JP5375260B2 - モータ駆動装置およびこれを用いた冷蔵庫 - Google Patents

モータ駆動装置およびこれを用いた冷蔵庫 Download PDF

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Description

本発明は、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータを、三相巻線に電力を供給するインバータにより駆動するための装置に関するものであり、特に冷蔵庫や空気調和機などの圧縮機を駆動するのに最適なブラシレスDCモータの駆動装置に関するものである。
従来のモータ駆動装置は、ブラシレスDCモータの駆動状態に基づき、フィードバック駆動と同期駆動とを切換えることで、ブラシレスDCモータの駆動領域の拡張と低速駆動での高効率化を実現している(たとえば特許文献1)。図7は特許文献1に記載のモータ駆動装置を示すものである。
図7において、商用電源1は、日本の場合周波数50Hzまたは60Hz、電圧100Vの交流電源である。整流回路2は商用電源1の交流電圧を直流電圧に変換するものでブリッジ接続された整流用ダイオード2a〜2dと平滑用の電解コンデンサ2e、2fとから構成されている。図7に示す回路では倍電圧整流回路として、商用電源1のAC100V入力から直流電圧280Vを得る。
インバータ回路3は、6個のスイッチ素子3a、3b、3c、3d、3e、3fを3相ブリッジ接続した構成であり、各々のスイッチ素子には逆方向に還流電流用のダイオードが入っているが本図では省略している。
ブラシレスDCモータ4は、永久磁石を有する回転子4aと3相巻線を有した固定子4bとからなり、インバータ3により作られた3相交流電流が固定子4bの3相巻線に流れることで、回転子4aを回転させることができる。
位置検出部5は、ブラシレスDCモータ4の回転子4aが回転することにより、固定子4bの3相巻線に発生する誘起電圧を検出し、回転子4aの相対的な回転位置を検出するものである。
第1波形発生部6は、位置検出部5の位置検出信号をもとにインバータ3のスイッチ素子を駆動する信号を作り出す。この駆動する信号は矩形波通電を基本としており、通電角が120度以上150度以下の矩形波を作り出している。
第1波形発生部6ではさらに回転数を一定に保つためにPWMデューティ制御も行っている。また第1波形発生部での駆動では、回転位置に従って、適切なタイミングで、最適なデューティによりブラシレスDCモータを運転させることができるため最も効率的な運転が可能となる。
回転数検出部7は、位置検出部5の出力信号からブラシレスDCモータ4の回転数を検出する。この回転数の検出は位置検知部5の出力信号の一定時間カウントまたは周期測定などによって実現している。
周波数設定部8は、出力のデューティを一定にしたまま出力する周波数のみを変化させていく。周波数制限部9は、周波数設定部8からの周波数が上限周波数を超えることのないように制限している。
第2波形発生部10は、周波数設定部8の出力信号をもとにインバータ3のスイッチ素子を駆動する信号を作り出し、この信号は通電角が130度以上180度未満の矩形波である。また、ここでは矩形波以外でも正弦波や歪波などのそれに準じる波形であってもよい。またここでは最大デューティで運転しており、90〜100%の一定のデューティとなっている。
切替判定部11は、回転数検出部7で検出された回転数により低速/高速を判断し、インバータ3を動作させる波形を第1波形発生部6か第2波形発生部10かを切り替えるものである。具体的には回転数が低速の場合、第1波形発生部6からの信号を選択し、回転数が高速の場合、第2波形発生部10からの信号を選択してインバータ3を動作させる。
ドライブ部12は、切替判定部11からの出力信号により、インバータ3のスイッチ素子を駆動する。この駆動によりインバータ3から適切な交流出力がブラシレスDCモータ4に印加することができるので回転子4aを回転させることができる。
上限周波数設定部13は、第1波形発生部6から駆動されているときの最大回転数(デューティ100%の時)をもとに上限周波数を設定する。尚、この上限周波数設定部で設定された上限周波数は周波数制限部9の周波数の制限に利用している。
上限周波数変更部14は、切替判定部11により第2波形発生部10による駆動が所定時間継続した場合、強制的に切替判定部を第1波形発生部6に切り替え、上限周波数設定部13による上限周波数を再設定する。
電圧検出部15は、整流回路2の出力電圧(直流電圧)を検出する。この電圧検出部15の出力を受けて、上限周波数補正部16にて上限周波数を補正するべく出力を送出し、上限周波数設定部13の上限周波数を補正する。ここでは電圧が標準より高ければ上限周波数を上げ、標準より低ければ上限周波数を下げるように補正を行う。
以上の様に構成した従来のモータ駆動装置は切替判定部11によって、ブラシレスDCモータを低速で駆動する時は、第1波形発生部による駆動を選択し、高速駆動を行うときは、第2波形発生部を選択し、インバータ3に電圧を印加する。
このとき第1波形発生部での駆動では、ブラシレスDCモータの誘起電圧から回転子の相対位置を検出し、その位置検出信号から電圧をインバータに印加するタイミングを決めるフィードバック制御を行うのでブラシレスDCモータを高効率で駆動できる。また高速駆動では第2波形発生部よって同期駆動を行うことで印加電圧(インバータ出力電圧)の転流タイミングに対してモータ回転子が遅れてついていくことになり、誘起電圧位相に対し端子電圧位相が相対的に進むことになる。これにより電流位相も同様に誘起電圧位相より進み位相となることから、同期駆動時は弱め磁束制御と同様の状態となり、ブラシレスDCモータの高速駆動における運転領域が拡張できる。
さらに同期駆動時の通電角を130度以上180度未満とすることで、モータ電流のピーク値を低下できるので、高速時の比較的低負荷での過電流保護の発生を回避し同期駆動における駆動領域をより拡張している。
特開2004−282911号公報
しかしながら上記従来の構成では、ブラシレスDCモータの負荷状態に応じた通電角の制御を行っておらず、負荷に応じた最適な通電角の波形をインバータに与えることが出来
ない。従って、負荷状態に対して印加電圧が低い(即ち通電角が狭い)場合は、多少の電流ピークが高くなるが印加電圧に応じた進角(即ち印加電圧が低ければより大きい進角)で駆動できるが、印加電圧に対して負荷が小さい場合(特に極端に負荷が小さい場合は)は誘起電圧に対して端子電圧位相が遅れ位相となり急激なトルク低下および効率低下が伴うといった課題を有している。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、同期駆動においてブラシレスDCモータへの印加電圧と負荷状態との関係を常に最適に保つことで、同期駆動でのモータ電流を最小に抑え、ブラシレスDCモータの高速駆動領域を拡張しつつ、高速高負荷時の効率を向上することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のモータ駆動装置は、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に電力を供給するインバータと、前記ブラシレスDCモータの回転子の回転位置を検出する位置検出部と、通電角が120度以上150度以下の矩形波またはそれに準じる波形を出力する第1波形発生部と、デューティを一定として所定周波数のみを変化させる周波数設定部と、通電角が130度以上180度未満の矩形波またはそれに準じる波形を前記周波数設定部で決められた所定周波数で出力する第2波形発生部と、低速では前記第1波形発生部の出力を、高速では前記第2波形発生部の出力をそれぞれ選択する切替判定部と、前記第2波形発生部により前記ブラシレスDCモータを駆動している際は、前記位置検出部の出力信号の発生タイミングと前記第2波形発生部が発生するブラシレスDCモータの駆動信号のオンまたはオフタイミングの差を検出する位相差検出部を有し、前記位相差検出部により位相差が所定の差より大きいと検出した場合は第2波形発生部により発生する電圧の通電角を広げるとともに、小さいと検出した場合は通電角を減じる通電角制御部を有し、ブラシレスDCモータの負荷状態に応じた通電角を与えるものである。
これにより第2波形発生部による同期駆動において負荷状態に応じた最適な通電角を印加することで、ブラシレスDCモータに流れる電流を常に最小に抑えることが可能となる。
本発明のモータ駆動装置によれば、ブラシレスモータの高負荷・高速回転での駆動領域を拡張することが可能であると共に、高負荷高速駆動における効率を向上することができる。さらに高速高負荷時の効率向上およびモータ電流の抑制に伴い、モータ駆動装置の小型化と低コスト化も可能となる。
請求項1に記載の発明は、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に電力を供給するインバータと、前記ブラシレスDCモータの回転子の回転位置を検出する位置検出部と、通電角が120度以上150度以下の矩形波またはそれに準じる波形を出力する第1波形発生部と、デューティを一定として所定周波数のみを変化させる周波数設定部と、通電角が130度以上180度未満の矩形波またはそれに準じる波形を前記周波数設定部で決められた所定周波数で出力する第2波形発生部と、低速では前記第1波形発生部の出力を、高速では前記第2波形発生部の出力をそれぞれ選択する切替判定部と、前記第2波形発生部により前記ブラシレスDCモータを駆動している際は、前記位置検出部の出力信号の発生タイミングと前記第2波形発生部が発生するブラシレスDCモータの駆動信号のオンまたはオフタイミングの差を検出する位相差検出部を有し、前記位相差検出部により位相差が所定の差より大きいと検出した場合は第2波形発生部により発生する電圧の通電角を広げるとともに、小さいと検出した場合は通電角を減じる通電角制御部を有するものである。これにより、ブラシレスDCモータをその時の負荷状態に応じて、常に最適な通電角を与えることが出来る様になり、特に高負荷時は通電角を広げることで電流のピークを抑制の抑制と波形が正弦波に近づくことで、ブラシレスDCモータの効率を向上することが出来る。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明に、回転子の回転位置を検出する位置検出部を
有し、前記ブラシレスDCモータを駆動するために、低速では前記位置検出部の出力により前記第1波形発生部により発生した電圧を、高速では前記第2波形発生部で発生した電圧を前記インバータに印加する様にしたものである。これによりブラシレスDCモータの回転子の相対位置を検出出来る様になり、特に第1波形発生部における駆動ではブラシレスDCモータの回転子位置に基づき最適な位相の波形をインバータに印加できるので、第1波形発生部ではブラシレスDCモータを最高効率での駆動が可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項に記載の発明に、前記第2波形発生部で生成する電圧波形の通電角が150度以下のとき、前記位相差検出部により検出した位相差が、所定の差より小さいとき、前記切替判定部は前記第1波形発生部の出力を選択し、前記インバータに電圧を印加するようにしたものである。これにより第2波形発生部での駆動において負荷状態が減少したとき、的確なタイミングで第1波形発生部への移行に移ることが出来る。これによりブラシレスDCモータは第1波形発生部で極力駆動されることとなり、最高効率での駆動頻度を高くでき、低消費電力のモータ駆動装置を実現できる。
請求項4に記載の発明は請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明に前記位相差検出部は、前記インバータの出力端子電圧の状態から検出するようにしたものである。これにより誘起電圧と印加電圧との位相関係を、新たに位相検出回路を設ける必要も無く低コストなモータ駆動装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明は請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明に前記位置検出部は、前記固定巻線に発生する誘起電圧より検出するもので、位置検出手段を付加することなくコストダウンをできる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明に、前記ブラシレスDCモータは、冷凍空調サイクルの圧縮機を駆動としたものである。圧縮機は比較的イナーシャが大きい負荷であるため、回転子位置を検出しない第2波形発生部での駆動が非常に容易に実現でき、さらに高精度な回転数制御や加速制御が不要であることから本発明のモータ駆動装置の用途に非常に適しており、本モータ駆動装置により冷却システムの高効率化と、低コスト化が可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の発明に、ラシレスDCモータが、鉄心に永久磁石を埋め込んでなる埋め込み磁石型の回転子であり、かつ突極性を有する回転子を有したものである。これにより永久磁石の磁束によるマグネットトルクの他に、リラクタンストルクを有効に利用できることになりさらなるモータ駆動装置の高効率化が可能となる。
請求項8に記載の発明は、冷蔵庫に請求項6または請求項7に記載の発明のモータ駆動装置を用いたものである。これにより高高率な冷却システムを構成できることから冷蔵庫の負荷状態が低い場合から高い状態まで、高高率な駆動化可能となり低消費電力の冷蔵庫を提供できることが出来る。さらに高負荷高速での高効率化に伴い冷凍能力の向上が図れ、庫内温度上昇時の冷却時間の短縮も可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるモータ駆動装置のブロック図である。図1において従来のモータ駆動装置における構成と同一の要素については同一符号を用い、詳細な説明は省略する。
図1において、位置検出部5はブラシレスDCモータ4の回転子4aの回転により固定子巻線に発生する誘起電圧の特定位相を、回転子の相対位相として検出する。一般的な方法として、インバータ3の所定の相の上下両方のスイッチ素子(たとえば、3aと3b)がオフ中に現れる誘起電圧波形のゼロクロスポイントを検出する方法であり、例えばインバータ3の当該の出力端子(即ちブラシレスDCモータの端子電圧)と、インバータ3の入力電圧Vdcの1/2とを比較して、その大小関係が変化するポイントをゼロクロスポイントとして検出する方法などがよく知られている。
位置検出部5で検出するブラシレスDCモータの特定位相情報(本実施の形態ではゼロクロスタイミングとしている)には、回転子の回転速度情報が含まれており、回転数検出部7は、位置検出部5の信号の周期を検出する等により、ブラシレスDCモータの回転速度を検出できる。
第1波形発生部6は、位置検出部5の位置検出信号を基にインバータ3のスイッチ素子3aから3fを駆動する信号を作り出す。この信号は矩形波を基本として120度以上、150度以下として、位置検出部5により得たブラシレスDCモータの位置情報をもとに出力するタイミングを図っている。通電タイミングは通電角を120度としている場合、位置検出部でブラシレスDCモータの誘起電圧ゼロクロスのタイミングを検出後、30度経過したタイミング(ブラシレスDCモータの誘起電圧の1周期を360度としている)からスイッチ素子をオンすることで、誘起電圧とブラシレスDCモータの端子電圧が同相(即ち進角0度)となる。この様にゼロクロス信号取得から通電開始のタイミングを設定することで、任意に進角を設定することが可能であり、ブラシレスDCモータの特性や、駆動負荷の状態、或いは速度状態等により、最適な進角を設定することで最適な駆動状態を実現できる。
速度指令部17は、ブラシレスDCモータの目標駆動速度を設定するものである。第1波形発生部6では、ブラシレスDCモータ4を指示された速度で安定して運転するために、PWMデューティ制御を行っており、回転数検出部7で得た、現在の駆動速度と目標速度とを比較し、駆動速度が目標速度に満たない場合はPWMデューティを増加し、目標速度より駆動速度が速い場合はPWMデューティを減じることで、ブラシレスDCモータへの印加電圧を調整し、駆動速度の安定化を図っている。
周波数設定部8は、出力デューティを一定として、出力周波数のみを変化させていく。
出力周波数は、速度指令部のブラシレスDCモータの目標駆動速度に基づくが、目標駆動速度における周波数と、周波数設定部における出力周波数が大きく異なる場合、周波数設定部の出力周波数を急激に変化させることなく、徐々に目標に近づけるように動作することで、第2波形発生部10による同期駆動時の急激な周波数変化による脱調停止等を回避している。
第2波形発生部10は、周波数設定部8の出力信号を基にインバータ3のスイッチ素子3aから3fを駆動する信号を作り出す。この信号は通電角が130度以上180度未満の矩形波である。また、ここでは矩形波以外でも正弦波や歪波などのそれに準じる波形であってもよい。またここでは最大デューティで運転しており、90〜100%の一定のデューティとなっている。
切替判定部11は、回転数検出部7で検出されたブラシレスDCモータ4の駆動速度と、速度指令部17による目標速度により低速/高速を判断し、インバータ3を動作させる波形を第1波形発生部6か第2波形発生部10かを選択し切り替えるものである。具体的には回転数が低速の場合、第1波形発生部6からの信号を選択し、回転数が高速の場合、第2波形発生部10からの信号を選択してインバータ3を動作させる。
切替判定部11によるブラシレスDCモータの高速または低速の判断は、第1波形発生部6による駆動にて、目標速度での駆動が可能か否かによって判断する。第1波形発生部6による駆動は先述のようにブラシレスDCモータの回転子位置を検出しながらの一般的なPWMフィードバック制御を行っているため、PWMデューティが最大デューティ(一般的には100%)に到達したとき、それ以上の速度で駆動することが不可能となる。したがってこのとき駆動回転数が目標とする回転数より遅くてもこれ以上高速で駆動することが出来ない。このとき切替判定部は第2波形発生部10での駆動に切り替え、PWMデューティを一定に保ったまま、ブラシレスDCモータに印加する電圧の周波数を変化させて目標速度に到達出来るようにする。
負荷検出手段18はブラシレスDCモータに加わっている負荷の状態を検出するものであり、デューティ監視部19と位相差検出部20により構成されている。デューティ監視部19は第1波形発生部による駆動時の負荷状態を検出するものであり、PWMデューティが最大デューティに到達したか否かを監視している。また位相差検出部20は第2波形発生部10による駆動での負荷状態を検出するもので、ブラシレスDCモータ4の誘起電圧と、第2波形発生部10で出力するインバータ3駆動信号(即ちブラシレスDCモータ4の端子電圧波形)との位相差からブラシレスDCモータの負荷状態を監視する。
尚、位相差検出部20は第2波形部で発生する波形と、インバータ3の出力端子の状態を、位置検出部5を介して取得し、両信号の位相関係を得るようにしているため、特に新たな回路等を付加する必要も無く、装置のコストアップは伴わない。
通電角制御部21は第1波形発生部6および第2波形発生部10で生成するインバータ駆動信号の通電角を増減するものであり、負荷検出部18で検出した負荷状態により、各波形発生部において許された範囲内で、通電角の増減を行う。
以上のように構成されたモータ駆動装置について、以下その動作について説明する。
図2は、本実施の形態における第1波形発生部での駆動での通電角制御を示すフローチャートである。
ブラシレスDCモータを駆動している際は、速度指令部により指示された目標回転数で
の駆動が行われているかを切替判定部は常に監視している(step101)。さらに第1波形発生部によるフィードバックによるPWMデューティ制御による駆動では、負荷検出部18のデューティ監視部19でPWMデューティが最大デューティ(通常は100%)に到達しているかどうかを監視している(step102)。step102で最大デューティに到達していないと判断したときは、第1波形発生部はPWMデューティ制御を行い、最大デューティに到達している場合はstep103に進む。
任意の負荷状態において進角および通電角が一定の条件下では、ブラシレスDCモータの回転速度は印加電圧により決まる。したがってstep102で第1波形発生部6による駆動ではPWMデューティが最大デューティに到達したと判断した場合、これ以上の高速駆動が望めない負荷状態である。このとき、step103で通電角が第1波形発生部6において許された範囲内であるかどうかを確認し、通電角が最大通電角に到達していない際は、step104に進み、通電角制御部21は第1波形発生部6で生成するインバータ3のスイッチ素子のオン時間(即ち通電角)を延ばすことでブラシレスDCモータへ印加する電圧をあげる。即ち負荷判定部内のデューティ監視部は、所定の通電角での駆動においてPWMデューティが最大となったとき、この時の通電角では目標速度での駆動が出来ない負荷状態であると判断し、通電角制御部は通電角を広げるように動作する。
この様に第1波形発生部での駆動において、デューティが最大に到達したとき、通電角を増やして第1波形発生部での駆動領域を拡張することで、位置検出によるフィードバック制御による高効率な駆動期間を拡張し、装置の電力消費を抑制している。
またstep103において、最大通電角に到達していない場合(即ち、駆動速度が目標速度に到達していないにも関わらず、デューティも通電角も最大である場合)は、第1波形発生部での駆動が出来ない負荷状態にあるため、切替判定部は第2波形発生部での駆動に切り替えることになる。
またstep101で駆動速度が目標速度より高い場合、図2では本ルーチンを抜ける様にしているが、通電角を保持したまま目標速度まで減速するようにPWMデューティ幅を調整しても良いし、通電角を減じた上でPWM制御を行なっても特に構わず、利用するシステム全体の最適化から決めることが好ましい。
次にブラシレスDCモータを第2波形発生部で駆動している時の、通電角制御について説明する。図3はブラシレスDCモータを第2波形発生部で駆動している際の、各部の波形を示している。図3において(a)はU相のスイッチ素子(3aおよび3b)の通電タイミング(Hアクティブで示す)を示し、(b)(c)(d)はブラシレスDCモータの駆動状態による端子電圧、誘起電圧および位置検出部出力(全てU相としている)を示している。
(b)の状態において、負荷が小さい或いは駆動速度が遅く、誘起電圧位相に対し端子電圧が大きく遅れた位相(誘起電圧に対し、端子電圧がDb度遅れ)の場合である。これは負荷に対して印加電圧が大きすぎるためブラシレスDCモータがさらに高速で駆動しようとしているところを、周波数設定部設定部で決められた固定周期で転流するため、ブレーキをかけながら固定された周波数で強制的に駆動している状態にある。この時、極端に最大トルクが低下するとともに、大きなピークを持ったモータ電流が流れ、非常に不安定な駆動にある。このときの位置検知部の出力信号は下側スイッチ素子3bのオフと同時に反転する。
(c)の状態は、負荷が大きい或いは速度が速く、誘起電圧に対し端子電電圧が大きく進み位相(誘起電圧に対し端子電圧がDc度進み)の場合である。これは駆動速度に対し
印加電圧が低いため、転流に対しブラシレスDCモータが遅れることで、誘起電圧を基準とすると端子電圧および電流の位相が大きく進み、弱め磁束制御と同様の状態で、高速高負荷での駆動をしており、大きなモータ電流が流れることになる。このとき位置検出部5の出力信号は上側スイッチ素子のオンと同時に反転する。
さらに(d)は誘起電圧と端子電圧の位相が同相にあるときを示しており負荷状態および駆動速度に対し印加電圧が適正な状態であり、位置検知部の出力が反転するタイミングは、誘起電圧のゼロクロス位置で、上下両スイッチ素子のオフ期間の中点となる。このときモータに流れる電流は、大幅な遅れ位相や進み位相の場合と比較して非常に小さくできる。
以上より、第2波形発生部による同期駆動時において、位置検出信号の発生(反転)するタイミングを通電角によって適切な位置になるように制御することで、モータ電流を抑制することが可能となる。即ち、位置検出部の信号反転タイミングが上下スイッチ素子のオフ期間の中間点より、上側スイッチ素子3aのオンタイミング側にあるときは、端子電圧位相が誘起電圧に対して進み位相(即ち印加電圧が不足)時のため通電角を増加し、下側スイッチ素子3bのオフタイミング側にある時は遅れ位相(即ち電圧を与えすぎ)時のため、通電角を減じるように制御する。
図4は本実施の形態における第2波形発生部での駆動における通電角制御を示すフローチャートである。以下図4および図1を用いてその動作を説明する。
位相差検出部20は、step111にて転流タイミングまで(図4においてはU相下スイッチ素子3bがオフするタイミング)待機し、転流タイミングとなったとき位置検出部5からの信号が変化するまでの時間計測を開始する(step112および113)。位置検出信号が変化したとき計測時間を取り出し(step114)、計測時間が所定の時間範囲内かを比較(step115)する。ここで計測時間と比較する所定の時間とは、第2波形発生部での駆動における電圧進角の目標範囲であり、例えば150度通電において電圧進角の範囲を0〜10度とすれば、転流後(本実施の形態ではスイッチ素子3bオフ後)電気角で15度から25度相当の時間とすればよい。
step115で計測時間が所定の範囲を外れていた場合、step116で所定の範囲より大きいか小さいか(即ち、転流に対して誘起電圧が遅れ気味にあるか進み気味にあるか)を確認する。
転流から位置検出信号5の出力反転タイミングまでの時間が、所定の時間より長い場合は、端子電圧(転流)に対し誘起電圧(ブラシレスDCモータの回転)が遅れている(即ち誘起電圧を基準とすると端子電圧位相が進み位相)場合であり、これは先述のようにブラシレスDCモータの負荷または駆動速度に対して印加電圧が不足している状態である。従ってこのとき通電角制御部21は第1波形発生部で生成する波形の通電角(即ちスイッチ素子3aから3fのオン時間)を広げる(step117)。
逆に所定時間範囲より小さい場合は、ブラシレスDCモータの負荷または駆動速度に対して印加電圧が、過剰である場合なので通電角制御部21により第1波形発生部により生成するスイッチ素子(3aから3f)のオン時間を減らすために通電角を減少する(step118)。
一方step115で転流から位置検出部5の信号の反転タイミングが所定の範囲内である場合、step119で通電角が第1波形発生部で許容された通電角範囲内であるか
どうかを確認し、許容範囲外である場合、通電角制御部21は現状の通電角を保持する
(step121)。
このように、第2波形発生部での駆動において転流タイミングから位置検知部の信号が変化するタイミングから、誘起電圧と端子電圧との位相状態を監視することができ、その位相関係から印加電圧に対する負荷状態を知ることが出来る。そして負荷状態に基づいて通電角を増減し、位置検出信号の変化するタイミングを常に所定の範囲内に収める(即ち位相差を所定の範囲内に収める)ように制御する。これにより誘起電圧に対し端子電圧が極端に遅れや、過剰な進角での駆動によるモータ電流の増加を防いでいる。さらに遅れ位相による最大トルクの急激な低下など駆動の不安定な状態も回避することができ、第2波形発生部における脱調停止を抑制することが出来る。
尚図4には記載していないが、step117および118における通電角の増減は第2波形発生部において許可された通電角範囲内に押さえていることは当然である。
またstep119において通電角が第1波形発生部で許容された通電角範囲である場合は、即ち上下スイッチ素子のオフ区間に誘起電圧のゼロクロス検出(位置検出)が可能な場合であることから、第1波形発生部によるPWMフォードバック制御での駆動が可能な負荷および速度状態であるため、切替判定部はドライブ部12に出力する波形として第1波形発生部を選択し、以降ブラシレスDCモータを第1波形発生部での駆動に切換える(step120)。これにより位置検出を行いながらのフィードバック制御で、より高高率な駆動状態に移すことが出来る。
尚、step118での通電角減少により第2波形発生部で許されている最低通電角に到達した後も、step115でのタイマ値の比較において、転流から位置検知部の信号が反転するタイミングが所定の範囲内に入らない場合は、誘起電圧に対して電流および端子電圧位相が大きく遅れた状態や、ブラシレスDCモータのロック停止状態などの異常状態であるので、一旦位置検出フィードバック制御を行う第1波形発生部での駆動に移行してブラシレスDCモータが駆動状態にあるか否かを確認(停止状態あることを検出した時は停止処理がされ、駆動状態にあればPWMデューティ制御により適正なデューティで駆動される)しても、一旦ブラシレスDCモータを停止処理しても構わない。
以上の様に本発明のモータ駆動装置では、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に電力を供給するインバータと、通電角が120度以上150度以下の矩形波またはそれに準じる波形を出力する第1波形発生部と、デューティを一定として所定周波数のみを変化させる周波数設定部と、通電角が130度以上180度未満の矩形波またはそれに準じる波形を前記周波数設定部で決められた所定周波数で出力する第2波形発生部と、低速では前記第1波形発生部の出力を、高速では前記第2波形発生部の出力をそれぞれ選択する切替判定部と、前記ブラシレスDCモータの負荷状態を検出する負荷検出部と、前記負荷検出部により検出した負荷状態に基づき、ブラシレスDCモータに印加する電圧の通電角を決定する通電角制御手段を有し、ブラシレスDCモータの負荷状態に応じた適切な通電角でブラシレスDCモータを駆動することで、ブラシレスDCモータの高速での駆動可能な負荷領域を拡張できるとともに、ブラシレスDCモータの電流を抑えることが出来る。これにより整流回路やインバータの電流定格をさげることができ、装置の小型化および低価格化が可能となる。さらに電流の抑制により整流回路やインバータによる回路ロスおよび、ブラシレスDCモータの巻線による損失を低減できるため、モータ駆動装置の効率を上げることが出来る。
またブラシレスDCモータの回転子の位置を検出する位置検知部を有することで、低速時は位置検出に基づくフィードバック制御を行うことで、低速時の効率をより上げることができる。
さらに第2波形発生部で発生したブラシレスDCモータを駆動する波形と誘起電圧との位相差を検出する位相差検出部を有することで、特に高負荷時速やかに通電角を増加して適正な通電角でブラシレスDCモータを駆動できることから、誘起電圧に対する電圧の進角を必要以上に大きく付加した状態で駆動することはなく、最低限の進角による弱め磁束状態で、第2波形発生部での駆動における電流を抑制し、高速駆動時の高効率化を実現している。
また誘起電圧に対し第2波形発生部で発生した波形との位相が遅れ位相であることを検出したとき、通電角を減じて適正な通電角を保持することで、遅れ制御状態による不要な電流の増加と不安定な駆動状態による最大トルクの低下を防止することができ、電流増加にともなう損失の防止と、最大トルク減少を防ぐことで信頼性の向上が図れる。
また第2波形発生部で生成する電圧波形の通電角が150度以下のとき、前記位相差検出手段により検出した位相差が、所定の位相差より小さいとき、切替判定部は前記第1波形発生部での駆動に切換えるので、ブラシレスDCモータの負荷あるいは速度が低下したとき、速やかに第1波形発生部による駆動に切換え、より高効率な駆動を行う。
また位相差監視部は第2波形発生部で発生する波形と、位置検出部を介して得たインバータ端子電圧の状態から位相関係を検出しているため、従来のモータ駆動装置から新たな回路を付加する必要はなく、コストアップを回避している。
次に、ブラシレスDCモータ4の構造について説明を行う。図5は、本発明の実施の形態1によるブラシレスDCモータの回転子の構造図である。22は回転子コアであり、0.35mmから0.5mm程度の薄い珪素鋼板を打ち抜いたものを、積み重ねている。
22a、22b、22c、22dは4枚の永久磁石であり、逆円弧状に回転子コア22に埋め込まれている。このマグネットは通常フェライト系がよく用いられるが、ネオジウムなどの希土類系の磁石が使われる場合は平板構造のものが使われることもある。
このような構造の回転子において、回転子中央からマグネットの中央に向かう軸をd軸、回転子中央からマグネットの間に向かう軸をq軸とすると、それぞれの軸方向のインダクタンスLd、Lqは逆突極性を有し、異なるものとなる。つまりこれは、モータとしては、マグネットの磁束によるトルク(マグネットトルク)以外に、逆突極性を利用したトルク(リラクタンストルク)を有効に使えることとなる。したがってモータとしてよりトルクが有効的に利用できることとなる。この結果、高効率なモータを実現できる。
また、本実施の形態の制御を使用すると周波数設定部8と第2波形発生部10による駆動を行っているとき、電流は進み位相で運転するので、このリラクタンストルクが大きく利用される。従って、逆突極性がないモータに比べてより高回転数まで運転することができる。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2のモータ駆動装置を用いた冷蔵庫を示すブロック図である。図6において図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
ブラシレスDCモータ4は圧縮要素24に接続され圧縮機25を形成している。本実施の形態では圧縮機は冷凍サイクルに用い、圧縮機から吐出する高温高圧の冷媒を凝縮器26に送り、液化して毛細管27で低圧化し、凝縮器28で蒸発させた後、再度圧縮機に戻すようにしている。さらに本実施の形態では、冷凍サイクルを冷蔵庫29に用いており、
蒸発器28は冷蔵庫29の庫内30を冷却するようにしている。
このように本実施の形態2ではブラシレスDCモータ4は冷凍空調サイクルの圧縮機25を駆動するものとしている。圧縮機では特に高精度な回転数制御や加速制御など必要なく、さらにイナーシャが比較的大きな負荷である。従って本実施の形態のように第2波形発生部による位置検出を行わない同期駆動を行っても速度変動は少なく、本発明の非常に有効な用途の一つである。
さらに本実施の形態では圧縮機は冷蔵庫の庫内を冷却するために用いている。冷蔵庫はその製品の特徴上、朝夕の限られた時間帯のみ扉開閉頻度が高く、その他の時間帯は庫内が冷却安定状態で、非常に低負荷状態でブラシレスDCモータは低速で駆動している。従って冷蔵庫の消費電力の削減はブラシレスDCモータの低速低出力時の駆動での効率向上が有効である。本発明ではブラシレスDCモータの高速高負荷効率を大きく拡張できるため、固定子巻線数を増やして高効率化のためモータトルクを犠牲(高速回転性能)にしたブラシレスDCモータの使用を可能とした。これにより1日の大半を占める低負荷領域での高効率化による消費電力を更に削減し、扉開閉が頻繁に行われた場合や霜取り後、或いは設置直後といった急速に庫内を冷却する必要がある高負荷状態では、第2波形発生部による同期駆動によって高速駆動を行うので、従来の冷却システム以上の冷凍能力を確保することができる。
さらに本発明では、ブラシレスDCモータの負荷に応じた通電角で駆動するため、高負荷時は通電角が広くなり電流が抑制されることになる。従って冷蔵庫の庫内温度が高いなどの高負荷状態で高速駆動を行う場合、電流を比較的低く抑えることが出来るので、ブラシレスDCモータの巻線による損失低減で、巻線の温度上昇を抑制できる。これにより圧縮機の温度上昇を抑制出来ることから、高負荷高速時の圧縮機冷凍能力を向上でき、庫内温度が高い等の高負荷時、庫内温度の冷却時間を短縮できることになる。また、圧縮機温度の抑制による冷凍能力の向上は、夏季等で圧縮機の雰囲気温度が高い場合でも、高い冷凍能力を確保できるので消費電力の削減が可能となる。
さらに、圧縮機の温度上昇を抑制することは、圧縮機内に封入した潤滑油の粘度低下を抑制できるため、特に高温時の高速駆動における摺動部の磨耗を抑制でき、圧縮機および冷蔵庫の信頼性を向上することができる。
本発明のモータ駆動装置は、ブラシレスDCモータの駆動領域を拡張し、さらにモータ電流の抑制により効率を高めたものである。これによりブラシレスDCモータの負荷範囲が拡張できると共に、高効率モータを高速・高負荷で駆動できることから機器の消費電力の削減が出来る。従ってエアコン、洗濯機、給湯器、ポンプなどブラシレスDCモータを用いる様々な分野での用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるモータ駆動装置のブロック図 本発明の実施の形態1におけるモータ駆動装置の第1波形発生部での駆動での通電角制御を示すフローチャート 本発明のモータ駆動装置でブラシレスDCモータを第2波形発生部で駆動している際の各部の波形図 本実施の形態における第2波形発生部での駆動における通電角制御を示すフローチャート 本発明の実施の形態1によるブラシレスDCモータの回転子の構造図 本発明の実施の形態1による冷蔵庫のブロック図 従来のモータ駆動装置を示すブロック図
3 インバータ
4 ブラシレスDCモータ
5 位置検出部
6 第1波形発生部
8 周波数設定部
10 第2波形発生部
11 切替判定部
18 負荷検出手段
20 位相差検出部
21 通電角制御部
25 圧縮機
29 冷蔵庫

Claims (8)

  1. 永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に電力を供給するインバータと、前記ブラシレスDCモータの回転子の回転位置を検出する位置検出部と、通電角が120度以上150度以下の矩形波またはそれに準じる波形を出力する第1波形発生部と、デューティを一定として所定周波数のみを変化させる周波数設定部と、通電角が130度以上180度未満の矩形波またはそれに準じる波形を前記周波数設定部で決められた所定周波数で出力する第2波形発生部と、低速では前記第1波形発生部の出力を、高速では前記第2波形発生部の出力をそれぞれ選択する切替判定部と、前記第2波形発生部により前記ブラシレスDCモータを駆動している際は、前記位置検出部の出力信号の発生タイミングと前記第2波形発生部が発生するブラシレスDCモータの駆動信号のオンまたはオフタイミングの差を検出する位相差検出部を有し、前記位相差検出部により位相差が所定の差より大きいと検出した場合は第2波形発生部により発生する電圧の通電角を広げるとともに、小さいと検出した場合は通電角を減じる通電角制御部を有するモータ駆動装置。
  2. 前記ブラシレスDCモータを駆動するために、低速では前記位置検出部の出力により前記第1波形発生部により発生した電圧を、高速では前記第2波形発生部で発生した電圧を前記インバータに印加する請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記第2波形発生部で生成する電圧波形の通電角が150度以下のとき、且つ前記位相差検出部により検出した位相差が、所定の差より小さいとき、前記切替判定部は前記第1波形発生部の出力を選択し、前記インバータに電圧を印加する請求項1または請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記位相差検出部は、前記インバータの出力端子電圧の状態から検出する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記位置検出部は、前記固定巻線に発生する誘起電圧より検出する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記ブラシレスDCモータは、冷凍空調サイクルの圧縮機を駆動する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  7. ブラシレスDCモータが、鉄心に永久磁石を埋め込んでなる埋め込み磁石型の回転子であり、かつ突極性を有する回転子を有した請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載のモータ駆動装置を有する冷蔵庫。
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