JP5387310B2 - 水処理装置及び方法 - Google Patents

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本発明は、水処理装置及び方法に関する。
下記特許文献1には、硫酸イオンを含む有機性排水の嫌気性処理方法が開示されている。この排水処理方法は、硫酸イオンを含む有機性排水をメタン発酵処理(嫌気性処理)するに際して、処理槽(発酵槽)の発生ガスを脱硫槽で脱硫した後、処理槽に戻すことにより発生ガス中の硫化水素濃度を低下させるものである。このような排水処理方法によれば、処理槽におけるメタン菌の活性の低下を抑制することができる。
特開平05−007894号公報
ところで、上記脱硫槽には、乾式のものと湿式のもの(生物処理も含む)とがあるが、何れも運転コストが高いと共に、湿式のものは余剰汚泥が多く発生するため、この余剰汚泥の処理にもコストがかかるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、有機性排水を従来よりも低コストで処理することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、水処理装置に係る第1の解決手段として、原水としての有機性排水に当該有機性排水のBOD(Biochemical Oxygen Demand)に当量する硫酸イオンを添加する硫酸イオン添加装置と、前記硫酸イオンが添加された有機性排水を嫌気性処理する嫌気性反応槽と、該嫌気性処理槽の処理水を酸化処理する酸化反応槽とを具備する、という手段を採用する。
水処理装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、酸化反応槽は、好気性微生物が配置された気層部と該気層部の下に配置された液層部とからなる好気性反応槽であり、気層部に上方から嫌気性反応槽の処理水を供給し、液層部に下方から空気を供給する、という手段を採用する。
水処理装置に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、酸化反応槽の処理水の一部を嫌気性反応槽に循環水として戻す、という手段を採用する。
水処理装置に係る第4の解決手段として、上記第1〜第3いずれかの解決手段において、硫酸イオン添加装置は、硫酸イオンを発生させる硫酸ナトリウム(NaSO)を有機性排水に添加する、という手段を採用する。
水処理装置に係る第5の解決手段として、上記第1〜第4いずれかの解決手段において、原水としての有機性排水が当該有機性排水のBODに当量する硫酸イオンよりも少ない量の硫酸イオンを含むものである場合、硫酸イオン添加装置は、有機性排水のBODに当量する硫酸イオンに不足する硫酸イオンを有機性排水に添加する、という手段を採用する。
また、本発明では、水処理方法に係る第1の解決手段として、原水としての有機性排水に当該有機性排水のBOD(Biochemical Oxygen Demand)に当量する硫酸イオンを添加する硫酸イオン添加工程と、該硫酸イオン添加工程を経た有機性排水を嫌気性処理する嫌気性処理工程と、嫌気性処理工程の処理水を酸化処理する酸化処理工程とを有する、という手段を採用する。
水処理方法に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、酸化処理工程は、好気性微生物が配置された気層部と液層部とを上下に配置した好気性反応槽において、気層部に上方から嫌気性反応槽の処理水を供給し、液層部に下方から空気を供給して行う、という手段を採用する。
水処理方法に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、酸化処理工程における処理水の一部を嫌気性処理工程に循環水として戻す、という手段を採用する。
水処理方法に係る第4の解決手段として、上記第1〜第3いずれかの解決手段において、硫酸ナトリウム(NaSO)によって硫酸イオンを有機性排水に添加する、という手段を採用する。
水処理方法に係る第5の解決手段として、上記第1〜第4いずれかの解決手段において、原水としての有機性排水が当該有機性排水のBODに当量する硫酸イオンよりも少ない量の硫酸イオンを含むものである場合、有機性排水のBODに当量する硫酸イオンに不足する硫酸イオンを有機性排水に添加する、という手段を採用する。
本発明によれば、嫌気性処理によって収率良く硫化水素(HS)を発生させることができ、また当該硫化水素(HS)を酸化処理によって有価物である硫黄(S)を収率良く得ることができるので、硫化水素(HS)を脱硫槽で脱硫する従来技術よりも有機性排水を低コストで処理することが可能である。
本発明の一実施形態に係る水処理装置Aのシステム構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る水処理装置Aは、図1に示すように、調整槽1、嫌気性反応槽2、好気性反応槽3(酸化反応槽)、BOD計測器4、硫酸ナトリウム添加装置5及び空気供給装置6から構成されている。このような水処理装置Aは、外部から供給される原水X1(硫酸イオンを含む有機性排水)のBOD(生物化学的酸素要求量;Biochemical Oxygen Demand)が事業所の排水基準あるいは環境基準以下となるように処理するものである。
なお、硫酸イオンを含む有機性排水である原水X1は、例えば食品製造排水、パルプ製造排水あるいは下水である。このような原水X1は、50〜2000mg-BOD/Lの有機物(≒BOD)を含むと共に、50〜3000mg-SO/Lの硫酸イオン(SO 2−)を含む排水である。このような原水X1における硫酸イオン(SO 2−)の含有量は、後述する嫌気性反応槽2内の硫酸還元反応、つまり原水X1に含まれる有機成分と硫酸イオン(SO 2−)とを過不足なく反応させて硫化水素(HS)化するために必要な量に対して不足する量である。
調整槽1は、外部から供給された原水X1と硫酸ナトリウム添加装置5から供給された硫酸ナトリウム水溶液X2とを混合・攪拌する所定容量の容器であり、混合・攪拌後の混合水X3を嫌気性反応槽2に排出する。
嫌気性反応槽2は、嫌気性微生物であるメタン菌が汚泥床2aとして内部に設けられた反応槽であり、下部から注入された上記混合水X3及び後述する循環水X7をメタン生成菌の作用によってメタン発酵(嫌気性処理)するものである。
この嫌気性反応槽2では、メタン生成菌の作用によって原水X1に含まれる有機成分が分解されてメタンガス(CH)と二酸化炭素(CO )とが主に発生するが、メタン生成菌と共生する硫酸還元菌の作用によって上記混合水X3に含まれる硫酸イオン(SO 2−)が硫酸還元処理されて硫化水素(HS)が生成される。このような嫌気性反応槽2では、このような硫化水素(HS)が溶け込んだ上記上澄み液が中間処理水X4として上部から取り出されて好気性反応槽3に排水される。
なお、この嫌気性反応槽2における処理条件は、pH5〜8(最適値:pH6)、温度15〜40℃(最適値:30℃)、また圧力は反応槽の保持液深相当(最適値:0.05MPa)である。
好気性反応槽3は、好気性微生物が汚泥床3aとして配置された気層部3b(上部)と該気層部3bの下に配置された液層部3c(下部)とからなり、気層部3bに上方から上記中間処理水X4が供給され、また中間処理水X4によって下部に溜まった液層部3cに下方から空気供給装置6の空気X5が供給されるようになっている。このような好気性反応槽3では、中間処理水X4が上方からシャワー状に落下して汚泥床3aを通過する一方、液層部3cを曝気(ばっき)した空気X5が下方から汚泥床3aを通過する。
この汚泥床3aでは、上記中間処理水X4に含まれる硫化水素(HS)と空気X5に含まれる酸素(O)とが硫化物酸化反応を起こして硫黄(S)と水(HO)とが生成される。このような好気性反応槽3は、上記硫黄(S)と水(HO)とを含む液層部3cの上澄み液が処理済水X6として外部に排出する一方、液層部3cの下部から取り出した処理水を上記循環水X7として嫌気性反応槽2の下部に供給する。
この好気性反応槽3における処理条件は、pH4〜8(最適値:pH6)、温度15〜40℃(最適値:30℃)、また圧力は反応槽の保持液深相当(最適値:0.05MPa)である。
BOD計測器4は、上記調整槽1における原水X1のBODを定期的あるいは不定期に計測する計測器であり、計測値を硫酸ナトリウム添加装置5に出力する。このBOD計測器4は、例えばJISに規定された溶存酸素の量を評価する比較的精度が高い測定方法あるいはバイオセンサーを用いた簡易的な測定方法等に基づいてBODを測定する。また、測定タイミングは、所定日数毎の定期的なタイミングあるいは食品製造排水、パルプ製造排水あるいは下水等の原水X1の種類が変更される不定期なタイミングの何れであっても良く、適宜適切なタイミングに設定される。
硫酸ナトリウム添加装置5は、硫酸塩の一種である硫酸ナトリウム(NaSO)の水溶液(硫酸ナトリウム水溶液)を硫酸イオン(SO 2−)として調整槽1に供給する。この硫酸ナトリウム添加装置5は、硫酸ナトリウム水溶液の調整槽1への添加量、BOD及び硫酸イオン量を食品製造排水、パルプ製造排水あるいは下水等の原水X1の種類毎に登録した原水テーブルを予め記憶しており、当該添加量テーブルに基づいて実際に処理する原水X1の種類に対応する添加量の硫酸ナトリウム水溶液を調整槽1に供給する。
すなわち、原水X1に含まれる有機成分と硫酸イオン(SO 2−)とが嫌気性反応槽2において過不足なく反応して硫化水素(HS)化するために必要な硫酸イオン量M0、また原水X1にもともと含まれる硫酸イオン量M1とすると、硫酸ナトリウム添加装置5は、硫酸イオン量M0から硫酸イオン量M1を差し引いた量M2(=M0−M1)、つまり硫酸イオン量M0に対する硫酸イオン量M1の不足分の硫酸イオン(SO 2−)に相当する硫酸ナトリウム水溶液を調整槽1に供給する。
BODは原水X1の種類(食品製造排水、パルプ製造配排水、一般下水、等々)毎に予め見積もることができるので、硫酸ナトリウム添加装置5には上記固定量が原水X1の種類毎に予め記憶されている。また、空気供給装置6は、空気を液層部3cの下部に所定圧で送り込むブロワである。
次に、このように構成された水処理装置Aの動作についてさらに詳しく説明する。
本水処理装置Aが稼働すると、BOD計測器4は予め設定されたタイミングで調整槽1に貯留された原水X1のBODを計測し、その計測値を硫酸ナトリウム添加装置5に出力する。この結果として、硫酸ナトリウム添加装置5は、原水X1のBODに応じた、つまりBODに対して化学的に当量となる硫酸ナトリウム(NaSO)が原水X1に添加されるように、硫酸ナトリウム水溶液X2を調整槽1に供給する。
なお、硫酸ナトリウム添加装置5は、原水テーブルに登録された原水X1のBODがBOD計測器4の計測結果と大幅に異なる場合には警報を発生して、この事態を水処理装置Aの管理者に知らせる。
調整槽1は、このようにして硫酸ナトリウム添加装置5から供給された硫酸ナトリウム水溶液X2を原水X1と混合・攪拌し、その結果得られた混合水X3を嫌気性反応槽2に出力する。
なお、周知のように、硫酸塩の一種である硫酸ナトリウム(NaSO)は、水溶性であり、水に溶けることによってナトリウムイオン(Na)と硫酸イオン(SO 2−)とに分解する。
そして、このような混合水X3が流入する嫌気性反応槽2では、汚泥床2aのメタン生成菌の作用によって有機成分がメタン発酵(嫌気性処理)してメタンガス(CH)と二酸化炭素(CO)とが発生すると共に、同じく汚泥床2aに上記メタン生成菌と共生する硫酸還元菌の作用によって上記硫酸イオン(SO 2−)が硫酸還元処理されて硫化水素(HS)が生成される。すなわち、嫌気性反応槽2内では、有機成分である炭水化物が硫酸還元菌の作用によって硫酸イオン(SO 2−)と反応して二酸化炭素(CO)、硫化水素(HS)及び水(HO)に変化する。
ここで、嫌気性反応槽2の処理対象である混合水X3は、硫酸ナトリウム添加装置5から調整槽1に硫酸ナトリウム水溶液が所定量添加されることにより、原水X1のBODに対して化学的に当量となる硫酸イオン(SO 2−)を含むものである。したがって、原水X1中に含まれる有機成分と硫酸イオン(SO 2−)とが過不足なく反応して硫化水素(HS)が生成される。すなわち、原水X1の硫酸イオン(SO 2−)に含まれる硫黄(S)成分の殆どが硫化水素(HS)に還元される。
嫌気性反応槽2は、このような硫化水素(HS)が溶存する中間処理水X4(上澄み液)を好気性反応槽3に排水する。好気性反応槽3では、中間処理水X4が汚泥床3aを上方から下方に向けて通過すると共に、空気X5が同じく汚泥床3aを下方から上方に通過する。このような対向流として中間処理水X4と空気X5とが汚泥床3aを通過すると、汚泥床3aの好気性微生物の作用によって、硫化水素(HS)が酸素(O)と硫化物酸化反応を起こして硫黄(S)と水(HO)とが生成する。
すなわち、嫌気性反応槽2内では、以下の反応式(1)に沿った酸化反応が起こる。
S + O → SO 2− + H
→ S + HO (1)
ここで、硫化水素(HS)から転化した硫酸イオン(SO 2−)がさらに酸化されて単独元素である硫黄(S)にまで酸化されるためには、硫化水素量に対して酸素量を最適設定する必要があるが、本実施形態では、硫酸ナトリウム添加装置5から調整槽1に硫酸ナトリウム水溶液を所定量添加することにより原水X1のBODに対して化学的に当量となる硫酸イオン(SO 2−)が含まれているので、嫌気性反応槽2における硫化水素(HS)の発生量を見積もることが可能である。したがって、本実施形態では、硫化水素(HS)の発生量に対して最適設定された量の酸素(O)を空気供給装置6から嫌気性反応槽2に供給することが容易である。
このような本実施形態によれば、硫酸ナトリウム添加装置5から調整槽1に硫酸ナトリウム水溶液を所定量添加することにより、嫌気性反応槽2の処理対象である混合水X3を原水X1のBODに対して化学的に当量となる硫酸イオン(SO 2−)を含むものとするので、収率良く硫化水素(HS)を発生させることができる。そして、このようにして得られた硫化水素(HS)を好気性反応槽3によって好気性処理(酸化処理)することにより有価物である硫黄(S)を収率良く得るので、硫化水素(HS)を脱硫槽で脱硫する従来技術よりも有機性排水を低コストで処理することが可能である。
また、本実施形態によれば、好気性反応槽3から排出された循環水X7を嫌気性反応槽2に戻すので、好気性反応槽3で硫黄(S)に変換できなかった硫化水素(HS)を好気性反応槽3で再度処理することが可能であり、よって硫黄(S)の収率を向上させることができる。
また、好気性反応槽3は、中間処理水X4と空気X5とが対向流として汚泥床3aを通過するので、硫黄(S)が硫化水素(HS)から効率よく転化される。このような好気性反応槽3の構成によっても硫黄(S)の収率を向上させることができる。
さらに、比較的廉価な硫酸ナトリウム(NaSO)を硫酸イオン(SO 2−)の発生源として用いるので、硫酸ナトリウム水溶液を原水X1に添加して消費することによるコストを低減することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、硫酸イオン(SO 2−)を含む有機性排水を処理対象水(原水X1)としたが、本発明はこれに限定されるものでない。硫酸イオン(SO 2−)を殆ど含まない処理対象水に本願発明を適用しても良い。
(2)上記実施形態では、酸化反応槽として好気性反応槽3を採用したが、本発明はこれに限定されない。好気性反応以外の原理に基づく酸化反応槽を用いても良い。
(3)上記実施形態では、BOD計測器4を原水X1のBODの異常を検知するために用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば硫酸イオン(SO 2−)を殆ど含まない処理対象水に本願発明を適用する場合、BOD計測器4の検出結果に応じて当該検出結果が示すBODに当量する硫酸イオン(SO 2−)の供給量を算出して原水X1に添加するようにしても良い。このような原水X1に対する硫酸イオン(SO 2−)の添加制御によれば、原水X1のBODに応じて硫酸イオン(SO 2−)の添加量がフィードバック制御されるので、原水X1のBODが時間的に変動する場合であっても、原水X1のBODにより正確に当量する硫酸イオン(SO 2−)を添加することができる。したがって、硫黄(S)の収率を向上させることができる。
(4)さらには、BOD計測器4に加えて、原水X1の硫酸イオン濃度を計測するイオン濃度計を設け、BOD計測器4の計測値及びイオン濃度計の計測値に基づいて硫酸イオン(SO 2−)の添加量を調節するようにしても良い。
1…調整槽、2…嫌気性反応槽、3…好気性反応槽(酸化反応槽)、4…BOD計測器、5…硫酸ナトリウム添加装置、6…空気供給装置

Claims (10)

  1. 原水としての有機性排水に当該有機性排水のBOD(Biochemical Oxygen Demand)に当量する硫酸イオンを添加する硫酸イオン添加装置と、
    前記硫酸イオンが添加された有機性排水を嫌気性処理する嫌気性反応槽と、
    該嫌気性反応槽の処理水を酸化処理する酸化反応槽と
    硫酸イオン添加装置によって添加された有機性排水のBODに当量する硫酸イオンから見積もられる嫌気性反応槽での硫化水素の発生量に基づいて、嫌気性反応槽の処理水に溶存する硫化水素を硫黄にまで酸化するために必要な量の酸素を酸化反応槽に供給する空気供給装置と
    を具備することを特徴とする水処理装置。
  2. 酸化反応槽は、好気性微生物が配置された気層部と該気層部の下に配置された液層部とからなる好気性反応槽であり、気層部に上方から嫌気性反応槽の処理水を供給し、液層部に下方から空気供給装置からの空気を供給することを特徴とする請求項1記載の水処理装置。
  3. 酸化反応槽の処理水の一部を嫌気性反応槽に循環水として戻すことを特徴とする請求項1または2記載の水処理装置。
  4. 硫酸イオン添加装置は、硫酸イオンを発生させる硫酸ナトリウム(NaSO)を有機性排水に添加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の水処理装置。
  5. 原水としての有機性排水が当該有機性排水のBODに当量する硫酸イオンよりも少ない量の硫酸イオンを含むものである場合、硫酸イオン添加装置は、有機性排水のBODに当量する硫酸イオンに不足する硫酸イオンを有機性排水に添加することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の水処理装置。
  6. 原水としての有機性排水に当該有機性排水のBOD(Biochemical Oxygen Demand)に当量する硫酸イオンを添加する硫酸イオン添加工程と、
    該硫酸イオン添加工程を経た有機性排水を嫌気性処理する嫌気性処理工程と、
    硫酸イオン添加工程で添加された有機性排水のBODに当量する硫酸イオンから見積もられる嫌気性処理工程での硫化水素の発生量に基づいて、嫌気性処理工程の処理水に溶存する硫化水素を硫黄にまで酸化するために必要な量の酸素を酸化反応槽に供給しつつ嫌気性処理工程の処理水を酸化処理する酸化処理工程と
    を有することを特徴とする水処理方法。
  7. 酸化処理工程は、好気性微生物が配置された気層部と液層部とを上下に配置した好気性反応槽において、気層部に上方から嫌気性反応槽の処理水を供給し、液層部に下方から空気を供給して行うことを特徴とする請求項6記載の水処理方法。
  8. 酸化処理工程における処理水の一部を嫌気性処理工程に循環水として戻すことを特徴とする請求項6または7記載の水処理方法。
  9. 硫酸ナトリウム(NaSO)によって硫酸イオンを有機性排水に添加することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の水処理方法。
  10. 原水としての有機性排水が当該有機性排水のBODに当量する硫酸イオンよりも少ない量の硫酸イオンを含むものである場合、有機性排水のBODに当量する硫酸イオンに不足する硫酸イオンを有機性排水に添加することを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の水処理方法。
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