JP5379154B2 - デュアル焦点距離レンズ系 - Google Patents

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Description

本発明は反射光学系、特に小型撮像系で好適に使用可能な光学系に関する。
反射光学系と屈折光学系を併用する光学系は既に知られている。例えば特許文献3(発明者:Bodkin)及び特許文献7(発明者:Amon)に記載のデュアル光路は光反射素子及び光屈折素子を備えている。この光路はデュアルスペクトラム光学系用であり、ビームスプリッタを用い形成された2本の光路を有している。それらの光路のいずれにも、可視光撮像用光学系及びハイパースペクトラル撮像用光学系が配されている。
特許文献13(発明者:Von Hoessle)に記載のミサイル誘導装置は屈折レンズ及び反射レンズを備えている。屈折レンズは中央部と外縁部に区画されており、その外縁部を通った光は反射レンズの働きで第1センサ上に合焦し、中央部を通った光はその第1センサと背中合わせの第2センサ上に合焦する。それら二系統の撮像系をサポートする電子システムが一系統であるので、両方の撮像系を同時に使用することはできない。2個あるセンサの配置はミサイル誘導処理の負担が軽くなるよう定める。一方の撮像系は焦点距離が短く、ミサイルを標的まで粗誘導するのに使用される。他方の撮像系は焦点距離が長く、対標的ミサイル誘導の最終段階にてそのミサイルを標的まで精密誘導するのに使用される。
特許文献8(発明者:Lawson)に記載のレンズは、その外縁部と中央部が互いに異なるスペクトル域向けに設計されている。特許文献5(発明者:Wilm)においては、2個あるレンズそれぞれの焦点を同一のセンサに合わせ、それらのレンズによる都合2個の像を相補的ゾーンフィルタを用い重ね合わせることで、その領域毎に解像度が異なる合成画像を発生させている。
米国特許第6549332号明細書 米国特許第6728044号明細書 米国特許第7049597号明細書 米国特許第6636356号明細書 米国特許第5172235号明細書 米国特許第5114238号明細書 米国特許第7119969号明細書 米国特許第6870690号明細書 米国特許第5144476号明細書 米国特許第6333811号明細書 米国特許出願公開第2002/0097505号明細書 米国特許第4993818号明細書 米国特許第5051830号明細書 米国特許第6169637号明細書 米国特許第5159495号明細書 欧州特許出願公開第1099969号明細書 米国特許出願公開第2008/0030592号明細書
従って、互いに独立な2個の光学系を備えたデュアル焦点距離レンズ系を提供し、同一の場面又は被写体を複数通りの焦点距離で同時に撮像できるコンパクトな光学系を実現することが、いま求められているといえよう。
ここに、本発明の一実施形態に係るデュアル焦点距離光学系は、同じ光軸を共用する第1及び第2光学系を備える。第1光学系は光学構造体の物側面及び像側面を含み、その物側面及び像側面は光屈折面部及び光反射面部を含む。第1光学系の焦点距離は第2光学系の焦点距離よりも長い。
本発明の他の実施形態に係るデュアル焦点距離光学系は、互いに同じ光路を部分的に共用する第1及び第2光学系を備える。第1光学系は、光学構造体の物側面、その光学構造体の像側面、並びに光路沿いに見てそれら物側面と像側面の間に位置する第1中間素子の第1面を含み、第2光学系は、第1光学系に第1面を提供している前記第1中間素子の第2面を含む。第1光学系の焦点距離(第1焦点距離)は第2光学系の焦点距離(第2焦点距離)よりも長い。
本発明の第1実施形態における光伝搬軌跡を示す模式図である。 本発明の第1実施形態を構成する光学部品を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る構成の例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における光伝搬軌跡を示す模式図である。 図4に示した実施形態の一部における光伝搬軌跡を示す模式図である。 図4に示した実施形態の一部における光伝搬軌跡を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る構成の例を示す模式図である。
以下、本発明の好適な実施形態につき別紙図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明は、本発明に係る装置の構成要素や本発明に係る装置に対し割合密接な関係を有する要素に絞ってのものである。ご理解頂けるように、本件技術分野で習熟を積まれた方々(いわゆる当業者)に周知の様々な形態で実現可能な要素については、具体的な説明や図示を省いてある。
図1に、第1実施形態に係るデュアル焦点距離レンズ系100における光伝搬軌跡を模式的に示す。本レンズ系100はそれぞれ複数個の光学面を有する第1光学系200及び第2光学系300を備えている。第1光学系200は例えば望遠型、第2光学系300は例えば広角型である。後に図2を参照して説明する通り、第1光学系200はその光屈折面及び光反射面双方に光収束力を持たせたカタジオプトリック光学系、第2光学系300はその光屈折面に光収束力を持たせたジオプトリック光学系となっている(図2参照)。
それら、光学系200及び300は同じ光路乃至光軸125上にあり、光学素子(群)に係る光学面のうち複数個を共有している。例えば面105及び110は、弱い光収束力を有する光屈折性のレンズ素子140(いわゆるコレクタプレート)を形成しており、その素子140は光学系200及び300によって共用されている。素子140上にはその所属先光学系が異なる複数の部分、即ち第1光学系200に属する外環領域115と第2光学系300に属する中心領域120がある。
そのレンズ素子140の面105は非球面、面110は球面である。素子140上に非球面を設けるのは収差補正のためであるので、面110の方を非球面にしてもよいし、面105,110双方を非球面にしてもよい。面105及び110を平坦面にすることもできる。他の系内素子の汚れを防ぐ覆い窓としては役に立つ。
また、第1光学系200は光軸125上にあり、その焦点距離は第1焦点距離となっている。第2光学系300はそれと同じ光軸125上にあり、その焦点距離は第2焦点距離となっている。第1焦点距離は第2焦点距離よりも長い。第1光学系200はイメージセンサ130に、また第2光学系300はイメージセンサ135に光を届ける。
図2に、第1光学系200で使用される光学構造体205を示す。この構造体205は物側面210及び像側面215を有している。物側面210には光屈折面部220及び光反射面部225があり、像側面215には光屈折面部230及び光反射面部235がある。
この光学構造体205の光反射面部のうち、像側面215側のそれ(235)は光収束力を有する非球面、物側面210側のそれ(225)は光収束力を有する球面である。光反射面部225を非球面にしても構わない。光反射面部235及び225は、第1光学系200に備わる光収束力の大半をもたらす部分であるが、光反射性であるので第1光学系200に色収差をもたらすことはない。第1光学系200は更に絞り290を備えている。
その光反射面部225・235間にある隙間は、空気で満たしてもよいし、後に図3を参照して説明するように光屈折素材で満たしてもよい。但し、この隙間を光屈折素材で満たすとその素材による光散乱で多少は色収差が発生する。その色収差を補正するには、光屈折面245及び250を呈する素子240を、光学構造体205・イメージセンサ130間に配置すればよい。像面収差が発生しそうなときも、この光屈折素子240でその像面収差を補正することができる。
図示の通り、その光屈折素子240の表面(245、250又はその双方)は、光学構造体205の光屈折面部のうち像側面215側のそれ(230)として用いられている。光反射面部225・235間の隙間を光屈折素材で満たした構成であれば(図3参照)、適切な曲率半径を呈するようその光屈折素材を成形して光屈折面部230を形成することもできる。
これに対し、光学構造体205の光屈折面部のうち物側面210のそれ(220)としては、図示例ではレンズ素子140の表面(105、110又はその双方)が用いられている。そのため、構造体205の物側面210に備わる光収束力は像側面215に備わるそれより弱くなる。但し、構造体205の物側面210にまた別の面を設けることもできる。例えば素子140が平板状なら、また別のレンズ素子を設けてその表面を物側面210にすることができる。また、光反射面部225・235間の隙間を埋める素材の表面を物側面330にすることもできる(図3参照)。
そのレンズ素子140は部分毎に所属先光学系が異なっていて、その外環領域115は第1光学系200に、また中心領域120は第2光学系300にそれぞれ属している(図1参照)。即ち、この図に示す光学構造体205の物側面210には2個の光屈折域があり、そのうち第1のもの(115)が第1光学系200に、第2のもの(120)が第2光学系300にそれぞれ属している。更に、それら第1光屈折域115及び第2光屈折域120は、構造体205の物側面210上で互いに連接しており、且つその曲率半径が同じ値になっている(図1も参照)。但し、光屈折域115及び120が連接しない構成にすることや、それらの間で曲率半径が相違する構成にすることも可能である。
表1Aに、本発明の第1実施形態における第1光学系200の具体的構成例を示す。この例は第1光学系200として望遠レンズ系を使用した構造であるが、お察しの通りこれとは別種の構成にすることもできる。実際、第1光学系200に相応しい構成は、本レンズ系100の具体的な用途によって左右されるものである。
Figure 0005379154
他方、図中の第2光学系300は、第1光学系200と共有するレンズ素子140の面105及び110を使用し、素子140を通過した光の一部を1個又は複数個のレンズ255越しにイメージセンサ135へと送っている。図中、レンズ255としては、面260及び265を有する両凸レンズ、面270及び275を有する両凸レンズ、並びに面280及び285を有する両凹レンズが設けられているが、図示例とは異なる個数のレンズを使用し第2光学系300を構築することも可能である。
この第2光学系300の光収束力は、その大半又は全体が面260〜285によってもたらされている。なお、図示例ではレンズ255たる3個のレンズ素子が順に正、正、負の光収束力を有しているが、これとは別の構成でも特に問題はない。面260〜285は球面であるが、それらのうち何個かを非球面にして収差補正を図ってもよい。
表1Bに、本発明の第1実施形態における第2光学系300の具体的構成例を示す(表中の「Schott」は登録商標)。この例は第2光学系300として広角レンズ系を使用した構造であるが、お察しの通りこれとは別種の構成にすることもできる。実際、第2光学系300に相応しい構成は本レンズ系100の具体的な用途によって左右される。
Figure 0005379154
また、図1及び図2に示した構成は、第1光学系200の焦点距離(第1焦点距離)や第2光学系300の焦点距離(第2焦点距離)が固定されている構成である。しかしながら、それら第1,第2焦点距離のうち一方又は双方が可変な構成にすることもできる。例えば、第1光学系200・イメージセンサ130間や第2光学系300・イメージセンサ135間に可動な付加的光学素子(群)を設けること、センサ130やセンサ135を対応する光路沿いに移動させる手段を設けること、第1光学系200や第2光学系300を対応するセンサ130又は135に対し移動させる手段を設けること等で、一方又は双方の光学系の焦点距離や合焦状態を可変にすることができる。付加的光学素子(群)を移動させる手段、イメージセンサを移動させる手段、光学系を相対移動させる手段等は既知技術で実現することができる。
加えて、本レンズ系100には、その第1光学系200からもたらされる画像及び第2光学系300からもたらされる画像を併用してディジタルズーム機能を司るコントローラも、設けることができる。ディジタルズーム機能の実現手法は特許文献17(発行日:2008年2月7日,発明者:Border et al.)に記載のもの等でよい。
図3に、図2に示したデュアル焦点距離レンズ系100の具体的構成例360を示す。この例における光学構造体205は固体素材素子であり、レンズ255やイメージセンサ135をくるむよう2個のピース310及び320を相互結合させて形成してある。これに適する素材としてはアクリル系樹脂、シクロオレフィン系ポリマ(COP)等の低光分散性素材を掲げることができる。例えば日本ゼオン株式会社(所在地:東京)がZeonex(登録商標)の名で市販しているCOPである。また、物側面210の光屈折面部220として働くレンズ素子140はピース310の一部で、物側面210の光反射面部225及び像側面215の光反射面部235はピース320の一部で、像側面215の光屈折面部230は光屈折素子240で、それぞれ実現されている。素子240が光屈折面部230として働くので、素子形成固体素材の表面のうち像側面215の光反射面部235で囲まれている部分は図示の通り平坦でよい。更に、この例360に係るレンズ系100では、絞り290として働く遮光面350がピース320上に設けられている。加えて、図2に示したレンズ素子255と同様の光学素子がこの図にも示されている。イメージセンサ130も示されている。
図4に、第2実施形態に係るデュアル焦点距離レンズ系400における光伝搬軌跡を模式的に示す。本レンズ系400はそれぞれ複数の光学面からなる第1光学系500及び第2光学系600を備えている。第1光学系500は例えば望遠型、第2光学系600は例えば広角型である。第1光学系500は、後に図5を参照して説明する通りカタジオプトリック光学系であり、その光屈折面及び光反射面に光収束力を持たせてある。第2光学系600は、後に図6を参照して説明する通りジオプトリック光学系であり、その光屈折面に光収束力を持たせてある。これらの光学系500及び600は同じ光路乃至光軸410を部分的に共有しており、また何個かの光学素子及び光学面を共有している。
第1光学系500の光路沿い焦点距離は第1焦点距離、第2光学系600の同光路沿い焦点距離は第2焦点距離であり、第1焦点距離は第2焦点距離より長くなっている。図中、光路は本レンズ系400を貫く光伝搬軌跡で表されている。
図5に、それらのうち第1光学系500で使用される光学構造体550を示す。この構造体550で形成される物側面505及び像側面510は光路(第1光学系500を貫く光伝搬軌跡)沿いに並んでおり、それらの間には中間光学素子515が配されている。第1光学系500ではその素子515の第1面520も使用している。
それらのうち物側面505は正の光収束力を有する非球面であり(球面でも可)、第1光学系500全体の長さを短縮するのに役立っている。像側面510は物側面505に比べ強い光収束力を有する光反射面(例えば非球面)であり、光反射面であるので色収差を増加させずに光を収束させることができる。中間光学素子515の第1面520は光収束力のない平坦な光反射面(例えば鏡の表面)であり、第1光学系500の光路乃至光軸を転向させる役目を有している。
更に、図中の第1光学系500は、第1中間光学素子たる中間光学素子515のほかに、光屈折面525を有する第2中間光学素子を備えている。この素子は、光路のうち第2光学系600と共用されない部分に配されており、第1光学系500を通った光はこれを介してイメージセンサ530に到達する。なお、光学構造体550の一部としてではなく、構造体550には属さない中間光学素子を使用して、この面525を実現することもできる。第2光学系600・イメージセンサ675間の光学素子(図6参照)に倣い、図示しない付加的光学素子(群)を第1光学系500・センサ530間に配することもできる。加えて、面525を図示の如き平坦面ではなく光収束力のある面にすることもできる。例えば非球面とすれば、この面525を像面収差補正、横色収差補正又はその双方に使用することができる。
表2Aに、本発明の第2実施形態における第1光学系500の具体的構成例を示す。この例は第1光学系500として望遠レンズ系を使用した構造であるが、お察しの通りこれとは別種の構成にすることもできる。実際、第1光学系500に相応しい構成は本レンズ系400の具体的な用途によって左右されるものである。
Figure 0005379154
他方、図6に示す第2光学系600では、第1光学系500と共有する物側面505に加え、中間光学素子515の第2面620を使用している。図示例の素子515では第1面520の裏面が第2面620となっている。この面620は光収束力のない平坦な光反射面であり、第2光学系600の光路乃至光軸を転向させる役目を有している。
本レンズ系400では、第2面620が第2光学系600の絞りとなるよう中間光学素子515を構成することが可能である。そうすることで、素子515やその第2面620に対する物理的且つ空間的な制約を緩和乃至排除することができる。同様に、素子515の第1面520も第1光学系500の絞りとすることができる。
第2光学系600は、更に光収束力のある光屈折面625を有している。この面625は球面であり(非球面でも可)光学構造体550の一角をなしている。その意味で、前述した像側面510が構造体550の第1像側面、この面625がその構造体550の第2像側面であるといえよう。但し、面510が光反射面であるのに対し面625が光屈折面であることに留意すべきである。また、面625は、光路のうち第1光学系500と共用されない部分に位置している。構造体550とは別体の光学素子を設け、その表面を使用して面625を形成することもできる。
第2光学系600は、その面625を経た光を、1個又は複数個のレンズ越しにイメージセンサ675へと送る。図示例で使用しているレンズは、面630、635及び640を有するダブレットレンズ、面645及び650を有する両凸レンズ、面655及び660を有する第1メニスカスレンズ、並びに面665及び670を有する第2メニスカスレンズである。第1及び第2メニスカスレンズは、その凹面がセンサ675側に面する向きで配置されている。図示個数とは異なる個数のレンズを使用し第2光学系600を構成することも可能である。
表2Bに、本発明の第2実施形態における第2光学系600の具体的構成例を示す。この例は第2光学系600として広角レンズ系を使用した構造であるが、お察しの通りこれとは別種の構成にすることもできる。実際、第2光学系600に相応しい構成は本レンズ系400の具体的な用途によって左右される。
Figure 0005379154
また、図4〜図6に示した構成は、第1光学系500の焦点距離(第1焦点距離)や第2光学系600の焦点距離(第2焦点距離)が固定の構成である。しかしながら、第1光学系500・イメージセンサ530間や第2光学系600・イメージセンサ675間に可動な付加的光学素子(群)を設けること、センサ530やセンサ135を対応する光路沿いに移動させる手段を設けること、第1光学系500や第2光学系600を対応するセンサ530又は675に対し移動させる手段を設けること等で、一方又は双方の光学系の焦点距離や合焦状態を可変にすることもできる。付加的光学素子(群)を移動させる手段、イメージセンサを移動させる手段、光学系を相対移動させる手段等は既知技術で実現することができる。
加えて、本レンズ系400には、その第1光学系500からもたらされる画像及び第2光学系600からもたらされる画像を併用してディジタルズーム機能を司るコントローラも、設けることができる。ディジタルズーム機能の実現手法は特許文献17(発行日:2008年2月7日,発明者:Border et al.)に記載のもの等でよい。この参照を以て当該文献の全内容を本願に繰り入れることとする。
図7に、図5及び図6に示したデュアル焦点距離レンズ系400の具体的構成例700を示す。この例における光学構造体550は固体素材素子であり、中間光学素子515をくるむよう2個のピース710及び720を相互結合して形成してある。これに適する素材としてはアクリル系樹脂、シクロオレフィン系ポリマ(COP)等の低光分散性素材を掲げることができる。例えば日本ゼオン株式会社(所在地:東京)がZeonex(登録商標)の名で市販しているCOPである。この固体素材素子には、中間光学素子515の光反射面520として働く部分、光屈折面525として働く部分、構造体550の物側面505や像側面510として働く部分等、第1光学系500をかたちづくる複数の部分が備わっている。同様に、この固体素材素子には、素子515の光反射面620として働く部分、光屈折面625として働く部分等、第2光学系600をかたちづくる複数の部分も備わっている。加えて、図6に示したレンズ素子と同様の光学素子730がこの図にも示されている。イメージセンサ530及び675も示されている。
このように反射光学系及び屈折光学系を併用するレンズ系、特に同じ光軸を共有し合う2個の撮像系を備えたものは、様々な分野で利用することができる。同じ光軸を共有し合うということは、一方の撮像系で捉えた像と他方の撮像系で捉えた像の間に視差が生じないということである。しかも、上掲の如き構成は撮像用レンズ系のコンパクト化に役立つ。反射光学系を用い光路を折り返している分、レンズ系全体のサイズが小さくなるからである。レンズ系内光軸を(部分的に)共用化することで、そうしない構成に比べ、物理的且つ空間的な制約や構成の複雑さも緩和、軽減することができる。
100,400 デュアル焦点距離レンズ系、105,110,245,250,260〜285,525,625〜670 光屈折面、115 外環領域(第1光屈折域)、120 中心領域(第2光屈折域)、125,410 光軸乃至光路、130,135,530,675 イメージセンサ、140,240 光屈折素子、200,500 第1光学系、205,550 光学構造体、210,330,505 物側面、215,510 像側面、220,230 光屈折面部、225,235 光反射面部、255 レンズ、290 絞り、300,600 第2光学系、310,320,710,720 ピース、350 遮光面、360,700 レンズ系の構成例、515 中間光学素子、520,620 光反射面、730 光学素子。

Claims (17)

  1. ある光路上にあり、光学構造体の物側面、その光学構造体の像側面、並びに光路沿いに見てそれら物側面と像側面の間に位置する第1中間素子の第1面を含み、且つその焦点距離が第1焦点距離である第1光学系と、
    前記光路の一部を前記第1光学系と共用しており、前記第1光学系の前記第1中間素子の第2面を含み、且つその焦点距離が前記第1焦点距離より短い第2焦点距離である第2光学系と、
    前記第1光学系に係る第2中間素子であって、前記光路のうち前記第2光学系によって共用されていない部分に位置する光学面を有する第2中間素子と、
    を備え、
    前記第1中間素子、前記第2中間素子、並びに前記第1光学系に係る光学構造体の物側面及び像側面が、同一の光学素子に備わる別々の部分であるデュアル焦点距離光学系。
  2. 請求項1記載のデュアル焦点距離光学系であって、前記光学素子が固体素材素子であるデュアル焦点距離光学系。
  3. 請求項1記載のデュアル焦点距離光学系であって、前記第1光学系に係る第1イメージセンサと、前記第2光学系に係る第2イメージセンサと、を備えるデュアル焦点距離光学系。
  4. ある光路上にあり、光学構造体の物側面、その光学構造体の像側面、並びに前記光路沿いに見てそれら物側面と像側面の間に位置する第1中間素子の第1面を含み、且つその焦点距離が第1焦点距離である第1光学系と、
    前記光路の一部を前記第1光学系と共用しており、前記第1光学系の前記第1中間素子の第2面を含み、且つその焦点距離が第1焦点距離より短い第2焦点距離である第2光学系と、
    を備えるデュアル焦点距離光学系
  5. 請求項4に記載のデュアル焦点距離光学系であって
    前記第1光学系の光学構造体の像側面が、前記光学構造体の第1像側面で、かつ、
    前記第2光学系が、前記光学構造体の物側面、及び、前記第1光学系によって共用されない前記光学構造体の第2面を含む、
    デュアル焦点距離光学系。
  6. 請求項4に記載のデュアル焦点距離光学系であって前記光学構造体の物側面が非球面を含むデュアル焦点距離光学系。
  7. 請求項4に記載のデュアル焦点距離光学系であって前記光学構造体の像側面が屈折力を有するデュアル焦点距離光学系。
  8. 請求項4に記載のデュアル焦点距離光学系であって前記光学構造体の像側面が非球面を含むデュアル焦点距離光学系。
  9. 請求項4に記載のデュアル焦点距離光学系であって、前記第1中間素子の位置が固定されているデュアル焦点距離光学系。
  10. ある光路上にあり、光学構造体の物側面、その光学構造体の像側面、並びに光路沿いに見てそれら物側面と像側面の間に位置する第1中間素子の第1面を含み、且つその焦
    点距離が第1焦点距離である第1光学系と、
    前記光路の一部を前記第1光学系と共用しており、前記第1光学系の前記第1中間素子の第2面を含み、且つその焦点距離が前記第1焦点距離より短い第2焦点距離である第2光学系と、
    前記第1光学系に係る第2中間素子であって、前記光路のうち前記第2光学系によって共用されていない部分に位置する光学面を有する第2中間素子と、
    を備えるデュアル焦点距離光学系
  11. 請求項10に記載のデュアル焦点距離光学系であって、前記第2中間素子が非球面を含むデュアル焦点距離光学系。
  12. 請求項10に記載のデュアル焦点距離光学系であって、前記第1中間素子、前記第2中間素子、並びに前記第1光学系に係る光学構造体の物側面及び像側面が、同一の光学素子に備わる別々の部分であるデュアル焦点距離光学系
  13. 請求項12記載のデュアル焦点距離光学系であって、前記光学素子が固体素材素子であるデュアル焦点距離光学系
  14. 請求項12記載のデュアル焦点距離光学系であって、前記固体素材素子が、相互に結合された2つの素子を有するデュアル焦点距離光学系
  15. 請求項12に記載のデュアル焦点距離光学系であって
    前記第1光学系の光学構造体の像側面が、前記光学構造体の第1像側面で、かつ、
    前記第2光学系が、前記光学構造体の物側面、及び、前記第1光学系によって共用されない前記光学構造体の第2面を含む、
    デュアル焦点距離光学系。
  16. ある光路上にあり、光学構造体の物側面、その光学構造体の像側面、並びに前記光路沿いに見てそれら物側面と像側面の間に位置する第1中間素子の第1面を含み、且つその焦点距離が第1焦点距離である第1光学系と、
    前記光路の一部を前記第1光学系と共用しており、前記第1光学系の前記第1中間素子の第2面を含み、且つその焦点距離が第1焦点距離より短い第2焦点距離である第2光学系と、
    を備え、
    前記第1光学系の光学構造体の像側面が、前記光学構造体の第1像側面で、かつ、
    前記第2光学系が、前記光学構造体の物側面、及び、前記第1光学系によって共用されない前記光学構造体の第2面を含む、
    デュアル焦点距離光学系
  17. 請求項16に記載のデュアル焦点距離光学系であって、前記光学構造体の第2面が非球面を含むデュアル焦点距離光学系。
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