JP5369971B2 - 冷媒回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒回路装置に関し、より詳細には、例えば自動販売機等に適用される冷媒回路装置に関するものである。
従来、例えば自動販売機等に適用される冷媒回路装置として、冷媒回路を備えたものが知られている。かかる冷媒回路としては、冷却専用経路と加熱経路とを備えたものが知られている。
冷却専用回路は、蒸発器、圧縮機、凝縮器及び膨張機構を冷媒配管にて順次接続して構成されたものである。
蒸発器は、自動販売機の商品収容庫の内部に配設されている。この蒸発器は、供給された冷媒が所定の流路を通過して蒸発することにより、商品収容庫の内部空気(内部雰囲気)を冷却するものである。
圧縮機は、自動販売機本体内であって商品収容庫の外部となる機械室に配設されており、蒸発器で蒸発した冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態にして吐出するものである。
凝縮器は、圧縮機と同様に機械室に配設されており、冷媒配管を通じて圧縮機で圧縮された冷媒を導入し、導入した冷媒が凝縮することにより、周囲空気を加熱、すなわち周囲空気に放熱するものである。
膨張機構は、圧縮機及び凝縮器と同様に機械室に配設されており、凝縮器で凝縮した冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。
加熱経路は、庫内熱交換器及び放熱器を有して成る経路である。庫内熱交換器は、商品収容庫の内部に配設されている。より詳細には、加熱対象となる商品を収容する商品収容庫の内部に配設されている。この庫内熱交換器は、冷却専用経路を構成する圧縮機と凝縮器とを接続する冷媒配管から分岐した分岐配管に入口側が接続されている。かかる庫内熱交換器は、分岐配管を通じて圧縮機で圧縮された冷媒を導入し、導入した冷媒が凝縮することにより、自身が配設された商品収容庫の内部空気を加熱するものである。
放熱器は、庫内熱交換器の出口側に接続された冷媒配管に入口側が接続されているとともに、凝縮器と膨張機構とを接続する冷媒配管に合流する態様で設けられた配管に出口側が接続されている。かかる放熱器は、庫内熱交換器で凝縮した冷媒を導入し、導入した冷媒を周囲空気と熱交換させて放熱させるものである。
このような冷媒回路において、圧縮機から凝縮器に至る冷媒配管、並びに圧縮機から庫内熱交換器に至る配管には、冷却電磁弁及び加熱電磁弁がそれぞれ設けられている。冷却電磁弁は、蒸発器が設けられたすべての商品収容庫の内部雰囲気を冷却する冷却運転を行う場合に開成して、圧縮機で圧縮された冷媒が凝縮器に流れることを許容する一方、その他の運転の場合には閉成して、圧縮機で圧縮された冷媒が凝縮器に流れることを規制するものである。一方、加熱電磁弁は、庫内熱交換器が設けられた商品収容庫のいずれかの内部雰囲気を加熱し、その他の商品収容庫の内部雰囲気を冷却するヒートポンプ運転を行う場合に開成して、圧縮機で圧縮された冷媒が庫内熱交換器に流れることを許容する一方、その他の運転の場合には閉成して、圧縮機で圧縮された冷媒が庫内熱交換器に流れることを規制するものである。
そして、冷却運転を行う場合には、冷却専用経路のみに冷媒が流れるようにし、ヒートポンプ運転を行う場合には、加熱経路と冷却専用経路の一部とに冷媒が流れるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−227833号公報
ところで、近年の省エネルギー化の要請により、上述した冷媒回路装置においても消費電力量の低減化を図ることが求められている。上記冷媒回路装置においては、例えばヒートポンプ運転を行う場合、放熱器で放熱させた冷媒を断熱膨張させた後、冷却対象となる室に配設された蒸発器に分配して供給し、それぞれの蒸発器で蒸発させていた。そのため、それぞれの蒸発器を通過した冷媒が十分に蒸発せずに圧縮機の吸引冷媒温度が低いものとなり、これにより圧縮機の吐出冷媒温度も低いものとなる場合があった。このように吐出冷媒温度が低くなると、庫内熱交換器で加熱対象となる室の内部空気を十分に加熱することができず、必要以上に圧縮機を駆動させることになり運転効率が十分に高いものとならない。特に圧縮機は、起動時に吐出冷媒温度が上がりにくいという性質があり、圧縮機が駆動及び駆動停止を繰り返すたびに非効率な運転を行っていた。
本発明は、上記実情に鑑みて、ヒートポンプ運転における運転効率の向上を図ることができる冷媒回路装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る冷媒回路装置は、対象室の内部にそれぞれ配設され、かつ供給された冷媒を蒸発させて自身が配設された室の内部雰囲気を冷却する庫内熱交換器と、前記庫内熱交換器で蒸発させた冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して凝縮させる庫外熱交換器と、通過する冷媒を断熱膨張させる膨張機構とを冷媒配管で接続して構成した主回路と、前記圧縮機で圧縮させた冷媒を分岐させて導入し、前記庫内熱交換器のうち加熱対象となる室に配設されたものに導入した冷媒を供給し、該庫内熱交換器で冷媒を凝縮させて該室の内部雰囲気を加熱させる分岐導入経路と、前記庫内熱交換器で凝縮させた冷媒を導入して放熱器に供給し、該放熱器にて該冷媒を周囲空気と熱交換させて放熱させる放熱経路と、前記放熱器で放熱させた冷媒を導入し、前記主回路の庫内熱交換器の上流に戻すようにした戻経路とを備えた冷媒回路装置において、前記主回路は、供給された冷媒を蒸発させる冷却専用の複数の庫内熱交換器どうしを直列に接続して成り、一方の庫内熱交換器を通過した冷媒が他方の庫内熱交換器を通過するようにして、前記庫外熱交換器から前記戻経路との合流点に至る経路の途中で分岐して、互いに直列に接続した庫内熱交換器間に合流する態様で配設されたバイパス経路と、前記バイパス経路の所定個所に配設され、自身が開閉することにより冷媒が該バイパス経路を通過することを許容、あるいは規制するバイパスバルブと、前記バイパス経路に配設され、該バイパス経路を通過する冷媒を断熱膨張させるバイパス膨張機構とを備えてなり、前記バイパスバルブは、前記分岐導入経路、前記放熱経路及び前記戻経路に冷媒が通過する際に開成することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る冷媒回路装置は、上述した請求項1において、前記膨張機構は、前記庫外熱交換器で凝縮させた冷媒を各庫内熱交換器に分配する分配器の下流側に配設したことを特徴とする。
本発明の冷媒回路装置によれば、供給された冷媒を蒸発させる冷却専用の複数の庫内熱交換器どうしを直列に接続して成り、一方の庫内熱交換器を通過した冷媒が他方の庫内熱交換器を通過するようにしたので、一方の庫内熱交換器で蒸発させた冷媒を再度他方の庫内熱交換器で蒸発させることにより、冷媒の過熱度を大きくすることができる。このように冷媒の過熱度を大きくすることができるので、圧縮機の吸引冷媒温度を高くすることができ、この結果、圧縮機の吐出冷媒温度を高くすることができ、加熱対象となる室の庫内熱交換器で該室の内部雰囲気を十分に加熱することができる。従って、ヒートポンプ運転における運転効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。 図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫の断面側面図である。 図3は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。 図4は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。 図5は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。 図6は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置の変形例を概念的に示す概念図である。
以下に添付図面を適宜参照しながら、本発明に係る冷媒回路装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。ここで例示する自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の形態を成すものである。この本体キャビネット1には、その内部に例えば2つの断熱仕切板2によって仕切られた3つの独立した商品収容庫3が左右に並んだ態様で設けてある。この商品収容庫3は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を所望の温度に維持した状態で収容するためのもので、断熱構造を有している。
図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫3の断面側面図である。尚、ここでは右側の商品収容庫3(以下、適宜右庫3aとも称する)の内部構造について示すが、中央の商品収容庫3(以下、適宜中庫3bとも称する)及び左側の商品収容庫3(以下、適宜左庫3cとも称する)の内部構造も右庫3aと略同じような構成である。尚、本明細書における右側とは、自動販売機を正面から見た場合の右方を示し、左側とは、自動販売機を正面から見た場合の左方を示す。
かかる図2に示すように、本体キャビネット1の前面には、外扉4及び内扉5が設けてある。外扉4は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのものであり、内扉5は、商品収容庫3の前面を開閉するためのものである。この内扉5は、上下に分割してあり、上側の扉5aは商品を補充する際に開閉するものである。
上記商品収容庫3には、商品収納ラック6、搬出機構7及び搬出シュータ8が設けてある。商品収納ラック6は、商品を上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。搬出機構7は、商品収納ラック6の下部に設けてあり、この商品収納ラック6に収納された商品群の最下位にある商品を1つずつ搬出するためのものである。搬出シュータ8は、搬出機構7から搬出された商品を外扉4に設けられた商品取出口4aに導くためのものである。
図3は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。ここで例示する冷媒回路装置は、主回路20、分岐導入経路30、放熱経路40及び戻経路50からなる冷媒回路10を備えて構成してある。
主回路20は、圧縮機21、庫外熱交換器22、膨張機構23及び庫内熱交換器24を冷媒配管25にて適宜接続して構成してあり、内部に冷媒(例えばR134a)が封入してある。
圧縮機21は、図2にも示すように機械室9に配設してある。機械室9は、本体キャビネット1の内部であって商品収容庫3と区画され、かつ商品収容庫3の下方側の室である。この圧縮機21は、吸引口を通じて冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態(高温高圧冷媒)にして吐出口より吐出するものである。
庫外熱交換器22は、図2にも示すように圧縮機21と同様に機械室9に配設してある。この庫外熱交換器22は、通過する冷媒を凝縮させるものである。より詳細に説明すると、圧縮機21で圧縮され、かつ吐出口から吐出されて冷媒配管25を通じて送出された冷媒を周囲空気と熱交換させて凝縮させるものである。
この庫外熱交換器22と圧縮機21とを接続する冷媒配管25には、高圧側三方弁261が設けてある。かかる高圧側三方弁261については後述する。
膨張機構23は、図2にも示すように圧縮機21及び庫外熱交換器22と同様に機械室9に配設してある。この膨張機構23は、通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。より詳細には、膨張機構23は、第1キャピラリーチューブ23a、第2キャピラリーチューブ23b及び第3キャピラリーチューブ23cを備えて構成してある。これら第1キャピラリーチューブ23a、第2キャピラリーチューブ23b及び第3キャピラリーチューブ23cは、庫外熱交換器22に接続する冷媒配管25に連結された分配器27により3つに分岐された冷媒配管25にそれぞれ配設してある。
庫内熱交換器24は、複数(図示の例では3つ)設けてあり、各商品収容庫3の内部低域であって、背面ダクトD(図2参照)の前面側に配設してある。右庫3aに配設された庫内熱交換器24(以下、右庫内熱交換器24aとも称する)は、第1キャピラリーチューブ23aの下流側に、中庫3bに配設された庫内熱交換器24(以下、中庫内熱交換器24bとも称する)は、第2キャピラリーチューブ23bの下流側に、左庫3cの内部に配設された庫内熱交換器24(以下、左庫内熱交換器24cとも称する)は、第3キャピラリーチューブ23cの下流側に位置する態様で冷媒配管25に接続してある。
また、この冷媒配管25においては、分配器27から第1キャピラリーチューブ23a、第2キャピラリーチューブ23b及び第3キャピラリーチューブ23cのそれぞれに至る途中に低圧側電磁弁262,263,264が設けてある。低圧側電磁弁262,263,264は、開閉可能な弁体であり、図示せぬ制御部から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
右庫内熱交換器24a及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25は、途中の第1合流点P1で合流し、アキュムレータ28を介して圧縮機21に接続している。ここで、アキュムレータ28は、通過する冷媒が気液混合冷媒である場合に、液相冷媒を貯留して気相冷媒を通過させるためのものである。
左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25には、第1合流点P1の上流側に帰還用電磁弁265が配設してある。かかる帰還用電磁弁265は、開閉可能な弁体であり、図示せぬ制御部から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
上記主回路20において、中庫内熱交換器24bの出口側に接続された冷媒配管25(以下、連結配管25aとも称する)は、第1キャピラリーチューブ23aから右庫内熱交換器24aに至る冷媒配管25の途中の第2合流点P2で該冷媒配管25に合流している。つまり、主回路20は、供給された冷媒を蒸発させる冷却専用の2つの庫内熱交換器24どうしを連結配管25a(冷媒配管25)により直列に接続している。
分岐導入経路30は、高圧側三方弁261に接続され、すなわち高圧側三方弁261を介して圧縮機21から庫外熱交換器22に至る経路の途中で分岐し、左庫内熱交換器24cの入口側の冷媒配管25に合流する分岐配管31により構成された経路である。この分岐導入経路30は、圧縮機21で圧縮された冷媒(高圧冷媒)を導入する経路である。ここで高圧側三方弁261は、図示せぬ制御部から指令が与えられることにより開閉する弁体であり、圧縮機21で圧縮された冷媒を、冷媒配管25を通じて庫外熱交換器22、あるいは分岐配管31を通じて左庫内熱交換器24cのいずれか一方に送出させるものである。つまり、左庫内熱交換器24cは、分岐導入経路30を通じて圧縮機21で圧縮された冷媒が供給された場合には、通過する冷媒を凝縮させて対象となる商品収容庫3(左庫3c)の内部空気を加熱するものである。
放熱経路40は、左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25の途中で分岐され、庫外熱交換器22に隣接する態様で配設された放熱器42の入口側に接続された放熱配管41により構成された経路である。この放熱経路40は、左庫内熱交換器24cで凝縮した冷媒を放熱器42に供給するためのものである。かかる放熱経路40により冷媒が供給された放熱器42では、該冷媒と周囲空気との間で熱交換が行われ、該冷媒が放熱する。すなわち、放熱経路40は、庫内熱交換器24で凝縮した冷媒を導入して放熱器42に供給し、該放熱器42にて該冷媒を周囲空気と熱交換させて放熱させるものである。該放熱経路40を構成する放熱配管41の途中には放熱逆止弁431が設けてある。
戻経路50は、放熱器42の出口側に接続され、かつ主回路20を構成する冷媒配管25、すなわち庫外熱交換器22と分配器27との間の冷媒配管25の第3合流点P3に接続する戻配管51により構成された経路である。ここで庫外熱交換器22と分配器27との間の冷媒配管25においては、第3合流点P3の上流側に高圧側逆止弁266が設けてある。
以上のような構成を有する冷媒回路装置は、次のようにして商品収容庫3に収容された商品を冷却、あるいは加熱する。
まず、CCC運転(すべての商品収容庫3の内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。
この場合、圧縮機21から吐出された冷媒(圧縮冷媒)を冷媒配管25に送出するよう高圧側三方弁261の開閉状態を調整し、低圧側電磁弁263,264及び帰還用電磁弁265を開成させる一方、低圧側電磁弁262を閉成させる。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図4に示すように循環する。
すなわち、圧縮機21で圧縮された冷媒は、高圧側三方弁261を通過して冷媒配管25を経由して庫外熱交換器22に至る。庫外熱交換器22に至った冷媒は、該庫外熱交換器22を通過中に、周囲空気(外気)に放熱して凝縮する。庫外熱交換器22で凝縮した冷媒は、分配器27で分岐され、第2キャピラリーチューブ23b及び第3キャピラリーチューブ23cにより断熱膨張されて中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに至り、各庫内熱交換器24で蒸発して商品収容庫3の内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、各庫内送風ファンの駆動により内部を循環し、これにより各商品収容庫3に収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。
そして中庫内熱交換器24bで蒸発した冷媒は、連結配管25aを通過して右庫内熱交換器24aの上流側に至り、右庫内熱交換器24aで蒸発する。これにより右庫3aの内部空気は、右庫内熱交換器24aにより冷却され、右庫内送風ファンF1の駆動により内部を循環し、これにより右庫3aに収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。
右庫内熱交換器24a及び左庫内熱交換器24cで蒸発した冷媒は、第1合流点P1で合流した後、アキュムレータ28にて気液分離され、気相部分が圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
次に、HCC運転(左庫3cの内部空気を加熱し、かつ中庫3b及び右庫3aの内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。
この場合、圧縮機21から吐出された冷媒(圧縮冷媒)を分岐配管31に送出するよう高圧側三方弁261の開閉状態を調整し、低圧側電磁弁263を開成させる一方、低圧側電磁弁262,264及び帰還用電磁弁265を閉成させる。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図5に示すように循環する。
すなわち、圧縮機21で圧縮された冷媒は、分岐導入経路30を通過して左庫内熱交換器24cに至る。左庫内熱交換器24cに至った冷媒は、該左庫内熱交換器24cを通過中に、左庫3cの内部空気とそれぞれ熱交換し、該内部空気に放熱して凝縮する。これにより、左庫3cの内部空気を加熱する。加熱された内部空気は、庫内送風ファンの駆動により、左庫3cの内部を循環し、これにより左庫3cに収容された商品は、循環する内部空気に加熱される。
左庫内熱交換器24cで凝縮した冷媒は、放熱経路40を構成する放熱配管41を通過して放熱器42に至り、該放熱器42で周囲空気に放熱する。放熱器42で放熱した冷媒は、分配器27を経由して第2キャピラリーチューブ23bで断熱膨張する。
第2キャピラリーチューブ23bで断熱膨張して気化した冷媒は、中庫内熱交換器24bに至り、この中庫内熱交換器24bで蒸発して中庫3bの内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、中庫内送風ファン(図示せず)の駆動により中庫3bの内部を循環し、これにより中庫3bに収容された商品は冷却される。
中庫内熱交換器24bで蒸発した冷媒は、連結配管25aを通過して右庫内熱交換器24aの上流側に至り、右庫内熱交換器24aで蒸発する。これにより右庫3aの内部空気は、右庫内熱交換器24aにより冷却され、右庫内送風ファンF1の駆動により内部を循環し、これにより右庫3aに収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。
右庫内熱交換器24aで蒸発した冷媒は、アキュムレータ28にて気液分離され、気相部分が圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。このように冷媒回路10は、ヒートポンプとしての機能を有している。
以上説明したように、本実施の形態である冷媒回路装置によれば、主回路20が、右庫内熱交換器24aと中庫内熱交換器24bとを連結配管25aにより直列に接続して構成してあり、中庫内熱交換器24bを通過した冷媒が右庫内熱交換器24aを通過するようにしたので、中庫3bの内部空気を冷却するのに用いた冷媒を再度右庫3aの内部空気を冷却することに用いることになり、冷媒の過熱度を大きくすることができる。このように冷媒の過熱度を大きくすることができるので、圧縮機21の吸引冷媒温度を高くすることができ、この結果、圧縮機21の吐出冷媒温度を高くすることができ、左庫内熱交換器24cで左庫3cの内部空気を十分に加熱することができる。従って、ヒートポンプ運転における運転効率の向上を図ることができる。
上記冷媒回路装置によれば、膨張機構23が、庫外熱交換器22で凝縮させた冷媒を各庫内熱交換器24に分配する分配器27の下流側に配設してあるので、膨張機構23を構成するキャピラリーチューブと、各庫内熱交換器24との離間距離を小さくすることができる。これにより、膨張機構23と各庫内熱交換器24との間の冷媒配管25の外周域を覆う断熱材の量を低減させることができ、これによりコストの低減化を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
図6は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置の変形例を概念的に示す概念図である。尚、上述した実施の形態である冷媒回路装置と同一の構成を有するものには同一の符号を付してその説明を省略する。ここで例示する冷媒回路装置の冷媒回路10においては、主回路20がバイパス経路60を備えて構成してある。
バイパス経路60は、庫外熱交換器22から高圧側逆止弁266に至る冷媒配管25の第1分岐点P4から分岐し、第1キャピラリーチューブ23aと第2合流点P2との間の第4合流点P5で冷媒配管25に合流する態様で配設されたバイパス配管61により構成してある。
このバイパス配管61の途中、すなわちバイパス経路60の所定個所には、バイパスバルブ62及びバイパスキャピラリーチューブ63が配設してある。
バイパスバルブ62は、開閉可能な弁体であり、図示せぬ制御部から開指令が与えられた場合には開成して冷媒がバイパス配管61を通過することを許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒がバイパス配管61を通過することを規制するものである。バイパスキャピラリーチューブ63は、バイパスバルブ62の下流側に配設してあり、通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。
このような冷媒回路装置においては、ヒートポンプ運転時において、バイパスバルブ62を開成させると、庫外熱交換器22に滞留する冷媒、いわゆる寝込んだ状態にある冷媒を、バイパス配管61を通過させ、バイパスキャピラリーチューブ63で断熱膨張させて、冷却専用となる右庫内熱交換器24aの上流側に送出することができる。このように右庫内熱交換器24aの上流側に至った冷媒は、右庫内熱交換器24aを通過中に蒸発する。これにより右庫3aの内部空気は、右庫内熱交換器24aにより冷却され、右庫内送風ファンF1の駆動により内部を循環し、これにより右庫3aに収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。
よって、このような冷媒回路装置によれば、ヒートポンプ運転時において庫外熱交換器22に冷媒が寝込んでしまってもバイパスバルブ62を開成させることにより、バイパス配管61を通じて寝込んだ冷媒を右庫内熱交換器24aの上流側に送出させて冷媒回路10を循環させることが可能になる。特にバイパス配管61を通過する冷媒をバイパスキャピラリーチューブ63で断熱膨張させることにより、寝込んだ状態にあった冷媒を右庫内熱交換器24aで蒸発させて右庫3aの内部空気に冷却に用いることができる。
以上のように、本発明に係る冷媒回路装置は、自動販売機に有用である。
10 冷媒回路
20 主回路
21 圧縮機
22 庫外熱交換器
23 膨張機構
23a 第1キャピラリーチューブ
23b 第2キャピラリーチューブ
23c 第3キャピラリーチューブ
24 庫内熱交換器
25 冷媒配管
27 分配器
28 アキュムレータ
30 分岐導入経路
31 分岐配管
40 放熱経路
41 放熱配管
42 放熱器
50 戻経路
51 戻配管
60 バイパス経路
61 バイパス配管
62 バイパスバルブ
63 バイパスキャピラリーチューブ

Claims (2)

  1. 対象室の内部にそれぞれ配設され、かつ供給された冷媒を蒸発させて自身が配設された室の内部雰囲気を冷却する庫内熱交換器と、前記庫内熱交換器で蒸発させた冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して凝縮させる庫外熱交換器と、通過する冷媒を断熱膨張させる膨張機構とを冷媒配管で接続して構成した主回路と、
    前記圧縮機で圧縮させた冷媒を分岐させて導入し、前記庫内熱交換器のうち加熱対象となる室に配設されたものに導入した冷媒を供給し、該庫内熱交換器で冷媒を凝縮させて該室の内部雰囲気を加熱させる分岐導入経路と、
    前記庫内熱交換器で凝縮させた冷媒を導入して放熱器に供給し、該放熱器にて該冷媒を周囲空気と熱交換させて放熱させる放熱経路と、
    前記放熱器で放熱させた冷媒を導入し、前記主回路の庫内熱交換器の上流に戻すようにした戻経路と
    を備えた冷媒回路装置において、
    前記主回路は、供給された冷媒を蒸発させる冷却専用の複数の庫内熱交換器どうしを直列に接続して成り、一方の庫内熱交換器を通過した冷媒が他方の庫内熱交換器を通過するようにして、
    前記庫外熱交換器から前記戻経路との合流点に至る経路の途中で分岐して、互いに直列に接続した庫内熱交換器間に合流する態様で配設されたバイパス経路と、
    前記バイパス経路の所定個所に配設され、自身が開閉することにより冷媒が該バイパス経路を通過することを許容、あるいは規制するバイパスバルブと、
    前記バイパス経路に配設され、該バイパス経路を通過する冷媒を断熱膨張させるバイパス膨張機構と
    を備えてなり、
    前記バイパスバルブは、前記分岐導入経路、前記放熱経路及び前記戻経路に冷媒が通過する際に開成することを特徴とする冷媒回路装置。
  2. 前記膨張機構は、前記庫外熱交換器で凝縮させた冷媒を各庫内熱交換器に分配する分配器の下流側に配設したことを特徴とする請求項1に記載の冷媒回路装置。
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