JP5375292B2 - 撮像素子モジュール、撮像素子モジュールの製造方法 - Google Patents

撮像素子モジュール、撮像素子モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像素子チップと配線板とを有する撮像素子モジュールおよびその製造方法に係り、特に、その小型化に好適な撮像素子モジュールおよびその製造方法に関する。
携帯電話や携帯型PCなどの携帯型電子機器は近年、撮像入力部を備えたものが多い。撮像入力部は、固体撮像素子チップとその周辺部品を実装した配線板、およびレンズユニットで主に構成される(以下、部品としての撮像入力部を「撮像素子モジュール」という)。このような携帯型電子機器の撮像素子モジュールでは、一般に、さらに小型のスペースに収まり、なおかつさらに多画素による撮像に対応することが要求されている。固体撮像素子チップでは、近年、500万画素や800万画素のものが市場投入されている。配線板としては、その多層化や、パターンの高密度レイアウト化、部品の内蔵化などによりその小型化対応が図られている。
撮像素子モジュールの技術として、特開2004−120615公報に開示のものがある。この開示では、固体撮像素子チップの周縁外側に周辺部品を備えた配線板が用いられている。このような構成においては、固体撮像素子チップの多画素化によってそのチップサイズの大型化すると、必然的に2次元的な全体としての大きさが増す。また、その配線板はモジュールとして求められる周辺回路部分をすべて担うため層数が多くなりがちであり、これによりモジュールとして厚さ方向のサイズもあまり低減が効かない。
特開2004−120615号公報
本発明は、上記の事情を考慮してなされたもので、固体撮像素子チップと配線板とを有する撮像素子モジュールおよびその製造方法において、モジュール内の領域を活用してその小型化に資することが可能な撮像素子モジュールおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様である撮像素子モジュールは、第1の面と第2の面とを有し、第1のランドと第2のランドとを有する配線パターンを前記第1の面側に備え、前記第1のランドが前記第1の面の周縁近くに配されている第1の配線板と、受光部と端子パッドとを備えた機能面を有し、該機能面が前記第1の配線板の側とは反対の側に向けられて前記第1の配線板の前記第1の面上に設けられた固体撮像素子チップと、ほぼ矩形の板形状を有し、該板形状の対向する端面をそれぞれ第1の端面、第2の端面、別の対向する端面をそれぞれ第3の端面、第4の端面として、該第1の端面上に導体部を備え、該導体部が前記第1の配線板の前記配線パターンの前記第1のランドと電気的、機械的に接続されるように、該第1の端面の側が前記第1の配線板の前記第1の面の側に向けられて該第1の配線板の該第1の面の前記周縁近く上に電気的接続可能な接着剤を介して立設された第2の配線板と、前記固体撮像素子チップの前記受光部に対向して設けられたレンズと、前記レンズの前記固体撮像素子に対する位置を支持し、かつ、前記第1の配線板の前記第1の面の周縁に沿って該第1の面の周縁付近から壁状に起立する起立部を備え、該起立部が、前記第2の配線板の前記第2、第3、第4の端面に沿う、該第2の配線板をはめ込む凹部を有しているレンズ支持部と、前記固体撮像素子チップの前記端子パッドと前記第1の配線板の前記配線パターンの前記第2のランドとを電気的に導通させるボンディングワイヤとを具備することを特徴とする。
すなわち、この撮像素子モジュールでは、モジュールとして求められる周辺回路部分を、固体撮像素子チップの下側に位置する第1の配線板と、この第1の配線板の周縁近く上に立設される第2の配線板とに分担的に担わせることができる。したがって、モジュールとしての2次元的な大きさを支配している第1の配線板の小型化が可能である。また第1の配線板に必要な回路パターン構成も軽減され、配線層数の低減により第1の配線板の厚みも薄くすることができる。
一方、第1の配線板の簡素化に伴い導入された、第1の配線板の周縁近く上に立設の第2の配線板は、レンズ支持部の起立部の凹部にはめ込まれて設けられるため、モジュールとしての受光機能を害さない。また、レンズ支持部の起立部に凹部を設けてこれに第2の配線板をはめ込んでも、モジュールとして厚みの増加にならない。
したがって、モジュール内の領域を活用して小型化が実現された撮像素子モジュールとなる。
また、本発明の別の態様である撮像素子モジュールの製造方法は、レンズと該レンズの周縁を支持する天井部と該天井部の周縁から下方向に起立する起立部とを有し、前記起立部が矩形状の凹部を備えている下向きトレイ状のレンズユニットを形成する工程と、ほぼ矩形の板形状を有し、該板形状の対向する端面をそれぞれ第1の端面、第2の端面、別の対向する端面をそれぞれ第3の端面、第4の端面とし、該第1の端面上に導体部を備えている配線板の前記第2、第3、第4の端面と前記レンズユニットの前記起立部の前記凹部の端面とが対向するように、前記凹部に前記配線板をはめ込み、前記第2、第3、第4の端面と前記凹部の前記端面とを接着剤で固定する工程と、第1の面と第2の面とを有し、ランドを有する配線パターンを前記第1の面側に備え、前記ランドが前記第1の面の周縁近くに配され、かつ、機能面が上向きで設けられている固体撮像素子チップを前記第1の面のほぼ中央に備えている別の配線板を形成する工程と、前記レンズユニットに固定された前記配線板の前記第1の端部の前記導体部と前記別の配線板の前記配線パターンの前記ランドとが電気的、機械的に接続されるように、前記レンズユニットを該レンズユニットの前記起立部の端面を前記別の配線板に向かい合わせて該別の配線板上に電気的接続可能な接着剤を介して固定する工程とを具備することを特徴とする。
この製造方法は、上記の撮像素子モジュールを製造するためのひとつの方法である。この方法では、まず、レンズユニットの凹部にはめ込んで配線板を固定しておき、その後、そのレンズユニットを固体撮像素子が設けられた別の配線板上に固定する。これによれば、別の配線板上に配線板を立設することが、レンズユニットの別の配線板への取り付けと同時に行えるので効率的になる利点がある。とともに、モジュール内の領域を活用してその小型化に資することが可能な撮像素子モジュールの製造方法を提供できる。
本発明によれば、固体撮像素子チップと配線板とを有する撮像素子モジュールおよびその製造方法において、モジュール内の領域を活用してその小型化に資することが可能な撮像素子モジュールおよびその製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る撮像素子モジュールの構成を模式的に示す縦断面図および側面図。 図1に示した撮像素子モジュールを製造する主要過程を模式的に示す工程図。 図2の続図であって、図1に示した撮像素子モジュールを製造する過程を模式的に示す工程図。 図1中に示した配線板10の具体的構成例を模式的に示す断面図。 図1中に示した配線板20の具体的構成例を模式的に示す断面図。 図1中に示した配線板20の具体的構成の別の例を模式的に示す断面図。 図1中に示した配線板20の具体的構成のさらに別の例を模式的に示す断面図。
本発明の実施態様として、前記第2の配線板の前記第2、第3、第4の端面と前記レンズ保持部の前記起立部の前記凹部の端面上との間に接着剤が介在している、とすることができる。このような構成によれば、第2の配線板は、その第1、第2、第3、第4の端面のすべてが気中に曝されることなく何らかの部材により覆われた表面を有することが可能になる。これらの端面上は、製造途上のダイシングにより発塵していることがあり、発塵は固体撮像素子チップの受光部表面に対する光学的な汚染源になり得る。したがって、この構成によれば、汚染源としての端面をすべて封じることができ好ましい。
また、実施態様として、前記レンズ支持部が、前記レンズの位置を調整するアクチュエータと、前記第2の配線板の前記第2の端面に対向する前記凹部の端面上に設けられた、前記アクチュエータと電気的につながっている電気端とを備え、前記第2の配線板が、前記第2の端面上に第2の導体部を備え、前記レンズ支持部の前記凹部の前記電気端と前記第2の配線板の前記第2の端面上の前記第2の導体部との間に電気的接続可能な接着剤が介在している、とすることができる。このような構成によれば、レンズのアクチュエータからの(への)電気的接続を、第2(第1)の配線板、第1(第2)の配線板を介してなすことができる。したがって、全体としてコンパクトなまとまりが実現する。
また、実施態様として、前記第1の配線板がほぼ矩形の板形状を有し、前記第2の配線板が、前記第1の配線板の前記矩形のいずれか2辺以上の辺のそれぞれに沿うように複数存する、とすることができる。このように第2の配線板を設ければ、その総合した面積が大きくなり、モジュール内の領域の活用を一層進めることができる。
また、実施態様として、前記第2の配線板を前記第1の配線板の前記第1の面上に立設させる前記接着剤が、異方性導電性フィルムまたは異方性導電性ペーストを由来とする、とすることができる。異方性導電性フィルムまたは異方性導電性ペーストは、電気的接続が可能であると同時にその樹脂成分により機械的な接続が可能であり、このような接着、固定に向いている。
また、実施態様として、前記レンズ支持部の前記凹部の前記電気端と前記第2の配線板の前記第2の端面上の前記第2の導体部との間に介在している前記接着剤が、異方性導電性ペーストまたは異方性導電性フィルムを由来とする、とすることができる。上記と同様に、異方性導電性ペーストまたは異方性導電性フィルムは、電気的接続が可能であると同時にその樹脂成分により機械的な接続が可能であり、このような接着、固定に向いている。
また、実施態様として、前記第2の配線板が、該第2の配線板の主面上に、または埋め込まれて部品が実装された配線板である、とすることができる。第2の配線板に部品実装をすることで、第1の配線板における部品実装の負担を減らすことが可能である。これにより、モジュールとしての2次元的な大きさを支配している第1の配線板のさらなる小型化が可能である。
また、実施態様として、前記第1の配線板が、該第1の配線板の前記第2の面に外部接続用の第3のランドを有する第2の配線パターンを備える、とすることができる。第1の配線板の裏面にこのように外部接続用のランドを設けることで、外部接続のための部材として例えば別の基板やリードフレームが不要であり、モジュール小型化に好ましい。
また、実施態様として、前記第1の配線板または前記第2の配線板が、導電性組成物を有する縦方向の電気的接続路を備える、とすることができる。導電性組成物を有する縦方向の電気的接続路は、スルーホールを利用するめっき層による縦方向の電気的接続路より小さな領域に形成可能であり、モジュールとしての小型化に寄与できる。また、より複雑なパターン設計にも向いている。
また、実施態様として、前記第2の配線板の前記第1の端面上の前記導体部が、該第2の配線板に形成された、内壁面上にめっき層を備えたスルーホール導電体を縦に切断して現れた断面を有する、とすることができる。これは、第2の配線板の第1の端面上に導体部を設けるためのひとつの構成である。この場合、製造工程を含めて構成が簡単である。第2の配線板の第2の端面上の第2の導体部についても同様である。
また、実施態様として、前記第2の配線板の前記第1の端面上の前記導体部が、該第2の配線板の板厚み内に埋設して形成された、内壁面上にめっき層を備えたスルーホール導電体を縦に切断して現れた断面を有する、とすることができる。これは、第2の配線板の第1の端面上に導体部を設けるための別の構成である。第2の配線板が例えば多層配線板の場合には、このような構成にすることができる。第2の配線板の第2の端面上の第2の導体部についても同様である。
また、実施態様として、前記第2の配線板の前記第1の端面上の前記導体部が、該第2の配線板に形成された、導電性組成物の充填されたスルーホール導電体を縦に切断して現れた断面を有する、とすることができる。これは、第2の配線板の第1の端面上に導体部を設けるためのさらに別の構成である。この場合、第1の端面上での導体部の断面面積をより大きく確実に確保することができ、フィルム状配線基板との電気的接続の確実性を向上することができる。第2の配線板の第2の端面上の第2の導体部についても同様である。
また、実施態様として、前記第2の配線板の前記第1の端面上の前記導体部が、該第2の配線板の板厚み方向一部に貫通形成された導電性組成物を縦に切断して現れた断面を有する、とすることができる。この場合、導電性組成物が、スルーホールを利用するめっき層による縦方向の電気的接続路より小さな領域に形成可能であり、第2の配線板の小型化やより複雑なパターン設計に向いている。また、第1の端面上での導体部の断面面積をより大きく確実に確保することができ、フィルム状配線基板との電気的接続の確実性を向上することができる。第2の配線板の第2の端面上の第2の導体部についても同様である。
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る撮像素子モジュールの構成を模式的に示す縦断面図および側面図である。図1(a)中のA−Aa位置にから見た側面が図1(b)に示される。図1に示すように、この撮像素子モジュールは、配線板10、配線板20、固体撮像素子チップ30、ボンディングワイヤ41、異方性導電性フィルム51、接着剤52、異方性導電性ペースト53、レンズユニット60を有する。
配線板10は、ランド11、12を含む表面の配線パターンと、ランド13を含む裏面の配線パターンとを少なくとも備えてほぼ矩形の板形状を有し、不図示の縦方向導電体により、表裏面の配線パターンは電気的に接続可とされている。配線板20は、表面(および裏面)に配線パターンを備え、この配線パターン上に表面実装された部品(表面実装型受動素子部品)21を有している。固体撮像素子チップ30は、受光部31を備えており、受光部31のある面の面端近くには端子パッド32が位置している。
配線板10と固体撮像素子チップ30との間は、不図示の接着剤の層が配され、それら間を固定している。配線板20は、ほぼ矩形の板形状であり、その対向する端面の一方の側が配線板10に対向して配線板10の周縁近く上に立設されている。本実施形態では、特に、配線板10の矩形の対向する2辺のそれぞれに沿うように2枚の配線板20が立設されている。
配線板20の下側端面と配線板10との間には、異方性導電性フィルム51の層があり、配線板20の下側端面に設けられた導電体(不図示)と配線板10に設けられたランド12との間を電気的、機械的に接続している。また、図1(a)右側の配線板20については、配線板20の上側端面とレンズユニット60に設けられた、配線板20をはめ込むための凹部の奥側端面との間に異方性導電性ペースト53の層があり、配線板20の上側端面に設けられた導電体(不図示)とレンズユニット60の凹部の奥側端面に設けられた電気端63との間を電気的、機械的に接続している。
配線板10および配線板20のそれぞれ表裏面には、不図示のソルダーレジストの層がある。このソルダーレジストの層は、はんだ、ボンディングワイヤ、異方性導電性フィルムなどの導電材が接続され得るランド上を除いて全面的に形成された保護膜である。配線板10および配線板20については、より具体的な構成の例を後述する(図4ないし図7)。
配線板10は、その面ほぼ中央に固体撮像素子チップ30を載置、保持する基板として機能するとともに、電気的には、固体撮像素子チップ30の端子パッド32からボンディングワイヤ41を介しランド11を経てさらにランド13に至る経路を仲介している仲介基板である。ランド13が、この撮像素子モジュールとしての外部接続用の端子になる。このように配線板10に外部接続用の端子を設ければ、モジュールとしてコンパクトなまとまりにできる。配線板10の固体撮像素子チップ30の周り、および配線板10の周縁近くには、ランド11、ランド12がそれぞれ設けられている。
配線板20は、配線板10の周縁近く上に異方性導電性フィルム51を介して立設された部品実装基板である。配線板20は、異方性導電性フィルム51を介して、配線板10上のランド11と電気的に接続されている。このため配線板20の下側端面には導体部(不図示)が配されている。配線板20における部品実装の形態としては、その表面に部品21が実装されている形態に限らず、板内に内蔵(埋め込み)で設けられていてもよい。また、配線板20は、その上側端面にも導体部(不図示)が設けられている場合があり、その場合には、異方性導電性ペースト53を介して、レンズユニット60の凹部の奥側端面に設けられた電気端63と電気的に接続されている。このため配線板20の上側端面には導体部(不図示)が配されている場合がある。
また、配線板20は、上側端面に導体部が設けられていない場合のその端面、および図1(b)図示の左右の端面が、レンズユニット60に設けられた、配線板20をはめ込むための凹部の端面に接着剤52で接着されている。したがって、配線板20はその4つの端面全てが、気中に曝されず接着成分を有する部材により覆われていることになる。このように端面をすべて覆うようにすると、配線板20の端面に発塵がある場合にその塵埃を受光部31上に撒き散らす原因を排除する効果が高くなる。
配線板20の端面の発塵は、その製造工程に依拠して生じる可能性を有している。配線板20は、その板状の大きさが、例えば10mm×3〜4mm程度であり、生産性を考慮して製造の最終近くの工程でダイシングにより個片化される。ダイシングを用いた場合、そのカット面には硬化された樹脂の微小な破片が残留している。当初は安定していても、撮像素子モジュールとして組み上げたあとに塵埃となって経時的に浮遊する可能性があり、それにより固体撮像素子チップ30の受光部31上に付着すると、光学的な欠陥源になり得る。特に近年、受光部31内に形成された光電変換素子のサイズは微小であり、塵埃は撮像素子モジュールとして相対的に非常に大きな欠陥源になり得る。
固体撮像素子チップ30は、その機能面に、光電変換素子がアレー状に集積形成された受光部31があり、機能面にはさらに、受光部31の素子を制御、駆動するための回路が集積形成された領域(以下、非受光部という場合がある)も確保されている。受光部31は機能面のほぼ中央に位置し、非受光部は平面的に見て受光部31を取り囲む枠状に位置している。非受光部の外側端部近傍には、固体撮像素子チップ30の端子である端子パッド32が形設されている。
ボンディングワイヤ41は、固体撮像素子チップ30の端子パッド32と配線板10のランド11とを電気的に導通する部材である。ボンディングワイヤ41は、その材質が例えば金(Au)であり、端子パッド32、ランド11との接続には、周知の金ボンディング技術を利用できる。
異方性導電性フィルム51は、電気的に、配線板10に設けられたランド12と、配線板20の下側端面に設けられた導体部(不図示)とを導通させる。また、機械的には、その含まれる接着性樹脂成分により、配線板10と配線板20の下側端面とを固着させる。また、異方性導電性フィルム51は、レンズユニット60の配線板10と対向する下端面と配線板10とを機械的に固着する部材としても機能している。異方性導電性フィルム51は、同様の機能を有する異方性導電性ペーストに代えることも可能である。さらには、例えばはんだを利用してランド12と配線板20の下側端面に設けられた導体部とを接続することも可能である。異方性導電性フィルムや異方性導電性ペーストを利用する場合はすでに述べたように配線板20の端面上の発塵への対応としてより有効である。
接着剤52は、配線板20の左右の端面、および配線板20の上側端面に導体部が設けられていない場合のその上側端面と、レンズユニット60に設けられた、配線板20をはめ込むための凹部の各端面との間を固着している。
異方性導電性ペースト53は、電気的に、レンズユニット60に設けられた電気端63と、配線板20の上側端面に設けられた導体部(不図示)とを導通させる。また、機械的には、その含まれる接着性樹脂成分により、レンズユニット60に設けられた、配線板20をはめ込むための凹部の奥側端面と配線板20の上側端面とを固着させる。異方性導電性ペースト53は、同様の機能を有する異方性導電性フィルムに代えることも可能である。さらには、例えばはんだを利用して電気端63と配線板20の上側端面に設けられた導体部とを接続することも可能である。異方性導電性フィルムや異方性導電性ペーストを利用する場合はすでに述べたように配線板20の端面上の発塵への対応としてより有効である。
レンズユニット60は、レンズ61、アクチュエータ62、電気端63、およびこれらの支部部材であるレンズ保持部を有する。レンズ保持部は、レンズ61の周縁を支持する天井部(例えば樹脂製)とこの天井部の周縁から下方向に起立する起立部(例えば樹脂製)とを有し、これによりレンズ61に対しては、レンズ61の位置が固体撮像素子チップ30の受光部31から所望の間隔になるようにその位置を保持している。また、レンズ保持部の起立部は、モジュールとしては、配線板10の周縁に沿ってこの周縁付近から壁状に起立する部材と捉えることもできる。
レンズ保持部の起立部には、配線板20の3つの端面に沿う、配線板20をはめ込むための凹部が設けられている。このようにトレイ形状のレンズ保持部を有するレンズユニット60とこれにはめ込まれた配線板20とにより、固体撮像素子30の受光部31が曝される空間は外界から遮断された空間になり、受光部31上を塵埃などから保護する効果を高めることができる。
レンズ保持部によりレンズ61は、その光軸が固体撮像素子チップ30の受光部31の面に直交するように位置し、固体撮像素子チップ30が設けられた側とは反対側からの光を導いて受光部31上に像を結像させる。実際には図示するような単レンズ構成ではなく、複数のレンズが重畳するような構成である。レンズユニット60のアクチュエータ62は、レンズ61(その中の一部のレンズ)の機械的な位置を調整するための、例えばピエゾ素子またはボイスコイルモータなどの駆動要素である。アクチュエータ62により、レンズ61(その中の一部のレンズ)の位置を調整し、例えばオートフォーカスやズーム機能を実現することができる。
アクチュエータ62に制御電気信号を送り、また場合によりアクチュエータ62により位置調整されたレンズ61の位置情報信号を取り出すため、アクチュエータ62は、レンズ保持部の、配線板20をはめ込むための凹部の奥側端面に設けられた電気端63と電気的につながっている。電気端63は、異方性導電性ペースト53を介して配線板20と電気的に接続され、さらに、配線板20を介し異方性導電性フィルム51を介して配線板10にも電気的に接続がされている。アクチュエータ62を制御するための回路は配線板20に設けることもでき、これによりモジュールとしてコンパクトかつ高機能が実現できる。
以上説明の撮像素子モジュールは、固体撮像素子チップ30の下に位置する配線板10が担うべき機能の一部が、配線板20に移されている。すなわち、モジュールとして必要な、固体撮像素子チップ30の周辺回路部分が、配線板20に設けられている。したがって、配線板10をより小面積にすることができる。配線板10は図示でわかるようにモジュールとしての平面的な面積を支配しているので、配線板20を設けることによるモジュールの平面的な小型化の効果は大きい。
また、配線板10のパターン設計はより簡易に済ませることも可能になる。このため、配線層数の多い配線板の使用を避けることができる。これにより、配線板10を薄くして、モジュールとしてより薄型化(低背化)することにも寄与できる。配線板20は、レンズ保持部の一部であるその起立部に凹部を作りそこにはめ込んで設けている。従来のデッドスペースと言える空間への配置なので、モジュールとして何らの大きさ増加をもたらすものでない。
以上より、この撮像素子モジュールは、平面的にも、厚さ方向にも、その大きさが縮減されたものになる。
なお、配線板20は、図1に示すように配線板10の周縁の対向する位置に2枚設ける以外にも、種々の態様が考えられる。例えば、1枚のみ設ける態様、配線板10の4辺の周縁に沿って4枚設ける態様、この4枚のうちの任意の1枚を除いた3枚を設ける態様、さらに、その3枚のうちの任意の1枚を除いた2枚を設ける態様が例示できる。必要な部品実装の規模に応じて決定することができる。
次に、図1に示した撮像素子モジュールを製造するプロセスについて図2、図3を参照して説明する。図2、図3は、図1に示した撮像素子モジュールを製造する主要過程を模式的に示す工程図であり、図1中に示した構成要素と同一のものには同一符号を付してある。なお、図1(b)と同様の側面からの図示である。
まず、図2(a)に示すように、レンズ(図示では見えない)と、このレンズの周縁を支持する天井部と、この天井部の周縁から下方向に起立する起立部とを有し、この起立部が矩形状の凹部64を備えている下向きトレイ状のレンズユニット60を形成する。このレンズユニット60には、アクチュエータ62や電気端63もすでに設けられている。天井部や起立部の材質を樹脂とする場合には、金型により凹部64を備えた形状としてレンズユニット60を製造することができる。または、凹部のない下向きトレイ状レンズユニットを形成しておき、これに削除加工を施し凹部64を設けるようにしてもよい。
次に、図2(b)に示すように、レンズユニット60の凹部64の奥側端面上には、硬化前の異方性導電性ペースト53Aを、凹部64の側方端面上には、硬化前の接着剤52Aを、それぞれ例えばディスペンサを用いて適用する。続いて、図2(c)に示すように、凹部64の奥方向に配線板20を押し付けつつはめ込み、さらに異方性導電性ペースト53Aおよび接着剤52Aを例えば熱で硬化させてそれぞれ異方性導電性ペースト53および接着剤52の層を形成する。
一方、配線板10の側においては、図3(a)に示すように、配線板10上ほぼ中央に固体撮像素子チップ30を固定し、さらにボンディングワイヤ41をすでに説明したような状態に設ける。そして、配線板10上の、レンズユニット60および配線板20の端面と対向する位置に、硬化前の異方性導電性フィルム51Aを載置する。なお、配線板10の周縁のうち配線板20の端面とは対向しない周縁部位については、異方性導電性フィルム51Aに代えて通常の接着剤を使用、適用してもよい。
次に、図3(b)に示すように、配線板20を固定してはめ込んでいるレンズユニット60を、異方性導電性フィルム51Aの配された配線板10上に押し付ける。そして、すでに図1で示したように、異方性導電性フィルム51を例えば熱で硬化させて異方性導電性フィルム51の層を形成する。
以上述べた製造方法は、配線板10と配線板20との電気的、機械的接続の工程が容易に済む利点がある。すなわち、例えば、配線板10上に配線板20のみを立てて取り付ける場合には、その垂直性の確保が難しい可能性がある。垂直性がずれると配線板20とレンズユニット60に設けられた凹部64との位置ずれが生じ、外観が悪化するのみでなく、配線板20の上側端面と凹部64の奥側端面との電気的接続が不全になる可能性がある。上記した工程によればこのような不都合が生じない。
次に、図4は、図1中に示した配線板10の具体的構成例を模式的に示す断面図である。図4において、図1中に示した構成要素と同一のものには同一符号を付してある。図1に示した撮像素子モジュールで使用の配線板10は、この図4に示される構成のものには限られない。しかし、例示として説明する。図4では、図1では図示省略されたソルダーレジスト17、18と、配線板10の内部構造とが示されている。
配線板10は、ランド11、12を含む表面の配線パターン、ランド13を含む裏面の配線パターン、内層の配線層141、同161、絶縁層14、同15、同16、層間接続体14a、同15a、同16a、ソルダーレジスト17、同18を有する。したがって、この配線板10は、絶縁層14、15、16によって隔てられる配線層が4つ存在する4層基板である。
絶縁層14、15、16は、それぞれ、例えばガラスエポキシ樹脂でできたリジッドな層である。ランド11、12を含む表面の配線パターン、ランド13を含む裏面の配線パターン、および内層の配線層141、161は、それぞれ、例えば、銅箔を周知のフォトリソグラフィ技術で所望にパターニング加工して得られた層である。層間接続体14a、15a、16aは、それぞれ、絶縁層14、15、16を貫通して配線パターン間に挟設された導電性組成物の接続体であり、これにより、縦方向の電気的接続路として機能する。ソルダーレジスト17、18は、はんだまたはボンディングワイヤが接続され得るランド上を除いて絶縁層14上または絶縁層16上に全面的に形成された保護膜である。
製造プロセスを概略説明すると、はじめに、ランド13を含む配線パターン、配線層141、絶縁層14、層間接続体14aを有する部分積層体と、ランド11、12を含む配線パターン、配線層161、絶縁層16、層間接続体16aを有する部分積層体とがそれぞれ形成される。前者の方の部分積層体で言うと、まず、配線層141とすべき銅箔上に層間接続体14aとすべき、ペースト状の導電性組成物(樹脂中に微細な例えば銀粒子を分散させた組成)をバンプ状に印刷形成する。
続いて、導電性組成物を乾燥、硬化させ、この導電性組成物のバンプを貫通させるように、絶縁層14とすべきプリプレグを上記銅箔上に積層する。そして、貫通したバンプの頭部にかぶせるように、ランド13を含む配線パターンとすべき、別の銅箔を上記プリプレグ上に積層する。さらに、その状態で積層方向に圧縮加圧、加熱してプリプレグを硬化させて一体化し絶縁層14を中心とする部分積層体に仕上げる。そのあと、その部分積層体の両面の銅箔をパターニングし、ランド13を含む配線パターン、および配線層141を形成する。ランド11、12を含む配線パターン、配線層161、絶縁層16、層間接続体16aを有する部分積層体についても同様に形成できる。
絶縁層14を中心とする部分積層体においては、両面の銅箔のパターニングに続いて、配線層141上の所定位置に、層間接続体15aとすべき、ペースト状の導電性組成物をバンプ状に印刷形成する。続いて、この導電性組成物を乾燥、硬化させ、この導電性組成物のバンプを貫通させるように、絶縁層15とすべきプリプレグをこの部分積層体上に積層する。
そして、貫通したバンプの頭部にかぶせるように、上記で述べた後者の方の部分積層体を絶縁層15とすべきプリプレグ上に積層する。さらに、その状態で積層方向に圧縮加圧、加熱して絶縁層15とすべきプリプレグを硬化させて一体化し3層の絶縁層を有する積層体を得る。その後、ソルダーレジスト17、18の層をこの積層体両面に形成し、図2に示すような配線板10に仕上げる。
なお、ランド11、12を含む表面の配線パターン、およびランド13を含む裏面の配線パターンについては、そのパターニングを後者の積層(全体の積層)のあとに行うこともできる。また、ランド11、12、13上には、ボンディング接続などの他の導電体との接続に適するように表面にNi/Auのめっき処理を行うのが適当である。
このような配線板10は、縦方向の電気的接続路が、導電性組成物印刷による導電性バンプを由来とするものであり、例えば、スルーホールを利用するめっき層による縦方向の電気的接続路より小さな領域に形成可能である。したがって、配線板10として複雑な配線を必要とする場合であっても、配線板10をより小型にまとめることができる。
次に、図5は、図1中に示した配線板20の具体的構成例を模式的に示す断面図である。図5において、図1中に示した構成要素と同一のものには同一符号を付してある。図1に示した撮像素子モジュールで使用の配線板20は、この図5に示される構成のものには限られない。しかし、例示として説明する。図5では、図1では図示省略されたソルダーレジスト261、同262、端面の導体部22と同23、および配線板20の内部構造が示されている。
配線板20は、ソルダーレジスト261、同262、端面の導体部22、23のほか、表面の配線パターン226、裏面の配線パターン221、内層の配線層222、同223、同224、同225、絶縁層201、同202、同203、同204、同205、層間接続体231、同232、同234、同235、スルーホール導電体233を有する。また、板内埋設で配線層222にはんだ251を介して実装された表面実装型受動素子部品241を有し、さらに、表面の配線パターン226上にも表面実装型受動素子部品21がはんだ21aを介して実装されている。この配線板20は、絶縁層201〜205によって隔てられる配線層が6つ存在する6層基板である。
絶縁層201〜205は、それぞれ、例えばガラスエポキシ樹脂でできたリジッドな層である。表面の配線パターン226、裏面の配線パターン221、および内層の配線層222〜225は、それぞれ、例えば、銅箔を周知のフォトリソグラフィ技術で所望にパターニング加工して得られた層である。層間接続体231、232、234、235は、それぞれ、絶縁層201、202、204、205を貫通して配線パターン間に挟設された導電性組成物の接続体であり、これにより、縦方向の電気的接続路として機能する。
さらに、ソルダーレジスト261、262は、はんだが接続され得るランド上を除いて絶縁層201または絶縁層205上に全面的に形成された保護膜である。スルーホール導電体233は、絶縁層203を貫通するスルーホールの内壁面に銅めっき層として形成された縦方向の電気的接続路である。端面の導体部22、23は、当初は、スルーホール導電体233と同様に、絶縁層203を貫通するスルーホールの内壁面に銅めっき層として形成されたものである。そのようにして形成されたあとに、ダイシングにより、銅めっき層を縦に切断して現われた断面が導体部22、23になっている。導体部22、23には、製造途上で充填される樹脂部が伴われるが図示省略している。
導体部22、23としては、図示するような板厚み内に埋設して形成されたスルーホール導電体を由来とする以外に、配線板20を貫通して形成されたスルーホールの内壁面にめっき層を成長させこれを縦に切断して現われた断面を利用することももちろん可能である。この場合、原始的ではあるが、導体部22、23として面積が大であり、また、樹脂部が伴われないので異方性導電性フィルム51や異方性導電性ペースト53との導電接続には向いている。
この配線板20の製造プロセスは、導電性組成物の層間接続体231、232、234、235を用いている点で前述した配線板10と類似する点が多い。主な違いは、配線層数の違いおよび部品241の内蔵についてである。
はじめに、配線層226、配線層225、絶縁層205、層間接続体235を有する第1の部分積層体と、配線層221、配線層222、絶縁層201、層間接続体231を有する第2の部分積層体と、配線層223、配線層224、絶縁層203、スルーホール導電体233、導体部22、23を有する第3の部分積層体とがそれぞれ形成される。第1、第2の部分積層体については、図4での部分積層体の説明と同様の要領で形成できる。第3の部分積層体については、通常の両面銅張り基板にスルーホールを形成し、その内壁面に銅のめっき層を成長させてスルーホール導電体233および導体部22、23とし、形成することができる。
第1の部分積層体上には、図4における層間接続体15a、絶縁層15と同様の要領で、層間接続体234、絶縁層(プリプレグ段階)204を形成する。また、第3の部分積層体上にも、図4における層間接続体15a、絶縁層15と同様の要領で、層間接続体232、絶縁層(プリプレグ段階)202を形成する。その後、第3の部分積層体には、部品241の位置に合わせて開口を形成しておく。
第2の部分積層体上には、配線層222上所定位置に部品241をはんだ251を用いて実装する。これには、通常の部品表面実装と同様に、例えば、はんだ251とすべきクリームはんだのスクリーン印刷、部品241のマウンタによる載置、クリームはんだのリフローという手順を採用できる。
その後、上記の第2(下)、第3(中)、第1(上)の部分積層体を重ねて配置しプレス機で加圧・加熱する。これにより、絶縁層202とすべきプリプレグおよび絶縁層204とすべきプリプレグが完全に硬化して全体が一体化し、5層の絶縁層を有する積層体を得る。この一体化では加熱により得られる各プリプレグの流動性により、部品241の周りの空間に加えて、スルーホール導電体233および導体部22、23の内部の空間に各プリプレグが変形進入し空隙は発生しない。また、配線層222、224は、層間接続体232、234にそれぞれ電気的に接続される。
その後、ソルダーレジスト261、262の層をこの積層体両面に形成する。さらに、部品21を通常の表面実装プロセスを実行して実装し、さらにダイシングにより個片化して図5に示すような配線板20に仕上げる。なお、表面の配線パターン226、および裏面の配線パターン221については、そのパターニングを全体の積層のあとに行うこともできる。
このような配線板20は、縦方向の電気的接続路が、一部を除き導電性組成物印刷による導電性バンプを由来とするものであり、小さな領域に形成可能である。したがって、配線板20として複雑な配線を必要とする場合であっても、配線板20をより小型にまとめることができる。また、部品241の内蔵により、部品の実装密度を向上しており、小さな面積により多くの部品を実装することができる。よって、モジュールとしての2次元的な大きさを支配している配線板10に部品実装されなければならない事態をさらに回避することができ、モジュールとしてのさらなる小型化に貢献する。
次に、図6は、図1中に示した配線板20の具体的構成の別の例を模式的に示す断面図である。図6において、すでに説明した図中に示した構成要素と同一のものには同一符号を付しその説明を省略する。この配線板20は、その端面の導体部22A、23Aの構成を除き、図5に示したものと同一である。
導体部22A、23Aは、スルーホール導電体233と同様に、絶縁層203を貫通するスルーホールの内壁面に銅めっき層として形成されたものをその一部として有している。その銅めっき層形成のあとに、導電性組成物を充填させている。そのように導電性組成物を充填されたスルーホール導電体として形成されたあとに、ダイシングにより、銅めっき層および導電性組成物を縦に切断して現われた断面が導体部22A、23Aになっている。この場合、導体部22A、23Aとして面積が大になり、異方性導電性フィルム51との導電接続に確実性が増す。
次に、図7は、図1中に示した配線板20の具体的構成のさらに別の例を模式的に示す断面図である。図7において、すでに説明した図中に示した構成要素と同一のものには同一符号を付しその説明を省略する。この配線板20は、その端面の導体部22B、23Bの構成を除き、図5、図6に示したものと同一である。
導体部22B、23Bは、当初は、層間接続体234と同様に、絶縁層204を貫通して配線層224と配線層225との間に形成された導電性組成物による縦方向の電気的接続路である。そのように形成されたあとに、ダイシングにより、その導電性組成物を縦に切断して現われた断面が導体部22B、23Bになっている。
この場合、導電性組成物が、スルーホールを利用するめっき層による縦方向の電気的接続路より小さな領域に形成可能であるため、配線板20としてその小型化や複雑なパターン設計を行う場合に、導体部22B、23Bの形成と両立性がよい。また、端面上での導体部22B、23Bの断面面積をより確実に確保することができ、異方性導電性フィルム51や異方性導電性ペースト53との導電接続の確実性を向上することができる。
10…配線板(第1の配線板)、11…ランド(第2のランド)、12…ランド(第1のランド)、13…ランド(第3のランド)、14…絶縁層、14a…層間接続体(導電性組成物印刷による導電性バンプを由来とする)、15…絶縁層、15a…層間接続体(導電性組成物印刷による導電性バンプを由来とする)、16…絶縁層、16a…層間接続体(導電性組成物印刷による導電性バンプを由来とする)、17…ソルダーレジスト、18…ソルダーレジスト、20…配線板(第2の配線板)、21…表面実装型受動素子部品、21a…はんだ、22…導体部(スルーホール導電体を由来とする)、22A…導体部(導電性組成物の充填されたスルーホール導電体を由来とする)、22B…導体部(貫通形成された導電性組成物を由来とする)、23…第2の導体部(スルーホール導電体を由来とする)、23A…第2の導体部(導電性組成物の充填されたスルーホール導電体を由来とする)、23B…第2の導体部(貫通形成された導電性組成物を由来とする)、30…固体撮像素子チップ、31…受光部、32…端子パッド、41…ボンディングワイヤ、51…異方性導電性フィルム、51A…異方性導電性フィルム(接着前)、52…接着剤、52A…接着剤(硬化前)、53…異方性導電性ペースト、53A…異方性導電性ペースト(硬化前)、60…レンズユニット、61…レンズ、62…アクチュエータ、63…電気端、64…配線板はめ込み用の凹部、141…配線層(配線パターン)、161…配線層(配線パターン)、201…絶縁層、202…絶縁層、203…絶縁層、204…絶縁層、205…絶縁層、221…配線層(配線パターン)、222…配線層(配線パターン)、223…配線層(配線パターン)、224…配線層(配線パターン)、225…配線層(配線パターン)、226…配線層(配線パターン)、231…層間接続体(導電性組成物印刷による導電性バンプを由来とする)、232…層間接続体(導電性組成物印刷による導電性バンプを由来とする)、233…スルーホール導電体、234…層間接続体(導電性組成物印刷による導電性バンプ)、235…層間接続体(導電性組成物印刷による導電性バンプを由来とする)、241…表面実装型受動素子部品(基板内蔵部品)、251…はんだ、261…ソルダーレジスト、262…ソルダーレジスト。

Claims (19)

  1. 第1の面と第2の面とを有し、第1のランドと第2のランドとを有する配線パターンを前記第1の面側に備え、前記第1のランドが前記第1の面の周縁近くに配されている第1の配線板と、
    受光部と端子パッドとを備えた機能面を有し、該機能面が前記第1の配線板の側とは反対の側に向けられて前記第1の配線板の前記第1の面上に設けられた固体撮像素子チップと、
    ほぼ矩形の板形状を有し、該板形状の対向する端面をそれぞれ第1の端面、第2の端面、別の対向する端面をそれぞれ第3の端面、第4の端面として、該第1の端面上に導体部を備え、該導体部が前記第1の配線板の前記配線パターンの前記第1のランドと電気的、機械的に接続されるように、該第1の端面の側が前記第1の配線板の前記第1の面の側に向けられて該第1の配線板の該第1の面の前記周縁近く上に電気的接続可能な接着剤を介して立設された第2の配線板と、
    前記固体撮像素子チップの前記受光部に対向して設けられたレンズと、
    前記レンズの前記固体撮像素子に対する位置を支持し、かつ、前記第1の配線板の前記第1の面の周縁に沿って該第1の面の周縁付近から壁状に起立する起立部を備え、該起立部が、前記第2の配線板の前記第2、第3、第4の端面に沿う、該第2の配線板をはめ込む凹部を有しているレンズ支持部と、
    前記固体撮像素子チップの前記端子パッドと前記第1の配線板の前記配線パターンの前記第2のランドとを電気的に導通させるボンディングワイヤと
    を具備することを特徴とする撮像素子モジュール。
  2. 前記第2の配線板の前記第2、第3、第4の端面と前記レンズ保持部の前記起立部の前記凹部の端面上との間に接着剤が介在していることを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  3. 前記レンズ支持部が、前記レンズの位置を調整するアクチュエータと、前記第2の配線板の前記第2の端面に対向する前記凹部の端面上に設けられた、前記アクチュエータと電気的につながっている電気端とを備え、
    前記第2の配線板が、前記第2の端面上に第2の導体部を備え、
    前記レンズ支持部の前記凹部の前記電気端と前記第2の配線板の前記第2の端面上の前記第2の導体部との間に電気的接続可能な接着剤が介在していること
    を特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  4. 前記第1の配線板がほぼ矩形の板形状を有し、
    前記第2の配線板が、前記第1の配線板の前記矩形のいずれか2辺以上の辺のそれぞれに沿うように複数存することを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  5. 前記第2の配線板を前記第1の配線板の前記第1の面上に立設させる前記接着剤が、異方性導電性フィルムまたは異方性導電性ペーストを由来とすることを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  6. 前記レンズ支持部の前記凹部の前記電気端と前記第2の配線板の前記第2の端面上の前記第2の導体部との間に介在している前記接着剤が、異方性導電性ペーストまたは異方性導電性フィルムを由来とすることを特徴とする請求項3記載の撮像素子モジュール。
  7. 前記第2の配線板が、該第2の配線板の主面上に、または埋め込まれて部品が実装された配線板であることを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  8. 前記第1の配線板が、該第1の配線板の前記第2の面に外部接続用の第3のランドを有する第2の配線パターンを備えることを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  9. 前記第1の配線板が、導電性組成物を有する縦方向の電気的接続路を備えることを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  10. 前記第2の配線板が、導電性組成物を有する縦方向の電気的接続路を備えることを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  11. 前記第2の配線板の前記第1の端面上の前記導体部が、該第2の配線板に形成された、内壁面上にめっき層を備えたスルーホール導電体を縦に切断して現れた断面を有することを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  12. 前記第2の配線板の前記第1の端面上の前記導体部が、該第2の配線板の板厚み内に埋設して形成された、内壁面上にめっき層を備えたスルーホール導電体を縦に切断して現れた断面を有することを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  13. 前記第2の配線板の前記第1の端面上の前記導体部が、該第2の配線板に形成された、導電性組成物の充填されたスルーホール導電体を縦に切断して現れた断面を有することを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  14. 前記第2の配線板の前記第1の端面上の前記導体部が、該第2の配線板の板厚み方向一部に貫通形成された導電性組成物を縦に切断して現れた断面を有することを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
  15. 前記第2の配線板の前記第2の端面上の前記第2の導体部が、該第2の配線板に形成された、内壁面上にめっき層を備えたスルーホール導電体を縦に切断して現れた断面を有することを特徴とする請求項3記載の撮像素子モジュール。
  16. 前記第2の配線板の前記第2の端面上の前記第2の導体部が、該第2の配線板の板厚み内に埋設して形成された、内壁面上にめっき層を備えたスルーホール導電体を縦に切断して現れた断面を有することを特徴とする請求項3記載の撮像素子モジュール。
  17. 前記第2の配線板の前記第2の端面上の前記第2の導体部が、該第2の配線板に形成された、導電性組成物の充填されたスルーホール導電体を縦に切断して現れた断面を有することを特徴とする請求項3記載の撮像素子モジュール。
  18. 前記第2の配線板の前記第2の端面上の前記第2の導体部が、該第2の配線板の板厚み方向一部に貫通形成された導電性組成物を縦に切断して現れた断面を有することを特徴とする請求項3記載の撮像素子モジュール。
  19. レンズと該レンズの周縁を支持する天井部と該天井部の周縁から下方向に起立する起立部とを有し、前記起立部が矩形状の凹部を備えている下向きトレイ状のレンズユニットを形成する工程と、
    ほぼ矩形の板形状を有し、該板形状の対向する端面をそれぞれ第1の端面、第2の端面、別の対向する端面をそれぞれ第3の端面、第4の端面とし、該第1の端面上に導体部を備えている配線板の前記第2、第3、第4の端面と前記レンズユニットの前記起立部の前記凹部の端面とが対向するように、前記凹部に前記配線板をはめ込み、前記第2、第3、第4の端面と前記凹部の前記端面とを接着剤で固定する工程と、
    第1の面と第2の面とを有し、ランドを有する配線パターンを前記第1の面側に備え、前記ランドが前記第1の面の周縁近くに配され、かつ、機能面が上向きで設けられている固体撮像素子チップを前記第1の面のほぼ中央に備えている別の配線板を形成する工程と、
    前記レンズユニットに固定された前記配線板の前記第1の端部の前記導体部と前記別の配線板の前記配線パターンの前記ランドとが電気的、機械的に接続されるように、前記レンズユニットを該レンズユニットの前記起立部の端面を前記別の配線板に向かい合わせて該別の配線板上に電気的接続可能な接着剤を介して固定する工程と
    を具備することを特徴とする撮像素子モジュールの製造方法。
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