JP5397883B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、車両後突を予知又は検知した時にヘッドレストを着座者の頭部に向けて近接移動させられるように作動する車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、車両後突の発生時に、ヘッドレストを着座者の頭部に向けて近接移動させて、頭部が後傾移動しないようにサポートする構造を備えたものが知られている。ここで、下記特許文献1には、車両後突の発生時に、着座者の背部がシートバックに強く圧し掛かる荷重を引き金として、ヘッドレストを着座者の頭部に向けて近接移動させるようになっている機構が開示されている。
この開示では、シートバックの上半部分が下半部分に対して中折れ状に前倒れ回転可能に連結されて構成されており、車両後突の発生時には、この上半部分が中折れ回転することによって、その上部に装着されたヘッドレストが着座者の頭部に向けて近づけられるようになっている。
特開2004−25939号公報
しかし、上記開示の従来技術では、シートバックの中折れ回転によって、ヘッドレストが前方側にのみ移動して頭部に近づけられる構成となっており、頭部の高さ位置に合わせた近接移動が行えない構成となっている。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両後突を予知又は検知した時に、ヘッドレストを着座者の頭部に向けてより適切な位置に近接移動させられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
1の発明は、車両後突を予知又は検知した時に、ヘッドレストを着座者の頭部に向けて近接移動させられるように作動する車両用シートである。ヘッドレストは、シートバックの上部に装着されている。シートバックは、上部にヘッドレストが装着された上部背凭れと、この上部背凭れの下部側に配置される下部背凭れと、に上下に区画されて形成されている。車両後突が予知又は検知されることにより、部背凭れが、下部背凭れとの間に設けられた中折れ駆動装置の駆動によって、下部背凭れに対して前倒し操作され、かつ、ヘッドレストの上部背凭れに対する高さ位置が、ヘッドレスト昇降駆動装置の駆動によって、着座者の頭部に近づけられる高さ方向に移動操作されるようになっている。ヘッドレスト昇降駆動装置は、上部背凭れに設けられたベースに小ギアと大ギアとが互いに噛合した状態で設けられており、かつ、小ギアの駆動回転により大ギアから小ギアを間に挟む反対側の位置まで延び出すアームに連結されたスライドピンがスライドして、スライドピンに連結されたヘッドレストを支える昇降体が昇降移動操作される構成となっていて、ヘッドレストの高さ方向への移動がシートバックの上部背凭れの前倒れ移動よりも先に完了するように駆動制御されるようになっている。
この第1の発明によれば、車両後突が予知又は検知されることにより、ヘッドレストは、上部背凭れの前倒れ移動に伴って、着座者の頭部に向けて前方側に接近移動し、更に、それ自体の高さ方向への移動により着座者の頭部に向けて高さ方向にも接近移動した状態となる。したがって、ヘッドレストを着座者の頭部に向けてより適切な位置に近接移動させることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、ヘッドレスト昇降駆動装置は、昇降体がベースに対して上部背凭れの高さ方向に真っ直ぐに昇降動作するようにガイドされて設けられているものである。
この第2の発明によれば、車両用シートが中折れ駆動装置を備えていることから、ヘッドレスト昇降駆動装置は、昇降体を上部背凭れに対して高さ方向に真っ直ぐに昇降動作させるだけの簡単な構成となる。したがって、昇降体を上部背凭れに設けたベースに対して高さ方向に真っ直ぐに昇降動作させるようにガイドして設けることにより、昇降体をスムーズに昇降動作させることができる
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、ヘッドレスト昇降駆動装置及び中折れ駆動装置は、車両後突が予知又は検知される前の通常時には、ヘッドレストの上部背凭れに対する高さ位置を着座者の頭部の高さ位置に合わせて調整するための駆動装置として、或いは、上部背凭れの下部背凭れに対する姿勢を前倒れさせてシートバックの背凭れ面の形状を所望の中折れ形状に調整するための駆動装置として用いられる構成である。
この第3の発明によれば、車両後突の予知又は検知時にヘッドレストを頭部に向けて近接移動させる機能をする中折れ駆動装置やヘッドレスト昇降駆動装置は、通常時は、ヘッドレストの高さ位置を調整したり、シートバックの背凭れ面形状を所望の中折れ形状に調整したりするための駆動装置として供される。したがって、これら駆動装置を汎用的に使用することができる。
次に、第4の発明は、上述した第3の発明において、ヘッドレスト昇降駆動装置は、ヘッドレストを高さ方向に移動させる速度が、通常時よりも車両後突が予知又は検知された時の速度の方が高くなるように駆動制御される。
この第4の発明によれば、通常時、ヘッドレストの高さ方向の移動が比較的緩やかな速度で行われることにより、ヘッドレストの高さ調整を行い易くすることができる。また、車両後突の予知又は検知時には、ヘッドレストの高さ方向の移動が比較的高い速度で行われることにより、ヘッドレストを衝突対応位置に素早く移動させることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シート1の構成について、図1〜図6を用いて説明する。この車両用シート1は、図1に示されるように、背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭受けとなるヘッドレスト4と、を有して構成されている。そして、この車両用シート1は、通常時は上記した背凭れや頭受け等の各部が位置固定された状態となって保持されているが、図示しない車載センサーによって車両後突が予知又は検知されることにより、ヘッドレスト4が着座者の頭部に向けて近接移動するように操作されて、頭部が後傾移動しないようにサポートする構成となっている。
ここで、上記したシートバック2は、ヘッドレスト4が上部に装着された上部背凭れ2Aと、この上部背凭れ2Aの下部側に配置される下部背凭れ2Bと、に上下に区画されて形成されている。前者の上部背凭れ2Aは、その下端部が、下部背凭れ2Bの上端部に回転可能にヒンジ連結されて設けられており、常時は下部背凭れ2Bとの間に設けられた中折れ駆動装置20の駆動が止められていることによって、下部背凭れ2Bに対する姿勢が固定された状態となっている。一方、後者の下部背凭れ2Bは、その下端部が、図示しないリクライニング装置を介してシートクッション3の後端部に背凭れ角度調整可能な状態に連結されている。
上述した上部背凭れ2Aは、車両後突が予知又は検知される前の常時は、その前面側の背凭れ面が、下部背凭れ2Bの背凭れ面と面一となる姿勢状態に保持されている。そして、上部背凭れ2Aは、車両後突が予知又は検知されることにより、上記した中折れ駆動装置20の駆動によって、下部背凭れ2Bに対して前倒しされる方向に移動操作されて、その上部に取付けられたヘッドレスト4を、着座者の頭部に向けて前方側に近接移動させるようになっている。
そして更に、本実施例の構成では、上記した上部背凭れ2Aの中折れ回転(前倒し回転)に伴って、ヘッドレスト4が、上部背凭れ2Aの内部に設けられたヘッドレスト昇降駆動装置10の駆動によって、上部背凭れ2Aに対する取付け位置が高さ方向に上げられて、着座者の頭部に向けて近づけられるようになっている。これにより、通常時、背部を上部背凭れ2Aから前方側に浮かした姿勢状態となっている着座者に対して、上部背凭れ2Aを着座者の背部に近づけると共に、ヘッドレスト4を着座者の後頭部に近づけることができる。
以下、上記したシートバック2及びヘッドレスト4の具体的な構成について詳しく説明していく。先ず、シートバック2の構成について説明する。すなわち、図2に示されるように、シートバック2の骨格は、上部背凭れ2Aの骨格をなす上部フレーム2Aaと、下部背凭れ2Bの骨格をなす下部フレーム2Baと、が上下に組み付けられて構成されている。詳しくは、上部フレーム2Aaは、鋼管が逆U字形状に折り曲げられて形成されており、その両サイドフレーム間に鋼板からなる横長状の補強板2Abが架け渡されて剛結合されることにより、四角枠状に組まれて構成されている。
そして、上部フレーム2Aaのアッパフレームには、後述するヘッドレスト4の支柱となるステー4Aの両脚部を差し通すための案内部材として設けられた各サポート2D,2Dの保持部となる二つのホルダー2C,2Cが結合固定されている。これらホルダー2C,2Cは、角筒状に形成されており、それらの筒内にサポート2D,2Dがそれぞれ上方側から差し込まれることによって一体的に装着されるようになっている。
そして、これらホルダー2C,2C内に装着された各サポート2D,2Dの筒内にステー4Aの各脚部がそれぞれ差し通されることにより、これら両脚部が、それぞれ、その下方側位置に配置された後述するヘッドレスト昇降駆動装置10に装着されて支持されるようになっている。一方、下部フレーム2Baは、鋼管が略U字形状に折り曲げられて形成されており、その両サイドフレーム間に鋼板からなる横長状の補強板2Bbが架け渡されて剛結合されることにより、四角枠状に組まれて構成されている。
そして、上記した下部フレーム2Baの両サイドフレームの上端部には、上部フレーム2Aaの両サイドフレームの下端部がブラケットを介してそれぞれ回転可能にヒンジ連結されている。そして、このヒンジ連結によって、上部背凭れ2Aが、下部背凭れ2Bに対して、中折れ中心Rのまわりに中折れ回転可能な状態とされている。そして、この上部背凭れ2Aの下部背凭れ2Bに対する背凭れ角度は、両者の間に設けられた中折れ駆動装置20の駆動位置によって定められるようになっている。
ここで、中折れ駆動装置20は、電動モータの駆動によって回転駆動力を発生させる駆動部21と、この駆動部21と連結されて図示上下方向に直動操作されるボールネジ22と、このボールネジ22の上端部に連結されたスライドピン23と、を有する。詳しくは、駆動部21は、前述した下部フレーム2Baに架け渡された補強板2Bbから後方側に延出して形成された固定板2Bcに固定されて設けられている。
そして、駆動部21は、図示しない制御装置からの駆動信号を受けることにより、ボールネジ22と螺合連結されて設けられた図示しないナットを、正逆双方向にそれぞれ回転駆動させられるようになっている。また、ボールネジ22は、図5〜図6に示されるように、その上端部が、上部フレーム2Aaに架け渡された補強板2Abから後方側に延出して形成された操作板2Adに対して、スライドピン23によって連結されている。
詳しくは、スライドピン23は、操作板2Adに貫通形成された長孔dh内に嵌め込まれて設けられており、長孔dhの形状の範囲内でスライド運動することのできる状態とされている。これにより、上記したボールネジ22は、駆動部21においてナットの回転駆動によって回転力が入力されることにより、スライドピン23を上下方向に押引する態様で、回転を伴わずに軸方向に真っ直ぐ上下に移動操作されるようになっている。
そして、このボールネジ22の駆動操作に伴って、図6に示されるように、上部フレーム2Aaが下部フレーム2Baに対して中折れ中心Rまわりに前方側に中折れ回転操作されるようになっている。なお、上部フレーム2Aaは、中折れ駆動装置20の駆動が止まることにより、同装置のブレーキ作用によって、その回転操作された角度位置状態に保持されるようになっている。また、上部フレーム2Aaは、この状態から、ボールネジ22が上記とは逆方向に回転操作されることにより、図5に示されるように、中折れ回転する前の回転位置状態に向けて戻されていくようになっている。
次に、図2に戻って、ヘッドレスト昇降駆動装置10の構成について説明する。このヘッドレスト昇降駆動装置10は、上部フレーム2Aaのアッパーフレームの背面部に固定された取付板2Acに取付けられて設けられている。このヘッドレスト昇降駆動装置10は、ベースとなる本体11と、この本体11に対して昇降運動する昇降体12と、この昇降体12に昇降駆動力を伝達する大ギア13及び小ギア15と、この小ギア15を図示しない電動モータの駆動によって回転駆動させる駆動部14と、を有する。
詳しくは、本体11は、上述した上部フレーム2Aaのアッパーフレームの背面部に固定設置された取付板2Acに一体的に取付けられて固定されている。そして、昇降体12は、図3〜図4に示されるように、上記した本体11に組み付けられることにより、この本体11の両側部に形成された案内レール11B,11Bによって、その昇降移動が案内される状態となって組み付けられている。ここで、昇降体12の両側部には、上述したヘッドレスト4の支柱となるステー4Aの両脚部を差し込んで装着することのできる装着孔12A,12Aが貫通形成されている。
そして、これら装着孔12A,12Aが形成された昇降体12の両側部には、一部が各装着孔12A,12Aの孔内に張り出すように掛着された係止リング12B,12Bが設けられている。これら係止リング12B,12Bは、各装着孔12A,12Aの孔内にステー4Aの各脚部が差し込まれることにより、このステー4Aの各脚部に形成された切欠溝(図示省略)に弾性的に入り込んで掛着し、各脚部の差込方向の移動を係止させて、ステー4Aを昇降体12に装着した状態に保持するようになっている。
次に、大ギア13は、連結軸13Aによって本体11に回転可能に軸支連結されている。この大ギア13は、その扇状に形成された面部の外周面に、小ギア15と噛合する歯部13Cが形成されている。そして、この大ギア13の扇状の面部には、連結軸13Aのまわりに描かれる円弧状に延びる長孔13Bが形成されている。そして、この長孔13B内には、本体11に固定設置された固定ピン11Cが嵌め込まれた状態となっている。
これにより、大ギア13は、小ギア15の回転駆動に伴って回転操作され、固定ピン11Cが長孔13Bの上端部(図5参照)或いは下端部(図6参照)と当接する間の回転角度領域内において、正逆双方向に回転運動が行える状態とされている。そして、この大ギア13には、湾曲状に大きく延び出すアームが形成されており、このアームの先端部には、スライドピン13Dが、本体11に形成された円弧状に延びる長孔11A内に嵌め込まれた状態で設けられている。
ここで、本体11に形成された長孔11Aは、前述した大ギア13の連結軸13Aのまわりに描かれる円弧状に延びて形成されている。これにより、スライドピン13Dは、大ギア13の回転運動に伴って、長孔11Aの孔形状の内部を上下にスライド運動できるようになっている。そして、このスライドピン13Dは、昇降体12に対して図示左右方向にのみスライド可能となるように設けられたスライド駒12Cに対して、軸回転可能に連結されている。
これにより、昇降体12は、大ギア13の回転運動によってスライドピン13Dが長孔11Aの内部を上下にスライド運動する動きに伴って、このスライドピン13Dによって上下に昇降移動操作されるようになっている。そして、この昇降体12が昇降移動操作されることにより、この昇降体12に装着されたヘッドレスト4の取付け位置が高さ方向に移動操作されるようになっている。次に、小ギア15は、連結軸15Aによって本体11に回転可能に軸支連結された状態として、前述した大ギア13の歯部13Cと噛合した状態となって設けられている。
この小ギア15は、連結軸15Aと一体的に形成されており、この連結軸15Aは、駆動部14と連結されて、駆動部14によって回転駆動操作されるようになっている。この駆動部14は、図示しない電動モータの駆動によって連結軸15Aを回転駆動させるようになっており、その駆動が止められることによって、そのブレーキ作用によって、小ギア15を回転操作した位置状態に保持するようになっている。
ここで、駆動部14は、車両後突が予知又は検知される前の通常時は、着座者が車両用シート1に設けられた操作スイッチ(図示省略)の操作を適宜行うことによって駆動操作されるようになっており、小ギア15を正方向や逆方向に回転駆動させて、ヘッドレスト4の取付け高さ位置の調整操作を行えるようになっている。また、駆動部14は、前述した車載センサーによって車両の後突が予知又は検知された時には、この車載センサーからの入力信号に基づく制御装置(図示省略)の駆動制御によって、ヘッドレスト4を着座者の頭部に近接させるように高さ方向に移動操作するようになっている。
そして、このとき、駆動部14がヘッドレスト4を高さ方向に移動させる速度は、通常時、ヘッドレスト4を操作スイッチの操作によって移動させるときの速度よりも高くなるように、電動モータの駆動速度が制御されるようになっている。詳しくは、この電動モータの駆動速度の高低を変化させる制御は、例えば、公知のPWM(Pulse Width Modulation)制御(電動モータに印加する電圧をコントロールすることによって電動モータの回転速度を高くしたり低くしたりする制御)を用いて行うことができる。
したがって、上記した駆動部14の駆動制御によって、通常時には、ヘッドレスト4の高さ位置を比較的緩やかな速度で調整操作できるようにして、ヘッドレスト4の高さ調整を行い易くすることができる。また、車両後突の予知又は検知時には、ヘッドレスト4の高さ方向の移動を比較的高い速度で行わせることにより、ヘッドレスト4を頭部に近接させた衝突対応位置に素早く移動させることができる。
ところで、図1に戻って、上述したようにヘッドレスト4を着座者の頭部に向けて近接移動させるにあたっては、着座者の頭部位置をヘッドレスト4の内部に設けられた図示しない静電容量センサ等の頭部位置検出センサによって検出し、この検出信号に基づいてヘッドレスト4の移動方向及びその移動量が定められる態様でヘッドレスト4が作動制御されるようになっている。
なお、前述した中折れ駆動装置20も、車両後突が予知又は検知される前の通常時に、着座者が車両用シート1に設けられた操作スイッチ(図示省略)の操作を適宜行うことによって駆動操作されるようになっている。この中折れ駆動装置20は、シートバック2の上部背凭れ2Aが比較的広い回転角度領域内で回転駆動される構成となっていることから、通常時にも、比較的高い駆動速度で上部背凭れ2Aを中折れ回転駆動させるようになっている。したがって、車両後突の予知又は検知時にも、上部背凭れ2Aを素早く着座者の背部に近接させた衝突対応位置へと移動させることができる。
したがって、上記したシートバック2やヘッドレスト4は、車両後突が予知又は検知された時には、例えば次のような態様で作動操作されることとなる。例えば、同図に示されるように、通常時、シートバック2の上部背凭れ2Aが中折れ回転していない状態となっており、ヘッドレスト4の高さ位置が下限位置まで下げられた状態となっており、通常、ヘッドレスト4をこの下限の高さ位置で使用する背丈の着座者が、上部背凭れ2Aから体を前に浮かした姿勢状態となって車両用シート1に着座使用しているものとする。
そして、この状態から、車両後突が予知又は検知されることにより、ヘッドレスト昇降駆動装置10及び中折れ駆動装置20がそれぞれ駆動操作されて、ヘッドレスト4を着座者の頭部に向けて近接移動させるべく、ヘッドレスト4の取付け高さ位置が上へ上げられると共に、上部背凭れ2Aが下部背凭れ2Bに対して中折れ回転して、ヘッドレスト4が前方側へと移動操作される。
このとき、ヘッドレスト4の取付け高さ位置が上げられる移動は、上部背凭れ2Aが中折れ回転する移動よりも高い速度で行われ、ヘッドレスト4の高さ位置が上げられる移動の方が先に完結するように、制御装置(図示省略)による作動制御が行われるようになっている。これにより、ヘッドレスト4の高さ位置を、頭部位置の高さに合わせた状態にしてから、頭部に向けて前方側に接近移動させることができる。
ここで、車両後突が発生することにより、着座者は、その弾みによって、後傾姿勢となっているシートバック2に圧し掛かると共に、シートバック2の傾き形状に沿って背部が上方側にずり上げられた姿勢状態となることがある。したがって、ヘッドレスト4の高さ方向への移動を先に完了させるように作動制御されることにより、ヘッドレスト4の高さ位置を、高さがずり上げられた頭部位置の高さに合わせた状態にしてから、頭部に向けて前方側に接近移動させることができ、ヘッドレスト4を着座者の頭部に向けてより適切な位置に近接移動させることができる。
このように、本実施例の車両用シート1によれば、車両後突が予知又は検知されることにより、ヘッドレスト4は、上部背凭れ2Aの前倒れ移動(中折れ回転)に伴って、着座者の頭部に向けて前方側に接近移動し、更に、それ自体の高さ方向への移動により着座者の頭部に向けて高さ方向にも接近移動した状態となる。したがって、ヘッドレスト4を着座者の頭部に向けてより適切な位置に近接移動させることができる。
また、車両後突の予知又は検知時にヘッドレスト4を頭部に向けて近接移動させる機能をする中折れ駆動装置20やヘッドレスト昇降駆動装置10は、通常時は、ヘッドレスト4の高さ位置を調整したり、シートバック2の背凭れ面形状を所望の中折れ形状に調整したりするための駆動装置として供される。したがって、これら駆動装置を汎用的に使用することができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、車両後突の予知又は検知時に、ヘッドレスト昇降駆動装置10によるシートバック2の高さ方向の駆動と、中折れ駆動装置20によるシートバック2の上部背凭れ2Aの中折れ駆動の各駆動タイミングは、特に限定されるものではない。すなわち、一方の駆動が完結してから他方の駆動が開始されるようになっていてもよいし、両者が一斉に駆動して、完結タイミングの後先が制約されることなく、それぞれの移動量に応じた移動時間によって適宜駆動が完結するようになっていてもよい。
また、上記実施例では、車両後突の予知又は検知時に、ヘッドレスト4が下限位置から上に上げられるように作動制御されるようになっている構成を例示したが、通常時、ヘッドレスト4が上限位置に上げられていたりして、ヘッドレスト4の高さ位置が頭部位置よりも高い位置に設定されて使用されている場合には、車両後突の予知又は検知時には、頭部位置の検出信号に基づいて、ヘッドレスト4の高さ位置を下げるように作動制御することは言うまでもない。
また、中折れ駆動装置20も、ヘッドレスト昇降駆動装置10と同様に、PWM制御等の駆動速度を変えられる制御によって、車両後突の予知又は検知時には通常時よりも上部背凭れ2Aを高い速度で中折れ回転させられるように駆動制御されるようになっていてもよい。
実施例1の車両用シートの概略構成を表した側面図である。 シートバックの内部構造を表した分解斜視図である。 ヘッドレスト昇降駆動装置の構成を表した平面図である。 昇降体が上方側に移動した状態を表した平面図である。 シートバック及びヘッドレストの通常時の状態を表した模式図である。 シートバック及びヘッドレストが衝突対応位置に移動した状態を表した模式図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
2A 上部背凭れ
2Aa 上部フレーム
2Ab 補強板
2Ac 取付板
2Ad 操作板
dh 長孔
2B 下部背凭れ
2Ba 下部フレーム
2Bb 補強板
2Bc 固定板
2C ホルダー
2D サポート
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
4A ステー
10 ヘッドレスト昇降駆動装置
11 本体
11A 長孔
11B 案内レール
11C 固定ピン
12 昇降体
12A 装着孔
12B 係止リング
12C スライド駒
13 大ギア
13A 連結軸
13B 長孔
13C 歯部
13D スライドピン
14 駆動部
15 小ギア
15A 連結軸
20 中折れ駆動装置
21 駆動部
22 ボールネジ
23 スライドピン
R 中折れ中心

Claims (4)

  1. 車両後突を予知又は検知した時にヘッドレストを着座者の頭部に向けて近接移動させられるように作動する車両用シートであって、
    前記ヘッドレストはシートバックの上部に装着され、前記シートバックは上部に前記ヘッドレストが装着された上部背凭れと該上部背凭れの下部側に配置される下部背凭れとに上下に区画されて形成され、車両後突が予知又は検知されることにより前記上部背凭れが前記下部背凭れとの間に設けられた中折れ駆動装置の駆動によって前記下部背凭れに対して前倒し操作され、かつ、前記ヘッドレストの前記上部背凭れに対する高さ位置がヘッドレスト昇降駆動装置の駆動によって着座者の頭部に近づけられる高さ方向に移動操作されるようになっており、
    前記ヘッドレスト昇降駆動装置は、前記上部背凭れに設けられたベースに小ギアと大ギアとが互いに噛合した状態で設けられており、かつ、前記小ギアの駆動回転により前記大ギアから前記小ギアを間に挟む反対側の位置まで延び出すアームに連結されたスライドピンがスライドして該スライドピンに連結された前記ヘッドレストを支える昇降体が昇降移動操作される構成となっていて、前記ヘッドレストの高さ方向への移動が前記シートバックの上部背凭れの前倒れ移動よりも先に完了するように駆動制御されるようになっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記ヘッドレスト昇降駆動装置は、前記昇降体が前記ベースに対して前記上部背凭れの高さ方向に真っ直ぐに昇降動作するようにガイドされて設けられていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記ヘッドレスト昇降駆動装置及び前記中折れ駆動装置は車両後突が予知又は検知される前の通常時には前記ヘッドレストの上部背凭れに対する高さ位置を着座者の頭部の高さ位置に合わせて調整するための駆動装置として或いは前記上部背凭れの下部背凭れに対する姿勢を前倒れさせて前記シートバックの背凭れ面の形状を所望の中折れ形状に調整するための駆動装置として用いられる構成であることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項3に記載の車両用シートであって、
    前記ヘッドレスト昇降駆動装置は前記ヘッドレストを高さ方向に移動させる速度が通常時よりも車両後突が予知又は検知された時の速度の方が高くなるように駆動制御されることを特徴とする車両用シート。
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