JP5382289B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置に関する。
スーパールミネッセントダイオード(SLD)は、発光ダイオードと同様に低コヒーレント性を示しながら、半導体レーザと同程度の出力を得ることが可能な発光装置である。しかしながら、SLDは、一般的に素子長が数百μm〜数mmに及ぶため、寄生容量が大きく、出射される光の強度を高速で変化させることが必要な用途には不向きである。この問題に対し、例えば特許文献1では、光出射面の後方に、制御電流注入領域を設けている。
特開平10−84130号公報
本発明の目的の1つは、出射される光の強度を効率よく制御することができる発光装置を提供することにある。
本発明に係る発光装置は、
第1クラッド層と、
前記第1クラッド層の上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2クラッド層と、
前記第1クラッド層に電気的に接続された第1電極と、
前記第2クラッド層に電気的に接続された第2電極と、
を含み、
前記活性層の一部は、利得領域を構成し、
前記利得領域は、第1利得部分と、前記第1利得部分と接続部分を介して分離された第2利得部分と、を有し、
前記第2利得部分は、光を出射する出射端面を有し、
前記第1電極および前記第2電極の少なくとも一方は、第1部分と、前記第1部分と電気的に分離された第2部分と、を有し、
前記第1部分は、前記第1利得部分に電流を注入するための電極であり、
前記第2部分は、前記第2利得部分に電流を注入するための電極である。
本発明に係る発光装置は、出射される光の強度を、効率よく制御することができる。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に他の特定のもの(以下「B」という)を形成する」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A上に直接Bを形成するような場合と、A上に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
また、本発明に係る記載では、「電気的に接続」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「C部材」という)に「電気的に接続」された他の特定の部材(以下「D部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、C部材とD部材とが、直接接して電気的に接続されているような場合と、C部材とD部材とが、他の部材を介して電気的に接続されているような場合とが含まれるものとして、「電気的に接続」という文言を用いている。
本発明に係る発光装置において、
前記利得領域は、前記活性層の第1側面側の端面と、前記第1側面と平行な前記活性層の第2側面側の端面と、を有し、
前記利得領域では、前記第1側面側から見て、前記第1側面側の端面と、前記第2側面側の端面とは、重なっておらず、
少なくとも前記第2側面側の端面は、前記出射端面であることができる。
本発明に係る発光装置において、
レーザ光でない光を発することができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第2利得部分の面積は、前記第1利得部分の面積より小さいことができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第2利得部分を構成する層構造は、前記第1利得部分を構成する層構造と異なることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第2利得部分を構成する量子井戸構造は、前記第1利得部分を構成する量子井戸構造と異なることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1側面の反射率は、前記利得領域に生じる光の波長帯において、前記第2側面の反射率よりも高く、
前記利得領域は、複数設けられ、
複数の前記利得領域は、少なくとも1つの利得領域の対をなし、
前記利得領域の対の一方の第1利得領域は、一の方向に向かって設けられ、
前記利得領域の対の他方の第2利得領域は、前記一の方向とは異なる他の方向に向かって設けられ、
前記第1利得領域の前記第1側面側の端面のうちの少なくとも一部と、前記第2利得領域の前記第1側面側の端面のうちの少なくとも一部とは、重なっていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記利得領域の対は、複数配列されていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1電極は、オーミックコンタクトする第1層と接しており、
前記第2電極は、オーミックコンタクトする第2層と接しており、
前記第1電極と前記第1層との接触面、および、前記第2電極と前記第2層との接触面のうちの少なくとも一方は、前記利得領域と同じ平面形状を有することができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1層および前記第2層のうちの少なくとも一方は、柱状部の少なくとも一部を構成し、
前記柱状部は、前記利得領域の平面形状と、前記接続部分の平面形状と、を合わせた平面形状を有し、
前記柱状部の側方には、絶縁部が設けられており、
前記絶縁部は、平面的に見て、前記第1側面と前記第2側面との間において、前記柱状部の側面に接していることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 第1の実施形態
1.1. 第1の実施形態に係る発光装置
まず、第1の実施形態に係る発光装置100について説明する。図1は、発光装置100を概略的に示す斜視図であり、図2は、発光装置100を概略的に示す平面図であり、図3は、発光装置100を概略的に示す図2のIII−III線断面図であり、図4は、発光装置100を概略的に示す図2のIV−IV線断面図である。なお、図1では、活性層108以外の部材については、便宜上、その図示を省略している。また、ここでは、発光装置100がInGaAlP系(赤色)の半導体発光装置である場合について説明する。
発光装置100は、図1〜図4に示すように、第1クラッド層106と、活性層108と、第2クラッド層110と、第1電極120と、第2電極122と、を含む。発光装置100は、さらに、例えば、基板102と、バッファ層104と、コンタクト層112と、を含むことができる。
基板102としては、例えば、第1導電型(例えばn型)のGaAs基板などを用いることができる。基板102は、第1電極120とオーミックコンタクトする層であることができる。
バッファ層104は、例えば図3および図4に示すように、基板102上に形成されていることができる。バッファ層104としては、例えば、第1導電型のGaAs層、InGaP層などを用いることができる。バッファ層104は、例えば、第1クラッド層106の結晶性を向上させることができる。
第1クラッド層106は、バッファ層104上に形成されている。第1クラッド層106は、例えば、第1導電型の半導体からなる。第1クラッド層106としては、例えばn型AlGaP層などを用いることができる。
活性層108は、第1クラッド層106上に形成されている。活性層108は、例えば、InGaPウェル層とInGaAlPバリア層とから構成される量子井戸構造を3つ重ねた多重量子井戸(MQW)構造を有する。
活性層108の形状は、例えば直方体(立方体である場合を含む)などである。活性層108は、図1および図2に示すように、第1側面107および第2側面109を有する。第1側面107と第2側面109とは、平行である。
活性層108の一部は、利得領域180を構成する。利得領域180の数は、特に限定されない。利得領域180は、光を生じさせることができ、この光は、利得領域180内で利得を受けることができる。利得領域180は、図2に示すように平面的に見て、第1側面107の垂線Pに対して傾いた方向に向かって設けられている。これにより、利得領域180に生じる光のレーザ発振を抑制または防止することができる。利得領域180は、図示はしないが、曲線部を有していてもよい。
利得領域180は、図1および図2に示すように、活性層108の第1側面107側に設けられた第1端面170と、活性層108の第2側面109側に設けられた第2端面172と、を有することができる。少なくとも第2端面172は、光を出射する出射端面である。また、図示はしないが、利得領域180は、第1側面107に設けられた第1端面170を有さなくてもよい。すなわち、利得領域180は、第1側面107に到達しないように設けられていることもできる。これにより、第1側面107からの光の出射は、抑制されることができる。また、利得領域180に生じる光の波長帯において、例えば、第1側面107の反射率を、第2側面109の反射率より高くすることができる。これにより、第1端面170からの光の出射は、抑制されることができる。
利得領域180は、第1利得部分181と、第1利得部分181と接続部分190を介して分離された第2利得部分182と、を有する。第1利得部分181と、接続部分190と、第2利得部分182とは、図1および図2に示すように、一直線上に連続して設けられていることができる。第1利得部分181の幅aと、第2利得部分182の幅bとは、図2に示すように、同じであることができる。第1利得部分181および第2利得部分182の平面形状は、平行四辺形であることができる。第1利得部分181および第2利得部分182には、それぞれ異なる電圧を印加することができる。すなわち、第1利得部分181および第2利得部分182では、それぞれ独立に注入電流量を制御することができる。第2利得部分182は、光を出射する出射端面である第2端面172を有する。第2利得部分182の面積は、第1利得部分181の面積より小さくすることができる。これにより、理由は後述するが、発光装置100では、出射される光の強度を効率よく制御することができる。
接続部分190は、活性層108の一部によって構成されている領域である。接続部190は、図1、図2および図4に示すように、第1利得部分181と第2利得部分182とに、挟まれた領域である。接続部分190の幅は、図2に示すように、第1利得部分181の幅aおよび第2利得部分182の幅bと同じであることができる。接続部分190の平面形状は、平行四辺形であることができる。接続部分190の上方には、図2および図4に示すように、第2電極122が形成されていないことができる。接続部分190は、第1利得部分181および第2利得部分182に比べて、面積が小さい領域であることができる。
なお、第1利得部分181、第2利得部分182および接続部分190の詳細な機能の説明は、後述する。
図5は、図1〜図4の例における活性層108を第1側面107側から平面的に見た図である。利得領域180は、図5に示すように、第1端面170と第2端面172とが重なっていない。これにより、利得領域180に生じる光を、第1端面170と第2端面172との間で直接的に多重反射させないことができる。その結果、直接的な共振器を構成させないことができるため、利得領域180に生じる光のレーザ発振をより確実に抑制または防止することができる。したがって、発光装置100は、レーザ光ではない光を発することができる。なお、この場合には、図5に示すように、例えば利得領域180において、第1端面170と第2端面172とのずれ幅cは、正の値であればよい。
第2クラッド層110は、図3および図4に示すように、活性層108上に形成されている。第2クラッド層110は、例えば、第2導電型(例えばp型)の半導体からなる。第2クラッド層110は、例えばp型AlGaP層などを用いることができる。
例えば、p型の第2クラッド層110、不純物がドーピングされていない活性層108、およびn型の第1クラッド層106により、pinダイオードが構成される。第1クラッド層106および第2クラッド層110の各々は、活性層108よりも禁制帯幅が大きく、屈折率が小さい層である。活性層108は、光を増幅する機能を有する。第1クラッド層106および第2クラッド層110は、活性層108を挟んで、注入キャリア(電子および正孔)並びに光を閉じ込める機能を有する。
発光装置100では、第1電極120と第2電極122との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、活性層108の利得領域180において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。この生じた光を起点として、連鎖的に誘導放出が起こり、利得領域180内で光の強度が増幅される。例えば、利得領域180に生じる光の一部10は、図1に示すように、第2端面172に到達するまで強度が増幅されることができる。そして、第2端面172から出射光130として出射される。
ここで、第1利得部分181、第2利得部分182および接続部分190の具体的な機能について説明する。
上述のように、第1利得部分181および第2利得部分182では、それぞれ独立に注入電流量を制御することができる。すなわち、例えば、第1利得部分181で生じる光の一部10は、第1利得部分181と第2利得部分182とで、異なる大きさの利得(利得量)を受けて、第2端面172から出射されることができる。具体的には、第2利得部分182への印加電圧を変化させることにより、第2利得部分182への注入電流量を変化させ、第2端面172から出射される光の強度を制御することができる。すなわち、第2利得部分182の利得量を調整することで、利得領域180全体の利得量を制御することができる。例えば、出射される光の強度を大きくしたい場合は、第2利得部分182に第1利得部分181より大きな電圧を印加する。例えば、出射される光の強度を小さくしたい場合は、第2利得部分182に第1利得部分181より小さな電圧を印加するか、もしくは第2利得部分182に電圧を印加しない。
上述のように、第1利得部分181と第2利得部分182との間には、接続部分190が設けられている。接続部分190は、例えば、接続部分190内を通過する光に対して強度の低下を生じさせないほど、小さい面積であることができる。
コンタクト層112は、例えば図3および図4に示すように、第2クラッド層110上に形成されていることができる。コンタクト層112としては、第2電極122とオーミックコンタクトする層を用いることができる。コンタクト層112は、例えば、第2導電型の半導体からなる。コンタクト層112としては、例えば、p型GaAs層などを用いることができる。
第1電極120は、基板102の下の全面に形成されている。第1電極120は、基板102およびバッファ層104を介して、第1クラッド層106と電気的に接続されている。第1電極120は、発光装置100を駆動するための一方の電極である。第1電極120としては、例えば、基板102側からCr層、AuGe層、Ni層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。なお、第1クラッド層106とバッファ層104との間に、第2コンタクト層(図示せず)を設け、ドライエッチングなどにより第2コンタクト層を露出させ、第1電極120を第2コンタクト層上に設けることもできる。これにより、片面電極構造を得ることができる。この形態は、基板102が絶縁性である場合に特に有効である。この形態では、基板102としては、例えば、半絶縁性GaAs基板などを用いることができる。第2コンタクト層としては、例えばn型GaAs層などを用いることができる。また、図示しないが、例えば、エピタキシャルリフトオフ(ELO)法、レーザリフトオフ法などを用いて、基板102とその上に設けられた部材とを切り離すことができる。すなわち、発光装置100は、基板102を有しないこともできる。この場合には、例えば、バッファ層104の直接下に第1電極120を形成することができる。この形態も、基板102が絶縁性である場合に特に有効である。
第2電極122は、コンタクト層112上に形成されている。第2電極122は、コンタクト層112を介して、第2クラッド層110と電気的に接続されている。第2電極122は、発光装置100を駆動するための他方の電極である。第2電極122としては、例えば、コンタクト層112側からCr層、AuZn層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。第2電極122の下面は、図2に示すように、利得領域180と同様の平面形状を有している。言い換えるならば、図示の例では、第2電極122の下面の平面形状によって、電極120、122間の電流経路が決定され、その結果、活性層108の利得領域180の平面形状が決定されるのである。あるいは、コンタクト層112上に絶縁層(図示せず)を形成した後に、利得領域180と同様の平面形状となるように該絶縁層を除去してコンタクト層112を露出させ、第2電極122を少なくとも露出したコンタクト層112と接触している形状となるように形成されていてもよい。また、図示しないが、例えば、第1電極120の上面が、利得領域180と同じ平面形状を有していてもよい。
第2電極122は、例えば、第1部分124と、第1部分124と電気的に分離された第2部分126と、を有する。第1部分124は、第1利得部分181に電流を注入するための電極である。第2部分126は、第2利得部分182に電流を注入するための電極である。第1部分124は、第1利得部分181の上方に形成されていることができる。第2部分126は、第2利得部分182の上方に形成されていることができる。なお、図示はしないが、第2電極122ではなく、第1電極120が、第1部分124および第2部分126を有していてもよい。また、第1電極120および第2電極122の両電極が、第1部分124および第2部分126を有していてもよい。
本実施形態に係る発光装置は、例えば、プロジェクタ、ディスプレイ、照明装置、計測装置、通信用装置などの光源に適用されることができる。このことは、後述する実施形態についても同様である。
発光装置100の例では、InGaAlP系の場合について説明したが、本発明では、発光利得領域が形成可能なあらゆる材料系を用いることができる。半導体材料であれば、例えば、AlGaN系、InGaN系、GaAs系、InGaAs系、GaInNAs系、ZnCdSe系などの半導体材料も用いることができる。基板102としては、例えばGaN基板なども用いることができる。また、例えば有機材料などを用いることもできる。このことは、後述の変形例および実施形態についても同様である。
発光装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
発光装置100では、第2利得部分182への印加電圧を変化させることにより、第2利得部分182への注入電流量を変化させ、第2端面172から出射される光の強度を制御することができる。すなわち、第2利得部分182の利得量を調整することで、利得領域180全体の利得量を制御することができる。第2利得部分182は、光の出射端面である第2端面172を有することができる。つまり、第2利得部分182は、第2端面172に接して設けられている。これにより、発光装置100は、出射される光の強度の変化量(例えば、後述する消光比)を大きくすることができる。すなわち、発光装置100では、出射される光の強度を効率よく制御することができる。後述する実験例のように、発光装置100は、第2利得部分182が第2端面172に接して設けられていると、出射される光の強度を、効率よく制御できることがわかっている。
発光装置100では、第2利得部分182の面積が第1利得部分181の面積に比べて小さい。そのため、第2利得部分182は、第1利得部分181に比べて、寄生容量が小さい。これにより、発光装置100では、面積が小さい第2利得部分182への注入電流量を変化させるため、出射される光の強度を高速で変化させることができる。すなわち、発光装置100では、出射される光の強度を効率よく制御することができる。また、面積が小さい第2利得部分182の電流注入量を制御するので、例えば、大電流用の駆動ICが不要となる。そのため、発光装置100は、低コストで出射される光の強度を制御することができる。
発光装置100では、上述したように、利得領域180,182に生じる光のレーザ発振を抑制または防止することができる。したがって、スペックルノイズを低減させることができる。
1.2. 第1の実施形態に係る発光装置の製造方法
次に、第1の実施形態に係る発光装置100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図6は、発光装置100の製造工程を概略的に示す断面図であり、図3に示す断面図に対応している。
図6に示すように、例えば、基板102上に、バッファ層104、第1クラッド層106、活性層108、第2クラッド層110およびコンタクト層112を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などを用いることができる。
図3に示すように、例えば、コンタクト層112上に第2電極122を形成する。第2電極122は、例えば、真空蒸着法により全面に導電層を形成した後、該導電層をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングすることにより形成される。第2電極122は、例えば、第1部分124と、第2部分126と、を有するようにパターニングされる。第2電極122は、例えば、真空蒸着法およびリフトオフ法の組み合わせなどにより、所望の形状に形成されることもできる。
次に、基板102の下面下に第1電極120を形成する。第1電極120の製法は、例えば、上述した第2電極122の製法の例示と同じ製法で形成される。なお、第1電極120と第2電極122との形成順序は、特に限定されない。
以上の工程により、発光装置100が得られる。
発光装置100の製造方法によれば、出射される光の強度を、効率よく制御することができる発光装置100を得ることができる。
1.3. 第1の実施形態に係る発光装置の実験例
次に、第1の実施形態に係る発光装置100の実験例について、図面を参照しながら説明する。具体的には、発光装置100の利得領域180をモデル化したモデルMにおけるシュミレーションについて、説明する。図7は、シュミレーションに用いたモデルMを概略的に示す断面図であり、図1のVII−VII線断面図に相当する。図8は、モデルMにおけるシュミレーションの結果を示すグラフである。
まず、シュミレーションに用いたモデルMについて説明する。
モデルMとしては、図7に示すように、第1利得部分181と第2利得部分182とからなる利得領域180を用いた。モデルMでは、接続部分190は省略した。モデルMでは、利得領域180の長さをL(つまり、モデルMの長さをL)とした。すなわち、モデルMは、利得領域180に沿ったX軸において、原点0で第1端面170が位置し、距離Lで第2端面172が位置するとした。第2端面172は、出射光130を出射する出射端面とした。モデルMでは、第2利得部分182の長さをdとし、第2利得部分182を原点0から距離(L―d)まで、利得領域180内を移動させた。すなわち、第2利得部分182は、原点0で第1端面170と接し、距離(L―d)で第2端面172と接することとした。第1利得部分181および第2利得部分182の利得定数は、それぞれG1およびG2とした。各パラメータの値は、Lを1000μm、dを100μmと設定し、G1およびG2は可変とした。
次に、シュミレーションの結果について説明する。
図8は、横軸が上述した第2利得部分182の移動距離X、縦軸がモデルMの消光比Rである。すなわち、図8は、モデルMにおいて、第2利得部分182が原点0から距離(L―d)まで移動したときの、消光比Rをプロットしたグラフである。消光比Rは、G1を30cm−1およびG2を−10cm−1と設定したときの出射される光の強度Ioffに対する、G1を30cm−1およびG2を30cm−1と設定したときの出射される光の強度Ion、の値である。消光比Rを式で表すと、下記式となる。
R=[Ion(G1;30、G2;30)]/[Ioff(G1;30、G2;―10)]
すなわち、消光比Rが大きいほど、出射される光の強度の変化量が大きいといえる。つまり、消光比Rが大きいほど、モデルMは、出射される光の強度を効率よく制御することができることになる。
図8に示すように、距離Xが大きいほど、消光比Rは大きくなり、距離(L―d)のとき消光比Rは最大となった。すなわち、本シュミレーションにより、第2利得部分182が出射端面である第2端面172に接すると、出射される光の強度を、最も効率よく制御することができることがわかった。
1.4. 第1の実施形態の変形例に係る発光装置
次に、第1の実施形態の変形例に係る発光装置150について、図面を参照しながら説明する。図9は、発光装置150を概略的に示す平面図であり、図10は、発光装置100を概略的に示す図9のX−X線断面図である。以下、第1の実施形態の変形例に係る発光装置150において、第1の実施形態に係る発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
発光装置150では、図9および図10に示すように、活性層108と異なる層構造により構成された活性層158を有することができる。活性層108のうち少なくとも一部は、第1利得部分181を構成し、活性層158のうち少なくとも一部は、第2利得部分182を構成することができる。すなわち、第2利得部分182を構成する層構造は、第1利得部分181を構成する層構造と異なることができる。例えば、第2利得部分182を構成する量子井戸構造は、第1利得部分181を構成する量子井戸構造と異なることができる。より具体的には、第1利得部分181は、InGaPウェル層とInGaAlPバリア層とから構成される量子井戸構造を3つ重ねた多重量子井戸構造を有するのに対し、第2利得部分182は、1つの量子井戸構造、もしくは、量子井戸構造を5つ重ねた多重量子井戸構造を有することができる。さらに、第2利得部分182は、例えば、InGaAlP層の単層のみからなることができる。また、例えば、第1利得部分181と第2利得部分182とは、互いに異なる材料で構成されていてもよい。なお、図示はしないが、活性層158の平面形状は、第2利得部分182の平面形状と同じであってもよい。また、接続部分190は、図示のように活性層108および活性層158の両層から構成されていてもよいし、どちらか一方のみから構成されていてもよい。
次に、発光装置150の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図11は、発光装置150の製造工程を概略的に示す断面図であり、図10に示す断面図に対応している。
図11に示すように、コンタクト層112上であって、活性層158が形成される領域以外の領域を、フォトレジスト等のマスク層152で覆う。次に、公知のエッチング技術などにより、例えば、コンタクト層112、第2クラッド層110、活性層108および第1クラッド層106を除去して、開口部154を形成する。なお、図示はしないが、バッファ層104および基板102の一部を除去してもよい。その後、マスク層152は、例えば公知の方法で除去される。
図10に示すように、開口部154に、例えば、第1クラッド層106、活性層158、第2クラッド層110およびコンタクト層112を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD法、MBE法などを用いることができる。エピタキシャル成長は、活性層158が活性層108と異なる層構造を有するように行われることができる。
以上の工程により、発光装置150が得られる。
発光装置150は、発光装置100の特徴に加えて、例えば、以下の特徴を有する。
発光装置150では、第2利得部分182を構成する層構造は、第1利得部分181を構成する層構造と異なることができる。そのため、第2利得部分182の利得定数および内部損失などを変化させることができる。例えば、第2利得部分182の利得定数を、第1利得部分181の利得定数より大きくすることにより、さらに効率よく出射される光の強度を制御することができる。
2. 第2の実施形態
2.1. 第2の実施形態に係る発光装置
次に、第2の実施形態に係る発光装置200について説明する。図12は、発光装置200を概略的に示す斜視図であり、図13は、発光装置200を概略的に示す平面図である。以下、第2の実施形態に係る発光装置200において、第1の実施形態に係る発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、図12では、活性層108および反射部227以外の部材については、便宜上、その図示を省略している。
第1側面107の反射率は、利得領域180に生じる光の波長帯において、第2側面109の反射率より高いことができる。例えば、図示のように、第1側面107を反射部227によって覆うことにより、高い反射率を得ることができる。反射部227は、例えば誘電体多層膜ミラーなどである。より具体的には、反射部227としては、例えば、第1側面107側からAl層、TiO層の順序で4ペア積層したミラーなどを用いることができる。この場合の第1側面107の反射率は、例えば90%である。第1側面107の反射率は、100%、あるいはそれに近いことが望ましい。これに対し、第2側面109の反射率は、0%、あるいはそれに近いことが望ましい。例えば、第2側面109を反射防止部(図示せず)によって覆うことにより、低い反射率を得ることができる。反射防止部としては、例えばAl単層などを用いることができる。反射部227および反射防止部は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、スパッタ法、イオンアシスト蒸着(Ion Assisted Deposition)法などにより形成される。なお、反射部227および反射防止部の形成順序は、特に限定されない。また、反射部および反射防止部の材質も特に限定されず、例えば、SiO、SiN、Taなどを用いることができる。
発光装置200では、利得領域180は、複数設けられている。図示の例では、2つの利得領域180(第1利得領域281および第2利得領域282)を示したが、その数は特に限定されない。第1利得領域281および第2利得領域282は、利得領域の対280を構成している。第1利得領域281および第2利得領域282は、図13に示すように平面的に見て、第1側面107の垂線Pに対して傾いた方向に向かって設けられている。第1利得領域281と第2利得領域282とは、異なる方向に向かって設けられている。図示の例では、第1利得領域281は、垂線Pに対して一方に傾いており、角度θの傾きを有する第1方向Aに向かって設けられている。また、第2利得領域282は、垂線Pに対して他方に傾いており、角度θの傾きを有する第2方向Bに向かって設けられている。第1利得領域281の第1端面170と、第2利得領域282の第1端面170とは、重なり面270において、重なっていることができる。図示の例では、第1利得領域281の第1端面170と、第2利得領域282の第1端面170とは、完全に重なっているが、少なくとも一部が重なっていることもできる。第1利得領域281および第2利得領域282の各々は、第1利得部分181および第2利得部分182を有することができる。
発光装置200では、例えば、図12に示すように、第1利得領域281に生じる光の一部20は、重なり面270において反射して、第2利得領域282の第2端面172から出射光130として出射されるが、その間に光強度が増幅される。同様に、第2利得領域282に生じる光の一部は、重なり面270において反射して、第1利得領域281の第2端面172から出射光130として出射されるが、その間に光強度が増幅される。なお、第1利得領域281に生じる光には、直接、第1利得領域281の第2端面172から出射されるものもある。同様に、第2利得領域282に生じる光には、直接、第2利得領域282の第2端面172から出射されるものもある。
発光装置200は、発光装置100の特徴に加えて、例えば、以下の特徴を有する。
発光装置200では、利得領域の対280を構成する第1利得領域281および第2利得領域282を有する。第1利得領域281の第1端面170と、第2利得領域282の第1端面170とは、重なり面270において、重なっていることができる。これにより、例えば、第1利得領域281に生じる光の一部20は、第1利得領域281内および第2利得領域282内において利得を受けながら進行して、外部に出射されることができる。そのため、発光装置200は、1つの利得領域180内でしか利得を受けることができない場合に比べて、出射される光の強度を大きくすることができる。
2.2. 第2の実施形態に係る発光装置の製造方法
第2の実施形態に係る発光装置200の製造方法は、基本的に、第1の実施形態に係る発光装置100の製造方法と同じである。よって、その説明を省略する。
3. 第3の実施形態
3.1. 第3の実施形態に係る発光装置
次に、第3の実施形態に係る発光装置300について説明する。図14は、発光装置300を概略的に示す斜視図であり、図15は、発光装置300を概略的に示す平面図である。以下、第3の実施形態に係る発光装置300において、第2の実施形態に係る発光装置200の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、図14では、活性層108および反射部227以外の部材については、便宜上、その図示を省略している。
発光装置300は、複数の利得領域の対280を有することができる。発光装置300は、利得領域の対280を複数配列させることにより構成されていることができる。図示の例では、第1利得領域281の第2端面172と、第2利得領域282の第2端面172とは、重なっているが、重なっていなくてよい。
発光装置300では、複数の利得領域の対280を有するため、出射される光の強度をさらに大きくすることができる。
3.2. 第3の実施形態に係る発光装置の製造方法
第3の実施形態に係る発光装置300の製造方法は、基本的に、第1の実施形態に係る発光装置100の製造方法と同じである。よって、その説明を省略する。
4. 第4の実施形態
4.1. 第4の実施形態に係る発光装置
次に、第4の実施形態に係る発光装置400について説明する。図16は、発光装置400を概略的に示す平面図であり、図17は、発光装置400を概略的に示す断面図であり、図16のXVII−XVII線断面図である。以下、第4の実施形態に係る発光装置400において、第1の実施形態に係る発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
発光装置400は、図16および図17に示すように、第1クラッド層106と、活性層108と、第2クラッド層110と、第1電極120と、第2電極122と、絶縁部402と、を含む。発光装置400は、さらに、例えば、基板102と、バッファ層104と、コンタクト層112と、を含むことができる。
利得領域180および接続部分190は、図16に示すように、活性層108を構成している。少なくとも活性層108は、利得領域180の平面形状と、接続部分190の平面形状と、を合わせた平面形状を有している。例えば、第1クラッド層106、活性層108、第2クラッド層110およびコンタクト層112は、利得領域180の平面形状と、接続部分190の平面形状と、を合わせた平面形状を有している。例えば、図17に示すように、第1クラッド層106、活性層108、第2クラッド層110およびコンタクト層112は、柱状の半導体堆積体(以下「柱状部」という)410を構成することができる。
絶縁部402は、例えばバッファ層104上に形成されている。絶縁部402は、例えば、活性層108の側面のうち、第1端面170および第2端面172以外の側面を覆っている。絶縁部402は、例えば、活性層108の第1側面107と第2側面109との間において、少なくとも活性層108の側面を覆うことができる。例えば、柱状部410の側面のうち、第1側面107側および第2側面109側以外の側面は、絶縁部402により覆われている。電極120,122間の電流は、この絶縁部402を避けて、該絶縁部402に挟まれた柱状部410を流れることができる。図示はしないが、例えば複数の利得領域180が設けられている場合、活性層108の側面が絶縁部402により覆われていることにより、利得領域180間のクロストークを防ぐことができる。
絶縁部402は、例えば、活性層108の屈折率よりも低い屈折率を有することができる。これにより、活性層108内に効率良く光を閉じ込めることができる。絶縁部402としては、例えば、SiN層、SiO層、ポリイミド層などを用いることができる。
発光装置400は、発光装置100と同様に、出射される光の強度を効率よく制御することができる。
4.2. 第4の実施形態に係る発光装置の製造方法
次に、第4の実施形態に係る発光装置400の製造方法について、図面を参照しながら説明する。以下、第4の実施形態に係る発光装置400の製造方法において、第1の実施形態に係る発光装置100製造方法の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図18は、図16および図17に示す発光装置400の製造工程を概略的に示す断面図であり、図17に示す断面図に対応している。
図18に示すように、基板102上に、バッファ層104、第1クラッド層106、活性層108、第2クラッド層110およびコンタクト層112を形成する。
次に、例えば、第1クラッド層106、活性層108、第2クラッド層110およびコンタクト層112をパターニングすることができる。パターニングによる開口は、例えば、少なくとも第1クラッド層106の上面に達する深さまで行われることができる。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを用いて行われる。本工程により、柱状部410を形成することができる。
図17に示すように、柱状部410の側面を覆うように絶縁部402を形成することができる。具体的には、まず、例えば、CVD法、塗布法などにより、バッファ層104の上方(コンタクト層112上を含む)の全面に絶縁層(図示せず)を成膜する。次に、例えば、エッチング技術などを用いて、コンタクト層112の上面を露出させる。以上の工程により、絶縁部402を得ることができる。
次に、第1電極120および第2電極122を形成する。なお、図示はしないが、第2電極122は、コンタクト層112上の他、絶縁部402上に形成されていてもよい。
以上の工程により、発光装置400が得られる。
発光装置400の製造方法によれば、発光装置100の製造方法と同様に、出射される光の強度を効率よく制御することができる発光装置400を得ることができる。
なお、上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
第1の実施形態に係る発光装置を模式的に示す斜視図。 第1の実施形態に係る発光装置を模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置の一部を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置の実験例に用いたモデルを模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る発光装置の実験例の結果を示すグラフ。 第1の実施形態の変形例に係る発光装置を模式的に示す平面図。 第1の実施形態の変形例に係る発光装置を模式的に示す断面図。 第1の実施形態の変形例に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係る発光装置を模式的に示す斜視図。 第2の実施形態に係る発光装置を模式的に示す平面図。 第3の実施形態に係る発光装置を模式的に示す斜視図。 第3の実施形態に係る発光装置を模式的に示す平面図。 第4の実施形態に係る発光装置を模式的に示す平面図。 第4の実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 第4の実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。
符号の説明
10 光の一部、20 光の一部、100 発光装置、102 基板、104 バッファ層、106 第1クラッド層、107 第1側面、108 活性層、109 第2側面、110 第2クラッド層、112 コンタクト層、120 第1電極、122 第2電極、124 第1部分、126 第2部分、130 出射光、150 発光装置、152 マスク層、154 開口部、158 活性層、170 第1端面、172 第2端面、180 利得領域、181 第1利得部分、182 第2利得部分、190 接続部分、200 発光装置、227 反射部、230 出射光、270 重なり面、280 利得領域の対、281 第1利得領域、282 第2利得領域、300 発光装置、400 発光装置、402 絶縁部、410 柱状部

Claims (11)

  1. 第1クラッド層と、
    第2クラッド層と、
    前記第1クラッド層と前記第2クラッド層とに挟まれる活性層と、
    を含み、
    前記活性層は、電流が注入されて光を発生する利得領域を構成し、
    前記利得領域は、第1利得部分と、該第1利得部分にて発生する光を受ける位置に前記第1利得部分と離間して位置する第2利得部分と、を有し、
    前記第2利得部分は、光を出射する出射端面を有し、
    前記利得領域は、前記活性層の第1側面側の端面と、前記第1側面と平行な前記活性層の第2側面側の端面と、を有し、
    前記利得領域では、前記第1側面側から見て、前記第1側面側の端面と、前記第2側面側の端面とは、重なっておらず、
    前記第2側面側の端面は、前記出射端面であり、
    前記出射端面から出射される光は、レーザ光でない光であり、
    前記第2利得部分を構成する量子井戸構造は、前記第1利得部分を構成する量子井戸構造と異なり、
    前記第2利得部分を構成する量子井戸構造のウェル層およびバリア層の数は、前記第1利得部分を構成する量子井戸構のウェル層およびバリア層の数と異なり、
    前記第2利得部分の利得定数は、前記第1利得部分の利得定数より大きい、発光装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2利得部分の面積は、前記第1利得部分の面積より小さい、発光装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1側面の反射率は、前記利得領域に生じる光の波長帯において、前記第2側面の反射率よりも高く、
    前記利得領域は、一の方向に向かって設けられた第1利得領域と、前記一の方向とは異なる他の方向に向かって設けられた第2利得領域と、を含み、
    前記第1利得領域の前記第1側面側の端面のうちの少なくとも一部と、前記第2利得領域の前記第1側面側の端面のうちの少なくとも一部とは、重なって利得領域対をなす、発光装置。
  4. 請求項3において、
    前記利得領域対は、複数配列されている、発光装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記第1クラッド層に電気的に接続された第1電極と、
    前記第2クラッド層に電気的に接続された第2電極と、
    前記第1電極とオーミックコンタクトする第1層と、
    前記第2電極とオーミックコンタクトする第2層と、
    をさらに有し、
    前記第1電極と前記第1層との接触面、および、前記第2電極と前記第2層との接触面のうちの少なくとも一方は、前記利得領域と同じ平面形状を有する、発光装置。
  6. 請求項5において、
    前記活性層は、前記第1利得部分と前記第2利得部分とに挟まれた接続部分を有し、
    前記第1層および前記第2層のうちの少なくとも一方は、柱状部の少なくとも一部を構成し、
    前記柱状部は、前記利得領域の平面形状と、前記接続部分の平面形状と、を合わせた平面形状を有し、
    前記柱状部の側方には、絶縁部が設けられており、
    前記絶縁部は、平面的に見て、前記第1側面と前記第2側面との間において、前記柱状部の側面に接している、発光装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記第1利得部分と前記第2利得部分とは、一直線上に位置する、発光装置。
  8. 請求項5または6において、
    前記第1電極および前記第2電極の少なくとも一方は、第1部分、前記第1部分と電気的に分離された第2部分、を有する、発光装置。
  9. 請求項8において、
    前記第1電極および前記第2電極の各々が、前記第1部分、前記第2部分、を有する、発光装置。
  10. 請求項5または6において、
    前記第1電極および前記第2電極のいずれか一方は、第1部分、前記第1部分と電気的に分離された第2部分、を有する、発光装置。
  11. 請求項8ないし10のいずれかにおいて、
    前記第1部分および前記第2部分は、一直線上に位置する、発光装置。
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