JP5375532B2 - 集積光源、プロジェクタ装置、及びモバイル機器 - Google Patents

集積光源、プロジェクタ装置、及びモバイル機器 Download PDF

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Description

本発明は、光源を集積化した集積光源、該集積光源からのレーザ光をスクリーン上へ投影する光学系を有するプロジェクタ装置、及び、該プロジェクタ装置を搭載したモバイル機器に関する。
近年、半導体レーザとMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)駆動の走査ミラーを同期させて駆動し、2次元画像を再生する超小型プロジェクタの開発が進んでいる。RGBの各々の色に対応する波長を有する半導体レーザから出射するレーザ光を、各々コリメートし、ダイクロイックミラーや偏光反射ミラーなど、光路を合成する合成手段を用いて光軸を一致させた後、MEMSミラーによって2次元的にレーザ光を走査し、半導体レーザの強度変調と同期させることにより2次元画像を再生している。
小型の半導体レーザとMEMS駆動の走査ミラーを用いることで小型プロジェクタの集積光源としてはかなり小さいものとなってきている。ところが、こうした小型プロジェクタを携帯電話などのモバイル機器へ搭載する場合には、さらなる小型化が要求される。携帯電話に搭載する小型プロジェクタにおいても画質を損なうことなく、小型化することが必要とされている。
さらなる集積化を実現する方策としては、ハウジング・ホルダ・合成手段をより小型化して集積化することが考えられる。
また、小型化に加えて低消費電力であり、かつ明るい画像を投影できることが望まれており、そのために半導体レーザからのレーザ光をスクリーンに到達させる光利用効率を高くすることが要求されている。半導体レーザの光利用効率を向上させるには、レーザ光をコリメートする構成が重要であり、特許文献1では単レンズでコリメートする構成が示されている。単レンズでコリメートする構成を用いて半導体レーザを3個集積した集積光源の配置図の一例を図12(a)に示す。半導体レーザk10〜k12の出射光を、各々レンズe10〜e12を用いて集光し、ダイクロイックプリズムd10からd12を用いて光軸を合わせつつ光路を合成してレーザ光b10を生成している。かかる集積光源において、光利用効率を向上させる方策として、図12(b)に示す光学系を採用できる。図(b)は、図12(a)の光学系のレンズのNAを保ったまま、レンズのパワーを強くしたものである。かかる対応を図ることで、光学系を小型化しつつ光利用効率を向上させることができる。
特開2005−157111号公報
合成手段を小さくすることで、集積光源の小型化を達成しようとすると、製造時の取り扱いが難しくなり、走査ミラー面の傾き誤差が残ってしまう。この誤差残りによって各色のレーザ光間に光軸の傾きが生じる。かかる光軸の傾きが原因となり、レーザ光がスクリーンへ届いた際に各色が分離され画質を劣化させてしまう。さらに、レーザ光の光束と同程度に合成手段を小さくすると、誤差残りによって合成手段のエッジで光束がけられ、回折の影響を受けてスクリーン上でスポットが大きくなってしまい、画像の解像度を劣化させてしまう。
パワーの強い単レンズを用いてコリメートすることで、半導体レーザの光利用効率を高く保ちつつレンズ径を小さくし、より集積化させようとすると、レーザ光源とスクリーンのスポットとの倍率が上がり、スポット径が大きくなり画像の解像度を劣化させてしまう。
本発明は、画像の解像度を劣化させず、小型化かつ、高い光利用効率を実現する集積光源、該集積光源を用いたプロジェクタ装置、及び該集積光源を用いたモバイル機器を提供することを目的とする。
前述の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.第1のレーザ光を発する第1のレーザ光源と、
第2のレーザ光を発する第2のレーザ光源と、
第3のレーザ光を発する第3のレーザ光源と、
前記第1〜第3のレーザ光源の各々に対応して設けられ、レーザ光を第1集光位置へ集光する第1レンズと、
前記各第1レンズからそれぞれ射出されたレーザ光のうち、前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光とを合成して第1の合成光を形成する第1の合成手段と、
前記第1の合成手段より光路下流位置に配置され、前記第1の合成光と前記第1レンズから射出された前記第3のレーザ光とを合成して第2の合成光を形成する第2の合成手段と、
を備え、
前記第1の合成手段及び前記第2の合成手段は、前記第1集光位置が前記第2の合成手段内位置又は前記第2の合成手段より射出した光路下流位置となるように配置され、
さらに、前記第1集光位置から発散するレーザ光をコリメートする第レンズ有することを特徴とする集積光源。
2.前記第1〜第3のレーザ光源は、ベアチップ状の半導体レーザ光源であり、パッケージ内部に実装されていることを特徴とする前記1に記載の集積光源。
3.前記第1〜第3のレーザ光源は、赤色、青色、緑色に相当する波長を各々有する3つのレーザ光源であることを特徴とする前記1または2に記載の集積光源。
4.少なくとも一つの前記第1レンズと前記第2レンズの間に光源からの光を透過し、回転可能に構成された平板を少なくとも一つ有することを特徴とする前記1から3の何れか一項に記載の集積光源。
5.所定の径を有し、前記第1集光位置に配置された開口を有することを特徴とする前記1から4の何れか一項に記載の集積光源。
6.パッケージ内に封止されていることを特徴とする前記1から5の何れか一項に記載の集積光源。
7.前記第1〜第3のレーザ光源は、出射開口を同一方向に向けて配置されていることを特徴とする前記1から5の何れか一項に記載の集積光源。
8.前記1から7の何れか一項に記載の集積光源を用いることを特徴とするプロジェクタ装置。
9.前記8に記載のプロジェクタ装置を用いることを特徴とするモバイル機器。
画像の解像度を劣化させず、小型化かつ、高い光利用効率を実現する集積光源、該集積光源を用いたプロジェクタ装置、及び該集積光源を用いたモバイル機器を提供できる。
本実施形態にかかる集積光源LNの光学系の配置図である。 ダイクロイックプリズムdが傾斜した際の第2の集光位置fの位置を説明する模式図である。 第1の集光位置f1を、空気中に設定した場合の光学系の配置図である。 半導体レーザベアチップk1からのレーザ光を、ダイクロイックプリズムd1を透過させ、半導体レーザベアチップk1,k2からのレーザ光を反射させる構成を示す配置図である。 図4の光学系において、半導体レーザベアチップk1の代わりに波長変換型レーザ光源SLを採用した構成を示す配置図である。 平行平板s1〜s3を設けられた光学系の配置図である。 図7(a)は、平行平板sを用いてレーザ光をシフトさせる模式図である。図7(b)は、ウェッジwを用いてレーザ光をシフトさせる模式図である。 図8(a)は、ダイクロイックプリズムd4を側面側である図中のz方向から見た概要図であり、図8(b)は、ダイクロイックプリズムd4を上面側である図中のx方向から見た概要図である。 図9(a)は、パッケージの上面概要図、図9(b)は、斜視概要図である。 本実施形態にかかる集積光源LNを搭載したプロジェクタ装置LUがスクリーンSCに映像を投射する様子を示す概要図である。 画像入力機能付きデジタル機器の一例である携帯端末CUのブロック図である。 単レンズでコリメートする構成を用いて半導体レーザを3個集積した集積光源LNの配置図の一例である。
以下に本発明の実施形態を図面により説明するが、本発明は以下に説明する実施形態に限られるものではない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
図1に本実施形態にかかる集積光源LNの光学系の配置を示す。1つのパッケージP内に、複数のレーザ光源、例えば各々緑色(G)・青色(B)・赤色(R)に相当する波長を有する半導体レーザ光源であり、ベアチップ状をなす半導体レーザベアチップk1〜k3が実装されている。
各光源側を上流とするとき上流側から順に第1レンズL1〜L3、光路の合成手段であるキューブタイプのダイクロイックプリズムd1〜d3、第2レンズe1の順に配置されている。ここで、ダイクロイックプリズムの代わりに、板状のダイクロイックミラーを用いてもよい。
半導体レーザベアチップk1〜k1の出射光を、各々第1レンズL1〜L3を用いて共通の集光位置f1(第1の集光位置)に集光され、ダイクロイックプリズムd1〜d3を用いて光軸を合わせられ、光路が合成されてレーザ光b1が生成され、コリメートされる。コリメートされたレーザ光はスクリーン上へ投射され画像を形成する。画像を形成するには、レーザ光が集光されていることが好ましい。従って、本実施形態におけるコリメートとは、無限遠からスクリーン上までの間の各点へ集光させるものも含むものとし、以後、第2の集光位置f2に集光するとして説明する。
図1の光学系によれば、第1レンズL1〜L3を用いて、各ダイクロイックプリズムdに向けてレーザ光を集光するので、図12(a),(b)に示した光学系に比べて、各ダイクロイックプリズムd内を通過するレーザ光の光径を小さくできる。従って、従来に比べて、より小さいダイクロイックプリズムdを採用することができることから、小型化された集積光源LNを実現することができる。
また、第1の集光位置f1と第2の集光位置f2とは、第2レンズe1を介して共役関係にあるため、合成手段であるダイクロイックプリズムdの調整誤差残りによる反射面の傾きによるスクリーン上でのスポットのずれを軽減することができ、色再現のよい画像を提供することができる。
より詳細には、図2に示す通りである。図2は、ダイクロイックプリズムdが傾斜した際の第2の集光位置fの位置を説明する模式図である。図2に示すように、理想位置に配置された実線で描かれたダイクロイックプリズムdが点線の位置に傾斜し、レーザ光b1の進行方向が傾斜したとしても、第2レンズe1を通過することで、傾斜した進行方向が引き戻され、スクリーン上のレーザ光b1の位置である第2の集光位置f2の位置と、目標位置とのずれが小さくなる。
表1に光源からスクリーンまでの間隔とビーム径(ビームウェスト)の関係を示す。レーザ光をz方向に進行するものとする。表中のBは、発光点からの距離を示す。w_xはx方向の直径、w_yはy方向の直径を表す。640nmの波長で想定される半導体レーザベアチップの出射端面に、直交軸方向に1μmと1.5μmのビームウェストの発光点があるとして、ガウスビームの伝播を計算した(ただし、レンズの厚みは考慮していない)。第1レンズLの焦点距離は1.45mmであり、第1レンズLから集光位置までの距離を8mmとしている。また第2レンズの焦点距離は13mmであり、また第2レンズから510mm先へフォーカスしている。第1レンズLの集光位置焦点前後では720μm程度とビーム径を細くすることができている。
Figure 0005375532
図1で示した実施形態にかかる光学系においては、第1の集光位置f1は、ダイクロイックプリズムdの中に存在するとした。第1の集光位置f1を、どの場所に設定するかは、光学系の設計次第であり、ダイクロイックプリズムdの中ではなく、空気中に設定することも可能である。第1の集光位置f1を、空気中に設定した場合の光学系の例を図3に示す。図3では、第1の集光位置に開口aが配置されている。また、半導体レーザベアチップk3からのレーザ光の進行方向を90度曲げてダイクロイックプリズムd1,d2に合成する機能には、ミラーM1を用いた。
開口aを設け、半導体レーザベアチップk1〜k3のレーザ光を開口aの位置に位置決め調整することで、第1の集光位置に半導体レーザベアチップk1〜k3のレーザ光を正確に位置決めすることができる。また、半導体レーザベアチップk1〜k3のレーザ光には、サテライト光等のノイズ光が含まれる場合や、半導体レーザベアチップk1〜k3からのレーザ光がゴースト光などの意図しない光を発生させる場合もあるが、第1の集光位置f1に開口aを配置することで、かかる不要な光を遮蔽することができ、画像品質の劣化を防ぐ。
図4は、半導体レーザベアチップk1からのレーザ光を、ダイクロイックプリズムd1を透過させ、半導体レーザベアチップk1,k2からのレーザ光を反射させる構成を示す。半導体レーザベアチップk1からのレーザ光を、ダイクロイックプリズムd1を透過させることで、ダイクロイックプリズムd1の配置が光学系の性能に与える影響を減じることができる。
また、ダイクロイックプリズムd1に入射する半導体レーザベアチップk2,k3からのレーザ光の進行方向をダイクロイックプリズムd1の回転調整等で適切に調整することができる。
図5は図4の光学系において、半導体レーザベアチップk1の代わりに波長変換型レーザ光源SLを採用した構成を示す。波長変換型レーザ光源SLとは、レーザ光の波長を整数分の一の長さ等の波長に変換する波長変換素子を搭載したレーザ光源である。代表的な波長変換型レーザ光源SLとして基本波長の長さを半分に変換する波長変換素子である第2高調波発生素子を搭載した波長変換型レーザ光源がある(例えば、特開平5−27288号公報参照)。図5においては、半導体レーザベアチップk1の代わりに、半導体レーザベアチップk4、半導体レーザベアチップk4からのレーザ光を集光するレンズe5、集光されたレーザ光が入射され第2高調波に波長変換する第2高調波発生素子SHGを有している。半導体レーザベアチップk4のレーザ光の波長は約1060nm、第2高調波の波長は約530nmのグリーン光である。
なお、図3〜図5で示した集積光源LNにおいては、半導体レーザベアチップは、レーザ光の出射開口が同一方向になるように、すなわち射出方向が同一方向になるように配置されている。同じ方向へ光を射出することで光学部品の配置が余分なスペースを発生しないようにでき、より集積化できる。かかる小型化された集積光源LNを用いることによって超小型プロジェクタ及び、超小型プロジェクタを備えたモバイル機器を提供することができる。
次いで、集積光源LNの組立調整について説明する。集積光源LNをプロジェクタ用の光源として用いて、スクリーン上において色ずれのない画像を再生するには、本実施形態の集積光源LNの半導体レーザベアチップkからのレーザ光がスクリーン上に到達する際に、レーザ光の光軸の傾きによって生じる位置ずれ量と、光軸のシフトによって生じる位置ずれ量とを一致させることが重要である。
光軸のシフトについては、第1レンズLをシフトさせることで各々の光軸の傾きを調整することができる。しかし、光軸のシフト方向の調整を、半導体レーザベアチップkをシフトさせることで実施することは、半導体レーザベアチップkが小さいがゆえに難しい。また、ダイクロイックプリズムdをシフトさせることで、1軸方向のシフト調整が可能であるが、2軸方向に光軸をシフトするのは難しい。そこで、第2レンズLと少なくとも一つの第1レンズLの間に平行平板を設けて、光軸をシフトさせる。図6は平行平板s1〜s3を設けられた光学系の配置図である。平行平板s1は、ダイクロイックプリズムd1と開口aの間に、平行平板s2は、ダイクロイックプリズムd1,d2の間に、平行平板s3は、ダイクロイックプリズムd2と第1レンズL3の間に配置する。
平行平板sをyz平面内で回転させることで、光軸をy方向にシフトさせることができる。図7(a)は、平行平板を用いてレーザ光をシフトさせる模式図である。より詳細には、図7(a)で示すように、レーザ光b1は、平行平板s側における屈折角が空気側における屈折角より小さいために、光軸がシフト量rをもってシフトする。シフト量rは平行平板の屈折率と厚みに依存することとなる。
なお、平行平板sを、z軸を中心に90度回転させ、xz面内で回転させれば、x方向にシフトさせることが可能である。
表2に、屈折率1.5、厚み0.5mmの平行平板を45度傾けた場合の光軸のシフト量の計算結果を示す。表2では、異なる二つの入射角度の場合の、光軸のシフト量の計算結果が示されている。入射角度、すなわち平行平板の光軸に対する傾きによって、光軸のシフト量を変化させることができる。
このように、第2レンズLと少なくとも一つの第1レンズLの間に、各光軸毎に配置した平行平板の光軸に対する角度を所定の値に設定することで、ダイクロイックプリズムdを透過したレーザ光のシフト調整を行うことができる。
第1レンズLによる光軸の傾き調整と合わせることでスクリーンの位置によらず色ずれの少ない画像を再生できるプロジェクタを提供することができる。
Figure 0005375532
また、フォーカス方向の調整についても平板を1枚あるいは場合によっては2枚用いることで同様に容易に調整することができる。すなわち、第1レンズLと第2レンズe1との間の光路長を変化させることでフォーカス調整する。具体的には平行平板を回転させ、その透過厚みを調整することで空気換算長(光路長)を変えることができる。しかし、1枚の平行平板でこの目的を達成できない場合がある。すなわち、目的とする光路長分の傾きをとると光軸のシフトが大きくなる場合がある。かかる場合には2枚の平行平板で各々光軸のシフト方向をキャンセルさせる向きに回転させるとフォーカス調整が可能である。
また、平行平板の代わりに平行な空気間隔を用いることも可能である。図7(b)は、ウェッジを用いてレーザ光をシフトさせる模式図である。具体的には、図7(b)に示すように、ウェッジwを2枚向かい合わせに配置し、光軸を入射面に対して垂直にしてレーザ光を入射させる。そして、ウェッジwを光軸に対して垂直方向にシフトさせて、空気間隔すなわち光軸が傾いた領域を調節し、光軸をシフトさせる。また、空気間隔を変えずにウェッジwを矢印arの方向へシフトさせることで、ウェッジwを透過する厚みが変化し、第1レンズLと第2レンズe1との間の距離が変わる。つまり、フォーカス調整が可能である。
さらには、図8に示すダイクロイックプリズムd4を有する構成を採用することで部品点数を減らすことができる。図8(a)は、ダイクロイックプリズムd4を側面側である図中のz方向から見た概要図であり、図8(b)は、ダイクロイックプリズムd4を上面側である図中のx方向から見た概要図である。図8に示す構成とすることで、矢印方向のダイクロイックプリズムdのシフト、またはウェッジのシフトによって、任意の方向へ光軸をシフトできる。フォーカス方向については前述の通りである。
次いで、開口aを調整の対象として実施するレーザ光の調整について説明する。前述のように、平行平板s、ウェッジwを用いて光軸をシフトさせ、開口aからのもれるレーザ光の光強度を測定し、レーザ光の光強度が最大になるように、平行平板sやウェッジwを調整することで正確な位置調整を実施できる。
具体的には、以下の手順で調整を実施する。最初に、半導体レーザベアチップkを所定の位置へ配置する。次いで第1レンズを光軸に垂直な面内でシフトさせて、レーザ光の光軸の傾きを調整する。ダイクロイックプリズムdを配置し、備えつけられた開口aへ光を向かわせ、開口aからのもれ光の光強度を図示しない光強度測定器を用いて測定しつつ、光軸のシフト調整を上述の手法によって実施する。最後に第2の集光位置にてレーザビームスポットを検出し、フォーカス調整をする。ここでフォーカス調整とシフト調整は同時に調整する等、複合的にすることも可能である。
かかる調整によって図9に示すようなパッケージの調整が完成する。図9はパッケージの概要図である、図9(a)は、パッケージの上面概要図、図9(b)は、斜視概要図である。パッケージPにはレーザ光を出射させる窓LWが備えられている。窓LWはレーザ光を高透過率で透過するガラス材料の採用が好ましい。第1レンズL1〜L3は、各々鏡枠c1〜c3に保持されている。パッケージの大きさは、典型的には19×15×5mm程度と小さくなる。
パッケージP内は窒素等の雰囲気で封止されている。封止することによってダストの混入を防ぎ、またダストによる散乱光を抑え画像品質を向上することができる。
図10は、本実施形態にかかる集積光源LNを搭載したプロジェクタ装置LUがスクリーンSCに映像を投射する様子を示す概要図である。プロジェクタ装置LUは集積光源LN、2次元走査ミラーSR、を含む。
このプロジェクタ装置LUでは、スクリーンSCに向けて照射される光線のラスター走査RSを行うことにより、スクリーンSCへの2次元画像の表示が可能となっている。このラスター走査RSでは、例えば左上端における開始位置Qaから、右下端における終了位置Qbまで、レーザ光が水平方向に往復走査されつつ垂直方向に連続的に走査されて、1画面分(1回)の画像表示が完了する。
図11は、画像入力機能付きデジタル機器の一例である携帯端末CUのブロック図である。図11の携帯端末CUに搭載されているプロジェクタ装置LUは、集積光源LN、2次元走査ミラーSR、を含む。
集積光源LNは、2次元走査ミラーSRと同期し2次元の画像を再生するパルス信号を発する。従って、プロジェクタ装置LUは2次元走査ミラーSRを介して2次元の画像を再生する。
なお、このようなプロジェクタ装置LUが画像出力機能付きの携帯端末CUに搭載される場合、通常、携帯端末CUのボディ内部にプロジェクタ装置LUが配置される。ただし、携帯端末CUがプロジェクタ機能を発揮する場合には、プロジェクタ装置LUが必要に応じた形態になる。例えば、ユニット化したプロジェクタ装置LUが、携帯端末CUの本体に対して着脱自在または回動自在になっていてもよい。
ところで、携帯端末CUは、プロジェクタ装置LUの他に、信号処理部1、制御部2、メモリ3、及び操作部4を含む。
信号処理部1は、メモリ3内部の画像信号に対して、例えば、プロジェクタ再生時の画像歪を補正する画像処理及び画像圧縮処理を必要に応じて施す。そして、処理の施された信号は、制御部2へ伝えられる。
制御部2は、マイクロコンピュータであり、伝えられた画像信号と2次元走査ミラーSRの同期の制御等画像再生に必用な処理を集中的に行う。例えば、制御部2は、メモリ3内部に保存された静止画再生及び動画再生のうちの少なくとも一方を行うように、プロジェクタ装置LUを制御する。
操作部4は、操作ボタン(例えば再生ボタン)、操作ダイヤル(例えばプロジェクタ画像再生し、通信相手と同じ画像を見ながら通信するモードダイヤル)等の操作部材を含む部分であり、操作者の操作入力した情報を制御部2に伝達する。
以上のように、本発明によれば、複数のレーザ光源と、複数のレーザ光源の各々に対応して設けられ、レーザ光を第1集光位置へ集光する第1レンズと、各々の第1レンズからの出射光を合成する合成手段と、第1集光位置から発散するレーザ光をコリメートする第2のレンズと、を有しているので、画像の解像度を劣化させず、高光利用効率を達成しつつ、小型化された集積光源を実現することができる。
また、本発明によれば、複数のレーザ光源は、ベアチップ状の半導体レーザ光源であり、パッケージ内部に実装されていることで、パッケージ内に複数の小さなベアチップの半導体レーザを近接させて配置できるので、光学系を小さく集積化させることができる。
また、本発明によれば、複数のレーザ光源は、赤色、青色、緑色に相当する波長を各々有する3つのレーザ光源であるので、三原色の光強度比を変えることでカラー画像を再生することがきる。さらに、レーザ光源においては三原色付近で波長を任意に選ぶことができるため色再現性のよい画像を再生することができる。
また、本発明によれば、第2レンズLと少なくとも一つの第1レンズLの間に光源からの光を透過し、回転可能に構成された平板を少なくとも一つ有しているので、光軸を各々個別にシフト調整することができる。
また、本発明によれば、所定の径を有し、第1集光位置に配置された開口を有しているので、意図しない散乱光や面間反射光をカットすることができる。特に集光している為、光の利用効率は下げずに開口のサイズをより小さくすることができ、効率よく散乱光や面間反射光をカットすることができる。さらに、光軸を調整する場合に調整時の対象とすることができる。
また、本発明によれば、集積光源は封止されているので、ダストの混入を防ぎ、またダストによる散乱光を抑え画像品質を向上することができる。
また、本発明によれば、複数の半導体レーザは、出射開口を同一方向に向けて配置されているので、余分なスペースを少なくし、より集積化することができる。
また、本発明によれば、上述の集積光源を用いているので、超小型のプロジェタ装置を提供することができる。
また、本発明によれば、上述のプロジェクタ装置を用いるので、超小型のモバイル装置を提供することができる。
L1,L2,L3 第1レンズ
e1 第2レンズ
d ダイクロイックプリズム
d1,d2,d3,d4 ダイクロイックプリズム
b1 レーザ光
f1 第1の集光位置
f2 第2の集光位置
k1,k2,k3,k4 半導体レーザベアチップ
LN 集積光源
LU プロジェクタ装置
CU 携帯端末
s1,s2,s3 平行平板
M1 ミラー
P パッケージ
SC スクリーン
w ウェッジ

Claims (9)

  1. 第1のレーザ光を発する第1のレーザ光源と、
    第2のレーザ光を発する第2のレーザ光源と、
    第3のレーザ光を発する第3のレーザ光源と、
    前記第1〜第3のレーザ光源の各々に対応して設けられ、レーザ光を第1集光位置へ集光する第1レンズと、
    前記各第1レンズからそれぞれ射出されたレーザ光のうち、前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光とを合成して第1の合成光を形成する第1の合成手段と、
    前記第1の合成手段より光路下流位置に配置され、前記第1の合成光と前記第1レンズから射出された前記第3のレーザ光とを合成して第2の合成光を形成する第2の合成手段と、
    を備え、
    前記第1の合成手段及び前記第2の合成手段は、前記第1集光位置が前記第2の合成手段内位置又は前記第2の合成手段より射出した光路下流位置となるように配置され、
    さらに、前記第1集光位置から発散するレーザ光をコリメートする第レンズ有することを特徴とする集積光源。
  2. 前記第1〜第3のレーザ光源は、ベアチップ状の半導体レーザ光源であり、パッケージ内部に実装されていることを特徴とする請求項1に記載の集積光源。
  3. 前記第1〜第3のレーザ光源は、赤色、青色、緑色に相当する波長を各々有する3つのレーザ光源であることを特徴とする請求項1または2に記載の集積光源。
  4. 少なくとも一つの前記第1レンズと前記第2レンズの間に光源からの光を透過し、回転可能に構成された平板を少なくとも一つ有することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の集積光源。
  5. 所定の径を有し、前記第1集光位置に配置された開口を有することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の集積光源。
  6. パッケージ内に封止されていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の集積光源。
  7. 前記第1〜第3のレーザ光源は、出射開口を同一方向に向けて配置されていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の集積光源。
  8. 請求項1から7の何れか一項に記載の集積光源を用いることを特徴とするプロジェクタ装置。
  9. 請求項8に記載のプロジェクタ装置を用いることを特徴とするモバイル機器。
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