JP5399538B2 - タッチパネルコントローラ、及びこれを用いた集積回路、タッチパネル装置、電子機器 - Google Patents

タッチパネルコントローラ、及びこれを用いた集積回路、タッチパネル装置、電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、センスラインと、M本のドライブラインと、センスラインとM本のドライブラインとの間にそれぞれ形成されたM個の静電容量とを含むタッチパネルを制御するタッチパネルコントローラ、及びこれを用いた集積回路、タッチパネル装置、電子機器に関する。
マトリックス状に分布した静電容量値を検出する装置として、M本のドライブラインとL本のセンスラインとの間に形成される静電容量行列の静電容量値の分布を検出する容量検出回路が、特許文献1に開示されている。上記容量検出装置では、指やペンでタッチパネルに触れたとき、触れられた位置において静電容量の容量値が小さくなることを利用しており、上記静電容量値の変化を検出することによって、指やペンによるタッチパネルとの接触位置を検出する。
図13は、特許文献1に開示されているタッチパネル装置51の構成を示す模式図である。図14は、タッチパネルシステム51を直交符号系列で駆動して容量を推定するための数式を示す図である。タッチパネルシステム51は、タッチパネル52とタッチパネルコントローラ53とを備えている。タッチパネル52は、ドライブラインDL1〜DL4と、センスラインSL1〜SL4と、ドライブラインDL1〜DL4とセンスラインSL1〜SL4とが交差する位置に配置された静電容量C11〜C44とを有している。
タッチパネルコントローラ53には、駆動部54が設けられている。駆動部54は、図14の式7に示される4行4列の直交符号系列に基づいてドライブラインDL1〜DL4を駆動する。直交符号系列の要素は、「1」と「−1」とのいずれかである。要素が「1」であれば、駆動部54は電圧Vdriveを印加し、要素が「−1」であれば、−Vdriveを印加する。ここで、電圧Vdriveは、電源電圧でもよいが、電源電圧以外の電圧であってもよい。
本明細書において、「直交符号系列」とは、符号長Nの符合系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)が、下記に示す条件を満足することをいうものとする。
Figure 0005399538
「直交符号系列」の例としては、シルベスター(sylvester)法によって生成されるアダマール(Hadamard)行列が挙げられる。
シルベスター法によるアダマール行列は、基本的な構造として、2行×2列の基本単位を作る。この基本単位の右上、左上、及び左下のビットは同一であり、右下はこれらのビット反転となっている。
次に、前述した2×2の基本要素を、右上、左上、右下、及び左下にブロックとして4つ合成して、4行×4列のビット配列の符号を作る。ここで、2×2の基本単位の作成と同様に、右下のブロックはビット反転となる。同様な手順で、8行×8列、16行×16列のビット配列の符号を生成する。これらの行列は、前述した本発明の「直交符号系列」の定義を満足する。図14に示される4行×4列の直交符号系列は、シルベスター法による4行×4列のアダマール行列である。
ここで、アダマール(Hadamard)行列とは、要素が1または−1のいずれかであり、かつ各行が互いに直交であるような正方行列をいう。すなわち、アダマール行列の任意の2つの行は、互いに垂直なベクトルを表す。
本発明に係る「直交符号系列」は、M次のアダマール行列から任意にN行取り出した行列を使用することができる(ここで、N≦Mである)。以下に述べるように、シルベスター法以外の方法によるアダマール行列も本発明に適用することができる。
シルベスター法によるN次のアダマール行列は、M=2のべき乗になるが、Mが4の倍数であれば、アダマール行列は存在するという予想が存在し、例えば、M=12のとき、及び、M=20のときにアダマール行列が存在する。これらのシルベスター法以外の方法によるアダマール行列も、本実施の形態に係る直交符号系列として使用することができる。
タッチパネルシステム51は、センスラインSL1〜SL4にそれぞれ対応する位置に配置された4個の増幅器55を有している。増幅器55は、駆動部54により駆動された静電容量のセンスラインに沿った線形和Y1、Y2、Y3、Y4を受け取って増幅する。
例えば、上記4行×4列の直交符号系列による4回の駆動のうちの最初の駆動では、駆動部54はすべてのドライブラインDL1〜DL4に電圧Vdriveを印加する。すると、例えば、下記の式5で示されるセンスラインSL3からの測定値Y1が増幅器55から出力される。そして、2回目の駆動では、ドライブラインDL1及びDL3に電圧Vdriveを印加し、残りのドライブラインDL2及びDL4に−Vdriveを印加する。すると、下記の式6で示されるセンスラインSL3からの測定値Y2が増幅器55から出力される。
Figure 0005399538
次に、3回目の駆動では、ドライブラインDL1及びDL2に電圧Vdriveを印加し、残りのドライブラインDL3及びDL4に−Vdriveを印加する。すると、センスラインSL3からの測定値Y3が増幅器55から出力される。その後、4回目の駆動では、ドライブラインDL1及びDL4に電圧Vdriveを印加し、残りのドライブラインDL2及びDL3に−Vdriveを印加する。すると、センスラインSL3からの測定値Y4が増幅器55から出力される。
ここで、図13に示す静電容量C31〜C34は、図14の式7〜式9においては、説明の簡単のため、C1〜C4により示している。また、図14においては、表記の簡単化のため、測定値Y1〜Y4について、係数(−Vdrive/Cint)を省略して記載している。
そして、図14の式8に示すように、測定値Y1、Y2、Y3、Y4と直交符号系列との内積をとることにより、式9に示すように、静電容量C1〜C4を推定することができる。
図15は従来の他のタッチパネル装置98の構成を示す回路図であり、図16は他のタッチパネル装置98の動作を示す波形図である。図17は他のタッチパネル装置98の動作を示す回路図であり、図18は他のタッチパネル装置98の他の動作を示す波形図である。
図15〜図18を用いて、特許文献1に記載されているタッチパネルの課題を説明する。ここでは、簡単のため、ドライブライン数を4、センスライン数を1とする。
タッチパネル装置98は、タッチパネル97と駆動部92とアナログ積分器95と内積演算回路93とを備えている。駆動部92は、ドライブラインDL1〜DL4にそれぞれ接続されたスイッチS1〜S4を有している。
アナログ積分器95は、一方の入力がセンスラインに結合され、他方の入力が参照電圧Vrefに結合されるオペアンプ99を有している。オペアンプ99の出力はサンプリングスイッチSampに結合されている。オペアンプ99の出力とオペアンプ99の一方の入力との間には、積分容量CintとリセットスイッチRstとが互いに並行に配置されている。
ドライブラインDL1とドライブラインDL3には、与えられる符号がすべて「−1」となる符号系列が与えられ、ドライブラインDL2とドライブラインDL4にはすべて「1」となる符号系列が与えられる。また、簡単のために、図15に示すように、スイッチS1〜S4が「オン」であれば、対応するドライブラインは電源電圧VDDに接続され、「オフ」であれば対応するドライブラインは接地されるとする。また、アナログ積分器95の参照電圧VrefはVDD/2で与えられるとする。
はじめに、リセットスイッチRstが「オン」となってアナログ積分器95がリセットされている期間について図18を用いて説明する。以降この期間を、時刻T91から開始され時刻T92で終了する期間aとする。リセットスイッチRstに対応する信号は、期間aが開始される時刻T91でオフからオンに立ち上がり、期間aが終了する時刻T92でオンからオフに立ち下がる。この期間aの間、スイッチS1はオフで接地されており、スイッチS2はオンで電源電圧VDDに結合されている。スイッチS3はオフで接地されており、スイッチS4はオンで電源電圧VDDに結合されている。そして、サンプリングスイッチSampはオフとなっている。
図17に示すように、期間aでは、センスラインSLの電圧は、リセットされているアナログ積分器95によって参照電圧Vref(=VDD/2)にバイアスされている。ドライブラインDL1・DL3は接地され、ドライブラインDL2・DL4は電源電圧VDDに接続されていることから、静電容量C11・C12・C13・C14に蓄えられる電荷Q11a・Q12A・Q13A・Q14Aは、それぞれ、
Figure 0005399538
で与えられる。
次に、スイッチRstが「オフ」となってアナログ積分器95の出力信号を読み出す期間について図15及び図16を用いて説明する。以降この期間を、時刻T93から開始されて時刻T96で終了する期間bとする。
リセットスイッチRstは、時刻T93から時刻T96の間オフである。スイッチS1は、期間bが開始する時刻T93でオフからオンになり、期間bが終了する時刻T96でオンからオフになる。スイッチS2は、時刻T93でオンからオフなり、時刻T96でオフからオンになる。スイッチS3は、時刻T93でオフからオンになり、時刻T96でオンからオフになる。スイッチS4は、時刻T93でオンからオフになり、時刻T96でオフからオンになる。そして、サンプリングスイッチSampは、時刻T94でオフからオンになり、時刻T95でオンからオフになる。
期間bでは、アナログ積分器95のオペアンプ99のゲインが十分に大きければ、センスラインSLの電圧はVref(=VDD/2)とほぼ等しくなる。ドライブラインDL2・DL4は接地され、ドライブラインDL1・DL3は電源電圧VDDに接続されていることから、静電容量C11・C12・C13・C14に蓄えられる電荷Q11b・Q12b・Q13b・Q14bは、それぞれ、
Figure 0005399538
で与えられる。
期間aから期間bに移行する際に、静電容量C11と静電容量C13とを充電する必要があるため、電源電圧VDDより、(VDD・C11+VDD・C13)の電荷が供給される。静電容量C12と静電容量C14との電荷はグランドGNDに放電される。また、期間bから期間aに移行する際に、静電容量C12と静電容量C14とを充電する必要があるため、電源電圧VDDより、(VDD・C12+VDD・C14)の電荷が供給される。静電容量C11と静電容量C13との電荷はグランドGNDに放電される。すなわち、動作の1サイクル(期間aから期間bを経て期間aに至るサイクル)である時刻T91〜時刻T97に掛かる時間をTとすると、1サイクルで消費される電流Icycleは、電源電圧VDDより供給される電荷の総量を時間Tで除算することで与えられ、
Figure 0005399538
となる。
特許4927216号明細書(平成24年2月17日登録)
しかしながら、上述した図15〜図18に示す構成では、期間aから期間bに移行する際に静電容量C11と静電容量C13とを充電するために電源電圧VDDから(VDD・C11+VDD・C13)の電荷を供給する必要があり、また、期間bから期間aに移行する際に静電容量C12と静電容量C14とを充電するために電源電圧VDDから(VDD・C12+VDD・C14)の電荷を供給する必要がある。
このため、タッチパネル97の静電容量C11・C12・C13・C14の容量値が大きくなると、もしくはタッチパネル97を駆動する周期が短くなると、もしくはタッチパネル97の静電容量を駆動する電圧(図15〜図18で示した例では電源電圧VDD)が大きくなると、ドライブラインを駆動するための駆動電流が増大する。また、タッチパネル97のドライブライン数、センスライン数が増えるとタッチパネルの消費電流が増大する。従って、タッチパネルコントローラの消費電流が増大するという問題がある。
本発明の目的は、消費電力を削減することができるタッチパネルコントローラ、及びこれを用いた集積回路、タッチパネル装置、電子機器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るタッチパネルコントローラは、センスラインと、M本のドライブラインと、前記センスラインと前記M本のドライブラインとの間にそれぞれ形成されたM個の静電容量とを含むタッチパネルを制御するタッチパネルコントローラであって、前記M個の静電容量をN個のM次元ベクトルに基づいて並列駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和信号を前記センスラインに沿って出力させる駆動回路と、前記線形和信号と前記N個のM次元ベクトルとの内積演算により前記M個の静電容量の値を推定する内積演算回路とを備え、前記駆動回路は、前記M本のドライブラインのうちの少なくとも2本を短絡するスイッチを有することを特徴とする。
この特徴によれば、M本のドライブラインのうちの少なくとも2本がスイッチにより短絡される。このため、短絡されたドライブラインに接続された静電容量に蓄積された電荷を短絡されたドライブラインを通して各静電容量に再配分することができる。従って、ドライブラインの駆動電力を小さくすることができる。この結果、タッチパネルコントローラの消費電力を削減することができる。
本発明に係るタッチパネルコントローラは、前記N個のM次元ベクトルに基づいて、前記スイッチを制御するための短絡制御信号を生成する制御回路をさらに備えることが好ましい。
上記構成によれば、N個のM次元ベクトルに基づいて生成した短絡制御信号により、M本のドライブラインのうちの少なくとも2本を短絡するスイッチを制御するので、M本のドライブラインのうちの少なくとも2本がスイッチにより短絡される。このため、短絡されたドライブラインに接続された静電容量に蓄積された電荷を各静電容量に再配分することができる。従って、ドライブラインの駆動電力を小さくすることができる。この結果、タッチパネルコントローラの消費電力を削減することができる。
本発明に係るタッチパネルコントローラは、前記線形和信号をアナログ積分して前記内積演算回路に供給するアナログ積分器をさらに備え、前記スイッチは、前記アナログ積分器がリセットされるリセット期間に基づいて前記ドライブラインを短絡することが好ましい。
上記構成によれば、アナログ積分器がリセットされるリセット期間に基づいてドライブラインが短絡される。このため、アナログ積分器に接続されたセンスラインの電圧は、リセットされているアナログ積分器によってバイアスされ、短絡されたドライブラインに接続された静電容量に蓄積された電荷を各静電容量に再配分することができる。従って、ドライブラインの駆動電力をより小さくすることができる。
本発明に係るタッチパネルコントローラは、前記スイッチは、前記リセット期間の開始に基づいて前記ドライブラインの短絡を開始することが好ましい。
上記構成によれば、リセット期間の開始に基づいてドライブラインの短絡が開始される。このため、アナログ積分器に接続されたセンスラインの電圧は、リセットされたアナログ積分器によってバイアスされ、短絡されたドライブラインに接続された静電容量に蓄積された電荷を各静電容量に再配分することができる。従って、ドライブラインの駆動電力をより小さくすることができる。
本発明に係るタッチパネルコントローラは、前記スイッチは、前記リセット期間の終了に基づいて前記ドライブラインの短絡を開始することが好ましい。
上記構成によれば、リセット期間の終了に基づいてドライブラインの短絡が開始される。このとき、アナログ積分器に接続されたセンスラインの電圧は、Vref(=VDD/2)とほぼ等しくなる。そして、短絡されたドライブラインに接続された静電容量に蓄積された電荷が、各静電容量に再配分され、ドライブラインの駆動電力をより小さくすることができる。
本発明に係る集積回路は、本発明に係るタッチパネルコントローラを集積したことを特徴とする。
この特徴によれば、タッチパネルコントローラが制御するタッチパネルのM本のドライブラインのうちの少なくとも2本がスイッチにより短絡される。このため、短絡されたドライブラインに接続された静電容量に蓄積された電荷を各静電容量に再配分することができる。従って、ドライブラインの駆動電力を小さくすることができる。この結果、タッチパネルコントローラの消費電力を削減することができる集積回路を提供することができる。
本発明に係るタッチパネル装置は、本発明に係るタッチパネルコントローラと、前記タッチパネルコントローラにより制御されるタッチパネルとを備えたことを特徴とする。
この特徴によれば、タッチパネルコントローラが制御するタッチパネルのM本のドライブラインのうちの少なくとも2本がスイッチにより短絡される。このため、短絡されたドライブラインに接続された静電容量に蓄積された電荷を各静電容量に再配分することができる。従って、ドライブラインの駆動電力を小さくすることができる。この結果、タッチパネル装置の消費電力を削減することができる。
本発明に係る電子機器は、本発明に係るタッチパネルコントローラと、前記タッチパネルコントローラにより制御されるタッチパネルとを備えたことを特徴とする。
この特徴によれば、タッチパネルコントローラが制御するタッチパネルのM本のドライブラインのうちの少なくとも2本がスイッチにより短絡される。このため、短絡されたドライブラインに接続された静電容量に蓄積された電荷を各静電容量に再配分することができる。従って、ドライブラインの駆動電力を小さくすることができる。この結果、電子機器の消費電力を削減することができる。
本発明に係るタッチパネルコントローラは、M本のドライブラインのうちの少なくとも2本がスイッチにより短絡される。このため、短絡されたドライブラインに接続された静電容量に蓄積された電荷を短絡されたドライブラインを通して各静電容量に再配分することができる。従って、ドライブラインの駆動電力を小さくすることができる。この結果、タッチパネルコントローラの消費電力を削減することができる。
実施の形態1に係るタッチパネル装置の構成を示す回路図である。 上記タッチパネル装置の動作を示す波形図である。 上記タッチパネル装置の動作を説明するための回路図である。 上記タッチパネル装置の動作を説明するための他の回路図である。 上記タッチパネル装置の動作を説明するための模式図である。 上記タッチパネル装置の動作を説明するための他の模式図である。 従来のタッチパネル装置の動作を説明するための模式図である。 実施の形態2に係るタッチパネル装置の構成を示す回路図である。 上記タッチパネル装置の動作を示す波形図である。 上記タッチパネル装置に設けられた制御回路及び符号系列生成回路の構成を示すブロック図である。 上記制御回路及び符号系列生成回路の動作を示す波形図である。 実施の形態3に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。 従来のタッチパネル装置の構成を示す回路図である。 上記タッチパネル装置の動作を説明するための図である。 従来の他のタッチパネル装置の構成を示す回路図である。 上記他のタッチパネル装置の動作を示す波形図である。 上記他のタッチパネル装置の動作を示す回路図である。 上記他のタッチパネル装置の他の動作を示す波形図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(実施の形態1)
(タッチパネル装置8の構成)
図1は、実施の形態1に係るタッチパネル装置8の構成を示す回路図である。タッチパネル装置8は、タッチパネル7とタッチパネルコントローラ1とを備えている。ここでは説明を簡潔にするため、タッチパネル7が4本のドライブラインと1本のセンスラインとを有するものとして説明する。
タッチパネル7は、ドライブラインDL1〜DL4と、センスラインSLと、ドライブラインDL1〜DL4及びセンスラインSLが交差する位置に形成された静電容量C11〜C14とを有している。
タッチパネルコントローラ1は、駆動回路2を有している。駆動回路2は、静電容量C11〜C14をN個の4次元ベクトルに基づいて並列駆動して、静電容量C11〜C14にそれぞれ蓄積された電荷の線形和信号をセンスラインSLに沿ってアナログ積分器5に出力させる。
アナログ積分器5は、一方の入力がセンスラインSLに結合され、他方の入力が参照電圧Vrefに結合されるオペアンプ9を有している。オペアンプ9の出力はサンプリングスイッチSampに結合されている。オペアンプ9の出力とオペアンプ9の一方の入力との間には、積分容量CintとリセットスイッチRstとが互いに並行に配置されている。アナログ積分器5は、センスラインSLに沿って出力された線形和信号を積分して内積演算回路3に供給する。
内積演算回路3は、アナログ積分器5から供給された線形和信号とN個の4次元ベクトルとの内積演算により静電容量C11〜C14の値を推定する。
駆動回路2は、N個の4次元ベクトル(符号系列)に基づいて電源電圧VDDをドライブラインDL1に供給するためのスイッチS1pと、符号系列に基づいてグランドGNDをドライブラインDL1に供給するためにスイッチS1pと並列に配置されたスイッチS1nと、符号系列に基づいて電源電圧VDDをドライブラインDL2に供給するためのスイッチS2pと、符号系列に基づいてグランドGNDをドライブラインDL2に供給するためにスイッチS2pと並列に配置されたスイッチS2nと、符号系列に基づいて電源電圧VDDをドライブラインDL3に供給するためのスイッチS3pと、符号系列に基づいてグランドGNDをドライブラインDL3に供給するためにスイッチS3pと並列に配置されたスイッチS3nと、符号系列に基づいて電源電圧VDDをドライブラインDL4に供給するためのスイッチS4pと、符号系列に基づいてグランドGNDをドライブラインDL4に供給するためにスイッチS4pと並列に配置されたスイッチS4nとを有している。
駆動回路2には、ドライブラインDL1〜DL4をそれぞれ短絡するための短絡スイッチS1s〜S4sが設けられている。短絡スイッチS1s〜S4sの一端は、それぞれドライブラインDL1〜DL4に接続されており、短絡スイッチS1s〜S4sの他端は互いに結合されている。
タッチパネルコントローラ1は、制御回路6を有している。制御回路6は、N個の4次元ベクトルに基づいて、駆動回路2及びアナログ積分器5を制御する。
ここでは、簡単のため、ドライブラインDL1・DL3には、与えられる符号がすべて「−1」となる符号系列が与えられ、ドライブラインDL2・DL4にはすべて「1」となる符号系列が与えられている。また、簡単のために、図1に示すように、スイッチS1が「オン」であれば、即ちスイッチS1pがオンでスイッチS1nがオフであればドライブラインSL1は電源電圧VDDに接続され、スイッチS2が「オン」であれば、即ちスイッチS2pがオンでスイッチS2nがオフであればドライブラインSL2は電源電圧VDDに接続される。そして、スイッチS3が「オン」であれば、即ちスイッチS3pがオンでスイッチS3nがオフであればドライブラインSL3は電源電圧VDDに接続され、スイッチS4が「オン」であれば、即ちスイッチS4pがオンでスイッチS4nがオフであればドライブラインSL4は電源電圧VDDに接続される。
そして、スイッチS1が「オフ」であれば、即ちスイッチS1pがオフでスイッチS1nがオンであればドライブラインSL1はグランドGNDに接続され、スイッチS2が「オフ」であれば、即ちスイッチS2pがオフでスイッチS2nがオンであればドライブラインSL2はグランドGNDに接続される。そして、スイッチS3が「オフ」であれば、即ちスイッチS3pがオフでスイッチS3nがオンであればドライブラインSL3はグランドGNDに接続され、スイッチS4が「オフ」であれば、即ちスイッチS4pがオフでスイッチS4nがオンであればドライブラインSL4はグランドGNDに接続される。
また、参照電圧VrefはVDD/2で与えられるとする。
図1に示すタッチパネルコントローラ1は、図15に示した従来の構成に加えて、複数のドライブライン間を短絡するスイッチS1s〜S4sを備える。このスイッチS1s〜S4sは、スイッチS1s〜S4sにそれぞれ対応する制御信号により制御される。また、ドライブライン−電源間に接続されるスイッチS1p〜S4pは、スイッチS1p〜S4pにそれぞれ対応する制御信号により制御される。ドライブライン−グランド間に接続されるスイッチS1n〜S4nは、スイッチS1n〜S4nにそれぞれ対応する制御信号により制御されるとする。
タッチパネルコントローラ1は、タッチパネルコントローラ1を集積した集積回路により構成することができる。
(タッチパネル装置8の動作)
図2は、タッチパネル装置8の動作を示す波形図であり、これらの制御信号のタイミング図の一例を示している。
まず、期間cが開始する時刻T1において、スイッチRstがオフからオンとなるとき、スイッチS1p・S1n・S2p・S2n・S3p・S3n・S4p・S4nはいずれもオフであり、短絡スイッチS1s〜S4sはオフからオンとなる。そして、期間cが終了して期間aが開始する時刻T2において、スイッチS1n・S3n・S2p・S4pがオフからオンになり、短絡スイッチSis〜S4sがオンからオフになる。
次に、期間aが終了して期間dが開始する時刻T3において、リセットスイッチRstがオンからオフになり、スイッチS1n・S3n・S2p・S4pがオンからオフになり、短絡スイッチS1s〜S4sはオフからオンになる。その後、期間dが終了して期間bが始まる時刻T4において、スイッチS1p・S3p・S2n・S4nがオフからオンになり、短絡スイッチS1s〜S4sはオンからオフになる。
そして時刻T5において、サンプリングスイッチSampがオフからオンになる。次に期間bが終了する時刻T6において、スイッチS1p・S3p・S2n・S4n及びサンプリングスイッチSampがオンからオフになる。
その後、期間cが始まる時刻T7において、スイッチRstがオフからオンとなるとき、スイッチS1p・S1n・S2p・S2n・S3p・S3n・S4p・S4nはいずれもオフであり、短絡スイッチS1s〜S4sはオフからオンとなる。そして、以下同様の動作を繰り返す。
このように、短絡スイッチS1s〜S4sは、アナログ積分器5がリセットされるリセット期間の時刻T1〜時刻T3に基づいてドライブラインDL1〜DL4を短絡する。即ち、短絡スイッチS1s〜S4sは、リセット期間が開始する時刻T1からドライブラインDL1〜DL4の短絡を開始する。そして、短絡スイッチS1s〜S4sは、リセット期間が終了する時刻T3からドライブラインDL1〜DL4の短絡を開始する。
図2に示す例では、アナログ積分器5のリセットスイッチRstに対応する信号の値が変化した後に、ドライブライン間を短絡する短絡スイッチS1s〜S4sが「オン」となる。アナログ積分器5のリセットスイッチRst「オン」であり、短絡スイッチS1s〜S4sが「オン」である期間を期間cとし、アナログ積分器5のリセットスイッチRstが「オフ」であり、短絡スイッチS1s〜S4sが「オン」である期間を期間dとして動作を説明する。期間a、期間bについては、上記の従来の構成と同様の動作をする。
図3及び図4は、タッチパネル装置8の動作を説明するための回路図である。図5及び図6は、タッチパネル装置8の動作を説明するための模式図である。図7は、従来のタッチパネル装置の動作を説明するための模式図である。
まず期間cにおける動作を、図3、図5及び図6を用いて説明する。ここでは、期間bから期間cに移行している。期間cでは、センスラインSLの電圧は、リセットされているアナログ積分器5によって参照電圧Vref(=VDD/2)にバイアスされている。ドライブラインDL1〜DL4はすべて短絡されていることから、静電容量C11・C12・C13・C14に蓄えられていた電荷Q11b・Q12b・Q13b・Q14bは、静電容量C11・C12・C13・C14に分配される。電荷の合計をQcとすると、
Figure 0005399538
となる。短絡されたドライブラインの電圧Vshortは、
Figure 0005399538
で与えられる。したがって、それぞれの静電容量に蓄えられる電荷は、
Figure 0005399538
となる。
期間dにおける動作を、図4、図5、及び図6を用いて説明する。ここでは、期間aから期間dに移行している。期間dでは、アナログ積分器5のオペアンプ9のゲインが十分に大きければ、センスラインSLの電圧は参照電圧Vref(=VDD/2)とほぼ等しくなる。
ドライブラインDL1〜DL4はすべて短絡されていることから、静電容量C11・C12・C13・C14に蓄えられていた電荷Q11a・Q12a・Q13a・Q14aは、静電容量C11・C12・C13・C14に分配される。電荷の合計をQdとすると、
Figure 0005399538
となる。短絡されたドライブラインの電圧Vshortは、
Figure 0005399538
で与えられる。したがって、それぞれの静電容量C11・C12・C13・C14に蓄えられる電荷は、
Figure 0005399538
となる。
次に、図5及び図6を参照して、期間cから期間aに移行する場合について考える。静電容量C11について考えると、
Figure 0005399538
ΔQ11caは、
Figure 0005399538
となり、ΔQ11caの電荷が、グランドGNDに放電される。静電容量C13についても同様に動作する。
次に、静電容量C12について考える。
Figure 0005399538
は、
Figure 0005399538
となり、ΔQ12caの電荷が、電源電圧VDDより供給される。静電容量C14についても同様に動作する。
次に、期間dから期間bに移行する場合について考える。静電容量C11について考えると、
Figure 0005399538
より、電荷の移動量ΔQ11dbは、
Figure 0005399538
となり、ΔQ11dbの電荷が、電源電圧Vddより供給される。静電容量C13についても同様に動作する。
次に、静電容量C12について考える。
Figure 0005399538
ΔQ12dbは、
Figure 0005399538
となり、ΔQ12dbの電荷が、グランドGNDに放電される。静電容量C14についても同様に動作する。
期間aから期間dへの移行と、期間bから期間cへの移行の場合は、電荷の分配が行われるだけなので、電源電圧Vddからの電荷の供給や、グランドGNDへの放電は行われない。動作の1サイクルで電源電圧Vddより供給される電荷の総量は、
Figure 0005399538
ここで、静電容量C11・C12・C13・C14がすべて等しいとすれば電荷の総量は、
Figure 0005399538
で与えられる。すなわち、動作の1サイクルに掛かる時間をTとすると、1サイクルで消費される電流Icycleは、
Figure 0005399538
となる。
図5、図6、及び図7を参照すると、実施の形態1では、期間bから期間aに移る間にドライブラインSL1〜SL4を短絡する期間cを設け、期間aから期間bに移る間にドライブラインSL1〜SL4を短絡する期間dを設けている。このため、期間c及び期間dにおいて静電容量C11〜C44の電荷が再配分される。
図17及び図7に示した従来の構成で、静電容量C11・C12・C13・C14がすべて等しいとした場合、1サイクルで消費される電流Icycle oldは、
Figure 0005399538
であり、従来の構成と比較して消費電流を半分にすることができた。
なお、実施の形態1では、4本のすべてのドライブラインを短絡させる例を示したが、本発明はこれに限定されない。短絡するドライブラインは2本でもよいし、3本でもよい。
(実施の形態2)
(タッチパネル装置8Aの構成)
図8は、実施の形態2に係るタッチパネル装置8Aの構成を示す回路図である。前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。従って、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
タッチパネル装置8Aは、タッチパネルコントローラ1Aを備えている。タッチパネルコントローラ1Aは、符号系列生成回路10と制御回路6Aとを有している。
ここでは、簡単のために実施の形態1と同様に、スイッチS1〜S4が「オン」であれば、ドライブラインは電源電圧VDDに接続され、「オフ」であれば接地されるとする。また、参照電圧VrefはVDD/2で与えられるとする。
図1に示したタッチパネルコントローラ1では、簡単のため、ドライブラインDL1・DL3には、与えられる符号がすべて「−1」となる符号系列が与えられ、ドライブラインDL2・DL4にはすべて「1」となる符号系列が与えられていた。しかしながら実施の形態2では、ドライブラインDL1には、「−1、1」を繰り返す符号系列が与えられ、ドライブラインDL2には、「1、−1」を繰り返す符号系列が与えられるとする。ドライブラインDL3・DL4については図1の例と同様に、ドライブラインDL3にすべて「−1」となる符号系列が与えられ、ドライブラインDL4にすべて「1」となる符号系列が与えられる。
図9は、タッチパネル装置8Aの動作を示す波形図である。まず、期間cが開始する時刻T1において、スイッチRstがオフからオンとなると、スイッチS1p・S2n・S3p・S3n・S4p・S4nはいずれもオフであり、スイッチS1n・S2pはオンである。短絡スイッチS1s〜S2sはオフであり、短絡スイッチS3s〜S4sはオフからオンとなる。そして、期間cが終了して期間aが開始する時刻T2において、スイッチS3n・S4pがオフからオンになり、短絡スイッチS3s・S4sがオンからオフになる。
次に、期間aが終了して期間dが開始する時刻T3において、リセットスイッチRstがオンからオフになり、スイッチS1n・S3n・S2p・S4pがオンからオフになり、短絡スイッチS1s〜S4sはオフからオンになる。その後、期間dが終了して期間bが始まる時刻T4において、スイッチS1p・S3p・S2n・S4nがオフからオンになり、短絡スイッチS1s〜S4sはオンからオフになる。
そして時刻T5において、サンプリングスイッチSampがオフからオンになる。次に期間bが終了する時刻T6において、スイッチS3p・S4n及びサンプリングスイッチSampがオンからオフになる。
その後、期間cが始まる時刻T7において、スイッチRstがオフからオンとなると、スイッチS1n・S2p・S3p・S3n・S4p・S4nはいずれもオフであり、スイッチS1p・S2nはオンである。短絡スイッチS3s〜S4sはオフからオンとなる。短絡スイッチS1s・S2sはオフである。そして、以下同様の動作を繰り返す。
このように、ドライブラインDL1とドライブラインDL2とは、期間b→期間c→期間aと移行する際に、期間bと期間aとにおけるドライブラインDL1・DL2の接続先に変化がないため、その間の期間cにおいて短絡スイッチS1s・S2sを「オン」状態にして短絡しない。この場合、静電容量C11と静電容量C12とでは、期間bと期間aとにおけるドライブラインの接続先が変化しないので、静電容量C11と静電容量C12とは電荷の移動が無い。従って、期間b→期間c→期間aの移行によって電力を消費しない。
図10は、タッチパネル装置8Aに設けられた制御回路6A及び符号系列生成回路10の構成を示すブロック図である。図11は、制御回路6A及び符号系列生成回路10の動作を示す波形図である。
符号系列生成回路10は、N個の4次元ベクトルの符号系列を生成する。制御回路6Aは、符号系列生成回路10が生成した4次元ベクトルの1次元分をそれぞれ受け取って1クロック遅延させたドライブライン制御信号を生成する4個の遅延回路11と、遅延回路11からの出力と、符号系列生成回路10が生成した4次元ベクトルの1次元分をそれぞれ受け取ってドライブライン短絡制御信号を生成する4個の短絡制御信号生成回路12とを有している。
このように、符号系列生成回路10の出力した信号を遅延回路11で遅延させたドライブライン制御信号をそれぞれのドライブラインに与える。図11に示すように、短絡制御信号生成回路12は、符号系列生成回路10からの出力信号と、遅延回路11からの出力信号とが一致すれば「−1」を出力し、一致しなければ「1」を出力する。短絡制御信号生成回路12からの出力信号が「1」であれば、次のクロックの期間cにおいて、それぞれのドライブラインの短絡を行わない。そして、短絡制御信号生成回路12からの出力信号が「−1」であれば、次のクロックの期間cにおいて、それぞれのドライブラインを短絡する。
このようにドライブラインに与えられる符号系列の符号の態様に応じて、適応的に短絡用のスイッチを制御することにより、タッチパネルコントローラの消費電力をさらに抑えることができる。
(実施の形態3)
図12は、実施の形態3に係る携帯電話機100の構成を示すブロック図である。本発明のタッチパネルコントローラを集積した集積回路により制御されるタッチパネルを搭載した電子機器の例である携帯電話機100について、図12に従って説明する。
携帯電話機100は、CPU110と、RAM112と、ROM111と、カメラ113と、マイクロフォン114と、スピーカ115と、操作キー116と、表示パネル118と、表示制御回路109と、タッチパネルシステム101とを備えている。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
CPU110は、携帯電話機100の動作を制御する。CPU110は、たとえばROM111に格納されたプログラムを実行する。操作キー116は、ユーザによる携帯電話機100への指示の入力を受ける。RAM112は、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、または操作キー116を介して入力されたデータを揮発的に格納する。ROM111は、データを不揮発的に格納する。
また、ROM111は、EPROM(Erasable Programmable Read−Only Memory)またはフラッシュメモリなどの書込みおよび消去が可能なROMである。また、図12には示していないが、携帯電話機100が、他の電子機器に有線により接続するためのインターフェイス(IF)を備える構成としてもよい。
カメラ113は、ユーザの操作キー116の操作に応じて、被写体を撮影する。なお、撮影された被写体の画像データは、RAM112や外部メモリ(たとえば、メモリカード)に格納される。マイクロフォン114は、ユーザの音声の入力を受付ける。携帯電話機100は、当該入力された音声(アナログデータ)をデジタル化する。そして、携帯電話機100は、通信相手(たとえば、他の携帯電話機)にデジタル化した音声を送る。スピーカ115は、例えば、RAM112に記憶された音楽データなどに基づく音を出力する。
タッチパネルシステム101は、タッチパネル102とタッチパネルコントローラ103(集積回路)とを有している。CPU110は、タッチパネルシステム101の動作を制御する。CPU110は、例えばROM111に記憶されたプログラムを実行する。RAM112は、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータを揮発的に格納する。ROM111は、データを不揮発的に格納する。
表示パネル118は、表示制御回路109により、ROM111、RAM112に格納されている画像を表示する。表示パネル118は、タッチパネル102に重ねられていてもよいし、タッチパネル102を内蔵していてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、センスラインと、M本のドライブラインと、センスラインとM本のドライブラインとの間にそれぞれ形成されたM個の静電容量とを含むタッチパネルを制御するタッチパネルコントローラ、及びこれを用いた集積回路、タッチパネル装置、電子機器に利用することができる。
1 タッチパネルコントローラ
2 駆動回路
3 内積演算回路
5 アナログ積分器
6 制御回路
7 タッチパネル
8 タッチパネル装置
9 オペアンプ
10 符号系列生成回路
11 遅延回路
12 短絡制御信号生成回路

Claims (8)

  1. センスラインと、M本のドライブラインと、前記センスラインと前記M本のドライブラインとの間にそれぞれ形成されたM個の静電容量とを含むタッチパネルを制御するタッチパネルコントローラであって、
    前記M個の静電容量をN個のM次元ベクトルに基づいて並列駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和信号を前記センスラインに沿って出力させる駆動回路と、
    前記線形和信号と前記N個のM次元ベクトルとの内積演算により前記M個の静電容量の値を推定する内積演算回路とを備え、
    前記駆動回路は、前記M本のドライブラインのうちの少なくとも2本を短絡するスイッチを有することを特徴とするタッチパネルコントローラ。
  2. 前記N個のM次元ベクトルに基づいて、前記スイッチを制御するための短絡制御信号を生成する制御回路をさらに備える請求項1に記載のタッチパネルコントローラ。
  3. 前記線形和信号をアナログ積分して前記内積演算回路に供給するアナログ積分器をさらに備え、
    前記スイッチは、前記アナログ積分器がリセットされるリセット期間に基づいて前記ドライブラインを短絡する請求項1に記載のタッチパネルコントローラ。
  4. 前記スイッチは、前記リセット期間の開始に基づいて前記ドライブラインの短絡を開始する請求項3に記載のタッチパネルコントローラ。
  5. 前記スイッチは、前記リセット期間の終了に基づいて前記ドライブラインの短絡を開始する請求項3に記載のタッチパネルコントローラ。
  6. 請求項1に記載のタッチパネルコントローラを集積したことを特徴とする集積回路。
  7. 請求項1に記載のタッチパネルコントローラと、
    前記タッチパネルコントローラにより制御されるタッチパネルとを備えたことを特徴とするタッチパネル装置。
  8. 請求項1に記載のタッチパネルコントローラと、
    前記タッチパネルコントローラにより制御されるタッチパネルとを備えたことを特徴とする電子機器。
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