JP5380523B2 - 脂肪酸を用いた脂肪酸アルキルエステルの製造方法 - Google Patents

脂肪酸を用いた脂肪酸アルキルエステルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は脂肪酸を用いた脂肪酸アルキルエステルの製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、従来の酸または固体酸触媒に替えて、金属触媒の存在下で脂肪酸、特に脂肪酸蒸留物と、アルコールとを反応させることにより、バイオディーゼル用脂肪酸アルキルエステルを製造するための方法に関する。この方法は、グリセリンの精製工程を必要とせず、しかも、優れた脂肪酸の転換率を有する。
ディーゼル油は、原油から得られる種々の燃料の中で、燃料効率が良好であり、安価である他、二酸化炭素の発生量が少ないなどのメリットを有する。しかしながら、ディーゼルの燃焼により多量の大気汚染、特に粒子状物質が発生するという問題点がある。かかる問題点を解消するために、ディーゼル油と物性が類似しており、経済性にも富んでいる他、大気汚染を防止可能な代替燃料に関する研究が多角的になされている。バイオディーゼルは、ディーゼル油と物性が類似していながらも、大気汚染の発生を顕著に低減でき、自然循環型エネルギーである。一般に、バイオディーゼルは、菜種油、大豆油、ひまわり油 、パーム油などの植物性油、動物性油脂、廃食用油などを、酸触媒またはアルカリ触媒の存在下で、アルコールとエステル交換反応させて生成される。上記のバイオディーゼルの製造に当たっては、バイオディーゼルの全量に対して約10重量%のグリセリンが副生成物として生成する。最近、バイオディーゼル工場の建設が全世界的に急速に行われており、グリセリンの供給過剰が見込まれる。
一方、油脂には、一般的に遊離脂肪酸が含有されており、これは脂肪酸トリグリセリドと混合された形で存在する。遊離脂肪酸は、油脂の精製過程中に副生成物として分離される。このようにして分離された遊離脂肪酸から脂肪酸アルキルエステルを製造するいくつかの方法が知られている。遊離脂肪酸をエステル化させる方法が公知である(例えば、特許文献1〜3参照)。これらの方法においては、硫酸またはスルホン酸触媒の存在下、約65℃の温度下で脂肪酸及び脂肪酸トリグリセリドの混合物とメタノールを一緒に加熱してエステル化反応を行っている。特許公報(例えば、特許文献4参照)には、油脂から脂肪酸アルキルエステルの収率を高めるための方法が開示されている。この方法においては、エステル交換反応の結果として得られたグリセリン相から遊離脂肪酸を分離した後、分離された遊離脂肪酸がエステル化される。この方法においては、グリセリン相の中和により遊離脂肪酸が得られ、得られた遊離脂肪酸が濃い硫酸触媒の存在下、約85℃の温度下で2時間かけて反応されて、脂肪酸の含量を50%から12%へと減少させている。加えて、反応器に動的乱流を引き起こす機械的装置や超音波を用いて、脂肪酸のエステル化反応の効率を高める方法が公知である(例えば、特許文献5〜6参照)。この方法においては、硫酸またはイオン交換樹脂を触媒として、高圧及び高温の条件下で脂肪酸または/及び油脂に含有されている脂肪酸をアルコールと反応させてエステル化している。また、特許公報(例えば、特許文献7参照)には、固体酸触媒を用いて、廃食用油から遊離脂肪酸を除去する方法が開示されている。これらの方法は、硫酸などの酸触媒を共通して使用している。このような酸触媒は、反応後に完全に除去されなければ、バイオディーゼルの品質を低下させる原因となる。このため、 酸触媒を中和及びろ過、洗浄するための複雑な工程を行うことを余儀なくされるだけではなく、反応器の耐腐食性能のため、製造装置の費用が欠点となる。一方、固体酸の場合、触媒の寿命があまり長くなく、これを再生する費用が非常に高価になる。さらに、これらの従来の方法は、脂肪酸のエステル化反応を低温下で行うため、反応段階において生成される水が効果的に反応系の外部に排出できない。このため、脂肪酸の脂肪酸アルキルエステルへの転換率が低く、得られた脂肪酸アルキルエステルの物性がバイオディーゼル用には不向きである。加えて、本願出願人の特許公報(特許文献8参照)には、上述した欠点をある程度解消可能な方法及び装置を開示しているが、前記方法及び装置が触媒を使用しないため反応速度が十分ではない。
欧州特許公開127104A号明細書 欧州特許公開184740A号明細書 米国特許4,164,506号明細書 欧州特許公開708813A号明細書 韓国公開特許2004−0101446号公報 国際公開第2003/087278号 韓国公開特許2004−87625号公報 韓国公開特許第10−2006−38872号公報
そこで、本発明の目的は、バイオディーゼル燃料用に用いて好適な脂肪酸アルキルエステルの製造方法を提供するところにある。
本発明の他の目的は、生成物の品質に影響することなく、精製過程中に残留物として容易に除去される金属触媒を用いて、高温域において脂肪酸とアルコールをエステル化反応させて、脂肪酸アルキルエステルを製造する方法を提供するところにある。この方法は、酸または固体酸触媒の存在下で植物性または動物性油脂とアルコールをエステル交換反応させて、脂肪酸アルキルエステル及びグリセリンを製造する従来の方法とは異なる。
本発明のさらに他の目的は、植物性油脂を精製する過程において副生成物として生成する脂肪酸蒸留物を原料として用いて、簡単であり、経済性に富んでいる他、グリセリンが生成することなく脂肪酸アルキルエステルを製造する方法を提供するところにある。
上述した目的を達成するために、本発明は、金属触媒の存在下で脂肪酸原料とアルコールをエステル化反応させる段階を含むバイオディーゼル燃料用脂肪酸アルキルエステルの製造方法を提供する。ここで、前記エステル化反応は、200〜350℃の反応温度及び常圧〜10barの反応圧力の条件下で行われ、前記金属触媒は、コバルト、鉄、マンガン、亜鉛、チタン及びこれらの混合物よりなる群から選ばれる金属成分を含む化合物であることが好ましい。
本発明に係る脂肪酸アルキルエステルの製造方法は、金属触媒の存在下で、所定の高温及び圧力の条件下で、脂肪酸とアルコールを反応させる。このため、酸触媒を除去するための中和、ろ過、洗浄などの工程が不要である。本発明においては、2段階の蒸留工程だけで高純度、高転換率の脂肪酸アルキルエステルを得られる。このように、脂肪酸アルキルエステルを製造するための全体工程が単純化され、工程設備費用及び運転費を節減させる。また、本発明は、価値のない脂肪酸蒸留物または安価な脂肪酸を原料として使用するため経済性に富んでいる。本発明においては、グリセリンなどの副生成物を生成せずに、しかも、過剰のアルコールを回収して再使用することができる。
本発明の一実施形態による脂肪酸アルキルエステルの製造方法に使用可能な製造装置の全体構成図である。 図1に示す脂肪酸アルキルエステル反応部の例示図である。 本発明に係る脂肪酸アルキルエステルの製造方法に用いられる反応器の例示図である。 本発明に係る脂肪酸アルキルエステルの製造方法に用いられる反応器の例示図である。
本発明のより完全な理解及びこれに付属する多くの利点は、下記の詳細な説明及び添付図面に基づいて一層理解される。
図1は、本発明の一実施形態による脂肪酸アルキルエステルの製造方法に使用可能な製造装置の全体構成図である。図1に示すように、脂肪酸原料1(以下、必要に応じて、単に脂肪酸と称する。)とアルコール2が反応部10に投入されて、所定の温度と圧力の条件下でエステル化反応が行われる。前記エステル化反応において生成された粗脂肪酸アルキルエステル4は1次精製部20に搬送され、蒸留によって低沸点不純物5が1次精製部20の蒸留塔の上部を通じて除去可能である。前記1次精製された脂肪酸アルキルエステル6は2次精製部30に搬送され、蒸留されて、2次精製部30内に不純物(反応に使用された金属触媒などの残留不純物8)を残留させる。蒸留及び精製された脂肪酸アルキルエステル7が2次精製部30の蒸留塔の上部を通じて排出される。一方、前記反応部10はアルコール回収部40に連結されて、反応部10の反応器において生成された水と反応に関与しない過剰のアルコールとの混合物(アルコール/水)3はアルコール回収部40に取り込まれる。アルコール回収部40において、アルコール2は蒸留されて反応部10に再循環され、水9は廃水処理場に送られる。
本発明において、脂肪酸アルキルエステル7の製造に用いられる脂肪酸原料1としては、脂肪族部分Rの炭素数が14〜24個の純粋な脂肪酸(RCOOH)が挙げられる。しかしながら、原料として脂肪酸蒸留物を使用することが好ましい。脂肪酸蒸留物は、菜種、大豆、ひまわり、パームなどの植物から採取した植物性粗油脂を精製する過程中に副生成物として生成する。精製過程においては、高圧スチームにより行われて、菜種油、大豆油、ひまわり油、パーム油などの植物性精製油を得る。必要に応じて、純粋な脂肪酸と脂肪酸蒸留物との混合物を使用してもよい。前記脂肪酸蒸留物は、脂肪族部分の炭素数が14〜24個の脂肪酸を65〜95重量%、好ましくは、80〜85重量%含む。前記脂肪酸蒸留物の残りの成分は、s−カロチン、脂肪族部分の炭素数が14個未満、または、24個超えの脂肪酸などを含む。本発明に係る脂肪酸アルキルエステルの製造にあたって、原料として前記脂肪酸蒸留物を使用すれば、経済的に一層有利である。本発明に用いられるアルコールとしては、炭素数1〜10の1価アルコール、好ましくは、メタノール、エタノール、プロパノールなどの炭素数1〜4の1価アルコールを使用することができ、中でも、メタノールが好適に使用される。
本発明に係る脂肪酸アルキルエステルの製造方法は、金属触媒の存在下で行われる。前記金属触媒の例としては、コバルト、鉄、マンガン、亜鉛、チタン、アンチモン、ゲルマニウム、ジルコニウム、鉛及びこれらの混合物よりなる群から選ばれる金属成分を含む化合物が挙げられる。好適な金属触媒は、上述した金属成分のアセタート、酸化物、アルコキシド、水酸化物、炭酸化物などを含む。金属触媒として、例えば、コバルトアセタート、マンガンアセタート、亜鉛アセタート、鉄アセタート、ゲルマニウムジオキシド、テトラブチルチタナートなどが含まれる。前記金属触媒はアルコールに溶解された溶液状で前記エステル化反応に投入されることが好ましい。前記触媒中の金属成分が脂肪酸原料に対して30〜200ppm(重量基準)となるように金属触媒はエステル化反応に加えられることが好ましく、50〜100ppm(重量基準)であればより好ましい。もし、金属触媒の使用量が前記範囲未満であれば、反応速度が低下して経済的に好ましくない。金属触媒の使用量が前記範囲を超えても、それ以上の反応速度の向上効果が得られず、経済的に好ましくない。一方、脂肪酸原料中にリン(P)など金属触媒の活性を阻害する不純物が含まれている場合には、不純物の量に比例して金属触媒の投入量を増やすことが好ましい。また、前記金属触媒をアルコール溶液として反応器に投入する場合において、アルコールの使用量は金属触媒を完全に溶解させるために制御される。
本発明において、エステル化反応は1段階または2段階によって行われてもよい。エステル化反応が1段階によって行われる場合に、反応部10は1個の反応器と1個の蒸留塔とから構成される。エステル化反応が2段階によって行われる場合、反応部10は2個の反応器と1個の蒸留塔とから構成されて蒸留塔を共用するか、あるいは、図2に示すように各段階が1個の反応器と1個の蒸留塔とから構成されてもよい。加えて、反応器と蒸留塔が別途に存在せず、一体化されて構成されてもよいが、このとき、一体化された装置の下部は反応器の役割を果たし、その上部は蒸留塔の役割を果たすように構成される。この場合、蒸留塔の役割を果たす上部と反応器の役割を果たす下部との間にはシールトレイを設けて水が上部から下部に落下しないように構成してもよい。本発明に係るエステル化反応は、回分式または連続式で行われてもよく、上述したように、1段階によって行われてもよく、2段階によって行われてもよい。連続式反応の場合、滞留時間が十分であれば1段階反応だけでも高い転換率を得られるが、2段階によって反応を行うことが好ましい。回分式の場合にも、1次反応における転換率が十分ではなければ、反応条件を異ならせて2次反応を行うことにより、転換率を高めることができる。
図2は、図1の反応部10の一実施形態の例示図であり、2個の反応器11、12と2個の蒸留塔13、14とから構成されている。図2を参照すると、1次反応器11における反応により得られた生成物4aは2次反応器12における2次反応のために2次反応器12にアルコール2と一緒に取り込まれる。2次反応器12における2次反応の生成物である粗脂肪酸アルキルエステル4は、図1の精製部20、30に送られる。それぞれの反応器11、12において生成された水と反応に関与しない過剰のアルコールとの混合物3aは蒸留塔13、14に排出される。混合物3aは、蒸留塔13、14において分離されて、蒸留塔13、14の上部には純粋なアルコールまたはアルコール/水共沸混合物3bが、蒸留塔13、14の下部には水濃度の高い水/アルコール混合物3が排出される。ここで、蒸留塔13、14の上部において得られた純粋なアルコールまたはアルコール/水共沸混合物3bは、反応部10に取り込まれるアルコールとして再使用可能である。水濃度の高い水/アルコール混合物3は、図1のアルコール回収部40に送られる。
以下、本発明に係る脂肪酸アルキルエステルの製造条件を詳述する。本発明に係るエステル化反応は、金属触媒が投入され、高温域において行われる。このため、本発明においては、高い反応速度及び高い脂肪酸の転換率を得られる。前記本発明のエステル化反応温度は200〜350℃、好ましくは、250〜320℃である。本発明のエステル化反応のための圧力は、常圧〜10bar、好ましくは、常圧〜5barである。本発明に係るエステル化反応は回分式または連続式で行われても良い。反応が回分式で行われる場合、常圧〜10barの所定の圧力を維持しながら反応を行うことができる。他の方法においては、初期には3bar〜10barの相対的に高圧下で反応を行うことで反応速度を高め、末期には常圧〜3barまで圧力を下げて生成される水を反応液から除去することにより反応の転換率を高める。前記金属触媒はアルコールに溶かして、脂肪酸を反応器に導入するとき、脂肪酸と同時に投入することが好ましい。反応が連続式で行われる場合、全段階の反応工程を常圧〜10barの所定の圧力条件下で行ったり、2段階反応における1次反応器においては3bar〜10bar、2次反応器においては常圧〜3barの圧力条件下で反応を行う。前記反応温度及び圧力が前記範囲を外れると、反応速度及び脂肪酸の転換率が低下したり、望まない副反応が起こる恐れがある。反応が連続式で行われる場合、アルコールに溶解させた金属触媒を脂肪酸と一緒に反応器に連続して投入してもよい。
酸触媒または固体酸触媒を用いた従来の脂肪酸のエステル化反応は、通常100℃未満の低温で行われ、反応中に生成される水が反応系から除去できないため、エステル化反応は反応平衡以上には行うことができない。しかしながら、本発明のエステル化反応は200〜350℃の高温で行われる。このため、反応により生成された水は過剰のアルコールと一緒に反応系から持続的に除去される。これにより、本発明に係るエステル化反応は、脂肪酸転換率が完全反応に近い程度まで反応平衡を越えて行われる。特に、脂肪酸アルキルエステルをバイオディーゼルとして使用するためには、脂肪酸アルキルエステルの全酸価(mg KOH/g)が所定値以下である必要がある。しかしながら、未反応の脂肪酸成分(脂肪族部分の炭素数が14〜18個)が残留すると、製造された脂肪酸アルキルエステルの全酸価(mgKOH/g)が高くなり、脂肪酸アルキルエステルはバイオディーゼルの品質基準を満たさない恐れがある。このように未反応の脂肪酸成分は脂肪酸メチルエステルと沸点がほとんど同じであるため、蒸留によって未反応の脂肪酸成分を分離することが困難である。このため、未反応の脂肪酸成分は完全エステル化反応によって除去しなければならない。本発明に係る脂肪酸アルキルエステルの製造方法は、脂肪酸を脂肪酸アルキルエステルに転換する割合(転換率)が99.7%以上であり、バイオディーゼルの品質基準上の全酸価項目を満たすことができる。これに対し、酸触媒または固体酸触媒を用いた従来の脂肪酸アルキルエステルの製造方法によっては、脂肪酸の転換率を99.7%以上に高めることが困難である。さらに、本発明に係る脂肪酸アルキルエステルの製造方法は、酸触媒を使用しないため、酸触媒に対して耐性を有する高価な製造設備を使用する必要がない。
アルコールの投入は、連続式である場合、投入される脂肪酸に対して重量比にて0.5〜5倍、好ましくは、1〜3倍の流量にて投入する。金属触媒はアルコールに溶解されて、脂肪酸に対して重量比にて30〜200ppm(金属成分基準)が反応器に投入されることが好ましい。全体反応工程の滞留時間は1〜10時間、好ましくは、3〜5時間である。ここで、アルコールの投入量が前記範囲を外れると、反応速度、反応収率などが低下する恐れがあり、経済的にも好ましくない。回分式である場合、脂肪酸、アルコール及びアルコールに溶解された金属触媒が初期に反応器に投入され、ここで、アルコールの量は前記脂肪酸に対して重量比にて0.1〜3倍であり、アルコールに溶解された金属触媒の量は脂肪酸に対して30〜200ppm(金属成分基準)である。反応器が所定の圧力と温度に達すると、主反応に関与するアルコールを反応器に投入する。この場合、全体反応時間を通して投入されるアルコールの総量が、脂肪酸に対して重量比にて0.5〜5倍、好ましくは、1〜3倍である。反応は1〜10時間、好ましくは、3〜5時間かけて行う。なお、前記回分式または連続式反応の後期にアルコールの投入量を増やして初期投入量の1〜3倍、好ましくは、1.5〜3倍にて投入すると、反応転換率を一層高めることができる。
本発明に用いられるエステル化反応器としては、非制限的に、撹拌器が取り付けられている完全混合槽型反応器(continuous stirred tank reactor;CSTR型)、十分な滞留時間を維持するように反応器の内部にバッフルを取り付けた押し出し流れ反応器(plug flow reactor;PFR)などを使用することができる。好適な反応器としては、反応器の内部を多数の隔室に仕切る隔膜を反応器内に少なくとも一枚設ける。好適な反応器としては、反応物が隔膜をオーバーフローして、次の隔室に順送りされるようにすることにより、反応物に十分な滞留時間を与える。
図3及び図4は、とりわけ、本発明の一実施形態による脂肪酸アルキルエステルの製造装置に用いて好適な反応器の好適な実施形態を示す図である。図3に示すように、本発明のエステル化反応器は、全体脂肪酸の80〜90%を脂肪酸アルキルエステルに転換する1次反応器30と、び前記1次反応器30において転換できなかった残りの脂肪酸を脂肪酸アルキルエステルに転換する2次反応器40とを備える。原料としての脂肪酸1とアルコール2は1次反応のために前記1次反応器30に導入される。前記1次反応の生成物4aは1次反応器30の下部を通じて排出され、前記1次反応により生成された水と反応に関与しない過剰のアルコールとの混合物3aは気体状態で反応器30の上部で排出される。前記2次反応器40は、反応器本体42と少なくとも一つの隔壁46a、46bを備える。隔壁46a、46bは、前記本体42の内部を2以上の隔室44a、44b、44cに仕切り、ここで、隔壁46a、46bの上部が開放されて、反応物が隔壁46a、46bの上にオーバーフローされる。前記2次反応器40の仕切られた隔室44a、44b、44cは同じ平面上に存在してもよく、隣り合う隔室44a、44b、44cは前記隔壁46a、46bの上部を通じて流動可能に連結されている。このため、第1隔室44aに流入した1次反応の生成物4aとアルコール2は第1隔室44aにおいて十分に反応される。1次反応の生成物4aの流入量が増大するに伴い、生成物4aは第1隔壁44aを超えて第2隔室46bに流入する。さらに第2隔室44bにおいて、生成物4aはアルコール2と反応した後、第2隔壁46bを越えて第3隔室44cに流れる。第3隔室44cにおいて、反応物4aはさらにアルコール2と反応して、粗脂肪酸アルキルエステル4に転換される。その後、粗脂肪酸アルキルエステル4は2次反応器40から流出される。このとき、反応中に生成された水とアルコールとの混合物3aは、2次反応器40の上部から排出される。また、前記1次反応器30及び2次反応器40の各隔室44a、44b、44cには反応物を撹拌するための撹拌器38、48がそれぞれ取り付けられていてもよい。
図4に示すエステル化反応器は、全体脂肪酸の80〜90%を脂肪酸アルキルエステルに転換する1次反応器30と、前記1次反応器30において転換できなかった残りの脂肪酸を脂肪酸アルキルエステルに転換する2次反応器50と、を備える。前記1次反応器30は、図3に基づき説明したものと同じ構造を有する。前記2次反応器50は、反応器本体52と少なくとも一つの隔壁56a、56bを備える。隔壁56a、56bは前記2次反応器50の内部を2以上の隔室54a、54b、54cに仕切る。前記2次反応器50の隔室54a、54b、54cは上下方向に積み重ねられるように配列され、前記隔壁56a、56bは前記隔室54a、54bの下部面を構成する。すなわち、第1隔室54aと第1隔室54aの下部に位置する第2隔室54bは第1隔壁56aによって上下に仕切られる。前記第1隔壁56aには、液体流路62及び気体流路64が配設される。液体流路62及び気体流路64は第1隔壁56aを貫通する。前記液体流路62の一方の端は第1隔室56aに位置する反応液の上部面に見合う高さに位置し、前記液体流路62の他方の端は第2隔室54bの内の反応液の上部面よりも高い個所に位置する。前記気体流路64の一方の端は前記第1隔室54aに位置する反応液の上部面よりも高い個所に位置し、気体流路64の他方の端は第2隔室54bに位置する反応液の上部面よりも高い個所に位置する。前記液体流路62及び気体流路64は上記と同じ方式によりそれぞれの隔壁56a、56bに配設される。このように、前記隔壁56a、56bに配設された液体流路62及び気体流路64を通じて、垂直に隣り合う隔室54a、54b、54cが連結されている。その結果、1次反応の生成物4aとアルコール2が第1隔室54aに流入して第1隔室54aにおいて十分に反応される。1次反応の生成物4aの流入量が増大するに伴い、第1隔室54aの反応物が前記液体流路62を通じてオーバーフローして、第2隔室54bに流入し、さらに第2隔室45bにおいてアルコール2と反応された後、第2隔壁56bに配設された液体流路62を通じてオーバーフローして第3隔室54cにオーバーフローする。第3隔室54cにおいて、第2隔室54bの反応物がアルコール2と反応して、粗脂肪酸アルキルエステル4に転換される。その後、粗脂肪酸アルキルエステル4は2次反応器50から流出される。このとき、反応中に生成された水とアルコールとの混合物3aは、気体流路64を通じて上部の隔室54b、54aに順送りされ、最上部の隔室54aを通じて、2次反応器50から排出される。
このように、本発明においては、1次反応器30において全体脂肪酸の80〜90%を脂肪酸アルキルエステルに転換させ、残りの未転換の脂肪酸を2次反応器40、50の隔室を順次に通過させながら、2次反応器40、50において脂肪酸アルキルエステルに転換させる。これにより、脂肪酸の反応滞留時間を延ばし、脂肪酸の脂肪酸アルキルエステルへの転換反応効率(転換率)を高めることができる。
本発明のエステル化反応により得られた粗脂肪酸アルキルエステル4は、ほとんど脂肪酸アルキルエステルから構成されている。しかしながら、本発明の脂肪酸アルキルエステルを工業的またはバイオディーゼル燃料として使用するためには、脂肪酸アルキルエステル4から、相対的に低分子量及び高分子量の脂肪酸アルキルエステル、残留物などを除去する必要がある。特に、脂肪酸メチルエステルの場合、バイオディーゼルの品質基準を満たすためには、脂肪族部分の炭素数が14個未満、または24個超えの脂肪酸アルキルエステル、その他の低分子量の不純物は除去される必要がある。したがって、本発明は、2段階の蒸留工程を通じて精製を行う。図1に戻ると、本発明に係る1次精製部20においては、0.1〜150torr、好ましくは、0.1〜40torrの真空条件下で蒸留塔の下部温度を150〜250℃、好ましくは、180〜220℃に維持して、流入物に対して1〜10重量%、好ましくは、2〜5重量%を蒸留塔の上部を通じて除去する。前記蒸留塔の上部を通じて除去される分量が、流入物に対して1重量%未満であれば、低沸点不純物が十分に除去されない恐れがある。前記蒸留塔の上部を通じて除去される分量が流入物に対して10重量%を超えると、収率が低下する恐れがある。ここで、蒸留塔の上部を通じて除去される低沸点不純物はほとんどが低分子量の脂肪酸アルキルエステルである。このため、別途の追加工程を経ることなく、直ちにボイラーなどの燃料として使用可能である。本発明に係る2次精製部30においては、0.1〜150torr、好ましくは、0.1torr〜40torrの真空条件下で、蒸留塔の下部温度を200〜300℃、特に、220〜280℃に維持して、燃料としての脂肪酸の組成に応じて異なるが、蒸留塔の下部を通じて流入物に対して1〜25重量%の不純物を残留させて除去し、蒸留塔の上部を通じて精製された高純度の脂肪酸アルキルエステルを得る。残留した不純物(残留物)の量は、脂肪酸原料の組成により変わりうる。前記蒸留塔の下部を通じて残留される不純物が、流入物に対して1重量%未満であれば、高純度の脂肪酸アルキルエステルを得られなくなる恐れがある。前記蒸留塔の下部を通じて残留される不純物が流入物に対して25重量%を超えると収率が低下する恐れがある。前記残留不純物は組成のほとんどが炭素数24個を超える脂肪酸アルキルエステルである。このため、残留した不純物はボイラーなどの燃料として使用可能である。一方、反応に供された金属触媒は残留物と一緒に排出されるため、脂肪酸アルキルエステルの品質には全く影響しなくなる。そして、残留物と一緒に排出された金属触媒は、廃棄物として処理されたり、燃焼後に再生されて再利用可能になる。前記方法により精製された脂肪酸アルキルエステル、特に、脂肪酸メチルエステルはバイオディーゼルに対する大韓民国、米国、ヨーロッパなど主要国のあらゆる品質基準を満たす。そのため、直ちにバイオディーゼル油として使用可能である。
一方、本発明のエステル化反応により生成された水は、過剰に投入されて未反応のアルコールと一緒に反応部10から排出されるが、この混合物はアルコール回収部40において分離される。分離後、水は廃水処理場に送られ、アルコールはさらに反応部10に循環されて再使用される。前記アルコール回収部40は蒸留塔及びこれに付属する設備からなる。アルコール回収部40の蒸留塔の下部温度はアルコールの沸点に応じて調節されてアルコールを蒸留させる。前記蒸留されて再使用されるアルコールは0〜10重量%、具体的に0.001〜10重量%の水を含有していてもよい。前記アルコールに対する水の含量が10重量%を超えると、反応部10においてエステル化反応速度を落とす恐れがある。また、メタノールを使用する場合には、1台の蒸留塔だけを用いて、十分に純粋なメタノールを精製させて反応部10に循環させることができる。たとえばエタノールなど炭素数2以上のアルコールを使用する場合には、アルコール回収部40の蒸留塔からに水/アルコール(エタノール)共沸混合物が排出され、脱水化工程がなされる。その後、水が除去されたアルコールは反応部10に再循環させることができる。
以下、本発明をより理解するために、好ましい具体的をあげる。本発明の範囲がこれらの実施例により限定されるものではない。
[実施例1]脂肪酸メチルエステルの製造(連続式反応)
エステル化反応は、図3に示す反応器を用いて2段階によって行った。まず、1次反応器を温度300℃、圧力3barに調節し、粗パーム油を蒸留して得た脂肪酸蒸留物1kg、及び、コバルトアセタート0.2gを含みたメタノール1kgを、反応器に連続して投入して1時間かけて反応させた。次に、1次反応器の反応物が連続して2次反応器に取り込まれた。2次反応器の温度は1次反応器と同じ温度に維持し、圧力を常圧まで下げて1時間かけて反応させた。2次反応器における反応のためにメタノール2kg(1次流入量の2倍)を3等分して、それぞれの隔室44a、44b、44cに連続して投入した。前記方法による脂肪酸メチルエステルへの転換率は99.7%(全酸価0.4未満)であった。反応終結時間は触媒を投入しなかった場合に比べて50%に短縮された。
[実施例2]脂肪酸メチルエステルの製造(回分式反応)
エステル化反応は回分式反応器を用いて1段階によって行った。まず、反応器に脂肪酸蒸留物1kg、及び、テトラブチルチタナート0.8gを含みたメタノール0.5kgを、反応器に投入した。反応器を温度300℃、圧力3barに調節した後、メタノール1kgを連続して反応器に投入して1.5時間かけて反応させた。前記方法により得られた脂肪酸メチルエステルの転換率は99.8%であった。反応終結時間は合計1.5時間であり、触媒を投入しなかったときに比べて反応時間が50%減少された。
産業上の利用可能性
本発明に係る脂肪酸アルキルエステルの製造方法は、小規模装置だけではなく、工業的な規模の装置にも使用可能である。特に、本発明に係る脂肪酸メチルエステルは、別途の追加工程を経ることなく直ちにバイオディーゼル油として利用可能である。

Claims (4)

  1. 金属触媒の存在下で脂肪酸原料とアルコールをエステル化反応させる段階を含むバイオディーゼル燃料用脂肪酸アルキルエステルの製造方法であって、
    前記エステル化反応は200〜350℃の反応温度及び常圧〜10barの反応圧力の条件下で行われ、
    前記金属触媒は、触媒中の金属成分が脂肪酸原料に対して重量基準で30〜200ppmとなる量にて使用され、
    前記金属触媒は、コバルトアセタート、マンガンアセタート、亜鉛アセタート、鉄アセタート、テトラブチルチタナート及びこれらの混合物よりなる群から選ばれるものである脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  2. 前記金属触媒は、アルコール溶液状で前記エステル化反応に投入される請求項1に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  3. 前記エステル化反応は、300〜350℃の反応温度及び常圧〜10barの反応圧力の条件下で行われるものである請求項1または2に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  4. 前記金属触媒は、コバルトアセタート、マンガンアセタート、鉄アセタート及びこれらの混合物よりなる群から選ばれるものである請求項1〜3のいずれかに記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
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