JP5390373B2 - コネクタの半嵌合検知機構 - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタの半嵌合状態を検知してコネクタの半嵌合を防止するコネクタの半嵌合検知機構に関するものである。
コネクタの半嵌合状態を検知するため、例えば、図12及び図13に示すコネクタの半嵌合検知機構が知られている(特許文献1の図4を参照。)。図12及び図13に示すように、このコネクタの半嵌合検知機構201には、コネクタ210が嵌合されるコネクタ受け部222が設けられたケース202と、回転軸を介してケース202に回動可能に取り付けられたカバー203と、カバー203をコネクタ受け部222から離れる方向、即ち図12に示す初期位置側、に付勢した金属製の板バネ209と、が設けられている。
上記コネクタ受け部222には、ケース202の表面から筒状に立設してコネクタ210を収容するハウジング222aと、このハウジング222aの外表面から突出した一対のロック突起204(一方のみを示す。)と、ハウジング222aの内側に配置された端子と、が設けられている。前記端子はコネクタ210の端子と電気接続される。また、符号211はコネクタ210の端子に接続された電線である。また、ロック突起204には、ロック突起204の頂部に位置する平らな上面204aと、この上面204aに隣接し、上面204a対して傾斜したテーパ面204bと、が設けられている。
上記カバー203には、挟持部231と、一対のロックアーム232(一方のみを示す。)と、が設けられている。挟持部231は、コネクタ210がコネクタ受け部222に正規嵌合している場合にはコネクタ210をコネクタ受け部222との間に挟み(図13を参照。)、コネクタ210がコネクタ受け部222に半嵌合している場合にはコネクタ210に向かって回動する途中でコネクタ210に突き当たる。ロックアーム232は、前記ロック突起204の突出方向に弾性変形可能な片持ち形状に形成され、その自由端側に前記ロック突起204が嵌まる穴233が設けられている。このロックアーム232は、図13に示すように、挟持部231がコネクタ210をコネクタ受け部222との間に挟んだ際にロック突起204に係止する。
上述したコネクタの半嵌合検知機構201は、コネクタ210がコネクタ受け部222に嵌合された後、カバー203が板バネ209の付勢力に抗して図12に示す初期位置から図13に示す終止位置に矢印方向に回動されることで、挟持部231がコネクタ210をコネクタ受け部222との間に挟み、ロックアーム232がロック突起204に係止する。また、ロックアーム232がロック突起204に係止する際は、ロックアーム232がテーパ面204bの表面を摺動するにしたがってハウジング222aの外表面側から上面204a側に撓み、その後、上面204aを乗り越えて穴233にロック突起204が嵌まることでロック突起204に係止する。
また、コネクタの半嵌合検知機構201は、コネクタ210がコネクタ受け部222に半嵌合している際は、カバー203が図12に示す初期位置から図13に示す終止位置に回動される途中で挟持部231がコネクタ210に突き当たることで、挟持部231がコネクタ210をコネクタ受け部222との間に挟む終止位置に回動されることが規制される。そして、回動が途中で止まったカバー203は、板バネ209の付勢力によって図12に示す初期位置に戻される。このように、コネクタの半嵌合検知機構201は、カバー203が図13に示す終止位置に位置付けられていることでコネクタ210がコネクタ受け部222に正規嵌合していると判断し、カバー203が図12に示す初期位置に位置付けられていることでコネクタ210がコネクタ受け部222に半嵌合していることを検知する。
特開2002−75535号公報
しかしながら、従来のコネクタの半嵌合検知機構201においては、金属製の板バネ209を構成に有していることから、部品費及び組み付け費がかさみ、コスト高になってしまうという問題があった。
また、特許文献1には、前記板バネ209の代わりに前記カバー203の回動軌跡上に回動規制部を設けることで、カバー203の不使用時にこのカバー203が図12に示す初期位置から図13に示す終止位置に回動することを規制するコネクタの半嵌合検知機構が示されている(特許文献1の図1〜図3を参照。)。しかしながら、この種の板バネ209を省いたコネクタの半嵌合検知機構においては、以下に示す問題があった。即ち、コネクタ210がコネクタ受け部222に半嵌合している際、挟持部231がコネクタ210に突き当たってカバー203が図13に示す終止位置の手前で止まっているにも関わらず、ロックアーム232がロック突起204の上面204aに乗り上げた状態となっているがゆえに、ロックアーム232がロック突起204に係止していると誤認され、即ちカバー203が図13に示す終止位置に位置付けられていると誤認され、コネクタ210が半嵌合状態であることが見落とされてしまう恐れがあるという問題があった。
したがって、本発明は、高価な金属製のバネを使用することなく、コネクタの半嵌合状態を確実に検知することができるコネクタの半嵌合検知機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、コネクタが嵌合されるコネクタ受け部が設けられたケースと、前記ケースに回動可能に取り付けられたカバーと、が設けられ、前記カバーには、前記コネクタが前記コネクタ受け部に正規嵌合している場合には該コネクタを前記コネクタ受け部との間に挟み、前記コネクタが前記コネクタ受け部に半嵌合している場合には該コネクタに向かって回動する途中で該コネクタに突き当たる挟持部と、前記挟持部が前記コネクタを前記コネクタ受け部との間に挟んだ際に前記コネクタ受け部のハウジングの外表面から突出したロック突起に係止するロックアームと、が設けられたコネクタの半嵌合検知機構において、前記ロックアームが、前記ロック突起の突出方向に弾性変形可能な片持ち形状に形成され、その自由端側に前記ロック突起が嵌まる穴が設けられ、前記ロック突起には、当該ロック突起の頂部に位置する平らな上面と、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に、前記ロックアームがその表面を摺動するにしたがって前記ハウジングの外表面側から前記上面側に撓むように前記上面に対して傾斜したテーパ面と、が設けられ、かつ、前記挟持部が前記コネクタに突き当たった際に前記ロックアームが前記テーパ面上に位置付けられているように前記カバーを回動させる回動ガイド手段が設けられていることを特徴とするコネクタの半嵌合検知機構である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記回動ガイド手段が、前記カバーと前記ケースとのうち一方に設けられた回転軸と、他方に設けられ、前記テーパ面と前記上面との並び方向に沿って前記カバーが移動可能となるような遊びを持って前記回転軸を回転可能に取り付けた長穴と、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に当該カバーが乗り越えるガイド凸部と、により構成され、かつ、前記カバーが前記ガイド凸部に乗り上げることで、当該カバーが前記上面側から前記テーパ面側に向かう方向に持ち上げられるとともに前記ロックアームが前記テーパ面上に位置付けられ、そして、前記カバーが前記ガイド凸部を乗り越えることで、当該カバーが前記テーパ面側から前記上面側に向かう方向に移動するとともに前記ロックアームが前記テーパ面の表面及び前記上面の表面を摺動して前記穴に前記ロック突起が嵌まることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記ロック突起には、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に、前記ロックアームが前記テーパ面よりも先に接触し、当該ロックアームがその表面を摺動するにしたがって前記ハウジングの外表面側から前記上面側に撓むように前記上面及び前記テーパ面に対して傾斜し、前記上面及び前記テーパ面に隣接した第2のテーパ面が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、前記ロックアームが、前記ロック突起の突出方向に弾性変形可能な片持ち形状に形成され、その自由端側に前記ロック突起が嵌まる穴が設けられ、前記ロック突起には、当該ロック突起の頂部に位置する平らな上面と、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に、前記ロックアームがその表面を摺動するにしたがって前記ハウジングの外表面側から前記上面側に撓むように前記上面に対して傾斜したテーパ面と、が設けられ、かつ、前記挟持部が前記コネクタに突き当たった際に前記ロックアームが前記テーパ面上に位置付けられているように前記カバーを回動させる回動ガイド手段が設けられているので、コネクタがコネクタ受け部に半嵌合している場合には、挟持部がコネクタに突き当たった際に、上面側に撓んだ状態のロックアームが確実にテーパ面上に位置付けられ、そのために、ロックアームが自身の弾性復元力とテーパ面による案内とによってテーパ面の表面を上面から離れる側に摺動して、確実にカバーがコネクタから離れた位置に戻るので、コネクタの半嵌合状態を確実に検知することができる。よって、高価な金属製のバネを使用することなく、コネクタの半嵌合状態を確実に検知することができるコネクタの半嵌合検知機構を提供することができる。また、前記バネを使用していないことにより、軽量化が可能なコネクタの半嵌合検知機構を提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記回動ガイド手段が、前記カバーと前記ケースとのうち一方に設けられた回転軸と、他方に設けられ、前記テーパ面と前記上面との並び方向に沿って前記カバーが移動可能となるような遊びを持って前記回転軸を回転可能に取り付けた長穴と、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に当該カバーが乗り越えるガイド凸部と、により構成され、かつ、前記カバーが前記ガイド凸部に乗り上げることで、当該カバーが前記上面側から前記テーパ面側に向かう方向に持ち上げられるとともに前記ロックアームが前記テーパ面上に位置付けられ、そして、前記カバーが前記ガイド凸部を乗り越えることで、当該カバーが前記テーパ面側から前記上面側に向かう方向に移動するとともに前記ロックアームが前記テーパ面の表面及び前記上面の表面を摺動して前記穴に前記ロック突起が嵌まるので、コネクタがコネクタ受け部に半嵌合している場合に、ロックアームを上面に乗り上がらせることなく、テーパ面上に確実に位置付けることができ、確実にカバーをコネクタから離れた位置に戻すことができる。よって、高価な金属製のバネを使用することなく、コネクタの半嵌合状態を確実に検知することができるコネクタの半嵌合検知機構を提供することができる。
請求項3に記載された発明によれば、前記ロック突起には、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に、前記ロックアームが前記テーパ面よりも先に接触し、当該ロックアームがその表面を摺動するにしたがって前記ハウジングの外表面側から前記上面側に撓むように前記上面及び前記テーパ面に対して傾斜し、前記上面及び前記テーパ面に隣接した第2のテーパ面が設けられているので、コネクタがコネクタ受け部に半嵌合している場合には、ロックアームの弾性復元力とテーパ面による案内と第2のテーパ面による案内とにより、ロックアームを上面から離れる側に摺動させて、確実にカバーをコネクタから離れた位置に戻すことができる。よって、高価な金属製のバネを使用することなく、コネクタの半嵌合状態を確実に検知することができるコネクタの半嵌合検知機構を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るコネクタの半嵌合検知機構を示す平面図である。 図1中のB部を矢印A方向から見た平面図である。 図1に示されたカバーがコネクタに向かって回動している様子を示す平面図である。 図3に示されたカバーが半嵌合状態のコネクタに突き当たった様子を示す平面図である。 図4に示されたコネクタの半嵌合検知機構を矢印C方向から見た平面図である。 図5中のF部の拡大図である。 図5中のE−E線に沿った断面図である。 図3に示されたカバーの挟持部がコネクタをコネクタ受け部との間に挟み、前記カバーのロックアームがロック突起に係止した状態を示す平面図である。 図8に示されたコネクタの半嵌合検知機構を矢印H方向から見た平面図である。 図9中のI−I線に沿った断面図である。 図9中のJ−J線に沿った断面図である。 従来のコネクタの半嵌合検知機構を示す平面図である。 図12に示されたカバーの挟持部がコネクタをコネクタ受け部との間に挟み、前記カバーのロックアームがロック突起に係止した状態を示す平面図である。
本発明の一実施の形態に係るコネクタの半嵌合検知機構を、図1〜図11を参照して説明する。
コネクタの半嵌合検知機構1には、ケース2と、図1に示す初期位置から図8に示す終止位置にわたってケース2に回動可能に取り付けられたカバー3と、カバー3を後述するように回動させる回動ガイド手段9と、が設けられている。
上記ケース2は、自動車に搭載される電気接続箱のケースであり、合成樹脂で形成されている。このケース2には、コネクタ10が嵌合されるコネクタ受け部22と、図示しない第2のコネクタが嵌合される第2のコネクタ受け部23と、カバー3が取り付けられるカバー取付部25と、が設けられている。前記コネクタ10は、自動車のエアバッグを作動させる回路を構成するコネクタである。また、符号11はコネクタ10の端子に接続された電線である。
上記コネクタ受け部22には、図1、図5、図7、図11に示すように、ケース2の平らな天井壁21から矢印Y方向に立設し、コネクタ10を収容する筒状のハウジング22aと、このハウジング22aの内側に配置され、コネクタ10のハウジングに設けられた係止アーム10aに係止する係止受け部24と、ハウジング22aの外表面から矢印Z方向に互いに離れる方向に突出した一対のロック突起4と、ハウジング22aの内側に配置され、コネクタ10の端子と電気接続される端子と、が設けられている。コネクタ10は、筒状のハウジング22aの内側に矢印Y方向に沿って挿入されることでコネクタ受け部22に嵌合される。また、矢印Z方向は、矢印Y方向と直交する方向である。
また、本発明では、図8〜図11に示すように、コネクタ10がハウジング22aの内側に深く挿入され、係止アーム10aが係止受け部24に係止し、かつ、コネクタ10の端子とコネクタ受け部22の端子とが電気接続していることを「コネクタ10がコネクタ受け部22に正規嵌合している」と表現する。また、コネクタ10がハウジング22aの内側に浅く挿入され、係止アーム10aが係止受け部24に係止しておらず、コネクタ10の端子とコネクタ受け部22の端子とが電気接続していないことを「コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している」と表現する。
上記第2のコネクタ受け部23には、ケース2の天井壁21から矢印Y方向に立設し、前記第2のコネクタを収容する筒状のハウジングと、このハウジングの内側に配置され、第2のコネクタの端子と電気接続される端子と、が設けられている。第2のコネクタは、筒状のハウジングの内側に矢印Y方向に沿って挿入されることで第2のコネクタ受け部23に嵌合される。
上記カバー取付部25は、ケース2の天井壁21から矢印Y方向に立設している。このカバー取付部25には、カバー3に設けられた回転軸5を取り付ける一対の長穴6が設けられている(図1に一方のみ示す。)。一対の長穴6は、矢印Z方向に互いに相対する位置に設けられている。即ち、カバー3は、回転軸5の軸方向が矢印Z方向と平行になる向きでカバー取付部25に回転可能に取り付けられる。
前述した第2のコネクタ受け部23と、カバー取付部25と、コネクタ受け部22とは、図1及び図7に示すように、矢印X方向に沿って順に並ぶ配置となっている。また、矢印X方向は、矢印Y方向及び矢印Z方向と直交する方向である。また、カバー取付部25の矢印Y方向の長さは、第2のコネクタ受け部23の矢印Y方向の長さよりも大きく、コネクタ受け部22の矢印Y方向の長さは、カバー取付部25の矢印Y方向の長さよりも大きい。
上記カバー3は、合成樹脂で形成されている。このカバー3には、図1、図5、図10などに示すように、前記一対の長穴6に取り付けられる円柱状の回転軸5が設けられた基部30と、基部30に連なり板状に形成された挟持部31と、基部30に連なり板状に形成された一対のロックアーム32と、基部30に連なった一対の第2ロック部34(一方のみを示す。)と、が設けられている。
上記挟持部31は、コネクタ10がコネクタ受け部22に正規嵌合している場合には、図8〜図11に示すように、コネクタ10をコネクタ受け部22との間に挟み、コネクタ10がコネクタ受け部22から脱落することを防止する。また、挟持部31は、コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している場合には、図4に示すように、コネクタ10に向かって回動する途中でコネクタ10に突き当たり、コネクタ10の半嵌合状態を検知する。
上記一対のロックアーム32は、図7、図10に示すように、回転軸5の軸方向に沿って、即ち矢印Z方向に沿って、互いに間隔をあけて相対する位置に配置され、互いの間にコネクタ受け部22のハウジング22aを位置付けることが可能な位置に配置されている。各ロックアーム32は、図7に示すように、ロック突起4のハウジング22aの外表面からの突出方向である矢印Z方向に弾性変形可能な片持ち形状に形成され、その自由端側(基部30から離れた側である。)にロック突起4が嵌まる穴33が設けられている。これらロックアーム32は、図8、図10に示すように、挟持部31がコネクタ10をコネクタ受け部22との間に挟んだ際にロック突起4に係止する。即ち、一対のロックアーム32は、一対のロック突起4に係止する際、図7に示すように、一対のロック突起4に乗り上げることで矢印Z方向に互いに離れる方向に一旦弾性変形し、図10に示すように、一対のロック突起4を乗り越えることで弾性変形する前の形状に復元して一対のロック突起4に係止する。
上記一対の第2ロック部34は、回転軸5の軸方向に沿って、即ち矢印Z方向に沿って、互いに間隔をあけて相対する位置に配置され、前述した挟持部31及び一対のロックアーム32よりも回転軸5寄りの位置に配置されている。一対の第2ロック部34は、回転軸5に向かって凸に形成されている。これら第2ロック部34は、カバー3が後述するガイド凸部7を乗り越える際にガイド凸部7の表面上を摺動する。
上記構成のカバー3は、コネクタ10がコネクタ受け部22のハウジング22aに挿入されるまでは、図1に示す初期位置に位置付けられている。そして、コネクタ10がコネクタ受け部22のハウジング22aに挿入された後に、図1に示す初期位置から図8に示す終止位置に回動される。また、カバー3は、コネクタ10がコネクタ受け部22に正規嵌合している場合は、終止位置まで回動され、コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している場合は、挟持部31がコネクタ10に突き当たることで、終止位置に回動されることが規制される。
また、本発明では、図1に示すように、カバー3が第2のコネクタ受け部23の上に位置付けられ、コネクタ受け部22及びコネクタ10から最も離れた位置に位置付けられていることを「カバー3が初期位置に位置付けられている」と表現する。また、本発明では、図8に示すように、挟持部31がコネクタ10をコネクタ受け部22との間に挟み、ロックアーム32がロック突起4に係止した位置にカバー3が位置付けられていることを「カバー3が終止位置に位置付けられている」と表現する。
本発明のコネクタの半嵌合検知機構1においては、カバー3が終止位置に位置付けられている状態以外では、カバー3の一部または全部が、図1、図3、図4に示すように、第2のコネクタ受け部23の上に位置付けられており、第2のコネクタを第2のコネクタ受け部23に挿入することができない構造になっている。このようにコネクタの半嵌合検知機構1においては、コネクタ10がコネクタ受け部22に正規嵌合するまでは、第2のコネクタを第2のコネクタ受け部23に挿入することができない構造にすることで、コネクタ10の半嵌合を確実に防止するようにしている。即ち、コネクタの半嵌合検知機構1においては、第2のコネクタを第2のコネクタ受け部23に挿入することができたことでコネクタ10がコネクタ受け部22に正規嵌合していると判断し、第2のコネクタを第2のコネクタ受け部23に挿入することができなかったことでコネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合していることを検知する。
上記ロック突起4には、図1、図2、図6に示すように、当該ロック突起4の頂部に位置し、矢印X方向及び矢印Y方向と平行な、平らな上面43と、上面43に隣接し、上面43に対して傾斜したテーパ面42と、上面43とテーパ面42との双方に隣接し、上面43及びテーパ面42に対して傾斜した第2のテーパ面41と、が設けられている。また、前記「ロック突起4の頂部」とは、ロック突起4におけるハウジング22aの外表面から矢印Z方向に最も突出した部分を意味する。
また、上面43とテーパ面42とは、矢印Y方向に沿って並ぶ配置となっており、テーパ面42が上面43よりも天井壁21から離れた位置に配置されている。即ち、テーパ面42は、矢印Y方向に沿って上面43に近付くにしたがって矢印Z方向に沿ってハウジング22aの外表面から離れる方向に傾斜している。
また、上面43と第2のテーパ面41とは、矢印X方向に沿って並ぶ配置となっており、第2のテーパ面41が上面43よりも第2のコネクタ受け部23寄りの位置に配置されている。即ち、第2のテーパ面41は、矢印X方向に沿って上面43に近付くにしたがって矢印Z方向に沿ってハウジング22aの外表面から離れる方向に傾斜している。
上記ロックアーム32が上記ロック突起4に係止する際は、ロックアーム32の自由端側に位置しかつ第2ロック部34側に位置する部分が、第2のテーパ面41の表面を摺動し、次にテーパ面42の表面を摺動して上面43に至り、上面43の表面を摺動することで上面43を乗り越えて、穴33にロック突起4が嵌まることでロック突起4に係止する。即ち、第2のテーパ面41及びテーパ面42は、ロックアーム32がその表面を摺動するにしたがってハウジング22aの外表面側から上面43側に撓むように上面43に対して傾斜している。
上記回動ガイド手段9は、挟持部31がコネクタ10に突き当たった際にロックアーム32がテーパ面42上に確実に位置付けられているようにカバー3を回動させるための構造である。即ち、回動ガイド手段9は、コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している場合に、カバー3を、挟持部31がコネクタ10に突き当たった位置から初期位置側に戻して、コネクタの半嵌合状態を確実に検知できるようにするための構造である。
この回動ガイド手段9は、カバー3に設けられた回転軸5と、カバー取付部25に設けられた一対の長穴6と、カバー取付部25の上端部の矢印Z方向に互いに相対する位置からそれぞれ矢印Y方向に山状に突出し、カバー3が初期位置から終止位置に回動する際に一対の第2ロック部34が乗り越える一対のガイド凸部7と、により構成されている。
上記一対の長穴6は、テーパ面42と上面43との並び方向である矢印Y方向に延びた穴である。このような一対の長穴6に回転軸5が通されて取り付けられることにより、カバー3は、テーパ面42と上面43との並び方向である矢印Y方向に移動可能な遊びを持ってカバー取付部25に回転可能に取り付けられる。
このような回動ガイド手段9は、以下のようにカバー3を回動させる。即ち、カバー3が初期位置から終止位置に向かって図3に示すように回動する際、一対の第2ロック部34が一対のガイド凸部7に乗り上げることで、カバー3が矢印Y方向に沿って上面43側からテーパ面42側に向かう方向に持ち上げられるとともに一対のロックアーム32が各第2のテーパ面41上を摺動して各テーパ面42上に位置付けられる。また、コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している場合は、このタイミングで挟持部31がコネクタ10に突き当たる。即ち、回動ガイド手段9は、挟持部31がコネクタ10に突き当たるタイミング(図4〜図7に示す。)に合わせて一対のロックアーム32を各テーパ面42上に位置付ける。また、図6中の符号32aは、ロックアーム32におけるテーパ面42との接点を示している。
そして、挟持部31がコネクタ10に突き当たることで回動が途中で止まったカバー3は、次のようにして初期位置側に戻る。即ち、上面43側に撓んだ状態のロックアーム32がテーパ面42上に位置付けられていることから、当該ロックアーム32が、自身の弾性復元力とテーパ面42による案内とによってテーパ面42の表面を上面43から離れる側、即ち図6中の矢印G方向、に摺動することで、カバー3が初期位置側、即ち図4中の矢印D方向、に戻る。さらに、ロックアーム32がテーパ面42の表面を摺動することで矢印D方向に戻ったカバー3は、続いてロックアーム32が第2のテーパ面41の表面を摺動することでさらに矢印D方向に戻る。こうして、カバー3がコネクタ10から離れた初期位置側に戻る。
また、コネクタ10がコネクタ受け部22に正規嵌合している場合は、一対の第2ロック部34が一対のガイド凸部7に乗り上げた後にこれら一対のガイド凸部7を乗り越えることで、カバー3が矢印Y方向に沿ってテーパ面42側から上面43側に向かう方向に落ちるとともに一対のロックアーム32が各テーパ面42の表面及び各上面43の表面を摺動して、各穴33に各ロック突起4が嵌まり、一対のロックアーム32が一対のロック突起4にそれぞれ係止する。また、挟持部31がコネクタ10をコネクタ受け部22との間に挟む(図8を参照。)。
また、上述したように一対のガイド凸部7を乗り越えた一対の第2ロック部34は、一対のガイド凸部7と矢印X方向に並ぶ位置に位置付けられて一対のガイド凸部7の側面に当接する。このことにより、カバー3のがたつき、及び、カバー3が終止位置から初期位置側に移動することが確実に防止される。
このようなコネクタの半嵌合検知機構1によれば、回動ガイド手段9の作用により、コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している場合に、カバー3を、挟持部31がコネクタ10に突き当たった位置から初期位置側に確実に戻すことができるので、コネクタ10の半嵌合状態を確実に検知することができる。このように本発明では、高価な金属製のバネを使用することなく、樹脂部材のみでコネクタ10の半嵌合状態を確実に検知することができるコネクタの半嵌合検知機構1を提供することができる。また、本発明では、前記バネを使用していないことにより、軽量化が可能なコネクタの半嵌合検知機構1を提供することができる。
また、コネクタの半嵌合検知機構1によれば、回動ガイド手段9の作用により、カバー3の軌跡を山なりに持ち上げて山なりに落とすような軌跡にしているので、コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している場合に、ロックアーム32を上面43に乗り上がらせることなく、テーパ面42上に確実に位置付けることができ、確実にカバー3を初期位置側に戻すことができる。
また、コネクタの半嵌合検知機構1によれば、ロック突起4には、2つのテーパ面42,41が設けられているので、コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している場合には、ロックアーム32の弾性復元力とテーパ面42による案内と第2のテーパ面41による案内とにより、ロックアーム32を上面43から離れる側に摺動させて、確実にカバー3をコネクタ10から離れた位置に戻すことができる。即ち、テーパ面を1つだけ設けている場合よりもカバー3をより遠くに戻すことができる。
また、上述した実施形態では、回転軸5がカバー3側に設けられ、長穴6がケース2側に設けられていたが、本発明では、回転軸5がケース2側に設けられ、長穴6がカバー3側に設けられていても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 コネクタの半嵌合検知機構
2 ケース
3 カバー
4 ロック突起
5 回転軸
6 長穴
7 ガイド凸部
9 回動ガイド手段
10 コネクタ
22 コネクタ受け部
22a ハウジング
31 挟持部
32 ロックアーム
33 穴
41 第2のテーパ面
42 テーパ面
43 上面

Claims (3)

  1. コネクタが嵌合されるコネクタ受け部が設けられたケースと、前記ケースに回動可能に取り付けられたカバーと、が設けられ、
    前記カバーには、前記コネクタが前記コネクタ受け部に正規嵌合している場合には該コネクタを前記コネクタ受け部との間に挟み、前記コネクタが前記コネクタ受け部に半嵌合している場合には該コネクタに向かって回動する途中で該コネクタに突き当たる挟持部と、前記挟持部が前記コネクタを前記コネクタ受け部との間に挟んだ際に前記コネクタ受け部のハウジングの外表面から突出したロック突起に係止するロックアームと、が設けられたコネクタの半嵌合検知機構において、
    前記ロックアームが、前記ロック突起の突出方向に弾性変形可能な片持ち形状に形成され、その自由端側に前記ロック突起が嵌まる穴が設けられ、
    前記ロック突起には、当該ロック突起の頂部に位置する平らな上面と、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に、前記ロックアームがその表面を摺動するにしたがって前記ハウジングの外表面側から前記上面側に撓むように前記上面に対して傾斜したテーパ面と、が設けられ、かつ、
    前記挟持部が前記コネクタに突き当たった際に前記ロックアームが前記テーパ面上に位置付けられているように前記カバーを回動させる回動ガイド手段が設けられている
    ことを特徴とするコネクタの半嵌合検知機構。
  2. 前記回動ガイド手段が、前記カバーと前記ケースとのうち一方に設けられた回転軸と、他方に設けられ、前記テーパ面と前記上面との並び方向に沿って前記カバーが移動可能となるような遊びを持って前記回転軸を回転可能に取り付けた長穴と、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に当該カバーが乗り越えるガイド凸部と、により構成され、かつ、
    前記カバーが前記ガイド凸部に乗り上げることで、当該カバーが前記上面側から前記テーパ面側に向かう方向に持ち上げられるとともに前記ロックアームが前記テーパ面上に位置付けられ、そして、前記カバーが前記ガイド凸部を乗り越えることで、当該カバーが前記テーパ面側から前記上面側に向かう方向に移動するとともに前記ロックアームが前記テーパ面の表面及び前記上面の表面を摺動して前記穴に前記ロック突起が嵌まる
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタの半嵌合検知機構。
  3. 前記ロック突起には、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に、前記ロックアームが前記テーパ面よりも先に接触し、当該ロックアームがその表面を摺動するにしたがって前記ハウジングの外表面側から前記上面側に撓むように前記上面及び前記テーパ面に対して傾斜し、前記上面及び前記テーパ面に隣接した第2のテーパ面が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタの半嵌合検知機構。
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