JP5372670B2 - 板材の面取り方法及び面取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶パネル、プラズマパネル、太陽電池パネル、有機EL(エレクトリックルミナンス)パネルなどのFPD(フラットディスプレイ)や大型板状ガラスや半導体ウエハーなどの平坦な板材に対して、少なくとも一辺の端面を研削することにより面取りを行なう板材の面取り方法及び面取り装置に関する。
従来の面取り装置として、例えば、図5(a)の平面図と図5(b)(c)の拡大断面図に示す横型の面取り装置100のように、切断/分断機出口バッファコンベヤ101と洗浄機入口バッファコンベヤ102との間に配設され、板材として例えば板ガラスGを搬送する移動台車103,104と、板ガラスGの向きを変更するターンテーブル105と、板ガラスGの端面の面取りをする研削ホイール106a,106bとを備えるものが知られている。
詳しくは、中央部にターンテーブル105が配置され、ターンテーブル105と各バッファコンベヤ101,102との間にそれぞれ、移動台車103,104が配置され、切断/分断機出口バッファコンベヤ101から受け取った板ガラスGを、ターンテーブル105を経由して、洗浄機入口バッファコンベヤ102に受け渡す仕組みになっている。さらに、ターンテーブル105と各バッファコンベヤ101,102との間にそれぞれ、一対の研削ホイール106a,106bが、板ガラスGの搬送方向と直交する方向に、所定の間隔を設けた状態で配置されている。なお、一対の研削ホイール106a,106bの間隔は、板ガラスGの幅に応じて変更することができる。
この面取り装置100によれば、切断/分断機出口バッファコンベヤ101から受け取った四角形状の板ガラスGを、対向する一組の辺が搬送方向と平行になるように、移動台車103の吸盤107により吸着固定し、移動台車103を、ターンテーブル105まで移動させる間に、板ガラスGを、左右の研削ホイール106aの間を通過させる。この際に、左右各辺の端面g1,g2を研削ホイール106aに当接させ、端面g1,g2を研削することにより面取り加工を行なう。そして、移動台車103からターンテーブル105に板ガラスGを移動させ、水平方向に90°回転させて向きを変更した後、次の移動台車104に板ガラスGを移動して、吸盤108により吸着固定し、洗浄機入口バッファコンベヤ102に搬送する。板ガラスGを、洗浄機入口バッファコンベヤ102まで搬送する間に、左右の研削ホイール106bの間を通過させて、残り二辺の端面g3,g4を研削し面取りを行なう。こうして、四辺の端面g1,g2,g3,g4の面取りが行なわれた板ガラスGを、移動台車104から洗浄機入口バッファコンベヤ102に移動させて受け渡しが完了する(例えば、特許文献1参照)。
上記のようなガラス移動型の横型面取り装置100に対して、研削ホイール109a,109bが移動する砥石移動型の横型面取り装置110がある。即ち、図6(a)の平面図及び(b)の断面図に示すように、板ガラスGの方向を変更するターンテーブル105と、板ガラスGを搬送するコンベヤ111,112と、研削ホイール109a,109bとを備えている。詳しくは、中央部にターンテーブル105が配置されており、ターンテーブル105と各バッファコンベヤ101,102との間にそれぞれ、コンベヤ111,112が配置されている。各コンベヤ111,112は、板ガラスGを吸着固定するための吸盤113を備えている。そして、各コンベヤ111、112の両側には、コンベヤ111,112に沿って平行移動する移動式の研削ホイール109a,109bが配設されている。なお、左右の研削ホイール109a,109bの間隔は、板ガラスGの幅に応じて変更することができる。
この面取り装置110によれば、切断/分断機出口バッファコンベヤ101から受け取った四角形状の板ガラスGを、対向する一組の辺が研削ホイール109aの移動方向と平行になるように、コンベヤ111上に吸着固定し、左右の研削ホイール109aを板ガラスGに沿って移動させ、左右各辺の端面g1,g2を研削して面取りを行なう。その後、板ガラスGの吸着固定を解除し、板ガラスGをターンテーブル105に移動させて水平方向に90°回転させる。向きを変更した板ガラスGを、次のコンベヤ112へと移動させ、コンベヤ112上において板ガラスGを吸着固定する。そして、左右の研削ホイール109bを、板ガラスGに沿って移動させ、残りの二辺の端面g3,g4を研削して面取りを行なう。こうして、四辺の端面g1,g2,g3,g4が面取りされた板ガラスGを、洗浄機入口バッファコンベヤ102に移動させて受け渡しが完了する。
特許第3611563号公報(第6頁、第2図)
しかしながら、品質を維持するためには研削速度に限界があり、また、上記のガラス移動型及び砥石移動型の横型面取り装置100,110では、板ガラスG又は研削ホイール106a,106b(又は109a,109b)のいずれかを固定した状態で研削を行なうため、一枚の板ガラスGを研削してから、次の板ガラスGが研削できる状態になるまでのサイクルタイムの短縮が難しい。具体的には、共通の条件として、板ガラスGの研削速度3m/min、移動台車の移動距離3m、台車原点復帰時間4秒とすれば、ガラス移動型の横型面取り装置100では、図7の概略図に示すように、一枚の板ガラスGが研削ホイール106aを通過する所要時間は1分(図7(a)(b)参照)。そして、受渡位置における吸着開放に1秒、不図示の吸着シリンダ戻りに0.5秒、台車の原点(受取位置)戻りに4秒を要する(図7(c)参照)。また、移動台車が原点に戻り次の板ガラスGを吸着するまでに、不図示のアライメント出0.5秒、吸着シリンダ出0.5秒、吸着1.5秒、アライメント戻り0.5秒の計3秒を要する。したがって、トータルで1分8.5秒を必要とする。
一方、砥石移動型の横面取り装置110では、図8の概略図に示すように、研削ホイール109aが移動し研削に要する時間が1分(図8(a)(b)参照)。そして、吸着開放に1秒、不図示の吸着シリンダ戻りに0.5秒を要した後、研削された板ガラスGが搬送されると同時に、次の板ガラスGが搬送されるまでに15秒を要する。なお、同時に研削ホイール109aも4秒で原点復帰するが、次の板ガラスGの搬送時間の方が時間を要するため、サイクルタイムに加味しない(図8(c)参照)。そして、次の板ガラスGに対して不図示のアライメント完了に1秒、吸着完了に2秒を要する(図8(d)参照)。したがって、トータルで1分19.5秒を必要とする。
このように、研削速度には限界があり、また、一枚の板ガラスGの研削が終了してから、次の板ガラスが研削可能となるまでの準備に時間を要するため、従来のガラス移動型及び砥石移動型の横型面取り装置100,110では、サイクルタイムの短縮が難しいという問題点がある。
そこで、本発明は、一枚の板材の研削開始から、次の板材の研削が可能になるまでのサイクルタイムを、加工品質を低下させることなく短縮することが可能な板材の面取り方法及び面取り装置の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、板材の少なくとも一辺の端面を面取りする、板材の面取り加工方法において、前記板材の受取位置から受渡位置まで前記板材を移動させるとともに、前記研削ツールを、前記板材の移動方向と平行な前記板材の少なくとも一辺に当接させ特定方向に回転させて研削作業を行わせながら、前記板材の移動速度よりも低速でかつ移動する前記板材に対する相対移動速度が所定の研削速度vとなるように移動させる工程と、前記受渡位置において前記板材を保持させた状態で、前記研削ツールを前記特定方向への回転を継続させて前記速度vで前記受取位置の方向へ移動させながら前記板材端面の残りの部分を研削する工程と、前記板材端面の研削作業が終了するまでに次の板材を前記受取位置に導入し、前記次の板材に前記研削ツールを移動させる工程とを備えることを特徴とする。
上記の構成を有する本発明(請求項1)に係る板材の面取り方法によれば、板材を、受取位置から受渡位置まで移動させながら、並行して同時に前記板材端面のほぼ半分を研削することができる。そして、板材を受渡位置に保持させた状態で研削ツールを逆向きに移動させながら板材端面の残りの部分を研削することができる。また、前記板材端面の研削作業が終了するまでに、新しい次の板材を受取位置に導入することができる。したがって、板材端面の面取り加工を行いながら、研削ツールの受取位置への復帰や、次の板材の加工準備を行なうことができるため、研削開始から次の板材が研削できる状態になるまでのサイクルタイムを短縮することができる。しかも、研削速度を一定に保つことができるため、面取り加工の品質を低下させることがない。
本発明による面取り加工方法について、例えば、上記の背景技術における共通の条件を用いて説明すれば、研削速度が3m/minの場合、前記受取位置から前記受渡位置まで、前記研削ツールを速度3m/minで移動させながら、前記移動台車を速度6m/minで移動させる。したがって、板材が受渡位置に移動したときには、面取り加工の半分が終了していることになる。ここまでに要する時間は30秒である。そして、受渡位置において、板材を保持した状態で、研削ツールの移動方向を逆向きに変更して、速度3m/minで前記受取位置へと後退させつつ板材端面の残りの半分を研削し、検索作業の終了後に、研削ツールを受取位置に復帰させる。研削ツールが前記受取位置に復帰するまでに、次の新しい板材の受け取りを行ない、次の板材の加工準備に備えることができる。したがって、一枚目の板材の研削開始から、次の新しい板材が研削できる状態になるまでのサイクルタイムは約1分となる。このように、サイクルタイムの大幅な短縮が可能になる。
この場合には、請求項2に記載のように、前記板材は四角形状で、対向する一組の辺が前記移動方向と一致するように移動させ、前記対向する一組の辺の各端面を、それぞれに対応して配置した前記研削ツールにより研削することができる。
このようにすれば、四角形状の前記板材における四辺の前記板材端面を、対向する二辺ずつ研削して面取り加工を行なうことができるため、一枚当りの面取り加工に要する時間を大幅に短縮することができる。
上記の課題を解決するために本発明(請求項3)に係る板材の面取り装置は、板材の少なくとも一辺の端面を面取りする、板材の面取り装置であって、前記板材の受取位置から受渡位置まで、前記板材を固定した状態で搬送し、前記受取位置に復帰し、次の前記板材の受け取る移動台車と、前記受渡位置において前記移動台車から受け渡される前記板材を保持する固定装置と、前記受取位置から受渡位置まで、前記移動台車よりも低速でかつ前記移動台車に対する相対移動速度が研削速度vで移動し、前記受渡位置で反転して前記板材端面の残りの部分を研削後前記速度vで移動しながら研削し、その後、前記受取位置に復帰する研削ツールとを備え、前記移動台車は、前記受渡位置において前記板材を前記固定装置に渡した後、前記研削ツールよりも早く前記受取位置に復帰することを特徴とする。
このようにすれば、請求項3の装置によって請求項1,2の発明を実施することができる。すなわち、前記板材の少なくとも一辺の端面の面取り作業を行ないながら、前記板材を前記受渡位置まで移動させることができるとともに、前記研削ツールの前記受取位置への復帰や、前記搬送機構の前記受取位置への復帰を行なうことができる。さらに、前記研削ツールが、研削作業を終了して前記受取位置に復帰したときには、前記移動台車は前記受取位置に復帰しており、次の新しい板材の受け取りを行っているため、次の面取り作業に備えることができる。したがって、一枚の前記板材の研削開始から、次の板材の研削が可能になるまでのサイクルタイムは、ほぼ一枚の板材の加工時間と同一になるため、上記のサイクルタイムを短縮することができる。しかも、所定の研削速度vで研削作業を行なうことができるため、面取り加工における品質が保たれ低下することがない。さらに、前記板材端面の残りの部分について面取り作業を、逆向きに移動させる前記研削ツールにより行なうため、前記板材の搬送距離、即ち、前記受取位置から前記受渡位置までの距離を最小限に短縮することができ、面取り装置のコンパクト化を図ることができる。
請求項4に記載のように、前記研削ツールは、2つ一組で、前記移動台車の移動方向と直交する方向に、所定の間隔を設けて配置され、前記所定の間隔が、前記板材における対面する二辺の前記各板材端面をそれぞれ研削可能な間隔であることができる。
このようにすれば、四角形状の前記板材を、対向する二辺ずつ研削して面取り加工を行なうことができるため、一枚当りの加工に要する時間を短縮することができる。
請求項5に記載のように、前記移動台車は、前記板材を吸着固定する第1の固定吸盤を有する一方、前記固定装置は、前記板材を吸着固定する第2の固定吸盤を有し、前記受渡位置において、前記移動台車の前記板材を、前記固定装置の第2の固定吸盤により吸着して固定した後、前記移動台車の第1の固定吸着板による前記板材の吸着固定を解除するようにしてもよい。
このようにすれば、板材を受取位置から前記移動台車により受渡位置へ移動した後、前記移動台車の前記板材の吸着固定を解除するので、移動台車上からの前記板材の受け渡しを容易にかつ確実に行うことができる。
本発明に係る板材の面取り加工方法及び面取り装置は、上記の構成を有するから、下記のような優れた効果を奏する。
即ち、従来通り、加工品質を保ちながら、ガラス移動型や研削ツール移動型の面取り装置よりも、短時間で面取り加工を行なうことができるため、液晶パネル、プラズマパネル、太陽電池パネル、有機EL(エレクトリックルミナンス)パネルなどのFPD(フラットディスプレイ)や大型板状ガラスや半導体ウエハーなどの平坦な板材の生産効率を高めることができる。研削ツールは、受渡位置において反転して、引き続き板材端面を研削するようになっているため、板材の搬送距離が短くてよく、面取り装置のコンパクト化を図ることができる。また、2つ一組の研削ツールにより、板材における二辺の板材端面を同時に研削できるようにすれば、さらに生産効率の向上を図ることができる。
本発明に係る板材の面取り加工方法の一実施の形態を示す概略図である。 (a)は研削ホイールの側面図、(b)は板材端面を面取り加工している状態を示す説明図、(c)は面取り後の板材端面を示す部分拡大図である。 本発明に係る板材の面取り装置の一実施の形態を示す側面図である。 (a)は板材端面を面取り加工している状態を示す説明図、(b)は面取り後の板材端面を示す部分拡大図である。 (a)は従来のガラス移動型の横型面取り装置を示す平面図、(b)は(a)の平面図におけるX−X方向矢視拡大断面図、(c)図5の平面図におけるY−Y方向矢視拡大断面図である。 (a)は従来の砥石移動型の横型面取り装置を示す平面図、(b)は(a)の平面図におけるZ−Z方向矢視拡大断面図である。 従来のガラス移動型の板材の面取り加工方法を示す概略図である。 従来の砥石移動型の板材の面取り加工方法を示す概略図である。
まず、本発明に係る板材の面取り加工方法の実施形態について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
図1は板材の面取り加工方法を示す概念図である。図中の符号Gは、板材としての四角形状の板ガラスを、符号Wは板ガラスGの端面を研削する研削ホイールを、符号Aは板ガラスGの固定吸盤を示している。図1(a)は、板ガラスGが、その移動方向と、対向する一組の辺とが平行の状態になるように配され、不図示の移動台車に設けられている左右一対の、矩形状の第1の固定吸盤Aによって、左辺寄りと右辺寄りとをそれぞれ吸着固定された状態を示している。さらに、移動台車と平行に移動することができる研削ホイールWが、左右方向に所定の間隔(板ガラスGにおける対面する二辺のガラス端面をそれぞれ研削可能な間隔)を設けて配設されている。左右の研削ホイールWはそれぞれ、図2(a)に示すように、外周面の全周に亘り断面逆台形状の研削溝W1を有する円盤状の、2つ1組の研削ツールである。そして、左右の研削ホイールWの研削溝W1に板ガラスGの端縁部G1,G2を挿入させることによって(図2(b)参照)、各研削溝W1の両側の傾斜部W2で、板ガラスGの両側の角部G3,G4を研削して面取りを行なう(図2(c)参照)。これらの研削ホイールWは、受取位置からの距離が常に同一となるように、同調させて移動させることができる。
左右の研削ホイールWを、一定の回転数で回転させながら、板ガラスGの左右辺端面G5,G6に対しその搬送方向前側から、研削溝W1の両側の傾斜部W2を当接させつつ移動台車と同時にスタートさせ、前工程からの板ガラスGの受取位置から次工程への受渡位置まで移動させる。この際の移動台車及び各研削ホイールWの移動速度は、各研削ホイールWの速度vが移動台車よりも遅く、移動台車に対する相対移動速度が、板ガラスGの面取り加工に適した研削速度と同一となるように設定されている。このため、板ガラスGは、その左右辺端面G5,G6を、速度v(m/min)で移動する各研削ホイールWによって面取り加工されながら、受取位置から受渡位置へと搬送される。受渡位置まで搬送された板ガラスGの左右辺端面G5,G6は、搬送方向前端から所定の距離だけ、面取り加工が終了した状態になっている。この受渡位置には、左右一対の、矩形状の第2の固定吸盤Sを有する固定装置(図示省略)が配置されている。
板ガラスGを受渡位置に搬送後、この受渡位置において、図1(b)に示すように、移動台車に第1の固定吸盤Aによって吸着保持されている板ガラスGを、前記固定装置の第2の固定吸盤Sで吸着して固定した後、第1の固定吸盤A(移動台車)による吸着固定を解除して、板ガラスGを移動台車から固定装置に受け渡す。この受け渡し後、左右の研削ホイールWは、移動する方向を反転させて、受取位置の方向に速度v(m/min)で移動させながら、受渡位置において吸着保持されている板ガラスGについて、左右辺端面G5,G6の面取り未加左右辺端面工の残りの部分を研削し、面取りを行なう。
なお、移動台車は、板ガラスGを前記固定装置に受け渡した後、即座に受取位置に戻り、受取位置において次の板ガラスGを、第1の固定吸盤Aにより吸着固定して、次の板ガラスGの面取り加工に備える。一方、左右の研削ホイールWも、左右辺端面G5,G6の面取り未加工の残りの部分を面取りした後は、速やかに受取位置まで戻る。そして、左右の研削ホイールWが受取位置まで戻った後に、移動台車と左右の研削ホイールWとを同時にスタートさせて、上記と同様に、次の板ガラスGを受渡位置に搬送しながら面取り加工を行なうことができる。
なお、左右辺端面G5,G6の面取り終了した板ガラスGは、受渡位置において水平面内で90°回転させられた後に、上記と同様にして、二辺の端面の面取り未加工の残りの部分についての面取り加工が行なわれる。このように、板ガラスGの面取り加工を二辺ずつ行なうことができ、しかも、一定の研削速度で加工を行なうことができるため、加工品質を低下させることなく、生産効率の向上を図ることができる。
次いで、本発明に係る板材の面取り加工方法の実施形態について、図3及び図4を参照しつつ説明する。
液晶ディスプレイ用の四角形状の板ガラスGの面取り加工を行なうための面取り装置に適用した例の断面図(詳しくは、板ガラスGの移動方向(紙面に対して垂直方向)に直交する断面図)を図3に示す。なお、図1及び図2に基づいて説明した構成要素と同一の構成要素又はそれに相当するものについては同一符号を用いて示している。
図3において、1は面取り装置で、移動台車2A,2Bによって、板ガラスGを水平に支持した状態で、前工程からの受取位置から次工程への受渡位置まで移動させるようになっている、加工ユニット3A,3Bは、それぞれ研削ホイールWを備え、移動台車2A,2Bの上側に配置され移動台車2A,2Bと平行に移動可能とされている。
この移動台車2A,2Bは、受取位置と受渡位置との間に敷設された二本の直線運動案内装置4(商品名:LMガイド)上を移動するようになっている。各直線運動案内装置4A,4Bは、可動台7A,7B上に設置されたレール5A,5Bと、このレール5A,5B上をスライド可能に係合するブロック状のスライダ6A,6Bとからなり、これらの直線運動案内装置4A,4Bは、可動台7A,7B上に、所定の間隔を設けて平行に配置されている。このように設けられている二本の直線運動案内装置4A,4Bに対して、移動台車2A,2Bは、両方の直線運動案内装置4A,4Bのスライダ6A,6B上に跨った状態で載置されて、各スライダ6A,6Bにそれぞれ固定されている。なお、可動台7A,7Bにはスライダ8A,8Bが設けられ、このスライダ8A,8Bがレール5A,5Bと直交する方向に延びる別のレール9A,9Bにスライド可能に係合され、板ガラスGの幅に応じて可動台7A,7Bが移動できるようになっている。
移動台車2は、二本の直線運動案内装置4A,4B(スライダ6A,6B)を介して移動可能に取り付けられる本体11A,11Bと、この本体11A,11Bに設けられて、先端部に第1の固定吸盤Aを備えた吸着アーム12A,12Bとを備える。なお、第1の固定吸盤Aは、研削ホイールWの隣に位置するように配設され、板ガラスGの端部寄りを下側から吸着固定できるようになっている。これにより、第1の固定吸盤Aによって吸着保持される部分付近を研削ホイールWによって加工することになるので、安定して加工することができる。
一方、加工ユニット3A,3Bは、2つ1組で、移動台車2A,2B上に二本の直線運動案内装置14A,14Bを介して移動可能に設けられている。各直線運動案内装置14A,14Bは、直線運動案内装置4A,4Bと同様の構造で、レール17A,17Bと、それにスライド可能に係合するスライダ18A,18Bとを有する。スライダ18A,18B上に跨った状態で加工ユニット3A,3Bが載置されて、各スライダ18A,18Bにそれぞれ固定されている。そして、各研削ホイールWは、移動台車2A,2Bよりも移動速度が遅く、移動台車2A,2Bに対する相対移動速度が、板ガラスGの面取り加工に適した研削速度と同一となるように、移動台車2A,2Bと研削ホイールWを備える加工ユニット3A,3Bは、不図示の駆動装置によって移動せしめられる。
加工ユニット3A,3Bは、その移動方向と平行な面内において、研削ホイールWが回転するように研削ツールホルダ19A,19Bにに支持されている。この研削ホイールWは、外周面の全周に亘り断面逆台形状の研削溝W1が形成されている円板状の研削ツールであり、図4(a)に示すように、研削溝W1の内面に、例えば板ガラスGの左辺の端縁部G1を挿入することにより、左辺端面G5の両側の角部G3,G3が研削溝W1の内面の各傾斜部W2によってそれぞれ研削され、面取りが行なわれる(図4(b)参照)。なお、右辺端面G6の両側の角部G4,G4の面取りも同様である。
この面取り装置1は、移動台車2A,2Bに設けられている第1の固定吸盤Aによって、板ガラスGを吸着固定により保持する。そして、研削ホイールWを一定の回転数で回転させ、加工ユニット3A,3Bと移動台車2A,2Bとを、同時に受渡位置の方向へと移動させ、上記の面取り加工方法の場合と同様にして、板ガラスGの面取り加工を行なう。
以上、板ガラスGの左辺端面G5と右辺端面G6とを同時に面取り加工する実施形態について説明を行なったが、面取り装置1は、1回のサイクルタイムで、板ガラスGの一辺の面取り加工を行なうことができるため、同様の構造の面取り装置1を四台連ねて配設し、板ガラスGの向きを変更しながら、各面取り装置1において一辺ずつ板ガラスGの端面を研削して面取り加工を行なうことも可能である。
1 面取り装置
2A,2B 移動台車
3A,3B 加工ユニット
4A,4B,14A,14B 直線運動案内装置
4A,4B,17A,17B レール
6A,6B,18A,18B スライダ
7A,7B 可動台
8A,8B,9A,9B レール
11A,11B 本体
12A,12B 吸着アーム
15 架台
19A,19B 研削ツールホルダ
A,S 固定吸盤
G 板ガラス
G1,G2 端縁部
G3,G4 角部
G5,G6 端面
W 研削ホイール
W1 研削溝
W2 傾斜部

Claims (5)

  1. 板材の少なくとも一辺の端面を面取りする、板材の面取り加工方法において、
    前記板材の受取位置から受渡位置まで前記板材を移動させるとともに、前記研削ツールを、前記板材の移動方向と平行な前記板材の少なくとも一辺に当接させ特定方向に回転させて研削作業を行わせながら、前記板材の移動速度よりも低速でかつ移動する前記板材に対する相対移動速度が所定の研削速度vとなるように移動させる工程と、
    前記受渡位置において前記板材を保持させた状態で、前記研削ツールを前記特定方向への回転を継続させて前記速度vで前記受取位置の方向へ移動させながら前記板材端面の残りの部分を研削する工程と、
    前記板材端面の研削作業が終了するまでに次の板材を前記受取位置に導入し、前記次の板材に前記研削ツールを移動させる工程と
    を備えることを特徴とする板材の面取り加工方法。
  2. 前記板材は四角形状で、対向する一組の辺が前記移動方向と一致するように移動させ、前記対向する一組の辺の各端面を、それぞれに対応して配置した前記研削ツールにより研削することを特徴とする請求項1記載の板材の面取り加工方法。
  3. 板材の少なくとも一辺の端面を面取りする、板材の面取り装置であって、
    前記板材の受取位置から受渡位置まで、前記板材を固定した状態で搬送し、前記受取位置に復帰し、次の前記板材の受け取る移動台車と、
    前記受渡位置において前記移動台車から受け渡される前記板材を保持する固定装置と、
    前記受取位置から受渡位置まで、前記移動台車よりも低速でかつ前記移動台車に対する相対移動速度が研削速度vで移動し、前記受渡位置で反転して前記板材端面の残りの部分を研削後前記速度vで移動しながら研削し、その後、前記受取位置に復帰する研削ツールとを備え、
    前記移動台車は、前記受渡位置において前記板材を前記固定装置に渡した後、前記研削ツールよりも早く前記受取位置に復帰することを特徴とする板材の面取り装置。
  4. 前記研削ツールは、2つ一組で、前記移動台車の移動方向と直交する方向に、所定の間隔を設けて配置され、前記所定の間隔が、前記板材における対面する二辺の前記各板材端面をそれぞれ研削可能な間隔であることを特徴とする請求項3記載の板材の面取り装置。
  5. 前記移動台車は、前記板材を吸着固定する第1の固定吸盤を有する一方、前記固定装置は、前記板材を吸着固定する第2の固定吸盤を有し、
    前記受渡位置において、前記移動台車の前記板材を、前記固定装置の第2の固定吸盤により吸着して固定した後、前記移動台車の第1の固定吸着板による前記板材の吸着固定を解除することを特徴とする請求項3または4記載の板材の面取り加工装置。
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