JP2010054680A - 光ケーブルコネクタ - Google Patents

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昭弘 永渕
Tetsuji Tanaka
徹児 田中
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武史 相沢
Hiroyoshi Maeso
宏芳 前岨
Hiroki Hirai
宏樹 平井
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Abstract

【課題】光ケーブルと光ケーブルコネクタとの接続強度を高めることによってコネクタハウジング内における光ケーブルの芯線方向への位置ずれや、光ケーブルの光ケーブルコネクタからの抜脱を防止し、光ファイバの良好な接続状態を得る。
【解決手段】光ファイバ911,921とその補強用のテンションメンバ912,922とがシース材913,923により被覆された光ケーブル901,902の端末部分がコネクタハウジング12内に装着された光ケーブルコネクタ1において、コネクタハウジング12,22に光ケーブル901,902をその芯線方向に位置決め保持するケーブル保持部材301を装着することにより、ケーブル保持部材301を光ケーブル901,902のシース材913,923に刺着し、挟着部32によりテンションメンバ912,922を挟圧保持させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、光ケーブルコネクタに関し、さらに詳しくは、光ケーブルが有する光信号を伝達する光ファイバ同士を光学的に接続する光ケーブルコネクタにおいて、コネクタハウジング内に装着される光ケーブルの保持構造に関するものである。
一般的に光ファイバを用いた光ケーブル(光ファイバケーブルともいう。)は、多量の情報の高速通信が可能であることから、家庭用、産業用の情報通信に広く利用されている。また、例えば自動車には、各種電装品(例えば、カーナビゲーションシステム等)が装備されているが、それらの電装品の光通信にも多用されている。そして、この光ファイバの端末同士を光学的に接続(光信号を伝達可能に接続)するものとして、着脱自在の光ケーブルコネクタ(光コネクタまたは光ファイバコネクタともいう。)が種々提案されている。
そうした光ケーブルコネクタにおいて、光ケーブルをコネクタ内に保持する構造が既にいくつか提案されているが、例えば特許文献1に記載された光ケーブルコネクタを図7に示して説明すると、この例に係る光ケーブルコネクタ70は、コネクタハウジング72内に挿通される光ケーブル90に対し、コネクタハウジング72に形成されたケーブル収容孔721と連通したスリット部722からケーブル保持部材74を装着し、そのケーブル保持部材74によって光ケーブル90をその芯線方向に位置決めすると共に、光ケーブル90のシース材901を挟圧保持するように構成されている。
また、別の例として、図8に示した光ケーブルコネクタ80のように、コネクタハウジング82に形成されたケーブル収容孔821と連通したスリット部822から略U字状のケーブル保持部材84を装着し、このケーブル保持部材84の先端部によって光ケーブル90のシース材901を押圧することで、光ケーブル90とコネクタハウジング82との接続強度を高めた構成も提案されている。
特開2002−333548号公報
しかしながら、最初の従来例で示した光ケーブルコネクタでは、光ケーブルのシース材がケーブル保持部材により外側から挟圧される構成であり、光ケーブルが引っ張られた際に対抗する力が、ケーブル保持部材と光ケーブルのシース材との当接面に生ずる摩擦力のみであるため、接続強度が不十分となる場合がある。したがって、光ケーブルが搭載される各種機器の組立時において、限られたスペース内に光ケーブルを引き回す際に光ケーブルが光ケーブルコネクタから抜けてしまったり、光ケーブル(光ファイバ)の芯線方向への位置ずれが生じ、接続不良が生じるといった問題がある。
また、二番目の従来例に係る光ケーブルコネクタも同様に、ケーブル保持部材によって光ケーブルの外周面を押圧しているのみであり、光ケーブルコネクタに対する光ケーブルの接続強度が不十分であるため、光ファイバの抜脱や、光ケーブルの位置ずれによる接続不良といった問題が生ずる。
本発明が解決しようとする課題は、光ファイバとその補強用のテンションメンバとがシース材により被覆された光ケーブルをコネクタハウジング内に装着するに際し、光ケーブルと光ケーブルコネクタとの接続強度を高めることによってコネクタハウジング内における光ケーブルの芯線方向への位置ずれや、光ケーブルの光ケーブルコネクタからの抜脱を防止した光ケーブルコネクタを提供するものである。そして、これにより、光ケーブルによる光信号の送受信について高い信頼性を確保せんとするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、光ファイバとその補強用のテンションメンバとがシース材により被覆された光ケーブルの端末部分がコネクタハウジング内に装着された光ケーブルコネクタにおいて、前記コネクタハウジングに前記光ケーブルをその芯線方向に位置決め保持するケーブル保持部材を装着することにより該ケーブル保持部材の先端部を前記光ケーブルのシース材に刺着し、該ケーブル保持部材の先端部により前記テンションメンバを挟圧保持させてなることを要旨とするものである。
この場合、前記光ケーブルは、シース材の中心に単芯または多芯の光ファイバが配設されると共に、その光ファイバの芯線方向の両側に位置して対となる前記テンションメンバが配設されてなるものであって、前記ケーブル保持部材は、略U字型に形成されると共に、その両先端部にそれぞれ前記テンションメンバを挟圧保持する挟着部が形成された構成が好適なものとして挙げられる。
また、前記コネクタハウジングには前記ケーブル保持部材が装着されるスリット部が形成されると共に、該コネクタハウジングのスリット部の挿入側部位には前記ケーブル保持部材の脱落を防止する脱落防止部が一体的に設けられ、該脱落防止部により前記ケーブル保持部材が前記スリット部に係合保持されるように構成されているとよい。
一方、前記光ケーブルコネクタは、一方の光ファイバが装着される第一のコネクタと、他方の光ファイバが装着される第二のコネクタとから構成され、前記ケーブル保持部材は、前記第一のコネクタと第二のコネクタの一方または両方に装着され、前記第一のコネクタに装着される光ケーブルおよび/または第二のコネクタに装着される光ケーブルに配設されるテンションメンバを挟圧保持してなるものであることが構成上考えられる。
本発明に係る光ケーブルコネクタによれば、コネクタハウジングに装着されるケーブル保持部材が光ケーブルのシース材に刺着され、そのケーブル保持部材の先端部分によって光ケーブル内のファイバ補強用のテンションメンバが直接挟圧保持される構成であるため、光ケーブルの芯線方向への位置ずれや抜脱が効果的に防止される。すなわち、前述した従来型の光ケーブルコネクタのように、ケーブル保持部材によって単に光ケーブルのシース材を挟み込んだり、一方向から押さえつけたのみという構成ではなく、光ケーブルの補強部材であるテンションメンバが直接保持される構成であるため、従来技術には無い優れた位置ずれおよび抜脱防止性能を有し、光ケーブルによる光信号の送受信について高い信頼性を確保することができる。
また、上記光ケーブルが、中心に光ファイバ、その両側に一対のテンションメンバを有する場合、略U字型に形成されたケーブル保持部材の両先端部に形成される挟着部によって光ケーブル内の一対のテンションメンバを挟圧保持することで、より安定した光ケーブルの接続状態が得られる。また、ケーブル保持部材をシース材に刺着させることで、自ずと光ケーブル内の両テンションメンバがケーブル保持部材の挟着部に挟圧保持されることとなるため、組み付け性にも優れる。
さらに、コネクタハウジングに形成されるケーブル保持部材の挿入口であるスリット部の挿入側部位に、ケーブル保持部材の脱落を防止する脱落防止部を設けることで、ケーブル保持部材がコネクタハウジングから不用意に脱落することを防止できるため、例えば自動車のように振動が発生する環境下で使用される場合などであっても、光ケーブルの良好な接続状態を確実に維持することができる。
一方、光ケーブルコネクタは、一方の光ファイバが装着される第一のコネクタと、他方の光ファイバが装着される第二のコネクタとから構成されており、その一方または両方のコネクタに本発明は適用されるが、当然第一のコネクタと第二のコネクタの両方に適用することで、両コネクタ内において各光ケーブルの芯線方向への位置ずれや抜脱を防止することができるため、光ファイバによる光信号の送受信について高い信頼性を確保することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1および図2は、本発明の一実施形態に係る光ケーブルコネクタ1の構成を示したものである。ここで、図1(a)は本発明における第一のコネクタ(この実施形態ではオス型コネクタ10)と第二のコネクタ(この実施形態ではメス型コネクタ20)の嵌合状態を示し、図1(b)はそのオス型コネクタ10とメス型コネクタ20との嵌合状態が解除された状態を示した断面図である。また、図2はこの光ケーブルコネクタ1を分解して示した外観斜視図である。
これらの図面に示されるように、本実施形態に係る光ケーブルコネクタ1は、オス型コネクタ10とメス型コネクタ20とを備え、オス型コネクタ10、メス型コネクタ20には、それぞれ光ケーブル901,902が装着されている。
図3は、この光ケーブル901,902を拡大して示した外観斜視図である。光ケーブル901,902は、この実施形態では光信号を伝達する送信用と受信用の二本の光ファイバ911,921を有する二芯型のものであり、ガラス系材料または合成樹脂系材料からなるものが知られている。なお、光ファイバ911,921は、表面に塗布された着色剤などにより、送信用と受信用の区別が可能となっている。この光ファイバ911と光ファイバ921は、上記オス型コネクタ10とメス型コネクタ20の嵌合により光学的に接続される。そして、これらの光ファイバケーブル901,902では、断面中央部分にこの二本の光ファイバ911,921が配設され、その周囲が合成樹脂製のシース材913,923によって被覆されてなる。図3に示されるように、光ケーブル901,902の断面形状は、例えば断面略矩形状に形成されており、光ケーブル901,902における光ファイバ911,921の左右両側寄り部位には、光ケーブル901,902の機械的強度を高める二本のテンションメンバ(抗張力線)912,922が光ファイバ911,921の芯線方向に配設されている。このテンションメンバ912,922を構成する部材としては、例えばケブラ(登録商標)などの高強度の繊維を束にしたものが挙げられる。
オス型コネクタ10は、コネクタハウジング12と、コネクタハウジング12に装着されるフェルール14と、このフェルール14を先端側に付勢する付勢部材たるコイルばね16とを備える。
コネクタハウジング12は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)などの合成樹脂材料により略筒状に一体成形されたものであり、その内部には、上記光ケーブル901が収容される断面矩形の第一の光ケーブル収容孔121が形成されている。また、第一の光ケーブル収容孔121の先端側に連通して、断面円形のコイルばね収容孔121aが形成されており、このコイルばね収容孔121a内にコイルばね16が配設される。さらに、このコイルばね収容孔121aの先端側に連通して、フェルール14が収容されるフェルール収容孔122が形成されている。フェルール収容孔122は、フェルール14が収容される断面円形のフェルール収容部122aと、断面矩形のストッパ収容部122bとからなる。図1に示されるように、このストッパ収容部122b内には、コイルばね16によって先端側に付勢されたフェルール14の脱落を防止するストッパ125が形成されている。
一方、上記フェルール14も、合成樹脂材料により略円柱形状に一体成形されたものであるが、フェルール14は、その一方の端面が、メス型コネクタ20との突き合わせ面X1となることから、フェルール14そのものの変形による光ファイバの接続損失の増大を防止するため、比較的硬質の材料から形成されている。この材料としては、PBT、PPT(ポリプロピレンテレフタレート)にガラスを含有することで硬度を高めたものなどが好適に用いられる。
図1および図4(図1(a)におけるA−A線断面図)に示されるように、フェルール14の内部には、その軸線方向に沿って、受信用、送信用の光ファイバ911のそれぞれが挿通される二つの第一のファイバ挿通孔141が形成されている。第一のファイバ挿通孔141は、光ファイバ911が挿入される際における作業性を考慮した形状に形成されている。具体的には、第一のファイバ挿通孔141は、光ファイバ911を挿入する際の入口側(図1における右側)が光ファイバ911の径より大きく形成されている。これにより、微小径の光ファイバ911を第一のファイバ挿通孔141に無理なく挿入することができる。そして、第一のファイバ挿通孔141には、その途中位置から先端側にかけて漸次小径となる先端テーパ状に形成されたガイド部141aが設けられている。このガイド部141aの先端は、光ファイバ911の径と略同径に形成されて、入口から挿入された光ファイバ911は、ガイド部141aによって突き合わせ面X1における所定の位置に案内される。
また、フェルール14の外周面には、第一のファイバ挿通孔141と連通した接着剤注入口142が形成されている。第一のファイバ挿通孔141に光ファイバ911が挿通された後、この接着剤注入口142から接着剤が流し込まれて、光ファイバ911は、フェルール14に固着される。このように光ファイバ911が固着された後、フェルール14の突き合わせ面X1には、後述するメス型コネクタ20の突き合わせ面X2との密着を高め、光ファイバ911と光ファイバ921の接続損失の増加を抑えるため、鏡面処理が施される。
さらに、図2および図4に示されるように、フェルール14の外周面には、その軸線方向にキー143が形成されている。一方コネクタハウジング12のフェルール収容孔122の内周面には、キー溝122cが形成されている。フェルール14は、キー143がキー溝122cに係合された状態でコネクタハウジング12に装着される。これにより、コネクタハウジング12内におけるフェルール14の周方向への回転が規制される。なお、フェルール14の外観形状は、必ずしも円柱形状である必要はなく、光ファイバ911,921が挿通される所定の形状のファイバ挿通孔141を形成することができれば、例えば、四角柱形状や楕円柱形状のようなものであってもよい。この場合、回り止め用に形成された上記キー143やキー溝122cに相当する構成は不要である。
加えて、フェルール14の先端側端面(突き合わせ面X1)には、第一の位置決めピン144aおよび第二の位置決め孔144bが一つずつ設けられている。オス型コネクタ10とメス型コネクタ20とが嵌合すると、第一の位置決めピン144aは、メス型コネクタ20の突き合わせ面X2に設けられた位置決め孔244bに係合し、位置決め孔144bは、メス型コネクタ20の突き合わせ面X2に設けられた位置決めピン244aに係合する。これにより、オス型コネクタ10に固定された光ファイバ911と、メス型コネクタ20に固定された光ファイバ921の芯ずれが防止され、光ファイバ911と光ファイバ921の接続損失の増大が抑制される。
また、図2に示されるように、フェルール14の外周面には、略矩形状の係合凹部145が形成されている。そして、図1に示されるように、フェルール14がフェルール収容孔122に装着されると、フェルール収容孔122内に設けられた上記ストッパ125の係合部125aが係合凹部145に係合され、先端側に付勢されたフェルール14の脱落が防止される。ここで、係合凹部145は、フェルール14の軸線方向に所定の長さを有しているため、フェルール14は、この長さ分軸線方向(光ケーブル901,902の芯線方向)に摺動することが可能となる。つまり、図1(b)に示されるように、オス型コネクタ10からメス型コネクタ20を取り外した状態では、コイルばね16によって付勢されたフェルール14は、ストッパ125の係合部125aが係合凹部145の後端側の側壁に引っ掛かる位置まで前進する。そして、図1(a)に示されるように、オス型コネクタ10にメス型コネクタ20が嵌合されると、フェルール14は、メス型コネクタ10によりコネクタハウジング12と先端側端面が一致する位置まで押し込まれて位置することとなる。
コイルばね16は、コネクタハウジング12に形成された前述のコイルばね収容孔121aに配設され、フェルール14を先端側(メス型コネクタ20側)に向けて付勢するもので、断面矩形状の孔である第一の光ケーブル収容孔121と断面円形状の孔であるコイルばね収容孔121aの境界に形成された段差と、フェルール14の後端面との間に圧縮された状態で配設されている。
このように構成されるオス型コネクタ10と嵌合するメス型コネクタ20は、例えばPBTなどの合成樹脂材料にガラスを含有することで硬度を高めたものなどにより一体成形されたものである。メス型コネクタ20には、光ケーブル902が収容される第二の光ケーブル収容孔221が形成され、その先端側に連通して、受信用、送信用の光ファイバ921のそれぞれが挿通される二つの第二のファイバ挿通孔241とがコネクタハウジング22に直接形成されている。ファイバ挿通孔241は、オス型コネクタ10のフェルール14に形成された第一のファイバ挿通孔141と同様に、光ファイバ911の挿入作業の作業性を良好なものとするため、光ファイバ921を挿入する際の入口側(図1における左側)が光ファイバ921の径より大きく形成されている。これにより、微小径の光ファイバ921を第二のファイバ挿通孔241に無理なく挿入することができる。そして、第二のファイバ挿通孔241にも、その途中位置から先端側にかけて漸次小径となる先端テーパ状に形成されたガイド部241aが設けられている。このガイド部241aの先端は、光ファイバ921の径と略同径に形成されて、入口から挿入された光ファイバ921は、ガイド部241aによって突き合わせ面X2における所定の位置に案内される。
また、図1および図5(図1(a)におけるB−B線断面図)に示されるように、コネクタハウジング22の外周面には、フェルール14と同様に、第二のファイバ挿通孔241と連通した接着剤注入口242が形成されている。第二のファイバ挿通孔241に光ファイバ921が挿通された後、この接着剤注入口142から接着剤が流し込まれて、光ファイバ921は、コネクタハウジング22に固着される。このように光ファイバ921が固着された後、フェルール14の突き合わせ面X2には、前述したオス型コネクタ10に装着されたフェルール14の突き合わせ面X1との密着を高め、フェルール14に固着された光ファイバ911と光ファイバ921の接続損失の増加を抑えるため、鏡面処理が施される。
そして、本実施形態に係る光ケーブルコネクタ1は、接続された光ケーブル901,902の芯線方向への位置ずれや抜脱を防止するため、オス型コネクタ10のコネクタハウジング12に形成されたスリット部123、およびメス型コネクタ20のコネクタハウジング22に形成されたスリット部223のそれぞれにケーブル保持部材301が装着されている。このケーブル保持部材301による光ケーブル901,902の保持構造について、図6(図1(a)におけるC−C線断面図)を参照して説明する。なお、ケーブル保持部材301による光ケーブル901の保持構造と光ケーブル902の保持構造は同一であるため、以下、オス型コネクタ10に装着される光ケーブル901の保持構造について説明し、メス型コネクタ20に装着される光ケーブル902の保持構造については説明を省略する。
図6に示されるように、ケーブル保持部材301は、側面形状が略U字型に形成された金属部材でである。なお、ケーブル保持部材301を構成する金属としては、例えば銅やステンレスなどが挙げられるが、特に限定されるものではない。このケーブル保持部材301は、両先端部に二股状の挟着部32を有する。挟着部32は、側面形状が略V字状に形成され、基端側から先端側に向かってその間隔が次第に大きくなるように形成されている。また、挟着部32同士の間隔は、光ケーブル901が有するテンションメンバ912同士の間隔と略同一である。
このような形状のケーブル保持部材301は、前述したように、オス型コネクタ10のコネクタハウジング12に形成されたスリット部123から装着される。具体的には、ケーブル保持部材301をスリット部123から押し込むことにより、ケーブル保持部材301は、尖鋭な形状に形成された先端部分により、光ケーブル901のシース材を突き破りながら進入する。そして、テンションメンバ912と挟着部32とが当接する位置まで押し込むことで、側面形状が略V字形状に形成された各挟着部32の間に各テンションメンバ912が入り込む。このようにして、テンションメンバ912は、ケーブル保持部材301によって直接挟圧保持される。
また、コネクタハウジング12のケーブル保持部材301が装着されるスリット部123の入口付近には、一旦装着されたケーブル保持部材301の脱落を防止する脱落防止部123aが一体的に設けられている。この脱落防止部123aの構成は特に限定されるものではない。好適な例としては、図8に示されるように、スリット部123の入口付近に突起を設けた構成が挙げられる。この場合、スリット部123が押し広げられながらケーブル保持部材301が装着され、装着完了後、押し広げられたスリット部123が元に戻ることによって、ケーブル保持部材301の脱落がその突起により防止される。
このように本実施形態に係る光ケーブルコネクタ1には、光ケーブル901,902が有するテンションメンバ912,922が、ケーブル保持部材301によって直接挟圧保持される構成であるため、単に光ケーブル901,902のシース材913,923を挟圧保持したり、一方向から押さえつけるような従来型のケーブル保持部材と比較し、光ケーブル901,902の芯線方向への位置ずれや抜脱防止性能に優れるため、光ファイバ911,921の突き合わせ面における接続不良を確実に防止することができる。
また、前述したように本実施形態では、オス型コネクタ10およびメス型コネクタ20のそれぞれにケーブル保持部材301が装着されている。このように構成することで、それぞれのコネクタに接続された光ケーブル901,902の芯線方向への位置ずれ、抜脱が防止されるため、オス型コネクタ10とメス型コネクタ20の嵌合状態における光ファイバによる光信号の送受信について、高い信頼性を確保することができる。
なお、前述したスリット部123に設けられる脱落防止部123aの構成は、前述したように一例であり、適宜変更可能である。好適には、脱落防止部123aによって、ケーブル保持部材301に対し、光ケーブル901,902の芯線方向に直交する方向の付勢力が付与されるように構成されていればよい。このようにすることで、テンションメンバ912,922がケーブル保持部材301よってより強固に挟圧保持されることとなるため、光ケーブル901,902の芯線方向への位置ずれや抜脱がさらに効果的に防止される。
以上のように構成されるオス型コネクタ10とメス型コネクタ20との嵌合について簡単に説明する。図1および図2に示されるように、オス型コネクタ10のコネクタハウジング12の上部には、その先端側から後端側にかけて、弾性変形可能な係止片124が先端側を基端として片持ち状に形成されている。この係止片124は、その略中央に係止凹部124aが形成され、先端に係止解除部124bが形成されている。
一方、図1に示されるように、メス型コネクタ20には、オス型コネクタ10が入り込む嵌合部201の内側から突出した係止凸部201a(本発明における係止部に相当する。)が形成されている。
このような形状のメス型コネクタ20の嵌合部201にオス型コネクタ10が挿入されると、オス型コネクタ10の係止片124は、嵌合部201の内側に潜り込むように変形する。そして、オス型コネクタ10の突き合わせ面X1とメス型コネクタ20の突き合わせ面X2とが当接する位置で、オス型コネクタ10の係止片124の弾性変形が解除され、係止片124の係止凹部124aに、メス型コネクタ20の係止凸部201aが係止される。これにより、オス型コネクタ10とメス型コネクタ20とが嵌合し、光ファイバ911と光ファイバ921とが光学的に接続される。このオス型コネクタ10とメス型コネクタ20との嵌合は、係止片124の係止解除部124bを押し下げることにより、係止凹部124aと係止凸部201aの係止を解いた状態で、オス型コネクタ10とメス型コネクタ20とを引き離すことによって解除することができる。
なお、図2および図4に示されるように、オス型コネクタ10の外周面には、係合突起17が形成されており、メス型コネクタ20の嵌合部201の内周面には、係合溝27が形成されている。オス型コネクタ10とメス型コネクタ20との嵌合により、係合突起17が係合溝27に係合するため、オス型コネクタ10とメス型コネクタ20とのがたつきが防止される。
次に、このような構成に係る光ケーブルコネクタ1に対する光ケーブル901,902の組み付け手順について、一部上記説明と重複するが簡単に説明する。
まず、光ケーブル901は、その一端から所定長さシース材913を剥離すると共にテンションメンバ912を切断し、所定長さの光ファイバ911を剥き出しにする。この状態で光ケーブル901をコネクタハウジング12、コイルばね16に挿通する。次いで、剥き出しになった光ファイバ911を、フェルール14の第一のファイバ挿通孔141に挿通する。この際、前述のように、第一のファイバ挿通孔141は、入口部分が大きく、ガイド部141aが形成されているため、微小径の光ファイバ911を容易に挿通することができる。光ファイバ911の挿通後、接着剤注入口142から接着剤を流し込み、フェルール14に光ファイバ911を固着させる。次いで、余分な光ファイバ911を切断し、フェルール14の突き合わせ面X1に鏡面処理を施す。鏡面処理後、フェルール14に第一の位置決めピン144aを圧入などにより立設する。この後、コイルばね16をコイルばね収容孔121aに収容すると共に、フェルール14の係合凹部145にストッパ125の係合部125aを係合させて、フェルール14をコネクタハウジング12のフェルール収容孔122に装着する。最後に、光ケーブル901の抜脱防止のためのケーブル保持部材301をスリット部123から装着し、光ケーブル901のオス型コネクタ10への組み付けが完了する。
一方、光ケーブル902は、光ケーブル901と同様に、まず、所定長さの光ファイバ921を剥き出しにする。そして、この剥き出しになった光ファイバ911を、メス型コネクタ20の第二のファイバ挿通孔241にガイド部241aを利用しながら挿通する。光ファイバ911の挿通後、接着剤注入口242から接着剤を流し込み、メス型コネクタ20に光ファイバ921を固着させる。次いで、余分な光ファイバ921を切断し、メス型コネクタ20の突き合わせ面X2に鏡面処理を施す。鏡面処理後、メス型コネクタ20のコネクタハウジング22に第二の位置決めピン244aを圧入などにより立設する。最後に、光ケーブル901の抜脱防止のためのケーブル保持部材301をスリット部223から装着し、光ケーブル902のメス型コネクタ20への組み付けが完了する。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、本実施形態では、光ケーブルコネクタ1に接続される光ケーブル901,902は、それぞれ送信用と受信用の二本の光ファイバ911,921を有する二芯型の光ケーブルであることを説明したが、一本の光ファイバのみを有する単芯型の光ケーブルや、三本以上の光ファイバを有する多芯型の光ケーブルにも本発明の技術的思想は適用可能である。
また、本実施形態では、光ケーブルコネクタ1に接続される光ケーブル901,902は、二本のテンションメンバ912,922を有するものであることを説明したが、一本のテンションメンバのみを有する光ケーブルや、三本以上のテンションメンバを有する光ケーブルにも本発明の技術的思想は適用可能である。
本発明の一実施形態に係る光ケーブルコネクタの断面図であり、(a)はオス型コネクタ(第一のコネクタ)とメス型コネクタ(第二のコネクタ)との嵌合状態を示し、(b)はオス型コネクタとメス型コネクタとの嵌合状態が解除された状態を示した図である。 図1に示した光ケーブルコネクタの分解斜視図である。 この光ケーブルコネクタに用いられる光ケーブルの端末部分を拡大して示した図である。 図1に示した光ケーブルコネクタのA−A線断面図である。 図1に示した光ケーブルコネクタのB−B線断面図である。 図3に示した光ケーブルのテンションメンバの保持構造を示したもので、図1におけるC−C線断面図である。 従来一般的に知られている光ケーブルコネクタの断面図である(第一の従来例)。 従来一般的に知られている光ケーブルコネクタの断面図である(第二の従来例)。
符号の説明
1 光ケーブルコネクタ
10 オス型コネクタ(第一のコネクタ)
12 コネクタハウジング
123,223 スリット部
123a 脱落防止部
20 メス型コネクタ(第二のコネクタ)
22 コネクタハウジング
301 第一のケーブル保持部材
302 第二のケーブル保持部材
901,902 光ケーブル
911,921 光ファイバ
912,922 テンションメンバ
913,923 シース材

Claims (4)

  1. 光ファイバとその補強用のテンションメンバとがシース材により被覆された光ケーブルの端末部分がコネクタハウジング内に装着された光ケーブルコネクタにおいて、前記コネクタハウジングに前記光ケーブルをその芯線方向に位置決め保持するケーブル保持部材を装着することにより該ケーブル保持部材の先端部を前記光ケーブルのシース材に刺着し、該ケーブル保持部材の先端部により前記テンションメンバを挟圧保持させてなることを特徴とする光ケーブルコネクタ。
  2. 前記光ケーブルは、シース材の中心に単芯または多芯の光ファイバが配設されると共に、その光ファイバの芯線方向の両側に位置して対となる前記テンションメンバが配設されてなるものであって、前記ケーブル保持部材は、略U字型に形成されると共に、その両先端部にそれぞれ前記テンションメンバを挟圧保持する挟着部が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の光ケーブルコネクタ。
  3. 前記コネクタハウジングには前記ケーブル保持部材が装着されるスリット部が形成されると共に、該コネクタハウジングのスリット部の挿入側部位には前記ケーブル保持部材の脱落を防止する脱落防止部が一体的に設けられ、該脱落防止部により前記ケーブル保持部材が前記スリット部に係合保持されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ケーブルコネクタ。
  4. 前記光ケーブルコネクタは、一方の光ファイバが装着される第一のコネクタと、他方の光ファイバが装着される第二のコネクタとから構成され、前記ケーブル保持部材は、前記第一のコネクタと第二のコネクタの一方または両方に装着され、前記第一のコネクタに装着される光ケーブルおよび/または第二のコネクタに装着される光ケーブルに配設されるテンションメンバを挟圧保持してなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ケーブルコネクタ。
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