JP5367333B2 - 受動部品 - Google Patents

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Description

本発明は、受動部品に関し、例えば不平衡入力を平衡出力に変換する不平衡−平衡変換回路や、少なくとも1つの共振器を有するフィルタと前記不平衡−平衡変換回路とを有する複合回路に用いて好適な受動部品に関する。
一般に、不平衡入力を平衡出力に変換したり、平衡入力を不平衡出力に変換する回路部品としてバラントランス(不平衡−平衡変換器)が知られている。
近時、集積回路(IC)等の半導体部品の高集積化が進み、半導体部品自体の小型化も急速に進んでいる。これに伴い、前記バラントランスも小型化が進んでいる。
従来のバラントランスは、1/2波長の不平衡伝送線路と、1/4波長の一対の平衡伝送線路とを有する(特許文献1参照)。
不平衡伝送線路の一端は、バラントランスの不平衡入力端子であり、他端は開放端とされている。また、一対の平衡伝送線路の各一端は、バラントランスの平衡出力端子であり、各他端はアースされている。
そして、このようなバラントランスを用いた従来の受動部品として、特許文献2、3が開示されている。
特許文献2に記載の受動部品は、バランとフィルタとが組み込まれる高周波部品であって、平衡線路信号と不平衡線路信号とを相互変換するバランと、バランに電気的に接続されて所定の周波数成分を通過又は減衰させるフィルタとを備え、バランやフィルタの電極パターンを構成する電極層と、誘電体層とを積層一体化して構成するようにしている。
特許文献3に記載の受動部品は、誘電体基板内に、2つの1/4波長の共振器を構成する入力側共振電極及び出力側共振電極を有するフィルタ部と、複数のストリップラインを有する変換部と、これらフィルタ部と変換部とを接続するための接続部を形成して構成するようにしている。
また、特許文献4に記載の受動部品は、平衡信号を出力でき、小型で、調整の容易な積層型バンドパスフィルタであって、不平衡入力端と、平衡出力端と、不平衡入力端と平衡出力端との間に設けられたバンドパスフィルタ部を備えている。このバンドパスフィルタ部は、それぞれTEM線路よりなる複数の共振器を集積するための多層基板を備えている。バンドパスフィルタ部は、共振器として、入力共振器と、両端開放の1/2波長共振器よりなる平衡出力用1/2波長共振器を有し、不平衡入力端は容量を介して入力共振器に接続され、平衡出力端は容量を介して平衡出力用1/2波長共振器に接続されている。
特許文献2及び3に記載の受動部品は、フィルタとバランとが多層基板や誘電体基板を用いて一体化されているものの、フィルタとバランは別個の回路となっているため、部品点数が多くなり、バンドパスフィルタおよびバランを含む回路の損失及び大きさが大きくなるという問題点がある。
これに対して、特許文献4に記載の積層型バンドパスフィルタは、両端開放の1/2波長共振器よりなる平衡出力用1/2波長共振器に、2つの平衡出力端が接続されており、これにより、バランを設けることなく、2つの平衡出力端より平衡信号を出力することができる、という効果を奏する。
特開2002−299127号公報 特開2004−56745号公報 特開2003−87008号公報 特開2005−80248号公報
しかしながら、特許文献4に記載の積層型バンドパスフィルタは、設計の自由度が低いという問題がある。
すなわち、特許文献4の図1、図5、図8、図11、図15では、出力用共振器とそれに隣接する共振器を共にλ/2共振器で構成し、且つ、各共振器の物理長を同じにした例が開示され、特許文献4の図13では、出力用共振器をλ/2共振器で構成し、該出力用共振器に隣接する共振器をλ/4共振器で構成し、且つ、出力用共振器の物理長を隣接する共振器の物理長の2倍にした例が開示され、特許文献4の図21、図24〜図30では、出力用共振器を2つのλ/4共振器で構成し、該出力用共振器に隣接する共振器をλ/2共振器で構成した例が開示されている。
これらの開示例からもわかるように、出力用共振器の電気長をλ/2とした例では、それに隣接する共振器の電気長がλ/2であれば、互いの物理長を同じにするか、あるいは、隣接する共振器の電気長がλ/4であれば、出力用共振器の物理長を2倍にするしかなく、設計の自由度が限られるという問題がある。そのため、様々な要求に対応できなくなるおそれがあり、対応できたとしても、サイズが大きくなったり、損失が大きくなる等の新たな問題が生じるおそれもある。
また、特許文献1〜3のように、不平衡伝送線路と一対の平衡伝送線路の電磁結合において、一対の平衡伝送線路の間の部分は電磁結合できない部分があり、特性が劣化するおそれがある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、不平衡線路と平衡線路の各電気長がλ/2であっても、平衡線路の物理長を、不平衡線路の物理長よりも短くすることができ、あるいは、不平衡線路と平衡線路の各電気長が異なっていても、不平衡線路と平衡線路の各物理長を同じにすることができる等、様々な態様を持たせることができ、不平衡−平衡変換部の設計の自由度を向上させることができる受動部品を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、共振電極の1つを不平衡−平衡変換部の不平衡線路として兼用させることができると共に、不平衡線路と平衡線路の各電気長がλ/2であっても、平衡線路の物理長を、不平衡線路の物理長よりも短くすることができ、あるいは、不平衡線路と平衡線路の各電気長が異なっていても、不平衡線路と平衡線路の各物理長を同じにすることができる等、様々な態様を持たせることができ、フィルタ部と不平衡−平衡変換部とを一体に有する受動部品の設計の自由度を向上並びにサイズの小型化、損失の低減を有効に図ることができる受動部品を提供することにある。
第1の本発明に係る受動部品は、1つの不平衡線路と、前記不平衡線路と対向して設置された1つの平衡線路と、前記平衡線路と固定電位との間に形成された容量とを有することを特徴とする。
これにより、不平衡線路と平衡線路の各電気長がλ/2であっても、平衡線路の物理長を、不平衡線路の物理長よりも短くすることができ、あるいは、不平衡線路と平衡線路の各電気長が異なっていても、不平衡線路と平衡線路の各物理長を同じにすることができる等、様々な態様を持たせることができ、不平衡−平衡変換部の設計の自由度を向上させることができる。また、特許文献1〜3とは異なり、1つの不平衡線路に対して1つの平衡線路が対向していることから、平衡線路において電磁結合できない部分は存在しないため、特性の劣化はない。
そして、第1の本発明において、前記不平衡線路の物理長をd1、前記平衡線路の物理長をd2としたとき、d1>d2であってもよい。あるいは、前記不平衡線路の電気長がλ/4であり、前記平衡線路の電気長がλ/2であってもよい。
また、第1の本発明において、上部シールド電極及び/又は下部シールド電極が形成された誘電体基板を有し、前記不平衡線路を構成する1つの第1ストリップライン電極と、前記平衡線路を構成する1つの第2ストリップライン電極と、前記第2ストリップライン電極との間に前記容量を形成するための容量形成電極とが前記誘電体基板内に形成され、前記第2ストリップライン電極への前記容量形成電極の接続位置が、平衡出力の位相差及びバランス特性を調整するために、位置調整されていてもよい。
また、第1の本発明において、前記第1ストリップライン電極の形成面と、前記第2ストリップライン電極の形成面とが異なってもよいし、前記第1ストリップライン電極と前記第2ストリップライン電極とが同一形成面に形成されていてもよい。
また、第1の本発明において、前記容量形成電極は、前記第2ストリップライン電極と前記上部又は前記下部シールド電極との間にこれら前記第2ストリップライン電極及び前記上部又は前記下部シールド電極と対向して形成され、前記固定電位が接地電位であってもよい。
また、第1の本発明において、前記容量形成電極は、前記第2ストリップライン電極と前記上部又は前記下部シールド電極との間にこれら前記第2ストリップライン電極及び前記上部又は前記下部シールド電極と対向して形成され、且つ、接地電位と異なる直流電位に固定され、前記固定電位が前記直流電位であってもよい。
次に、第2の本発明に係る受動部品は、少なくとも1つの共振器を有するフィルタ部と、少なくとも前記フィルタ部の不平衡出力を平衡出力に変換する不平衡−平衡変換部とを有する受動部品において、前記不平衡−平衡変換部は、前記フィルタ部における1つの前記共振器と、前記共振器と対向して設置された1つの平衡線路と、前記平衡線路と固定電位との間に形成された容量とを有することを特徴とする。
これにより、共振電極の1つを不平衡−平衡変換部の不平衡線路として兼用させることができると共に、不平衡線路と平衡線路の各電気長がλ/2であっても、平衡線路の物理長を、不平衡線路の物理長よりも短くすることができ、あるいは、不平衡線路と平衡線路の各電気長が異なっていても、不平衡線路と平衡線路の各物理長を同じにすることができる等、様々な態様を持たせることができ、フィルタ部と不平衡−平衡変換部とを一体に有する受動部品の設計の自由度を向上並びにサイズの小型化、損失の低減を有効に図ることができる。
そして、第2の本発明において、前記共振器を構成する不平衡線路の物理長をd1、前記平衡線路の物理長をd2としたとき、d1>d2であってもよい。あるいは、前記共振器を構成する不平衡線路の電気長がλ/4であり、前記平衡線路の電気長がλ/2であってもよい。
また、第2の本発明において、上部シールド電極及び/又は下部シールド電極が形成された誘電体基板を有し、前記共振器を構成する1つの共振電極と、前記平衡線路を構成する1つのストリップライン電極と、前記ストリップライン電極との間に前記容量を形成するための容量形成電極とが前記誘電体基板内に形成され、前記ストリップライン電極への前記容量形成電極の接続位置が、平衡出力の位相差及びバランス特性を調整するために、位置調整されていてもよい。
また、第2の本発明において、前記共振の形成面と、前記ストリップライン電極の形成面とが異なってもよいし、前記共振電極と前記ストリップライン電極とが同一形成面に形成されていてもよい。
また、第2の本発明において、前記容量形成電極は、前記ストリップライン電極と前記上部又は前記下部シールド電極との間にこれら前記ストリップライン電極及び前記上部又は前記下部シールド電極と対向して形成され、前記固定電位が接地電位であってもよい。
また、第2の本発明において、前記容量形成電極は、前記ストリップライン電極と前記上部又は前記下部シールド電極との間にこれら前記ストリップライン電極及び前記上部又は前記下部シールド電極と対向して形成され、且つ、接地電位と異なる直流電位に固定され、前記固定電位が前記直流電位であってもよい。
以上説明したように、本発明に係る受動部品によれば、不平衡線路と平衡線路の各電気長がλ/2であっても、平衡線路の物理長を、不平衡線路の物理長よりも短くすることができ、あるいは、不平衡線路と平衡線路の各電気長が異なっていても、不平衡線路と平衡線路の各物理長を同じにすることができる等、様々な態様を持たせることができ、不平衡−平衡変換部の設計の自由度を向上させることができる。
また、本発明に係る受動部品によれば、共振電極の1つを不平衡−平衡変換部の不平衡線路として兼用させることができると共に、不平衡線路と平衡線路の各電気長がλ/2であっても、平衡線路の物理長を、不平衡線路の物理長よりも短くすることができ、あるいは、不平衡線路と平衡線路の各電気長が異なっていても、不平衡線路と平衡線路の各物理長を同じにすることができる等、様々な態様を持たせることができ、フィルタ部と不平衡−平衡変換部とを一体に有する受動部品の設計の自由度を向上並びにサイズの小型化、損失の低減を有効に図ることができる。
以下、本発明に係る受動部品の実施の形態例を図1〜図19を参照しながら説明する。
先ず、第1の実施の形態に係る受動部品(以下、単に第1受動部品10Aと記す)は、図1に示すように、1つの不平衡入力端子12を有する1つの不平衡線路14と、不平衡線路14と対向して設置され、2つの平衡出力端子(第1平衡出力端子16a及び第2平衡出力端子16b)を有する1つの平衡線路18と、平衡線路18と固定電位(例えば接地電位)との間に形成された容量20とを有する。
そして、この第1受動部品10Aにおいては、不平衡線路14の物理長をd1、平衡線路18の物理長をd2としたとき、
d1>d2
となっている。なお、図1の例では、固定電位として接地電位(GND)を示したが、その他、任意の直流電位でも構わない。
ここで、第1受動部品10Aの作用を、比較例に係る受動部品300と対比して図2A〜図3を参照しながら説明する。
比較例に係る受動部品300は、1つの不平衡入力端子302を有する1つの不平衡線路304と、不平衡線路304と対向して設置され、2つの平衡出力端子306a及び306bを有する1つの平衡線路308とを有し、不平衡線路304の物理長をd1、平衡線路308の物理長をd2としたとき、
d1=d2
となっている。また、不平衡線路304と平衡線路308の各電気長はλ/2である。第1受動部品10Aに示すような容量20は存在しない。
つまり、比較例においては、不平衡線路304の電界分布Kをみたとき、不平衡線路304の長手方向中央において電界がゼロ、両端部において電界が最大となることから、平衡線路308においても同様の電界分布Kが得られるように、平衡線路308の物理長を不平衡線路304と同じ物理長にしている。これによって、2つの平衡出力端子306a及び306bから出力される信号の位相差は180degとなる。
このような構成において、図2Bに示すように、平衡線路308の物理長d2を、不平衡線路304の物理長d1よりも任意に短くした場合、例えば平衡線路308の両端部の位置を、位相でαdeg分だけ短くした場合、平衡線路308の電界分布Kは、平衡線路308の長手方向中央において電界がゼロ、両端部において電界は最大とならない。従って、2つの平衡出力端子306a及び306bから出力される信号の位相差は180degとはならず、(180−2×α)degとなり、規定の180degからずれるという問題がある。
このようなことから、比較例において、2つの平衡出力端子306a及び306bから出力される信号の位相差を180degとするには、平衡線路308の物理長d2を不平衡線路304と同じにすることが必須となり、設計の自由度がほとんどないことがわかる。
これに対して、第1受動部品10Aにおいては、平衡線路18と固定電位との間に形成された容量20の値を適宜設定することで、平衡線路18の物理長d2が不平衡線路14の物理長d1よりも短くても、平衡線路18の電界分布Kを、平衡線路18の長手方向中央において電界がゼロ、両端部において電界が最大とすることができる。すなわち、容量20の値を適宜設定することで、平衡線路18の共振周波数が変化し、それにより、位相も変化するため、第1平衡出力端子16a及び第2平衡出力端子16bから出力される信号の位相差を180degにすることができる。
ここで、1つの実験例を示す。この実験例は、比較例に係る受動部品300と実施例に係る受動部品(第1受動部品10A)において、平衡線路の物理長d2を短くした場合における平衡出力の周波数に対する位相差の変化をみたものである。結果を図3に示す。
図3において、曲線Aは、図2Aに示す比較例に係る受動部品300の特性を示し、中心周波数faにおいて規定の位相差180degとなっている。曲線Bは、図2Bに示す比較例に係る受動部品300の特性を示し、中心周波数faでの位相差は規定の180degよりも小さい170degとなっている。これは平衡線路308の物理長d2を短くしたことに起因する。
一方、実施例に係る受動部品(第1受動部品10A)は、図3の曲線Cに示すように、平衡線路18の物理長d2を短くしても、容量20の値を適宜変更することによって、中心周波数faでの位相差を規定の180degに調整することが可能である。
このように、第1受動部品10Aにおいては、平衡線路18の物理長d2を不平衡線路14の物理長d1より任意に短くしても、容量20の値を適宜設定することによって、平衡出力のバランス特性を容易に制御することができ、その結果、第1受動部品10Aの設計の自由度を向上させることができる。
次に、第2の実施の形態に係る受動部品(以下、第2受動部品10Bと記す)は、図4に示すように、上述した第1受動部品10Aとほぼ同様の構成を有するが、不平衡線路14の電気長がλ/4であることと、平衡線路18の物理長d2が不平衡線路14の物理長d1とほぼ同じである点で異なる。
この第2受動部品10Bにおいて、不平衡線路14の電界分布Kは、不平衡線路14の短絡端において電界がゼロ、開放端において電界が最大となる。従って、この第2受動部品10Bにおいても、平衡線路18と固定電位との間に形成された容量20の値を適宜設定することで、平衡線路18の物理長d2が不平衡線路14の物理長とほぼ同じであっても、平衡線路18の電界分布Kを、平衡線路18の長手方向中央において電界がゼロ、両端部において電界が最大とすることができる。すなわち、第1平衡出力端子16a及び第2平衡出力端子16bから出力される信号の位相差を180degにすることができる。
さらに、設計において、不平衡線路14及び平衡線路18の各物理長を同じにした場合においても、実際には、その製造ばらつきによって、各物理長が違ってしまい、平衡出力のバランス特性が劣化する、すなわち、位相差が180degにならない場合がある。このような場合においても、容量の値を適宜設定することで、製造ばらつきを吸収することができ、第2受動部品10Bの歩留まりの向上(生産性の向上)を図ることができる。これは、第2受動部品10Bのコストの低廉化につながる。
次に、第3の実施の形態に係る受動部品(以下、第3受動部品10Cと記す)について図5を参照しながら説明する。
この第3受動部品10Cは、図5に示すように、上述した第1受動部品10Aとほぼ同様の構成を有するが、フィルタ部22とバラン部24とを有する点で異なる。
フィルタ部22は、1つの不平衡入力端子12を有する1つの共振器26を具備する。共振器26は、電気長がλ/2の不平衡線路14にて構成されている。
バラン部24は、フィルタ部22の共振器26を構成する不平衡線路14と、該不平衡線路14と対向して設置された1つの平衡線路18と、該平衡線路18と固定電位との間に形成された容量20とを有する。
そして、この第3受動部品10Cにおいては、共振器26を構成する不平衡線路14の物理長をd1、平衡線路18の物理長をd2としたとき、
d1>d2
となっている。
この第3受動部品10Cにおいても、第1平衡出力端子16a及び第2平衡出力端子16bから出力される信号の位相差を180degにすることができる。また、フィルタ部22の共振器26をバラン部24の不平衡線路14として兼用させることができるため、第3受動部品10Cのサイズの小型化を図ることができる。
このように、第3受動部品10Cにおいては、フィルタ部22とバラン部24とを一体に有する受動部品の設計の自由度を向上並びにサイズの小型化、損失の低減を有効に図ることができる。
次に、第4の実施の形態に係る受動部品(以下、第4受動部品10Dと記す)について図6を参照しながら説明する。
この第4受動部品10Dは、図6に示すように、上述した第3受動部品10Cとほぼ同様の構成を有するが、フィルタ部22が入力側共振器26Aと出力側共振器26Bとを有する点で異なる。入力側共振器26A及び出力側共振器26Bは共に、電気長がλ/2の不平衡線路14にて構成されている。
バラン部24は、フィルタ部22の出力側共振器26Bを構成する不平衡線路14と、該不平衡線路14と対向して設置された1つの平衡線路18と、該平衡線路18と固定電位との間に形成された容量20とを有する。
そして、この第4受動部品10Dにおいては、出力側共振器26Bを構成する不平衡線路14の物理長をd1、平衡線路18の物理長をd2としたとき、
d1>d2
となっている。
この第4受動部品10Dにおいても、第1平衡出力端子16a及び第2平衡出力端子16bから出力される信号の位相差を180degにすることができる。また、フィルタ部22の出力側共振器26Bをバラン部24の不平衡線路14として兼用させることができるため、第4受動部品10Dのサイズの小型化、損失の低減を有効に図ることができる。
次に、第5の実施の形態に係る受動部品(以下、第5受動部品10Eと記す)について図7を参照しながら説明する。
この第5受動部品10Eは、図7に示すように、上述した第3受動部品10Cとほぼ同様の構成を有するが、フィルタ部22の共振器26がλ/4の電気長を有する不平衡線路14にて構成され、平衡線路18の物理長d2が不平衡線路14の物理長d1とほぼ同じである点で異なる。
この第5受動部品10Eにおいては、上述した第2受動部品10Bと同様に、第1平衡出力端子16a及び第2平衡出力端子16bから出力される信号の位相差を180degにすることができる。また、容量20の値を適宜設定することで、製造ばらつきを吸収することができ、第5受動部品10Eの歩留まりの向上(生産性の向上)、コストの低廉化を図ることができる。
しかも、フィルタ部22の共振器26をバラン部24の不平衡線路14として兼用させることができるため、第5受動部品10Eのサイズの小型化、損失の低減を有効に図ることができる。
次に、第6の実施の形態に係る受動部品(以下、第6受動部品10Fと記す)について図8を参照しながら説明する。
この第6受動部品10Fは、図8に示すように、上述した第5受動部品10Eとほぼ同様の構成を有するが、フィルタ部22が入力側共振器26Aと出力側共振器26Bとを有する点で異なる。入力側共振器26A及び出力側共振器26Bは共に、電気長がλ/4の不平衡線路14にて構成されている。
バラン部24は、フィルタ部22の出力側共振器26Bを構成する不平衡線路14と、該不平衡線路14と対向して設置された1つの平衡線路18と、該平衡線路18と固定電位との間に形成された容量20とを有する。
この第6受動部品10Fにおいても、第1平衡出力端子16a及び第2平衡出力端子16bから出力される信号の位相差を180degにすることができる。また、フィルタ部22の出力側共振器26Bをバラン部24の不平衡線路14として兼用させることができるため、第6受動部品10Fのサイズの小型化、損失の低減を有効に図ることができる。
上述の第4受動部品及び第6受動部品では、フィルタ部を構成する共振器として、入力側共振器と出力側共振器とを示したが、その他、入力側共振器と出力側共振器との間に1以上の共振器が配列された構成を採用するようにしてもよい。
次に、上述した各種実施の形態の具体例(実施例)について図9〜図19を参照しながら説明する。
[実施例1]
実施例1に係るバラン(以下、第1バラン100Aと記す)は、上述した第2受動部品10Bの第1具体例を示すもので、図9に示すように、複数の誘電体層が積層、焼成一体化された誘電体基板102を有する。誘電体基板102の外表面のうち、第1側面102aに不平衡入力端子12が形成され、第2側面102b(第1側面102aと対向する側面)に2つの平衡出力端子(第1平衡出力端子16a及び第2平衡出力端子16b)が形成され、第3側面102c及び第4側面102dにシールド端子104が形成されている。
誘電体基板102は、図10に示すように、上から順に、第1誘電体層S1〜第5誘電体層S5が積み重ねられて構成されている。これらの第1誘電体層S1〜第5誘電体層S5は、1枚あるいは複数枚の層にて構成される。
また、この第1バラン100Aは、誘電体基板102の上部に上部シールド電極106aが形成され、誘電体基板102の下部に下部シールド電極106bが形成されている。具体的には、第1誘電体層S1の主面に上部シールド電極106aが形成され、第5誘電体層S5の主面に下部シールド電極106bが形成されている。これら上部シールド電極106a及び下部シールド電極106bはシールド端子104に接続されている。
そして、この第1バラン100Aにおいては、第2誘電体層S2の主面に、不平衡線路14を構成する1つの第1ストリップライン電極108が形成されている。この第1ストリップライン電極108は、その一端(開放端)寄りの位置に、不平衡入力端子12に接続されるリード電極110が形成され、他端(短絡端)はシールド端子104に接続されている。
また、第3誘電体層S3の主面のうち、第1ストリップライン電極108と対向する位置に平衡線路18を構成する1つの第2ストリップライン電極112が形成されている。この第2ストリップライン電極112は、その一端寄りの位置に、第1平衡出力端子16aに接続される第1リード電極114aが形成され、他端寄りの位置に、第2平衡出力端子16bに接続される第2リード電極114bが形成されている。
また、第4誘電体層S4の主面に、第2ストリップライン電極112と下部シールド電極106bとの間に容量20を形成するための容量形成電極116が形成されている。この容量形成電極116は、第2ストリップライン電極112と下部シールド電極106bとに対向するように配置され、さらに、第3誘電体層S3に形成されたビアホール118を介して第2ストリップライン電極112の長手方向中央部分に接続されている。
従って、第2ストリップライン電極112と下部シールド電極106b間の容量20を変更する場合は、第4誘電体層S4の誘電率や厚みを変更したり、容量形成電極116の面積を変更すればよい。
また、第1平衡出力端子16aと第2平衡出力端子16bからの平衡出力の位相差及びバランス特性を変更する場合は、第3誘電体層S3に形成されたビアホール118の形成位置を変更すればよい。
[実施例2]
実施例2に係るバラン(以下、第2バラン100Bと記す)は、上述した第2受動部品10Bの第2具体例を示すもので、上述した第1バラン100Aとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、図11に示すように、誘電体基板102の外表面のうち、第1側面102aに不平衡入力端子12と直流電圧の入力端子(DC入力端子120)とが形成されている。
図12に示すように、容量形成電極116はリード電極122を介してDC入力端子120に接続され、直流電圧が印加される電極(DC電極124)としても機能するようになっている。従って、第1平衡出力端子16a及び第2平衡出力端子16bからは、DC電極124に印加された直流電圧をバイアス電圧とする平衡出力信号が出力されることとなる。
[実施例3]
実施例3に係るバラン(以下、第3バラン100Cと記す)は、上述した第2受動部品の第3具体例を示すもので、上述した第1バラン100Aとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、図13に示すように、誘電体基板102は、上から順に、第1誘電体層S1〜第6誘電体層S6が積み重ねられて構成されている。
第3誘電体層S3の主面に第2ストリップライン電極112が形成され、第4誘電体層S4の主面に出力インピーダンスを外部回路の入力インピーダンスと整合させるための第1マッチング回路素子126A及び第2マッチング回路素子126Bが形成されている。
第1マッチング回路素子126Aは、渦巻状に形成された第1インダクタンス電極128aと、該第1インダクタンス電極128aと第1平衡出力端子16aとを接続する第1リード電極114aとを有する。第1インダクタンス電極128aは第3誘電体層S3に形成された第1ビアホール130aを介して第2ストリップライン電極112に接続されている。
第2マッチング回路素子126Bも同様に、渦巻状に形成された第2インダクタンス電極128bと、該第2インダクタンス電極128bと第2平衡出力端子16bとを接続する第2リード電極114bとを有する。第2インダクタンス電極128bは第3誘電体層S3に形成された第2ビアホール130bを介して第2ストリップライン電極112に接続されている。
なお、容量形成電極116は第5誘電体層S5の主面に形成され、下部シールド電極106bは第6誘電体層S6の主面に形成されている。
また、第1平衡出力端子16aと第2平衡出力端子16bからの平衡出力の位相差及びバランス特性を変更する場合は、第3誘電体層S3及び第4誘電体層S4に形成されたビアホール118の形成位置を変更すればよい。
[実施例4]
実施例4に係るバラン(以下、第4バラン100Dと記す)は、上述した第2受動部品10Bの第4具体例を示すもので、上述した第1バラン100Aとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、図14に示すように、誘電体基板102は、上から順に、第1誘電体層S1〜第4誘電体層S4が積み重ねられて構成されている。
第2誘電体層S2の主面に、第1ストリップライン電極108と第2ストリップライン電極112とが形成され、第3誘電体層S3の主面に容量形成電極116が形成され、第4誘電体層S4の主面に下部シールド電極106bが形成されている。
この第4バラン100Dは、第1ストリップライン電極108と第2ストリップライン電極112とが同一形成面(第2誘電体層S2の主面)に形成されていることから、ストリップライン電極間の結合はやや弱くなるが、低背化を促進させる上で有利な構造となっている。
[実施例5]
実施例5に係るフィルタ(以下、第1フィルタ200Aと記す)は、上述した第6受動部品10Fの第1具体例を示すもので、図15に示すように、誘電体基板102の外表面のうち、第1側面102aに不平衡入力端子12と第1NC端子132a及び第2NC端子132bが形成され、第2側面102b(第1側面102aと対向する側面)に2つの平衡出力端子(第1平衡出力端子16a及び第2平衡出力端子16b)と第3NC端子132cが形成され、第3側面102c及び第4側面102dにシールド端子104が形成されている。
誘電体基板102は、図16に示すように、上から順に、第1誘電体層S1〜第6誘電体層S6が積み重ねられて構成されている。
この第1フィルタ200Aは、第1誘電体層S1の主面に上部シールド電極106aが形成され、第6誘電体層S6の主面に下部シールド電極106bが形成されている。これら上部シールド電極106a及び下部シールド電極106bはシールド端子104に接続されている。
そして、この第1フィルタ200Aにおいては、第3誘電体層S3の主面に、フィルタ部22の入力側共振器26Aを構成する入力側共振電極134aと、出力側共振器26Bを構成する出力側共振電極134bとが形成されている。入力側共振電極134aは、その一端(開放端)寄りの位置に、不平衡入力端子12に接続されるリード電極110が形成され、他端(短絡端)はシールド端子104に接続されている。出力側共振電極134bの他端(短絡端)もシールド端子104に接続されている。
第2誘電体層S2の主面のうち、入力側共振電極134aの開放端と対向する位置に第1内層シールド電極136aが形成され、出力側共振電極134bの開放端と対向する位置に第2内層シールド電極136bが形成され、入力側共振器26Aと出力側共振器26Bとの結合を調整するための結合調整電極138が形成されている。
また、第4誘電体層S4の主面のうち、出力側共振電極134bと対向する位置に、バラン部24の平衡線路18を構成する1つのストリップライン電極140が形成されている。このストリップライン電極140は、その一端寄りの位置に、第1平衡出力端子16aに接続される第1リード電極114aが形成され、他端寄りの位置に、第2平衡出力端子16bに接続される第2リード電極114bが形成されている。
また、第5誘電体層S5の主面に、ストリップライン電極140と下部シールド電極106bとの間に容量20を形成するための容量形成電極116が形成されている。この容量形成電極116は、ストリップライン電極140と下部シールド電極106bとに対向するように配置され、さらに、第4誘電体層S4に形成されたビアホール118を介してストリップライン電極140の長手方向中央部分に接続されている。
従って、ストリップライン電極140と下部シールド電極106b間の容量20を変更する場合は、第5誘電体層S5の誘電率や厚みを変更したり、容量形成電極116の面積を変更すればよい。
また、第1平衡出力端子16aと第2平衡出力端子16bからの平衡出力の位相差及びバランス特性を変更する場合は、第4誘電体層S4に形成されたビアホール118の形成位置を変更すればよい。
[実施例6]
実施例6に係るフィルタ(以下、第2フィルタ200Bと記す)は、上述した第6受動部品10Fの第2具体例を示すもので、上述した第1フィルタ200Aとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、図15に示すように、誘電体基板102の外表面のうち、第1側面102aに形成された第1NC端子132aの代わりに直流電圧の入力端子(DC入力端子120)が形成されている。
図17に示すように、容量形成電極116はリード電極122を介してDC入力端子120に接続され、直流電圧が印加される電極(DC電極124)としても機能するようになっている。従って、第1平衡出力端子16a及び第2平衡出力端子16bからは、DC電極124に印加された直流電圧をバイアス電圧とする平衡出力信号が出力されることとなる。
[実施例7]
実施例7に係るフィルタ(以下、第3フィルタ200Cと記す)は、上述した第6受動部品10Fの第3具体例を示すもので、上述した第1フィルタ200Aとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、図18に示すように、誘電体基板102は、上から順に、第1誘電体層S1〜第7誘電体層S7が積み重ねられて構成されている。
第4誘電体層S4の主面にストリップライン電極140が形成され、第5誘電体層S5の主面に出力インピーダンスを外部回路の入力インピーダンスと整合させるための第1マッチング回路素子126A及び第2マッチング回路素子126Bが形成されている。なお、第1マッチング回路素子126A及び第2マッチング回路素子126Bの構成は、上述したので、ここではその重複説明を省略する。
なお、容量形成電極116は第6誘電体層S6の主面に形成され、下部シールド電極106bは第7誘電体層S7の主面に形成されている。
また、第1平衡出力端子16aと第2平衡出力端子16bからの平衡出力の位相差及びバランス特性を変更する場合は、第4誘電体層S4及び第5誘電体層S5に形成されたビアホール118の形成位置を変更すればよい。
[実施例8]
実施例8に係るフィルタ(以下、第4フィルタ200Dと記す)は、上述した第5受動部品10Eの具体例を示すもので、上述した第1フィルタ200Aとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、図19に示すように、誘電体基板102は、上から順に、第1誘電体層S1〜第5誘電体層S5が積み重ねられて構成されている。
第3誘電体層S3の主面に、フィルタ部22の共振器26を構成する共振電極134と、バラン部24の平衡線路18を構成するストリップライン電極140とが形成され、第2誘電体層S2の主面のうち、共振電極134の開放端と対向する位置に内層シールド電極136が形成されている。なお、第4誘電体層S4の主面に容量形成電極116が形成され、第5誘電体層S5の主面に下部シールド電極106bが形成されている。
この第4フィルタ200Dは、共振電極134とストリップライン電極140とが同一形成面(第3誘電体層S3の主面)に形成されていることから、共振電極134とストリップライン電極140間の結合はやや弱くなるが、低背化を促進させる上で有利な構造となっている。
なお、本発明に係る受動部品は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1受動部品を示す構成図である。 図2Aは比較例に係る受動部品を示す構成図であり、図2Bは平衡線路の長さを短くした場合の構成を示す説明図である。 実施例と比較例の周波数に対する位相差の変化を示す特性図である。 第2受動部品を示す構成図である。 第3受動部品を示す構成図である。 第4受動部品を示す構成図である。 第5受動部品を示す構成図である。 第6受動部品を示す構成図である。 第1バランの外観を示す斜視図である。 第1バランの構成を示す分解斜視図である。 第2バランの外観を示す斜視図である。 第2バランの構成を示す分解斜視図である。 第3バランの構成を示す分解斜視図である。 第4バランの構成を示す分解斜視図である。 第1フィルタ(及び第2フィルタ)の外観を示す斜視図である。 第1フィルタの構成を示す分解斜視図である。 第2フィルタの構成を示す分解斜視図である。 第3フィルタの構成を示す分解斜視図である。 フィルタの構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
10A〜10F…第1受動部品〜第6受動部品
12…不平衡入力端子 14…不平衡線路
16a…第1平衡出力端子 16b…第2平衡出力端子
18…平衡線路 20…容量
22…フィルタ部 24…バラン部
26…共振器 26A…入力側共振器
26B…出力側共振器
100A〜100D…第1バラン〜第4バラン
102…誘電体基板 104…シールド端子
106a…上部シールド電極 106b…下部シールド電極
108…第1ストリップライン電極 112…第2ストリップライン電極
116…容量形成電極 120…DC入力端子
124…DC電極 126A…第1マッチング回路素子
126B…第2マッチング回路素子
200A〜200D…第1フィルタ〜第4フィルタ
134…共振電極 134a…入力側共振電極
134b…出力側共振電極 140…ストリップライン電極

Claims (12)

  1. 1つの不平衡線路と、
    前記不平衡線路と対向して設置された1つの平衡線路と、
    前記平衡線路と固定電位との間に形成された容量とを有し、
    前記不平衡線路の物理長をd1、前記平衡線路の物理長をd2としたとき、
    d1>d2
    であることを特徴とする受動部品。
  2. 請求項1記載の受動部品において、
    上部シールド電極及び/又は下部シールド電極が形成された誘電体基板を有し、
    前記不平衡線路を構成する1つの第1ストリップライン電極と、
    前記平衡線路を構成する1つの第2ストリップライン電極と、
    前記第2ストリップライン電極との間に前記容量を形成するための容量形成電極とが前記誘電体基板内に形成され、
    前記第2ストリップライン電極への前記容量形成電極の接続位置が、平衡出力の位相差及びバランス特性を調整するために、位置調整されていることを特徴とする受動部品。
  3. 請求項記載の受動部品において、
    前記第1ストリップライン電極の形成面と、前記第2ストリップライン電極の形成面とが異なることを特徴とする受動部品。
  4. 請求項記載の受動部品において、
    前記第1ストリップライン電極と前記第2ストリップライン電極とが同一形成面に形成されていることを特徴とする受動部品。
  5. 請求項のいずれか1項に記載の受動部品において、
    前記容量形成電極は、前記第2ストリップライン電極と前記上部又は前記下部シールド電極との間にこれら前記第2ストリップライン電極及び前記上部又は前記下部シールド電極と対向して形成され、
    前記固定電位が接地電位であることを特徴とする受動部品。
  6. 請求項のいずれか1項に記載の受動部品において、
    前記容量形成電極は、前記第2ストリップライン電極と前記上部又は前記下部シールド電極との間にこれら前記第2ストリップライン電極及び前記上部又は前記下部シールド電極と対向して形成され、且つ、接地電位と異なる直流電位に固定され、
    前記固定電位が前記直流電位であることを特徴とする受動部品。
  7. 少なくとも1つの共振器を有するフィルタ部と、
    少なくとも前記フィルタ部の不平衡出力を平衡出力に変換する不平衡−平衡変換部とを有する受動部品において、
    前記不平衡−平衡変換部は、
    前記フィルタ部における1つの前記共振器と、
    前記共振器と対向して設置された1つの平衡線路と、
    前記平衡線路と固定電位との間に形成された容量とを有し、
    前記共振器を構成する不平衡線路の物理長をd1、前記平衡線路の物理長をd2としたとき、
    d1>d2
    であることを特徴とする受動部品。
  8. 請求項記載の受動部品において、
    上部シールド電極及び/又は下部シールド電極が形成された誘電体基板を有し、
    前記共振器を構成する1つの共振電極と、
    前記平衡線路を構成する1つのストリップライン電極と、
    前記ストリップライン電極との間に前記容量を形成するための容量形成電極とが前記誘電体基板内に形成され、
    前記ストリップライン電極への前記容量形成電極の接続位置が、平衡出力の位相差及びバランス特性を調整するために、位置調整されていることを特徴とする受動部品。
  9. 請求項記載の受動部品において、
    前記共振電極の形成面と、前記ストリップライン電極の形成面とが異なることを特徴とする受動部品。
  10. 請求項記載の受動部品において、
    前記共振電極と前記ストリップライン電極とが同一形成面に形成されていることを特徴とする受動部品。
  11. 請求項10のいずれか1項に記載の受動部品において、
    前記容量形成電極は、前記ストリップライン電極と前記上部又は前記下部シールド電極との間にこれら前記ストリップライン電極及び前記上部又は前記下部シールド電極と対向して形成され、
    前記固定電位が接地電位であることを特徴とする受動部品。
  12. 請求項10のいずれか1項に記載の受動部品において、
    前記容量形成電極は、前記ストリップライン電極と前記上部又は前記下部シールド電極との間にこれら前記ストリップライン電極及び前記上部又は前記下部シールド電極と対向して形成され、且つ、接地電位と異なる直流電位に固定され、
    前記固定電位が前記直流電位であることを特徴とする受動部品。
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