JP5405860B2 - 血圧計 - Google Patents

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Description

本発明は、中に挿入された被測定者の上腕を圧迫する空気袋と、空気袋に対して空気を給気する加圧手段とを有する血圧計に関する。
健康管理のため日常的に血圧を計測することができるように、家庭用の血圧計が普及しつつある。家庭用の血圧計は、血圧を正確に計測するだけではなく、操作方法が簡単で、廉価且つコンパクトであることが望ましい。
アームイン式の血圧計(例えば、特許文献1参照)では、上腕を挿入して所定のボタン操作をするだけで自動的に血圧を計測することができることから家庭用に好適である。
血圧計における血圧計測方法には主にコロトコフ方式とオシロメトリック方式がある。コロトコフ方式では空気袋にコロトコフ音(以下、K音ともいう。)を検出するセンサを設け、空気袋の圧力状態とK音の発生及び消滅に基づいて血圧値(最高血圧及び最低血圧)を求める。コロトコフ方式は、血圧値を高い精度で求めることができるとともにセンサを上腕に密着させてK音を検出することから空気袋の容量の影響がないという特徴があるが、反面、周囲の騒音及び振動の影響を受ける。
オシロメトリック方式は、空気袋の圧力状態と該空気袋の振動脈波の変動状態に基づいて血圧値を求める。オシロメトリック方式では、センサの位置は空気袋に連通している箇所ならどこにでも配置可能であるとともに周囲の騒音や振動の影響が少ないという特徴があるが、反面、空気袋の容量が大きいと圧力変動が生じにくく、計測誤差が大きくなる。すなわち、コロトコフ方式及びオシロメトリック方式はそれぞれ長所と短所を有している。
特許第3826938号公報
アームイン式の血圧計(すなわち、血圧を測定するために空気袋を上腕に巻き付ける必要のない方式)では、太い上腕に対しても計測可能であるように筒状のハウジングは適度に大径に設定されている。一方、細い上腕に対しても計測が可能であるように内部の空気袋は内径側に向かって十分に膨張可能な構成となっている。
ところが、このように十分な膨張を可能にするためには、空気袋の容量を大きくする必要があり、オシロメトリック方式では計測精度が低下する。このため、空気袋の容量を小さくするために螺旋状の空気袋を巻き取る巻取機構を備える血圧計が実用化されているが、巻取機構の存在により複雑化、大型化及び製品価格の高騰が避けられない。
特許文献1記載の血圧計では、空気袋を2層化し、その間に伸縮可能な円筒状の可撓性部材を設けておき、外層の可撓性部材圧迫用流体袋を膨張させることによって可撓性部材を縮径させ、その後に内層の生体圧迫用空気袋によって生体を圧迫する構成となっている。このような血圧計によれば、空気袋を巻き取る巻取機構が不要であって、比較的簡便で廉価な血圧計が得られる。
しかしながら、特許文献1記載の血圧計では、2層の空気袋の間に設けられた可撓性部材は、外層の可撓性部材圧迫用流体袋によって縮径されるのであって、初期状態においては太い上腕が触れない程度に大径に設定されている。したがって、可撓性部材圧迫用流体袋は可撓性部材を縮径させるだけの圧力が必要である。
また、2層の空気袋を設けることは必ずしも簡便ではなく、組み立て性に劣る。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、より簡便且つ廉価な構成で、計測精度の高い血圧計を提供することを目的とする。
本発明に係る血圧計は、丸められて設けられ、弾性的可撓性により拡径可能な支持帯と、前記支持帯の内側に設けられ、中に挿入された被測定者の上腕を圧迫する空気袋と、前記支持帯が拡径しないようにその一部を固定及び解除する固定手段と、前記空気袋に対して空気を給気する加圧手段とを有し、血圧計測開始の初期時で前記空気袋が非加圧状態のときに、前記支持帯は、中に上腕が挿入されることによって前記空気袋を介して拡径され、その後に前記固定手段によって前記支持帯が固定されることを特徴とする。
このように、中に上腕を挿入することによって支持帯が弾性的に拡径されることから、その状態において空気袋は潰されている。支持帯は固定手段によってそれ以上拡径しないように固定されることから空気袋は僅かに膨張するだけで上腕を圧迫することができるため、該空気袋の容量は小さくて足り、血圧の計測精度が高い。空気袋の巻取機構が不要であり、簡便且つ廉価に構成される。
前記初期時における前記支持帯の内径は、50mm〜80mmであるとよい。
前記支持帯は渦形状に丸められ、外層側の一端がベース体に固定され、前記固定手段は、前記支持帯の重ね合わせ部で固定及び解除するようにしてもよい。重ね合わせ部を固定することにより、支持帯を安定して固定可能になる。
前記固定手段はアクチュエータに連動し、操作者の血圧計測開始操作によって自動的に固定動作をし、血圧計測終了にともなって自動的に解除動作をしてもよい。これにより、簡便な操作性が得られる。
前記固定手段は、進退する1以上の進退部を有し、前記支持帯には、前記進退部が嵌合する孔群が周方向に並設されていてもよい。これにより、簡便に固定手段を自動化することができる。
前記固定手段は、前記支持帯の一部を挟持するクランパであってもよい。
前記アクチュエータは、前記加圧手段によって駆動されてもよい。
本発明に係る血圧計によれば、中に上腕を挿入することによって支持帯が弾性的に拡径されることから、その状態において空気袋は潰されている。支持帯は固定手段によってそれ以上拡径しないように固定されることから空気袋は僅かに膨張するだけで上腕を圧迫することができるため、該空気袋の容量は小さくて足り、血圧の計測精度が高い。空気袋の巻取機構が不要であり、簡便且つ廉価に構成される。
本実施の形態に係る血圧計の斜視図である。 本実施の形態に係る血圧計の正面図である。 本実施の形態における腕帯の分解斜視図である。 支持帯の斜視図である。 展開した状態の空気袋の斜視図である。 展開した状態の空気袋の斜視図である。 上腕を挿入した状態の腕帯の断面正面図である。 本実施の形態における本体のブロック構成図である。 血圧計測の手順を示すフローチャートである。 変形例に係る本体のブロック構成図である。 固定手段にクランパを用いた血圧計の正面図である。
以下、本発明に係る血圧計について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図11を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る血圧計10は、いわゆるアームイン式であって、被測定者の上腕が挿入される腕帯(カフ又はマンシェットとも呼ばれる。)12と、該腕帯12を支持する本体(ベース体)16とを有する。血圧計10は卓上型であって、商用交流電源又は電池(二次電池を含む。)によって駆動される。図1及び図2では腕帯12が視認されるように布カバー38を省略している。
本体16は、被測定者の上腕が挿入される筒状の挿入部を有するハウジング30と、腕帯12に対して空気を給気する加圧手段18と、被測定者の血圧を計測する制御部20と、制御部20によって求められた血圧を表示する表示部22と、操作ボタン24とを有する。
ハウジング30は、例えば、重さが350g程度、外径が140mm程度、内径が135mm程度である。ハウジング30は本体16(加圧手段18、制御部20、表示部22、操作ボタン24)と別体であってもよい。
図3に示すように、腕帯12はハウジング30の挿入部の内側に配置される。腕帯12は、軸方向に並列された2つのアクチュエータ32と、ハウジング30の挿入部の内側で渦形状に丸められて設けられ、弾性的可撓性により拡径可能な支持帯34と、支持帯34の内側に設けられ、中に挿入された被測定者の上腕を圧迫する空気袋36(エアバッグ又はブラダーとも呼ばれる。)と、これらの部材が露呈されないように覆う柔軟な布カバー38とを有する。ハウジング30は、例えば、重さが350g程度、外径が140mm程度、内径が135mm程度である。ハウジング30は本体16と一体構成であってもよい。布カバー38は、軸方向及び周方向に伸縮可能なストレッチ素材で形成されている。布カバー38は、筒形状のカバー本体と、該カバー本体の両端に設けられたリング状の2つのフレームとを有する。
図1及び図2に示すように、腕帯12は、支持帯34及び空気袋36を配置した状態で、更に、ハウジング30内に布カバー38を挿入して、ハウジング30の両端(挿入部の挿入口及び挿出口)に布カバー38のフレームを嵌合することにより組み立てられている。
アクチュエータ32は、ソレノイド又はシリンダ等であって、ピン(固定手段、進退部)32aを進退させることができる。ピン32aの進退方向はハウジング30を基準とした径方向である。アクチュエータ32は、ハウジング30又は本体16における下部に固定されている。初期状態においてピン32aは、弱いばね及び(又は)自重によって縮退している。
空気袋36は、チューブ14によって加圧手段18に接続されており、給気及び排気がなされ、中に挿入された被測定者の上腕を全周にわたって圧迫するように環状になっている。
図4に示すように、支持帯34は、例えば薄い樹脂板であって、板材としての曲げ方向の弾性的可撓性により拡径可能であるが、可撓性以外には伸びや歪みが生じにくい硬質材である。したがって、支持帯34は、外部に圧力変動が伝達されたり、圧力変動を減衰させたりすることがない。
支持帯34は、外力のない状態において渦形状に丸まった形状となっており、血圧計測開始の初期時で空気袋36が非加圧状態のときに、中に上腕が挿入されることによって空気袋36を介して拡径される。被測定者の上腕が細いときには僅かに拡径され、太いときには大きく拡径されることになる。
支持帯34は、太い上腕の場合はもちろん、細い上腕であっても適度に巻き付くことができるように内径Dが50mm〜80mmとなるように設定されている。内径が80mm以下に設定されていることにより、細い上腕が挿入された場合にも適度に拡径され、該上腕に接触することができ、50mm以上に設定されていることにより、太い上腕であっても挿入しやすい。
支持帯34の外層端34aには、ピン32aが挿通する2つの孔37が設けられる。孔37は、ピン32aよりも十分に大きい。また、支持帯34にはピン32aが嵌合する2列の孔群39が設けられる。孔群39は、2つのアクチュエータ32に対応して2列が周方向に並設されており、内層端近傍から周方向に沿って適度な長さだけ延在している。孔群39における各孔のピッチは適度に狭く設定されている。支持帯34の外層端34aは、ハウジング30の下端部に固定されている。
以下、腕帯12及びその構成要素の説明については、上腕が挿入される縦方向をX方向、ハウジング30の周に沿う方向をY方向とする。腕帯12で、被測定者が上腕を挿入したとき、肘に近い側をX1側、肩に近い側をX2側とする。腕帯12について上腕の挿入方向を理解しやすくするため、例えばX1方向側をやや細くしてもよい。
図5及び図6に示すように、空気袋36は、樹脂シート40によって形成されている。樹脂シート40は、例えば幅120mm程度、長さ420mm程度の透明なウレタンシートである。
樹脂シート40は、中央部でY方向の屈曲線48において2つ折りにして周囲が溶着されて袋状となり、空気袋36のベース体を形成する。樹脂シート40は、端部にノズル50を有する。ノズル50は、例えばウレタン塩化ビニールであって、チューブ14に接続される。樹脂シート40において、内周側となる部分(図6において屈曲線48よりもX1側)を内周面40aとし、外周側となる部分(図6において屈曲線48よりもX2側)を外周面40bとする。内周面40aの端部には、外周面40bに対して折り返す折り代40cが設けられている。
図7に示すように腕帯12では、空気袋36の外周面40bは支持帯34の内周面に接し、支持帯34がアクチュエータ32によって固定されているときはそれ以上外側に広がることはない。空気袋36の内周面40aは、加圧ポンプ78から加圧されることによって内側に向かって移動することになり、空気袋36としては縮径することになる。空気袋36は空気が供給されることにより、内径側に向かって適度に加圧膨張して上腕の周囲を圧迫することができる。この加圧力は圧力センサ86(図8参照)の信号に基づいて制御される。
図8に示すように、制御部20は血圧計10の全体を統合的に制御する部分であって、CPU60がベースとなって構成されており、A/D変換器66と、ポンプドライバ68と、排気バルブドライバ70と、ロックドライバ72と、記憶部76とを有する。
加圧手段18は、加圧ポンプ78、排気バルブ80及び圧力センサ86等から構成されている。A/D変換器66は、圧力センサ86のアナログ信号をデジタル値に変換してCPU60に供給する。ポンプドライバ68、排気バルブドライバ70及びロックドライバ72は、CPU60の作用下に加圧ポンプ78、排気バルブ80及びアクチュエータ32の制御をする。排気バルブ80は、空気袋36の内圧を徐々に減圧可能なように開口度合いの制御が可能である。
記憶部76は、CPU60のプログラム、変数及び血圧計測値等を記憶する部分であり、ROM、RAM及びフラッシュメモリ等を含む。
CPU60は、ソフトウェア処理部として、圧力センサ86を通して得られた脈波成分に基づいてオシロメトリック方式によって血圧を求める演算部87と、血圧計測の動作手順を規定するシーケンス部88と、演算部87によって求められた血圧値の評価をする結果判断部90とを有する。
結果判断部90は、演算部87によって求められた血圧値の適否を判断し、正常であればその値を表示部22に表示させる。ここで、正常とは、健康状態のバロメータとしてではなく信号状態の適否であることはもちろんである。結果判断部90は、演算部87によって求められた血圧値が正常でないときには、所定のエラー表示をする。
結果判断部90は、血圧値の適否として、例えば、脈が弱く、脈波の認識が行えず血圧を決定できない状況となっていないかの判断を行えばよい。
シーケンス部88は、操作ボタン24の操作に基づいて各部の動作を制御する。概略的には、操作ボタン24によって血圧計測の開始操作がなされると、加圧ポンプ78を制御して圧力センサ86の信号を監視しながら空気袋36を加圧する。その後、排気バルブ80を制御して空気袋36を減圧させる。
シーケンス部88は、操作ボタン24の操作を監視し、血圧の計測中において所定の中断操作がなされたときには対応する所定の処理を行う。また、所定の操作に基づいて、脈拍値や過去の計測値等の表示制御を行う。シーケンス部88は、図9に示す手順の制御を行う。
次に、このように構成される血圧計10の作用について説明する。血圧計10は、初期状態では排気バルブ80は開放され、空気袋36は非加圧状態である。アクチュエータ32のピン32aは縮退している。
まず、被測定者は図7に示すように腕帯12に上腕Aを挿入する。初期時における支持帯34の内径Dは、50mm〜80mmであることから(図7の仮想線参照)、腕帯12の中に上腕が挿入されることによって、支持帯34は空気袋36を介して拡径されることになる。この状態では阻血されることがないように支持帯34は適度に柔らかい。
また、空気袋36は支持帯34と上腕によって挟持され、弾性付勢されており、実質的に体積が0となっている。仮に空気袋36に空気が多少残っている場合にも排気バルブ80から排出される。
次いで、被測定者が操作ボタン24の操作をすることによって制御部20の作用下に血圧の計測が開始される。
図9のステップS1において、排気バルブ80を閉状態とする。
ステップS2において、2つのアクチュエータ32から各ピン32aを突出させて支持帯34における内層側の孔群39のいずれかの孔に挿入し、支持帯34がそれ以上拡径しないように固定する。支持帯34の拡径状態によってはピン32aが孔群39のいずれの孔にも挿入されない場合もあるが、上腕を多少動かすことにより、又は後のステップS3で空気袋36が膨張することによりピン32aはいずれかの孔に挿入される。
ステップS3において、加圧ポンプ78を駆動して空気袋36に給気する。
ステップS4において、制御部20は圧力センサ86の信号により空気袋36及びチューブ14に加わる内圧を監視する。
ステップS5において、内圧を監視しながら空気袋36への加圧の終了判断を行う。すなわち、空気袋36が膨張しようとすると支持帯34との間には隙間がほとんどないことから内圧は即時に上昇するので、所定の阻血圧力まで上昇したことを確認しステップS6へ移る。空気袋36への加圧を継続するときにはステップS4へ戻る。
このように、空気袋36は支持帯34によって軽くつぶされた状態から膨張をするのでその膨張量は十分に小さく、空気袋36は小容量でよい。
ステップS6において、加圧ポンプ78による加圧を終了する。
ステップS7において、排気バルブ80を適度に開き、該空気袋36を2〜5mmHg/sec程度に減圧する。安定した計測状態を得るために、空気袋36は略定速の減圧とする。
ステップS8において、演算部87は圧力センサ86から得られる脈波の大きさを検出する。このとき、空気袋36は十分に小容量であって、動脈が開いて脈波が発生するときには、該脈波は圧力センサ86に伝達されやすい。
ステップS9において、演算部87は、脈波振幅が急激に増大したことに基づいて、最高血圧値を仮に決定する。脈波が発生しない又は十分に小さいときにはステップS8へ戻る。
脈波振幅は更に増大していきピークをむかえる。この圧力は平均血圧である。以降、脈波振幅は減少していくがある圧力になると急激に脈波振幅が減少する。
ステップS10において、演算部87は、脈波が急激に減少することに基づいて、最低血圧値を仮に決定する。脈波が減少していないときにはステップS8へ戻る。
ステップS11において、排気バルブ80を開き、空気袋36から排気し、内圧を0にする。空気袋36は支持帯34によって弾性的に押圧され迅速な排気が可能である。
ステップS12において、各ピン32aを縮退させて支持帯34における内層側の孔群39の孔から抜く。これにより支持帯34は開放され、被測定者は腕帯12から上腕を抜くことができる。
このように、支持帯34をピン32aによって固定及び開放するのは、排気バルブ80の全閉タイミング(ステップS1、S2)及び開放タイミング(ステップS11、S12)に合わせるとよい。
ステップS13において、結果判断部90がステップS9及びS10で仮に求められた最高血圧値及び最低血圧値の適否を判断する。
ステップS14において、求められた最高血圧値及び最低血圧値を表示部22にmmHg又はPa単位で表示する。表示部22には脈拍、脈圧等の付帯情報を表示させてもよい。異常がある場合には所定のエラー表示をする。
このように、本実施の形態に係る血圧計10によれば、血圧計測開始の初期時で空気袋36が非加圧状態のときに、支持帯34は中に上腕が挿入されることによって空気袋36を介して拡径される。これにより、その状態において支持帯34が単独で上腕を軽く圧迫していることになり、空気袋36は支持帯34によって挟持されていることから、その後の膨張量は小さくて済み、容量を低減して圧力センサ86の信号を検出しやすく、計測精度が高い。阻血手段は1つの空気袋36で足り、簡便で、組み立て性に優れる。
血圧計10は、空気袋36を巻き取る巻取機構が不要であって、簡便且つ廉価である。
支持帯34は渦形状に丸められ、外層端34aが本体16に固定され、アクチュエータ32は、支持帯34の重ね合わせ部で固定及び解除する。このように支持帯34の重ね合わせ部を固定することにより、該支持帯34を安定して固定可能になる。
ピン32aはアクチュエータ32に連動し、操作者の血圧計測開始操作によって自動的に固定動作をし、血圧計測終了にともなって自動的に解除動作をすることから、簡便な操作性が得られる。
支持帯34の固定手段としてのピン32aは、孔群39のいずれかの孔に嵌合することにより簡便且つ確実に固定が可能であり、自動化が容易である。ピン32a及び孔群39はX方向に離れて一対設けられており、支持帯34を安定して固定することができる。
アクチュエータ32はロックドライバ72によって電気的に制御されるものとしたが、例えば、図10に示すように、加圧ポンプ78によって空気圧駆動されるようにしてもよい。これにより構造が簡便になるとともに制御手順が簡素化される。つまり、CPU60及びシーケンス部88としては、アクチュエータ32を駆動するための独立的な信号を発生させる必要はなく、加圧ポンプ78の駆動によってピン32aを突出させ、排気バルブ80を開放することによって縮退させることができる。
支持帯34の固定手段としてはピン32aに限らず、図11に示すように、支持帯34の重ね合わせ部を挟持するクランパ92を用いてもよい。この場合、支持帯34の重ね合わせ部の対向面にはそれぞれX方向に延在する多数の筋を設けておき、周方向のずれを防止するとよい。クランパ92はアクチュエータ32で駆動し、前記のピン32aとは逆動作にするとよい。支持帯34の固定手段は、レバー操作等によるマニュアル式であってもよい。
本発明に係る血圧計は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…血圧計 12…腕帯
14…チューブ 16…本体
18…加圧手段 20…制御部
32…アクチュエータ 32a…ピン(固定手段)
34…支持帯 34a…外層端
36…空気袋 39…孔群
78…加圧ポンプ 80…排気バルブ
86…圧力センサ 92…クランパ(固定手段)

Claims (7)

  1. 丸められて設けられ、弾性的可撓性により拡径可能な支持帯と、
    前記支持帯の内側に設けられ、中に挿入された被測定者の上腕を圧迫する空気袋と、
    前記支持帯が拡径しないようにその一部を固定及び解除する固定手段と、
    前記空気袋に対して空気を給気する加圧手段と、
    を有し、
    前記支持帯は、血圧計測開始の初期時で前記空気袋が非加圧状態のときに、中に上腕が挿入されることによって前記空気袋を介して拡径され、
    前記固定手段は、操作者の血圧計測開始操作に基づき前記支持帯を自動的に固定し、血圧計測終了にともなって前記支持帯の固定を自動的に解除するアクチュエータを有することを特徴とする血圧計。
  2. 請求項1記載の血圧計において、
    前記初期時における前記支持帯の内径は、50mm〜80mmであることを特徴とする血圧計。
  3. 請求項1又は2記載の血圧計において、
    前記支持帯は渦形状に丸められ、外層側の一端がベース体に固定され、
    前記固定手段は、前記支持帯の重ね合わせ部で固定及び解除することを特徴とする血圧計。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計において、
    前記加圧手段は、閉状態で前記空気袋からの空気の排出を規制し、開放状態で前記空気袋からの空気の排出を許容する排気バルブを有し、
    前記アクチュエータは、前記排気バルブの閉塞に基づき前記支持帯を固定し、前記排気バルブの開放に基づき前記支持帯の固定を解除することを特徴とする血圧計。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の血圧計において、
    前記アクチュエータは、進退する1以上の進退部を有し、
    前記支持帯には、前記進退部が嵌合する孔群が周方向に並設されていることを特徴とする血圧計。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の血圧計において、
    前記アクチュエータは、前記支持帯の一部を挟持するクランパを有することを特徴とする血圧計。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の血圧計において、
    前記アクチュエータは、前記加圧手段によって駆動されることを特徴とする血圧計。
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