JP5396887B2 - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のフロアに固定されるロアレールと、ロアレールに対し移動可能に支持されるアッパレールと、アッパレールとシート部材とを連結する取付け部材とを備えた車両用シートスライド装置に関する。
従来より車両用のシートは、ロアレールが車両のフロアに固定され、該ロアレール上にアッパレールが移動可能に支持され、アッパレール上にシート部材が固定されて設置されているものが一般的に知られている。そしてシート部材をアッパレールに固定するため、シート部材の下部に設けられた連結部とアッパレール上に設けられた取付け部とを係合させ、ボルト等によって両者を締結している。下記の特許文献1及び特許文献2はその一例を示すものであり、特許文献1においては固定レール11がフロント・フロア・ブラケット13およびリア・フロア・ブラケット14でフロアに固定されている。そして、アッパレールである略L字形状を有した可動レール12の上面にスタッドボルト21が立設され、立設されたスタッドボルト21にシート部材側の係合部が挿入され、ナットによって締結されシート部材が固定される。
また特許文献2においては略逆U字状を呈するアッパレール10の前後端面に段部13,13が形成され、この段部13,13にナット部材14が着座され、ナット部材14のフィン部17,17がアッパレール10の外側面をはさみこんだ状態でナット部材14がアッパレール10に溶接されている。そしてナット部材14の端面と前後、上下方向で一致するシート部材側のブラケットとボルト等によって締結されている。
特開2001−171396号公報 特開2004−90765号公報
しかしながら、上記特許文献1に示す車両用シートは立設されたスタッドボルト21にシート部材側の係合部が挿入され、上方からナットによって締結されるため、締結時にはシートは半完成状態である必要があり、そのため締結後にシートを完成させるため手間がかかるという課題がある。
また特許文献2に示す車両用シートはアッパレールに設けた前後ナットとシートを締結させるためには、構造上、必ずナット間距離よりシート側ブラケット間距離を長くする必要がある。これにより締結時に締結軸力によりブラケットを塑性変形させる結果となり内部応力の増加や取り付け精度が悪化する等の課題がある。
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、シートの取付けが容易で、かつ取付け精度が高く強度を確保することができる車両用シートスライド装置を提供するものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、車両のフロア側に固定され長手方向に延在するロアレールと、該ロアレールに対して前記長手方向へ移動自在に組みつけられるアッパレールと、シート部材を支持し、該シート部材と前記アッパレールとの間に介在され前記シート部材と前記アッパレールとを連結する取付けブラケットと、を有する車両用シートスライド装置において、前記アッパレールの端部上方には、上壁部と対向する一対の側壁部とからなる袋状の収容部が形成され、該収容部内に雌ねじを備えたナット部材が該収容部の長手方向へ移動可能に収容され、該ナット部材には前記袋状の収容部と接する側面に前記ナット部材のねじ方向と同一方向に伸長され前記アッパレールの中央部に向かって先端部が狭くなるテーパ溝部を備えた溝部が形成され、前記アッパレールの前記袋状の前記収容部側面には、前記ナット部材の側面に形成された前記溝部に係入する変形部が形成され、前記ナット部材に螺合されるボルトによって前記取付けブラケットが前記アッパレールに固定されるとき、前記ナット部材が前記アッパレールの前記端部の端面に向って移動されると、前記変形部が前記テーパ溝部と係合することである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記袋状の収容部は該収容部の長手方向の途中に形成された第1スリットによって第1収容部と第2収容部とに分離され、前記ナット部材の上方は前記第1スリットと略同一幅を有する第2スリットによって、貫通孔が形成された貫通孔部と雌ねじが形成された雌ねじ部とに分離され、前記テーパ溝部を備えた前記溝部が、前記貫通孔部および前記雌ねじ部の少なくとも一方の側面に設けられ、前記第1収容部が前記取付けブラケットに形成された一対の係合部の間に介在され、前記貫通孔部の貫通孔を貫通して前記雌ねじ部の雌ねじに螺合される前記ボルトによって前記取付けブラケットが前記アッパレールに固定されるとき、前記ナット部材が前記アッパレールの前記端部の端面に向って移動されると、前記変形部が前記テーパ溝部と係合することである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、車両のフロア側に固定され長手方向に延在するロアレールと、前記ロアレールに対して前記長手方向へ移動自在に組みつけられるアッパレールと、シート部材を支持し、該シート部材と前記アッパレールとの間に介在され前記シート部材と前記アッパレールとを連結する取付けブラケットと、を有する車両用シートスライド装置において、前記アッパレールの端部上方には、上壁部と対向する一対の側壁部とからなる袋状の収容部が形成され、該収容部内に雌ねじを備えたナット部材が該収容部の長手方向へ移動可能に収容され、該ナット部材には前記袋状の収容部と接する側面に前記ナット部材のねじ方向と同一方向に伸長された溝部が形成され、前記アッパレールの前記袋状の前記収容部側面には、前記ナット部材の側面に形成された前記溝部に係入する変形部が形成され、前記ナット部材と前記袋状の収容部との間には、前記ナット部材の上面と側面とを覆う弾性部材が介在され、前記ナット部材に螺合されるボルトによって前記取付けブラケットが前記アッパレールに固定されるとき、前記ナット部材が前記アッパレールの前記端部の端面に向って移動されると、前記変形部が前記溝部の端面と係合することである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項3において、前記袋状の収容部は該収容部の長手方向の途中に形成された第1スリットによって第1収容部と第2収容部とに分離され、前記ナット部材の上方は前記第1スリットと略同一幅を有する第2スリットによって、貫通孔が形成された貫通孔部と雌ねじが形成された雌ねじ部とに分離され、前記溝部が前記貫通孔部および前記雌ねじ部の少なくとも一方の側面に設けられ、前記第1収容部が前記取付けブラケットに形成された一対の係合部の間に介在され、前記貫通孔部の貫通孔を貫通して前記雌ねじ部の雌ねじに螺合される前記ボルトによって前記取付けブラケットが前記アッパレールに固定されるとき、前記ナット部材が前記アッパレールの前記端部の端面に向って移動されると、前記変形部が前記溝部の端面と係合することである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記袋状の収容部側面に形成された変形部が前記ナット部材の側面に形成された前記溝部に係入された初期の状態においては、前記アッパレールの前記端部における前記ナット部材の端面は、前記アッパレールの前記端部の端面より前記アッパレールの中央方向に後退しており、前記ボルトが前記取付けブラケットに形成された取付孔を貫通して前記ナット部材に螺合されることにより前記ナット部材が前記アッパレールの前記端部の端面に向って移動されて、前記変形部が前記溝部のテーパ溝部または前記溝部の端面と係合し固定された状態においては、前記ナット部材の前記端面は、前記アッパレールの前記端部の端面より外方に突出されることである。

上記のように構成した請求項1による発明によれば、ナット部材に螺合されるボルトによって取付けブラケットがアッパレールに固定されるとき、ナット部材がアッパレールの端部の端面に向って移動され、収容部側面の変形部とナット部材側面のテーパ溝部とが係合されてナット部材が上下方向および長手方向においてガタなく収容部に固定される。これにより取付けブラケットとアッパレールとの固定を確実に、簡易で低コストな構成によって行なうことができる。またアッパレールの端部の外方からアッパレールの長手方向に向ってボルトが挿入されナット部材の雌ねじと螺合され締結されるので取付けブラケットをシート部材に組付けた状態でアッパレールに固定でき組付工数の低減を図ることができる。
上記のように構成した請求項2による発明によれば、第1収容部が取付けブラケットに形成された一対の係合部の間に介在され、ボルトが取付けブラケットの一対の係合部とナット部材の貫通孔を貫通して雌ねじ部の雌ねじに螺合し締め付けることによってナット部材がアッパレールの端部の端面に向って移動され、収容部側面の変形部とナット部材側面のテーパ溝部とが係合されて固定される。これにより、取付けブラケットの一対の係合部が、ボルトによってアッパレールの端部の第1収容部の両側で両持支持されるので、固定のための簡易な構成でありながらも、取付けブラケットを高剛性でバランスよくアッパレールに取り付けることができる。
上記のように構成した請求項3による発明によれば、ナット部材と袋状の収容部との間には、ナット部材の上面と側面とを覆う弾性部材が介在され、ナット部材に螺合されるボルトによって取付けブラケットがアッパレールに固定されるとき、ナット部材がアッパレールの端部の端面に向って移動され、収容部側面の変形部とナット部材側面の溝部の端面とが係合されてナット部材が締付け方向においてガタなく収容部に固定される。またナット部材は上下方向においては弾性部材を介在してガタなく収容部に支持される。よって取付けブラケットとアッパレールとの固定を簡易な構成によって確実に低コストで行なうことができる。またアッパレールの端部の外方からアッパレールの長手方向にボルトが挿入されナット部材の雌ねじと螺合され締結されるので取付けブラケットをシート部材に組付けた状態でアッパレールに固定でき組付工数の低減を図ることができる。さらにナット部材と収容部との間に弾性部材が介在されるので、ナット部材の上下方向のガタが押えられ固定できるとともに車両走行時に防振効果が得られる。
上記のように構成した請求項4による発明によれば、第1収容部が取付けブラケットに形成された一対の係合部の間に介在され、ボルトが取付けブラケットの一対の係合部とナット部材の貫通孔を貫通して雌ねじ部の雌ねじに螺合し締め付けることによってナット部材がアッパレールの端部の端面に向って移動され、収容部側面の変形部とナット部材側面の溝部の端面とが係合されて固定される。これにより、取付けブラケットの一対の係合部が、ボルトによってアッパレールの端部の第1収容部の両側で両持支持されるので、固定のための簡易な構成でありながらも、取付けブラケットを高剛性でバランスよくアッパレールに取り付けることができる。さらにナット部材と収容部との間に弾性部材が介在されるので、ナット部材の上下方向のガタが押えられるとともに車両走行時に防振効果が得られる。
上記のように構成した請求項5による発明によれば、収容部側面に形成された変形部がナット部材の側面に形成された溝部に係入された初期の状態においては、アッパレールの端部におけるナット部材の端面は、アッパレールの端部の端面よりアッパレールの中央方向に後退している。これにより取付けブラケットをアッパレールに取付けるとき、係合部がナット部材と干渉することを防止する。また、ボルトが取付けブラケットに形成された取付孔を貫通してナット部材に螺合されることによりナット部材がアッパレールの端部の端面に向って移動され、変形部が溝部のテーパ溝部または溝部の端面と係合し固定された状態においては、ナット部材の端面は、アッパレールの端部の端面より外方に突出される。これにより取付けブラケットの係合部にアッパレール長手方向の位置ずれが発生しても、ボルトに螺合されるナット部材がアッパレール長手方向に移動し位置ずれを吸収するので取付けブラケットは過大な応力を受けずに取付けられ信頼性の向上が図られる。
第1、第2の実施形態の車両用シートスライド装置の分解斜視図。 第1の実施形態の車両用シートスライド装置のナット部材斜視図。 第1、第2の実施形態の車両用シートスライド装置のアッパレール側面図。 第1の実施形態の車両用シートスライド装置に係り、図3における4−4矢視断面図。 第1、第2の実施形態の車両用シートスライド装置に係り、図1におけるP視拡大図。 第1の実施形態の車両用シートスライド装置に係り、図5における6−6矢視断面図。 第2の実施形態の車両用シートスライド装置のアッパレールに係り、図3における7−7矢視断面図。 第2の実施形態の車両用シートスライド装置のナット部材斜視図。
本発明に係る車両用シートスライド装置の第1の実施形態について図面に基づいて以下に説明する。本文中の上下左右前後とは図1に示した通りであり、これは人が車両のシートに着座したときに人から見たそれぞれの方向と一致している。
この車両用シートスライド装置1は図示しない車両用シート部材を上方で支持し車両の前後方向にスライド移動させる装置であり、図1に示すように、図示しない車両のフロアに固定され車両前後方向に延設された左右一対のロアレール10と、ロアレール10の上側に移動可能に支持される左右一対のアッパレール20とによって構成されている。左右のアッパレール20の間には、車両用シート部材とアッパレール20との間に介在されて車両用シート部材を支持し、シート部材とアッパレール20とを連結する前後一対の取付けブラケット11が平行に架け渡されている。
各ロアレール10は、図6の断面図に示すように、底壁部10aと、底壁部10aの左右からそれぞれ上方に延びる一対の側壁部10bと各側壁部10bから外方に直角に屈曲し、各アッパレール20が備える後述するフロントローラ21及びリアローラ22が載置され転動するための一対の水平壁部10cと、各水平壁部10cの端部からそれぞれ上方に延びる一対の側壁部10dと、各側壁部10dの上端から内方に屈曲し下方に垂下する一対のフランジ壁部10eが設けられている。各ロアレール10は底壁部10aの前後の下面に設けられた図示しないブラケットがボルト等の締結部材によって車両フロアに配設固定されるようになっている。
各アッパレール20は図3、図4に示すように、両端部20c上方に各取付けブラケット11と連結される後述する各ナット部材23を収容する袋状の収容部24と、各アッパレール20が各ロアレール10上を各ロアレール10の長手方向に移動するために備えるフロントローラ21及びリアローラ22を支持するための脚部25とからなる。
各収容部24は長手方向の途中に形成された所定幅を有する第1スリット26によってアッパレール20の両端部20c側に位置する各第1収容部24aとアッパレール20の中央側に位置する各第2収容部24bとに分離されている。各第1収容部24aおよび各第2収容部24bは袋状を呈しており、図4に示すように上壁部24cおよび24dと、上壁部24cおよび24dの左右の端部からそれぞれ垂下し対向する一対の側壁部24eおよび24fと、各側壁部24eおよび24fの下端から斜め下、内方に屈曲し、屈曲した左右の壁が交差したところから各々垂下して一体的に形成された各垂直壁24gとからなる。
脚部25は、第1収容部24aおよび第2収容部24bから各々垂下した各垂直壁24gの下端から外方斜め下に屈曲され、その後、垂下されて左右一対の垂直壁25aが形成される。各垂直壁25aは下端でそれぞれ外方に直角に屈曲し左右一対の底壁部25bを形成し、各底壁部25bの端面から左右一対のフランジ壁部25cが立設され形成されている。各フランジ壁部25cには前方にフロントローラ21が、後方にリアローラ22が回動可能に支持されている。
各ナット部材23は、引張り強度が比較的高い、例えば鉄等の金属で形成される。図2に示すように、各ナット部材23の上方は、各ナット部材23の長手方向の途中に形成される第1スリット26と略同一幅を有する第2スリット27によって、各貫通孔部23aと、各雌ねじ23nが形成された各雌ねじ部23bとに分離される。そして図1、図3、図4に示すように各アッパレール20の袋状の各収容部24を構成する各第1収容部24aに各貫通孔部23aが収容され、各第2収容部24bに各雌ねじ部23bが収容されており、各第1スリット26と各第2スリット27の位置が略一致するようにして配置される。
図2、図4に示すように各貫通孔部23a及び各雌ねじ部23bは同一高さの各上面23eと、各上面23eの左右端から垂下する両側面23fと、両側面23fの下端から角度をもって内方に向って延在され逆三角形状をした各テーパ面23gとからなる。各貫通孔部23aの両側面23fの下方には各雌ねじ部23bに刻設される雌ねじ23nのねじ方向と同一方向に伸長され各アッパレール20の中央部に向かって狭くなる各テーパ溝部23dを端部に備えた所定の深さの各溝部23cが形成されている。また各雌ねじ部23bの両側面23fの下方には各溝部23cと同一方向に伸長され端部にテーパ溝部を持たない所定の深さの各溝部23hが形成されている。
各ナット部材23は各第1収容部24aおよび各第2収容部24bに収容される際、あまりガタが発生しないよう各第1収容部24aおよび各第2収容部24bの内部形状と略同一形状に形成されている。そして各ナット部材23は各第1収容部24aおよび各第2収容部24bに収容された状態にて、各貫通孔部23aの両側面23fの各溝部23cおよび各雌ねじ部23bの両側面23fの各溝部23hに向かって各第1収容部24aおよび各第2収容部24bの各左右一対の両側面である各側壁部24e、24fの一部が変形され各変形部20a、20bが形成されて、各溝部23cと各溝部23c先端のテーパ溝部23d及び各溝部23hに係入される。なお、このときアッパレール20の両端部20cにおける各ナット部材23の各端面23qは、図3(破線)、図5(2点鎖線)に示すようにアッパレール20の両端部20cの各端面24jよりアッパレール20の中央方向に所定量後退している。
各取付けブラケット11は、図1、図5、図6に示すようにブラケット12および補強のための左右一対の補強部材13とが溶接により固定され構成されている。各ブラケット12はシート部材を支持する上壁部12aと、上壁部12aの前後端から垂下した一対のフランジ壁12bと、強度向上のために設けられた上壁部12aの左右端から垂下した一対の側壁部12cとから構成される。上壁部12aには図略のシート部材と連結されるための各ボルト取付け穴12fが左右に1箇所ずつ設けられている。各フランジ壁12bにはアッパレール20の上部に設けられた各収容部24に収容される各ナット部材23との連結のためのフランジ状の係合部12dおよびボルト取付孔12eが左右端部の下方に1箇所ずつ設けられている。
各補強部材13は上壁部13aと、上壁部13aの前後端から垂下した一対のフランジ壁13bと、強度向上のために設けられた上壁部13aの左右いずれかの一端から垂下した側壁部13cとからなる。フランジ壁13bにはアッパレール20の上部に設けられた各収容部24に収容される各ナット部材23との連結のための各係合部13dおよび各ボルト取付孔13eが左右いずれかの端部の下方に1箇所ずつ設けられている。
各補強部材13は各ブラケット12の下方から上壁部13aを上方にして各ブラケット12の内側に挿入される。このとき各ブラケット12の側壁部12cの内側の面と各補強部材13の側壁部13cの外側の面とが当接するように挿入され、各ブラケット12のフランジ壁12bに設けられた各係合部12dの各ボルト取付孔12eと、各補強部材13のフランジ壁13bに設けられた各係合部13dの各ボルト取付孔13eとが一致する位置にて各ブラケット12と各補強部材13とが溶接され固定される。そして固定された係合部12dと係合部13dとによって係合部11dが形成される。また各ブラケット12の上壁部12aと各補強部材13の上壁部13aとの間には空間13fが設けられるよう構成されている。
次に、上述のように構成された第1の実施形態の取付けブラケット11とアッパレール20との連結(作用)について説明する。本発明に係る車両用スライド装置1において各取付けブラケット11は車両用のシート部材に図略のボルトによって固定された状態で各アッパレール20へ取付けられる。
各アッパレール20への組付け順序としては前後に平行で一対の取付けブラケット11のいずれから開始してもよいが、取付けを開始したいずれか一方の取付けブラケット11の左右の係合部11dへの取付けが完了してから他方の取付けブラケット11への組付けを行なうものとする。
まずアッパレール20の収容部24を構成する第1収容部24aが、取付けブラケット11に形成された左右いずれか端部の一対の係合部11dの間に介在されるよう取付けブラケット11を配置する。そしてこのときアッパレール20の端部20cの端面24jと係合部11dは接するよう配置される。この後、アッパレール20の端部20cおよび取付けブラケット11の係合部11dの外方よりボルト28をアッパレール20の長手方向に向って挿入する。ボルト28は係合部11dのボルト取付孔12e、13eを貫通させ、第1収容部24aに収容された貫通孔部23aの貫通孔23mを貫通させて、さらに第1スリット26に配置された取付けブラケット11のボルト取付孔13e、12eを貫通させ第2収容部24bに収容される雌ねじ部23bの雌ねじ23nと螺合させる。このときナット部材23の両側面23fに設けられたテーパ溝部23dに係入された変形部20aとテーパ溝部23dのテーパ面23pとは近接し、テーパ面23pと変形部20aとの間が微小隙間となりわずかに上下方向およびアッパレール20の端部20cの端面24jの方向に移動可能に支持されている。
次にボルト28を締め込んでいくと、まずボルト28自身が雌ねじ23nの中へ螺合され締め込み方向へ移動されていく。しかし図5に示すようにボルト28の頭部28aが取付けブラケット11の係合部11dと当接した時点からボルト28の移動は規制され、ナット部材23は締め付けを続けるボルト28に引張られアッパレール20の端部20cの端面24jに向かって移動を開始する。ナット部材23が移動し続けると、アッパレール20の左右一対の各側壁部24eの各変形部20aが各溝部23cの各テーパ溝部23dの各テーパ面23pに楔効果によりくい込まれていく。これによって各ナット部材23は確実に上下方向が固定されるとともに前後方向も規制されて、安定的に位置決めがされ組付けが終了する。なお、このとき各ナット部材23の端面23qと取付けブラケット11の係合部11dとは当接され固定されている。そして上記において一方の係合部11dの組付けが終了した取付けブラケット11において、未組付けのもう一方の係合部11dの外方からボルト28を挿入し上記と同様の手順で締付けを行なう。
次にアッパレール20への組付けがされていない他方の取付けブラケット11の組付けについて説明する。組付け手順は上記と同様であるが、組付け条件が異なるので違いについて説明する。上述した組付け済の取付けブラケット11は車両シート部材下面に固定されてはいるが、初めに取付けが行なわれるため、他方の取付けブラケット11の影響を受けずに組付けが行なわれる。しかし未組付けの取付けブラケット11は、初めに取付けが行なわれた一方の取付けブラケット11がアッパレール20に固定された時点で係合部11dの位置が成行きで決定される。よって取付けブラケット11の係合部11dと、アッパレール20の端部20cの端面24jとの間には隙間ができる場合が想定され、該条件で組付けがされるものである。
まず、はじめに組付けた取付けブラケット11と同様にボルト28をアッパレール20の端部20c外方より挿入し締め込んでいく。ボルト28を締め込んでいくと、上記と同様の過程を経てナット部材23がアッパレール20の端部20cの端面24jに向って移動を開始する。そしてナット部材23は、さらにアッパレール20の端部20cの端面24jを通過し、係合部11dと、端部20cの端面24jとの間にできた隙間を外方に向って、ナット部材23の端面23qと係合部11dの端面とが当接、もしくはわずかに隙間をもった状態になるまで移動する。このときアッパレール20の各側壁部24eを溝部23cのテーパ溝部23dに向かって変形し係入した変形部20aは、ナット部材23のテーパ溝部23dのテーパ面23pに楔効果によりくい込まれガタが吸収され上下方向とともに前後方向へも移動が規制される。これによりナット部材23は安定的に位置決めがされるとともに、取付けブラケット11の係合部11dは最小限の変形のみで組付けを行なうことができるため過大な応力の発生が防止できる。このとき各変形部20bも各溝部23hの各端面23tと係合し前後方向への固定に寄与するよう構成されている。
なお、本実施形態においては、各貫通孔部23aの両側面23fに、先端が各テーパ溝部23dをもつ各溝部23cが設けられ、各雌ねじ部23bの両側面23fに各テーパ溝部のない各溝部23hを設けたが、これに限らず各貫通孔部23aの両側面23fにテーパ溝部のない各溝部23hを設け、各雌ねじ部23bの両側面23fに各テーパ溝部23dをもつ各溝部23cを設けてもよい。さらに貫通孔部23aの両側面および雌ねじ部23bの両側面にテーパ部23dをもつ溝部23cを設けてもよい。またテーパ溝部のない各溝部23hを設けなくともよく、いずれも同様の効果が得られる。
上述の説明から明らかなように、本発明に係る第1の実施形態においては、ナット部材23に螺合されるボルト28によって取付けブラケット11がアッパレール20に固定されるとき、ナット部材23がアッパレール20の端部20cの端面24jに向って移動され、収容部24側面の変形部20aとナット部材23側面のテーパ溝部23dのテーパ面23pとが係合されてナット部材23が上下方向および前後方向においてガタなく収容部24に固定される。これにより取付けブラケット11とアッパレール20との固定を確実に、簡易で低コストな構成によって行なうことができる。またアッパレール20の端部20cの外方からアッパレール20の長手方向に向ってボルト28が挿入されナット部材23の雌ねじ23nと螺合され締結されるので取付けブラケット11をシート部材に組付けた状態でアッパレール20に固定でき組付工数の低減を図ることができる。
また第1の実施形態においては、第1収容部24aが取付けブラケット11に形成された一対の係合部11dの間に介在され、ボルト28が取付けブラケット11の一対の係合部11dとナット部材23の貫通孔23mを貫通して雌ねじ部23bの雌ねじ23nに螺合し締め付けることによってナット部材23がアッパレール20の端部20cの端面24jに向って移動され、収容部24の側面24eの変形部20aとナット部材23の側面23fのテーパ溝部23dのテーパ面23pとが係合されて固定される。これにより、取付けブラケット11の一対の係合部11dが、ボルト28によって第1収容部24aの両側で両持支持されるので、固定のための簡易な構成でありながらも、取付けブラケット11を高剛性でバランスよくアッパレール20に取り付けることができる。
さらに第1の実施形態においては、収容部24側面に形成された変形部20aがナット部材23の側面23fに形成され溝部23cに係入された初期の状態においては、アッパレール20の端部20cにおけるナット部材23の端面23qは、アッパレール20の端部20cの端面24jよりアッパレール20の中央方向に後退している。これにより取付けブラケット11をアッパレール20に取付けるとき、係合部11dがナット部材23と干渉することを防止する。また、ボルト28が取付けブラケット11に形成された取付孔12e、13eを貫通してナット部材23に螺合されることによりナット部材23がアッパレール20の端部20cの端面24jに向って移動され、変形部20aが溝部23cのテーパ溝部23pと係合し固定された状態においては、ナット部材23の端面23qは、アッパレール20の端部20の端面24jより外方に突出される。これにより取付けブラケット11の係合部11dにアッパレール20長手方向の位置ずれが発生しても、ボルト28に螺合されるナット部材23がアッパレール20長手方向に移動し位置ずれを吸収するので取付けブラケット11は過大な応力を受けずに取付けられ信頼性の向上が図られる。
次に本発明に係る第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は第1の実施形態に対し、アッパレール20上方の袋状の各収容部24内に収容される各ナット部材33の両側面33fにテーパ溝部を持たない各溝部33c、33hが設けられる点と、ナット部材33が各収容部24に収容されるときは、収容部24とナット部材33との間に弾性部材38が介在されるという点とが異なる。そこで変更点のみ説明し、その他の同様の構成、作用については説明を省略する。
各ナット部材33の上方は各収容部24に形成された第1スリット26と略同一幅を有する第2スリット27によって、各貫通孔部33aと、各雌ねじ33nが形成された各雌ねじ部33bとに分離される。そして各第1収容部24aに各貫通孔部33aが収容され、また各第2収容部24bに各雌ねじ部33bが収容されており、各第1スリット26と各第2スリット27の位置が略一致するように配置されている(図1、図3、図8)。
各ナット部材33は、図1、図7、図8に示すように各貫通孔部33a及び各雌ねじ部33bにおいて同一高さの各上面33eと、各上面33eの左右端から垂下する両側面33fと、各両側面33fの下端から角度をもって内方に向って延在され逆三角形状をした各テーパ面33gとからなる。各貫通孔部33aの両側面33fの下方には各雌ねじ部33bに刻設される雌ねじ33nのねじ方向と同一方向に伸長された所定の深さの各溝部33cが形成されている。また各雌ねじ部33bの両側面33fの下方には各溝部33cと同一方向に伸長される所定の深さの各溝部33hが形成されている。
各収容部24の各第1収容部24aおよび各第2収容部24bの内部と貫通孔部33aおよび雌ねじ部33bの間にはナット部材33の上下方向へのガタを押えるため、および車両走行時の振動を吸収するために各弾性部材38が介在されている。各弾性部材38は例えばゴム等であり各貫通孔部33aおよび各雌ねじ部33bの各上面33e及び各両側面33fを覆っている。各両側面33fを覆っている部分では各切り欠き部39、40がそれぞれ設けられ各溝部33c、33hが露出されている。そして各ナット部材33および各弾性部材38が、各第1収容部24aおよび各第2収容部24bに収容された状態にて、各貫通孔部33aの両側面33fおよび各雌ねじ部33bの両側面33fの各溝部33c、33hに向かって第1収容部24aおよび第2収容部24bの各左右一対の両側面である各側壁部24e、24fの一部が変形され各変形部20a、20bが形成されている。各変形部20a、20bは各溝部33c、33hに係入し、前後にわずかに移動可能な状態で支持されている。なお、このときアッパレール20の両端部20cにおける各ナット部材33の各端面33qは、図3(破線)、図5(2点鎖線)に示すようにアッパレール20の両端部20cの各端面24jよりアッパレール20の中央方向に所定量後退している。
次に、上述のように構成された第2の実施形態の取付けブラケット11とアッパレール20との連結(作用)について説明する。第2の実施形態においては、取付けブラケット11とアッパレール20とを連結するためボルト28をアッパレール20の端部20cの外方から挿入する段階では、各収容部24に収容される各ナット部材33は各弾性部材38の介在によって上下方向のガタが押えられ前後方向にわずかに移動可能に支持されている。そしてボルト28を締め込んでいくと、第1の実施形態と同様の過程を経てナット部材33がアッパレール20の端部20cの端面24jに向かって移動を開始する。そしてアッパレール20の左右一対の各側壁部24eを各溝部33cに向かって変形し係入した各変形部20aまたは20bが各溝部33c、33hの端面33sまたは33tに係合される。これによって各ナット部材33は弾性部材38によって上下方向のガタが押えられ支持されるとともに前後方向へも移動が規制されて、安定的に位置決めがされる。このとき各ナット部材33の端面33qと取付けブラケット11の係合部11dとが当接され固定される。そして上記においてアッパレール20への組付けが1箇所終了した取付けブラケット11において、未組付けのもう一方の係合部11dの外方からボルト28を挿入し上記と同様の手順で締付けを行なう。
そして次に、未組付けの他方の取付けブラケット11について、第1の実施形態と同様に組付けを行なう。まずボルト28をアッパレール20の端部20c外方より挿入し締め込んでいく。ボルト28を締め込んでいくと、上記と同様の過程を経てナット部材33がアッパレール20の端部20cの端面24jに向って移動を開始する。そしてナット部材33は、さらにアッパレール20の端部20cの端面24jを通過し、係合部11dと、端部20cの端面24jとの間にできた隙間を外方に向って、ナット部材33の端面33qと係合部11dの端面とが当接、もしくはわずかに隙間をもった状態になるまで移動する。このときアッパレール20の各側壁部24eをナット部材33の各溝部33c、33hに向かって変形し係入した変形部20a、20bのいずれかがナット部材33の各溝部33c、33hの端面33s、33tのいずれか一方に係合され、前後方向の移動が規制される。これにより取付けブラケット11の係合部11dは最小限の変形のみで組付けを行なうことができる。
上述の説明から明らかなように、本発明に係る第2の実施形態においては、ナット部材33と袋状の収容部24との間には、ナット部材33の上面33eと側面33fとを覆う弾性部材38が介在され、ナット部材33に螺合されるボルト28によって取付けブラケット11がアッパレール20に固定されるとき、ナット部材33がアッパレール20の端部20cの端面24jに向って移動され、収容部24の各側面24e、24fの各変形部20a、20bとナット部材33の各側面33fの各溝部33c、33hの各端面33s、33tとが係合されてナット部材33が締付け方向においてガタなく収容部24に固定される。そしてナット部材33は上下方向においては弾性部材38を介在してガタなく収容部24に支持されるので取付けブラケット11とアッパレール20との固定を簡易な構成によって確実に低コストで行なうことができる。またアッパレール20の端部20cの外方からアッパレール20の長手方向にボルト28が挿入されナット部材33の雌ねじ33nと螺合され締結されるので取付けブラケット11をシート部材に組付けた状態でアッパレール20に固定でき組付工数の低減を図ることができる。さらにナット部材33と収容部24との間に弾性部材38が介在されるので、ナット部材33の上下方向のガタが押えられ固定できるとともに車両走行時に防振効果が得られる。
また、第2の実施形態においては、第1収容部24aが取付けブラケット11に形成された一対の係合部11dの間に介在され、ボルト28が取付けブラケット11の一対の係合部11dとナット部材33の貫通孔33mを貫通して雌ねじ部33bの雌ねじ33nに螺合し締め付けることによってナット部材33がアッパレール20の端部20cの端面24jに向って移動され、収容部24の各側面24e、24fの各変形部20a、20bとナット部材33の各側面33fの各溝部33c、33hの各端面33s、33tとが係合されて固定される。これにより、取付けブラケット11の一対の係合部11dが、ボルト28によって第1収容部24aの両側で両持支持されるので、固定のための簡易な構成でありながらも、取付けブラケット11を高剛性でバランスよくアッパレール20に取り付けることができる。
さらに、第2の実施形態においては、収容部24の側面24e、24fに形成された各変形部20a、20bがナット部材33の各側面33fに形成され各溝部33c、33hに係入された初期の状態においては、アッパレール20の各端部20cにおけるナット部材33の端面33qは、アッパレール20の端部20cの端面24jよりアッパレール20の中央方向に後退している。これにより取付けブラケット11をアッパレール20に取付けるとき、係合部11dがナット部材33と干渉することを防止する。また、ボルト28が取付けブラケット11に形成された取付孔12e、13eを貫通してナット部材33に螺合されることによりナット部材33がアッパレール20の端部20cの端面24jに向って移動され、各変形部20a、20bのいずれかが各溝部33c、33hの端面33s、33tと係合し固定された状態においては、ナット部材33の端面33qは、端部20cの端面24jより外方に突出される。これにより取付けブラケット11の係合部11dにアッパレール20の長手方向の位置ずれが発生しても、ボルト28に螺合されるナット部材33がアッパレール20の長手方向に移動し位置ずれを吸収するので取付けブラケット11は過大な応力を受けずに取付けられ信頼性の向上が図られる。
なお、上記においては第1及び第2の実施形態を別々に説明したがもちろん同時に実施してもよく、第1の実施形態において各ナット部材23をアッパレール20の収容部24に収容するとき弾性部材を介在させてもよい。また第2の実施形態において各ナット部材33の両側面にアッパレール20の中央部に向って狭くなるテーパ溝部を備えた溝部を形成してもよく、これによって一層信頼性が向上される。
また第1、第2の実施形態において、各取付けブラケット11の上方に支持するシート部材はどのようなものでもよい。例えば左右方向にスライドする機能を持つシート部材や左右方向にスライドする機能に加え回転機能を併せ持つシート部材等でもよく本実施形態で説明したものと同様の効果が期待できる。
また第1、第2の実施形態においてはシート部材と各アッパレール20とを連結するために各取付けブラケット11を設け対応したが、取付けブラケット11を設けずに、シート部材を構成するフレーム等に取付けブラケット11の係合部11dに相当するフランジ状の係合部を形成させて対応してもよく、これによっても同様の効果が得られる。
さらに第1、第2の実施形態においては収容部24およびナット部材23、33を第2スリット27を設け分離したが、各収容部24および各ナット部材23、33にはスリットを設けず一体とし、各ナット部材の貫通孔の一部に雌ねじを兼ね備えて対応してもよい。
10…ロアレール、11…取付けブラケット、12…ブラケット、13…補強部材、20…アッパレール、21…フロントローラ、22…リアローラ、23…ナット部材、24…収容部、25…脚部、26…第1スリット、27…第2スリット、28…ボルト、33…ナット部材、38…弾性部材、39…切り欠き部、40…切り欠き部。

Claims (5)

  1. 車両のフロア側に固定され長手方向に延在するロアレールと、該ロアレールに対して前記長手方向へ移動自在に組みつけられるアッパレールと、シート部材を支持し、該シート部材と前記アッパレールとの間に介在され前記シート部材と前記アッパレールとを連結する取付けブラケットと、を有する車両用シートスライド装置において、
    前記アッパレールの端部上方には、上壁部と対向する一対の側壁部とからなる袋状の収容部が形成され、該収容部内に雌ねじを備えたナット部材が該収容部の長手方向へ移動可能に収容され、該ナット部材には前記袋状の収容部と接する側面に前記ナット部材のねじ方向と同一方向に伸長され前記アッパレールの中央部に向かって先端部が狭くなるテーパ溝部を備えた溝部が形成され、前記アッパレールの前記袋状の前記収容部側面には、前記ナット部材の側面に形成された前記溝部に係入する変形部が形成され、前記ナット部材に螺合されるボルトによって前記取付けブラケットが前記アッパレールに固定されるとき、前記ナット部材が前記アッパレールの前記端部の端面に向って移動されると、前記変形部が前記テーパ溝部と係合することを特徴とする車両用シートスライド装置。
  2. 請求項1において、前記袋状の収容部は該収容部の長手方向の途中に形成された第1スリットによって第1収容部と第2収容部とに分離され、前記ナット部材の上方は前記第1スリットと略同一幅を有する第2スリットによって、貫通孔が形成された貫通孔部と雌ねじが形成された雌ねじ部とに分離され、前記テーパ溝部を備えた前記溝部が、前記貫通孔部および前記雌ねじ部の少なくとも一方の側面に設けられ、前記第1収容部が前記取付けブラケットに形成された一対の係合部の間に介在され、前記貫通孔部の貫通孔を貫通して前記雌ねじ部の雌ねじに螺合される前記ボルトによって前記取付けブラケットが前記アッパレールに固定されるとき、前記ナット部材が前記アッパレールの前記端部の端面に向って移動されると、前記変形部が前記テーパ溝部と係合することを特徴とする車両用シートスライド装置。
  3. 車両のフロア側に固定され長手方向に延在するロアレールと、前記ロアレールに対して前記長手方向へ移動自在に組みつけられるアッパレールと、シート部材を支持し、該シート部材と前記アッパレールとの間に介在され前記シート部材と前記アッパレールとを連結する取付けブラケットと、を有する車両用シートスライド装置において、
    前記アッパレールの端部上方には、上壁部と対向する一対の側壁部とからなる袋状の収容部が形成され、該収容部内に雌ねじを備えたナット部材が該収容部の長手方向へ移動可能に収容され、該ナット部材には前記袋状の収容部と接する側面に前記ナット部材のねじ方向と同一方向に伸長された溝部が形成され、前記アッパレールの前記袋状の前記収容部側面には、前記ナット部材の側面に形成された前記溝部に係入する変形部が形成され、前記ナット部材と前記袋状の収容部との間には、前記ナット部材の上面と側面とを覆う弾性部材が介在され、前記ナット部材に螺合されるボルトによって前記取付けブラケットが前記アッパレールに固定されるとき、前記ナット部材が前記アッパレールの前記端部の端面に向って移動されると、前記変形部が前記溝部の端面と係合することを特徴とする車両用シートスライド装置。
  4. 請求項3において、前記袋状の収容部は該収容部の長手方向の途中に形成された第1スリットによって第1収容部と第2収容部とに分離され、前記ナット部材の上方は前記第1スリットと略同一幅を有する第2スリットによって、貫通孔が形成された貫通孔部と雌ねじが形成された雌ねじ部とに分離され、前記溝部が前記貫通孔部および前記雌ねじ部の少なくとも一方の側面に設けられ、前記第1収容部が前記取付けブラケットに形成された一対の係合部の間に介在され、前記貫通孔部の貫通孔を貫通して前記雌ねじ部の雌ねじに螺合される前記ボルトによって前記取付けブラケットが前記アッパレールに固定されるとき、前記ナット部材が前記アッパレールの前記端部の端面に向って移動されると、前記変形部が前記溝部の端面と係合することを特徴とする車両用シートスライド装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記袋状の収容部側面に形成された変形部が前記ナット部材の側面に形成された前記溝部に係入された初期の状態においては、前記アッパレールの前記端部における前記ナット部材の端面は、前記アッパレールの前記端部の端面より前記アッパレールの中央方向に後退しており、前記ボルトが前記取付けブラケットに形成された取付孔を貫通して前記ナット部材に螺合されることにより前記ナット部材が前記アッパレールの前記端部の端面に向って移動されて、前記変形部が前記溝部のテーパ溝部または前記溝部の端面と係合し固定された状態においては、前記ナット部材の前記端面は、前記アッパレールの前記端部の端面より外方に突出されることを特徴とする車両用シートスライド装置。
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