JP5391605B2 - 車両用差動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用差動装置に関し、特にドライブ側から回転駆動力を受けるピニオンギヤ、及びピニオンギヤにギヤ軸を直交させて噛合するサイドギヤを備えた車両用差動装置に関する。
従来の車両用差動装置として、エンジントルクを受けて回転するデフケースと、このデフケースの回転軸線に沿って互いに並列する1対のサイドギヤと、これら1対のサイドギヤに噛合するピニオンギヤと、このピニオンギヤを支持するピニオンギヤシャフトとを備えたものがある(例えば特許文献1)。
デフケースには、1対のサイドギヤ及びピニオンギヤを収容する収容空間、及びこの収容空間に連通するピニオンギヤ挿入孔が設けられている。また、デフケースには、その収容空間に連通してピニオンギヤの軸線と直交する方向に開口する1対の車軸挿通孔が設けられている。
1対のサイドギヤは、ボス部及びギヤ部を有する無底筒状の傘歯車からなり、デフケースの回転軸線に沿って移動可能に配置され、かつボス部をそれぞれ車軸挿通孔内に臨ませてデフケース内に回転自在に支持されている。1対のサイドギヤ内には、左右の車軸がそれぞれ車軸挿通孔を挿通してスプライン嵌合されている。
ピニオンギヤは、フランジ付きギヤ胴部及びギヤ部を有する無底筒状の傘歯車からなり、フランジ付きギヤ胴部のフランジをピニオンギヤ挿入孔の内周面に摺動させてデフケースに回転自在に支持されている。ピニオンギヤの軸心部には、ピニオンギヤシャフトを挿入させるシャフト挿入孔が設けられている。
ピニオンギヤシャフトは、1対のサイドギヤ間に介在してデフケースの収容空間に配置されている。そして、シャフト挿入孔の内周面の摺動によってピニオンギヤを回転自在に支持するように構成されている。
以上の構成により、車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してデフケースに入力されると、デフケースがその回転軸線の回りに回転される。次に、デフケースが回転されると、この回転力がピニオンギヤに伝達され、さらにピニオンギヤから1対のサイドギヤに伝達される。1対のサイドギヤにはそれぞれ車軸がスプライン嵌合によって連結されているため、エンジン側からのトルクが車両の運転状況に応じて分配され、ドライブピニオン,リングギヤ,デフケース,ピニオンギヤ及び1対のサイドギヤを介して左右の車軸に伝達される。
ピニオンギヤが回転すると、ピニオンギヤの外周面がデフケースのピニオンギヤ挿入孔の内周面(ピニオンギヤ外周面支持部)と摺動するとともに、ピニオンギヤのシャフト挿通孔の内周面がピニオンギヤシャフトの外周面(ピニオンギヤ内周面支持部)と摺動するため、これら各支持部と各ピニオンギヤとの間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によって各ピニオンギヤの自転が抑制され、1対のサイドギヤの差動回転が制限される。
また、ピニオンギヤの回転によって1対のサイドギヤとの噛み合い面でスラスト力が発生し、これらスラスト力により1対のサイドギヤが互いに離間する方向に移動して各車軸挿通孔の内側開口周縁に圧接するため、1対のサイドギヤと1対の車軸挿通孔の内側開口周縁との間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によっても1対のサイドギヤの差動回転が制限される。
ところで、この種の車両用差動装置において、十分に大きな差動制限トルクを得るためには、ピニオンギヤがその軸線をピニオンギヤシャフトの軸線に平行にした状態で摩擦摺動することが重要であるため、シャフト挿入孔の内周面とピニオンギヤシャフトのピニオンギヤ内周面支持部との間におけるクリアランスが実質的に存在せず、ピニオンギヤシャフトの軸線に沿って均一な寸法になるように加工されている。
これにより、デフケースの回転時にピニオンギヤとサイドギヤとの噛み合いによって発生するピニオンギヤに対するピニオンギヤシャフトからの反力がその軸線と直交する方向に沿って作用し、この状態を維持しながらシャフト挿入孔の内周面がピニオンギヤシャフトのピニオンギヤ内周面支持部を摩擦摺動する。
実用新案登録第2520728号公報
しかし、ピニオンギヤ挿入孔の内周面とピニオンギヤシャフトのピニオンギヤ内周面支持部との間のクリアランスがピニオンギヤシャフトの軸線に沿って均一な寸法になるように加工された従来の車両用差動装置によると、ピニオンギヤ挿入孔の内周面とピニオンギヤシャフトのピニオンギヤ内周面支持部とが、これらの対向面のうちのどの部分で当接するかが定まらない。つまり、ピニオンギヤ挿入孔の内周面とピニオンギヤシャフトのピニオンギヤ内周面支持部との間の微小な隙間を完全に均一に形成することは困難であり、実際は加工上の誤差によりこの隙間は不均一となる。仮に、ピニオンギヤがピニオンギヤ挿入孔の外側(デフケースの回転軸線に対する径方向外側)の部分のみでピニオンギヤシャフトに当接する場合には、ピニオンギヤの回転軸がデフケースの回転軸線に直交する直線に対して傾斜しやすくなり、ピニオンギヤの外周面とデフケースのピニオンギヤ挿入孔の内周面とが片当りするおそれがある。また、ピニオンギヤがピニオンギヤ挿入孔の中央付近でピニオンギヤシャフトに当接する場合には、潤滑油が行き届かずに摩耗や焼き付きが発生するおそれがある。
従って、本発明の目的は、安定した差動制限力を得ることができるとともに、ピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの焼き付き発生を抑制することができる車両用差動装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、駆動源の駆動力によって回転するデフケースと、前記デフケース内に回転自在に収容された1対のサイドギヤと、前記1対のサイドギヤにギヤ軸を直交させて噛合し、軸心部にシャフト挿入孔が設けられた1対のピニオンギヤと、前記1対のピニオンギヤの前記シャフト挿入孔に挿入して前記デフケース内に収容され、その軸線方向に移動規制されたピニオンギヤシャフトとを備え、前記デフケースは、前記1対のピニオンギヤをその外周面による摺動によって回転自在に支持する1対のピニオンギヤ外周面支持部、及び前記ピニオンギヤシャフトを挿入するための1対のピニオンギヤシャフト挿入孔を有し、前記ピニオンギヤシャフトは、前記シャフト挿入孔の内周面に対向して前記1対のピニオンギヤを回転自在に支持する1対のピニオンギヤ内周面支持部を有し、前記1対のピニオンギヤシャフト挿入孔にそれぞれ対応するシャフト端部を挿入した状態で前記デフケースとの間で前記1対のサイドギヤのギヤ軸回りの相対回転が規制されない位置に配置され、前記1対のピニオンギヤは、前記シャフト挿入孔の内周面が前記1対のピニオンギヤ内周面支持部を摺動可能な摺動面、及び前記1対のピニオンギヤ内周面支持部に接触しない非摺動面で形成され、前記摺動面及び前記非摺動面が前記シャフト挿入孔の軸線方向に沿って互いに隣接する位置に配置され、前記ピニオンギヤシャフトは、前記1対のピニオンギヤシャフト挿入孔の内周面との間における前記1対のサイドギヤのギヤ軸回りの寸法が、前記1対のピニオンギヤ外周面支持部と前記1対のピニオンギヤの外周面との間における前記1対のサイドギヤのギヤ軸回りの寸法よりも大きい寸法に設定されていることを特徴とする車両用差動装置を提供する。
本発明によると、安定した差動制限力を得ることができるとともに、ピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの焼き付き発生を抑制することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置の全体を説明するために一部を破断して示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置をデフケースの回転軸線と平行に切断して示す断面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置をデフケースの回転軸線と直角に切断して示す断面図である。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置の要部を拡大して示す断面図である。
(車両用差動装置の全体構成)
図1〜図3において、符号1で示す車両用差動装置は、エンジントルクを受けて回転するデフケース2と、このデフケース2の回転軸線Oと直交する軸線上に位置するピニオンギヤシャフト50と、このピニオンギヤシャフト50上で互いに並列する1対のピニオンギヤ3,4と、これら1対のピニオンギヤ3,4にギヤ軸を直交させて噛合する1対のサイドギヤ5L,5Rと、これら1対のサイドギヤ5L,5Rの背面側に位置する1対のスラストワッシャ6L,6Rとから大略構成されている。
(デフケース2の構成)
デフケース2は、図2に示すように、ピニオンギヤ3,4及びサイドギヤ5L,5R・スラストワッシャ6L,6Rを収容する収容空間2Aを内部に有し、全体が1ピースの部材によって形成されている。
デフケース2には、図2に示すように、回転軸線Oに沿って開口する車軸挿通孔9L,9R、これら車軸挿通孔9L,9Rの軸線と直交する方向に軸線をもつ部品挿入・支持部10,11、及びこれら部品挿入・支持部10,11のうち一方の部品挿入・支持部10の軸線回りに等間隔(180°)をもって並列するピン取付孔2b,2bが設けられている。また、デフケース2には、図1に示すように、回転軸線Oに関して対称な領域であって、部品挿入・支持部10,11から回転軸線Oの回りに等間隔をもって離間する部位に位置するサイドギヤ通過孔12L,12Rが設けられている。デフケース2の左方車軸側には、図1〜図3に示すように、回転軸線Oと直交する平面内で円周方向に沿う円環状のリングギヤ取付用フランジ13が一体に設けられている。
車軸挿通孔9L,9Rは、図2に示すように、回転軸線Oに沿う方向に開口する貫通孔によって形成されている。車軸挿通孔9Lには左側の車軸(図示せず)が、また車軸挿通孔9Rには右側の車軸(図示せず)がそれぞれ挿通されている。車軸挿通孔9L,9Rの内側開口周縁には、スラストワッシャ6L,6Rを受ける球面からなるスラストワッシャ受部9La,9Raが設けられている。
部品挿入・支持部10,11は、図2に示すように、デフケース2の内外に回転軸線Oと直交する軸線方向に沿って開口し、かつ内側開口部の内径が外側開口部の内径よりも大きい段状の貫通孔(円形孔)によって形成されている。部品挿入・支持部10,11の内側開口サイズは、ピニオンギヤ3,4の外径と略同一の内径(サイドギヤ5L,5Rの外径より小さい内径)に設定されている。
部品挿入・支持部10,11の内側開口部の内面は、ピニオンギヤシャフト50の軸線方向においてピニオンギヤ3,4とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い中心点(ピニオンギヤ3,4からサイドギヤ5L,5Rへのトルク伝達時に両ギヤの歯面が接触する領域における荷重中心)よりもデフケース2の回転軸線Oから遠い位置に配置され、ピニオンギヤ3,4のギヤ鍔部3B,4B(後述)の外周面による摺動面積を実質的に変化させない摺動によってピニオンギヤ3,4を回転自在に支持するピニオンギヤ外周面支持部としての第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aで形成されている。
部品挿入・支持部10,11の外側開口部の内面は、第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aよりもデフケース2の回転軸線Oから遠い位置に配置され、ピニオンギヤシャフト50の両端部の外周面とそれぞれ空隙をもって対向するピニオンギヤシャフト非支持面10B,11Bで形成されている。
部品挿入・支持部10,11の段状面には、図2に示すように、所定の曲率をもつ球面で形成されたピニオンギヤ受部10C,11Cが設けられている。
ピン取付孔2b,2bは、図2に示すように、部品挿入・支持部10の内周面(ピニオンギヤシャフト非支持面10B,11B)に回転軸線Oに沿って開口されている。ピン取付孔2b,2bには、ピニオンギヤシャフト50の軸線方向への移動を規制するピン52,52の両端部が固定されている。これにより、ピニオンギヤシャフト50がその軸線方向に抜け止めされている。
サイドギヤ通過孔12L,12Rは、図1及び図3に示すように、平面非円形状の開口部を有する貫通孔によって形成されている。そして、その開口サイズは、ピニオンギヤ3,4及びサイドギヤ5L,5Rをデフケース2内に挿入し得るようなサイズに設定されている。
(ピニオンギヤシャフト50の構成)
ピニオンギヤシャフト50は、図2に示すように、ピニオンギヤ3,4のシャフト挿通孔3D,4D(後述)の内周面による摺動面積を実質的に変化させない摺動によってピニオンギヤ3,4を回転自在に支持するピニオンギヤ内周面支持部としての第2ピニオンギヤ支持面50A,50Bを有し、ピニオンギヤ3,4(シャフト挿通孔3D,4D)を挿通し、かつ両端部をそれぞれ部品挿入・支持部10,11の外側開口部(ピニオンギヤシャフト挿入孔)内に挿入した状態で配置されている。そして、デフケース2(部品挿入・支持部10,11)のピニオンギヤシャフト非支持面10B,11Bとの間におけるサイドギヤ5L,5Rのギヤ軸回り(デフケース2の回転軸線O回り)の隙間の寸法Gが第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aとピニオンギヤ3,4のギヤ外周面(ギヤ鍔部3B,4B)との間におけるデフケース2の回転軸線回りの隙間の寸法Gよりも大きい寸法(G>G)に設定されている。これにより、ピニオンギヤシャフト50がデフケース2の回転軸線O回りの相対回転が規制されることはない。
第2ピニオンギヤ支持面50Aは、それぞれが所定の間隔をもって互いに並列するピニオンギヤ内周面支持部50a,51aからなり、ピニオンギヤシャフト50の一方側端部に配置されている。ピニオンギヤ内周面支持部(第1ピニオンギヤ内周面支持部)50aはピニオンギヤ3とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い中心点よりもデフケース2の回転軸線Oから遠い位置に、またピニオンギヤ内周面支持部(第2ピニオンギヤ内周面支持部)51aの少なくとも一部はピニオンギヤ3とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い中心点よりもデフケース2の回転軸線Oに近い位置にそれぞれ配置されている。
第2ピニオンギヤ支持面50Bは、それぞれが所定の間隔をもって互いに並列するピニオンギヤ内周面支持部50b,51bからなり、ピニオンギヤシャフト50の他方側端部に配置されている。ピニオンギヤ内周面支持部(第1ピニオンギヤ内周面支持部)50bはピニオンギヤ4とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い中心点よりもデフケース2の回転軸線Oから遠い位置に、またピニオンギヤ内周面支持部(第2ピニオンギヤ内周面支持部)51bの少なくとも一部はピニオンギヤ4とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い中心点よりもデフケース2の回転軸線Oに近い位置にそれぞれ配置されている。
(ピニオンギヤ3,4の構成)
ピニオンギヤ3,4は、略同一の構成であるため、例えばピニオンギヤ3のみについて説明する。なお、ピニオンギヤ4については、各部位の符号をピニオンギヤ3の各部位の符号に対応して付し(例えば、ピニオンギヤ4のギヤ胴部にはピニオンギヤ3のギヤ胴部3Aに対応して4Aを、またピニオンギヤ4のギヤ鍔部にはピニオンギヤ3のギヤ鍔部3Bに対応して4Bをそれぞれ付す。)、その説明は省略する。
ピニオンギヤ3は、図2に示すように、中心軸線をギヤ軸線C(図4に示す)とするギヤ胴部3A、このギヤ胴部3Aの外側に突出する第1被支持部としてのギヤ鍔部3B、及びこれらギヤ胴部3A,ギヤ鍔部3Bのサイドギヤ側に位置するギヤ部3C(サイドギヤ5L,5Rとの噛み合い部)を有する無底筒状の傘歯車からなり、部品挿入・支持部10の第1ピニオンギヤ支持面10A及びピニオンギヤシャフト50の第2ピニオンギヤ支持面50Aに回転自在に支持されている。
ギヤ胴部3Aは、図2に示すように、その軸心部(中心軸線を含む部位)にピニオンギヤシャフト50を挿通させるシャフト挿通孔(シャフト挿入孔)3Dを有し、全体が略円環状の第1ギヤ胴部30a及び略截頭円錐形状の第2ギヤ胴部31aからなる円筒体によって形成されている。
シャフト挿通孔3Dは、図2に示すように、各内径が互いに異なる大小2つの内面を有する丸孔によって形成されている。シャフト挿通孔3Dの内面のうち内径の小さい内面は、内径の大きい他の内面を介して連接し、かつピニオンギヤシャフト50の第2ピニオンギヤ支持面50Aのピニオンギヤ内周面支持部50a,51aをそれぞれ摺動する第2被支持部としての第2摺動面30Aと第3被支持部としての第3摺動面31Aとで形成されている。
一方、シャフト挿通孔3Dの内面のうち内径の大きい内面は、第2摺動面30Aと第3摺動面31Aとの間に介在して、すなわちシャフト挿通孔3Dの軸線方向に沿って第2摺動面30A及び第3摺動面31Aに隣接する位置に配置され、ピニオンギヤシャフト50の外周面を摺動しない非摺動面32Aで形成されている。これにより、非摺動面32Aとピニオンギヤシャフト50の外周面との間に潤滑油が貯留され、ピニオンギヤシャフト50の外周面とピニオンギヤ3の第2摺動面30Aとの間、及びピニオンギヤシャフト50の外周面と第3摺動面31Aとの間に潤滑油が十分に供給される。
第1ギヤ胴部30aはギヤ胴部3Aのギヤ背面側に、また第2ギヤ胴部31aはギヤ胴部3Aのギヤ先端面側(ギヤ胴部3Aの軸線方向においてギヤ背面側とは反対の側)にそれぞれ配置されている。第1ギヤ胴部30aの外周面にはギヤ鍔部3Bが、また第2ギヤ胴部31aの外周面にはギヤ部3Cの歯元がそれぞれ配置されている。
ここで、「ギヤ背面」とは、ピニオンギヤ3のギヤ軸線方向両端面のうちデフケース2の回転軸線Oから遠い位置に配置される端面のことをいう。
ギヤ鍔部3Bは、図2に示すように、第1ギヤ胴部30aの外周面に全周にわたって一体に設けられ、全体がギヤ軸線方向に沿って外径を均一な寸法とする円環体によって形成されている。そして、ギヤ胴部3Aと共にピニオンギヤ3における断面略T字状のギヤ基部(ピニオンギヤ3において、ギヤ部3Cを除く部位)として機能するように構成されている。
ギヤ鍔部3Bの外周面は、部品挿入・支持部10の第1ピニオンギヤ支持面10Aを摺動する第1被支持部としての第1摺動面30Bで形成されている。
ギヤ鍔部3Bの背面は、図2に示すように、部品挿入・支持部10のピニオンギヤ受部10Cに適合し、かつピニオンギヤ受部10Cを摺動する第4被支持部としての第4摺動面31Bで形成されている。
ギヤ部3Cは、図2に示すように、デフケース2に対する被支持部としての摺動部を含まず、ギヤ鍔部3Bよりもデフケース2の回転軸線Oに近い位置に配置されている。ギヤ部3Cのギヤ背面側端縁は、その一部がギヤ鍔部3Bのギヤ先端側端面に一体に設けられている。
(サイドギヤ5L,5Rの構成)
サイドギヤ5L,5Rは、図1及び図2に示すように、各外径が互いに異なるボス部5La,5Ra及びギヤ部5Lb,5Rbを有する略環状の歯車(ピニオンギヤ3,4の外径より大きい外径を有し、単一の歯先円錐角をもつ傘歯車)からなり、デフケース2の収容空間2Aに回転自在に支持され、ピニオンギヤ3,4に噛合するように構成されている。
サイドギヤ5L,5Rの背面には、スラストワッシャ受部9La,9Raにスラストワッシャ6L,6Rを介して適合する球面からなる摺動部5Lc,5Rcが設けられている。サイドギヤ5L,5R内には、それぞれ左右の車軸(図示せず)が車軸挿通孔9L,9Rに挿通してスプライン嵌合されている。
(スラストワッシャ6L,6Rの構成)
スラストワッシャ6L,6Rは、図2に示すように、サイドギヤ5L,5Rとピニオンギヤ3,4との噛み合いを調整する環状のワッシャからなり、サイドギヤ5L,5Rの摺動部5Lc,5Rcとスラストワッシャ受部9La,9Raとの間に介装されている。そして、左右の車軸をそれぞれ挿通させてサイドギヤ5L,5Rのスラスト力を受けるように構成されている。スラストワッシャ6L,6Rには、ワッシャ内周部からワッシャ外周部に潤滑油を導入する潤滑油導入路(図示せず)が設けられている。
〔車両用差動装置1の動作〕
車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してデフケース2に入力されると、デフケース2が回転軸線Oの回りに回転する。デフケース2が回転すると、この回転力がピニオンギヤ3,4に伝達され、さらにピニオンギヤ3,4からサイドギヤ5L,5Rに伝達される。この場合、左右のサイドギヤ5L,5Rにはそれぞれ車軸(図示せず)がスプライン嵌合されているため、エンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤ・ピニオンギヤ3,4・サイドギヤ5L,5Rを介して左右の車軸に伝達される。
ここで、車両が直進状態であり、左右各車輪と路面との間でスリップが発生しない場合には、エンジン側からのトルクがデフケース2に伝達されると、ピニオンギヤ3,4がサイドギヤ5L,5Rの中心軸回りを自転することなく公転し、ピニオンギヤ3,4及びサイドギヤ5L,5R・ピニオンギヤシャフト50がデフケース2と共に一体に回転するため、エンジン側からのトルクが左右各車軸に等分に伝達され、左右各車輪が等しい回転数で回転する。
一方、例えば右側の車輪がぬかるみに落ち込んで路面との間でスリップが発生した場合には、ピニオンギヤ3,4がサイドギヤ5L,5Rと噛合しながら自転するため、エンジン側からのトルクが左右の車軸(車輪)間で差動分配され、左側の車輪がデフケース2の回転速度より低い速度で回転し、右側の車輪がデフケース2の回転速度より高い速度で回転する。この場合、ピニオンギヤシャフト50がデフケース2に支持されていないため、エンジントルクはデフケース2からピニオンギヤシャフト50に伝達されず、ピニオンギヤ3,4にのみ伝達される。従って、ピニオンギヤシャフトがデフケースに支持される場合に比較して、デフケース2の第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aを介してピニオンギヤ3,4の第1摺動面30B,40Bに伝達されるエンジントルクの割合が高められる。
本実施の形態においては、デフケース2にエンジントルクが作用した状態でピニオンギヤ3,4が自転すると、第1摺動面30B,40Bがデフケース2の第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aで摺動するとともに、第2摺動面30A,40Aが第2ピニオンギヤ支持面50Aのピニオンギヤ内周面支持部50aと第2ピニオンギヤ支持面50Bのピニオンギヤ内周面支持部50bを、また第3摺動面31A,41Aが第2ピニオンギヤ支持面50Aのピニオンギヤ内周面支持部51a,第2ピニオンギヤ支持面50Bのピニオンギヤ内周面支持部51bをそれぞれ摺動する。ただし、前述のようにエンジントルクは第1摺動面30B,40Bからピニオンギヤ3,4に伝達されるので、第2摺動面30A,40A及び第3摺動面31A,41Aはピニオンギヤ3,4の傾きを抑制し得る程度の押圧力が作用するのみである。即ち、第2摺動面30A,40A及び第3摺動面31A,41Aよりも大径である第1摺動面30B,40Bがエンジントルクにより強く圧接されるので、第1摺動面30B,40Bと第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aとの間に比較的大きい摩擦抵抗が発生し、これら摩擦抵抗によってサイドギヤ5L,5Rの差動回転が制限され、左右各車輪と路面との間で発生するスリップが抑えられる。
また、本実施の形態においては、ピニオンギヤ3,4の回転によってサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い面で各々のギヤの回転軸方向のスラスト力が発生する。このスラスト力によりサイドギヤ5L,5Rが互いに離間する方向に移動してスラストワッシャ6L,6Rをスラストワッシャ受部9La,9Raに圧接するため、スラストワッシャ6L,6Rとサイドギヤ5L,5Rとの間に摩擦抵抗が発生し、これら摩擦抵抗によってもサイドギヤ5L,5Rの差動回転が制限される。さらに、ピニオンギヤ3,4に発生するスラスト力によりピニオンギヤ3,4の第4摺動面31B,41Bがデフケース2のピニオンギヤ受部10C,11Cに圧接するため、ピニオンギヤ3,4の自転による摩擦抵抗が発生し、これによってもサイドギヤ5L,5Rの差動回転が制限される。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明した第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)ピニオンギヤ3,4とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合いが理論的な噛合位置で行われるため、安定した差動制限トルクを得ることができる。
(2)ピニオンギヤシャフト50の外周面とピニオンギヤ3の第2摺動面30A,第3摺動面31Aとの間、及びピニオンギヤシャフト50の外周面と第2摺動面40A,第3摺動面41Aとの間に潤滑油が十分に供給され、ピニオンギヤ3,4及びピニオンギヤシャフト50の焼き付き発生を抑制することができる。
(3)エンジントルクがデフケース及びピニオンギヤシャフトを介してピニオンギヤに伝達される場合と比べ、ピニオンギヤ3,4に伝達されるエンジントルクの割合を従来よりも高めることができ、トルクバイアス比(Torque Bias Ratio:TBR)を高い値に設定することができる。
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す断面図である。図5において、図2と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る車両用差動装置41は、シャフト全体がデフケース2の収容空間2Aに収容されたピニオンギヤシャフト50を備えた点に特徴がある。
このため、サイドギヤ5L,5Rには、それぞれがピニオンギヤシャフト50側に突出する凸部5Ld,5Rdが設けられている。ピニオンギヤシャフト50には、その軸線回りに等間隔(180°)をもって互いに並列する扁平な切り欠き面付きの切り欠き50C,51Cを形成することにより、サイドギヤ5L,5Rの凸部5Ld,5Rdにそれぞれ嵌合する凹部500C,510Cが設けられている。これにより、サイドギヤ5L,5Rの凸部5Ld,5Rdとピニオンギヤシャフト50の凹部500C,510Cとの嵌合状態において、ピニオンギヤシャフト50の軸線方向の移動及びその軸線回りの回転が規制される。
なお、サイドギヤ5L,5Rの凸部5Ld,5Rdとピニオンギヤシャフト50の凹部500C,510Cとの間には、耐焼き付き対策として例えば潤滑油を供給することが望ましい。
[第2の実施の形態の効果]
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、次に示す効果が得られる。
ピニオンギヤシャフト50の軸線方向の移動規制及びその軸線回りの回転規制が専用の部材を用いることなく、サイドギヤ5L,5Rを用いて行われるため、部品点数を削減することができ、コストの低廉化を図ることができる。
なお、本実施の形態においては、ピニオンギヤシャフト50の軸線方向の移動規制及びその軸線回りの回転規制がサイドギヤ5L,5Rに凸部5Ld,5Rdを、またピニオンギヤシャフト50に凸部5Ld,5Rdに嵌合する凹部500C,510Cをそれぞれ設けることにより行われる場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、サイドギヤに凹部を、またピニオンギヤシャフトにサイドギヤの凹部に嵌合する凸部をそれぞれ設けることにより、ピニオンギヤシャフトの軸線方向の移動及びその軸線回りの回転を規制してもよい。
以上、本発明の車両用差動装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
各実施の形態では、デフケース2が1ピースの部材によって形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、複数のケースエレメントからなるデフケースであっても勿論よい。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置の全体を説明するために一部を破断して示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置をデフケースの回転軸線と平行に切断して示す断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置をデフケースの回転軸線と直角に切断して示す断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置の要部を拡大して示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す断面図。
符号の説明
1…車両用差動装置
2…デフケース、2A…収容空間、2b…ピン取付孔
3,4…ピニオンギヤ、3A,4A…ギヤ胴部、30a,40a…第1ギヤ胴部、31a,41a…第2ギヤ胴部、30A,40A…第2摺動面、31A,41A…第3摺動面、32A,42A…非摺動面、3B,4B…ギヤ鍔部、30B,40B…第1摺動面、31B,41B…第3摺動面、3C,4C…ギヤ部、3D,4D…シャフト挿通孔
5L,5R…サイドギヤ、5La,5Ra…ボス部、5Lb,5Rb…ギヤ部、5Lc,5Rc…摺動部、5Ld,5Rd…凸部
6L,6R…スラストワッシャ
9L,9R…車軸挿通孔、9La,9Ra…スラストワッシャ受部
50…ピニオンギヤシャフト、50A,50B…第2ピニオンギヤ支持面、50a,51a…ピニオンギヤ内周面支持部、50b,51b…ピニオンギヤ内周面支持部、50C,51C…切り欠き、500C,510C…凹部
10,11…部品挿入・支持部、10A,11A…第1ピニオンギヤ支持面、10B,11B…ピニオンギヤシャフト非支持面、10C,11C…ピニオンギヤ受部
12L,12R…サイドギヤ通過孔
13…リングギヤ取付用フランジ
52…ピン
C…ギヤ軸線
,G…寸法
O…回転軸線

Claims (5)

  1. 駆動源の駆動力によって回転するデフケースと、
    前記デフケース内に回転自在に収容された1対のサイドギヤと、
    前記1対のサイドギヤにギヤ軸を直交させて噛合し、軸心部にシャフト挿入孔が設けられた1対のピニオンギヤと、
    前記1対のピニオンギヤの前記シャフト挿入孔に挿入して前記デフケース内に収容され、その軸線方向に移動規制されたピニオンギヤシャフトとを備え、
    前記デフケースは、前記1対のピニオンギヤをその外周面による摺動によって回転自在に支持する1対のピニオンギヤ外周面支持部、及び前記ピニオンギヤシャフトを挿入するための1対のピニオンギヤシャフト挿入孔を有し、
    前記ピニオンギヤシャフトは、前記シャフト挿入孔の内周面に対向して前記1対のピニオンギヤを回転自在に支持する1対のピニオンギヤ内周面支持部を有し、前記1対のピニオンギヤシャフト挿入孔にそれぞれ対応するシャフト端部を挿入した状態で前記デフケースとの間で前記1対のサイドギヤのギヤ軸回りの相対回転が規制されない位置に配置され、
    前記1対のピニオンギヤは、前記シャフト挿入孔の内周面が前記1対のピニオンギヤ内周面支持部を摺動可能な摺動面、及び前記1対のピニオンギヤ内周面支持部に接触しない非摺動面で形成され、前記摺動面及び前記非摺動面が前記シャフト挿入孔の軸線方向に沿って互いに隣接する位置に配置され
    前記ピニオンギヤシャフトは、前記1対のピニオンギヤシャフト挿入孔の内周面との間における前記1対のサイドギヤのギヤ軸回りの寸法が、前記1対のピニオンギヤ外周面支持部と前記1対のピニオンギヤの外周面との間における前記1対のサイドギヤのギヤ軸回りの寸法よりも大きい寸法に設定されている
    ことを特徴とする車両用差動装置。
  2. 前記ピニオンギヤシャフトは、その軸線方向の移動及び軸線回りの回転が規制され、かつ全体が前記デフケース内に収容されている請求項1に記載の車両用差動装置。
  3. 前記ピニオンギヤシャフトは、その軸線方向において前記1対のピニオンギヤ内周面支持部がそれぞれ所定の間隔をもって互いに並列する第1ピニオンギヤ内周面支持部と第2ピニオンギヤ内周面支持部とからなる請求項1に記載の車両用差動装置。
  4. 前記デフケースは、その回転軸線から前記1対のピニオンギヤ外周面支持部が前記1対のピニオンギヤと前記1対のサイドギヤとの噛み合い中心点よりも遠い位置に配置され、
    前記ピニオンギヤシャフトは、前記回転軸線から前記1対のピニオンギヤ内周面支持部の前記第1ピニオンギヤ内周面支持部が前記1対のピニオンギヤと前記1対のサイドギヤとの噛み合い中心点よりも遠い位置に、また前記回転軸線に前記1対のピニオンギヤ内周面支持部の前記第2ピニオンギヤ内周面支持部の少なくとも一部が前記1対のピニオンギヤと前記1対のサイドギヤとの噛み合い中心点よりも近い位置にそれぞれ配置されている請求項に記載の車両用差動装置。
  5. 前記1対のサイドギヤは、それぞれが前記ピニオンギヤシャフトの軸線回りの回転及びその軸線方向の移動を規制するための凸部又は凹部を有し、
    前記ピニオンギヤシャフトは、前記1対のサイドギヤの前記凸部又は前記凹部に嵌合する凹部又は凸部を有する請求項1に記載の車両用差動装置。
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