JP5374435B2 - アキュムレータ - Google Patents

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Description

本発明は、蓄圧装置または脈圧減衰装置等として用いられるアキュムレータに関するものである。本発明のアキュムレータは例えば、自動車等車両における圧力配管(油圧配管)等に用いられる。
従来から、制御液体の出入口を設けたアキュムレータハウジングの内部にベローズおよびベローズキャップを配設することによりハウジングの内部空間を制御液体の出入口に連通する液室とガスを封入するガス室とに仕切るようにしたアキュムレータが知られており、このアキュムレータにはそのタイプとして、図10に示すように一端(遊動端)51aにベローズキャップ52を設けたベローズ51の他端(固定端)51bをハウジング53下部のオイルポート54に固定することによりベローズ51の外周側をガス室55、内周側を液室56とする外ガスタイプのアキュムレータ(ベローズ51の外周側にガス室55が設定されるので「外ガスタイプ」と称される、特許文献1参照)と、図11に示すように一端(遊動端)51aにベローズキャップ52を設けたベローズ51の他端(固定端)51bをハウジング53上部のエンドカバー57に固定することによりベローズ51の内周側をガス室55、外周側を液室56とする内ガスタイプのアキュムレータ(ベローズ51の内周側にガス室55が設定されるので「内ガスタイプ」と称される、特許文献2参照)とがある。
ここで、機器の圧力配管に接続されたアキュムレータにおいては、機器の運転が停止すると制御液体(油)が出入口58から徐々に排出され、上記図10の外ガスタイプのアキュムレータでは、封入ガス圧によりベローズ51が徐々に収縮しベローズキャップ52が下方へ移動し、ベローズキャップ52下面に設けたシール手段59がステー60に接触して所謂ゼロダウン状態となる(ゼロダウンは、制御液体の圧力が極端に低下(零に低下)するの意)。そしてこのゼロダウン状態では、シール手段59により液室56内に一部の液体が閉じ込められ、この閉じ込められた液体の圧力とガス室55のガス圧力とがバランスするので、ベローズ51に過大な応力が作用してベローズ51が破損する(塑性変形してしまうことを含む)のが抑制される構成とされている。また、上記図11の内ガスタイプのアキュムレータでは、封入ガス圧によりベローズ51が徐々に伸長しベローズキャップ52が下方へ移動し、ベローズキャップ52がハウジング53内面に設けたシール手段59に接触して所謂ゼロダウン状態となる。そしてこのゼロダウン状態では、シール手段59により液室56内に一部の液体が閉じ込められ、この閉じ込められた液体の圧力とガス室55のガス圧力とがバランスするので、ベローズ51に過大な応力が作用してベローズ51が破損するのが抑制される構成とされている。
しかしながら、このような運転停止によるゼロダウンが低温または常温で行なわれ、その状態で温度が上昇した場合、液室56に閉じ込められた液体および封入ガスはそれぞれ熱膨張し、それぞれ圧力が上昇する。この場合、液体は、封入ガスに比べて圧力の上昇度合いが大きいが、ベローズキャップ52における受圧面積が封入ガスに比べて小さく設定されているので、液体圧がガス圧よりもかなり大きくならないとベローズキャップ52は移動しない。したがってベローズ51内外の液体圧とガス圧とに数MPa程度にも及ぶ大きな圧力差が発生することがあり、このように大きな圧力差が発生するとベローズ51が破損することが懸念される。
そこで、本願発明者らは先に、図12に示すアキュムレータを提案しており、このアキュムレータでは、ベローズキャップ52に保持されてベローズキャップ52とともに移動する可動プレート61が設けられ、この可動プレート61がリテーナ62によってその下側に配置されたバネ手段63を介してベローズキャップ52に保持されている。そしてゼロダウン状態において、シール手段59によって閉塞された液室56内の作動液体が熱膨張すると、可動プレート61は静止したままベローズキャップ52がバネ手段63を収縮させつつ可動プレート61から離れる方向(図では上方)へ変位するため、ベローズ51内外の液体圧とガス圧との圧力差が小さくなり、よってベローズ51が破損するのを防止することが可能とされている(特許文献3参照)。
しかしながら、この図12の先行技術によると、運転停止によるゼロダウンが低温または常温で行なわれその後、温度が上昇する場合には対応することが可能であるが、反対に、運転停止によるゼロダウンが高温または常温で行なわれその後、温度が低下する場合には対応することができないと云う残された課題がある。
特開2001−336502号公報 特開2005−315429号公報 特開2009−92145号公報
本発明は以上の点に鑑みて、機器の運転停止によるゼロダウンが低温または常温で行なわれその後、温度が上昇する場合のみならず、運転停止によるゼロダウンが高温または常温で行なわれその後、温度が低下する場合にも、ベローズ内外の液体圧とガス圧との圧力差が小さくなるように対応することが可能なアキュムレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるアキュムレータは、制御液体の出入口を設けたアキュムレータハウジングと、前記ハウジング内に配設されて前記ハウジング内の空間を前記出入口に通じる液室とガスを封入するガス室とに仕切るベローズおよび前記ベローズの遊動端に設けられたベローズキャップと、前記ベローズキャップに保持されて前記ベローズキャップとともに移動する可動プレートと、前記制御液体の圧力が低下して前記ベローズキャップおよび前記可動プレートが前記出入口に近付く方向の移動限に達したときに前記液室を閉塞するシール手段とを有し、前記可動プレートは、その厚み方向両側にそれぞれ配置したバネ手段を介して前記ベローズキャップに保持され、前記シール手段により閉塞された前記液室内の作動液体が熱膨張したときには、一方の前記バネ手段が収縮するとともに他方の前記バネ手段が伸長しつつ前記ベローズキャップが前記可動プレートから離れる方向へ変位し、前記シール手段により閉塞された前記液室内の作動液体が熱収縮したときには、一方の前記バネ手段が伸長するとともに他方の前記バネ手段が収縮しつつ前記ベローズキャップが前記可動プレートに近付く方向へ変位する構造を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるアキュムレータは、上記した請求項1記載のアキュムレータにおいて、一端を前記ベローズキャップに固定するとともに他端に係合部を設けたスプリングホルダを有し、前記スプリングホルダの内周側に前記可動プレートが相対変位可能に配置され、前記係合部と前記可動プレートの間に前記一方のバネ手段が配置されるとともに前記可動プレートと前記ベローズキャップの間に前記他方のバネ手段が配置されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるアキュムレータは、上記した請求項1または2記載のアキュムレータにおいて、前記シール手段は前記可動プレートの一面上に設けられ、前記シール手段が前記ハウジング内のステーまたはオイルポートの内側端部に当接することにより前記液室が閉塞されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4によるアキュムレータは、上記した請求項1または2記載のアキュムレータにおいて、前記シール手段は前記ハウジング内のステーまたはオイルポートの内側端部に設けられ、前記可動プレートが前記シール手段に当接することにより前記液室が閉塞されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5によるアキュムレータは、上記した請求項1ないし4の何れかに記載されたアキュムレータにおいて、当該アキュムレータは、前記ベローズの外周側に前記ガス室が配置されるとともに前記ベローズの内周側に前記液室が配置される外ガスタイプのアキュムレータであることを特徴とする。
また、本発明の請求項6によるアキュムレータは、上記した請求項1ないし4の何れかに記載されたアキュムレータにおいて、当該アキュムレータは、前記ベローズの内周側に前記ガス室が配置されるとともに前記ベローズの外周側に前記液室が配置される内ガスタイプのアキュムレータであることを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項7によるアキュムレータは、上記した請求項1ないし6の何れかに記載されたアキュムレータにおいて、当該アキュムレータは、前記ベローズが金属ベローズとされる金属ベローズ型アキュムレータであることを特徴とする。
上記構成を有する本発明のアキュムレータにおいては、ベローズキャップに保持されてベローズキャップとともに移動する可動プレートが設けられ、この可動プレートがその厚み方向両側にそれぞれ配置したバネ手段を介してベローズキャップに保持されている。そしてゼロダウン状態において、シール手段によって閉塞された液室内の作動液体が熱膨張すると、可動プレートは静止したままベローズキャップが一方のバネ手段を収縮させるとともに他方のバネ手段を伸長させつつ可動プレートから離れる方向へ変位するため、ベローズ内外の液体圧とガス圧との圧力差が小さくなる。また反対に、ゼロダウン状態において、シール手段によって閉塞された液室内の作動液体が熱収縮すると、可動プレートは静止したままベローズキャップが一方のバネ手段を伸長させるとともに他方のバネ手段を収縮させつつ可動プレートに近付く方向へ変位するため、ベローズ内外の液体圧とガス圧との圧力差が小さくなる。したがって前者の熱膨張の場合のみならず後者の熱収縮の場合にもベローズ内外の液体圧とガス圧との圧力差が小さくなるため、圧力差によってベローズが破損するのを防止することが可能となる。
ベローズキャップによって可動プレートを相対変位可能に保持する構造としては、ベローズキャップの一面側にスプリングホルダを取り付け、このホルダの内周側に可動プレートを相対変位可能に配置し、ホルダ端部の係合部と可動プレートの間に一方のバネ手段を配置するとともに可動プレートとベローズキャップの間に他方のバネ手段を配置するのが好適であり、このような保持構造によれば、必要最小限の部品点数をもって可動プレートを双方向変位可能に保持することか可能となる。バネ手段としては、コイルバネでもゴム状弾性体でも良く、また板バネ等であっても良い。
シール手段の配置としては、シール手段を可動プレート側に設ける場合とハウジング側が設ける場合とが考えられ、前者の場合は、シール手段を可動プレートの一面上に設け、シール手段がハウジング内のステーまたはオイルポートの内側端部に当接することにより液室を閉塞し、後者の場合は、シール手段をハウジング内のステーまたはオイルポートの内側端部に設け、可動プレートがシール手段に当接することにより液室を閉塞する。
また、本発明は、ベローズの外周側にガス室が配置されるとともにベローズの内周側に液室が配置される外ガスタイプのアキュムレータに適用することが可能であり、またベローズの内周側にガス室が配置されるとともにベローズの外周側に液室が配置される内ガスタイプのアキュムレータに適用することも可能である。
また、本発明におけるベローズの種類については特に限定されないが、車両用アキュムレータとしては昨今、耐久性などの観点から金属ベローズが多用されているので、この金属ベローズ型アキュムレータに好適に適用される。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明においては上記したように、ベローズキャップに保持されてベローズキャップとともに移動する可動プレートが設けられ、可動プレートがその厚み方向両側にそれぞれ配置したバネ手段を介してベローズキャップに保持されている。そしてゼロダウン状態において、シール手段によって閉塞された液室内の作動液体が熱膨張すると、ベローズキャップが一方のバネ手段を収縮させるとともに他方のバネ手段を伸長させつつ可動プレートから離れる方向へ変位するため、ベローズ内外の液体圧とガス圧との圧力差が小さくなる。また反対に、ゼロダウン状態において、シール手段によって閉塞された液室内の作動液体が熱収縮すると、ベローズキャップが一方のバネ手段を伸長させるとともに他方のバネ手段を収縮させつつ可動プレートに近付く方向へ変位するため、ベローズ内外の液体圧とガス圧との圧力差が小さくなる。したがって、前者の熱膨張時のみならず後者の熱収縮時にもベローズ内外の液体圧とガス圧との圧力差が小さくなるため、圧力差によってベローズが破損するのを有効に防止することができる。
また、本発明は、外ガスタイプのアキュムレータおよび内ガスタイプのアキュムレータの双方に対して適用することが可能であり、これら外ガスタイプのアキュムレータおよび内ガスタイプのアキュムレータにおいて上記の作用効果を得ることができる。
また、本発明は、金属ベローズ型アキュムレータに対して適用することが可能であり、この金属ベローズ型アキュムレータにおいて上記の作用効果を得ることができる。
本発明の第一実施例に係るアキュムレータの断面図 同アキュムレータのゼロダウン状態を示す要部拡大断面図 同アキュムレータの昇温時作動状態を示す要部拡大断面図 同アキュムレータの降温時作動状態を示す要部拡大断面図 本発明の第二実施例に係るアキュムレータの断面図 本発明の第三実施例に係るアキュムレータの断面図 同アキュムレータのゼロダウン状態を示す要部拡大断面図 同アキュムレータの昇温時作動状態を示す要部拡大断面図 同アキュムレータの降温時作動状態を示す要部拡大断面図 従来例に係るアキュムレータの断面図 他の従来例に係るアキュムレータの断面図 他の従来例に係るアキュムレータの断面図
尚、本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)本発明は、金属ベローズ型アキュムレータに関する。
(2)上記図12の先行技術において、機器に配置されたアキュムレータは、その機器の運転が停止すると、制御液体が徐々に排出される。それに伴いアキュムレータ内部のベローズは内部ガスの作用によって、その内部の制御液体を排出する方向にストロークし、所定ストロークでベローズキャップにバネを介して配設されたシール部材とステーの端面が当接する。この当接により、シールおよびステーとベローズ間の液体が密封され、ガス圧とバランスする液体圧が発生する。この液体圧により、ベローズのガス側と液体側の差圧発生が抑制され、ガス圧によるベローズの異常変形が防止される。(ゼロダウン状態)
(3)このゼロダウン状態が低温または常温で生じ、その状態で温度上昇した場合、ベローズ内側で密封された液体が膨張する。このとき、ベローズキャップとシール間のバネが縮むことにより、密封された液体の膨張量に応じベローズがストロークする。このストロークにより、密封された液体の熱膨張によるベローズの異常変形が防止される。
(4)しかしながら、このゼロダウン状態が高温または常温で生じ、その状態で温度低下した場合、ベローズ内側で密封された液体が収縮するが、密封された液体の収縮量に応じベローズはストロークすることができない。これにより、密封された液体の熱収縮によるベローズの異常収縮が発生し、ベローズの耐久性に支障が生じる場合がある。
(5)そこで、本発明では、ステーまたはオイルポートの穴から液室内に液体を出入りさせる構造と、ベローズキャップにバネを介してシールまたはシールに関与するプレートを設けた構造と、このシールまたはプレートを対向する2つのバネを介してベローズキャップに配設した構造とを有することにする。
(6)上記構造を有する本発明によれば、ゼロダウン状態が高温または常温で生じ、その状態で温度低下した場合、液室内で密封された液体が収縮する。このとき、第1バネが伸びるとともに第2バネが縮むことにより、密封された液体の収縮量に応じベローズがストロークする。このストロークにより、密封された液体の熱収縮によるベローズの異常変形が防止される。
(7)また、ゼロダウン状態が低温または常温で生じ、その状態で温度上昇した場合、ベローズ内側で密封された液体が膨張する。このとき、第1バネが縮むとともに第2バネが伸びることにより、密封された液体の膨張量に応じベローズがストロークする。このストロークにより、密封された液体の熱膨張によるベローズの異常変形が防止される。
(8)以上の結果、ゼロダウン状態で温度変化(昇温、降温)が生じても、ベローズに異常変形が発生するのを防止し、本来のベローズ耐久性を維持することができる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第一実施例・・・
図1は、本発明の第一実施例に係るアキュムレータ1の断面を示している。また、この図1は同アキュムレータ1の定常作動時の状態を示しており、図2はゼロダウン時、図3はゼロダウン状態における熱膨張時、図4はゼロダウン時における熱収縮時の状態をそれぞれ示している。
当該実施例に係るアキュムレータ1は、ベローズ11の外周側にガス室14を設定するとともにベローズ11の内周側に液室13を設定した外ガスタイプのアキュムレータである。また当該実施例に係るアキュムレータ1は、ベローズ11として金属ベローズを用いる金属ベローズ型アキュムレータである。したがって当該実施例に係るアキュムレータ1は、外ガスタイプの金属ベローズ型アキュムレータであって、以下のように以下のように構成されている。
すなわち、図示しない圧力配管に接続されるオイルポート3を一方の端部に備えたアキュムレータハウジング2が設けられており、このハウジング2の内部にベローズ11およびベローズキャップ12が配置されてハウジング2の内部空間がオイルポート3のポート穴4に連通する液室13と高圧ガス(例えば窒素ガス)を封入するガス室14とに仕切られている。ハウジング2としては、有底円筒状のシェル5と、このシェル5の開口部に固定(溶接)されたオイルポート3との組み合わせよりなるものが描かれているが、ハウジング2の部品割り構造は特に限定されるものではなく、例えばオイルポート3とシェル5は一体であっても良く、シェル5の底部はシェル5と別体のエンドカバーであっても良く、何れにしてもシェル5の底部またはこれに相当する部品に、ガス室14にガスを注入するためのガス注入口6が設けられ、ガス注入後、ガスプラグ7で閉じられている。
ベローズ11は、その固定端11aをハウジング2のポート側内面であるオイルポート3の内面に固定(溶接)するとともにその遊動端11bに円盤状のベローズキャップ12を固定(溶接)しており、よって当該アキュムレータ1はベローズ11の外周側にガス室14を設定するとともにベローズ11の内周側に液室13を設定した外ガスタイプのアキュムレータとされている。ベローズキャップ12の外周部には、ハウジング2の内面に対してベローズ11およびベローズキャップ12が接触しないように制振リング15が取り付けられているが、この制振リング15はシール作用を奏するものではなく、よってガスは上下方向に流通することが可能とされている。
ハウジング2のポート側内面であるオイルポート3の内面に、ハウジング2の一部としてステー(内部台座)17が設けられており、このステー17の外周側であってステー17とシェル5との間に上記ベローズ11が配置されている。ステー17は、筒状部17aの一端に端面部17bを一体成形したものであって、筒状部17aの他端をもってオイルポート3の内面に固定(溶接)されている。端面部17bの中央には液体出入口18が設けられ、この液体出入口18に液室13が連通しており、また液体出入口18はステー17の内部空間19を介してポート穴4に連通している。
ベローズキャップ12におけるステー17側すなわち液体出入口18側に、このベローズキャップ12に保持されてベローズキャップ12とともに移動する円盤状の可動プレート21が設けられており、この可動プレート21は、その厚み方向の両側にそれぞれ配置したバネ手段22,23を介してベローズキャップ12に保持されている。
また、同じくベローズキャップ12におけるステー17側すなわち液体出入口18側に、一端をベローズキャップ12に固定するとともに他端にフランジ状または爪状を呈する係合部24aを設けた筒状のスプリングホルダ24が設けられており、このスプリングホルダ24の内周側に可動プレート21が軸方向(ベローズ11の伸縮方向)に相対変位可能に配置され、係合部24aと可動プレート21との間に一方のバネ手段22が或る程度軸方向に圧縮された状態で配置されるとともに可動プレート21とベローズキャップ12との間に他方のバネ手段23が同じく或る程度軸方向に圧縮された状態で配置されている。また一方のバネ手段22と可動プレート21との間および可動プレート21と他方のバネ手段23との間にそれぞれスプリングリテーナ28,29が介装されている。一方のバネ手段22および他方のバネ手段23としては、上記したようにゴム状弾性体や板バネ(ウェーブスプリングを含む)等であっても良いが、当該実施例ではコイルバネとされている。
また、上記圧力配管の制御液体の圧力が極端に低下してベローズキャップ12および可動プレート21が液体出入口18に近付く方向へ移動(ストローク)してその移動限(ストローク限)に達したとき、すなわちゼロダウン状態となったときに、液室13を閉塞する(圧力配管と遮断する)ためのシール手段25が設けられており、当該実施例ではこのシール手段25が可動プレート21の一面(ステー17側すなわち液体出入口18側の面)上に設けられて、このシール手段25がステー17の端面部17bに当接することにより上記移動限を規定するとともに液室13を閉塞する構造とされている。シール手段25は、可動プレート21の一面を含む全面に被着されたゴム状弾性体26によって成形され、当接時に液体出入口18の周りを取り囲むことになる部位には環状のシール突起27が設けられている。
また、上記の構成によると、ベローズキャップ12におけるステー17側すなわち液体出入口18側に、ベローズキャップ12、スプリングホルダ24および可動プレート21によって囲まれる空間30が形成されるが、この空間30は閉塞されておらず、液体が出入りすることが可能とされている。液体は、可動プレート21およびスプリングリテーナ28,29の外周側であってこれらとスプリングホルダ24との間の間隙を通って流通するが、スプリングホルダ24に別途、液体流通用の横穴(図示せず)を設けることにしても良い。
つぎに、上記構成のアキュムレータ1の作動を説明する。
定常作動時・・・
上記したように図1はアキュムレータ1の定常作動時の状態を示している。オイルポート3は図示しない機器の圧力配管に接続されている。この定常作動時において、可動プレート21およびその一面上に設けられたシール手段25はスプリングリテーナ28,29、バネ手段22,23およびスプリングホルダ24を介してベローズキャップ12に保持された状態でベローズキャップ12とともに移動することによりステー17の端面部17bから離れているので、ステー17の端面部17bに設けられた液体出入口18は開いている。したがってこの液体出入口18を通してポート穴4と液室13とが連通し、ポート穴4から液室13へそのときどきの圧力を備えた液体が随時導入されるので、ベローズキャップ12は可動プレート21とともに液体圧および封入ガス圧が均衡するように随時移動することが可能とされている。
ゼロダウン時・・・
図1の状態から、機器の運転が停止する等して圧力配管の圧力がゼロダウン状態になると、液室13内の液体が液体出入口18およびポート穴4から徐々に排出され、これに伴って図2に示すように、封入ガス圧によりベローズ11が収縮するとともにベローズキャップ12および可動プレート21がベローズ11の収縮方向(下方)へ移動し、可動プレート21がその一面に設けられたシール手段25によってステー17の端面部17bに当接した段階で移動が停止するとともに液体出入口18が閉じられる。したがって液室13が閉塞され、液室13に一部の液体が閉じ込められるので、液室13の更なる圧力低下が発生しなくなり、よってベローズ11内外で液体圧および封入ガス圧が均衡する。したがってベローズ11の破損が防止される。
ゼロダウン状態における熱膨張時・・・
図2に示したゼロダウン状態、すなわち可動プレート21がシール手段25によってステー17の端面部17bに当接して液室13が閉塞された状態で、雰囲気温度の上昇等によって液室13に閉じ込められた液体および封入ガスが熱膨張すると、液体のほうが封入ガスよりも圧力の上昇度合いが大きいので、圧力差が発生する。すると図3に示すように、この圧力差を受けてベローズキャップ12が液体圧および封入ガス圧が均衡する位置まで一方のバネ手段22を収縮させるとともに他方のバネ手段23を伸長させながら可動プレート21から離れる方向(上方)へ移動する。したがって、液体圧および封入ガス圧が常に均衡した状態となるので、ベローズ11内外の圧力差によりベローズ11が破損するのが防止される。尚、この熱膨張時、可動プレート21はその両面における受圧面積の差によりステー17の端面部17bに押し付けられたままで移動しない。したがって液体出入口18は閉じたままとされている。
ゼロダウン状態における熱収縮時・・・
また、図2に示したゼロダウン状態、すなわち可動プレート21がシール手段25によってステー17の端面部17bに当接して液室13が閉塞された状態で、雰囲気温度の低下等によって液室13に閉じ込められた液体および封入ガスが熱収縮すると、液体のほうが封入ガスよりも圧力の低下度合いが大きいので、圧力差が発生する。すると図4に示すように、この圧力差を受けてベローズキャップ12が液体圧および封入ガス圧が均衡する位置まで一方のバネ手段22を伸長させるとともに他方のバネ手段23を収縮させながら可動プレート21に近付く方向(下方)へ移動する。したがって、液体圧および封入ガス圧が常に均衡した状態となるので、ベローズ11内外の圧力差によりベローズ11が破損するのが防止される。尚、この熱収縮時にも、可動プレート21はその両面における受圧面積の差によりステー17の端面部17bに押し付けられたままで移動しない。したがって液体出入口18は閉じたままとされている。
ゼロダウン解消時・・・
ゼロダウン状態が解消されてポート穴4および液体出入口18から液体が流入すると、この液体の圧力が可動プレート21に作用して可動プレート21をステー17の端面部17bから離間させる。引きつづき液体は液体出入口18から液室13に導入されるので、ベローズキャップ12に直接作用し、この液体圧および封入ガス圧が均衡する位置までベローズキャップ12および可動プレート21を移動させる。したがって初期状態に復帰することになる。
以上の作動により、ゼロダウン時に液室13に閉じ込められた液体が熱膨張する場合のみならず熱収縮する場合にも、ベローズキャップ12が変位することによりベローズ11内外の液体圧とガス圧との圧力差が小さくなるため、ベローズ11内外の圧力差によりベローズ11が破損するのを防止することができる。
尚、上記第一実施例に係るアキュムレータ1については、以下のようにその構成を付加・変更することが考えられる。
第二実施例・・・
シール手段25について、上記第一実施例では、可動プレート21の一面上にシール手段25を設けることにしたが、これに代えて、ハウジング2側にシール手段25を設けるようにしても良い。この点について、図5に示す第二実施例では、ステー17にシール手段25が設けられ、すなわちステー17の端面部17b上にリップシール構造のシール手段25がシールホルダ31によって固定されている。またステー17には、ベローズキャップ12および可動プレート21が液体出入口18に近付く方向へ移動したときに可動プレート21が当接することによりその移動限を規定するための環状のストッパ部32が設けられており、このストッパ部32とシールホルダ31との間にリップシール構造のシール手段25が保持されている。液体出入口18はシールホルダ31の内周空間に形成されている。したがってこの例では、ゼロダウン状態になると、可動プレート21がストッパ部32に当接することによりベローズキャップ12および可動プレート21の移動が停止するとともに、このとき可動プレート21がリップシール構造のシール手段25に当接することにより液体出入口18が閉じられ、液室13が閉塞される。
尚、上記第一および第二実施例に共通するところとして、ステー17は、これをハウジング2とは別体の部品としてハウジング2の内面に固定することにしたが、これに代えて、上記先行技術に係る図12に示したように、筒状の立体形状をハウジング(オイルポート)2の内面に一体成形するようにしても良く、この場合には、液体出入口18とポート穴4が一連に一つのものとして形成されることになる。
第三実施例・・・
図6は、本発明の第三実施例に係るアキュムレータ1の断面を示している。また、この図6は同アキュムレータ1の定常作動時の状態を示しており、図7はゼロダウン時、図8はゼロダウン状態における熱膨張時、図9はゼロダウン時における熱収縮時の状態をそれぞれ示している。
当該実施例に係るアキュムレータ1は、ベローズ11の内周側にガス室14を設定するとともにベローズ11の外周側に液室13を設定した内ガスタイプのアキュムレータである。また当該実施例に係るアキュムレータ1は、ベローズ11として金属ベローズを用いる金属ベローズ型アキュムレータである。したがって当該実施例に係るアキュムレータ1は、内ガスタイプの金属ベローズ型アキュムレータであって、以下のように以下のように構成されている。
すなわち、図示しない圧力配管に接続されるオイルポート3を一方の端部に備えるとともにガスエンドカバー41を他方の端部に備えたアキュムレータハウジング2が設けられており、このハウジング2の内部にベローズ11およびベローズキャップ12が配置されてハウジング2の内部空間がオイルポート3のポート穴4に連通する液室13と高圧ガス(例えば窒素ガス)を封入するガス室14とに仕切られている。ハウジング2としては、円筒状のシェル5と、このシェル5の一端開口部に固定(溶接)されたオイルポート3と、シェル5の他端開口部に固定(溶接)されたガスエンドカバー41との組み合わせよりなるものが描かれているが、ハウジング2の部品割り構造は特に限定されず、何れにしてもガスエンドカバー41またはこれに相当する部品に、ガス室14にガスを注入するためのガス注入口6が設けられ、ガス注入後、ガスプラグ7で閉じられている。
ベローズ11は、その固定端11aをハウジング2の反ポート側内面であるガスエンドカバー41の内面に固定(溶接)するとともにその遊動端11bに円盤状のベローズキャップ12を固定(溶接)しており、よって当該アキュムレータ1はベローズ11の内周側にガス室14を設定するとともにベローズ11の外周側に液室13を設定した内ガスタイプのアキュムレータとされている。ベローズキャップ12の外周部には、ハウジング2の内面に対してベローズ11およびベローズキャップ12が接触しないように制振リング15が取り付けられているが、この制振リング15はシール作用を奏するものではなく、よって液体は上下方向に流通することが可能とされている。
ハウジング2のポート側内面であるオイルポート3の内面にシール手段25が設けられており、すなわちオイルポート3の内側端面上にリップシール構造のシール手段25がシールホルダ31によって固定されている。またオイルポート3の内側端面には、ベローズキャップ12および可動プレート21が液体出入口18に近付く方向へ移動したときに可動プレート21が当接することによりその移動限を規定するための環状のストッパ部32が設けられており、このストッパ部32とシールホルダ31との間にリップシール構造のシール手段25が保持されている。液体出入口18はシールホルダ31の内周空間に形成され、ポート穴4に連通している。したがってこの例では、ゼロダウン状態になると、可動プレート21がストッパ部32に当接することによりベローズキャップ12および可動プレート21の移動が停止するとともに、このとき可動プレート21がリップシール構造のシール手段25に当接することにより液体出入口18が閉じられ、液室13が閉塞される。
ベローズキャップ12におけるオイルポート3側すなわち液体出入口18側に、このベローズキャップ12に保持されてベローズキャップ12とともに移動する円盤状の可動プレート21が設けられており、この可動プレート21は、その厚み方向の両側にそれぞれ配置したバネ手段22,23を介してベローズキャップ12に保持されている。
また、同じくベローズキャップ12におけるオイルポート3側すなわち液体出入口18側に、一端をベローズキャップ12に固定するとともに他端にフランジ状または爪状を呈する係合部24aを設けた筒状のスプリングホルダ24が設けられており、このスプリングホルダ24の内周側に可動プレート21が軸方向(ベローズ11の伸縮方向)に相対変位可能に配置され、係合部24aと可動プレート21との間に一方のバネ手段22が或る程度軸方向に圧縮された状態で配置されるとともに可動プレート21とベローズキャップ12との間に他方のバネ手段23が同じく或る程度軸方向に圧縮された状態で配置されている。また一方のバネ手段22と可動プレート21との間および可動プレート21と他方のバネ手段23との間にそれぞれスプリングリテーナ28,29が介装されている。一方のバネ手段22および他方のバネ手段23としては、上記したようにゴム状弾性体や板バネ(ウェーブスプリングを含む)等であっても良いが、当該実施例ではコイルバネとされている。
また、上記の構成によると、ベローズキャップ12におけるオイルポート3側すなわち液体出入口18側に、ベローズキャップ12、スプリングホルダ24および可動プレート21によって囲まれる空間30が形成されるが、この空間30は閉塞されておらず、液体が出入りすることが可能とされている。液体は、可動プレート21およびスプリングリテーナ28,29の外周側であってこれらとスプリングホルダ24との間の間隙を通って流通するが、スプリングホルダ24に別途、液体流通用の横穴(図示せず)を設けることにしても良い。
つぎに、上記構成のアキュムレータ1の作動を説明する。
定常作動時・・・
上記したように図6はアキュムレータ1の定常作動時の状態を示している。オイルポート3は図示しない機器の圧力配管に接続されている。この定常作動時において、可動プレート21はスプリングリテーナ28,29、バネ手段22,23およびスプリングホルダ24を介してベローズキャップ12に保持された状態でベローズキャップ12とともに移動することによりオイルポート3のストッパ部32から離れているので、可動プレート21はシール手段25とも離れている。したがって液体出入口18を通してポート穴4と液室13とが連通し、ポート穴4から液室13へそのときどきの圧力を備えた液体が随時導入されるので、ベローズキャップ12は可動プレート21とともに液体圧および封入ガス圧が均衡するように随時移動することが可能とされている。
ゼロダウン時・・・
図6の状態から、機器の運転が停止する等して圧力配管の圧力がゼロダウン状態になると、液室13内の液体が液体出入口18およびポート穴4から徐々に排出され、これに伴って図7に示すように、封入ガス圧によりベローズ11が伸長するとともにベローズキャップ12および可動プレート21がベローズ11の伸長方向(下方)へ移動し、可動プレート21がオイルポート3のストッパ部32に当接した段階で移動が停止するとともにシール手段25に密接する。したがって液室13が閉塞され、液室13に一部の液体が閉じ込められるので、液室13の更なる圧力低下が発生しなくなり、よってベローズ11内外で液体圧および封入ガス圧が均衡する。したがってベローズ11の破損が防止される。
ゼロダウン状態における熱膨張時・・・
図7に示したゼロダウン状態、すなわち可動プレート21がオイルポート3のストッパ部32に当接するとともにシール手段25に密接して液室13が閉塞された状態で、雰囲気温度の上昇等によって液室13に閉じ込められた液体および封入ガスが熱膨張すると、液体のほうが封入ガスよりも圧力の上昇度合いが大きいので、圧力差が発生する。すると図8に示すように、この圧力差を受けてベローズキャップ12が液体圧および封入ガス圧が均衡する位置まで一方のバネ手段22を収縮させるとともに他方のバネ手段23を伸長させながら可動プレート21から離れる方向(上方)へ移動する。したがって、液体圧および封入ガス圧が常に均衡した状態となるので、ベローズ11内外の圧力差によりベローズ11が破損するのが防止される。尚、この熱膨張時、可動プレート21はその両面における受圧面積の差によりオイルポート3のストッパ部32およびシール手段25に押し付けられたままで移動しない。したがって液室13は閉塞されたままとされている。
ゼロダウン状態における熱収縮時・・・
また、図7に示したゼロダウン状態、すなわち可動プレート21がオイルポート3のストッパ部32に当接するとともにシール手段25に密接して液室13が閉塞された状態で、雰囲気温度の低下等によって液室13に閉じ込められた液体および封入ガスが熱収縮すると、液体のほうが封入ガスよりも圧力の低下度合いが大きいので、圧力差が発生する。すると図9に示すように、この圧力差を受けてベローズキャップ12が液体圧および封入ガス圧が均衡する位置まで一方のバネ手段22を伸長させるとともに他方のバネ手段23を収縮させながら可動プレート21に近付く方向(下方)へ移動する。したがって、液体圧および封入ガス圧が常に均衡した状態となるので、ベローズ11内外の圧力差によりベローズ11が破損するのが防止される。尚、この熱収縮時にも、可動プレート21はその両面における受圧面積の差によりオイルポート3のストッパ部32およびシール手段25に押し付けられたままで移動しない。したがって液室13は閉塞されたままとされている。
ゼロダウン解消時・・・
ゼロダウン状態が解消されてポート穴4および液体出入口18から液体が流入すると、この液体の圧力が可動プレート21に作用して可動プレート21をオイルポート3のストッパ部32およびシール手段25から離間させる。引きつづき液体は液体出入口18から液室13に導入されるので、ベローズキャップ12に直接作用し、この液体圧および封入ガス圧が均衡する位置までベローズキャップ12および可動プレート21を移動させる。したがって初期状態に復帰することになる。
以上の作動により、ゼロダウン時に液室13に閉じ込められた液体が熱膨張する場合のみならず熱収縮する場合にも、ベローズキャップ12が変位することによりベローズ11内外の液体圧とガス圧との圧力差が小さくなるため、ベローズ11内外の圧力差によりベローズ11が破損するのを防止することができる。
尚、この第三実施例では、シール手段25をハウジング2側に設けることにしたが、これに代えて上記第一実施例と同様に、可動プレート21側に設けることにしても良い。
また、上記各実施例に共通するところとして、ベローズ11はこれを金属ベローズとしたが、ベローズ11の種類は特に限定されず、例えば樹脂製のベローズなどであっても良い。また、材質によってはベローズ11に対しベローズキャップ12を一体に成形することも考えられる。
1 アキュムレータ
2 ハウジング
3 オイルポート
4 ポート穴
5 シェル
6 ガス注入口
7 ガスプラグ
11 ベローズ
11a 固定端
11b 遊動端
12 ベローズキャップ
13 液室
14 ガス室
15 制振リング
17 ステー
17a 筒状部
17b 端面部
18 液体出入口
19,30 空間
21 可動プレート
22,23 バネ手段
24 スプリングホルダ
24a 係合部
25 シール手段
26 ゴム状弾性体
27 シール突起
28,29 スプリングリテーナ
31 シールホルダ
32 ストッパ部
41 ガスエンドカバー

Claims (7)

  1. 制御液体の出入口を設けたアキュムレータハウジングと、前記ハウジング内に配設されて前記ハウジング内の空間を前記出入口に通じる液室とガスを封入するガス室とに仕切るベローズおよび前記ベローズの遊動端に設けられたベローズキャップと、前記ベローズキャップに保持されて前記ベローズキャップとともに移動する可動プレートと、前記制御液体の圧力が低下して前記ベローズキャップおよび前記可動プレートが前記出入口に近付く方向の移動限に達したときに前記液室を閉塞するシール手段とを有し、
    前記可動プレートは、その厚み方向両側にそれぞれ配置したバネ手段を介して前記ベローズキャップに保持され、
    前記シール手段により閉塞された前記液室内の作動液体が熱膨張したときには、一方の前記バネ手段が収縮するとともに他方の前記バネ手段が伸長しつつ前記ベローズキャップが前記可動プレートから離れる方向へ変位し、前記シール手段により閉塞された前記液室内の作動液体が熱収縮したときには、一方の前記バネ手段が伸長するとともに他方の前記バネ手段が収縮しつつ前記ベローズキャップが前記可動プレートに近付く方向へ変位する構造を有することを特徴とするアキュムレータ。
  2. 請求項1記載のアキュムレータにおいて、
    一端を前記ベローズキャップに固定するとともに他端に係合部を設けたスプリングホルダを有し、前記スプリングホルダの内周側に前記可動プレートが相対変位可能に配置され、前記係合部と前記可動プレートの間に前記一方のバネ手段が配置されるとともに前記可動プレートと前記ベローズキャップの間に前記他方のバネ手段が配置されていることを特徴とするアキュムレータ。
  3. 請求項1または2記載のアキュムレータにおいて、
    前記シール手段は前記可動プレートの一面上に設けられ、前記シール手段が前記ハウジング内のステーまたはオイルポートの内側端部に当接することにより前記液室が閉塞されることを特徴とするアキュムレータ。
  4. 請求項1または2記載のアキュムレータにおいて、
    前記シール手段は前記ハウジング内のステーまたはオイルポートの内側端部に設けられ、前記可動プレートが前記シール手段に当接することにより前記液室が閉塞されることを特徴とするアキュムレータ。
  5. 請求項1ないし4の何れかに記載されたアキュムレータにおいて、
    当該アキュムレータは、前記ベローズの外周側に前記ガス室が配置されるとともに前記ベローズの内周側に前記液室が配置される外ガスタイプのアキュムレータであることを特徴とするアキュムレータ。
  6. 請求項1ないし4の何れかに記載されたアキュムレータにおいて、
    当該アキュムレータは、前記ベローズの内周側に前記ガス室が配置されるとともに前記ベローズの外周側に前記液室が配置される内ガスタイプのアキュムレータであることを特徴とするアキュムレータ。
  7. 請求項1ないし6の何れかに記載されたアキュムレータにおいて、
    当該アキュムレータは、前記ベローズが金属ベローズとされる金属ベローズ型アキュムレータであることを特徴とするアキュムレータ。
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