JP5403510B2 - 外設構築物の設置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽エネルギー変換モジュールを備える太陽電池パネルなどの外設構築物を容易に且つ強固に各種の既設屋根に取り付け設置することができる外設構築物の設置構造に関する。
従来、太陽光発電は、原子力発電や火力発電等の他の発電システムに比べて地球環境に配慮した発電システムとして広く知られており、近年では国や自治体からの助成金制度もあって、一般家屋を含めて各種の構築物への適用が進んでいる。
そして、既設の屋根構造に対し、太陽電池パネルなどを取り付ける構造としては、既に各種の提案がなされている。
例えば特許文献1や特許文献2には、屋根面に取付部材(金属板、支持体)を接着で固定し、この取付部材に対して太陽電池パネルなどの屋根設置機器を固定する構造が記載されている。
また、特許文献3には、水上側の屋根材の下ハゼ(軒側端部)に、水下側から臨ませた取付金具を挟み付け、ボルト−ナットで締着する構造が記載されている。
さらに、特許文献4や特許文献5には、取付用の部材を屋根面(屋根材)にビス(止着具)止めする構造が記載されている。
特開平9−317111号公報や 特開2006−307631号公報 特開平10−231591号公報 特開2000−129868号公報 特開2006−52529号公報
しかしながら、前記特許文献1,2の構造では、前述のように取付強度が取付部材の屋根面への接着強度に依存するため、耐久性(耐候性)が低い接着剤の経年による強度低下が問題であった。
また、前記特許文献3の構造では、前述のように下ハゼがボルト−ナットの締着で固定されるため、締め込み強さを一定にすることが難しいため、下ハゼの変形が生じ、変形箇所からの浸水が懸念されるという問題があった。
また、前記特許文献4,5の構造では、新設した外設構造(太陽電池など)にかかる負圧等がビズ止め箇所のみにかかるため、ビス孔の拡大が生じ、雨仕舞の劣化が懸念されるという問題があった。
さらに、前記特許文献1,2,4,5の構造では、取付部材の固定に先立って、縦方向(流れ方向)、横方向(桁行き方向)に墨出しを行う必要があり、作業に手間がかかるという問題も生じていた。すなわち取付部材の取付位置が正確に行われない場合には、それに取り付ける外設構造(電池パネル)等の設置も正確に行われなくなる恐れがあった。
そこで、本発明は、前記従来の取付部材の固定に関する数々の問題を生ずることなく、容易に且つ強固に太陽エネルギー変換モジュール等の外設構築物を構築することができる外設構築物の設置構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、外装材を重合させて敷設した既設屋根に取付金具を取り付け、該取付金具に支持部材を取り付けて外設構築物を構築する外設構築物の設置構造であって、前記取付金具は、屋根面に沿い、水下側へ延在する基部と、該基部から上方へ起立する起立部と、該起立部上端に取付部とを備え、前記基部には屋根面への固定部を設け、前記基部又は前記起立部には既設屋根の重合部分に挿入される挿入部を設けてなり、既設屋根の重合部分に前記挿入部を挿入させると共に上段に位置する外装材の水下側端部を前記起立部に当接するように取付金具を配設し、該取付金具の前記取付部に直接又は間接的に支持部材を取り付けて外設構築物を構築することを特徴とする外設構築物の設置構造に関するものである。
さらに、本発明は、前記外設構築物の設置構造において、取付部は、起立部の上端から水下側及び/又は水上側に延在するフランジ状に形成したことを特徴とする外設構造物の設置構造をも提案する。
また、本発明は、前記外設構築物の設置構造において、取付金具は、起立部の途中から分岐して上方へ延在する第二起立部を設け、各起立部の上端に第二取付部が形成されていることを特徴とする外設構築物の設置構造をも提案する。
さらに、本発明は、前記外設構築物の設置構造において、取付金具は、起立部と第二起立部との間に、固定具を取り付けておくことを特徴とする外設構造物の設置構造をも提案する。
本発明の外設構築物の設置構造は、取付金具の挿入部を既設屋根の重合部分に挿入させた状態で取り付けているため、屋根面に沿い、水下側へ延在する基部に設けた固定部に生ずる負圧作用を軽減でき、浮き上がりを生じ難いものとなる。また、前記挿入部の挿入があるため、少なくとも横方向の墨出しを必要とすることなく容易に取付金具を取り付けることができる。
そして、取り付けられた取付金具の取付部に対して支持部材を固定し、この支持部材に外設構築物を構築すればよいので、前記従来技術のようにビス孔の拡大や下ハゼの変形を招くこともなく、容易に且つ強固に太陽エネルギー変換モジュールを備える太陽電池パネルなどの外設構築物を各種の既設屋根に取り付け設置することができる。
また、取付金具の取付部を、起立部の上端から水下側及び/又は水上側に延在するフランジ状に形成した場合、形状構成が簡易であるため、後述する第二取付部を形成した場合や固定具を取り付ける場合と組み合わせ態様において優れた効果を奏することができる。
また、取付金具の起立部の途中から分岐して上方へ延在する第二起立部を設け、各起立部の上端に第二取付部が形成されている場合、取付部及び第二取付部で支持される部分の幅が広いため、支持部材を支持する安定性が高いものである。
前記取付部を、起立部の上端から水下側及び/又は水上側に延在するフランジ状に形成する場合と組み合わせると、両取付部の上端から水下側又は水上側に延在するフランジ状に形成した場合には、併せて幅広の取付部分が形成されることになるため、外設構築物を構築する際の支持安定性が向上する。
さらに、起立部と第二起立部との間に、支持部材などを取り付けるための固定具を取り付けておく場合には、支持部材などの取り付けを容易に行うことができる。
前記取付部を、起立部及び第二取付部の上端から内側に延在するフランジ状に形成する場合と組み合わせると、取付部が固定具の脱落を防止する役割を果たす。
(a)支持部材を流れ方向に取り付けた本発明の一実施例を示す側断面図、(b)それに用いた取付金具を示す側面図、(c)連結金具の側面図及び正面図、(d)係止金具の側面図である。 図1(a)の斜視図である。 (a)支持部材を桁行き方向に取り付けた本発明の他の一実施例を示す側断面図、(b)それに用いた取付金具を示す側面図、(c)連結金具の側面図及び正面図、(d)係止金具の側面図である。 図3(a)の斜視図である。 (a)支持部材を桁行き方向に取り付けた本発明の他の一実施例を示す側断面図、(b)支持部材を流れ方向に取り付けた側断面図である。 (a)支持部材を桁行き方向に取り付けた本発明の他の一実施例を示す側断面図、(b)支持部材を流れ方向に取り付けた側断面図である。 支持部材を桁行き方向及び流れ方向に取り付けた本発明の他の一実施例を示す側断面図である。
本発明の外設構築物の設置構造は、外装材を重合させて敷設した既設屋根に取付金具を取り付け、該取付金具に支持部材を取り付けて外設構築物を構築するものである。
本発明が適用される既設屋根は、各種の外装材を重合させて敷設したものであれば特に限定するものではない。例えば外装材としては、後述する図示実施例のように金属製外装材である横葺き外装材が代表的であって段葺きとか平葺きとか呼ばれるものでもよいし、スレート板等のボード状(パネル状)の外装材でもよい。また、これらの外装材を取り付けるための吊子と称される保持部材や支持部材についても、特にその構成を限定するものではない。
前記取付金具は、屋根面に沿う基部と、該基部から上方へ起立する起立部と、該起立部上端に取付部とを備え、前記基部には屋根面への固定部を設け、前記基部又は前記起立部には既設屋根の重合部分に挿入される挿入部を設けた構成である。
この取付金具の挿入部は、水上側へ突出する突起片であって、既設屋根の構造に応じて基部に設けても起立部に設けてもよい。そして、この挿入部は、前述のように既設屋根の重合部分に挿入させるため、その取付時にあっては、横方向の墨出しを必要とすることなく容易に取り付けることができ、その施工後にあっては、挿入部が既設屋根の重合部分に挟まれているので、負圧作用時に抵抗となり、固定部に生ずる負圧作用を軽減でき、浮き上がりを生じ難いものとすることできる。
前記取付金具の基部は、ほぼ平坦状の既設屋根を構成する外装材の面板部に沿うものであって、それに応じてほぼ平坦状に形成されることが多い。この基部には屋根面への固定部が設けられ、固定手段は接着でもビス止めでもよいが、ビス止めしてビス孔をシール材にて覆う方法が強度の面でも耐漏水性の面でも望ましい。
前記取付金具の起立部は、前記基部から上方へ起立する縦片状であって、この取付金具の配設時には、上段に位置する外装材の水下側端部をこの起立部に当接するように配設する。
また、後述する図示実施例のように起立部の途中から分岐して上方へ延在する第二起立部を設けてもよい。この第二起立部を後述する図示実施例のように略L字状に形成し、前記起立部とこの第二起立部との間に支持部材などを取り付けるための固定具を取り付けておくようにしてもよい。
前記取付金具の取付部は、前記起立部の上端に設けられるものであって、後述する支持部材が取り付け可能な構成(ビス等の固定具が締着可能又はボルト等の螺子材が配設可能(実施の態様、溶接によるスタッドボルト等)であればその具体的構成を限定するものではない。例えば後述する図示実施例のように起立部の上端から水下側及び/又は水上側に延在するフランジ状に形成してもよいし、基部から箱形に形成されるものでもよい。
また、前記第二起立部の上端には、第二起立部を設けてもよく、上記起立部と同様に具体的構成を限定するものではない。
前記取付部(又は第二起立部)を、水下側及び/又は水上側に延在するフランジ状に形成する場合、何れか一方のみに延在するものでもよいが、この取付部に直接又は間接的に支持部材を取り付けて外設構築物を構築する際の安定性を考慮した場合には、後述する図示実施例のように両起立部の上端にそれぞれ水下側及び水上側の両方に延在するフランジ状に形成することが望ましい。
なお、起立部と第二起立部との間には、支持部材などを取り付けるための固定具を取り付けておくようにしてもよく、場合には、支持部材などの取り付けを容易に行うことができる。
そして、既設屋根に対してこのような構成を有する取付金具を配設するには、既設屋根の重合部分に取付金具の挿入部を挿入させると共に上段に位置する外装材の水下側端部を前記起立部に当接するように取付金具を配設し、この状態で取付金具の固定部を屋根面に固定する。
その後、取り付けた取付金具の前記フランジに直接又は間接的に支持部材を取り付けて外設構築物を構築する。
前記支持部材は、垂木と称される長尺材であり、水流れ方向に沿う方向に配して連続する縦桟状に形成してもよいし、水流れ方向に直交する方向に配して連続する横桟状に形成してもよい。
前記外設構築物は、前記支持部材に取り付けられるものであれば、太陽エネルギー変換モジュールを備える太陽電池パネルに限定されるものではなく、屋根面に設置される構築物であればよく、緑化パネル(ユニット)や太陽熱集熱器、温水器等のソーラーシステムでもよいし、簡易な構築物としては、雪止め等に適用される部材、避雷針、アンテナなどでもよい。
前述のように起立部と第二起立部との間に固定具を取り付けておいた場合には、後述する図示実施例のようにこの固定具に連結金具などを取り付けることにより、支持部材が容易に取り付けれるようにしてもよい。
図1(a)及び図2に示す本発明の外設構築物の設置構造は、既設屋根として、横葺き外装材(以下、外装材という)1を重合させて敷設した既設屋根に、図1(b)に示す取付金具4を取り付け、該取付金具4に支持部材7を縦桟状、すなわち流れ方に沿うように取り付けて外設構築物を構築する構成である。
なお、図示実施例は、外設構築物として太陽エネルギー変換モジュール(太陽電池)を一体的に備えるパネルを用いたが、外設構築物自体が取付金具4を覆うため、省略した。
図示実施例の既設屋根を構成する外装材1は、面板部11の水下側及び水上側に成形部12(水下側成形部),13(水上側成形部)を設けた構成であり、面板部11は、中央よりやや水上側で谷状に屈曲し、水下側近傍で山状に屈曲した略平坦状である。
水下側成形部12は、面板部11の水下縁を下方へ略鉛直状に曲げ(縦片部121)、その下端を水上側へ曲げ成形し、続いて上方へ略く字状に屈曲し(横片部122)、さらにその先端を表面側へ折り返した構成とした。
水上側成形部13は、面板部11から延在する端縁(延在部131)を表面側上方へ折り返し状に曲げ成形し、その上端を水下側下方へ折り曲げた構成とした。
そして、これらの水下側成形部12と水上側成形部13とは、敷設状態において係合する構成とした。なお、取付金具4の挿入部47が挿入される重合部分とは、上段側の外装材1の水下側成形部12の横片部122と下段の外装材1の水上側成形部13の延在部131との間を指す。
また、前記外装材1を保持する保持部材2は、一般に吊子と称される部材であって、この図示実施例の既設屋根に用いられる保持部材2は、外装材1の水上側成形部13(被保持部)を保持する保持部21と、定着片である固定部22とを有する構成である。上記の固定部22は、ハット型躯体である下地3の上面部に図示しないビス等により固定されている。
前記取付金具4は、図1(b)に示すように屋根面に沿う基部41と、該基部41から上方へ起立する起立部42、第二起立部43と、これら起立部42、第二起立部43の上端にフランジ44,45を備え、前記基部41には屋根面への固定部46、及び挿入部47が設けられている。
前記基部41は、略水平状の横片であり、屋根面に沿わせて固着具48を打ち込むことにより固定部46となる。その際、固着具48からの漏水を防止する目的で、ビス孔をシール材461にて覆うようにしている。そして、この基部41の水上側の端部に延在するように細片状の挿入部47が形成されている。
前記起立部42は、略垂直片状の縦片であり、図示実施例では、その途中から水下側へ分岐して上方へ延在する第二起立部43が設けられている。これらの起立部42、第二起立部43の上端には、それぞれ水下側及び水上側に延在するフランジ44,45が設けられている。
これらの起立部42、第二起立部43のうち、水上側に位置する起立部42のフランジ44は、水上側へ延在する部分が長く形成され、水下側に位置する第二起立部43のフランジ45は、水下側へ延在する部分が長く形成されているため、フランジ44,45にて後述する支持部材7を支持する幅が広くなり、安定に支持することができる。
また、これらの起立部42と第二起立部43との間には、後述する支持部材7を取り付けるための取付ボルトである固定具49Aを取り付けるが、フランジ44の水下側へ延在する部分及びフランジ45の水上側へ延在する部分は、この固定具49Aの抜け落ちを防止する役割も果たす。
また、図示実施例では、前記取付金具4のフランジ44.45に流れ方向に沿う方向に支持部材7を配する際に、連結金具5及び係止金具6,6を用いて取り付けている。
前記支持部材7は、断面形状が略ハット字状の長尺材であって、上面部71及び側面部72,72にて下方が開放する中空胴部が形成され、側面部72,72の下端から外側へフランジ部73,73が延設された構成であり、各側面部72の下端には、内側へ窪む係止凹部74が設けられている。
前記連結金具5は、図1(c)に示すように略中央に前記固定具49Aの雄螺子部分が下から挿通する通孔51を有する略矩形状のピース材であって、水上端及び水下端にはそれぞれ規制片52,52が立設され、左右端には外側から覆う形状に屈曲された包持部53(二点鎖線で斜視図を付した)が設けられている。なお、規制片52は、支持部材7の内部空間の横幅より僅かに幅狭に形成され、支持部材7が弾性的に嵌合する形状に形成されている。すなわち各規制片52には、支持部材7の係止凹部74の裏面側に位置する嵌合凸部75が弾性的に嵌合する嵌合受部521が形成されている。
前記係止金具6は、図1(d)に示すように略中央に二重縦片状の把持部61が設けられる略矩形状のピース材であって、左右端縁はそれぞれギザギザに形成され、その配設状態では、内側端縁が支持部材7の下端に係止すると共に外側端縁62(二点鎖線で斜視図を付した)が前記連結金具5の包持部53に包持されるように係止する。
このような各部材を用いて図示するような設置構造を施工するには、まず取付金具4を既設屋根に取り付け固定する。
前述のように既設屋根の重合部分は、上段側の外装材1の横片部122と下段の外装材1の延在部131との間を指すので、上段の外装材1の水下側成形部12を僅かに上方に持ち上げた状態で前記構成の取付金具4の挿入部47を挿入すると共に基部41(固定部46)を屋根面に沿わせる。
この状態で固定部46に上方から固着具48を打ち込んでビス孔をシール材461にて覆う。
なお、予め取付金具4の起立部42と第二起立部43との間には、取付ボルトである固定具49Aの頭部を下にして配設しておいてもよいし、連結金具5の固定の直前に取り付けるようにしてもよい。
次に、取付金具4に取り付けた固定具49Aの上方に延在する雄螺子部分に通孔51が挿通するように連結金具5を配し、規制片52,52が流れ方向に直交すると共に包持部53,53が左右に位置して流れ方向に沿うように微調整し、この状態でナット49Bを締着して連結金具5を固定する。
続いて、支持部材7を流れ方向に沿うよう方向に配するが、連結金具5の規制片52,52に上方から押圧するように配設する。前述のように規制片52には嵌合受部521が形成されているので、支持部材7の嵌合凸部75が弾性的に嵌合し、フランジ部73,73は、連結金具5の包持部53,53の内側に載置されるように配設される。
この状態で、係止金具6,6を取り付けるが、係止金具6の把持部61を把持し、支持部材7の係止凹部74と連結金具5の包持部53との間に流れ方向からスライドさせて嵌め付ける。なお、この係止金具6の配設が困難な場合には、支持部材7は連結金具5の規制片52に嵌合しているが、側面部72,72を左右から挟むように押圧して係止金具6を嵌め付ける空間を大きくした状態で配設し、所定位置に係止金具6を位置させた後に支持部材7の側面部72,72の押圧を解除すれば容易に作業を実施することができる。
前述のように係止金具6の左右端縁はそれぞれギザギザに形成されているため、支持部材7の係止凹部74と連結金具5の包持部53との間に配設した状態では、連結金具5、係止金具6及び支持部材7が一体的に固定され、流れ方向にも左右方向にもズレ動くことがないものとなる。
このように固定された支持部材7に対し、公知の手段により外設構築物として太陽エネルギー変換モジュール(太陽電池)を一体的に備えるパネルを固定すればよい。
こうして施工される本発明の外設構築物の設置構造は、取付金具4の挿入部47を既設屋根の重合部分(122,131)に挿入させた状態で取り付けているため、固定部46に生ずる負圧作用を軽減でき、浮き上がりを生じ難いものとなる。また、取付金具4の取り付けは、前記挿入部47の挿入が位置規制をも果たすため、容易に取り付けることができる。
そして、取り付けられた取付金具4に対して支持部材7を固定し、この支持部材7に外設構築物を構築すればよいので、容易に且つ強固に外設構築物を各種の既設屋根に取り付け設置することができる。
また、図示実施例では、取付金具4の起立部42の途中から分岐して上方へ延在する第二起立部43を設け、各起立部42,43の上端にフランジ44,45が形成されているため、これらのフランジ44,45で支持される部分の幅が広いため、支持部材7を支持する安定性が高いものである。
さらに、図示実施例では、起立部42と第二起立部43との間に、固定具49Aを取り付けておいたので、支持部材7の取り付けを容易に行うことができる。
図3(a)及び図4に示す本発明の外設構築物の設置構造は、既設屋根に取り付けた取付金具4に支持部材7を、連結金具(横向き)5及び係止金具6,6を用いて横桟状、すなわち流れ方向に直交する方向(桁行き方向)に取り付けて外設構築物を構築する構成である。この実施例にて用いた連結金具(横向き)5は、部材自体は前記図1及び図2に示した実施例と全く同じであるが、前記実施例では規制片52,52が流れ方向と直交するように配設したが、この図3及び図4に示す実施例では規制片52,52が流れ方向に沿うように配設する。
なお、図3(a)の右側には、上面部71'及び側面部72'が共に小さい簡易構成の支持部材7'をビス75にて取付金具4のフランジ44,45に固定する例を付記した。
そして、この実施例では、前記図1,2の実施例と全く同様に取付金具4を取り付けた後、取付金具4に取り付けた固定具49Aの上方に延在する雄螺子部分に通孔51が挿通するように連結金具(横向き)5を配し、規制片52,52が流れ方向に沿うと共に包持部53,53が水上側及び水下側に位置して流れ方向に直交するように微調整し、この状態でナット49Bを締着して連結金具(横向き)5を固定する。
続いて、支持部材7を流れ方向に沿うよう方向に配するが、連結金具(横向き)5の規制片52,52に上方から押圧する配設する。前述のように規制片52嵌合受部521が形成されているので、支持部材7の嵌合凸部75が弾性的に嵌合し、フランジ部73,73は、連結金具(横向き)5の包持部53,53の内側に載置される。
この状態で、係止金具6,6を取り付けるが、係止金具6の把持部61を把持し、支持部材7の係止凹部74と連結金具(横向き)5の包持部53との間に桁行き方向からスライドさせて嵌め付ける。
前述のように係止金具6の左右端縁はそれぞれギザギザに形成されているため、支持部材7の係止凹部74と連結金具(横向き)5の包持部53との間に配設した状態では、連結金具(横向き)5、係止金具6及び支持部材7が一体的に固定され、流れ方向にも左右方向にもズレ動くことがないものとなる。
図5に示す実施例は、既設屋根がボード状(パネル状)の外装材9Aを重合して敷設した例であって、図5(a)は前記図3と同様に支持部材7,7'を流れ方向に直交する方向(桁行き方向)に取り付けて横桟状とした例であり、図5(b)は前記図1と同様に支持部材7を流れ方向に沿うように取り付けて縦桟状とした例である。
なお、この実施例における下地3'は、野地板を敷設した構成である。
図6に示す実施例は、既設屋根が平葺き用の横葺き外装材9Bを重合して敷設した例であって、図6(a)は前記図3と同様に支持部材7,7'を流れ方向に直交する方向(桁行き方向)に取り付けて横桟状とした例であり、図6(b)は前記図1と同様に支持部材7を流れ方向に沿うように取り付けて縦桟状とした例である。
なお、この実施例における横葺き外装材9Bは、面板部91の水下側及び水上側の端部に設けた成形部92,93が敷設状態において係合する構成であって、吊子は用いずに水上側成形部93の水上側に延在する部分94に固着具9bを打ち込んで下地3'上に敷設した構成である。
図7(a)に示す実施例は、既設屋根が段葺き用の横葺き外装材9Cを重合して敷設した例であって、左側には前記図1と同様に支持部材7を流れ方向に沿うように取り付けて縦桟状とした例を示し、右側には前記図3と同様に支持部材を流れ方向に直交する方向(桁行き方向)に取り付けて横桟状とした例を示している。
なお、この実施例における下地3"はハット型躯体であって、横葺き外装材9Cの裏面側には一定厚みの断熱材9cが配され、符号2Cは段差を有する保持部材である。
また、この実施例における取付金具4"は、図7(b)に示すように固定部46に打ち込まれる固着具48"が断熱材9cを貫通して下地3"に至っており、横葺き外装材9C,9Cの重合部分に挿入される挿入部47"は、基部41に設けられるものではなく、起立部42のやや上方から水上側へ突出するように設けられている。
1 (横葺き)外装材
11 面板部
12 水下側成形部
13 水上側成形部
2,2C 保持部材
21 保持部
22 固定部
3,3',3" 下地
4,4" 取付金具
41 基部
42 起立部
43 第二起立部
44 フランジ
45 フランジ
46 固定部
47,47" 挿入部
48 固着具
49A 固定具(取付ボルト)
49B ナット
5 連結金具
51 通孔
52 規制片
53 包持部
6 係止金具
61 把持部
62 外側端縁
7 支持部材
71 上面部
72 側面部
73 フランジ部
74 係止凹部
9A,9B,9C 外装材
9c 断熱材

Claims (4)

  1. 外装材を重合させて敷設した既設屋根に取付金具を取り付け、該取付金具に支持部材を取り付けて外設構築物を構築する外設構築物の設置構造であって、
    前記取付金具は、屋根面に沿い、水下側へ延在する基部と、該基部から上方へ起立する起立部と、該起立部上端に取付部とを備え、前記基部には屋根面への固定部を設け、前記基部又は前記起立部には既設屋根の重合部分に挿入される挿入部を設けてなり、
    既設屋根の重合部分に前記挿入部を挿入させると共に上段に位置する外装材の水下側端部を前記起立部に当接するように取付金具を配設し、該取付金具の前記取付部に直接又は間接的に支持部材を取り付けて外設構築物を構築することを特徴とする外設構築物の設置構造。
  2. 取付部は、起立部の上端から水下側及び/又は水上側に延在するフランジ状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の外設構造物の設置構造。
  3. 取付金具は、起立部の途中から分岐して上方へ延在する第二起立部を設け、各起立部の上端に第二取付部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外設構築物の設置構造。
  4. 取付金具は、起立部と第二起立部との間に、固定具を取り付けておくことを特徴とする請求項3に記載の外設構造物の設置構造。
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