JP5396227B2 - 保護テープ剥離装置 - Google Patents

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Description

本発明は、保護テープ剥離装置に関し、特に、デバイスが形成された半導体ウェーハ等のワークの表面から、デバイス保護用の保護テープを剥離する保護テープ剥離装置に関する。
半導体デバイスの製造工程においては、半導体ウェーハ等のワークの表面に格子状にストリート(分割予定ライン)が形成され、ストリートにより区画された領域にIC、LSI等の回路が形成される。そして、半導体ウェーハは、加工装置によりストリートに沿って切削され、個々の半導体チップに分割される。このようにして分割された半導体チップは、パッケージングされて携帯電話やパソコン等の電気機器に広く利用される。
また、近年では、電子機器の小型化や軽量化等を図るため、半導体ウェーハの薄化が望まれている。このため、半導体チップの製造工程においては、分割に先だち、研削装置により半導体ウェーハの裏面が研削されて、例えば、50μmから100μm以下となるように極めて薄く加工される。この場合、半導体ウェーハのデバイスが形成された表面には、塩化ビニール等で形成されたデバイス保護用の保護テープが貼着されている。保護テープは、ダイシング装置等の分割装置において分割される前に、保護テープ剥離機構において剥離される。
従来、半導体ウェーハから保護テープを剥離させる保護テープ剥離装置として、剥離テープを介して半導体ウェーハから保護テープを引き剥がすものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の保護テープ剥離装置においては、繰り出しローラーにロール状に保持された剥離テープが、剥離ローラーに掛け渡された後に、巻き取りローラーに巻き付けられて構成される。
剥離ローラーは、シリンダ等によって保護テープに対して離接可能に構成され、剥離テープを保護テープに押し付けることにより剥離テープを保護テープに貼着させる。例えば、剥離テープが、ポリエチレンテレフタレート(PET)で形成されていた場合には、熱圧着により保護テープに貼着される。そして、保護テープ貼着装置は、巻き取りローラーにより剥離テープと共に保護テープを巻き取ることにより、半導体ウェーハから保護テープを引き剥がしている。
特開2003−197583号公報
しかしながら、上記の保護テープ剥離装置においては、剥離テープの熱圧着時の圧着温度、押圧力、下降速度や保護テープの剥離時の剥離速度等の剥離条件の設定が不適切な場合には、保護テープの剥離時に半導体ウェーハが破損するおそれがあった。また、不適切な剥離条件のまま、作業が続けられると、保護テープの剥離時に半導体ウェーハの破損が大量に発生し、半導体デバイスの製造工程における歩留まりが低下するという問題があった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、保護テープの剥離時にワークの破損を検出することにより、半導体デバイスの製造工程において歩留まりを向上させることができる保護テープ剥離装置を提供することを目的とする。
本発明の保護テープ剥離装置は、表面に保護テープが貼着されたワークの裏面を保持する保持手段と、前記保護テープに剥離テープを貼着する剥離テープ貼着手段と、前記保持手段と前記保護テープに貼着した前記剥離テープとを相対的に移動させて前記剥離テープを介して前記保護テープをワークの表面から剥離する剥離駆動手段と、を備えた保護テープ剥離装置であって、前記剥離テープ貼着手段は、前記剥離テープを前記保護テープの上方に位置づける剥離テープ位置付け機構と、前記保護テープの上方に位置づけられた前記剥離テープを前記保護テープに向けて押圧して前記保護テープに前記剥離テープを貼着する圧着部材と、前記剥離テープを前記剥離テープが前記保護テープに貼着された箇所と前記剥離テープが収容されている箇所との間で切断する切断部と、を有し、前記圧着部材を前記剥離テープが貼着される予定の前記保護テープの箇所に対応するワークのエッジの上側に位置付けるために前記エッジの位置を検出するエッジ検出手段と、前記保護テープをワークから剥離した後に前記エッジの位置を検出することによって前記保護テープの剥離によって発生するワークの破損の有無を判定するワーク破損判定手段と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、保護テープの剥離前および剥離後のそれぞれにおいて、剥離テープの貼着位置に対応するワークのエッジ位置が検出され、検出された保護テープの剥離前および剥離後におけるワークのエッジ位置の変化に応じてワークの破損の有無が判定される。よって、保護テープの剥離時におけるワークの破損が機械的に検出されるため、オペレータが目視でワークの破損を確認する場合と比較して、不適切な剥離条件での作業期間を最小限に抑え、半導体デバイスの製造工程の歩留まりを向上させることができる。また、保護テープの剥離時においては、剥離テープが貼着されたワークのエッジ位置で割れが生じ易いため、このワークのエッジ位置に基づいてワークの破損が判定されることで、判定精度を高めることができる。
また本発明は、上記保護テープ剥離装置において、前記ワーク破損判定手段は前記エッジ検出手段を含み、前記保護テープをワークから剥離する前に検出した前記エッジの位置と前記保護テープをワークから剥離した後に検出した前記エッジの位置とを比較して位置の差が予め設定された許容値を超えていた場合にワークの破損が発生していると判定している。
本発明によれば、保護テープの剥離時にワークの破損を検出することにより、半導体デバイスの製造工程の歩留まりを向上させることができる。
本発明に係る保護テープ剥離装置の実施の形態を示す図であり、保護テープ剥離装置を示す平面模式図である。 本発明に係る保護テープ剥離装置の実施の形態を示す図であり、保護テープ剥離装置による保護テープの剥離動作の動作前半の説明図である。 本発明に係る保護テープ剥離装置の実施の形態を示す図であり、保護テープ剥離装置による保護テープの剥離動作の動作後半の説明図である。 本発明に係る保護テープ剥離装置の実施の形態を示す図であり、保護テープ剥離装置による半導体ウェーハの破損判定動作の説明図である。 本発明に係る保護テープ剥離装置の実施の形態を示す図であり、半導体ウェーハの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては、本発明を、研削加工により薄化されたワークとしての半導体ウェーハから、分割加工前に保護テープを剥離する保護テープ剥離装置に適用した例について説明するが、この構成に限定されるものではない。本発明は、半導体ウェーハの表面から貼着物を剥離する装置であれば、どのような装置にも適用可能である。
最初に、本発明の実施の形態に係る保護テープ剥離装置について説明する前に、図5を参照して、半導体ウェーハについて簡単に説明する。図5は、半導体ウェーハの斜視図である。
図5(a)に示すように、半導体ウェーハWは、略円板状に形成されており、表面に格子状に配列されたストリート41によって複数の領域に区画されている。ストリート41によって区画された各領域には、IC、LSI等のデバイス42が形成されている。半導体ウェーハWの表面には保護テープ43が貼着されており、この保護テープ43により半導体ウェーハWの裏面加工時にデバイス42が保護される。
また、半導体ウェーハWは、裏面に粘着テープ44が貼着されて環状フレーム45の内側に支持される。粘着テープ44は、円形状に形成されており、その粘着面の中央部分に半導体ウェーハWが貼着され、粘着面の外周側に環状フレーム45が貼着される。このように、半導体ウェーハWは、粘着テープ44を介して環状フレーム45に支持されるため、後段の工程に安定して搬送される。
なお、本実施の形態においては、ワークとしてシリコンウェーハ等の半導体ウェーハを例に挙げて説明するが、この構成に限定されるものではない。例えば、GaAs等の半導体ウェーハ、セラミック、ガラス、サファイヤ(Al2O3)系の無機材料基板、板状金属や樹脂の延性材料、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの平坦度(TTV: total thickness variation)が要求される各種加工材料が挙げられる。なお、ここでいう平坦度とは、ワークの被研削面を基準面として厚み方向を測定した高さのうち、最大値と最小値との差を示している。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る保護テープ剥離装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る保護テープ剥離装置を示す平面模式図である。
図1に示すように、保護テープ剥離装置1は、剥離テープ5を介して半導体ウェーハWの表面から保護テープ43を剥離させるものであり、剥離テープ5を保護テープ43に貼着させる剥離テープ貼着部(剥離テープ貼着手段)2と、剥離テープ貼着部2の下方において半導体ウェーハWを保持する保持テーブル(保持手段)3とを備えている。剥離テープ貼着部2には、剥離テープ5をロール状にまとめた剥離テープロール6が装着されており、剥離テープロール6から所定長だけ剥離テープ5が引き出されて保護テープ43の剥離に使用される。
剥離テープ5は、ポリエチレンテレフタレート等の融着材により帯状に形成され、保護テープ43に対して融着可能となっている。保護テープ剥離装置1においては、保護テープ43の表面に融着された剥離テープ5が引っ張られることで、剥離テープ5を介して半導体ウェーハWから保護テープ43が引き剥がされる。なお、本実施の形態においては、剥離テープ5を融着材として説明するが、この構成に限定されるものではなく、保護テープ43に接合可能なものであれば、どのようなものでもよい。
剥離テープ貼着部2は、剥離テープロール6を保持する保持軸11と、剥離テープ5の引き出しに伴って従動回転する従動ローラー12と、剥離テープロール6から剥離テープ5を所定長だけ引き出させた状態で保持する第一、第二の保持ローラー13、14とを有している。剥離テープ貼着部2においては、保持軸11、従動ローラー12、第一、第二の保持ローラー13、14によって、剥離テープ5の引き出し経路が形成されている。
保持軸11は、剥離テープロール6を保持した状態で、保護テープ剥離装置1の壁部4に回転可能に支持されている。また、保持軸11には、図示しない制動機構により制動力が付与されている。制動機構は、保持軸11に制動力を付与することにより、剥離テープロール6から繰り出される剥離テープ5にバックテンションを作用させている。このバックテンションは、剥離テープ5の引き出し中および引き出し停止中に剥離テープ5が弛まない程度に調整されている。
従動ローラー12は、剥離テープ5の引き出し経路において保持軸11の下流に位置し、保護テープ剥離装置1の壁部4に回転可能に支持されている。また、従動ローラー12は、剥離テープ5に転接し、剥離テープ5を第一、第二の保持ローラー13、14に向けて折り返している。この従動ローラー12による剥離テープ5の折り返しにより、剥離テープ5にテンションが付与される。
第一、第二の保持ローラー13、14は、剥離テープ5の引き出し経路において従動ローラー12の下流に位置し、保護テープ剥離装置1の壁部4に回転可能に支持されている。また、第一、第二の保持ローラー13、14は、剥離テープ5の引き出し経路を挟んで対向して配置され、剥離テープ5に対して両面から転接する。第一、第二の保持ローラー13、14の転接面は、摩擦材等により剥離テープ5をグリップ可能に形成されている。
また、第一、第二の保持ローラー13、14には、図示しない制動機構により制動力が付与されている。制動機構は、第一、第二の保持ローラー13、14に制動力を付与することにより、剥離テープロール6から繰り出される剥離テープ5にバックテンションを作用させている。このバックテンションは、剥離テープ5の引き出し中および引き出し停止中に剥離テープ5が弛まない程度に調整されている。
第一、第二の保持ローラー13、14に対して剥離テープ5の引出方向に離間した位置に、剥離テープ位置付け機構15が設けられている。剥離テープ位置付け機構15は、剥離テープ5を引き出し可能に挟持する挟持部16と、剥離テープ5が挟持される挟持位置と挟持位置から剥離テープ5の引出方向に離間した離間位置との間で挟持部16を移動させる移動部17とを有している。
挟持部16は、上下一対の平行板を含んで構成され、固定板18と、固定板18に対して上下方向に離間接近する可動板19とを有している。可動板19は、挟持部16内に設けられた図示しないエアーアクチュエータによって駆動され、固定板18に接近することで剥離テープ5を挟持し、固定板18から離間することで剥離テープ5を開放する。剥離テープ位置付け機構15は、挟持部16に剥離テープ5を挟持させた状態で、挟持部16を挟持位置から引出方向に移動させることで、剥離テープロール6から所定長だけ剥離テープ5を引き出させている。
第一、第二の保持ローラー13、14から引き出された剥離テープ5の上方には、圧着部材21および切断部22が設けられている。圧着部材21は、熱圧着により剥離テープ5を半導体ウェーハW上の保護テープ43に貼着するものであり、剥離テープ5の引出方向に略直交する上下方向に移動可能に構成されている。圧着部材21は、第一、第二の保持ローラー13、14から剥離テープ5が引き出された状態で下方に移動することで、剥離テープ5を保護テープ43に熱圧着させる。この場合、剥離テープ5の貼着位置(圧着位置)は、保護テープ43上において半導体ウェーハWのエッジ位置に対応した位置に合わせられている。
切断部22は、剥離テープ5を切断するものであり、剥離テープ5の引出方向に略直交する上下方向に移動可能に構成されている。切断部22は、保護テープ43に剥離テープ5が貼着された状態で下方に移動することで、剥離テープロール6から剥離テープ5を切断する。この場合、切断部22による切断位置は、上記した貼着位置と第一、第二の保持ローラー13、14によって保持される保持位置との間に合わせされている。
保持テーブル3は、剥離テープ貼着部2の下方に配置され、円盤状に形成されている。保持テーブル3の上面には、半導体ウェーハWが吸着保持される吸着保持面26が形成されている。吸着保持面26には、粘着テープ44を介して環状フレーム45および半導体ウェーハWを吸着保持する図示しない複数の吸引パッドが設けられている。各吸引パッドは、保持テーブル3内の配管を介して吸引源に接続されている。なお、保持テーブル3上の半導体ウェーハWは、図示しない位置決め機構により位置決め状態で保持される。
また、保持テーブル3は、剥離駆動部(剥離駆動手段)27に接続され、この剥離駆動部27により剥離テープ5の引出方向に平行な矢印D1方向に往復動される。この場合、保持テーブル3は、剥離テープ貼着部2から引出方向に離間した剥離位置と、剥離テープ貼着部2から剥離テープ5の引出方向の反対側に離間した移載位置との間で移動される。剥離位置は、挟持部16と保持テーブル3との相対移動により保護テープ43が剥離される位置であり、移載位置は、アーム等の搬送機構により半導体ウェーハWが移載される位置である。
そして、半導体ウェーハW上の保護テープ43に剥離テープ5が貼着された状態で、保持テーブル3が剥離位置に向かって移動されることで、剥離テープ5を介して半導体ウェーハWから保護テープ43が剥離される。
このように構成された保護テープ剥離装置1の各構成部は、剥離条件設定部31に設定された剥離条件に基づいて動作される。剥離条件設定部31は、剥離条件として、圧着部材21による熱圧着時の圧着温度、押圧力、下降速度や、剥離時の保持テーブル3の移動速度等が設定されている。この剥離条件は、ワークや保護テープの種類によってオペレータによって適宜変更が可能となっている。
また、保護テープ剥離装置1は、保護テープ43の剥離に起因した半導体ウェーハWの破損を検出可能となっており、半導体ウェーハWのエッジ位置を検出するエッジ検出部(エッジ検出手段)32と、半導体ウェーハWのエッジ位置の変化に応じて半導体ウェーハWの破損の有無を判定するワーク破損判定部(ワーク破損判定手段)33とを備えている。
エッジ検出部32は、剥離テープ5の引出方向において圧着部材21に隣接して配置され、半導体ウェーハWのエッジ位置を光学的に検出する。具体的には、エッジ検出部32は、保持テーブル3に向けて照射したレーザー光を半導体ウェーハWに横切らせることにより、半導体ウェーハWからの反射光に応じてエッジ位置を検出する。エッジ検出部32により検出されたエッジ位置は、半導体ウェーハWの破損判定の他、圧着部材21の位置合わせに使用される。
ワーク破損判定部33は、エッジ検出部32から出力された半導体ウェーハWのエッジ位置を、剥離動作の前後において比較することにより、半導体ウェーハWの破損の有無を判定する。具定的には、ワーク破損判定部33は、破損判定用の許容値を記憶しており、保護テープ43の剥離前と剥離後における半導体ウェーハWのエッジ位置の差分値が許容値を超えるか否かにより半導体ウェーハWの破損を判定する。
ワーク破損判定部33は、半導体ウェーハWのエッジ位置の差分値が許容値を超える場合、半導体ウェーハWが破損したと判定し、後続の半導体ウェーハWに対する保護テープ剥離装置1の剥離動作を停止させる。この場合、ワーク破損判定部33は、半導体ウェーハWが破損した旨をオペレータに報知して、剥離条件の設定変更を促すことも可能である。一方、ワーク破損判定部33は、半導体ウェーハWのエッジ位置の差分値が許容値を超えない場合、半導体ウェーハWが破損していないと判定し、後続の半導体ウェーハWに対する保護テープ剥離装置1の剥離動作を続行させる。
なお、エッジ検出部32およびワーク破損判定部33のソフトウェア部分を一体に形成してもよい。すなわち、エッジ検出部32にワーク破損判定の機能を持たせてもよいし、ワーク破損判定部33にエッジ検出部32の制御機能を持たせてもよい。この構成により、保護テープ剥離装置1の部品点数を削減することが可能となる。
以下、図2および図3を参照して、保護テープ剥離装置による保護テープの剥離動作について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る保護テープ剥離装置による保護テープの剥離動作の動作前半の説明図である。図3は、本発明の実施の形態に係る保護テープ剥離装置による保護テープの剥離動作の動作後半の説明図である。
図2(a)に示すように、エッジ検出部32から照射されたレーザー光を半導体ウェーハWが剥離位置側に横切ることで、剥離前の半導体ウェーハWのエッジ位置が検出される。次に、図2(b)に示すように、エッジ検出部32によって検出された半導体ウェーハWのエッジ位置に基づいて、圧着部材21の圧着面と半導体ウェーハWのエッジ位置とが位置合わせされる。この場合、圧着部材21がエッジ検出部32と一定の距離を保って配置されているため、半導体ウェーハWのエッジ位置が検出された位置から一定の距離だけ保持テーブル3が矢印D2方向に移動されることで位置合わせされる。
次に、図2(c)に示すように、剥離テープ位置付け機構15の挟持部16により、第一、第二の保持ローラー13、14から剥離テープ5が引出方向に所定長だけ引き出される。このとき、保持軸11および第一、第二の保持ローラー13、14には、軽い制動力が付与されており、剥離テープ5にバックテンションが作用することで剥離テープ5の引き出し時の弛みが抑制される。挟持部16によって引き出された剥離テープ5は、圧着部材21と半導体ウェーハWのエッジ位置の間を横切るように延在される。
次に、図2(d)に示すように、圧着部材21が半導体ウェーハWのエッジ位置に位置合わせされた状態で下方に移動され、剥離テープ5が保護テープ43に貼着される。この場合、圧着部材21は、剥離条件設定部31に設定された圧着温度、押圧力、下降速度に基づいて駆動される。そして、剥離テープ5は、圧着部材21による熱圧着により保護テープ43に融着され、保護テープ43に一体化される。
次に、図3(a)に示すように、切断部22が下方に移動され、剥離テープ5が第一、第二の保持ローラー13、14によって保持される保持位置と保護テープ43に貼着された貼着位置との間で切断される。次に、図3(b)に示すように、保持テーブル3が矢印D2に示すように剥離位置に向かって移動され、半導体ウェーハWに対する保護テープ43の剥離が開始される。この場合、保持テーブル3は、剥離条件設定部31に設定された剥離速度で移動される。そして、保護テープ43は、剥離テープ5の貼着位置に対応した半導体ウェーハWのエッジ位置から剥され始める。
次に、図3(c)に示すように、保持テーブル3が剥離位置に移動されることで、半導体ウェーハWから保護テープ43が完全に引き剥がされる。このように、保持テーブル3が、挟持部16に保持された剥離テープ5に対して相対的に移動されることで、剥離テープ5を介して半導体ウェーハWから保護テープ43が剥離される。
次に、図3(d)に示すように、再びエッジ検出部32から照射されたレーザー光を半導体ウェーハWが横切ることで、剥離後の半導体ウェーハWのエッジ位置が検出される。そして、ワーク破損判定部33により、エッジ検出部32によって検出された剥離前および剥離後における半導体ウェーハWのエッジ位置に基づいて、半導体ウェーハWの破損の有無が判定される。
図4を参照して、保護テープ剥離装置による半導体ウェーハの破損判定動作について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る保護テープ剥離装置による半導体ウェーハの破損判定動作の説明図である。なお、図4(a)、(b)、(c)において、上図が半導体ウェーハから保護テープが剥離される前の状態、下図が半導体ウェーハから保護テープが剥離された後の状態をそれぞれ示している。
図4(a)は、半導体ウェーハWから保護テープ43がきれいに剥離された例を示している。図4(a)の上図、下図に示すように、エッジ検出部32により検出される半導体ウェーハWのエッジ位置が、保護テープ43の剥離前後において変化しない。このため、保護テープ43の剥離前と剥離後における半導体ウェーハWのエッジ位置の差分値が0となり、差分値が破損判定用の許容値を超えることがない。したがって、ワーク破損判定部33により半導体ウェーハWの破損が無いと判定される。
図4(b)は、保護テープ43の剥離により半導体ウェーハWに欠けが生じた例を示している。図4(b)の下図に示すように、剥離テープ5の剥離後においては、半導体ウェーハWに生じた欠けによって、エッジ位置が半導体ウェーハWの径方向内側にシフトされる。このため、エッジ検出部32によって検出される半導体ウェーハWのエッジ位置は、保護テープ43の剥離前と剥離後とで欠けが生じた分だけ変化している。
そして、図4(b)においては、保護テープ43の剥離前と剥離後における半導体ウェーハWのエッジ位置の差分値が許容値を超えている。したがって、ワーク破損判定部33により半導体ウェーハWの破損が有ると判定される。なお、半導体ウェーハWに生じた欠けが十分に小さく、保護テープ43の剥離前と剥離後における半導体ウェーハWのエッジ位置の差分値が許容値を超えない場合には、ワーク破損判定部33により半導体ウェーハWの破損が無いと判定される。
図4(c)は、半導体ウェーハWに対してオーバーカットされた保護テープ43が貼着された例を示している。図4(c)の上図に示すように、保護テープ43の剥離前においては、保護テープ43が半導体ウェーハWのエッジから径方向外側にはみ出た状態で、半導体ウェーハWに貼着されている。よって、保護テープ43の剥離前においては、半導体ウェーハWのエッジ位置として、半導体ウェーハWからはみ出た保護テープ43のエッジが検出される。このため、エッジ検出部32によって検出される半導体ウェーハWのエッジ位置は、保護テープ43の剥離前と剥離後とで、保護テープ43のはみ出し長だけ変化している。
そして、図4(c)においては、保護テープ43の剥離前と剥離後における半導体ウェーハWのエッジ位置の差分値が許容値を超えていない。したがって、ワーク破損判定部33により半導体ウェーハWの破損が無いと判定される。
これらの場合、許容値は、ワークや保護テープの種類に応じてオペレータにより設定可能となっている。よって、許容値を設定変更することにより、半導体ウェーハWの欠けや保護テープ43のオーバーカットによる半導体ウェーハWの破損の有無もオペレータにより設定可能となり、保護テープ剥離装置1に汎用性を持たせることが可能となる。
そして、ワーク破損判定部33により半導体ウェーハWの破損が無いと判定された場合には、保護テープ剥離装置1の剥離動作が続行される。一方、ワーク破損判定部33により半導体ウェーハWの破損が有ると判定された場合には、保護テープ剥離装置1の剥離動作が停止される。これにより、不適切な剥離条件が設定された状態で、後続の半導体ウェーハWに対する保護テープ剥離装置1の剥離動作が抑えられる。したがって、半導体デバイスの製造工程において半導体ウェーハWの破損が最小限に抑えられ、歩留まりを向上させることが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る保護テープ剥離装置1によれば、保護テープ43の剥離前および剥離後のそれぞれにおいて、剥離テープ5の貼着位置に対応する半導体ウェーハWのエッジ位置が検出され、検出された保護テープ43の剥離前および剥離後における半導体ウェーハWのエッジ位置の変化に応じて半導体ウェーハWの破損の有無が判定される。よって、保護テープ43の剥離時における半導体ウェーハWの破損が機械的に検出されるため、オペレータが目視で半導体ウェーハWの破損を確認する場合と比較して、不適切な剥離条件での作業期間を最小限に抑えて、製造時の歩留まりを向上させることができる。
なお、上記した実施の形態においては、圧着部材が熱圧着により剥離テープを保護テープに貼着する構成としたが、この構成に限定されるものではない。圧着部材は、剥離テープを保護テープに貼着させる構成であればよく、例えば、粘着面を有する剥離テープを押圧することにより保護テープに貼着させる構成でもよい。
また、上記した実施の形態においては、剥離テープが保護テープにおいて半導体ウェーハのエッジ位置に対応する位置に貼着される構成としたが、この構成に限定されるものではない。剥離テープの貼着位置は、保護テープを半導体ウェーハから引き剥がし可能な位置であればよく、例えば、保護テープ上において半導体ウェーハのエッジ位置近傍に対応した位置であってもよい。
また、上記した実施の形態においては、エッジ検出部がレーザー光の照射により半導体ウェーハのエッジ位置を検出する構成としたが、この構成に限定されるものではない。エッジ検出部は、半導体ウェーハのエッジ位置を検出可能な構成であればよく、例えば、画像処理等によって光学的に検出する構成としてもよいし、また、機械的に検出する構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、ワーク破損判定部が破損判定用の許容値を有する構成としたが、この構成に限定されるものではない。ワーク破損判定部が許容値を有さずに、半導体ウェーハのエッジ位置の変化の有無に基づいて半導体ウェーハの破損の有無を判定してもよい。
また、上記した実施の形態においては、挟持部に対して保持テーブルが移動されることで半導体ウェーハから保護テープを剥離させる構成としたが、この構成に限定されるものではない。保護テープに貼着された剥離テープと保持テーブルとの相対移動により、半導体ウェーハから保護テープを剥離させる構成であればよく、例えば、保持テーブルに対して挟持部を移動させる構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、剥離テープ貼着部が、剥離テープ位置付け機構によって引き出された剥離テープを圧着部材により保護テープに貼着させる構成としたが、この構成に限定されるものではない。剥離テープ貼着部は、剥離テープを保護テープに貼着可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、保護テープの剥離時にワークの破損を検出することにより、製造時の歩留まりを向上させることができるという効果を有し、特に、デバイスが形成された半導体ウェーハ等のワークの表面から、デバイス保護用の保護テープを剥離する保護テープ剥離装置に有用である。
1 保護テープ剥離装置
2 剥離テープ貼着部(剥離テープ貼着手段)
3 保持テーブル(保持手段)
5 剥離テープ
6 剥離テープロール
11 保持軸
12 従動ローラー
13 第一の保持ローラー
14 第二の保持ローラー
15 剥離テープ位置付け機構
16 挟持部
17 移動部
21 圧着部材
22 切断部
27 剥離駆動部(剥離駆動手段)
31 剥離条件設定部
32 エッジ検出部(エッジ検出手段)
33 ワーク破損判定部(ワーク破損判定手段)
43 保護テープ

Claims (2)

  1. 表面に保護テープが貼着されたワークの裏面を保持する保持手段と、前記保護テープに剥離テープを貼着する剥離テープ貼着手段と、前記保持手段と前記保護テープに貼着した前記剥離テープとを相対的に移動させて前記剥離テープを介して前記保護テープをワークの表面から剥離する剥離駆動手段と、を備えた保護テープ剥離装置であって、
    前記剥離テープ貼着手段は、
    前記剥離テープを前記保護テープの上方に位置づける剥離テープ位置付け機構と、
    前記保護テープの上方に位置づけられた前記剥離テープを前記保護テープに向けて押圧して前記保護テープに前記剥離テープを貼着する圧着部材と、
    前記剥離テープを前記剥離テープが前記保護テープに貼着された箇所と前記剥離テープが収容されている箇所との間で切断する切断部と、を有し、
    前記圧着部材を前記剥離テープが貼着される予定の前記保護テープの箇所に対応するワークのエッジの上側に位置付けるために前記エッジの位置を検出するエッジ検出手段と、
    前記保護テープをワークから剥離した後に前記エッジの位置を検出することによって前記保護テープの剥離によって発生するワークの破損の有無を判定するワーク破損判定手段と、を有することを特徴とする保護テープ剥離装置。
  2. 前記ワーク破損判定手段は前記エッジ検出手段を含み、
    前記保護テープをワークから剥離する前に検出した前記エッジの位置と前記保護テープをワークから剥離した後に検出した前記エッジの位置とを比較して位置の差が予め設定された許容値を超えていた場合にワークの破損が発生していると判定することを特徴とする請求項1に記載の保護テープ剥離装置。
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