JP5392073B2 - 光増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、光増幅器に関する。
光ファイバ通信において、例えば数十kmを超える長距離光伝送を行なう場合、光ファイバでのパワー損失及び波形劣化を補償するために、再生中継器が用いられる。
再生中継器としては、従来、光信号を電気信号に変換してから、信号再生を行ない、再生した電気信号によって、再度、光変調するものが用いられている。
しかし、このような再生中継器では、コスト及び消費電力が大きくなる。
そこで、図9に示すように、光信号のまま波形を整形しながら、光信号を増幅する光増幅器が開発されている。なお、この光増幅器を、光再生中継器、光再生増幅器、光再生中継増幅器ともいう。
このような光増幅器では、キャリア寿命を短くすることで高速に利得飽和を生じさせ、マークレベルの信号のノイズによる強度揺らぎを抑えるようにしている。
このような光増幅器としては、例えば、半導体光増幅器(SOA;Semiconductor Optical Amplifier)に外部からレーザ光を導入することでキャリア寿命を短くするものがある。以下、これを第1の技術という。
また、例えば、SOAの長さを長くし、SOAで発生する増幅された自然放出(ASE;Amplified Spontaneous Emission)光によってキャリア寿命を短くするものもある。以下、これを第2の技術という。
Tsurusawa, et.al., "NOVEL SCHEME FOR REDUCING THE PATTERN EFFECT IN 40 Gbps SOA BASED ALL-OPTICAL SWITCH UTILIZING TRANSPARENT CW ASSIST LIGHT", 2001 International Conference On Indium Phosphide and Related Materials, Conference Proceeding 13th IPRM, 14-18, May 2001 Nara, Japan, pp.174-177, WP-12 R. Gutierrez-Castrejon, et.al., "Modeling and Measurement of Longitudinal Gain Dynamics in Saturated Semiconductor Optical Amplifiers of Different Length", IEEE JOURNAL OF QUANTUM ELECTRONICS, VOL.36, NO.12, DECEMBER 2000, pp.1476-1484
しかしながら、第1の技術では、SOAのほかに、SOAを励起するレーザも必要になり、能動素子が多くなる。このため、素子を駆動するための装置や温度を制御する装置が別途必要となり、装置の構成が複雑化する。また、レーザのパワーは光増幅に使用されないため、装置全体の効率が低い。
また、第2の技術では、能動素子がSOAのみであり、装置の構成はシンプルであるが、SOAで発生する高強度のASE光は、信号光の増幅には使用されないため、その分だけ効率が低下することになる。
そこで、装置構成を複雑にすることなく、光増幅器の効率を向上させることができるようにしたい。
このため、本光増幅器は、半導体光増幅器と、半導体光増幅器で生じる増幅された自然放出光の波長帯を含む吸収波長帯を有する希土類添加光ファイバとを備え、希土類添加光ファイバで増幅された信号光が、半導体光増幅器に入力され、かつ、半導体光増幅器で生じた増幅された自然放出光が、希土類添加光ファイバに励起光として入力されるように、半導体光増幅器と希土類添加光ファイバとが光学的に接続されており、励起光源が設けられていないことを要件とする。
したがって、本光増幅器によれば、装置構成を複雑にすることなく、効率を向上させることができるという利点がある。
第1実施形態にかかる光増幅器の構成を示す模式図である。 第1実施形態にかかる光増幅器に備えられるSOAを説明するための模式図である。 第1実施形態にかかる光増幅器に備えられるSOAの波長−利得特性を示す図である。 (A)、(B)は、第1実施形態にかかる光増幅器に備えられるSOAによる波形整形効果を説明するための図である。 第1実施形態にかかる光増幅器に備えられるエルビウム添加光ファイバの吸収スペクトル、及び、SOAから出力されるASE光のパワースペクトルを示す図である。 第1実施形態にかかる光増幅器に備えられるエルビウム添加光ファイバの励起光パワーに対する利得をファイバ長毎に示す図である。 第2実施形態にかかる光増幅器の構成を示す模式図である。 第2実施形態にかかる光増幅器に備えられる波長選択光カプラを説明するための模式図である。 光信号のまま波形を整形しながら、光信号を増幅する光増幅器を説明するための図である。
以下、図面により、本実施形態にかかる光増幅器について説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態にかかる光増幅器について、図1〜図6を参照しながら説明する。
本実施形態の光増幅器は、例えば光ファイバ通信において用いられ、光信号の波形を整形しながら、光信号を増幅する光増幅器である。なお、この光増幅器を、光再生中継器、光再生増幅器、光再生中継増幅器、光増幅装置ともいう。
本光増幅器は、図1に示すように、SOA100を備え、図2に示すように、所望のビットレートに応じてSOA100の長さを長くすることで、SOA100で発生するASE光によってキャリア寿命を短くしている。そして、キャリア寿命を短くすることで高速に利得飽和を生じさせ、マークレベルの信号のノイズによる強度揺らぎを抑えるようにしている。なお、図2では、信号光600及びASE光510は、SOA100の信号入力側から信号出力側へ向けて増幅されている様子を示しており、ASE光500は、SOA100の信号出力側から信号入力側へ向けて増幅されている様子を示している。
このように、本光増幅器では、図1に示すように、EDF200を励起するレーザを設けないため、能動素子がSOA100のみである。このため、SOA100以外の素子を駆動するための装置や温度を制御する装置を別途設ける必要がなく、装置構成をシンプルにすることができる。
また、本光増幅器では、所望のビットレートが得られるようにしながらSOA100の長さをできるだけ短くすることで、SOA100の駆動電流を低くして、効率、即ち、外部量子効率を向上させるようにしている。
一方、SOA100の長さを短くし、SOA100の駆動電流を低くすることで、SOA100によって得られる利得が低下する。
そこで、図1に示すように、SOA100の前段、即ち、SOA100の信号光入力端側に希土類添加光ファイバ200を設け、この希土類添加光ファイバ200によって得られる利得によって、SOA100による利得の低下を補うようにしている。
そして、SOA100で生じたASE光500(510)は高強度であるため、キャリア寿命を短くするために用いるだけでなく、さらに、希土類添加光ファイバ200に導いて、希土類添加光ファイバ200を励起する励起光としても用いるようにしている。
これにより、希土類添加光ファイバ200の励起光源を設ける必要がなくなり、能動素子をSOA100のみとすることができるため、効率が低下しないようにすることができる。
このように、本光増幅器では、希土類添加光ファイバ200を駆動するための装置や温度を制御する装置を別途設ける必要がないため、装置構成をシンプルにすることができる。
このように構成される光増幅器では、希土類添加光ファイバ200側から光信号(信号光)600が入力され、希土類添加光ファイバ200で増幅され、増幅された光信号(信号光)600がSOA100において波形整形及び増幅されて、出力されることになる。
なお、希土類添加光ファイバ200はSOA100の前段に設ける必要がある。なぜならば、SOA出力後の光信号強度はSOAの飽和レベルであることが再生増幅器の動作条件であるが、装置入力時の信号強度をSOAのみで飽和に十分なほどの増幅を行なうためにはSOA利得を大きくすることが必要であり、このために長い素子で駆動電流を多くすることが必要になるため、外部量子効率が低下してしまうからである。また、SOAの飽和出力レベルの光信号を、希土類添加光ファイバで増幅するためには、高強度の励起光が必要であるが、SOAからのASE光はそのためには不十分であり、SOA100の後段にEDF200を設けても利得が得られないからである。
以下、本実施形態にかかる光増幅器の構成について、より具体的に説明する。
なお、本実施形態では、SOA100の両端から出力されるASE光500、510のうち、一端から出力されるASE光500のみを希土類添加光ファイバ200へ導いて励起光として用いるようにした場合を例に挙げて説明する。
本光増幅器は、図1に示すように、SOA100と、希土類添加光ファイバ200とを備える。なお、希土類添加光ファイバを希土類ドープファイバともいう。
そして、SOA100と希土類添加光ファイバ200とが光学的に接続されている。これにより、希土類添加光ファイバ200で増幅された信号光600が、SOA100に入力され、かつ、SOA100で生じたASE光500が、希土類添加光ファイバ200に励起光として入力されるようになっている。
本実施形態では、SOA100と希土類添加光ファイバ200とは光ファイバ800によって直接接続されている。つまり、本光増幅器は、SOA100の信号入力端(一端)と希土類添加光ファイバ200の信号出力端(一端)とを接続する光ファイバ(第1光ファイバ)800を備える。これにより、1本の光ファイバ800を用いて、希土類添加光ファイバ200で増幅された信号光600を、SOA100へ導くとともに、SOA100で生じたASE光500を、希土類添加光ファイバ200へ導くようになっている。
なお、SOA100で生じたASE光500、510は、SOA100の両端から出力される。このため、図1では、SOA100の信号入力端から出力されるASE光に符号500を付し、SOA100の信号出力端から出力されるASE光に符号510を付している。本実施形態では、ASE光500のみが励起光として用いられるため、以下、特別な場合を除き、SOA100で生じたASE光をASE光500として説明する。
また、本実施形態では、本光増幅器の使用波長帯、即ち、本光増幅器によって増幅される信号光600の波長帯は、1550nm帯、例えば約1530nm〜約1560nmの波長帯である。ここでは、信号光600の波長は約1540nmである。
また、本実施形態では、SOA100は、量子ドット活性層を備える量子ドットSOAである。具体的には、本光増幅器は、InP基板上に形成されたInAs量子ドット活性層を備える量子ドットSOA100を備える。
ここで、SOA100の素子長は約6mmである。このため、40Gbit/s以下のビットレートの信号光に対応することが可能である。ここでは、この長さ約6mmのSOA100を約1Aの駆動電流で駆動することによって、信号光600の波長帯、ここでは波長1540nmの信号光600において、図3に示すように、約15dBの利得が得られるようになっている。また、図4(A)、(B)に示すように、約15dBmの信号光出力時に波形整形効果が得られる。
また、SOA100のフォトルミネッセンスによる発光波長中心は、約1.5μmである。また、SOA100で生じるASE光500のパワースペクトルは、図5に示すようになっている。つまり、SOA100は、図5に示すように、中心波長が約1460nmの波長帯を有するASE光500を発生する。
また、本実施形態では、希土類添加光ファイバ200は、希土類としてエルビウム(Er)を添加したシリカ系シングルモードファイバ、即ち、エルビウム添加光ファイバ(EDF;Erbium-doped fiber)である。なお、これをエルビウム添加光ファイバアンプ(EDFA;Erbium-doped fiber amplifier)ともいう。ここで、Er濃度は約25ppm、ファイバ長は約23mである。また、EDF200の吸収スペクトルは、図5に示すようになっている。つまり、EDF200は、図5に示すように、中心波長が約1530nmの吸収波長帯を有する。
特に、本実施形態では、EDF200は、SOA100で生じるASE光500の波長帯を含む吸収波長帯を有する。つまり、SOA100で生じるASE光500の波長帯と、EDF200の吸収波長帯とが、少なくとも部分的に一致している。少なくとも、ASE光500の波長帯のうち、中心波長(ここでは約1460nm)を含む波長帯と、EDF200の吸収波長帯とが、一致しているのが好ましい。これにより、EDF200に入力されたASE光500は、EDF200中で概ね吸収され、希土類イオンを励起して反転分布を生じさせる。つまり、SOA100で生じたASE光500を、EDF200を励起するための励起光として用いることができる。
本実施形態のように、1550nm帯の信号光600をEDF200によって増幅する場合、信号光600の波長帯、即ち、1550nm帯よりも短波長側の波長帯、ここでは、1480nm帯が励起光の波長帯となる。ここでは、SOA100で生じるASE光500の波長帯と、EDF200の吸収波長帯とは、少なくとも励起光の波長帯である1480nm帯、即ち、1440〜1500nmの波長帯で一致している。また、SOA100で生じるASE光500の1480nm帯、即ち、1440〜1500nmの波長帯の全強度(全パワー)は、約40mW(3dBの結合損を含む)である。これは、図5に示すSOAのASEパワースペクトルにおける1480nm帯、即ち、1440〜1500nmの波長帯のASE強度と波長1480nmの値で規格化したEDFの吸収スペクトルとの重なり積分値である。このため、約40mWのASE光500が、EDF200の励起光として用いられる。
本実施形態では、励起光の波長帯における波長1480nmの値で規格化したEDFの吸収スペクトルとSOAのASEパワースペクトルとの重なり積分値が、1480nmのレーザ光で励起する場合にEDFが利得を生じるのに最低限必要な励起光パワーの値以上であるという条件を満たしていれば良い。なお、最低限必要な励起光パワーは4mW程度である。
励起光の波長帯におけるASE光500の全パワー、即ち、励起光パワーが、このような条件を満たすようになっていれば、ASE光500によってEDF200を励起して、EDF200によって利得を生じさせることができる。
本実施形態では、励起光の波長帯である1480nm帯、即ち、1440〜1500nmの波長帯におけるASE光500の全パワーは約40mW(3dBの結合損を含む)であり、上述の条件を満たすため、約40mWのASE光500を用いてEDF200を励起して、EDF200によって利得を生じさせることができる。
なお、上述の条件を満たしていれば、励起光の波長帯は、1440〜1500nmの波長帯に限られるものではない。つまり、励起光の波長帯は、励起光として用いることができる波長帯であって、上述の条件を満たすものであれば良い。
本実施形態のように、ファイバ長約23mのEDF200を、約40mWのASE光500で励起すると、ASE光500の波長帯よりも長波長側の信号光600の波長帯、ここでは波長1540nmの信号光において、図6中、実線Bで示すように、約15dBの利得が得られる。なお、図6は、EDF200の励起光パワーに対する利得特性を示しており、実線Aはファイバ長17mの場合、実線Bはファイバ長23mの場合、実線Cはファイバ長50mの場合、実線Dはファイバ長100mの場合をそれぞれ示している。
したがって、SOA100とEDF200とによって、信号光600の波長帯、ここでは波長1540nmの信号光において、合計約30dBの利得が得られる。このため、本光増幅器に−15dBm程度の信号光600を入力することで、約30dBの小信号利得が得られ、15dBm程度の波形整形された信号光600が出力されることになる。
ところで、光増幅器の効率をあらわす指標として、外部量子効率がある。
外部量子効率ηは、注入した電子1個が光子に変換されて出力される割合で、次式(1)によって表される。
ここで、Poutは出力光パワー、Pinは入力光パワー、hはプランク定数、νは光の周波数、Iは注入電流、eは素電荷である。
ところで、光波形整形素子としての機能を有する光増幅器では、動作時の光出力は、光増幅器の飽和出力(3dB飽和出力)に対して約4〜5dB小さい値で、光増幅器の駆動条件によって決まっている。このため、出力光パワーPoutは、光増幅器の駆動条件によって決まる。注入電流Iは素子の駆動電流である。一般に、光増幅器の飽和出力(したがって光増幅器の光出力)を決めるのは、光増幅器への注入電流密度である。例えば、SOAの飽和出力を同一にする場合、注入電流は素子長が長いSOAほど大きくなる。つまり、素子長が長いSOAほど注入電流を大きくしないと同一の飽和出力を得ることができない。このため、同一の出力光パワーPoutを得るのに、素子長の長いSOAほど注入電流Iを大きくしなければならないため、外部量子効率ηが低下することになるが、利得は大きくなる。また、光増幅器を評価するパラメータとしては、外部量子効率と利得がある。このため、光増幅器の外部量子効率を比較するためには、出力光パワーPoutを同一にし、利得を同一にした条件下で比較することになる。
例えば、約30dBの利得(信号利得)が得られ、約15dBmの光出力(出力信号強度)が得られるように光増幅器を構成した場合の光増幅器の外部量子効率を求めると、以下のようになる。
まず、従来の光波形整形機能を有する光増幅器で、素子長の長いSOAを用いるものでは、波長1540nmにおいて、約30dBの利得を得て、かつ、約15dBmの出力を得るには、素子長を約10nmとし、約1.8Aの駆動電流で駆動することが必要になる。この場合、Pout=15dBm≒32mW、Pin≒0mW、I=1.8A、hν/e=0.8eVとなるから、上記式(1)により、光増幅器の外部量子効率ηは約2.2%となる。
これに対し、本実施形態の光増幅器、即ち、SOA100の一端から出力されるASE光500をEDF200の励起光として使用する光増幅器では、波長1540nmにおいて、素子長約6mmのSOA100を約1Aの駆動電流で駆動することで、約15dBの利得が得られる。また、SOA100から出力されるASE光500の1440〜1500nmの波長帯の全強度は約40mW(3dBの結合損を含む)であり、この約40mWのASE光500が、EDF200の励起光として用いられる。そして、ファイバ長約23mのEDF200によって、図6に示すように、約15dBの利得が得られる。このため、EDF200とSOA100とによって合計約30dBの利得が得られる。この場合、Pout=15dBm≒32mW、Pin≒0mW、I=1A、hν/e=0.8eVとなるから、上記式(1)により、光増幅器の外部量子効率ηは約4.0%となる。
このように、従来の光増幅器の外部量子効率は約2.2%であるのに対し、本実施形態の光増幅器の外部量子効率は約4.0%であり、従来の光増幅器と比較して、本実施形態の光増幅器では効率が向上することがわかる。
ところで、本光増幅器は、さらに、図1に示すように、光アイソレータ(第4光アイソレータ)300と、信号光600の波長帯、即ち、1550nm帯の光のみを通過させるバンドパスフィルタ400とを備える。
ここでは、光アイソレータ300とバンドパスフィルタ400とは、SOA100とEDF200とを挟むように配置されている。つまり、信号光600の入力側から、光アイソレータ300、EDF200、SOA100、バンドパスフィルタ400の順に配置されている。
このように、本実施形態では、EDF200の信号入力端、即ち、SOA100が接続されている側と反対側の端部に信号光を導く経路中に光アイソレータ300が設けられている。光アイソレータ300は、EDF200が設けられている側へ向けて光を通すように設けられている。これにより、EDF200によって吸収されずに透過したASE光500は、光アイソレータ300で遮断され、装置外には出力されないようになっている。
また、本実施形態では、SOA100から出力される信号光600を取り出す経路中にバンドパスフィルタ400が設けられている。つまり、SOA100の信号出力端、即ち、EDF200が接続されている側と反対側の端部に、信号光の波長帯の光のみを通過させるバンドパスフィルタ400が設けられている。これにより、SOA100の信号出力端から出力されたASE光510は、バンドパスフィルタ400で遮断され、装置外には出力されないようになっている。
そして、光アイソレータ300と、EDF200と、SOA100と、バンドパスフィルタ400とが光学的に接続されている。これにより、信号光600が、光アイソレータ300、EDF200、SOA100、バンドパスフィルタ400の順に導かれるようになっている。
本実施形態では、上述のように、SOA100とEDF200とは光ファイバ800によって直接接続されている。つまり、本光増幅器は、SOA100の信号入力端とEDF200の信号出力端とを接続する光ファイバ(第1光ファイバ)800を備える。
また、本実施形態では、光アイソレータ300とEDF200とは光ファイバ810によって直接接続されている。つまり、光アイソレータ300の信号出力端とEDF200の信号入力端とを接続する光ファイバ(第4光ファイバ)810を備える。
さらに、本実施形態では、SOA100とバンドパスフィルタ400とは光ファイバ820によって直接接続されている。つまり、SOA100の信号出力端とバンドパスフィルタ400の信号入力端とを接続する光ファイバ(第5光ファイバ)820を備える。
そして、本実施形態では、このように構成される光増幅器の入力側及び出力側のそれぞれに、入力側光ファイバ830及び出力側光ファイバ840が接続されている。
このようにして、信号光600が、入力側光ファイバ830、光アイソレータ300、光ファイバ810、EDF200、光ファイバ800、SOA100、光ファイバ820、バンドパスフィルタ400、出力側光ファイバ840の順に導かれるようになっている。
つまり、信号光600は、入力側光ファイバ830を介して光アイソレータ300の信号入力端に入力され、光アイソレータ300を通過し、光ファイバ810を介して、EDF200の信号入力端に入力される。次に、EDF200に入力された信号光600は、EDF200によって増幅され、EDF200の信号出力端から出力される。その後、EDF200の信号出力端から出力された信号光600は、光ファイバ800を介して、SOA100の信号入力端に入力され、SOA100を通過する際に波形整形及び増幅され、SOA100の信号出力端から出力される。そして、SOA100の信号出力端から出力された信号光600は、光ファイバ820を介して、バンドパスフィルタ400の信号入力端に入力され、バンドパスフィルタ400を通過して、信号光成分のみが取り出されるようになっている。
したがって、本実施形態にかかる光増幅器によれば、装置構成を複雑にすることなく、効率を向上させることができるという利点がある。つまり、光増幅器を上述のように構成することで、外部量子効率を向上させることができるという利点がある。
[第2実施形態]
第2実施形態にかかる光増幅器について、図7、図8を参照しながら説明する。
本実施形態では、上述の第1実施形態(図1参照)のものに対し、主に、SOA100の両端から出力されるASE光500、510を、EDF200へ導いて励起光として用いるようにしている点が異なる。
本光増幅器は、図7に示すように、SOA100と、EDF200とを備える。
そして、SOA100とEDF200とが光学的に接続されている。これにより、EDF200で増幅された信号光が、SOA100に入力され、かつ、SOA100で生じたASE光500が、EDF200に励起光として入力されるようになっている。
本実施形態では、SOA100とEDF200とは光ファイバ900、910、920、930によって接続されている。つまり、本光増幅器は、SOA100の信号入力端(一端)とEDF200の信号出力端(一端)とを接続する光ファイバ(第1光ファイバ)900、910、920、930を備える。
また、本実施形態では、光ファイバ900、910、920、930には、光アイソレータ(第3光アイソレータ)320が介装されている。つまり、本光増幅器は、光ファイバ900、910、920、930に介装された光アイソレータ320を備える。光アイソレータ320は、SOA100が設けられている側へ向けて光を通すように設けられている。つまり、アイソレータ320は、後述の波長選択光カプラ710からの光を通すように設けられている。これにより、後述の波長選択光カプラ720によって選択された1500nmよりも長波長のASE光500は、光アイソレータ320で遮断されるようになっている。
さらに、本実施形態では、EDF200と光アイソレータ320との間の光ファイバ(第1光ファイバ)900、910に波長選択光カプラ(第1波長選択光カプラ)710が介装されている。つまり、波長選択光カプラ710は、EDF200の第1光ファイバ900、910の側に接続されている。このように、本光増幅器は、光ファイバ900、910、920、930のEDF200の側の部分900、910に介装された波長選択光カプラ710を備える。このように、本光増幅器は、光ファイバ900、910、920、930に介装され、後述の波長選択光カプラ720に対してEDF200の側に設けられた波長選択光カプラ710を備える。
また、本実施形態では、光アイソレータ320とSOA100との間の光ファイバ(第1光ファイバ)920、930に波長選択光カプラ(第2波長選択光カプラ)720が介装されている。つまり、波長選択光カプラ720は、SOA100の第1光ファイバ920、930の側に接続されている。このように、本光増幅器は、光ファイバ900、910、920、930のSOA100の側の部分920、930に介装された波長選択光カプラ720を備える。このように、本光増幅器は、光ファイバ900、910、920、930に介装され、波長選択光カプラ710に対してSOA100の側に設けられた波長選択光カプラ720を備える。
そして、本実施形態では、波長選択光カプラ710の第3端子713と、波長選択光カプラ720の第3端子723とに、光ファイバ(第2光ファイバ)940、950が接続されている。つまり、波長選択光カプラ710のSOA100の側の他の端子713に光ファイバ940が接続されており、波長選択光カプラ720のEDF200の側の他の端子723に光ファイバ950が接続されている。このように、本光増幅器は、波長選択光カプラ710のSOA100の側の他の端子713と、波長選択光カプラ720のEDF200の側の他の端子723とを接続する光ファイバ940、950を備える。
また、本実施形態では、光ファイバ940、950には、光アイソレータ(第1光アイソレータ)330が介装されている。つまり、本光増幅器は、光ファイバ940、950に介装された光アイソレータ330を備える。光アイソレータ330は、EDF200が設けられている側へ向けて光を通すように設けられている。つまり、アイソレータ330は、波長選択光カプラ720からの光を通すように設けられている。これにより、EDF200によって吸収されずに透過したASE光510は、光アイソレータ330で遮断されるようになっている。
ここで、波長選択光カプラ710は、図8に示すように、一方の側に1つの端子711を有し、他方の側に2つの端子712、713を有する。なお、一方の側の1つの端子を第1端子といい、他方の側の2つの端子をそれぞれ第2端子、第3端子という。
ここでは、波長選択光カプラ710は、第1端子711に光が入力されると、約1500nmよりも長波長の光と、約1500nm以下の波長の光とに分離する。そして、約1500nmよりも長波長の光を第2端子712から出力し、約1500nm以下の波長の光を第3端子713から出力するようになっている。
逆に、第2端子712に約1500nmよりも長波長の光が入力され、第3端子713に約1500nm以下の波長の光が入力されると、これらの光のスペクトルが合成された光を第1端子711から出力するようになっている。
ここでは、波長選択光カプラ710は、例えば誘電体多層膜からなる。
なお、本実施形態では、信号光600の波長帯は、1550nm帯、例えば、約1530nm〜約1560nmの波長帯であるため、約1500nmよりも長波長の光が入出力される第2端子712を、信号波長端子ともいう。また、約1500nmよりも長波長の光を、信号波長成分ともいう。また、本実施形態では、励起光の波長帯は、1480nm帯、例えば、約1440nm〜約1500nmの波長帯であるため、約1500nm以下の波長の光が入出力される第3端子713を、励起波長端子、あるいは、他の波長端子ともいう。また、約1500nm以下の波長の光を、他の波長成分ともいう。
ここでは、波長選択光カプラ710の第1端子711は、図7に示すように、光ファイバ900を介して、EDF200の信号出力端に接続されている。また、波長選択光カプラ710の第2端子712は、光ファイバ910、光アイソレータ320、光ファイバ920、波長選択光カプラ720、光ファイバ930を介して、SOA100の信号入力端に接続されている。さらに、波長選択光カプラ710の第3端子713は、光ファイバ940、光アイソレータ330、光ファイバ950、波長選択光カプラ720、光ファイバ930を介して、SOA100の信号入力端に接続されている。
このため、本実施形態では、波長選択光カプラ710の第1端子711に、EDF200によって増幅された信号光、及び、EDF200によって吸収されずに透過したASE光510のスペクトルが合成された光が入力される。そして、波長選択光カプラ710の第2端子712から、約1500nmよりも長波長の光、即ち、EDF200によって増幅された信号光600が出力される。また、波長選択光カプラ710の第3端子713から、約1500nm以下の波長の光、即ち、EDF200によって吸収されずに透過したASE光510が出力される。
また、本実施形態では、波長選択光カプラ710の第3端子713に、SOA100の信号入力端から出力されたASE光500のうち、約1500nm以下の波長の光が入力される。そして、波長選択光カプラ710の第1端子711から、SOA100の信号入力端から出力されたASE光500のうち、約1500nm以下の波長の光が出力される。これにより、約1500nm以下の波長のASE光500が、EDF200の信号出力端に導かれることになる。なお、約1500nm以下の波長のASE光500は、1550nm帯の信号光600をEDF200によって増幅する場合の励起光の波長帯を含み、かつ、EDF200の吸収波長帯に含まれる。
また、波長選択光カプラ720は、上述の波長選択光カプラ710と同様に構成されている。
ここでは、波長選択光カプラ720の第1端子721は、光ファイバ930を介して、SOA100の信号入力端に接続されている。また、波長選択光カプラ720の第2端子722は、光ファイバ920、光アイソレータ320、光ファイバ910、波長選択光カプラ710、光ファイバ900を介して、EDF200の信号出力端に接続されている。さらに、波長選択光カプラ720の第3端子723は、光ファイバ950、光アイソレータ330、光ファイバ940、波長選択光カプラ710、光ファイバ900を介して、EDF200の信号出力端に接続されている。
このため、本実施形態では、波長選択光カプラ720の第2端子722に、約1500nmよりも長波長の光、即ち、EDF200によって増幅された信号光600が入力される。そして、波長選択光カプラ720の第1端子721から、約1500nmよりも長波長の光、即ち、EDF200によって増幅された信号光600が出力される。
また、本実施形態では、波長選択光カプラ720の第1端子721に、SOA100の信号入力端から出力されたASE光500が入力される。そして、波長選択光カプラ720の第2端子722から、SOA100の信号入力端から出力されたASE光500のうち、約1500nmよりも長波長の光が出力される。また、波長選択光カプラ720の第3端子723から、SOA100の信号入力端から出力されたASE光500のうち、約1500nm以下の波長の光が出力される。
上述のようにして、光ファイバ900、910、920、930を用いて、約1500nmよりも長波長の光、即ち、EDF200で増幅された信号光600を、SOA100へ導くようになっている。
一方、光ファイバ930、950、940、900を用いて、約1500nm以下の波長の光、即ち、SOA100の信号入力端から出力されたASE光500を、EDF200へ導くようになっている。
ところで、本光増幅器は、上述の第1実施形態と同様に、さらに、図7に示すように、光アイソレータ(第4光アイソレータ)300と、信号光600の波長帯の光のみを通過させるバンドパスフィルタ400とを備える。
そして、光アイソレータ300と、EDF200と、SOA100と、バンドパスフィルタ400とが光学的に接続されている。これにより、信号光600が、光アイソレータ300、EDF200、SOA100、バンドパスフィルタ400の順に導かれるようになっている。
本実施形態では、上述のように、SOA100とEDF200とは光ファイバ900、910、920、930によって接続されている。つまり、本光増幅器は、SOA100の信号入力端とEDF200の信号出力端とを接続する光ファイバ(第1光ファイバ)900、910、920、930を備える。
また、本実施形態では、光アイソレータ300とEDF200とは光ファイバ960、970によって接続されている。つまり、光アイソレータ300の信号出力端とEDF200の信号入力端とを接続する光ファイバ(第4光ファイバ)960、970を備える。
さらに、本実施形態では、SOA100とバンドパスフィルタ400とは光ファイバ980、990によって接続されている。つまり、SOA100の信号出力端とバンドパスフィルタ400の信号入力端とを接続する光ファイバ(第5光ファイバ)980,990を備える。
また、本実施形態では、光アイソレータ300とEDF200との間の光ファイバ960、970に波長選択光カプラ(第3波長選択光カプラ)700が介装されている。つまり、波長選択光カプラ700は、EDF200の第1光ファイバ900、910の反対側に接続されている。このように、本光増幅器は、光ファイバ960、970に介装された波長選択光カプラ700を備える。このように、本光増幅器は、EDF200の信号入力端(他端)に接続された波長選択光カプラ700を備える。
また、本実施形態では、SOA100とバンドパスフィルタ400との間の光ファイバ980、990に波長選択光カプラ(第4波長選択光カプラ)730が介装されている。つまり、波長選択光カプラ730は、SOA100の第1光ファイバ920、930の反対側に接続されている。このように、本光増幅器は、光ファイバ980、990に介装された波長選択光カプラ730を備える。このように、本光増幅器は、SOA100の信号出力端(他端)に接続された波長選択光カプラ730を備える。
そして、本実施形態では、波長選択光カプラ700の第3端子703と、波長選択光カプラ730の第3端子733とに、光ファイバ(第3光ファイバ)1000、1010が接続されている。つまり、波長選択光カプラ700の光アイソレータ300の側の他の端子703に光ファイバ1000が接続されており、波長選択光カプラ730のバンドパスフィルタ400の側の他の端子733に光ファイバ1010が接続されている。このように、本光増幅器は、波長選択光カプラ700の光アイソレータ300の側の他の端子703と、波長選択光カプラ730のバンドパスフィルタ400の側の他の端子733とを接続する光ファイバ1000、1010を備える。
また、本実施形態では、光ファイバ1000、1010には、光アイソレータ(第2光アイソレータ)310が介装されている。つまり、本光増幅器は、光ファイバ1000、1010に介装された光アイソレータ310を備える。光アイソレータ310は、EDF200が設けられている側へ向けて光を通すように設けられている。つまり、アイソレータ310は、波長選択光カプラ730からの光を通すように設けられている。これにより、EDF200によって吸収されずに透過したASE光500は、光アイソレータ310で遮断されるようになっている。
ここで、波長選択光カプラ700は、上述の波長選択光カプラ710と同様に構成されている。
ここでは、波長選択光カプラ700の第2端子702は、光ファイバ960を介して、光アイソレータ300の信号出力端に接続されている。また、波長選択光カプラ700の第3端子703は、光ファイバ1000、光アイソレータ310、光ファイバ1010、波長選択光カプラ730、光ファイバ980を介して、SOA100の信号出力端に接続されている。さらに、波長選択光カプラ700の第1端子701は、光ファイバ970を介して、EDF200の信号入力端に接続されている。
このため、本実施形態では、波長選択光カプラ700の第2端子702に、1550nm帯の信号光600、ここでは波長1540nmの信号光600が入力される。また、波長選択光カプラ700の第3端子703に、SOA100の信号出力端から出力されたASE光510のうち、約1500nm以下の波長の光が入力される。そして、波長選択光カプラ700の第1端子701から、1550nm帯の信号光600、及び、SOA100の信号出力端から出力されたASE光500のうち、約1500nm以下の波長の光のスペクトルが合成された光が出力される。これにより、1550nm帯の信号光600、及び、SOA100の信号出力端から出力されたASE光510のうち、約1500nm以下の波長の光が、EDF200の信号入力端に導かれることになる。なお、約1500nm以下の波長のASE光510は、1550nm帯の信号光600をEDF200によって増幅する場合の励起光の波長帯を含み、かつ、EDF200の吸収波長帯に含まれる。
また、本実施形態では、波長選択光カプラ700の第1端子701に、EDF200によって吸収されずに透過したASE光500が入力される。そして、波長選択光カプラ700の第2端子702から、ASE光500のうち、約1500nmよりも長波長の光が出力される。また、波長選択光カプラ700の第3端子703から、ASE光500のうち、約1500nm以下の波長の光が出力される。
また、波長選択光カプラ730は、上述の波長選択光カプラ710と同様に構成されている。
ここでは、波長選択光カプラ730の第1端子731は、光ファイバ980を介して、SOA100の信号出力端に接続されている。また、波長選択光カプラ730の第2端子732は、光ファイバ990を介して、バンドパスフィルタ400の信号入力端に接続されている。さらに、波長選択光カプラ730の第3端子733は、光ファイバ1010、光アイソレータ310、光ファイバ1000、波長選択光カプラ700、光ファイバ970を介して、EDF200の信号入力端に接続されている。
このため、本実施形態では、波長選択光カプラ730の第1端子731に、SOA100によって増幅された1550nm帯の信号光600、及び、SOA100の信号出力端から出力されたASE光510が入力される。そして、波長選択光カプラ730の第2端子732から、約1500nmよりも長波長の光、即ち、SOA100によって増幅された1550nm帯の信号光600、及び、約1500nmよりも長波長のASE光510が出力される。また、波長選択光カプラ730の第3端子733から、SOA100の信号出力端から出力されたASE光510のうち、約1500nm以下の波長の光が出力される。
なお、本実施形態では、SOA100の両端に、それぞれ、波長選択光カプラ720、730の第1端子721、731が光学的に接続されていることになる。また、EDF200の両端に、それぞれ、波長長選択カプラ700、710の第1端子701、711が光学的に接続されていることになる。
このようにして、光ファイバ980、1010、1000、970を用いて、約1500nm以下の波長の光、即ち、SOA100の信号出力端から出力されたASE光510を、EDF200へ導くようになっている。
そして、本実施形態では、このように構成される光増幅器の入力側及び出力側のそれぞれに、入力側光ファイバ1020及び出力側光ファイバ1030が接続されている。
このように構成することで、信号光600が、入力側光ファイバ1020、光アイソレータ300、光ファイバ960、波長選択光カプラ700、光ファイバ970、EDF200、光ファイバ900、波長選択光カプラ710、光ファイバ910、光アイソレータ320、光ファイバ920、波長選択光カプラ720、光ファイバ930、SOA100、光ファイバ980、波長選択光カプラ730、光ファイバ990、バンドパスフィルタ400、出力側光ファイバ1030の順に導かれるようになっている。
つまり、信号光600は、入力側光ファイバ1020を介して光アイソレータ300の信号入力端に入力され、光アイソレータ300を通過し、光ファイバ960を介して、波長選択光カプラ700の第2端子702に入力される。そして、波長選択光カプラ700の第2端子702に入力された信号光600は、波長選択光カプラ700を通過し、波長選択光カプラ700の第1端子701から出力され、光ファイバ970を介して、EDF200の信号入力端に入力される。次に、EDF200に入力された信号光600は、EDF200によって増幅され、EDF200の信号出力端から出力される。その後、EDF200の信号出力端から出力された信号光600は、光ファイバ900を介して、波長選択光カプラ710の第1端子711に入力され、波長選択光カプラ710、光ファイバ910、光アイソレータ320及び光ファイバ920を通過し、波長選択光カプラ720の第2端子722に入力される。波長選択光カプラ720の第2端子722に入力された信号光600は、波長選択光カプラ720を通過し、その第1端子721から出力され、光ファイバ930を介して、SOA100の信号入力端に入力される。SOA100に入力された信号光600は、SOA100を通過する際に波形整形及び増幅され、SOA100の信号出力端から出力される。SOA100の信号出力端から出力された信号光600は、光ファイバ980を介して、波長選択光カプラ730の第1端子731に入力され、これを通過し、第2端子732から出力され、バンドパスフィルタ400の信号入力端に入力される。ここでは、波長選択光カプラ730の第2端子732からは約1500nmよりも長波長の光が出力され、これもバンドパスフィルタ400の信号入力端に入力される。そして、バンドパスフィルタ400を通過する際にフィルタリングされて、信号光成分のみが取り出されるようになっている。
また、SOA100の信号入力端から出力されるASE光500は、光ファイバ930を介して、波長選択光カプラ720の第1端子721に入力される。そして、約1500nmよりも長波長のASE光500は、波長選択光カプラ720の第2端子722から出力され、光ファイバ920を介して、光アイソレータ320に導かれ、遮断される。また、約1500nm以下の波長のASE光500は、波長選択光カプラ720の第3端子723から出力され、光ファイバ950を介して、光アイソレータ330に導かれ、これを通過し、光ファイバ940を介して、波長選択光カプラ710の第3端子713に入力される。波長選択光カプラ710の第3端子713から入力された約1500nm以下の波長のASE光500は、波長選択光カプラ710を通過し、光ファイバ900を介して、EDF200の信号出力端に入力される。
一方、SOA100の信号出力端から出力されるASE光510は、光ファイバ980を介して、波長選択光カプラ730の第1端子731に入力される。そして、約1500nmよりも長波長のASE光510は、波長選択光カプラ730の第2端子732から出力され、光ファイバ990を介して、バンドパスフィルタ400に導かれ、遮断される。また、約1500nm以下の波長のASE光510は、波長選択光カプラ730の第3端子733から出力され、光ファイバ1010を介して、光アイソレータ310に導かれ、これを通過し、光ファイバ1000を介して、波長選択光カプラ700の第3端子703に入力される。波長選択光カプラ700の第3端子703から入力された約1500nm以下の波長のASE光510は、波長選択光カプラ700を通過し、光ファイバ970を介して、EDF200の信号入力端に入力される。
このようにして、EDF200に入力されるASE光500、510は、いずれも、約1500nm以下の波長の光であり、EDF200の吸収波長帯に含まれており、1550nm帯の信号光600をEDF200によって増幅する場合の励起光の波長帯を含む。このため、EDF200に入力されたASE光500、510は、EDF200中で概ね吸収され、希土類イオンを励起して反転分布を生じさせる。つまり、SOA100で生じたASE光500、510は、EDF200を励起するための励起光として用いられる。
また、EDF200によって吸収されずに透過したASE光500、510は、それぞれ、光アイソレータ310、330で遮断されるため、装置内で周回することはなく、装置外に出力されることもない。
ところで、上述のように、本実施形態では、SOA100の両端から出力されるASE光500、510を、EDF200へ導いて励起光として用いるようにしている。この場合、SOA100によって得られる利得は、より小さくても良くなる。この結果、SOA100の素子長を短くして、より効率を向上させることができる。
そこで、本実施形態では、SOA100の素子長を約5mmとしている。この場合も、40Gbit/s以下のビットレートの信号光に対応することが可能である。
本実施形態では、この長さ約5mmのSOA100を約0.83Aの駆動電流で駆動することによって、信号光600の波長帯、ここでは波長1540nmの信号光600において、図3に示すように、約12dBの利得が得られるようになっている。また、上述の第1実施形態の場合と同様に、約15dBmの信号光出力時に波形整形効果が得られる(図4参照)。
このように、SOA100の両端から出力されるASE光500、510をEDF200の励起光として使用する光増幅器では、素子長約5mmのSOA100を約0.83Aの駆動電流で駆動することで、波長1540nmの信号光600において、約12dBの利得が得られる。
本実施形態において、SOA100の信号入力端から出力されるASE光500の1440〜1500nmの波長帯の全強度は約30mW(3dBの結合損を含む)である。また、SOA100の信号出力端から出力されるASE光510の1440〜1500nmの波長帯の全強度は約30mW(3dBの結合損を含む)である。このため、SOA100の両端から出力されるASE光500、510の1440〜1500nmの波長帯の全強度は約60mW(3dBの結合損を含む)である。したがって、約60mWのASE光500、510が、EDF200の励起光として用いられる。
そして、ファイバ長約23mのEDF200を、約60mWのASE光500、510で励起すると、ASE光500、510の波長帯よりも長波長側の信号光600の波長帯、ここでは波長1540nmの信号光において、図6中、実線Bで示すように、約18dBの利得が得られる。
このため、EDF200とSOA100とによって、信号光600の波長帯、ここでは波長1540nmの信号光において、合計約30dBの利得が得られる。このため、本光増幅器に−15dBm程度の信号光600を入力することで、約30dBの小信号利得が得られ、15dBm程度の波形整形された信号光が出力されることになる。
この場合、Pout=15dBm≒32mW、Pin≒0mW、I=0.83A、hν/e=0.8eVとなるから、上記式(1)により、光増幅器の外部量子効率ηは約4.8%となる。
このように、上述の第1実施形態で説明したように従来の光増幅器の外部量子効率は約2.2%であるのに対し、本実施形態の光増幅器の外部量子効率は約4.8%であり、従来の光増幅器と比較して、本実施形態の光増幅器では効率が向上することがわかる。
したがって、本実施形態にかかる光増幅器によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、装置構成を複雑にすることなく、効率を向上させることができるという利点がある。つまり、光増幅器を上述のように構成することで、外部量子効率を向上させることができるという利点がある。
[その他]
なお、上述の各実施形態では、光増幅器を、入力側に光アイソレータ300を備え、出力側にバンドパスフィルタ400を備えるものとして構成しているが、これに限られるものではない。例えば、光通信システム内の別の場所、例えば本光増幅器の外部の入力側に光アイソレータが設けられている場合には、本光増幅器の内部に光アイソレータが含まれていなくても良い。つまり、上述の各実施形態の光増幅器は、光アイソレータを備えないものとして構成することもできる。また、例えば、光通信システム内の別の場所、例えば本光増幅器の外部の出力側にバンドパスフィルタが設けられている場合には、本光増幅器の内部にバンドパスフィルタが含まれていなくても良い。つまり、上述の各実施形態の光増幅器は、バンドパスフィルタを備えないものとして構成することもできる。
また、上述の第1実施形態の光増幅器において、EDF200とSOA100とを接続する光ファイバ800に、光アイソレータを介装しても良い。この場合、光アイソレータとしては、EDF200からSOA100へ向かう順方向の光(信号光)を通過させ、かつ、信号光の波長帯以外の帯域の逆方向の光(ASE光500)を選択的に通過させる光アイソレータを用いるのが好ましい。つまり、上述の第1実施形態の光増幅器は、光ファイバ(第1光ファイバ)に介装され、順方向の光を通過させ、かつ、信号光の波長帯以外の帯域の逆方向の光を選択的に通過させる光アイソレータ(第5光アイソレータ)を備えるものとして構成しても良い。これにより、信号波長帯のASE光がEDF200で増幅されることがなくなるため、効率、即ち、外部変換効率をより向上させることができる。
また、上述の第2実施形態では、SOA100とEDF200とを接続する光ファイバ(第1光ファイバ)900、910、920、930に光アイソレータ(第3アイソレータ)320が介装されているが、これは設けなくても良い。但し、EDF200で、信号波長帯のASE光、ここでは、1500nmよりも長波長のASE光が増幅されることになり、EDF200の利得が信号波長帯のASE光の増幅に使われてしまうことになる。このため、効率、即ち、外部変換効率を向上させるという点では、光アイソレータ320が挿入されていることが望ましい。
また、上述の第2実施形態では、SOA100の信号出力端から出力されるASE光510をEDF200の信号入力端に入力するとともに、SOA100の信号入力端から出力されるASE光500をEDF200の信号出力端に入力するようにしているが、これに限られるものではない。
例えば、SOA100の信号出力端から出力されるASE光510をEDF200の信号出力端に入力するとともに、SOA100の信号入力端から出力されるASE光500をEDF200の信号入力端に入力するようにしても良い。この場合、上述の第2実施形態の構成において、波長選択光カプラ710の第3端子713に接続される光ファイバ940の一端を、波長選択光カプラ700の第3端子703に接続し、波長選択光カプラ700の第3端子703に接続される光ファイバ1000の一端を、波長選択光カプラ710の第3端子713に接続すれば良い。この場合も上述の第2実施形態の場合と同様の効果が得られる。この構成を上述の第2実施形態の変形例という。
また、例えば、SOA100から出力されるASE光500、510のうち、いずれか一方のみをEDF200に入力するようにしても良い。この場合、構成は単純化するが、効率、即ち、外部量子効率は低下する。
つまり、SOA100の信号出力端から出力されるASE光510をEDF200の信号出力端に入力するだけにしても良い。この場合、上述の第2実施形態の変形例の構成において、波長選択光カプラ700、720、光ファイバ940、950、光アイソレータ310、330を設けないで良いことになる。
また、SOA100の信号入力端から出力されるASE光500をEDF200の信号入力端又は信号出力端に入力するだけにしても良い。EDF200の信号入力端に入力するだけの場合、上述の第2実施形態の変形例の構成において、波長選択光カプラ710、730、光ファイバ1000、1010、光アイソレータ310、330を設けないで良いことになり、EDF200の信号出力端に入力するだけの場合、上述の第2実施形態の構成において、波長選択光カプラ700、730、光ファイバ1000、1010、光アイソレータ310、330を設けないで良いことになる。
また、上述の各実施形態では、各素子を光ファイバによって接続しているが、これに限られるものではなく、SOA100から出力されるASE光を用いてEDF200を励起しうるように光路(光経路)が設けられていれば良い。例えば、これらの光ファイバの一部又は全部を、空間的な光路、例えばシリカや半導体からなる光導波路に置き換えて、各素子を光学的に接続するようにしても良い。但し、光ファイバを用いるのが最も損失が小さい。特に、希土類添加光ファイバを用いる場合には、これとの親和性に優れるため、光ファイバを用いるのが好ましい。
また、上述の各実施形態では、InP基板上に形成されたInAs量子ドット活性層を備え、1550nm帯に利得を有するSOAを例に挙げて説明しているが、これに限られるものではない。例えば、活性層は、量子井戸構造を用いた量子井戸活性層でも良いし、バルク構造を用いたバルク活性層でも良い。これらの場合も同等の効果が得られる。但し、量子ドットを用いた場合、活性層の体積が小さくなり、飽和出力が大きくなり、大きなASE光を生じるため、波形整形効果が大きく、また、希土類添加光ファイバの励起に十分な励起光パワーが得られるという利点がある。また、例えば、GaAs基板などの他の半導体基板上に形成されたSOAを用いることもできる。さらに、波長帯は1550nm帯に限られるものではなく、例えば1300nm帯、1400nm帯、1000nm帯などの他の波長帯に利得を有するSOAを用いることもできる。
また、上述の各実施形態では、希土類としてEr(エルビウム)を添加したエルビウム添加光ファイバを例に挙げて説明しているが、これに限られるものではない。使用波長帯に応じて、SOAの波長帯を変更し、希土類として他の元素を添加した希土類添加光ファイバを用いることもでき、この場合も同様の効果が得られる。例えば、1300nm帯で動作する光増幅器とする場合、Pr(プラセオジム)を添加したプラセオジム添加光ファイバを用いれば良い。また、例えば、1400nm帯で動作する光増幅器とする場合、Tm(ツリウム)を添加したツリウム添加光ファイバを用いれば良い。さらに、例えば、1000nm帯で動作する光増幅器とする場合、Yb(イッテルビウム)を添加したイッテルビウム添加光ファイバを用いれば良い。このように、上述の各実施形態の光増幅器では、希土類添加光ファイバは、エルビウム添加光ファイバ、プラセオジム添加光ファイバ、ツリウム添加光ファイバ、イッテルビウム添加光ファイバのいずれかであれば良い。なお、上述の各実施形態のものに対して使用波長帯を変える場合、励起光の波長帯も変わることになる。
また、本発明は、上述した各実施形態及び変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
以下、上述の各実施形態及びその変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
半導体光増幅器と、
前記半導体光増幅器で生じる増幅された自然放出光の波長帯を含む吸収波長帯を有する希土類添加光ファイバとを備え、
前記希土類添加光ファイバで増幅された信号光が、前記半導体光増幅器に入力され、かつ、前記半導体光増幅器で生じた増幅された自然放出光が、前記希土類添加光ファイバに励起光として入力されるように、前記半導体光増幅器と前記希土類添加光ファイバとが光学的に接続されていることを特徴とする光増幅器。
(付記2)
前記半導体光増幅器の一端と前記希土類添加光ファイバの一端とを接続する第1光ファイバを備えることを特徴とする、付記1に記載の光増幅器。
(付記3)
前記希土類添加光ファイバの前記第1光ファイバの側に接続された第1波長選択光カプラ、及び、前記希土類添加光ファイバの前記第1光ファイバの反対側に接続された第3波長選択光カプラのいずれか一方と、
前記半導体光増幅器の前記第1光ファイバの側に接続された第2波長選択光カプラと、
前記第1波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子及び前記第3波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子のいずれか一方と、前記第2波長選択光カプラの前記半導体光増幅器の反対側の他の端子と接続する第2光ファイバとを備えることを特徴とする、付記2に記載の光増幅器。
(付記4)
前記希土類添加光ファイバの前記第1光ファイバの側に接続された第1波長選択光カプラと、
前記半導体光増幅器の前記第1光ファイバの反対側に接続された第4波長選択光カプラと、
前記第1波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子と前記第4波長選択光カプラの前記半導体光増幅器の反対側の他の端子とを接続する第3光ファイバとを備えることを特徴とする、付記2に記載の光増幅器。
(付記5)
前記希土類添加光ファイバの前記第1光ファイバの側に接続された第1波長選択光カプラと、
前記半導体光増幅器の前記第1光ファイバの側に接続された第2波長選択光カプラと、
前記希土類添加光ファイバの前記第1波長選択光カプラと反対側に接続された第3波長選択光カプラと、
前記半導体光増幅器の前記第2波長選択光カプラと反対側に接続された第4波長選択光カプラと、
前記第1波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子及び前記3波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子のいずれか一方と、前記第2波長選択光カプラの前記半導体光増幅器の反対側の他の端子と接続する第2光ファイバと、
前記第3波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子及び前記1波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子のいずれか一方と、前記第4波長選択光カプラの前記半導体光増幅器の反対側の他の端子とを接続する第3光ファイバと、
前記第2光ファイバに介装された第1光アイソレータと、
前記第3光ファイバに介装された第2光アイソレータとを備えることを特徴とする、付記2に記載の光増幅器。
(付記6)
前記第1光ファイバに介装された第3光アイソレータを備えることを特徴とする、付記2〜5のいずれか1項に記載の光増幅器。
(付記7)
第4光アイソレータと、
前記信号光の波長帯の光のみを通過させるバンドパスフィルタとを備え、
前記信号光が、前記第4光アイソレータ、前記希土類添加光ファイバ、前記半導体光増幅器、前記バンドパスフィルタの順に導かれるように、前記第4光アイソレータと、前記希土類添加光ファイバと、前記半導体光増幅器と、前記バンドパスフィルタとが光学的に接続されていることを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の光増幅器。
(付記8)
前記半導体光増幅器の一端と前記希土類添加光ファイバの一端とを接続する第1光ファイバと、
前記第4光アイソレータと前記希土類添加光ファイバとを接続する第4光ファイバと、
前記半導体光増幅器と前記バンドパスフィルタとを接続する第5光ファイバとを備えることを特徴とする、付記7に記載の光増幅器。
(付記9)
前記第1光ファイバに介装され、順方向の光を通過させ、かつ、前記信号光の波長帯以外の帯域の逆方向の光を選択的に通過させる第5光アイソレータを備えることを特徴とする、付記2に記載の光増幅器。
(付記10)
前記半導体光増幅器が、量子ドット活性層を備えることを特徴とする、付記1〜9のいずれか1項に記載の光増幅器。
(付記11)
前記希土類添加光ファイバが、エルビウム添加光ファイバ、プラセオジム添加光ファイバ、ツリウム添加光ファイバ、イッテルビウム添加光ファイバのいずれかであることを特徴とする、付記1〜10のいずれか1項に記載の光増幅器。
100 SOA
200 希土類添加光ファイバ
300 光アイソレータ(第4光アイソレータ)
310 光アイソレータ(第2光アイソレータ)
320 光アイソレータ(第3光アイソレータ)
330 光アイソレータ(第1光アイソレータ)
400 バンドパスフィルタ
500、510 ASE光
600 信号光
700 波長選択光カプラ(第3波長選択光カプラ)
701 第1端子
702 第2端子
703 第3端子
710 波長選択光カプラ(第1波長選択光カプラ)
711 第1端子
712 第2端子
713 第3端子
720 波長選択光カプラ(第2波長選択光カプラ)
721 第1端子
722 第2端子
723 第3端子
730 波長選択光カプラ(第4波長選択光カプラ)
731 第1端子
732 第2端子
733 第3端子
800 光ファイバ(第1光ファイバ)
810 光ファイバ(第4光ファイバ)
820 光ファイバ(第5光ファイバ)
830 入力側光ファイバ
840 出力側光ファイバ
900、910、920、930 光ファイバ(第1光ファイバ)
940、950 光ファイバ(第2光ファイバ)
960、970 光ファイバ(第4光ファイバ)
980,990 光ファイバ(第5光ファイバ)
1000、1010 光ファイバ(第3光ファイバ)

Claims (6)

  1. 半導体光増幅器と、
    前記半導体光増幅器で生じる増幅された自然放出光の波長帯を含む吸収波長帯を有する希土類添加光ファイバとを備え、
    前記希土類添加光ファイバで増幅された信号光が、前記半導体光増幅器に入力され、かつ、前記半導体光増幅器で生じた増幅された自然放出光が、前記希土類添加光ファイバに励起光として入力されるように、前記半導体光増幅器と前記希土類添加光ファイバとが光学的に接続されており、
    励起光源が設けられていないことを特徴とする光増幅器。
  2. 前記半導体光増幅器の一端と前記希土類添加光ファイバの一端とを接続する第1光ファイバを備えることを特徴とする、請求項1に記載の光増幅器。
  3. 前記希土類添加光ファイバの前記第1光ファイバの側に接続された第1波長選択光カプラ、及び、前記希土類添加光ファイバの前記第1光ファイバの反対側に接続された第3波長選択光カプラのいずれか一方と、
    前記半導体光増幅器の前記第1光ファイバの側に接続された第2波長選択光カプラと、
    前記第1波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子及び前記第3波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子のいずれか一方と、前記第2波長選択光カプラの前記半導体光増幅器の反対側の他の端子と接続する第2光ファイバとを備えることを特徴とする、請求項2に記載の光増幅器。
  4. 前記希土類添加光ファイバの前記第1光ファイバの側に接続された第1波長選択光カプラと、
    前記半導体光増幅器の前記第1光ファイバの反対側に接続された第4波長選択光カプラと、
    前記第1波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子と前記第4波長選択光カプラの前記半導体光増幅器の反対側の他の端子とを接続する第3光ファイバとを備えることを特徴とする、請求項2に記載の光増幅器。
  5. 前記希土類添加光ファイバの前記第1光ファイバの側に接続された第1波長選択光カプラと、
    前記半導体光増幅器の前記第1光ファイバの側に接続された第2波長選択光カプラと、
    前記希土類添加光ファイバの前記第1波長選択光カプラと反対側に接続された第3波長選択光カプラと、
    前記半導体光増幅器の前記第2波長選択光カプラと反対側に接続された第4波長選択光カプラと、
    前記第1波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子及び前記3波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子のいずれか一方と、前記第2波長選択光カプラの前記半導体光増幅器の反対側の他の端子と接続する第2光ファイバと、
    前記第3波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子及び前記1波長選択光カプラの前記希土類添加光ファイバの反対側の他の端子のいずれか一方と、前記第4波長選択光カプラの前記半導体光増幅器の反対側の他の端子とを接続する第3光ファイバと、
    前記第2光ファイバに介装された第1光アイソレータと、
    前記第3光ファイバに介装された第2光アイソレータとを備えることを特徴とする、請求項2に記載の光増幅器。
  6. 前記自然放出光の中心波長は、前記信号光の波長よりも短いことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光増幅器。
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