JP5387359B2 - 光ケーブルコネクタおよび光ケーブルコネクタと光ケーブルの組立方法 - Google Patents

光ケーブルコネクタおよび光ケーブルコネクタと光ケーブルの組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ケーブルコネクタおよび光ケーブルコネクタと光ケーブルの組立方法に関し、さらに詳しくは、光信号を伝達する光ケーブルの光ファイバ同士を光学的に接続する光ケーブルコネクタの構造、およびこの種の光ケーブルコネクタと光ケーブルの組立方法に関するものである。
一般的に光ファイバを用いた光ケーブル(光ファイバケーブルともいう)は、多量の情報の高速通信が可能であることから、家庭用、産業用の情報通信に広く利用されている。また、例えば自動車には、各種電装品(例えば、カーナビゲーションシステム等)が装備されているが、それらの電装品の光通信にも多用されている。そして、この光ファイバの端末同士を光学的に接続(光信号を伝達可能に接続)するものとして、一方の光ケーブルが装着されるコネクタと、他方の光ケーブルが装着されるコネクタとが着脱自在に嵌合される光ケーブルコネクタ(光コネクタまたは光ファイバコネクタともいう)が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この種の光ケーブルコネクタの一例を図9に示す。なお、図9には一方のコネクタ(雌型コネクタ)のみ図示する。この光ケーブルコネクタ101は、コネクタハウジング102と、このコネクタハウジング102に収納されるフェルール104と、このフェルール104を付勢するコイルばね106を備える。具体的には、光ケーブル108の端部から所定長さ露出された光ファイバ109がフェルール104に固定され、そのフェルール104がコイルばね106によって先端側に付勢された状態でコネクタハウジング102に収納される。一方、光ケーブル108は、後述するような方法でコネクタハウジング102に固定される。この状態で、雌雄一対のコネクタが嵌合すると、コイルばね106によって付勢されたフェルール104の先端面(接続損失を小さくするため鏡面処理が施されている)同士が突き合わされ、雌雄それぞれのコネクタの光ファイバ109が光学的に接続された状態となる。
かかる光ケーブルコネクタ101のコネクタハウジング102に対する光ケーブル108の固定は、次のような方法によってなされる。簡易な方法としては、例えば図9(a)に示すように、コネクタハウジング102に光ケーブル108を接着剤Sによって固定する構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。
一方、図9(b)や図9(c)に示すように、所定の形状からなるケーブル保持部材を、コネクタハウジング102に設けられた装着孔102aから差込み、ケーブル保持部材H1によって光ケーブル108を挟み込んだり、ケーブル保持部材H2を光ケーブル108に突き刺したりすることにより、光ケーブル108をコネクタハウジング102に固定する方法が知られている。すなわち、ケーブル保持部材H1やH2を介して、コネクタハウジング102と光ケーブル108が機械的に接続されるものである(例えば、特許文献3参照)。また、このようなケーブル保持部材を用いた接続方法の他の例として、特許文献4記載のように、ケーブル保持部材として、光ケーブルの端末部分に固定されるスリーブを用いた構成も知られている。
特開2002−169061号公報 特開2003−149446号公報 特開2000−147317号公報 特開2008−241729号公報
しかしながら、接着剤を用いたコネクタハウジングに対する光ケーブルの固定方法は、接着剤の扱いが難しく作業性が悪い。また、作業者によって接着剤の塗布状態のばらつきが生じてしまうため、コネクタハウジングに対する光ケーブルの固定の信頼性は低い。特に、高温環境下で使用される場合には、それに応じた接着剤を選定しなければ、固定の信頼性がさらに低下してしまうといった問題もある。一方、ケーブル保持部材を用いた接続方法の場合、コネクタハウジングにケーブル保持部材を装着させる工程が負担(手間)となり、組立コスト(製造コスト)が嵩んでしまうという問題があった。
また、上記固定方法のいずれにおいても、組立工程の最初に、光ケーブルにコネクタハウジングを通しておく必要がある。つまり、先端側に付勢されるフェルールやそのフェルールを付勢するコイルばねは、コネクタハウジングの後方から収容することができないため、最初に光ケーブルにコネクタハウジングを通しておかないと、コイルばねやフェルールをコネクタハウジングに収容することができなくなる。すなわち、光ケーブルにコネクタハウジングを通した状態で、光ケーブルに対してコイルばねやフェルールを組み付けなければならない。このような組立工程では、最初に光ケーブルに通されたコネクタハウジングが、その後に行われるコイルばねやフェルールの組み付け作業や、フェルールの先端面の鏡面処理作業の邪魔になるため、組立の作業性を低下させる一因となっていた。
本発明が解決しようとする課題は、組立の作業性に優れ、かつコネクタハウジングに対し光ケーブルを確実に固定することができる光ケーブルコネクタ、および光ケーブルコネクタと光ケーブルの組立方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかる光ケーブルコネクタは、光ファイバがシースにより被覆されてなる光ケーブルの先端から所定長さ露出した光ファイバの端末部分が固定されたフェルールと、該フェルールを先端側に付勢するコイルばねを有する光ケーブルコネクタであって、前記フェルールが収容されるフェルール収容部、前記コイルばねが収容されるコイルばね収容部、および前記シースの端末部分が収容される固定部材収容部が外側に向かって開口するように形成されたハウジング本体と、これら収容部の開口を覆うように前記ハウジング本体に被着されるハウジングカバーとを有するコネクタハウジングを備えると共に、前記シースの端末部分にかしめられるバレル部と、このバレル部より先端側に設けられた前記固定部材収容部に固定される固定部とを有するケーブル固定部材を備え、前記ケーブル固定部材の固定部の内側には、前記コイルばねの進入を許容するばね進入許容空間が形成され、前記コイルばねの自然長は、前記光ケーブルの軸線方向における前記フェルールの後端面から前記ケーブル固定部材の固定部の先端面までの長さに前記ばね進入許容空間の長さを加えた長さよりも短いことを要旨とするものである。
体的な構成としては、ばね進入許容空間を、断面略U字状に形成された前記ケーブル固定部材の固定部の内側に設けた構成が例示できる。
そして、前記フェルールの後端には、前記コイルばねを係止するばね係止部が設けられていればよい。
また、本発明にかかる光ケーブルコネクタと光ケーブルの組立方法は、光ファイバがシースにより被覆されてなる光ケーブルのシースを先端から所定長さ剥離することによって光ファイバを露出させ、バレル部とこのバレル部より先端側に形成された固定部とを有するケーブル固定部材を、そのバレル部を前記シースの端末部分にかしめることにより前記光ケーブルに固定するケーブル固定部材固定工程と、前記光ケーブルの先端側で露出した光ファイバにコイルばねを挿通するコイルばね挿通工程と、前記コイルばねが挿通された光ファイバの先端部分にフェルールを固定するフェルール固定工程と、外側に向かって開口するようにハウジング本体に形成されたフェルール収容部に前記フェルールを、同じく外側に向かって開口するようにハウジング本体に形成されたコイルばね収容部に前記フェルールが先端側に付勢された状態となるように前記コイルばねを収容するフェルールおよびコイルばね収容工程と、前記光ケーブルに固定された前記ケーブル固定部材の固定部を、外側に向かって開口するように前記ハウジング本体に形成された固定部材収容部に固定するケーブル固定工程と、前記フェルールが収容されたフェルール収容部、前記コイルばねが収容されたコイルばね収容部、および前記ケーブル固定部材の固定部が固定された固定部材収容部の開口を覆うように前記ハウジング本体にハウジングカバーを被着するハウジングカバー被着工程と、を含み、前記ケーブル固定部材の固定部の内側には、前記コイルばねの進入を許容するばね進入許容空間が形成されており、前記フェルール固定工程において、前記コイルばねの自然長が、前記光ケーブルの軸線方向における前記フェルールの後端面から前記ケーブル固定部材の先端までの長さに前記進入許容空間の長さを加えた長さよりも短くなる位置に前記フェルールを固定することを要旨とするものである。
体的な構成としては、ばね進入許容空間を、断面略U字状に形成された前記ケーブル固定部材の固定部の内側に設けた構成が例示できる。
また、前記フェルールの後端に、前記コイルばねを係止するばね係止部を設け、前記フェルール固定工程の後、前記コイルばねを前記コイルばね係止部に係止するコイルばね係止工程を含むようにすればよい。
本発明にかかる光ケーブルコネクタ(光ケーブルコネクタと光ケーブルの組立方法)では、シースの端末部分にかしめ固定されたケーブル固定部材を、ハウジング本体に固定することにより、コネクタハウジングに光ケーブルを確実に固定することができる。ケーブル固定部材は、そのバレル部をシースの端末部分にかしめることで光ケーブルに固定することができる(一般に知られている圧着端子を電線にかしめる場合と同様の方法、装置で固定することができる)ため、組み付け作業が容易である。また、コネクタハウジングは、ハウジング本体およびハウジングカバーに分割して構成されており、ハウジング本体には、フェルールが収容されるフェルール収容部、コイルばねが収容されるコイルばね収容部、およびシースの端末部分が収容される固定部材収容部が外側に向かって開口するように形成されているため、従来のように光ケーブルにコネクタハウジングを予め通しておく必要がない。つまり、シースへのケーブル固定部材の固定、光ファイバへのコイルばねの挿通、光ファイバのフェルールへの固定を先に行った後、これらの部材をコネクタハウジングに収納・固定することができるため、組立の作業性に優れる。例えば、フェルールの先端面の鏡面処理作業の作業性は、従来と比べて大きく向上する。
そして、ケーブル固定部材の固定部を断面略U字状にすること等により、その内側にコイルばねの進入を許容する所定長さ(具体的には、コイルばねの自然長が、光ケーブルの軸線方向におけるフェルールの後端面からケーブル固定部材の固定部の先端面までの長さにばね進入許容空間の長さを加えた長さよりも短くなる長さ)のばね進入許容空間を設けておけば、ハウジング本体にフェルールやコイルばねを収納する前の状態においては、コイルばねの付勢力がフェルールに働くことはない。つまり、フェルールにバネの付勢力が寄与していない状態でフェルールの先端面の鏡面処理作業等を行うことができるため、組立の作業性がさらに向上する。さらに、ばね進入許容空間は、ケーブル固定部材の固定部の内側に設けられているため、ばね進入許容空間を設けたことによる光ケーブルの軸線方向におけるコネクタの大型化を招くことはない。つまり、かかる構成によれば、コネクタの大型化を招くことなく、組立の作業性を向上させることができる。
そして、フェルールの後端にコイルばねを係止するばね係止部が設けられていれば、シースの端末部分に固定されたケーブル固定部材と、光ファイバに固定されたフェルールの間に位置するコイルばねを、フェルールに係止させておくことができる。これにより、光ファイバに挿通されたコイルばねが組立作業(特にフェルールの先端面の鏡面処理作業)の邪魔になることがなくなるだけでなく、極細の光ファイバに、コイルばねの重みによる負荷が掛かることが防止され、光ファイバの断線のおそれが低減する。
本発明の一実施形態にかかる光ケーブルコネクタの分解斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる光ケーブルコネクタの断面図である。 図1および図2に示した光ケーブルコネクタが備える雄型コネクタのハウジング本体を拡大して示した図である。 図1および図2に示した光ケーブルコネクタが備える雌型コネクタのハウジング本体を拡大して示した図である。 図1および図2に示した光ケーブルコネクタが備えるケーブル固定部材の外観図であり、(a)は先端側から、(b)は下方から、(c)は側方から見た平面図((c)は一部断面図)である。 図5に示したケーブル固定部材を光ケーブルに固定した状態を示した外観斜視図である。 (a)は光ケーブル、ケーブル固定部材、フェルール、およびコイルばねを組み立ててなる組立体の外観斜視図であり、(b)はこの組立体をハウジング本体(雄型コネクタ)に組み込んだ状態の外観斜視図である。 光ケーブル、ケーブル固定部材、フェルール、およびコイルばねを組み立ててなる組立体の断面図である。 従来の光ケーブルのコネクタハウジングへの取付構造を説明するための概略図であり、(a)は接着剤による固定、(b)(c)はケーブル保持部材を用いた固定を示す。
本発明の一実施形態にかかる光ケーブルコネクタ1を図面を参照して詳細に説明する。ここで、図1は、本実施形態にかかる光ケーブルコネクタ1の分解斜視図であり、図2は、光ケーブルコネクタ1の分解断面図である。なお、これらの図には、光ケーブルコネクタ1に組み付けられる光ケーブル90を併せて示している。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、先端側とは雄型コネクタ20と雌型コネクタ30の嵌合側をいい、基端側とはその反対側をいうものとする。また、単に軸線方向というときは、光ケーブル90の軸線、すなわち図2における左右方向をいい、上下方向というときは、図2における上下方向をいうものとする。
光ケーブルコネクタ1は、一対の雄型コネクタ20および雌型コネクタ30と、光ケーブル90に固定されるケーブル固定部材40と、雄型コネクタ20および雌型コネクタ30のそれぞれに収納されるフェルール50およびコイルばね60とを備える。
雄型コネクタ20および雌型コネクタ30のそれぞれ固定される光ケーブル90は、光信号を伝達する光ファイバ92(本実施形態では、二つ(送信用・受信用の各一つずつ)の光ファイバ92を備える)と、ケーブルの強度を確保する(ケーブルの折れ曲がり等による光ファイバ92の断線を防止する)ためのテンションメンバ94とが、シース96によって覆われてなる。光ケーブルコネクタ1に接続される光ケーブル90は、その先端から所定長さ光ファイバ92が露出しており、雄型コネクタ20および雌型コネクタ30の嵌合により、それぞれのコネクタに接続された光ケーブル90の光ファイバ92同士が光学的に接続された状態となる。
以下、光ケーブルコネクタ1の構成について詳細に説明する。雄型コネクタ20および雌型コネクタ30(コネクタハウジング)は、いずれもハウジング本体22、32と、ハウジングカバー24、34とを有する。ハウジング本体22、32は、先端から所定長さ(フード部228、328となる部分)の位置から基端にかけて切り欠かれた構造となっている。図3に雄型コネクタ20のハウジング本体22を、図4に雌型コネクタ30のハウジング本体32を拡大して示す。なお、光ケーブルコネクタ1が備える雄型コネクタ20と雌型コネクタ30は、本実施形態の特徴部分については両者に大きな違いがない。したがって、以下の説明では、雄型コネクタ20の構成を中心に説明する。
雄型コネクタ20のハウジング本体22には、切り欠かれた部分に沿って、フェルール50が収容されるフェルール収容部222、コイルばね60が収容されるコイルばね収容部224、ケーブル固定部材40が固定される固定部材収容部226が所定の大きさに形成されている。これらの収容部は、ハウジングの一部が切り欠かれることにより、外側に向かって(軸線方向と直交する方向に向かって)開口している。
これら収容部のうち、最も先端側に形成されたフェルール収容部222は、フェルール50が軸線方向に移動可能となる形状に形成されており、後述するフェルール50(具体的にはフェルール50の本体部52)の周面の一部(両側面および下端面)を囲繞してフェルール50を保持する。図示されるように、フェルール収容部222は、先端側(幅細部222a)が基端側(幅太部222b)に比べてやや幅が小さくなるように形成されている。
コイルばね収容部224は、フェルール収容部222と固定部材収容部226との間に設けられ、その軸線方向の長さが、コイルばね60の自然長よりも小さくなるように形成されている。また、窪みの深さは、コイルばね60が不用意に飛び出ることの無いような深さ(例えば、コイルばね60の径の2/3以上の深さ)に形成されている。
固定部材収容部226は、後述するケーブル固定部材40の固定部42が装着可能な形状に形成されており、その一部は先端にかけて徐々に幅が大きくなるテーパ形状となっている。また、固定部材収容部226の内底面には、軸線方向に細長い二つの圧入孔226a(図3には一の圧入孔226aのみが図示される。もう一方の圧入孔226aは図示される圧入孔226aと対象な位置関係にある)が形成されている。
ハウジング本体22の先端側には、断面略矩形状のフード部228が形成されている。ハウジング本体22のフェルール収容部222にフェルール50を収容した状態にあるとき、フェルール50の先端面52aは、フード部228に保護される。具体的には、嵌合する相手方である雌型コネクタ30との嵌合の際、たとえ雌型コネクタ30が斜めになっても、雌型コネクタ30がフェルール50の先端面52aと当接することがない(雌型コネクタ30によってフェルール50の先端面52aが傷つくことがない)形状に形成されている。
ハウジングカバー24は、ハウジング本体22の切り欠かれた部分に取り付けられることで、ハウジング本体22に形成された上記三つの収容部の開口を覆う。このハウジングカバー24により、後述のように各収容部に収容されるフェルール50、コイルばね60、およびケーブル固定部材40の脱落が防止される。ハウジングカバー24のハウジング本体22に対する取り付け方法は、特に限定されるものではない。本実施形態では、ハウジングカバー24に設けられた四つの係止孔242(図1には二つの係止孔242のみ図示される。残り二つは図示される係止孔242のそれぞれと対向する位置関係にある)のそれぞれを、ハウジング本体22に設けられた四つの係止突起229に係止させる(図1および図3には二つの係止突起229のみ図示される。残り二つは図示される係止突起229のそれぞれと対向する位置関係にある)ことによって取り付けられる。
ケーブル固定部材40は、プレス加工により成形されてなる金属製の部材である。その外観図を図5に示す。図5に示すように、ケーブル固定部材40は、固定部42およびバレル部44を有する。
固定部42は、ハウジング本体22の固定部材収容部226に収容される部分であり、バレル部44より先端側に形成されている。その断面(軸線方向と直交する平面で切断した断面)は略U字状に形成され(図5(a)参照)、上から見た形状は固定部材収容部226の形状と略同一(厳密には固定部材収容部226の大きさの方が若干大きく)に形成されている(図5(b)参照)。つまり、固定部材収容部226と同様に、上から見ると、先端にかけて徐々に幅が大きくなるテーパ形状を一部に有する。そして、この固定部42の先端部分(図5(a)、図5(c)における固定部42の上端部分)が、固定部材収容部226の内底面に形成された圧入孔226aに圧入される圧入部421となっている。この圧入部421の圧入孔226aへの圧入により、ケーブル固定部材40が固定部材収容部226に固定、すなわち光ケーブル90がハウジング本体22に固定される。
このように固定部42は、断面略U字状に形成されているため、その内側には所定の大きさの空間が存在する。本実施形態では、この空間をばね進入許容空間46と称する(図5(b)、図5(c)に示す点線のクロスハッチング領域)。ばね進入許容空間46は、コイルばね60の進入を許容し、固定部42とコイルばね60とが軸線方向において重なって位置することが可能となるようにするための空間である。軸線方向と直交する方向における図示されるばね進入許容空間46の長さHsは、コイルばね60の径より大きい。また、ばね進入許容空間46の軸線方向長さLsは、コイルばね60の自然長等に応じて設定されている。この点については詳細を後述する。
バレル部44は、固定部42と同様に断面略U字状に形成され(図5(a)参照)、その大きさは固定部42より小さい。図6に示すように、このバレル部44がシース96の端末部分にかしめられることにより、ケーブル固定部材40は光ケーブル90に固定される。このケーブル固定部材40のかしめ方法は、特に限定されるものではない。本実施形態では、図示されるように、バレル部44を内側に屈曲させ、バレル部44の先端をシース96中央に食い込ませてかしめる構成が採用されている。また、図5に示すように、バレル部44の内面には突起441が形成されている。バレル部44をかしめると、突起441がシース96に食い込むため、ケーブル固定部材40の光ケーブル90に対する接続強度が向上する。
フェルール50は、合成樹脂材料により一体成形された部材であり、図1、図2、図7、および図8に示すように、相対的に幅細の本体部52と、相対的に幅太の引掛部54とからなる。フェルール50は、フェルール収容部222の幅細部222a(先端側)に本体部52が、幅太部222b(後端側)に引掛部54が嵌り込むようにハウジング本体22に収容される。このようにして収容されたフェルール50は、軸線方向にスライド可能であるが、引掛部54がフェルール収容部222の段差部分(幅細部222aと幅太部222bの境界)に引っ掛かるため、所定位置より先端側には移動しない。
また、フェルール50には、先端面52aから後端面54aにかけて貫通した二つの貫通孔56が形成されている。この二つの貫通孔56のそれぞれには、光ケーブル90の送信用・受信用、各一つの光ファイバ92が固定されている。具体的には、貫通孔56のそれぞれに光ファイバ92が挿通された後、フェルール50の側面(上面)に形成された接着剤注入口52bから接着剤が流し込まれて、光ファイバ92がフェルール50に固着される。このように光ファイバ92が固着された後、フェルール50の先端面52aには、相手方コネクタに収容されるフェルール50の先端面52aとの密着を高め、接続損失の増加を抑えるため、鏡面処理が施される。
さらに、フェルール50の後端には、コイルばね60を係止するばね係止部541が後端面54aから突出して形成されている。ばね係止部541は、円柱形状の突起であり、その外径は、コイルばね60の内径とほぼ同じに形成されている。具体的には、一旦ばね係止部541にコイルばね60を挿通すると、後端面54aを下にしても、コイルばね60がフェルール50の後端面54aから離れることがない状態(軽い圧入状態)となるような外径に形成されている。
コイルばね60は、光ケーブル90の光ファイバ92に挿通されている。具体的には、光ケーブル90のシース96の端末部分にケーブル固定部材40を固定した後、二本の光ファイバ92にコイルばね60が挿通される。その後、光ファイバ92の先端がフェルール50に固定されるため、コイルばね60は、ケーブル固定部材40とフェルール50の間に位置する。図7および図8は、かかる光ケーブル90、ケーブル固定部材40、フェルール50、およびコイルばね60からなる組立体の外観斜視図および断面図を示したものであり、図7には、説明のため、この組立体(a)と共に、組立体を雄型コネクタ20のハウジング本体22に組み込んだ状態(b)を併せて示している。なお、本実施形態では、光ケーブル90が有する二つの光ファイバ92は、共通のフェルール50に固定される構成であるため、フェルール50を付勢するコイルばね60は一つである。一の光ファイバ92に対し一のフェルール50が用いられる構成であれば、それぞれのフェルール50を先端側に付勢するフェルール50が必要になる。その場合は、それぞれの光ファイバ92にコイルばね60が挿通される。
図7に示すように、コイルばね60の自然長の長さLcは、ハウジング本体22に形成されたコイルばね収容部224の軸線方向長さLhよりも長くなるように形成されている。したがって、コイルばね60がコイルばね収容部224に収容されると、コイルばね60は圧縮状態となり、元に戻ろうとする力でフェルール50を先端側に付勢する。
また、図8に示すように、コイルばね60の自然長の長さLcは、軸線方向におけるフェルール50の後端面54aからケーブル固定部材40の固定部42の先端面までの長さLdに、ケーブル固定部材40の固定部42の内側に設けられたばね進入許容空間46(図8に示す点線のクロスハッチング領域)の長さLsを加えた長さよりも短い、すなわち「Lc≦Ld+Ls」の関係が成り立つように設定されている。このように設定すると、ケーブル固定部材40、フェルール50、およびコイルばね60がハウジング本体22に収納される前の状態においては、コイルばね60が縮んだ状態となることはないから、コイルばね60の付勢力がフェルール50に働くことはない。
一方、雌型コネクタ30は、雄型コネクタ20と同様、ハウジング本体32およびハウジングカバー34を有する。図4に示す雌型コネクタ30のハウジング本体32にも、雄型コネクタ20のハウジング本体22と同様に、フェルール収容部322、コイルばね収容部324、固定部材収容部326、およびフード部328が形成されている。かかる雌型コネクタ30にも、雄型コネクタ20に適用したものと同じ構造のケーブル固定部材40、フェルール50、およびコイルばね60を適用することができる。また、ハウジング本体32に、所定の形状のフェルール収容部322、コイルばね収容部324、および固定部材収容部326が形成されている点、ハウジング本体32の切り欠かれた部分にハウジングカバー34が取り付けられる(ハウジングカバー34に設けられた四つの係止孔342のそれぞれを、ハウジング本体32に設けられた四つの係止突起329に係止させて取り付ける)ことで、これら収容部の開口が覆われる点、収容されたフェルール50の先端面52aがフード部328により保護される点などは雄型コネクタ20と同様であるため説明を省略する。
このような構成を備える雄型コネクタ20と雌型コネクタ30は、図2に示すように、雄型コネクタ20のハウジング本体22に設けられた嵌合突起227が、雌型コネクタ30のハウジング本体32に形成された嵌合孔327に係合されることにより嵌合する。両者の嵌合により、コイルばね60によって先端側に付勢されたフェルール50の先端面52a同士が突き合わされ、光ケーブル90の光ファイバ92が光学的に接続される。
次に、光ケーブルコネクタ1と光ケーブル90の組立方法について、一部上記説明と重複するが詳細に説明する。なお、本実施形態では、雄型コネクタ20と雌型コネクタ30の基本的構成に違いはないことから、雄型コネクタ20と光ケーブル90の組立方法を説明する。
本実施形態にかかる光ケーブルコネクタ1(雄型コネクタ20)と光ケーブル90の組立方法は、ケーブル固定部材固定工程と、コイルばね挿通工程と、フェルール固定工程と、コイルばね係止工程と、フェルールおよびコイルばね収容工程と、ケーブル固定工程と、ハウジングカバー被着工程とを有する。
「ケーブル固定部材固定工程」では、まず、光ケーブル90のシース96を先端から所定長さ剥離することにより、光ファイバ92を露出させる。なお、シース96の剥離によって露出するテンションメンバ94は切断される。そして、ケーブル固定部材40を、当該剥離した側のシース96の端末部分にかしめることにより固定する。具体的には、ケーブル固定部材40のバレル部44を内側に屈曲させ、シース96に突き刺すことにより固定する。これにより、図6に示すような光ケーブル90とケーブル固定部材40との組立体が得られる。なお、このかしめによる固定には、クリンパとアンビルを備える公知のかしめ装置(例えば、特開2003−217784号公報に記載のかしめ装置)等、電線に圧着端子をかしめる場合に用いられる一般的なかしめ装置を適用することができる。
「コイルばね挿通工程」では、コイルばね60を露出した二つの光ファイバ92の先端から挿通する。このとき既に、「ケーブル固定部材固定工程」においてシース96の端末部分にケーブル固定部材40が固定されているため、コイルばね60をシース96に引っ掛かる位置まで移動させることはできない。つまり、コイルばね60は、必ず光ファイバ92に引っ掛かった状態で保持される。
「フェルール固定工程」では、コイルばね60が挿通された二つの光ファイバ92の先端にフェルール50を固定する。具体的には、まず、光ファイバ92をフェルール50の貫通孔56に挿通する。そして、接着剤注入孔52bより接着剤を注入し、光ファイバ92をフェルール50に固定する。フェルール50の固定位置は、コイルばね60の自然長の長さLcが、軸線方向におけるフェルール50の後端面54aからケーブル固定部材40の固定部42の先端面までの長さLdに、ケーブル固定部材40の固定部42の内側に設けられたばね進入許容空間46の長さLsを加えた長さよりも短い、すなわち「Lc≦Ld+Ls」の関係が成り立つような位置である。このように光ファイバ92をフェルール50に固定すると、図7(a)および図8に示すような光ケーブル90、ケーブル固定部材40、フェルール50、およびコイルばね60の組立体が得られる。
このような位置にフェルール50を固定すれば、光ファイバ92に挿通されているコイルばね60は、自然長の状態にあるから、その付勢力がフェルール50に働くことはない。つまり、フェルール50がコイルばね60によって先端側に付勢された状態にないため、「フェルール固定工程」後に行うフェルール50の先端面52aの鏡面処理の作業性が良好なものとなる。
また、本実施形態にかかる組立方法では、「フェルール固定工程」後、フェルール50の後端面54aから突出して形成された円柱状のばね係止部541に、コイルばね60を係止させる「コイルばね係止工程」を行う。これにより、光ファイバ92に挿通されたコイルばね60が、フェルール50の先端面の鏡面処理作業等、組立作業の邪魔になることがない。また、極細の光ファイバ92に対しコイルばね60の重みによる負荷が掛からないため、光ファイバ92の断線のおそれが低減する。
「フェルールおよびコイルばね収容工程」では、ハウジング本体22に形成されたフェルール収容部222およびコイルばね収容部224に、フェルール50およびコイルばね60を収容する。図7に示すように、コイルばね60の自然長の長さLcは、ハウジング本体22に形成されたコイルばね収容部224の軸線方向長さLhよりも長くなるように形成されているため、コイルばね60がコイルばね収容部224に収容されることにより、フェルール50は先端側に付勢された状態となる。
「ケーブル固定工程」では、ケーブル固定部材40の固定部42をハウジング本体22に形成された固定部材収容部226に固定する。具体的には、固定部42に設けられた圧入部421を、固定部材収容部226の底面に形成された圧入孔226aに圧入する。これにより、図7(b)に示すように、光ケーブル90は、ハウジング本体22に固定される。
「ハウジングカバー被着工程」では、ハウジングカバー24をハウジング本体22の切り欠かれた部分に取り付ける。これにより、ハウジング本体22に形成されたフェルール収容部222、コイルばね収容部224、および固定部材収容部226の開口を覆う。具体的には、ハウジングカバー24に設けられた四つの係止孔242のそれぞれを、ハウジング本体22に設けられた四つの係止突起229に係止させることによって取り付ける。
以上の工程を経て雄型コネクタ20と光ケーブル90の組立が完了する。雌型コネクタ30と光ケーブル90についても同様の工程で組み立てることができるため、その説明は省略する。このようにして、光ケーブルコネクタ1と光ケーブル90の組立が完了する。
以上、本発明の一実施形態にかかる光ケーブルコネクタ1の構成ならびに光ケーブルコネクタ1と光ケーブル90の組立方法について説明したが、この光ケーブルコネクタ1によれば、次のような作用効果が奏される。
本実施形態では、シース96の端末部分に固定されたケーブル固定部材40の固定部42が、ハウジング本体22、32の固定部材収容部226、326に固定されることにより、雄型コネクタ20および雌型コネクタ30に光ケーブル90が確実に固定される。ケーブル固定部材40は、そのバレル部44をシース96の端末部分にかしめることにより固定することが可能であるため、組み付けが容易であり、作業工程が増加することもない。
また、雄型コネクタ20および雌型コネクタ30は、ハウジング本体22、32およびハウジングカバー24、34に分割して構成され、かつ、ハウジング本体22、34には、フェルール50が収容されるフェルール収容部222、322、コイルばね60が収容されるコイルばね収容部224、324、およびシース96の端末部分が収容される固定部材収容部226、326が外側に向かって開口するように形成されている。したがって、従来のように、予めコネクタハウジングを光ケーブルに通してから組立を進める必要がない。つまり、シース96へのケーブル固定部材40の固定、光ファイバ92へのコイルばね60の挿通、光ファイバ92のフェルール50への固定を先に行った後(図7(a)に示す組立体を得た後)、これらの部材(組立体)をコネクタハウジングに収納・固定することができる。そのため、予めコネクタハウジングを光ケーブルに通した状態で組立を進める場合と比較し、組立の作業性が大きく向上する。
また、ケーブル固定部材40の固定部42は、断面略U字状に形成されており、その内側にはコイルばね60の進入を許容する所定長さのばね進入許容空間46が設けられている。このばね進入許容空間46は、ばね進入許容空間46の長さLsに、フェルール50の後端面54aからケーブル固定部材40の先端面までの長さLdを加えた長さが、コイルばね60の自然長Lcよりも長くなるような大きさに形成されている(換言すると、このような関係になる位置にフェルール50を固定する)。したがって、ハウジング本体22にフェルール50やコイルばね60を収納する前の状態においては、コイルばね60の付勢力がフェルール50に作用することはない。つまり、フェルール50にコイルばね60の付勢力が寄与していない状態でフェルール50の先端面52aの鏡面処理作業等を行うことができるため、組立の作業性がさらに向上する。さらに、このばね進入許容空間46は、ケーブル固定部材40の固定部42の内側に設けられている。つまり、本実施形態では、固定部42とばね進入許容空間46とを軸線方向で重なるように設けることで、ばね進入許容空間46を設けたことによる軸線方向におけるコネクタの大型化を阻止している。このように、ケーブル固定部材40の固定部42の内側に所定の大きさのばね進入許容空間46設けることで、コネクタの大型化を招くことなく、組立の作業性を大きく向上させることができる。
そして、フェルール50の後端面54aにコイルばね60を係止するばね係止部541が設けられていれば、ケーブル固定部材40とフェルール50の間に位置するコイルばね60を、フェルール50に係止させておくことができる。これにより、光ファイバ92に挿通されたコイルばね60が組立作業の邪魔になることがない。また、極細の光ファイバ92に、コイルばね60の重みによる負荷が掛かることがないため、光ファイバ92の断線のおそれが低減する。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態では、雄型コネクタ20および雌型コネクタ30のいずれもが、ハウジング本体22、32およびハウジングカバー24、34とからなる分割型のコネクタであることを説明したが、雄型コネクタ20あるいは雌型コネクタ30のいずれか一方にのみ、かかる技術的思想を採用した構成とすることも可能である。
1 光ケーブルコネクタ
20 雄型コネクタ
22 ハウジング本体
222 フェルール収容部
224 コイルばね収容部
226 固定部材収容部
24 ハウジングカバー
30 雌型コネクタ
32 ハウジング本体
322 フェルール収容部
324 コイルばね収容部
326 固定部材収容部
40 ケーブル固定部材
42 固定部
44 バレル部
46 ばね進入許容空間
50 フェルール
52a 先端面
541 ばね係止部
60 コイルばね
90 光ケーブル
92 光ファイバ
96 シース

Claims (6)

  1. 光ファイバがシースにより被覆されてなる光ケーブルの先端から所定長さ露出した光ファイバの端末部分が固定されたフェルールと、該フェルールを先端側に付勢するコイルばねを有する光ケーブルコネクタであって、
    前記フェルールが収容されるフェルール収容部、前記コイルばねが収容されるコイルばね収容部、および前記シースの端末部分が収容される固定部材収容部が外側に向かって開口するように形成されたハウジング本体と、これら収容部の開口を覆うように前記ハウジング本体に被着されるハウジングカバーとを有するコネクタハウジングを備えると共に、前記シースの端末部分にかしめられるバレル部と、このバレル部より先端側に設けられた前記固定部材収容部に固定される固定部とを有するケーブル固定部材を備え
    前記ケーブル固定部材の固定部の内側には、前記コイルばねの進入を許容するばね進入許容空間が形成され、前記コイルばねの自然長は、前記光ケーブルの軸線方向における前記フェルールの後端面から前記ケーブル固定部材の固定部の先端面までの長さに前記ばね進入許容空間の長さを加えた長さよりも短いことを特徴とする光ケーブルコネクタ。
  2. 前記ばね進入許容空間は、断面略U字状に形成された前記ケーブル固定部材の固定部の内側に設けられていることを特徴とする請求項に記載の光ケーブルコネクタ。
  3. 前記フェルールの後端には、前記コイルばねを係止するばね係止部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ケーブルコネクタ。
  4. 光ファイバがシースにより被覆されてなる光ケーブルのシースを先端から所定長さ剥離することによって光ファイバを露出させ、バレル部とこのバレル部より先端側に設けられた固定部とを有するケーブル固定部材を、そのバレル部を前記シースの端末部分にかしめることにより前記光ケーブルに固定するケーブル固定部材固定工程と、
    前記光ケーブルの先端側で露出した光ファイバにコイルばねを挿通するコイルばね挿通工程と、
    前記コイルばねが挿通された光ファイバの先端部分にフェルールを固定するフェルール固定工程と、
    外側に向かって開口するようにハウジング本体に形成されたフェルール収容部に前記フェルールを、同じく外側に向かって開口するようにハウジング本体に形成されたコイルばね収容部に前記フェルールが先端側に付勢された状態となるように前記コイルばねを収容するフェルールおよびコイルばね収容工程と、
    前記光ケーブルに固定された前記ケーブル固定部材の固定部を、外側に向かって開口するように前記ハウジング本体に形成された固定部材収容部に固定するケーブル固定工程と、
    前記フェルールが収容されたフェルール収容部、前記コイルばねが収容されたコイルばね収容部、および前記ケーブル固定部材の固定部が固定された固定部材収容部の開口を覆うように前記ハウジング本体にハウジングカバーを被着するハウジングカバー被着工程と、
    を含み、
    前記ケーブル固定部材の固定部の内側には、前記コイルばねの進入を許容するばね進入許容空間が形成されており、前記フェルール固定工程において、前記コイルばねの自然長が、前記光ケーブルの軸線方向における前記フェルールの後端面から前記ケーブル固定部材の先端までの長さに前記進入許容空間の長さを加えた長さよりも短くなる位置に前記フェルールを固定することを特徴とする光ケーブルコネクタと光ケーブルの組立方法。
  5. 前記ばね進入許容空間は、断面略U字状に形成された前記ケーブル固定部材の固定部の内側に設けられていることを特徴とする請求項に記載の光ケーブルコネクタと光ケーブルの組立方法。
  6. 前記フェルールの後端に、前記コイルばねを係止するばね係止部を設け、前記フェルール固定工程の後、前記コイルばねを前記コイルばね係止部に係止するコイルばね係止工程を含むことを特徴とする請求項4または5に記載の光ケーブルコネクタと光ケーブルの組立方法。
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