JP5381588B2 - リチウムイオン二次電池、車両及び電池搭載機器 - Google Patents

リチウムイオン二次電池、車両及び電池搭載機器 Download PDF

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Description

本発明は、正極活物質層を有する正電極板と、負極活物質層を有する負電極板と、セパレータとを備えるリチウムイオン二次電池、このリチウムイオン二次電池を搭載した車両及び電池搭載機器に関する。
近年、ハイブリッド自動車やノート型パソコン、ビデオカムコーダなどのポータブル電子機器の駆動用電源に、リチウムイオン二次電池(以下、単に電池ともいう)が利用されている。
特許文献1には、負極板(負電極板)の活物質塗着部(負極活物質層)の幅を、正極板(正電極板)の活物質塗着部(正極活物質層)の幅よりも大きく設定した捲回型のリチウムイオン二次電池が開示されている。
特開2005−190913号公報
ところで、特許文献1の電池では、負極活物質層は、セパレータを介して、正極活物質層と対向する対向部と、この負極活物質層の幅方向両端側に位置し、セパレータを介して対向する正極活物質層が存在しない非対向部とに分けられる。
この電池では、負極活物質層の対向部と負極集電板との間のほか、非対向部と負極集電板との間でも、電子のやりとりが可能である。このため、この電池を充電すると、正極活物質層から放出されたリチウムイオンが、対向する負極活物質層の対向部内に挿入されるほか、正極活物質層の端部から外側に拡がるようにリチウムイオンが移動して、非対向部の内部にも挿入される。
しかしながら、この非対向部は、対向する正極活物質層が存在しないので、放電の際には、この非対向部からその内部にあるリチウムイオンを放出させ難い。つまり、この非対向部は、負極活物質層でありながら、リチウムイオンを吸蔵するだけで、放電に関与し難い。このため、充電の際に非対向部に挿入されたリチウムイオンの分だけ、放電の際に負極活物質層から放出しうるリチウムイオンの量が減少してしまう、即ち、電池容量が低下してしまう。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、充電の際に、負極活物質層の非対向部内へのリチウムイオンの挿入を抑制して、電池容量の低下を抑制可能なリチウムイオン二次電池、このリチウムイオン二次電池を搭載した車両及び電池搭載機器を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、導電性を有する正極集電板、及び、正極活物質粒子を含み上記正極集電板上に配置された正極活物質層を有する正電極板と、導電性を有する負極集電板、及び、負極活物質粒子を含み上記負極集電板上に配置された負極活物質層を有する負電極板と、上記正電極板と上記負電極板との間に介在してなるセパレータと、を備え、セパレータを介して、上記正極活物質層と上記負極活物質層とが対向するリチウムイオン二次電池であって、上記負極活物質層は、上記セパレータを介して、上記正極活物質層と対向する対向部と、上記セパレータを介して対向する上記正極活物質層が存在しない非対向部と、からなり、上記負電極板は、上記負極活物質層の上記非対向部と上記負極集電板との間の少なくとも一部に介在する絶縁性の絶縁部材を有するリチウムイオン二次電池である。
上述の電池では、上述のように、負電極板は、負極活物質層の非対向部と負極集電板との間の少なくとも一部に介在する絶縁部材を有している。このため、負極活物質層のうち絶縁部材が介在している部位では、この部位と負極集電板との間での電子のやりとりを抑制することができる。従って、絶縁部材を介在させた分、電池の充電の際にリチウムイオンが挿入される非対向部の領域を減少させることができ、電池容量の低下を抑制することができる。
なお、電池としては、いずれも帯状の正電極板と負電極板との間にセパレータを介して捲回してなる捲回型発電要素を有する捲回型電池や、複数の正電極板と複数の負電極板とを、セパレータを介して交互に積層してなる積層型発電要素を有する積層型電池が挙げられる。
また、絶縁部材の材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系で、絶縁性で透孔を有さない中実(稠密)の樹脂や、酸化アルミニウム等の金属酸化物が挙げられる。
さらに、上述のリチウムイオン二次電池であって、いずれも長手方向に延びる帯状の前記正電極板、前記負電極板及び前記セパレータは、上記長手方向に捲回されて捲回型発電要素をなし、上記長手方向に延びる帯状の前記負極活物質層のうち、前記非対向部は、上記長手方向と直交する幅方向の両端側にそれぞれ位置する幅方向端側非対向部を含み、前記絶縁部材は、上記長手方向に延びる帯状で、上記幅方向端側非対向部と前記負極集電板との間に介在してなるリチウムイオン二次電池とすると良い。
上述の電池は、捲回型発電要素を備え、絶縁部材が、幅方向端側非対向部と負極集電板との間に介在してなる。長手方向に延びる帯状の負極活物質層において、幅方向端側非対向部は非対向部の大半を占める。従って、ここに絶縁部材を介在させたことで、電池の充電の際に、非対向部に挿入されるリチウムイオンを大幅に減少させることができ、これによる電池容量の低下を十分に抑制することができる。
或いは、本発明の他の態様は、前述のいずれかのリチウムイオン二次電池を搭載し、このリチウムイオン二次電池に蓄えた電気エネルギを動力源の全部又は一部に使用する車両である。
上述の車両は、電池容量の低下を抑制した電池を搭載しているので、安定した性能の動力源を有する車両とすることができる。
なお、車両としては、電池による電気エネルギを動力源の全部又は一部に使用する車両であれば良く、例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド鉄道車両、フォークリフト、電気車いす、電動アシスト自転車、電動スクータが挙げられる。
或いは、本発明の他の態様は、前述のいずれかのリチウムイオン二次電池を搭載し、このリチウムイオン二次電池に蓄えた電気エネルギを駆動エネルギ源の全部又は一部に使用する電池搭載機器である。
上述の電池搭載機器は、電池容量の低下を抑制した電池を搭載しているので、安定した性能の駆動エネルギ源を有する電池搭載機器とすることができる。
なお、電池搭載機器としては、電池を搭載し、これをエネルギ源の全部又は一部に使用する機器であれば良く、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、電池駆動の電動工具、無停電電源装置など、電池で駆動される各種の家電製品、オフィス機器、産業機器が挙げられる。
実施形態1にかかる電池の斜視図である。 実施形態1の正電極板の斜視図である。 実施形態1の負電極板の斜視図である。 実施形態1の負電極板の拡大断面図(図3のA−A部)である。 実施形態1にかかる電池の製造工程の説明図である。 変形形態1にかかる電池の斜視図である。 変形形態1の正電極板の斜視図である。 変形形態1の負電極板の斜視図である。 実施形態2にかかる車両の説明図である。 実施形態3にかかるハンマードリルの説明図である。
(実施形態1)
次に、本発明の実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態1にかかる電池1について、図1を参照して説明する。
この電池1は、いずれも長手方向DAに延びる帯状の正電極板30、負電極板20及びセパレータ50を備え、これらを長手方向DAに捲回して捲回型の発電要素10をなし、セパレータ50にリチウムイオンを含む電解液60を含浸させてなるリチウムイオン二次電池である(図1参照)。なお、電池1は、図1に示すように、発電要素10を電池ケース80に収容してなる。
この電池ケース80は、共にアルミニウム製の電池ケース本体81及び封口蓋82を有する。このうち電池ケース本体81は有底矩形箱形であり、この電池ケース80と発電要素10との間には、樹脂からなり、箱状に折り曲げた絶縁フィルム(図示しない)が介在させてある。また、封口蓋82は矩形板状であり、電池ケース本体81の開口を閉塞して、この電池ケース本体81に溶接されている。この封口蓋82には、発電要素10と接続している正極集電部材91及び負極集電部材92のうち、それぞれ先端に位置する正極端子部91A及び負極端子部92Aが貫通しており、図1中、上方に向く蓋表面82aから突出している。これら正極端子部91A及び負極端子部92Aと封口蓋82との間には、それぞれ絶縁性の樹脂からなる絶縁部材95が介在し、互いを絶縁している。さらに、この封口蓋82には矩形板状の安全弁97も封着されている。
また、電解液60は、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とを、体積比でEC:EMC=3:7に調整した混合有機溶媒に、溶質としてLiPF6を添加し、リチウムイオンを1mol/lの濃度とした非水電解液である。
また、発電要素10は、帯状の正電極板30及び負電極板20が、帯状のセパレータ50を介して扁平形状に捲回されてなる捲回型である(図1参照)。なお、この発電要素10では、図4(後述する負電極板20の拡大断面図)に示すように、セパレータ50を介して、正電極板30の正極活物質層31(次述)と負電極板20の負極活物質層21(後述)とが対向している。また、この発電要素10の正電極板30及び負電極板20はそれぞれ、クランク状に屈曲した板状の正極集電部材91又は負極集電部材92と接合している(図1参照)。このうち、ポリエチレンからなる帯状のセパレータ50は、正電極板30と負電極板20との間に介在して、これらを離間させている。このセパレータ50には、全体に上述した電解液60が含浸させてある。
また、正電極板30は、図2の斜視図に示すように、長手方向DAに延びる帯状で、アルミニウム製のアルミ箔38と、このアルミ箔38の両主面上に、それぞれ長手方向DAに延びる帯状に配置された2つの正極活物質層31,31とを有している。
この正極活物質層31は、LiCoO2からなる正極活物質粒子37と、アセチレンブラックからなる導電材(図示しない)と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)からなる結着材(図示しない)とを含む。
また、負電極板20は、図3の斜視図に示すように、長手方向DAに延びる帯状で銅製の銅箔28と、この銅箔28の両主面28F,28F上に、それぞれ長手方向DAに延びる帯状に配置された2つの負極活物質層21,21とを有している。また、これらのほかに、負極活物質層21の後述する非対向部23(第1非対向部24)と銅箔28との間に介在する、絶縁性のポリプロピレンからなるフィルム状の絶縁部材26を有している(図5参照)。
このうち負極活物質層21は、いずれもグラファイトからなる負極活物質粒子27、及び、PVDFからなる結着材(図示しない)を含む。
この負極活物質層21は、図3、及び、図3のA−A部における拡大断面図の図4に示すように、セパレータ50を介して正極活物質層31と対向する対向部22と、セパレータ50を介して対向する正極活物質層31が存在しない非対向部23(次述する第1非対向部24及び第2非対向部25)とからなる。
具体的には、負極活物質層21の面積が、対向する正極活物質層31の面積に比して大きく、対向部22は、負極活物質層21の、長手方向DA及び幅方向DBのそれぞれ中央に位置する一方、非対向部23は、対向部22に隣接した周囲に位置している。このため、電池1を充電した際、負極活物質層21の周縁に位置する銅箔28に金属リチウムが析出するのを防止できる。
非対向部23は、負極活物質層21の長手方向DAの両端側に位置する2つの第2非対向部25,25と、負極活物質層21の幅方向DBの両端側にそれぞれ位置する2つの第1非対向部24,24とからなる。なお、負極活物質層21における非対向部23(第1非対向部24及び第2非対向部25)と対向部22との境界の位置は、負電極板20、セパレータ50及び正電極板30を捲回して発電要素10を形成したときに決まる。
また、長手方向DAに延びる帯状の絶縁部材26,26は、図4に示すように、それぞれ銅箔28の主面28F,28F上に配置されて、第1非対向部24と銅箔28との間に介在している。
このように、本実施形態1にかかる電池1では、負電極板20は、負極活物質層21の非対向部23と銅箔28との間の少なくとも一部に介在する絶縁部材26を有している。このため、負極活物質層21のうち、絶縁部材26が介在している第1非対向部24では、この第1非対向部24と銅箔28との間での電子のやりとりを抑制することができる。従って、絶縁部材26を介在させた分、電池1の充電の際にリチウムイオンが挿入される非対向部23の領域を減少させることができ、電池容量の低下を抑制することができる。
また、電池1では、捲回型の発電要素10を備え、絶縁部材26が、第1非対向部24と銅箔28との間に介在してなる。このため、長手方向DAに延びる帯状の負極活物質層21において、第1非対向部24は非対向部23の大半を占める。従って、ここに絶縁部材26を介在させたことで、電池1の充電の際に、非対向部23に挿入されるリチウムイオンを大幅に減少させることができ、これによる電池容量の低下を十分に抑制することができる。
次に、本実施形態1にかかる電池1の製造方法について説明する。
まず、負電極板20の銅箔28の主面28F上に絶縁部材26を塗布により形成した。具体的には、図5に示す、軟化したポリプロピレンを自身の内部に貯留した第1ダイコータDC1を2つ用いて、銅箔28の主面28F上のうち、負極活物質層21の第1非対向部24,24が形成される位置に、絶縁部材26をなすポリプロピレンを長手方向DAに延びる帯状に二条塗布し、乾燥させた。
次いで、図5に示す、第2ダイコータDC2を用いて、銅箔28に負極活物質層21をなすペースト21Pを塗布した。
この第2ダイコータDC2は、ペースト21Pを内部に貯留するペースト貯留部DCTと、このペースト貯留部DCTのペースト21Pを銅箔28に向けて連続的に吐出する吐出口DCSとを有する。
このうち、ペースト貯留部DCTは、この内部に、結着材を溶解したN−メチル−2−ピロリドン(NMP)中に前述したグラファイトからなる負極活物質粒子を投入し、混練してできたペースト21Pを自身の内部に貯留している。また、吐出口DCSは、スリット状で幅方向DBに平行に開口している。但し、吐出口DCSのうち、幅方向DBの中央の中央吐出口DS1が、幅方向DBの両端側の端側吐出口DS2に比して、長手方向DAに広く開口している。即ち、中央吐出口DS1の長手方向DAの第1寸法S1が、端側吐出口DS2の第2寸法S2よりも大きい(S1>S2)。このため、予め塗布された絶縁部材26の有無にかかわらず、銅箔28上の塗布後のペースト21Pの高さを幅方向DAに同じにすることができる。
このような第2ダイコータDC2を用いて、絶縁部材26を塗布した銅箔28上に、ペースト21Pを長手方向DAに延びる帯状に塗布した(図5参照)。
銅箔28上に塗布したペースト21Pを乾燥させた後、銅箔28の他方の主面28Fについても同様に絶縁部材26及びペースト21Pを塗布し、乾燥させた。
その後、図示しないロールプレスで高密度化して、負極活物質層21と、この負極活物質層21のうち、セパレータ50を介して正電極板30と対向させた際に第1非対向部24となる部位、及び、銅箔28の間に介在する絶縁部材26とを有する負電極板20を作製した(図3参照)。
一方、結着材を溶解したNMP中に、正極活物質粒子37及び導電材をそれぞれ投入し混練してできたペースト(図示しない)を、長手方向DAに延びる帯状のアルミ箔38に塗布した。塗布後、アルミ箔38上のペーストを乾燥させた。アルミ箔38の裏側についても、同様にペーストを塗布し、乾燥させた。その後、図示しないロールプレスで、アルミ箔38の両主面上で乾燥させたペーストを圧縮した正電極板30を作製した(図2参照)。
上述のように作製した負電極板20と正電極板30との間に、セパレータ50を介在させて捲回し、発電要素10とする。なお、負電極板20の負極活物質層21における対向部22に、セパレータ50を介して正電極板30の正極活物質層31が対向するように、セパレータ50、負電極板20、セパレータ50、正電極板30の順に重ねて捲回する。
その後は、負電極板20(銅箔28)及び正電極板30(アルミ箔38)にそれぞれ負極集電部材92及び正極集電部材91を溶接し、電池ケース本体81に挿入し、前述した電解液60を注入後、封口蓋82で電池ケース本体81を溶接で封口する。かくして、電池1が完成する(図1参照)。
(変形形態1)
次に、本発明の変形形態1にかかる電池101について、図6〜8を参照しつつ説明する。
この電池101は、複数の正電極板と複数の負電極板とを、セパレータを介して交互に積層してなる積層型発電要素を有する点で、前述の実施形態1にかかる電池1と異なり、それ以外は同様である。
そこで、実施形態1にかかる電池1と異なる点を中心に説明し、同様の部分の説明は省略、又は、簡略化する。なお、同様の部分については同様の作用効果を生じる。また、同内容のものには同番号を付して説明する。
この電池101は、いずれも矩形板状の正電極板130、負電極板120及びセパレータ150を備え、これらを交互に積層してなる積層型の発電要素110をなし、セパレータ150に、実施形態1と同様の電解液60を含浸させてなるリチウムイオン二次電池である(図6参照)。なお、電池101は、図6に示すように、発電要素110を、実施形態1と同様の電池ケース80に収容してなる。
このうち、発電要素110は、正電極板130及び負電極板120が、帯状のセパレータ150を介して交互に積層してなる積層型である(図6参照)。なお、この発電要素110の正電極板130及び負電極板120はそれぞれ、クランク状に屈曲した板状の正極集電部材91又は負極集電部材92と接合している(図6参照)。このうち、ポリエチレンからなる帯状のセパレータ150は、正電極板130と負電極板120との間に介在して、これらを離間させている。
また、正電極板130は、図7の斜視図に示すように、矩形板状でアルミニウム製のアルミ箔138と、このアルミ箔138の両主面上にそれぞれ配置された2つの正極活物質層131,131とを有している。
この正極活物質層131は、いずれも実施形態1と同様の正極活物質粒子37、導電材(図示しない)及び結着材(図示しない)を含む。
一方、負電極板120は、図8の斜視図に示すように、矩形板状で銅製の銅箔128と、この銅箔128の両主面128F,128F上にそれぞれ配置された2つの負極活物質層121,121とを有している。また、これらのほかに、負極活物質層121の後述する非対向部123と銅箔128との間に介在する、絶縁性のポリプロピレンからなるフィルム状の2つの絶縁部材126,126を有している。
このうち負極活物質層121は、いずれも実施形態1と同様の負極活物質粒子27及び結着材(図示しない)を含む。
この負極活物質層121は、図8に示すように、セパレータ150を介して正極活物質層131と対向する対向部122と、セパレータ150を介して対向する正極活物質層131が存在しない非対向部123とからなる。
具体的には、負極活物質層121の面積が、対向する正極活物質層131の面積に比して大きく、負極活物質層121の周縁には非対向部123が位置する一方、この非対向部123に隣接しつつ、負極活物質層121の中央には対向部122が位置している。このため、電池101を充電した際、負極活物質層121の周縁に位置する銅箔128に金属リチウムが析出するのを防止できる。
また、矩形環状の絶縁部材126は、それぞれ銅箔128の両主面128F,128F上に配置されて、非対向部123と銅箔128との間に介在している(図8参照)。このため、負極活物質層121のうち絶縁部材126が介在している部位、即ち非対向部123では、この非対向部123と銅箔128との間での電子のやりとりを抑制することができる。従って、絶縁部材126を介在させた分、電池101の充電の際にリチウムイオンが挿入される非対向部123の領域をなくすことができ、電池容量の低下を抑制することができる。
次に、本変形形態1にかかる電池101の製造方法について説明する。
まず、負電極板120の銅箔128の主面128F上に絶縁部材126を塗布により形成した。具体的には、銅箔128の主面128F上のうち、負極活物質層121の非対向部123,123が形成される位置(図8参照)に、絶縁部材126をなすポリプロピレンを矩形環状に塗布し、乾燥させた。
次いで、絶縁部材126を塗布した銅箔128上に、実施形態1と同様のペースト21Pを塗布した。具体的には、銅箔128に塗布した絶縁部材126の表面上、及び、銅箔128のうち、絶縁部材126に囲まれた内側に露出した主面上に、塗布後のペースト21Pの表面が平坦かつ銅箔128に平行になるよう、ペースト21Pを塗布した。
銅箔128上に塗布したペースト21Pを乾燥させた後、銅箔128の他方の主面128Fについても同様に絶縁部材126及びペースト21Pを塗布し、乾燥させた。
その後、図示しないロールプレスで高密度化して、負極活物質層121と、この負極活物質層121のうち、セパレータ150を介して正電極板130と対向させた際に非対向部123となる部位、及び、銅箔128の間に介在する絶縁部材126とを有する負電極板120を作製した(図8参照)。
一方、結着材を溶解したNMP中に正極活物質粒子37及び導電材をそれぞれ投入し混練してできたペースト(図示しない)を、アルミ箔138に塗布した。塗布後、アルミ箔138上のペーストを乾燥させた。アルミ箔138の裏側についても、同様にペーストを塗布し、乾燥させた。その後、図示しないロールプレスで、アルミ箔138の両主面上で乾燥させたペーストを圧縮した正電極板130を作製した(図7参照)。
上述のように作製した負電極板120と正電極板130との間に、セパレータ150を介在させて積層し、発電要素110とする。具体的には、負極活物質層121の対向部122に、セパレータ150を介して正極活物質層131が対向するように、負電極板120、セパレータ150、正電極板130、セパレータ150の順に繰り返し積層する。
さらに、積層方向の最外側に位置する負電極板120のうち、外側に露出している負極活物質層121の外側に、セパレータ150を介して、アルミ箔138の一方の主面にのみ正極活物質層131を形成した正電極板(図示しない)を配置、積層する。一方、積層方向の他方の最外側に位置するセパレータ150の外側に、銅箔128の一方の主面にのみ負極活物質層121を形成した負電極板(図示しない)を配置、積層する。
これにより、複数の負電極板120の全てにおいて、負極活物質層121の対向部122に、セパレータ150を介して正極活物質層131が対向する積層型の発電要素110ができあがる(図6参照)。
その後は、負電極板120(銅箔128)及び正電極板130(アルミ箔138)にそれぞれ負極集電部材92及び正極集電部材91を溶接し、電池ケース本体81に挿入し、前述した電解液60を注入後、封口蓋82で電池ケース本体81を溶接で封口する。かくして、電池101が完成する(図6参照)。
(実施形態2)
本実施形態2にかかる車両200は、前述した電池1,101を複数含むバッテリパック210を搭載したものである。具体的には、図9に示すように、車両200は、エンジン240、フロントモータ220及びリアモータ230を併用して駆動するハイブリッド自動車である。この車両200は、車体290、エンジン240、これに取り付けられたフロントモータ220、リアモータ230、ケーブル250、インバータ260、及び、矩形箱形状のバッテリパック210を有している。このうちバッテリパック210は、前述した電池1,101を複数収容してなる。
本実施形態2にかかる車両200は、電池容量の低下を抑制した電池1,101を搭載しているので、安定した性能の動力源を有する車両200とすることができる。
(実施形態3)
また、本実施形態3のハンマードリル300は、前述した電池1,101を含むバッテリパック310を搭載したものであり、図10に示すように、バッテリパック310、本体320を有する電池搭載機器である。なお、バッテリパック310はハンマードリル300の本体320のうち底部321に可能に収容されている。
本実施形態3にかかるハンマードリル300は、電池容量の低下を抑制した電池1,101を搭載しているので、安定した性能の駆動エネルギ源を有する電池搭載機器とすることができる。
以上において、本発明を実施形態1〜3及び変形形態1に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態1,変形形態1では、ポリプロピレン製の絶縁部材を用いたが、例えば、ポリエチレン等のポリオレフィン系で、絶縁性で透孔を有さない中実の樹脂や、酸化アルミニウム等の金属酸化物としても良い。また、実施形態1では、非対向部23のうち、第1非対向部24にのみ絶縁部材を介在させたが、例えば、第1非対向部24と共に、第2非対向部25についても絶縁部材を介在させても良い。この場合には、電池の充電の際にリチウムイオンが挿入される非対向部23の領域をなくすことができる。
1,101 電池(リチウムイオン二次電池)
10,110 発電要素(捲回型発電要素)
20,120 負電極板
21,121 負極活物質層
22,122 対向部
23,123 非対向部
24 第1非対向部(幅方向端側非対向部)
26,126 絶縁部材
27 負極活物質粒子
28,128 銅箔(負極集電板)
30,130 正電極板
31,131 正極活物質層
37 正極活物質粒子
38,138 アルミ箔(正極集電板)
50 セパレータ
200 車両
300 ハンマードリル(電池搭載機器)
DA 長手方向
DB 幅方向

Claims (4)

  1. 導電性を有する正極集電板、及び、正極活物質粒子を含み上記正極集電板上に配置された正極活物質層を有する正電極板と、
    導電性を有する負極集電板、及び、負極活物質粒子を含み上記負極集電板上に配置された負極活物質層を有する負電極板と、
    上記正電極板と上記負電極板との間に介在してなるセパレータと、を備え、
    上記セパレータを介して、上記正極活物質層と上記負極活物質層とが対向する
    リチウムイオン二次電池であって、
    上記負極活物質層は、
    上記セパレータを介して、上記正極活物質層と対向する対向部と、
    上記セパレータを介して対向する上記正極活物質層が存在しない非対向部と、からなり、
    上記負電極板は、
    上記負極活物質層の上記非対向部と上記負極集電板との間の少なくとも一部に介在する絶縁性の絶縁部材を有する
    リチウムイオン二次電池。
  2. 請求項1に記載のリチウムイオン二次電池であって、
    いずれも長手方向に延びる帯状の前記正電極板、前記負電極板及び前記セパレータは、
    上記長手方向に捲回されて捲回型発電要素をなし、
    上記長手方向に延びる帯状の前記負極活物質層のうち、前記非対向部は、
    上記長手方向と直交する幅方向の両端側にそれぞれ位置する幅方向端側非対向部を含み、
    前記絶縁部材は、
    上記長手方向に延びる帯状で、上記幅方向端側非対向部と前記負極集電板との間に介在してなる
    リチウムイオン二次電池。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のリチウムイオン二次電池を搭載し、このリチウムイオン二次電池に蓄えた電気エネルギを動力源の全部又は一部に使用する車両。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のリチウムイオン二次電池を搭載し、このリチウムイオン二次電池に蓄えた電気エネルギを駆動エネルギ源の全部又は一部に使用する電池搭載機器。
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