JP5397653B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用操舵装置に関するものである。
電動モータを備える車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置は、電動モータによって運転者の操舵を補助するようになっている(例えば、特許文献1,2参照)。すなわち、各種のセンサ等によって操舵部材の操舵状態等が検出され、この検出値に基づいて制御装置が電動モータを制御することで、転舵機構に操舵補助力が付与される。
特許文献2では、電動モータの軸方向に関して、電動モータと減速機構との間に、制御装置を配置することが提案されている。
特開平7−137644号公報 特開2002−120739号公報
特許文献2記載の電動パワーステアリング装置では、モータハウジングとギヤケースとの間に回路ケースを介在させるので、電動モータの軸方向に関して電動パワーステアリング装置が大型化する。また、電動モータの出力軸とウォームギヤとを連結するためのカップリングが設けられており、カップリングと制御装置とが電動モータの軸方向に並んでいるため、一層大型化する。このため、電動パワーステアリング装置を車両へ搭載するときに、他の部品と干渉するおそれがある。
本発明は、かかる背景のもとになされたものであり、小型で車両への搭載性に優れた車両用操舵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、電動モータ(18)と、電動モータの動力を転舵機構(4)に伝達する伝達機構(19)と、電動モータの駆動を制御する制御回路(84)とを備え、上記伝達機構は、駆動側部材(20)および駆動側部材により駆動される従動側部材(21)を含み、上記駆動側部材および電動モータの回転軸(37)が単一の部材で一体に形成された一体軸(204;204A)を構成しており、上記制御回路は、上記一体軸の回りに配置されており、上記一体軸を収容するハウジング(22,H,25)を備え、上記一体軸は上記ハウジングによって3点支持されており、上記駆動側部材はウォーム軸(20)を含み、上記ハウジングの一部はウォーム軸を収容するギヤハウジング(22)を含み、ウォーム軸の電動モータ側の端部(20a;20aA)およびギヤハウジングの間に、両者の間を封止するシール部材(45)が介装されていることを特徴とする車両用操舵装置(1)を提供するものである(請求項1)。
本発明によれば、駆動側部材および電動モータの回転軸を、単一の部材で一体に形成していることにより、これらを互いに連結するためのカップリングを別途設ける必要がないので、小型化を達成できる。また、制御回路を、一体軸の軸方向に関して一体軸と重ねて配置でき、更なる小型化を達成できる。
また、本発明において、上記一体軸を収容するハウジング(22,H,25)を備え、上記一体軸は上記ハウジングによって3点支持されているので下記の利点がある。
すなわち、駆動側部材および電動モータの回転軸のそれぞれを両端支持する4点支持の構成と比べて、一体軸を支持する箇所を少なくでき、更なる軽量化と、ハウジング内のレイアウトの自由度の向上を達成できる。
また、上記駆動側部材はウォーム軸(20)を含み、上記ハウジングの一部はウォーム軸を収容するギヤハウジング(22)を含み、ウォーム軸の電動モータ側の端部(20a;20aA)およびギヤハウジングの間に、両者の間を封止するシール部材(45)が介装されているので、ギヤハウジング内の潤滑剤等が制御回路側に流れることを防止できる。
また、本発明において、上記駆動側部材を従動側部材へ付勢する付勢手段(210)を備える場合がある(請求項)。この場合、駆動側部材と従動側部材との互いの係合部間に、駆動騒音の原因となるがたつきが生じることを防止できる。
また、本発明は、電動モータ(18)と、電動モータの動力を転舵機構(4)に伝達する伝達機構(19)と、電動モータの駆動を制御する制御回路(84)とを備え、上記伝達機構は、駆動側部材(20)および駆動側部材により駆動される従動側部材(21)を含み、上記駆動側部材および電動モータの回転軸(37)が単一の部材で一体に形成された一体軸(204;204A)を構成しており、上記制御回路は、上記一体軸の回りに配置されており、上記制御回路が実装された制御基板(79)を備え、この制御基板は上記一体軸を挿通させるための挿通孔(209)を有し、上記一体軸は、上記制御基板の挿通孔に挿通された挿通部(206)と、挿通部を挟んだ両側に隣接して配置された一対の部分(207,208)とを含み、上記挿通部は、上記一対の部分よりも小径に形成されている車両用操舵装置を提供する(請求項)。
この場合、小径の挿通部に制御基板が挿通されていることから、制御基板の挿通孔を可及的に小さくして制御基板の実装面積をより多く確保できる。しかも、制御基板を外側に大きくする必要がない。
また、本発明において、上記挿通孔は、制御基板の縁部(218)に開放するスリット(209b)を含む場合がある(請求項)。
この場合、制御基板の縁部から挿通部を制御基板の内側に挿通することで、制御基板の側方から制御基板に挿通部を挿通できる。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施の形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール2と、ステアリングホイール2の回転に連動して転舵輪3を転舵する転舵機構4と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構5とを備えている。ステアリングホイール2と転舵機構4とは、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して機械的に連結されている。
本実施の形態では、操舵補助機構5がステアリングシャフト3にアシスト力(操舵補助力)を与える例に則して説明するが、本発明を、操舵補助機構5が後述するピニオン軸にアシスト力を与える構造や、操舵補助機構5が後述するラック軸にアシスト力を与える構造に適用することが可能である。
ステアリングシャフト6は、直線状に延びている。また、ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。すなわち、ステアリングホイール2に一定値以上の操舵トルクが入力されると、入力軸8および出力軸9は、互いに相対回転しつつ同一方向に回転するようになっている。
ステアリングシャフト6の周囲に配置されたトルクセンサ11は、入力軸8および出力軸9の相対回転変位量に基づいて、ステアリングホイール2に入力された操舵トルクを検出する。トルクセンサ11のトルク検出結果は、制御装置としてのECU12(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)に入力される。また、車速センサ90からの車速検出結果がECU12に入力される。中間軸7は、ステアリングシャフト6と転舵機構4とを連結している。
転舵機構4は、ピニオン軸13と、転舵軸としてのラック軸14とを含むラックアンドピニオン機構からなる。ラック軸14の各端部には、タイロッド15およびナックルアーム(図示せず)を介して転舵輪3が連結されている。
ピニオン軸13は、中間軸7に連結されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール2の操舵に連動して回転するようになっている。ピニオン軸13の先端(図1では下端)には、ピニオン16が連結されている。
ラック軸14は、自動車の左右方向に沿って直線状に延びている。ラック軸14の軸方向の途中部には、上記ピニオン16に噛み合うラック17が形成されている。このピニオン16およびラック17によって、ピニオン軸13の回転がラック軸14の軸方向移動に変換される。ラック軸14を軸方向に移動させることで、転舵輪3を転舵することができる。
ステアリングホイール2が操舵(回転)されると、この回転が、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して、ピニオン軸13に伝達される。そして、ピニオン軸13の回転は、ピニオン16およびラック17によって、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。
操舵補助機構5は、操舵補助用の電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを転舵機構4に伝達するための伝達機構としての減速機構19とを含む。減速機構19としては、例えばウォームギヤ機構などの食い違い軸歯車機構や、平歯車機構およびはすば歯車機構を含む平行軸歯車機構などを用いることができる。本実施形態では、減速機構19として、ウォームギヤ機構が用いられている。すなわち、減速機構19は、駆動ギヤ(伝達機構の駆動側部材)としてのウォーム軸20と、このウォーム軸20と噛み合う従動ギヤ(伝達機構の従動側部材)としてのウォームホイール21とを含む。減速機構19は、伝達ハウジングとしてのギヤハウジング22内に収容されている。
ウォーム軸20は、電動モータ18によって回転駆動される。また、ウォームホイール21は、ステアリングシャフト6とは同行回転可能に連結されている。ウォームホイール21は、ウォーム軸20によって回転駆動される。
電動モータ18がウォーム軸20を回転駆動すると、ウォーム軸20によってウォームホイール21が回転駆動され、ウォームホイール21およびステアリングシャフト6が同行回転する。そして、ステアリングシャフト6の回転は、中間軸7を介してピニオン軸13に伝達される。ピニオン軸13の回転は、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。すなわち、電動モータ18によってウォーム軸20を回転駆動することで、転舵輪3が転舵されるようになっている。
電動モータ18は、ECU12によって制御される。ECU12は、トルクセンサ11からのトルク検出結果、車速センサ90からの車速検出結果等に基づいて電動モータ18を制御する。具体的には、ECU12では、トルクと目標アシスト量との関係を車速毎に記憶したマップを用いて目標アシスト量を決定し、電動モータ18の発生するアシスト力を目標アシスト量に近づけるように制御する。
図2および図3は、それぞれ操舵補助機構5の概略斜視図であり、互いに別角度から操舵補助機構5を見た図である。本実施の形態の主に特徴とするところは、上記の制御装置としてのECU12を収容するためのハウジングHを、図2および図3に示すように、互いに接触する(例えば互いの端面を突き合わせた状態、或いは互いの端部を嵌合させた状態である)第1のハウジング23および第2のハウジング24によって構成した点にある。
すなわち、ECU12を収容するためのハウジングHを構成する第1のハウジング23および第2のハウジング24は互いに接触しており(直接に係合しており)、両ハウジング23,24の間に、別のハウジングが介在していない。これにより、格段の小型化が図られている。
第1のハウジング23および第2のハウジング24は、一端が開放した概ね四角箱形に形成されている。第1および第2のハウジング23,24の互いの端部は、突き合わされ固定ねじ91により互いに締結されている。
一方、電動モータのモータハウジング25は、筒状のモータハウジング本体26と、上記の第1のハウジング23とにより構成されている。具体的には、ECU12を収容するためのハウジングHの一部である第1のハウジング23が、電動モータ12のモータハウジング25の少なくとも一部とは単一の材料で一体に形成されている。換言すると、モータハウジング25の少なくとも一部と、ECU12を収容するためのハウジングHの一部とが兼用されている。
また、ギヤハウジング22は、ウォーム軸20が収容された筒状の駆動ギヤ収容ハウジング27と、ウォームホイール21が収容された筒状の従動ギヤ収容ハウジング28と、上記の第2のハウジング24とにより構成されている。具体的には、ECU12を収容するためのハウジングHの一部である第2のハウジング24が、ギヤハウジング22の駆動ギヤ収容ハウジング27および従動ギヤ収容ハウジング28とは単一の材料で一体に形成されている。換言すると、ギヤハウジング22の一部と、ECU12を収容するためのハウジングHの一部とが兼用されている。
第1のハウジング23の側壁としての外周壁92の外周92aには、筒状突起93が突出形成されており、その筒状突起93内には、第1のハウジング23の外部に臨む電気コネクタ94が配置されている。図示していないが、電気コネクタ94には、バッテリーからECU12に電源供給するための端子や、外部からの信号の入、出力用の端子が設けられている。
操舵補助機構5の要部の断面図である図4を参照して、減速機構19(伝達機構)の従動側部材としてのウォームホイール21、および電気コネクタ94は、減速機構19(伝達機構)の駆動側部材としてのウォーム軸20の中心軸線C3を含み且つウォームホイール21の中心軸線21aとは平行な平面Q1に対して、同側に配置されている。
この場合、電動モータ18の回転軸37の軸方向X1に沿って見たときに、突出部となる電気コネクタ94および従動ギヤ収容部28が同側に突出することになる。その結果、実質的な小型化および省スペース化を図ることができ、車両への搭載性が向上する。
また、図3を参照して、電動モータ18の後述する回転軸37の軸方向X1に沿って見たときに、電気コネクタ94および従動ギヤ収容ハウジング28の互いの少なくとも一部が互いに重なり合うレイアウトとされている。これにより、実質的な小型化および省スペース化を図ることができ、車両への搭載性が向上する。
また、回転軸37の軸方向X1に沿って見たときに、電気コネクタ94およびセンサハウジング35の互いの少なくとも一部が互いに重なり合うレイアウトとされている。これにより、実質的な小型化および省スペース化を図ることができ、車両への搭載性が向上する。
モータハウジング25の第1のハウジング23は、例えばアルミニウム合金(例えば鋳造品、冷間鍛造品)により形成され、操舵補助機構5の軽量化が図られている。また、駆動ギヤ収容ハウジング27、従動ギヤ収容ハウジング28および第2のハウジング24で構成されるギヤハウジング22は、例えばアルミニウム合金(例えば鋳造品、冷間鍛造品)により形成され、操舵補助機構5の軽量化が図られている。また、モータハウジング25のモータハウジング本体26には、例えば非磁性の板金が用いられている。
モータハウジング本体26は、円筒状の周壁29と、周壁29の一端を閉塞する底壁30と、周壁29の他端からその径方向外方に張り出した環状のフランジ31とを含む。
環状のフランジ31の周方向の一部から径方向外方に張り出したブラケット32が設けられている。そのブラケット32のねじ挿通孔33に挿通された固定ねじ34が、第1のハウジング23のねじ孔にねじ込まれることにより、モータハウジング本体26と第1のハウジング23とが一体に固定されている。上記のねじ挿通孔33は、モータハウジング本体26の周方向に延びる長孔に形成されているので、第1のハウジング23に対して、モータハウジング本体26の周方向位置を調整可能となっている。
また、ECU12を収容するためのハウジングHを構成する第1のハウジング23および第2のハウジング24は、固定ねじ91を用いて互いに固定されている。
ギヤハウジング22の従動ギヤ収容ハウジング28には、トルクセンサ11が収容された筒状のセンサハウジング35が連結されており、従動ギヤ収容ハウジング28およびセンサハウジング35は、固定ねじ36を用いて互いに固定されている。ステアリングシャフト6が、筒状の従動ギヤ収容ハウジング28およびセンサハウジング35内に挿通されている。
図4を参照して、電動モータ18のモータハウジング25である第1のハウジング23とこの第1のハウジング23に接触する第2のハウジング24とによって、制御装置としてのECU12を収容する収容室100が形成されている。第1のハウジング23および第2のハウジング24の互いの端面88a,98が突き合わされており、両端面88a,98間が環状のシール部材95によって封止されている。
シール部材95は、図6に示すように、第1および第2のハウジング23,24の何れか一方、例えば第2のハウジング24の端面98に形成された環状溝99に収容され、他方の、例えば第1のハウジング23の端面(フランジ88の端面88aに相当)に接触している。シール部材95としては、例えばOリングを用いることができる。
再び図4を参照して、第1のハウジング23は、収容室100の一部を区画する第1の内壁面101を含み、第2のハウジング24は収容室100の一部を区画する第2の内壁面102を含み、これら第1の内壁面101および第2の内壁面102は、電動モータ18の回転軸37の軸方向X1に対向している。第1のハウジング23内には、第1の内壁面101および外周壁92によって区画される円環状の第1の空間201が区画されている。第2のハウジング24内には、第2の内壁面102、および第2の内壁面102の外周部から延びて第2のハウジング24の端面98に連なる断面矩形形状(環状)の延伸部203によって、第2の空間202が区画されている。収容室100は、これら第1および第2の空間201,202を含んでいる。
第1のハウジング23の外周壁92の外周面は、第2のハウジング24の延伸部203の先端の断面矩形状をなす内周面に嵌め合わされている。
また、第2のハウジング24の第2の内壁面102は、環状平面により構成されており、その環状平面は、電動モータ18の回転軸37の中心軸線C1または上記中心軸線C1の延長線C2(通例、ウォーム軸20の中心軸線C3に一致)とは直交し且つ上記中心軸線C1または上記延長線C2の回りを取り囲んでいる。
第2の内壁面102のなす環状平面の延長面P1が、ステアリングシャフト6を取り囲む筒状部としての従動ギヤ収容ハウジング28の外周面28aの主要部のなす円筒面P2と図4のように交差するか、または接する状態にある。具体的には、従動ギヤ収容ハウジング28は、ステアリングシャフト6が嵌合するウォームホイール21を取り囲んでいる。
また、制御装置としてのECU12は、回転軸37の中心軸線C1または延長線C2の回りに配置されている。
電動モータ18の回転軸37およびウォーム軸20が同軸上に並べて配置されており、回転軸37およびウォーム軸20は、単一の部材で一体に形成された一体軸204を構成している。一体軸204は、モータハウジング25のモータハウジング本体26から駆動ギヤ収容孔42にかけて延びている。一体軸204の一端側にウォーム軸20が配置されており、他端側に回転軸37が配置されている。ウォーム軸20は、第2の端部20b、ウォーム40、第1の端部20aの順に外径が大きくされている。一体軸204の中間部には、ウォーム軸20と回転軸37とを連結する連結部205が設けられている。連結部205は、鼓形形状をなしており、軸方向X1に関する中央に進むに従い連続的に直径が小さくなっている。
この連結部205は、挿通部206と、電動モータ18の回転軸37の軸方向X1(以下、単に軸方向X1ともいう。)に関して挿通部206を両側から挟む一対の部分207,208とを含む。挿通部206は、後述する制御基板79の挿通孔209を挿通する部分であり、連結部205のうち軸方向X1に関する中央に配置されている。すなわち、挿通部206は、連結部205のうちの最も直径の小さい部分を含んでいる。一対の部分207,208は、挿通部206に隣接して配置されており、挿通部206と比べて大径に形成されている。ウォーム軸20の第1の端部20aに連なる一方の部分207の最大径は、相対的に大きくされ、回転軸37の第1の端部37aに連なる他方の部分208の最大径は、相対的に小さくされている。
回転軸37の第1の端部37aは、連結部205の他方の部分208に隣接して設けられており、この他方の部分208の最大径と比べて小径に形成された円筒面を含んでいる。回転軸37の第2の端部37bは、第1の端部37aと比べて小径に形成された円筒面を含んでいる。回転軸37の中間部は、第2の端部37bと直径が略等しい。
一体軸204のうち、回転軸37が、モータハウジング本体26および第1のハウジング23に収容されており、連結部205が、第1のハウジング23および第2のハウジング24に収容されており、ウォーム軸20が、ギヤハウジング22に収容されている。
ウォーム軸20は、ギヤハウジング22の駆動ギヤ収容ハウジング27の駆動ギヤ収容孔42に収容されている。ウォーム軸20は第1の端部20aおよび第2の端部20bを有しており、ウォーム軸20の軸方向の中間部にウォーム40が形成されている。
ウォーム軸20の第1の端部20aは、駆動ギヤ収容孔42の一端(電動モータ18側の端部)の内周のシール部材保持孔44に保持されたシール部材45に取り囲まれている。シール部材45は、環状の弾性部材を用いて形成された一体成形品であり、外周部がシール部材保持孔44に液密的に嵌合しているとともに、内周部がウォーム軸20の第1の端部20aに液密的に嵌合している。これにより、ウォーム軸20の第1の端部20aとこれに対向するシール部材保持孔44との間が封止されており、ギヤハウジング22内のグリース等の潤滑剤が、収容室100側へ漏れ出ることがない。ウォーム軸20の第2の端部20bは、駆動ギヤ収容孔42の他端の内周の軸受保持部46に付勢部材210を介して保持された第2の軸受47によって、回転可能に支持されている。
軸受保持部46は、ウォームホイール21の径方向のうちウォーム軸20と直交する方向D1に延びる長孔に形成されており、軸受保持部46のうちこの方向D1に関する反ウォームホイール側に付勢手段としての付勢部材210が配置されている。
付勢部材210は、例えば、ばねやゴムなどの弾性部材を用いて形成されており、軸受保持部46と第2の軸受47の外輪との間で圧縮されることで、付勢力としての弾性反発力を生じている。この弾性反発力によって、第2の軸受47およびウォーム軸20の第2の端部20bがウォームホイール21側に付勢され、ウォーム40とウォームホイール21との間の噛み合いガタが詰められる。これにより、両者の噛み合い音(ラトル音)が抑制される。
第2の軸受47は、内輪53と、外輪54と、内輪53および外輪54の間に介在する複数の転動体55とを有する転がり軸受からなる。内輪53は、ウォーム軸20の第2の端部20bに同行回転可能に保持されている。内輪53の一方の端面は、ウォーム軸20の外周に設けられた位置決め段部に当接している。これにより、ウォーム軸20に対する内輪53の軸方向移動(シール部材45側への移動)が規制されている。
駆動ギヤ収容孔42の軸受保持部46に隣接する、駆動ギヤ収容孔42の入口部に、ねじ部56が形成されており、そのねじ部56に、第2の軸受47および第4の軸受76に一括して予圧を付与するための予圧付与部材57がねじ込まれている。予圧付与部材57は、円板状の本体58を有しており、本体58の外周には、上記ねじ部56に螺合するねじ部59が形成されている。また、本体58の一方の端面に、第2の軸受47の外輪54の一方の端面を押圧する環状凸部60が形成されている。
本体58の他方の端面には、当該予圧付与部材57を回動操作するための工具を係合する、例えば断面多角形形状の工具係合孔61が形成されている。また、本体58のねじ部59に螺合されたロックナット162によって、予圧付与部材57が止定されるようになっている。
環状凸部60の外周面に形成された周溝にOリング等のシール部材211が収容されている。このシール部材211は、環状凸部60の外周面と、この外周面に対向するギヤハウジング22の駆動ギヤ収容孔42の他端の内周面との間を液密的に封止している。
本実施形態では、電動モータ18としてブラシレスモータが用いられている。電動モータ18は、上記モータハウジング25と、このモータハウジング25内に収容されたロータ64およびステータ65を含む。
ロータ64は、回転軸37の外周に同行回転可能に取り付けられた環状のロータコア(図示せず)と、ロータコアの外周に同行回転可能に取り付けられた例えば環状の永久磁石からなるロータマグネット(図示せず)とを有している。ロータマグネットには、複数の磁極が周方向に並べて配置されている。これらの磁極は、ロータ64の周方向に関して、N極およびS極が交互に入れ替わるようにされている。
ステータ65は、モータハウジング25のモータハウジング本体26の内周に固定されている。ステータ65は、モータハウジング本体26の内周に固定されたステータコア(図示せず)と、複数のコイル(図示せず)とを含む。ステータコアは、ステータコアの環状のヨークと、このヨークの内周から径方向内方へ突出する複数のティースとを含む。各コイルは対応するティースに巻回されている。
また、モータハウジング25のモータハウジング本体26と第1のハウジング23とにより区画されるモータ室70内には、環状またはC形形状をなすバスバー71が収容されている。各ティースに巻回された上記コイルは、バスバー71と接続されている。バスバー71は、各上記コイルと電流印加線との接続部に用いられ導電接続材であり、各上記コイルに、図示しない電力供給源からの電力を配電するための配電部材として機能する。
また、モータハウジング25のモータハウジング本体26と第1のハウジング23とにより区画されるモータ室70内には、ロータ64の回転位置を検出するための回転位置検出装置72が収容されている。回転位置検出装置72は、第1のハウジング23に固定されたステータ73と、回転軸37とは同行回転可能に取り付けられたロータ74とを有している。回転位置検出装置72としては、例えばレゾルバを用いることができる。また、ホール素子を用いることもできる。
回転位置検出装置72は、電動モータ18のロータ64と、第2のハウジング24との間に配置されていればよい。したがって、本実施の形態のように、モータ室70内に配置されていてもよいし、ECU12の収容室100を区画する第1のハウジング23の中央に設けられた後述する筒状部89内に配置されていてもよい。
また、図4を参照して、回転軸37は、第1のハウジング23によって保持された第4の軸受76およびモータハウジング本体26によって保持された第3の軸受75によって、回転可能に支持されている。第3および第4の軸受75,76は、何れも公知のシール軸受により構成されている。
具体的には、転動体の軸方向X1の両側方において、内輪と外輪の間を密封するシール部材62を備えており、そのシール部材62は、内輪または外輪の何れか一方に固定される。また、シール部材62は他方に摺接するリップを有している。
第3の軸受75の内輪212は、回転軸37の第2の端部37bに同行回転可能に嵌合している。第3の軸受75の外輪213は、モータハウジング本体26の底壁30の中央を窪ませてなる環状の軸受保持孔214に保持されている。
上記の構成により、一体軸204を収容するハウジングとしてのギヤハウジング22、ハウジングHおよびモータハウジング25は、対応する第2の軸受47、第4の軸受76および第3の軸受75を介して、一体軸204を3点支持している。
ECU12の収容室100を区画するハウジングHの一部である第1のハウジング23は、収容室100とモータ室70とを仕切る仕切り壁77を底壁として含んでいる。この仕切り壁77に、上記第1の内壁面101が設けられている。仕切り壁77の外周の近傍からモータハウジング本体26側に向かって筒状突起104が延びており、その筒状突起104の外周に、モータハウジング本体26の一端が嵌合されている。
また、仕切り壁77は、上記の第4の軸受76の外輪を保持するための保持孔105を有している。
また、仕切り壁77から第2のハウジング24側に向けて延びる筒状部89が形成されている。筒状部89は上記の保持孔105とは同軸的に形成されている。筒状部89内の内周には、上記の第4の軸受76の外輪が保持されている。筒状部89の一端には、径方向内方に延びる環状フランジ107が延設されており、第4の軸受76の外輪の一端が環状フランジ107に当接している。また、筒状部89の先端部の内周面のねじ孔に螺合するナット等の環状の規制部材215に、第4の軸受76の外輪の他端が当接している。これにより、筒状部89に対する第4の軸受76の外輪の軸方向移動が規制されている。
一方、第4の軸受76の内輪は、回転軸37の外周に形成された環状の位置決め段部217と、回転軸37の外周に形成された環状溝に保持された止め輪216との間に挟持されており、これにより、回転軸37に対する第4の軸受76の内輪の軸方向移動が規制されている。
予圧付与部材57の付勢力は、第2の軸受47の外輪54から転動体55を介して内輪53に伝わり、この内輪53からウォーム軸20に伝わる。ウォーム軸20に伝わった付勢力は、回転軸37の環状の段部217から第4の軸受76の内輪に伝わり、さらに第4の軸受76の転動体および外輪に伝わり、外輪が筒状部89の環状フランジ107に受けられる。これにより、第2および第4軸受47,76のそれぞれに予圧が付与される。
収容室100には、ECU12の一部を構成するパワー基板78および制御基板79が収容され保持されている。パワー基板78には、電動モータ18を駆動するためのパワー回路の少なくとも一部(例えばFETなどのスイッチング素子)が実装されている。上記の各コイルと接続されたバスバー71は、第1のハウジング23の上記仕切り壁77を挿通して収容室100内に進入するバスバー端子80を介して、パワー基板78に接続されている。
また、回転位置検出装置72が、第1のハウジング23の仕切り壁77を挿通して収容室100内に進入するバスバー端子81を介して、制御基板79に接続されている。
収容室100内において、パワー回路が実装されたパワー基板78は、第1の内壁面101および第2の内壁面102のうち第1の内壁面101に相対的に近接して配置されている。すなわち、上記の仕切り壁77は、電動モータ18の回転軸37の軸方向X1に関しての厚みt1が相対的に厚い厚肉部77aと相対的に薄い薄肉部77bとを含んでいる。厚肉部77aは、収容室100内に突出するように設けられている。
上記のパワー基板78は、厚肉部77aにおける第1の内壁面101に近接して或いは本実施の形態のように接触して配置されている。具体的には、第1の内壁面101において、厚肉部77aの部分が、パワー基板78を受ける座部103となっている。
本実施の形態では、パワー基板78は厚肉部77aにおける第1の内壁面101に対して熱伝導可能に接触しており、上記の厚肉部77aは、パワー基板78の熱を逃がすためのヒートシンクとして機能している。
図4と、分解斜視図である図5とを参照して、制御基板79は、U字形形状(コ字形形状)をなして回転軸37の周囲に配置されている。制御基板79には、一体軸204の挿通部206を挿通させるための挿通孔209が貫通形成されている。この挿通孔209は、制御基板79の平面方向の中央部に形成された主部209aと、主部209aから延び、制御基板79のうち矩形状をなす外周縁部の1つの縁部218に開放するスリット209bとを有している。主部209aに、一体軸204の挿通部206が配置される。一体軸204の挿通部206を主部209aに挿通する際には、挿通部206をスリット209bから制御基板79内に挿通して主部209aに到達することができる。
制御基板79は、電動モータ18の回転軸37の軸方向X1に関して、第2のハウジング24の第2の内壁面102とパワー基板78との間に配置されている。パワー基板78および制御基板79は、電動モータ18の回転軸37の軸方向X1に関して所定の間隔を隔てて配置されている。
収容室100内において、第1のハウジング23の仕切り壁77の薄肉部77bと制御基板79との間に形成される収容空間S1は、電動モータ18の回転軸37の軸方向X1に関して、十分な高さを有している。図4では図示していないが、この収容空間S1には、図5に示すコンデンサ85やリレー86等の背の高い部品が収容されており、収容室100内の空間の有効利用が図られている。
次いで、図5を参照して、上記のパワー基板78には、電動モータ18を駆動するためのパワー回路82が実装されている。パワー基板78に実装されるパワー回路82には、発熱要素としての複数のFET83(電解効果型トランジスタ)が含まれている。パワー基板78は、片面に回路が実装された多層基板からなり、その多層基板は、ヒートシンクとしての厚肉部77aに対して面接触する例えばアルミニウム板からなる高熱伝導板(図示せず)を含んでいる。
また、上記の制御基板79には、パワー回路82を制御する制御回路84が実装されている。その制御回路84には、パワー回路82の各FET83を制御するドライバと、このドライバを制御するCPUとが含まれている。また、ECU12は、電動モータ18に流れる電流のリップルを除去するための複数のコンデンサ85や、必要に応じて電動モータ18に流れる電流を遮断するためのリレー86、その他の非発熱要素を有している。非発熱要素としてのコンデンサ85およびリレー86等は、図示しない環状の合成樹脂製のホルダによって支持されたサブアセンブリを構成しており、第1のハウジング23に対して一括して取り付け操作が行えるようになっている。
第1のハウジング23は、一端が開放した概ね四角箱型の部材である。具体的には、第1のハウジング23は、一端が開放した概ね四角箱型の本体87を備えている。本体87は、概ね四角環状をなす外周壁92と、外周壁92から径方向外方に向けて張り出した四角環状のフランジ88と、底壁としての上記仕切り壁77とを有している。
収容室100内において、仕切り壁77の中央部には、本体87の開放側(第2のハウジング24側)に向かって延びる筒状部89が形成されている。外周壁92は、仕切り壁77の外周縁から延設されており、筒状部89を取り囲んでいる。本体87および筒状部89は、単一の部材で一体に形成されている。
フランジ88の端面88a(図5では、上面)は、平面にされている。この端面88aに上記のシール部材95が接触することになる。また、フランジ88には、外周壁92を挟むように配置された一対のねじ挿通孔97(図5では、一方のねじ挿通孔97のみ図示)が、フランジ88を貫通して形成されている。各ねじ挿通孔97には、第1および第2のハウジング23,24を締結するための上記の固定ねじ91が挿通される。
四角環状をなす外周壁92は、4つの側壁111〜114を有しており、対向する一対の側壁114,112を挟むようにして、上記ねじ挿通孔97が設けられている。また、上記ヒートシンクとして機能する、仕切り壁77の厚肉部77aは、1つの側壁111の内面に連続して形成されている。
第1の内壁面101のうち、厚肉部77aにおける部分が、パワー基板78を受ける座部103を構成している。座部103は、発熱要素としてのFET83を有するパワー基板78に、熱伝導可能に接触している。発熱要素の熱は、パワー基板78から、ヒートシンクを構成する厚肉部77a等を介して、第2のハウジング24とは一体のギヤハウジング22側へ逃がされる。
図4および図5を参照して、第1のハウジング23は、外周壁92の内側近傍に配置された複数(例えば、2つ)の制御基板取付部219,220を含んでいる。この制御基板取付部219,220は、外周壁92の角部近傍に配置されており、例えば、第2の側壁112と第3の側壁113との境界近傍に配置されているとともに、第4の側壁114と第1の側壁111との境界近傍に配置されている。
各制御基板取付部219,220は、軸方向X1に沿って延びており、先端部が第2の空間202内に配置されている。各制御基板取付部219,220には、制御基板79の対応する角部がそれぞれ、固定ねじ221を用いて固定されている。これにより、第2の空間202内に制御基板79が配置されている。
本実施の形態によれば、駆動側部材としてのウォーム軸20および電動モータ18の回転軸37を、単一の部材で一体に形成していることにより、これらを互いに連結するためのカップリングを別途設ける必要がないので、小型化および軽量化を達成できる。また、制御回路を、一体軸204の軸方向に関して一体軸204と重ねて配置でき、更なる小型化を達成できる。
また、ギヤハウジング22、ハウジングHおよびモータハウジング25が、対応する第2、第4および第3の軸受47,76,75を介して、一体軸204を3点支持している。したがって、ウォーム軸20および電動モータ18の回転軸37のそれぞれを両端支持する4点支持の構成と比べて、一体軸204を支持する箇所を少なくでき、更なる小型化と、各ハウジング22,H,25内のレイアウトの自由度の向上を達成できる。
さらに、ウォーム軸20の第1の端部20aおよびギヤハウジング22のシール部材保持孔44の間に、両者の間を封止するシール部材45を介装している。これにより、ギヤハウジング22内の潤滑剤が収容室100側に流れることを防止できる。
また、付勢部材210によってウォーム軸20をウォームホイール21側へ付勢していることにより、ウォーム軸20とウォームホイール21との互いの噛み合い部間のガタを詰めることができ、駆動騒音の原因となるがたつき音(ラトル音)が生じることを防止できる。
さらに、一体軸204の連結部205のうち挿通部206を、一対の部分207,208よりも小径に形成している。この小径の挿通部206に制御基板79が挿通されていることから、制御基板79の挿通孔を可及的に小さくして制御基板79の実装面積をより多く確保できる。しかも、制御基板79を外側に大きくする必要がない。
また、制御基板79は、スリット209bが形成されたU字形形状をなしていることにより、制御基板79の1つの縁部218から挿通部206を制御基板79の内側に挿通することで、制御基板79の側方から挿通部206を挿通できる。
さらに、ウォーム軸20は、第2の端部20b、ウォーム40、第1の端部20aの順に外径が大きくされている。これにより、電動パワーステアリング装置1を以下のようにして製造することができる。すなわち、まず、電動モータ18のモータハウジング本体26および第1のハウジング23が互いに組みつけられ、これらモータハウジング本体26および第1のハウジング23内に回転軸37および制御基板79等が組み付けられたサブアッセンブリを用意する。そして、このサブアッセンブリの一体軸204を、ギヤハウジング22の駆動ギヤ収容孔42内に挿入することで、第2のハウジング24と第1のハウジング23とを互いに結合する。
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、図7に示すように、軸方向X1に関して、回転軸37側からウォーム軸20の一端部20aAにかけて、一体軸204Aの直径が段階的に大きくなるようにされていてもよい。なお、以下では、上記実施形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については図に同様の符号を付してその説明を省略する。
具体的には、連結部205Aが、回転軸37の第1の端部37aよりも大径の円筒面に形成されている。また、ウォーム軸20の第1の端部20aAは、連結部205Aと直径が概ね同じにされている。ウォーム40は、第1の端部20aAよりも大径に形成されている。
この場合、電動パワーステアリング装置を以下のようにして製造できる。すなわち、まず、ウォーム軸20をギヤハウジング22の駆動ギヤ収容孔42内に組み込むとともに、ウォーム軸20の第1の端部20aAにシール部材45が取り付けられ、且つ、第2の端部20b側に第2の軸受47や予圧付与部材57が取り付けられたサブアッセンブリを用意する。そして、このサブアッセンブリの一体軸204Aに、制御基板79や第4の軸受76等が組み付けられた第1のハウジング23を挿通して第1のハウジング23を第2のハウジング24に固定し、次いで、回転位置検出装置72のロータ74や電動モータ18のロータ64等を回転軸37に固定し、その後、モータハウジング本体26を第1のハウジング23に固定する。
また、各上記実施の形態において、第4の軸受76の配置を、シール部材45の近傍に変更し、第4の軸受76がギヤハウジング22によって保持されるようにしてもよい。
上述の実施形態では、いわゆるコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置に本発明が適用された例について説明したが、これに限らず、いわゆるピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置や、いわゆるラックアシスト式の電動パワーステアリング装置等、他の形式のパワーステアリング装置に、本発明を適用してもよい。
また、上述の実施形態では、電動モータの出力を操舵補助力として出力する電動パワーステアリング装置に本発明が適用された例について説明したが、これに限らない。例えば、操舵部材の操舵角に対する転舵輪の転舵角の比を変更可能な伝達比可変機構を備え、伝達比可変機構を駆動するために電動モータの出力を用いる伝達比可変式の車両用操舵装置や、操舵部材と転舵輪との機械的な連結が解除され、転舵輪を電動モータの出力で操向するステア・バイ・ワイヤ式の車両用操舵装置等に、本発明を適用してもよい。
また、上述の実施形態では、電動モータ18として、ブラシレスモータを用いる例について説明したが、これに限らず、ブラシレスモータ以外のモータを、電動モータ18として用いてもよい。
本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 操舵補助機構の概略斜視図である。 操舵補助機構を図2とは別角度からみた、操舵補助機構の概略斜視図である。 電動モータの軸方向に沿って切断された、操舵補助機構の図解的な断面図である。 第1のハウジングおよびこれに収容されるECUの部品の分解斜視図である。 図4の要部の拡大図である。 本発明の別の実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図解的な断面図である。
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置(車両用操舵装置)、4…転舵機構、18…電動モータ、19…減速機構(伝達機構)、20…ウォーム軸(駆動側部材)、20a,20aA…第1の端部(ウォーム軸の電動モータ側の端部)、21…ウォームウホイール(従動側部材)、22…ギヤハウジング(一体軸を収容するハウジングの一部)、25…モータハウジング(一体軸を収容するハウジングの一部)、37…回転軸、45…シール部材、79…制御基板、84…制御回路、204,204A…一体軸、205,205A…連結部、206…挿通部、207,208…一対の部分、209…挿通孔、209b…スリット、210…付勢部材(付勢手段)、218…縁部、H…ハウジング(一体軸を収容するハウジングの一部)。

Claims (4)

  1. 電動モータと、電動モータの動力を転舵機構に伝達する伝達機構と、電動モータの駆動を制御する制御回路とを備え、
    上記伝達機構は、駆側部材および駆動側部材により駆動される従動側部材を含み、
    上記駆動側部材および電動モータの回転軸が単一の部材で一体に形成された一体軸を構成しており、
    上記制御回路は、上記一体軸の回りに配置されており、
    上記一体軸を収容するハウジングを備え、上記一体軸は上記ハウジングによって3点支持されており、
    前記駆動側部材はウォーム軸を含み、上記ハウジングの一部はウォーム軸を収容するギヤハウジングを含み、
    ウォーム軸の電動モータ側の端部およびギヤハウジングの間に、両者の間を封止するシール部材が介装されている車両用操舵装置。
  2. 請求項1において、上記駆動側部材を従動側部材へ付勢する付勢手段を備える車両用操舵装置。
  3. 電動モータと、電動モータの動力を転舵機構に伝達する伝達機構と、電動モータの駆動を制御する制御回路とを備え、
    上記伝達機構は、駆動側部材および駆動側部材により駆動される従動側部材を含み、
    上記駆動側部材および電動モータの回転軸が単一の部材で一体に形成された一体軸を構成しており、
    上記制御回路は、上記一体軸の回りに配置されており、
    上記制御回路が実装された制御基板を備え、この制御基板は上記一体軸を挿通させるための挿通孔を有し、
    上記一体軸は、上記制御基板の挿通孔に挿通された挿通部と、挿通部を挟んだ両側に隣接して配置された一対の部分とを含み、
    上記挿通部は、上記一対の部分よりも小径に形成されている車両用操舵装置。
  4. 請求項において、上記挿通孔は、制御基板の縁部に開放するスリットを含む車両用操舵装置。
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