JP5385400B2 - 電気機械変換素子及びアクチュエータ - Google Patents

電気機械変換素子及びアクチュエータ Download PDF

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Description

本発明は、電気機械変換素子及びそれを備えるアクチュエータに関する。
従来、例えばカメラのオートフォーカス機構などに使用される小型のアクチュエータとして、下記の特許文献1などにおいて、圧電素子を用いた圧電アクチュエータが提案されている。図13は、特許文献1に記載されている圧電アクチュエータの略図的斜視図である。図13に示すように、圧電アクチュエータ100は、圧電セラミック部101と、圧電セラミック部101の両端部に接続されている非圧電セラミック部102,103とを備えている。圧電セラミック部101の内部には、第1及び第2の内部電極104,105が互いに対向するように形成されている。第1の内部電極104は、圧電セラミック部101の外表面上に形成されている第1の外部電極106に接続されている。一方、第2の内部電極105は、圧電セラミック部101の外表面上に形成されている第2の外部電極(図示せず)に接続されている。そして、第1の外部電極106と第2の外部電極とのそれぞれには、半田108により、外部リード線107が接続されている。
圧電アクチュエータ100では、外部リード線107、半田108、第1の外部電極106及び第2の外部電極を介して第1及び第2の内部電極104,105間に電圧が印加される。これにより、圧電セラミック部101が伸縮する。その結果、圧電アクチュエータ100が駆動される。
特許文献1には、この圧電アクチュエータ100を機械加工装置などに組み込む際には、非圧電セラミック部102,103のうちの一方の端部を支持部材に、他方の端部を被駆動部材に対してエポキシ接着剤により接着して固定することが記載されている。
実用新案登録第2587406号公報
特許文献1に記載のように、圧電アクチュエータと、支持部材や被駆動部材との接合は、一般的に接着剤によって行われる。特に、小型の圧電アクチュエータと、支持部材や被駆動部材とを接合する場合は、接着剤以外には、有効な接合手段がないのが現状である。
しかしながら、圧電アクチュエータと支持部材や被駆動部材とを、接着剤を用いて接合した場合、接着剤の硬化時に、接着剤に含まれる可塑剤や硬化剤などの低分子量成分などがブリードする(以下、接着剤からブリードした成分のことを「ブリード物」とする。)。ブリード物は、圧電アクチュエータ100の表面を伝って広がっていく。このため、ブリードが発生すると、第1の外部電極106及び第2の外部電極の表面がブリード物で覆われてしまう場合がある。この場合、第1の外部電極106及び第2の外部電極に対する半田108の接合強度が低下する。従って、外部リード線107と、第1の外部電極106及び第2の外部電極との間の接続信頼性が低くなるという問題がある。また、第1の外部電極106及び第2の外部電極がブリード物で覆われた場合は、半田108が接合しない場合もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い接続信頼性を有する電気機械変換素子及びそれを備えるアクチュエータを提供することにある。
本発明に係る電気機械変換素子は、変位部と、外部電極とを含んでいる。変位部は、電圧が印加されることにより伸縮する。変位部は、互いに隣接して配置されている電極形成面と接着面とを有する。外部電極は、電極形成面に形成されている。変位部に電圧を印加するためのリード電極が外部電極に設けられている接合領域で接合されている。変位部の伸縮によって駆動される被駆動部材が接着剤で接着面に接合される。本発明に係る電気機械変換素子は、電極形成面上において、外部電極に設けられている接合領域の端部のうち、接着面と同じ側の端部より接着面側に設けられているブリード流動阻止部を備える。
本発明に係る電気機械変換素子のある特定の局面では、ブリード流動阻止部の臨界表面張力は、外部電極の臨界表面張力よりも小さい。この場合、接着剤からブリードしたブリード物が外部電極側に流動することがブリード流動阻止部によってより効果的に抑制される。従って、外部電極と半田との接合強度をより高めることができる。その結果、リード電極と外部電極との接続信頼性をより高めることができる。また、外部電極と半田との間にブリード物がより介在し難いため、外部電極と半田との間の電気抵抗値の増大をより効果的に抑制することができる。
本発明に係る電気機械変換素子の他の特定の局面では、ブリード流動阻止部の臨界表面張力は、10dyn/cm以上100dyn/cm以下の範囲内にある。この場合、接着剤からブリードしたブリード物が外部電極側に流動することがブリード流動阻止部によってさらに効果的に抑制される。
本発明に係る電気機械変換素子の別の特定の局面では、ブリード流動阻止部は、樹脂からなる。
本発明に係る電気機械変換素子のさらに他の特定の局面では、ブリード流動阻止部は、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂またはウレタン系樹脂からなる。
本発明に係る電気機械変換素子のさらに別の特定の局面では、ブリード流動阻止部は、電極形成面の接着面側の端縁から離れた位置に形成されている。この構成によれば、接着剤からブリードしたブリード物が外部電極側に流動することがブリード流動阻止部によってさらに効果的に抑制される。
本発明に係る電気機械変換素子のまた他の特定の局面では、ブリード流動阻止部は、電極形成面の接着面側の端縁から50μm以上離れた位置に形成されている。この構成によれば、ブリード流動阻止部をスクリーン印刷又はインクジェット印刷など方法によって形成するとき、印刷位置ずれの発生や、ブリード流動阻止部を形成するためのペーストやインクが流動して端面へ回り込むことを防止できる。
本発明に係る電気機械変換素子のまた別の特定の局面では、ブリード流動阻止部の高さは、1μm以上である。この構成によれば、接着剤からブリードしたブリード物が外部電極側に流動することがブリード流動阻止部によってさらに効果的に抑制される。
本発明に係る電気機械変換素子のさらにまた他の特定の局面では、電極形成面の法線方向から視た際に、外部電極は、接着面と平行な方向において、電極形成面の一部に形成されており、ブリード流動阻止部は、電極形成面の外部電極が設けられている領域を少なくとも含む領域に形成されている。この構成によれば、接着剤からブリードしたブリード物が外部電極側に流動することがブリード流動阻止部によってさらに効果的に抑制される。
本発明に係る電気機械変換素子のさらにまた別の特定の局面では、ブリード流動阻止部は、接着面の延びる方向において、電極形成面の一方側の端部から他方側の端部にわたって形成されている。この構成によれば、接着剤からブリードしたブリード物が外部電極側に流動することがブリード流動阻止部によってさらに効果的に抑制される。
本発明に係る電気機械変換素子のまたさらに他の特定の局面では、ブリード流動阻止部は、外部電極の少なくとも一部を囲うように形成されている。この構成によれば、接着剤からブリードしたブリード物が外部電極のブリード流出阻止部によって囲まれた領域内に位置している部分に流動することがブリード流動阻止部によってさらに効果的に抑制される。
本発明に係る電気機械変換素子のまたさらに別の特定の局面では、変位部は、高さ方向と、高さ方向に垂直な第1の方向とに沿って延びる第1及び第2の側面と、高さ方向と、高さ方向及び第1の方向に垂直な第2の方向とに沿って延びる第3及び第4の側面と、第1の方向と第2の方向とに沿って延びる第1及び第2の端面とを有する四角柱状に形成されており、接着面が第1の端面により構成されており、電極形成面が第1の側面により構成されている。
本発明に係る電気機械変換素子の異なる他の特定の局面では、変位部は、圧電体からなる。
本発明に係るアクチュエータは、上記本発明に係る電気機械変換素子と、電気機械変換素子の接着面に対して、接着剤により接着されている被駆動部材と、外部電極に対して半田により接続されているリード電極とを備えている。
本発明に係るアクチュエータのある特定の局面では、アクチュエータは、被駆動部に摩擦摺動可能に設けられた移動体を備え、電気機械変換素子の伸縮によって、被駆動部を移動させることで、移動体を被駆動部に対して滑り変位させる。
本発明では、電極形成面上において、リード電極との接合領域の接着面と同じ側の端部より接着面側にブリード流動阻止部が設けられている。このため、接着面に塗布された接着剤からのブリード物が接合領域に流動することがブリード流動阻止部により阻止される。その結果、接合領域がブリード物により覆われ難い。従って、外部電極とリード電極との接続信頼性を高めることができる。
図1は、第1の実施形態に係るアクチュエータの略図的正面図である。 図2は、第1の実施形態に係るアクチュエータの略図的側面図である。 図3は、図1に示すIII部分の略図的拡大図である。 図4は、図1に示すIV部分の略図的拡大図である。 図5は、ブリード流動阻止部が設けられていない参考例に係るアクチュエータにおいて、接着剤からブリードが生じた状態を表す略図的模式図である。 図6は、第1の実施形態に係るアクチュエータにおいて、接着剤からブリードが生じた状態を表す略図的模式図である。 図7は、第2の実施形態に係るアクチュエータの略図的側面図である。 図8は、第3の実施形態に係るアクチュエータの略図的側面図である。 図9は、第4の実施形態に係るアクチュエータの略図的側面図である。 図10は、第5の実施形態に係るアクチュエータの略図的側面図である。 図11は、第5の実施形態に係るアクチュエータにおいて、接着剤からブリードが生じた状態を表す略図的模式図である。 図12は、第6の実施形態に係るアクチュエータの略図的正面図である。 図13は、特許文献1に記載されている圧電アクチュエータの略図的斜視図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に限定されない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るアクチュエータの略図的正面図である。図2は、第1の実施形態に係るアクチュエータの略図的側面図である。
図1及び図2に示すように、圧電アクチュエータ1は、略四角柱状の電気機械変換素子10を備えている。電気機械変換素子10は、電圧が印加されることにより高さ方向Zに伸縮する素子である。電気機械変換素子10は、電気機械変換素子10への電圧の印加を調節することにより、伸長速度と収縮速度とが互いに異なるように駆動可能である。
電気機械変換素子10の一方側の端面10aは、錘11を介して、固定部材12に接続されている。錘11と電気機械変換素子10とは、接着剤層13によって接着されている。同様に、錘11と固定部材12とも図示しない接着剤層により接着されている。
なお、固定部材12は、例えば、圧電アクチュエータ1が搭載される装置の筐体や、筐体に固定されている部材などによって構成されている。
圧電アクチュエータの振動を効率よく被駆動部材に伝えるための部材である錘11を設けることにより、より大きな駆動力を得ることができる。なお、錘11は、設けなくてもよい。
錘11は、例えば、後述する変位部20よりも高い密度を有するものである限りにおいて特に限定されない。錘11は、例えば金属や合金などにより形成することができる。
電気機械変換素子10の他方側の端面10bには、接着剤層14により被駆動部材15に接着されている。被駆動部材15は、略円柱状に形成されている。被駆動部材15には、移動体16が摩擦摺動可能に設けられている。移動体16に被駆動部材15が摩擦摺動可能に挿入されている。被駆動部材15の断面形状は、摩擦摺動可能である限り、略円柱状に限定されない。被駆動部材15は、角形状に形成されてもよい。
圧電アクチュエータ1では、被駆動部材15が急峻に移動させられるときにおいて、移動体16の慣性力が、移動体16と被駆動部材15との摩擦係合に勝っていれば、移動体16は被駆動部材15に対して滑り変位する。例えば、電気機械変換素子10を、Z1側へ急峻に、Z2側に緩慢に移動するように非対称に振動させる場合において、移動体16の慣性力が勝っていれば、Z1側へ急峻に移動するときに移動体16は被駆動部材15に対して滑り、その絶対位置は実質的に変化しない。Z2側へ緩慢に移動するときは、移動体16は被駆動部材15と一緒にZ2側へ移動する。この振動を繰り返すことで、移動体16をZ2側へ移動させることができる。
次に、図1〜図3を参照しながら、電気機械変換素子10の構成について詳細に説明する。なお、電気機械変換素子10の寸法は特に限定されない。電気機械変換素子10の高さ方向Zに沿った寸法は、例えば、3mm以下0.3mm以上とすることができる。
図1及び図2に示すように、電気機械変換素子10は、変位部20を備えている。変位部20は、電圧が印加されることにより伸縮する。本実施形態では、変位部20は、圧電体により形成されている。圧電体の例としては、例えば、圧電セラミックが挙げられる。圧電セラミックの具体例としては、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)系セラミックなどが挙げられる。
変位部20は、四角柱状に形成されている。ここで、「四角柱」には、角部及び稜線部の少なくとも一部が面取り状またはR面取り状に形成されている四角柱を含むものとする。すなわち、「四角柱」とは、一対の端面と、一対の端面に垂直な第1及び第2の側面と、第1及び第2の端面と第1及び第2の側面との両方に垂直な第3及び第4の側面とを有する立体物を意味している。
変位部20は、第1及び第2の端面20a、20bと、第1〜第4の側面20c〜20fとを有する。第1及び第2の端面20a、20bのそれぞれは、高さ方向Zに対して垂直な、第1方向x及び第2の方向yに沿って延びている。第1及び第2の側面20c、20dのそれぞれは、高さ方向Z及び第1の方向xに沿って延びている。第3及び第4の側面20e、20fのそれぞれは、高さ方向Z及び第2の方向yに沿って延びている。第1〜第4の側面20c〜20fのそれぞれは、第1及び第2の端面20a、20bに隣接して位置している。本実施形態では、変位部20の第1及び第2の端面20a、20bが、電気機械変換素子10の端面10b、10aを構成している。すなわち、第1の端面20aは、被駆動部材15が接着剤で接着される接着面を構成している。第2の端面20bは、錘11が接着剤で接着される接着面を構成している。なお、第2の端面20bは、固定部材12に接着剤で直接接着されていてもよい。
図1に示すように、電気機械変換素子10は、第1及び第2の電極21,22を備えている。これら第1及び第2の電極21,22は、変位部20に電圧を印加するための電極である。第1の電極21は、複数の第1の内部電極部21aと、第1の外部電極部21bとを有する。第2の電極22は、複数の第2の内部電極部22aと、第2の外部電極部22bとを有する。但し、本発明はこの構成に限定されない。例えば、第1及び第2の電極21,22は、第1及び第2の外部電極部21b、22bのみを有し、第1及び第2の内部電極部21a、22aを有していなくてもよい。
複数の第1及び第2の内部電極部21a、22aは、変位部20の内部に形成されている。第1及び第2の内部電極部21a、22aのそれぞれは、第1及び第2の方向x、yに沿って配置されている。第1及び第2の内部電極部21a、22aは、高さ方向Zに沿って交互に配置されている。第1の内部電極部21aは、第2の側面20dを除く、第1,第3及び第4の側面20c、20e、20fに露出している。一方、第2の内部電極部22aは、第1の側面20cを除く、第2〜第4の側面20d〜20fに露出している。
第1の内部電極部21aは、第1の外部電極部21bに接続されている。第1の外部電極部21bは、第1の側面20c上に形成されている。一方、第2の内部電極部22aは、第2の外部電極部22bに接続されている。第2の外部電極部22bは、第2の側面20d上に形成されている。このため、本実施形態では、第1及び第2の側面20c、20dが外部電極形成面を構成している。
第1及び第2の外部電極部21b、22bのそれぞれの平面形状は、高さ方向Zに沿って延びる略矩形状に形成されている。本実施形態では、第1及び第2の外部電極部21b、22bは、例えば、x方向において、第1及び第2の側面20c、20dの一部に形成されている。もっとも、第1及び第2の外部電極部21b、22bは、例えば、高さ方向Zにおいて、第1及び第2の側面20c、20dの全体に形成されていてもよい。なお、第1及び第2の外部電極部21b、22bは、第1及び第2の側面20c、20dの全面に形成されてもよい。
第1及び第2の電極21,22の形成材料は、導電材料である限りにおいて特に限定されない。第1及び第2の電極21,22は、例えば、Ag、Cu、Pt、Au、Ni、Cr,Pdなどの金属や、上記金属の少なくとも1種以上を主成分として含む合金などにより形成されている。合金の具体例としては、例えば、Ag−Pd合金などが挙げられる。また、第1及び第2の電極21,22のそれぞれは、複数の導電膜の積層体により構成されていてもよい。例えば、第1及び第2の電極21,22のそれぞれは、Ag層と、NiCr層との積層体により構成されていてもよい。
第1及び第2の電極21,22の形成方法も特に限定されない。第1及び第2の内部電極部21a、22aは、例えば、導電性ペーストをセラミックグリーンシート上に塗布し、焼成することにより形成してもよい。第1及び第2の外部電極部21b、22bは、例えば、導電性ペーストを用いて形成してもよいし、スパッタ法や蒸着法などの薄膜形成方法により形成してもよい。また、第1及び第2の外部電極部21b、22bは、例えば、めっきにより形成してもよい。
第1及び第2の外部電極部21b、22bには、リード接合領域が設けられている。そのリード接合領域には、半田23a、23bによって、リード電極24a、24bが接続されている。これらリード電極24a、24b、半田23a、23bを介して、第1及び第2の電極21,22間に電圧が印加され、電気機械変換素子10が駆動される。なお、リード電極24a、24bの接続は、例えば、導電性接着剤により行ってもよい。
ところで、電気機械変換素子10と、錘11や被駆動部材15とを接着剤を用いて接着する場合、接着剤の硬化時などにおいて、接着剤に含まれる可塑剤等の低分子量成分がブリードする。接着剤からブリードしたブリード物は、電気機械変換素子の表面を伝って広がっていく。このため、例えば、図5に示すように、後述するブリード流動阻止部が設けられていない電気機械変換素子200では、ブリード物202が外部電極部201の上にも広がっていくこととなる。その結果、外部電極部201がブリード物202により覆われてしまう場合がある。そうすると、ブリード物202は、上述の通り有機成分であるため、外部電極部201に対する半田の接合性が低下する。このため、外部電極部201に対して半田が接合しなかったり、接合したとしても十分に大きな接合強度が得られなかったりする場合がある。従って、外部電極部201に対するリード電極の接続信頼性が低くなる。また、外部電極部201と半田との間の電気抵抗が増大する場合がある。
それに対して、本実施形態では、図1〜図3に示すように、電極形成面を構成している第1及び第2の側面20c、20dのそれぞれに、第1の方向xに沿って延びるブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bが設けられている。
具体的には、ブリード流動阻止部25a、26aは、第1及び第2の外部電極部21b、22bの第1の端面20aとは反対側の端部よりも第1の端面20a側に設けられている。換言すれば、ブリード流動阻止部25a、26aは、第1及び第2の外部電極部21b、22bの高さ方向ZのZ2側の端部よりも高さ方向ZのZ1側に設けられている。より具体的には、ブリード流動阻止部25a、26aは、リード電極24a、24bが接合されている接合領域の、第1の端面10aと同じ側の端部より第1の端面10a側に設けられている。このため、図6に示すように、変位部20と被駆動部材15とを接着している接着剤層14からのブリード物14aがブリード流動阻止部25a、26aよりも高さ方向ZのZ2側に流動することが抑制される。従って、第1及び第2の外部電極部21b、22bのうち、ブリード流動阻止部25a、26aよりも高さ方向ZのZ2側に位置する部分の表面がブリード物14aにより覆われることを抑制することができる。
また、本実施形態では、第1の方向xにおいて、ブリード流動阻止部25a、26aは、第1及び第2の側面20c、20dの第1及び第2の外部電極部21b、22bが設けられている領域を少なくとも含む領域に形成されている。このため、第1及び第2の外部電極部21b、22bのうち、ブリード流動阻止部25a、26aよりも高さ方向ZのZ2側に位置する部分の表面がブリード物14aにより覆われることをより効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態では、ブリード流動阻止部25a、26aが第1の方向xにおいて、第1及び第2の側面20c、20dのx1側の端部からx2側の端部にわたって形成されている。このため、第1及び第2の外部電極部21b、22bのうち、ブリード流動阻止部25a、26aよりも高さ方向ZのZ2側に位置する部分の表面がブリード物14aにより覆われることをさらに効果的に抑制することができる。
一方、ブリード流動阻止部25b、26bは、図1〜図3及び図6に示すように、第1及び第2の外部電極部21b、22bの第1の端面20aの端部よりも第2の端面20b側に設けられている。換言すれば、ブリード流動阻止部25b、26bは、第1及び第2の外部電極部21b、22bの高さ方向ZのZ1側の端部よりも高さ方向ZのZ2側に設けられている。このため、図6に示すように、変位部20と錘11とを接着している接着剤層13からのブリード物13aがブリード流動阻止部25b、26bよりも高さ方向ZのZ1側に流動することが抑制される。従って、第1及び第2の外部電極部21b、22bのうち、ブリード流動阻止部25b、26bよりも高さ方向ZのZ1側に位置する部分の表面がブリード物13aにより覆われることを抑制することができる。
また、本実施形態では、第1の方向xにおいて、ブリード流動阻止部25b、26bは、第1及び第2の側面20c、20dの第1及び第2の外部電極部21b、22bが設けられている領域を少なくとも含む領域に形成されている。このため、第1及び第2の外部電極部21b、22bのうち、ブリード流動阻止部25b、26bよりも高さ方向ZのZ1側に位置する部分の表面がブリード物13aにより覆われることをより効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態では、ブリード流動阻止部25b、26bが第1の方向xにおいて、第1及び第2の側面20c、20dのx1側の端部からx2側の端部にわたって形成されている。このため、第1及び第2の外部電極部21b、22bのうち、ブリード流動阻止部25b、26bよりも高さ方向ZのZ1側に位置する部分の表面がブリード物13aにより覆われることをさらに効果的に抑制することができる。
このように、本実施形態では、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bが設けられているため、第1及び第2の外部電極部21b、22bのブリード流動阻止部25a、26aとブリード流動阻止部25b、26bとの間に位置する部分が、ブリード物13a、14aにより覆われることが抑制されている。従って、第1及び第2の外部電極部21b、22bに対する半田23a、23b(図1を参照)の接合性の低下を抑制することができる。すなわち、第1及び第2の外部電極部21b、22bと、半田23a、23bとを強固に接合することができる。従って、第1及び第2の外部電極部21b、22bに対するリード電極24a、24bの高い接続信頼性を確保することができる。また、第1及び第2の外部電極部21b、22bと、半田23a、23bとの間の電気抵抗の増大を抑制することができる。従って、圧電アクチュエータ1の高い駆動効率を実現することができる。
なお、この効果は、変位部20の材質に関わらず得られるが、変位部20がセラミックからなる場合は、ブリード物13a、14aが変位部20の表面を伝って広がりやすいため、変位部20がセラミックからなる場合により大きく得られる。なお、変位部20がセラミックからなる場合に、ブリード物13a、14aが変位部20の表面を伝って広がりやすい理由は、セラミックの表面が微視的にポーラスとなっているためであったり、セラミック表面の吸着水とブリード成分との親和性によるものと考えられる。
ブリード物によって外部電極部表面が被覆されることを抑制できるという本実施形態において得られる効果は、例えば、電気機械変換素子10の高さ方向Zに沿った寸法が10mm以上である場合のように、電気機械変換素子10が大きい場合であっても得られる。しかしながら、本効果は、電気機械変換素子10が小さい場合に特に大きい。具体的には、例えば、電気機械変換素子10の高さ方向Zに沿った寸法が3mm以下の場合に効果が大きい。
ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bは、第1及び第2の側面20c、20dから第2の方向yに突出しているものである限りにおいて、どのような材質からなるもの、どのような形状を有するものであってもよい。第1及び第2の側面20c、20dから第2の方向yに突出しているブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bを設けることにより、ブリード物13a、14aの流動を物理的に抑制できるためである。
但し、ブリード物13a、14aの流動をより効果的に抑制する観点からは、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bは、ブリード物13a、14aをはじくものであることが好ましい。具体的には、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bは、第1及び第2の側面20c、20d並びに第1及び第2の外部電極部21b、22bよりもブリード物13a、14aをより強くはじくものであることが好ましい。従って、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bのブリード物13a、14aに対する臨界表面張力は、第1及び第2の側面20c、20d並びに第1及び第2の外部電極部21b、22bのブリード物13a、14aに対する臨界表面張力よりも小さいことが好ましい。なお、ブリード物13a、14aに対する臨界表面張力は、通常、アルカン系の臨界表面張力と実質的に等しいものと考えられる。
具体的には、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bのブリード物13a、14aに対する臨界表面張力は、100dyn/cm以下であることが好ましく、60dyn/cm以下であることがより好ましい。
上述のように、ブリード物13a、14aの流動をより効果的に抑制する観点からは、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bのブリード物13a、14aに対する臨界表面張力は小さい方が好ましい。しかしながら、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bの臨界表面張力が小さすぎると、阻止部の膜強度が低下する場合がある。このため、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bの臨界表面張力は、10dyn/cm以上であることが好ましく、25dyn/cm以上であることがより好ましい。
ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bの形成材料は、特に限定されず、例えば、樹脂、金属、合金、セラミックまたはこれらの複合材料などが挙げられる。なかでも、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bは、樹脂からなるものであることが好ましい。この場合、上記好ましい臨界表面張力を容易に実現できるとともに、容易に形成できるからである。
ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bの形成に好ましく用いられる樹脂の具体例としては、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。なかでも、エポキシ系樹脂がブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bの形成により好ましく用いられる。エポキシ系樹脂によりブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bを形成した場合、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bを変位部20に対してより強固に固定できるためである。
また、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bの形成に好ましく用いられる樹脂は、エネルギー線を照射することにより硬化するエネルギー線硬化性樹脂であることが好ましい。この場合、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bを容易に形成できるからである。エネルギー線硬化性樹脂としては、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂などが挙げられる。熱硬化性樹脂の具体例としては、例えば、熱硬化性―液性エポキシ樹脂などが挙げられる。ここで、熱硬化性―液性エポキシ樹脂とは、エポキシ系の主剤中に、マイクロカプセルに封入された硬化剤が添加されている樹脂である。熱硬化性―液性エポキシ樹脂では、加熱によりマイクロカプセルが破壊され、マイクロカプセル内の硬化剤がエポキシ系の主剤と反応することにより硬化が促進する。ここで、熱硬化性エポキシ樹脂は、マイクロカプセルに封入された硬化剤に限定されるものではなく、主剤と硬化剤の2液を混合して硬化させる、2液混合型の熱硬化性エポキシ樹脂や室温で硬化するエポキシ樹脂なども用いることができる。
ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bが樹脂からなる場合、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bは、例えば、インクジェット法、スクリーン印刷法などにより形成することができる。
なお、本発明において、「樹脂からなる」には、樹脂に対して、フィラーなどが添加された樹脂組成物からなる場合が含まれるものとする。
ブリード流動阻止部25a、26aの形成位置は、上述のように、第1及び第2の外部電極部21b、22bの高さ方向ZのZ2側の端部よりも高さ方向ZのZ1側である限りにおいて特に限定されない。例えば、ブリード流動阻止部25a、26aは、第1及び第2の側面20c、20dの高さ方向ZのZ1側の端縁に接するように形成されていてもよい。但し、ブリード流動阻止部25a、26aは、第1及び第2の側面20c、20dの高さ方向ZのZ1側の端縁から離れた位置に形成されていることが好ましい。なかでも、ブリード流動阻止部25a、26aは、第1及び第2の側面20c、20dの高さ方向ZのZ1側の端縁から50μm以上、より好ましくは100μm以上離れた位置に形成されて隙間が形成されることがより好ましい。すなわち、図3に示すように、ブリード流動阻止部25a、26aと、第1の端面20aとの隙間の距離L1が50μm以上であることがより好ましく、100μm以上であることがさらに好ましい。この場合、ブリード流動阻止部をスクリーン印刷又はインクジェット印刷など方法によって形成するとき、ブリード流動阻止部25a、26aと、第1の端面20aとが離間しているため、印刷位置ずれの発生や、ブリード流動阻止部を形成するためのペーストやインクが流動して端面へ回り込むことを防止できる。このため、駆動軸などを接着面に接着するとき、接着面へのブリード素子部の回り込みによる駆動軸などの傾きや接着力の低下を防止できる効果を有する。但し、ブリード流動阻止部25a、26aと、第1の端面20aとの間の距離L1を大きくすると、第1及び第2の外部電極部21b、22bのリード接合領域が小さくなる。リード接合作業が容易に実施できるようにするためには、リード接合領域の幅を0.4mm以上とするように隙間の距離L1を設定することが好ましい。
ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bの、第1及び第2の外部電極部21b、22bからの第2の方向yに沿った高さH1,H2も、特に限定されない。高さH1,H2は、1μm以上であることが好ましい。例えば、1μm以上50μm以下の範囲内とすると、ブリードの流動が阻止され、かつ、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bの脱落を防止することができる。なお、高さH1,H2が1μmより小さくなると、例えば印刷のかすれなどにより、ブリード流動阻止部が形成されるとき一部にブリード流動阻止部の欠損領域が発生して、ブリード物13a、14aの流動を十分に抑制できない場合がある。一方、高さH1,H2が100μmより大きくなると、圧電アクチュエータ1の第2の方向yに沿った幅が増大してしまい、圧電アクチュエータ1の装置への装着が困難になる場合がある。また、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bが脱落しやすくなる傾向にある。そのため、高さH1,H2が100μm以下であることがこのましい。より好ましくは、50μm以下である。
なお、本実施形態では、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bが第1及び第2の外部電極部21b、22bの上に形成されているため、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bの高さは、第1及び第2の外部電極部21b、22bの表面からの第2の方向yに沿った高さとなる。それに対して、例えば、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bが第1及び第2の外部電極部21b、22bの上に形成されていない場合は、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bの高さは、変位部20の表面からの第2の方向yに沿った高さとなる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の他の例について説明する。但し、以下の実施形態の説明において、上記実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係るアクチュエータの略図的側面図である。上記第1の実施形態では、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bが、変位部20のx1側端部からx2側端部にわたって形成されている例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。
例えば、図7に示すように、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bは、変位部20のx1側端部からx2側端部にわたって形成されていなくてもよい。すなわち、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bは、第1の方向xにおいて、変位部20の中央部に形成されており、変位部20の両端部に形成されていなくてもよい。この場合であっても、ブリード物13a、14aが第1及び第2の外部電極部21b、22bの中央部に達しにくくなるため、半田23a、23bと、第1及び第2の外部電極部21b、22bとの接合強度の低下を抑制することができる。また、半田23a、23bと、第1及び第2の外部電極部21b、22bとの間の電気抵抗の増大を抑制することができる。
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係るアクチュエータの略図的側面図である。図8に示すように、本実施形態では、ブリード流動阻止部25が第1の外部電極部21bの少なくとも一部を囲うように形成されている。図示は省略するが、第2の側面20d上にも、第2の外部電極部22bの少なくとも一部を囲うようにブリード流動阻止部が形成されている。このようにすることにより、第1及び第2の外部電極部21b、22bのブリード流動阻止部により囲われた領域にブリード物13a、14aが進入することをより効果的に抑制することができる。その結果、第1及び第2の外部電極部21b、22bのブリード流動阻止部により囲われた領域に位置する部分の表面がブリード物13a、14aにより覆われることをより効果的に抑制することができる。従って、半田23a、23bと、第1及び第2の外部電極部21b、22bとの接合強度の低下をより効果的に抑制することができる。また、半田23a、23bと、第1及び第2の外部電極部21b、22bとの間の電気抵抗の増大をより効果的に抑制することができる。
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態に係るアクチュエータの略図的側面図である。上記第1の実施形態では、高さ方向ZのZ1側に位置するブリード流動阻止部25a、26a(不図示)と共に、高さ方向ZのZ2側に位置するブリード流動阻止部25b、26bが設けられている例について説明した。但し、本発明はこの構成に限定されない。例えば、ブリード流動阻止部25a、26a及びブリード流動阻止部25b、26bのうちの一方のみを設けてもよい。例えば、図9に示す例では、ブリード流動阻止部25a、25b、26a、26bのうち、ブリード流動阻止部25a、26aのみが設けられている。このような場合であっても、ブリード流動阻止部25a、26aによりブリード物14aがブリード流動阻止部25a、26aよりもZ2側に流動することが抑制される。一方、ブリード物13aの流動は、電気機械変換素子10に対して、先に半田23a,23bにより、リード電極24a,24bが接合された後、固定部材12が接合されるので、問題とならない。従って、半田23a、23bと、第1及び第2の外部電極部21b、22bとの接合強度の低下を抑制することができる。また、半田23a、23bと、第1及び第2の外部電極部21b、22bとの間の電気抵抗の増大を抑制することができる。
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態に係るアクチュエータの略図的側面図である。上記第4の実施形態では、ブリード流動阻止部25a、26aが第1の方向xに沿って延びる直線状に形成されている例について説明した。但し、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図10に示すように、ブリード流動阻止部25aの第1の方向xの両端部に接続されており、高さ方向ZのZ2側に向かって延びるブリード流動阻止部25c、25dがさらに設けられていてもよい。すなわち、ブリード流動阻止部は、略U字状に形成されていてもよい。この場合、図11に示すように、ブリード流動阻止部25aの第1の方向xにおける側方を通過して回り込もうとするブリード物14aの流動がブリード流動阻止部25c、25dによって効果的に阻害される。よって、第1及び第2の外部電極部21b、22bのうち、略U字状のブリード流動阻止部により囲まれた部分にブリード物14aが到達することをより効果的に抑制することができる。従って、半田23a、23b(不図示)と、第1及び第2の外部電極部21b、22bとの接合強度の低下をより効果的に抑制することができる。また、半田23a、23bと、第1及び第2の外部電極部21b、22bとの間の電気抵抗の増大をより効果的に抑制することができる。一方、ブリード物13aの流動は、電気機械変換素子10に対して、先に半田23a,23bにより、リード電極24a,24bが接合された後、固定部材12が接合されるので、問題とならない。
(第6の実施形態)
図12は、第6の実施形態に係るアクチュエータの略図的正面図である。上記第1の実施形態では、第1の内部電極部21aが第2の側面20dに露出しておらず、第2の内部電極部22aが第1の側面20cに露出していない例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、第1の内部電極部21aが第2の側面20dに露出しており、第2の内部電極部22aが第1の側面20cに露出していてもよい。その場合は、図12に示すように、絶縁部21c、22cを設け、第1の内部電極部21aと、第2の外部電極部22bとの絶縁を図ると共に、第2の内部電極部22aと、第1の外部電極部21bとの絶縁をする。
(実験例)
図1及び図2に図示する上記第1の実施形態に係る圧電アクチュエータ1(但し、半田23a、23bによるリード電極24a、24bの接続は行っていない。)を、図3及び図4に示す長さL1,3及び高さH1,H2を種々変化させて、下記の設計パラメータで作製した。次に、第1の外部電極部21bのブリード流動阻止部25a、25b間の部分の中央部に、クリーム状半田0.2mgを塗布した。塗布後、5分間放置した後、ホットプレートで5分間250℃に加熱した。その後、半田の拡がりを目視により観察した。結果を下記の表1及び表2に示す。なお、表1及び表2において、1〜4の評価は、下記の評価基準に基づくものである。
評価4:第1の外部電極部21bのブリード流動阻止部25a、25b間の部分のほぼ全域に半田が広がっていた。
評価3:第1の外部電極部21bのブリード流動阻止部25a、25b間の部分の70〜90%に広がっていた。
評価2:第1の外部電極部21bのブリード流動阻止部25a、25b間の部分の50〜70%に広がっていた。
評価1:半田が広がった領域は、第1の外部電極部21bのブリード流動阻止部25a、25b間の部分の50%以下であった。
(設計パラメータ)
第1の外部電極部21bの材質:Ag
ブリード流動阻止部25a、25bの材質:熱硬化性エポキシ樹脂
クリーム状半田:Sn/Ag/Cu系半田ペースト
ブリード流動阻止部25a、25bの寸法:高さ寸法:8μm、幅寸法:200μm
端面からブリード流動阻止部25a、25bまでの距離:100μm
上記表1に示すように、ブリード物13a、14aがブリード流動阻止部25a、25bを乗り越えて第1の外部電極部21bにまで至ることを効果的に抑制できることが分かる。
また、ブリード流動阻止部25a、25bの第1及び第2の外部電極部21bの表面からの高さH1,H2が1μm以上である場合は、ブリード物13a、14aがブリード流動阻止部25a、25bを乗り越えて第1の外部電極部21bにまで至ることが効果的に抑制できることが分かる。しかしながら、高さH1,H2が1μm未満であるときは、印刷のかすれなどにより、ブリード流動阻止部が形成されるとき、一部にブリード流動阻止部の欠損領域が発生して、ブリード物13a、14aの流動を十分に抑制できない場合があった。この結果から、高さH1,H2は、1μm以上であることが好ましいことが分かる。
上記表2に示す結果から分かるように、第1及び第2の端面20a、20bからブリード流動阻止部25a、25bまでの距離L1,L3が、10μmから150μmの範囲で、ブリード物13a、14aがブリード流動阻止部25a、25bを乗り越えて第1の外部電極部21bにまで至ることを効果的に抑制できることが分かった。
なお、ブリード流動阻止部をスクリーン印刷又はインクジェット印刷など方法によって形成するとき、ブリード流動阻止部25a、26aと、第1の端面20aとを離間させることで、印刷位置ずれの発生や、ブリード流動阻止部を形成するためのペーストやインクが流動して端面へ回り込むことを防止できる。このため、好ましくは、距離L1,L3は50μm以上であり、さらに好ましくは100μm以上である。
1…圧電アクチュエータ
10…電気機械変換素子
10a…電気機械変換素子の第1の端面
10b…電気機械変換素子の第2の端面
11…錘
12…固定部材
13、14…接着剤層
13a、14a…ブリード物
15…被駆動部材
16…移動体
20…変位部
20a…変位部の第1の端面
20b…変位部の第2の端面
20c…変位部の第1の側面
20d…変位部の第2の側面
20e…変位部の第3の側面
20f…変位部の第4の側面
21…第1の電極
21a…第1の内部電極部
21b…第1の外部電極部
21c、22c…絶縁部
22…第2の電極
22a…第2の内部電極部
22b…第2の外部電極部
23a、23b…半田
24a、24b…リード電極
25、25a、25b、25c、25d、26a、26b…ブリード流動阻止部

Claims (15)

  1. 電圧が印加されることにより伸縮し、互いに隣接して配置されている電極形成面と接着面とを有する変位部と、前記電極形成面に形成されている外部電極とを含み、前記変位部に電圧を印加するためのリード電極が前記外部電極に設けられている接合領域で接合されており、かつ、前記変位部の伸縮によって駆動される被駆動部材が接着剤で前記接着面に接合される電気機械変換素子であって、
    前記電極形成面上において、前記外部電極に設けられている前記接合領域の端部のうち、前記接着面と同じ側の端部より前記接着面側に設けられているブリード流動阻止部を備える電気機械変換素子。
  2. 前記ブリード流動阻止部の臨界表面張力は、前記外部電極の臨界表面張力よりも小さい、請求項1に記載の電気機械変換素子。
  3. 前記ブリード流動阻止部の臨界表面張力は、10dyn/cm以上100dyn/cm以下の範囲内にある、請求項2に記載の電気機械変換素子。
  4. 前記ブリード流動阻止部は、樹脂からなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気機械変換素子。
  5. 前記ブリード流動阻止部は、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂またはウレタン系樹脂からなる、請求項4に記載の電気機械変換素子。
  6. 前記ブリード流動阻止部は、前記電極形成面の前記接着面側の端縁から離れた位置に形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電気機械変換素子。
  7. 前記ブリード流動阻止部は、前記電極形成面の前記接着面側の端縁から50μm以上離れた位置に形成されている、請求項6に記載の電気機械変換素子。
  8. 前記ブリード流動阻止部の高さは、1μm以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電気機械変換素子。
  9. 前記電極形成面の法線方向から視た際に、前記外部電極は、前記接着面と平行な方向において、前記電極形成面の一部に形成されており、前記ブリード流動阻止部は、前記電極形成面の前記外部電極が設けられている領域を少なくとも含む領域に形成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電気機械変換素子。
  10. 前記ブリード流動阻止部は、前記接着面の延びる方向において、前記電極形成面の一方側の端部から他方側の端部にわたって形成されている、請求項9に記載の電気機械変換素子。
  11. 前記ブリード流動阻止部は、前記外部電極の少なくとも一部を囲うように形成されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の電気機械変換素子。
  12. 前記変位部は、高さ方向と、前記高さ方向に垂直な第1の方向とに沿って延びる第1及び第2の側面と、高さ方向と、前記高さ方向及び前記第1の方向に垂直な第2の方向とに沿って延びる第3及び第4の側面と、前記第1の方向と前記第2の方向とに沿って延びる第1及び第2の端面とを有する四角柱状に形成されており、
    前記接着面が前記第1の端面により構成されており、
    前記電極形成面が前記第1の側面により構成されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の電気機械変換素子。
  13. 前記変位部は、圧電体からなる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の電気機械変換素子。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の電気機械変換素子と、
    前記電気機械変換素子の前記接着面に対して、接着剤により接着されている被駆動部材と、
    前記外部電極に対して前記半田により接続されているリード電極とを備えるアクチュエータ。
  15. 前記被駆動部材に摺動可能に設けられた移動体を備え、
    前記電気機械変換素子の伸縮によって、前記被駆動部材を移動させることで、前記移動体を前記被駆動部材に対して滑り変位させる、請求項14に記載のアクチュエータ。
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