以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<情報処理システムの概要>
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の概略構成を示す図である。
情報処理システム1は、例えば、病院内で診療情報を管理・処理するためのシステムであり、LAN(Local Area Network)等のネットワーク回線LNに、入力支援サーバ100、PACS(医用画像管理システム:Picture Archiving and Communication System)サーバ200、レポート作成用端末(以下適宜「端末」と略称する)300〜600が相互にデータ送受信可能に接続されて構成される。
また、端末300に対して、ディスプレイ301,302がデータ送受信可能に接続され、端末400に対して、ディスプレイ401,402がデータ送受信可能に接続され、端末500に対して、ディスプレイ501,502がデータ送受信可能に接続され、端末600に対して、ディスプレイ601,602がデータ送受信可能に接続されている。
PACSサーバ200は、CT(computed tomography)やMR(Magnetic Resonance)を利用した医療機器により取得された画像データ、およびレポート(例えば、読影レポート)を示す情報(例えば、読影レポート情報)等の各種診療情報を蓄積したデータベース(診療情報DB)210を備える。ここでは、診療情報DB210に格納される画像データの形式が、いわゆるDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)形式であるものとする。つまり、画像データは、患者と画像データに関する情報とが格納されたヘッダとともにファイル(DICOMファイル)を形成して、格納される。なお、画像データのファイル形式としては、DICOM形式に限られず、その他の形式が採用されても良い。
また、診療情報DB210には、多数の患者についての検査の一覧を示すリスト(検査リスト)の情報(検査リスト情報)が格納される。検査リスト情報には、例えば、検査毎にDICOM属性が付与されており、その中には、例えば、各検査に係る患者の属性(患者ID、患者氏名、生年月日、年齢、性別)、読影レポートを作成したか否かを示す状態、検査を特定するID(検査ID)、検査日、検査対象にあたる部位(検査部位)、撮影機器を示すモダリティ、および撮影枚数をそれぞれ示す情報が含まれる。また、診療情報DB210には、担当医からのオーダーリング(依頼事項)や検査の詳細(患者や検査に係る情報)を示す属性情報が検査IDと関連付けられて格納される。
入力支援サーバ100は、診療情報DB210に蓄積されたレポート情報を解析することで、新規なレポートの作成を支援するための情報を蓄積したデータベース(後述する関連情報DB122,組合せ情報DB123)を構築し、端末300〜600におけるレポートの作成を支援する。
端末300〜600は、それぞれ一般的なパーソナルコンピュータ(パソコン)などによって構成される。各端末300〜600は同様な機能および構成を有するため、以下では、端末300の機能および構成を例に挙げて説明する。端末300では、診療情報DB210に蓄積された画像データをディスプレイ301,302において可視的に出力させ、閲覧可能とする。そして、ユーザ(例えば、読影医)は、ディスプレイ301,302で可視的に出力された画像データを閲覧しつつ、端末300で新規な読影レポートを作成する。
また、端末300では、関連情報DB122などに格納されている各種情報を適宜参照することが可能であり、読影医による読影レポートの作成が支援される。なお、端末300〜600では、それぞれ専用のプログラムが実行されることで各種機能や動作が実現される。
このように、情報処理システム1は、関連情報DB122などに蓄積された情報の取得および提示を行うシステム(データベースシステム)として機能するとともに、レポートを入力するシステム(レポーティングシステム)として機能する。そして、情報処理システム1では、検索した情報を提示する動作(情報提示動作)に特別な工夫が加えられ、ユーザ自身による設定に従って、提示される情報が限定される。つまり、ユーザ自身がデータベースから参照する情報の範囲をカスタマイズすることができる。情報提示動作については後述する。
<情報処理システムの機能>
図2は、入力支援サーバ100の主な機能構成を示すブロック図である。
入力支援サーバ100は、主にサーバ制御部110と記憶部120とを備える。
サーバ制御部110は、CPU、RAM、およびROMなどを備えて構成され、入力支援サーバ100の各種動作や機能などを統括制御するものである。サーバ制御部110は、記憶部120に格納されたプログラムPG1を読み込んで実行することで実現されるユーザ認証部111、関連情報生成部112、組合せ情報生成部113、入力支援部114、および出力設定情報生成部115を機能として有する。
記憶部120は、ハードディスクなどを備えて構成され、ユーザ管理データベース(DB)121、関連情報DBデータベース(DB)122、組合せ情報データベース(DB)123、出力設定情報データベース(DB)124、および設定ファイルデータベース(DB)125を格納する。
ユーザ管理DB121は、入力支援サーバ100にアクセス可能なユーザを識別するための識別情報(例えば、ユーザID、パスワード)を格納している。
図3は、ユーザ管理DB121のデータ内容を例示する図である。図3で示すように、ユーザ管理DB121には、入力支援サーバ100に対してアクセスする権原を有する各ユーザ名に対して、ユーザIDとパスワードとが関連付けられたデータテーブルTB1が格納されている。このデータテーブルTB1は、入力支援サーバ100の管理者などによって、予め生成される。
ユーザ認証部111は、各端末300〜600を使用しているユーザを認識して、各端末300〜600から入力支援サーバ100へのアクセスを許可するものである。例えば、ユーザ認証部111は、端末300からのユーザの識別情報(例えば、ユーザIDやパスワード)の入力に応答して、ユーザ管理DB121を参照し、アクセス権原を有するユーザにはアクセスを許可し、アクセス権原を有しないユーザにはアクセスを許可しない。そして、入力支援サーバ100では、ユーザ認証部111において、各端末300〜600からアクセスしているユーザを認識する。なお、アクセスの許否を示す情報は、ユーザ認証部111により、各端末300〜600に対して返信される。
関連情報DB122は、関連情報生成部112によって、PACSサーバ200に格納された診療情報DB210に基づいて生成される。組合せ情報DB123は、関連情報生成部112が生成される際に、組合せ情報生成部113によって生成される。
図4は、関連情報DB122、および組合せ情報DB123を生成するための機能構成を示すブロック図である。
関連情報生成部112は、データ読込部112a、検査済判定部112b、およびデータ構築部112cなどといった機能構成を有する。
データ読込部112aは、診療情報DB210から、読影レポート情報と、その読影レポート情報に対応する属性情報(例えば、依頼事項、患者属性、および検査属性に係る情報)と、検査リスト情報とを読み込む。そして、データ読込部112aは、読影レポート情報と属性情報と検査リスト情報とを検査済判定部112bに送出する。
検査済判定部112bは、検査リスト情報を参照することで、各検査の読影レポートについて所見文などが書き込まれて読影レポートが作成されているか否かを判定する。そして、検査済判定部112bは、生成済み(すなわち検査済み)の読影レポート情報を属性情報とともにデータ構築部112cに送出する。
データ構築部112cは、各読影レポート情報を対象として、読影レポートに含まれる自然文で記述された所見文から必要な要素を抽出するとともに、属性情報に含まれる各種要素も抽出し、RDF(Resource Description Framework、例えば「http://www.w3c.org/RDF/」で公開)を利用して構造化を行う。そして、データ構築部112cは、複数の読影レポート情報について構造化した情報を記憶部120に蓄積することで、関連情報DB122を構築する。
ここで、関連情報DB122の生成について、より詳細に説明する。
まず、データ読込部112aが、診療情報DB210から、読影レポート情報と、この読影レポート情報に対応する属性情報と、検査リスト情報とを読み込み、検査済判定部112bに送出する。
次に、検査済判定部112bが、検査リスト情報を参照することで、各検査について読影レポートが作成されているか否かを判定し、生成済みの読影レポート情報を属性情報とともにデータ構築部112cに送出する。
そして、データ構築部112cが、読影レポートに含まれる所見文から必要な要素を抽出するとともに、属性情報に含まれる各種要素も抽出し、RDFを利用して構造化を行う。この読影レポートの要素の構造化は、例えば機械学習を利用して実現される。
ここで、データ構築部112cの機能、具体的には、機械学習の機能(機械学習機能)、要素を識別する機能(識別機能)、および識別した要素を関連付けることで読影レポートを構造化する機能(構造化機能)について説明する。
データ構築部112cの機械学習機能により、教師データとして学習用コーパス等が与えられると、構造化の基準となる情報が学習される。
学習用コーパスは、読影レポートに含まれる所見文の形式(文章モデル)に準じた大量のテキストデータを含む。この文章モデルは、例えば、撮影条件→部位→基本所見(特徴−結語)→診断(診断−結語)といった具合に、所見文の構成を示す。詳細には、学習用コーパスでは、所見文の文章モデルを構成する各要素の分類項目(以下適宜「項目」と略する)名が各語句に対してタグ付けされている。なお、データ構築部112cに対して学習用コーパスが外部から与えられる際に、結語がある程度特定された代表的な文章モデルを示すデータも外部から与えられる。
そして、データ構築部112cの機械学習機能により、学習用コーパスから語句が抜き出され、対応する要素の項目毎にそれぞれ記憶される。ここで、学習されて記憶されるデータは、読影レポートを構成する各要素をどのように要素の項目に分解すべきかを示すモデルのデータ(モデルデータ)として使用される。
次に、データ構築部112cの識別機能により、上記モデルデータが基準とされつつ、データ構築部112cに入力される読影レポート情報を対象として、要素の項目と実際に使用されている語句とが識別される。
更に、データ構築部112cの構造化機能により、識別機能によって識別された情報に基づき、読影レポート情報、および属性情報に含まれる各種情報が、要素の項目毎に属する語句(要素)に分解された後にRDFで記述され、所見文を構成する要素が構造化される。そして、読影レポートに係る属性情報、および患者に係る属性情報を構成する要素も加えられて、1つの読影レポートを構成する要素が構造化されてRDFで記述されたデータ(以下「単レポート構造化データ」とも称する)が構築され、読影レポート情報が構造化される。
図5は、単レポート構造化データのデータ構成例を示す模式図である。
図5で示すように、単レポート構造化データは、要素(具体的には、属性値等)が記述された複数のノード(図中の楕円)N0〜N10が、項目名(具体的には、属性)を示すアーク(図中の矢印)で繋がれて構成される。図5で示す単レポート構造化データは、検査IDを示すノードN1を起点として、複数のノードN2〜N10が複数のアークによって繋がれている。
なお、図5では、図の複雑化の防止と記載の一般化のために、各ノードN1〜N10内に記述される要素が「XXXX」と記述されている。また、各アークが示す属性すなわち項目名は、矢印の傍らに記載されている。ノードN2〜N10に繋がれるアークがそれぞれ示す属性としては、属性情報部分(head)、内容部分(body)、モダリティ、DICOM部位(検査部位)、カテゴリ、撮影条件、部位、基本所見、および診断がある。DICOM部位とは、DICOM属性の検査部位である。
なお、内容部分には、所見文を構成する要素の組合せ、すなわち知識そのものが含まれる。内容部分では、構造化すべき項目の単位で所見文を構成する要素が抽出されて、蓄積されている。また、どのような項目の単位で所見文を構成する要素を抽出するのかについては、属性情報によって異ならせる態様が考えられる。
例えば、項目「DICOM部位」「モダリティ」「カテゴリ」に対して、それぞれ要素「SKULL」「MR」「血管障害」が属している条件では、所見文から抽出すべき要素の項目が「撮影条件」「部位」「基本所見」「診断」の4つとなり、項目「DICOM部位」「モダリティ」「カテゴリ」に対して、それぞれ要素「SKULL」「MR」「腫瘍」が属している条件では、所見文から抽出すべき要素の項目が「異常」「撮影方法」「異常の状態」「影響している部位」「影響」の5つとなる。
上述したようなデータ構築部112cの機械学習機能、識別機能、および構造化機能により、図5で示したような単レポート構造化データが、診療情報DB210に格納された多数の検査済みの読影レポート情報についてそれぞれ生成される。そして、生成された多数の単レポート構造化データが記憶部120に蓄積されることで、関連情報DB122が構築される。
したがって、関連情報DB122では、複数の項目に含まれる各項目に少なくとも1以上の要素が属しており、且つその複数の項目に対してそれぞれ属する複数の要素の複数通りの組合せが各単レポート構造化データ(一般的には、組合せ情報)によって各々示される。そして、関連情報DB122は、複数の要素が蓄積された情報(以下「要素蓄積情報」とも称する)となる。
また、組合せ情報生成部113は、データ構築部112cにおいて単レポート構造化データが生成されるたびに、新規な単レポート構造化データで示される複数の要素の組合せを認識し、要素の組合せと、その組合せの数(回数)とを関連付けて記憶部120に記憶することで、組合せ情報DB123を生成する。
図6は、組合せ情報DB123のデータ内容を例示する図である。
図6で示すように、組合せ情報DB123には、各項目(例えば「撮影条件」「部位」「基本所見」「診断」・・・)にそれぞれ属する要素の組合せに対して、その組合せの回数が関連付けられたデータテーブルTB2が格納される。つまり、組合せ情報DB123は、関連情報DB122における要素間の関連の強さを示している。なお、組合せ情報DB123で重複する要素の組合せの数が管理されるため、関連情報DB122では、同じ単レポート構造化データが複数記憶されないように設定されている。
なお、ユーザが操作部330(後述)を種々操作することで、新規な読影レポートが診療情報DB210に追加される度に、関連情報生成部112によって、新たな単レポート構造化データが生成され、関連情報DB122または組合せ情報DB123が充実化される。また、関連情報DB122を構成する要素については、ユーザによる操作部330からの情報入力に応答して、適宜充実化される。
図2に戻って説明を続ける。
入力支援部114は、端末300〜600のうちの何れかの端末(ここでは、端末300とする)からの検索ルールの入力に応じて、関連情報DB122から一部の情報を抽出して、読影レポートの入力を支援する情報(入力支援情報)として端末300に対して提供する動作(入力支援動作)を実現するものである。
図7は、入力支援動作に係る機能構成を示す図である。
入力支援部114は、データ読込部114a、設定認識部114b、情報検索部114c、およびデータ書込部114dなどといった機能構成を有する。
データ読込部114aは、読影レポートを作成する対象となる検査(レポート入力対象検査)を特定する際には、診療情報DB210から検査リスト情報を読み出して端末300に送出する。また、データ読込部114aは、端末300からレポート入力対象検査を特定する指示が入力されると、診療情報DB210から、レポート入力対象検査に係る読影レポート情報と属性情報と検査リスト情報と画像データとを読み出して、端末300に対して送出する。
このとき、端末300の制御により、データ送受信可能に接続されたディスプレイ301,302において、レポート入力対象検査に係る画像データが可視的に出力される。なお、ユーザである読影医は、ディスプレイ301,302で可視的に出力された画像データを参照しつつ、端末300において読影レポートの作成に係る各種動作を行う。
設定認識部114bは、ユーザの動作(ここでは操作部330の操作)によって入力される検索ルールの検索形式を認識する。そして、設定認識部114bは、設定ファイルDB125を参照することで、検索形式に対応する画面生成ルールを格納した設定ファイルを認識して採用する。
設定ファイルDB125には、検索ルールの各形式(検索形式)に対し、画面生成ルールがそれぞれ関連付けられたファイル情報(設定ファイル)が記憶される。ここで、検索ルールは、関連情報DB122からの情報の取得を要求するルールであり、検索形式は、どの情報を検索対象として、どのような事項について情報を取得するのかといったことを示す。
なお、検索ルールは、ある情報から一部の情報を推論して取得するものであれば良く、例えば、関連情報DB122にてRDFを用いて情報を蓄積し、検索ルールに公知のセマンティック・ウェブアプリケーションを構築するためのフレームワークである公知の「Jena」(例えば「http://jena.sourceforge.net/」で公開)でサポートされている推論を適用すれば良い。また、画面生成ルールは、取得された一部の情報を可視的に提示する画面(結果表示画面)を生成するルールであり、例えば、提示対象となる項目の数、種類、提示する項目の順番、表示要素の配置等を規定するものである。
また、設定認識部114bは、出力設定情報DB124を参照することで、ユーザごとに設定され、カスタマイズされた出力の設定を認識する。
図8は、出力設定情報DB124のデータ内容を例示する図である。
出力設定情報DB124は、各ユーザに対して、関連情報DB122を構成する各要素の出力に係る情報(出力情報)を関連付けた情報(以下「出力設定情報」)が蓄積された情報である。出力情報には、可視的な出力(すなわち表示)を許可する情報(ここでは、visible)、および可視的な出力(すなわち表示)を禁止する情報(ここでは、invisible)が含まれる。この出力情報により、要素ごとに可視的な出力の許否が設定されるため、細かい出力の設定が可能となる。
図8では、出力設定情報DB124に、各要素(例えば、無気肺、慢性気管支炎、弁膜症、分画症、部分無気肺)について、ユーザを特定する識別情報にあたるユーザ名(例えば、ユーザA〜C)に対し、visibleまたはinvisibleがそれぞれ関連付けられたデータテーブルTB3が格納されている状態が示されている。
設定認識部114bは、出力設定情報DB124を参照することで、ユーザ認証部111で特定したアクセス中のユーザについて、各要素に係る出力情報を適宜認識し、画面生成ルールを若干修正する。
情報検索部114cは、検索ルールに従って関連情報DB122から一部の情報を取得する。
そして、情報検索部114cは、取得した一部の情報と採用された画面生成ルールとに基づき、複数要素の項目にそれぞれ属する各要素が各項目間で相互に関連付けられた情報(ネットワーク情報)を生成し、検索結果を表示する画面(結果表示画面)を示す表示用のデータ(結果表示画面データ)を生成する。この結果表示画面データは、端末300に対して出力され、端末300では、結果表示画面データに基づく結果表示画面が表示部340で表示される。なお、以下では、結果表示画面データを含む画面を表示するためのデータを「表示用情報」と適宜総称する。
このようにして、端末300からの検索ルールの入力に応じて、情報の取得、結果表示画面データの生成、及び結果表示画面の表示が行われる一連の動作(情報検索動作)が実行される。なお、情報検索動作には、出力設定情報DB124に従った、ユーザごとにカスタマイズされた情報の提示を行う動作(情報提示動作)が含まれる。
データ書込部114dは、端末300のレポート構成部314で生成された読影レポート情報を診療情報DB210に追加する。
また、端末300は、主に端末制御部310、記憶部320、操作部330、および表示部340を備える。
端末制御部310は、CPU、RAM、およびROMなどを備えて構成され、端末300の各種動作や機能などを統括制御するものである。端末制御部310は、記憶部320に格納されたプログラムPG2を読み込んで実行することで実現される入出力部311、表示制御部312、タスク管理部313、およびレポート構成部314を機能として有する。
入出力部311は、端末300の外部装置(ここでは、入力支援サーバ100やディスプレイ301,302など)との間で、データを送受信するためのものである。
表示制御部312は、入力支援サーバ100から入力される各種情報等に基づき、表示部340で各種画面を可視的に表示させる。例えば、情報検索部114cから入力される結果表示画面データに基づき、結果表示画面を表示部340において表示させる。
タスク管理部313は、新規な読影レポートの入力対象となる検査(レポート入力対象検査)が選択されると、レポート入力対象検査に対応する新規な読影レポートの作成に係るタスクを特定する。
レポート構成部314は、ユーザによる操作部330を介した情報入力に応じて、要素が構造化されたデータ(構造化データ)の形式で新規なレポート情報(構造化レポート情報)を受け付けて、その構造化レポート情報に基づき、所定のルールに沿った新規な読影レポート情報を生成する。
操作部330は、キーボードやマウス等を備え、ユーザによって適宜操作されることで、各種信号を端末制御部310に対して出力する。
表示部340は、液晶ディスプレイ等の各種ディスプレイによって構成され、例えば、情報検索部114cから受け付けた結果表示画面データを表示制御部312の制御に応じて可視的に出力する。
記憶部320は、ハードディスクなどを備えて構成され、端末300における各種動作や機能などを実現するためのプログラムPG2や各種データを格納する。
なお、各種情報処理において一時的に生成される各種データは、サーバ制御部110、および端末制御部310にそれぞれ内蔵されるRAM等に適宜一時的に記憶される。
更に、図2に戻って説明を続ける。
出力設定情報生成部115は、出力設定情報DB124を生成するものである。例えば、入力支援サーバ100の管理者が、適宜情報を入力することで出力設定情報DB124を生成する。また、ユーザが操作部330を種々操作することで関連情報DB122に新規な要素が入力されると、出力設定情報生成部115は、出力設定情報DB124に新規な要素に係る出力情報を追加する。更に、ユーザによる操作部330からの情報入力に応答して、出力設定情報生成部115は、出力設定情報DB124を適宜変更する。
<入力支援動作>
以下、入力支援動作について更に具体的に説明する。
○ログイン:
端末300から入力支援サーバ100に対してアクセスする際、つまり、情報処理システム1を利用する際には、まず、端末300では、システムへのログインを行う画面(ログイン画面)が表示部340に提示される。
図9は、ログイン画面Tp1を例示する図である。
ログイン画面Tp1には、ユーザIDを入力するための欄Ba、パスワードを入力するための欄Bb、OKボタンBo、およびキャンセルボタンBcが設けられている。このログイン画面Tp1が表示された状態で、ユーザにより操作部330が種々操作されることで、欄Ba,BbにユーザIDおよびパスワードが記入され、OKボタンBoがマウスポインタMPで押下されると、ユーザに係る識別情報が入力される。
ログイン画面Tp1で入力された識別情報は、入力支援サーバ100に送信され、ユーザ認証部111により、入力された識別情報がユーザ管理DB121に存在していれば、入力支援サーバ100へのアクセスが許可されて、ログインが行われる。なお、ログイン中は、ログインを行う際に入力された識別情報に対応するユーザが、端末300のユーザであるものとして認識される。そして、サーバ制御部110では、例えば、端末300から入力支援サーバ100へ各種情報が送信される際に、該各種情報に識別情報が付されることで、端末300から入力支援サーバ100へ送信された情報が、所定のユーザが入力した情報であるものと認識される。なお、入力された識別情報がユーザ管理DB121に存在していなければ、ログインが行われない。
ログインが行われると、データ読込部114aにより、診療情報DB210から検査リスト情報が読み込まれ、端末300の端末制御部310に転送される。そして、表示制御部312の機能により、検査リスト情報に基づき、表示部340に検査一覧画面が表示される。
○レポート入力対象検査の特定:
図10は、検査一覧画面G1を例示する図である。図10で示すように、検査一覧画面G1は、検査に係る情報(具体的には、患者ID、患者氏名、生年月日、年齢、性別、状態、検査ID、検査日、検査部位、モダリティ、画像枚数)が一覧表示された画面である。ユーザは、検査一覧画面G1を閲覧することで、状態「未読影」が付された検査が、読影レポートが作成されていない検査であることが分かる。
検査一覧画面G1では、1つの検査を囲む太枠カーソルCS1が表示される。この太枠カーソルCS1は、ユーザによる操作部330の操作に応答して上下に移動され、所望の検査に合わされた状態で、操作部330の決定ボタン(例えば、リターンキー)が押下されると、太枠カーソルCS1で囲まれた1つの検査がレポート入力対象検査として特定される。レポート入力対象検査が特定されると、表示部340で表示される画面が検査一覧画面G1から読影レポート入力画面G2(後述)に遷移する。
このとき、検査一覧画面G1でレポート入力対象検査が選択されると、項目「検査部位」に属する要素(例えば、SKULL)と項目「モダリティ」に属する要素(例えば、MR)との組合せも同時に指定され認識される。
また、レポート入力対象検査が特定されると、タスク管理部313により、レポート入力対象検査に対応する新規な読影レポートの作成に係るタスクが特定される。このとき、タスク管理部313の制御下で、診療情報DB210からレポート入力対象検査に対応する依頼事項、および検査の詳細を示す属性情報がデータ読込部114aによって読み込まれ、端末制御部310に提供される。
○読影レポート入力画面の構成:
図11は、端末300において表示される読影レポート入力画面G2を例示する図である。読影レポート入力画面G2は、主に領域A1〜A10によって構成される。
領域A1は、レポート入力対象検査に係る依頼事項の内容が表示される領域であり、例えば、入力支援サーバ100を介して診療情報DB210から取得した依頼事項に係る情報に基づき、図12で示すような依頼事項の内容が表示される。
領域A2は、レポート入力対象検査に係る検査の詳細な内容が表示される領域であり、例えば、入力支援サーバ100を介して診療情報DB210から取得した検査の詳細に係る情報に基づき、図13で示すような検査の詳細な内容が表示される。
領域A3,A4は、読影医による操作部330の操作に応じて、自由な意見やその他の情報が記述される領域である。但し、領域A4には、例えば、パスワードの入力等によって閲覧が制限される秘匿性の高い個人情報が記述される。
領域A5は、読影レポートの作成を支援するために、関連情報DB122から取得された一部の情報が可視的に提供される領域である。
領域A6は、読影レポートを構成する所見文が表示される領域であり、読影医による操作部330の操作に応答して所見文が記入される。
領域A7は、所見文で頻繁に使用される定型句(頻出句)の一覧が表示される領域であり、例えば、図14で示すような頻出句の一覧が表示される。
領域A8は、所見文で頻繁に使用される定型文(サマリ句)の一覧が表示される領域であり、例えば、図15で示すような定型文の一覧が表示される。
領域A9は、代表的な画像を添付する領域であり、読影医による操作部330の操作に応じて、所望の代表的な画像が添付される。
領域A10は、コマンドを入力するためのアイコン(ここでは、ボタンBT1,BT2)が列挙される領域である。具体的には、ボタンBT1は、読影レポート入力画面G2で作成した読影レポートを構成する所見文や添付画像の内容を確定して診療情報DB210に新規に登録し、次の読影レポートの作成に移行させるコマンドを入力するボタンである。ボタンBT2は、読影レポート入力画面G2で作成した読影レポートを構成する所見文や添付画像の内容をクリアして、読影レポートの内容を作成し直すコマンドを入力するボタンである。
次に、領域A5に表示されるテンプレートを利用して所見文を入力する動作について説明する。
領域A5では、情報検索動作により、ユーザによって入力される検索ルールに対応する情報が関連情報DB122から取得され、適宜テンプレートの形態で可視的に出力される。そして、このテンプレートにおける要素(ここでは、用語や、用語を含むフレーズなど)の選択肢が適宜指定されることで、所見文の入力が実行される。
○情報検索動作:
検索ルールは、操作部330からの情報の入力に応じて決定され、情報検索部114cに入力される。情報検索部114cは、入力された検索ルールに基づき、関連情報DB122からデータを推論して一部の情報を取得する。この一部の情報の取得には、例えば、RDFや推論を用いるセマンティック・ウェブの技術を利用すれば良い。ここでは、一部の情報は、要素間の関連を示す情報(一部関連情報)であり、情報検索部114cにより、一部関連情報に基づき、検索ルールに対応する画面生成ルールに従って、結果表示画面データが生成される。この結果表示画面データは、端末300に出力される。端末300では、表示制御部312により、情報検索部114cからの結果表示画面データに基づき、表示部340において結果表示画面が表示される。ユーザは、結果表示画面において検索結果を認識することができる。
ここで、情報検索動作について、より具体的に説明する。
検査一覧画面G1でレポート入力対象検査が特定されると、読影レポート入力画面G2(例えば、図11)では、例えば、領域A1に依頼事項の内容(例えば、図12)が、領域A2にレポート入力対象検査に係る検査の詳細な内容(例えば、図13)が表示される。そして、情報検索部114cの機能により、領域A5に、検索条件決定テンプレート(以下、適宜「テンプレート」と略する)Tp2が提示される。
図16は、テンプレートTp2を例示する図である。テンプレートTp2は、関連情報DB122から所望の一部関連情報を取得するための検索ルール(より詳細には、検索条件)を決定するためのテンプレートである。
テンプレートTp2では、関連情報DB122における全属性項目のうちの一部の属性項目「カテゴリ」について、語句(選択肢)が列挙される。ここで列挙される属性項目「カテゴリ」に係る選択肢は、例えば、関連情報DB122のうち、検査特定動作でレポート入力対象検査の特定と同時に指定された項目「検査部位」に属する要素と項目「モダリティ」に属する要素との組合せと関連付けられた項目「カテゴリ」に属する要素となっている。
例えば、検査特定動作で、項目「検査部位」に属する要素「CHEST」と項目「モダリティ」に属する要素「MR」との組合せが指定された場合、テンプレートTp2では、図16で示すように、項目「カテゴリ」に属する複数の要素(例えば、血管障害、変性疾患、炎症・感染症、腫瘍、腫瘍の詳細など)が選択肢として列挙される。
なお、テンプレートTp2で列挙される項目「カテゴリ」に係る選択肢の情報は、記憶部120などに予め記憶しておけば良く、例えば、項目「カテゴリ」に係る1以上の要素を2項目「検査部位」「モダリティ」にそれぞれ属する要素の組合せと対応させて記憶しておき、検査一覧画面G1で指定された2項目「検査部位」「モダリティ」にそれぞれ属する要素の組合せに応じた項目「カテゴリ」に属する選択肢の一覧がテンプレートTp2に表示されるようにすれば良い。
読影医が操作部330を種々操作することで、テンプレートTp2上で、マウスポインタMPが所望の選択肢に合わされて、所定の操作(例えば、ダブルクリック)が行われると、項目「カテゴリ」に対して所望の選択肢が指定される。このとき、検査一覧画面(例えば図10)およびテンプレートTp2(例えば図16)で指定される複数の項目と要素との組合せが検索条件として決定される。
例えば、図16で示すテンプレートTp2で、項目「カテゴリ」に対して選択肢「血管障害」が指定された場合、項目「検査部位」に対して要素「CHEST」、項目「モダリティ」に対して要素「CR」、項目「カテゴリ」に対して要素「血管障害」が指定された検索条件が決定される。なお、ここでは、検索条件が、複数の項目と要素との組合せを示すものであったが、これに限られず、例えば、1以上の項目と1以上の要素との組合せを示すものであれば良い。
このとき、例えば、関連情報DB122から検索条件に合致する一部の情報を取得して、所定の項目に属する要素とその関連を示す情報とを抽出して所定の項目順で提示するといった検索ルールが入力される。この検索ルールは、端末制御部310により端末300から情報検索部114cと設定認識部114bとに与えられる。
また、設定認識部114bでは、検索ルールの入力に応答して、検索ルールに対応する設定ファイルの認識、および採用が行われる。このとき、設定認識部114bが、出力設定情報DB124を参照し、検索ルールが入力されてきた端末300のユーザについて、各要素に係る出力情報を認識し、設定ファイルに含まれる画面生成ルールを修正する。
情報検索部114cでは、検索ルールの入力に応答して、検索条件を満たす(すなわち合致する要素の組合せを有する)単レポート構造化データが関連情報DB122から収集される。つまり、関連情報DB122から一部の要素間の関連を示す情報(一部関連情報)が収集される。そして、画面生成ルールに従った結果表示画面データが生成される。このとき、収集された単レポート構造化データのうち、画面生成ルールで規定される所定数の項目および表示順に従って、各項目にそれぞれ属する要素が、項目毎に並べられた一覧表示の態様を実現する結果表示画面データが生成される。なお、結果表示画面データでは、重複して出現する要素は、1つにまとめられる。
より詳細には、この結果表示画面データは、複数の項目に含まれる項目毎に1以上(ここでは複数)の属性値(ここでは、語句)が列挙される情報を含む。なお、この結果表示画面データは、表示制御部312の制御により、表示部340において結果表示画面として可視的に出力される。この結果表示画面は、一覧表示に含まれる各項目に属する要素(例えば語句)が、読影レポートを構成する要素(レポート構成要素)として指定可能な選択肢として提示されたテンプレート(以下「入力支援テンプレート」とも称する)の形態を有する。
○入力支援テンプレートの概要:
図17は、入力支援テンプレートTp3を例示する図である。テンプレートTp3上における各種入力および指定は、ユーザである読影医による操作部330の操作に応答して入力される信号に基づいて行われる。
図17で示すように、テンプレートTp3では、最上部に、抽出条件が提示され、その下に、複数の項目(ここでは4項目「撮影条件」「部位」「基本所見」「診断」)をそれぞれ可視的に示す複数の表示要素(項目表示要素)が左方から右方に向かって空間順次に並べられる。また、その項目表示要素の下に、左から順に、項目「撮影条件」「部位」「基本所見」「診断」にそれぞれ属する要素を可視的に示す表示要素として複数の語句(用語や用語を含むフレーズ)F1〜F4が列挙される。
例えば、図17で示すように、属性項目「撮影条件」に対し、複数の語句(T1強調像、T2強調像、T2FLAIR像)F1が、属性項目「部位」に対し、複数の語句(視床、・・・、被核)F2が、属性項目「基本所見」に対し、複数の語句(高信号域、低信号域)F3が、属性項目「診断」に対し、複数の語句(ラクナ梗塞、陳旧性脳梗塞)F4が列挙される。
より詳細には、複数の語句F1が従属先の項目を示す項目表示要素「撮影条件」の下に上下方向に沿って並べられ、複数の語句F2が従属先の項目を示す項目表示要素「部位」の下に上下方向に沿って並べられ、複数の語句F3が従属先の項目を示す項目表示要素「基本所見」の下に上下方向に沿って並べられ、複数の語句F4が従属先の項目を示す項目表示要素「診断」の下に上下方向に沿って並べられる。
この複数の語句F1〜F4は、一部関連情報に係る一覧表示に相当し、この一覧表示は、関連情報DB122から抽出された一部の情報が、出力設定情報DB124の出力情報に従って、可視的に出力されたものである。例えば、出力設定情報DB124に図18で示すようなデータテーブルTB3aが格納され、端末300を使用しているユーザがユーザAである場合には、出力設定情報DB124でユーザAに対して関連付けられている各要素の出力情報(visibleまたはinvisible)に従って、複数の語句F1〜F4が可視的に出力される。つまり、visibleが関連付けられている要素については、複数の語句F1〜F4で可視的に出力され、invisibleが関連付けられている要素(例えば、大脳半球、拡大、脳梗塞、亜急性脳梗塞)については、複数の語句F1〜F4で可視的に出力されない。
そして、ユーザは、テンプレートTp3を視認することで、過去の知識を参照しつつ、読影レポートを作成することができる。
○所見文の入力:
また、テンプレートTp3では、4項目(撮影条件、部位、基本所見、診断)の各項目に対し、複数の語句F1〜F4から1つの語句にマウスポインタMPを合わせてマウスの左ボタンを押下(左クリック)することで、新規な読影レポートの所見文を構成する各項目に対応する語句を指定することができる。このとき、ユーザは、テンプレートTp3の下部に表示される読影レポートの所見文の文章モデルMDを参照する。この文章モデルMDに係る情報は、例えば、教師データ等と併せて外部から与えられる。
この文章モデルMDは、「[空白欄W1]にて[空白欄W2]において[空白欄W3]を認める。[空白欄W4]の疑い。」といった読影レポートの所見文のモデルを示す。そして、空白欄W1〜W4には、4つの項目(撮影条件、部位、基本所見、診断)に係る要素(文章を構成する要素、以下「文章構成要素」とも称する)である語句がそれぞれ当てはまる。詳細には、ユーザによる語句の指定により、複数の語句F1のうちの1つの語句(例えば、T1強調像)が空白欄W1に充当され、複数の語句F2のうちの1つの語句(例えば、脳梁)が空白欄W2に充当され、複数の語句F3のうちの1つの語句(例えば、高信号域)が空白欄W3に充当され、複数の語句F4のうちの1つの語句(例えば、ラクナ梗塞)が空白欄W4に充当される。
図19では、4項目(撮影条件、部位、基本所見、診断)に対し、4つの語句「T1強調像、脳梁、高信号域、ラクナ梗塞)が指定され、指定された語句を示す表示要素の濃淡が反転されたテンプレートTp3が示されている。このとき、レポート構成部314により、文章モデルMD、および空白欄W1〜W4に充当された語句に基づく所見文が生成され、領域A6に表示される。
テンプレートTp3において、文章モデルMDの空白欄W1〜W4にそれぞれ語句が充当されるとともに、領域A6に所見文が表示された状態で、ユーザによって操作部330が適宜操作され、領域A10のボタンBT1がマウスポインタMPによって押下されると、表示領域A6に表示された所見文が、新規な所見文として登録される。
このとき、新規に生成された所見文の情報がデータ書込部114dにより、診療情報DB210に追加登録される。例えば「T1強調像にて脳梁において高信号域を認める。ラクナ梗塞の疑い。」等といった自然文で構成される所見文を示す情報が生成されて、診療情報DB210に追加登録される。つまり、所定の文章モデルMDに沿った新規な所見文を含む新規な読影レポートの情報(新規読影レポート情報)が生成される。また、関連情報生成部112によって、新たな単レポート構造化データが生成され、適宜関連情報DB122および組合せ情報DB123が充実化される。
なお、ここでは、各項目に対して1つの文章構成要素を指定したが、これに限られず、例えば、各項目に対して2以上の文章構成要素を指定する等、少なくとも1以上の文章構成要素を指定するようにしても良い。また、レポート構成部314が、文章モデルMDの空白欄W1〜W4に充当された要素(ここでは語句)と、抽出条件を構成する要素(ここでは語句)とを、検査IDと関連付けることで、新規な単レポート構造化情報を生成し、関連情報生成部112および組合せ情報生成部113により、適宜関連情報DB122および組合せ情報DB123が充実化されても良い。
また、テンプレートTp3では、1以上の項目について要素が指定されると、組合せ情報DB123が参照されて、指定された要素と関連度合いが高い要素の組合せが可視的に区別可能な態様で表示されるようにしても良い。また、ユーザが操作部330を種々操作することで、項目の表示順が適宜変更されるようにしても良い。
テンプレートTp3では、ユーザによる操作部330からの各種情報の入力に応じて、出力設定情報DB124に従った各種表示、および出力設定情報DB124に格納される出力情報の変更などが可能となっている。出力設定情報DB124に従った各種表示は、設定認識部114bによる出力情報の認識、情報検索部114cによる画面を表示するためのデータの生成、表示部340におけるデータの可視的な出力によって実現される。また、出力情報の変更は、出力設定情報生成部115によって実現される。
○非表示要素の表示および選択:
テンプレートTp3には、各項目(撮影条件、部位、基本所見、診断)について、出力情報「invisible」に従って可視的に表示されなかった語句の表示を要求するボタンB1〜B4が設けられている。テンプレートTp3では、ユーザが操作部330を種々操作することで、ボタンB1〜B4のうちの何れか1つのボタンに、マウスポインタMPが合わせされて、押下(ここでは、左クリック)されると、所望の1つの項目について、出力情報「invisible」に従って可視的に出力されていない1以上の要素(ここでは語句)が列挙されたリストの表示が要求される。
具体的には、設定認識部114bが出力設定情報DB124を参照することで、所望の1つの項目に対して、出力情報「invisible」が付された要素が認識される。そして、情報検索部114cにより、設定認識部114bによって認識された出力情報「invisible」が付された要素がテンプレートTp3に対して付加された画面を表示するためのデータが生成され、端末300に転送される。このとき、端末300では、所望の1つの項目に対して、出力情報「invisible」が付された要素が可視的に出力される。
例えば、図20で示すように、項目「診断」に係るボタンB4がマウスポインタMPで押下されると、項目「診断」について、出力情報「invisible」に従って可視的に出力されていない要素(以下「非表示要素」とも称する)が可視的に列挙されたリストの表示が要求される。このとき、図20で示すように、非表示要素(ここでは、脳梗塞、亜急性期脳梗塞)が可視的に列挙されたリストCL1が、ボタンB4の近傍に表示される。つまり、ユーザによる特定の動作に応答して、出力設定情報DB124において可視的な出力を禁止する出力情報が関連付けられた要素が、可視的に出力される。
図20で示すリストCL1で可視的に列挙される非表示要素は、図18で示したデータテーブルTB3aのうち、ユーザAに対して、出力情報「invisible」が関連付けられた要素に相当する。ここでは、項目「診断」に係る非表示要素のリスト表示を例示して説明したが、項目「診断」以外の各項目(撮影条件、部位、基本所見)についても、ボタンB1〜B3の押下により、1以上の非表示要素が可視的に列挙されたリストが表示される。
そして、図21で示すように、ユーザは、操作部330を種々操作することで、リストCL1で可視的に列挙される1以上の非表示要素のうち、所望の非表示要素にマウスポインタMPを合わせて左クリックをすると、該所望の非表示要素が所見文を構成する語句として選択される。このとき、選択された所望の非表示要素は、所見文を構成する複数の項目のうち、該所望の非表示要素が属する項目に対応する語句として指定される。なお、図21では、項目「診断」に対して、非表示要素「脳梗塞」が選択され、空白欄W4に選択された要素「脳梗塞」が充当された状態が示されている。
○出力情報の変更:
テンプレートTp3では、ユーザが操作部330を適宜操作することで、複数の語句F1〜F4に含まれる任意の語句に係る出力情報を「invisible」に変更することができる。
例えば、図22で示すように、複数の語句F1〜F4に含まれる所望の語句(例えば「陳旧性脳梗塞」)にマウスポインタMPを合わせて、マウスの右ボタンを押下(右クリック)すると、コマンドリストCL2が、所望の語句の近傍に表示される。コマンドリストCL2には、所望の語句の出力情報を「visible」から「invisible」に変更するコマンドを入力するための表示(以下「非表示化コマンド表示」)が提示される。なお、図22では、非表示化コマンド表示「表示設定をinvisibleにする」が提示されている状態が示されている。
そして、ユーザが操作部330を適宜操作することで、非表示化コマンド表示「表示設定をinvisibleにする」にマウスポインタMPを合わせて左クリックをすると、所望の要素の出力情報を「visible」から「invisible」に変更するコマンドが入力される。
このとき、情報検索部114cが組合せ情報DB123を参照することで、組合せ情報DB123において、所望の要素に対して組み合わされた他の異なる1以上の要素を認識する。そして、情報検索部114cが、認識された1以上の要素に係る出力情報の変更を要求する画面(以下「関連要素設定入力画面」)を表示するためのデータを生成し、該データに基づき、表示部340で、関連要素設定入力画面が表示される。つまり、出力設定情報生成部115によって所望の要素に係る出力情報が変更される際には、組合せ情報DB123において、該所望の要素に対して組み合わされた他の異なる1以上の要素について、出力情報の変更を要求する表示要素が可視的に出力される。
図23は、所望の要素の出力情報が「visible」から「invisible」に変更される際に表示される関連要素設定入力画面Tp5を例示する図である。
関連要素設定入力画面Tp5では、出力情報を「visible」から「invisible」に変更するコマンドの入力対象にあたる所望の要素(ここでは、陳旧性脳梗塞)について、関連の深い他の要素に係る出力情報を「visible」から「invisible」に変更するか否かが問われる。
具体的には、例えば、図23で示すように、項目「撮影条件」に属する要素「T2強調像」、項目「部位」に属する要素「視床」「前頭葉」、項目「基本所見」に属する要素「高信号域」が、項目ごとに区別可能な態様で列挙される。関連要素設定入力画面Tp5では、組合せ情報DB123において、要素「陳旧性脳梗塞」に対して所定回数(例えば、3回)以上組み合わされており、且つ出力設定情報DB124で出力情報「visible」が付されている1以上の要素が列挙される。
また、関連要素設定入力画面Tp5では、各要素(ここでは、語句)の左方には、チェックボックスCx11,Cx21,Cx22,Cx31が付されている。関連要素設定入力画面Tp5が表示された初期状態では、チェックボックスCx11,Cx21,Cx22,Cx31は、各要素に係る出力情報が「visible」であることを示すチェックマークが付された状態(チェック状態)となっている。
ここで、ユーザが操作部330を種々操作することで、出力情報を「invisible」に変更すべき要素の左方に付されたチェックボックスにマウスポインタMPを合わせて、左クリックを行うと、チェックボックスがチェック状態から、チェックマークが付されていない状態(非チェック状態)に設定される。
そして、適宜、チェックボックスがチェック状態から非チェック状態に変更された状態で、関連要素設定入力画面Tp5の下部に設けられたOKボタンBoが、マウスポインタMPで押下されると、非チェック状態にされたチェックボックスに係る要素の出力情報を「visible」から「invisible」に変更するコマンドが入力される。つまり、このとき、所望の要素(ここでは、陳旧性脳梗塞)の出力情報を「visible」から「invisible」に変更するコマンド、および該所望の要素(ここでは、陳旧性脳梗塞)と関連の深い要素の出力情報を「visible」から「invisible」に変更するコマンドが入力される。
ところで、出力設定情報生成部115によって所望の要素の出力情報が「visible」から「invisible」に変更される際には、組合せ情報DB123において該所望の要素に対して組み合わされたその他の異なる1以上の要素について、出力情報を「visible」から「invisible」に変更する指定がなされなければ、表示制御部312の制御下で、所定の警告を示す表示要素が表示部340において可視的に出力される。
具体的には、関連要素設定入力画面Tp5で、チェック状態が維持された要素が存在する場合には、OKボタンBoの押下に応答して、チェック状態に係る要素の出力情報を「invisible」に変更しないことを確認する警告画面が表示部340に表示される。このように、関連の深い要素についても出力情報の変更を促す表示がなされるため、要素の組合せなどといった1つの知識を構成する複数の要素について、見落としなく、可視的な出力の許否などといった可視的な出力条件の変更が可能となる。
図24は、出力情報を「invisible」に変更しないことを確認する警告画面CGaを例示する図である。
例えば、図23で示すように、関連要素設定入力画面Tp5で、4要素(T2強調像、視床、前頭葉、高信号域)のチェック状態が維持されている場合には、図24で示すように、警告画面CGaでは、4要素(T2強調像、視床、前頭葉、高信号域)について、出力情報を「invisible」に設定しなくて良いか否かが問われる。そして、警告画面CGaの下部には、OKボタンBoとキャンセルボタンBcとが設けられており、OKボタンBoがマウスポインタMPで押下されると、そのまま出力情報を変更するコマンドが決定される。一方、キャンセルボタンBcがマウスポインタMPで押下されると、表示制御部312の制御により、表示部340に表示される画面が、関連要素設定入力画面Tp5に戻る。
なお、関連要素設定入力画面Tp5の下部に設けられたキャンセルボタンBcがマウスポインタMPで押下されると、所望の要素(ここでは、陳旧性脳梗塞)の出力情報を「visible」から「invisible」に変更するコマンドがキャンセルされる。
また、関連要素設定入力画面Tp5では、マウスポインタMPによって、チェックボックスCx0をチェック状態として、OKボタンBoがマウスポインタMPで押下されると、その後、関連要素設定入力画面Tp5が表示されなくなる。そして、関連要素設定入力画面Tp5が表示される代わりに、出力設定情報生成部115により、所望の要素の出力情報が「visible」から「invisible」に変更される際には、組合せ情報DB123において該所望の要素に対して組み合わされた他の異なる1以上の要素についても、出力情報が「visible」から「invisible」に変更される。
すなわち、出力情報を「visible」から「invisible」に変更する要素と関連の深い他の要素については、自動的に出力情報が「visible」から「invisible」に変更されるように設定される。なお、関連の深い他の要素についても自動的に出力情報が変更される設定の情報は、例えば、記憶部320内に記憶される。このように、関連の深い他の要素も含めて出力情報が自動的に変更されれば、複数の要素によって構成される情報ごとに、可視的な出力の許否などといった可視的な出力条件の変更がなされる。
ここで、出力情報を変更するコマンドに応じた出力設定情報DB124の変更について説明する。
例えば、出力設定情報DB124に図18で示したようなデータテーブルTB3aが格納されている場合、図23で示したように、ユーザAによる操作部330の操作に応答して、所望の要素(陳旧性脳梗塞)の出力情報を「visible」から「invisible」に変更するコマンドが入力されると、出力設定情報生成部115により、データテーブルTB3a(図18)が、図25で示すようなデータテーブルTB3bに変更される。
具体的には、ユーザAと要素「陳旧性脳梗塞」とに対して出力情報「visible」が関連付けられていたデータテーブルTB3aから、ユーザAと要素「陳旧性脳梗塞」とに対して出力情報「invisible」が関連付けられたデータテーブルTB3bに変更される。
また、テンプレートTp3では、図20で示したリストCL1で可視的に列挙された1以上の非表示要素(ここでは、脳梗塞、亜急性脳梗塞)の出力情報を「invisible」から「visible」に変更することができる。以下、具体例を示して説明する。
例えば、ユーザが操作部330を種々操作することで、図26で示すように、リストCL1に可視的に列挙された1以上の非表示要素のうち、所望の非表示要素(ここでは、亜急性脳梗塞)にマウスポインタMPを合わせて、右クリックが行われると、コマンドリストCL3が、所望の非表示要素の近傍に表示される。コマンドリストCL3には、所望の非表示要素の出力情報を「invisible」から「visible」に変更するコマンドを入力するための表示(以下「表示化コマンド表示」)が提示される。なお、図26では、表示化コマンド表示「表示設定をvisibleにする」が提示されている状態が示されている。
そして、ユーザが操作部330を適宜操作することで、表示化コマンド表示「表示設定をvisibleにする」にマウスポインタMPを合わせて左クリックをすると、所望の要素の出力情報を「invisible」から「visible」に変更するコマンドが入力される。
このとき、情報検索部114cが組合せ情報DB123を参照することで、組合せ情報DB123において、所望の要素に対して組み合わされた他の異なる1以上の要素を認識する。そして、情報検索部114cが、認識された1以上の要素に係る出力情報の変更を要求する関連要素設定入力画面を表示するためのデータを生成し、該データに基づき、表示部340で、関連要素設定入力画面が表示される。
図27は、所望の要素の出力情報が「invisible」から「visible」に変更される際に表示される関連要素設定入力画面Tp6を例示する図である。
関連要素設定入力画面Tp6では、出力情報を「invisible」から「visible」に変更するコマンドの入力対象にあたる所望の要素(ここでは、亜急性脳梗塞)について、関連の深い他の要素に係る出力情報を「invisible」から「visible」に変更するか否かが問われる。
具体的には、関連要素設定入力画面Tp6では、組合せ情報DB123において、所望の要素(例えば、亜急性脳梗塞)に対して所定回数(例えば、3回)以上組み合わされており、且つ出力設定情報DB124で出力情報「invisible」が付されている1以上の要素が列挙される。例えば、図27で示すように、項目「部位」に属する要素「大脳半球」が、属する項目が区別可能な態様で列挙される。
また、関連要素設定入力画面Tp6では、各要素(ここでは、1つの語句)の左方には、チェックボックスCx23が付されている。関連要素設定入力画面Tp6が表示された初期状態では、チェックボックスCx23は、各要素に係る出力情報が「invisible」であることを示すチェックマークが付されていない非チェック状態となっている。
ここで、ユーザが操作部330を種々操作することで、出力情報を「visible」に変更すべき要素の左方に付されたチェックボックスにマウスポインタMPを合わせて、左クリックを行うと、チェックボックスが非チェック状態からチェック状態に設定される。
そして、適宜、チェックボックスが非チェック状態からチェック状態に変更された状態で、関連要素設定入力画面Tp6の下部に設けられたOKボタンBoが、マウスポインタMPで押下されると、チェック状態にされた要素に係る出力情報を「invisible」から「visible」に変更するコマンドが入力される。つまり、このとき、所望の要素(ここでは、亜急性脳梗塞)の出力情報を「invisible」から「visible」に変更するコマンド、および該所望の要素(ここでは、亜急性脳梗塞)と関連の深い要素(例えば、大脳半球)の出力情報を「invisible」から「visible」に変更するコマンドが入力される。
ところで、出力設定情報生成部115によって所望の要素の出力情報が「invisible」から「visible」に変更される際には、組合せ情報DB123において該所望の要素に対して組み合わされたその他の異なる1以上の要素について、出力情報を「invisible」から「visible」に変更する指定がなされていなければ、表示制御部312の制御下で、所定の警告を示す表示要素が表示部340において可視的に出力される。
具体的には、関連要素設定入力画面Tp6で、非チェック状態が維持された要素が存在する場合には、OKボタンBoの押下に応答して、非チェック状態に係る要素の出力情報を「visible」に変更しないことを確認する警告画面が表示部340に表示される。このように、関連の深い要素についても出力情報の変更を促す表示がなされるため、要素の組合せなどといった1つの知識を構成する複数の要素について、見落としなく、可視的な出力の許否などといった可視的な出力条件の変更が可能となる。
図28は、出力情報を「visible」に変更しないことを確認する警告画面CGbを例示する図である。
仮に、関連要素設定入力画面Tp6で、1要素(大脳半球)の非チェック状態が維持されている場合には、図28で示すように、警告画面CGbでは、1要素(大脳半球)について、出力情報を「visible」に設定しなくて良いか否かが問われる。そして、警告画面CGbの下部には、OKボタンBoとキャンセルボタンBcとが設けられており、OKボタンBoがマウスポインタMPで押下されると、そのまま出力情報を変更するコマンドが決定される。一方、キャンセルボタンBcがマウスポインタMPで押下されると、表示制御部312の制御により、表示部340に表示される画面が、関連要素設定入力画面Tp6に戻る。
なお、関連要素設定入力画面Tp6の下部に設けられたキャンセルボタンBcがマウスポインタMPで押下されると、所望の要素(ここでは、亜急性脳梗塞)の出力情報を「invisible」から「visible」に変更するコマンドがキャンセルされる。
また、関連要素設定入力画面Tp6では、マウスポインタMPによって、チェックボックスCx1をチェック状態として、OKボタンBoが、マウスポインタMPで押下されると、その後、関連要素設定入力画面Tp6が表示されなくなる。そして、関連要素設定入力画面Tp6が表示されない代わりに、出力設定情報生成部115により、所望の要素の出力情報が「invisible」から「visible」に変更される際には、組合せ情報DB123において該所望の要素に対して組み合わされた他の異なる1以上の要素についても、出力情報が「invisible」から「visible」に変更される。
すなわち、出力情報を「invisible」から「visible」に変更する要素と関連の深い他の要素については、自動的に出力情報が「invisible」から「visible」に変更されるように設定される。なお、関連の深い他の要素についても自動的に出力情報が変更される設定の情報は、例えば、記憶部320内に記憶される。このように、関連の深い他の要素も含めて出力情報が自動的に変更されれば、複数の要素によって構成される情報ごとに、可視的な出力の許否などといった可視的な出力条件の変更がなされる。
ここで、出力情報を変更するコマンドに応じた出力設定情報DB124の変更について説明する。
例えば、出力設定情報DB124に図18で示したようなデータテーブルTB3aが格納されている場合、図27で示したように、ユーザAによる操作部330の操作に応答して、2要素(亜急性脳梗塞、大脳半球)の出力情報を「invisible」から「visible」に変更するコマンドが入力されると、出力設定情報生成部115により、データテーブルTB3a(図18)が、図29で示すようなデータテーブルTB3cに変更される。
具体的には、ユーザAと要素「亜急性脳梗塞」との組合せ、ユーザAと要素「大脳半球」との組合せに対して出力情報「invisible」が関連付けられていたデータテーブルTB3aから、ユーザAと要素「亜急性脳梗塞」との組合せ、ユーザAと要素「大脳半球」との組合せに対して出力情報「visible」が関連付けられたデータテーブルTB3cに変更される。
このようにして、出力設定情報DB124において出力情報「invisible」が関連付けられた非表示要素を可視的に出力するリストCL1を表示部340に表示させた状態で、ユーザの操作部330に対する所定の動作に応答して、出力設定情報生成部115により、非表示要素に対して関連付けられていた出力情報「invisible」が、出力情報「visible」に変更される。このとき、非表示要素を可視的に出力した状態で、その非表示要素の出力を許可する設定の変更ができるため、出力を許可するか否かの判断が容易となる。
○追加情報の入力:
図17で示すように、テンプレートTp3には、4つの用語追加ボタンAb1〜Ab4が設けられている。4つの用語追加ボタンAb1〜Ab4は、4つの項目(撮影条件、部位、基本所見、診断)に属する用語をそれぞれ追加するためのボタンである。より詳細には、用語追加ボタンAb1が項目「撮影条件」に属する用語を追加するためのボタン、用語追加ボタンAb2が項目「部位」に属する用語を追加するためのボタン、用語追加ボタンAb3が項目「基本所見」に属する用語を追加するためのボタン、用語追加ボタンAb4が項目「診断」に属する用語を追加するためのボタンである。
ユーザが操作部330を適宜操作することで、用語追加ボタンAb1〜Ab4のいずれかをマウスポインタMPで押下すると、表示制御部312の制御下で、用語の作成を行うためのテンプレート(以下「用語作成テンプレート」)が表示部340に表示される。以下、用語追加ボタンAb4が押下された場合を例にとって説明する。
図30は、用語追加ボタンAb4が押下されることで、テンプレートTp3上に重畳して表示される用語作成テンプレートTp4を例示する図である。
用語作成テンプレートTp4には、用語記入欄Bx1、追加接頭語記入欄Bx2、追加接尾語記入欄Bx4、OKボタンBo、およびキャンセルボタンBcが設けられている。
用語記入欄Bx1は、新規に追加したい用語を記入する欄である。マウスポインタMPを用語記入欄Bx1に合わせて左クリックを行って用語記入欄Bx1にカーソルを出現させた状態で、キーボードからの情報の入力により、所望の用語が用語記入欄Bx1に記入される。
追加接頭語記入欄Bx2は、用語記入欄Bx1に記入された用語に対して追加したい接頭語を記入する欄であり、追加接尾語記入欄Bx4は、用語記入欄Bx1に記入された用語に対して追加したい接尾語を記入する欄である。そして、マウスポインタMPを追加接頭語記入欄Bx2、および追加接尾語記入欄Bx4のいずれかに合わせて左クリックを行って、追加接頭語記入欄Bx2、および追加接尾語記入欄Bx4のいずれかにカーソルを出現させた状態で、キーボードからの情報の入力により、所望の接頭語が追加接頭語記入欄Bx2が記入されるか、または追加接尾語記入欄Bx4に接尾語が記入される。
そして、例えば、用語記入欄Bx1に用語「急性脳梗塞」が記入された状態で、OKボタンBoがマウスポインタMPで押下されると、図31で示すように、項目「診断」の空白欄W4に「急性脳梗塞」が記入される。一方、キャンセルボタンBcがマウスポインタMPで押下されると、領域A5から用語作成テンプレートTp4が消え、領域A5はテンプレートTp3が表示された状態となる。
そして、例えば、図31で示すように、空白欄W1〜W4に4つの語句(T1強調像、前頭葉、高信号域、急性脳梗塞)が充当され、領域A6に所見文「T1強調像にて前頭葉において高信号域を認める。急性脳梗塞の疑い。」が表示された状態で、ボタンBT1がマウスポインタMPによって押下されると、レポート構成部314により、領域A6に表示された所見文が、新規な所見文として登録される。
このとき、新規に生成された所見文の情報がデータ書込部114dにより、診療情報DB210に追加登録されるとともに、関連情報生成部112によって、新たな単レポート構造化データが生成され、適宜関連情報DB122および組合せ情報DB123が充実化される。この新たな単レポート構造化データを構成する要素に少なくとも1以上の新規な要素(例えば、急性脳梗塞)、すなわち追加情報が含まれていれば、出力設定情報DB124に対して新規な要素の出力情報が追加される。
つまり、端末300からの少なくとも1以上の要素に係る追加情報の入力に応答して、関連情報生成部112によって関連情報DB122に追加情報が追記されるとともに、出力設定情報生成部115によって出力設定情報DB124に追加情報の出力に係る情報を関連付けた出力設定情報が記憶される。
また、このとき、出力設定情報DB124では、追加情報を入力したユーザについては、追加情報に対して出力情報「visible」が関連付けられる一方、その他のユーザについては、追加情報に対して出力情報「invisible」が関連付けられる。
図32は、ユーザBが端末300から要素「急性脳梗塞」を追加情報として入力した直後における出力設定情報DB124のデータ内容を例示する図である。図32で示すように、追加情報を入力したユーザBについては、追加情報である要素「急性脳梗塞」に対して出力情報「visible」が関連付けられる。一方、その他のユーザ(例えば、ユーザA)については、追加情報である要素「急性脳梗塞」に対して出力情報「invisible」が関連付けられる。
このように、関連情報DB122および組合せ情報DB123に対して追加情報が追記された際には、追加情報を追記したユーザに対しては、追加情報の可視的な出力が許可され、他のユーザに対しては、追加情報の可視的な出力が禁止される。このため、ユーザが自分で入力した追加情報については、次回より、テンプレートTp3において複数の語句F1〜F4に含まれるような形態で可視的に出力され、ユーザの状況に即した過去の知識の提供が可能となる。また、追加情報を追加していないユーザにとっては、唐突に他のユーザによる追加情報を押し付けられることがない。
そして、他のユーザにとって、追加情報が必要な情報であるのか否か不明であるため、追加情報が追加された直後では、追加された要素は非表示要素として設定されるが、上述したような動作により、適宜非表示要素に係る出力情報が「invisible」から「visible」に変更される。つまり、テンプレートTp3において追加情報を可視的に出力するか否かを設定する選択権が他のユーザに対して与えられる。
但し、あるユーザによって関連情報DB122に追加情報が追加されたことが、テンプレートTp3に対して何らかの形で反映されなければ、他のユーザは、追加情報が追記されたことに気が付き難い。
そこで、情報処理システム1では、追加情報が関連情報DB122に追記されたことに応じて、追記された時点から所定期間だけ、追加情報が追記された旨を伝えるメッセージの表示要素(メッセージ表示)がテンプレートTp3において可視的に出力されるように構成されている。このような構成が採用されると、関連情報DB122に追加情報が追記されたことに気が付かずに、他のユーザによる追加情報を参照しないままとなってしまう不具合が回避される。
図33は、テンプレートTp3にメッセージ表示BLが提示された状態を示す図である。例えば、項目「診断」に対して、ある要素(例えば、急性脳梗塞)が追加された場合には、図33で示すように、項目「診断」に係るボタンB4の近傍に、新しい用語が追加された旨を示すメッセージ表示BLが提示される。なお、例えば、図32で示すように、出力設定情報DB124において、追加情報(ここでは、要素「急性脳梗塞」)に該追加情報が追記されたタイミングを示す情報(例えば、年月日および時刻)を関連付けておけば、メッセージ表示BLが提示される期間を容易に制御することができる。
また、情報処理システム1では、非表示要素を可視的に出力する際に、非表示要素に追加情報が含まれる場合には、該追加情報が、追記された旨を示す表示要素(例えば、New)とともに、可視的に出力される。このため、他のユーザによる追加情報の追記を容易に把握することができる。
図34は、テンプレートTp3において、ボタンB4のマウスポインタMPによる押下に応答して、ボタンB4の近傍に、項目「診断」に係る非表示要素が可視的に列挙されたリストCL1aが表示された状態を例示する図である。例えば、ユーザBによって、項目「診断」に対してある要素(例えば、急性脳梗塞)が追加された直後に、ユーザAが端末300を使用している場合には、図34で示すように、リストCL1aでは、追加情報である要素「急性脳梗塞」が、該要素が追記された旨を示す表示要素(ここでは、New)ELnとともに可視的に出力される。
なお、表示要素ELnが可視的に出力される期間としては、追加情報が関連情報DB122に追記された時点から所定期間だけ経過する期間であることが好ましい。例えば、図32で示したように、出力設定情報DB124において、追加情報(ここでは、要素「急性脳梗塞」)に該追加情報が追記されたタイミングを示す情報(例えば、年月日および時刻)を関連付けておけば、表示要素ELnが提示される期間が容易に制御される。
また、図22および図26を示しつつ、テンプレートTp3において語句ごとに出力設定を「invisible」と「visible」との間で変更する態様について説明したが、これに限られず、ユーザ自らの出力情報の設定をまとめて変更することも可能である。以下、具体的に説明する。
図19などで示したように、テンプレートTp3の右下方に、ユーザ自らの出力情報を示すリストの表示を要求するためのボタンLDBが設けられている。テンプレートTp3が表示された状態において、ユーザが操作部330を適宜操作することで、マウスポインタMPでボタンLDBを押下すると、設定認識部114bおよび情報検索部114cにより、出力設定情報DB124から、ボタンLDBを押下したユーザに係る出力設定情報が抽出される。そして、表示制御部312により、抽出された出力設定情報に基づき、出力情報のリスト(出力情報リスト)が、表示部340で可視的に出力される。このように、追加情報の可視的な出力に係る情報が可視的に出力されると、ユーザにとって可視的な出力に係る情報を変更するか否かの判断が容易となる。
図35は、出力情報リストTp7を例示する図である。図35では、出力設定情報DB124のデータ内容が、図32で示したようなものであった場合に、ユーザAによってボタンLDBが押下されて、テンプレートTp3上に重畳表示された出力情報リストTp7が例示されている。
出力情報リストTp7では、各要素(例えば、T1強調像、T2強調像、・・・、急性脳梗塞)について、出力情報(ここでは、visibleまたはinvisible)が関連付けられている。そして、各出力情報(ここでは、visibleまたはinvisible)の表示要素は、いわゆるプルダウンリストとなっており、マウスポインタMPの動きに応じて、出力情報の表示が切り替えられる。
なお、出力情報リストTp7では、ボタンLDBを押下したユーザに係る出力設定情報のうち、ユーザによる操作部330の操作により関連情報DB122に対して最近追記された追加情報が存在している場合には、該追加情報が、追記された旨を示す表示要素(例えば、New)ELmとともに、可視的に出力される。このため、ユーザは、可視的な出力に係る情報を変更するか否かを判断すべき追加情報を容易に把握することができる。
また、例えば、図32で示したように、出力設定情報DB124において、追加情報(ここでは、要素「急性脳梗塞」)に対して、該追加情報が追記されたタイミングを示す情報(例えば、年月日および時刻)を関連付けておけば、表示要素ELmが提示される期間が容易に制御される。
また、出力情報リストTp7の下方には、OKボタンBoとキャンセルボタンBcが設けられており、キャンセルボタンBcがマウスポインタMPで押下されると、単に出力情報リストTp7の表示が終了される。一方、出力情報リストTp7において、1以上の出力情報の表示要素が適宜切り替えられて、OKボタンBoがマウスポインタMPで押下されると、現在操作中のユーザについて、1以上の要素の出力情報が変更される。
○入力支援動作の動作フロー:
図36から図42は、情報処理システム1における入力支援動作の動作フローを示すフローチャートである。本動作フローは、サーバ制御部110と端末制御部310,410,510,610とが協働することで実現される。ここでは、ユーザが端末300を操作しつつ、入力支援動作が行われる例を挙げて説明する。なお、端末300におけるユーザの操作に応答して、ログイン画面Tp1において識別情報が入力されると、情報処理システム1へのログインが行われ、図36のステップS1に進む。
ステップS1では、データ読込部114aにより、診療情報DB210から検査リスト情報が読み込まれ、表示制御部312により、検査リスト情報に基づき、図10で示したような検査一覧画面G1が表示部340に表示される。
ステップS2では、端末制御部310により、検査一覧画面G1で入力対象検査が特定されたか否か判定される。ここでは、入力対象検査が特定されるまでステップS2の判定が繰り返され、入力対象検査が特定されると、ステップS3に進む。このとき、診療情報DB210からレポート入力対象検査に対応する依頼事項、および検査の詳細を示す属性情報がデータ読込部114aによって読み込まれ、端末300の端末制御部310に提供される。更に、レポート入力対象検査が特定される際に、項目「検査部位」に属する要素(例えば、SKULL)と項目「モダリティ」に属する要素(例えば、MR)との組合せも同時に指定され認識される。
ステップS3では、表示制御部312により、図11で示したような読影レポート入力画面G2が表示部340に表示される。
ステップS4では、情報検索部114cにより、読影レポート入力画面G2の領域A5に、図16で示したような抽出条件決定テンプレートTp2が表示部340に提示される。
ステップS5では、テンプレートTp2が表示された状態で、ユーザが操作部330を種々操作すると、端末制御部310によって検索条件が決定される。ここでは、テンプレートTp2が表示された状態で、ユーザが操作部330を種々操作することにより、マウスポインタMPが所望の選択肢に合わされて、所定の操作が行われると、項目「カテゴリ」に対して所望の選択肢が指定される。このとき、検査一覧画面(例えば図10)、およびテンプレートTp2(例えば図16)で指定される複数の項目と要素との組合せが検索条件として決定される。
ステップS6では、情報検索部114cにより、関連情報DB122から、ステップS5で決定された検索条件に合致する一部の情報(一部関連情報)が抽出される。
ステップS7では、表示制御部312により、出力設定情報DB124に応じた入力支援テンプレートTp3が表示部340において表示される。ここでは、情報検索部114cにより、取得された一部関連情報に基づき、検索ルールに対応する画面生成ルールに従って、結果表示画面データが生成され、表示制御部312により、結果表示画面データに基づき、入力支援テンプレートTp3が表示部340において表示される。
図37のステップS11では、端末制御部310により、入力支援テンプレートTp3における語句の指定、および出力情報の変更に係る各種情報の入力が受け付けられる。ここでは、ユーザによる操作部330の操作に応じて、各種情報の入力が行われる。
ステップS12では、端末制御部310により、用語を追加するための指示があったか否か判定される。ここでは、用語追加ボタンAb1〜Ab4のうちのいずれか1つのボタンが押下されれば、用語を追加するための指示があったものとして、ステップS13に進み、用語を追加するための指示がなければ、図38のステップS21に進む。
ステップS13では、表示制御部312により、図30で示したような用語作成テンプレートTp4が表示部340に表示される。
ステップS14では、端末制御部310により、用語の追加をキャンセルするか否か判定される。例えば、用語作成テンプレートTp4でキャンセルボタンBcが押下されると、用語の追加をキャンセルするものと判定されて、図38のステップS21に進む。一方、用語の追加がキャンセルされていなければ、ステップS15に進む。
ステップS15では、端末制御部310により、用語の追加が決定されたか否か判定される。例えば、用語作成テンプレートTp4でOKボタンBoが押下されていなければ、用語の追加が決定されていないものと判定されて、ステップS14に戻り、OKボタンBoが押下されれば、用語の追加が決定されたと判定されて、ステップS16に進む。
ステップS16では、端末制御部310により、追加された用語が入力される。例えば、用語作成テンプレートTp4で追加された用語(例えば、急性脳梗塞)が、所見文を構成する複数の項目のうち、従属先である項目(例えば、診断)に属するレポート構成要素として入力される。このとき、空白欄W1〜W4のいずれか1つの空白欄に、追加された用語が充当される。
図38のステップS21では、端末制御部310により、非表示要素を表示する要求があったか否か判定される。ここでは、入力支援テンプレートTp3に設けられたボタンB1〜B4のうちのいずれか1つのボタンが押下されれば、非表示要素を表示する要求があったものと判定されて、ステップS22に進む。一方、非表示要素を表示する要求がなければ、図40のステップS41に進む。
ステップS22では、表示制御部312により、図20で示したリストCL1のように、所望の項目に係る非表示要素が可視的に列挙されるリストが表示部340に表示される。
ステップS23では、端末制御部310により、ステップS22で表示されたリストに列挙されている非表示要素をレポート構成要素として入力する指示があったか否か判定される。ここでは、図21で示すようにリストに含まれる所望の非表示要素にマウスポインタMPが合わされて左クリックが行われると、該所望の非表示要素が、従属先である項目(例えば、診断)に属するレポート構成要素として入力する指示があったものと判定され、ステップS24に進む。一方、非表示要素をレポート構成要素として入力する指示がなければ、ステップS25に進む。
ステップS24では、端末制御部310により、ユーザによる指示に応答して、非表示要素がレポート構成要素として入力される。
ステップS25では、端末制御部310により、非表示要素に係るコマンドリストの表示が要求されたか否か判定される。ここでは、図21で示すようにリストに含まれる所望の非表示要素である語句にマウスポインタMPが合わされて右クリックが行われると、非表示要素に係るコマンドリストの表示が要求されたものと判定されて、ステップS26に進む。一方、非表示要素に係るコマンドリストの表示が要求されなければ、図40のステップS41に進む。
ステップS26では、表示制御部312により、所望の非表示要素である語句の近傍に、所望の非表示要素に係るコマンドリストが表示部340に表示される。例えば、図26で示したようなコマンドリストCL3が、所望の語句の近傍に表示される。
ステップS27では、端末制御部310により、ステップS26で表示されたコマンドリストにおいて、出力情報をvisibleに変更する要求があったか否か判定される。ここでは、図26で示したようなコマンドリストに含まれる表示化コマンド表示にマウスポインタMPが合わされて、左クリックがなされると、所望の非表示要素である語句に係る出力情報をvisibleに変更する要求があったものと判定されて、図39のステップS31に進む。一方、所望の非表示要素である語句に係る出力情報をvisibleに変更する要求がなければ、図40のステップS41に進む。
図39のステップS31では、端末制御部310により、記憶部320内に記憶された設定の情報が参照されて、関連の強い語句に係る出力情報が自動的に変更される設定であるか否か判定される。ここでは、関連の強い語句に係る出力情報が自動的に変更される設定であれば、ステップS36に進み、関連の強い語句に係る出力情報が自動的に変更される設定でなければ、ステップS32に進む。例えば、図27で示した関連要素設定入力画面Tp6において、チェックボックスCx1がチェック状態とされて、OKボタンBoがマウスポインタMPで押下されていれば、関連の強い語句に係る出力情報が自動的に変更される設定となっている。
ステップS32では、設定認識部114bにより、出力情報がvisibleに変更される対象となっている非表示要素(以下「表示化対象要素」)である語句と関連の強い非表示要素である語句があるか否か判定される。ここでは、組合せ情報DB123において、表示化対象要素である語句に対して所定回数(例えば、3回)以上組み合わされている非表示要素である語句があれば、関連の強い語句があるものと判定されて、ステップS33に進む。一方、関連の強い語句がなければ、ステップS36に進む。
ステップS33では、設定認識部114bおよび表示制御部312の制御により、表示化対象要素である語句と関連の強い語句に係る出力情報の変更を行う画面(関連要素設定入力画面)が表示される。例えば、図27で示した関連要素設定入力画面Tp6が表示部340に表示される。
ステップS34では、端末制御部310により、表示化対象要素である語句と関連の強い語句に係る出力情報を変更する指示が受け付けられる。例えば、関連要素設定入力画面Tp6上における各種指示が受け付けられる。
ステップS35では、端末制御部310により、出力情報の変更が決定されたか否か判定される。ここでは、図27で示したような関連要素設定入力画面Tp6でOKボタンBoがマウスポインタMPで押下されると、出力情報の変更が決定されたものと判定されて、ステップS36に進む。一方、出力情報の変更が決定されていなければ、ステップS34に戻る。
ステップS36では、出力設定情報生成部115により、出力設定情報DB124に含まれる端末300を使用中のユーザに係る出力設定情報のうち、表示化対象要素、および該表示化対象要素と関連の強い要素について、出力情報がinvisibleからvisibleに変更される。例えば、ステップS31から進んできた場合には、表示化対象要素、および組合せ情報DB123において表示化対象要素と所定回数(例えば3回)以上組み合わされた要素について、出力情報がinvisibleからvisibleに変更される。また、ステップS35から進んできた場合には、表示化対象要素、および関連要素設定入力画面Tp6で出力情報を変更するものと決定された要素について、出力情報がinvisibleからvisibleに変更される。
ステップS37では、ステップS36における出力設定情報の変更に応じて、情報検索部114cによって、結果表示画面データが再度生成され、表示制御部312により、変更後の出力情報に応じた入力支援テンプレートTp3が表示部340に表示される。
図40のステップS41では、端末制御部310により、表示要素に係るコマンドリストを表示する要求があったか否か判定される。ここでは、入力支援テンプレートTp3で、複数の語句F1〜F4に含まれる所望の語句にマウスポインタMPが合わされて、右クリックがなされると、表示要素に係るコマンドリストを表示する要求があったものと判定されて、ステップS42に進む。一方、表示要素に係るコマンドリストを表示する要求がなければ、図41のステップS51に進む。
ステップS42では、表示制御部312により、図22で示したリストCL2のように、所望の表示要素に係るコマンドリストが表示部340に表示される。
ステップS43では、端末制御部310により、ステップS42で表示されたコマンドリストで出力情報をvisibleに変更する要求があったか否か判定される。ここでは、図22で示したようなコマンドリストCL2に含まれる非表示化コマンド表示にマウスポインタMPが合わされて、左クリックがなされると、所望の表示要素である語句に係る出力情報をinvisibleに変更する要求があったものと判定されて、ステップS44に進む。一方、出力情報をinvisibleに変更する要求がなければ、図41のステップS51に進む。
ステップS44では、端末制御部310により、記憶部320内に記憶された設定の情報が参照されて、関連の強い語句に係る出力情報が自動的に変更される設定であるか否か判定される。ここでは、関連の強い語句に係る出力情報が自動的に変更される設定であれば、ステップS49に進み、関連の強い語句に係る出力情報が自動的に変更される設定でなければ、ステップS45に進む。例えば、図23で示した関連要素設定入力画面Tp5において、チェックボックスCx0がチェック状態とされて、OKボタンBoがマウスポインタMPで押下されていれば、関連の強い語句に係る出力情報が自動的に変更される設定となっている。
ステップS45では、設定認識部114bにより、出力情報がinvisibleに変更される対象となっている表示要素(以下「非表示化対象要素」)である語句と関連の強い表示要素である語句があるか否か判定される。ここでは、組合せ情報DB123において、非表示化対象要素である語句に対して所定回数(例えば、3回)以上組み合わされている表示要素である語句があれば、関連の強い語句があるものと判定されて、ステップS46に進む。一方、関連の強い語句がなれば、ステップS49に進む。
ステップS46では、設定認識部114bおよび表示制御部312の制御により、非表示化対象要素である語句に対して関連の強い語句に係る出力情報の変更を行う画面(関連要素設定入力画面)が表示される。例えば、図23で示した関連要素設定入力画面Tp5が表示部340に表示される。
ステップS47では、端末制御部310により、非表示化対象要素である語句に対する関連が強い語句に係る出力情報を変更する指示が受け付けられる。例えば、関連要素設定入力画面Tp5上における各種指示が受け付けられる。
ステップS48では、端末制御部310により、出力情報の変更が決定されたか否か判定される。ここでは、図23で示したような関連要素設定入力画面Tp5でOKボタンBoがマウスポインタMPで押下されると、出力情報の変更が決定されたものと判定されて、ステップS49に進む。一方、出力情報の変更が決定されていなければ、ステップS47に戻る。
ステップS49では、出力設定情報生成部115により、出力設定情報DB124に含まれる端末300を使用中のユーザに係る出力設定情報のうち、非表示化対象要素、および該非表示化対象要素と関連の強い要素について、出力情報がvisibleからinvisibleに変更される。例えば、ステップS44から進んできた場合には、非表示化対象要素、および組合せ情報DB123において非表示化対象要素と所定回数(例えば3回)以上組み合わされた要素について、出力情報がvisibleからinvisibleに変更される。また、ステップS48から進んできた場合には、非表示化対象要素、および関連要素設定入力画面Tp5で出力情報を変更するものと決定された要素について、出力情報がvisibleからinvisibleに変更される。
ステップS50では、ステップS49における出力設定情報の変更に応じて、情報検索部114cによって、結果表示画面データが再度生成され、表示制御部312により、変更後の出力情報に応じた入力支援テンプレートTp3が表示部340に表示される。
図41のステップS51では、端末制御部310により、現在、操作部330を操作しているユーザに係る出力情報のリストを表示する要求があったか否か判定される。ここでは、入力支援テンプレートTp3で、ボタンLDBがマウスポインタMPで押下されれば、出力情報のリストを表示する要求があったものと判定されて、ステップS52に進む。一方、出力情報のリストを表示する要求がなければ、図42のステップS61に進む。
ステップS52では、設定認識部114bおよび表示制御部312の制御により、出力情報のリストが表示部340に表示される。例えば、テンプレートTp3上に出力情報リストTp7(図35)が表示部340に重畳表示される。
ステップS53では、端末制御部310により、出力情報のリストの表示をキャンセルするか否か判定される。ここでは、例えば、出力情報リストTp7でキャンセルボタンBcがマウスポインタMPで押下されることで、出力情報のリストの表示がキャンセルされれば、図42のステップS61に進み、出力情報のリストの表示がキャンセルされなければ、ステップS54に進む。
ステップS54では、端末制御部310により、出力情報を変更する指示が受け付けられる。例えば、出力情報リストTp7上における各種指示が受け付けられる。
ステップS55では、端末制御部310により、出力情報の変更が決定されたか否か判定される。ここでは、出力情報リストTp7でOKボタンBoがマウスポインタMPで押下されると、出力情報の変更が決定されたものと判定されて、ステップS56に進む。一方、出力情報の変更が決定されていなければ、ステップS53に戻る。
ステップS56では、出力設定情報生成部115により、出力設定情報DB124のうち、端末300を使用中のユーザに係る出力情報が変更される。例えば、出力情報リストTp7における出力情報の表示要素の切り替えに応答して、出力設定情報DB124の出力情報が変更される。
ステップS57では、ステップS56における出力設定情報の変更に応じて、情報検索部114cによって、結果表示画面データが再度生成され、表示制御部312により、変更後の出力情報に応じた入力支援テンプレートTp3が表示部340に表示される。
図42のステップS61では、端末制御部310により、新規な読影レポートの登録の指示があったか否か判定される。ここでは、入力支援テンプレートTp3でボタンBT1がマウスポインタMPで押下されると、登録の指示があったものと判定されて、ステップS62に進む。一方、登録の指示がなければ、図36のステップS1に戻る。
ステップS62では、レポート構成部314およびデータ書込部114dにより、読影レポート入力画面G2で作成された読影レポートを構成する所見文や添付画像の内容が確定されて、診療情報DB210に新規な読影レポートが登録される。
ステップS63では、関連情報生成部112および組合せ情報生成部113により、関連情報DB122および組合せ情報DB123が更新される。ここでは、ステップS62で新規に登録された読影レポートに基づき、単レポート構成化データが生成され、該単レポート構成化データが関連情報DB122に追加されるとともに、該単レポート構成化データに係る要素の組合せを示す情報が、組合せ情報DB123に対して追加される。
ステップS64では、出力設定情報生成部115により、ステップS62で新規に登録された読影レポートに含まれる所見文により、新規な語句が追加されたか否か判定される。ここでは、新たな単レポート構造化データを構成する要素に少なくとも1以上の新規な要素(例えば、急性脳梗塞)、すなわち追加情報が含まれていれば、新規な語句が追加されたものと判定されて、ステップS65に進む。一方、新規な語句が追加されていなければ、図36のステップS1に戻る。
ステップS65では、出力設定情報生成部115により、追加した新規な語句の出力情報が出力設定情報DB124に記憶される。このとき、出力設定情報DB124では、追加情報を入力したユーザについては、追加情報に対して出力情報「visible」が関連付けられる一方、その他のユーザについては、追加情報に対して出力情報「invisible」が関連付けられる。
ステップS66では、ステップS65における出力情報の追加、すなわち出力設定情報の変更に応じて、情報検索部114cにより、結果表示画面データが再度生成されるとともに、表示制御部312により、変更後の出力情報に応じた入力支援テンプレートTp3が表示部340に表示される。ステップS66の処理が終了すると、図36のステップS1に戻る。
このような入力支援動作における図36のステップS1から図42のステップS66の処理が適宜繰り返されることで、新規な読影レポートが作成される。なお、ユーザが操作部330を種々操作することで、入力支援動作が適宜強制的に終了される。
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1では、あるユーザがシステムを使用する場合、他のユーザが追加した情報については、当初は表示されないように設定される。そして、その代わりに、他のユーザが追加した情報の出力情報が変更可能となっている。このため、他のユーザによる追加情報を押し付けられることなく、他のユーザによる追加情報を参照したいときに、出力情報を変更して、他のユーザによる追加情報を容易に参照して利用することができる。すなわち、他のユーザによって追加された情報を参照することができ、且つユーザ自身がデータベースから参照する情報の範囲をカスタマイズすることができる。
したがって、他のユーザが追加した知識(追加情報)を好きなときに、参照、利用することができる。このとき、他のユーザが追加した知識を押し付けられることなく、ユーザ自身がカスタマイズした出力設定を保持したまま、他のユーザが追加した知識を閲覧したいときに、簡単に参照および利用することができる。
また、出力情報には、可視的な出力を許可する情報(例えば、visible)と、可視的な出力を禁止する情報(例えば、invisible)とが含まれる。このため、必要に応じて、他のユーザによる追加情報の提示の許否を容易に変更することができる。
また、他のユーザによる追加情報の可視的な出力が禁止されている状態であっても、特定の動作により、他のユーザによる追加情報が可視的に出力される。このため、出力情報を変更することなく、他のユーザによる追加情報を容易に提示させることができる。特に、参照したい頻度が比較的低い追加情報の提示に有効であり、また、可視的な出力を許可するように設定を変更する動機付けがユーザに与えられる。
<変形例>
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
◎例えば、上記実施形態では、ユーザごとに出力情報が設定されたが、これに限られず、例えば、端末ごとに出力情報が設定されても良い。換言すれば、上記実施形態では、出力設定情報DB124において、ユーザを特定する識別情報にあたるユーザ名に対して、追加情報を含む各語句の出力情報が関連付けられたが、これに限られない。例えば、端末(例えば、端末300〜600など)を特定する識別情報(例えば、識別番号など)に対して、追加情報を含む各語句の出力情報が関連付けられるようにしても良い。
なお、情報の送信元および送信先の端末を特定する手法としては、各端末からサーバ100に対して情報を送信する際に、該情報に対して付加される端末を特定する識別情報を解析する手法などが考えられる。
また、上記実施形態では、出力設定情報DB124が、サーバ100に格納されていたが、これに限られない。例えば、各端末に係る出力情報が格納された出力設定情報が、各端末にそれぞれ格納され、各端末において、関連情報DB122から抽出された一部の関連情報が、出力設定情報の出力情報に従って可視的に出力されても良い。
◎また、上記実施形態では、出力情報には、可視的な出力を許可する情報(例えば、visible)と、可視的な出力を禁止する情報(例えば、invisible)とが含まれたが、これに限られない。例えば、出力情報に、特定の動作に対して可視的な出力を禁止する出力情報(例えば、never)を含ませても良い。
具体的には、図20で示したように、ボタンB1〜B4の何れかを押下するためのユーザの特定の動作に応じて、非表示要素を可視的に出力するリストCL1が表示された際に、出力情報「never」が関連付けられた要素については、リストCL1上において可視的に出力されないような態様が考えられる。このような構成を採用すれば、あるユーザにとって参照するニーズが極めて低い追加情報が可視的に出力されて、情報の参照を阻害するような不具合が回避される。
また、出力情報に、追加情報の使用頻度を示す情報に応じて、可視的な出力を許可する情報(すなわち、visible)と、可視的な出力を禁止する情報(すなわち、invisible)とに切り替わる情報(例えば、default)を含ませても良い。
ここで言う追加情報の使用頻度については、例えば、組合せ情報DB123における要素の組合せの数(回数)などを挙げることができる。この回数は、所見文で使用された要素の組合せの回数、すなわち使用頻度を示すものにあたる。
なお、組合せ情報DB123に記述されている要素の組合せ回数は、情報処理システム1の全ユーザの使用頻度を示すものであるが、これに限られない。例えば、組合せ情報DB123に、ユーザごとに使用頻度を記憶させて該使用頻度を利用する態様、各端末において使用頻度を記憶させて該使用頻度を利用する態様、特定の端末を含む複数の端末からなる所定の端末群ごとに使用頻度を記憶させて該使用頻度を利用する態様などが考えられる。なお、各ユーザ、各端末、各端末群を特定する情報としては、各種IDやパスワードなどを含む識別情報などが考えられる。また、識別情報ごとに使用頻度を記憶させて、該使用頻度を利用する態様や、複数の識別情報からなる識別情報群ごとに使用頻度を記憶させて、該使用頻度を利用する態様なども考えられる。
このような構成を採用することで、追加情報の使用頻度に応じて可視的な出力の許否が変更される状態に設定することができる。このため、追加情報の汎用性に即した情報の提示が可能となる。
なお、上記実施形態では、追加情報については、追加情報を追記したユーザに対して出力情報「visible」が関連付けられ、その他のユーザに対して出力情報「invisible」が関連付けられたが、これに限られない。例えば、追加情報については、追加情報を追記したユーザに対して出力情報「visible」が関連付けられ、その他のユーザに対して出力情報「default」が関連付けられても良い。このような構成を採用した場合に、上記実施形態で説明した出力情報の各種変更方法と同様な手法により、出力情報「default」を他の出力情報(例えば、visible,invisible)に変更可能としても良い。
◎また、上記実施形態では、各要素に対して出力情報が設定されたが、これに限られず、要素の組合せに対して出力情報が設定されても良い。より具体的には、ユーザによって関連情報DB122に要素の組合せを示す各単レポート構造化データ(一般的には、組合せ情報)が追加される際に、追加情報にあたる組合せ情報に対して出力情報(例えば、visible,invisible)が設定されるような態様が考えられる。
図43は、出力設定情報DB124に、要素の組合せに対して出力情報が関連付けられた情報が含まれる際における出力設定情報DB124のデータ内容を例示する図である。
図43では、要素の組合せごとに、ユーザを特定する識別情報にあたるユーザ名(例えば、ユーザA,B)に対し、出力情報(例えば、visibleまたはinvisible)がそれぞれ関連付けられたデータテーブルTB4が出力設定情報DB124に格納されている状態が示されている。具体的には、4つの項目(撮影条件、部位、基本所見、診断)にそれぞれ属する4つの要素(例えば、T1強調像、後頭葉、高信号域、ラクナ梗塞)の組合せごとに、ユーザ名に対して、出力情報(visibleまたはinvisible)が関連付けられている。
このような構成を採用すれば、要素の組合せごとに可視的な出力の許否が設定がされるため、ユーザごとの知識をより反映した追加情報について可視的な出力の許否などといった可視的な出力条件をカスタマイズすることができる。
◎また、上記実施形態では、情報処理システム1が、複数のサーバ100,200および複数の端末300〜600を備えて構成されたが、これに限られない。
例えば、情報処理システムを構成する端末が1台のみであり、1台の端末から入力されるIDやパスワードによって、ユーザが認識され、各ユーザに係る出力設定情報に応じた表示が行われるようにしても良い。
また、例えば、情報処理システム1の機能構成が、1台の機器のCPU等によって構成される制御部で1つのプログラムが実行されることで実現されても良いし、複数台の機器のCPU等によって構成される各制御部でそれぞれプログラムが実行されて、複数台の機器が協働して、上記実施形態に係る情報処理システム1の機能構成が実現されても良い。
◎また、上記実施形態では、ユーザごとに出力設定情報の変更が行われていたが、これに限られず、例えば、複数のユーザからなるユーザ群や、複数の端末からなる端末群に対し、一括して出力設定情報の変更が行われるようにしても良い。このような態様を実現するためには、例えば、ユーザを特定する識別情報を複数個集めた識別情報群や、端末を特定する識別情報を複数個集めた識別情報群に対して、出力設定情報が設定されるような構成とすれば良い。
◎また、上記実施形態では、データ構築部112cにより 予め教師データで与えられた要素についてのみ、要素の項目が識別されるが、いわゆるSVM(Support Vector Machine)を利用した機械学習を用いて、予め教師データで与えられていなかった要素についても、要素の項目が識別されるようにしても良い。
例えば、データ構築部112cの機械学習機能により、学習用コーパスを形態素解析によって形態素に分解し、形態素毎に、形態素そのもの、形態素の品詞、形態素の活用形、前後(例えば前後2つ)の形態素の情報等を用いて、ある項目に属する形態素が出現するパターン(出現パターン)を学習し、その出現パターンに従って、予め与えられていなかった要素について、要素の分類項目を認識するようにしても良い。
◎また、上記実施形態では、テンプレートTp3において、項目間における要素の関連が可視的に示されなかったが、これに限られず、相互に隣り合う順序の各項目間で、一部関連情報で関連付けられる要素間の関連が可視的に認識可能な要素(関連表示要素、例えば実線など)として付与されても良い。
◎また、上記実施形態では、モダリティとして、MR、CR、およびCTを挙げて説明したが、これに限られず、内視鏡、および超音波検査などに係るその他の画像診断装置をモダリティに含ませても良い。
◎また、上記実施形態では、放射線を用いて得られた画像を読影して読影レポートを作成するシステムを例にとって説明したが、これに限られない。例えば、看護レポートやインシデントレポートなどといったその他の医療用のレポートを作成するシステムについても本発明を適用することができる。また、例えば、営業レポートなどといった医療以外の分野のレポートの作成についても本発明を適用することができ、更にレポート以外の分野にもついても本発明を適用することができる。
◎また、上記実施形態では、放射線を用いて得られた画像を読影して読影レポートを作成する作業を支援するシステムを例にとって説明したが、これに限られず、本発明は、例えば、画像診断の支援などといったその他の用途にも適用可能である。
具体的には、図17で示した入力支援テンプレートTp3において、4項目に対してそれぞれ語句(指定語句)を指定する際、各項目に属する語句が指定される度に、情報検索部114cにより、組合せ情報DB123の図6で示したような組合せ回数が参照されて、指定されている全ての指定語句を含む選択肢(語句)の組合せの回数が所定数(例えば、10回)以上である選択肢の組合せについては、入力支援テンプレートTp3において指定語句以外の1以上の選択肢が他の選択肢とは異なる色で表示されるなどといった区別可能な態様で表示されても良い。
例えば、項目「撮像条件」に対して「T2強調像」が指定され、項目「部位」に対して「小脳」が指定され、項目「基本所見」に対して「低信号域」が指定された場合に、情報検索部114cによって、組合せ回数が所定数以上である選択肢の組合せ「T2強調像−小脳−低信号域−脳梗塞」が認識されて、入力支援テンプレートTp3において項目「診断」に属する選択肢「脳梗塞」が他の選択肢とは区別可能な態様で表示されるような態様が考えられる。このような構成によれば、撮影条件、部位、および基本所見について選択肢が指定されれば、診断結果が示唆されるため、読影医によるレポート作成や担当医による診断が支援される。
更に、本発明は、医療現場における各種ミーティングやインフォームドコンセントなどにおいて用いる今後の治療に係る行動の指針や、営業現場におけるクレーム対応などにおける対処方法に係る行動の指針となる情報を提供する場合一般に適用することができ、状況に応じて行動の指針となる情報を容易に提供することができる。
例えば、上記実施形態の4項目「撮影条件」「部位」「基本所見」「診断」に加えて「処置」「投薬」「手術」「経過」などといったその他の項目を加える態様が考えられる。そして、各項目に対してそれぞれ語句(指定語句)を指定する際、各項目に属する語句が指定される度に、情報検索部114cにより、組合せ情報DB123の組合せ回数が参照されて、指定されている全ての指定語句を含む選択肢(語句)の組合せの回数が所定数(例えば、10回)以上である選択肢の組合せについては、入力支援テンプレートTp3において指定語句以外の1以上の選択肢が他の選択肢とは異なる色で表示されるなどといった区別可能な態様で表示される態様が考えられる。このような態様を採用すれば、例えば、医療現場において、診断結果に対して採りうる「処置」「投薬」「手術」の内容が指定されると、その「経過」の情報が得られ、このような情報の提供は、各種ミーティングやインフォームドコンセントの場面における判断の支援に役立つ。
◎また、上記実施形態では、放射線を用いて得られた画像を読影して読影レポートを作成する作業を支援するシステムを例にとって説明したため、複数の項目が「撮影条件」「部位」「基本所見」「診断」などであったが、これに限られない。例えば、生化学検査などその他の検査結果に係るレポートの作成を支援するために、「ヘモグロビン」「γ−GTP」などといったその他の検査項目を複数の項目に含ませても良い。
◎また、上記実施形態では、病院内で診察情報を管理・処理するための情報処理システム1を例にとって説明したため、LAN等のネットワーク回線LNに、入力支援サーバ100、PACSサーバ200、端末300〜600が相互にデータ送受信可能に接続されて構成されたが、これに限られない。例えば、端末300〜600が、各個人病院に接地され、インターネット回線を介して、入力支援サーバ100にデータ送受信可能に接続される構成であっても良い。なお、このような構成では、PACSサーバ200は用いられず、例えば、各端末300〜600にPACSサーバ200と同じ機能が搭載されていても良いし、病院ごとにPACSサーバ200と同じ機能のサーバが設置されても良い。
◎また、上記実施形態では、レポートの入力に応じて、関連情報DB122および組合せ情報DB123の内容が更新されたが、これに限られない。例えば、LANやインターネットなどのネットワーク回線を介して、端末から複数の項目にそれぞれ属する複数の語句の組合せの情報が入力支援サーバ100に入力されて、関連情報DB122および組合せ情報DB123の内容が更新されるような態様も考えられる。このような態様では、各専門家によって多くの専門知識を関連情報DB122および組合せ情報DB123に反映させることが可能となり、有効利用が可能な過去の知識を容易に充実化させることが可能となる。
また、例えば、入力支援サーバ100において、関連情報DB122および組合せ情報DB123の内容が一括してバージョンアップされるような構成も考えられる。図44は、このような変形例に係る入力支援サーバ100の主な機能構成を示すブロック図である。図44では、図2で示されたブロック図のサーバ制御部110の機能に一括更新部116が加えられたブロック図が示されている。このような構成では、例えば、特定の管理用の端末から入力支援サーバ100に対して、元の関連情報DB122および組合せ情報DB123の情報内容とは異なる他の複数の要素が蓄積された情報内容が入力され、一括更新部116によって、関連情報DB122および組合せ情報DB123の情報内容が他の複数の要素が蓄積された情報内容に一括して更新される。但し、出力設定情報124については、関連情報DB122および組合せ情報DB123とは別個に記憶部120に記憶されているため、関連情報DB122および組合せ情報DB123の情報内容が一括して更新されても、出力設定情報124の内容については維持されるようにすることが好ましい。このような態様によれば、関連情報DB122および組合せ情報DB123の情報内容の一括更新までにユーザ自身がカスタマイズした設定内容を有効利用することが可能となる。また、データベースから参照する情報の範囲についてカスタマイズした設定内容をユーザ自身が再度設定し直す必要性がなくなり、ユーザにカスタマイズのための煩雑な作業を強いることもない。