JP5386843B2 - 給電器、受電器並びに非接触型データ及び電力伝送装置 - Google Patents

給電器、受電器並びに非接触型データ及び電力伝送装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば歩行補助装置において非接触でデータ及び電力を伝送することができる給電器、受電器並びに非接触型データ及び電力伝送装置に関する。
近年、筋力の衰えた老人や傷病者の、歩行動作、階段の昇降動作、着座姿勢からの起立動作、起立姿勢からの着座動作等の各種動作を補助することで、筋力の低下を補助するための歩行補助装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような歩行補助装置は、人体の関節を曲げる電気アクチュエータ等を脚に取り付け、電気アクチュエータ等を制御するための制御部、電源電池等を人体の背や腰に取り付けるようになっている。このため、電気アクチュエータと制御部との間では、電力を供給するための配線や、各種データをやり取りするための配線が必要となる。通常、この種の装置は、外部に露出した接点を有するコネクタ等の結合手段によって配線間が接続される。
一方、従来各種の非接触型電力伝送装置が提案されており(例えば、特許文献2,3参照)、このような非接触型電力伝送装置を上記歩行補助装置に電力の供給手段として利用することも可能である。
特開2002−301124号公報 特開2001−268823号公報 特許第3864094号公報
本発明者は、非接触型電力伝送装置を歩行補助装置等において電力の伝送のみならずデータ信号の伝送にも利用することに思い至り、次のような非接触型電力伝送装置を案出した。
すなわち、給電器の給電ヘッド基板に給電コイルを有する給電コアを取り付け、受電器の受電ヘッド基板に受電コイルを有する受電コアを取り付け、給電コイル及び給電コアと受電コイル及び受電コアとが同軸上で対向するように給電器と受電器とを結合することで、電磁誘導作用により非接触で給電することができるようにし、また、給電ヘッド基板と受電ヘッド基板とに送信部及び受信部をそれぞれ取り付けて、給電器と受電器とを結合して上述したように給電可能にすると同時に、各種データのやり取りも非接触で行うことができるようにした。
しかしながら、電力とデータ信号とを同じ伝送装置で伝送する場合、給電電力が小さい場合は漏洩する電力が少なく干渉は少ないが、電源系の伝送電力が大体10W以上になると、漏洩電力がデータを伝送するための信号系に干渉し始める。デジタル系はこの干渉に比較的耐え得るが、アナログ系は不安定になり、更に、基板上での給電コイル及びコアと給電回路との距離が長くなると、データの伝送に支障が生じる。このため、例えば受電器内での受電部の負荷状態を検出し、受電器側から給電器側へ検出信号をフィードバックすることによって、電力伝送のロスを防ぐことが難しいものとなっていた。
また、上述した従来の非接触型電力伝送装置を上記歩行補助装置に電力の供給手段や各種データのやり取りとして利用する場合は、例えば電気アクチュエータと制御部との間で電力を供給するための配線や、各種データをやり取りするための配線の引き回しが何等考慮されていないことから、配線の取扱性が悪いという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、電力伝送が例えば10W以上の大電力となる場合においても電源系による信号系への干渉を防ぎ、受電器側と給電器側との間で信号を正確に送受信することができ、配線の取扱性を良好にした非接触型の伝送手段を提供しようというものである。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、非導電材製のケーシングに凹陥部(19)が形成され、この凹陥部(19)内に給電ヘッド基板(20)が収納され、この給電ヘッド基板(20)に、非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイル(21)を有する給電コア(22)と、非接触にて送受信する送信部(23a)及び受信部(23b,23c,23d)とが取り付けられてなる給電器(1a)において、上記給電コイル(21)を有する給電コア(22)が、上記給電ヘッド基板(20)における上記凹陥部(19)の開口側に向いた表面(20a)に取り付けられ、上記送信部(23a)及び受信部(23b,23c,23d)が、上記給電ヘッド基板(20)における上記凹陥部(19)の底側に向いた裏面(20b)に取り付けられると共に上記凹陥部(19)の底に形成された第1の凹部(19c)内に挿入され、上記給電ヘッド基板(20)には上記送信部(23a)及び受信部(23b,23c,23d)に対応して通信用の貫通孔(20c)が形成され、送信部(23a)及び受信部(23b,23c,23d)の各端子(26)が給電ヘッド基板(20)の裏面に取り付けられると共に、凹陥部(19)の底に形成された第2の凹部(19d)内に挿入され、この第2の凹部(19d)が給電コア(22)の端子(25)、送信部(23a)及び受信部(23b,23c,23d)の各端子(26)に接続されるケーブル(27)の引出口(53)まで連続して形成された給電器を採用する。
請求項2に係る発明は、非導電材製のケーシングに凹陥部(31)が形成され、この凹陥部(31)内に受電ヘッド基板(32)が収納され、この受電ヘッド基板(32)に、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイル(33)を有する受電コア(34)と、非接触にて送受信する送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)とが取り付けられてなる受電器(1b)において、上記受電コイル(33)を有する受電コア(34)が、上記受電ヘッド基板(32)における上記凹陥部(31)の開口側に向いた表面(32a)に取り付けられ、上記送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)が、上記受電ヘッド基板(32)における上記凹陥部(31)の底側に向いた裏面(32b)に取り付けられると共に上記凹陥部(31)の底に形成された第1の凹部(31c)内に挿入され、上記受電ヘッド基板(32)には上記送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)に対応して通信用の貫通孔(32c)が形成され、送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)の各端子(38)が、受電ヘッド基板(32)裏面に取り付けられると共に、凹陥部(31)の底に形成された第2の凹部(31d)内に挿入され、少なくともこの第2の凹部(31d)が受電コア(34)の端子(37)、送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)の各端子(38)に接続されるケーブル(39)の引出口(54)まで連続して形成された受電器を採用する。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の受電器において、非導電材製のケーシングに凹陥部(31)が形成され、この凹陥部(31)内に受電ヘッド基板(32)が収納され、この受電ヘッド基板(32)に、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイル(33)を有する受電コア(34)と、非接触にて送受信する送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)とが取り付けられてなる受電器(1b)において、上記受電コイル(33)を有する受電コア(34)が、上記受電ヘッド基板(32)における上記凹陥部(31)の開口側に向いた表面(32a)に取り付けられ、上記送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)が、上記受電ヘッド基板(32)における上記凹陥部(31)の底側に向いた裏面(32b)に取り付けられると共に上記凹陥部(31)の底に形成された凹部(31c)内に挿入され、上記受電ヘッド基板(32)には上記送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)に対応して通信用の貫通孔(32c)が形成され、凹部(31c)は、上記送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)に接続するケーブル(39)の引出口(54)まで連続して形成され、このケーブル(39)の各リード線(37a,38a)が送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)に直接接続されている受電器を採用する。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の受電器において、上記ケーシングは、上記ケーブル(39)と接続される電子機器が収容されるハウジング(5a)に取り付けられ、上記ケーブル(39)の引出口(54)の周囲であって、上記ケーシングと上記ハウジング(5a)との間に環状のシール部材(52)が配置されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の受電器において、上記ケーシングは、ハウジング(5a)を貫通する固定具により取り付けられ、シール部材(52)は、上記固定具及びケーブル(39)の引出口(54)の周囲であって、上記ケーシングとハウジング(5a)との間に配置されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の受電器において、ケーブル(39)の引出口(54)は、上記ケーシングのハウジング(5a)への取付面側に形成されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、非導電材製の給電器用ケーシングに凹陥部(19)が形成され、この凹陥部(19)内に給電ヘッド基板(20)が収納され、この給電ヘッド基板(20)に、非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイル(21)を有する給電コア(22)と、非接触にて送受信する給電器側送信部(23a)及び給電器側受信部(23b,23c,23d)とが取り付けられ、上記給電コイル(21)を有する給電コア(22)が、上記給電ヘッド基板(20)における上記凹陥部(19)の開口側に向いた表面(20a)に取り付けられ、上記給電器側送信部(23a)及び給電器側受信部(23b,23c,23d)が、上記給電ヘッド基板(20)における上記凹陥部(19)の底側に向いた裏面(20b)に取り付けられると共に上記凹陥部(19)の底に形成された第1の凹部(19c)内に挿入され、上記給電ヘッド基板(20)には上記給電器側送信部(23a)及び給電器側受信部(23b,23c,23d)に対応して通信用の貫通孔(20c)が形成され、送信部(23a)及び受信部(23b,23c,23d)の各端子(26)が給電ヘッド基板(20)の裏面に取り付けられると共に、凹陥部(19)の底に形成された第2の凹部(19d)内に挿入され、この第2の凹部(19d)が給電コア(22)の端子(25)、送信部(23a)及び受信部(23b,23c,23d)の各端子(26)に接続されるケーブル(27)の引出口(53)まで連続して形成されてなる給電器(1a)を具備し、非導電材製の受電器用ケーシングに凹陥部(31)が形成され、この凹陥部(31)内に受電ヘッド基板(32)が収納され、この受電ヘッド基板(32)に、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイル(33)を有する受電コア(34)と、非接触にて送受信する受電器側送信部(35b,35c,35d)及び受電器側受信部(35a)とが取り付けられ、上記受電コイル(33)を有する受電コア(34)が、上記受電ヘッド基板(32)における上記凹陥部(31)の開口側に向いた表面(32a)に取り付けられ、上記受電器側送信部(35b,35c,35d)及び受電器側受信部(35a)が、上記受電ヘッド基板(32)における上記凹陥部(31)の底側に向いた裏面(32b)に取り付けられると共に上記凹陥部(31)の底に形成された第1の凹部(31c)内に挿入され、上記受電ヘッド基板(32)には上記受電器側送信部(35b,35c,35d)及び受電器側受信部(35a)に対応して通信用の貫通孔(32c)が形成され、送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)の各端子(38)が、受電ヘッド基板(32)裏面に取り付けられると共に、凹陥部(31)の底に形成された第2の凹部(31d)内に挿入され、少なくともこの第2の凹部(31d)が受電コア(34)の端子(37)、送信部(35b,35c,35d)及び受信部(35a)の各端子(38)に接続されるケーブル(39)の引出口(54)まで連続して形成されてなる受電器(1b)を具備し、上記給電コイル(21)及び給電コア(22)と上記受電コイル(33)及び受電コア(34)とが同軸上で対向するように上記給電器用ケーシングと上記受電器用ケーシングとを着脱自在に連結する連結手段(10,18)を具備した非接触型データ及び電力伝送装置を採用する。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の非接触型データ及び電力伝送装置において、上記連結手段(10,18)が上記給電器用ケーシングに形成された板部(10)と、上記受電器用ケーシングに形成され、上記板部(10)が挿入される空洞(18)とにより構成されることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項7に記載の非接触型データ及び電力伝送装置において、上記受電器用ケーシングの空洞(18)に上記給電器用ケーシングの板部(10)が挿入されたとき、上記受電器(1b)及び上記給電器(1a)を互いに位置決めする位置決め機構(43)を設けたことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の非接触型データ及び電力伝送装置において、上記受電器用ケーシングの空洞(18)開口側にケーブル(39)の引出口(54)を配置したことを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項9に記載の非接触型データ及び電力伝送装置において、上記受電器用ケーシングの位置決め機構(43)側にケーブル(39)の引出口(54)を配置したことを特徴とする。
本発明によれば、給電器と受電器の各々において基板の表面と裏面とに電源系と信号系とを分けて配置し、給電器と受電器の非導電材で出来た各ケーシングの底に第1の凹部を形成してこの第1の凹部内に信号系の送受信部を挿入したので、電力伝送が例えば10W以上の大電力となる場合においても電源系による信号系への干渉を防ぐことができる。したがって、受電器側と給電器側との間で信号を正確に送受信することが可能となる。また、送信部及び受信部の各端子が給電ヘッド基板の裏面に取り付けられると共に、凹陥部の底に形成された第2の凹部内に挿入され、この第2の凹部が給電コア、送信部及び受信部に接続されるケーブルの引出口まで連続して形成されているので、配線の引き回しが容易になり、配線の取扱性を良好にすることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、この非接触型データ及び電力伝送装置1,2は、歩行補助装置3に利用することが可能である。
最初に歩行補助装置について説明すると、この歩行補助装置は、利用者Aの左右の脚における各膝関節部にあてがわれるリンク機構部3,4と、利用者Aの所望の部位で検出する信号に応じてリンク機構部3,4を駆動する駆動部5,6と、充電池等の電源部7と、駆動部5,6等を制御する制御部8とを含んだ構成となっている。
なお、図1では右脚用のリンク機構部3及び駆動部5のみ示しているが、左脚にも同様な構造のリンク機構部4及び駆動部6が配置される。
電源部7と制御部8はそれぞれ別個のハウジングに収納され、利用者の腰に巻きつけたベルト9に、各ハウジングに取り付けられたフック等により吊り下げられる。制御部8のハウジング内には、図示しないがCPU、電源回路、給電回路、通信回路等が収納されている。
駆動部5,6は、そのハウジング内に収納される図示しないアクチュエータであるDCモータを有する。図6に示すように、ハウジング5a内には、DCモータのほか、受電回路11a等が組み込まれた基板11が設けられている。この駆動部5,6は利用者の左右の大腿にハウジング5aごとベルト12によって装着される。
リンク機構部3,4は、上記駆動部5,6の各ハウジング5aに固定されて各ハウジング5aから利用者の膝関節へと大腿に沿って延びる固定リンク13と、上記駆動部5,6の各ハウジング5a内に収納された上記DCモータによって低速回転する図示しない短リンクと、短リンクにピン結合された連接棒14と、上記固定リンク13の上記膝関節に対応した箇所で一端がピン結合され、他端が上記連接棒14の先端にピン結合され、利用者の下腿に沿って延びる揺動リンク15とを具備する。揺動リンク15は、ベルト16によって利用者Aの下腿に固定される。
DCモータが制御部8によって制御されつつ回転すると、短リンクを介して連接棒14が往復移動し、揺動リンク15が膝関節の箇所のピンを支点にして揺動する。これにより、利用者の下腿が膝関節を支点にして前後に回動することとなり、利用者の歩行が援助されることになる。
本実施形態に係る非接触型データ及び電力伝送装置1,2は、図1及び図2に示すように、歩行補助装置の駆動部5,6と制御部8との間に設けられる。また、非接触型データ及び電力伝送装置1,2は、利用者Aの左右の脚に対応して左右一対設けられる。
左右の非接触型データ及び電力伝送装置1,2は、互いに同様な構造であるから、以下一方のもので代表して説明する。
非接触型データ及び電力伝送装置1は、図3及び図4に示すように、給電器1aと受電器1bとの組み合わせからなり、分離と連結を自在に行うことができるようになっている。図5及び図6に示すように、受電器1bが上記歩行補助装置における駆動部5のハウジング5aに図示しないビスやネジ等の固定具によって固定されている。
すなわち、図6に示すようにハウジング5aには、受電器1bと基板11とを接続するケーブル39が挿入されるケーブル挿入孔50と、受電器1bに形成されたネジ孔51に取り付けられる図示しないネジが挿入されるネジ挿入孔とが形成されている。このケーブル挿入孔と受電器1bから突出している突出部とを位置あわせした状態で、図示しないネジがハウジング5aの内部から受電器1bのネジ孔51に取り付けられてこの受電器1bがハウジング5a上に取り付けられるようになっている。また、受電器1bの底面には、シール部材としてのOリング52が装着される。これにより受電器1bをハウジング5aに気密に取り付けることが可能となる。
このOリング52は、ケーブル挿入孔50及びネジ孔51の外側に設けられるため、受電器1bをハウジング5aに取り付けた状態において、受電器1bとハウジング5aとが接触している部分からケーブル挿入孔50及びネジ孔51を介してハウジング5aの内部に外部から水等が浸入するのを完全に遮断することが可能となっている。
このように構成された歩行補助装置は、コネクタ等外部に露出した接点を用いる必要性がなくなるとともに、容易に着脱可能であって、防水処理が施されているため、例えば、脚当てをそのまま洗っても、従来のように当該接点に腐食や錆等が発生し、電力の供給が減少、及びリーク等の発生を防止できるので、不具合を生じないようにすることが可能となる。
給電器1aは、図7、図8、図9及び図10に示すようなケーシングを有する。このケーシングは、板部10と、板部10の一端に配置される鍔部17とを有し、樹脂等の非導電材で成形される。図3及び図4に示すように、板部10は受電器1bのケーシングに形成された同じ形状の空洞18内に合致可能であり、鍔部17は受電器1bのケーシングの一端面に合致可能である。
図7、図8、図9及び図10に示すように、給電器1aのケーシングには、凹陥部19が形成され、この凹陥部19内に給電ヘッド基板20が収納され、この給電ヘッド基板20に、非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイル21を有する給電コア22と、非接触にて送受信する送信部23a及び受信部23b,23c,23dとが取り付けられる。
凹陥部19はケーシングの板部10の広い方形面に形成され、その底は方形面に平行な平坦面19aとして形成される。また、凹陥部19の内周には給電ヘッド基板20の輪郭に合致する壁が形成される。凹陥部19と板部10の上記方形面との境界には段差部19bが形成される。この段差部19bにカバー板24が嵌め込まれ、接着剤等により接着される。カバー板24はその表面がケーシングの板部10の表面と同一面となるように板部10に固定される。このカバー板24によって、給電コイル21、給電コア22等が収納された凹陥部19が密閉される。
このカバー板24は、可視光を遮断して赤外線等所定の波長光のみを透過し、磁力を透過し、また、耐熱性を有する材料で形成される。
給電ヘッド基板20は、その表面が凹陥部19の開口側に向き、裏面が凹陥部19の底側に向くように凹陥部19内に収納され、その裏面が凹陥部19の底の平坦面19aに当てられる。これにより、給電ヘッド基板20は簡易かつ正確にケーシング内に取り付けられる。
上記給電コイル21と給電コア22は、この給電ヘッド基板20における上記凹陥部19の開口側に向いた表面20aに取り付けられ、図6に示すように、上記カバー板24を介して受電器1bに対峙可能となる。
給電コイル21は環状に巻かれ、この給電コイル21がフェライト等の磁性体からなる給電コア22に装着される。
また、上記送信部23a及び受信部23b,23c,23dは、上記絶縁体である給電ヘッド基板20の裏面20bに取り付けられると共に、上記凹陥部19の底の平坦面19aに形成された第1の凹部19c内に挿入される。このため、給電ヘッド基板20は凹陥部19の底に安定的に固定される。また、給電ヘッド基板20には送信部23a及び受信部23b,23c,23dに対応して通信用の赤外線等を通すための貫通孔20cが形成される。この送信部23a及び受信部23b,23c,23dは、例えば、IR−フォトトランジスタ、IR−LEDであり、所定の波長による通信(赤外線通信等)によって、後述する受電器1b側の送受信部との間で所定の各種情報を送受信可能である。
上記給電コイル21の端子25も給電コイル21等と同様に給電ヘッド基板20の表面20aに形成される。また、上記送信部23a及び受信部23b,23c,23dの各端子26は、送信部23a及び受信部23b,23c,23dと同様に給電ヘッド基板20の裏面20bに取り付けられると共に、凹陥部19の底の平坦面19aに形成された第2の凹部19d内に挿入される。
このように、給電コイル21等の電源系が給電ヘッド基板20の表面20aに配置され、送受信部23a,23b,23c,23dやそれらの端子26等の信号系が給電ヘッド基板20の裏面20bに配置されると共に非導電材製ケーシングの凹部19c,19d内に挿入されることから、電力の漏洩による信号への影響が低減する。
また、第2の凹部19dは、ケーブル27の引出口53まで連続して形成されている。これにより、図7及び図8に示すように、上記各種の端子25,26からはリード線25a,26aが引き出され、これらリード線25a,26aが第2の凹部19dを経てから引出口53で束ねられてケーブル27内に水平方向に引き込まれている。ケーブル27はケーシングの鍔部17から、図1に示すように、上記歩行補助装置の制御部8へと延びている。
このように本実施形態の給電器1aによれば、第2の凹部19dが給電コア22、送信部23a及び受信部23b,23c,23dに接続されるリード線25a,26aのケーブル27の引出口53まで連続して形成されているので、リード線25a,26aの引き回しが容易になり、配線の取扱性を格段に向上させることができる。
その他、図7及び図9において、符号28は凹陥部19内に生じる空隙を埋めるための樹脂製のブロックを示し、図7、図8及び図10において、符号29は送受信部23a,23b,23c,23dに対応する給電ヘッド基板20の通信用の貫通孔20cをカバー板24へと連通させるための孔29aが形成されたブロックを示す。後者のブロック29は前者のブロック28と同様凹陥部19内に生じる空隙を埋める役割も果たす。
図7、図8及び図9において、符号30は端子25,26からケーブル27の端に至る箇所に充填されるウレタン樹脂等からなるシール部材を示す。このシール部材30は砂目のハッチングにより示す。このシール部材30によって、ケーブル27の接続部からのケーシング内への空気、水等の侵入が防止される。
次に、受電器1bは、図11、図12、図13、図14及び図15に示すようなケーシングを有する。このケーシングは、上記給電器1aのケーシングの板部10よりも厚くて広い大型の板として形成される。そして、給電器1aのケーシングの板部10が挿入される薄い直方体形の空洞18が、このケーシングの一端面から他端面に向かって延びる。空洞18におけるケーシングの他端面側は閉じられる。空洞18内の広い方形面はケーシングの外面の広い方形面と平行に延びる。このケーシングも樹脂等の非導電材で成形される。
図3及び図4に示すように、この受電器1bのケーシングに形成された空洞18内に給電器1aのケーシングの板部10が挿入され、鍔部17が受電器1bのケーシングの一端面に合致することによって、受電器1bと給電器1aとが合体する。
図11、図12、図13、図14及び図15に示すように、受電器1bのケーシングの上記空洞18内に平坦面が形成され、この平坦面に凹陥部31が形成される。この凹陥部31内に受電ヘッド基板32が収納され、この受電ヘッド基板32に、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイル33を有した受電コア34と、非接触にて送受信する受信部35a及び送信部35b,35c,35dとが取り付けられる。
凹陥部31はケーシングの空洞18内における広い方形の平坦面18aに形成され、その底は空洞18内の平坦面18aに平行な平坦面31aとして形成される。また、凹陥部31の内周には受電ヘッド基板32の輪郭に合致する壁が形成される。凹陥部31と上記平坦面18aとの境界には段差部31bが形成される。この段差部31b内にはカバー板36が嵌め込まれ、接着剤等により接着される。カバー板36はその表面が上記平坦面18aと同一面となるようにケーシングに固定される。このカバー板36によって、受電コイル33、受電コア34等が収納された凹陥部31が密閉される。このカバー板36は赤外線を透過し、また磁力を透過する材料で形成される。
受電ヘッド基板32は、その表面32aが凹陥部31の開口側に向き、裏面32bが凹陥部31の底側に向くように凹陥部31内に収納され、その裏面32bが凹陥部31の底の平坦面31aに当てられる。これにより、受電ヘッド基板32はケーシング内の定位置に簡易かつ正確に取り付けられる。
上記受電コイル33と受電コア34は、この受電ヘッド基板32における上記凹陥部31の開口側に向いた表面32aに取り付けられ、図6に示すように、カバー板36を介して給電器1aに対峙可能となる。
受電コイル33は環状に巻かれ、この受電コイル33がフェライト等の磁性体からなる受電コア34に装着される。
また、上記受信部35a及び送信部35b,35c,35dは、上記絶縁体である受電ヘッド基板32の裏面32bに取り付けられると共に、上記凹陥部31の底の平坦面31aに形成された第1の凹部31c内に挿入される。このため、受電ヘッド基板32は凹陥部31の底に安定的に固定される。また、受電ヘッド基板32には受信部35a及び送信部35b,35c,35dに対応して通信用の赤外線等を通すための貫通孔32cが形成される。この受信部35a及び送信部35b,35c,35dは、例えば、IR−フォトトランジスタ、IR−LEDであり、所定の波長光による通信(赤外線通信等)によって、上記給電器1a側の送受信部23a,23b,23c,23dとの間で所定の各種情報を送受信可能である。
上記受電コイル33の端子37も受電コイル33等と同様に受電ヘッド基板32の表面に形成される。また、上記受信部35a及び送信部35b,35c,35dの各端子38は、受信部35a及び送信部35b,35c,35dと同様に受電ヘッド基板32の裏面32bに取り付けられると共に、凹陥部31の底の平坦面31aに形成された第2の凹部31d内に挿入される。
このように、受電コイル33等の電源系が受電ヘッド基板32の表面32aに配置され、送受信部35a,35b,35c,35d等の信号系が受電ヘッド基板32の裏面32bに配置されると共に非導電材製ケーシングの凹部31b,31c内に挿入されることから、電力の漏洩による信号の送受信への影響が低減する。
また、第2の凹部31dは、ケーブル39の引出口54まで連続して形成されている。この引出口54は、後述するボールプランジャ43の近傍であって図11の左右方向(長さ方向)においてボールプランジャ43の内側に配置されている。また、引出口54は、ボールプランジャ43近傍の非導電材製ケーシングに第2の凹部31dの深さと同一の凹部を形成し、その凹部の底であって、Oリング52の内側となるように形成されている。
これにより、図11及び図14に示すように、上記各種端子37,38からはリード線37a,38aが引き出され、これらリード線37a,38aが第2の凹部31dを経てから引出口54で束ねられてケーブル39内に垂直方向に引き込まれる。図6に示すように、このケーブル39はケーシングの凹陥部31の底から上記歩行補助装置における駆動部5のハウジング5a内へと延び、ケーブル39内のリード線37a,38aがハウジング5a内の各種回路の端子に接続される。
このように本実施形態の受電器1bによれば、第2の凹部31dが受電コア34、受信部35a及び送信部35b,35c,35dに接続されるリード線37a,38aのケーブル39の引出口54まで連続して形成されているので、リード線37a,38aの引き回しが容易になり、配線の取扱性を格段に向上させることができる。
また、本実施形態の受電器1bによれば、ケーブル39の引出口54をケーシングのハウジング5aの取付面側に形成されているので、上記歩行補助装置の外部にケーブル39が露出することがなくなり、ケーブル39の引き回しが一段と容易になり、またケーブル39の長さも短縮することが可能となる。
さらに、本実施形態の受電器1bによれば、ケーブル39の引出口54を図11の左右方向においてボールプランジャ43の内側のデッドスペースを用いて配置されているので、受電器1bの左右方向の長さを短くすることができる。
この受電器1bのケーシングに形成された空洞18は、上記給電器1aのケーシングに形成された板部10とともに、両ケーシングを着脱自在に連結する連結手段を構成する。図4乃至図6に示すように、給電器1aのケーシングの板部10が受電器1bのケーシングの空洞18内に挿入され、両者の連結が完了すると、給電コイル21及び給電コア22と受電コイル33及び受電コア34とが同軸上で対向することとなる。
その他、図11及び図14中、符号40は凹陥部31内に生じる空隙を埋めるための樹脂製のブロックを示し、図11、図12及び図15中、符号41は送受信部35a,35b,35c,35dに対応する受電ヘッド基板32の通信用の貫通孔32cをカバー板36へと連通させるための孔41aが形成されたブロックを示す。後者のブロック41は前者のブロック40と同様凹陥部31内に生じる空隙を埋める役割も果たす。図11、図12及び図14中、符号42は端子37,38からケーブル39の端に至る箇所に充填されるウレタン樹脂等からなるシール部材を示す。このシール部材42は砂目のハッチングで示す。このシール部材42と上述したOリング52によって、ケーブル39の接続部からのケーシング内への空気、水等の侵入が防止される。
また、図5、図11及び図13中、符号43は位置決め機構としての上記ボールプランジャを示す。このボールプランジャ43のボール43aがケーシングの空洞18内に突出するようにケーシングに埋設される。ボール43aは図示しないスプリング等により空洞18側へ付勢される。一方、図7に示すように、給電器1aのケーシングにはボール43aに対応して穴44が形成される。これにより、図5及び図6に示す如く給電器1aの板部10が受電器1bの空洞18内に入り切ると、ボール43aが穴44に嵌り込み、給電器1aが受電器1bから不意に抜け出ないように給電器1aを受電器1b内に拘束する。
次に、上記構成の非接触型データ及び電力伝送装置の作用について説明する。
図3に示すように、給電器1aのケーシングの板部10を受電器1bのケーシングの空洞18に対峙させて、図4及び図5に示すように、板部10を空洞18内に挿入する。挿入し終わると、図5に示すように、受電器1b側のボールプランジャ43のボール43aが給電器1a側のケーシングの穴44に嵌り込み、給電器1aと受電器1bとの連結が完了する。
これにより、図6に示すように、受電コイル33及び受電コア34は給電コイル21及び受電コア22と互いに近接し、かつ同軸上で対向する。
また、給電器1a及び受電器1bの双方の送受信部23a,23b,23c,23d,35a,35b,35c,35dも互いに近接し、かつ同軸上で平行に対向する。これにより、双方の送受信部23a,23b,23c,23d,35a,35b,35c,35d間で所定の各種の情報が送受信可能となる。
この連結操作は利用者Aの左右の歩行補助装置に対してそれぞれ行われる。
給電時には、制御部8を介して電源部7から給電器1a,2aに電力が供給され、給電コイル21に電圧が印加されることによって、給電コイル21と受電コイル33との間に電磁誘導回路が形成され、受電コイル33が電磁誘導作用により誘電起電力を発生し、受電器1b,2bが給電器1a,2aから非接触で電力を受電する。各受電器1b,2bで受電した電力は制御部8を介して歩行補助装置の左右の駆動部5,6の各DCモータにそれぞれ供給される。
また、給電器1aと受電器1bとの送受信部23a,23b,23c,23d,35a,35b,35c,35d間で信号のやり取りが行われる。この信号は例えば負荷検出信号、モータ制御信号、センサ検出信号である。
制御部8は、主として演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM、各種データやプログラムを記憶するROM等を備える。上記CPUが、上記各種信号を処理し、ROMに記憶された各種プログラムを実行することにより、各部を制御するとともに、歩行補助装置の全体を統括制御する。
具体的には、制御部8は、図2に示すように、例えば、駆動部5,6のDCモータの回転方向や速度等DCモータを駆動制御するための駆動信号Shを給電器1aに出力する。また、制御部8は、給電する電力を制御するための電力制御信号Sbを給電部1aに出力する。
上述したように、給電器1aと受電器1bの各々において基板20,32の表面20a,32aと裏面20b,32bとに電源系と信号系とが分離して配置され、給電器1aと受電器1bの非導電材で出来た各ケーシングの底に凹部19c,31cを形成してこの凹部19c,31c内に信号系の送受信部23a,23b,23c,23d,35a,35b,35c,35dを挿入したので、電力伝送が例えば10W以上の大電力となる場合においても電源系による信号系への干渉が防止される。したがって、受電器1b側と給電器1a側との間での信号の送受信が正確に行われることとなり、例えば受電器1b側で負荷状態を検出し、給電器1a側へ検出信号を正確にフィードバックすることによって電力伝送のロスが適正に防止される。
また、給電器1aには、第2の凹部19dが給電コア22の端子25、送信部23a及び受信部23b,23c,23dの各端子26に接続されるリード線25a,26aのケーブル27の引出口53まで連続して形成されているので、リード線25a,26aの引き回しが容易になり、配線の取扱性を格段に向上させることができる。
さらに、受電器1bには、第2の凹部31dが受電コア34の端子37、受信部35a及び送信部35b,35c,35dの各端子38に接続されるリード線37a,38aのケーブル39の引出口54まで連続して形成されているので、リード線37a,38aの引き回しが容易になり、配線の取扱性を格段に向上させることができる。
かくて、歩行補助装置のDCモータが適正な回転数で回転し、リンク機構部3,4が駆動し、利用者Aの歩行が補助されることとなる。
(第2実施形態)
図16は第2実施形態に係る受電器を、カバー板を除去して示す平面図である。なお、前記第1実施形態と同一又は対応する部分には、同一の符号を用いて説明する。その他の実施形態も同様とする。
図16に示すように、本実施形態では、ケーブル39の引出口54がケーシングの空洞18における開口側に形成されている。つまり、本実施形態の引出口54は、ケーシングの空洞18における板部10の挿入方向先端近傍に形成されている。
また、第2の凹部31dが受電コア34の端子37、受信部35a及び送信部35b,35c,35dの各端子38に接続されるリード線37a,38aのケーブル39の引出口54まで連続して形成されている。そして、ケーブル39の引出口54は、ケーシングのハウジング5aの取付面側に形成されている。
このように本実施形態によれば、ケーブル39の引出口54をケーシングの空洞18における開口側に形成したことから、前記第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。その他の構成及び作用は、前記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
(第3実施形態)
図17は第3実施形態に係る受電器を、カバー板を除去して示す平面図である。
図17に示すように、本実施形態では、引出口54が図17の左右方向(長さ方向)においてボールプランジャ43側の略中間に配置されている。また、本実施形態の第1の凹部31cは、第2の凹部31dと同様にケーブル39の引出口54まで連続して形成されている。受信部35a及び送信部35b,35c,35dのリード線38aは、端子38に接続されずに受信部35a及び送信部35b,35c,35dに直接接続されている。
このように本実施形態によれば、第1の凹部31cがケーブル39の引出口54まで連続して形成され、受信部35a及び送信部35b,35c,35dのリード線38aが受信部35a及び送信部35b,35c,35dに直接接続されているので、受信部35a及び送信部35b,35c,35dのリード線38aの引き回しが容易になる。また、受信部35a及び送信部35b,35c,35dのリード線38aを前記第1、第2実施形態のように端子38に接続するために受電コア34の裏側を通すことがなくなるので、電源系による信号系への干渉を未然に防ぐことができる。そして、電源系のリード線と信号系のリード線をそれぞれ別の凹部に引き回すことが可能となるため、それだけ凹部を浅く形成することができ、その結果ケーシングの薄型化が図れることになる。その他の構成及び作用は、前記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態では、給電器のケーシングが雄型であり受電器のケーシングが雌型であるが、各ケーシングは互いに逆の形状をしていても構わない。その場合には、給電器に対して受電器が抜き差し可能になる。また、ケーシングに形成する凹部は穴、溝、切欠等所望の形状に形成することが可能である。また、この非接触型データ及び電力伝送装置を歩行補助装置に設けるものとして説明したが、歩行補助装置以外の他の装置に設けることも可能である。さらに、カバー板としてポリカーボネイト系の材料を使用したが、これに限らずその他の樹脂、ガラスを使用したものであってもよい。
本発明に係る非接触型データ及び電力伝送装置の第1実施形態を備えた歩行補助装置が利用者に装着された状態を示す説明図である。 図1に示した歩行補助装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る非接触型データ及び電力伝送装置の給電器と受電器を分離状態で示す斜視図である。 図3に示す非接触型データ及び電力伝送装置の給電器と受電器を連結状態で示す斜視図である。 図4に示す非接触型データ及び電力伝送装置を歩行補助装置のハウジングに取り付けて示す平面図である。 図5中、VI−VI線矢視断面図である。 第1実施形態に係る給電器を、カバー板を除去して示す底面図である。 図7中、VIII−VIII線矢視断面図である。 図7中、IX−IX線矢視断面図である。 図7中、X−X線矢視断面図である。 第1実施形態に係る受電器を、カバー板を除去して示す平面図である。 図11中、XII−XII線矢視断面図である。 図11中、XIII−XIII線矢視断面図である。 図11中、XIV−XIV線矢視断面図である。 図11中、XV−XV線矢視断面図である。 第2実施形態に係る受電器を、カバー板を除去して示す平面図である。 第3実施形態に係る受電器を、カバー板を除去して示す平面図である。
符号の説明
1a…給電器
1b…受電器
10…板部
18…空洞
19,31…凹陥部
19a,31a…平坦面
19c,31c…第1の凹部
19d,31d…第2の凹部
20…給電ヘッド基板
20a,32a…表面
20b,32b…裏面
20c,32c…貫通孔
21…給電コイル
22…給電コア
23a,35b,35c,35d…送信部
23b,23c,23d,35a…受信部
24,36…カバー板
32…受電ヘッド基板
33…受電コイル
34…受電コア
38…端子
43…ボールプランジャ
52…Oリング
53,54…引出口

Claims (11)

  1. 非導電材製のケーシングに凹陥部が形成され、この凹陥部内に給電ヘッド基板が収納され、この給電ヘッド基板に、非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイルを有する給電コアと、非接触にて送受信する送信部及び受信部とが取り付けられてなる給電器において、
    上記給電コイルを有する給電コアが、上記給電ヘッド基板における上記凹陥部の開口側に向いた表面に取り付けられ、上記送信部及び受信部が、上記給電ヘッド基板における上記凹陥部の底側に向いた裏面に取り付けられると共に上記凹陥部の底に形成された第1の凹部内に挿入され、上記給電ヘッド基板には上記送信部及び受信部に対応して通信用の貫通孔が形成され、上記送信部及び受信部の各端子が上記給電ヘッド基板の裏面に取り付けられると共に、上記凹陥部の底に形成された第2の凹部内に挿入され、この第2の凹部が上記給電コアの端子、上記送信部及び受信部の各端子に接続されるケーブルの引出口まで連続して形成されたことを特徴とする給電器。
  2. 非導電材製のケーシングに凹陥部が形成され、この凹陥部内に受電ヘッド基板が収納され、この受電ヘッド基板に、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイルを有する受電コアと、非接触にて送受信する送信部及び受信部とが取り付けられてなる受電器において、上記受電コイルを有する受電コアが、上記受電ヘッド基板における上記凹陥部の開口側に向いた表面に取り付けられ、上記送信部及び受信部が、上記受電ヘッド基板における上記凹陥部の底側に向いた裏面に取り付けられると共に上記凹陥部の底に形成された第1の凹部内に挿入され、上記受電ヘッド基板には上記送信部及び受信部に対応して通信用の貫通孔が形成され、上記送信部及び受信部の各端子が、上記受電ヘッド基板裏面に取り付けられると共に、上記凹陥部の底に形成された第2の凹部内に挿入され、少なくともこの第2の凹部が上記受電コアの端子、上記送信部及び受信部の各端子に接続されるケーブルの引出口まで連続して形成されたことを特徴とする受電器。
  3. 非導電材製のケーシングに凹陥部が形成され、この凹陥部内に受電ヘッド基板が収納され、この受電ヘッド基板に、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイルを有する受電コアと、非接触にて送受信する送信部及び受信部とが取り付けられてなる受電器において、上記受電コイルを有する受電コアが、上記受電ヘッド基板における上記凹陥部の開口側に向いた表面に取り付けられ、上記送信部及び受信部が、上記受電ヘッド基板における上記凹陥部の底側に向いた裏面に取り付けられると共に上記凹陥部の底に形成された凹部内に挿入され、上記受電ヘッド基板には上記送信部及び受信部に対応して通信用の貫通孔が形成され、上記凹部は、上記送信部及び受信部に接続するケーブルの引出口まで連続して形成され、このケーブルの各リード線が上記送信部及び受信部に直接接続されていることを特徴とする受電器。
  4. 請求項2又は3に記載の受電器において、
    上記ケーシングは、上記ケーブルと接続される電子機器が収容されるハウジングに取り付けられ、上記ケーブルの引出口の周囲であって、上記ケーシングと上記ハウジングとの間に環状のシール部材が配置されていることを特徴とする受電器。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の受電器において、
    上記ケーシングは、上記ハウジングを貫通する固定具により取り付けられ、上記シール部材は、上記固定具及び上記ケーブルの引出口の周囲であって、上記ケーシングと上記ハウジングとの間に配置されていることを特徴とする受電器。
  6. 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の受電器において、
    上記ケーブルの引出口は、上記ケーシングの上記ハウジングへの取付面側に形成されていることを特徴とする受電器。
  7. 非導電材製の給電器用ケーシングに凹陥部が形成され、この凹陥部内に給電ヘッド基板が収納され、この給電ヘッド基板に、非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイルを有する給電コアと、非接触にて送受信する給電器側送信部及び給電器側受信部とが取り付けられ、上記給電コイルを有する給電コアが、上記給電ヘッド基板における上記凹陥部の開口側に向いた表面に取り付けられ、上記給電器側送信部及び給電器側受信部が、上記給電ヘッド基板における上記凹陥部の底側に向いた裏面に取り付けられると共に上記凹陥部の底に形成された第1の凹部内に挿入され、上記給電ヘッド基板には上記給電器側送信部及び給電器側受信部に対応して通信用の貫通孔が形成され、上記送信部及び受信部の各端子が上記給電ヘッド基板の裏面に取り付けられると共に、上記凹陥部の底に形成された第2の凹部内に挿入され、この第2の凹部が上記給電コアの端子、上記送信部及び受信部の各端子に接続されるケーブルの引出口まで連続して形成されてなる給電器を具備し、
    非導電材製の受電器用ケーシングに凹陥部が形成され、この凹陥部内に受電ヘッド基板が収納され、この受電ヘッド基板に、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイルを有する受電コアと、非接触にて送受信する受電器側送信部及び受電器側受信部とが取り付けられ、上記受電コイルを有する受電コアが、上記受電ヘッド基板における上記凹陥部の開口側に向いた表面に取り付けられ、上記受電器側送信部及び受電器側受信部が、上記受電ヘッド基板における上記凹陥部の底側に向いた裏面に取り付けられると共に上記凹陥部の底に形成された第1の凹部内に挿入され、上記受電ヘッド基板には上記受電器側送信部及び受電器側受信部に対応して通信用の貫通孔が形成され、上記送信部及び受信部の各端子が上記受電ヘッド基板の裏面に取り付けられると共に、上記凹陥部の底に形成された第2の凹部内に挿入され、この第2の凹部が上記受電コアの端子、上記送信部及び受信部の各端子に接続されるケーブルの引出口まで連続して形成されてなる受電器を具備し、
    上記給電コイル及び給電コアと上記受電コイル及び受電コアとが同軸上で対向するように上記給電器用ケーシングと上記受電器用ケーシングとを着脱自在に連結する連結手段を具備したことを特徴とする非接触型データ及び電力伝送装置。
  8. 請求項7に記載の非接触型データ及び電力伝送装置において、
    上記連結手段が上記給電器用ケーシングに形成された板部と、上記受電器用ケーシングに形成され、上記板部が挿入される空洞とにより構成されることを特徴とする非接触型データ及び電力伝送装置。
  9. 請求項7に記載の非接触型データ及び電力伝送装置において、
    上記受電器用ケーシングの空洞に上記給電器用ケーシングの板部が挿入されたとき、上記受電器及び上記給電器を互いに位置決めする位置決め機構を設けたことを特徴とする非接触型データ及び電力伝送装置。
  10. 請求項9に記載の非接触型データ及び電力伝送装置において、
    上記受電器用ケーシングの空洞開口側にケーブルの引出口を配置したことを特徴とする非接触型データ及び電力伝送装置。
  11. 請求項9に記載の非接触型データ及び電力伝送装置において、
    上記受電器用ケーシングの位置決め機構側にケーブルの引出口を配置したことを特徴とする非接触型データ及び電力伝送装置。
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