JP5377125B2 - 車両用ドア構造 - Google Patents
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Description
ランチャンネルのドア面中央側の端部に覆い部が当てられているため、ドアガラスがランチェンネルを介してサッシュから外れるのが抑制されるとともにドアガラスが直接にサッシュに当たらず、ドアガラスに傷が付かない。
ランチャンネルの折り返し部が、サッシュ(コ字状断面部)の先端と覆い部との間に挟み込まれ、ランチャンネルがサッシュから外れにくい。
内側壁又は外側壁と覆い部との間の隙間にランチャンネルの外壁が配置されて、外壁が、サッシュの外側壁又は内側壁と覆い部との間に挟み込まれ、ランチャンネルがサッシュから外れにくい。
ブラケットは、サッシュを支持しているので剛性が高くなるように形成される。従って、このような剛性の高いブラケットに覆い部を設けることで、覆い部が強固に支持されるから、サッシュからドアガラスが外れるのをブラケットに設けられた覆い部でより効果的に防止することが可能になる。また、覆い部はブラケットを介してドアパネルで支持されるため、覆い部の取付け剛性が高められる。
ブラケットは、サッシュと覆い部の両方の支持部材を兼用するから、部品数が少なくなる。
ブラケットを折り曲げてコ字状断面に形成することで、ブラケットの剛性が高められる。従って、覆い部の支持もより強固になるから、ドアガラスがより一層外れにくくなる。
請求項7に係る発明は、覆い部は、サッシュの外側に設けられ、ドアガラスに沿って略直線状の形状をしたストレート部と、ストレート部のドア面中央側の端部よりもドア面中央側に突出して前記ストレート部よりもドアガラス側に湾曲した湾曲部と、を有することを特徴とする。
また、サッシュ支持構造の大型化が抑制されて、ドア内に補強用パネル等の部材を取付けることが容易になり、ドアの設計自由度を向上させることができる。
従って、より確実にランチャンネルがサッシュから外れるのを防ぐことができ、これによって、ドアガラスがサッシュから外れるのも防ぐことができる。
従って、ブラケットでコ字状断面部及び覆い部を強固に支持することができ、より一層ドアガラスの外れを防止することができる。
請求項7係る発明では、覆い部は、ストレート部と、湾曲部とを有する。ストレート部は、サッシュの外側に設けられ、ドアガラスに沿って略直線状の形状をしている。また、湾曲部は、ストレート部のドア面中央側の端部よりもドア面中央側に突出してストレート部よりもドアガラス側に湾曲されている。
図1に示すように、車両用のドア10は、アウタパネル及びこのアウタパネルの内方に設けられたインナパネルからなる閉断面構造のドア下部13と、ドアガラス18の上縁部、前縁部及び後縁部を支持するためにドア下部13に取付けられた上側サッシュ14、前側サッシュ16及び後側サッシュ17と、ドアガラス18と、このドアガラス18を昇降させるためにドア下部13の内側に取付けられた電動モータ付きのウインドレギュレータ21とからなる。
上記の上側サッシュ14、前側サッシュ16及び後側サッシュ17は、ドア10のサッシュ22を構成する部分である。
即ち、ドアガラス18が最も低い位置に下降した状態では、ドアガラス18の車両前後方向に延びる上縁部18aと車両上下方向に延びる後縁部18dとのコーナー部18eはベルトラインシール23に支持されている。
長尺部28a及び覆い部28bは一体成形され、長尺部28aとは別体のパネル側取付部28cが、長尺部28aに取付けられている。
ランチャンネル41は、底壁42と、この底壁42の端部からそれぞれ前側サッシュ16の内側壁36及び外側壁37に沿って延びるコ字内内壁43及びコ字内外壁44とが一体成形されている。
覆い部28bは、外側第3リップ44cが当てられたストレート部28pと、このストレート部28pの先端からドアガラス18側へ凸状に湾曲する湾曲部28qとからなる。
図6(a)に示すように、例えば、ドアガラス18に白抜き矢印で示すような向き(車室内から車室外への方向)に外力が作用すると、ドアガラス18は、初期の二点鎖線の位置から外側方に移動するとともに、取付ブラケット28に前後方向の撓みが発生することにより前側サッシュ16に対して実線で示す位置まで相対移動する。
上記の状態から、外力が無くなる、あるいは外力が小さくなれば、ドアガラス18は、ランチャンネル41の弾性力に押し戻されるとともに弾性変形していたブラケット28の変形が無くなることによって、図5に示した元の位置に復帰する。
これにより、外れ始めようとするドアガラス18のコーナー部18cを覆い部28bで覆うことで、ドアガラス18が前側サッシュ16から外れるのを効果的に防止することができる。
また、サッシュ支持構造の大型化が抑制されて、ドア10内に補強パネル26,27等の部材を取付けることが容易になり、ドア10の設計自由度を向上させることができる。
Claims (7)
- 昇降自在なドアガラスをランチャンネルを介してサッシュのコ字状断面部内でガイドする車両用ドア構造において、
前記ドアは、
前記ドアガラスが最も低い位置まで下降された状態でドア下部に収納された時に、前記ドアガラスの前縁部又は後縁部と上縁部とのコーナー部の外側方又は内側方を覆うように、前記コ字状断面部のドア面中央側の端部よりもドア面中央側に突出する覆い部が配置され、
前記ドア下部の上縁で形成されるベルトラインに前記ドアガラスに摺接するベルトラインシールが設けられ、
前記ドアガラスが前記ドア下部に収納された状態では、前記ドアガラスの前縁部及び後縁部の一方が前記ベルトラインシールに当たるとともに、前記前縁部及び前記後縁部の他方の前記コーナー部の外側方又は内側方に前記覆い部が配置されることを特徴とする車両用ドア構造。 - 前記覆い部は、前記ランチャンネルのドア面中央側の端部に当接可能に設けられることを特徴とする請求項1記載の車両用ドア構造。
- 前記コ字状断面部は、底壁と、この底壁の両端から前記ドアに沿ってドアの中央側に延びる車室寄りの内側壁及びこの内側壁の外側方に設けられた外側壁とからなり、
前記ランチャンネルは、前記コ字状断面部の内側を前記内側壁又は前記外側壁に沿って延びる内壁と、この内壁の先端に折り返し部を介して前記コ字状断面部の外側で前記内側壁又は前記外側壁に沿って延びる外壁とを備え、前記覆い部が前記折り返し部に当接可能に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用ドア構造。 - 前記内側壁又は前記外側壁と前記覆い部との間に隙間が設けられ、この隙間に前記外壁が挿入されることを特徴とする請求項3記載の車両用ドア構造。
- 前記サッシュは、その下部がブラケットを介して前記ドア下部を構成するドアパネルに取付けられ、前記ブラケットに前記覆い部が設けられることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の車両用ドア構造。
- 前記ブラケットは、前記コ字状断面部の外面に沿ったコ字状断面に形成されていることを特徴とする請求項5記載の車両用ドア構造。
- 前記覆い部は、
前記サッシュの外側に設けられ、前記ドアガラスに沿って略直線状の形状をしたストレート部と、
前記ストレート部のドア面中央側の端部よりもドア面中央側に突出して前記ストレート部よりも前記ドアガラス側に湾曲した湾曲部と、
を有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の車両用ドア構造。
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