JP5368811B2 - 自動変速機のセンサ異常判定装置 - Google Patents

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Description

この発明は自動変速機のセンサ異常判定装置に関し、より具体的には自動変速機で運転者によって選択されたP,R,N,Dなどのポジション(レンジ)を検出するポジションセンサの異常を判定する装置に関する。
自動変速機の制御にはポジションセンサを用いて運転者によって選択されたP,R,N,Dなどのポジションを検出し、検出されたポジションを確立するように油圧回路の油路を切り替えているため、ポジションセンサの異常を精度良く判定する必要がある。
その意図から、下記の特許文献1記載の技術にあっては、ポジションの変化に対して増加するように設定された第1の特性と、ポジションの変化に対して減少してポジションNでクロスする補完的な関係にあるように設定された第2の特性に従ってポジションを示す出力を生じる第1、第2のポジションセンサを備えると共に、第1、第2のポジションセンサの出力の合計値が所定範囲内にあるか否か判断し、否定されるとき、いずれかのセンサが異常と判定している。
特開2007−192338号公報
特許文献1記載の技術にあっては、第1、第2のポジションセンサの出力特性がポジションNでクロスするため、もし第1、第2のポジションセンサの出力端子が短絡(ショート)すると、クロス点では出力値が同一となり、異常と判定されることがないため、変速制御が不適切となる恐れがあった。
従って、この発明の目的は上記した不都合を解消し、第1、第2のポジションセンサを備えると共に、その出力端子が短絡したときでも、変速制御が不適切とならないようにした自動変速機のセンサ異常判定装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、車両に搭載される駆動源に接続されると共に、少なくともP,R,N,Dのポジションを有する自動変速機と、前記車両の運転席に配置され、前記ポジションのいずれかを運転者に選択操作させるセレクトレバーと、前記自動変速機の油圧回路に介挿され、前記ポジションに応じて油路を切り替えて変速制御を可能とするマニュアルバルブと、前記セレクトレバーと前記マニュアルバルブに連結され、前記セレクトレバーの運転者の選択操作に応じて回転し、前記ポジションに対応するディテントに係合して前記マニュアルバルブの位置を保持するコントロールシャフトと、前記コントロールシャフトの回転角度に対して設定された第1、第2の出力特性に従って前記ポジションを示す出力を生じる第1、第2のポジションセンサと、前記第1、第2のポジションセンサの出力から前記第1、第2のポジションセンサの少なくともいずれかの異常を検知するセンサ異常検知手段とを備えた自動変速機のセンサ異常判定装置において、前記第1、第2のポジションセンサの出力特性のクロス点を前記ポジション以外の位置に設定、前記異常検知手段は、前記第1、第2のポジションセンサの出力の合計値が所定範囲にあるか否か判断し、前記合計値が所定範囲にないと判断されるときは前記第1、第2のポジションセンサに異常が発生していると検知すると共に、前記合計値が所定範囲にあると判断された場合であっても、前記第1のポジションセンサの出力が示す前記ポジションと前記第2のポジションセンサの出力が示す前記ポジションとが異なるときは前記第1、第2のポジションセンサに異常が発生していると検知する一方、前記合計値が所定範囲にあると判断され、かつ、前記第1のポジションセンサの出力が示す前記ポジションと前記第2のポジションセンサの出力が示す前記ポジションとが同一であるときは前記第1、第2のポジションセンサが正常であると検知する如く構成した。
、この明細書において「第1、第2のポジションセンサ」とは、ポジションセンサのセンサIC(検出素子部)が2個ある場合であると、ポジションセンサとして独立した場合であると、あるいは1個のセンサICの出力を分岐させる場合であるとを問わず、要は、どのようなセンサであれ、センサから複数の検出値を生じる場合を全て含む意味で使用する。
請求項1に係る自動変速機のセンサ異常判定装置にあっては、コントロールシャフトの回転角度に対して設定された第1、第2のポジションセンサの出力特性のクロス点をポジション以外の位置に設定する如く構成したので、第1、第2のポジションセンサの出力端子が短絡されてクロス点で出力値が同一となっても、クロス点にはP,R,N,Dなどのポジションが存在しないため、変速制御が不適切となる恐れがない。即ち、出力端子の短絡を検知することができなくても、短絡で不都合が生じるクロス点にはポジションが存在しないため、制御を誤ることはない。他方、クロス点以外では第1、第2のポジションセンサの出力特性からその内の少なくともいずれかの異常を検知することができることから、同様に変速制御が不適切となることがない
また、第1、第2のポジションセンサの出力の合計値が所定範囲にあるか否か判断し、合計値が所定範囲にないと判断されるときは第1、第2のポジションセンサに異常が発生していると検知すると共に、合計値が所定範囲にあると判断された場合であっても、第1、第2のポジションセンサの出力が示すポジションが異なるときは第1、第2のポジションセンサに異常が発生していると検知する一方、合計値が所定範囲にあると判断され、かつ、第1、第2のポジションセンサの出力が示すポジションが同一であるときは第1、第2のポジションセンサが正常であると検知する如く構成したので、第1、第2のポジションセンサの短絡により合計値が所定範囲にあると判断される場合であっても、出力端子の短絡を検知することなく第1、第2のポジションセンサの異常を検知することができ、変速制御が不適切となる恐れがない。
この発明の第1実施例に係る自動変速機のセンサ異常判定装置を全体的に示す概略図である。 図1に示す自動変速機が車両に搭載された状態を示す説明図である。 図2に示す自動変速機を車両から取り出して示す斜視図である。 図1などに示すポジションセンサの構成を示すブロック図である。 図5は図4に示す第1、第2のポジションセンサの出力特性を示す説明図である。 図4に示すECUが実行する第1、第2ポジションセンサの異常検知処理を示すフロー・チャートである。 この発明の第2実施例に係る自動変速機のセンサ異常判定装置の第1、第2のポジションセンサの出力特性を示す、図5と同様の説明図である。 第2実施例でECUが実行する第1、第2ポジションセンサの異常検知処理を示すフロー・チャートである。 この発明の第3実施例に係る自動変速機のセンサ異常判定装置の第1、第2のポジションセンサの出力特性を示す、図5と同様の説明図である。 第3実施例でECUが実行する第1、第2ポジションセンサの異常検知処理を示すフロー・チャートである。
以下、添付図面に即してこの発明に係る自動変速機のセンサ異常判定装置を実施するための形態を説明する。
図1はこの発明の第1実施例に係る自動変速機のセンサ異常判定装置を全体的に示す概略図、図2は図1に示す自動変速機が車両に搭載された状態を示す説明図、図3はその自動変速機を車両から取り出して示す斜視図、図4は図1などに示すポジションセンサの構成を示すブロック図である。
図1において符号10は自動変速機を示す。自動変速機10は図2と図3に示す如く、車両12の内燃機関(駆動源)14に隣接して配置(接続)され、少なくともP,R,N,Dのポジション(レンジ)、より具体的にはP,R,N,D,D3,2−1の6つのポジションを有する。自動変速機10は、前進5速、後進1速からなる有段式の変速機である。
符号16はセレクトレバーを示す。セレクトレバー16は、前記したP,R,N,D,D3,2−1の6つのポジションのいずれかを運転者に選択操作させるように、車両12の運転席12aに配置される。
即ち、セレクトレバー16はセレクトレバーピボット16aを中心としてスロット16bの中を回動することで移動自在なノブ16cを備え、運転者がスロット16bの中で選択したポジションに対応した位置にノブ16cを移動させることで運転者がいずれかのポジションを選択可能なように構成される。
図1に示す如く、セレクトレバー16は、セレクトレバーピボット16aを越えた先端側でプッシュプルケーブル20を介して自動変速機10の内部に配置されるコントロールシャフト22に接続される。
即ち、コントロールシャフト22はコントロールレバー22aを備え、コントロールレバー22aを介して回動自在に構成される。プッシュプルケーブル20を介して伝えられるセレクトレバー16の動きはリンク機構(図示せず)を介してコントロールレバー22aに伝えられ、コントロールシャフト22を選択されたポジションに対応する位置(角度)まで回転させる。
コントロールシャフト22はまたディテントレバー22bを備える。ディテントレバー22bは6つのポジションに相応した数のディテント22b1が穿設されると共に、それにディテントアーム22cが係合される。
より具体的にはディテントアーム22cはディテントスプリング22dでディテントレバー22bに付勢されてディテント22b1のいずれかに係合し、コントロールシャフト22をその位置(角度)に保持するように構成される。
コントロールシャフト22はまたパーキングポール22eを介してパーキングギヤ22fに係合自在に構成され、Pポジションが選択されたとき、コントロールシャフト22をその位置(角度)に固定する。
コントロールシャフト22は自動変速機10の油圧回路(図示せず)に介挿されるマニュアルバルブ(図示せず)に接続され、マニュアルバルブが、コントロールシャフト22を介して伝達されたポジションに応じて油路を切り替えて変速制御を可能とするように構成される。
このように、コントロールシャフト22はセレクトレバー16とマニュアルバルブに連結され、セレクトレバー16の運転者の選択操作に応じて回転し、ポジションに対応するディテント22b1に係合してマニュアルバルブの位置を保持する。
コントロールシャフト22の付近にはポジションセンサ24が配置される。ポジションセンサ24は例えば非接触式のポテンショメータからなり、コントロールシャフト22の自由端の付近に配置された永久磁石と磁気抵抗素子(共に図示せず)を備え、コントロールシャフト22の回転によって生じる磁束の変化を抵抗値として検出することでコントロールシャフト22の位置、より正確にはその回転角度に応じた出力を生じる。
図4に示す如く、ポジションセンサ24は上記した磁気抵抗素子からなる第1、第2のセンサIC(検出素子部)24a,24bを備え、電源(5V)が印加されて出力端子24a1,24b1から出力を生じるように構成される。以下、第1、第2のセンサIC24a,24bを、第1、第2のポジションセンサ24a,24bという。
第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力は、電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)26に送られる。ECU26は、図示は省略するが、CPU,ROM,RAM、入出力I/Oなどを備えるマイクロコンピュータから構成される。
図5は、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性を示す説明図である。
第1、第2のポジションセンサ24a,24bは、図5に示す如く、コントロールシャフト22の回転角度(ポジションの変化)に対して設定された第1、第2の出力特性α,βに従って出力を生じるように構成される。
即ち、第1のポジションセンサ24aは、コントロールシャフト22の回転角度に対して増加するように設定された第1の出力特性αに従って6つのポジションのいずれかを示す出力を生じる一方、第2のポジションセンサ24bは、コントロールシャフト22の回転に基づき、ポジションの変化に対して減少するように補完的に設定された第2の出力特性βに従って6つのポジションのいずれかを示す出力を生じるように構成される。
ECU26は、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力の少なくともいずれかと図示しない他のセンサ情報などから油圧回路において図示しない電磁ソレノイドバルブを励磁・消磁するなどして公知の手法に従って変速制御を実行する。
ECU26はまた、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力から第1、第2のポジションセンサ24a,24bの少なくともいずれかの異常を検知する。
図6はその異常検知処理を示すフロー・チャートである。図示のプログラムはECU26によって所定時間ごとに実行される。
以下説明すると、S10において第1のポジションセンサ24aの出力と第2のポジションセンサ24bの出力の合計値が、一定範囲内にあるか否か判断する。
即ち、図5に示すように、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力は補完的な関係にあることから、その合計値は常に一定値(あるいはその近傍)となる筈であり、従って先ずそれを判断することで正常か否か判断できるからである。
S10の処理は具体的には、例えば図5において第1のポジションセンサ24aの出力(電圧)がaであり、第2のポジションセンサ24bの出力(電圧)がbであるとき、その合計値が一定値あるいはその近傍にあるか否か判断することで行う。
S10で肯定されるときはS12に進み、第1のポジションセンサ24aの出力に対して第2のポジションセンサ24bの出力は正しいか否か判断する。これは具体的には、第1のポジションセンサ24aの出力(電圧)がcであり、従ってポジションがRと検出されるとき、第2のポジションセンサ24bの出力がRポジションを示す出力(電圧)dあるいはその近傍にあるか否か判断することで行う。
S12でも肯定されるときはS14に進み、第1、第2のポジションセンサ24a,24bは共に正常と判定する。ECU26は、この場合、第1のポジションセンサ24aの出力と他のセンサ情報に基づいて前記した変速制御を実行する。
他方、S10あるいはS12で否定されるときはS16に進み、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの少なくともいずれか(あるいは双方)が異常と判定する。
ここで、この発明の課題について再説すると、最初に述べたように特許文献1記載の技術にあっては、第1、第2のポジションセンサの出力特性α,βがポジションNでクロスするため、もし第1、第2のポジションセンサの出力端子が短絡すると、クロス点では出力値が同一となって異常と判定されることがないため、変速制御が不適切となる恐れがあったことを鑑み、この発明は、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力端子24a1,24b1が短絡されたときでも、変速制御が不適切とならないようにすることを課題とする。
その意図から、この実施例にあっては、第1、第2のポジションセンサ24a,24bのポジションの変化に対して設定された出力特性、より具体的にはポジションの変化に対して増減するように設定された出力特性のクロス点を、6つのポジション以外の位置(ノーポジション域)に設定する如く構成した。
第1実施例は上記のように構成したので、図4に想像線24a11で示す如く、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力端子24a1,24b1が短絡された場合、クロス点で出力値が同一となったとしても、図5に示すようにクロス点24cにはP,R,N,D,D3,2−1からなる6つのポジションのいずれも存在しないため、変速制御が不適切となる恐れがない。即ち、出力端子の短絡を検知することができなくても、短絡で不都合が生じるクロス点24cにはポジションが存在しないため、制御を誤ることはない。他方、クロス点24c以外では第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性からその内の少なくともいずれかの異常を検知することができることから、同様に変速制御が不適切となることがない
また、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力の合計値が所定範囲にあるか否か判断し(S10)、合計値が所定範囲にないと判断されるときは第1、第2のポジションセンサに異常が発生していると検知すると共に(S16)、合計値が所定範囲にあると判断された場合であっても、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力が示すポジション(P,R,N,D,D3,2−1)が異なるときは第1、第2のポジションセンサ24a,24bに異常が発生していると検知する一方(S10−S16)合計値が所定範囲にあると判断され、かつ、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力が示すポジション(P,R,N,D,D3,2−1)が同一であるときは第1、第2のポジションセンサ24a,24bが正常であると検知する(S14)如く構成したので、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの短絡により合計値が所定範囲にあると判断される場合であっても、出力端子の短絡を検知することなく第1、第2のポジションセンサの異常を検知することができ、変速制御が不適切となる恐れがない。
図7は、この発明の第2実施例に係る自動変速機のセンサ異常判定装置で使用される第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性γ,δを示す、図5と同様の説明図である。
図示の如く、第2実施例においては、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性γ,δは6つのポジションの変化に対して(増加の程度は異なるが)共に増加するように設定される反面、第1実施例と同様、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性γ,δのクロス点24cは6つのポジション以外の位置(ノーポジション域)に設定される。
図8はその異常検知処理を示すフロー・チャートである。図示のプログラムも所定時間ごとに実行される。
以下説明すると、S100において第1のポジションセンサ24aの出力と第2のポジションセンサ24bの出力の合計値が、所定範囲内にあるか否か判断する。
即ち、図7に示す第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性γ,δは予め設定されていることから、γ上の出力に対応するδ上のそれも既知の関係にあり、その合計値は第1実施例と異なってコントロールシャフト22の回転角度の増加につれて増加するものの、既知の値あるいはその近傍、即ち、所定範囲となる筈である。従って先ずそれを判断することで正常か否か判断できるからである。
具体的には、第1実施例と同様、例えば図7において第1のポジションセンサ24aの出力(電圧)がaであり、第2のポジションセンサ24bの出力(電圧)がbであるとき、その合計値が所定範囲にあるか否か判断することで行う。
S100で肯定されるときはS102に進み、第1のポジションセンサ24aの出力に対して第2のポジションセンサ24bの出力は正しいか否か判断する。これは第1実施例と同様、図7において第1のポジションセンサ24aの出力(電圧)がcであり、ポジションがRと検出されるとき、第2のポジションセンサ24bの出力がRポジションを示す出力(電圧)dあるいはその付近にあるか否か判断することで行う。
S102でも肯定されるときはS104に進み、第1、第2のポジションセンサ24a,24bは共に正常と判定する一方、S100あるいはS102で否定されるときはS106に進み、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの少なくともいずれか(あるいは双方)が異常と判定する。
このように、第2実施例にあっても、図4に想像線で示す如く、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力端子24a1,24b1が短絡されてクロス点24cで出力値が同一となった場合、出力端子の短絡を検知することはできないが、短絡で不都合が生じるクロス点24cにはポジションが存在しないため、制御を誤ることはない。
他方、クロス点24c以外では第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性からその内の少なくともいずれかの異常を検知することができることから、同様に変速制御が不適切となることがない。尚、残余の構成および効果は第1実施例と同様である。
図9は、この発明の第3実施例に係る自動変速機のセンサ異常判定装置で使用される第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性ε,ζを示す、図5と同様の説明図である。
第3実施例は第2実施例の変形であり、図示の如く、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性ε,ζは、第2実施例と同様、6つのポジションの変化に対して共に増加すると共に、クロス点24cも6つのポジション以外の位置に設定される。
さらに、第3実施例において出力特性の一方ζはディテント幅が小さいR,N,Dの間が非線形に設定され、コントロールシャフト22の回転角度に対する出力が、線形に設定されるεよりも大きくなり、よって検出精度が向上するように設定される。
図10はその異常検知処理を示すフロー・チャートである。図示のプログラムも所定時間ごとに実行される。
以下説明すると、第2実施例と同様、S200において第1のポジションセンサ24aの出力と第2のポジションセンサ24bの出力の合計値が、所定範囲内にあるか否か判断し、肯定されるときはS202に進み、第1のポジションセンサ24aの出力に対して第2のポジションセンサ24bの出力は正しいか否か判断する。
S202でも肯定されるときはS204に進み、第1、第2のポジションセンサ24a,24bは共に正常と判定する一方、S200あるいはS202で否定されるときはS206に進み、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの少なくともいずれか(あるいは双方)が異常と判定する。
このように、第3実施例にあっても、図4に想像線24a11で示す如く、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力端子24a1,24b1が短絡されてクロス点24cで出力値が同一となった場合、出力端子の短絡を検知することはできないが、短絡で不都合が生じるクロス点24cにはポジションが存在しないため、制御を誤ることはない。
他方、クロス点24c以外では第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性からその内の少なくともいずれかの異常を検知することができることから、同様に変速制御が不適切となることがない。尚、残余の構成および効果は第1実施例と同様である。
上記した如く、第1から第3実施例にあっては、車両12に搭載される駆動源(内燃機関)14に接続されると共に、少なくともP,R,N,D、より具体的にはP,R,N,D,D3,2−1のポジションを有する自動変速機10と、前記車両12の運転席12aに配置され、前記ポジションのいずれかを運転者に選択操作させるセレクトレバー16と、前記自動変速機10の油圧回路に介挿され、前記ポジションに応じて油路を切り替えて変速制御を可能とするマニュアルバルブと、前記セレクトレバー16と前記マニュアルバルブに連結され、前記セレクトレバー16の運転者の選択操作に応じて回転し、前記ポジションに対応するディテント22b1に係合して前記マニュアルバルブの位置を保持するコントロールシャフト22と、前記コントロールシャフト22の回転角度に対して設定された第1、第2の出力特性α,β(γ,δ,ε,ζ)に従って前記ポジションを示す出力を生じる第1、第2のポジションセンサ24a,24bと、前記第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力から前記第1、第2のポジションセンサ24a,24bの少なくともいずれかの異常を検知するECU(センサ異常検知手段)26とを備えた自動変速機10のセンサ異常判定装置において、前記第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性のクロス点24cを前記ポジション以外の位置に設定する如く構成したので、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力端子の短絡を検知することができなくても、短絡で不都合が生じるクロス点24cにはポジションが存在しないため、制御を誤ることはないと共に、クロス点24c以外では第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力特性からその内の少なくともいずれかの異常を検知することができることから、同様に変速制御が不適切となることがない。また、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力の合計値が所定範囲にあるか否か判断し(S10,S100,S200)、合計値が所定範囲にないと判断されるときは第1、第2のポジションセンサ24a、14bに異常が発生していると検知すると共に(S16,S106,S206)、合計値が所定範囲にあると判断された場合であっても、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力が示すポジションが異なるときは第1、第2のポジションセンサに異常が発生していると検知する一方(S10−S16,S100−S106,S200−S206)、合計値が所定範囲にあると判断され、かつ、第1、第2のポジションセンサ24a,24bの出力が示すポジションが同一であるときは第1、第2のポジションセンサが正常であると検知する(S14,S104,S204)如く構成したので、第1、第2のポジションセンサの短絡により合計値が所定範囲にあると判断される場合であっても、出力端子の短絡を検知することなく第1、第2のポジションセンサの異常を検知することができ、変速制御が不適切となる恐れがない。
、上記において自動変速機10の例として有段式の変速機を示したが、この発明はそれに限られるものではなく、自動変速機10は無段変速機(CVT)であっても良い。
また、ポジションセンサ24として磁電変換素子を用いた非接触式のポテンショメータを開示したが、それに限られるものでなく、コントロールシャフト22の回転角度を検出できるものであれば、どのような種類のセンサでも良い。センサの検出原理も開示したものに限られるものではなく、ホール効果など他の検出原理を用いるものであっても良い。
また、1個のセンサで第1、第2のセンサIC(検出素子部)を備えるものを開示したが、どのような種類のセンサであれ、1個のセンサICの出力を分岐させて2つの出力を生じさせるようにしても良い。さらには、ポジションセンサ24を2個の独立したセンサから構成しても良い。
また、車両12の駆動源14として内燃機関を開示したが、この発明はそれに限られるものではなく、駆動源14は電動モータあるいは内燃機関と電動モータのハイブリッドであっても良い。
10 自動変速機、12 車両、12a 運転席、14 内燃機関(駆動源)、16 セレクトレバー、16a セレクトレバーピボット、16b スロット、16c ノブ、20 プッシュプルケーブル、22 コントロールシャフト、22a コントロールレバー、22b ディテントレバー、22b1 ディテント、22c ディテントアーム、22d ディテントスプリング、22e パーキングポール、22f パーキングギヤ、24 ポジションセンサ、24a 第1のポジションセンサ、24b 第2のポジションセンサ、26 電子制御ユニット(ECU)

Claims (1)

  1. 車両に搭載される駆動源に接続されると共に、少なくともP,R,N,Dのポジションを有する自動変速機と、前記車両の運転席に配置され、前記ポジションのいずれかを運転者に選択操作させるセレクトレバーと、前記自動変速機の油圧回路に介挿され、前記ポジションに応じて油路を切り替えて変速制御を可能とするマニュアルバルブと、前記セレクトレバーと前記マニュアルバルブに連結され、前記セレクトレバーの運転者の選択操作に応じて回転し、前記ポジションに対応するディテントに係合して前記マニュアルバルブの位置を保持するコントロールシャフトと、前記コントロールシャフトの回転角度に対して設定された第1、第2の出力特性に従って前記ポジションを示す出力を生じる第1、第2のポジションセンサと、前記第1、第2のポジションセンサの出力から前記第1、第2のポジションセンサの少なくともいずれかの異常を検知するセンサ異常検知手段とを備えた自動変速機のセンサ異常判定装置において、前記第1、第2のポジションセンサの出力特性のクロス点を前記ポジション以外の位置に設定、前記異常検知手段は、前記第1、第2のポジションセンサの出力の合計値が所定範囲にあるか否か判断し、前記合計値が所定範囲にないと判断されるときは前記第1、第2のポジションセンサに異常が発生していると検知すると共に、前記合計値が所定範囲にあると判断された場合であっても、前記第1のポジションセンサの出力が示す前記ポジションと前記第2のポジションセンサの出力が示す前記ポジションとが異なるときは前記第1、第2のポジションセンサに異常が発生していると検知する一方、前記合計値が所定範囲にあると判断され、かつ、前記第1のポジションセンサの出力が示す前記ポジションと前記第2のポジションセンサの出力が示す前記ポジションとが同一であるときは前記第1、第2のポジションセンサが正常であると検知することを特徴とする自動変速機のセンサ異常判定装置。
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