JP5407057B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、例えば、ハイブリッド車、電気自動車などのエコカーに用いられ、特に、大容量の電力を伝達する際に用いられる電力ハーネスのコネクタに採用される可能性がある技術である。
近年、著しい進歩を遂げているハイブリッド車、電気自動車などにおいて、モータとインバータとの間、又はインバータとバッテリとの間のように、機器間で大容量の電力を伝達する際に電力ハーネスが用いられている。この電力ハーネスは、その一端側に例えば、オス端子と該オス端子を収容する第1ターミナルハウジングとを備えたオス側コネクタ部と、オス端子と接続されるメス端子と該メス端子を収容する第2ターミナルハウジングとを備えたメス側コネクタ部とからなる2分割構成のコネクタが用いられている(例えば、特許文献1)。
2分割構成のコネクタでは、オス側コネクタ部とメス側コネクタ部との嵌合状態及び非嵌合状態の切り替え、つまり、メス側コネクタ部からのオス側コネクタ部の脱着(オス側コネクタ部からのメス側コネクタ部の脱着でもある)は、メス側コネクタ部の両側面部に備えられる回動軸を中心に回動する回動レバーによって行われる。
該回動レバーに係る動作メカニズムは、回動軸と、オス側コネクタ部の両側面部に備えられるスライド軸と、回動レバーの両側部に備えられるスライド湾曲孔と、及びメス側コネクタの両側面部に備えられるスライド直線孔によって達成される。まず、スライド直線孔にスライド軸を挿入させ、オス側コネクタ部とメス側コネクタ部を仮嵌合させる。次いで、回動レバーを回動させることにより、スライド軸がスライド湾曲孔に沿って移動する。しかして、メス側コネクタ部にオス側コネクタ部が引きつけられるため、容易に、オス側コネクタ部とメス側コネクタ部との嵌合状態を達成することができる。同時に、第1と第2ターミナルハウジングの内部において、オス端子とメス端子とが接続される。
特開2009−070754号公報
従来のコネクタにおいては、電磁波遮蔽機能を持たせるために、第1と第2ターミナルハウジングがアルミで成型されたものがある。この構成の場合、両ターミナルハウジング同士が干渉して嵌合できなくなることを防止するため、また第1と第2ターミナルハウジングの製造時の寸法バラツキも考慮して、両ターミナルハウジングの間にある程度の隙間を設ける必要がある。
しかし、振動が発生する自動車のエンジンルームなどにこのコネクタを用いた場合、振動により第1と第2ターミナルハウジング間にガタツキが生じる。そして、両ターミナルハウジング内部に設けられたオス端子とメス端子の接触部が摺動を繰り返すことになる。このため、接触部においてオス端子やメス端子に施されているスズや銀によるめっきが磨耗してしまう。また、オス端子やメス端子の下地の銅がめっきの摩耗によって露出することにより、銅が酸化し、オス端子とメス端子の接触部の抵抗が増加するという問題が生じる。
そこで、特許文献1では、嵌合操作時にメス側コネクタ部の内部に挿入されたオス側コネクタ部の側面部を挟持し、振動による第1と第2ターミナルハウジング間のガタツキを抑制する係止部材を回動レバーに設けることで、第1と第2ターミナルハウジング間のガタツキを防止している。
しかし、特許文献1に提案されている係止部材を含む従来のガタツキ防止の対策を用いてもなお、振動に因る端子の磨耗や接触抵抗の増大等が発生するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を鑑みて、耐振動性をより向上させ、振動に起因した端子の磨耗や接触抵抗の増大等の発生を防ぐことができるコネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、オス端子と該オス端子を収容する第1ターミナルハウジングとを備えたオス側コネクタ部と、前記オス端子と接続されるメス端子と該メス端子を収容する第2ターミナルハウジングとを備えたメス側コネクタ部とからなり、前記オス側コネクタ部の両側面部には、スライド軸が備えられており、前記メス側コネクタ部の両側面部には、前記スライド軸が挿入されるスライド直線孔と、回動軸を中心に回動する回動レバーとが備えられており、前記回動レバーの両側部には、前記スライド軸が挿入されるスライド湾曲孔が備えられており、前記回動レバーの回動により、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部との嵌合が行われるコネクタであって、前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部をそれぞれ上下から挟持し、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部とが嵌合状態にあるときに前記第2ターミナルハウジングの開口部の動きを規制する先端固定部を有すると共に、前記第1ターミナルハウジングに形成されたフランジ部と、前記フランジ部に形成された複数のフランジ突出部と、前記フランジ突出部に設けられた固定材と、前記第2ターミナルハウジングの開口部の近傍に形成された複数の突起とを有し、記固定材と前記第1ターミナルハウジングの外周面とが、前記突起を挟持するものである。
前記固定材は、樹脂であっても良い。
また、前記先端固定部は、前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部の横方向の一部を固定するように、複数に分かれて形成されていても良い。
また、本発明に係るコネクタは、オス端子と該オス端子を収容する第1ターミナルハウジングとを備えたオス側コネクタ部と、前記オス端子と接続されるメス端子と該メス端子を収容する第2ターミナルハウジングとを備えたメス側コネクタ部とからなり、前記オス側コネクタ部の両側面部には、スライド軸が備えられており、前記メス側コネクタ部の両側面部には、前記スライド軸が挿入されるスライド直線孔と、回動軸を中心に回動する回動レバーとが備えられており、前記回動レバーの両側部には、前記スライド軸が挿入されるスライド湾曲孔が備えられており、前記回動レバーの回動により、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部との嵌合が行われるコネクタであって、前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部をそれぞれ上下から挟持し、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部とが嵌合状態にあるときに前記第2ターミナルハウジングの開口部の動きを規制する先端固定部を有すると共に、前記第1ターミナルハウジングに形成されたフランジ部と、前記フランジ部に形成された複数のフランジ突出部と、前記フランジ突出部に設けられた第1の固定材と、前記第1ターミナルハウジングの上面部と下面部に形成された複数の第1ハウジング溝部と、前記第1ハウジング溝部に設けられた第2の固定材とを有し、前記第1の固定材と前記第2の固定材とが、前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部をそれぞれ上下方向から挟持するものである。
前記第1の固定材と第2の固定材の少なくとも一方はゴムであっても良い。
また、本発明に係るコネクタは、オス端子と該オス端子を収容する第1ターミナルハウジングとを備えたオス側コネクタ部と、前記オス端子と接続されるメス端子と該メス端子を収容する第2ターミナルハウジングとを備えたメス側コネクタ部とからなり、前記オス側コネクタ部の両側面部には、スライド軸が備えられており、前記メス側コネクタ部の両側面部には、前記スライド軸が挿入されるスライド直線孔と、回動軸を中心に回動する回動レバーとが備えられており、前記回動レバーの両側部には、前記スライド軸が挿入されるスライド湾曲孔が備えられており、前記回動レバーの回動により、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部との嵌合が行われるコネクタであって、前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部をそれぞれ上下から挟持し、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部とが嵌合状態にあるときに前記第2ターミナルハウジングの開口部の動きを規制する先端固定部を有すると共に、前記第1ターミナルハウジングに形成されたフランジ部と、前記フランジ部に形成された複数のフランジ突出部と、前記フランジ突出部に設けられた金属性の板バネ材とを有し、前記板バネと前記第1ターミナルハウジングの外周面とが、前記第2ターミナルハウジングの開口部の近傍の上面部と下面部を挟持するものである。
前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部に、前記スライド直線孔と並行となるようにリブが形成されていても良い。
本発明は、耐振動性を向上させ、振動に起因した端子の磨耗や接触抵抗の増大等の発生を防ぐことができる。
本発明の実施形態1に係るコネクタが備えられた電力ハーネスの斜視図である。 本発明の実施形態1に係るコネクタに関し、オス側コネクタ部とメス側コネクタ部とが分離した様子を説明する説明図である。 本発明の実施形態1に係るコネクタに関し、オス側コネクタ部の第1ターミナルハウジングの内部を説明する説明図である。 本発明の実施形態1に係るコネクタに関し、オス端子と機器側オス端子とが一体形成であることを説明する説明図である。 高周波数においてメス側コネクタ部で発生する共振を説明する説明図である。 本発明の実施形態1に係るコネクタが備えられた電力ハーネスの斜視図である。 本発明の実施形態1に係るコネクタの断面図である。 本発明の実施形態2に係るコネクタが備えられた電力ハーネスの斜視図である。 本発明の実施形態2に係るコネクタの断面図である。 本発明の実施形態3に係るコネクタの断面図である。
[実施形態1]
以下に、本発明の実施形態1に係るコネクタについて、図1乃至図6Bを用いて説明する。
本発明の実施形態1に係るコネクタ2は、図1及び図2に示すように、電力ハーネス1の少なくとも一端側に設けられ、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4とを嵌合させると(図1の状態)、それぞれのコネクタ部内の収納空間に備えられるオス端子5と、それと対となるメス端子6とが電気的にそれぞれ接続される。
当該電力ハーネス1は、例えば、有毒ガスの排出を低減でき、大幅な燃料低減効果のあるHEV(Hybrid Electric Vehicle)を駆動するモータとインバータ間の接続に用いられ、HEVのシステムによっては100A以上の大容量の電流が通電される。
オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4との嵌合状態(図1の状態)及び非嵌合状態(図2の状態)の切り替え、つまり、メス側コネクタ部4からのオス側コネクタ部3の脱着(オス側コネクタ部3からのメス側コネクタ部4の脱着でもある)は、メス側コネクタ部4の両側面部に備えられる回動軸7を中心に回動する回動レバー8によって行われる。
該回動レバー8が図1に示す状態、つまり、ロック部9の位置にあるときは、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4とは嵌合状態にあり、一方、回動レバー8が図1に示す状態から外れたときには、つまり、ロック部9の位置から外れたときには、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4とは非嵌合状態となる。なお、回動レバー8に係る動作メカニズムは、回動軸7と、オス側コネクタ部3の両側面部に備えられるスライド軸10と、回動レバー8の両側部に備えられるスライド湾曲孔11と、及びメス側コネクタ部4の両側面部に備えられるスライド直線孔12によって達成される。すなわち、回動レバー8の回動動作により、スライド軸10がスライド湾曲孔11に沿って移動し、メス側コネクタ部4にオス側コネクタ部3が引きつけられる。しかして、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4との嵌合状態(図1の状態)を容易に達成することができる。更に、当該嵌合状態においては、コネクタ2は防水機能も発揮する。
次に、オス側コネクタ部3を説明する。
オス側コネクタ部3は、図1乃至図3に示すように、少なくとも、略直線状に配置された三個(三極)のオス端子5と、該三個のオス端子5が設けられ第1ターミナルハウジング13の所定の収納空間Aに収納される樹脂製の第1本体部14と、三個のオス端子5の先端部を臨ませる第1ハウジング開口部15を形成し三個のオス端子5及び第1本体部14を所定の収納空間Aに収納する第1ターミナルハウジング13と、から構成される。
また、三個のオス端子5のそれぞれは、その一端部は、第1ターミナルハウジング開口部15に臨ませる一方、その他端部は、円弧状で且つ機器側の突起部(図示しない)と係合する機器接続孔16が形成される板状の機器側オス端子17と接続されている(実際は、オス端子5と機器側オス端子17とは、同じ部材で形成され一体形成となっている)。なお、この機器側オス端子17は、本実施形態においては、インバータ側に接続される。
しかして、メス端子6へ挿入されるオス端子5は、図4に示すように、横断面を略コの字状に形成され、一対の側壁部23と、後述するメス端子6の挟持手段と接触する底部24とからなる。これは、断面積、表面積を大きくする工夫であり、通電時の発熱軽減、通電時の熱発散性の向上に寄与している。また、オス端子5が設けられる樹脂製の第1本体部14の損傷、変形の抑止という効果もある。
また、略コの字状に形成されたオス端子5に関し、一対の側壁部23の前面23aは、底部24の前面24aより前方に位置しており、図4に示すように、ちょうど、一対の側壁部23の前面23aを含む端部が突出している構成となっている。なお、底部24の端部24bの両端には、それぞれ凹部25が形成されている。これにより、オス端子5にて、指等の異物が直接触れ難くするためのゴムキャップが引っ掛け易くなっている。また、一対の側壁部23の間隔は、指が挿入できない程度である。
また、第1ターミナルハウジング13は、金属製(例えば、アルミ製)で形成されており、その内部空間は、所定の収納空間Aを形成している。なお、本実施形態において、所定の収納空間Aとは、第1本体部14の端部側から第1ハウジング開口部15までの内部空間のことを指す。第1ターミナルハウジング13には、オス端子5の底部24の上下面に対向する位置であって、オス端子5を上下方向から挟むように所定の収納空間Aに突出して備えられる突出部29が備えられている。この突出部29は、上述のゴムキャップと同様に、オス端子5に手、指等の異物が直接触れ難くする効果を有する。
また、第1ターミナルハウジング13には、図3に示すように、後述する突出部29と突出部29との間であって、又は、オス端子5とオス端子5との間であって、所定の収納空間Aの内側に向かって突出しているガイド片36が備えられている。このガイド片36は、メス側コネクタ部4の収納空間に備えられているガイド溝37(図2参照)に係合し、オス端子5とメス端子6とがスムーズに接続されるように構成されている。
第1ターミナルハウジング13の機器側オス端子17に近い側であって、外面には、フランジ部27が形成されている。該フランジ部27の四隅には、機器に取り付ける際に利用可能なフランジ孔28が形成されている。
なお、本実施形態1では、第1本体部14は、絶縁性の樹脂製であり、その全体が第1ターミナルハウジング13に内蔵されているものを示したが、内蔵されていないものであっても良い。つまり、例えば、第1ターミナルハウジング13が第1本体部14の一部である端部を覆うように付設しても良い。ただし、この構成を採用する場合は、本実施形態でいうところのフランジ部27にあたる部分は、第1本体部14の方に形成した方が良い。
第1本体部14は、樹脂製であり、金型内にインサート品(オス端子5及び機器側オス端子17)を装填した後、樹脂を注入して該インサート品を溶融樹脂で包んで固化させ、一体化するインサート成形で製造されている。
また、第1本体部14には、振動吸収用の振動吸収マット44が貼付されている。これは、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4との嵌合状態の安定性向上に寄与するものである。
次に、メス側コネクタ部4を説明する。
メス側コネクタ部4は、図2に示すように、少なくとも、三個のオス端子5と対となる三個のメス端子6と、三個のメス端子6の端部をそれぞれ臨ませる三つのメス端子開口部18を形成すると共に三個のメス端子6をそれぞれの所定の収納空間へ収納するメス端子ボックス19と、三個のメス端子6及びメス端子ボックス19が設けられる第2本体部(図示しない)と、三個のメス端子開口部18を臨ませる第2ハウジング開口部20を形成すると共にメス端子ボックス19及び第2本体部(図示しない)を所定の収納空間に収納する第2ターミナルハウジング21と、から構成される。
メス端子ボックス19は、樹脂製であり、三個のメス端子6がそれぞれ収納することができる三つの収納空間が形成されている。つまり、本実施形態でいうところのメス端子ボックスとは、少なくともメス端子を収納する収納空間を複数形成している構成ならば、何でも良い。
また、メス端子6は、一端部には、電線22が接続されている。接続される電線22は、耐熱性及び耐油性に優れた電線であり、例えば、中心導体(銅、又はアルミ)−絶縁体(架橋ポリエチレン)−シールド−シールの構成で構成されている。なお、メス端子6の本体は、略箱状に形成され、その内部には、オス端子5を上下方向から挟持する挟持手段(図示しない)を備えている。
次に、本発明の要部である2分割構成のコネクタの振動を抑制する構成について説明する。
従来のガタツキ防止の対策を用いてもなお発生するコネクタの振動について、本発明者は、鋭意研究を行い、特に高周波数において第2ターミナルハウジング21の先端部(第2ハウジング開口部20)で共振が発生していることを見出した。すなわち、図5に示すように、メス側コネクタ部4の両側面部には、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4が嵌合する際にオス側コネクタ部3の両側面部に備えられているスライド軸10を引き込むためのスライド直線孔12が備えられている。高周波数における共振の発生は、第2ターミナルハウジング21にスライド直線孔12が形成されていることで、高周波数の振動印加時に第2ターミナルハウジング21の先端部である第2ハウジング開口部20が図示上下方向に開いてしまう(振動する)ことによるものである。
そこで、本発明は、オス側コネクタ部3と前記メス側コネクタ部4とが嵌合状態のときに、第2ターミナルハウジング21の先端部(第2ハウジング開口部20)の動きを規制する先端固定部を有するものである。この先端固定部は、第2ターミナルハウジング21の上面部と下面部をそれぞれ上下から挟持していることが好ましい。
実施形態1における先端固定部50は、図6A、6Bに示すように、第1ターミナルハウジング13のフランジ部27に形成された複数のフランジ突出部52と、該フランジ突出部52に設けられた固定材53と、第2ターミナルハウジング21の先端部(第2ハウジング開口部20)の近傍に形成された複数の半球状の突起54とを有している。フランジ突出部52と固定材53は、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4とが嵌合状態にあるときに、第2ターミナルハウジング21の第2ハウジング開口部20よりも外側に位置するように形成されている。また、突起54は、第2ターミナルハウジング21の上面部と下面部の外側に形成されている。また、固定材53と突起54は、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4とが嵌合状態にあるときに互いに接触する位置に形成されている。
しかして、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4とが嵌合状態にあるとき、先端固定部50では、フランジ突出部52に設けられた固定材53と第1ターミナルハウジング13の外周面(上面部と下面部)とが、第2ターミナルハウジング21の突起54を挟持している。つまり、先端固定部50は、第2ターミナルハウジング21の第2ハウジング開口部20の上面部と下面部をそれぞれ上下方向から挟持している。これにより、第2ターミナルハウジング21の先端部(第2ハウジング開口部20)が上下方向に開き、共振することを防ぐことができる。したがって、本発明によると、振動に起因した端子の磨耗や接触抵抗の増大等の発生を防ぐことができる。また、電気的接続の信頼性や長期耐久性を確保することができる。
なお、第2ターミナルハウジング21の第2ハウジング開口部20は、上下方向に振動しているため、共振を防ぐためには、第2ターミナルハウジング21の上面部と下面部の動きを上下方向から規制することが効果的であり、特に第2ターミナルハウジング21の先端部の近傍で動きを抑制することが効果的である。このため、実施形態1においても、先端固定部50は、第2ターミナルハウジング21の第2ハウジング開口部20の近傍の上面部と下面部をそれぞれ上下方向から挟持する構成となっている。
固定材53としては、樹脂を用いることができる。固定材53に用いられる樹脂は、耐熱性(例えば、高温でのヒートエージング特性、強度や剛性の維持)を有することが好ましく、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やザイテル(登録商標)を用いることができる。
また、先端固定部50は、第2ターミナルハウジング21の上面部と下面部のそれぞれに2箇所ずつ形成されている。すなわち、先端固定部50は、第2ターミナルハウジング21の上面部と下面部の横方向の全体ではなく一部を固定するように、複数に分かれて形成されている。このようにすることにより、先端固定部50の横方向の長さを短くすることができ、フランジ突出部52と固定材53の加工精度を高めることができる。なお、第2ターミナルハウジング21の上面部と下面部の横方向の全体を固定しなくても、本実施形態1のように、上面部と下面部の少なくとも2箇所を固定することにより、第2ハウジング開口部20の振動を十分に規制することができる。
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2に係るコネクタについて、図7A、7Bを用いて説明する。実施形態2は、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4の構成は実施形態1と同様であるが、先端固定部の構成が異なっている。
実施形態2の先端固定部60は、図7A、7Bに示すように、第1ターミナルハウジング13のフランジ部27に形成されたフランジ溝部61と、第2ターミナルハウジング21の先端部である第2ハウジング開口部20に設けられた固定材63とから構成される。フランジ溝部61は、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4とが嵌合状態にあるとき、第2ターミナルハウジング21の上面部と下面部と対向する位置に形成されている。また、固定材63は、第2ハウジング開口部20の上面部と下面部に設けられている。なお、固定材63としては、ゴムを用いることができ、耐熱性等を考慮して、例えば、シリコーンゴムを用いることができる。
しかして、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4とが嵌合するとき、固定材63は、フランジ溝部61に潰されながら挿入される。これにより、先端固定部60は、第2ターミナルハウジング21の第2ハウジング開口部20の上面部と下面部をそれぞれ上下方向から挟持している。よって、第2ターミナルハウジング21の第2ハウジング開口部20が上下方向に開き、共振することを防ぐことができる。
実施形態2では、フランジ部27にフランジ突出部52を形成するのではなくフランジ溝部61を形成しているため、フランジ部27を小さくすることができる。
また、実施形態2では、固定材63としてゴムを用いることにより、先端固定部60の加工精度の許容範囲を広くすることができる。このため、図7Aに示すように、第2ターミナルハウジング21の上面部と下面部の横方向の全体を固定するように、先端固定部60を形成することもできる。
[実施形態3]
次に、本発明の実施形態3に係るコネクタについて、図8を用いて説明する。実施形態3は、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4の構成は実施形態1、2と同様であるが、先端固定部の構成が異なっている。
実施形態3の先端固定部70は、第1ターミナルハウジング13のフランジ部27に形成された複数のフランジ突出部72と、該フランジ突出部72に設けられた固定材73と、第1ターミナルハウジング13の上面部と下面部に形成された複数の第1ハウジング溝部71と、該第1ハウジング溝部71に設けられた固定材83とから構成される。フランジ突出部72は、実施形態1と同様の構成である。固定材73と固定材83は、樹脂又はゴムを用いることができるが、少なくとも一方はゴムであることが好ましい。
実施形態3では、オス側コネクタ部3とメス側コネクタ部4とが嵌合状態にあるとき、第2ターミナルハウジング21の第2ハウジング開口部20の上面部と下面部はそれぞれ、固定材73と固定材83とによって上下方向から挟持される。これにより、第2ターミナルハウジング21の第2ハウジング開口部20が上下方向に開き、共振することを防ぐことができる。また、固定材73と固定材83の少なくとも一方をゴムとすることにより、先端固定部70の加工精度の許容範囲を広くすることができる。
[その他の実施形態]
先端固定部に板バネを用いることもできる。例えば、フランジ突出部を大きめに形成し、金属性の板バネを当該フランジ突出部に設けることにより、先端固定部を構成することができる。
また、先端固定部に加えて、図6A、図7Aに示すようなリブ55を形成することができる。リブ55は、第2ターミナルハウジング21の上面部と下面部にスライド直線孔12と平行となるように形成される。このようにリブ55を形成することにより、第2ターミナルハウジングの剛性を高めることができ、第2ターミナルハウジングの振動を一層抑制することができる。
また、実施形態1〜3では、スライド直線孔12がメス側コネクタ部4の両側面部に設けられているが、回動レバー8の配置が変わり当該スライド直線孔12がオス側コネクタ部3の上面部、下面部に設けられているときは、第1ターミナルハウジング13の第1ハウジング開口部15が左右方向に振動することを防ぐように先端固定部を形成すれば良い。
以上、本発明の実施形態を図示し説明してきたが、当業者であれば、本発明の技術思想、技術的範囲から逸脱することなく種々の変更及び修正が可能であることは明白である。かかる変更及び修正は全て本発明の技術思想、技術的範囲に包含されるべきものである。
1 電力ハーネス
2 コネクタ
3 オス側コネクタ部
4 メス側コネクタ部
5 オス端子
6 メス端子
7 回動軸
8 回動レバー
9 ロック部
10 スライド軸
11 スライド湾曲孔
12 スライド直線孔
13 第1ターミナルハウジング
14 第1本体部
15 第1ハウジング開口部
16 機器接続孔
17 機器側オス端子
18 メス端子開口部
19 メス端子ボックス
20 第2ハウジング開口部
21 第2ターミナルハウジング
22 電線
23 側壁部
24 底部
25 凹部
27 フランジ部
28 フランジ孔
29 突出部
30 底面部
36 ガイド片
37 ガイド溝
44 振動吸収マット
50、60、70 先端固定部
52、72 フランジ突出部
53、63、73、83 固定材
54 突起
55 リブ
61 フランジ溝部
71 第1ハウジング溝部

Claims (7)

  1. オス端子と該オス端子を収容する第1ターミナルハウジングとを備えたオス側コネクタ部と、
    前記オス端子と接続されるメス端子と該メス端子を収容する第2ターミナルハウジングとを備えたメス側コネクタ部とからなり、
    前記オス側コネクタ部の両側面部には、スライド軸が備えられており、
    前記メス側コネクタ部の両側面部には、前記スライド軸が挿入されるスライド直線孔と、回動軸を中心に回動する回動レバーとが備えられており、
    前記回動レバーの両側部には、前記スライド軸が挿入されるスライド湾曲孔が備えられており、
    前記回動レバーの回動により、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部との嵌合が行われるコネクタであって、
    前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部をそれぞれ上下から挟持し、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部とが嵌合状態にあるときに前記第2ターミナルハウジングの開口部の動きを規制する先端固定部を有すると共に、
    前記第1ターミナルハウジングに形成されたフランジ部と、前記フランジ部に形成された複数のフランジ突出部と、前記フランジ突出部に設けられた固定材と、前記第2ターミナルハウジングの開口部の近傍に形成された複数の突起とを有し、
    前記固定材と前記第1ターミナルハウジングの外周面とが、前記突起を挟持することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記固定材は、樹脂であることを特徴とする請求項記載のコネクタ。
  3. 前記先端固定部は、前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部の横方向の一部を固定するように、複数に分かれて形成されていることを特徴とする請求項又は記載のコネクタ。
  4. オス端子と該オス端子を収容する第1ターミナルハウジングとを備えたオス側コネクタ部と、
    前記オス端子と接続されるメス端子と該メス端子を収容する第2ターミナルハウジングとを備えたメス側コネクタ部とからなり、
    前記オス側コネクタ部の両側面部には、スライド軸が備えられており、
    前記メス側コネクタ部の両側面部には、前記スライド軸が挿入されるスライド直線孔と、回動軸を中心に回動する回動レバーとが備えられており、
    前記回動レバーの両側部には、前記スライド軸が挿入されるスライド湾曲孔が備えられており、
    前記回動レバーの回動により、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部との嵌合が行われるコネクタであって、
    前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部をそれぞれ上下から挟持し、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部とが嵌合状態にあるときに前記第2ターミナルハウジングの開口部の動きを規制する先端固定部を有すると共に、
    前記第1ターミナルハウジングに形成されたフランジ部と、前記フランジ部に形成された複数のフランジ突出部と、前記フランジ突出部に設けられた第1の固定材と、前記第1ターミナルハウジングの上面部と下面部に形成された複数の第1ハウジング溝部と、前記第1ハウジング溝部に設けられた第2の固定材とを有し、
    前記第1の固定材と前記第2の固定材とが、前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部をそれぞれ上下方向から挟持することを特徴とするコネクタ。
  5. 前記第1の固定材と第2の固定材の少なくとも一方はゴムであるであることを特徴とする請求項記載のコネクタ。
  6. オス端子と該オス端子を収容する第1ターミナルハウジングとを備えたオス側コネクタ部と、
    前記オス端子と接続されるメス端子と該メス端子を収容する第2ターミナルハウジングとを備えたメス側コネクタ部とからなり、
    前記オス側コネクタ部の両側面部には、スライド軸が備えられており、
    前記メス側コネクタ部の両側面部には、前記スライド軸が挿入されるスライド直線孔と、回動軸を中心に回動する回動レバーとが備えられており、
    前記回動レバーの両側部には、前記スライド軸が挿入されるスライド湾曲孔が備えられており、
    前記回動レバーの回動により、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部との嵌合が行われるコネクタであって、
    前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部をそれぞれ上下から挟持し、前記オス側コネクタ部と前記メス側コネクタ部とが嵌合状態にあるときに前記第2ターミナルハウジングの開口部の動きを規制する先端固定部を有すると共に、
    前記第1ターミナルハウジングに形成されたフランジ部と、前記フランジ部に形成された複数のフランジ突出部と、前記フランジ突出部に設けられた金属性の板バネ材とを有し、
    前記板バネと前記第1ターミナルハウジングの外周面とが、前記第2ターミナルハウジングの開口部の近傍の上面部と下面部を挟持することを特徴とするコネクタ。
  7. 前記第2ターミナルハウジングの上面部と下面部に、前記スライド直線孔と並行となるようにリブが形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のコネクタ。
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