JP5392558B2 - キャップシール包装体 - Google Patents
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Description
一般に、キャップシールは、熱収縮性の筒状フィルムからなる。さらに、キャップシールを開封するため、前記筒状フィルムには、容器の縦方向に延びる一対の開封用縦ミシン目と、前記開封用縦ミシン目の下端部に連設され且つ容器の周方向に延びる開封用横ミシン目と、が形成されている。
かかるキャップシールが容器に装着されたキャップシール包装体は、一対の開封用縦ミシン目間の上縁を指で摘み、開封用横ミシン目に至るまで、開封用縦ミシン目に沿って縦方向に帯状に切り取った後、更に、開封用横ミシン目に沿って切り取ることによって、キャップシールの上半分を除去して綺麗に開封できる(以下、この手順で開封することを、「正規開封」という場合がある)。
この開封識別容器は、キャップを持ってこれを回転させたとき、全周第1破断線に沿って切断されず、傾斜第2破断線から周第2破断線へと切れていくため、不正開封されたことを外見上で判別できる。
具体的には、キャップシールは、熱収縮時に周方向に大きく引っ張られる。このため、キャップシールの周方向に対して傾斜する線状の貫通孔部が形成されていると、この貫通孔部の周辺が左右に引っ張られて略紡錘状の穴を生じる。特に、凹み部を有する容器に、上記特許文献1に記載のキャップシールを装着した場合、前記凹み部に対応する部分に位置する傾斜第2破断線の貫通孔部が大きな穴となり、更には、隣接する貫通孔部同士が繋がってより大きな穴を生じる。
このような穴がキャップシールに生じると、商品の外観を損ねるだけでなく、その穴から粉塵などが入り込むので、衛生的にも好ましくない。
本発明のキャップシール包装体は、開封用横ミシン目に連なって傾斜破断線が形成されていないので、正規開封時に、開封用横ミシン目に沿ってキャップシールを綺麗に切り取ることができる。
また、本発明のキャップシール包装体は、開封用横ミシン目の上方に形成された補助ミシン目が、前記キャップの下端部から上方に3mm離れた部分又はこの部分よりも下方に位置しているので、不正開封時には、キャップの回転によって生じる引裂き力が補助ミシン目に作用し、前記補助ミシン目に沿ってキャップシールが切断される。従って、不正開封の有無を外見上で判別できる。
なお、本発明のキャップシールには、開封用横ミシン目に連なって傾斜破断線が形成されていないので、確実に正規開封できると共に、装着されたキャップシールに大きな穴が生じ難い。
補助ミシン目が前記キャップの下端部と胴部の上端部の間に位置していることにより、不正開封時に、補助ミシン目に沿ってキャップシールがより確実に切断される。
開封用横ミシン目が複数条形成されていることにより、正規開封時に、切取線が開封用横ミシン目から脱線し難く、開封用横ミシン目に沿ってキャップシールを確実に切り取ることができる。
補助ミシン目の延長線上に開封用縦ミシン目の貫通孔部が交差していることにより、不正開封時に、開封用縦ミシン目の貫通孔部に加わった引裂き力が補助ミシン目に作用し易くなり、補助ミシン目に沿ってキャップシールが確実に切断される。
また、本発明のキャップシール包装体は、大きな穴がキャップシールに生じ難く、外観上も好ましい。
図1〜図3において、本発明のキャップシール包装体1は、キャップ付き容器2と、この容器2に熱収縮装着されたキャップシール3と、を備える。
キャップ付き容器2は、図4に示すように、収納物を入れる胴部211を有する容器本体21と、容器本体21の注出口を塞ぎ且つ容器本体21の上方に装着されたキャップ22と、を備え、キャップ22の下端部22aと容器の胴部211の上端部211aの間に、凹み部23を有する。前記キャップ22は、容器本体21の軸芯を中心として、容器本体21の周方向の一方及び他方に回転させることができる。
容器本体21は、自立可能な胴部211と、胴部211の上方に一体的に形成され且つ上端に注出口が形成された首部212と、を有する。胴部211は、例えば、円筒状に形成されており、首部212は、胴部211よりも少し小径の円筒状に形成されている。従って、胴部211の上端部211aと首部212の下端部の間には(胴部211と首部212の境界には)、首部212の径に応じた深さの段部が生じている。また、胴部211の上端部211aよりも少し下方には、僅かに径外方向に突出したフランジ部213が周設されている。また、首部212の外周面には、雄ネジ部(図3参照)が形成されている。
キャップ22を容器本体21の首部212に最後まで装着した状態において、キャップ22の下端部22aと胴部211の上端部211aの間には、内側に凹んだ凹み部23が周方向に存在している。
凹み部23の深さBは、首部212の径に応じて適宜設定されるが、例えば、2mm〜10mmであり、好ましくは3mm〜7mmである。凹み部23の深さBが余りに浅いと、実質的に凹んだ部分とは言えず、一方、深さBが余りに深いと、正規開封時に開封用縦ミシン目4に沿って切れ難くなるおそれがある。
キャップ22を、容器本体21の周方向の一方に回転させることにより、キャップ22は徐々に上方に移動しながら首部212から外れて開栓する(この周方向の一方を「開栓回転方向」という)。キャップ22を周方向の他方(前記一方と反対回り)に回転させることによって、キャップ22は首部212に装着される。
また、上記例示した容器2のキャップ22は、ネジ作用によって容器本体21に装着されるネジキャップであるが、本発明の容器のキャップはこれに限られず、容器本体21の首部212の上方から下方へ押し込んで嵌着できるキャップ(凹凸嵌合によって装着されるキャップ)でもよい。かかる凹凸嵌合によって装着されるキャップは、ネジ作用で着脱するものではないが、容器本体21の軸芯を中心として、容器本体21の周方向の一方及び他方に回転させることができる。
本発明のキャップシール3は、熱収縮性の筒状フィルムと、筒状フィルムの縦方向に形成された一対の開封用縦ミシン目4と、開封用縦ミシン目4の下端部に連設され且つ筒状フィルムの周方向に周設された開封用横ミシン目5と、開封用横ミシン目5の上方において開封用横ミシン目5と略平行に形成された補助ミシン目6と、を有する。前記補助ミシン目6は、例えば、開封用横ミシン目5から1mm以上7mm以下の範囲内に形成されており、補助ミシン目6の両端部は、開封用縦ミシン目4及び開封用横ミシン目5のいずれにも連設されていないことが好ましい。
キャップシール3は、筒状フィルムを有する。筒状フィルムは、熱収縮性フィルムの両側端部を重ね合わせて筒状にし、この重ね合わせ部分が溶剤又は接着剤などを用いて接着されている。
熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば20〜80μm、更に、20〜60μm程度のものを用いることができる。
上記筒状フィルムを有するキャップシール3は、所定温度(例えば80〜200℃)で、容器2に密着する程の熱収縮率を有して、少なくとも周方向に熱収縮する。
以下、補助ミシン目のうち、特に左側の補助ミシン目を意図するときには「左補助ミシン目6L」と、特に右側の補助ミシン目を意図するときには「右補助ミシン目6R」と記す。
開封用縦ミシン目4L,4Rの各貫通孔部の長さ(縦長さ)は、0.5mm〜1mmが好ましく、0.6mm〜0.8mmがより好ましい。開封用縦ミシン目4L,4Rの各非貫通部の長さ(縦長さ)は、0.5mm〜1mmが好ましく、0.6mm〜0.8mmがより好ましい。開封用縦ミシン目4L,4Rの貫通孔部の長さと非貫通部の長さの比は、0.8:1〜1:0.8が好ましく、0.9:1〜1:0.9がより好ましい。
第1縦ミシン目41の貫通孔部と第2縦ミシン目42の貫通孔部は、交互に配置されていることが好ましい。すなわち、図示したように、第1縦ミシン目41の貫通孔部の横方向に、第2縦ミシン目42の非貫通部が位置し、第1縦ミシン目41の非貫通部の横方向に、第2縦ミシン目42の貫通孔部が位置するように、第1縦ミシン目41と第2縦ミシン目42が形成されていることが好ましい。
開封用横ミシン目5の貫通孔部の長さ(横長さ)は、0.5mm〜1mmが好ましく、0.6mm〜0.8mmがより好ましい。開封用横ミシン目5の非貫通部の長さ(横長さ)は、0.5mm〜1mmが好ましく、0.6mm〜0.8mmがより好ましい。開封用横ミシン目5の貫通孔部の長さと非貫通部の長さの比は、0.8:1〜1:0.8が好ましく、0.9:1〜1:0.9がより好ましい。
第1横ミシン目51の貫通孔部と第2横ミシン目52の貫通孔部は、交互に配置されていることが好ましい。すなわち、第1横ミシン目51の貫通孔部の縦方向に、第2横ミシン目52の非貫通部が位置し、第1横ミシン目51の非貫通部の縦方向に、第2横ミシン目52の貫通孔部が位置するように、第1横ミシン目51と第2横ミシン目52は形成されていることが好ましい。
前記補助ミシン目6は、開封用縦ミシン目4L,4Rを挟んで、左右一対形成されていることが好ましい。もっとも、補助ミシン目6は、開栓回転方向と反対側のみに形成されていてもよいし、開栓回転方向のみに形成されていてもよい。
本実施形態のキャップ付き容器2の場合には、開栓回転方向が容器の上から見て反時計回りなので、例えば、左補助ミシン目6Lのみが形成されていてもよい。
補助ミシン目6は、1条のミシン目又は上下に近接して平行に形成された2条以上のミシン目でもよいが、上記開封用横ミシン目5と同様に、補助ミシン目6は、上下に近接して平行に形成された2条のミシン目から構成されていてもよい。補助ミシン目6が、上下に近接した平行な2条のミシン目から構成されている場合、両ミシン目の間隔(縦間隔)は、好ましくは、0.5mm〜1.0mmである。
補助ミシン目6の延長線上に開封用縦ミシン目4L,4Rの貫通孔部が交差していることにより、不正開封時に、開封用縦ミシン目4L,4Rの貫通孔部に加わった引裂き力が左補助ミシン目6Lに作用し易くなり、左補助ミシン目6Lに沿ってキャップシール3が確実に切断される。
本発明のキャップシール包装体1は、図1〜図3に示すように、キャップ22付き容器2のキャップ22及び胴部211に、キャップシール3が熱収縮装着されている。
具体的には、キャップシール3は、キャップ22の周壁部222と胴部211に跨って熱収縮装着されている。キャップシール3は、図1に示すように、容器2の胴部211の略全体に装着されていてもよいし、図示しないが、胴部211の略上半分に装着されていてもよい。装着されたキャップシール3の上端部は、熱収縮時にキャップ22の天板221側に折れ曲がり、該天板221の上面周端部に係止されている。
すなわち、装着されたキャップシール3は、キャップ22の下端部22aに対応する部分及び胴部211の上端部211aに対応する部分をそれぞれ上下の変曲起点91,92として徐々に内側へ曲がり、凹み部23側に縮径した縮径部7を有する。
同時に、キャップシール3は、その補助ミシン目6がキャップ22の下端部22aから上方に3mm離れた部分に位置するように、又は、補助ミシン目6がキャップ22の下端部22aから上方に3mm離れた部分よりも下方に位置するように、熱収縮装着されている。換言すると、開封用横ミシン目5よりも上方に形成された補助ミシン目6は、上変曲起点91から上方に3mm離れた部分以下の範囲内に位置している。補助ミシン目6が前記範囲に位置していることにより、不正開封時に、前記補助ミシン目6に沿ってキャップシール3が切断される。
具体的には、開封用縦ミシン目4L,4Rに沿って切り取らず、キャップシール3の外面からキャップ22を持って開栓回転方向に回すと、キャップ22が上方に移動する。キャップ22の回転及び上方移動に伴い、キャップシール3の上方側には、周方向への引裂き力及び縦方向への引裂き力が加わる。前記周方向への引裂き力によって、左開封用縦ミシン目4Lと左補助ミシン目6Lの端部の間が切れ、一方、前記縦方向への引裂き力によって、左補助ミシン目6Lの非貫通部が上下に分断される。このため、不正開封時に、左補助ミシン目6Lに沿ってキャップシール3が切断される。特に、補助ミシン目6が胴部211の上端部211aよりも上方の部分とキャップ22の下端部22aよりも下方の部分との間に位置している場合には、前記縦方向への引裂き力によって、補助ミシン目6の非貫通部が上下に分断され易い。
また、キャップシール3には、従来のように、開封用横ミシン目5に連なって傾斜破断線が形成されていないので、装着されたキャップシール3に大きな穴が生じない。従って、外見上美麗なキャップシール包装体1を提供できる。
図4に示す形状の市販のキャップ付き容器を使用した。その容器の詳細は、下記の通りである(図8に、容器の各寸法を明示している)。
容器本体:ガラス製で、全体(胴部及び首部)が円筒状。
キャップ:プラスチック製の円筒状で、容器本体の首部にネジ螺合するネジキャップ。
キャップの上面から下端部までの長さ(キャップの周壁部の縦長さ):約24mm。
胴部の上端部から下面までの長さ(胴部の縦長さ):約66mm。
最後までキャップを装着した状態でのキャップの下端部と胴部の上端部の縦長さ(凹み部の縦長さ):約4mm。
凹み部の深さ:約4mm。
胴部及びキャップの直径:約30.5mm。
フランジ部の突出高さ:約0.25mm。
フランジ部の突出頂部の位置:胴部の上端部から下方に約1.5mm離れた部分。
厚み40μmのポリエチレンテレフタレート製熱収縮フィルム(東洋紡績(株)製、商品名「S7042」)を、筒状に貼り合わせ、図9に示す筒状フィルムを作製した。図9に、この筒状フィルムの各寸法(大きさ及び各ミシン目の形成位置など)を示している。
この筒状フィルムを扁平状に折り畳んだ状態で、ミシン刃を用いて、筒状フィルムの一面から他面へ貫通するように、開封用縦ミシン目4(第1縦ミシン目41及び第2縦ミシン目42)、開封用横ミシン目5(第1横ミシン目51及び第2横ミシン目52)、補助ミシン目6をそれぞれ刻設した(図9参照)。
なお、筒状フィルムを折り畳んだ状態でミシン目を刻設すると、図5に示すような、線対称の位置に左右一対の開封用縦ミシン目及び補助ミシン目が形成され、且つ筒状フィルムの周方向全体に開封用横ミシン目が形成される。
また、第1横ミシン目51及び第2横ミシン目52の各貫通孔部の横長さを、それぞれ0.7mmとし、第1横ミシン目51及び第2横ミシン目52の各非貫通部の横長さを、それぞれ0.7mmとし、第1横ミシン目51の貫通孔部と第2横ミシン目52の貫通孔部が交互に配置されるようにした。
また、補助ミシン目6の貫通孔部の横長さを、1mmとし、補助ミシン目6の非貫通部の横長さを、0.5mmとした。
この筒状フィルムを「基本形キャップシール(1)」という。
第1横ミシン目51の形成位置を、図10に示すような位置に変えたこと以外は、上記基本形キャップシール(1)と同様にして、筒状フィルムを作製した。
この筒状フィルムを「基本形キャップシール(2)」という。
第1横ミシン目51の形成位置を、図11に示すような位置に変えたこと以外は、上記基本形キャップシール(1)と同様にして、筒状フィルムを作製した。
この筒状フィルムを「基本形キャップシール(3)」という。
第1横ミシン目51の形成位置を、図12に示すような位置に変えたこと以外は、上記基本形キャップシール(1)と同様にして、筒状フィルムを作製した。
この筒状フィルムを「基本形キャップシール(4)」という。
第1横ミシン目51の形成位置を、図13に示すような位置に変えたこと以外は、上記基本形キャップシール(1)と同様にして、筒状フィルムを作製した。
この筒状フィルムを「基本形キャップシール(5)」という。
基本形キャップシール(1)の補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔(図9の符号H1)を2mmに設定したこと以外は、基本形キャップシール(1)と同様にして、実施例1に係るキャップシールを10枚作製した。
得られたキャップシール包装体について、キャップシールの外側からキャップを持って開栓回転方向に勢いよく回したところ、キャップシールが補助ミシン目に沿って切断された。
残る9枚のキャップシールを同様にして容器に装着し、開栓したところ、いずれもキャップシールが補助ミシン目に沿って切断された。
補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔H1を、4mmに変更したこと以外は、実施例1−1と同様にして、10枚のキャップシールを作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部に位置していた。
実施例1−2のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、10個のサンプルのいずれも、キャップシールが補助ミシン目に沿って切断された。
補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔H1を、6mmに変更したこと以外は、実施例1−1と同様にして、10枚のキャップシールを作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部から上方に約2mm離れた部分に位置していた。
実施例1−3のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、10個のサンプルのうち7個のサンプルが、補助ミシン目に沿って切断され、残る3個のサンプルが第1横ミシン目に沿って切断された。
補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔H1を、8mmに変更したこと以外は、実施例1−1と同様にして、10枚のキャップシールを作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部から上方に約4mm離れた部分に位置していた。
比較例1−1のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、10個のサンプルの全てが補助ミシン目において切断されず、第1横ミシン目全体に沿って綺麗に切断された。
補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔H1を、10mmに変更したこと以外は、実施例1−1と同様にして、10枚のキャップシールを作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部から上方に約4mm離れた部分に位置していた。
比較例1−2のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、10個のサンプルの全てが補助ミシン目において切断されず、第1横ミシン目全体に沿って綺麗に切断された。
上記実施例1−1などから、複数のサンプル間において結果が相違しないことから、実施例2−1以降については、サンプル数を3個とした。
基本形キャップシール(2)の補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔(図10の符号H2)を1mmに設定したこと以外は、基本形キャップシール(2)と同様にして、実施例2−1に係るキャップシールを3枚作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目が胴部の上端部から下方に約1mm離れた部分に位置していた。
実施例2−1のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、3個のサンプルのいずれも、キャップシールが補助ミシン目に沿って切断された。
補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔H2を、3mmに変更したこと以外は、実施例2−1と同様にして、3枚のキャップシールを作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目が縮径部の最小径部分と胴部の上端部の間に位置していた。
実施例2−2のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、3個のサンプルのいずれも、キャップシールが補助ミシン目に沿って切断された。
補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔H2を、5mmに変更したこと以外は、実施例2−1と同様にして、3枚のキャップシールを作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部と縮径部の最小径部分の間に位置していた。
実施例2−3のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、3個のサンプルのいずれも、キャップシールが補助ミシン目に沿って切断された。
補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔H2を、8mmに変更したこと以外は、実施例2−1と同様にして、3枚のキャップシールを作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部から上方に約2mm離れた部分に位置していた。
実施例2−4のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、3個のサンプルのうち2個のサンプルが、補助ミシン目に沿って切断され、残る1個のサンプルが第1横ミシン目に沿って切断された。
補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔H2を、10mmに変更したこと以外は、実施例2−1と同様にして、3枚のキャップシールを作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部から上方に約4mm離れた部分に位置していた。
比較例2のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、3個のサンプルの全てが補助ミシン目において切断されず、第1横ミシン目全体に沿って綺麗に切断された。
基本形キャップシール(3)の補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔(図11の符号H3)を1mmに設定したこと以外は、基本形キャップシール(3)と同様にして、実施例3−1に係るキャップシールを3枚作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目が胴部の上端部から下方に約4mm離れた部分に位置していた。
実施例3−1のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、3個のサンプルのうち2個のサンプルが、補助ミシン目に沿って切断され、残る1個のサンプルが第1横ミシン目に沿って切断された。
補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔H3を、8mmに変更したこと以外は、実施例3−1と同様にして、3枚のキャップシールを作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部と縮径部の最小径部分の間に位置していた。
実施例3−2のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、3個のサンプルのいずれも、キャップシールが補助ミシン目に沿って切断された。
補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔H3を、11mmに変更したこと以外は、実施例3−1と同様にして、3枚のキャップシールを作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部から上方に2mm離れた部分に位置していた。
実施例3−3のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、3個のサンプルのうち2個のサンプルが、補助ミシン目に沿って切断され、残る1個のサンプルが第1横ミシン目に沿って切断された。
補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔H1を、13mmに変更したこと以外は、実施例1−1と同様にして、3枚のキャップシールを作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部から上方に4mm離れた部分に位置していた。
比較例3のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、3個のサンプルの全てが補助ミシン目において切断されず、第1横ミシン目全体に沿って綺麗に切断された。
基本形キャップシール(4)の補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔(図12の符号H4)を3mmに設定したこと以外は、基本形キャップシール(4)と同様にして、比較例4に係るキャップシールを3枚作製した。
得られたキャップシール包装体は、第1横ミシン目がキャップの下端部と縮径部の最小径部分の間に位置していた。
比較例4のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、3個のサンプルの全てが補助ミシン目において切断されず、第1横ミシン目全体に沿って綺麗に切断された。
なお、表1〜表3において、補助ミシンは、補助ミシン目を表し、横ミシンは、第1横ミシン目を表す。
また、比較例4の結果から、横ミシン目が胴部の上端部を越えてその上方に位置している包装体は、開封用横ミシン目に沿って切断される。
基本形キャップシール(5)の補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔(図13の符号H5)を4mmに設定したこと、及び、補助ミシン目の貫通孔部の横長さを0.7mmとし且つ補助ミシン目の非貫通部の横長さを0.7mmとしたこと以外は、基本形キャップシール(1)と同様にして、実施例4−1に係るキャップシールを147枚作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部と縮径部の最小径部分の間に位置していた。
実施例4−1のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、147個のサンプルのうち118個のサンプルが、補助ミシン目に沿って切断され、残る29個のサンプルが第1横ミシン目に沿って切断された。
基本形キャップシール(5)の補助ミシン目と第1横ミシン目の間の縦間隔(図13の符号H5)を4mmに設定したこと以外は、基本形キャップシール(1)と同様にして、実施例4−2に係るキャップシールを92枚作製した。
得られたキャップシール包装体は、補助ミシン目がキャップの下端部と縮径部の最小径部分の間に位置していた。
実施例4−2のキャップシール包装体について、実施例1−1と同様にして開栓したところ、92個のサンプルのうち91個のサンプルが、補助ミシン目に沿って切断され、残る1個のサンプルが第1横ミシン目に沿って切断された。
なお、表4において、補助ミシンは、補助ミシン目を表し、横ミシンは、第1横ミシン目を表す。
Claims (4)
- キャップの下端部と胴部の上端部の間に凹み部を有するキャップ付き容器と、
前記キャップ及び胴部に熱収縮装着されたキャップシールであって、前記容器の縦方向に延びる一対の開封用縦ミシン目、前記開封用縦ミシン目の下端部に連設され且つ容器の周方向に周設された開封用横ミシン目、及び、前記開封用横ミシン目と略平行に延びる補助ミシン目がそれぞれ形成されたキャップシールと、を備え、
前記補助ミシン目が前記開封用横ミシン目の上方に形成されており、
前記キャップシールは、前記開封用横ミシン目が前記胴部の上端部と前記胴部の上端部から下方に7mm離れた部分との間に位置していると共に、前記補助ミシン目が前記キャップの下端部から上方に3mm離れた部分又はこの部分よりも下方に位置して、熱収縮装着されていることを特徴とするキャップシール包装体。 - 前記補助ミシン目が前記キャップの下端部と胴部の上端部の間に位置している請求項1に記載のキャップシール包装体。
- 前記開封用横ミシン目が複数条形成されている請求項1又は2に記載のキャップシール包装体。
- 前記補助ミシン目の延長線上に、前記開封用縦ミシン目の貫通孔部が交差している請求項1〜3のいずれかに記載のキャップシール包装体。
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