JP5395928B2 - 円板状体繰出装置 - Google Patents

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本発明は、通貨であるコイン或いは遊技設備で使用される代用貨幣(メダルやトークン等)などの円板状体を一枚ずつ繰り出す円板状体繰出装置に関する。
従来の円板状体繰出装置では、基台の装着部に、円板状体が入り込み可能な複数の貫通孔又は切欠き部を備え、且つ、当該貫通孔又は切欠き部内に入り込んだ円板状体を前記装着部の移送ガイド面に沿って回転方向に押圧状態で移送する回転移送体が設けられ、この回転移送体の下面で、且つ、前記貫通孔又は切欠き部における回転半径方向内方側部位及び回転半径方向外方側部位には、前記貫通孔又は切欠き部内に入り込んだ円板状体の回転半径方向内方側及び外方側を載置支持可能な載置支持面を備えた受け部が設けられているとともに、前記回転移送体の貫通孔又は切欠き部内に入り込んで移送されてきた円板状体を回転移送経路の設定送出部位において回転半径方向外方に向かって送り出す送出手段が設けられている(例えば、特許文献1〜3参照)。
前記回転移送体を構成するにあたって、特許文献1又は2に示す前者の円板状体繰出装置では、貫通孔又は切欠き部の上半側を形成してある上側回転ディスクと、貫通孔又は切欠き部の下半側を形成し、且つ、回転半径方向内方側及び外方側に位置する円環状の両受け部を一体形成してある下側回転移送ディスクとを重ね合わせた状態で複数本のビスにて固定連結して構成されている。
また、特許文献3に示す後者の円板状体繰出装置では、回転半径方向内方側に位置する円環状の受け部と回転半径方向外方側に位置する円環状の受け部とを回転移送体の下面に一体形成して構成されている。
特開昭59−81784号公報 特開昭61−15292号公報 実開平3−86472号公報
この種の円板状体繰出装置では、基台の装着部に設けられた回転移送体が駆動回転中に振れると、回転移送体の下面と基台の装着部の移送ガイド面との上下間に円板状体の2枚以上の厚み分の隙間が形成されることがあるが、この場合でも、回転半径方向内方側及び外方側に位置する円環状の両受け部が回転移送体と一体に振れるため、回転移送経路の設定送出部位において送出手段で回転半径方向外方に向かって送りだされる円板状体の上面と回転移送体の下面との間に別の円板状体が噛み込むことを抑制することができる利点がある。
反面、前者の円板状体繰出装置では、前記回転移送体を樹脂で成形する場合でも、大きな上側回転ディスクを成形するための金型と、この上側回転ディスクの外径に近い大きな下側回転移送ディスクを成形するための金型が必要で、製造コストの高騰化を招来する問題があった。
また、後者の円板状体繰出装置では、回転半径方向内方側に位置する円環状の受け部と回転半径方向外方側に位置する円環状の受け部とを回転移送体の下面に一体形成する関係で、金型を複雑な分割金型に構成する必要があり、製造コストの高騰化を招来する問題があった。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、二枚の円板状体の噛み込みを良好に抑制しながら、円板状体の樹脂成形コストの低廉化と組付け作業の能率化を図ることのできる円板状体繰出装置を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、基台の装着部に、円板状体が入り込み可能な複数の貫通孔又は切欠き部を備え、且つ、当該貫通孔又は切欠き部内に入り込んだ円板状体を前記装着部の移送ガイド面に沿って回転方向に押圧状態で移送する樹脂製の回転移送体が設けられ、この回転移送体の下面で、且つ、前記貫通孔又は切欠き部における回転半径方向内方側部位及び回転半径方向外方側部位には、前記貫通孔又は切欠き部内に入り込んだ円板状体の回転半径方向内方側及び外方側を載置支持可能な載置支持面を備えた樹脂製の受け部が設けられているとともに、前記回転移送体の貫通孔又は切欠き部内に入り込んで移送されてきた円板状体を回転移送経路の設定送出部位において回転半径方向外方に向かって送り出す送出手段が設けられている円板状体繰出装置であって、
前記両受け部のうち、少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側に位置する受け部が、前記回転移送体とは別体に形成され、この少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部には、前記回転移送体に形成されている被係止部に対して抜止め固定状態で下方側から係合する係止部が形成されているとともに、前記両受け部の載置支持面と回転移送体の下面との上下間隔が、前記貫通孔又は切欠き部内に入り込んだ一枚の円板状体のみが通過移動可能な間隔に設定されている点にある。
上記構成によれば、基台の装着部に設けられた回転移送体の駆動回転時の振れ動きによって、回転移送体の下面と基台の装着部の移送ガイド面との上下間に円板状体の2枚分以上の厚み分の隙間が形成されても、回転半径方向内方側及び外方側に位置する両受け部が回転移送体と一体に揺れ動き、且つ、両受け部の載置支持面と回転移送体の下面との上下間隔が、前記貫通孔又は切欠き部内に入り込んだ一枚の円板状体のみが通過移動可能な間隔に設定されているため、回転移送経路の設定送出部位において送出手段で回転半径方向外方に向かって送りだされる円板状体の上面と回転移送体の下面との間に別の円板状体が噛み込むことを良好に抑制することができる。
しかも、前記両受け部のうち、少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側に位置する受け部が、前記回転移送体とは別体に形成されているため、例えば、前記回転移送体を樹脂成形する際、回転半径方向内方側に位置する円環状の受け部と回転半径方向外方側に位置する円環状の受け部とを回転移送体の下面に一体形成してある場合のように、成形金型を複雑な分割型に形成する必要がなく、分割数の少ない簡単な金型で製造することができる。
さらに、別体に形成された回転移送体と少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部とを組付ける場合でも、この回転移送体の被係止部に対して少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部に形成されている係止部を下方側から係合操作するだけで済むとともに、使用時には、回転移送体に作用する円板状体の荷重が回転移送体の被係止部と受け部の係止部との係合を深める方向に作用するから、回転移送体と回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部とを所定の配置関係を維持した状態で確実に一体回転させることができる。
したがって、二枚の円板状体の噛み込みを良好に抑制しながら、回転移送体の樹脂成形コストの低廉化と組付け作業の能率化を図ることができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記回転移送体とは別体に形成された少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部が撓み変形可能に構成されている点にある。
上記構成によれば、前記回転移送体とは別体に形成された少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部の載置支持面と回転移送体の下面との間に異物が噛み込み、且つ、この異物に当接する円板状体に回転半径方向外方への送り出し力が加えられたとき、少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部の異物噛み込み箇所が撓み変形して、異物の噛み込みが解消される。
本発明による第3の特徴構成は、前記回転移送体の上面には、当該回転移送体の被係止部に係合している少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部の係止部を係合解除するための解除操作口が形成されている点にある。
上記構成によれば、前記回転移送体の上面に形成されている解除操作口から回転移送体の被係止部と少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部の係止部との係合を簡単に解除操作することができるから、少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部の載置支持面と回転移送体の下面との間に異物が噛み込んだ場合でも、この異物を容易に除去することができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部の係止部が、回転移送体の被係止部に対して回転半径方向の内方側から係合するように構成されている点にある。
上記構成によれば、前記回転移送体の上面に位置する円板状体が、当該回転移送体の駆動回転に伴って回転半径方向外方側へ移動する際、受け部の係止部に対して円板状体が回転半径方向の内方側から当接しても、受け部の係止部と回転移送体の被係止部との係合力を強める方向に作用するため、回転移送体と少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部とをガタツキの無い係合状態で確実に一体回転させることができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記被係止部が、前記回転移送体における各貫通孔又は切欠き部の回転方向下手側の側脇部位に設けられているとともに、前記少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部が円環状に形成され、この回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部には、前記被係止部に対応する複数の前記係止部が一体形成されている点にある。
上記構成によれば、前記係止部及び被係止部が、回転移送体の下面と少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部の載置支持面との間に形成されている円板状体を回転半径方向外方に送り出すための空間を横断する状態で形成されるが、この係止部及び被係止部を、回転移送体における各貫通孔又は切欠き部の回転方向下手側(回転前位側)の側脇部位に配置することにより、各貫通孔又は切欠き部の回転方向上手側(回転後位側)に、送出手段によって回転方外方側に送り出される円板状体の送り出し領域を広く確保することができる。
本発明の円板状体繰出装置の第1実施形態を示すホッパー分離時の全体の斜視図 基台から回転移送体及び送出ガイドユニットケースを分離したときの斜視図 全体の縦断側面図 回転移送体の下面側の分解斜視図 回転移送体の要部の拡大平面図 図5におけるVI−VI線断面図 基台の設定送出部位の縦断面図 送出手段の分解斜視図 円板状体の回転移送途中の動作状態を示す図3のIX−IX線での横断平面図 円板状体の送出前期の動作状態を示す横断平面図 円板状体の送出中期の動作状態を示す横断平面図 円板状体の送出後期の動作状態を示す横断平面図 本発明の円板状体繰出装置の第2実施形態を示す要部の拡大平面図
〔第1実施形態〕
図1〜図4は、通貨であるコイン或いは遊技設備や地下鉄等で使用される代用貨幣(メダルやトークン等)などの円板状体1の繰出装置を示し、上方に開口するホッパーHの底部を構成する基台2には、電動モータ3に連動された減速機構4が、それの駆動軸5を基台2の上面に窪み形成された円形状の装着部6の中心位置において上方に突出させた状態で取付けられているとともに、基台2の装着部6には、円板状体1が入り込み可能な複数個の貫通孔7と基台2側の駆動軸5に対して脱着自在に一体回転状態で嵌合するボス部8Aとを備えた合成樹脂製の回転移送体8が設けられている。
回転移送体8の下面(裏面)には、図4〜図7に示すように、貫通孔7内に入り込んだ円板状体1の一部を当該貫通孔7の回転半径方向内方側位置において載置支持する載置支持面10aを備えた合成樹脂製の円環状の受け部10Aと、貫通孔7内に入り込んだ円板状体1の一部を当該貫通孔7の回転半径方向外方側部位において載置支持する載置支持面10bを備えた合成樹脂製の円環状の受け部10Bとが設けられている。
また、図7に示すように、回転半径方向内方側に位置する受け部(以下、内方側の受け部と記載する)10Aの載置支持面10a及び回転半径方向外方側に位置する受け部(以下、外方側の受け部と記載する)10Bの載置支持面10bと、回転移送体8の下面との上下間隔hが、回転移送体8の貫通孔7内に入り込んだ一枚の円板状体1のみが回転半径方向内方側から外方側に通過移動可能な間隔に設定されている。
そのうち、内方側の受け部10Aは、耐摩耗性に優れた比較的硬質の合成樹脂で回転移送体8と一体成形されているとともに、外方側の受け部10Bは、回転移送体8とは別体に樹脂成形され、この外方側の受け部10Bには、回転移送体8に形成されている複数(当該実施形態では5個)の被係止部11に対してそれぞれ抜止め固定状態で下方側から係合する複数の係止部12が一体形成されている。
そのため、別体に形成されている回転移送体8と外方側の受け部10Bとを組付ける場合でも、この回転移送体8の被係止部11に対して外方側の受け部10Bに形成されている係止部12を下方側から係合操作するだけで済むとともに、使用時には、ホッパーH内に収納されている円板状体1群の荷重が回転移送体8の被係止部11と受け部10Bの係止部12との係合を深める方向に作用するから、回転移送体8と外方側の受け部10Bとを所定の配置関係を維持した状態で確実に一体回転させることができる。
外方側の受け部10Bの回転半径方向での幅は、内方側の受け部10Aの回転半径方向での幅よりも小に形成されているとともに、外方側の受け部10Bが内方側の受け部10Aよりも軟質の合成樹脂で成形され、外方側の受け部10Bが弾性復元力に抗して撓み変形可能に構成されている。
そのため、外方側の受け部10Bは、内方側の受け部10Aよりも径方向及び上下方向で撓み変形し易い構造となり、外方側の受け部10Bの載置支持面10bと回転移送体8の下面との間に異物が噛み込み、且つ、この異物に当接する円板状体1に回転半径方向外方への送り出し力が加えられたとき、外方側の受け部10Bの異物噛み込み箇所が撓み変形して、異物の噛み込みが解消される。
装着部6の上面には、図2、図3、図7に示すように、それと両受け部10A,10Bの載置支持面10a、10bとが面一となる状態で当該両受け部10A,10Bが入り込む円環状の回転ガイド溝13A,13Bが形成され、さらに、装着部6の上面における内方側の回転ガイド溝13Aの回転半径方向内方側部位と両回転ガイド溝13A,13Bの隣接間部位及び外方側の回転ガイド溝13Bの回転半径方向外方側部位に、回転移送体8の両受け部10A,10Bに載置支持された円板状体1を回転移送経路に沿って摺動案内する円環状の移送ガイド面6A,6B、6Cが形成されている。
回転移送体8の下面における各貫通孔7の周縁側部分で、且つ、内方側の受け部10Aの配設部位に対応する回転方向上手側部位(回転後位)には、貫通孔7内に入り込んだ円板状体1を回転移送経路に沿って押圧する押圧壁部14Aが一体形成されている。
また、回転移送体8の下面における各貫通孔7の回転半径方向内方側の周縁側部分には、貫通孔7内に入り込んだ円板状体1が回転半径方向内方側に移動することを接当規制する円弧状の第1規制壁部14Bが一体形成されている。
さらに、回転移送体8の下面における各貫通孔7の周縁側部分で、且つ、内方側の受け部10Aの配設部位に対応する回転方向下手側部位(回転前位)から回転半径方向外方側に亘る領域には、貫通孔7内に入り込んだ円板状体1が回転方向下手側(回転前位側)に移動することを接当規制する円弧状の第2規制壁部14Cが一体形成されている
回転移送体8側の被係止部11は、図4〜図6に示すように、回転移送体8における各貫通孔7の回転方向下手側(回転前位側)の側脇部位に平面視略菱形形状の係止孔11aを上下方向で貫通形成し、この係止孔11aの内面のうち、回転半径方向外方側に位置する内面部分の上下中間位置に係止段部11bを形成して構成されている。
受け部10B側の各係止部12は、図4〜図6に示すように、回転移送体8の係止孔11aに対して下方側から挿入可能な角板状で、且つ、外方側の受け部10Bの回転半径方向の幅と同一幅に形成されている係止基部12aと、当該係止基部12aの上端から回転半径方向外方側に突出して、被係止部11の係止段部11bに対して回転半径方向の内方側から係合する係止爪12bとから構成されている。
係止部12の係止爪12bが被係止部11の係止段部11bに係合した状態では、係止部12の係止基部12a及び係止爪12bの背面と係止孔11aの内面における回転半径方向内方側に位置する内面部分との対向面間には、係止部12の係止基部12a及び係止爪12bの回転半径方向内方側への撓み変形による係合解除操作を許容する空隙Sが形成されている。
そのため、回転移送体8の係止孔11aの上部開口が、被係止部11の係止段部11bに係合している係止部12の係止爪12bを係合解除するための解除操作口11cに構成されている。
回転移送体8の貫通孔7内に入り込んで移送されてきた円板状体1を回転移送経路の設定送出部位において回転半径方向外方の送出口部Aに向かって送り出す送出手段Bと、この送出手段Bで送り出される円板状体1との当接に伴って回転する通過感知体としての回転感知体31を備えた通過センサCと、円板状体1との当接に伴って回転する回転感知体31を円板状体1の通過移動範囲に相当する中心角度単位(当該第1実施形態では120度の中心角度単位)で位置保持する回転位置保持手段Dとが設けられている。
図1、図2、図9〜図12に示すように、基台2における装着部6の外周側で、且つ、送出口部Aを含む領域に窪み形成された上方及び円板状体1の送出方向下手側に開口する第1装着凹部15には、送出口部Aを形成し、且つ、通過センサC及び回転位置保持手段Dを内装する状態で組付けてあるユニットケース32が脱着自在に装着されている。
送出口部Aを構成するに、図2、図3、に示すように、ユニットケース32の上面に、回転移送経路の設定送出部位に対して円板状体1の直径よりも少し大きな通路幅で回転半径方向から連通する送出通路16が形成され、この送出通路16の送出案内面16aが装着部6の移送ガイド面6A〜6Cと面一となる同一平面上に形成されているとともに、送出通路16の送出口側には、送り出されてくる円板状体1を所定箇所に滑降状態で排出案内するシュート16bが連設されている。
送出手段Bを構成するに、図1、図2、図8〜図12に示すように、装着部6の回転半径方向内方側及び中央側の移送ガイド面6A,6Bの設定送出部位に、回転移送体8の貫通孔7内に入り込んで回転移送経路に沿って移送されてくる円板状体1に当接して当該円板状体1を回転半径方向外方側に送り出す円柱状の第1・第2送出ガイド体17,18が設けられ、そのうち、回転半径方向中央側の移送ガイド面6Bに設けられる第2送出ガイド体18は、回転半径方向内側方の移送ガイド面6Aに設けられる第1送出ガイド体17よりも回転方向下手側部位(回転前位)に配置されている。
各送出ガイド体17,18は、回転移送体8の貫通孔7内に入り込んで回転移送経路に沿って移送されてくる円板状体1との当接力で回動自在に支承されているとともに、各送出ガイド体17,18の少なくとも移送ガイド面6A〜6Cから上方に突出して円板状体1と当接する先端ガイド部が円柱状面に形成され、各送出ガイド体17,18の先端ガイド部の突出代が円板状体1の厚みと同一又は略同一に構成されている。
そして、装着部6の移送ガイド面6A〜6Cよりも上方に突出する両送出ガイド体17,18の先端ガイド部に対して、回転移送体8の貫通孔7内に入り込んで移送ガイド面6A〜6Cに沿って移送されてきた円板状体1が当接した際、円板状体1が送出ガイド体17,18の先端ガイド部の円周面に沿って摺動案内され、かつ、この円板状体1との当接力で各送出ガイド体17,18が回転するため、各送出ガイド体17,18に作用する大きな負荷に抗して円板状体1を回転半径方向外方に確実・スムーズに送出誘導することができる。
しかも、各送出ガイド体17,18の回動によって回転移送体8の貫通孔7内に入り込んで移送されてきた円板状体1との当接位置が変化するため、各送出ガイド体17,18の摩滅や損少を抑制して、優れた送出誘導性能を長期間にわたって維持することができる。
各送出ガイド体17,18に対して移送ガイド面6A〜6Cに沿った方向から当接する円板状体1を介して設定以上の押圧力が作用したとき、各送出ガイド体17,18をそれに当接している円板状体1の通過移動を許容する姿勢に変更する通過許容手段Eが設けられている。
この通過許容手段Eは、各送出ガイド体17,18を移送ガイド面6A〜6Cに沿った方向での後退移動及び基台2の内部側への引退移動を許容する状態で支持する可動支持機構E1と、各送出ガイド体17,18の後退移動に伴って当該送出ガイド体17,18を基台2の内部側へ引退移動させる引退ガイド機構E2とから構成されている。
通過許容手段Eの可動支持機構E1には、基台2の内部側に配置される各送出ガイド体17,18を備えた可動支持体21と、当該可動支持体21を移送ガイド面6A〜6Cに沿った後退方向及び引退方向に移動可能な状態で支持する弾性付勢体の一例であるコイルバネ22とが備えられている。
可動支持体21には、装着部6の移送ガイド面6A〜6Cに沿って移送される円板状体1が各送出ガイド体17,18に当接する側から当該各送出ガイド体17,18を脱着可能な状態で回動自在に嵌合支持する嵌合支持部21Aと、各送出ガイド体17,18を装着部6の移送ガイド面6A〜6Cに沿って移送される円板状体1の当接側とは反対側から脱着可能な状態で回動自在に受止め支持するバックアップ用の受止め部23とが一体形成されているとともに、各受止め部23には、それに対応する各送出ガイド体17,18の外周面に沿う円弧状の回動案内用の受け面23aが形成されている。
通過許容手段Eの引退ガイド機構E2は、基台2の装着部6と可動支持体21との相対向する部位に、各送出ガイド体17,18の後退移動時にその後退移動方向に対して交差する傾斜方向に相対摺動して可動支持体21を引退移動案内する傾斜ガイド部24を形成して構成されている。
可動支持機構E1のコイルバネ22が各送出ガイド体17,18の軸芯(円柱中心線)に対して後退移動側に偏倚して配置されている。
図1、図2、図8〜図11に示すように、基台2における装着部6の設定送出部位に窪み形成された上方開口する第2装着凹部25には、各送出ガイド体17,18及び通過許容手段Eを組付けてある送出ガイドユニットケース26が脱着自在に装着されている。
さらに、回転移送体8の下面における外周側で、且つ、貫通孔7の隣接間相当箇所には、第2送出ガイド体18で回転方向外方に送出されてくる円板状体1を送出通路16側に向けてさらに回転半径方向外方に送り出す円弧状の送出突起19が一体形成されている。
この送出突起19は、それの回転半径方向内方側に対応位置する押圧壁部14Aよりも少し回転方向上手側部位(回転後位)に偏倚した部位に配置されているとともに、それの送出ガイド面19aが、回転半径方向外方側ほど回転方向上手側部位(回転後位)に位置する弧状面又は傾斜面に形成されている。
通過センサCの回転感知体31の円周方向複数箇所(当該実施形態では三箇所)には、送り出される円板状体1と当接する円弧状の受止め凹部31aが形成されている。
回転位置保持手段Dは、通過センサCの回転感知体31に連動して一体回転する回転体33の外周面に、円板状体1の通過移動範囲に相当する中心角度範囲で回転感知体31の回転軸心側に円弧状に窪み形成された複数(当該実施形態では三箇所)の弧状凹部33aを形成するとともに、この回転体33の弧状凹部33aに係合可能なローラ34を一端部側に備えたアーム35と、当該アーム35を係合側に付勢する弾性付勢体の一例である第2コイルバネ36を設けて構成されている。
さらに、装着部6の外周縁部における送出通路16の回転方向下手側(回転前位)の側脇には、第1・第2送出ガイド体17,18を通る延長線上において送り出されてくる円板状体1を送出通路16の入り口に送り出す送出ローラ37と、この送出ローラ37を突出側に移動付勢する第3コイルバネ38が配置されている。
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、外方側の受け部10Bを円環状に形成し、この外方側の受け部10Bの回転方向の複数部位に、回転移送体8に形成されている複数の被係止部11に対して抜止め固定状態で下方側から係合する係止部12を一体形成したが、図13に示すように、外方側の受け部10Bを回転方向で複数に分割形成された樹脂製の分割受け部材から構成し、各分割受け部材に、回転移送体8に形成されている複数の被係止部11に対して抜止め固定状態で下方側から係合する係止部12を一体形成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、前記円板状体1が入り込み可能な複数個の貫通孔7を形成した回転移送体8を例に挙げて説明したが、前記貫通孔7の代わりに回転方向外方に開口する切欠き部を形成してある回転移送体8を用いて実施してもよい。
(2)上述の第1実施形態では、内方側の受け部10Aを、回転移送体8と一体成形し、外方側の受け部10Bを、回転移送体8とは別体に形成して、この外方側の受け部10Bに、回転移送体8に形成されている複数の被係止部11に対して抜止め固定状態で下方側から係合する複数の係止部12を一体形成したが、外方側の受け部10Bを、回転移送体8と一体成形し、内方側の受け部10Aを、回転移送体8とは別体に形成して、この内方側の受け部10Aに、回転移送体8に形成されている複数の被係止部11に対して抜止め固定状態で下方側から係合する複数の係止部12を一体形成して実施してもよい。
(3)さらに、外方側の受け部10B及び内方側の受け部10Aを、回転移送体8とは別体に形成するとともに、この外方側の受け部10B及び内方側の受け部10Aの各々に、回転移送体8に形成されている複数の被係止部11に対して抜止め固定状態で下方側から係合する複数の係止部12を一体形成して実施してもよい。
(4)上述の第1実施形態では、外方側の受け部10Bの回転方向の複数部位に、回転移送体8に形成されている複数の被係止部11に対して抜止め固定状態で下方側から係合する係止部12を一体形成したが、この係止部12を外方側の受け部10Bとは別体に形成して、この別体形成の係止部12を外方側の受け部10Bの所定個所に取り付けてもよい。
(5)上述の第1実施形態では、外方側の受け部10Bの回転半径方向の幅を、内方側の受け部10Aの回転半径方向の幅よりも小に形成したが、この外方側の受け部10Bの回転半径方向の幅を、内方側の受け部10Aの回転半径方向の幅と同一又はそれよりも大に構成してもよい。
以上説明したように、二枚の円板状体の噛み込みを良好に抑制しながら、円板状体の樹脂成形コストの低廉化と組付け作業の能率化を図ることのできる円板状体繰出装置を提供することができる。
1 円板状体
2 基台
6 装着部
6A 移送ガイド面
6B 移送ガイド面
6C 移送ガイド面
7 貫通孔又は切欠き部
8 回転移送体
10A 回転半径方向内方側の受け部
10a 載置支持部
10B 回転半径方向外方側の受け部
10b 載置支持部
11 被係止部
11c 解除操作口
12 係止部

Claims (5)

  1. 基台の装着部に、円板状体が入り込み可能な複数の貫通孔又は切欠き部を備え、且つ、当該貫通孔又は切欠き部内に入り込んだ円板状体を前記装着部の移送ガイド面に沿って回転方向に押圧状態で移送する樹脂製の回転移送体が設けられ、この回転移送体の下面で、且つ、前記貫通孔又は切欠き部における回転半径方向内方側部位及び回転半径方向外方側部位には、前記貫通孔又は切欠き部内に入り込んだ円板状体の回転半径方向内方側及び外方側を載置支持可能な載置支持面を備えた樹脂製の受け部が設けられているとともに、前記回転移送体の貫通孔又は切欠き部内に入り込んで移送されてきた円板状体を回転移送経路の設定送出部位において回転半径方向外方に向かって送り出す送出手段が設けられている円板状体繰出装置であって、
    前記両受け部のうち、少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側に位置する受け部が、前記回転移送体とは別体に形成され、この少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部には、前記回転移送体に形成されている被係止部に対して抜止め固定状態で下方側から係合する係止部が形成されているとともに、前記両受け部の載置支持面と回転移送体の下面との上下間隔が、前記貫通孔又は切欠き部内に入り込んだ一枚の円板状体のみが通過移動可能な間隔に設定されている円板状体繰出装置。
  2. 前記回転移送体とは別体に形成された少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部が撓み変形可能に構成されている請求項1記載の円板状体繰出装置。
  3. 前記回転移送体の上面には、当該回転移送体の被係止部に係合している少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部の係止部を係合解除するための解除操作口が形成されている請求項1又は2記載の円板状体繰出装置。
  4. 前記少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部の係止部が、回転移送体の被係止部に対して回転半径方向の内方側から係合するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の円板状体繰出装置。
  5. 前記被係止部が、前記回転移送体における各貫通孔又は切欠き部の回転方向下手側の側脇部位に設けられているとともに、前記少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部が円環状に形成され、この少なくとも回転半径方向外方側又は回転半径方向内方側の受け部には、前記被係止部に対応する複数の前記係止部が一体形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の円板状体繰出装置。
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