に使用者がタッチしたことを検知することにより、前記第1のアイコンに対応する第1の被加熱物N1が加熱対象として選ばれ、加熱条件の入力が行え、
さらに前記制御装置23は、第1の被加熱物N1による加熱調理の条件を選択する第2のアイコン60を表示させている期間中は、第2の被加熱物N2による加熱調理の条件を選択する第2のアイコン60を表示させないことを特徴とするものである。
従って、この実施の形態1の誘導加熱調理器によれば、第1の被加熱物N1を選ぶため第1のアイコン20Aに対応した表示画面30の所定位置を使用者がタッチした場合、その触れた位置と第1のアイコン20Aの位置とが仮に一致していない場合には、音声ガイド装置31によって、第1のアイコン20Aの位置を示す情報を前記音声ガイド装置31によって報知させるから、載置状況表示エリア(第1の表示エリア40)に表示された第1のアイコン20Aを、使用者がタッチして容易に選定でき、操作性を向上させることができる。また同時に2か所以上に被加熱物を選定するためのアイコン20A、20Bが表示された場合であっても、第1のアイコン20A、20Bの選択によって第1の被加熱物N1について加熱調理の条件を選択する第2のアイコン60を表示させている期間中は、第2の被加熱物N2による加熱調理の条件を選択する第2のアイコン60を表示させないので、第1の被加熱物N1の加熱調理条件の設定に、表示画面30の表示エリアを有効に利用でき、2つの被加熱物N1、N2の加熱調理条件の設定場面において使用者に混乱を招くことがない。このため、操作方法が煩雑になることを防ぐことができ、わかりやすい操作を実現することができる。
(実施の形態1の細部の意義)
実施形態1の具体的な構成により、以下述べるような副次的効果も期待できる。
(1):制御装置23は、制御動作を行うマイクロ・コンピュータを備え、使用者によって主電源スイッチ15が投入された段階で前記マイクロ・コンピュータの制御プログラムを起動し、被加熱物載置判定部11を起動して、被加熱物Nの載置状況を前記表示画面30において第1のアイコン20で表示させ、前記アイコン20の表示後に、前記音声ガイド装置31によって前記第1のアイコン20にタッチ操作するために参考となる情報(例えば、タッチした位置から見て、第1のアイコン20のある方向)を報知するから、使用者は仮に最初のタッチ位置を間違えても、音声ガイド装置31によって音声でガイドされるので、安心感が増し、また操作性を向上させることができる。
(2):前記制御装置23は、前記第1のアイコン20に使用者がタッチしたことを検知した段階で、前記表示画面30において当該第1のアイコン20の表示を消し、加熱調理時の火力レベルをタッチ操作で選択できる複数個の火力キー(60A〜60F:火力用アイコン)を第2のアイコンとして表示させているので、第1のアイコン20にタッチした以後、不要になった当該アイコン20を消して表示画面の表示エリアを確保し、重要な調理条件である火力設定に利用できる。このため、表示画面の表示がシンプルになり、使用者の操作性を向上させることが期待できる。
(3):前記制御装置23は、前記第1のアイコン20に使用者がタッチしたことを検知した段階で、前記表示画面30において当該第1のアイコン20の表示を消し、加熱調理時の加熱時間がタッチ操作で選択できる複数個の時間設定キーを第2のアイコンとして表示させることができる。このため、第1のアイコン20にタッチした以後、不要になった当該アイコン20を消して表示画面の表示エリアを確保し、重要な調理条件である加熱調理時間の設定に利用できる。このため、表示画面の表示がシンプルになり、使用者の操作性を向上させることが期待できる。
(4):被加熱物Nの載置状況を前記表示画面30において第1のアイコン20で表示させた後、前記音声ガイド装置31は、前記表示画面30の特定位置(第4のアイコン50)から前記第1のアイコン20の表示位置まで指先を誘導する情報を報知することができる構成である。このため、誘導加熱調理器の使用に不慣れな使用者や、視力障害があって、第1のアイコン20が明確に視認できない使用者等であっても、第1のアイコン20の表示位置まで指先を誘導し、使用者の安心感、操作性を向上させることが期待できる。
(5):前記制御装置23は、前記表示画面30において第1のアイコン20を表示させた段階で、第1のアイコン20にタッチすることを勧める情報又は操作上の注意事項を示す情報の少なくとも何れか1つを、ガイドエリア45にて文字等で表示させる。このため、誘導加熱調理器の使用に不慣れな使用者や、聴力障害があって、第1のアイコン20の意味や操作ステップが明確に理解できない使用者等であっても、第1のアイコン20が表示されたときに、使用者のタッチ操作を促し、使用者の安心感、操作性を向上させることが期待できる。
(6):使用者の選択操作によって前記音声ガイド装置31の動作モードを、通常モードと初心者モードの中から何れかのモードを選択する手段を備え、前記音声ガイド装置31は、初心者モードの場合、使用者が前記第1のアイコン20にタッチ操作するために参考となる情報を報知するので、誘導加熱調理器の使用に不慣れな初心者であっても、第1のアイコン20が表示されたときに、使用者のタッチ操作を支援し、使用者の安心感、操作性を向上させることが期待できる。
なお、実施の形態1では、表示画面30においても、視覚情報として図6に示した誘導マーク53を表示するので、使用者の安心感、操作性を更に向上させることが期待できる。
(7):前記表示画面30は、前記加熱コイル10による誘導加熱領域8の前端よりも手前側に配置されており、前記表示画面30において、前記第1のアイコン20は、前記ガイドエリア45の表示位置よりも常に手前側に表示される構成である。このため、使用者がタッチする第1のアイコン20の位置は、加熱領域8の前方端から、前記ガイドエリア45だけ更に手前になり、誘導加熱領域(加熱エリア)8から遠ざかる。これにより、使用者が高温の表示画面に触れることを回避でき、安全性を向上させることが期待できる。
また、第1のアイコンだけではなく、第2のアイコンも同様に前記ガイドエリア45の手前の位置に表示しているので、更に安全性を向上させることが期待できる。
(8):前記表示画面30には、第4のアイコンであるヘルプモード・キー50が表示され、当該ヘルプモード・キーにタッチした場合、第1のアイコン20をタッチする段階の使用者に対して、加熱対象の被加熱物を選択する操作を支援する情報が、前記音声ガイド装置31から報知されるので、誘導加熱調理器の使用に不慣れな初心者であっても、第1のアイコン20が表示されたときに、使用者のタッチ操作を支援し、使用者の安心感、操作性を向上させることが期待できる。
(9):前記表示画面30には、第5のアイコンであるインフォーメーション・キー70が表示され、当該インフォーメーション・キーにタッチした場合、第2のアイコンをタッチする段階の使用者に対して、加熱コイル10の駆動パターンを選択できる調理モード毎の加熱コイル10の駆動パターン、消費電力量を節約する加熱調理の条件設定方法、火力を設定する場合の注意点及び加熱調理中の安全上の注意点、の少なくとも何れか1つに関する情報が、前記音声ガイド装置31から報知されるようにしてある。このため、誘導加熱調理器の使用に不慣れな初心者であっても、第2のアイコン20が表示されたときに、使用者の調理条件設定操作を支援し、使用者の安心感、操作性を向上させることが期待できる。
実施の形態2.
図10〜図13は、本発明の実施の形態2に係る(組み込み式の)誘導加熱調理器を示すものである。図10は、誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図である。図11は、図10の誘導加熱調理器の表示画面とその周辺部を示す平面図1である。図12は、図10の誘導加熱調理器の表示画面とその周辺部を示す平面図2である。図13は、図10の誘導加熱調理器の制御装置の制御動作を示すフローチャート図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分は同一符号を付け、重複した説明は省略する。
図10において、30は表示画面、50は第4のアイコン、65〜67は、調理モードのアイコン(第3のアイコン)、74は、誘導加熱動作の停止を指令するストップキー(第7のアイコン)である。
図10において、61は、火力の調整アイコン(第2のアイコン)、62も火力の調整アイコン(第2のアイコン)であり、65〜67は、調理モードのアイコン(第3のアイコン)である。
図10は、煮込みモードのアイコン65を選択した場合の表示画面30を示しており、調理メニューの表示部82には「煮込みモード・動作情報」と表示される。表示画面30は、現在の「煮込みモード」の火力と現在加熱コイル10が加熱駆動されている状態かどうかが、文字、数字によって表示されることが特徴である。具体的には、火力表示エリア87において、「煮込み火力3」と表示されている。煮込み火力3は約400Wである。加熱が停止しているときは、表示情報71は、「休止中」と表示される。図10は加熱中であるから、「加熱中」と白抜き文字で表示されている状態である。個々の加熱コイル10の駆動条件を示す表示部83には、前記煮込みモードの火力と通電時間が表示される。
通電時間は、制御装置23でカウントダウンされ、時間経過とともに40秒→39秒・・・30秒→29秒→・・・→0秒と変化する。通電する時間と火力は、図10に示すように、横長の表示枠84A〜84Hの形式で、一覧状態で表示される。
前記表示枠84A〜84Hは、その1つ1つが、加熱コイル10の通電量(火力)と、通電時間等の情報を示すものである。
そして誘導加熱動作を開始すると、表示枠84A→84B→84C→84D→84E→84F→84G→84Hの順に、通電している個々の加熱コイル10が、どの位置の加熱コイル10であるのかが、強調されるように表示される。つまり、高周波電力が印加された1つの加熱コイル10を示す1つの枠部分(表示枠)84Aは、他の表示枠84B〜84Hに比較して判別しやすいように、目立つよう表示される。
図10では最も上の表示枠84Aの通電動作は、その左側に加熱コイル10を模式的に示す図形85でも表示される。つまり、表示枠84A〜84Hと、加熱コイル10の模式図形85とは、対応しており、模式図形85の網掛け部分は1つの加熱コイル10が通電されていることを示しており、その加熱コイル10は、表示枠84Aに表示されている通り、火力値(400W)で所定時間(40秒間)だけ駆動されていることが分かる。なお、86は被加熱物N(底面)を模式的に示した図形部分である。
88は、誘導加熱調理メニューを選択するアイコン、89は、この表示画面30の前の表示状態に戻す場合にタッチする画面戻し用のアイコンである。
この実施の形態2によれば、加熱コイル10の具体的な通電パターンを使用者が容易にイメージし易い。通電される加熱コイル10が変わるごとに、図10のように順次表示の形態は変化していくからである。これにより使用者には加熱コイル10の通電パターンを容易に理解でき、安心感が増大する。
次に図11について説明する。前記表示画面30は、前記加熱コイル10による誘導加熱領域8の前端よりも手前側に配置されている(この点は、実施の形態1と同じである)。しかし、この実施の形態2では、前記表示画面30の背後側に、使用者がタッチしたことを静電容量の変化から検知する電極90を設け、前記制御装置23は、前記第1のアイコン20の選択場面において前記電極90に使用者がタッチしたことを検知した場合、前記音声ガイド装置31により警報を発することが、特徴の1つである。なお、被加熱物Nが逆に手前側へ過剰に置かれている場合も、その被加熱物Nの過剰接近を、電極90が検知できるから、被加熱物Nが表示画面30の後縁に接近したり、あるいは表示画面30の上に底面が覆い被さったりしたような異常な載置を制御装置23で検知して警報を出すことができる。
図11に示しているように、前記電極90は、3本がトッププレート3の表面や下面に蒸着や印刷等で形成されている。すなわち、電極90は、加熱領域8に近い側となる前記表示画面30の背後側に配置した電極90B、表示画面30の右側縁に沿って配置した電極90R、表示画面30の左側縁に沿って配置した電極90L、の合計3本から構成されている。なお、このような電極による使用者の手指の接触検知は既に公知である。
図11において、91は、離れた位置にある加熱コイル10の上に、同時に2つの被加熱物Nが置かれたことを、被加熱物載置判定部11が検知し、それら2つの被加熱物Nの位置がイメージ的に分かるように表示画面30に2つの第1のアイコン20A、20Bで表示した状態を示している。
図11において、91は、位置案内キーであり、表示画面30の手前の縁に沿って、合計11個が一直線上に並べて表示される。このキーは第13のアイコンである。
この位置案内キーは、左右中心部の案内キー91Cを挟んで、その両側に5つずつ配置され、中心から左端の案内キーは、91Lの符号で示す。また中心から左端の案内キーは、91Rの符号で示す。
図11の状態において、使用者が左側の第1のアイコン20Aにタッチした場合は、図12の表示画面30に切り替わる。しかし、使用者が左側の第1のアイコン20Aと右側の第1のアイコン20Bの何れも選択できない(タッチ操作できない)状態であることが、制御装置23で判定された場合に備え、最初から前記案内キー91を第1のアイコン20の表示と同期して表示する。なお、被加熱物載置判定部11が2つの被加熱物N1、N2を検知し、前記音声ガイド装置31によって、使用する被加熱物N1を、第1のアイコン20Aにタッチして選択するように促してから1分又は数分経過した場合に、制御装置23は、使用者が左側の第1のアイコン20Aと右側の第1のアイコン20Bの何れも選択できない、と推定処理している。
図11の状態において、使用者が2つの被加熱物N1、N2の内、左側の被加熱物N1を使用したいと考えた場合、前記案内キー91の何れか1つにタッチすると、前記音声ガイド装置31は、1つの被加熱物N1は、左4の案内キーの後方にあり、またもう1つの被加熱物N2は、右4の案内キーの後方にあることを音声で報知する。
そこで使用者は、左4の案内キー91と思われる案内キーにタッチすると、そのタッチした案内キー91が、所望の「左4」の案内キーであった場合は、前記音声ガイド装置31は、「タッチした案内キーの真っ直ぐ後ろに左側の鍋を選ぶための目的のアイコンがあります」と音声で案内する。しかし、間違って「左2」の案内キー91にタッチしてしまった場合は、「タッチした案内キーは、左2のキーです。左4のキーはもっと左側の位置にあります」というように音声で案内する。このような案内キー91は、視力が十分ある使用者には不要であり、直接第1のアイコン20Aに1回のタッチで到達するが、視覚障害者等には、正しく被加熱物Nを選ぶために有益に機能することが期待できる。
次に図12について説明する。前記案内キー91にタッチしたかどうかに関係なく、図11の状態で、使用者が左側の第1のアイコン20Aにタッチした場合、表示画面30は図12のように変化する。
この図12は、加熱調理条件の内、火力を設定するための表示画面30を示している。92は、火力設定を促す案内情報の表示エリアである。60A〜60Kは、実施の形態1で説明した火力用アイコン(第2のアイコン)60A〜60Fと同様な、火力用アイコンである。最小火力のアイコン60Aでは、150Wを設定でき、最大火力のアイコン60Kでは、3000Wの火力を設定できる。つまり、前記案内キー91の機能が制御装置23によって切り替えられ、案内キー91が火力用アイコン(第2のアイコン)に変化する。
次に図13について説明する。図13は、実施の形態1における図9と同様に誘導加熱調理器CHの制御装置23の制御動作を示すフローチャート図である。
図13において、ステップS21は、図9のステップS21とは無関係であり、図9のフローチャート図に示した動作ステップとは何ら連続していない。
図13において、S21〜S32、実施の形態1の図9における動作ステップS1〜S12に対応するものである。またS40は、図9のステップS20と対応する。更にS41は、図9のS21と対応したステップであるので、図13においては、ステップS33以降を説明する。
図13において、S33は、加熱調理条件が全て設定されたかどうかを判断するステップであり、これは表示画面30において、例えば「以上で調理条件の入力は完了ですか?」というような確認表示を行い、これを見て使用者が表示画面30に表示されたスタートキー(第6のアイコン73)をタッチしたかどうかで判定される。当該スタートキー73をタッチした場合、ステップS33は、「YES」となり、次のステップS34に進む。
一方、使用者がスタートキー(第6のアイコン73)をタッチしない場合は、ステップ33の判定が繰り返し行われる(但し、例えば30分経過すると、自動的にリセットされ、ステップS24まで戻る。
図13において、S34は、第2のアイコン60A〜60K等で、火力値の設定が完了して、使用者が加熱動作開始指令を与えると、被加熱物Nの載置位置にある特定の加熱コイル10だけにインバーター回路25から高周波電力が供給され、加熱動作が開始される。
加熱停止動作が行われ、あるいはタイマー調理と呼ばれている設定時間が超過すると(S35)、前記インバーター回路25は停止する(S36)。なお、インバーター回路25によって誘導加熱している期間中、前記被加熱物Nの材質検知(判定)手段36は、加熱コイルの出力側電流検出も行い、また電源回路22側の入力電流検出も行い、常に目的とする加熱能力(火力)が発揮されるように、制御装置23へ検出結果を送信し続ける。そのため、制御装置23は、インバーター回路25の出力を目標範囲の中に制御して加熱駆動できる。
インバーター回路25の停止後、ステップS38では、使用者が主電源スイッチ15をOFFにするか、あるいはそのまま一定時間(例えば30分)経過した段階、但し、トッププレート3の温度が安全な温度まで低下したことが、温度検出回路24によって検出された段階で、主電源スイッチ15は自動的にOFFされ、終了となる(S39)。
この実施の形態2は、ステップS42とS43に特徴がある。
すなわち、ステップS34では、第2のアイコン60A〜60K等で、火力値の設定が完了して、使用者が加熱動作開始指令を与えるかどうかを判定するが、この段階で、使用者が「保留処理」を選択できる。
前記ステップS34において、例えば「以上で調理条件の入力は完了ですか? 調理開始する場合はスタートキーを押して下さい。一時保留する場合は保留キーを押して下さい。保留して別の鍋の調理条件も設定できます」というような確認表示を行い、これを見て使用者が表示画面30に表示された保留キー(図示せず)(第14のアイコン)をタッチした場合は、ステップS34は「No」となり、保留処理のステップS42に進む。
前記ステップS34で保留処理を選択した場合、使用者が設定した火力等の調理条件は、選択した調理モードと対になって、制御装置23の記憶装置23Rに一時記憶される。そして使用者が、保留解除という指令を入力操作部5から制御装置23に与えた場合、その火力等の調理条件は、選択した調理モードの情報と一括して記憶装置23Rから読みだされて、制御装置23の調理動作に使用される。但し、加熱動作の開始前に、被加熱物載置判定部11で被加熱物N1の載置位置を判定(ステップS24)し、保留処理前の位置と比較した結果、被加熱物N1の移動が検知された場合には、そのままでは加熱調理開始できず、ステップS25に戻って再び各ステップを実行することになる。
前記ステップS34で保留処理を選択した場合、ステップS42からステップS43へ進んだ段階で、新しい被加熱物N2が検知されていないかどうかの判定が実行される。例えば、ステップS24の段階で、図11に示したように離れた位置に2つ以上の被加熱物N1、N2の載置が検知された場合、このステップ43の段階で、再び被加熱物載置判定部11によって被加熱物N1、N2の載置位置が判定される。
このステップ43においては、既にステップS31の段階で、第1のアイコン20Aで選定された(右側の)被加熱物N1は、判定結果から除外される。その結果、ステップS43の段階で、依然として(右側にも)別の被加熱物N2がある場合には、その被加熱物N2について、ステップ25以降の処理が行われる。
これにより、1つの被加熱物N1についての調理条件設定を優先させるということを使用者が選定した場合(保留処理を選択しない場合)は、それまでに調理条件の設定作業を進めて来た第1の被加熱物N1について調理開始の工程に進むことができる。ステップS42で保留処理を選択しても、次のステップS43において、他の被加熱物N2が検知されない場合、ステップS44に進み、そのまま一定時間(例えば30分)経過した段階で、次のステップS38に進み、使用者が主電源スイッチ15をOFFにするか、あるいはそのまま一定時間(例えば30分)経過した段階で主電源スイッチ15は自動的にOFFされ、終了となる(S39)。但し、トッププレート3の温度が安全な温度まで低下したことが、温度検出回路24によって検出されない限り、主電源スイッチ15は自動的にOFFされない(本体部1の内部冷却用の電動送風機を運転し続けるため)。
以上の説明から明らかなように、この実施の形態2においても、実施の形態1における効果と同様な効果が期待できる。更にこの実施の形態2によれば、複数の被加熱物Nが同時にトッププレート3の上に置かれた場合でも、1つの被加熱物Nの調理条件を優先させ、その調理条件設定が終わると、次の被加熱物Nの調理条件設定操作に円滑に、使用者に混乱を招かずに操作を進めることができるという効果が期待できる。
実施の形態3.
図14〜図15は、本発明の実施の形態3に係る(組み込み式の)誘導加熱調理器を示すものである。図14は、誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図である。図15は、図14の誘導加熱調理器の制御装置の制御動作を示すフローチャート図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分は同一符号を付け、重複した説明は省略する。
図14において、5は本体部1に設けた入力操作部、10は加熱コイルである。この図14においては、最初に底面の形状が円形である第1の被加熱物N1がトッププレート3の左側端部に近い位置に置かれ、その後、その直ぐ右側位置に楕円形の第2の被加熱物N2が置かれた場合を示している。なお、本体部1の内部には、全ての加熱コイル10の周囲を囲むように、可視光を導く細い棒状又は薄板状の導光体100と、その導光体に光を導入する発光ダイオード等の光源101とが内蔵されている。そして加熱コイル10の1つずつを、その周囲にある導光体100からトッププレート3側へ光を放射させることで、各加熱コイル10の位置がトッププレート3の上から視認できる構成になっている。なお、このような導光体100と、光源101によって使用者に各加熱コイル10の加熱領域を知らせることは、例えば日本特許公開2014−116088号公報によって知られている。
図14において、各加熱コイル10の外径寸法は10cm、第1の被加熱物N1の底面直径が24cm、第2の被加熱物N1の底面の長径が約40cm、短径が約25cmであり、加熱コイル10相互間の間隙は、数mm程度であると仮定して以下説明する。
図14に図示したように、第1の被加熱物N1がトッププレート3の上に置かれた場合、その第1の被加熱物N1の下方には、4つの加熱コイル10が存在することになる。一方、第2の被加熱物N1がトッププレート3の上に置かれた場合、その第2の被加熱物N1の下方には、6つの加熱コイル10が存在することになる。ところが、第1、第2の被加熱物N1、N2が上記のように隣接した状態で置かれると、一方の被加熱物N1の誘導加熱時の磁束が、隣の別の被加熱物N2に悪影響を与え、制御装置23がインバーター回路25を介して正確な火力制御をできない懸念がある等、弊害が想定される。
またこのようなマルチコイル方式では、被加熱物Nをトッププレート3の上のどの位置に置いても良いというメリットがあるが、ある大きさ以上の被加熱物N1、N2が上記のように隣接した状態で置かれた場合の弊害を除去する必要がある。
そこで、この実施の形態3においては、2つの被加熱物N1とN2が、少なくとも1つの加熱コイル10の外径(10cm)程度の間隔を保つように使用者へ報知することが特徴である。
具体的には、図14に示しているように、第1の被加熱物N1がトッププレート3の上に置かれたあと、その第1の被加熱物N1の右隣に、大形の第2の被加熱物N2が置かれた場合、この第1、第2の被加熱物N1、N2の位置関係を、被加熱物載置判定部11が判定し、2つの被加熱物N1、N2の間隔Wが、大体1つの加熱コイル10の分だけ離れるように音声で報知し、また前記した導光体100の光によって知らせる。そして、図14の細い鎖線で示した第2の被加熱物N2の位置を、1つの加熱コイル10分だけ(図14の間隙寸法Wに近い寸法だけ)右側へ移動させて、太い鎖線で示した第2の被加熱物N2の位置とする。
次に図15について説明する。図15において、S51〜S58が、制御装置23の中核を構成するマイクロ・コンピュータの制御プログラムに基づく各動作ステップであり、被加熱物Nの位置検知と位置補正勧告に関する部分である。
以下、スタートS51から順に説明する。前記主電源スイッチ15の操作ボタン15Aを押すと、主電源スイッチ15が閉じられる(S52)。
ステップS52で主電源スイッチ15が閉じられたことが制御装置23で検知されると、表示画面を構成する液晶表示画面の電源回路等が駆動回路37によって駆動され、表示画面30が起動される。また被加熱物載置判定部11と、被加熱物Nの材質検知(判定)手段36も起動される。さらに音声ガイド装置31も起動され、使用者に対して、加熱調理に使用する被加熱物Nをトッププレート3の上に置くように案内する(S53)。
使用者が、上記した第1の被加熱物N1をトッププレート3の上に置いて調理している期間中、上記した第2の被加熱物N2をその第1の被加熱物N1の近い位置に置くと、被加熱物載置判定部11が、どの加熱コイル10の上に第2の被加熱物Nが置かれたのかを調べる。前記したように、各加熱コイル10には、その中心部にセンサー12Aが配置されているため、第2の被加熱物N2の真下の位置にある加熱コイル10に配置したセンサー12Aからの検知信号で、被加熱物載置判定部11が第2の被加熱物N2の存在を検知する(S53)。なお、規定の大きさよりも小さな金属物、例えばスプーン等は、この段階では被加熱物Nと判別されない。
次に、第2の被加熱物N2の存在が検知された場合、ステップS54に進み、被加熱物Nの数が再度確認される。被加熱物Nの総数が3個未満であった場合は、ステップ55に進む。3個や4個であった場合は、エラー表示処理S60に進み、音声ガイド装置31からは、同時に3個以上は使用できないと報知する。
次に、ステップS55では、第2の被加熱物N2に対応する加熱コイル10の数を判定する。そして4個以上と判定された場合(このケースの場合では、6個と判定する)は、第1の被加熱物N1と同等かそれ以上の大きさの被加熱物N2であると判定する。
次に、ステップS56では、第1の被加熱物N1と第2の被加熱物N2の載置位置の判定情報から、隣り合った加熱コイル10の上に第2の被加熱物N2が置かれていないかどうかの判定が行われる。
ここで、隣接する2つの加熱コイルの上に第1の被加熱物N1と第2の被加熱物N2が置かれていることが判明した場合、その両者の間隔は所定値未満と推定する(S57)。
そして2つの被加熱物N1、N2の間隔が狭いと判定された場合、ステップS58では、第1の被加熱物N1と第2の被加熱物N2の下方にある加熱コイル10が隣接しないように、第2の被加熱物N2を(第1の被加熱物N1から遠ざかる方向に)1個の加熱コイル10の分(約10cm)だけ、最低限移動させるように使用者に勧告する(S58)。
ここで、使用者が加熱コイル1つ分だけ移動させることを確実に誘導するため、前記した導光体の光によって、1つの加熱コイル10の直径の分だけ隣の方向にシフトして加熱領域を光らせる。そして、図14の細い鎖線で示した第2の被加熱物N2の位置を、1つの加熱コイル10分だけ右側へ移動させて、太い鎖線で示した第2の被加熱物N2の位置とする。なお、使用者の注意を喚起するため、前記した導光体100の光は、点滅状態にするか、又は通常の加熱調理時とは異なった光を発するようにする。そして使用者が第2の被加熱物N2を置き直した場合、その新たな位置で、再度上記ステップS53以降が実施される。
こうしてステップ67で、所定間隔未満となっていないとの判定を得た場合、通常処理モードに移る。なお、通常処理モードとは、実施の形態1の図9で説明したような処理をいう。具体的には、図15のステップS56とS57から、図9に示すステップS5に進む(但し、材質判定だけを行う)。
以上の説明から明らかなように、この実施の形態3の誘導加熱調理器は、
2つの被加熱物N1、N2を載置するトッププレート3を上面に有する本体部1と、
前記本体部1の内部に収容された複数個の加熱コイル10と、
前記加熱コイル10に高周波電流を供給するインバーター回路25と、
前記加熱コイル10の直上に2つの被加熱物N1、N2が載置されているかどうかを判定し、当該被加熱物N1、N2の下方に位置する前記加熱コイル10を特定する被加熱物載置判定部11と、
前記本体部1の上面に設けた入力操作部5と、
前記本体部1に設けた主電源スイッチ15と、
前記入力操作部5の使用者へ音声で操作に関する情報を報知する音声ガイド装置31と、
前記入力操作部5、前記インバーター回路25及び前記音声ガイド装置31を制御する制御装置23と、を備え、
前記入力操作部5には、タッチ入力のための複数種類のアイコンが表示される表示画面30を有し、
前記制御装置23は、前記被加熱物載置判定部が被加熱物N1、N2の載置を判定した結果に基づいて、前記表示画面30の表示エリアに第1のアイコン20を表示させ、
前記音声ガイド装置31は、使用者が前記第1のアイコン20にタッチ操作するために参考となる情報を報知し、
さらに、前記制御装置23は、前記第1、第2の被加熱物N1、N2の設置位置が接近している場合には、前記音声ガイド装置31によって、適正な設置位置となるように音声で案内する構成である。
このため、この誘導加熱調理器CHによれば、実施の形態1における効果と同様な効果が期待できる。更にこの実施の形態3によれば、複数の被加熱物Nが異常に接近してトッププレート3の上に置かれた場合には、その1つの被加熱物Nの位置を見直して、置き直す(位置を修正するように)音声ガイド装置31で報知し、また導光体100の光によって、適正な位置となるように、加熱領域を光らせるから、マルチコイル方式の利点を損なわずに誘導加熱することができる。
実施の形態4.
図16〜図18は、本発明の実施の形態4に係る(組み込み式の)誘導加熱調理器を示すものである。図16は、誘導加熱調理器の平面図である。図17は、図16の誘導加熱調理器の制御装置の制御動作を示すフローチャート図である。図18は、図16の誘導加熱調理器の表示画面の動作過程を示す平面図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分は同一符号を付け、重複した説明は省略する。
図16に示す誘導加熱調理器CHは、電力会社等の外部機関から各家庭に設置された電力指令装置(図示せず)経由で、消費電力の削減指令信号を無線又は有線により受け、その削減指令信号に対応して、加熱調理動作中に機器全体の消費電力を削減する機能を有している。例えば、上限の消費電力が2000Wで加熱調理中、上限値を1500Wにするように、削減指令信号を受けた場合、加熱源の電力を制御し、使用者が操作しなくとも強制的(自動的)に削減動作するものである。なお、そのような総消費電力を削減できる誘導加熱調理器の期待が高まっており、例えば日本特許公開2014−120430号公報や、日本特許公開2011−55622号公報には、そのような消費電力削減可能な誘導加熱調理器が提案されている。
ところで、上記先行技術文献(本特許公開2014−120430号公報や、日本特許公開2011−55622号公報)に示されたものは、トッププレート上に加熱口が1つ又は複数個配置された形式の誘導加熱調理器を前提にしたものである。
以下、具体的に説明する。図16において、誘導加熱調理器CHは、本体部2の上面に、被加熱物N(N1、N2・・・)を載せるトッププレート3と、そのトッププレート3の手前に横長の入力操作部(上面操作部)5、とをそれぞれ備えている。
前記トッププレート3の上に設定されている横長長方形の加熱エリア8は、消費電力の削減指令信号を受けても非加熱エリアに変更されない第1の加熱エリア8Pと、消費電力の削減指令信号を受けた場合に非加熱エリアに変更される第2の加熱エリア8N、との2つの部分から構成されている。
前記入力操作部5には、横長の表示画面30と、主電源スイッチ15の操作ボタン15Aが配置されている。102は、省エネモード設定スイッチ(図示せず)の操作ボタンである。
前記省エネモード設定スイッチ(図示せず)は、操作ボタン102を使用者が押した場合、誘導加熱調理器CHの最大定格電力(6000W)を、それよりも低い一定値、例えば5000Wに制限するものである。この省エネモード設定スイッチによって、制御装置23は、被加熱物Nの大きさや数、あるいは加熱調理時に通電される加熱コイル10の個数に関係なく、上記したように誘導加熱調理器CHの総消費電力が5000W以下になるように、主にインバーター回路25を制御する。
また、前記省エネモード設定スイッチの操作ボタン102を使用者が押した場合、前記加熱エリア8は、第1の加熱エリア8Pだけに制限され、仮に第2の加熱エリア8Nに被加熱物Nを置いても誘導加熱できない。
図16において、103は、実施の形態3で示したような導光体100と光源101によって、トッププレート3をその下方から光で照らし、トッププレート3の表面に、四角の枠形状を光で浮かび上がらせた載置位置案内マークである。この案内マーク103は、省エネモード設定スイッチの操作ボタン102を押さず、通常運転モードの場合には、主電源スイッチ15をONすると、第1の加熱エリア8Pと、第2の加熱エリア8Nを囲むような枠状に現れるが、省エネモードに設定した場合、及び誘導加熱調理器CHが消費電力の削減指令信号を受けて加熱エリア8を制限する場合には、第1の加熱エリアだけを強調するように光で案内する。
次に図17について説明する。図17において、S71〜S79が、制御装置23の中核を構成するマイクロ・コンピュータの制御プログラムに基づく各動作ステップであり、被加熱物Nの加熱エリア8を制限し、またその制限結果を報知する動作に関する部分である。
以下、スタートS71から順に説明する。前記主電源スイッチ15の操作ボタン15Aが押されて誘導加熱調理動作を実行中に、制御装置23は消費電力の削減指令信号を受ける(S72)と、総電力削減対応処理を開始し、第2の加熱エリア8Nで誘導加熱調理を行っているかどうかを判定する(S73)。なお、制御装置23は、被加熱物載置判定部11の検知情報によって被加熱物Nの存在と、対応する加熱コイル10を把握し、必要な加熱コイル10だけに高周波電流を供給しているので、第2の加熱エリア8Nで誘導加熱調理を行っているかどうかは容易に判定できる。
第2の加熱エリア8Nで誘導加熱調理を行っていない場合(第2の加熱エリア8Nには、被加熱物Nが置いてあるが、それは既に加熱動作終了済みであるか、あるいは加熱動作指令を与えていないものである場合を含む)、ステップS74に進む。
ステップS74においては、制御装置23は、前記省エネモード設定スイッチをONした状態と同様に、前記加熱エリア8(8N、8P)を、第1の加熱エリア8Pだけに制限する。そして表示画面30において、省エネモードに設定したことを表示させる。さらに音声ガイド装置31によって、省エネモードに設定したため、第2の加熱エリア8Nにおいては被加熱物Nを置いても誘導加熱できないことを音声で報知する(S75)。
またこのステップS75においては、制御装置23は、第1の加熱エリア8Pと、第2の加熱エリア8Nを囲むような枠状に表示していた載置位置案内マーク103の範囲を狭め、第1の加熱エリア8Pだけを囲むように、関係する光源101だけを点灯させる。
一方、ステップS73において判定した結果、第2の加熱エリア8Nで誘導加熱調理を行っていると判定された場合、ステップ76に進み、総電力削減設定処理を行うことを応答信号として外部(電力指令装置)へ発信する。そして誘導加熱調理器CHの最大定格電力(6000W)を、それよりも低い一定値、例えば5000Wに制限するために、制限動作の基準となる内部の電力上限値を5000Wに変更する。
次のステップS77において、制御装置23は、誘導加熱動作が終了したかどうかをチェックし、終了した場合は、ステップS78に進む。ステップS78では、前記ステップS74と同様に、前記加熱エリア8(8N、8P)を、第1の加熱エリア8Pだけに制限する。
そしてステップS78を経た場合でも、ステップ75において、表示画面30で、外部からの電力削減要請に応じて、省エネモードに自動的に設定したことを表示させる。さらに音声ガイド装置31によって、省エネモードに設定したため、第2の加熱エリア8Nにおいては被加熱物Nを置いても誘導加熱できないことを音声で報知し、終了する(S79)。
次に図18について説明する。前記したように制御装置23が消費電力の削減指令信号を受けた場合、及び省エネモード設定スイッチ(図示せず)の操作ボタン102を使用者が押した場合、の何れの場合も、省エネモードに設定されるが、図18は省エネモード設定前と設定後における表示画面30の変化を示したものである。
図18において、30Nは第2の加熱エリア8Nに置かれた被加熱物Nの存在を表示する制限対象表示エリアである。
30Pは、第1の加熱エリア8Pに置かれた被加熱物Nの存在を表示する優先表示エリアである。
省エネモード設定前は、加熱エリア8は制限されていないので、図18(A)から明らかなように、表示エリアは、制限対象表示エリア30Nと優先表示エリア30Pの双方を包含したものである。しかし、省エネモード設定後は、加熱エリア8は制限されるので、この制限に対応して、図18(B)から明らかなように、表示画面30では、優先表示エリア30Pだけが表示される。そのため、優先表示エリア30Pの表示面積を(省エネモード設定前に比較して)広く確保できるので、1度に表示できる情報を増やすことが可能となる。
なお、主電源スイッチ15をONした後、誘導加熱調理を始める前に省エネモード設定スイッチの操作ボタン102を押せば、最初に被加熱物Nを第2の加熱エリア8Nに置いても、制御装置23は被加熱物Nの載置を検知しないので、誘導加熱調理は開始できない。つまり、使用者は、トッププレート3の上の後部エリアを、直ぐには使用しない調理器具等の一時的な置き場所に利用できる。なお、省エネモード設定後、省エネモード設定スイッチの操作ボタン102を再度押すと、省エネモードの解除は、誘導加熱調理中でも可能であるが、前記したように第2の加熱エリア8Nに置かれた金属製の調理器具等が、被加熱物Nであると誤って判定されないように、表示画面30と音声ガイド装置31によって事前に報知され、その後、使用者が確認操作(液晶画面30の特定のアイコンに触れる)することで初めて解除されるような安全対策を施している。
この実施の形態4に示した誘導加熱調理器CHは、
被加熱物Nを載置するトッププレート3を上面に有する本体部1と、
前記本体部の内部に収容された複数個の加熱コイル10と、
前記加熱コイル10に高周波電流を供給するインバーター回路25と、
前記加熱コイル10の直上に被加熱物が載置されているかどうかを判定する被加熱物載置判定部11と、
前記本体部1の上面に設けた入力操作部(上面操作部)5と、
前記本体部1に設けた主電源スイッチ15と、
前記入力操作部5の使用者へ音声で操作に関する情報を報知する音声ガイド装置31と、
前記入力操作部5、前記インバーター回路25及び前記音声ガイド装置31を制御する制御装置23と、を備え、
前記入力操作部5には、タッチ入力のための複数種類のアイコンが表示される表示画面30を有し、
前記制御装置23は、前記被加熱物載置判定部11が被加熱物Nの載置を判定した結果に基づいて、前記表示画面30の第1の表示エリア40に第1のアイコン20を表示させ、
前記音声ガイド装置31は、使用者が前記第1のアイコン20にタッチ操作するために参考となる情報を報知し、
前記制御装置23は、被加熱物Nを加熱する加熱エリアを、第1の加熱エリアと第2の加熱エリアに区分けするため、前記加熱コイルを、その第1の加熱エリアと第2の加熱エリアに対応するグループに分けて通電を制御し、
前記制御装置23は、使用者の操作又は外部からの指令に応じて省エネモードに設定した場合、前記第1の加熱エリアに属する加熱コイルに加熱調理用電力を供給し、第2の加熱エリアに対応する加熱コイルには加熱調理用電力を供給しないことを特徴とするものである。
従って、この実施の形態4の誘導加熱調理器によれば、実施の形態1と同様に、表示画面30で第1のアイコン20を、使用者が容易に選定でき、操作性を向上させることができるとともに、便利な使用方法ができる。
例えば、第1の加熱エリアをトッププレート3の中央部の一定の範囲に制限し、結果的に狭い加熱エリア8(8P)にして使用できる。あるいは、入力操作部5のある表示画面30から最も遠いトッププレート3の後端部側を使用できないように(第2の加熱エリア8Nに設定)し、省エネモードでも使用できる加熱領域の全体を光源101で照らすようにしても良い。このような構造であれば、電力消費量を削減しながら、使用者の使い勝手を損なうことなく、加熱調理に使用できる。
またそのように電力削減のために誘導加熱に使わない加熱コイル10を固定化し、加熱領域と非加熱領域を明確に分離したことを使用者に視覚的に表示することにより、特定の加熱エリアは使用しないことが明白になれば、その非加熱領域に他の調理器具を置いたり、調理の準備材料を置いたり、トッププレート3の上を有効活用できる。
以上説明した表示画面30では、使用者がその表面に直接タッチすると説明したが、表示画面30の表面に、タッチ式入力に支障がない程度の透明フィルム等を張り付けて、表示画面30の傷付きを防止するようにしたものであっても、本発明でいう「表示画面にタッチして入力する形式」に該当する。言い換えると、トッププレート3を介さずに、表示画面の表面に直接タッチする場合、及び薄い透明フィルム等を介して表示画面30の表面に間接的にタッチする場合の何れも「表示画面入力」に該当する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の実質的な範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図されている。
本発明に係る電力制御システムは、家庭用だけではなく業務用の電化機器を設置した商店や小規模な工場等でも広く利用することができる。
CH 誘導加熱調理器
ES 異常検知手段
FG 指先
IP 入力操作部
N 被加熱物
1 本体部
1A 本体筐体
2 天面部
3 トッププレート
4 窓
5 上面操作部
6 グリル部
6A グリル扉
8 加熱エリア(加熱領域)
8N 第2の加熱エリア
8P 第1の加熱エリア
10 加熱コイル
10A 空洞
11 被加熱物載置判定部
12 センサー
12A センサー
12B センサー
13 上部飾り板
14 下部飾り板
15 主電源スイッチ
15A 操作ボタン
16 第1の吸気口
17 排気口
18 排気口
20 第1のアイコン
20A 第1のアイコン
20B 第1のアイコン
21 電源線
22 電源回路
23 制御装置
23R 記憶装置
24 温度検出回路
25 インバーター回路
26 液晶表示基板
27 輻射式電気ヒーター
28 触媒ヒーター
29 触媒ヒーターの駆動回路
30 表示画面
30N 制限対象表示エリア
30P 優先表示エリア
31 音声合成装置
32 スピーカー
33 蒸気供給装置
34 時計回路
35 感振機器
36 被加熱物Nの材質検知(判定)手段
37 液晶表示基板の駆動回路
39 タッチ検知範囲
40 表示エリア
41 表示エリア
42 表示エリア
45 アドバイス情報表示部
45A 文字情報
46 加熱コイルのイメージ図
48 順番情報
50 ヘルプモード・キー(第4のアイコン)
51 反応領域(検知部)
52 反応領域(検知部)
53 誘導マーク
60A〜60K 火力用アイコン(第2のアイコン)
61 調整アイコン(第2のアイコン)
62 調整アイコン(第2のアイコン)
65〜67 調理モードのアイコン(第3のアイコン)
70 インフォーメーション・キー(第5のアイコン)
71 表示情報
72 参考イメージ図
74 ストップキー(第7のアイコン)
75 次画面指令キー(第8のアイコン)
80 仕切り枠
82 調理メニューの表示部
83 表示部
84A〜84H 表示枠
85 図形
88 アイコン(第11のアイコン)
89 アイコン(第12のアイコン)
90 電極
91 位置案内キー(第13のアイコン)である。
100 導光体
101 光源
102 省エネモード設定スイッチの操作ボタン
103 載置位置案内マーク。

Claims (31)

  1. 被加熱物を載置するトッププレートを上面に有する本体と、
    前記本体の内部に収容された複数個の加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバーター回路と、
    前記加熱コイルの直上に被加熱物が載置されているかどうかを判定する被加熱物載置判定部と、
    前記本体の上面に設けた入力操作部と、
    前記本体に設けた主電源スイッチと、
    前記入力操作部の使用者へ音声で操作に関する情報を報知する音声ガイド装置と、
    前記入力操作部、前記インバーター回路及び前記音声ガイド装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記入力操作部には、タッチ入力のための複数種類のアイコンが表示される表示画面を有し、
    前記制御装置は、前記被加熱物載置判定部が被加熱物の載置を判定した結果に基づいて、前記表示画面の表示エリアに第1のアイコンを表示させ、
    前記音声ガイド装置は、使用者が前記第1のアイコンにタッチ操作するために参考となる情報を報知し、
    前記制御装置は、前記第1のアイコンに使用者がタッチしたことを検知した場合、前記表示画面において加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させ、その後第2のアイコンに使用者がタッチしたことを検知することにより、前記第1のアイコンに対応する被加熱物が加熱対象として選ばれ、加熱条件の入力が行えることを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記制御装置は、制御動作を行うマイクロ・コンピュータを備え、
    使用者によって主電源スイッチが投入された段階で前記マイクロ・コンピュータの制御プログラムを起動し、被加熱物載置判定部を起動して、被加熱物の載置状況を前記表示画面において第1のアイコンで表示させ、
    前記アイコンの表示後に、前記音声ガイド装置によって前記第1のアイコンにタッチ操作するために参考となる情報を報知することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御装置は、前記第1のアイコンに使用者がタッチしたことを検知した段階で、前記表示画面において当該第1のアイコンの表示を消し、加熱調理時の火力レベルをタッチ操作で選択できる複数個の火力キーを第2のアイコンとして表示させることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記制御装置は、前記第1のアイコンに使用者がタッチしたことを検知した段階で、前記表示画面において当該第1のアイコンの表示を消し、加熱調理時の加熱時間がタッチ操作で選択できる複数個の時間設定キーを第2のアイコンとして表示させることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. 被加熱物の載置状況を前記表示画面において第1のアイコンで表示させた後、前記音声ガイド装置は、前記表示画面の特定位置から前記第1のアイコンの表示位置まで誘導する情報を報知することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記制御装置は、前記表示画面において第2のアイコンを表示させた段階で、加熱コイルの駆動パターンを選択できる調理モードのアイコン(第3のアイコン)を表示させることを特徴とする請求項2〜5の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記制御装置は、前記表示画面において第2のアイコンを表示させた段階で、駆動される加熱コイルの数と配置を示したイメージ図を表示させることを特徴とする請求項2〜5の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記制御装置は、前記表示画面において第1のアイコンを表示させた段階で、第1のアイコンにタッチすることを勧める情報又は操作上の注意事項を示す情報の少なくとも何れか1つが文字で表現されたガイドエリアを表示することを特徴とする請求項2〜5の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  9. 使用者の選択操作によって前記音声ガイド装置の動作モードを、通常モードと初心者モードの中から何れかのモードを選択する手段を更に備え、
    前記音声ガイド装置は、初心者モードの場合、使用者が前記第1のアイコンにタッチ操作するために参考となる情報を報知することを特徴とする請求項2〜5の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記表示画面は、前記加熱コイルによる誘導加熱領域の前端よりも手前側に配置されており、
    前記表示画面において、前記第1のアイコンは、前記ガイドエリアの表示位置よりも常に手前側に表示されることを特徴とする請求項9に記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記表示画面は、前記加熱コイルによる誘導加熱領域の前端よりも手前側に配置されており、
    前記表示画面において、前記第1のアイコン及び第2のアイコンは、前記ガイドエリアの表示位置よりも常に手前側に表示されることを特徴とする請求項9に記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記表示画面は、前記トッププレートによって覆われており、
    前記トッププレートの表面には、第1のアイコンと第2のアイコンのタッチ位置の座標検出用電極を配置していることを特徴とする請求項9に記載の誘導加熱調理器。
  13. 前記表示画面には、第4のアイコンであるヘルプモード・キーが表示され、当該ヘルプモード・キーにタッチした場合、第1のアイコンをタッチする段階の使用者に対して、加熱対象の被加熱物を選択する操作を支援する情報が、前記音声ガイド装置から報知されることを特徴とする請求項2〜5の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  14. 前記表示画面には、第5のアイコンであるインフォーメーション・キーが表示され、当該インフォーメーション・キーにタッチした場合、第2のアイコンをタッチする段階の使用者に対して、加熱コイルの駆動パターンを選択できる調理モード毎の加熱コイルの駆動パターン、消費電力量を節約する加熱調理の条件設定方法、火力を設定する場合の注意点及び加熱調理中の安全上の注意点、の少なくとも何れか1つに関する情報が、前記音声ガイド装置から報知されることを特徴とする請求項2〜5の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  15. 前記制御装置は、前記表示画面において第2のアイコンを表示させた段階で、駆動される加熱コイルの数と配置を示したイメージ図を表示させ、
    前記制御装置は、前記表示画面において第2のアイコンを表示させた段階で、調理モードの1つである煮込みモードにおける加熱コイルの火力と通電時間を表示させることを特徴とする請求項8に記載の誘導加熱調理器。
  16. 前記表示画面は、前記加熱コイルによる誘導加熱領域の前端よりも手前側に配置されており、
    前記表示画面の背後側には、使用者がタッチしたことを静電容量の変化から検知する電極を設け、
    前記制御装置は、前記第1のアイコンの選択場面において前記電極に使用者がタッチしたことを検知した場合、前記音声ガイド装置により警報を発することを特徴とする請求項9に記載の誘導加熱調理器。
  17. 前記表示画面は、前記加熱コイルによる誘導加熱領域の前端よりも手前側に配置されており、
    前記表示画面には、前記第1のアイコンの選択場面において、位置報知アイコンを左右方向に並べて複数個表示させ、
    前記第1のアイコンに使用者がタッチしない段階で、前記位置報知アイコンの1つに使用者がタッチした場合には、そのタッチ位置を前記音声ガイド装置により報知することを特徴とする請求項9に記載の誘導加熱調理器。
  18. 前記表示画面は、前記加熱コイルによる誘導加熱領域の前端よりも手前側に配置されており、
    前記表示画面には、前記第1のアイコンの選択場面において、位置報知アイコンを左右方向に並べて複数個表示させ、
    前記第1のアイコンに使用者がタッチしない段階で、前記位置報知アイコンの1つに使用者がタッチした場合に、そのタッチ位置を前記音声ガイド装置により報知させ、
    前記制御装置は、前記第1のアイコンに使用者がタッチしたことを検知した段階で、前記表示画面において、前記報知アイコンを、第2のアイコンとして機能を切り替え表示させることを特徴とする請求項9に記載の誘導加熱調理器。
  19. 被加熱物を載置するトッププレートを上面に有する本体と、
    前記本体の内部に収容された複数個の加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバーター回路と、
    前記加熱コイルの直上に被加熱物が載置されているかどうかを判定する被加熱物載置判定部と、
    前記本体の上面に設けた入力操作部と、
    前記本体に設けた主電源スイッチと、
    前記入力操作部の使用者へ音声で操作に関する情報を報知する音声ガイド装置と、
    前記入力操作部、前記インバーター回路及び前記音声ガイド装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記加熱コイルは、互いに隣接するように規則正しく配置されており、かつ同一の外径寸法を有したものであり、
    前記入力操作部には、タッチ入力のための複数種類のアイコンが表示される表示画面を有し、
    前記制御装置は、前記被加熱物載置判定部が、互いに別々の位置にあって少なくとも隣接する2つの加熱コイルの上に第1の被加熱物と第2の被加熱物がそれぞれ載置されている状況と判定した結果に基づいて、前記表示画面の表示エリア内の2カ所に第1のアイコンを同時に表示させ、
    前記音声ガイド装置は、使用者が前記第1のアイコンにタッチ操作するために参考となる情報を報知し、
    前記制御装置は、前記2カ所の第1のアイコンの内、第1の被加熱物用の第1のアイコンに使用者がタッチしたことを検知した段階で、前記表示画面において第1の被加熱物による加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させ、その後第2のアイコンに使用者がタッチしたことを検知することにより、前記第1のアイコンに対応する第1の被加熱物が加熱対象として選ばれ、加熱条件の入力が行え、
    さらに前記制御装置は、第1の被加熱物による加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させている期間中は、第2の被加熱物による加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させないことを特徴とする誘導加熱調理器。
  20. 2つの第1のアイコンの内、第1の被加熱物用の第1のアイコンに使用者がタッチしたことを検知した段階で、前記表示画面において第1の被加熱物による加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させて加熱調理条件の設定が終了し、第1の被加熱物に対する誘導加熱調理の開始が前記操作部から指令されたあと、
    前記制御装置は、第1の被加熱物用の第1のアイコンを前記表示画面において表示させない状態で、第2の被加熱物による加熱調理の条件を選択する第2のアイコンを表示させることを特徴とする請求項19に記載の誘導加熱調理器。
  21. 前記制御装置は、制御動作を行うマイクロ・コンピュータを備え、
    使用者によって主電源スイッチが投入された段階で前記マイクロ・コンピュータの制御プログラムを起動し、被加熱物載置判定部を起動して、被加熱物の載置状況を前記表示画面において第1のアイコンで表示させ、
    前記アイコンの表示後に、前記音声ガイド装置によって前記第1のアイコンにタッチ操作するために参考となる情報を報知することを特徴とする請求項19に記載の誘導加熱調理器。
  22. 被加熱物の載置状況を前記表示画面において第1のアイコンで表示させた後、前記音声ガイド装置は、前記表示画面の特定位置から前記第1のアイコンの表示位置まで誘導する情報を報知することを特徴とする請求項19に記載の誘導加熱調理器。
  23. 前記制御装置は、前記表示画面において第2のアイコンを表示させた段階で、加熱コイルの駆動パターンを選択できる調理モードのアイコンを表示させることを特徴とする請求項19〜22の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  24. 前記制御装置は、前記表示画面において第2のアイコンを表示させた段階で、駆動される加熱コイルの数と配置を示したイメージ図を表示させることを特徴とする請求項19〜22の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  25. 前記制御装置は、前記表示画面において第1のアイコンを表示させた段階で、第1のアイコンにタッチすることを勧める情報又は操作上の注意事項を示す情報の少なくとも何れか1つを文字で表現したガイドエリアを表示することを特徴とする請求項19〜22の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  26. 使用者の選択操作によって前記音声ガイド装置の動作モードを、通常モードと初心者モードの中から何れかのモードを選択する手段を更に備え、
    前記音声ガイド装置は、初心者モードの場合、使用者が前記第1のアイコンにタッチ操作するために参考となる情報を報知することを特徴とする請求項19〜22の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  27. 前記表示画面は、前記加熱コイルによる誘導加熱領域の前端よりも手前側に配置されており、
    前記表示画面において、前記第1のアイコンは、前記ガイドエリアの表示位置よりも常に手前側に表示されることを特徴とする請求項19〜22の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  28. 前記表示画面は、前記加熱コイルによる誘導加熱領域の前端よりも手前側に配置されており、
    前記表示画面において、前記第1のアイコン及び第2のアイコンは、前記ガイドエリアの表示位置よりも常に手前側に表示されることを特徴とする請求項19〜22の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  29. 前記表示画面は、前記トッププレートによって覆われており、
    前記トッププレートの表面には、第1のアイコンと第2のアイコンのタッチ位置の座標検出用電極を配置していることを特徴とする請求項19〜22の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  30. 前記表示画面には、第4のアイコンであるヘルプモード・キーが表示され、当該ヘルプモード・キーにタッチした場合、第1のアイコンをタッチする段階の使用者に対して、加熱対象の被加熱物を選択する操作を支援する情報が、前記音声ガイド装置から報知されることを特徴とする請求項19〜22の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
  31. 前記表示画面には、第5のアイコンであるインフォーメーション・キーが表示され、当該インフォーメーション・キーにタッチした場合、第2のアイコンをタッチする段階の使用者に対して、加熱コイルの駆動パターンを選択できる調理モード毎の加熱コイルの駆動パターン、消費電力量を節約する加熱調理の条件設定方法、火力を設定する場合の注意点及び加熱調理中の安全上の注意点、の少なくとも何れか1つに関する情報が、前記音声ガイド装置から報知されることを特徴とする請求項請求項19〜22の何れか1つに記載の誘導加熱調理器。
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