JP5407733B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気浄化装置に関し、特に排気が流れる排気通路に活性物質を生成する活性物質生成部を備える排気浄化装置に関する。
従来、排気通路を流れる排気中に活性物質を供給し、排気に含まれる特定の物質を例えば分解、捕集または除去することにより無害化する無害化装置が提案されている(排気中の微粒子の捕集について「特許文献1」参照)。このような無害化装置の場合、排気通路に放電を生じる電極部を有している。
無害化装置は、電極部をはじめとする大部分が高温の排気が流れる排気通路に設けられる。このように無害化装置は、高温の排気に晒されるため、冷却する必要がある。特許文献1の場合、無害化装置の電極部の周囲に冷却のための空気を供給することが開示されている。しかしながら、特許文献1の場合、排気の温度が高温であるとき、無害化装置の周囲には冷却用の空気が大量に供給される。供給された大量の空気は、排気通路を流れる排気に混合され、排気温度の低下を招く。一方、排気中の特定物質を無害化するためには、化学的な反応性を維持する必要があり、排気の温度は所定温度以上に維持することが要求される。しかし、排気通路に大量の空気を供給すると、排気温度の低下を招き、排気の浄化性能が低下するという問題がある。
特開昭57−68510号公報
そこで、本発明は、活性物質生成部の冷却を図りつつ、排気の温度の低下が抑えられ、排気の浄化性能が確保される排気浄化装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、空気供給部は取付部に冷却用の空気を供給する。そして、空気供給部は、この取付部に供給した空気を活性物質の原料として電極部に供給する。これにより、電極部に供給される空気は、取付部を通過する際に、取付部を冷却するとともに、取付部において加熱される。そのため、電極部へ供給される空気は、取付部で温度が上昇した後に排気へ混合される。その結果、空気供給部の冷却に用いる空気を排気に混合しても、排気通路を流れる排気の温度の低下は抑えられる。また、電極部へ供給された空気は、電極部における放電によって例えばオゾンや酸素のラジカルなどの活性物質を生成する。したがって、活性物質生成部の冷却を図りつつ、排気の温度の低下を抑えることができ、排気の浄化性能を確保することができる。
請求項2記載の発明では、空気供給部は、冷却通路部および空気排出部を有している。冷却通路部は、取付部の外周側を包囲している。そのため、供給された空気は、取付部の外周側を包囲する冷却通路部を周回する。これにより、取付部の冷却だけでなく、空気排出部から電極部側へ排出される空気の加熱も促進される。したがって、活性物質生成部の冷却を図りつつ、排気の温度の低下を抑えることができ、排気の浄化性能を確保することができる。また、空気排出部は、冷却通路部を通過した空気を電極部の周囲に排出する。そのため、冷却通路部を通過した空気は、電極部の近傍に供給される。したがって、電極部の放電による活性物質の生成を促進することができる。
請求項1記載の発明では、空気供給部は、廃棄通路部を有している。これにより、空気供給部は、活性物質生成部の冷却に余剰となる空気を活性物質生成部よりも大気側に廃棄する。すなわち、空気供給部は、冷却の余剰となる空気を、例えば排気の流れ方向において活性物質生成部よりも下流側の排気通路、活性物質生成部の下流側に設けられている触媒などの下流側、あるいは大気中など、活性物質生成部よりも大気側へ廃棄する。これにより、余剰となった空気は排気に混合されることがなく、排気の温度の低下が抑えられる。
請求項3記載の発明では、空気供給部は、廃棄通路部に調整弁部を有している。この調整弁部により廃棄通路部を流れる空気の流量を調整することにより、活性物質生成部へ供給される空気と大気側へ廃棄される空気の流量とが調整される。したがって、活性物質生成部への過剰な空気の供給を抑えることができ、排気の温度の低下を抑えることができる。
請求項4記載の発明では、空気供給部は、加圧した空気を供給するポンプを有している。例えば排気通路を流れる排気の温度に応じてポンプの運転を調整することにより、活性物質生成部へ供給される空気の流量が調整される。したがって、活性物質生成部への過剰な空気の供給を抑えることができ、排気の温度の低下を抑えることができる。
請求項5記載の発明では、空気供給部は、熱交換部を有する。これにより、空気は、予め熱交換部で加熱された後に活性物質生成部へ供給される。したがって、温度の低い空気の供給を低減することができ、排気の温度の低下を抑えることができる。
第1実施形態による排気浄化装置を示す模式図 第1実施形態による排気浄化装置の処理の流れを示す概略図 第1実施形態による排気浄化装置における各部の状態の変化を示す模式図 第2実施形態による排気浄化装置を示す模式図 第3実施形態による排気浄化装置を示す模式図 第4実施形態による排気浄化装置を示す模式図
以下、本発明による排気浄化装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態による排気浄化装置を図1に示す。排気浄化装置10は、排気管11、活性物質生成部12、空気供給部13および制御装置14を備えている。排気管11は、図示しない内燃機関に接続している。排気管11は、管状に形成され、内部に内燃機関から排出される排気が流れる排気通路15を形成している。内燃機関は、例えばガソリンエンジン、ディーゼルエンジンあるいはガスタービンエンジンなど任意に適用することができる。排気通路15は、内燃機関と大気との間を接続している。排気通路15は、排気通路15における排気の流れ方向において活性物質生成部12の下流側に触媒16が設けられている。触媒16は、例えば三元触媒、還元触媒あるいは酸化触媒など内燃機関の種類に応じた各種の触媒、ならびにDPF(Diesel Particulate Filter)などの各種のフィルタなどから構成されている。触媒16は、内燃機関の種類に応じて排気の流れ方向において活性物質生成部12の下流側に限らず、上流側に設けてもよい。排気管11は、排気通路15の内側と外側とを接続する開口17を有している。排気管11は、この開口17の外側に台座部18を有している。排気管11と台座部18との間には断熱材19が設けられている。
活性物質生成部12は、取付部21、導電部22および電極部23を有している。活性物質生成部12は、排気管11に設けられている台座部18に固定されている。活性物質生成部12は、この台座部18すなわち排気管11を貫いている。取付部21は、排気管11の台座部18に取り付けられる。取付部21は、内側に導電部22を収容している。取付部21は、排気管11と導電部22との間を電気的に絶縁するために、例えば碍子などを有している。取付部21は、例えば外壁に雄ねじが形成されている。これにより、取付部21の雄ねじ部は、台座部18に形成されている雌ねじ部とねじ結合する。
導電部22は、例えばバッテリなどの電源24からの電力を断続する制御装置14と電気的に接続している。電極部23は、導電部22の端部に設けられており、導電部22を経由して電源24から電力が供給される。この電極部23は、排気管11を貫く活性物質生成部12の排気通路15側の先端、すなわち導電部22の先端に設けられている。上述のように活性物質生成部12は、排気管11を貫いて設けられている。そのため、電極部23は、排気通路15に露出し、排気通路15を流れる排気に晒される。これにより、活性物質生成部12は、取付部21、導電部22および電極部23などの全体が排気から熱を受ける。
電極部23は、制御装置14によって電源24から電力が供給されると放電を発生する。電極部23で放電を発生することにより、排気通路15を流れる排気中に含まれる空気から例えばオゾンや過酸化物などの活性物質が生成される。この活性物質は、電極部23の近傍に付着した異物の分解や除去、ならびに排気に含まれる特定物質を化学的に処理するために利用される。
空気供給部13は、ポンプ31、冷却通路部32および空気排出部33を有している。ポンプ31は、制御装置14からの指令により作動する。冷却通路部32は、台座部18に設けられ、活性物質生成部12の外周側を包囲している。すなわち、冷却通路部32は、活性物質生成部12の径方向外側を略円環状に包囲している。ポンプ31と冷却通路部32との間は、ポンプ通路34によって接続されている。冷却通路部32は、このポンプ通路34と反対側の端部が空気排出部33に接続している。空気排出部33は、一方の端部が冷却通路部32に接続し、他方の端部が排気通路15に接続している。これにより、冷却通路部32から空気排出部33へ排出された空気は、排気通路15へ導入される。空気排出部33は、排気通路15側の端部が活性物質生成部12の電極部23の近傍に開口している。これにより、空気排出部33から排出された空気は、電極部23の近傍へ供給される。
上記の構成により、ポンプ31で加圧された空気は、ポンプ通路34を経由して冷却通路部32へ供給される。冷却通路部32へ流入した空気は、冷却通路部32において活性物質生成部12の取付部21の周囲を周回した後、排気通路15へ露出する電極部23の近傍へ空気排出部33を経由して供給される。
空気供給部13は、ポンプ31、冷却通路部32および空気排出部33に加え、廃棄通路部35および調整弁部36を有している。廃棄通路部35は、冷却通路部32から分岐して、排気通路15における排気の流れ方向において活性物質生成部12よりも大気側、すなわち大気に開放されている側に接続している。図1に示す第1実施形態の場合、廃棄通路部35は、冷却通路部32とは反対側の端部が触媒16よりも大気側の排気通路15に接続している。これにより、活性物質生成部12への供給で余剰となる空気は、触媒16よりも大気側において排気通路15へ混合される。そのため、触媒16の温度、および触媒16へ流入する排気の温度の低下は抑えられる。なお、廃棄通路部35は、冷却通路部32と反対側の端部が排気通路15に限らず、大気に開放されていてもよい。調整弁部36は、制御装置14からの指令により廃棄通路部35を開閉し、廃棄通路部35を経由して大気中または排気通路15の下流側へ廃棄される空気の流量を調整する。これにより、冷却通路部32側への過剰な空気の供給は抑えられる。
排気浄化装置10は、上記の構成に加え、温度センサ41および排気温度センサ42を有している。温度センサ41は、台座部18に設けられ、台座部18の温度を検出する。温度センサ41は、検出した台座部18の温度を電気信号として制御装置14へ出力する。制御装置14は、温度センサ41で検出された台座部18の温度から、活性物質生成部12の温度を推定する。なお、温度センサ41を活性物質生成部12に設け、制御装置14は活性物質生成部12の温度を直接検出する構成としてもよい。排気温度センサ42は、排気通路15に設けられ、排気通路15を流れる排気の温度を検出する。排気温度センサ42は、検出した排気の温度を電気信号として制御装置14へ出力する。制御装置14は、排気温度センサ42で検出した排気温度から、触媒16へ流入する排気の温度を取得する。なお、触媒16に温度センサを設け、触媒16に流入する排気の温度に代えて触媒16の温度を直接検出する構成としてもよい。また、例えば内燃機関の燃料消費量などから排気の温度や触媒16の温度を推定する構成としてもよい。
次に、上記の構成による排気浄化装置10の作動について図2に基づいて説明する。
制御装置14は、内燃機関が運転中であるか否かを判断する(S101)。制御装置14は、内燃機関が運転中でないと判断すると(S101:No)、処理を終了する。一方、制御装置14は、内燃機関が運転中であると判断すると(S101:Yes)、調整弁部36により廃棄通路部35を閉鎖するとともに(S102)、ポンプ31の作動をオンにする(S103)。このとき、制御装置14は、ポンプ31を最小限の空気吐出量Maiで作動させる。
制御装置14は、ポンプ31が作動されると、温度センサ41から台座部18すなわち取付部21の温度を取得する(S104)。そして、制御装置14は、取得した取付部21の温度が予め設定されている上限温度Tma以下であるか否かを判断する(S105)。すなわち、制御装置14は、活性物質生成部12の冷却が必要であるか否かを判断する。制御装置14は、取得した取付部21の温度が上限温度Tmaより高いと判断すると(S105:No)、活性物質生成部12の冷却が必要であると判断し、ポンプ31からの空気吐出量Maを増量する(S106)。制御装置14は、取得した活性物質生成部12の温度が上限温度Tma以下になるまで、S104からS106の処理を繰り返す。
一方、制御装置14は、取得した取付部21の温度が上限温度Tma以下であると判断すると(S105:Yes)、活性物質生成部12の冷却が不要であると判断し、排気温度センサ42から排気通路15を流れる排気の温度を取得する(S107)。そして、制御装置14は、取得した排気の温度が予め設定されている排気下限温度Tmi以上であるか否かを判断する(S108)。すなわち、制御装置14は、排気の温度に基づいて触媒16が各種の反応を行うために十分な温度以上であるか否かを判断する。制御装置14は、取得した排気の温度が排気下限温度Tmiより低いと判断すると(S108:No)、触媒16へ流入する排気の温度が触媒16における反応に十分でないと判断し、廃棄通路部35の調整弁部36の開度を拡大する(S109)。制御装置14は、取得した排気の温度が排気下限温度Tmi以上になるまで、S107からS109の処理を繰り返す。
次に、上記の制御による各部の状態について図3に基づいて説明する。
内燃機関の運転が開始されると、排気通路15を流れる排気の温度、すなわち排気温度Teは徐々に上昇する。そのため、排気管11の台座部18に設けられている取付部21の温度Tは、排気温度Teの上昇にともなって徐々に上昇する。制御装置14は、内燃機関の運転が開始されると、取付部21の温度が上限温度Tmaに到達するまで、ポンプ31を最小の空気吐出量Maiで駆動する。この最小の空気吐出量Maiは、活性物質生成部12への汚れの付着を防止し、活性物質を生成するために必要な空気の供給量に相当する。このとき、取付部21の温度が上限温度Tmaに到達するまでポンプ31から冷却通路部32へ供給される空気量は一定であるため、取付部21の温度は排気の温度の上昇にともなって徐々に上昇する。
取付部21の温度が上限温度Tmaに到達すると、制御装置14は、ポンプ31の空気吐出量Maを増量し、取付部21の温度が上限温度Tma以下となるように、ポンプ31から冷却通路部32へ供給する空気の流量を増加させる。そのため、取付部21の温度は、上限温度Tmaでほぼ一定となり、更なる温度の上昇が抑えられる。一方、ポンプ31の空気吐出量Maが増加すると、冷却通路部32および空気排出部33を経由して排気通路15へ排出される空気の流量も増加する。そのため、単にポンプ31の空気吐出量Maを増加させると、図3の破線で示すように排気温度Teは低下する。そこで、制御装置14は、排気温度センサ42で検出した排気温度Teに基づいて、調整弁部36の開度Vpを調整する。すなわち、制御装置14は、調整弁部36の開度Vpを徐々に拡大する。これにより、冷却通路部32を流れる空気の一部は廃棄通路部35を経由して触媒16の下流側へ排出される。そのため、排気通路15を流れる排気に混合される空気の量は減少する。その結果、排気温度Teは、図3の実線で示すように触媒活性温度Tcを維持する。
以上説明した第1実施形態では、空気供給部13は、取付部21に冷却用の空気を供給する。そして、空気供給部13は、この取付部21に供給した空気を活性物質の原料として電極部23に供給する。これにより、電極部23に供給される空気は、取付部21を通過する際に、取付部21を冷却するとともに、取付部21において加熱される。そのため、電極部23へ供給される空気は、取付部21で温度が上昇した後に空気へ混合される。その結果、空気供給部13の冷却に用いる空気を排気に混合しても、排気通路15を流れる排気の温度の低下は抑えられる。また、電極部23へ供給された空気は、電極部23における放電によって例えばオゾンや酸素のラジカルなどの活性物質を生成する。したがって、活性物質生成部12の冷却を図りつつ、排気の温度の低下を抑える、特に触媒16へ流入する排気の温度の低下を抑えることができ、排気の浄化性能を確保することができる。
また、第1実施形態では、空気供給部13は、冷却通路部32および空気排出部33を有している。冷却通路部32は、取付部21の外周側を包囲している。そのため、供給された空気は、取付部21の外周側を包囲する冷却通路部32を周回する。これにより、取付部21の冷却だけでなく、空気排出部33から電極部23側へ排出される空気の加熱も促進される。したがって、活性物質生成部12の冷却を図りつつ、触媒16へ流入する排気の温度の低下を抑えることができ、排気の浄化性能を確保することができる。また、空気排出部33は、冷却通路部32を通過した空気を電極部23の周囲に排出する。そのため、冷却通路部32を通過した空気は、電極部23の近傍に供給される。したがって、電極部23の冷却を図りつつ、電極部23の放電による活性物質の生成を促進することができる。
第1実施形態では、空気供給部13は、廃棄通路部35を有している。これにより、空気供給部13は、活性物質生成部12の冷却に余剰となる空気を活性物質生成部12よりも大気側である触媒16の下流側に排出する。これにより、余剰となった空気は触媒16の上流側において排気に混合されることがなく、排気の温度の低下が抑えられる。
第1実施形態では、空気供給部13は、廃棄通路部35に調整弁部36を有している。この調整弁部36により廃棄通路部35を流れる空気の流量を調整することにより、冷却通路部32を周回する空気と大気側へ廃棄される空気の流量とが調整される。したがって、排気通路15を流れる排気への過剰な空気の供給を抑えることができ、排気の温度の低下を抑えることができる。
第1実施形態では、空気供給部13は、加圧した空気を供給するポンプ31を有している。排気通路15を流れる排気の温度または取付部21の温度に応じてポンプ31の運転を調整することにより、冷却通路部32へ供給される空気の流量が調整される。したがって、排気通路15への過剰な空気の供給を抑えることができ、排気の温度の低下を抑えることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による排気浄化装置を図4に示す。
第2実施形態の場合、空気供給部13の構成が第1実施形態と異なる。第2実施形態の場合、ポンプ31は、例えば燃料を噴霧するために用いられるブラストポンプなど、内燃機関に設けられている他のポンプと共用されている。これにより、排気浄化装置10の部品点数を低減することができる。
また、第2実施形態の場合、空気排出部33は、先端すなわち排気通路15側ほど内径が小さく形成されているとともに、先端が活性物質生成部12に向けて傾斜している。これにより、空気排出部33から排気通路15へ排出される空気は、流速が上昇するとともに、活性物質生成部12の電極部23へ向けて吹き付けられる。そのため、電極部23をはじめとする活性物質生成部12に対し、排気に含まれる異物の付着が低減される。したがって、活性物質生成部12をより清浄に維持することができる。
さらに、第2実施形態の場合、排気通路15において活性物質生成部12の下流側に触媒16が設けられていない。そのため、冷却通路部32から分岐する廃棄通路部35は、冷却通路部32と反対側の端部が排気通路15に合流することなく大気に開放されている。
(第3実施形態)
第3実施形態による排気浄化装置を図5に示す。
第3実施形態の場合、空気供給部13の構成が第1実施形態と異なる。第3実施形態の場合、空気を加圧するためのポンプに相当する構成を備えていない。第3実施形態の場合、排気管11は、排気通路15において活性物質生成部12の上流側に偏流板51を有している。偏流板51は、図5の矢印で示すように排気通路15を流れる排気の方向を変更する。これにより、排気通路15における排気の流れ方向において偏流板51の下流側すなわち偏流板51の活性物質生成部12側は、排気通路15の他の部分と比較して圧力が低下する。そのため、冷却通路部32および空気排出部33と排気通路15との間には圧力差が生じ、冷却通路部32および空気排出部33の空気は排気通路15側に吸引される。その結果、ポンプなど空気を加圧する構成を備えていなくても、排気通路15へ空気が供給される。
また、第3実施形態の場合、空気供給部13は、冷却通路部32へ空気を導入する導入部52を有している。導入部52は、冷気通路部53、暖気通路部54、導入通路部55および流量調整弁部56を有している。冷気通路部53および暖気通路部54は、いずれも端部が大気に開放しており、外部から導入される空気が流れる。このうち暖気通路部54は、途中に熱交換部57を有している。暖気通路部54は、熱交換部57において排気管11と接している。これにより、外部から導入され暖気通路部54の熱交換部57を通過する空気は、排気通路15を流れる排気と熱交換する。その結果、冷気通路部53からは外気がほぼ外気温のまま導入されるのに対し、暖気通路部54からは熱交換部57における熱交換によって外気温よりも温度が上昇した外気が導入される。冷気通路部53および暖気通路部54は、流量調整弁部56において合流した後、導入通路部55を経由して冷却通路部32に接続している。流量調整弁部56は、これら冷気通路部53および暖気通路部54から導入された空気の混合割合を調整し、冷却通路部32へ供給する空気の温度を調整する。
第3実施形態では、ポンプに相当する構成を備えていないので構成の簡略化および部品点数の低減を図ることができる。また、第3実施形態では、冷却通路部32へ導入する空気の一部は、暖気通路部54の熱交換部57において熱交換され、温度が高められる。そのため、ポンプや過剰な空気を排気する構成を用いない場合でも、供給される空気による排気の過剰な冷却が防止される。したがって、電極部23をはじめとする活性物質生成部12の冷却を図りつつ、電極部23の放電による活性物質の生成を促進することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態による排気浄化装置を図6に示す。
第4実施形態は、第3実施形態の変形例である。第4実施形態の場合、排気管11は、排気の流れ方向において活性物質生成部12の上流側で屈曲している。そのため、排気通路15を流れる排気の圧力は、屈曲する排気管11の下流側すなわち活性物質生成部12の近傍において低下する。これにより、冷却通路部32および空気排出部33と排気通路15との間には圧力差が生じ、冷却通路部32および空気排出部33の空気は排気通路15側に吸引される。その結果、第4実施形態の場合も、第3実施形態と同様にポンプに相当する構成が不要となる。また、第4実施形態も、暖気通路部54に熱交換部57が設けられている。そのため、ポンプや過剰な空気を排気する構成を用いない場合でも、供給される空気による排気の過剰な冷却が防止される。したがって、電極部23をはじめとする活性物質生成部12の冷却を図りつつ、電極部23の放電による活性物質の生成を促進することができる。
(その他の実施形態)
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
上記の複数の実施形態は、個別に説明したが、複数の実施形態を組み合わせて排気浄化装置10を構成してもよい。
図面中、10は排気浄化装置、11は排気管、12は活性物質生成部、13は空気供給部、21は取付部、23は電極部、31はポンプ、32は冷却通路部、33は空気排出部、35は廃棄通路部、36は調整弁部、57は熱交換部を示す。

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気が流れる排気通路を形成している排気管と、
    前記排気管に設けられ、前記排気管に接する取付部、および前記取付部の先端に前記排気通路へ露出して放電を発生する電極部を有し、前記電極部の放電により前記排気通路を流れる排気中に活性物質を生成する活性物質生成部と、
    前記取付部に冷却用の空気を供給するとともに、前記取付部を冷却した空気を前記活性物質の原料として前記電極部へ供給する空気供給部と、を備え、
    前記空気供給部は、前記活性物質生成部の冷却に余剰となる空気を前記活性物質生成部よりも大気側に廃棄する廃棄通路部を有することを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記空気供給部は、
    前記取付部の外周側を包囲して設けられ、前記空気供給部から供給された空気が周回する冷却通路部と、
    前記冷却通路部の端部に設けられ、前記冷却通路部を通過した空気が前記排気通路へ露出する前記電極部の周囲に排出される空気排出部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の排気浄化装置。
  3. 前記空気供給部は、前記廃棄通路部に設けられ廃棄される空気の流量を調整する調整弁部を有することを特徴とする請求項1または2記載の排気浄化装置。
  4. 前記空気供給部は、加圧した空気を供給するポンプを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の排気浄化装置。
  5. 前記空気供給部は、供給する空気を前記排気管を流れる排気との間で熱交換する熱交換部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の排気浄化装置。
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