JP5411636B2 - 燃料ポンプの駆動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射弁に燃料を供給する電動式燃料ポンプの駆動制御装置に関する。
特許文献1には、目標燃料圧力から電動式燃料ポンプの駆動デューティ比を求め、さらに、前記デューティ比から目標電流を設定し、電動式燃料ポンプの実際の電流と前記目標電流との差に基づいて供給電流をフィードバック制御する燃料供給装置の開示がある。
特開平9−184460号公報
上記従来技術では、電動式燃料ポンプの電流が燃料圧力に略比例することから、供給電流をフィードバック制御することで、実際の燃料圧力が目標燃料圧力となるように制御するものであり、燃料圧力センサを用いずに目標燃料圧力へのフィードバック制御が可能である。
このため、燃料圧力センサを用いて実際の燃料圧力が目標燃料圧力になるように電動式燃料ポンプをフィードバック制御する燃料圧力制御システムにおいて、燃料圧力センサの故障時のフェイルセーフ制御として、電流のフィードバック制御を適用することが可能である。
しかしながら、上記電流のフィードバック制御を実施するには、燃料ポンプ(ポンプ駆動モータ)の電流を検出する電流検出回路を備える必要があり、制御装置(コントロールユニット)のコストが上昇してしまう問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、燃料圧力センサの故障時のフェイルセーフ制御を可能としつつ、制御装置のコスト上昇を抑制できる燃料ポンプの駆動制御装置を提供することを目的とする。
そのため、本願発明では、燃料圧力センサが正常であるときは、燃料圧力センサが検出する燃料圧力に基づく第1操作量に応じて電動式燃料ポンプを制御し、内燃機関の運転状態毎に記憶される第2操作量を前記第1操作量に基づき更新し、
燃料圧力センサが異常であるときは、前記第1操作量に代えて前記第2操作量に応じて電動式燃料ポンプを制御し、運転状態の変化に伴って燃料圧力を昇圧又は降圧させるときには前記電動式燃料ポンプに出力する操作量の制御周期毎の変化幅を所定値を下回る値に制限して前記電動式燃料ポンプに出力する操作量を運転状態の変化に伴う前記第2操作量の変化に遅れて追従させるようにした。
また、燃料圧力センサが異常であるときは、前記第1操作量に代えて前記第2操作量に応じて前記電動式燃料ポンプを制御し、運転状態の変化に伴って燃料圧力を昇圧又は降圧させるときには前記燃料圧力を規範応答で変化させる操作量を前記電動式燃料ポンプに出力して、前記電動式燃料ポンプに出力する操作量を運転状態の変化に伴う前記第2操作量の変化に遅れて追従させるようにした。
上記発明によると、電流検出を行うことなく、燃料圧力センサを用いない燃料ポンプ制御を行えるので、燃料圧力センサの故障時におけるフェイルセーフ制御を可能としつつ、制御装置のコスト上昇を抑制できる。
実施形態における内燃機関の燃料供給装置を示すシステム図である。 実施形態における燃料ポンプの駆動制御を示すフローチャートである。 実施形態における目標燃料圧力の設定を示すブロック図である。 実施形態における燃料ポンプの駆動制御を示すフローチャートである。 実施形態における制御デューティ(操作量)の学習制御を示すフローチャートである。 実施形態における燃料圧力センサの異常状態での燃料ポンプの駆動制御を示すフローチャートである。 実施形態における制御デューティ(操作量)の学習値の補正制御を示すフローチャートである。 実施形態における制御デューティ(操作量)の変化速度の制限処理を示すフローチャートである。 実施形態における制御デューティ(操作量)の変化速度の制限処理を示すフローチャートである。 実施形態における過渡状態での燃料圧力の推定制御及び推定圧力に基づく噴射パルス補正制御を示すフローチャートである。 実施形態における規範モデルを用いた過渡状態での燃料ポンプの駆動制御を示すフローチャートである。 実施形態における規範モデルに基づく燃料圧力の推定制御及び推定圧力に基づく噴射パルス補正制御を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る燃料ポンプの駆動制御装置を含む、車両用内燃機関の燃料供給装置を示す。
図1において、内燃機関1は、その吸気通路(吸気ポート)2に燃料噴射弁3を備え、この燃料噴射弁3が開弁することで内燃機関1に対する燃料噴射がなされる。
前記燃料噴射弁3が噴射した燃料は、空気と共に吸気バルブ4を介して燃焼室5内に吸引され、点火プラグ6による火花点火によって着火燃焼する。燃焼室5内の燃焼ガスは、排気バルブ7を介して排気通路8に排出される。
前記吸気通路2の燃料噴射弁3が配設される部分よりも上流側には、スロットルモータ9で開閉される電子制御スロットル10が配され、この電子制御スロットル10の開度によって内燃機関1の吸入空気量が調整される。
また、燃料タンク11内の燃料を燃料ポンプ12によって前記燃料噴射弁3に圧送する燃料供給装置13が設けられている。
前記燃料供給装置13は、燃料タンク11、燃料ポンプ12、圧力調整弁14、オリフィス15、燃料ギャラリー配管16、燃料供給配管17、燃料戻し配管18を含んで構成される。
前記燃料ポンプ12は、モータでポンプインペラを回転駆動する電動式ポンプであり、燃料タンク11内に配置される。
前記燃料ポンプ12の吐出口には燃料供給配管17の一端が接続され、燃料供給配管17の他端は前記燃料ギャラリー配管16に接続され、更に、前記燃料ギャラリー配管16に前記燃料噴射弁3の燃料供給口が接続される。
前記燃料ギャラリー配管16の下流端は閉塞されており、燃料ギャラリー配管16から燃料タンク11への燃料戻しが行われないシステム(ノンリターンシステム)である。
前記燃料タンク11内で、燃料供給配管17から分岐して前記燃料戻し配管18が延設され、前記燃料戻し配管18の他端は、燃料タンク11内に開口される。
前記燃料戻し配管18には、上流側から順に、圧力調整弁14、オリフィス15が介装されている。
尚、前記圧力調整弁14、オリフィス15を、前記燃料ポンプ12のケース内に一体的に備えるようにすることができ、また、燃料戻し配管18、圧力調整弁14、オリフィス15を備えない構成であってもよい。
前記圧力調整弁14は、燃料戻し配管18を開閉する弁体14aと、該弁体14aを燃料戻し配管20上流側の弁座に向けて押圧するコイルスプリングなどの弾性部材14bとから概略構成されており、この圧力調整弁14は、燃料噴射弁3に供給される燃料圧力が最小圧力FPMINを超えたときに開弁し、燃料圧力が最小圧力FPMIN以下であるときに閉弁する。
これにより、機関停止時などの燃料ポンプ12の駆動を停止したときに、燃料圧力が最小圧力FPMIN以下に低下するのを抑制し、機関停止直後など機関温度が高い状態で、燃料配管内でベーパが発生するのを抑制し、高温再始動での始動性の悪化を抑制する。
従って、圧力調整弁14の開弁圧(調圧値)である最小圧力FPMINは、例えば、ベーパの発生による始動性の悪化が抑制できる圧力に設定することが好ましい。
前述のように、圧力調整弁14は、燃料噴射弁3に供給される燃料圧力が最小圧力FPMINよりも高くなると開弁するが、圧力調整弁14の下流側に設けられるオリフィス15によって、燃料戻し配管18を介して燃料タンク11内に戻される燃料流量が絞られるようになっているため、燃料ポンプ12からの燃料の吐出量を戻し流量以上に増やすことで、前記最小圧力FPMINを超える圧力にまで燃料圧力を昇圧できるようになっている。
換言すれば、圧力調整弁15で調整される所定最小圧FPMINをベースに、燃料ポンプ12の吐出量を制御することで、燃料圧力を機関運転状態に応じて要求される目標値(目標値≧FPMIN)にまで昇圧できるようになっている。
尚、燃料ポンプ12の吐出量の制御によって、所定最小圧FPMINを超える燃料圧力にまで昇圧できる程度に、燃料戻し配管20によって燃料タンク11内に戻される燃料量(リリーフ流量)が絞られるようになっていればよく、例えば、前記オリフィス15を設けずに、圧力調整弁14が流量を絞る機能を備える構成であってもよい。
また、前記燃料ポンプ12を駆動制御する駆動制御手段としてECM(エンジン・コントロール・モジュール)31を備え、このECM31は、燃料ポンプ12のオン・オフのデューティ比を演算し、該デューティ比に応じて燃料ポンプ12の通電を制御することで、燃料ポンプ12の駆動電流(平均印加電圧)を可変に制御する。
また、マイクロコンピュータを備えるECM31は、燃料ポンプ12を駆動制御する他、前記燃料噴射弁3の噴射量、点火プラグ6の点火時期、電子制御スロットル10の開度などを制御する機能をソフトウエアとして有している。
尚、前記ECM31とは別体に、前記燃料ポンプ12の駆動回路を含むFPCM(フューエル・ポンプ・コントロール・モジュール)を設け、ECM31から出力される駆動指令信号(パルス信号)に応じて前記FPCMが燃料ポンプ12への供給電流を制御する構成とすることができる。
前記ECM31には、前記燃料ギャラリー配管16内の燃料圧力FUPR(燃料ポンプ12の吐出圧、燃料噴射弁3への供給圧、燃料噴射弁3の噴射圧)を検出する燃料圧力センサ(燃圧検出手段)33、図外のアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)ACCを検出するアクセル開度センサ34、内燃機関1の吸入空気流量QAを検出するエアフローセンサ35、内燃機関1の回転速度NEを検出する回転センサ36、内燃機関1の冷却水温度TWを検出する水温センサ37、排気中の酸素濃度に応じて内燃機関1の空燃比の理論空燃比(目標空燃比)に対するリッチ・リーンRLを検出する酸素センサ38などからの検出信号が入力される。
尚、前記酸素センサ38に代えて、空燃比に応じた出力を発生する空燃比センサを備える構成であってもよい。
前記ECM31は、吸入空気流量QAと機関回転速度NEとに基づいて基本噴射パルス幅TPを演算し、前記基本噴射パルス幅TPをそのときの燃圧に応じて補正する一方、前記酸素センサ38の出力に基づいて実際の空燃比を目標空燃比に近づけるための空燃比フィードバック補正係数を演算し、前記燃圧に応じて補正した基本噴射パルス幅TPを、更に前記空燃比フィードバック補正係数などで補正して、最終的な噴射パルス幅TIを演算する。
そして、各気筒の噴射タイミングになると、燃料噴射弁3に対して前記噴射パルス幅TIの噴射パルス信号を出力し、燃料噴射弁3による燃料噴射を制御する。
また、前記ECM31は、内燃機関1の負荷を示す前記基本噴射パルス幅TPや機関回転速度NEなどに基づいて点火時期(点火進角値)を演算し、該点火時期において点火プラグ6による火花放電がなされるように、図外の点火コイルへの通電を制御する。
また、前記ECM31は、前記アクセル開度ACCなどから電子制御スロットル10の目標開度を演算し、該目標開度になるように、前記スロットルモータ9を駆動制御する。
以下では、前記ECM31による燃料ポンプ12の駆動制御を詳細に説明する。
図2のフローチャートは、燃料ポンプ12の駆動制御ルーチンを示し、該駆動制御ルーチンは、所定時間(例えば10ms)毎に割り込み実行される。
まず、ステップS101では、機関運転状態に応じて設定される目標燃圧値(目標燃料圧力)TPFUELを読み込む。
前記目標燃圧値TPFUELは、図3に示すように、始動状態、水温、機関負荷、機関回転速度などの機関運転状態に応じて設定される。
具体的には、内燃機関1のメインスイッチであるイグニッションキースイッチ(エンジンスイッチ)がオフからオンに切り換えられると、始動用の高燃圧(>FPMIN)に目標燃圧値TPFUELが設定され、始動からファーストアイドル運転において前記始動用の高燃圧を保持する。
尚、イグニッションキースイッチ(エンジンスイッチ)がオン状態に保持されたまま、内燃機関1が始動されない場合には、一旦、燃料ポンプ12への通電を遮断し、前記圧力調整弁14の開弁圧(最小圧FPMIN)にまで燃料圧力を降圧させる。
また、始動からファーストアイドル運転までの間とは、スタートスイッチがオフされてから一定時間内であって、かつ、スロットルの全閉状態である期間である。
ファーストアイドル運転後は、内燃機関1の温度を示す冷却水温度TWと閾値(例えば60℃)とを比較して、冷却水温度TWが閾値よりも低い冷機状態と冷却水温度TWが閾値を超えた暖機後状態とに判別し、冷機状態では、始動時に引き続き目標燃圧値TPFUELを高燃圧として、燃料の微粒化によって霧化の促進を図り、燃焼安定性を確保する。
一方、暖機後状態では、運転領域を高負荷域と低中負荷域とに判別し、高負荷域では、目標燃圧値TPFUELを高燃圧とし、高負荷高回転域で要求燃料量を短時間で噴射できるようにし、また、微粒化による噴霧の均質化などを図り、低中負荷域では高負荷域よりも、目標燃圧値TPFUELを低下させ、燃料ポンプ12の駆動負荷による内燃機関1の燃費性能の低下を抑制する。
内燃機関1の運転状態から、イグニッションキースイッチ(エンジンスイッチ)がオフされ、燃料噴射が停止されると、燃料ポンプ12の駆動を停止させ、最小圧FPMINよりも高い燃圧を、前記圧力調整弁14の開弁による燃料のリリーフによって、最小圧FPMIN(P/Reg圧)にまで徐々に低下させる。
但し、目標燃圧値TPFUELの設定特性を、図3に示した特性に限定するものでなく、例えば、機関負荷・機関回転速度に応じて3段階以上に目標燃圧値TPFUELを設定してもよい。
ステップS101で、上記のようにして機関運転状態に応じて設定される目標燃圧値TPFUELを読み込むと、次のステップS102では、燃料圧力センサ33が検出した燃料圧力FUPR(実燃圧)を読み込む。
そして、ステップS103では、前記目標燃圧値TPFUELと燃料圧力FUPRとの偏差に基づく比例・積分・微分動作(PID制御)によって、燃料ポンプ12の通電をデューティ制御するときのデューティ比(オン時間割合)のフィードバック分FBGAINを算出する。
即ち、前記目標燃圧値TPFUELよりも燃料圧力FUPRが低い場合には、デューティ比を増大変化させて、燃料ポンプ12の駆動電流引いては吐出流量を増やし、燃料圧力FUPRを昇圧させ、逆に、前記目標燃圧値TPFUELよりも燃料圧力FUPRが高い場合には、デューティ比を減少変化させて、燃料ポンプ12の駆動電流引いては吐出流量を減らし、燃料圧力FUPRを降圧させるように、前記フィードバック分FBGAINを設定する。
ステップS104では、回転センサ36の出力信号から算出された機関回転速度NE(機関回転数NErpm)を読み込み、ステップS105では、機関負荷を示す燃料噴射弁3の基本噴射パルス幅TPを読み込む。
前記基本噴射パルス幅TP(ms)は、前述のように、エアフローセンサ35で検出される内燃機関1の吸入空気流量QAと、回転センサ36の出力信号から算出される機関回転速度NEとに基づいて算出される、シリンダ吸入空気量に比例する値であり、基準燃料圧力で要求燃料量を噴射させるための噴射時間(ms)として算出される。
尚、前記基本燃料噴射量TPに代えて、吸気管負圧などの機関負荷を示す状態量として公知の値を用いることができる。
ステップS106では、予め基本燃料噴射量TP(機関負荷)と機関回転速度NEとで区分される運転領域毎に、基本デューティ比BDUTYを記憶したマップを参照し、そのときの基本燃料噴射量TP(機関負荷)と機関回転速度NEとに対応する基本デューティ比BDUTYを検索する。
前記マップに記憶される基本デューティ比BDUTYは、高負荷高回転時ほどより大きな値に設定される。これは、高負荷域では1回当たりの噴射量が多く、また、高回転域では単位時間当たりの噴射回数が多く、高負荷高回転域では、燃料ギャラリー配管16から持ち去れる燃料量が多くなって、その分、燃料ポンプ12からの吐出流量を増やす必要があるためである。
ステップS107では、前記フィードバック分FBGAINと基本デューティ比BDUTYとの加算値を、制御デューティPFDUTYとして算出し、該制御デューティPFDUTYのパルス信号(操作量)で前記燃料ポンプ12の通電を制御させる。
図2に示すフローチャートでは、目標燃圧値TPFUELと燃料圧力FUPRとの偏差に基づく比例・積分・微分動作(PID制御)によって燃料ポンプ12の制御デューティを決定したが、図4のフローチャートに示すように、燃料圧力FUPRを規範モデルに追従変化させるように燃料ポンプ12の制御デューティを設定させることができる。
図4のフローチャートに示す駆動制御ルーチンは、図2のフローチャートに示すルーチンに代えて実行されるルーチンであり、所定時間毎に割り込み実行される。
まず、ステップS121では、前述のように機関運転状態に応じて設定される目標燃圧値TPFUELを読み込む。
ステップS122では、前記目標燃圧値TPFUELのステップ変化に対して遅れて追従変化する燃圧変化の規範モデル(規範応答)を設定する。
前記規範モデルは、前記目標燃圧値TPFUELを、伝達関数の変数として入力したり、ローパスフィルタに通過させたり、移動平均演算させることで、求めることができる。
ステップS123では、燃料圧力センサ33が検出した燃料圧力FUPRを読み込む。
ステップS124では、前記規範モデル(規範応答)の目標燃圧と実際の燃料圧力FUPRとの偏差に基づく比例・積分・微分動作(PID制御)によって、燃料ポンプ12の通電をデューティ制御するときのデューティ比(オン時間割合)のフィードバック分を算出する。
ステップS125では、燃料圧力FUPRを前記規範モデル(規範応答)に沿って変化させるためのフィードフォワード分を、前記燃料供給装置のモデルに基づいて算出する。
そして、ステップS126では、前記フィードバック分とフィードフォワード分との加算値を、制御デューティPFDUTYとして算出し、該制御デューティPFDUTYのパルス信号(操作量)で前記燃料ポンプ12の通電を制御させる。
図5のフローチャートは、燃料圧力センサ33に異常が発生した場合に備えて前記制御デューティPFDUTYを更新記憶するルーチン(学習ルーチン)を示し、この学習ルーチンによって制御デューティPFDUTY(操作量)の要求値を機関運転領域毎に更新記憶(学習)し、後述するように、燃料圧力センサ33に異常が発生すると、学習した制御デューティPFDUTYで燃料ポンプ12を駆動制御する。
前記学習ルーチンは、燃料圧力センサ33に異常がなく、かつ、燃料圧力センサ33の出力に基づいて燃料ポンプ12の制御デューティPFDUTYがフィードバック制御されていることを実行条件として、所定時間毎に割り込み実行され、まず、ステップS141では、機関回転速度NE、機関負荷を示す基本燃料噴射量TP(機関運転状態)を読み込む。
ステップS142では、前記図2又は図4のフローチャートに示すルーチンで算出した制御デューティPFDUTYを読み込む。
ステップS143では、実際の燃料圧力FUPRが目標燃圧値TPFUELに安定している燃圧フィードバック制御の収束状態であるか否かを判断し、収束状態であれば、ステップS144へ進み、収束状態でなければ、後述する制御デューティPFDUTYの更新記憶処理を実行することなく、本ルーチンをそのまま終了させる。
実際の燃料圧力FUPRが目標燃圧値TPFUELに安定している収束状態とは、実際の燃料圧力FUPRと目標燃圧値TPFUELとの偏差の絶対値が規定値よりも小さい状態が所定時間以上継続していて、操作量が略一定している状態である。
ステップS144では、機関回転速度NEと機関負荷を示す基本燃料噴射量TPとで複数に区分される機関運転領域毎に、前記制御デューティPFDUTYを書き換え可能に記憶するデューティ記憶マップにおいて、現在の機関回転速度NE及び基本燃料噴射量TPが対応する領域の記憶値を、ステップS142で読み込んだ制御デューティPFDUTY(操作量)に基づいて更新する。
前記更新処理は、該当領域の記憶値を、今回ステップS142で読み込んだ値に書き換える処理であっても良いし、前回までの記憶値と今回ステップS142で読み込んだ値との加重平均値に書き換える処理であってもよく、更に、前回までの記憶値と今回ステップS142で読み込んだ値との偏差の絶対値が閾値を超えて大きい場合に、更新を禁止するようにすることができる。
また、前記デューティ記憶マップは、前記ECM31に備えられる書き換え可能な不揮発性メモリ(記憶手段)に格納させることが好ましい。
また、前記デューティ記憶マップは、目標燃圧値TPFUELが機関始動状態、水温(機関温度)などに応じて可変に設定されることに対応して、始動時用のデューティ記憶マップ(テーブル)、冷機状態用のデューティ記憶マップ、暖機後用のデューティ記憶マップを個別に備え、そのときが始動〜ファーストアイドル時であるか、また、冷機状態或いは暖機後のいずれかであるかによって書き換えを行うマップ(テーブル)を切り換えるようにする。
前記デューティ記憶マップに記憶される制御デューティPFDUTYは、機関負荷(要求燃料量)及び機関回転速度NE(噴射頻度)に対して、目標燃圧値TPFUELを得るのに要求される制御デューティPFDUTYである。
上記図5のフローチャートに示す学習ルーチンによってデューティ記憶マップに更新・記憶した制御デューティPFDUTYは、図6のフローチャートに示すフェイルセーフ制御ルーチンにおいて参照され、燃料ポンプ12のフェイルセーフ制御に用いられる。
図6のフローチャートに示すフェイルセーフ制御ルーチンは、所定時間毎に割り込み実行され、まず、ステップS161(診断手段)では、前記燃料圧力センサ33が正常であるか否か(故障しているか否か)を診断する。
前記燃料圧力センサ33の正常・異常(故障の有無)は、燃料圧力センサ33の出力アナログ信号をA/D変換するA/D変換器の正常・異常などを含み、制御デューティPFDUTYの演算に用いる燃料圧力検出値の異常は、燃料圧力センサ33の異常と見なすものとする。
前記燃料圧力センサ33の診断においては、例えば、センサ出力(A/D変換後の値)が出力範囲の最小値又は最大値に張り付いている状態を保持する場合に異常と判定し、また、制御デューティPFDUTY(操作量)の変化に対して前記燃料圧力センサ33の出力が変化しない場合(変化速度が遅い場合)に異常と判定することができ、公知の種々の診断方法を適用できる。
ステップS161で、前記燃料圧力センサ33が正常であると判断された場合には、フェイルセーフ制御を実行することなく、そのまま本ルーチンを終了させる。
一方、ステップS161で、前記燃料圧力センサ33が異常(劣化状態、故障状態)であると判断された場合には、ステップS162へ進み、そのときの機関回転速度NE及び機関負荷(基本燃料噴射量TP)を読み込む。
尚、燃料圧力センサ33の異常が診断された場合には、異常の発生を車両の運転者にランプやブザーなどで知らせる警告処理を別途実行させることが好ましい。
ステップS163では、前記図5のフローチャートで更新されるデューティ記憶マップ上において、現在の機関回転速度NE及び機関負荷(基本燃料噴射量TP)に対応する領域に記憶されている制御デューティPFDUTYを学習値FSDUTYとして読み出す。
尚、前述のように、始動時用マップ(テーブル)、冷機状態用マップ、暖機後マップなどに分けて制御デューティPFDUTYが更新記憶される場合には、そのときの機関運転状態が始動時、冷機時、暖機後のいずれに該当するかによって、参照するマップ(テーブル)を切り換え、学習値FSDUTYの読み出しを行う。
ステップS164(異常時駆動制御手段)では、前記学習値FSDUTYを、最終的な制御デューティPFDUTYにセットし、該制御デューティPFDUTY(学習値FSDUTY)のパルス信号(操作量)で前記燃料ポンプ12の通電を制御させる。
燃料圧力センサ33に異常が生じると、図2又は図4のフローチャートに示すルーチンによる燃料ポンプ12の駆動制御を停止させ、前記デューティ記憶マップに記憶されている制御デューティPFDUTY、即ち、燃料圧力センサ33の正常時にフィードバック制御の結果として要求された制御デューティPFDUTYを用いたフィードフォワード制御によって燃料ポンプ12の駆動制御を行う。
尚、燃料圧力センサ33の異常が診断された場合には、前記図5のフローチャートに示す学習ルーチンの実行は停止され、燃料圧力センサ33が正常でフィードバック制御が行われるときの制御デューティPFDUTYが運転領域毎に更新記憶されるようになっている。
燃料圧力センサ33が異常であって、その出力が実際の燃料圧力FUPRを正しく示さない場合には、燃料圧力センサ33の出力(検出結果)に基づいて制御デューティPFDUTYをフィードバック制御すると、目標燃圧値TPFUELとは大きく異なる値に燃料圧力が制御され、空燃比ずれや噴霧特性の変化を招き、内燃機関1の運転性が大きく損なわれることになってしまう。
そこで、燃料圧力センサ33に異常が生じると、予め運転状態毎に記憶しておいた制御デューティPFDUTYで燃料ポンプ12を駆動制御させることで、目標燃圧値TPFUEL付近に実際の燃料圧力FUPRが制御されるようにする。
即ち、前記デューティ記憶マップに記憶される制御デューティPFDUTYは、前述のように、機関負荷(要求燃料量)及び機関回転速度NE(噴射頻度)の条件毎に、燃料ポンプ12の特性ばらつきなどに対応して目標燃圧値TPFUELを得るのに要求される制御デューティPFDUTYであり、換言すれば、前記制御デューティPFDUTYで燃料ポンプ12を駆動することで、目標燃圧値TPFUEL付近に制御されることが予め確かめられている。
従って、実際の燃圧が不明であっても制御デューティPFDUTYで燃料ポンプ12を駆動すれば、目標燃圧値TPFUEL付近に実際の燃料圧力FUPRを制御させることができ、燃料圧力センサ33に異常が生じ、燃料圧力センサ33の出力に基づくフィードバック制御が実行できなくなっても、燃料噴霧特性及び噴射量の計量精度を維持して、内燃機関1の運転性を維持できる。
また、本実施形態の燃料圧力センサ33の異常時におけるポンプ駆動制御では、燃料ポンプ12の駆動電流の検出を行う必要がないので、電流検出回路を設けることによるECM31のコスト上昇を抑制することができる。
また、燃料圧力センサ33の異常発生に基づき、デューティ記憶マップに記憶される制御デューティPFDUTYを用いて制御する期間は比較的短いから、デューティ記憶マップに記憶される制御デューティPFDUTYを用いている間での燃料供給系部品の経時劣化・経時変化は殆どなく、デューティ記憶マップに記憶される制御デューティPFDUTYが不適合となって、目標燃圧値TPFUELから実際の燃料圧力FUPRが大きくずれてしまうことはない。
但し、燃料の粘性が、燃料タンク11に対する異なる燃料の補充や燃料温度の変化によって変化したり、燃料ポンプ12の駆動電源であるバッテリの電圧が変化したりすると、デューティ記憶マップに記憶される制御デューティPFDUTYが最適値からずれ、目標燃圧値TPFUELに対する実際の燃料圧力FUPRのずれが生じ、目標燃圧値TPFUEL付近に制御されているとの前提で燃料噴射パルス幅を決定すると、実際の噴射量が要求値からずれ、空燃比が目標空燃比からずれる不具合が生じる。
そこで、図7のフローチャートに示すデューティ補正ルーチンを実行し、デューティ記憶マップに記憶した制御デューティPFDUTYを補正設定することが好ましい。
前記図7のフローチャートに示すデューティ補正ルーチンは、図6のフローチャートに示すフェイルセーフ制御ルーチンに従い、燃料圧力センサ33の異常発生時にデューティ記憶マップに記憶した制御デューティPFDUTYで燃料ポンプ12を制御しているときに、所定時間毎に割り込み実行される。
まず、ステップS181では、デューティ記憶マップに記憶した制御デューティPFDUTYで燃料ポンプ12を駆動制御している状態での実空燃比から、前記デューティ記憶マップに記憶されている制御デューティPFDUTYを補正するための補正値FPBARIを演算する。
本実施形態では、前記酸素センサ38に出力に基づき、実際の空燃比を目標空燃比とするための空燃比フィードバック補正係数ALPHAを演算し、この空燃比フィードバック補正係数ALPHAで噴射パルス幅を増減補正するから、前記空燃比フィードバック補正係数ALPHAは、実際の空燃比の目標空燃比に対するずれを示す。
そこで、内燃機関1の定常運転状態であるときに、前記空燃比フィードバック補正係数ALPHAの移動平均値を求め、該移動平均値から、空燃比フィードバック補正係数ALPHAによる補正なしで得られるベース空燃比の目標空燃比(理論空燃比)に対する偏差を求める。
更に、前記空燃比偏差から、目標燃圧値TPFUELに対する実際の燃料圧力FUPRのずれを推定し、前記燃圧ずれを補償するためのデューティ補正値FPBARIを求める。
前記空燃比フィードバック補正係数ALPHAは、酸素センサ38で検出される実際の空燃比が理論空燃比に対してリッチ(リーン)であると、所定の積分分ずつ空燃比フィードバック補正係数ALPHAを減少(増大)させ、リッチからリーン(リーンからリッチ)への反転時には所定の比例分だけ空燃比フィードバック補正係数ALPHAを増大(減少)させて設定され、この空燃比フィードバック補正係数ALPHAで噴射パルス幅を補正することで、実際の空燃比を目標空燃比(理論空燃比)に近づける。
従って、空燃比フィードバック補正係数ALPHAによる増量分が多いほど、燃料圧力としては目標よりも低く、単位時間当たりの噴射量が低下していることになり、逆に、空燃比フィードバック補正係数ALPHAによる減量分が多いほど、燃料圧力としては目標よりも高く、単位時間当たりの噴射量が増大していることになり、前記空燃比フィードバック補正係数ALPHAによる補正レベルから、目標燃圧値TPFUELに対する実際の燃料圧力FUPRのずれを推定でき、更には、前記燃料圧力のずれを補正するためのデューティ補正値FPVARIが求まる。
例えば、空燃比フィードバック補正係数ALPHAによって燃料噴射量を増量補正していた場合には、燃料噴射弁3の単位時間当たりの噴射量が所期の値よりも少ないために、噴射パルス幅に対応する噴射量が不足し、空燃比がリーン化したものと推定でき、噴射量の不足分は、前記空燃比フィードバック補正係数ALPHAから求めることができる。
更に、噴射量の不足分から実際の単位時間当たりの噴射量が算出され、実際の単位時間当たりの噴射量から実際の燃料圧力FUPRを推定でき、この実際の燃料圧力FUPRを目標燃圧値TPFUELにまで増大させるための制御デューティPFDUTYの増大補正分を、プラスのデューティ補正値FPVARIとして算出する。
逆に、空燃比フィードバック補正係数ALPHAによって燃料噴射量を減量補正しているベース空燃比のリッチ状態では、燃料圧力が過大であるから、制御デューティPFDUTYを減少補正するためのマイナスのデューティ補正値FPVARIを算出する。
尚、酸素センサ38に代えて、空燃比を広域に検出できる空燃比センサを備える場合には、該空燃比センサの出力に基づいて演算される空燃比フィードバック補正係数ALPHAから実際の空燃比の目標空燃比に対するずれが求まり、また、前記空燃比フィードバック補正係数ALPHAによる補正をキャンセルしている状態での空燃比センサの出力から求められる実際の空燃比から目標空燃比に対するずれが求まり、前記空燃比ずれに基づいて推定される燃料圧力のずれを補正するように、デューティ補正値FPVARIを設定することができる。
また、空燃比を検出する方法を、排気中の成分濃度(酸素濃度)に基づく方法に限定するものではなく、公知の種々の検出方法を適用することができる。
ステップS182では、そのときの機関回転速度NE及び機関負荷(基本燃料噴射量TP)を読み込む。
そして、ステップS183では、そのときの機関運転状態(始動、水温、機関回転・機関負荷)に対応してデューティ記憶マップに記憶されている学習値FSDUTYを読み出し、読み出した学習値FSDUTYを前記デューティ補正値FPVARIで補正し、補正後のデューティを当該運転領域の学習値FSDUTYとして更新記憶させる。
尚、ステップS181で求めた前記デューティ補正値FPVARIで、デューティ記憶マップに記憶されている学習値FSDUTYの全てを一律に増減補正してもよく、また、デューティ記憶マップに記憶されている学習値FSDUTYを補正する代わりに、デューティ記憶マップから読み出した学習値FSDUTYで燃料ポンプ12を駆動制御する際に、制御デューティPFDUTY(=学習値FSDUTY)を、デューティ補正値FPVARIで補正してから燃料ポンプ12を駆動制御に用いるようにできる。
上記のように、デューティ記憶マップに記憶されている学習値FSDUTYに基づいて燃料ポンプ12をフィードフォワード制御している状態での空燃比から、実際の燃料圧力FUPRの目標燃圧値TPFUELに対するずれを求め、燃料圧力のずれを縮小させるように制御デューティPFDUTYを補正すれば、燃料粘性やバッテリ電圧の変化があっても、実際の燃料圧力FUPRを目標燃圧値TPFUEL付近に制御でき、空燃比のずれによる排気性状の悪化などを抑制できる。
上記デューティ補正値FPVARIによって制御デューティPFDUTYを補正することで、学習値FSDUTYの定常的な誤差を補正することができるが、機関運転状態の変化(機関の過渡運転)に伴って目標燃圧値TPFUELが変化するときに、デューティ記憶マップから読み出される学習値FSDUTYに基づいて燃料ポンプ12に出力する制御デューティPFDUTYをステップ変化させると、実際の燃料圧力FUPRが急激に大きく変動することで、過渡的に大きな空燃比ずれが発生し、排気性状の悪化や加速性の低下などを招く可能性がある。
そこで、学習値FSDUTYによって燃料ポンプ12を駆動制御する燃料圧力センサ33の異常時に、図8,9のフローチャートに示す過渡時制御ルーチンによって、制御デューティPFDUTYの変化速度を上限値以下に制限することが好ましい。
図8,9のフローチャートに示す過渡時制御ルーチンは、燃料圧力センサ33の異常発生時であってデューティ記憶マップの学習値FSDUTYに基づいて燃料ポンプ12を駆動制御するときに、所定時間毎に割り込み実行される。
まず、ステップS201では、機関運転状態(始動、水温、機関負荷、機関回転速度)に応じて設定される目標燃圧値TPFUELを読み込む。
ステップS202では、前記ステップS201で今回読み込んだ目標燃圧値TPFUELと、ステップS201で前回読み込んだ目標燃圧値TPFUELとの差から、目標燃圧値TPFUELの昇圧時であるか降圧時であるかを判断し、昇圧時であればフラグfPFUPLIMに1をセットし、降圧時であればフラグfPFDOWNLIに1をセットする。
前記フラグfPFUPLIM,fPFDOWNLIの初期値は0であって、ステップS202で1がセットされると、後述するステップS208又はステップS214で0にリセットされるまで、1を保持するようになっている。
また、目標燃圧値TPFUELの本ルーチン実行周期当たりの変化量が、後述する上限幅UPLDUTY・下限幅DWDUTYに相当する燃圧変化幅よりも大きい場合に、昇圧時・降圧時の判定がなされるようにしてある。
ステップS203では、フラグfPFUPLIMに1がセットされている目標燃圧値TPFUELの昇圧時であるか否かを判断する。
そして、昇圧時であれば、ステップS204へ進み、前回の制御デューティPFDUTYに、デューティ増大変化の上限幅UPLDUTYを加算した値を、今回出力する制御デューティPFDUTYに設定する。
即ち、目標燃圧値TPFUELの昇圧時には、マップから読み出される学習値FSDUTYに従って、制御デューティPFDUTYをステップ的に増大変化させるのではなく、制御デューティPFDUTYの増大変化速度を、本ルーチンの実行周期(更新周期)当たり前記上限幅UPLDUTYに制限し、徐々に制御デューティPFDUTYを増大変化させることで、マップから読み出される学習値FSDUTYの間でステップ的に変化させる場合に比べて、実際の燃料圧力FUPRの変化速度を遅くする。
目標燃圧値TPFUELが一定である定常運転時には、マップから読み出される学習値FSDUTYをそのまま燃料ポンプ12の駆動制御に用い、目標燃圧値TPFUELの昇圧変化が検出されると、前記マップから読み出される学習値FSDUTYを初期値として、前記上限幅UPLDUTYずつ制御デューティPFDUTYを増大変化させる。
実際の燃料圧力FUPRが増大変化すると、燃料噴射弁3における単位時間当たりの噴射量が増えて空燃比がリッチ化するが、前記酸素センサ38の出力に基づく噴射パルス幅のフィードバック補正によって前記空燃比のリッチ化が補正される。
ここで、実際の燃料圧力FUPRの増大変化速度が速いと、空燃比が急激にリッチ化するため、前記空燃比フィードバック制御による補正が追い付かずに、目標空燃比に対して実際の空燃比が大きくリッチ化してしまうが、実際の燃料圧力FUPRの増大変化速度を遅くすれば、リッチ化のペースが遅くなるから、フィードバック補正によって空燃比のリッチ化を抑え込むことが可能となり、過渡的に空燃比が大きくリッチ化することを抑制できる。
従って、前記上限幅UPLDUTYは、酸素センサ38の出力に基づく噴射パルス幅のフィードバック補正によって、空燃比のリッチ化を許容レベル内に抑制することができる値として設定され、前記リッチ化の許容レベルは、排気性状(HC排出量など)から設定される。
即ち、前記上限幅UPLDUTYは、空燃比フィードバック制御を行いつつ、燃料圧力を昇圧させるときに、空燃比が許容限界を超えてリッチ化しないような値に予め適合されている。
ステップS204で、昇圧要求に対する制御デューティPFDUTYの増大変化を制限する処理を行うと、次のステップS205では、そのときの機関回転速度NE及び機関負荷(基本燃料噴射量TP)を読み込む。
ステップS206では、ステップS205で読み込んだ機関回転速度NE及び機関負荷(基本燃料噴射量TP)に基づいて前記デューティ記憶マップを参照することで、増大変化後の目標燃圧値TPFUELに対応する学習値FSDUTYを、到達目標値TRFSDUTYとして読み出す。
そして、ステップS207では、上限幅UPLDUTYずつ増大変化させた制御デューティPFDUTYが、前記到達目標値TRFSDUTY以下であるか否かを判断し、前記到達目標値TRFSDUTY以下であれば、そのまま本ルーチンを終了させることで、本ルーチンの次回実行時も、ステップS204において制御デューティPFDUTYを上限幅UPLDUTYだけ増大変化させる処理を行わせるようにする。
一方、ステップS207で、上限幅UPLDUTYずつ増大変化させた制御デューティPFDUTYが、前記到達目標値TRFSDUTYを超えたと判断されると、ステップS208へ進み、制御デューティPFDUTYを到達目標値TRFSDUTYに設定すると共に、前記フラグfPFUPLIMを0にリセットする。
即ち、目標燃圧値TPFUELが昇圧変化すると、変化前の状態に対応する学習値FSDUTYから、変化後の状態に対応する学習値FSDUTYにまで、本ルーチンの実行周期毎に上限幅UPLDUTYずつ増大変化させるものであり、目標燃圧値TPFUELのステップ的な増大変化が発生した時点から、制御デューティPFDUTYが到達目標値TRFSDUTYに達するまでの間は、前記フラグfPFUPLIMは1に保持される。
また、ステップS203でフラグfPFUPLIMに1がセットされていないと判断されると、ステップS209へ進み、フラグfPFDOWNLIに1がセットされている目標燃圧値TPFUELの降圧時であるか否かを判断する。
そして、降圧時であれば、ステップS210へ進み、前回の制御デューティPFDUTYから、デューティ減少変化の下限幅DWDUTYを減算した値を、今回出力する制御デューティPFDUTYに設定する。
即ち、目標燃圧値TPFUELの降圧時には、マップから読み出される学習値FSDUTYに従って、制御デューティPFDUTYをステップ的に減少変化させるのではなく、制御デューティPFDUTYの減少変化速度を、本ルーチンの実行周期当たり前記下限幅DWDUTYに制限し、マップから読み出される学習値FSDUTYを初期値として徐々に制御デューティPFDUTYを減少変化させることで、実際の燃料圧力FUPRの変化速度を、マップから読み出される学習値FSDUTYに基づいて制御デューティPFDUTYをステップ的に変化させる場合に比べて遅くする。
実際の燃料圧力FUPRが減少変化すると、燃料噴射弁3における単位時間当たりの噴射量が減って空燃比がリーン化するが、前記酸素センサ38の出力に基づく噴射パルス幅のフィードバック補正によって前記空燃比のリーン化が補正される。
ここで、実際の燃料圧力FUPRの減少変化速度が速いと、空燃比が急激にリーン化するため、前記空燃比フィードバック制御による補正が追い付かずに、目標空燃比に対して実際の空燃比が大きくリーン化してしまうが、実際の燃料圧力FUPRの減少変化速度を遅くすれば、リーン化のペースが遅くなるから、フィードバック補正によって空燃比のリーン化を抑え込むことが可能となり、過渡的に空燃比が大きくリーン化することを抑制できる。
従って、前記下限幅DWDUTYは、酸素センサ38の出力に基づく噴射パルス幅のフィードバック補正によって、空燃比のリーン化を許容レベル内に抑制することができる値として設定され、前記リーン化の許容レベルは、燃焼安定性の限界空燃比や排気性状などから設定される。
即ち、前記下限幅DWDUTYは、空燃比フィードバック制御を行いつつ、燃料圧力を降圧させるときに、空燃比が許容限界を超えてリーン化しないような値に予め適合されている。
ステップS210で、降圧要求に対する制御デューティPFDUTYの減少変化を制限する処理を行うと、次のステップS211では、そのときの機関回転速度NE及び機関負荷(基本燃料噴射量TP)を読み込む。
ステップS212では、ステップS211で読み込んだ機関回転速度NE及び機関負荷(基本燃料噴射量TP)に基づいて前記デューティ記憶マップを参照することで、減少変化後の目標燃圧値TPFUELに対応する学習値FSDUTYを、到達目標値TRFSDUTYとして読み出す。
そして、ステップS213では、下限幅DWDUTYずつ減少変化させた制御デューティPFDUTYが、前記到達目標値TRFSDUTY以上であるか否かを判断し、前記到達目標値TRFSDUTYに達していない場合には、そのまま本ルーチンを終了させることで、本ルーチンの次回実行時も、ステップS210において制御デューティPFDUTYを下限幅DWDUTYだけ減少変化させる処理を行わせるようにする。
一方、ステップS213で、下限幅DWDUTYずつ減少変化させた制御デューティPFDUTYが、前記到達目標値TRFSDUTYを下回ったと判断されると、ステップS214へ進み、制御デューティPFDUTYを到達目標値TRFSDUTYに設定すると共に、前記フラグfPFDOWNLIを0にリセットする。
即ち、目標燃圧値TPFUELが降圧変化すると、変化前の状態に対応する学習値FSDUTYから、変化後の状態に対応する学習値FSDUTYにまで、本ルーチンの実行周期毎に下限幅DWDUTYずつ減少変化させるものであり、目標燃圧値TPFUELのステップ的な減少変化が発生した時点から、制御デューティPFDUTYが到達目標値TRFSDUTYに達するまでの間は、前記フラグfPFDOWNLIは1に保持される。
上記のように、目標燃圧値TPFUELのステップ的な昇圧時・降圧時に、制御デューティPFDUTYの変化速度を強制的に遅くすれば、過渡的に空燃比が大きくリッチ化又はリーン化して、排気性状や運転性が悪化することを抑制できる。
尚、酸素センサ38の出力に基づく噴射パルス幅のフィードバック補正のゲインを、目標燃圧値TPFUELのステップ的な昇圧時・降圧時には、目標燃圧値TPFUELが一定である場合に比べて大きくすることができる。
図8,9のフローチャートに示す過渡時制御ルーチンでは、制御デューティPFDUTYの変化速度、引いては、実際の燃料圧力FUPRの変化速度を遅くすることで、空燃比フィードバック制御で空燃比の変動を抑えられるようにしたが、制御デューティPFDUTYの変化速度が遅ければ、そのときの制御デューティPFDUTYから実際の燃料圧力FUPRを推定することが可能であり、前記推定値に基づいて燃料噴射パルス幅を補正すれば、燃料圧力の過渡変化時における空燃比の変化を更に小さく抑制することが可能である。
図10のフローチャートは、制御デューティPFDUTYから実際の燃料圧力FUPRを推定して燃料噴射パルス幅の補正を行う過渡時パルス幅補正ルーチンであり、前記図8,9のフローチャートに示す過渡時制御ルーチンで制御デューティPFDUTYを徐々に変化させるときに、並行して所定時間毎に割り込み実行される。
ステップS221では、そのときの機関回転速度NE及び機関負荷(基本燃料噴射量TP)を読み込む。
ステップS222では、前記読み込んだ機関回転速度NE及び機関負荷に基づいて、前記デューティ記憶マップを参照し、そのときの機関回転速度NE及び機関負荷に対応して記憶されている学習値FSDUTYを、目標値TRFSDUTYとして設定する。
ステップS223では、ステップ変化前後の目標燃圧値TPFUELを読み込む。
ステップS224では、前記図8,9のフローチャートで設定される燃圧の過渡変化時の制御デューティPFDUTYを読み込む。
ステップS225では、ステップ変化前後の目標燃圧値TPFUELと、ステップ変化前後の状態それぞれに対応して前記デューティ記憶マップから求められる学習値FSDUTYとから、制御デューティを横軸とし、燃圧を縦軸とする2次元領域上で目標燃圧値TPFUELの変化前後に相当する2点を設定し、前記2点間を直線で結ぶ関数f(DUTY)を求める。
即ち、目標燃圧値TPFUELのステップ変化前の状態からステップ変化後の状態に向けて、制御デューティの変化に対して比例的に燃料圧力が変化するものと仮定して、制御デューティと燃料圧力との相関を求める。
そして、前記関数f(DUTY)を用いて、前記ステップS224で読み込んだ過渡時の制御デューティPFDUTYに対応する燃圧を推定する。
ステップS226では、ステップS225で推定した燃圧に基づいて噴射パルス幅を補正し、推定燃圧の下で要求量の燃料を噴射できる噴射パルス幅を設定する。
従って、上記図10のフローチャートに示すルーチンを実行すれば、燃料圧力の過渡変化時に、変化しつつある実際の燃料圧力FUPRに見合った噴射パルス幅で燃料噴射を行わせることができ、実際の燃料圧力FUPRの過渡変化に伴って空燃比ずれが発生することを抑制でき、過渡変化時の空燃比ずれをより一層低下させて、排気性状・運転性を改善できる。
ところで、前記図4のフローチャートに示した制御ルーチンに従って、規範モデルを用いて燃料ポンプ12を駆動制御する場合には、目標燃圧値TPFUELのステップ変化に対する空燃比ずれの発生を抑制する制御として、前記図11のフローチャートに示す制御を適用することができる。
図11のフローチャートに示す過渡時制御ルーチンは、所定時間毎に割り込み実行され、まず、ステップS241では、そのときの目標燃圧値TPFUELを読み込む。
ステップS242では、前記ステップS241で読み込んだ目標燃圧値TPFUELの前回値と今回値とを比較し、目標燃圧値TPFUELのステップ変化が発生したか否かを判断する。
そして、目標燃圧値TPFUELのステップ変化の発生が判断されると、ステップS243へ進み、目標燃圧値TPFUELのステップ変化に対して規範モデルの燃圧で追従変化させるためのフィードフォワードデューティFFDUTYを算出する。
次のステップS244では、前記フィードフォワードデューティFFDUTYを、制御デューティPFDUTYに設定し、前記フィードフォワードデューティFFDUTYで燃料ポンプ12を駆動制御させる。
即ち、目標燃圧値TPFUELがステップ変化する前の燃圧の定常状態では、前記デューティ記憶マップから求められる学習値FSDUTYで燃料ポンプ12を駆動制御するが、目標燃圧値TPFUELがステップ変化すると、ステップ変化後の状態に対応するマップ値にまでデューティをステップ的に変化させるのではなく、規範モデルの応答で燃圧を変化させるデューティを設定し、該デューティに基づいて燃料ポンプ12を駆動制御し、ステップ変化後の状態に収束すると、前記デューティ記憶マップから求められる学習値FSDUTYで燃料ポンプ12を駆動制御する状態に復帰させる。
上記のように、燃料圧力センサ33の異常時においても規範モデルの応答で燃圧を変化させるようにすれば、過渡時の燃圧変化は、燃料圧力センサ33が正常で燃圧検出値に基づくフィードバック制御が行われる場合と略同等になるから、過渡運転時に発生する空燃比ずれを正常時と同程度に抑制することができる。
換言すれば、燃料圧力センサ33の正常であるときに、過渡的な燃圧変化に対して空燃比ずれを充分に抑制できるように、規範モデルや空燃比フィードバック制御のゲインなどを設定してあれば、燃料圧力センサ33に異常が生じたときに正常時と同等の燃圧変化を発生させることで、正常時と同様に、空燃比ずれを充分に抑制できることになる。
また、上記の規範モデルでの燃圧変化を発生させつつ、規範モデルに基づいて過渡状態での燃圧を推定し、該推定値を燃料噴射パルスの補正に用いれば、より空燃比ずれの発生を抑制できることになる。
図12のフローチャートに示す過渡制御ルーチンは、前記図4のフローチャートに示すルーチンと並行して実行されるものであり、所定時間毎に割り込み実行される。
まず、ステップS261では、そのときの目標燃圧値TPFUELを読み込む。
ステップS262では、前記ステップS261で読み込んだ目標燃圧値TPFUELの前回値と今回値とを比較し、目標燃圧値TPFUELのステップ変化が発生したか否かを判断する。
そして、目標燃圧値TPFUELのステップ変化の発生が判断されると、ステップS263へ進み、規範モデルに沿って実際の燃料圧力FUPRが変化しているものと仮定して、そのときの実際の燃料圧力FUPRを推定する。
ステップS264では、前記ステップS263で推定した実際の燃料圧力FUPRに基づいて燃料噴射パルス幅を補正することで、推定した燃料圧力FUPRの下で、要求量の燃料を噴射できる時間に補正する。
即ち、規範モデルに従って燃圧が変化するように、制御デューティPFDUTYを変化させ、かつ、この規範モデルに基づいてそのときの燃圧を逐次推定し、該推定した燃圧に基づいて噴射パルス幅を補正すれば、燃圧の過渡変化時に発生する空燃比ずれを抑制でき、更に、空燃比フィードバック制御を行って修正を施せば、過渡運転時に実際の空燃比を目標空燃比付近で推移させて、排気性状・運転性の低下を抑制できる。
1…内燃機関、3…燃料噴射弁、11…燃料タンク、12…燃料ポンプ、31…ECM(エンジン・コントロール・モジュール)、33…燃料圧力センサ

Claims (2)

  1. 電動式燃料ポンプから燃料噴射弁に供給する燃料圧力を検出する燃料圧力センサの出力に応じて前記電動式燃料ポンプを制御する燃料ポンプの駆動制御装置において、
    前記燃料圧力センサが正常であるときは、前記燃料圧力センサが検出する燃料圧力に基づく第1操作量に応じて前記電動式燃料ポンプを制御し、内燃機関の運転状態毎に記憶される第2操作量を前記第1操作量に基づき更新し、
    前記燃料圧力センサが異常であるときは、前記第1操作量に代えて前記第2操作量に応じて前記電動式燃料ポンプを制御し、運転状態の変化に伴って燃料圧力を昇圧又は降圧させるときには前記電動式燃料ポンプに出力する操作量の制御周期毎の変化幅を所定値を下回る値に制限して前記電動式燃料ポンプに出力する操作量を運転状態の変化に伴う前記第2操作量の変化に遅れて追従させる、燃料ポンプの駆動制御装置。
  2. 電動式燃料ポンプから燃料噴射弁に供給する燃料圧力を検出する燃料圧力センサの出力に応じて前記電動式燃料ポンプを制御する燃料ポンプの駆動制御装置において、
    前記燃料圧力センサが正常であるときは、前記燃料圧力センサが検出する燃料圧力に基づく第1操作量に応じて前記電動式燃料ポンプを制御し、内燃機関の運転状態毎に記憶される第2操作量を前記第1操作量に基づき更新し、
    前記燃料圧力センサが異常であるときは、前記第1操作量に代えて前記第2操作量に応じて前記電動式燃料ポンプを制御し、運転状態の変化に伴って燃料圧力を昇圧又は降圧させるときには前記燃料圧力を規範応答で変化させる操作量を前記電動式燃料ポンプに出力して、前記電動式燃料ポンプに出力する操作量を運転状態の変化に伴う前記第2操作量の変化に遅れて追従させる、燃料ポンプの駆動制御装置。
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